JP2013141952A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電動発電機を1個だけ使用し、走行中の変速操作と車両停車時の発電を可能としつつ構造の簡素化を図って小型車両への搭載を有利とすることを目的とする。
【解決手段】このため、エンジンの出力軸と同軸に1個の電動発電機と動力伝達機構とを配置し、エンジンと電動発電機のうち少なくとも一方の動力を動力伝達機構を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車両の駆動装置において、エンジンをクラッチを介して電動発電機と連結し、動力伝達機構を2個の遊星歯車機構を合わせて構成され互いに差動回転する4個の回転要素を有する複合遊星歯車機構とし、4個の回転要素を共線図上に配置した場合、共線図の中央に配置される2個の回転要素の一方に電動発電機を連結し、もう一方の回転要素に駆動輪に駆動力を伝達する出力ギヤを連結し、共線図の両端に配置される2個の回転要素と駆動装置のケースとの間に夫々ブレーキを配置した。
【選択図】図1

Description

この発明はハイブリッド車両の駆動装置に係り、特に電動発電機を1個だけ使用し、かつ、走行中の変速操作と車両停車時の発電を可能としつつ構造の簡素化を図るハイブリッド車両の駆動装置に関するものである。
ハイブリッド車両には、2モータ方式と、1モータ方式とがある。
2モータ方式は、モータやインバータが2つ必要で、コストが高く、体格、つまり全体寸法が大きいため、Aクラス等の小型車両には適しない。
また、ハイブリッド車両を普及させるためには、より安価な構造が望まれる。
特開2006−282069号公報 特開2009−208702号公報
ところで、従来のハイブリッド車両の駆動装置において、1モータ方式は、モータやインバータが1つで済み安価であるが、所望の減速比を得るために、変速機に通常のAT、CVT、DCTを使う例が多く、変速機のコストに加えて、ハイブリッド専用部品の追加費用が必要で高価になるという不都合がある。
また、性能的に、通常の変速機を使うため、メカロスが大きく、燃費性能も十分ではないという不都合がある。
そして、小型車両などのFF車では、エンジンルームの幅が小さく、ドライブユニットの軸長を短くすることが必須であるが、通常の変速機を使用する1モータ方式では、多数のクラッチ、ブレーキなどを用いるために、全長を短くすることが難しいという不都合がある。
更に、クラッチ、ブレーキ等の数を減らすためには、走行性能を犠牲にする必要があり、たとえば停車時のエンジンによる発電が困難だったり、走行中のエンジン再始動のために、モータ(モータジェネレータ)以外に大きな容量のスタータが必要になる不具合があるという不都合がある。
この発明は、電動発電機を1個だけ使用するハイブリッド車両の駆動装置について、走行中の変速操作と車両停車時の発電を可能としつつ構造の簡素化を図って小型車両への搭載に有利な構造にすることを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エンジンの出力軸と同軸に1個の電動発電機と動力伝達機構とを配置し、前記エンジンと前記電動発電機のうち少なくとも一方の動力を前記動力伝達機構を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車両の駆動装置において、前記エンジンをクラッチを介して前記電動発電機と連結し、前記動力伝達機構を2個の遊星歯車機構を合わせて構成され互いに差動回転する4個の回転要素を有する複合遊星歯車機構とし、前記4個の回転要素を共線図上に配置した場合、前記共線図の中央に配置される2個の回転要素の一方に前記電動発電機を連結し、もう一方の回転要素に前記駆動輪に駆動力を伝達する出力ギヤを連結し、前記共線図の両端に配置される2個の回転要素と前記駆動装置のケースとの間に夫々ブレーキを配置したことを特徴とする。
以上に説明した如くこの発明によれば、上記動力伝達機構では、クラッチの開放時にハイブリッド車両を電動発電機の駆動力だけで走行させることができ、クラッチの接続時にハイブリッド車両をエンジンと電動発電機の駆動力またはエンジンだけの駆動力で走行させることができる。
また、2つのブレーキの切り替えによりエンジンと電動発電機とが連結される回転要素の回転数を変速(ローギヤ用のギヤ比とハイギヤ用のギヤ比に切り替え)して出力ギヤに伝達できる。このため、電動発電機を出力の小さい小型なものにすることができ、かつハイギヤ用のギヤ比で車両を走行させる場合、電動発電機の回転数がエンジンの回転数よりも高くなることを防止でき、電動発電機で発生する損失を低減できる。
更に、クラッチを接続して両ブレーキを非作動にすれば、ハイブリッド車両が停車した状態でエンジンにより電動発電機を駆動して発電が行える。
本発明では、電動発電機を1個と、遊星歯車機構2個と、クラッチ1個と、ブレーキ2個といった簡素な構造により、車両走行時の変速と車両停車時の発電とを実施できる。このため、駆動装置を小型化かつ安価な構造にでき、小型車両への搭載に有利な構造にすることができる。
図1はハイブリッド車両の駆動装置の共線図である。(実施例) 図2はハイブリッド車両の駆動装置のスケルトン図である。(実施例) 図3はハイブリッド車両の駆動装置の概略断面図である。(実施例) 図4はハイブリッド車両の駆動装置のクラッチ及びブレーキの作動説明図である。(実施例) 図5はハイブリッド車両の駆動装置の他の第1の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図6はハイブリッド車両の駆動装置の他の第2の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図7はハイブリッド車両の駆動装置の他の第3の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図8はハイブリッド車両の駆動装置の他の第4の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図9はハイブリッド車両の駆動装置の他の第5の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図10はハイブリッド車両の駆動装置の他の第6の配列例を示すスケルトン図である。(実施例) 図11はハイブリッド車両の駆動装置の他の第7の配列例を示すスケルトン図である。(実施例)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図4はこの発明の実施例を示すものである。
図3において、1はハイブリッド車両の駆動装置である。
このハイブリッド車両の駆動装置1は、図3に示す如く、エンジン2に連結されるクラッチハウジングである第1ケース3と、この第1ケース3に連結される第2ケース4と、この第2ケース4の端部を塞ぐサイドカバー5とを備えている。
前記第1ケース3の内部に隔壁44を備え、この隔壁44よりもエンジン2側にクラッチ室11を区画し、このクラッチ室11とは反対側に空間55を区画する。
このとき、前記ハイブリッド車両の駆動装置1は、前記エンジン2のクランク軸である出力軸6と同軸に入力軸9と、1個の電動発電機7と、動力伝達機構8とを配置し、前記エンジン2と前記電動発電機7のうち少なくとも一方の動力を前記動力伝達機構8を介して駆動輪(図示せず)に伝達する構成とする。
つまり、前記ハイブリッド車両の駆動装置1は、図3に示す如く、前記エンジン2の出力軸6と同軸、かつ、前記第1ケース3内から第2ケース4内に延びる入力軸9を備える。
そして、前記クラッチ室11内にエンジン1のフライホイール12とクラッチ10とを配置し、クラッチ10によって前記入力軸9を前記フライホイール12と連結している。また、前記空間55内であり、かつ、前記入力軸9の外周部位には前記動力伝達機構8を前記隔壁44と近接するように配置し、この動力伝達機構8に対して前記隔壁44とは反対側に前記電動発電機7を配置する。
この電動発電機7は、図3に示す如く、ロータ7aとロータ軸7bとを備えている
、ロータ軸7bを入力軸9に連結している。
(クラッチ10の構造)
前記クラッチ10は、乾式単板摩擦クラッチであり、図3に示す如く、前記第1ケース3の内部に形成される空間であるクラッチ室11内に配置される。このクラッチ10は、前記エンジン1のフライホイール12に連結されるクラッチカバー18と、前記駆動装置1の入力軸9に連結されるクラッチディスク15と、前記クラッチカバー18にクラッチスプリング16を介して連結されるプレッシャプレート14と、を備える。プレッシャプレート14はクラッチスプリング16の弾性力を受け、前記クラッチディスク15をフライホイール12に押し付ける。前記フライホイール12は前記クラッチディスク15と接触する摩擦面13を有する。
また、入力軸9にはレリーズベアリング17が軸方向へ移動可能に配置される。このレリーズベアリング17は、クラッチスプリング16の内縁部を軸方向に押すことでこのクラッチスプリング16を変形させ、クラッチ10を解除する。
前記クラッチカバー18と前記隔壁44との間には入力軸9と交差する方向へ延びるコントロールシャフト19が配置される。このコントロールシャフト19は、同軸に配置されるクラッチ解除軸20とブレーキ解除軸21とからなる。
このクラッチ解除軸20に前記レリーズベアリング17を軸方向へ移動させるクラッチ解除レバー22を取り付ける一方、ブレーキ解除軸21に後述する第1、第2ブレーキ29,30を解除するためのブレーキ解除レバー23を取り付ける。
そして、前記クラッチ解除軸20と前記クラッチ解除レバー22とによってクラッチ解除機構24を構成する。
前記ブレーキ解除軸21とブレーキ解除レバー23とによってブレーキ解除機構25を構成する。
(動力伝達機構8の構造)
前記動力伝達機構8は2個の遊星歯車機構、つまり第1、第2遊星歯車機構26、27を組み合わせて構成され互いに差動回転する4個の回転要素を有する複合遊星歯車機である。
詳細に説明すると、前記動力伝達機構8は、第1遊星歯車機構26と第2遊星歯車機構27とからなる。
前記第1遊星歯車機構26は、第1サンギヤ31と、第1キャリア32に回転自在に支持され前記第1サンギヤ31と噛み合う第1ピニオンギヤ33と、前記第1ピニオンギヤ33と噛み合う第1リングギヤ34とを備える。
また、前記第2遊星歯車機構27は、第2サンギヤ35と、第2キャリア36に回転自在に支持され前記第2サンギヤ35と噛み合う第2ピニオンギヤ37と、前記第2ピニオンギヤ37と噛み合う第2リングギヤ38とを備える。
そして、前記第1サンギヤ31が第1の回転要素を構成し、第1キャリア32と第2サンギヤ35とが一体に連結されて第2の回転要素を構成し、第1リングギヤ34と第2キャリア36とが一体に連結されて第3の回転要素を構成し、第2リングギヤ38が第4の回転要素を構成する。
そして、図1に示すよう、前記4個の回転要素を共線図上に配置した場合、第1の回転要素、第2の回転要素、第3の回転要素、第4の回転要素がこの順に一直線上に並ぶ。
この際、前記共線図の中央に配置される前記第2回転要素を入力軸9を介して前記エンジン1及び前記電動発電機7に連結し、前記第3回転要素を前記出力ギヤ28に連結する。
そして、前記共線図の一端に配置される第1の回転要素(第1サンギヤ35)を前記入力軸9の外周に配置される第1中空軸41を介して第2ブレーキ30に連結し、前記共線図の他端に配置される第4回転要素(第2リングギヤ38)を第1中空軸41の外周に配置される第2中空軸42を介して第1ブレーキ29に連結する。
よって、動力伝達機構8は、前記共線図の中央に配置される2個の回転要素の一方(第2の回転要素)に前記電動発電機7を連結し、もう一方の回転要素(第3の回転要素)に前記駆動輪に駆動力を伝達する出力ギヤ28を連結し、前記共線図の両端に配置される2個の回転要素(第1の回転要素と第2の回転要素)と前記駆動装置1のケースである前記第1ケース3との間に第1、第2ブレーキ29、30を夫々配置する構成である。
尚、第1中空軸41及び第2中空軸42は隔壁44を貫通してエンジン2側に延びるとともに複数個の軸受(例えば軸受43)によって軸方向の移動が規制されている。
また、図2の番号40は、クラッチ10に設けられるダンパを示す。
(第1、第2ブレーキの構造)
図3に示す如く、前記第1ブレーキ29及び前記第2ブレーキ30を前記隔壁44のエンジン2の側の壁面に近接するように配設する。
前記第1ブレーキ29は、乾式単板摩擦クラッチのような構造であり、前記第2中空軸42上に第1ブレーキディスク45を備える。
そして、この第1ブレーキディスク45の一側である前記隔壁44側に第1摩擦板46を配設するとともに、第1ブレーキディスク45の他側には第1プレッシャプレート47を配設し、この第1プレッシャプレート47を覆うブレーキカバー48を、前記第1摩擦板46と共に前記隔壁44に固定する。
そして、前記ブレーキカバー48内に第1スプリング53によって前記第1プレッシャプレート47を支持する。前記第1プレッシャプレート47は第1スプリング53の弾性力によって前記隔壁44側に移動し、前記第1ブレーキディスク45を前記第1摩擦板46に押し付けてブレーキを作動させる。一方、前記ブレーキ解除機構25によって前記第1スプリング53を変形させて弾性力を除去するとブレーキが解除される。
次に、第2ブレーキ30について説明する。前記第2ブレーキ30は、前記ブレーキカバー48の内縁部に円形かつ平面状を成す第2摩擦板49を備える。この第2摩擦板49の他側に前記第1中空軸41に取り付けられる第2ブレーキディスク50を配設する。
そして、この第2ブレーキディスク50の他側に第2プレッシャプレート51を配設し、この第2プレッシャプレート51を前記第2ブレーキディスク50側に押圧する第2スプリング52を前記ブレーキカバー48内に配置する。
第2プレッシャプレート52は、第2スプリング52の弾性力よって前記第2摩擦板49側に移動し、前記第2ブレーキディスク50を前記第2摩擦板49に押し付けてブレーキを作動させる。一方、前記ブレーキ解除機構25によって前記第2スプリング52を変形させて弾性力を除去するとブレーキが解除される。
(第2クラッチ54の構造)
また、ハイブリッド車両の駆動装置1は、前記4個の回転要素の作動差動回転を規制する第2クラッチ54(他のクラッチを)備える。
つまり、図2に示す如く、第2クラッチ54は、前記第1遊星歯車機構26の前記第1キャリア32と第1リングギヤ34とを一体に連結し、前記4個の回転要素の差動回転を規制する。
(ハイブリッド車両の駆動装置1の作動方法)
図1と図4に基づき、ハイブリッド車両の駆動装置の作動方法を説明する。
ここで、図4において、前記クラッチ10を「C1」と記載し、前記第2クラッチ54を「C2」と記載し、前記第1ブレーキ29を「B1」と記載し、前記第2ブレーキ30を「B2」と記載する。
まず、図4に示す、前進モードの「EV Lowギヤ」は、電動発電機7の駆動力でハイブリッド車両を発進させるモードである。このモードでは、クラッチ10(C1)を解除し、第1ブレーキ29(B1)を作動させ、図1に共線図「M1」で示す如く、電動発電機7の回転を減速して出力ギヤ28(駆動輪)に伝達することで加速力を高める。
図4に示す、前進モードの「EV+ENG Lowギヤ」は、電動発電機7とエンジン2の駆動力でハイブリッド車両を発進及び急加速させるモードである。このモードでは、クラッチ10(C1)と、第1ブレーキ29(B1)とを作動させ、図1に共線図「M2」で示す如く、電動発電機7及びエンジン2の回転を減速して出力ギヤ28(駆動輪)に伝達することで加速力を高める。
図4に示す、前進モードの「Midギヤ」は、電動発電機7とエンジン2の駆動力でハイブリッド車両を走行させる際、LowとHiの中間的なギヤ比が設定する際に必要となるモードである。このモードでは、前記クラッチ10(C1)と第2クラッチ54(C2)とを作動させ、図1に「M3」で示す如く、電動発電機7及びエンジン2と出力ギヤ28を等速で回転させる。
図4に示す、前進モードの「Hiギヤ」は、大きな加速が必要な場合に使用するモードである。図1に「M4」で示す如く、前記クラッチ10(C1)と前記第2ブレーキ30(B2)とを使用し、電動発電機7及びエンジン2の回転を増速して出力ギヤ28(駆動輪)に伝達する。
図4に示す、前進モードの「ENG Hiギヤ」においては、通常のエンジン走行で使用するモードである。図1に「M5」で示す如く、前記クラッチ(「C1」)10と前記第2ブレーキ(「B2」)30とを使用する。
図4に示す、後退モードの「EV Lowギヤ」においては、図1に「M6」で示す如く、前記第1ブレーキ(「B1」)29を使用する。
図4に示す、停車時発電モードにおいては、前記クラッチ(「C1」)10を使用する。
図4に示す、減速回生モードにおいては、前記クラッチ(「C1」)10、第2クラッチ(「C2」)54及び前記第1ブレーキ(「B1」)29、前記第2ブレーキ(「B2」)30のいずれも使用しない。
図4に示す、走行時エンジン再始動モードにおいては、前記クラッチ(「C1」)10及び前記第1ブレーキ(「B1」)29と前記第2ブレーキ(「B2」)30とのいずれか一方を使用する。尚、前記第1ブレーキ(「B1」)29と前記第2ブレーキ(「B2」)30とのどちらを作動させるかは、ギヤ比により決まる。
本発明では、前記4個の回転要素を共線図上に配置した場合、前記共線図の中央に配置される2個の回転要素の一方に前記電動発電機7を連結し、もう一方の回転要素に前記駆動輪に駆動力を伝達する出力ギヤ28を連結し、前記共線図の両端に配置される2個の回転要素と前記駆動装置1のケースである前記第1ケース3との間に第1、第2ブレーキ29、30を夫々配置している。
これにより、前記動力伝達機構8では、前記クラッチ10の開放時にハイブリッド車両を電動発電機7の駆動力だけで走行させることができ、クラッチ10の接続時にハイブリッド車両を前記エンジン2と電動発電機7の駆動力またはエンジン2のだけの駆動力で走行させることができる。
また、2つのブレーキである第1、第2ブレーキ29、30の切り替えにより前記エンジン2と前記電動発電機7とが連結される回転要素の回転数を変速(ローギヤ用のギヤ比とハイギヤ用のギヤ比に切り替え)して前記出力ギヤ28に伝達できる。このため、電動発電機7を出力の小さい小型なものにすることができ、かつハイギヤ用のギヤ比で車両を走行させる場合、電動発電機7の回転数がエンジン2の回転数よりも高くなることを防止でき、電動発電機7で発生する損失を低減できる。
更に、前記クラッチ10を接続して両ブレーキである第1、第2ブレーキ29、30を非作動にすれば、ハイブリッド車両が停車した状態でエンジン2により電動発電機7を駆動して発電が行える。
更にまた、本発明では、電動発電機7を1個と、遊星歯車機構を2個、つまり第1、第2遊星歯車機構26、27と、前記クラッチ10を1個と、ブレーキを2個、つまり第1、第2ブレーキ29、30といった簡素な構造により、車両走行時の変速と車両停車時の発電とを実施できる。このため、前記駆動装置1を小型化かつ安価の構造にでき、小型車両への搭載に有利な構造にすることができる。
また、本発明では、前記第1キャリア32と前記第2サンギヤ35を一体に連結した第2回転要素を前記電動発電機7に連結し、前記第1リングギヤ34と前記第2キャリア36を一体に連結した第3回転要素を前記出力ギヤ28に連結している。
これにより、従来の2モータ式のハイブリッド車両と比ベローギヤ比時の変速比を大きく(変速比3以上)に設定でき、電動発電機の小型化が図れる。
また、ハイギヤ比時のギヤ比を0.7程度としてエンジンの動力で走行する場合に最適なギヤ比に設定できる。
また、本発明では、前記4個の回転要素の作動回転を規制する第2クラッチ54を備えている。このため、2個のブレーキ、つまり前記第1、第2ブレーキ29、30を非作動とし、前記第2クラッチ54を接続することで、ローギヤ比とハイギヤ比の中間のギヤ比の変速段を設定でき、ハイブリッド車両の走行性を向上させることができる。
また、本発明では、前記クラッチ10、第2クラッチ54及び前記ブレーキ、つまり第1、第2ブレーキ29、30は、相対的に回転する部材に配置される一対の摩擦材をスプリングによって圧着状態もしくは非圧着状態の一方に維持する一方、前記スプリングを弾性変形させることで前記一対の摩擦材を圧着状態もしくは非圧着状態の他方へ切り替える構造である。
これにより、湿式クラッチのように相対的に回転する部材に配置される一対の摩擦材を圧着状態または非圧着状態に維持するためにオイルポンプから作動油を供給することが不要になりオイルポンプの駆動ロスを低減できる。
また、本発明では、前記隔壁44によって前記動力伝達機構8が収納される空間55と区画されるクラッチ室11内に、前記クラッチ10とブレーキ2個、つまり第1、第2ブレーキ29、30とを配置したため、潤滑油のシールが必要な空間を1箇所に集約でき、前記動力伝達装置8のケース構造を簡素化できる。
また、本発明では、前記2個のブレーキ、つまり前記第1、第2ブレーキ29、30は単一のハウジングに組み付けられた状態で前記隔壁44に固定される。
つまり、前記第1、第2ブレーキ29、30は、図3に示す如く、単一のハウジングである前記ブレーキカバー48の一側と他側とを利用して組み付けられており、このブレーキカバー48を前記隔壁44に固定している。
これにより、2個のブレーキ、つまり前記第1、第2ブレーキ29、30を小型かつ安価な構造にでき、小型車両への搭載に有利な構造にすることができる。
以上の説明のように、前記ハイブリッド車両の駆動装置1を、モータ1個と乾式クラッチ1組と、乾式ブレーキ2組とで構成することによって得られる利点を整理し、以下に記載する。
(1)モータが1個のため、コストを低廉に維持できるとともに、構成が簡略である。
(2)制御要素を乾式クラッチ、ブレーキとしたため、メカロスで有利である。
オイルポンプを使わないため、オイルポンプの駆動力を必要としない。
(3)変速部分は2組の遊星歯車機構の構成で、多段AT、CVT、DCTのような複雑な機構は無いため、コストでは従来の1モータ方式と比べ、圧倒的に安く、変速用のコントロールバルブも無いため、この点でもコスト的に有利である。
(4)モータが1個の方式において、エンジン軸とモータ軸ギヤで連結する構成では、エンジン再始動の際のトルク引き(低下)が起きたり、エンジン再始動のための大きな容量のスタータモータを必要とするが、本発明では、エンジン軸とモータ軸とを直接連結可能であることから、電動発電機(モータジェネレータ)の小型化が図れる。
(5)また、2モータ方式では、高速走行でモータジェネレータが無負荷ではあるが、高速で回転することでロスが発生し、燃費の悪化を招くが、本発明では、エンジン軸とモータ軸とを一体にしたため、高速でもモータジェネレータはエンジン回転数以上の回転はせず、ロスが減少するため、2モータ方式で起こりやすい高速燃費の低下も改善できる。
なお、この発明に記載したハイブリッド車両の駆動装置は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、図2のスケルトン図を開示した構成に沿って説明したが、2組の遊星歯車機構を以下の構造とすることも可能である。
すなわち、図5に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第1の配列例をラビニョ型遊星歯車機構F1とすることも可能である。
また、図6に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第2の配列例を、第1リングギヤと第2キャリアを連結し、第2リングギヤと第1キャリアを連結してなるRC−RC型遊星歯車機構F2とすることも可能である。
図7に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第3の配列例を、第1リングギヤと第2リングギヤとを連結し、第1キャリアと第2キャリアを連結してなるRR−CC型遊星歯車機構F3とすることも可能である。
図8に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第4の配列例を、第1リングギヤと第2リングギヤを連結し、第1キャリアと第2サンギヤを連結してなるRR−CS型遊星歯車機構F4とすることも可能である。
図9に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第5の配列例を、シンプソン型遊星歯車機構F5とすることも可能である。
図10に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第6の配列例を、第1キャリアと第2サンギヤを連結し、第2キャリアと第1サンギヤを連結してなるCS−CS型遊星歯車機構F6とすることも可能である。
図11に示す如く、ハイブリッド車両の駆動装置の他の第7の配列例を、第1リングギヤと第2サンギヤを連結し、第2リングギヤと第1サンギヤとを連結してなるRS−RS型遊星歯車機構F7とすることも可能である。
1 ハイブリッド車両の駆動装置
2 エンジン
3 第1ケース
4 第2ケース
5 サイドカバー
6 出力軸
7 電動発電機
8 動力伝達機構
9 入力軸
10 クラッチ
11 クラッチ室
13 摩擦面
15 クラッチディスク
16 クラッチスプリング
18 クラッチカバー
19 コントロールシャフト
24 クラッチ解除機構
25 ブレーキ解除機構
26 第1遊星歯車機構
27 第2遊星歯車機構
28 出力ギヤ
29 第1ブレーキ
30 第2ブレーキ
31 第1サンギヤ
32 第1キャリア
33 第1ピニオンギヤ
34 第1リングギヤ
35 第2サンギヤ
36 第2キャリア
37 第2ピニオンギヤ
38 第2リングギヤ
39 伝達軸
44 隔壁
45 第1ブレーキディスク
46 第1摩擦板
47 第1プレッシャプレート
48 ブレーキカバー
49 第2摩擦板
50 第2ブレーキディスク
51 第2プレッシャプレート
52 第2スプリング
53 第1スプリング
54 第2クラッチ
55 空間

Claims (6)

  1. エンジンの出力軸と同軸に1個の電動発電機と動力伝達機構とを配置し、前記エンジンと前記電動発電機のうち少なくとも一方の動力を前記動力伝達機構を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車両の駆動装置において、前記エンジンをクラッチを介して前記電動発電機と連結し、前記動力伝達機構を2個の遊星歯車機構を合わせて構成され互いに差動回転する4個の回転要素を有する複合遊星歯車機構とし、前記4個の回転要素を共線図上に配置した場合、前記共線図の中央に配置される2個の回転要素の一方に前記電動発電機を連結し、もう一方の回転要素に前記駆動輪に駆動力を伝達する出力ギヤを連結し、前記共線図の両端に配置される2個の回転要素と前記駆動装置のケースとの間に夫々ブレーキを配置したことを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  2. 前記複合遊星歯車機構は第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とからなり、前記第1遊星歯車機構は、第1サンギヤと、第1キャリアに回転自在に支持され前記第1サンギヤと噛み合う第1ピニオンギヤと、前記第1ピニオンギヤと噛み合う第1リングギヤとを備え、前記第2遊星歯車機構は、第2サンギヤと、第2キャリアに回転自在に支持され前記第2サンギヤと噛み合う第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤと噛み合う第2リングギヤとを備え、前記第1キャリアと前記第2サンギヤを一体に連結した回転要素を前記電動発電機に連結し、前記第1リングギヤと前記第2キャリアを一体に連結した回転要素を前記出力ギヤに連結したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  3. 前記4個の回転要素の差動回転を規制する他のクラッチを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  4. 前記クラッチ及び前記ブレーキは、相対的に回転する部材に配置される一対の摩擦材をスプリングによって圧着状態もしくは非圧着状態の一方に維持する一方、前記スプリングを弾性変形させることで前記一対の摩擦材を圧着状態もしくは非圧着状態の他方へ切り替える摩擦係合要素であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  5. 前記駆動装置のケースはその内部に隔壁によって前記動力伝達機構が収納される空間と区画されるクラッチ室を備え、前記クラッチ室内に前記クラッチと前記ブレーキとを配置したことを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  6. 前記2個のブレーキは単一のハウジングに組み付けられた状態で前記隔壁に固定されることを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
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