JP2013152864A - 照明装置およびそれを備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのを抑制することが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】この照明装置20は、表示パネル12の背面側に配置される複数の発光素子21を備える。照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、そこに位置する発光素子21から放射される光束は高くなる。
【選択図】図5
【解決手段】この照明装置20は、表示パネル12の背面側に配置される複数の発光素子21を備える。照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、そこに位置する発光素子21から放射される光束は高くなる。
【選択図】図5
Description
この発明は、照明装置およびそれを備えた表示装置に関し、特に、複数の発光素子を含む照明装置およびそれを備えた表示装置に関する。
液晶表示装置(表示装置)は、表示パネル(被照明部材)が非発光型なので、通常、表示パネルに対して光を照射するバックライト装置(照明装置)が搭載される。このようなバックライト装置として、複数のLED(発光素子)を備えた直下型のバックライト装置が知られている。
図11は、複数のLEDを含む直下型のバックライト装置を備えた従来の表示装置の一例を示した断面図である。表示装置1001は図11に示すように、液晶表示パネル1002と、液晶表示パネル1002を照明するバックライト装置1010とを備えている。バックライト装置1010は、複数のLED1011と、LED1011を覆うように配置された拡散レンズ1012と、複数のLED1011が実装される実装基板1013と、LED1011からの光を液晶表示パネル1002側に反射する反射シート1014と、LED1011の前方(液晶表示パネル1002側)に配置された拡散板1015および複数の光学シート1016と、LED1011および実装基板1013などを収納するシャーシ1017とを含んでいる。
複数のLED1011は液晶表示パネル1002の長手方向および短手方向に配列されている。拡散レンズ1012は反射シート1014の開口部から前側(液晶表示パネル1002側)に突出している。LED1011から出射した光は拡散レンズ1012を透過するとともに、その一部は拡散板1015で反射されて反射シート1014により液晶表示パネル1002側に反射される。
反射シート1014は長方形状の底面部1014aと、底面部1014aに対して所定の傾斜角度を有するように液晶表示パネル1002側に折り曲げられた傾斜面部1014bとを含んでいる。これにより、LED1011から出射した光は、バックライト装置1010の周縁部において、反射シート1014の傾斜面部1014bにより液晶表示パネル1002側に反射される。このため、液晶表示パネル1002の周縁部の輝度が低下する(周縁部が暗く見える)のを抑制することが可能である。
なお、反射シートの周縁部が折り曲げられた照明装置は、例えば特許文献1に開示されている。
しかしながら、従来の表示装置1001では図12に示すように、バックライト装置1010を薄型化すると、反射シート1014の傾斜面部1014bの傾斜角度が小さくなる。特に、LED1011から反射シート1014のコーナー部(バックライト装置1010のコーナー部)に向かって出射した光は、バックライト装置1010の厚み方向(液晶表示パネル1002側)に反射されにくい。このため、液晶表示パネル1002のコーナー領域S1001(図13参照)の輝度が低下する(コーナー領域S1001が暗く見える)という問題点がある。なお、図13のハッチング領域はコーナー領域S1001を示している。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのを抑制することが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の照明装置は、被照明部材を照明する照明装置であって、被照明部材の背面側に配置される複数の発光素子を備え、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、そこに位置する発光素子から放射される光束は高くなる。
なお、光束とは、光源からある方向に放射されたエネルギー量を人間の目の視感度で重み付けした心理的な物理量であり、単位はルーメン[lm]である。
この照明装置では、上記のように、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、そこに位置する発光素子から放射される光束は高くなる。これにより、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下する(コーナー領域が暗く見える)のを抑制することができる。このような構成は、薄型の照明装置に特に有効である。
上記照明装置において、好ましくは、複数の発光素子が第1方向に沿って実装される実装基板を複数備え、複数の実装基板は第1方向と交差する第2方向に配列されており、第2方向の外側に位置する発光素子ほど放射する光束は高くなる。なお、第2方向の外側とは、照明装置の第2方向の端部側を意味する。
上記照明装置において、好ましくは、複数の発光素子が第1方向に沿って実装される実装基板を複数備え、第1方向の外側に位置する発光素子ほど放射する光束は高くなる。なお、第1方向の外側とは、照明装置の第1方向の端部側を意味する。
上記照明装置において、好ましくは、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子の発光面は大きくなる。このように構成すれば、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子から放射される光束を容易に高くすることができる。
上記照明装置において、好ましくは、発光素子には発光チップが搭載されており、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子に搭載される発光チップの発光面は大きくなる。このように構成すれば、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子から放射される光束を容易に高くすることができる。
上記照明装置において、好ましくは、発光素子には発光チップが搭載されており、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子に搭載される発光チップの数が増加する。このように構成すれば、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子から放射される光束を容易に高くすることができる。
上記照明装置において、好ましくは、発光素子は、発光チップと、発光チップから出射した光を反射する反射部材とを含み、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子の反射部材の反射率は高くなる。このように構成すれば、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、発光素子から放射される光束を容易に高くすることができる。
上記照明装置において、好ましくは、発光素子は白色発光ダイオードを含む。
この場合、好ましくは、白色発光ダイオードは、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、または、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域および赤色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、または、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域に発光ピークを有する発光体層と、赤色に発光する赤色発光チップと、の組み合わせ、または、青色に発光する青色発光チップと、赤色に発光する赤色発光チップと、緑色に発光する緑色発光チップと、の組み合わせ、または、紫外光を発光する紫外光発光チップと、紫外光発光チップの周囲に設けられ、青色の領域、赤色の領域および緑色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、のいずれかの組み合わせを含む。
上記照明装置において、好ましくは、照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層とを含む白色発光ダイオードの配置密度が高くなる。このように構成すれば、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのをより抑制することができる。
上記照明装置において、好ましくは、発光素子の光出射側を覆うように設けられ、発光素子からの光を拡散させる拡散レンズを備える。このように構成すれば、発光素子からの光を拡散させることができるので、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのをより抑制することができる。
この場合、好ましくは、拡散レンズは、真上方向よりもコーナー部方向へ出射する光を増大させる。このように構成すれば、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのを効果的に抑制することができる。
この発明の表示装置は、上記の構成の照明装置と、照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備える。このように構成すれば、表示パネル(被照明部材)のコーナー領域の輝度が低下するのを抑制することが可能な表示装置を得ることができる。
上記表示装置において、好ましくは、表示パネルは液晶を用いた液晶表示パネルである。
以上のように、本発明によれば、被照明部材のコーナー領域の輝度が低下するのを抑制することが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を容易に得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、断面図であってもハッチングを施さない場合がある。
(第1実施形態)
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態による照明装置20を備えたテレビジョン受像機1の構造について説明する。
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態による照明装置20を備えたテレビジョン受像機1の構造について説明する。
本発明の第1実施形態のテレビジョン受像機1は図1に示すように、照明装置20を含む表示装置10と、表示装置10を収納するフロントキャビネット2およびバックキャビネット3と、スピーカ4と、チューナ基板5と、電源基板6と、支持部材7とを備えている。フロントキャビネット2、バックキャビネット3、スピーカ4、チューナ基板5、電源基板6および支持部材7は、従来一般に用いられるものが適用できるので、それぞれ簡単に説明する。
フロントキャビネット2およびバックキャビネット3は、表示装置10、チューナ基板5および電源基板6を収納している。チューナ基板5は受信した電波から所定のチャンネルの画像信号と音声信号とを生成する機能を有する。スピーカ4はフロントキャビネット2に取り付けられているとともに、チューナ基板5が生成した音声信号に基づいて音声を発する機能を有する。電源基板6は、表示装置10、スピーカ4およびチューナ基板5に電力を供給するように構成されている。表示装置10は支持部材7に支持されている。なお、スピーカ4、チューナ基板5および電源基板6が、表示装置10に組み付けられている構成であってもよい。
表示装置10は図2に示すように、枠状のベゼル11と、ベゼル11に周縁部が覆われた表示パネル12(被照明部材)と、表示パネル12の背面側に配置され、表示パネル12を照明する照明装置20とによって構成されている。なお、「表示パネル12の背面側」の「背面側(図2では下側)」は、他の構成要素にも適用される方位概念である。
表示パネル12は、液晶表示パネルからなり、図示しない液晶層を挟み込むAM基板(アクティブマトリックス基板)12aおよび対向基板12bを含んでいる。また、表示パネル12は照明装置20からの光を利用して画像を表示する。
照明装置20は直下型のバックライト装置であるとともに、4つのコーナー部C(図3参照)を有する矩形状に形成されている。照明装置20は、複数の発光素子21と、それぞれ複数ずつの発光素子21が実装された複数の実装基板22と、実装基板22の前面側に配置される反射シート23と、反射シート23の前面側に配置される拡散板24および複数の光学シート25と、これらを収納するフロントシャーシ26およびバックシャーシ27とを含んでいる。
実装基板22は図3に示すように、表示パネル12の長手方向(A方向)に延びる細長形状に形成されている。また、実装基板22は、実装基板22の長手方向(A方向)に沿って例えば2枚配置されているとともに、実装基板22の短手方向(A方向と直交(交差)するB方向)に沿って例えば5枚以上配置されている。なお、A方向は本発明の「第1方向」の一例であり、B方向は本発明の「第2方向」の一例である。
実装基板22には、発光素子21が実装される図示しない配線パターンが形成されている。また、実装基板22は、図示しない配線により電源基板6(図1参照)に接続されており、発光素子21を発光させるための電力が供給されるように構成されている。各実装基板22において、複数の発光素子21は直列に接続されており、全ての発光素子21に同じ大きさの電流(電力)が供給される。
発光素子21は例えば白色LED(発光ダイオード)により形成されている。発光素子21は図4に示すように、発光チップ121と、発光チップ121が搭載される基板122と、発光チップ121の周囲を囲う反射部材123と、発光チップ121を覆う発光体層124とを含んでいる。発光チップ121は例えば発光ダイオードチップにより構成されており、図示しない半田層や金属線により基板122に電気的に接続されている。反射部材123は発光チップ121から出射した光を前方に反射する反射面123aを有する。
発光素子21は白色光を放射するように構成されている。発光素子21は、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層124とを含んでいてもよい。また、発光素子21は、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域および赤色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層124とを含んでいてもよい。また、発光素子21は、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域に発光ピークを有する発光体層124と、赤色に発光する赤色発光チップとを含んでいてもよい。また、発光素子21は、青色に発光する青色発光チップと、赤色に発光する赤色発光チップと、緑色に発光する緑色発光チップとを含んでいてもよい。また、発光素子21は、紫外光を発光する紫外光発光チップと、紫外光発光チップの周囲に設けられ、青色の領域、赤色の領域および緑色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層124とを含んでいてもよい。
発光素子21は図3に示すように、A方向に所定のピッチで実装基板22上に半田層など(図示せず)を用いて実装されている。また、発光素子21はB方向にも所定のピッチで配置されている。すなわち、複数の発光素子21は面状に配置されている。
照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、そこに位置する発光素子21から放射される全光束は高くなっている。本実施形態では、発光素子21から放射される全光束は、A方向の外側(照明装置20のA方向の端部側)に位置する発光素子21ほど高くなっているとともに、B方向の外側(照明装置20のB方向の端部側)に位置する発光素子21ほど高くなっている。
具体的には、発光素子21から放射される全光束φをφa>φb>φc>φdとすると、図5に示すように、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21のうちの、A方向の最も外側の発光素子21a、外側から2番目の発光素子21b、外側から3番目の発光素子21c、外側から4番目の発光素子21dから放射される全光束は、それぞれ、φa、φa、φbおよびφcとなっている。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21のうちの、A方向の最も外側の発光素子21e、外側から2番目の発光素子21f、外側から3番目の発光素子21g、外側から4番目の発光素子21hから放射される全光束は、それぞれ、φa、φb、φcおよびφdとなっている。なお、図5に描かれていない発光素子21も同様である。すなわち、図5に描かれていない発光素子21から放射される全光束は、コーナー部Cに近い発光素子21ほど高くなっており、発光素子21a〜21hから放射される全光束よりも低く(または同じに)なっている。
このように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、そこに位置する発光素子21から放射される全光束φを高くする場合、例えば発光素子21の発光チップ121のサイズを変えてもよい。具体的には、発光チップ121の発光面121a(図4参照)の面積SをSa>Sb>Sc>Sdとすると、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dの発光チップ121の発光面121aの面積を、それぞれ、Sa、Sa、SbおよびScにしてもよい。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hの発光チップ121の発光面121aの面積を、それぞれ、Sa、Sb、ScおよびSdにしてもよい。
同様に、発光素子21の発光面(上面)のサイズを変えてもよい。具体的には、発光素子21の発光面の面積をS21a>S21b>S21c>S21dとすると、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dの発光面の面積を、それぞれ、S21a、S21a、S21bおよびS21cにしてもよい。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hの発光面の面積を、それぞれ、S21a、S21b、S21cおよびS21dにしてもよい。
また、発光素子21に搭載される発光チップ121の数を変えてもよい。具体的には、発光素子21に搭載される発光チップ121の数をNa>Nb>Nc>Ndとすると、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dに搭載される発光チップ121の数を、それぞれ、Na、Na、NbおよびNcにしてもよい。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hに搭載される発光チップ121の数を、それぞれ、Na、Nb、NcおよびNdにしてもよい。
また、発光素子21の反射部材123の反射面123aの反射率を変えてもよい。具体的には、反射部材123の反射面123aの反射率RをRa>Rb>Rc>Rdとすると、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dの反射部材123の反射面123aの反射率を、それぞれ、Ra、Ra、RbおよびRcにしてもよい。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hの反射部材123の反射面123aの反射率を、それぞれ、Ra、Rb、RcおよびRdにしてもよい。この場合、反射部材123の反射面123aの材質を変えてもよい。なお、反射率の高い部材としては、高反射セラミック、白色系樹脂、金属などが挙げられる。
また、発光素子21の発光体層124に青色光の一部を緑色光に変換して出射する蛍光体が含有されている場合、蛍光体から出射する緑色光のピーク波長を変えてもよい。具体的には、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、蛍光体から出射する緑色光のピーク波長を550nmに近づける。緑色光の波長は約500nm〜約550nmであり、人間の目の最大視感度を示す波長は555nmである。すなわち、緑色光のうちで最も大きい視感度を示す波長は550nmである。このため、蛍光体から出射する緑色光のピーク波長を550nmに近づければ、複数の発光素子21から放射される全光束φを容易に高くすることが可能である。
また、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、青色に発光する発光チップ121と、発光チップ121の周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層124とを含む発光素子21の配置密度を高くしても、同様の効果が得られる。
なお、発光チップ121の発光面121aの面積と、発光素子21の発光面の面積と、発光素子21に搭載される発光チップ121の数と、反射部材123の反射面123aの反射率と、蛍光体から出射する緑色光のピーク波長と、発光素子21の配置密度とのうちの2つ以上を組み合わせて変えてもよい。
発光素子21は前方(拡散板24側)に向かって光を出射するように形成されている。各発光素子21には図3および図6に示すように、光を拡散して透過する機能を有する拡散レンズ28が、発光素子21の光出射側を覆うように設けられている。この拡散レンズ28は例えば透明樹脂により形成されている。拡散レンズ28は実装基板22に固定されていてもよいし、バックシャーシ27に固定されていてもよい。
拡散レンズ28は、真上方向(表示パネル12の厚み方向)よりもコーナー部C方向へ出射する光を増大させる機能を有することが好ましい。この場合、拡散レンズ28は例えば図7に示した形状に形成されていてもよい。拡散レンズ28を図7に示したように形成すれば、拡散レンズ28から出射する光の配光パターン(指向特性)は、図8に示すようになる。具体的には、拡散レンズ28から出射される光の光度は、真上方向に対して約65±15度傾斜した方向の光度が最も高くなる。また、拡散レンズ28から真上方向に出射される光の相対光度は、例えば0.2程度になる。なお、図8の角度(0°〜90°)は、真上方向に対する光の出射角度を示している。
反射シート23は図2に示すように、実装基板22の前面上に配置された底面部23aと、底面部23aに対して傾斜する傾斜面部23bとを含んでいる。底面部23aは、長方形状に形成されているとともに、表示パネル12に略平行に配置されている。傾斜面部23bは、底面部23aに対して所定の傾斜角度を有するように表示パネル12側に折り曲げられている。発光素子21から出射した光は、照明装置20の周縁部において、反射シート23の傾斜面部23bにより表示パネル12側に反射される。
また、反射シート23には、発光素子21および拡散レンズ28が挿入される複数の開口部23cが形成されている。
拡散板24は例えば樹脂製の板状部材からなっている。拡散板24は、発光素子21から出射した光の一部を反射シート23側に反射するとともに、発光素子21から出射した光の残りを拡散して表示パネル12側(光学シート25側)に透過する機能を有する。拡散板24の背面は複数の支持ピン(図示せず)により支持されていてもよい。支持ピンはバックシャーシ27や実装基板22に固定されていてもよい。反射シート23には、支持ピンを挿入するための挿入穴(図示せず)が設けられていてもよい。
複数の光学シート25は拡散板24よりも薄い樹脂製のシート状部材からなっており、拡散板24の表示パネル12側に配置されている。光学シート25は拡散板24を透過した光の拡散や集光などを行う。なお、使用する光学シート25の種類や数は用途に応じて変更可能である。
本実施形態では、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、そこに位置する発光素子21から放射される光束は高くなる。これにより、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下する(コーナー領域が暗く見える)のを抑制することができる。このような構成は、薄型の照明装置20に特に有効である。
また、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21の発光面を大きくすれば、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束を容易に高くすることができる。
また、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21に搭載される発光チップ121の発光面121aを大きくすれば、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束を容易に高くすることができる。
また、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21に搭載される発光チップ121の数を増加させれば、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束を容易に高くすることができる。
また、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21の反射部材123の反射率を高くすれば、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束を容易に高くすることができる。
また、上記のように、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、青色に発光する青色発光チップと、青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層124とを含む発光素子21の配置密度を高くすれば、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下するのをより抑制することができる。
また、上記のように、発光素子21からの光を拡散させる拡散レンズ28を設けることによって、発光素子21からの光を拡散させることができるので、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下するのをより抑制することができる。
また、上記のように、拡散レンズ28は、真上方向よりもコーナー部C方向へ出射する光を増大させる。これにより、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下するのを効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態では図9に示すように、複数の発光素子21から放射される全光束は、A方向に沿って同じ大きさになっているとともに、B方向の外側に位置する発光素子21ほど高くなっている。
本発明の第2実施形態では図9に示すように、複数の発光素子21から放射される全光束は、A方向に沿って同じ大きさになっているとともに、B方向の外側に位置する発光素子21ほど高くなっている。
具体的には、B方向の最も外側の実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dから放射される全光束の全てが、例えばφaになっている。また、B方向の外側から2番目の実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hから放射される全光束の全てが、例えばφbになっている。
本実施形態では、1枚の実装基板22には、同一構成(1種類)の発光素子21が実装されている。
第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、B方向の外側に位置する発光素子21ほど放射する光束は高くなる。このように構成した場合にも、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束は高くなるので、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下する(コーナー領域が暗く見える)のを抑制することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態では図10に示すように、複数の発光素子21から放射される全光束は、A方向の外側に位置する発光素子21ほど高くなっているとともに、B方向に沿って同じ大きさになっている。
本発明の第3実施形態では図10に示すように、複数の発光素子21から放射される全光束は、A方向の外側に位置する発光素子21ほど高くなっているとともに、B方向に沿って同じ大きさになっている。
具体的には、実装基板22aに実装される発光素子21a、21b、21cおよび21dから放射される全光束は、それぞれ、例えばφa、φb、φcおよびφdとなっている。また、実装基板22bに実装される発光素子21e、21f、21gおよび21hから放射される全光束は、それぞれ、例えばφa、φb、φcおよびφdとなっている。
本実施形態では、発光素子21が実装された状態において、実装基板22を1種類にすることが可能となる。
第3実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、A方向の外側に位置する発光素子21ほど放射する光束は高くなる。このように構成した場合にも、照明装置20のコーナー部Cに近づくにしたがって、発光素子21から放射される光束は高くなるので、表示パネル12のコーナー領域の輝度が低下する(コーナー領域が暗く見える)のを抑制することができる。
また、上記のように構成すれば、発光素子21が実装された状態において、実装基板22を1種類にすることができるので、部品の種類が多くなるのを抑制することができる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、表示パネルを液晶表示パネルに適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル以外の表示パネルに適用してもよい。
また、上記実施形態では、照明装置の一例として表示パネルを照明するバックライト装置について説明したが、本発明はこれに限らず、表示パネル以外の被照明部材を照明する照明装置にも適用可能である。例えば、パネル(被照明部材)を備えた天井照明装置や、看板の表示板(被照明部材)を背面側から照明する照明装置などにも適用可能である。また、言うまでもなく、照明装置は矩形状に限定されない。
また、上記実施形態では、発光素子を、白色光を出射するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、発光素子を、白色光以外の光を出射するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、発光素子上を覆うように拡散レンズを設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、発光素子上を覆う拡散レンズを設けなくてもよい。
また、上述した実施形態の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
10 表示装置
12 表示パネル(被照明部材)
20 照明装置
21 発光素子
22 実装基板
28 拡散レンズ
121 発光チップ(青色発光チップ、赤色発光チップ、緑色発光チップ、紫外光発光チップ)
121a 発光面
123 反射部材
124 発光体層
φ(φa、φb、φc、φd) 光束
C コーナー部
12 表示パネル(被照明部材)
20 照明装置
21 発光素子
22 実装基板
28 拡散レンズ
121 発光チップ(青色発光チップ、赤色発光チップ、緑色発光チップ、紫外光発光チップ)
121a 発光面
123 反射部材
124 発光体層
φ(φa、φb、φc、φd) 光束
C コーナー部
Claims (14)
- 被照明部材を照明する照明装置であって、
前記被照明部材の背面側に配置される複数の発光素子を備え、
前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、そこに位置する前記発光素子から放射される光束は高くなることを特徴とする照明装置。 - 前記複数の発光素子が第1方向に沿って実装される実装基板を複数備え、
前記複数の実装基板は前記第1方向と交差する第2方向に配列されており、
前記第2方向の外側に位置する前記発光素子ほど放射する光束は高くなることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記複数の発光素子が第1方向に沿って実装される実装基板を複数備え、
前記第1方向の外側に位置する前記発光素子ほど放射する光束は高くなることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、前記発光素子の発光面は大きくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記発光素子には発光チップが搭載されており、
前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、前記発光素子に搭載される前記発光チップの発光面は大きくなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記発光素子には発光チップが搭載されており、
前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、前記発光素子に搭載される前記発光チップの数が増加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記発光素子は、発光チップと、前記発光チップから出射した光を反射する反射部材とを含み、
前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、前記発光素子の前記反射部材の反射率は高くなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記発光素子は白色発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記白色発光ダイオードは、
青色に発光する青色発光チップと、前記青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、
または、
青色に発光する青色発光チップと、前記青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域および赤色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、
または、
青色に発光する青色発光チップと、前記青色発光チップの周囲に設けられ、緑色の領域に発光ピークを有する発光体層と、赤色に発光する赤色発光チップと、の組み合わせ、
または、
青色に発光する青色発光チップと、赤色に発光する赤色発光チップと、緑色に発光する緑色発光チップと、の組み合わせ、
または、
紫外光を発光する紫外光発光チップと、前記紫外光発光チップの周囲に設けられ、青色の領域、赤色の領域および緑色の領域にそれぞれ発光ピークを有する発光体層と、の組み合わせ、
のいずれかの組み合わせを含むことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。 - 前記照明装置のコーナー部に近づくにしたがって、青色に発光する青色発光チップと、前記青色発光チップの周囲に設けられ、黄色の領域に発光ピークを有する発光体層とを含む前記白色発光ダイオードの配置密度が高くなることを特徴とする請求項9に記載の照明装置。
- 前記発光素子の光出射側を覆うように設けられ、前記発光素子からの光を拡散させる拡散レンズを備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記拡散レンズは、真上方向よりも前記コーナー部方向へ出射する光を増大させることを特徴とする請求項11に記載の照明装置。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。 - 前記表示パネルは液晶を用いた液晶表示パネルであることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
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JP2012013328A JP2013152864A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | 照明装置およびそれを備えた表示装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2009164026A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Epson Imaging Devices Corp | 照明ユニット、液晶装置及び電子機器 |
JPWO2008007492A1 (ja) * | 2006-07-11 | 2009-12-10 | 株式会社光波 | 光源モジュール、面発光ユニット及び面発光装置 |
JP2010015918A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Epson Imaging Devices Corp | 照明装置、電気光学装置及び電子機器 |
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2012
- 2012-01-25 JP JP2012013328A patent/JP2013152864A/ja active Pending
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