JP2013154068A - 超音波振動デバイスおよび超音波医療装置 - Google Patents

超音波振動デバイスおよび超音波医療装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置内の省スペース化を向上させる小型な超音波振動デバイスおよび超音波医療装置を提供する。
【解決手段】表裏面に形成された電極よび少なくとも2つの貫通孔を有し、表面の電極と一方の貫通孔内面とは電気的に接続し、裏面の電極と他方の貫通孔内面とは電気的に接続した複数の圧電材料板を、2つの貫通孔がそれぞれ連通し且つ表面と裏面とを交互に反転させながら積層した積層振動子41と、2つの貫通孔に挿通し、積層された各圧電材料板の表面の電極同士または裏面の電極同士が接触するように固定すると共に、電源と電気的に接続されて電極への通電経路となる2つの挿通ネジ50と、を具備する超音波振動デバイスおよび超音波医療装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、超音波振動を励振する超音波振動デバイスおよびこの超音波振動デバイスを備えた超音波医療装置に関する。
近年、超音波振動子を備えた超音波医療装置が知られている。このように超音波振動子を用いた超音波医療装置は、例えば、特許文献1に記載されているような超音波外科装置がある。ここでは、電気的エネルギーを機械的動作(超音波振動)に変換する超音波振動子(トランスデューサ)と、その超音波振動を用いて患部の治療を行なうハンドル組立体とが設けられている。ハンドル組立体は、導波管(超音波伝達プローブ)を有する。超音波伝達プローブの基端部は、超音波振動子に連結されている。超音波伝達プローブの先端には、処置部であるエンド−イフェクタが設けられている。そして、超音波振動子から出力される超音波振動は、超音波伝達プローブを介してエンド−イフェクタに伝達され、患部が超音波振動によって処置される構成となっている。
特表2003‐502102号公報
しかしながら、従来の超音波振動子は、例えば、複数の圧電材料板を積層するように構成されており、夫々の圧電材料板への通電は、圧電材料板の径方向の外側に配線を設ける必要がある。そのため、超音波振動子が大型となり、この超音波振動子を用いた従来の超音波医療装置(超音波外科装置)も挿入シース部の径方向に配線用のスペースを設ける必要があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、装置内の省スペース化を向上させる小型な超音波振動デバイスおよびこの超音波振動デバイスを用いた超音波医療装置を提供することを目的とする。
本発明における一態様の超音波振動デバイスは、表裏面に形成された電極および少なくとも2つの貫通孔を有し、前記2つの貫通孔が連通するように積層される複数の圧電材料板と、前記2つの貫通孔に挿通し、積層された前記複数の圧電材料板を前記電極が接触するように固定すると共に、電源と電気的に接続されて前記電極への通電経路となる2つの挿通ネジと、を具備する。
また、本発明における一態様の超音波振動装置は、表裏面に形成された電極および少なくとも2つの貫通孔を有し、前記表面の電極と前記一方の貫通孔内面とは電気的に接続し、前記裏面の電極と前記他方の貫通孔内面とは電気的に接続している複数の圧電材料板を、前記2つの貫通孔がそれぞれ連通し且つ表面と裏面とを交互に反転させながら積層した積層振動子と、前記2つの貫通孔に挿通し、積層された前記各圧電材料板の表面の電極同士または裏面の電極同士が接触するように固定すると共に、電源と電気的に接続されて前記電極への通電経路となる2つの挿通ネジと、を具備する。
本発明によれば、装置内の省スペース化を向上させる小型な超音波振動デバイスおよびこの超音波振動デバイスを用いた超音波医療装置を提供することができる。
本発明の一態様の超音波医療装置の全体構成示す断面図 同、振動子ユニットの全体の概略構成を示す図 同、超音波振動子の構成を示す斜視図 同、超音波振動子の構成を示す部分断面図 同、他の態様の超音波医療装置の全体構成示す断面図 同、第1の電極が表面に形成された圧電材料板の表側の平面図 同、第2の電極が表面に形成された圧電材料板の裏側の平面図 同、挿通ネジの構成を示す斜視図 同、振動子ユニットの超音波振動子の構成を示す分解斜視図 同、積層振動子の構成を示す断面図 同、積層振動子の構成を示す分解斜視図 同、超音波振動子の積層振動子の電気的接続構成を示すブロック図
以下、図を用いて本発明について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(超音波医療装置)
図1は、本発明の一態様の超音波医療装置の全体構成示す断面図、図2は振動子ユニットの全体の概略構成を示す図、図3は超音波振動子の構成を示す斜視図、図4は超音波振動子の構成を示す部分断面図、図5は他の態様の超音波医療装置の全体構成示す断面図、図6は第1の電極が表面に形成された圧電材料板の表側の平面図、図7は第2の電極が表面に形成された圧電材料板の裏側の平面図、図8は挿通ネジの構成を示す斜視図、図9は振動子ユニットの超音波振動子の構成を示す分解斜視図、図10は積層振動子の構成を示す断面図、図11は積層振動子の構成を示す分解斜視図、図12は超音波振動子の積層振動子の電気的接続構成を示すブロック図である。
図1に示す、超音波医療装置1は、主に超音波振動を発生させる超音波デバイスとしての超音波振動子2を有する振動子ユニット3と、その超音波振動を用いて患部の治療を行うハンドルユニット4とが設けられている。
ハンドルユニット4は、操作部5と、長尺な外套管7からなる挿入シース部8と、先端処置部30とを備える。挿入シース部8の基端部は、操作部5に軸回り方向に回転可能に取り付けられている。先端処置部30は、挿入シース部8の先端に設けられている。ハンドルユニット4の操作部5は、操作部本体9と、固定ハンドル10と、可動ハンドル11と、回転ノブ12とを有する。操作部本体9は、固定ハンドル10と一体に形成されている。
操作部本体9と固定ハンドル10との連結部には、背面側に可動ハンドル11を挿通するスリット13が形成されている。可動ハンドル11の上部は、スリット13を通して操作部本体9の内部に延出されている。スリット13の下側の端部には、ハンドルストッパ14が固定されている。可動ハンドル11は、ハンドル支軸15を介して操作部本体9に回動可能に取り付けられている。そして、ハンドル支軸15を中心として可動ハンドル11が回動する動作に伴い、可動ハンドル11が固定ハンドル10に対して開閉操作されるようになっている。
可動ハンドル11の上端部には、略U字状の連結アーム16が設けられている。また、挿入シース部8は、外套管7と、この外套管7内に軸方向に移動可能に挿通された操作パイプ17とを有する。外套管7の基端部には、先端側部分よりも大径な大径部18が形成されている。この大径部18の周囲に回転ノブ12が装着されるようになっている。
操作パイプ19の外周面には、リング状のスライダ20が軸方向に沿って移動可能に設けられている。スライダ20の後方には、コイルばね(弾性部材)21を介して固定リング22が配設されている。
さらに、操作パイプ19の先端部には、把持部23の基端部が作用ピンを介して回動可能に連結されている。この把持部23は、プローブ6の先端部31と共に超音波医療装置1の処置部を構成している。そして、操作パイプ19が軸方向に移動する動作時に、把持部23は、作用ピンを介して前後方向に押し引き操作される。このとき、操作パイプ19が手元側に移動操作される動作時には作用ピンを介して把持部23が支点ピンを中心に時計回り方向に回動される。これにより、把持部23がプローブ6の先端部31に接近する方向(閉方向)に回動する。このとき、片開き型の把持部23と、プローブ6の先端部31との間で生体組織を把持することができる。
このように生体組織を把持した状態で、超音波電源から電力を超音波振動子2に供給し、超音波振動子2を振動させる。この超音波振動は、プローブ6の先端部31まで伝達される。そして、この超音波振動を用いて把持部23とプローブ6の先端部31との間で把持されている生体組織の治療を行う。
(振動子ユニット)
ここで、振動子ユニット3について説明する。なお、図2は、振動子ユニット3の全体の概略構成を示す図、図3は超音波振動子の全体の概略構成を示す斜視図である。
振動子ユニット3は、図2および図3に示すように、超音波振動子2と、この超音波振動子2で発生した超音波振動を伝達する棒状の振動伝達部材であるプローブ6とを一体的に組み付けたものである。
超音波振動子2は、振幅を増幅するホーン32が連設されている。ホーン32は、ジュラルミン、あるいは例えば6Al−4V(64Ti)などのチタン合金によって形成されている。ホーン32は、先端側に向かうに従って外径が細くなる円錐形状に形成されており、基端外周部に外向フランジ33が形成されている。
プローブ6は、例えば64Tiなどのチタン合金によって形成されたプローブ本体34を有する。このプローブ本体34の基端部側には、上述のホーン32に連設された超音波振動子2が配設されている。このようにして、プローブ6と超音波振動子2とを一体化した振動子ユニット3が形成されている。なお、プローブ6のプローブ本体34は、基端外周部に雄ネジ34aが形成され、ホーン32の内周部に形成された雌ネジ32aと螺合して、ホーン32が接合される(図4および図9参照)。
そして、超音波振動子2で発生した超音波振動は、ホーン32で増幅されたのち、プローブ6の先端部31側に伝達するようになっている。プローブ6の先端部31には、生体組織を処置する後述する処置部が形成されている。
また、プローブ本体34の外周面には、軸方向の途中にある振動の節位置の数箇所に弾性部材でリング状に形成された間隔をあけて2つのゴムライニング35が取り付けられている。そして、これらのゴムライニング35によって、プローブ本体34の外周面と後述する操作パイプ19との接触を防止するようになっている。つまり、挿入シース部8の組み立て時に、振動子一体型プローブとしてのプローブ6は、操作パイプ19の内部に挿入される。このとき、ゴムライニング35によってプローブ本体34の外周面と操作パイプ19との接触を防止している。
なお、超音波振動子2と振動子ユニット3は、必ずしも図1に示したように操作部本体9内に収納されている必要はなく、例えば、図5に示すように操作パイプ19内に収納されていても良い。この図5の超音波振動装置1において、超音波振動子2の折れ止46から操作部本体9の基部に配設されたコネクタ38までの間にあるケーブル36は金属パイプ37の中に挿通されて収納されている。ここで、コネクタ38は、必須ではなく、ケーブル36を操作部本体9内部まで延長し、直接超音波振動子2の折れ止46に接続する構成であっても良い。超音波振動装置1は、図5のようにすることによって、操作部本体9内を、より省スペース化を向上することができる。なお、図5の超音波医療装置1としての機能は、図1と同様であるので詳細な説明は省略する。
なお、超音波振動子2は、超音波振動を発生させるための電流を供給する図示しない電源装置本体に電気ケーブル36を介して電気的に接続される。この電気ケーブル36内の配線を通じて電源装置本体から電力を超音波振動子2に供給することによって、超音波振動子2が駆動される。なお、振動子ユニット3は、トランスデューサとしての超音波振動子2で発生する超音波振動を伝達する伝達部材のプローブ6とから構成される超音波医療装置1における振動系を備えている。
(超音波振動子)
ここで、振動子ユニット3の超音波振動子2について以下に説明する。
振動子ユニット3の超音波デバイスとしての超音波振動子2は、図3および図4に示すように、先端から順に振動伝達部材の1つであるプローブ本体34に螺着されたホーン32と、このホーン32の後方に連設された積層振動子41と、積層振動子41に貫挿し電気ケーブル36と電気的に接続される2つの挿通ネジ50と、電気ケーブル36の配線36a,36bを覆う折れ止46と、を有している。
この積層振動子41は、ホーン32の基端面に固着され、先端に設けられる円板状の第1の絶縁板42と、基端側に設けられた円柱状のバックマス44との間に、円板状の第2の絶縁板43を介して複数、ここでは8つの圧電材料板41a〜41hが積層されている。これらの圧電材料板41a〜41hは、主に超音波振動を発生させる。なお、バックマス44は、ジェラルミン、あるいは、例えば、6Al−4V(64Ti)などのチタン合金によって形成されている。
積層振動子41の圧電材料板41a〜41hは、図6および図7に示すように、円板状をしており、中心に点対象となる位置の2箇所に2つの貫通孔47a,47bが形成されている。なお、2つの貫通孔47a,47bは、2つに限定されることなく、少なくとも2つ以上であれば良い。
また、圧電材料板41a〜41hの表面と裏面には、例えば、金などの金属膜が蒸着などにより形成された第1の電極48および第2の電極49が形成されている。なお、第1の電極48および第2の電極49は、金属膜の蒸着に限定されることなく、金属箔、金属板などとしても良い。
これら第1および第2の電極48,49は、2つの貫通孔47a,47bよりも大きい(孔径が大きい)非通電孔部48a,49aと、2つの貫通孔47a,47bと同一の大きさ(同一孔径の)通電孔部48b,49bと、を有している。つまり、2つの貫通孔47a,47bよりも大きい非通電孔部48a,49a側が圧電材料板41a〜41hの貫通孔47の縁から所定の距離を有し、圧電材料板41a〜41hの表裏面において、2つの貫通孔47a,47bの周辺に第1および第2の電極48,49が存在しないクリアランスが形成されている。なお、2つの貫通孔47a,47bの内周面には、電極48,49の通電孔部48b,49bと連続するように金属膜を蒸着形成しても良い。なお、第1および第2の電極48,49の表裏面には、1つの2つの貫通孔47a,47bにおいて、非通電孔部48a,49aおよび通電孔部48b,49bが対となって形成されている。
表裏面に第1および第2の電極48,49が形成された圧電材料板41a〜41hは、第1の電極48または第2の電極49同士が面接触するように積層される。このとき、圧電材料板41a〜41hは、表面および裏面が対向すると共に、それぞれの2つの貫通孔47a,47bが一致されて連通し、非通電孔部48a,49aおよび通電孔部48b,49bが対向するように積層される。
このように圧電材料板41a〜41hが積層された積層振動子41は、先端面に第1の絶縁板42が、基端面に第2の絶縁板43が面接触して積層するように連設される。そして、第2の絶縁板43の基端面にバックマス44が、このバックマス44の基端面に円板状の第3の絶縁板45が面接触して積層するように連設される。なお、各絶縁板42,43,45およびバックマス44には、圧電材料板41a〜41hの2つの貫通孔47a,47bと同一またはより大きな孔径を有して連通する2つの孔部が形成されている。
これら圧電材料板41a〜41h、各絶縁板42,43,45およびバックマス44が積層されて、圧電材料板41a〜41hの2つの貫通孔47a,47bと連通形成された2つの挿通孔のそれぞれには、挿通ネジ50が挿通配置される。こうして、超音波振動子2が構成される。
挿通ネジ50は、導電部分と絶縁部分とを有している。具体的には、挿通ネジ50は、図8に示すように、例えば、銅、ステンレスなどの導電性材料を材質とする所謂金属ボルトであって、先端から順に雄ネジが切られて絶縁材料が被膜形成されて絶縁処理された絶縁ネジ部51と、導電胴部52と、絶縁材料が被膜形成されて絶縁処理された絶縁胴部53と、導電基端部54と、ネジ頭55とを有している。
2つの挿通ネジ50は、図9に示すように、圧電材料板41a〜41h、各絶縁板42,43,45およびバックマス44が積層されて、圧電材料板41a〜41hの2つの貫通孔47a,47bと連通形成された2つの挿通孔に挿通され、先端の絶縁ネジ部51がプローブ本体34の基端面から長手軸に沿った内部方向へ形成されたタップ34bのそれぞれに螺合される。また、2つの挿通ネジ50の導電基端部54には、電気ケーブル36の配線36a,36bの導線が巻き着けられ、これら導線が第3の絶縁板45とネジ頭55との間で挟持される。これにより、2つの挿通ネジ50と電気ケーブル36の配線36a,36bが電気的に接続される。
このようにして、圧電材料板41a〜41hを積層した積層振動子41、各絶縁板42,43,45およびバックマス44がプローブ本体34と2つの挿通ネジ50によりねじ締め固定される。なお、この状態において、2つの挿通ネジ50は、少なくとも絶縁ネジ部51がプローブ本体34内に螺着されて第1の絶縁板42の板厚内に位置し、導電胴部52が積層振動子41の範囲に位置し、絶縁胴部53が第2の絶縁板43から第3の絶縁板45の範囲に位置し、導電基端部54が第3の絶縁板45よりも基端側に位置する。
つまり、2つの挿通ネジ50は、絶縁ネジ部51、導電胴部52、絶縁胴部53および導電基端部54が長手軸に沿った寸法範囲が圧電材料板41a〜41h、各絶縁板42,43,45およびバックマス44の厚さ(板厚)寸法に合わせて設定されている。こうして、2つの挿通ネジ50は、超音波振動子2において、圧電材料板41a〜41hを積層した積層振動子41の範囲および第3の絶縁板45よりも基端側に位置する導電基端部54およびネジ頭55のみが通電できる状態とし、ここでは金属製のプローブ本体34およびバックマス44とは電気的絶縁が取られている。
なお、2つの挿通ネジ50の螺合量、つまり固定するための締め付け力を調整することにより、超音波医療装置1における振動系の振動調整を行なうことが可能である。また、必要に応じて、圧電材料板41a〜41hからバックマス44、圧電材料板41a〜41h間、圧電材料板41a〜41hからホーン32間の固定には、電気的な接続を考慮してエポキシなどを材質とする接着剤または金属接合などを用いても良い。
このように構成された超音波振動子2は、図10および図11に示すように、圧電材料板41a〜41hが表面と裏面とを交互に反転させながら積層され、積層した圧電材料板41a〜41hの2つの貫通孔47a,47bと連通形成された2つの挿通孔のそれぞれに挿通ネジ50を通して、導電胴部52が第1および第2の電極48,49と通電することにより、電源60と電気ケーブル36を介して電気的に接続される挿通ネジ50を通電経路として、それぞれの圧電材料板41a〜41hに通電することが可能となる(図12参照)。
つまり、積層振動子41の圧電材料板41a〜41hに挿通する挿通ネジ50は、導電胴部52が第1および第2の電極48,49の通電孔部48b,49bの縁と接触して通電する。その一方、挿通ネジ50は、導電胴部52が非通電孔部48a,49aとはクリアランスを有しているため非接触となり非通電となる。このように、2つの挿通ネジ50は、第1の電極48および第2の電極49のいずれか一方としか通電しない構成となっている。
以上の説明から、超音波振動デバイスとしての超音波振動子2は、挿通ネジ50によって通電経路を積層振動子41の内部に設けているため小型化することができる。その結果、超音波振動子2は、省スペース化を向上させることができるため、この超音波振動子2を用いた超音波医療装置1の配線用スペースを減少させると共に超音波振動子2の実装効率が向上する。
なお、上述した技術に関し、積層振動子41に用いられる圧電材料板41a〜41hは、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、分極成分が交互に反転するよう積層した圧電単結晶板などを使用でき、ランジュバン型振動子などの超音波振動子にも適用できるものである。
上述の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…超音波医療装置
2…超音波振動子
3…振動子ユニット
4…ハンドルユニット
5…操作部
6…プローブ
7…外套管
8…挿入シース部
9…操作部本体
10…固定ハンドル
11…可動ハンドル
12…回転ノブ
13…スリット
14…ハンドルストッパ
15…ハンドル支軸
16…連結アーム
17…操作パイプ
18…大径部
19…操作パイプ
20…スライダ
22…固定リング
23…把持部
30…先端処置部
31…先端部
32…ホーン
32a…雌ネジ
33…外向フランジ
34…プローブ本体
34a…雄ネジ
34b…タップ
35…ゴムライニング
36…電気ケーブル
36a,36b…配線
41…積層振動子
41a〜41h…圧電材料板
42…第1の絶縁板
43…第2の絶縁板
44…バックマス
45…第3の絶縁板
46…折れ止
47a,47b…貫通孔
48,49…電極
48a,49a…非通電孔部
48b,49b…通電孔部
50…挿通ネジ
51…絶縁ネジ部
52…導電胴部
53…絶縁胴部
54…導電基端部
55…ネジ頭
60…電源

Claims (8)

  1. 表裏面に形成された電極および少なくとも2つの貫通孔を有し、前記表面の電極と前記一方の貫通孔内面とは電気的に接続し、前記裏面の電極と前記他方の貫通孔内面とは電気的に接続している複数の圧電材料板を、前記2つの貫通孔がそれぞれ連通し且つ表面と裏面とを交互に反転させながら積層した積層振動子と、
    前記2つの貫通孔に挿通し、積層された前記各圧電材料板の表面の電極同士または裏面の電極同士が接触するように固定すると共に、電源と電気的に接続されて前記電極への通電経路となる2つの挿通ネジと、
    を具備する超音波振動デバイス。
  2. 前記2つの挿通ネジは、導電性材料から形成され、積層された前記積層振動子の挿通範囲外が絶縁処理されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波振動デバイス。
  3. 前記電極は、前記圧電材料板の表裏面の一面において、前記2つの貫通孔の一方が縁から所定の距離を有してクリアランスが設けられ、前記挿通ネジに非接触となる第1の電孔部と、前記2つの貫通孔の他方の縁まで形成されて、前記挿通ネジに接触する第2の孔部を備え、
    前記積層振動子は、前記第1の孔部または前記第2の孔部が対向するように表面および裏面が対向するように積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波振動デバイス。
  4. 積層された前記積層振動子の両端に他の金属部材との電気的短絡を防止する絶縁板を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波振動デバイス。
  5. 前記積層振動子の機械的振幅を増幅するホーンを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の超音波振動デバイス。
  6. 前記金属ホーンは、超音波振動を伝達する伝達部材に螺着されること特徴とする請求項5に記載の超音波振動デバイス。
  7. 前記2つの挿通ネジは、先端部分に前記絶縁処理されたネジ部を有し、
    前記ネジ部が前記伝達部材に形成されたタップに螺着して、積層された前記積層振動子を締め付け固定することを特徴とする請求項6に記載の超音波振動デバイス。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記超音波デバイスと、
    前記超音波デバイスで発生した超音波振動が伝達され生体組織を処置するプローブ先端部と、
    を備えたことを特徴とする超音波医療装置。
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