JP2013148986A - 避難誘導対応型照明灯及び避難誘導用照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構造でありながら、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を確実に避難場所へ誘導することができる避難誘導対応型照明灯を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の避難誘導対応型照明灯は、路面等の近場を照明可能な白色光源と、遠方からの視認が可能な緑色光源とを有し、前記緑色光源は、前記白色光源の光照射範囲外に配設されてなる照明器具を備え、前記緑色光源の点滅により、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を避難場所へ誘導することができる避難誘導対応型照明灯、及び該避難誘導対応型照明灯に使用することが可能な避難誘導用照明器具に関する。
従来、地震発生時に住民を避難場所へ誘導する手段として、避難誘導標識が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された避難誘導標識は、太陽電池と、該太陽電池によって充電される蓄電池と、支柱上に設置され該蓄電池を電源として点灯する表示部と、振動を検知して信号を出力する振動センサーと、該振動センサーの検知信号により地震振動を判別し地震信号を出力する地震判別回路と、夜間信号を出力する昼夜判別回路と、前記地震信号及び夜間信号に基づいて前記表示部を点灯制御する点灯回路と、前記蓄電池の電圧に基づいて前記地震判別回路を初期状態に復帰させるリセット回路と、を備える。
前記特許文献1に記載された避難誘導標識によれば、夜間の地震発生時に前記表示部を点灯させることで、住民を安全な避難場所へ誘導することができる。
しなしながら、前記特許文献1に記載された避難誘導標識は、前記表示部の文字や矢印等の表示を発光ダイオード等の光源により構成するものであり、該表示部の構造が複雑となる問題がある。
また、前記特許文献1に記載された避難誘導標識は、避難場所や避難方向を文字や矢印等により表示するものであり、遠方の住民や視力の悪い住民にとって表示内容を確認しづらいものでもある。
一方、二色の照射光を同時に照射可能な屋外用照明器具が知られている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載された照明器具は、光源として複数のLEDが配設され、地表面から所定距離だけ上方に位置される灯具本体と、前記灯具本体の略垂直下方位置を白色に発光させるとともに、前記灯具本体及び/又はその近傍位置を青色に発光させる照明部を備える。
前記特許文献2に記載された照明器具は、前記灯具本体の略垂直下方位置を白色に明るく照らすことで、人や車両の円滑な通行を確保するとともに、前記灯具本体及び/又はその近傍位置を遠方から青色に視認させることで、犯罪の抑止効果を図るものである。
しかしながら、前記特許文献2に記載された照明器具は、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導するものではない。
特開平8−315261号公報 特許第4210707号公報
そこで、本発明は、簡単な構造でありながら、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を確実に避難場所へ誘導することができる避難誘導対応型照明灯、及び該避難誘導対応型照明灯に使用することが可能な避難誘導用照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の避難誘導対応型照明灯は、路面等の近場を照明可能な白色光源と、遠方からの視認が可能な緑色光源とを有し、前記緑色光源が、前記白色光源の光照射範囲外に配設されてなる照明器具を備え、前記緑色光源の点滅により、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導することを特徴とする。
本発明の避難誘導対応型照明灯は、地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置をさらに備え、当該地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置による地震発生検知に基づいて、前記緑色光源を点滅させることが好ましい。
本発明の避難誘導対応型照明灯は、前記緑色光源は、複数が一列に配設されてなり、避難場所においては、前記複数の緑色光源を同時又は交互に点滅させ、それ以外の場所においては、前記複数の緑色光源を、住民を前記避難場所へ誘導するよう点滅させることが好ましい。
本発明の避難誘導用照明器具は、照明用の白色光源と、該白色光源の光照射範囲外に配設されてなる緑色光源とを備え、前記緑色光源の点滅により、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導することを可能とするものである。
避難誘導用の標識である誘導灯は、一般に緑色で表示されるところ、本発明の避難誘導対応型照明灯は、近場を照明可能な白色光源とともに、遠方から視認可能な緑色光源を有する照明器具を備えるため、照明灯としての機能に加え、誘導灯としての機能を併せ持つ。
したがって、本発明の避難誘導対応型照明灯は、前記緑色光源が点滅することにより避難誘導用の標識としての機能を発揮し、簡単な構造でありながら、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を確実に避難場所へ誘導することができる。
本発明の避難誘導対応型照明灯は、地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置をさらに備え、当該地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置による地震発生検知に基づいて、前記緑色光源を点滅させることとすれば、地震発生時に住民を確実に避難場所へ誘導することができる。
また、本発明の避難誘導対応型照明灯は、緊急地震速報受信装置により地震発生を検知するものとすることで、他の地域で地震が発生した場合にも住民を避難場所へ誘導することができるため、津波等の災害に対しても住民の安全を確保することができる。
本発明の避難誘導対応型照明灯は、前記緑色光源が、複数が一列に配設されてなり、避難場所においては、前記複数の緑色光源を同時又は交互に点滅させ、それ以外の場所においては、前記複数の緑色光源を、住民を前記避難場所へ誘導するよう点滅させることとすれば、住民に避難場所を明示できるとともに、住民を当該避難場所に誘導することができる。
本発明の避難誘導用照明器具は、照明用の白色光源とともに、該白色光源の光照射範囲外に配設されてなる緑色光源を備えるので、前記緑色光源が点滅することにより避難誘導用の標識としての機能を発揮し、簡単な構造でありながら、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を確実に避難場所へ誘導することが可能である。
本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯の全体側面図。 本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯において使用する避難誘導用照明器具の側面図。 図2に示す避難誘導用照明器具の底面図。 図2に示す避難誘導用照明器具の正面図。 避難誘導用照明器具の他の例の側面図。 本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯の動作の概要を示す説明図。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯の全体側面図を示す。
本実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、地表面に対し立設される支柱1と、該支柱1の上部に配設される電源ボックス2と、該電源ボックス2の一側面に配設される照明器具3と、前記電源ボックス2の上部に配設される太陽電池パネル4と、を備える。
前記支柱1には、一般の街路灯、防犯灯、その他の照明灯に用いられるものと同様のものを利用できる。また、前記支柱1として電柱や道路標識の支柱などを利用することもできる。
図2は前記照明器具3の側面図、図3は前記照明器具3の底面図、図4は前記照明器具の正面図をそれぞれ示す。
前記照明器具3は、例えばステンレス等の光不透過性材料からなる平面視四角形の箱状のケース31からなり、該ケース31内には白色LED素子32が4個配設されている。
前記照明器具3は、前記ケース31の下面にアクリル樹脂等の光透過性材料からなる窓部34が形成されており、前記ケース31の内側であって少なくとも天井面に光反射面が形成されることで、前記白色LED素子32の発光により前記ケース31の下面側が照明可能となっている。
また、前記照明器具3は、前記ケース31の前面であって前記白色LED素子32の光照射範囲外に緑色LED素子33が一列に3個配設されており、該緑色LED素子33の発光が遠方から視認可能となっている。
ここで、前記緑色LED素子33の発光色は、純粋な緑色に加え、いわゆる緑色系(緑青、青緑、黄緑)を含むものであり、そのピーク波長は、大凡480〜580nm、好ましくは490〜580nm、より好ましくは500〜560nmである。
一般に、緊急時の通報には赤色が用いられるが、赤色は色弱者にとって見えにくいことが多い。また、避難誘導用の標識である誘導灯は緑色で表示される。
したがって、本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯において、緑色LED素子を避難誘導用の標識として用いることで、全ての住民に対する避難誘導の有効性を高めることができる。
図5は、避難誘導用照明器具の他の例の側面図を示す。
当該照明器具は、光不透過性材料からなるケースが平面視略円形の箱状であり、緑色LED素子がその前方(図面左側)に一列に配設されてなる点で、図2乃至図4に示す前記照明器具3と異なる。
このように、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯で使用する照明器具は、平面視四角形以外の形状のケースからなるものでもよく、その外部形状は任意である。
図6は、本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯の動作の概要を示す説明図である。
図6に示すように、前記電源ボックス2は、前記照明器具3に電力を供給する電源装置21、周囲環境の明るさを検知する明暗センサー22、地震の発生を検知する地震センサー23及び緊急地震速報受信装置24、前記明暗センサー22からの信号に基づいて前記照明器具3を動作させ、また前記地震センサー23及び緊急地震速報受信装置24の少なくとも一方の信号に基づいて前記照明器具3を動作させる制御装置25を備える。
前記電源装置21には、商用電源を用いる。また、前記電源装置には、前記太陽電池パネル4が日中発電した電力を蓄電するバッテリー等を備える。
本実施の形態における避難誘導対応型照明灯において、前記明暗センサー22が、周囲環境が所定以上の暗さになったことを検知すると、該明暗センサー22からの信号に基づいて、前記制御装置25は、前記白色LED素子32と緑色LED素子33を点灯させる。
このとき、前記照明器具3は、前記白色LED素子32の発光により前記ケース31下面の窓部34から路面等の近場を照明し、前記ケース31前面に配設される緑色LED素子33の発光が遠方から視認される状態となる。
したがって、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、前記明暗センサー22による検知により、前記白色LED素子32に加え、緑色LED素子33を点灯させることで、平常時から、住民の災害に対する意識を高めることができる。
また、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯において、前記地震センサー23及び緊急地震速報受信装置24の少なくとも一方が、地震の発生を検知すると、該地震検知信号に基づいて、前記制御装置25は、少なくとも前記緑色LED素子33を点滅させる。
したがって、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、前記地震センサー23及び緊急地震速報受信装置24の少なくとも一方による地震発生の検知により、前記緑色LED素子33を点滅させることで、住民に地震の発生を早期に知らせるとともに、避難場所へ誘導することができる。
本実施の形態における避難誘導対応型照明灯において、地震発生時における前記緑色LED素子33の点滅パターンは、例えば、避難場所においては、前記3個の緑色LED素子33の全部を同時又は交互に点滅し、それ以外の場所においては、前記3個の緑色LED素子33を、住民を前記避難場所へ誘導するよう順次点滅するものとすることができる。
このように、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、設置場所により、前記緑色LED素子33の点滅パターンを変化させることで、高台などへの住民の避難誘導性を高めることができる。
なお、本実施の形態における避難誘導対応型照明灯において使用する照明器具の各LED素子の数は、上記に限るものでなく適宜設定することができる。また、前記緑色LED素子の配置も上記各ケース31,35の前面や前方に限るものでなく、例えば側面全体に配置することができる。本実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、前記緑色LED素子をケース側面の全体に配置することとすれば、全ての方向から前記緑色LED素子33の発光を確認することができるため、標識としての機能が向上し、住民の避難誘導性をより一層高めることができる。
本発明の実施の形態おける避難誘導対応型照明灯は、少なくとも電源ボックスと照明器具を備えるものであればよく、当該電源ボックスと照明器具も、少なくとも両者が電気的に接続されるものであればよい。
また、本発明の実施の形態おける避難誘導対応型照明灯は、前記電源ボックスと照明器具を必ずしも支柱上に設置する必要はなく、例えば建造物などの高所へ設置することとしてもよい。
さらに、前記電源ボックスのバッテリーには、商用電源から電力を蓄電することとしてもよい。
本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯は、地震センサー23と緊急地震速報受信装置24の両方を備えるものであるが、何れか一方を備えるものでもよい。
本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯で使用する照明器具は、緑色光源として、緑色LED素子33を利用するものであるが、例えば白色光源とカラーフィルタを組み合わせて緑色を発光させるもの等を利用することもできる。
本発明の実施の形態における避難誘導対応型照明灯で使用する照明器具は、光源としてLED素子を配設するものであるが、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)素子やその他の光源を配設できることはいうまでもない。
本発明は、上記実施の形態に限るものでなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
本発明の避難誘導対応型照明灯は、簡単な構造でありながら、地震等の災害発生時やその他の非常時等に住民を確実に避難場所へ誘導することができるため、極めて有用である。
1 支柱
2 電源ボックス
21 電源装置
22 明暗センサー
23 地震センサー
24 緊急地震速報受信装置
25 制御装置
3 照明器具
31 ケース
32 白色LED素子
33 緑色LED素子
34 窓部
4 太陽電池パネル

Claims (4)

  1. 路面等の近場を照明可能な白色光源と、遠方からの視認が可能な緑色光源とを有し、前記緑色光源は、前記白色光源の光照射範囲外に配設されてなる照明器具を備え、前記緑色光源の点滅により、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導することを特徴とする避難誘導対応型照明灯。
  2. 地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置をさらに備え、当該地震センサー及び/又は緊急地震速報受信装置による地震発生検知に基づいて、前記緑色光源を点滅させる請求項1記載の避難誘導対応型照明灯。
  3. 前記緑色光源は、複数が一列に配設されてなり、避難場所においては、前記複数の緑色光源を同時又は交互に点滅させ、それ以外の場所においては、前記複数の緑色光源を、住民を前記避難場所へ誘導するよう点滅させる請求項1又は2記載の避難誘導対応型照明灯。
  4. 照明用の白色光源と、該白色光源の光照射範囲外に配設されてなる緑色光源とを備え、前記緑色光源の点滅により、地震等の災害発生時や非常時等に住民を避難場所へ誘導することを可能とする避難誘導用照明器具。
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