JP2013153571A - 電圧判定装置、電圧判定方法 - Google Patents

電圧判定装置、電圧判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分散型電源から負荷に供給される電圧を考慮して、柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が所定の電圧範囲内であるか否かを判定できる。
【解決手段】柱上変圧器の一次側に対して一日における所定時間に供給される複数日分の電力のうちの最大電力と、前記柱上変圧器の一次側に対して前記一日における前記所定時間に供給される前記複数日分の電力のうちの最小電力との差分に基づいて、前記柱上変圧器の二次側に接続される負荷に対して発電量に応じた電圧を供給する分散型電源の前記発電量とみなされる電力値を算出する第1演算部と、前記負荷に対して供給される電圧の最大値の取り得る範囲として予め定められた第1電圧範囲と、前記第1演算部の演算結果とから、前記第1電圧範囲と前記電力値とに基づいて定められる、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値の取り得る範囲としての第2電圧範囲を算出する第2演算部と、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が前記第2電圧範囲内であるか否かを判定する判定部と、を備える。
【選択図】 図13

Description

本発明は、電圧判定装置、電圧判定方法に関する。
例えば、特許文献1において、柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が所定電圧範囲内となるか否かを判定する判定装置が開示されている。
特開2007−215314号公報
特許文献1の判定装置は、例えば、柱上変圧器の二次側に接続された負荷に対して供給される電圧の最大値が適正電圧範囲内であるか否かを判定するために、柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が適正電圧範囲に応じた所定電圧範囲内となるか否かを判定している。例えば、柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が所定電圧範囲内であるにも関わらず、分散型電源から負荷に供給される電圧による負荷の電圧上昇によって、負荷の電圧の最大値が適正電圧範囲を逸脱してしまうことがある。その場合、判定装置では、柱上変圧器の二次側に接続された負荷に対して供給される電圧の最大値が適正電圧範囲内であるか否かを正確に判定できなくなる虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、柱上変圧器の一次側に対して一日における所定時間に供給される複数日分の電力のうちの最大電力と、前記柱上変圧器の一次側に対して前記一日における前記所定時間に供給される前記複数日分の電力のうちの最小電力との差分に基づいて、前記柱上変圧器の二次側に接続される負荷に対して発電量に応じた電圧を供給する分散型電源の前記発電量とみなされる電力値を算出する第1演算部と、前記負荷に対して供給される電圧の最大値の取り得る範囲として予め定められた第1電圧範囲と、前記第1演算部の演算結果とから、前記第1電圧範囲と前記電力値とに基づいて定められる、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値の取り得る範囲としての第2電圧範囲を算出する第2演算部と、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が前記第2電圧範囲内であるか否かを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする電圧判定装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、分散型電源から負荷に供給される電圧を考慮して、柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が所定の電圧範囲内であるか否かを判定できる。
本発明の第1及び第2実施形態における電力系統を示す図である。 本発明の第1及び第2実施形態における電圧判定装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における近端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である。 本発明の第1実施形態における遠端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるタップ変更点電圧と不良率との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるタップ選定図である。 本発明の第1実施形態における低圧線の亘長を変更した際の遠端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である 本発明の第1実施形態における低圧線の亘長を変更した際のタップ変更点電圧と不良率との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態における低圧線の亘長を変更した際のタップ選定図である。 本発明の第1実施形態における負荷曲線を示す図である。 本発明の第1実施形態における負荷情報テーブルを示す図である。 本発明の第1実施形態における余裕しろを設けたタップ選定図である。 本発明の第1実施形態における配電線の電圧と許容電圧範囲とを示す図である。 本発明の第1実施形態における電圧判定装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における配電線の電圧と許容電圧範囲とを示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===電力系統===
以下、図1を参照して、本実施形態における電力系統について説明する。図1は、本実施形態における電力系統を示す図である。
電力系統100は、送電線L200、配電線L0、低圧線L2乃至L5(電線)、変電所1、柱上変圧器Tr1、Tr2、近端需要家2、4、遠端需要家3、5を有している。
変電所1は、送電線L200の電圧を降圧して、降圧した電圧を配電線L0に供給するための例えば配電用変電所である。変電所1は、例えば、配電用変圧器Tr0、測定装置M1、電圧判定装置6を有している。配電用変圧器Tr0の一次側には、送電線L200の一端が接続され、配電用変圧器Tr0の二次側には、配電線L0の一端が接続される。測定装置M1は、例えば、配電線L0における配電用変圧器Tr0の二次側の近傍の電圧及び、配電線L0における配電用変圧器Tr0の二次側の近傍から下流側に向かって流れる電流を測定するための装置である。測定装置M1は、測定装置M1の測定結果を示す潮流情報を送信するものとする。測定装置M1は、例えば、配電線L0における配電用変圧器Tr0の二次側の近傍に設けられる。電圧判定装置6は、タップ選定図を作成したり、配電線L0の電圧を判定したりする装置である。尚、電圧判定装置6については後述する。
柱上変圧器Tr1は、配電線L0の電圧(例えば、6600ボルト)を降圧して、当該降圧した電圧(例えば、101ボルト)を近端需要家2、遠端需要家3に供給する。尚、柱上変圧器Tr2は、柱上変圧器Tr1と同様とする。説明の便宜上、配電線L0には、例えば2個の柱上変圧器Tr1、Tr2が接続されているものとする。柱上変圧器Tr1の一次側は、配電線L0における受電点P1に接続される。柱上変圧器Tr1の二次側には、低圧線L2、L3の一端が接続される。尚、低圧線L2の他端は、例えば、近端需要家2の負荷R2と接続されると共に分散型電源G2と接続される。低圧線L3の他端は、例えば、遠端需要家3の負荷R3と接続されると共に分散型電源G3と接続される。柱上変圧器Tr2の一次側は、配電線L0における受電点P1よりも下流側の受電点P2に接続される。柱上変圧器Tr2の二次側には、低圧線L4、L5の一端が接続される。尚、低圧線L4の他端は、例えば、近端需要家4の負荷R4と接続されると共に分散型電源G4と接続される。低圧線L5の他端は、例えば、遠端需要家5の負荷R5と接続されると共に分散型電源G5と接続される。尚、柱上変圧器Tr1、Tr2の詳細については後述する。
低圧線L2は、例えば、1径間未満の長さの電線とする。尚、径間とは、低圧線を支持するための電柱(不図示)の本数に基づく電線の長さの単位である。低圧線L3は、低圧線L2の長さよりも長い、例えば、1径間以上の長さの電線とする。低圧線L4、L5は夫々低圧線L2、L3と同様な電線とする。
近端需要家2は、低圧線L3よりも短い長さの低圧線L2を介して柱上変圧器Tr1の二次側に接続される、例えば、複数の需要家である。近端需要家2は、負荷R2、分散型電源G2を有している。分散型電源G2は、発電した電力に基づく電圧を負荷R2に供給する例えば太陽光発電装置である。負荷R2は、分散型電源G2又は、柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される、例えば複数の需要家夫々に設けられた電気機器である。遠端需要家3は、低圧線L2よりも長い長さの低圧線L3を介して柱上変圧器Tr1の二次側に接続される、例えば、複数の需要家である。遠端需要家3は、負荷R3、分散型電源G3を有している。分散型電源G3は、発電した電力に基づく電圧を負荷R3に供給する例えば太陽光発電装置である。負荷R3は、分散型電源G3又は、柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される、例えば複数の需要家夫々に設けられた電気機器である。尚、近端需要家4、遠端需要家5は夫々、近端需要家2、遠端需要家3と同様とする。
===柱上変圧器===
以下、図1を参照して、本実施形態における柱上変圧器について説明する。
柱上変圧器Tr1は、一次側巻線(不図示)、二次側巻線(不図示)を有している。柱上変圧器Tr1は、受電点P1から柱上変圧器Tr1に電圧が供給されることにより一次側巻線に現れる電圧を二次側巻線で降圧して、低圧線L2、L3に当該降圧した電圧を供給する。例えば、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧に対する柱上変圧器Tr1の二次側の電圧の比を示す変圧比は、柱上変圧器Tr1のタップを切り替えることによって、調整することができる。タップとは、変圧比を調整するために、例えば、一次側巻線の巻線数を選択する機構である。選択されたタップによって、柱上変圧器Tr1の二次側から供給される電圧を例えば105ボルトとするために、一次側に供給されるべき電圧が決定される。例えば、6600V(ボルト)タップを選択した場合、柱上変圧器Tr1の一次側に6600ボルトの電圧が供給された際に、柱上変圧器Tr1の二次側から105ボルトの電圧が出力されることとなる。ここで、柱上変圧器Tr1の二次側の電圧が供給される近端需要家2、遠端需要家3の受電電圧を基に、柱上変圧器Tr1のタップの選択は行われる。尚、柱上変圧器Tr1のタップの選択については、後述する。柱上変圧器Tr2の構成は、柱上変圧器Tr1の構成と同様とする。
===電圧判定装置===
以下、図2を参照して、本実施形態における電圧判定装置について説明する。図2は、本実施形態における電圧判定装置の機能を示すブロック図である。
電圧判定装置6は、タップ選定図を作成したり、配電線L0の電圧を判定したりする装置である。尚、タップ選定図、配電線L0の電圧の判定については後述する。
電圧判定装置6は、送受信部61、入力部62、表示部63、演算部64(第1演算部、第2演算部)、判定部65(第2演算部、判定部)、制御部66、記憶部67、計時部68を有している。
送受信部61は、例えば、測定装置M1から潮流情報を、例えば30分毎に受信する。尚、送受信部61は、例えば、毎整時(1時間毎)に潮流情報を受信するものとしてもよい。
入力部62は、電圧判定装置6に対して情報を入力するための例えばキーボード装置である。
表示部63は、各種情報を表示するための、例えばディスプレイである。
計時部68は、現在時刻を計時する、例えばタイマである。
演算部64は、例えば、タップ選定図を作成する。尚、タップ選定図については、後述する。演算部64は、潮流情報に基づいて、電力系統100の負荷を算出したり、分散型電源G2の発電量に関する各種演算を行ったりする。尚、演算部64については、後述する。
判定部65は、配電線L0の電圧を判定する。尚、判定部65については、後述する。
記憶部67は、例えば、第1の領域671、第2の領域672、第3の領域673、第4の領域674を有している。第1の領域671には、例えば、タップ選定図を作成するためのプログラム、配電線L0の電圧を判定するためのプログラムが記憶されている。第2の領域672には、例えば、送受信部61で受信した潮流情報が記憶されている。尚、潮流情報は、送受信部61で受信した際に計時部68によって計時された時刻と関連付けられて記憶されているものする。第3の領域673には、例えば、分散型電源G2乃至G5夫々の最大発電容量(発電容量)を示す設備情報が記憶されているものとする。尚、分散型電源G2、G3の最大発電容量は、柱上変圧器Tr1と関連付けられており、分散型電源G4、G5の最大発電容量は、柱上変圧器Tr2と関連付けられているものとする。設備情報は、例えば、分散型電源が電力系統100に新設される都度、入力部62から入力された情報に基づいて更新されるものとする。第3の領域673には、更に、演算部64の演算結果を基に作成されたタップ選定図を示す情報、潮流情報に基づいて演算部64で行われる演算結果を示す情報が記憶されている。第4の領域674には、例えば、近端需要家2、4の電圧降下幅の分布、遠端需要家3、5の電圧降下幅の分布を夫々示す電圧降下幅分布情報が記憶されている。尚、電圧降下幅分布情報については後述する。
制御部66は、例えば、第1の領域671に記憶されたプログラムに基づいて、電圧判定装置6の動作を制御する。
===タップ選定図===
以下、図1乃至図6を参照して、本実施形態におけるタップ選定図について説明する。図3は、本実施形態における近端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である。図4は、本実施形態における遠端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である。図5は、本実施形態におけるタップ変更点電圧と不良率との関係を示す図である。図6は、本実施形態における遠端需要家が通常亘長の際のタップ選定図である。
タップ選定図F4(図6)には、柱上変圧器Tr1、Tr2の一次側に対して供給される電圧に対して、選択されるべきタップと、所定のタップを選択した際に柱上変圧器Tr1、Tr2の一次側に対して供給されるべき電圧のレベル(最大値)の上限値及び当該電圧のレベル(最大値)の下限値が示されている。タップ選定図には、例えば、第1の領域671に記憶されているタップ選定図を作成するためのプログラムの実行を開始することによって、演算部64によって作成されるものとする。以下、タップ選定図の作成方法について説明する。尚、説明の便宜上、例えば、柱上変圧器Tr1及び柱上変圧器Tr1の二次側に接続された近端需要家2、遠端需要家3を用いてタップ選定図を作成する方法について説明する。
=不良率の算出=
演算部64は、第4の領域に674に記憶された電圧降下幅分布情報に基づいて、柱上変圧器Tr1の各タップを選択した際の不良率を算出する。
<電圧降下幅分布曲線>
電圧降下幅分布情報は、例えば、電圧降下幅分布曲線F1(図3)に示されるように、近端需要家2の電圧降下幅の分布を示す情報である。電圧降下幅分布曲線F1の横軸に示される電圧降下幅とは、例えば、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧を柱上変圧器Tr1の変圧比に基づいて換算した、柱上変圧器Tr1の二次側の換算電圧が、近端需要家2の負荷R2に供給されるまでに低下する電圧幅である。尚、当該電圧降下幅は、例えば、柱上変圧器Tr1の内部インピーダンス、低圧線L2の線路インピーダンス及び需要家の電力消費量に依存することとなる。電圧降下幅分布曲線F1の縦軸に示される比率とは、近端需要家2の中の複数の需要家全体の数に対する、所定電圧以上の電圧降下幅の需要家の数の割合である。電圧降下幅分布曲線F1は、例えば、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧を柱上変圧器Tr1の変圧比に基づいて換算した、柱上変圧器Tr1の二次側の換算電圧が、負荷R2に供給されるまでに低下する電圧幅を実態調査した結果に基づくものである。電圧降下幅分布曲線F1は、例えば、DP(デイピーク:日中で最も電力消費の多い時間)時、ピーク(一日で最も消費電力が多い時間)時、NP(ナイトピーク:夜間で最も電力消費が多い時間)時、OP(オフピーク:日中で最も電力消費の少ない時間)時等の、一日における決められた時間の電圧降下幅の分布を示している。尚、DP時、ピーク時、NP時、OP時は、例えば、一日における予め決められた時間とする。一般的な系統ではNP時がピーク時となる(ピーク時=NP時)。例えば、電圧降下幅分布曲線F1には、ピーク時(NP時)の電圧降下幅がV12ボルト以上の需要家は、近端需要家2全体のうちの50パーセントであることが示されている。又、例えば、DP時の電圧降下幅がV11ボルト以上の需要家は、近端需要家2全体のうちの95パーセントであることが示されている。
電圧降下幅分布情報は、更に、例えば、電圧降下幅分布曲線F2(図4)に示されるように、遠端需要家3の電圧降下幅の分布を示す情報である。電圧降下幅分布曲線F2の横軸に示される電圧降下幅とは、例えば、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧を柱上変圧器Tr1の変圧比に基づいて換算した、柱上変圧器Tr1の二次側の換算電圧が、遠端需要家3の負荷R3に供給されるまでに低下する電圧幅である。尚、当該電圧降下幅は、例えば、柱上変圧器Tr1の内部インピーダンス、低圧線L3の線路インピーダンス及び需要家の電力消費量に依存することとなる。電圧降下幅分布曲線F2の縦軸に示される比率とは、遠端需要家3の中の複数の需要家全体の数に対する、所定電圧以上の電圧降下幅の需要家の数の割合である。電圧降下幅分布曲線F2は、例えば、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧を柱上変圧器Tr1の変圧比に基づいて換算した、柱上変圧器Tr1の二次側の換算電圧が、負荷R3に供給されるまでに低下する電圧幅を実態調査した結果に基づくものである。電圧降下幅分布曲線F2は、例えば、DP時、ピーク時(NP時)、OP時等の、一日における決められた時間の電圧降下幅の分布を示している。例えば、電圧降下幅分布曲線F2には、例えば、DP時の電圧降下幅がV21ボルト以上の需要家は、遠端需要家3全体のうちの5パーセントであることが示されている。つまり、遠端需要家3全体のうちの95パーセントの需要家の電圧降下幅は、V21ボルト未満であることが示されている。
<不良率>
不良率とは、例えば、柱上変圧器Tr1の一次側に所定電圧を供給した際に、近端需要家2の負荷R2に供給される電圧が適正電圧範囲(例えば、95ボルト乃至107ボルト)(第1電圧範囲)を逸脱する確率(以下、(近端需要家の不良率)と称する)と、遠端需要家3の負荷R3に供給される電圧が適正電圧範囲を逸脱する確率(以下、(遠端需要家の不良率)と称する)とを示す。不良率は、例えば、近端需要家の不良率と遠端需要家の不良率とを加算した後、当該加算結果を「2」で除算することによって求められるものとする。つまり、例えば、近端需要家の不良率と遠端需要家の不良率との平均が不良率となる。不良率は、例えば、柱上変圧器Tr1における選択されているタップ毎に算出されるものとする。
演算部64は、例えば、電圧降下幅分布曲線F1、F2に示される情報に基づいて、ピーク時(NP時)の柱上変圧器Tr1の(例えば、6600Vタップ、6450Vタップ、6300Vタップ)の不良率を算出する。尚、例えば、柱上変圧器Tr1のタップとして、例えば、上記の6600Vタップ、6450Vタップ、6300Vタップが設けられているものとする。柱上変圧器Tr1の不良率は、例えば、不良率曲線F3(図5)に示されるように、タップ変更点電圧(柱上変圧器Tr1の一次側に供給される電圧)に対する、各タップを選択した際の不良率を示す曲線として示される。不良率曲線F3には、例えば、柱上変圧器Tr1のタップとして、6600Vタップが選択されている場合、柱上変圧器Tr1の一次側に対してV30ボルトを供給した際の不良率はXパーセントであることが示されている。尚、例えば、6600Vタップが選択されたときの最小の不良率がXパーセントである場合、V30ボルトよりも高い電圧を柱上変圧器Tr1の一次側に供給しても、V30ボルトよりも低い電圧を柱上変圧器Tr1の一次側に供給しても、不良率は上昇することとなる。例えば、V30ボルトよりも高い電圧を柱上変圧器Tr1の一次側に供給した場合、遠端需要家の不良率及び近端需要家の不良率は共に上昇するが、遠端需要家の不良率の上昇幅よりも、近端需要家の不良率の上昇幅の方が大きくなる。一方、例えば、V30ボルトよりも低い電圧を柱上変圧器Tr1の一次側に供給した場合、遠端需要家の不良率及び近端需要家の不良率は共に上昇するが、近端需要家の不良率の上昇幅よりも、遠端需要家の不良率の上昇幅の方が大きくなる。
=タップ変更点電圧の決定=
演算部64は、ピーク時(NP時)の柱上変圧器Tr1の不良率を示す、不良率曲線F3に基づいてタップ変更点電圧を決定する。尚、タップ変更点電圧とは、タップを変更する際の目安となる、柱上変圧器Tr1の一次側に供給される電圧である。
演算部64は、柱上変圧器Tr1の一次側に対して所定電圧が供給された際に、ピーク時(NP時)の不良率が最小となるようにタップ変更点電圧を決定する。演算部64は、例えば、不良率曲線F3に示される6600Vタップの不良率曲線と6450Vタップの不良率曲線との交点P10、6450Vタップの不良率曲線と6300Vタップの不良率曲線の交点P20に対応する、V31ボルト、V32ボルトをタップ変更点電圧とする。
=上限値及び下限値の算出=
演算部64は、所定のタップを選択した際に柱上変圧器Tr1の一次側に対して供給されるべき電圧のレベル(最大値)の上限値(以下、「一次側の上限値」と称する)及び当該電圧のレベル(最大値)の下限値(以下、「一次側の下限値」と称する)を算出する。尚、一次側の上限値と、一次側の下限との間の電圧の幅が第2電圧範囲に相当する。
演算部64は、電圧降下幅分布情報に基づいて、DP時、OP時夫々の、柱上変圧器Tr1の一次側に対して供給されるべき電圧のレベルの上限値及び当該電圧のレベルの下限値を算出する。演算部64は、DP時に近端需要家2の負荷R2に供給される電圧に基づいて、一次側の上限値を算出する。演算部64は、負荷R2に供給される電圧が、適正電圧範囲の上限値(例えば107ボルト)を超過する確率が例えば5%以下となるように、一次側の上限値を算出する。例えば、演算部64は、適正電圧範囲の上限値(例えば107ボルト)に対して、V11ボルト(図3)を加算した加算結果を、選択されるタップに基づいて柱上変圧器Tr1の一次側の電圧に換算した値を、一次側の上限値とする。演算部64は、DP時に遠端需要家3の負荷R3に供給される電圧に基づいて、一次側の下限値を算出する。演算部64は、負荷R3に供給される電圧が、適正電圧範囲の下限値(例えば95ボルト)未満となる確率が例えば5%以下となるように、一次側の下限値を算出する。例えば、演算部64は、適正電圧範囲の下限値(例えば95ボルト)に対して、V21ボルト(図4)を加算した加算結果を、選択されるタップに基づいて柱上変圧器Tr1の一次側の電圧に換算した値を、一次側の下限値とする。尚、演算部64は、例えば、柱上変圧器Tr1のタップとして、6600Vタップ、6450Vタップ、6300Vタップが夫々選択された際の、一次側の上限値及び一次側の下限値を算出する。尚、OP時における一次側の上限値及び一次側の下限値の算出は、DP時における一次側の上限値及び一次側の下限値の算出と同様であるので、その説明は省略する。
=タップ選定図の作成=
演算部64は、タップ変更点電圧、一次側の上限値、一次側の下限値に基づいて、例えば、タップ選定図F4を作成する。
タップ選定図F4は、例えば、配電線L0に対して柱上変圧器を新設する場合に、当該新設される柱上変圧器のタップを選択するために用いられる。又、タップ選定図F4は、例えば、配電線L0の電圧を判定する際に用いられる。尚、配電線L0の電圧の判定については、後述する。
===低圧線===
低圧線L3は、前述の通り、例えば、1径間以上の長さの電線である。尚、低圧線L3の長さを例えば、低圧線L3の亘長という。一般的に、低圧線L3の平均亘長は3〜4径間程度となるが、例えば、分散型電源G3を設置した新たな遠端需要家3と柱上変圧器Tr1との間の低圧線L3の亘長は、3〜4径間よりも短い2径間程度までとなる傾向にある。従って、例えば、低圧線L3の亘長が短くなっていることを反映させたタップ選定図を用いて、配電線L0の電圧を判定する必要がある。尚、配電線L0の電圧の判定については後述する。例えば、タップ選定図F4は、低圧線L3の亘長が4径間の際のタップ選定図であるものとする。例えば、亘長が4径間の低圧線L3を、通常亘長の低圧線L3と称し、亘長が4径間のよりも短い、例えば2径間の低圧線L3を、短亘長の低圧線L3と称する。低圧線L3を通常亘長とした際の遠端需要家3を、通常亘長の遠端需要家3と称し、低圧線L3を短亘長とした際の遠端需要家3を、短亘長の遠端需要家3と称する。
===低圧線を短亘長とした際のタップ選定図===
以下、図1、図7乃至図9を参照して、本実施形態における低圧線を短亘長とした際のタップ選定図について説明する。図7は、本実施形態における低圧線の亘長を変更した際の遠端需要家の電圧降下幅の分布を示す図である。図8は、本実施形態における低圧線の亘長を変更した際のタップ変更点電圧と不良率との関係を示す図である。図9は、本実施形態における低圧線の亘長を変更した際のタップ選定図である。
<電圧降下幅分布曲線>
電圧降下幅分布曲線F5(図7)には、例えば、DP時の電圧降下幅がV51ボルト以上の需要家は、短亘長の遠端需要家3全体のうちの5パーセントであることが示されている。つまり、短亘長の遠端需要家3全体のうちの95パーセントの需要家の電圧降下幅は、V51ボルト以下であることが示されている。つまり、低圧線L3を通常亘長から短亘長に変更することによって、例えば、電圧降下幅がV21ボルトからV21ボルトよりも小さいV51ボルトとなることが示されている。
<不良率>
不良率曲線F6(図8)には、例えば、柱上変圧器Tr1のタップとして6600Vタップが選択されていると際に、低圧線L3を通常亘長から短亘長に変更した場合、6600Vタップの不良率曲線における高電圧側の傾斜及び、低電圧側の傾斜が共に緩やかになっていることが示されている。特に、不良率曲線F6には、例えば、当該高電圧側の傾斜が緩やかになる度合いよりも、当該低電圧側の傾斜が緩やかになる度合いの方が大きいことが示されている。これは、低圧線L3の亘長を通常亘長から短亘長に変更したことによって、柱上変圧器Tr1の二次側から遠端需要家3に供給される電圧の、低圧線L3での電圧降下幅が小さくなったことによるものである。低圧線L3の亘長を通常亘長から短亘長に変更することによって、交点P10は低電圧側の交点P11にシフトし、交点P20は低電圧側の交点P21にシフトすることとなる。従って、例えば、6600Vタップと6450Vタップとを切り替えるためのタップ変更点電圧は、V31ボルトからV31ボルトよりも低いV61ボルトとなる。例えば、6450Vタップと6300Vタップとを切り替えるためのタップ変更点電圧は、V32ボルトからV32ボルトよりも低いV62ボルトとなる。
<タップ選定図>
タップ選定図F7(図9)には、例えば、低圧線L3を通常亘長から短亘長に変更した場合、タップ変更点電圧が、高電圧側から低電圧側(図9の紙面左側から図9の紙面右側)に向かってシフトし、且つ、一次側の下限値が低くなっていることが示されている。これは、低圧線L3を通常亘長から短亘長に変更したことによって、不良率曲線F6の交点が高電圧側(例えば、交点P10、P20)から低電圧側(例えば、交点P11、P21)にシフトすることと、電圧降下幅分布曲線F5の電圧降下幅が小さくなることによるものである。
===分散型電源===
例えば、タップ選定図F7において実線で示される短亘長のタップ選定図と、点線で示される通常亘長タップ選定図とに基づいて、柱上変圧器Tr1のタップを選択した際に、分散型電源G2、G3の発電量に応じて分散型電源G2、G3から負荷R2、R3に供給される電圧によって、負荷R2、R3の電圧が上昇することがある。その場合、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧のレベルが、「負荷R2の電圧が適正電圧範囲の上限値(例えば107ボルト)を超過する確率が、例えば5%以下となるように」算出された、一次側の上限値以下であるにも関わらず、負荷R2の電圧が適正電圧範囲の上限値(例えば107ボルト)を超過する確率が、例えば5%を超えてしまうことがある。よって、分散型電源G2、G3の発電量に基づいて負荷R2、R3に供給される電圧を考慮して、タップ選定図F7の一次側の上限値を算出するのが望ましい。ところが、例えば、分散型電源G2、G3の発電量を示す情報を分散型電源G2、G3から取得するには、分散型電源G2、G3から情報を取得するための装置等を新設する必要があり、当該発電量の取得が困難となることがある。
演算部64は、例えば、太陽光発電が可能な時間帯における、分散型電源の発電電力に基づく負荷の電圧上昇が最も過酷となる時間を示す(所定時間)、PVピークに基づいて、一次側の上限値を算出する。尚、PVピークについては後述する。
===PVピーク===
以下、図1、図10を参照して、本実施形態におけるPVピークについて説明する。図10は、本実施形態における負荷曲線を示す図である。
負荷曲線F8(図10)には、例えば、一日における時刻に対する電力負荷の変動が示されている。
負荷曲線F8において実線で示される、全体負荷は、例えば、電力系統100の分散型電源G2乃至G5で発電が行われていないものとした際の、配電用変圧器Tr0の二次側から配電線L0に対して供給される電力値を示すものである。尚、全体負荷は、例えば、シミュレーション等によって求められる。負荷曲線F8において点線で示される、みかけの負荷は、例えば、配電用変圧器Tr0の二次側から配電線L0に対して実際に供給される電力値を示すものである。尚、みかけの負荷は、例えば、潮流情報に基づいて求められる。尚、時刻t2以前のみかけの負荷及び、時刻t5以降の見かけの負荷は、例えば全体負荷と同様であるものとする。
例えば、時刻t1乃至t6は一日における所定の時刻を示すものとする。例えば、時刻t2を日の出の時刻とし、時刻t5を日の入りの時刻とする。時刻t2と時刻t5との間の時間が、例えば日中の時間であり、太陽光発電が可能な時間帯となる。時刻t2と時刻t5との間の時間に、見かけの負荷と、全体負荷との2本の負荷曲線が示されているのは、負荷R2乃至R5で消費される電力のうちの一部が、分散型電源G2乃至G5から負荷R2乃至R5に供給されることによるものである。つまり、分散型電源G2乃至G5の発電が行われている場合の配電用変圧器Tr0から配電線L0に供給される電力が、分散型電源G2乃至G5の発電が行われない場合に配電用変圧器Tr0から配電線L0に供給される電力に比べて、減少することによるものである。時刻t2と時刻t5との間の時間における、全体負荷と見かけの負荷との差分は、分散型電源G2乃至G5の発電量に基づくものである。「分散型電源の発電電力に基づく負荷の電圧上昇が最も過酷となる時間」とは、例えば、全体負荷(負荷R2乃至R5の消費電力)と分散型電源G2乃至G5の発電量との差分が最小となる時間(時刻t4)を示すものとする。つまり、負荷曲線F8では、PVピークは時刻t4となる。例えば、日中の時間帯以外で全体負荷(みかけの負荷)が最小となる時刻t1がオフピークに相当する。例えば、日中の時間帯で全体負荷が最大となる時刻t3がデイピークに相当する。例えば、日中の時間帯以外で全体負荷(みかけの負荷)が最大となる時刻t6がナイトピークに相当する。
===分散型電源に関する電力値===
以下、図1、図10、図11を参照して、本実施形態における分散型電源に関する電力値について説明する。図11は、本実施形態における負荷情報テーブルを示す図である。
演算部64は、第2の領域672(図2)に記憶された潮流情報に基づいて、分散型電源に関する電力値(分散型電源の発電量とみなされる電力値)を算出する。演算部64は、分散型電源に関する電力値に基づいて、一次側の上限値を算出する。演算部64は、潮流情報からPVピーク時を判断した後、分散型電源に関する電力値を算出する。
=負荷情報=
演算部64は、潮流情報に基づいて、負荷情報を算出する。負荷情報とは、負荷情報テーブルTa1に示されるように、例えば、一日における所定の時刻に対して、最大負荷(最大電力)と、最小負荷(最小電力)とが関連付けられた情報である。尚、最大負荷は、一日における所定の時刻に、配電用変圧器Tr0の二次側から配電線L0に供給された電力のうちの最大電力に基づく電力値である。演算部64は、潮流情報に基づいて、一日における所定時刻の電力値を1年分算出する。演算部64は、当該算出された1年分の電力値のうちの最大値を抽出する。演算部64は、当該最大値を最大負荷とする。最小負荷は、一日における所定の時刻に、配電用変圧器Tr0の二次側から配電線L0に供給された電力のうちの最小電力に基づく電力値である。演算部64は、潮流情報に基づいて、一日における所定時刻の電力値を1年分算出する。演算部64は、当該算出された1年分の電力値のうちの最小値を抽出する。演算部64は、当該最小値を最小負荷とする。
=PVピーク時の判断=
演算部64は、負荷情報に基づいて、一日における所定の時刻と対応付けられた最小負荷が、最も小さくなる時刻を判断する。例えば、負荷情報テーブルTa1に示される最小負荷FT1min、FT2min、FT3min、FT4min、FT5min、FT6minのうち、FT3minが最も小さい場合、例えば、時刻t13が、PVピーク時と判断される。
=分散型電源に関する電力値=
演算部64は、PVピーク時(例えば、時刻t13)と判断された所定の時刻における、最大負荷(例えば、Ft3max)から最小負荷(例えば、Ft3min)を減じた電力値を、分散型電源に関する電力値とする。演算部64は、当該分散型電源に関する電力値を、柱上変圧器Tr1の二次側に接続された分散型電源G2、G3の最大発電容量の合計(以下、「柱上変圧器Tr1側の発電容量」と称する)と、柱上変圧器Tr2の二次側に接続された分散型電源G4、G5の最大発電容量の合計(以下、「柱上変圧器Tr2側の発電容量」と称する)との比率に基づいて、按分する。演算部64は、柱上変圧器Tr1側の発電容量に基づいて按分された分散型電源に関する電力値を、分散型電源G2及びG3に関する電力値とする。演算部64は、柱上変圧器Tr2側の発電容量に基づいて按分された分散型電源に関する電力値を、分散型電源G4及びG5に関する電力値とする。尚、分散型電源G2及びG3に関する電力値、分散型電源G4及びG5に関する電力値は、タップ選定図を作成する際に用いられる。
===余裕しろを設けたタップ選定図===
以下、図12を参照して、本実施形態における余裕しろを設けたタップ選定図について説明する。図12は、本実施形態における余裕しろを設けたタップ選定図である。尚、点線で示される低圧線を通常亘長とした際のタップ選定図の一部は、実線で示される低圧線を短亘長とした際のタップ選定図と重なって見えない状態となっている。
タップ選定図F9は、例えば、タップ選定図F7と、余裕しろPV1乃至PV3とに基づいて作成されたタップ選定図である。余裕しろPV1乃至PV3は、例えば、分散型電源G2乃至G5から負荷R2乃至R5に対して供給される電圧によって、電圧上昇が予測される負荷R2乃至R5の上昇電圧予測幅を、例えば、柱上変圧器Tr1の各タップに応じた変圧比で換算した柱上変圧器Tr1の一次側の電圧幅である。尚、例えば、余裕しろPV1乃至PV3は同様な電圧幅とする。
演算部64は、例えば、分散型電源G2及びG3に関する電力値と、分散型電源G4及びG5に関する電力値との合計に基づいて、余裕しろPV1乃至PV3を算出する。演算部64は、タップ選定図F7における、一次側の上限値が余裕しろPV1乃至PV3分だけ低くなるように、各タップの一次側の上限値を算出して、タップ選定図F9を作成する。タップ選定図F9における、低圧線が通常亘長の際のタップ選定図(図12の点線)を示す情報と、低圧線が短亘長の際のタップ選定図(図12の実線)を示す情報は、例えば、演算部64によって作成された後、第3の領域673に記憶されるものとする。
===判定部===
以下、図1、図13を参照して、本実施形態における判定部について説明する。図13は、本実施形態における配電線の電圧と許容電圧範囲とを示す図である。
図13に示される判定図F10は、タップ選定図F9に基づいて、例えば判定部65によって作成されるものとする。判定図F10の横軸は、例えば、配電線L0における配電用変圧器Tr0の二次側近傍の位置(送出端)と、配電線L0における配電用変圧器Tr0より下流側の所定位置(受電点)との間の距離である。つまり、例えば、図13の紙面左側から右側に向かうにつれて、配電用変圧器Tr0との距離が長くなることとなる。尚、判定図F10の横軸は、タップ選定図F9の横軸と対応付けられているものとする。判定図F10における縦軸には、例えば、配電線L0の電圧が示されている。尚、判定図F10の縦軸は、タップ選定図F9の縦軸と対応付けられているものとする。判定図F10の電圧降下曲線は、例えば、潮流情報に基づいて算出された、配電線L0における送出端からの距離に対する、配電線L0における所定位置の電圧を示す曲線である。尚、配電線L0の電圧とは、例えば、配電線L0に交流電圧における最大値とする。判定図F10では、例えば、送出端との間の距離が長くなるにつれて、受電点の電圧が下がることが示されている。これは、例えば、配電線L0の線路インピーダンスと電力消費による電圧降下によるものである。
判定部65は、配電線L0の電圧が許容電圧範囲(第2電圧範囲)内であるか否かを判定する。尚、許容電圧範囲とは、具体的には、例えば、通常亘長の許容電圧範囲と、短亘長の許容電圧範囲とである。通常亘長の許容電圧範囲とは、判定図F10の点線で示される低圧線が通常亘長の際の一次側の下限値と、当該一次側の上限値とに囲まれた電圧レベルの範囲である。通常亘長の許容電圧範囲は、受電点に接続された柱上変圧器において予め選択されているタップ及びタップ選定図F9に基づいて設定される。例えば、受電点P1に接続された柱上変圧器Tr1、受電点P2に接続された柱上変圧器Tr2は、夫々、6450Vタップ、6300Vタップが選択されているものとする。短亘長の許容電圧範囲とは、判定図F10の実線で示される低圧線が短亘長の際の一次側の下限値と、当該一次側の上限値とに囲まれた電圧レベルの範囲である。短亘長の許容電圧範囲は、受電点に接続された柱上変圧器において予め選択されているタップ及びタップ選定図F9に基づいて設定される。
判定部65は、判定図F10の電圧降下曲線に基づいて、配電線L0の電圧が通常亘長の許容電圧範囲であるか否かを判定する。又、判定部65は、判定図F10の電圧降下曲線に基づいて、配電線L0の電圧が短い亘長の許容電圧範囲であるか否かを判定する。尚、例えば、判定部65の判定結果は、表示部63に表示されるものとする。
===動作===
以下、図1、図13、図14を参照して、本実施形態における電圧判定装置の動作について説明する。図14は、本実施形態における電圧判定装置の動作を示すフローチャートである。尚、例えば、第3の領域673に、低圧線が通常亘長の際のタップ選定図を示す情報と、低圧線が短亘長の際のタップ選定図を示す情報とが記憶されているものとする。例えば、第1の領域671に記憶されている、配電線L0の電圧の判定を行うためのプログラムの実行を開始して、電圧判定装置6が判定動作を開始したところから説明する。
電圧判定装置6は、低圧線が通常亘長の際のタップ選定図を示す情報に基づいて、図13において点線で示される、低圧線が通常亘長の際の判定図を作成する(ステップS1)。電圧判定装置6は、配電線L0の電圧が通常亘長の許容電圧範囲内であるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、電圧降下曲線(図13)が、通常亘長の許容電圧範囲の上限値以上であるか否か、通常亘長の許容電圧範囲の下限値以下であるか否かを判定する。例えば、電圧降下曲線が、通常亘長の許容電圧範囲の上限値以上であるか又は、通常亘長の許容電圧範囲の下限値以下である場合(ステップS3のNO)、電圧判定装置6は、低圧線が短亘長の際のタップ選定図を示す情報に基づいて、図13において実線で示される、低圧線が短亘長の際の判定図を作成する(ステップS4)。電圧判定装置6は、配電線L0の電圧が短亘長の許容電圧範囲内であるか否かを判定(ステップS5)した後、当該判定結果を表示部63に表示させる(ステップS6)。その後、電圧判定装置6の判定動作は終了する。一方、例えば、ステップS3で、電圧降下曲線が、通常亘長の許容電圧範囲の上限値以上でなく、且つ、通常亘長の許容電圧範囲の下限値以下でない場合(ステップS3のYES)、電圧判定装置6は、当該判定結果を表示部63に表示させた(ステップS6)後、判定動作を終了する。
前述したように、演算部64は、例えば、PVピーク時の最大負荷と最小負荷との差分に基づいて、分散型電源に関する電力値を算出する。電圧判定装置6は、適正電圧範囲(例えば、95ボルト乃至107ボルト)と、分散型電源に関する電力値とから、許容電圧範囲を算出する。判定部65は、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内であるか否かを算出する。よって、分散型電源G2乃至G5から負荷R2乃至R5に供給される電圧を考慮して、柱上変圧器Tr1、Tr2の一次側の電圧の最大値が所定の許容電圧範囲内であるか否か確実に判定できる。又、分散型電源に関する電力量を考慮して許容電圧範囲が算出されている。よって、例えば、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内であるにも関わらず、分散型電源のG2乃至G5の発電量に基づいて、負荷R2乃至R5の電圧の最大値が適正電圧範囲の上限値を超過することを防止できる。よって、柱上変圧器Tr1の一次側の電圧の判定結果に基づいて、負荷R2乃至R5の電圧の最大値が適正電圧範囲であるかを判断する際の、当該判断精度を向上できる。又、分散型電源に関する電力値に基づいて、許容電圧範囲が算出されるので、例えば、分散型電源G2乃至G5の発電量を計測する必要がなく、例えば、当該発電量を計測するための装置が不要となるために、配電線L0の電圧の判定を低コストで行うことができる。
又、柱上変圧器Tr1、Tr2の一次側は配電線L0に接続される。分散型電源G2、G3は、柱上変圧器Tr1の二次側に接続された負荷R2、R3に対して電圧を供給する。分散型電源G4、G5は、柱上変圧器Tr2の二次側に接続された負荷R4、R5に対して電圧を供給する。PVピーク時の最大負荷と最小負荷との差分を、柱上変圧器Tr1側の発電容量と、柱上変圧器Tr2側の発電容量との比率で按分して、分散型電源G2及びG3に関する電力値、分散型電源G4及びG5に関する電力値を算出する。よって、配電線L0に対して複数の柱上変圧器Tr1、T2が接続されている場合に、例えば、柱上変圧器Tr1、Tr2夫々の受電点P1、P2での電圧許容範囲を精度よく算出できる。従って、柱上変圧器Tr1、Tr2の一次側の電圧の判定結果に基づいて、負荷R2乃至R5の電圧の最大値が適正電圧範囲であるかを判断する際の、当該判断精度を向上できる。
又、判定部65は、例えば、低圧線が通常亘長の際の判定図と、低圧線が短亘長の際の判定図とを夫々用いて、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内であるか否かを判定する。例えば、当該判定結果に基づいて、配電線L0の電圧を調整するように電力系統を運用できる。配電線L0の電圧を調整する場合、例えば、配電用変圧器Tr0の送出電圧を上昇又は下降させたり、柱上変圧器Tr1、Tr2の選択されているタップを切替えたり、配電線L0に対して柱上変圧器を新設したり、低圧線L2乃至L5を電気抵抗の小さい電線にはりかえたり、配電線L0の電圧を調整するための電圧調整器を新設したりする。ところが、配電線L0の電圧を調整する手段を用いた場合、例えば、電力設備の新設にともなうコストが増大したり、柱上変圧器Tr1、Tr2のタップを切り替える際に、負荷R2乃至R5の停電を引き起こしたりする虞がある。よって、例えば、低圧線が通常亘長の際の判定図を用いた際に、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内でないと判定され、低圧線が短亘長の際の判定図を用いた際に、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内であると判定されることがある。その際に、例えば、配電線L0の電圧を調整するための対策をとらない運用とすることによって、電力設備の新設にともなうコストを抑えるとともに、柱上変圧器Tr1、Tr2のタップを切り替える際の負荷R2乃至R5での停電の発生を防止できる。
[第2実施形態]
===電圧判定装置===
本実施形態における電圧判定装置6aは、第1実施形態における第1の領域671に記憶されている、タップ選定図を作成するためのプログラム、配電線L0の電圧の判定を行うためのプログラムを夫々、PVピーク時のタップ選定図を作成するためのプログラム、 PV電圧変化領域によって配電線L0の電圧の判定を行うためのプログラムに変更したものである。尚、第1の領域671に記憶されているプログラム以外の構成は、第1実施形態における電圧判定装置6と同様であるので、その説明は省略する。
電圧判定装置6aは、記憶部67aを備えて構成される。記憶部67aは、例えば、第1の領域671aを有している。第1の領域671aには、例えば、PVピーク時のタップ選定図を作成するためのプログラム、PV電圧変化領域によって配電線L0の電圧の判定を行うためのプログラムが記憶されている。
===タップ選定図===
演算部64は、第4の領域に674aに記憶されている電圧降下幅分布情報に基づいて、低圧線が通常亘長の際のPVピーク時のタップ選定図、低圧線が短亘長の際のPVピーク時のタップ選定図を夫々作成する。尚、第4の領域674aには、PVピーク時の、近端需要家2、4の電圧降下幅の分布、遠端需要家3、5の電圧降下幅の分布を夫々示す電圧降下幅分布情報が記憶されているものとする。例えば、演算部64によって作成された、低圧線が通常亘長の際のPVピーク時のタップ選定図を示す情報、低圧線が短亘長の際のPVピーク時のタップ選定図を示す情報は、第3の領域673aに記憶されるものとする。
===判定部===
以下、図1、図15を参照して、本実施形態における判定部について説明する。図15は、本実施形態における配電線の電圧と許容電圧範囲とを示す図である。
判定部65は、第3の領域673aに記憶された低圧線が通常亘長の際のPVピーク時のタップ選定図を示す情報、低圧線が通常亘長の際のPVピーク時のタップ選定図を示す情報、分散型電源G2及びG3に関する電力量、分散型電源G4及びG5に関する電力量に基づいて、判定図F11を作成する。尚、判定図F11の通常亘長の許容電圧範囲、短亘長の許容電圧範囲は夫々、判定図F10の通常亘長の許容電圧範囲、短亘長の許容電圧範囲と同様とする。
ここで、演算部64は、負荷R2及びR3に関する電力値、負荷R4及びR5に関する電力値を算出する。演算部64は、例えば、PVピーク時(例えば、図11の時刻t13)と判断された所定の時刻における、最大負荷(例えば、Ft3max)を、柱上変圧器Tr1側の負荷容量と、柱上変圧器Tr2側の負荷容量との比率に基づいて按分する。尚、柱上変圧器Tr1側の負荷容量は、例えば、柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される需要家の消費電力に基づく電力値、または柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される需要家の契約容量であり、例えば、第4の領域674aに予め記憶されているものとする。尚、柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される需要家の契約容量とは、例えば、柱上変圧器Tr1の二次側に接続された負荷R2、R3に供給される電力量を示すものとする。柱上変圧器Tr1の二次側から電圧が供給される需要家の契約容量は、例えば、負荷R2、R3の需要家と、負荷R2、R3に対して電力を供給する電力会社との間で予め契約によって定められているものとする。柱上変圧器Tr2側の負荷容量は、柱上変圧器Tr1側の負荷容量と同様とする。演算部64は、最大負荷を柱上変圧器Tr1側の負荷容量に基づいて按分した値を、負荷R2及びR3に関する電力値とする。演算部64は、最大負荷を柱上変圧器Tr2側の負荷容量に基づいて按分した値を、負荷R4及びR5に関する電力値とする。
判定部65は、例えば、負荷R2及びR3に関する電力量、負荷R4及びR5に関する電力量に基づいて、全体負荷電圧降下曲線(図15)を求める。
判定部65は、例えば、分散型電源G2及びG3に関する電力値、分散型電源G4及びG5に関する電力値に基づいて、PV連系時の電圧降下曲線(図15)を求める。例えば、判定部65は、分散型電源G2及びG3に関する電力値、分散型電源G4及びG5に関する電力量夫々に基づいて、上昇幅PV10、PV20を算出する。尚、上昇幅PV10は、例えば、分散型電源G2、G3での発電に起因して、受電点P1の電圧が上昇する幅を示すものとする。上昇幅PV20は、上昇幅PV10と同様とする。判定部65は、例えば、受電点P1における全体負荷電圧降下曲線上の電圧に対して、上昇幅PV10を加えた電圧(図15の点P102)を算出する。判定部65は、例えば、受電点P2における全体負荷電圧降下曲線上の電圧に対して、上昇幅PV20を加えた電圧(図15の点P103)を算出する。判定部65は、判定図F11における、送出端の電圧を示す点P101と、点P102、点P103、配電線L0の末端における全体負荷電圧降下曲線上の点P104の間を補完することによって、PV連系時の電圧降下曲線を求める。
ここで、全体負荷電圧降下曲線と、PV連系時の電圧降下曲線とで囲まれた領域をPV電圧変化領域とする。判定部65は、PV電圧変化領域が通常亘長の許容電圧範囲内であるか否かを判定する。判定部65は、PV電圧変化領域が短亘長の許容電圧範囲内であるか否かを判定する。
前述したように、PV電圧変化領域は、受電点P1、P2の上昇電圧幅PV10、PV20に基づいて設定される。よって、判定部65は、PV電圧変化領域が許容電圧範囲内であるか否かを判定することによって、例えば、配電線L0の電圧が許容電圧範囲内であるにも関わらず、分散型電源のG2乃至G5の発電量に基づいて、負荷R2乃至R5の電圧の最大値が適正電圧範囲の上限値を超過することを確実に防止できる。よって、例えば、配電線L0の電圧の判定結果に基づいて、負荷R2乃至R5の電圧が適正電圧範囲であるかを判断する際の、当該判断精度を向上できる。
尚、上記第1及び第2実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第1実施形態においては、例えば、PVピーク時の判断、分散型電源に関する電力値の算出を、1年分の潮流情報に基づいて行う構成について説明したが、これに限定されものではない。例えば、1年における6乃至8月(夏季)、12月乃至2月(冬季)等の季節毎における潮流情報に基づいて、分散型電源に関する電力値の算出をしてもよい。その場合、分散型電源に関する電力値を、分散型電源G2乃至G5の実際の発電量に近づけることができる。
第1実施形態においては、NP時をピーク時としてタップ選定図を作成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、DP時が一日で最も消費電力が多い時間である場合には、DP時をピーク時としてタップ選定図を作成するものとする。
1 変電所
2、4 近端需要家
3、5 遠端需要家
6、6a 電圧判定装置
61 送受信部
62 入力部
63 表示部
64 演算部
65 判定部
66 制御部
67、67a 記憶部
68 計時部
100 電力系統
G2、G3、G4、G5 分散型電源
L0 配電線
L1、L2、L3、L4 低圧線
M1 測定装置
Tr1、Tr2 柱上変圧器
R2、R3、R4、R5 負荷

Claims (7)

  1. 柱上変圧器の一次側に対して一日における所定時間に供給される複数日分の電力のうちの最大電力と、前記柱上変圧器の一次側に対して前記一日における前記所定時間に供給される前記複数日分の電力のうちの最小電力との差分に基づいて、前記柱上変圧器の二次側に接続される負荷に対して発電量に応じた電圧を供給する分散型電源の前記発電量とみなされる電力値を算出する第1演算部と、
    前記負荷に対して供給される電圧の最大値の取り得る範囲として予め定められた第1電圧範囲と、前記第1演算部の演算結果とから、前記第1電圧範囲と前記電力値とに基づいて定められる、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値の取り得る範囲としての第2電圧範囲を算出する第2演算部と、
    前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が前記第2電圧範囲内であるか否かを判定する判定部と、
    を備えたことを特徴とする電圧判定装置。
  2. 前記柱上変圧器は、配電線における第1位置に一次側が接続される第1柱上変圧器と、前記配電線における前記第1位置とは異なる第2位置に一次側が接続される第2柱上変圧器と、を有し、
    前記分散型電源は、前記第1柱上変圧器の二次側に接続される第1負荷に対して電圧を供給する第1分散型電源と、前記第2柱上変圧器の二次側に接続される第2負荷に対して電圧を供給する第2分散型電源と、を有し、
    前記第1演算部は、前記差分を、前記第1分散型電源の発電容量と、前記第2分散型電源の発電容量との比率で按分して前記第1分散型電源の発電量とみなされる第1電力値と、前記第2分散型電源の発電量とみなされる第2電力値とを算出し、
    前記第2演算部は、前記第1及び第2負荷夫々の前記第1電圧範囲と、前記第1及び第2電力値に基づいて、前記1及び第2柱上変圧器夫々の前記第2電圧範囲を算出し、
    前記判定部は、前記第1柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が、前記第1柱上変圧器の前記第2電圧範囲内であるか否かを判定すると共に、前記第2柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が、前記第2柱上変圧器の前記第2電圧範囲内であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧判定装置。
  3. 前記第2演算部は、前記分散型電源から前記負荷に対して前記発電量に応じた電圧が供給された際に、前記負荷に対して供給される電圧の最大値が、前記第1電圧範囲の上限値を超えないように、前記第2電圧範囲の上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧判定装置。
  4. 前記所定時間は、前記一日のうちの前記分散型が発電可能な時間帯における、前記柱上変圧器の一次側に対して供給される電力が最小となる時間である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電圧判定装置。
  5. 前記柱上変圧器及び前記負荷は、電線を介して電気的に接続され、
    前記第2演算部は、前記柱上変圧器から前記負荷に供給される電圧の前記電線での電圧降下幅に基づいて、前記第2電圧範囲を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電圧判定装置。
  6. 前記分散型電源は、太陽光発電装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電圧判定装置。
  7. 柱上変圧器の一次側に対して一日における所定時間に供給される複数日分の電力のうちの最大電力と、前記柱上変圧器の一次側に対して前記一日における前記所定時間に供給される前記複数日分の電力のうちの最小電力との差分に基づいて、前記柱上変圧器の二次側に接続される負荷に対して発電量に応じた電圧を供給する分散型電源の前記発電量とみなされる電力値を算出するステップと、
    前記負荷に対して供給される電圧の最大値の取り得る範囲として予め定められた第1電圧範囲と、前記第1演算部の演算結果とから、前記第1電圧範囲と前記電力値とに基づいて定められる、前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値の取り得る範囲としての第2電圧範囲を算出するステップと、
    前記柱上変圧器の一次側の電圧の最大値が前記第2電圧範囲内であるか否かを判定するするステップと、
    を備えたことを特徴とする電圧判定方法。
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