JP2013142577A - タッチセンサ付き時計 - Google Patents

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Masaaki Namegawa
昌昭 行川
Masayuki Hirata
昌之 平田
Junichi Nishikawa
純一 西川
Hideo Fukui
秀雄 福井
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Abstract

【課題】風防ガラス面の触覚によって、タッチセンサの操作ポイント位置を感知でき、しかも時計の美観、厚さや形状をコンパクトに保つタッチセンサ付き時計を提供すること。
【解決手段】風防ガラス2の内部に容量変化検出用の複数個のセンサ電極を設け、風防ガラスの上面にはその全面より小さく、触覚によってその形状が識別可能な動作領域2aを設定し、動作領域の下部に複数個のセンサ電極5を平面的に配置したこと。具体的には、動作領域を稜線部2cを有する浅い凹面としたこと、稜線部の外側にもセンサ電極を配したこと、動作領域内部のセンサ電極の個々に対応させて触覚が異なる小領域を設けたこと、稜線部の直下にセンサ電極を配したこと、稜線部にも変形部分を設けたこと、風防ガラスを多面体形状としその各面にセンサ電極を割り当てたこと等の構成を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時計の表示面を保護する風防ガラスに設けた操作ポイントに指等を触れることにより、時計の機能を制御するタッチセンサ付き時計に関する。
従来、時計の風防ガラスの直下(内面)に、内部の制御回路に接続された指頭程度の大きさの透明なセンサ電極のパターンをいくつか設け、この電極の1つに対向する位置の風防ガラスの上面に指頭などを触れると、その電極と人体の間の容量が増大するので、指が操作ポイント(その電極面のほぼ真上の風防ガラス面を指す)に触れたときまたは指を離した時に、その電極のみを選択して操作信号を時計に与えることができる。このような時計の一例の態様の要部を図6に示す。
図6において、(a)は時計の正面図(12時方向を図の上方として、その表示の正面を示している)、(b)はその指針中心軸を通るG−G面に沿った断面図であり、その内部構造の一部を示している。1は時計(腕時計)のケースであり、ケース胴1c、ベゼル1b、裏蓋1d、バンド取付足1a(ケース胴1bと一体)を備えている。また、時計1は、外部操作部材としてリューズ1e、プッシュボタン1f等を備えている。風防ガラス2はベゼル1bに固着されている。通常、風防ガラスも時計ケースの一部とされるが、ここではその担う機能の要部であるため別格に扱って説明を進める。
図6(a)においてその上面を手前側に向けている風防ガラス2の周辺部の下面(時計ケース1の内面側)には、透明電極材料から成り、薄膜状のパターンであるセンサ電極5が固着されている。センサ電極5は本例では6個あり、それぞれ12時、2時、4時、6時、8時、10時方向に設けられている。センサ電極5の厚さは、断面面(b)上では誇張して示してある。
また時刻表示のための主要部品である文字板4(平面図(a)においては指針軸の穴4aのみが図示されている)の上面側には、センサ電極5のそれぞれが司る機能(そのセンサ電極が接続されている回路によって規定される)と、それぞれの機能の操作ポイントの大体の位置を表示するために風防ガラス2越しに視認される機能表示6が印刷などによって固定表示されている(その厚さも断面図上では誇張がある)。
図示した機能表示の意味は、「SET」は時刻合わせ状態への移行、「L−TM」は世界時計機能におけるローカルタイム表示、「TME」は他の機能から現在時刻表示への復帰、「CAL」はカレンダー表示、「CHR」はクロノグラフ動作、「ALM」はアラーム時刻セットおよびアラーム発音のON、OFFである。
図6において、ケース内部に収納される、時計ムーブメント、指針軸、指針(時刻表示および選択した機能に関連する表示を行う)、機能制御用回路、センサ電極5と機能制御回路を接続する導電パターンやコネクタは図示を省略されている。
このような従来技術においては、まずタッチセンサにおいては操作入力に対するフィードバック感覚が触覚によって得られない。また、センサ電極が透明であるため、操作ポイントの位置が必ずしも明瞭でないし、機能表示6があっても周囲が暗い環境では操作時に指頭を触れる目標にならないという不利がある。この不利を補うための工夫が、例えば下記のような先行技術文献によって提案されている。
特開平11−14764号公報 特開2004−93568号公報 特許文献1に記載された従来技術は、平板状の風防ガラスとその外側にベゼルを設け、風防ガラスの周辺部に12個の操作ポイントを設定する。各操作ポイントに位置するセンサ電極の方向位置は、12時と1時の間、1時と2時の間、2時と3時の間、……11時と12時の間にある。また風防ガラスをリング状に囲むベゼルはその幅を比較的広くし、各時(12時、1時、2時、……)の位置(1時間おき)に、時字(正時を示す指標)を兼ねた12個の突起を設ける。使用者は、指先を隣り合う2つの突起の間に指頭を置き、次いで指頭を時計の中心方向に風防ガラスの少し内側まで滑らせれば、指頭の下面が選択したセンサ電極の1つの真上に正しく案内されるというものである。
特許文献2に記載された従来技術もほぼ同様であって、風防ガラスの下の各時間マーキングの位置に12個の容量センサを配置し、そのセンサへの指の案内のため、ベゼル上面の12時、3時、6時、9時の4方向に隆起した突起であるマーキングを設けて触覚による指の案内部材とするものである。また変形例として、ベゼルに突起を設けることなく、風防ガラスに不可視のマーキングを設けることも記載されている(段落0029)。
特許文献1に記載の従来技術においては、暗所でも操作の確実性は増すであろうが、確実に指先を案内しようとすると、突起の外径(12個の突起の外端を連ねた円の直径)が時計の外径からはみ出すほどに大きくなり、またその高さ(時計面に垂直方向の高さ)も時計の上面よりも高く張り出すことになるので、時計が大型化し、操作手段をコンパクトにできるというタッチセンサ導入のメリットも活かせないし、華奢で美しい時計デザインができない。また時計の厚さも増すので腕に装着して携帯し難く、服の袖口も傷めやすいという欠点がある。
特許文献2に記載された従来技術においても、特許文献1に記載された技術と同様な欠点を有する。またこれに記載された変形例においては、詳細な説明はされていないが、ガラス面が平坦であるため、指先の感触に頼るだけでは確実な操作感を得ることはできないと思われる。
本発明においては、タッチセンサの操作ポイントの位置を、風防ガラス面の感触のみでは検知できないという従来技術の欠点を改善し、良好な操作感を得ることを課題とする。
本発明の目的は、風防ガラス面に触れたときの触覚によって、タッチセンサの操作ポイントの、少なくとも一方向の位置を感知でき、しかも時計の美観を損なわず、厚さや形状をコンパクトに保ちうるタッチセンサ付き時計を提供することである。
時刻表示部の前面を覆う風防と、平面的には前記風防の輪郭内に配置された、前記風防の上面における使用者の指の接触を感知するための容量変化検出用のセンサ電極を備えており、前記風防の上面には、該風防の全面よりは小さく、指の感触によって形状が識別可能である動作領域を設け、前記センサ電極は前記動作領域に平面的に重なって配置されていることを特徴とする。
このような構成にすることにより、使用者は動作領域の輪郭を指でなぞってセンサ電極の位置を確認し、確実な入力操作を行うことが容易になる。
また更に、前記風防の上面は稜線部を有して感触で識別される、2つの平面的領域である内側領域と外側領域を形成しており、前記内側領域は動作領域であって浅い凹面をなしており、前記センサ電極は前記動作領域内に平面的に配置されていることを特徴とする。
また更にこのような構成にすることにより、指は風防の凹面を感知し、その輪郭からセンサ電極位置を判定することが容易になる。
前記動作領域内の浅い凹面には、更に部分的な凹部、凸部、または周囲と感触の異なる表面を有する複数個の小領域が形成されており、前記センサ電極は、前記小領域と個々に重なるように平面的に配置されていることを特徴とする。
また更にこのような構成にすることによって、センサ電極の位置を二次元的に特定することが容易になり、タッチによる操作を一層容易かつ確実にすることができる。
前記風防の上面は稜線部を有して感触で識別される、2つの動作領域である内側領域と外側領域を形成しており、前記内側領域は浅い凹面をなし、前記外側領域は凸面をなしており、前記センサ電極の少なくとも一部が、前記凸面をなす外部領域内に平面的に配置されていることを特徴とする。
また更にこのような構成にすることにより、稜線部の内側のみならず、外側にもセンサ電極を配置して、センサ電極の数(すなわち機能の数)を増すことができる。
前記外側領域内の凸面には、更に部分的な凹部、凸部、または周囲と感触の異なる複数個の小領域が形成されており、前記外部領域内に平面的に配置される複数のセンサ電極は、前記小領域と個々に重なるように平面的に配置されていることを特徴とする。
また更にこのような構成にすることにより、稜線部の内外に配置したセンサ電極の二次元的な位置を、容易に触覚によって特定することができる。
前記風防ガラスは感触で識別される稜線部を有しており、前記動作領域は前記稜線部を含むようにし、前記センサ電極の全部または一部が、前記稜線部を跨ぐように平面的に配置されていることを特徴とする。
また更にこのような構成にすることにより、風防の稜線部を指でなぞることにより、センサ電極位置を特定することが容易になる。
前記稜線部には、それと重なりまたはそれを分断する複数の感触の異なる小部分が設けられ、前記稜線部と重なるように配置された前記センサ電極の各々は、前記小部分のそれぞれと重なるように、平面的に配置されていることを特徴とする。
またこのように構成することにより、センサ電極位置を稜線上で触覚により二次元的に特定することが容易になる。
前記風防の上面を多面体形状とし、その多面体の個々の面の少なくとも一部を指の感触によって識別可能である複数の動作領域とし、前記多面体の個々の面または稜線部と重なる平面的位置に、前記複数のセンサ電極の各々の平面的位置を割り当てて配置したことを特徴とする。
また更にこのように構成することにより、センサ電極位置を個々の多面体の面または稜
と関連付けて二次元的に特定することが容易になる。
前記多面体の個々の面の少なくとも一部は、浅い凹面をなしていることを特徴とする。
また更にこのように構成することにより、センサ電極位置の二次元的特定が更に容易になる。
前記稜線部を跨ぐセンサ電極に指を近づけたときに奏する機能は、他の操作部材の操作に応じて切り替えられることを特徴とする。
またこのように構成することにより、少ないセンサ電極数で多くの機能を制御することができる。
本発明においては、風防の形状とその触覚を用いて、透明なセンサ電極の位置(操作ポイント位置)を特定するので、その操作が視覚的にも触覚によっても容易となる。また操作ポイント位置が触覚によって確認されるので操作に伴う安心感を得ることができる。しかもその際、他の案内部材を風防以外の時計ケース部材に設けないことを可能にするので、時計の小型化、薄型化やデザインの自由化を図ることができる効果がある。
本発明の実施例1を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の実施例2を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の実施例3を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の実施例4を示し、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は下側面図の一部である。 本発明の実施例5を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。 従来例を示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
図1は本発明の実施例1である腕時計を示し、(a)は時計の正面図(12時方向を図の上方として、その表示の正面を示している)、(b)はその指針中心軸を通るA−A面に沿った断面図であり、その内部構造の一部を示している。
1は時計(腕時計)のケースであり、ケース胴1c、風防ガラス2の外周を保持するベゼル1b、裏蓋1d、バンド取付足1a(ケース胴1cと一体)を備えている。また、時計ケース1は、外部操作部材としてリューズ1e、プッシュボタン1f等を備えている。風防ガラス2の外周部はベゼル1bに固着されている。風防ガラスはその奏する機能のため時計ケース1とは別格に扱って説明する。
図1(a)においてその上面を手前側に向けている風防ガラス2の周辺部の下面(時計ケース1の内面側)には、透明電極材料から成り、膜状のパターンであるセンサ電極5が
固着されている。センサ電極5は本例では6個あり、それぞれ12時、2時、4時、6時、8時、10時方向に設けられている。センサ電極5の厚さは、断面面(b)上では誇張して示してある。
また時刻表示のための主要部品である文字板4(平面図(a)においては指針軸の穴4aのみが図示されている)の上面側には、センサ電極5のそれぞれが司る機能(そのセンサ電極が接続されている回路によって規定される)と、それぞれの機能の操作ポイントの位置を表示するため、風防ガラス2を透して視認される機能表示6が印刷などによって固定表示されている(その厚さも断面図上では誇張がある)。本実施例の時計の有する機能および図示した機能表示の意味は、図6に示した従来例と同じとした。
更に図1において、ケース内部には、指針軸3aおよび指針3b(時刻表示および選択した機能に関連する表示を行う)を有し、機能制御回路5d(集積回路)を搭載する回路基板5cを組み込んだ時計ムーブメント3が収納されている。また各センサ電極5と機能制御回路5dの各端子に連なる回路基板5c上の電極パターン(図示せず)を接続するために、風防ガラス2の下面に設けた透明電極材料より成るリードパターン5a、およびいわゆるゼブラゴム(導電性ゴムと絶縁性ゴムを長手方向に交互に多数積層した可撓性の柱体)から成るコネクタ5bが設けられる。7は見返しリングで文字板4の周縁部を覆う。コネクタ5bは見返しリング7とベゼル1bによって視認できないように隠されている。
断面図(b)に示すように、風防ガラス2の下面は平面であるが、上面の中央部は、平面的にその外径よりもいくらか小さい径をなすような比較的浅い凹面が形成されている。そしてその外側の風防ガラス2の上面は、ベゼル1bの下側を除きほぼ円錐面(凸面である)となっている。その結果、凹面と凸面との境界には稜線部2cが形成される。センサ電極5が配置されている凹面部を動作領域2aと名付ける。6個のセンサ電極5はこの動作領域2aの外縁である稜線部2cのすぐ内側に円周状に等間隔に配列されている。
各センサ電極5の位置に対応する風防ガラス上の各操作ポイントの位置は、まず機能表示6の場所によって視覚的に確認されるが、触覚のみによっても次のように確認できる。指がまず凹面を認識し更に凹面の輪郭である稜線部2cを認識すれば、操作ポイントはそのすぐ内側にあることが知れるから、少なくとも操作ポイントの半径方向の位置(基準は表示面の中心)は明瞭にわかる。操作ポイントの円周方向の位置も、時計ケースの他の部分の触覚的位置を援用すれば比較的容易に特定可能である。例えば、CAL機能操作ポイントの方向は6時側のバンド幅の中央を指すし、CHR機能操作ポイントの方向はプッシュボタン1fがあればその反対方向である。
このように、実施例1において風防ガラス2に動作領域2aとして凹面部を設けることは、触覚による操作ポイントの認識を容易にするので、図6に示したような従来のタッチセンサ付き時計では乏しかった操作の確実感と安心感が得られる。また、ベゼル等に設ける案内用突起物をなくすこともできるので、時計の小型化、薄型化、装着性、およびデザイン性を改善することができる。また、凹面を備えた風防ガラスによって、時計に新規で独特の美的効果を与えることもできる。
<実施例1の変形例>
本実施例では円形の表示面を有する時計を示したが、角形の表示面を備えた時計であってもよい。このとき、稜線部の形状も角形や角を丸めた角形等異形にしてもよい。また、機能表示はアイコン等でもよく、その表示場所も文字板上に限らず異なる断面位置、例えば風防ガラスの上面、下面等に設けてもよい。また、センサ電極の大きさ、形状、断面的位置も、容量検出の必要な感度が得られるならば自由に選択可能である。また、稜線部が鋭くなると欠け易い傾向が生じるので、稜線を丸めたり、幅を与えたりしてもよい。
また、図示例とは逆に稜線部の外側の(円)錐状の面を広めにとり、この外側面をリング状の動作領域としてその内部にセンサ電極を配置することも可能である。また、センサ電極(操作ポイント)は等間隔に配置されるとは限らない。また、この構成は指針式時計に限定されるべきものでもない。更に、腕時計のみならず、懐中時計、置時計等大型の時計、あるいは他の電子機器の一部に組み込まれた時刻表示部に適用してもよい。これらの変形事項の少なくとも一部は、後述する本発明の他の実施例2〜5やそれらの変形例についても成立する。
図2は本発明の実施例2である腕時計を示し、(a)は正面図、(b)はその指針軸を通るB−B面に沿った断面図である。図2は実施例1と異なる構成のみを説明するため、それに必要な部品の表示に止め、実施例1と共通する要素については図示のみで説明を省略したものがある。また、本発明の範疇に属さず図1と共通する要素についてはそれらの図示を省略したものがある。また、機能表示6は枠線のみで示し、図示を簡略化してある。
本例において、各センサ電極5は実施例1と同様に、風防ガラス2の浅い凹面をなす動作領域2a内に配置されるが、風防ガラス2の上面の各センサ電極5の直上位置(操作ポイント)には、更に径小の凹面をなす小領域2bを設ける。
この周囲と形状の異なる小領域2bの存在によって、使用者は各センサ電極の位置(操作ポイント)を視覚的にはもとより、触覚のみでも容易に二次元的に探り当てることができるので、機能操作の確実性を向上させることができる。また使用者に、より高度な操作の達成感や安心感を与えることができる。
<実施例2の変形例>
なお、小領域2bの大きさは、センサ電極5の大きさよりも小さく図示されているが、これは必然的なものではない。操作の確実性が得られれば、両者は等しい大きさでなくてもよいし逆の大小関係になってもよい。相互の形状も自由である。また、小領域2bの表面は凹面でなくとも、凸面、段差面、傾斜の異なる面、突起やディンプルを設けた面等、視覚や触覚を周囲と異ならせた面とすることができる。また機能操作の種類に応じて小領域の形状や面の性質を異ならせてもよい。こうして操作方法を記憶しやすくすることもできる。
図3は本発明の実施例3である腕時計を示し、(a)は正面図、(b)はその指針軸を通るC−C面に沿った断面図である。図3は実施例1、2と異なる構成のみを説明するため、それに必要な部品の表示と必要な説明のみに止め、図1と共通する他の要素については、それらの図示を省略している。
本例においては、稜線部2cの径をやや小さくし、その内外の領域をそれぞれ第1の動作領域2a1、第2の動作領域2a2とし、それぞれの領域内に機能表示61、62を設けると共に、それらの操作ポイントを示す第1の小領域2b1(稜線部2cの内側)、第2の小領域2b2(稜線部2cの外側)をそれぞれ小凹面にして設けたものである。
この構成により、操作ポイントの数を、一挙に例えば2倍に増やすことができ、リューズやプッシュボタン等の外部操作部材を増したり操作を複雑化することなく、多彩な機能を比較的容易に実現できるようになる。また個々の操作ポイントに全く別個の機能を割り付けるのではなく、例えば内側の操作ポイントによって1つの主機能を選択し(例えばア
ラーム時刻のセット)、そのとき外側の操作ポイントは、その連続する複数個を指がなぞる速さを検出して時刻セットのスピードを調節するなどの性質の異なる使い方をしてもよい。また2本の指で、稜線部2cの内外にある操作ポイントを同時に操作できるようにしてもよい。
<実施例3の変形例>
稜線部の内外の操作ポイントは、同数である必要もなく、同じ方向に設ける必要もない。表示の中心から見て偏った方向に集めてもよく、配置の位相を異ならせてもよい。また、各小領域の形状や面の性質を互に異ならせてもよい。
図4は本発明の実施例4である腕時計を示し、(a)は正面図、(b)はその指針軸を通るD−D面に沿った断面図、また(c)はE−E矢視の方向(6時方向)から見た下側面図の一部である。図4については実施例1〜3と異なる構成のみを明示するため、それに関連する部品の表示と必要な説明のみに止めている。
本例においては、風防ガラス2の内周凹面と外周凸面(円錐面)の境界である稜線部2cの近傍部分をリング帯状の動作領域とし、稜線部2cを跨ぐように各センサ電極5を配列している。また、小領域2d上の操作ポイント位置(センサ電極5の真上)を触覚によって明確化するため、(a)、(b)、(c)各図に示すように、稜線部2c上に、部分的にそれを分断する凹部をなす小領域2dを設けてある。また稜線部2cに適度な幅を与えて欠け易さを防止している。
センサ電極5のこの配置により、各センサ電極は2つの動作領域2a1、2a2を設定したとき、その双方に配置されていることにもなる。従って、外部操作部材または選ばれた操作ポイントの1つをあらかじめ操作しておくことにより、いずれか一方の動作領域に属する機能を果たすように設定しておくことができる。そのとき、内外領域に機能表示61、62も内外にそれぞれ設け、発現される機能をそれぞれ表示してある。このようにして、少数のセンサ電極を用いても、(例えば実施例3のような)多種類の機能を実現することができる。
<実施例4の変形例>
小領域2dの面の形状は凹面とは限らず、凸面でもよいし、感触の異なる他の面とすることもできる。
図5は本発明の実施例5である腕時計を示し、(a)は正面図、(b)はその指針軸を通るF−F面に沿った断面図である。図5は既述の実施例と異なる構成のみを説明するものである。
本例においては、凸多面体の形状を有する風防ガラスを使用する。そして多面体の各面の直下にセンサ電極5を配置する。センサ電極5が配置された多面体の面の集合を動作領域2aとする。本例では、風防ガラス2の多面体の面のうち、周辺部の傾斜した面が動作領域2aとなっている。各センサ電極は、いずれもそれが属する面のほぼ中央部に位置を占めている。
多面体の各面の傾斜角の差は通常あまり大きくはないが、それでもその境界をなす稜線部2cを触覚によって検知するのは十分容易である。また各面が平面であっても、その中心部を探り当てることに格別の困難性はない。従って、本例においては、触覚のみによっても操作ポイントの位置を二次元的に特定することができる。多角形をなす風防ガラスを
有する時計は既にかなり市場に流通しているが、その形状を実質的に変更することなくタッチセンサ付き時計を実現することができる。
<実施例5の変形例>
動作領域とした多面体の各面を、浅い凹面にしてもよい。このようにすることにより、操作ポイントの位置を、浅い凹面の最も深い部分の位置として、触覚で検出することが更に容易になる。またセンサ電極の直上に、他の実施例の如く凹部や性質が周囲と異なる小領域を設けることも操作を容易にする。また、センサ電極を、面の中央部ではなく、多面体の2面が交わる稜線部や、3面またはそれ以上の面が交わる稜線の集合部に設けるようにしてもよい。
<その他の実施の形態>
本発明の実施の形態は、以上に説明した各実施例やその変形例のみに限定されるものではない。記述の各例の特徴を部分的であっても組み合わせたり、新規あるいは公知的な要素を加えたりして新たな実施の形態を創設することが可能である。
1 時計ケース
1a バンド取付足
1b ベゼル
1c 胴
1d 裏蓋
1e リューズ
1f プッシュボタン
2 風防ガラス
2a 動作領域
2a1 第1の動作領域
2a2 第2の動作領域
2b、2d 小領域
2c 稜線部
3 時計ムーブメント
3a 指針軸
3b 指針
4 文字板
4a 指針軸の穴
5 センサ電極
51 第1の動作領域にあるセンサ電極
52 第2の動作領域にあるセンサ電極
5a リードパターン
5b コネクタ
5c 回路基板
5d 機能制御回路
6 機能表示
61 第1の動作領域にある機能表示
62 第2の動作領域にある機能表示
7 見返しリング

Claims (10)

  1. 時刻表示部の前面を覆う風防と、平面的には前記風防の輪郭内に配置された、前記風防の上面における使用者の指の接触を感知するための容量変化検出用のセンサ電極を備えており、前記風防の上面には、該風防の全面よりは小さく、指の感触によって形状が識別可能である動作領域を設け、前記センサ電極は前記動作領域に平面的に重なって配置されていることを特徴とするタッチセンサ付き時計。
  2. 前記風防の上面は稜線部を有して感触で識別される、2つの平面的領域である内側領域と外側領域を形成しており、前記内側または外側領域は動作領域であって浅い凹面をなしていることを特徴とする請求項1に記載のタッチセンサ付き時計。
  3. 前記動作領域内の浅い凹面には、更に部分的な凹部、凸部、または周囲と感触の異なる表面を有する小領域が形成されており、前記センサ電極は、前記小領域と平面的に重なるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のタッチセンサ付き時計。
  4. 前記風防の上面は稜線部を有して感触で識別される、2つの動作領域である内側領域と外側領域を形成しており、前記内側領域は浅い凹面をなし、前記外側領域は凸面をなしており、前記センサ電極の少なくとも一部が、前記凸面をなす外部領域内に平面的に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタッチセンサ付き時計。
  5. 前記外側領域内の凸面には、更に部分的な凹部、凸部、または周囲と感触の異なる小領域が形成されており、前記外部領域内に平面的に配置されるセンサ電極は、前記小領域と重なるように平面的に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のタッチセンサ付き時計。
  6. 前記風防は感触で識別される稜線部を有しており、前記動作領域は前記稜線部を含むようにし、前記センサ電極が、前記稜線部を跨ぐように平面的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチセンサ付き時計。
  7. 前記稜線部には、それと重なりまたはそれを分断する感触の異なる小部分が設けられ、前記稜線部と重なるように配置された前記センサ電極は、前記小部分と重なるように、平面的に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のタッチセンサ付き時計。
  8. 前記風防の上面を多面体形状とし、その多面体の個々の面の少なくとも一部を指の感触によって識別可能である複数の動作領域とし、前記多面体の個々の面または稜線部と重なる平面的位置に、前記複数のセンサ電極の各々の平面的位置を割り当てて配置したことを特徴とする請求項1に記載のタッチセンサ付き時計。
  9. 前記多面体の個々の面の少なくとも一部は、浅い凹面をなしていることを特徴とする請求項8に記載のタッチセンサ付き時計。
  10. 前記稜線部を跨ぐセンサ電極に指を近づけたときに奏する機能は、他の操作部材の操作に応じて切り替えられることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタッチセンサ付き時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104252131B (zh) * 2014-09-24 2017-02-15 熊汉生 指针式手表及其辅助校时方法

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