JP2013151888A - 燃料フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料フィルタ1は、燃料流入面10が露出する流入側流動室13と、流入側流動室13と連通し、エレメント2への進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室18と、燃料流出面11が露出する流出側流動室15と、流入側水溜室18とは液密的に区画されて流出側流動室15と連通し、エレメント2を通過した水分が重力により沈降して溜まる流出側水溜室22とを備える。これにより、流出側流動室15に抜けた水分は、流出側流動室15から流出側水溜室22に沈降して溜まる。このため、燃料フィルタ1において、エレメント2の燃料流出側からも排水することができる。
【選択図】図1
Description
よって、エレメントの燃料流出側からも排水可能としておく必要がある。
請求項1の手段によれば、燃料フィルタは、燃料タンクから内燃機関に向かって流れる燃料に含まれる異物を除去するものである。
そして、燃料フィルタは、異物を捕捉するエレメントと、エレメントの燃料流入面が露出する流入側流動室と、流入側流動室と連通し、エレメントへの進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室と、エレメントの燃料流出面が露出する流出側流動室と、流入側水溜室とは液密的に区画されて流出側流動室と連通し、エレメントを通過した水分が重力により沈降して溜まる流出側水溜室とを備える。
また、水溜室をエレメントの燃料流入側と流出側とに分割して互いに液の流通を不可能としておくことで、水分が燃料に再分散するのを阻止することができる。
請求項2の手段によれば、燃料フィルタは、燃料フィルタ内の燃料の流れに関して上流側と下流側とに分かれて異物を捕捉する2つのエレメントと、上流側のエレメントの燃料流入面が露出する流入側流動室と、流入側流動室と連通し、上流側のエレメントへの進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室と、上流側のエレメントの燃料流出面および下流側のエレメントの燃料流入面が露出する中間流動室と、流入側水溜室とは液密的に区画されて中間流動室と連通し、上流側のエレメントを通過した水分が重力により沈降して溜まる中間水溜室とを備える。
また、エレメントを上流側と下流側とに分割することで、燃料フィルタの寿命延長を達成することができる。
請求項3の手段によれば、燃料フィルタは、流入側水溜室および流出側水溜室の両方の排水口を同時に開閉する1つの栓を備える。
これにより、流入側、流出側水溜室に個別に栓を配置する場合に比べて、コストダウンを達成することができるとともに、水抜き作業の工数を低減することができる。
請求項4の手段によれば、燃料フィルタは、流入側水溜室および中間水溜室の両方の排水口を同時に開閉する1つの栓を備える。
これにより、請求項3の手段と同様の作用効果を得ることができる。
そして、燃料フィルタは、異物を捕捉するエレメントと、エレメントの燃料流入面が露出する流入側流動室と、流入側流動室と連通し、エレメントへの進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室と、エレメントの燃料流出面が露出する流出側流動室と、流入側水溜室とは液密的に区画されて流出側流動室と連通し、エレメントを通過した水分が重力により沈降して溜まる流出側水溜室とを備える。
さらに、燃料フィルタは、流入側水溜室および流出側水溜室の両方の排水口を同時に開閉する1つの栓を備える。
また、燃料フィルタは、流入側水溜室および中間水溜室の両方の排水口を同時に開閉する1つの栓を備える。
実施例1の燃料フィルタ1の構成を、図1を用いて説明する。
燃料フィルタ1は、例えば、内燃機関(図示せず。)を具備する車両(図示せず。)に搭載され、燃料タンク(図示せず。)から内燃機関に向かう燃料の流路に組み込まれて燃料供給装置の1構成要素をなし、燃料に含まれる異物を除去するものである。なお、燃料供給装置は、例えば、コモンレール等の蓄圧容器(図示せず)を介して100MPaを超える高圧の燃料を内燃機関に供給するものである。
ここで、エレメント2は、例えば、濾紙を濾材として円筒状に成形されたものである。また、エレメント2には、燃料に含まれる水分を除去するため撥水処理が施されている。
また、燃料フィルタ1では、燃料がエレメント2の外周側から内周側に向かって通過し、エレメント2の内部で異物が捕捉される。つまり、エレメント2では、主に外周側の表面が燃料流入面10として機能し、主に内周側の表面が燃料流出面11として機能する。そして、燃料流入面10から燃料流出面11に向かって燃料が通過することで、異物がエレメント2の内部で捕捉される。
これにより、他端保持部8と底壁6との間に形成される領域は、エレメント2への進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室18をなす。また、他端保持部8と外周壁5との間は、流入側流動室13と流入側水溜室18とを連通して、エレメント2への進入を阻止された水分が通る第1水分沈降路19として機能する。
ここで、底壁6には、栓25を螺合させるネジ穴26が設けられ、ネジ穴26は、軸方向他端側で燃料フィルタ1の外部に開口している。また、ネジ穴26の軸方向一端を区画するネジ穴底27に排水口24a、24bが開口しており、栓25の先端には、排水口24a、24bを開閉する弁部28が設けられている。
実施例1の燃料フィルタ1は、燃料流入面10が露出する流入側流動室13と、流入側流動室13と連通し、エレメント2への進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室18と、燃料流出面11が露出する流出側流動室15と、流入側水溜室18とは液密的に区画されて流出側流動室15と連通し、エレメント2を通過した水分が重力により沈降して溜まる流出側水溜室22とを備える。
また、水溜室を流入側水溜室18と流出側水溜室22とに分割して互いに液の流通を不可能としておくことで、水分が燃料に再分散するのを阻止することができる。
これにより、流入側、流出側水溜室18、22に個別に栓25を配置する場合に比べて、コストダウンを達成することができるとともに、水抜き作業の工数を低減することができる。
実施例2の燃料フィルタ1によれば、エレメント2は、図2に示すように、ケース3内の燃料の流れに関して上流側と下流側とに分割されている。つまり、エレメント2は、燃料流入面10を有する上流側エレメント2aと、燃料流出面11を有して上流側エレメント2aの内周側に配置される下流側エレメント2bとに分割され、上流側、下流側エレメント2a、2bは、径方向に離間して円環筒状の空洞を形成する。
実施例2の燃料フィルタ1によれば、エレメント2は、上流側、下流側エレメント2a、2bに分割され、上流側、下流側エレメント2a、2b間に形成される空洞は、中間流動室32をなす。また、上流側エレメント2aを通過した水分は、流入側水溜室18と液密的に区画されている中間水溜室35に溜まる。
これにより、実施例1の燃料フィルタ1における流入側、流出側水溜室18、22と同様の作用効果により、流入側、中間水溜室18、35に溜まった水分が燃料に再分散して燃料フィルタ1の外部に流れてしまうのを阻止することができる。
これにより、使用開始後の初期の段階では、燃料が上流側、下流側エレメント2a、2bを直列に通過し、異物は、主に上流側エレメント2aで除去される。そして、上流側エレメント2aの目詰まりにより、流入側流動室13と中間流動室32との間で圧力損失が大きくなると、燃料は、流入側流動室13および上流側エレメント2aを迂回して下流側エレメント2bのみを通過し、異物は下流側エレメント2bのみで除去される。これにより、燃料フィルタ1の寿命延長を達成することができる。
これにより、流入側、中間水溜室18、35に個別に栓25を配置する場合に比べて、コストダウンを達成することができるとともに、水抜き作業の工数を低減することができる。
燃料フィルタ1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。例えば、実施例2の燃料フィルタ1によれば、流入側、中間水溜室18、35が液密的に区画され、栓25は、排水口24a、24cを同時に開閉するものであったが、第2水分沈降路20および流出側水溜室22を設けるとともに、流出側水溜室22を流入側、中間水溜室18、35と液密的に区画し、さらに、流出側水溜室22に排水口24bを設け、栓25により排水口24a〜24cを同時に開閉するようにしてもよい。
2 エレメント
2a 上流側エレメント(上流側のエレメント)
2b 下流側エレメント(下流側のエレメント)
10 燃料流入面
11 燃料流出面
13 流入側流動室
15 流出側流動室
18 流入側水溜室
22 流出側水溜室
30 燃料流出面(上流側のエレメントの燃料流出面)
31 燃料流入面(下流側のエレメントの燃料流出面)
32 中間流動室
35 中間水溜室
Claims (4)
- 燃料タンクから内燃機関に向かって流れる燃料に含まれる異物を除去する燃料フィルタ(1)において、
異物を捕捉するエレメント(2)と、
前記エレメント(2)の燃料流入面(10)が露出する流入側流動室(13)と、
この流入側流動室(13)と連通し、前記エレメント(2)への進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室(18)と、
前記エレメント(2)の燃料流出面(11)が露出する流出側流動室(15)と、
前記流入側水溜室(18)とは液密的に区画されて前記流出側流動室(15)と連通し、前記エレメント(2)を通過した水分が重力により沈降して溜まる流出側水溜室(22)とを備える燃料フィルタ(1)。 - 燃料タンクから内燃機関に向かって流れる燃料に含まれる異物を除去する燃料フィルタ(1)において、
この燃料フィルタ(1)に内蔵され、前記燃料フィルタ(1)内の燃料の流れに関して上流側と下流側とに分かれて異物を捕捉する2つのエレメント(2a、2b)と、
上流側のエレメント(2a)の燃料流入面(10)が露出する流入側流動室(13)と、
この流入側流動室(13)と連通し、前記上流側のエレメント(2a)への進入を阻止された水分が重力により沈降して溜まる流入側水溜室(18)と、
前記上流側のエレメント(2a)の燃料流出面(30)および下流側のエレメント(2b)の燃料流入面(31)が露出する中間流動室(32)と、
前記流入側水溜室(18)とは液密的に区画されて前記中間流動室(32)と連通し、前記上流側のエレメント(2a)を通過した水分が重力により沈降して溜まる中間水溜室(35)とを備える燃料フィルタ(1)。 - 請求項1に記載の燃料フィルタ(1)において、
前記流入側水溜室(18)および前記流出側水溜室(22)の両方の排水口(24a、24b)を同時に開閉する1つの栓(25)を備えることを特徴とする燃料フィルタ(1)。 - 請求項2に記載の燃料フィルタ(1)において、
前記流入側水溜室(18)および前記中間水溜室(35)の両方の排水口(24a、24c)を同時に開閉する1つの栓(25)を備えることを特徴とする燃料フィルタ(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012012270A JP2013151888A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 燃料フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012012270A JP2013151888A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 燃料フィルタ |
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Family Applications (1)
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JP2012012270A Pending JP2013151888A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 燃料フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013151888A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI563170B (ja) * | 2014-05-22 | 2016-12-21 | Kwang Yang Motor Co |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58156317A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-09-17 | ラコ−・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド | フイルタ組立体 |
JPS61502523A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-11-06 | パ−カ− ハニフイン コ−ポレ−シヨン | 流れの逆転に順応する流れ逆転端キャップを備えたフィルタ |
JPS62210014A (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-16 | Masuda Giken:Kk | 濾過エレメント |
JP2011236886A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-24 | Kyosan Denki Co Ltd | 水分捕集器 |
-
2012
- 2012-01-24 JP JP2012012270A patent/JP2013151888A/ja active Pending
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