JP2013143646A - 表示装置、フレームレート変換装置、および表示方法 - Google Patents

表示装置、フレームレート変換装置、および表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画質の低下を抑えつつフレームレート変換を行うことができる表示装置を得る。
【解決手段】フレーム映像のフレームレートを変換するフレームレート変換部と、フレームレート変換部により変換された映像に基づいて表示を行う表示部とを備える。上記フレームレート変換部は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行うものである。
【選択図】図6

Description

本開示は、映像のフレームレートを変換し表示する表示装置、およびそのような表示装置に用いられるフレームレート変換装置、ならびに表示方法に関する。
表示装置における画質向上のための映像信号処理の一つに、フレーム補間を用いたフレームレート変換がある。このフレームレート変換は、映像の時間的に隣接するフレーム画像を補間した補間フレーム画像を生成し(フレーム画像補間処理)、その映像にその補間フレーム画像を追加するものである(例えば、特許文献1など)。これにより、表示された映像は、より滑らかな映像になるとともに、例えば表示装置が液晶表示装置である場合には、画素の状態が1フレームの間保持し続けることに起因するいわゆる動きボケが低減され、その画質が向上するようになる。
ところで、表示装置は、例えば、いわゆるPIP(Picture In Picture)により、1つの映像を表示画面全体に表示するとともに、他の映像を表示画面の一部分に表示して、2画面表示を行うことがある。この2画面表示では、表示する2つの映像は一般にそのコンテンツが互いに異なるため、表示画面全体に対してフレーム画像補間処理を行うと画質が低下するおそれがある。このような場合におけるフレームレート変換について、いくつかの検討がなされている(例えば特許文献2,3など)。
特開2010−56694号公報 特開2009−111936号公報 特開2009−267612号公報
このように、表示装置では、複数画面表示の場合であっても、画質の低下を抑えつつフレームレート変換を行うことが好ましく、さらなる画質の向上が望まれている。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数画面表示の場合において、画質の低下を抑えつつフレームレート変換を行うことができる表示装置、フレームレート変換装置、および表示方法を提供することにある。
本開示の表示装置は、フレームレート変換部と、表示部とを備える。フレームレート変換部は、フレーム映像のフレームレートを変換するものである。表示部は、フレームレート変換部により変換された映像に基づいて表示を行うものである。上記フレームレート変換部は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行うものである。
本開示のフレームレート変換装置は、フレームレート変換部を備えている。フレームレート変換部は、フレーム映像のフレームレートを変換するものである。上記フレームレート変換部は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行うものである。
本開示の表示方法は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の映像に対する時間軸に沿った補間処理を、子画面の大きさに基づいて制御し、映像のフレームレートを変換し、表示を行うものである。
本開示の表示装置、フレームレート変換装置、および表示方法では、フレームレート変換された映像が表示される。その際、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の映像に対する補間処理が、子画面の大きさに基づいて行われる。
本開示の表示装置、フレームレート変換装置、および表示方法によれば、子画面の大きさに基づいて補間処理を行うようにしたので、画質の低下を抑えつつフレームレート変換を行うことができる。
本開示の実施の形態に係る表示装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した変換処理部の一動作例を表す模式図である。 図1に示した変換処理部の他の動作例を表す模式図である。 図1に示した映像信号に係るフレーム画像の一例を表すものである。 図1に示した領域信号の一例を表すものである。 図1に示したフレームレート変換部の一構成例を表すブロック図である。 図6に示した画像補間部の一動作例を表す模式図である。 図6に示した制御部の一動作例を表す模式図である。 図6に示した制御部の他の動作例を表す模式図である。 図6に示した画像補間部における画像補間処理の一例を表す模式図である。 図6に示した画像補間部における画像補間処理の他の例を表す模式図である。 図6に示した画像補間部における画像補間処理の他の例を表す模式図である。 図4に示した部分表示領域の一例を表す説明図である。 図6に示したパラメータ補正部および制御部の一動作例を表す模式図である。 変形例に係るフレームレート変換部の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る表示装置の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係る表示装置の一構成例を表すブロック図である。 他の変形例に係るフレームレート変換部の一構成例を表すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成例]
図1は、実施の形態に係る表示装置の一構成例を表すものである。表示装置1は、放送波などにより供給される放送映像に加え、インターネットにより供給されるIPTV(Internet Protocol TV)映像をも表示できるように構成されたものである。なお、本開示の実施の形態に係るフレームレート変換装置および表示方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
表示装置1は、チューナ11と、ネットワークインターフェース21と、映像信号処理部12と、パラメータ設定部14と、フレームレート変換部30と、映像処理部15と、表示駆動部16と、表示部17とを備えている。
チューナ11は、アンテナ19において受信された放送波から、所望の放送映像の信号(ストリーム)を選択するものである。そして、チューナ11は、選択した放送映像の映像信号を、映像信号処理部12に供給するようになっている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットNWに接続され、例えばインターネット動画共有サービス(図示せず)などから供給されたIPTV映像の映像信号を受信するものである。IPTV映像のフレームレートは、例えば、15[fps]、24[fps]、30[fps]などであり、一般に、放送映像のフレームレート(例えば60[fps])に比べて低いものである。このネットワークインターフェース21は、内部バス29を介してCPU(Central Processing Unit)22、メモリ23、およびフラッシュROM(Read Only Memory)24に接続されるとともに、この内部バス29を介して映像信号処理部12と接続されている。ネットワークインターフェース21は、受信したIPTV映像の映像信号を、この内部バス29を介して映像信号処理部12に供給するようになっている。
映像信号処理部12は、チューナ11およびネットワークインターフェース21から供給された映像信号に対して、所定の映像信号処理を行うものである。映像信号処理部12は、IPTV映像など、そのフレームレートが60[fps]よりも低い映像を、60[fps]の映像に変換(プルダウン)するための変換処理部13を備えている。
映像信号処理部12は、チューナ11から映像信号が供給される場合には、まず、その映像信号をデコードする。すなわち、この映像信号はMPEG(Moving Picture Experts Group)によりエンコードされているため、まずデコードする。また、映像信号処理部12は、ネットワークインターフェース21から映像信号が供給される場合には、まず、その映像信号を同様にデコードし、その後、映像信号処理部12の変換処理部13が、後述するように、そのデコードされたIPTV映像の映像信号を、60[fps]の映像信号に変換(プルダウン)する。次に、映像信号処理部12は、後述するように、表示装置1の表示モードに応じて、表示画面(主画面)の一部分にその映像の表示領域(子画面)を割り当てる、いわゆる2画面表示処理を行うとともに、その表示領域を示す領域信号Srpを生成する。そして、映像信号処理部12は、コントラスト強調、エッジ強調、インターレース/プログレッシブ変換などの映像信号処理を行い、映像信号Sdispを生成する。なお、この例では、2画面表示処理を行った後に各種映像信号処理を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、映像信号処理のうちの一部もしくは全部を2画面表示処理の前に行うようにしてもよい。
以下に、映像信号処理部12について、より詳細に説明する。まず、変換処理部13における変換(プルダウン)処理について、供給されたIPTV映像のフレームレートが24[fps]である場合と30[fps]である場合を例として説明する。なお、これらのフレームレートは、例えば携帯電話やデジタルカメラなどの携帯型電子機器を用いて映像を撮影した場合にしばしば使用されるものであり、特に、24[fps]は、コンテンツが映画(フィルム)の場合に使用されるものである。
図2は、24[fps]のIPTV映像に対する変換処理の一例を模式的に表すものであり、(A)は変換前の映像を示し、(B)は変換後の映像を示す。図2において、例えば、“E(n)”は、n番目のフレーム画像Eを示し、“E(n+1)”は、(n+1)番目のフレーム画像Eを示す。図2に示したように、変換処理部13は、24[fps](周期T1=41.7[msec])の映像を、いわゆる3:2プルダウンにより60[fps](周期T2=16.6[msec])の映像に変換する。具体的には、変換処理部13は、例えば、フレーム画像E(n)を3回繰り返した後に、続くフレーム画像E(n+1)を2回繰り返すことにより、映像を変換する。
図3は、30[fps]のIPTV映像に対する変換処理の一例を模式的に表すものであり、(A)は変換前の映像を示し、(B)は変換後の映像を示す。図3に示したように、変換処理部13は、30[fps](周期T1=33.3[msec])の映像を、いわゆる2:2プルダウンにより60[fps](周期T2=16.6[msec])の映像に変換する。具体的には、変換処理部13は、各フレーム画像Eをそれぞれ2回ずつ繰り返すことにより、映像を変換する。
また、図示しないが、同様に、15[fps]のIPTV映像に対しては、変換処理部13は、いわゆる4:4プルダウンにより、60[fps]の映像に変換する。すなわち、変換処理部13は、各フレーム画像Eをそれぞれ4回ずつ繰り返すことにより、映像を変換する。
このように変換処理部13が変換処理を行った一連のフレーム画像Eでは、図2(B),図3(B)に示したように、同じフレーム画像Eの連続配置が、所定のパターン(配置パターン)で現れる。このような所定の配置パターンを持つ映像を、以下において適宜、フィルム映像と呼ぶ。一方、放送映像のように、このような所定の配置パターンを持たない映像を、以下において適宜、ビデオ映像と呼ぶ。
次に、2画面表示処理について説明する。映像信号処理部12は、表示装置1がIPTV映像表示モードで動作する場合において、表示画面の一部分に部分表示領域RPを設け、その部分表示領域RPにIPTV映像のフレーム画像Eを割り当てることにより、フレーム画像F(主画面の画像)を生成する。
図4は、IPTV映像表示モードにおける、2画面表示処理の一例を表すものである。この例では、フレーム画像Fの画素数は、HD(High Definition)映像に対応する画素数(1920ピクセル×1080ピクセル)である。IPTV映像表示モードでは、図4に示したように、フレーム画像Fの一部分が部分表示領域RPに設定され、この部分表示領域RPに、IPTV映像のフレーム画像Eが部分画像P(子画面の画像)としてはめ込まれる。この部分表示領域RPの大きさは、そのIPTV映像の画素数に対応するものであり、供給されたIPTV映像の大きさに応じて変化するものである。IPTV映像の画素数は、具体的には、例えば320ピクセル×240ピクセルや、480ピクセル×360ピクセルなどである。また、部分表示領域RP以外の領域には、そのIPTV映像のタイトルや説明、視聴可能な他のIPTV映像のコンテンツの一覧などが表示される。すなわち、この例では、部分表示領域RPの画像は動画であり、部分表示領域RP以外の領域の画像は静止画である。
このようにして、映像信号処理部12は、IPTV映像表示モードにおいて、部分表示領域RPにIPTV映像のフレーム画像Eを割り当てる(はめ込む)ことにより、フレーム画像Fを生成する。その際、映像信号処理部12は、フレーム画像Fにおける部分表示領域RPの位置を画素単位で示す領域信号Srpを生成する。
図5は、領域信号Srpの一例を表すものであり、(A)は映像信号Sdispの波形を示し、(B)は領域信号Srpの波形を示す。映像信号Sdispは、図5(A)に示したように、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つのサブ画素から構成される画素に対する画素信号Spixを含んでいる。画素信号Spixは、この例では、映像信号Sdispにおいて、画面の1ラインの左端の画素のものから順に配列しており、さらに、その1ライン分の画素信号Spixが画面の上端のものから順に配列している。領域信号Srpは、部分表示領域RPに属する画素に係る画素信号Spixが現れるタイミングに対応して、その信号がアクティブ(この例では高レベル)になるものである。
これにより、この領域信号Srpが供給されるフレームレート変換部30では、後述するように、この領域信号Srpに基づいて、フレーム画像Fにおける部分表示領域RPの位置を取得することができるようになっている。
パラメータ設定部14は、フレームレート変換部30がフレームレート変換を行うためのパラメータを設定する機能を有している。具体的には、パラメータ設定部14は、後述するように、フレームレート変換部30の画像補間部36(後述)を制御するためのパラメータPa1〜Pa4を保持し、フレームレート変換部30に供給するものである。以下、パラメータPa1〜Pa4を総称して、適宜、パラメータPaを用いる。パラメータPaは、あらかじめ初期値として設定されているものである。また、ユーザがOSDメニューなどの指示に従って調整できるように構成してもよい。
フレームレート変換部30は、映像信号Sdisp、領域信号Srp、およびパラメータPaに基づいて、フレームレート変換を行うものである。このフレームレート変換は、この例では60[fps]から120[fps]へ、フレームレートを2倍に変換するものである。なお、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、60[fps]から240[fps]へ、フレームレートを4倍に変換してもよい。フレームレート変換部30は、このフレームレート変換を行う際、領域信号Srpに基づいて求められた部分画面領域RP内の映像(部分画像P)に対してのみ、時間軸上の画像補間処理を行う。すなわち、上述したIPTV映像表示モード(図4)では、部分画面領域RPに配置されたIPTV映像に対してのみ画像補間処理が行われるようになっている。
図6は、フレームレート変換部30の一構成例を表すものである。フレームレート変換部30は、フレームメモリ31と、動きベクトル検出部32と、パラメータ補正部34と、制御部40と、画像補間部36とを備えている。
フレームメモリ31は、映像信号処理部12から供給される映像信号Sdispに含まれる1フレーム分のフレーム画像Fを保持することにより、1つ前のフレーム画像Fを出力する機能を有している。
動きベクトル検出部32は、映像信号Sdispに含まれるフレーム画像Fおよびフレームメモリ31から供給される1つ前のフレーム画像Fに基づいて、例えばいわゆるブロックマッチング処理により、画像の変化を示す動きベクトルVを検出するものである。具体的には、動きベクトル検出部32は、供給された一連のフレーム画像Fのうちの時間的に隣接する2枚のフレーム画像Fの画像情報に基づいて、例えば画素単位で、表示内容の水平方向および垂直方向の動きを検出し、動きベクトルVを求める。そして、動きベクトル検出部32は、画素単位で求めた一連の動きベクトルVを、動きベクトル信号Svとして出力するようになっている。なお、この例では画素単位で動きベクトルVを求めたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、複数の画素からなる画素ブロック単位で表示内容の動きを検出して動きベクトルVを求めるようにしてもよい。
パラメータ補正部34は、領域信号Srpに基づいて、パラメータ設定部14から供給されたパラメータPaを補正するものである。具体的には、パラメータ補正部34は、後述するように、領域信号Srpから求めた部分表示領域RPの大きさ(画素数)に基づいて、パラメータPa1〜Pa4をそれぞれ補正することにより、パラメータPb1〜Pb4を生成するようになっている。以下、パラメータPb1〜Pb4を総称して、適宜、パラメータPbを用いる。
制御部40は、動きベクトル信号Sv、領域信号Srp、およびパラメータPbに基づいて、画像補間部36を制御するものである。具体的には、制御部40は、パラメータPb、および領域信号Srpから求めた部分表示領域RPにおける動きベクトルVに基づいて、所定の検出動作を行い、その検出結果に基づいて、画像補間部36を制御するようになっている。すなわち、制御部40は、部分表示領域RPに表示されるべき映像(部分画像P)に対する検出結果に基づいて、画像補間部36を制御する。制御部40は、静止画検出部41と、シーン変化検出部42と、動き検出部43と、映像種別検出部44とを有している。
静止画検出部41は、部分表示領域RPに表示されるべき映像が静止画であるかどうかを検出するものである。シーン変化検出部42は、部分表示領域RPに表示されるべき映像において、シーンが切り替わり、その映像が急激に変化したかどうかを検出するものである。動き検出部43は、動きベクトルVの大きさが、ブロックマッチング処理における探索範囲を超えるほどの大きさであるかどうかを検出することにより、この映像の動きが大きいかどうかを検出するものである。そして、制御部40は、静止画検出部41、シーン変化検出部42、および動き検出部43における検出結果に基づいて、制御信号CTLを生成し、画像補間部36を制御するようになっている。
映像種別検出部44は、部分表示領域RPに表示されるべき映像の種別を検出するものである。具体的には、映像種別検出部44は、部分表示領域RPにおける映像がフィルム映像であるかビデオ映像であるかを検出する。そして、この映像がフィルム映像であると判断した場合には、映像種別検出部44は、この映像が、変換処理部13において、どのように変換(プルダウン)されたものであるか、すなわち、例えば3:2プルダウン、2:2プルダウン、4:4プルダウンのうちのいずれにより変換されたものかを検出する。そして、制御部40は、映像種別検出部44における検出結果に基づいて、映像種別信号CTLMを生成し、画像補間部36を制御するようになっている。
画像補間部36は、動きベクトル信号Sv、領域信号Srp、制御信号CTL、および映像種別信号CTLMに基づいて、画像補間処理を行うものである。具体的には、画像補間部36は、映像信号Sdispおよびフレームメモリ31から供給された2枚のフレーム画像Fの画像のうちの、領域信号Srpから求めた部分表示領域RPにおける映像(部分画像P)に対して画像補間処理を行うことにより、補間部分画像Piを生成し、その補間部分画像Piを含む補間フレーム画像Fiを生成する。そして、画像補間部36は、例えば、フレーム画像Fおよび補間フレーム画像Fiからなる一連の画像を、映像信号Sdisp2として出力するようになっている。
図7は、部分表示領域RPにおける映像に対する画像補間処理の一例を模式的に表すものであり、(A)は処理前の映像を示し、(B)は処理後の映像を示す。この例は、ビデオ映像に対する画像補間処理を表すものである。この画像補間処理は、時間的に隣接する2枚の部分画像Pの画像情報に基づいて補間部分画像Piを生成し、それらの部分画像Pの間にその補間部分画像Piを挿入することにより行われる。例えば、図7(A)に示したように、ボール9が部分画像Pの左から右へ移動する映像の場合では、図7(B)に示したように、隣接する部分画像Pの間に補間部分画像Piを挿入することにより、ボール9がより滑らかに移動するようになる。また、例えば、表示部17(後述)が液晶により構成される場合には、画素の状態が1フレーム期間の間保持し続けることに起因するいわゆる動きボケが生じるが、この補間部分画像Piを挿入することによりその影響を低減することができる。
画像補間部36は、このようにして生成した補間部分画像Piを用いて補間フレーム画像Fiを生成する。具体的には、画像補間部36は、部分画面領域RPに対しては補間部分画像Piを用い、部分画面領域RP以外の領域に対しては直前のフレーム画像Fを用いて、補間フレーム画像Fiを生成する。そして、画像補間部36は、図7に示した例では、隣接するフレーム画像Fの間に補間フレーム画像Fiを挿入することにより、フレームレートを2倍に変換を行うようになっている。
映像処理部15は、フレームレート変換部30によりフレームレート変換された映像信号Sdisp2に対して、ガンマ処理やオーバードライブ処理などの所定の映像処理を施す機能を有している。表示駆動部16は、映像処理部15から供給された映像情報に基づいて、表示部17を駆動するものである。表示部17は、表示駆動部16から供給される信号に基づいて、表示を行うようになっている。この例では、表示部17は、リフレッシュレートが120[Hz]である、いわゆる2倍速表示が可能な表示部である。
ここで、変換処理部13は、本開示における「映像生成部」の一具体例に対応する。映像信号処理部12は、本開示における「処理部」の一具体例に対応する。領域信号Srpは、本開示における「領域情報」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の表示装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1,7等を参照して、表示装置1の全体動作概要を説明する。チューナ11は、アンテナ19において受信された放送波から、所望の放送映像の信号(ストリーム)を選択する。ネットワークインターフェース21は、インターネットNWを介して、IPTV映像の映像信号を受信する。映像信号処理部12は、チューナ11およびネットワークインターフェース21から供給された映像信号に対して所定の映像信号処理を行い、映像信号Sdispを生成するとともに、領域信号Srpを生成する。パラメータ設定部14はパラメータPaを設定する。
フレームレート変換部30は、映像信号Sdisp、領域信号Srp、およびパラメータPaに基づいて、フレームレート変換を行う。具体的には、フレームレート変換部30において、フレームメモリ31は、映像信号Sdispに含まれる1つ前のフレーム画像Fを出力する。動きベクトル検出部32は、時間的に隣接する2枚のフレーム画像Fに基づいて動きベクトルVを検出し、動きベクトル信号Svを生成する。パラメータ補正部34は、領域信号Srpに基づいて、パラメータ設定部14から供給されたパラメータPaを補正してパラメータPbを生成する。制御部40は、動きベクトル信号Sv、領域信号Srp、およびパラメータPbに基づいて、部分表示領域Rpにおける動きベクトルVに基づいて所定の検出動作を行い、制御信号CTLおよび映像種別信号CTLMを生成する。画像補間部36は、動きベクトル信号Sv、領域信号Srp、制御信号CTL、および映像種別信号CTLMに基づいて、部分表示領域Rpに表示されるべき映像(部分画像P)に対して画像補間処理を行い、映像信号Sdisp2を生成する。
映像処理部15は、映像信号Sdisp2に対して所定の映像処理を施す。表示駆動部16は、映像処理部15から供給された映像情報に基づいて表示部17を駆動する。表示部17は、表示駆動部16から供給される駆動信号に基づいて表示を行う。
次に、フレームレート変換部30の詳細動作を説明する。
(制御部40および画像補間部36)
制御部40は、動きベクトル信号Sv、領域信号Srp、およびパラメータPbに基づいて、部分表示領域RPに表示されるべき映像に対して所定の検出動作を行い、制御信号CTLおよび映像種別信号CTLMを生成する。そして、画像補間部36は、これらの制御信号CTLおよび映像種別信号CTLMに基づいて画像補間処理を行う。以下に、その詳細を説明する。
制御部40の静止画検出部41は、部分表示領域RPに表示されるべき映像が静止画であるかどうかを検出する。具体的には、静止画検出部41は、まず、領域信号Srpから求めた部分表示領域RP内において、動きベクトルVの大きさの合計値(検出値D1)を求める。次に、静止画検出部41は、その検出値D1を、パラメータ補正部34から供給されたパラメータPb1と比較し、その検出値D1がパラメータPb1以下である場合には、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、制御信号CTLを介して画像補間部36を制御する。すなわち、部分表示領域RPに表示されるべき映像が静止画である場合には、その検出値D1が十分に小さくなり、パラメータPb1以下になるため、静止画検出部41は、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、画像補間部36を制御する。これにより、画像補間部36は、部分表示領域RPに対して画像補間処理を行わず、直前のフレーム画像Fをそのまま用いて映像信号Sdisp2を生成する。
部分表示領域RPに表示されるべき映像が静止画である場合には、この領域内の動きベクトルVが全て0になることが期待されるが、実際には、ノイズなどの影響により、0でない動きベクトルVが生じてしまうおそれがあり、この場合には、この動きベクトルVにより画像補間が行われることにより、画質が低下してしまう。表示装置1では、このような0でない動きベクトルVが生じてしまった場合でも、画像補間部36が画像補間処理を行わないようにしたので、画質が低下するおそれを低減することができる。
シーン変化検出部42は、部分表示領域RPに表示されるべき映像において、シーンが切り替わり、その映像が急激に変化したかどうかを検出する。具体的には、シーン変化検出部42は、静止画検出部41と同様に、まず、領域信号Srpから求めた部分表示領域RP内において、動きベクトルVの大きさの合計値(検出値D2)を求める。次に、シーン変化検出部42は、その検出値D2を、パラメータ補正部34から供給されたパラメータPb2と比較し、その検出値D2がパラメータPb2以上である場合には、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、制御信号CTLを介して画像補間部36を制御する。すなわち、部分表示領域RPに表示されるべき映像のシーンが切り換わる場合には、動きベクトル検出部32は、正常に動きベクトルVを求めることができず、その検出値D2が大きくなり、パラメータPb2以上になるため、シーン変化検出部42は、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、画像補間部36を制御する。これにより、画像補間部36は、部分表示領域RPに対して画像補間処理を行わず、直前のフレーム画像Fをそのまま再度用いて映像信号Sdisp2を生成する。
部分表示領域RPに表示されるべき映像のシーンが切り換わる場合には、動きベクトル検出部32は、正常に動きベクトルVを求めることができないため、画像補間部36がこのような動きベクトルVに基づいて画像補間処理を行った場合には、いわゆるエラーのある補間画像Piが生成され、画質が低下するおそれがある。表示装置1では、映像のシーンが切り換わる場合には、画像補間部36が画像補間処理を行わないようにしたので、画質が低下するおそれを低減することができる。
動き検出部43は、部分表示領域RPに表示されるべき映像の動きが大きいかどうかを検出する。具体的には、動き検出部43は、領域信号Srpから求めた部分表示領域RP内において、各動きベクトルVの大きさが、ブロックマッチング処理における探索範囲を超えるほどの大きさであるかどうかを検出し、探索範囲を超えるほどの大きさである動きベクトルVの数(検出値D3)を求める。次に、動き検出部43は、その検出値D3を、パラメータ補正部34から供給されたパラメータPb3と比較し、その検出値D3がパラメータPb3以上である場合には、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、制御信号CTLを介して画像補間部36を制御する。すなわち、映像の動きが大きく、動きベクトルVの大きさがブロックマッチング処理における探索範囲を超える場合には、動きベクトル検出部32は、正常に動きベクトルVを求めることができず、検出値D3が大きくなり、パラメータPb3以上になるため、動き検出部43は、画像補間部36が画像補間処理を行わないように、画像補間部36を制御する。そして、画像補間部36は、部分表示領域RPに対して画像補間処理を行わず、直前のフレーム画像Fをそのまま再度用いて映像信号Sdisp2を生成する。
映像の動きが大きく、動きベクトルVの大きさがブロックマッチング処理における探索範囲を超える場合には、動きベクトル検出部32は、正常に動きベクトルVを求めることができないため、画像補間部36がこのような動きベクトルVに基づいて画像補間処理を行った場合には、いわゆるエラーのある補間画像Piが生成され、画質が低下するおそれがある。表示装置1では、このように映像の動きが大きい場合には、画像補間部36が画像補間処理を行わないようにしたので、画質が低下するおそれを低減することができる。
映像種別検出部44は、部分表示領域RPに表示されるべき映像の種別を検出する。その際、映像種別検出部44は、図2(B),図3(B)に示したように、同じフレーム画像Eの連続配置が現れるパターン(配置パターン)を用いて、この映像の種別を検出する。以下にその詳細を説明する。
映像種別検出部44は、静止画検出部41等と同様に、領域信号Srpから求めた部分表示領域RP内において、動きベクトルVの大きさの合計値(検出値D4)を求める。そして、映像種別検出部44は、フレームレート変換部30に、映像信号Sdispを介してフレーム画像Fが供給される度に、同様にこの検出値D4を求める。
図8は、部分表示領域RPに表示されるべき映像が3:2プルダウンされたフィルム映像である場合の動作を表すものであり、(A)はこのフィルム映像における一連の部分画像Pを示し、(B)は検出値D4を示す。
図9は、部分表示領域RPに表示されるべき映像が2:2プルダウンされたフィルム映像である場合の動作を表すものであり、(A)はこのフィルム映像における一連の部分画像Pを示し、(B)は検出値D4を示す。
図8,9において、例えば、“P(n)”は、n番目の部分画像Pを示し、“P(n+1)”は、(n+1)番目の部分画像Pを示す。図8に示した部分画像Pは、図2(B)に示したフレーム画像Eに対応するものであり、図9に示した部分画像Pは、図3(B)に示したフレーム画像Eに対応するものである。
3:2プルダウンされた映像は、図8(A)に示したように、3:2プルダウンされた映像は、互いに等しい3枚の部分画像P(例えば部分画像P(n))と、互いに等しい2枚の部分画像P(例えば部分画像P(n+1))が交互に配置される。また、2:2プルダウンされた映像は、図9(A)に示したように、互いに等しい部分画像Pが2枚ずつ配置される。よって、時間的に隣接する2枚の部分画像Pから求められる検出値D4は、図8(B)、図9(B)に示したように、これらの配置パターンに対応して変化する。すなわち、検出値D4は、部分画像Pが変化しない場合には十分に低い値になり、部分画像Pが変化する場合には大きい値になる。
また、図示していないが、部分表示領域RPに表示されるべき映像が4:4プルダウンされたフィルム映像である場合もこれらと同様である。すなわち、4:4プルダウンされた映像は、互いに等しい部分画像Pが4枚ずつ配置されるため、検出値D4もその配置パターンに応じたものとなる。
映像種別検出部44は、この一連の検出値D4を、パラメータ補正部34から供給されたパラメータPb4と比較することにより、一連の検出値D4のパターン(検出パターン)を得る。この検出パターンは、3:2プルダウンされた映像の場合(図8(B))では、“LLHLH”の繰り返しであり、2:2プルダウンされた映像の場合(図9(B))では、“LH”の繰り返しであり、4:4プルダウンされた映像の場合では“LLLH”の繰り返しである。ここで、“L”は、検出値D4がパラメータPb4より小さいことを示し、“H”は、検出値D4がパラメータPb4以上であることを示す。このように、映像種別検出部44は、検出パターンにより、その映像が3:2プルダウン、2:2プルダウン、4:4プルダウンのいずれにより変換されたフィルム映像であるかを判断する。また、映像種別検出部44は、これらのいずれの映像にも該当しないと判断した場合には、その映像がビデオ映像であると判断する。そして、映像種別検出部44は、このようにして検出した映像の種別を、映像種別信号CTLMを介して画像補間部36に伝える。画像補間部36は、映像種別信号CTLMに基づいて、映像の種別に応じた画像補間処理を行う。
図10は、3:2プルダウンされたフィルム映像に対する画像補間処理を模式的に表すものであり、(A)は処理前の状態を示し、(B)は処理後の状態を示す。図10(A),(B)において、横軸は画面上の水平位置を示し、縦軸は時間を示す。この例では、表示内容の水平方向の動きを例に説明するが、垂直方向についても同様である。
動きベクトル検出部32は、図10(A)に示したように、時間的に隣接する2つの部分画像Pに基づいて、画素単位で表示内容の水平方向の動きを検出し、水平方向の動きベクトルVを求める。画像補間部36は、互いに異なる2枚の部分画像Pに係る動きベクトルVに基づいて、画像補間処理を行う。具体的には、画像補間部36は、例えば、2枚の部分画像P(n),P(n+1) から取得した動きベクトルV1を5等分してベクトルW1を生成して、これに基づいて4枚の補間部分画像Piを生成する。また、画像補間部36は、2枚の部分画像P(n+1),P(n+2) から取得した動きベクトルV2を5等分してベクトルW2を生成して、これに基づいて4枚の補間部分画像Piを生成する。
図11は、2:2プルダウンされたフィルム映像に対する画像補間処理を模式的に表すものであり、(A)は処理前の状態を示し、(B)は処理後の状態を示す。この例では、画像補間部36は、例えば、2枚の部分画像P(n),P(n+1) から取得した動きベクトルVを4等分してベクトルWを生成して、これに基づいて3枚の補間部分画像Piを生成する。
また、図示していないが、4:4プルダウンされたフィルム映像に対する画像補間処理も、これらと同様である。すなわち、画像補間部36は、例えば、2枚の部分画像P(n),P(n+1) から取得した動きベクトルVを8等分してベクトルWを生成して、これに基づいて7枚の補間部分画像Piを生成する。
図12は、ビデオ映像に対する画像補間処理を模式的に表すものであり、(A)は処理前の状態を示し、(B)は処理後の状態を示す。この例では、画像補間部36は、例えば、2枚の部分画像P(n),P(n+1) から取得した動きベクトルVを2等分してベクトルWを生成して、これに基づいて1枚の補間部分画像Piを生成する。
このようにして、画像補間部36は、映像種別信号CTLMに基づいて、映像の種別に応じた画像補間処理を行う。
(パラメータ補正部34)
パラメータ補正部34は、領域信号Srpから求めた部分表示領域RPの大きさ(画素数)に基づいて、パラメータPa1〜Pa4をそれぞれ補正することにより、パラメータPb1〜Pb4を生成する。以下に、その詳細を説明する。
図13は、IPTV映像表示モードにおける部分表示領域RPの一例を表すものであり、(A)はケースC1の場合を示し、(B)はケースC2の場合を示す。この例では、ケースC2における部分表示領域RPの大きさは、ケースC1における部分表示領域RPの大きさの2倍である。
上述したように、制御部40の各検出部は、部分表示領域RPに表示されるべき映像における動きベクトルVを用いて検出した検出値D1〜D4と、パラメータ補正部34から供給されたパラメータPb1〜Pb4とを比較し、その比較結果に基づいて画像補間部36を制御する。その際、検出値D1〜D4は、部分表示領域RPの大きさにほぼ比例して大きくなる。よって、パラメータ補正部34は、パラメータPa1〜Pa4を、部分表示領域RPの大きさに比例するように補正することにより、パラメータPb1〜Pb4を生成する。以下に、パラメータ補正部34の動作を、制御部40の映像種別検出部44における検出動作を例に説明する。
図14は、部分表示領域RPに表示されるべき映像が3:2プルダウンされたフィルム映像である場合の動作を表すものであり、(A)はこのフィルム映像における一連の部分画像Pを示し、(B)はケースC1における検出値D4を示し、(C)はケースC2における検出値D4を示す。
映像種別検出部44において検出された検出値D4は、図14(B),(C)に示したように、3:2プルダウンされた映像(図14(A))の配置パターンに対応して変化する。その際、各検出値D4は、部分表示領域RP内における動きベクトルVの大きさの合計値であるため、図14(B),(C)に示したように、部分表示領域RPの大きさに比例して変化する。
その際、パラメータ補正部34は、領域信号Srpに基づいて部分表示領域RPの画素数を取得し、パラメータ設定部14から供給されたパラメータPa4に対して、部分表示領域RPの画素数に比例するように補正して、パラメータPb4を生成する。これにより、映像種別検出部44では、図14(B),(C)に示したように、部分表示領域RPの大きさに応じて検出値D4が変化するのと同様に、パラメータPb4が変化する。これにより、映像種別検出部44は、部分表示領域RPの大きさが変化しても、検出値D4とパラメータPb4との比較を同じように行うことができる。すなわち、映像種別検出部44は、部分表示領域RPの大きさに依らずに同じように画像補間部36を制御することができるため、部分表示領域RPの大きさにより部分表示領域RPにおける映像の画質が変化するおそれを低減することができる。
以上、制御部40の映像種別検出部44における検出動作を例に説明したが、制御部40の他の検出部、すなわち、静止画検出部41、シーン変化検出部42、および動き検出部43でも全く同様である。このように、表示装置1では、部分表示領域RPの画素数に応じてパラメータPaを補正し、その補正されたパラメータPbに基づいて画像補間部36を制御するようにしたので、部分表示領域RPの大きさにより部分表示領域RPにおける映像の画質が変化するおそれを低減することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、部分表示領域のみに対して画像補間処理を行うことによりフレームレート変換を行うようにした。これにより、例えばIPTV映像表示モードのように、部分表示領域内に動画を表示し、部分表示領域外において静止画を表示する場合において、画質を高めることができる。具体的には、部分表示領域内に対しては、画像補間処理を行うことによりその動画の画質を高めることができ、部分表示領域外に対しては、画像補間処理を行わないので、ノイズなどにより0でない動きベクトルが発生してしまった場合でも、静止画の画質が低下するおそれを低減することができる。
また、本実施の形態では、映像信号処理部から供給された領域信号に基づいて、フレームレート変換部が部分表示領域の大きさを取得するようにしたので、フレームレート変換部が映像信号に基づいて部分表示領域を検出する必要がないため、フレームレート変換部の構成をシンプルにすることができる。
また、本実施の形態では、部分表示領域内の動きベクトルのみに基づいて、所定の検出動作を行い、画像補間部を制御するようにしたので、部分表示領域外における動きベクトルの影響を受けないため、画像補間処理により生成される映像の画質の低下を抑えることができる。
また、本実施の形態では、パラメータを部分表示領域の画素数に応じて補正するようにしたので、部分表示領域の大きさに応じて、部分表示領域における映像の画質が変化するおそれを低減することができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、パラメータPaを部分表示領域RPの画素数に比例するように補正したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、パラメータPaを補正する代わりに、検出値D1〜D4を補正するように構成してもよい。図15は、本変形例に係るフレームレート変換部30Bの一構成例を表すものである。フレームレート変換部30Bは、制御部40Bを備えている。制御部40Bは、静止画検出部41Bと、シーン変化検出部42Bと、動き検出部43Bと、映像種別検出部44Bとを有している。これらの検出部は、それぞれ、検出値D1〜D4を取得した後、これらの検出値D1〜D4を部分表示領域RPの画素数に反比例するように補正して検出値D1B〜D4Bを求め、それらの検出値D1B〜D4Bと、パラメータ設定部14から供給されたパラメータPaとを比較する。このように構成しても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
上記実施の形態では、IPTV映像表示モードにおいて、部分表示領域RPの大きさは、供給されたIPTV映像の大きさに応じて変化するものとしたが、これに限定されるものではなく、ユーザ設定によって、その大きさを調整することができるように構成してもよい。図16は、本変形例に係る表示装置1Cの一構成例を表すものである。表示装置1Cは、サイズ設定部18と、映像信号処理部12Cを備えている。サイズ設定部18は、ユーザが、図4等に示した部分表示領域RPの大きさを設定するためのものである。映像信号処理部12Cは、サイズ設定部18からの指示に基づいて、部分表示領域RPの大きさを設定可能に構成されたものである。これにより、ユーザは、例えば、部分表示領域RPに表示されたIPTV映像を観察し、そのIPTV映像が小さいと感じた場合には、部分表示領域RPを2倍の面積に拡大することにより、より大きなIPTV映像を観察することができる。
[変形例3]
上記実施の形態では、IPTV映像を表示する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、放送波などにより供給される放送映像を、部分表示領域RP(図4等)に表示してもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)インターフェースを備える表示装置において、HDMIケーブルを介して接続された録画再生機から供給された映像を、部分表示領域RPに表示してもよい。
[変形例4]
上記実施の形態では、制御部40の映像種別検出部44が、部分表示領域RPに表示されるべき映像の種別を検出し、制御部40がその検出結果に基づいて映像種別信号CTLMを生成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図17,18に示したように、映像信号処理部12Eがこの映像種別信号CTLMを生成してもよい。具体的には、映像信号処理部12Eは、例えば、変換処理部13における変換処理に応じて映像の種別を取得し、これに基づいて映像種別信号CTLMを生成し、フレームレート変換部30Eに供給する。そして、フレームレート変換部30Eでは、図18に示したように、この映像種別信号CTLMが画像補間部36に直接供給される。これにより、フレームレート変換部30Eの制御部40Eは、映像信号検出部44を設ける必要がないため、構成をよりシンプルにすることができる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、制御部40は、静止画検出部41、シーン変化検出部、動き検出部43、映像種別検出部44を有し、4種類の検出動作に基づいて画像補間部36を制御したが、これに限定されるものではない。例えば、これら4つのうちの一部を備えていなくてもよいし、他の検出を行う検出部をさらに備えていてもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)フレーム映像のフレームレートを変換するフレームレート変換部と、
前記フレームレート変換部により変換された映像に基づいて表示を行う表示部と
を備え、
前記フレームレート変換部は、前記表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、前記子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行う
表示装置。
(2)前記フレームレート変換部は、前記子画面の映像における動き量を検出し、その動き量および前記子画面の大きさに基づいて、前記補間処理を行う
前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記フレームレート変換部は、前記動き量をしきい値と比較し、その比較結果に応じて前記補間処理を行う
前記(2)に記載の表示装置。
(4)前記フレームレート変換部は、前記子画面の大きさに基づいて前記しきい値を補正する
前記(3)に記載の表示装置。
(5)前記フレームレート変換部は、前記子画面が大きいほど、前記しきい値を大きくするように補正する
前記(4)に記載の表示装置。
(6)前記フレームレート変換部は、前記子画面の大きさに基づいて前記動き量を補正する
前記(2)または(3)に記載の表示装置。
(7)前記フレームレート変換部は、前記子画面が大きいほど、前記動き量を小さくするように補正する
前記(6)に記載の表示装置。
(8)前記動き量は、前記子画面の映像における各動きベクトルの大きさの和である
前記(2)から(7)のいずれかに記載の表示装置。
(9)前記動き量は、前記子画面の映像において、大きさが所定値よりも大きい動きベクトルの数である
前記(2)から(7)のいずれかに記載の表示装置。
(10)前記フレームレート変換部は、前記動き量および前記子画面の大きさに基づいて、選択的に前記補間処理を行う
前記(8)または(9)に記載の表示装置。
(11)前記子画面の映像は動画である
前記(1)から(10)のいずれかに記載の表示装置。
(12)前記子画面の映像では、互いに等しい画像の時間軸に沿った連続配置が、所定のパターンで生じる
前記(11)に記載の表示装置。
(13)前記フレームレート変換部は、前記動き量に基づいて前記所定のパターンを検出し、その所定のパターンに応じて、前記補間処理の方法を変更する
前記(12)に記載の表示装置。
(14)入力映像に含まれる各画像を、前記所定のパターンになるように繰り返すことにより、前記子画面の映像を生成する映像生成部をさらに備えた
前記(12)または(13)に記載の表示装置。
(15)前記入力映像はIPTV映像である
前記(14)に記載の表示装置。
(16)前記子画面の映像を含むフレーム映像を生成するとともに、前記子画面の映像を配置した領域を示す領域情報を生成する処理部をさらに備え、
前記フレームレート変換部は、前記領域情報に基づいて、前記子画面の大きさを取得する
前記(1)から(15)のいずれかに記載の表示装置。
(17)フレーム映像のフレームレートを変換するフレームレート変換部を備え、
前記フレームレート変換部は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、前記子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行う
フレームレート変換装置。
(18)表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の映像に対する時間軸に沿った補間処理を、前記子画面の大きさに基づいて制御し、映像のフレームレートを変換し、表示を行う
表示方法。
1,1B,1C,1E…表示装置、11…チューナ、12,12E…映像信号処理部、13…変換処理部、14…パラメータ設定部、15…映像処理部、16…表示駆動部、17…表示部、18…サイズ設定部、19…アンテナ、21…ネットワークインターフェース、22…CPU、23…メモリ、24…フラッシュROM、29…内部バス、30,30B,30E…フレームレート変換部、31…フレームメモリ、32…動きベクトル検出部、34…パラメータ補正部、36…画像補間部、40,40B,40E…制御部、41,41B…静止画検出部、42,42B…シーン変化検出部、43,43B…動き検出部、44,44B…映像種別検出部、CTL…制御信号、CTLM…映像種別信号、D1〜D4…検出値、E,F…フレーム画像、NW…インターネット、P…部分画像、Pa,Pa1〜Pa4,Pb,Pb1〜Pb4…パラメータ、RP…部分表示領域、Sdisp,Sdisp2…映像信号、Spix…画素深奥、Srp…領域信号、Sv…動きベクトル信号、V,V1,V2…動きベクトル、W1,W2…ベクトル。

Claims (18)

  1. フレーム映像のフレームレートを変換するフレームレート変換部と、
    前記フレームレート変換部により変換された映像に基づいて表示を行う表示部と
    を備え、
    前記フレームレート変換部は、前記表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、前記子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行う
    表示装置。
  2. 前記フレームレート変換部は、前記子画面の映像における動き量を検出し、その動き量および前記子画面の大きさに基づいて、前記補間処理を行う
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記フレームレート変換部は、前記動き量をしきい値と比較し、その比較結果に応じて前記補間処理を行う
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記フレームレート変換部は、前記子画面の大きさに基づいて前記しきい値を補正する
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記フレームレート変換部は、前記子画面が大きいほど、前記しきい値を大きくするように補正する
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記フレームレート変換部は、前記子画面の大きさに基づいて前記動き量を補正する
    請求項2に記載の表示装置。
  7. 前記フレームレート変換部は、前記子画面が大きいほど、前記動き量を小さくするように補正する
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記動き量は、前記子画面の映像における各動きベクトルの大きさの和である
    請求項2に記載の表示装置。
  9. 前記動き量は、前記子画面の映像において、大きさが所定値よりも大きい動きベクトルの数である
    請求項2に記載の表示装置。
  10. 前記フレームレート変換部は、前記動き量および前記子画面の大きさに基づいて、選択的に前記補間処理を行う
    請求項8に記載の表示装置。
  11. 前記子画面の映像は動画である
    請求項1に記載の表示装置。
  12. 前記子画面の映像では、互いに等しい画像の時間軸に沿った連続配置が、所定のパターンで生じる
    請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記フレームレート変換部は、前記動き量に基づいて前記所定のパターンを検出し、その所定のパターンに応じて、前記補間処理の方法を変更する
    請求項12に記載の表示装置。
  14. 入力映像に含まれる各画像を、前記所定のパターンになるように繰り返すことにより、前記子画面の映像を生成する映像生成部をさらに備えた
    請求項12に記載の表示装置。
  15. 前記入力映像はIPTV映像である
    請求項14に記載の表示装置。
  16. 前記子画面の映像を含むフレーム映像を生成するとともに、前記子画面の映像を配置した領域を示す領域情報を生成する処理部をさらに備え、
    前記フレームレート変換部は、前記領域情報に基づいて、前記子画面の大きさを取得する
    請求項1に記載の表示装置。
  17. フレーム映像のフレームレートを変換するフレームレート変換部を備え、
    前記フレームレート変換部は、表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の大きさに基づき、前記子画面の映像に対して、時間軸に沿った補間処理を行う
    フレームレート変換装置。
  18. 表示部の主画面の一部領域に配置された子画面の映像に対する時間軸に沿った補間処理を、前記子画面の大きさに基づいて制御し、映像のフレームレートを変換し、表示を行う
    表示方法。


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