JP2013150669A - 自閉症診断支援装置、および自閉症診断支援方法 - Google Patents

自閉症診断支援装置、および自閉症診断支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストの低減を図りつつ、複雑な計算処理を行うことなく、被験者の視線の位置を導出する。
【解決手段】自閉症診断支援装置100は、鏡110と、鏡110の反射面110a側に位置する被験者10に向かって赤外線を照射する赤外線照射部112と、鏡110における水平方向の両側方に配され、少なくとも被験者10で反射した赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを生成する2つの撮像部114a、114bと、撮像部114a、114bによって生成された画像データに基づいて、被験者10の瞳孔の位置を導出する瞳孔導出部150と、瞳孔導出部150よって導出された瞳孔の位置に基づいて、被験者10の視線を示す視線情報を導出する視線導出部152と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自閉症の診断を支援するための自閉症診断支援装置、および自閉症診断支援方法に関する。
自閉症は、発達障害の一種であり、自閉症患者は、近年増加傾向にある。しかし、自閉症を早期に発見し療育を開始することで、自閉症患者の社会適応性を向上させることができるといわれている。そこで、我が国では、1歳半検診において医師による問診を行うことで、自閉症の早期発見を目指している。しかし、自閉症の診断には熟練した技術を要し、医師によって診断結果に差異が生じるおそれがある。
そこで、自閉症患者が対面する他者の目を見ないことが多いという特徴を利用し、対象者(例えば母親)を撮像して画像を生成する1台のカラーカメラと、カラーカメラが生成した画像を表示する表示部と、表示部に表示された画像を見る被験者(乳幼児)の視線方向を検出する2台の被験者用カメラと、対象者の瞳孔を撮像する2台の対象者用カメラとを備えた自閉症診断支援装置を用いて、表示部に表示された画像における対象者の目の位置を被験者がどの程度見ているかで自閉症の診断を支援する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−206542号公報
しかし、特許文献1の技術では、5台のカメラを用いているため、コストの増加を招いていた。また、特許文献1の技術では、対象者用カメラで撮像した対象者の瞳孔の位置をカラーカメラで生成した画像における位置に座標変換したり、被験者用カメラで検出した被験者の視線方向に基づいて、表示部に表示された画像上のどの位置を見ているか演算したりといった複雑な計算処理を行う必要があった。
本発明は、このような課題に鑑み、コストの低減を図りつつ、複雑な計算処理を行うことなく、被験者の視線の位置を導出することが可能な自閉症診断支援装置、および自閉症診断支援方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の自閉症診断支援装置は、鏡と、鏡の反射面側に位置する被験者に向かって赤外線を照射する赤外線照射部と、鏡における水平方向の両側方に配され、少なくとも被験者で反射した赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを生成する2つの撮像部と、撮像部によって生成された画像データに基づいて、被験者の瞳孔の位置を導出する瞳孔導出部と、瞳孔導出部によって導出された瞳孔の位置に基づいて、被験者の視線を示す視線情報を導出する視線導出部と、を備えたことを特徴とする。
鏡の水平方向の幅は、瞳孔導出部が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる2つの撮像部の距離の上限値未満であるとしてもよい。
視線導出部によって導出された視線情報に基づいて、被験者の視点が反射面における所定の追跡範囲内にあるか否かを判定する視点判定部をさらに備えるとしてもよい。
追跡範囲は、被験者視における反射面上の被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である被験者範囲とするとしてもよい。
鏡の反射面側には、被験者とともに被験者とは異なる対象者が位置しており、追跡範囲は、被験者視における反射面上の対象者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である対象者範囲とするとしてもよい。
瞳孔導出部は、撮像部が生成した画像データ中における瞳孔像の数を計数し、瞳孔導出部が計数した瞳孔像の数に応じて、追跡範囲を、被験者範囲、または、被験者範囲および対象者範囲に決定する範囲決定部をさらに備えるとしてもよい。
ユーザ入力に応じて、追跡範囲を、被験者範囲、および、対象者範囲のいずれか一方または両方とする範囲設定部をさらに備えるとしてもよい。
鏡の反射面側から被験者側に光を照射する発光部と、発光部への視認を促す報知部と、を備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の自閉症診断支援方法は、鏡と、鏡の反射面側に位置する被験者に向かって赤外線を照射する赤外線照射部と、鏡における水平方向の両側方に配され、少なくとも被験者で反射した赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを生成する2つの撮像部と、を用いた自閉症診断支援方法であって、撮像部によって生成された画像データに基づいて、被験者の瞳孔の位置を導出し、導出した瞳孔の位置に基づいて、被験者の視線を示す視線情報を導出することを特徴とする。
上記導出された視線情報に基づいて、被験者の視点が反射面における所定の追跡範囲内にあるか否かを判定するとしてもよい。
上記鏡の反射面側には、被験者とともに被験者とは異なる対象者が位置しており、撮像部が生成した画像データ中における瞳孔像の数を計数し、計数した瞳孔像の数に応じて、追跡範囲を、被験者視における反射面上の被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である被験者範囲、または、被験者範囲および被験者視における反射面上の被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である対象者範囲に決定するとしてもよい。
本発明によれば、コストの低減を図りつつ、複雑な計算処理を行うことなく、被験者の視線の位置を導出することが可能となる。
第1の実施形態にかかる自閉症診断支援装置と被験者との配置関係を説明するための図である。 第1の実施形態にかかる自閉症診断支援装置の構成を説明するためのブロック図である。 角膜と撮像部との関係を説明するための説明図である。 赤外線照射部を説明するための図である。 赤外線照射部のON、OFFと、撮像部の画像データの生成を説明するための図である。 瞳孔導出部による座標導出処理を説明するための図である。 範囲決定部による追跡範囲の決定処理を説明するための、鏡の上面視における図である。 第1の実施形態にかかる自閉症診断支援装置を用いた自閉症診断支援方法の処理の流れを示すフローチャートである。 キャリブレーション処理の流れを示すフローチャートである。 被験者および対象者と、第2の実施形態にかかる自閉症診断支援装置との配置関係を説明するための図である。 第2の実施形態にかかる自閉症診断支援装置の構成を説明するためのブロック図である。 範囲決定部による追跡範囲の決定処理を説明するための、鏡の側面視における図である。 第2の実施形態にかかる自閉症診断支援置を用いた自閉症診断支援方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態にかかる自閉症診断支援装置の構成を説明するためのブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:自閉症診断支援装置100)
図1は、自閉症診断支援装置100と被験者10との配置関係を説明するための図であり、図2は、第1の実施形態にかかる自閉症診断支援装置100の構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、自閉症診断支援装置100を構成する鏡110の反射面110a側に、被験者10(例えば、1歳半程度の乳幼児)を位置させておき、鏡110の両側方に配された2つの撮像部114a、114b(図1では、撮像部114aのみを示す)を用いて、被験者10を撮像して画像データを生成する。そして、自閉症診断支援装置100は、撮像部114a、114bが生成した画像データに基づいて被験者10の視線を示す視線情報を導出する。
自閉症患者は、上述したように対面する他者の目を見ないことが多いという特徴がある。また、自閉症であるか否かに拘わらず、1歳半程度の乳幼児は自身と他者の区別がつかず、鏡110に映った自身の目も見ないことも少なくない。そこで、自閉症診断支援装置100は、導出した視線情報に基づいて、被験者10が鏡110に映った自身(被験者10)の瞳孔および瞳孔付近を見ているか否かを判定する。自閉症診断支援装置100のこのような判定結果を参照することで、被験者10が自閉症か否かを診断する際の客観的な指標とすることができる。以下、かかる自閉症診断支援装置100について具体的に説明する。
図2に示すように、自閉症診断支援装置100は、鏡110と、赤外線照射部112と、撮像部114a、114bと、中央制御部116と、発光部118と、報知部120と、表示部122とを含んで構成される。
本実施形態において、鏡110の水平方向の幅は、後述する瞳孔導出部150が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる2つの撮像部114a、114bの距離の上限値未満である。後述するように、2つの撮像部114a、114bは鏡110の両端部110b近傍に水平方向の位置を等しくして配される。
図3は、角膜と撮像部114との関係を説明するための説明図である。図3(a)に示すように、撮像部114同士の距離が大きすぎる場合に、撮像部114がヒトの眼を撮像できる状態でも、ヒトの見る方向(視線の方向)によっては、撮像部114で角膜を撮像できない場合がある。一方、図3(b)に示すように、図3(a)に示す場合と比較して撮像部114同士の距離を小さくした場合には、撮像部114で角膜を撮像できる可能性が、図3(a)の場合と比較して高くなる。
撮像部114a、114b間の距離(基線長)と、眼との角度について説明すると、図3(c)に示すように、眼が、撮像部114aと、撮像部114bの中央に位置するとしたとき、眼(角膜中心)から角度θ(θ=約46度)以内の位置に撮像部114a、114bが配されると、撮像部114a、114bは、瞳孔像を含む画像データを生成することができる。つまり、鏡110から被験者10の眼までの距離の0.85倍程度が撮像部114a、114b間の距離の上限値となる。
したがって、鏡110の水平方向の幅を、鏡110から被験者10の眼までの距離の0.85倍未満とすることで、鏡110の両側端部110bの近傍に撮像部114a、114bを配したとしても、瞳孔像を含む画像データを好適に生成することができる。なお、この際、椅子等を利用して、鏡110から被験者10の眼までの距離を固定するとよい。
赤外線照射部112は、鏡110の両側方に配され、被験者10に向かって赤外線を照射する。図4は、赤外線照射部112を説明するための図である。図4に示すように、本実施形態において、赤外線照射部112は、第1照射部112a(図4中ハッチングで示す)と、第2照射部112b(図4中クロスハッチングで示す)とを含んで構成される。第1照射部112aは、撮像部114a、114bのレンズ160の外周位置に周方向に等間隔に配され、第2照射部112bは、第1照射部112aにおけるレンズ160と対向する側に、周方向に等間隔で配される。第1照射部112aは、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、中心波長が780nm〜900nm未満の赤外線を照射する。第2照射部112bは、LED等で構成され、中心波長が900nm〜970nmの赤外線を照射する。また、第1照射部112aおよび第2照射部112bは、撮像部114a、114bのレンズの光軸と平行になるように赤外線を照射する。赤外線照射部112によって照射された赤外線を被験者10で反射する際の反射光を、撮像部114a、114bが撮像したときに生成される画像データについては、後に詳述する。
撮像部114a、114bは、鏡110の両側方に水平方向の位置を等しくして配される。撮像部114a、114bは、後述する中央制御部116によるフレーム同期信号に応じて、少なくとも被験者10で反射した赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを、例えば60fpsで生成する。本実施形態では、フレーム同期信号における奇数フィールドにおいても、偶数フィールドにおいても、撮像部114a、114bが画像データを生成する。
ここで、ヒトの瞳孔の性質について説明すると、900nm未満の波長の赤外線を照射する第1照射部112aがヒトに赤外線を照射してその反射光を撮像すると、900nm以上の波長の赤外線を照射した場合と比較して明るい瞳孔像(以下、明瞳孔像と称する)が生成される。また、900nm以上の波長の赤外線を照射する第2照射部112bがヒトに赤外線を照射してその反射光を撮像すると、明瞳孔像より暗い瞳孔像である暗瞳孔像が生成される。一方、ヒトの瞳孔以外の部分は、赤外線の波長にかかわらず、ほぼ均一な像が生成される。
したがって、生成された明瞳孔像を含む画像データと、暗瞳孔像を含む画像データとの差分をとると、瞳孔以外の部分は輝度が相殺され、瞳孔像の部分のみが明確になることになる。なお、周囲の明るさ等の条件によって、画像データにおける明瞳孔像が周囲よりも必ずしも明るい(輝度が大きい)とは限らず、画像データにおける暗瞳孔像が周囲よりも必ずしも暗い(輝度が小さい)わけではなく、明瞳孔像は暗瞳孔像に比べて相対的に明るい像である。
そこで、第1照射部112aおよび第2照射部112bは、中央制御部116によるフレーム同期信号に応じて、赤外線を排他的かつ交互に照射する。具体的に説明すると、フレーム同期信号における奇数フィールドにおいて、第1照射部112aが赤外線を照射し、偶数フィールドにおいて第2照射部112bが赤外線を照射する。
図5は、赤外線照射部112のON、OFFと、撮像部114a、114bの画像データの生成を説明するための図である。図5に示すように、第1照射部112aがON(赤外線を照射)するとき、撮像部114a、114bが生成する画像データには明瞳孔像が含まれることとなる。また、第2照射部112bがON(赤外線を照射)するとき、撮像部114a、114bが生成する画像データには暗瞳孔像が含まれることとなる。こうすることで、撮像部114a、114bで、明瞳孔像および暗瞳孔像をそれぞれ撮像することができる。
図2に戻って説明すると、中央制御部116は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して自閉症診断支援装置100全体を管理および制御する。また、中央制御部116は、瞳孔導出部150、視線導出部152、範囲決定部154、視点判定部156として機能する。
瞳孔導出部150は、撮像部114aが生成した明瞳孔像を含む画像データと、暗瞳孔像を含む画像データとの輝度の差分を求めることで、瞳孔像が明確化された画像データ(以下、単に画像データと称する)を生成するとともに、撮像部114bが生成した明瞳孔像を含む画像データと、暗瞳孔像を含む画像データとの輝度の差分を求めることで、画像データを生成する。ここで撮像部114aが生成した画像データと撮像部114bが生成した画像データとは水平視差を有するため、瞳孔導出部150は、予め定められた撮像部114aの位置(座標)および撮像部114aが生成した画像データと、予め定められた撮像部114bの位置(座標)および撮像部114bが生成した画像データとから瞳孔の位置(座標)を導出する。なお、本実施形態において、座標系は1つであり、すべての座標を、この1つの座標系で示すことができる。
ここでは、右眼の瞳孔の位置を導出する場合を例に挙げて説明し、左眼の瞳孔の位置の導出処理については、右眼の瞳孔の位置の導出処理と同様であるため重複説明を省略する。
図6は、瞳孔導出部150による座標導出処理を説明するための図である。図6に示すように、本実施形態において、瞳孔導出部150は、撮像部114aのレンズ160の主点(光学中心)と、撮像部114bのレンズ160の主点との結線の中心点を原点P(0,0,0)とし、撮像部114aのレンズ160の主点と、撮像部114bのレンズ160の主点との結線を通る軸をX軸(撮像部114a側が+X)とし、原点Pから鉛直方向に延伸する軸をY軸(鉛直上方が+Y)とし、原点Pを通りXY平面に垂直な軸をZ軸(反射面110a側が+Z)として、瞳孔の座標および角膜反射(赤外線照射部112が照射した赤外線の角膜での反射)の座標を導出する。
具体的に説明すると、瞳孔導出部150は、撮像部114aが生成した画像データにおける右眼の瞳孔像および予め定められた撮像部114aの座標から撮像瞳孔ベクトルAを求め、撮像部114bが生成した画像データにおける右眼の瞳孔像および予め定められた撮像部114bの座標から撮像瞳孔ベクトルBを求める。そして瞳孔導出部150は、撮像瞳孔ベクトルAと撮像瞳孔ベクトルBとの交点の座標を右眼の瞳孔の座標とする。
図2に戻って説明すると、視線導出部152は、瞳孔導出部150が導出した被験者10の瞳孔の位置に基づいて、被験者10の視線を示す視線情報を導出する。視線情報の導出は、既存の様々な技術を利用することができる。例えば、瞳孔導出部150が撮像部114a、114bが生成した画像データから瞳孔の近傍にある角膜反射の位置を導出し、視線導出部152は、特開2005−185431号公報に記載された技術を利用して、瞳孔導出部150が導出した被験者10の瞳孔の位置および角膜反射の位置から、瞳孔の位置を始点とした視線の方向を示す視線ベクトルを視線情報として導出する。
範囲決定部154は、瞳孔導出部150が導出した被験者10の瞳孔の位置に基づいて、後述する視点判定部156が用いる追跡範囲を決定する。本実施形態において、追跡範囲は、被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である被験者範囲とする。
図7は、範囲決定部154による追跡範囲の決定処理を説明するための、鏡110の上面視における図である。
図7に示すように、被験者10が、被験者10視における鏡110の反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像を見ている場合、被験者10の瞳孔の位置と、被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像の位置とは、反射面110aに対して垂直になる。したがって、被験者10が、被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像を見ているとき、鏡110の背面110c側であって、当該背面110cからの距離が被験者10と反射面110aとの距離と等しい距離に位置する像12を見ているとみなすことができる。したがって、瞳孔導出部150によって導出された、被験者10の右眼の瞳孔RE1の座標が(xR1,yR1,zR1)、左眼の瞳孔LE1の座標が(xL1,yL1,zL1)である場合、像12の右眼の瞳孔RM1の座標は(xR1,yR1,−zR1)、像12の左眼の瞳孔LM1の座標は(xL1,yL1,−zL1)となる。
また、被験者10の瞳孔の位置から反射面110aへの垂線と、反射面110aとの交点が被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像の位置となる。したがって、被験者10視における反射面110a上の被験者10の右眼の瞳孔の鏡像RRM1の座標は(xR1,yR1,0)となり、左眼の瞳孔の鏡像LLM1の座標は(xL1,yL1,0)となる。
そして、範囲決定部154は、このようにして導出した鏡像RRM1の位置および鏡像LLM1の位置に基づく範囲を被験者範囲(追跡範囲)として決定する。例えば、鏡像RRM1の位置と鏡像LLM1の位置を焦点とし、この2つの焦点からの距離の和が第1所定距離となる楕円形状の範囲を被験者範囲とする。または、鏡像RRM1の位置と鏡像LLM1の位置を含む卵形状の範囲を被験者範囲としたり、鏡像RRM1の位置から第1所定距離となる円形状の範囲、および、鏡像LLM1の位置から第2所定距離となる円形状の範囲を被験者範囲としたりする。
図2に戻って説明すると、視点判定部156は、視線導出部152によって導出された視線情報(視線ベクトル)と、反射面110aとの交点(以下、単に視点と称する)の座標が被験者範囲内にあるか否かを判定する。
そして視点判定部156は、所定時間内に生成された画像データに関し、視点の座標が被験者範囲内にない画像データ数をカウントし、その画像データ数に2フレーム分の時間(1/30sec)を積算して積算値を導出する。続いて視点判定部156は、積算値を、所定時間で除算した値を導出し、除算値が所定の閾値以上であれば自閉症の疑いがあると判定する。
発光部118および報知部120は、後述するキャリブレーション処理に用いられる。発光部118は、LED等で構成され、鏡110の四方の角の合計4の位置にそれぞれ設けられる。発光部118は、中央制御部116による制御指令に応じて、鏡110の反射面110a側から被験者10側に光を照射する。報知部120は、音声出力装置(スピーカ)で構成され、発光部118への視認を促す音や音声を出力する。キャリブレーション処理については、後に詳述する。
表示部122は、所定時間内におけるすべての視点と、被験者範囲とを示す画像や、所定時間内におけるすべての視点の軌跡と、被験者範囲とを示す画像を表示する。例えば、中央制御部116が、瞳孔導出部150が導出した瞳孔の位置(座標)を、撮像部114a、114bが生成した画像データにおける瞳孔像の位置とみなして、視点判定部156が導出した視点を座標変換し、表示部122は撮像部114a、114bが生成した画像データに座標変換された視点を重畳して表示する。表示部122は、医師による自閉症の診断時や、医師が被験者10の親に自閉症の診断結果を説明する際等に利用される。表示部122を備えることにより、医師や親が、被験者10が自身の眼の鏡像をどの程度見ているかを視認することができる。
(自閉症診断支援方法)
図8は、上述した自閉症診断支援装置100を用いた自閉症診断支援方法の処理の流れを示すフローチャートである。まず、鏡110の反射面110a側に被験者10を位置させる。そして、中央制御部116は、視点の位置(座標)導出に関するキャリブレーション(S200)を行う。キャリブレーション処理S200については、後に詳述する。
キャリブレーション処理S200が終了すると、中央制御部116が送信するフレーム同期信号に基づいて、赤外線照射部112が赤外線を照射するとともに、撮像部114a、114bが被験者10を撮像して画像データを生成し(S202)、中央制御部116は、視点判定処理を開始する。
画像データの生成が終了すると、中央制御部116は、処理対象を最初の2フレーム(撮像部114a、114bでそれぞれ2フレーム、合計4フレーム)に設定する(S204)。
瞳孔導出部150は、データ生成処理S202で生成された画像データから被験者10の瞳孔の位置を導出するとともに(S206)、画像データから被験者10の角膜反射の位置を導出する(S208)。
視線導出部152は、瞳孔位置導出処理S206および角膜反射位置導出処理S208において導出された被験者10の瞳孔の位置と、角膜反射の位置とに基づいて、被験者10の視線を示す視線ベクトル(視線情報)を導出する(S210)。
範囲決定部154は、瞳孔位置導出処理S206において導出された被験者10の瞳孔の位置に基づいて、被験者範囲(追跡範囲)を決定する(S212)。そして、視点判定部156は、視線導出処理S210において導出された視線ベクトルと反射面110aとの交点(視点)の座標を導出し(S214)、導出した視点の位置が被験者範囲内にあるか否かを判定する(S216)。
視点判定部156が被験者範囲内に被験者10の視点がないと判定した場合(S216におけるNO)、被験者範囲内に被験者10の視点がない時間(以下、単に範囲外積算時間と称する)を導出すべく2フレーム分の時間(例えば、1/30秒)を積算する(S218)。そして、中央制御部116は、データ生成処理S202で生成した画像データの総時間を導出すべく2フレーム分の時間を積算する(S220)。視点判定部156が被験者範囲内に被験者10の視点があると判定した場合(S216におけるYES)、範囲外時間積算処理S218を行わず総時間積算処理S220を遂行する。
そして、中央制御部116は、設定したフレームが、データ生成処理S202において生成された画像データのうち最後の2フレームであるか否かを判定する(S222)。最後の2フレームでなければ(S222におけるNO)、中央制御部116は、処理対象を次の2フレームに設定(S224)する。そして、フレーム判定処理S206以降の処理を繰り返す。
フレーム判定処理S222において、最後の2フレームであると判定される(S222におけるYES)と、中央制御部116は、範囲外時間積算処理S218で導出した範囲外積算時間を、総時間積算処理S220で導出した画像データの総時間で除算した値を導出し(S230)、導出結果を表示部122に表示させる。
以上説明したように、本実施形態にかかる自閉症診断支援装置100および自閉症診断支援方法によれば、鏡110を利用することで、被験者10が見る対象の眼(顔)を撮像するための撮像部や、その画像を表示するための表示部がなくとも、鏡110上に対象の眼(被験者10の眼)を投影することができ、コストの低減を図ることが可能となる。特に、被験者10が1歳半程度の乳幼児である場合、自身と他者との顔の区別が付きにくいため、鏡110に投影された自身の眼を他者の眼として把握する可能性が高い。したがって、被験者10の保護者(母親等)等の他者がいなくても、被験者10のみで、被験者10が鏡110に投影された自身の眼を見たか否かを判定することができ、自閉症か否かを診断する際の指標とすることが可能となる。
また、撮像部114a、114bは、フィルタやハーフミラーを通さずに直接被験者10を撮像するため、フィルタやハーフミラーを通して撮像した場合よりも撮像部114a、114bに入射する光量が多い。したがって、撮像部114a、114bによって生成された画像データのSNR(Signal to Noise Ratio)がよく、精度よく瞳孔の位置や視線情報を導出することができる。
さらに、従来は、被験者10が見る対象の眼(顔)を撮像するための撮像部と、被験者10の視点を導出するための2つの撮像部を必要としていたため、対象の眼の座標と、被験者10の視点の座標とを合わせるための座標変換に関する複雑な計算処理を必要としていた。しかし、本実施形態にかかる自閉症診断支援装置100は、2台の撮像部114a、114bのみで対象の眼(瞳孔)の座標と被験者10の視点の座標を導出するため、座標変換に関する複雑な計算処理が不要となり、処理負荷を低減することが可能となる。
(キャリブレーション処理)
図9は、キャリブレーション処理S200の流れを示すフローチャートである。なお、キャリブレーション処理S200において、上述した自閉症診断支援方法における処理S204S210、S214、S222、S224については、実質的に処理が等しいので、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図9に示すように、ユーザ(例えば、医師や検査技師)による操作入力に応じて、5つの発光部118のうち、被験者10から見て中央に位置する発光部118を発光させる(S240)。そして、報知部120は、発光部118への視認を促す音声を出力する(S242)。例えば、被験者10が1歳半程度の乳幼児である場合には、動物の鳴き声や鈴の音などを出力するとよい。こうすることで、被験者10の鏡110への視認を促し、さらに発光部118が発光することにより、発光部118への視認を促すことができる。
続いて、当該キャリブレーション処理のために、中央制御部116が送信するフレーム同期信号に基づいて、赤外線照射部112が赤外線を照射するとともに、撮像部114a、114bが被験者10を撮像して画像データを生成する(S244)。そして、フレーム設定処理S204、瞳孔位置導出処理S206、角膜反射位置導出処理S208、視線導出処理S210、視点導出処理S214が遂行され、中央制御部116は、視点導出処理S214において導出された視点の座標を保持する(S246)。そして、フレーム判定処理S222、フレーム設定処理S224が遂行され、データ生成処理S244において生成されたすべての画像データにおいて被験者10の視点の座標の導出が終了すると(S222におけるYES)、中央制御部116は、座標保持処理S246で保持した座標の平均値を導出する(S248)。そして、中央制御部116は、あらかじめ定められた発光部118の座標と、導出した座標の平均値とのずれ量を補正値として導出する(S250)。こうして、導出された補正値は、上述した自閉症診断支援方法において用いられる。
眼の光軸と視線とは人によって異なるため、このように、発光部118および報知部120を用いて、キャリブレーションを行うことで、被験者10ごとの視点の座標のずれを較正することが可能となる。
(第2の実施形態:自閉症診断支援装置300)
上述した第1の実施形態では、被験者10のみが鏡110と相対することで、被験者10が自閉症か否かを判定する自閉症診断支援装置100を説明した。第2の実施形態では、被験者10と共に対象者20(被験者10が眼を見ようとする相手、例えば、保護者)が、鏡110と相対する場合であっても被験者10に対する自閉症診断を支援する自閉症診断支援装置300について説明する。
図10は、被験者10および対象者20と、自閉症診断支援装置300との配置関係を説明するための図であり、図11は、第2の実施形態にかかる自閉症診断支援装置300の構成を説明するためのブロック図である。
図10に示すように、自閉症診断支援装置300を構成する鏡110の反射面110a側に、被験者10(例えば、1歳半程度の乳幼児)および対象者20(例えば、被験者10の保護者)を位置させておき、鏡110の背面110c側に配された2つの撮像部114a、114b(図10では、撮像部114aのみを示す)を用いて、被験者10を撮像して画像を生成する。そして、自閉症診断支援装置300は、撮像部114a、114bが生成した画像に基づいて被験者10の視線を示す視線情報を導出する。
図11に示すように、自閉症診断支援装置300は、鏡110と、赤外線照射部112と、撮像部114a、114bと、中央制御部316と、発光部118と、報知部120と、表示部122とを含んで構成される。なお、上述した第1の実施形態における鏡110、赤外線照射部112、撮像部114a、114b、発光部118、報知部120、表示部122については、実質的に機能が等しいので、同一の符号を付して重複説明を省略し、機能が相違する中央制御部316について詳述する。
中央制御部316は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して自閉症診断支援装置300全体を管理および制御する。また、中央制御部316は、瞳孔導出部350、視線導出部352、範囲決定部354、視点判定部356として機能する。
瞳孔導出部350は、撮像部114a、114bが生成した明瞳孔像を含む画像データと、暗瞳孔像を含む画像データとの輝度の差分を求めることで、瞳孔像が明確化された画像データを生成する。そして、瞳孔導出部350は、瞳孔像が明確化された画像データにおける瞳孔像の数を計測する。
続いて、瞳孔導出部350は、瞳孔像の数が3以上である場合、相対的にY座標の値が大きい瞳孔のグループ(瞳孔の数が1(横を向いている等で両眼を捉えられないとき)の場合もグループとする)と、相対的にY座標の値が小さい瞳孔のグループとに分ける。例えば、瞳孔導出部350は、それぞれの瞳孔のY座標の位置を導出するとともに、瞳孔同士のY座標の差分を導出する。そして、瞳孔導出部350は、Y座標の差分が所定の閾値未満である瞳孔をグルーピングして、グルーピングした瞳孔のグループにおけるY座標の最大値を比較することで、相対的にY座標の値が大きい瞳孔のグループと、相対的にY座標の値が小さい瞳孔のグループとに分ける。
被験者10および対象者20が鏡110に相対する場合、対象者20の方が被験者10よりも鉛直上方にいる可能性が高い。そこで、瞳孔導出部350は、相対的にY座標(鉛直方向)の値が大きい瞳孔のグループを対象者20の瞳孔と、相対的にY座標の値が小さい瞳孔のグループを被験者10の瞳孔とする。また、被験者10および対象者20のいずれか一方が斜めを向いていたり、片眼をつぶっていたりする場合であっても、被験者10と対象者20とは鉛直方向の位置が異なると考えられるため、瞳孔導出部350がY軸方向の位置の違いで瞳孔をグルーピングしても問題はない。
また、瞳孔導出部350は、撮像部114a、114bが生成した画像データからそれぞれの瞳孔の位置を導出するとともに、瞳孔の近傍にある角膜反射の位置をそれぞれ導出する。瞳孔導出部350による座標導出処理については、上述した瞳孔導出部150による座標導出処理と実質的に等しいため重複説明を省略する。
視線導出部352は、瞳孔導出部350が導出した被験者10の瞳孔の位置と、角膜反射の位置とに基づいて、被験者10の視線を示す視線情報(視線ベクトル)を導出する。視線導出部352による視線情報導出処理については、上述した視線導出部152による視線情報導出処理と実質的に等しいため重複説明を省略する。
範囲決定部354は、瞳孔導出部350が導出した被験者10の瞳孔の位置および対象者20の瞳孔の位置に基づいて、後述する視点判定部356が用いる追跡範囲を決定する。
図12は、範囲決定部354による追跡範囲の決定処理を説明するための、鏡110の側面視における図である。なお、図12において、左眼は、右眼の紙面奥に存在するとし、左眼に関する符号を括弧書きで示す。範囲決定部354は、被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像RRM1、LLM1の位置および、被験者10視における反射面110a上の対象者20の瞳孔の鏡像RRM2、LLM2の位置を導出する。なお、図12においては、被験者10の右の瞳孔の鏡像RRM1と、対象者20の右の瞳孔の鏡像RRM2とを示す。また、被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像RRM1、LLM1の位置の導出は、上述した範囲決定部154による被験者10視における反射面110a上の被験者10の瞳孔の鏡像RRM1、LLM1の位置の導出と実質的に処理が等しいため重複説明を省略する。
図12に示すように、対象者20の瞳孔の位置と、対象者20視における反射面110a上の対象者20の瞳孔の鏡像の位置とは、反射面110aに対して垂直になる。したがって、対象者20が、対象者20視における反射面110a上の対象者20の瞳孔の鏡像を見ているとき、鏡110の背面110c側であって、当該背面110cからの距離が対象者20と反射面110aとの距離と等しい距離に位置する像22を見ているとみなすことができる。したがって、瞳孔導出部350によって導出された、対象者20の右眼の瞳孔RE2の座標が(xR2,yR2,zR2)、左眼の瞳孔LE2の座標が(xL2,yL2,zL2)である場合、像22の右眼の瞳孔RM2の座標は(xR2,yR2,−zR2)、像22の左眼の瞳孔LM2の座標は(xL2,yL2,−zL2)となる。そして、被験者10が反射面110a上の対象者20の瞳孔の鏡像を見ているとき、被験者10は、対象者20の像22の瞳孔RM2、LM2を見ているとみなすことができる。
そこで、範囲決定部354は、被験者10が像22の右眼の瞳孔RM2を見たとした場合の視線ベクトルCと、反射面110aとの交点の座標を、被験者10視における対象者20の右眼の瞳孔の鏡像RRM2とする。すなわち、鏡像RRM2のX座標は、xR1+(xR2−xR1)×zR1/(zR1+zR2)、Y座標は、yR1+(yR2−yR1)×zR1/(zR1+zR2)、Z座標は0(ゼロ)となる。同様に、被験者10が像22の左眼の瞳孔LM2を見たとした場合の視線ベクトルと、反射面110aとの交点の座標を、被験者10視における対象者20の左眼の瞳孔の鏡像LLM2とする。すなわち、鏡像LLM2のX座標は、xL1+(xL2−xL1)×zL1/(zL1+zL2)、Y座標は、yL1+(yL2−yL1)×zL1/(zL1+zL2)、Z座標は0(ゼロ)となる。
したがって、範囲決定部354は、被験者10視における反射面110a上の対象者20の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲を対象者範囲とする。例えば、鏡像RRM2の位置と鏡像LLM2の位置を焦点とし、この2つの焦点からの距離の和が第3所定距離となる楕円形状の範囲を対象者範囲とする。または、鏡像RRM2の位置と鏡像LLM2の位置を含む卵形状の範囲を被験者範囲としたり、鏡像RRM2の位置から第4所定距離となる円形状の範囲、および、鏡像LLM2の位置から第4所定距離となる円形状の範囲を被験者範囲としたりする。
そして、範囲決定部354は、瞳孔導出部350が計数した瞳孔像の数に応じて、追跡範囲を、被験者範囲、または、被験者範囲および対象者範囲(以下、単に両範囲と称する)に決定する。例えば、範囲決定部354は、瞳孔像の数が3以上である場合、追跡範囲を両範囲とし、瞳孔像の数が3未満である場合、被験者範囲とする。
範囲決定部354が、瞳孔導出部350が計数した瞳孔像の数に応じて、追跡範囲を変更することで、鏡110に相対する人の数に応じて適切に追跡範囲を設定することができる。また、反射面110a側に被験者10とともに対象者20が位置すると推測される、瞳孔像の数が3以上である場合、追跡範囲を両範囲とすることで、被験者10が反射面110aに映った自身の鏡像を自身として判断でき、自身の瞳孔の鏡像を見ない場合であっても、他者(対象者20)の鏡像への視認を促すことができ、自閉症の誤診断の確率を低減することが可能となる。また、対象者20は、被験者10が例えば自身の子供等、身内である場合に自閉症の可能性があることを認めたがらない場合が多い。そこで、範囲決定部354が、追跡範囲に対象者範囲を加えることで、被験者10が対象者20の眼すら見ないことを対象者20に知らせることができ、対象者20に被験者10に自閉症の可能性があることを納得させることが可能となる。
視点判定部356は、視線導出部352によって導出された視線情報(視線ベクトル)に基づいて、被験者10の視点が反射面110aにおける所定の追跡範囲内にあるか否かを判定する。視点判定部356による判定処理については、上述した視点判定部156による判定処理と実質的に等しいため重複説明を省略する。
(自閉症診断支援方法)
図13は、上述した自閉症診断支援装置300を用いた自閉症診断支援方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。第2の実施形態にかかる自閉症診断支援方法において、上述した第1の実施形態の自閉症診断支援方法における処理S200〜S210、S214〜S230については、実質的に処理が等しいので、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図13に示すように、まず、中央制御部316が送信するフレーム同期信号に基づいて、赤外線照射部112が赤外線を照射するとともに、撮像部114a、114bが被験者10を撮像して画像データを生成する(S300)。そして、瞳孔導出部350は、画像データにおける瞳孔像の数を計測する(S302)。
そして、範囲決定部354は、瞳孔像の数が3以上であるか否かを判定し(S304)、3未満であれば(S304におけるNO)、各瞳孔におけるY座標の値の最大値からY座標の値の最小値を減算し、減算値が閾値以上あるかを判定する(S306)。そして範囲決定部354は、減算値が閾値未満であれば(S306におけるNO)、反射面110aに相対するのは被験者10のみであると判定し、範囲決定部354は、追跡範囲を被験者範囲に決定する(S308)。
瞳孔数判定処理S304においてYESである場合や、減算値判定処理S306においてYESである場合、被験者10および対象者20が反射面110aに相対していると判定し、範囲決定部354は、追跡範囲を両範囲に決定する(S310)。
範囲決定部354による範囲決定処理が遂行されると(S308、S310)、中央制御部316はキャリブレーション処理S200を遂行し、処理S202〜S230を遂行する。
以上説明したように、本実施形態にかかる自閉症診断支援装置300および自閉症診断支援方法によれば、導出した瞳孔の座標における鉛直方向に関する座標値の違いで、被験者10の瞳孔と対象者20の瞳孔とを推測することができるので、従来のように被験者10の瞳孔の位置を導出するための2つの撮像部、対象者20の瞳孔の位置を導出するための2つの撮像部を、集約することが可能となる。
また、従来は、被験者10が見る対象の眼(顔)を撮像するための撮像部と、被験者10の視点を導出するための2つの撮像部と、対象者20の瞳孔の位置を導出するための2つの撮像部を必要としていたため、対象者20の瞳孔の座標と、被験者10の視点の座標とを合わせるための座標変換に関する複雑な計算処理を必要としていた。しかし、本実施形態にかかる自閉症診断支援装置300は、2台の撮像部114a、114bのみで被験者10の瞳孔の座標、対象者20の瞳孔の座標、被験者10の視点の座標を導出するため、座標変換に関する複雑な計算処理が不要となり、処理負荷を低減することが可能となる。
なお、本実施形態において撮像部114a、114bは、被験者10の瞳孔と角膜反射を高精度(高分解能)で検出する必要があるが、これに対し、対象者20の瞳孔と角膜反射については、瞳孔の位置が導出できればよいので、被験者10よりも高精度でなくてもよい。したがって、撮像部114a、114bは、対象者20よりも被験者10の眼の位置(高さ)に近い位置に設置されるとよい。また、撮像部114a、114bが、短焦点、固定焦点のレンズを採用する場合は、近い対象(被験者10)は、画像データにおいて大きく撮像され、遠くの対象(対象者20)は小さく撮像される。上述したように対象者20については、瞳孔の位置が導出できればよいので、被験者10よりも高精度でなくてもよいため、短焦点、固定焦点のレンズを採用する場合であっても、対象者20の眼の付近画像に関しては、瞳孔の位置を導出できるのに必要な画素数を確保することが可能となる。
(第3の実施形態:自閉症診断支援装置500)
上述した第2の実施形態では、瞳孔像の数に応じて、範囲決定部354が、追跡範囲を、被験者範囲または両範囲と決定していた。第3の実施形態では、ユーザ(例えば、医師や検査技師)による操作入力に応じて、追跡範囲を設定することで、測定対象を確実に設定できる自閉症診断支援装置500について説明する。
図14は、第3の実施形態にかかる自閉症診断支援装置500の構成を説明するためのブロック図である。図14に示すように、第3の実施形態にかかる自閉症診断支援装置500は、鏡110と、赤外線照射部112と、撮像部114a、114bと、操作部502と、中央制御部516と、発光部118と、報知部120と、表示部122とを含んで構成される。なお、上述した鏡110、撮像部114a、114b、赤外線照射部112、発光部118、報知部120、表示部122については、実質的に機能が等しいので、同一の符号を付して重複説明を省略し、機能が相違する操作部502、および中央制御部516について詳述する。
操作部502は、操作キー、十字キー、ジョイスティック、表示部122の表示面に重畳されたタッチパネル等で構成され、ユーザ(例えば、医師や検査技師)の操作入力を受け付ける。また、遠隔操作のためのリモートコントローラが設けられる場合、当該リモートコントローラも操作部502として機能する。
中央制御部516は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して自閉症診断支援装置500全体を管理および制御する。また、中央制御部516は、瞳孔導出部350、視線導出部352、範囲設定部554、視点判定部356として機能する。なお、上述した瞳孔導出部350、視線導出部352、視点判定部356については、実質的に機能が等しいので、同一の符号を付して重複説明を省略する。
範囲設定部554は、ユーザによる操作部502への操作入力に応じて、追跡範囲を、被験者範囲、両範囲、対象者範囲のいずれかとする。これにより、ユーザ入力に応じて、予め追跡範囲を設定することができるので、測定対象を確実に設定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した瞳孔の位置導出方法や、視線の導出方法に限らず、瞳孔の位置、視線の導出、視点の位置が導出できれば、他の方法を採用してもよい。
また、上述した実施形態において、鏡110の水平方向の幅を、瞳孔導出部150、350が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる2つの撮像部114a、114bの距離の上限値未満としているため、鏡110の両側端部110bの近傍に撮像部114a、114bを配している。しかし、鏡の水平方向の幅が、瞳孔導出部150、350が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる2つの撮像部114a、114bの距離の上限値以上であったとしても、鏡の下方に撮像部114a、114bを配したり、鏡をくり抜いて孔部を形成し、当該孔部に撮像部114a、114bを配したりしてもよい。なお、この場合であっても撮像部114a、114b間の基線長は、瞳孔導出部150、350が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる2つの撮像部114a、114bの距離の上限値未満とする。
また、上述した実施形態において、第1照射部112aおよび第2照射部112bの双方が撮像部114a、114bのそれぞれに設けられる場合を例に挙げて説明したが、第1照射部112aおよび第2照射部112bの設置位置に限定はない。例えば、第1照射部112aが撮像部114aに、第2照射部112bが撮像部114bに設けられてもよいし、第2照射部112bが撮像部114aに、第1照射部112aが撮像部114bに設けられてもよい。
また、上述したキャリブレーション処理では、1の発光部118を点灯させてキャリブレーションを行う例について説明したが、2以上のいずれかの数の発光部118を点灯させてキャリブレーションを行ってもよい。キャリブレーションに用いる発光部118の数を少なくするほどキャリブレーションに要する時間を短縮することができ、キャリブレーションに用いる発光部118の数を多くするほどキャリブレーションの精度を向上させることが可能となる。
また、上述した実施形態において、中央制御部316が被験者10に対してキャリブレーション処理を遂行する場合を例に挙げて説明したが、中央制御部316は、対象者20に対してもキャリブレーション処理を遂行してもよい。こうすることで、被験者10の瞳孔の位置のみならず対象者20の瞳孔の位置を精度よく導出することが可能となる。
なお、本明細書の自閉症診断支援方法およびキャリブレーション処理における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、自閉症の診断を支援するための自閉症診断支援装置、および自閉症診断支援方法に利用することができる。
100、300、500 …自閉症診断支援装置
110 …鏡
110a …反射面
112 …赤外線照射部
114a …撮像部
114b …撮像部
118 …発光部
120 …報知部
122 …表示部
150、350 …瞳孔導出部
152、352 …視線導出部
154、354 …範囲決定部
156、356 …視点判定部
554 …範囲設定部

Claims (11)

  1. 鏡と、
    前記鏡の反射面側に位置する被験者に向かって赤外線を照射する赤外線照射部と、
    前記鏡における水平方向の両側方に配され、少なくとも前記被験者で反射した前記赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを生成する2つの撮像部と、
    前記撮像部によって生成された画像データに基づいて、前記被験者の瞳孔の位置を導出する瞳孔導出部と、
    前記瞳孔導出部によって導出された前記瞳孔の位置に基づいて、前記被験者の視線を示す視線情報を導出する視線導出部と、
    を備えたことを特徴とする自閉症診断支援装置。
  2. 前記鏡の水平方向の幅は、前記瞳孔導出部が瞳孔の位置を導出可能な画像データを生成できる前記2つの撮像部の距離の上限値未満であることを特徴とする請求項1に記載の自閉症診断支援装置。
  3. 前記視線導出部によって導出された視線情報に基づいて、前記被験者の視点が前記反射面における所定の追跡範囲内にあるか否かを判定する視点判定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の自閉症診断支援装置。
  4. 前記追跡範囲は、前記被験者視における前記反射面上の前記被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である被験者範囲とすることを特徴とする請求項3に記載の自閉症診断支援装置。
  5. 前記鏡の反射面側には、前記被験者とともに前記被験者とは異なる対象者が位置しており、
    前記追跡範囲は、前記被験者視における前記反射面上の前記対象者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である対象者範囲とすることを特徴とする請求項3または4に記載の自閉症診断支援装置。
  6. 前記瞳孔導出部は、前記撮像部が生成した画像データ中における瞳孔像の数を計数し、
    前記瞳孔導出部が計数した瞳孔像の数に応じて、前記追跡範囲を、前記被験者範囲、または、前記被験者範囲および前記対象者範囲に決定する範囲決定部をさらに備えたことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の自閉症診断支援装置。
  7. ユーザ入力に応じて、前記追跡範囲を、前記被験者範囲、および、前記対象者範囲のいずれか一方または両方とする範囲設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の自閉症診断支援装置。
  8. 前記鏡の反射面側から前記被験者側に光を照射する発光部と、
    前記発光部への視認を促す報知部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の自閉症診断支援装置。
  9. 鏡と、前記鏡の反射面側に位置する被験者に向かって赤外線を照射する赤外線照射部と、前記鏡における水平方向の両側方に配され、少なくとも前記被験者で反射した前記赤外線の反射光を撮像して、水平視差を有する2つの画像データを生成する2つの撮像部と、を用いた自閉症診断支援方法であって、
    前記撮像部によって生成された画像データに基づいて、前記被験者の瞳孔の位置を導出し、
    導出した前記瞳孔の位置に基づいて、前記被験者の視線を示す視線情報を導出することを特徴とする自閉症診断支援方法。
  10. 導出された前記視線情報に基づいて、前記被験者の視点が前記反射面における所定の追跡範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする請求項9に記載の自閉症診断支援方法。
  11. 前記鏡の反射面側には、前記被験者とともに前記被験者とは異なる対象者が位置しており、
    前記撮像部が生成した画像データ中における瞳孔像の数を計数し、
    計数した前記瞳孔像の数に応じて、前記追跡範囲を、前記被験者視における前記反射面上の前記被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である被験者範囲、または、前記被験者範囲および前記被験者視における前記反射面上の前記被験者の瞳孔の鏡像の位置に基づく範囲である対象者範囲に決定することを特徴とする請求項10に記載の自閉症診断支援方法。
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