JP2013141075A - 画像符号化装置、画像符号化方法及び画像符号化プログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法及び画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】イントラ予測モードを可変長表現すると、演算量、回路規模が増加する。
【解決手段】イントラ予測モード選択部509は、符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する。優先予測モード算出部602は、符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する。非優先予測モードインデックス符号化部606は、優先予測モードのリストに含まれない符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する。画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、非優先予測モードインデックス符号化部606は、非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像符号化技術に関し、特に画面内符号化技術に関する。
動画像符号化の国際標準であるMPEG−4 AVCでは、一画面内で処理を完結させる画面内符号化の方式としてイントラ予測と呼ばれる方式を採用している。イントラ予測は、処理対象となるブロックに隣接した既復号サンプル値を、指定された予測方向に複製することにより処理対象ブロックの予測画像を作り出すものである。MPEG−4 AVCでは図1に示す9種類の予測方向が定義されており、各ブロックにおいて予測方向を示すイントラ予測モードのモード番号を伝送することにより、適切な予測方向を指定する構成をとる。図1で示す予測モードのうち、平均値モード(モード2)を除くモードは、対象ブロックに隣接する既復号画素群から、選択された予測モードの予測画素値を決定し、決定した予測画素値を選択された予測モードが示す方向に順次複製するものである。
予測方向の定義数を拡張することにより予測画像品質を高めることができる。しかしながら、予測方向の定義数の増加は、予測品質の向上が実現できる一方、イントラ予測モードの伝送情報量の増加につながる。予測方向の定義数が増加するにつれ、全発生符号量のうちイントラ予測モードの占める割合が増加し、イントラ予測モードの効率的な伝送方法の重要性が高まる。
特許文献1には、伝送する画面内予測モードの総数を減らすことにより、画面内予測モードの符号量を削減する手段が記載されている。特許文献1の方法は、複数のブロックの画面内予測モードを所定の統合単位分走査して、統合単位内のすべての画面内予測モードが同一である場合に統合単位で一つの画面内予測モードを伝送することにより、伝送する画面内予測モードを減らすものである。
特開2009−246975号公報
301の符号化木と303の符号化木における構成上の違いは、非優先予測モード7番と非優先予測モード8番に対する割り当て符号長が異なることである。上述した通り、このような構成を取ることにより、既定義のイントラ予測モードとは特性の異なるイントラ予測モードを定義することによるイントラ予測精度の向上を少ない符号量の増加で実現できるため、符号化効率が向上する。しかしながらイントラ予測モードの復号に係る処理量、および回路構成の観点から以下の問題が生ずる。
既定義のイントラ予測モードとは特性の異なるイントラ予測モードを新たに定義すると、イントラ予測モードを符号化するための符号化木の構成が変わり、効率化のためにイントラ予測モードを示すインデックスを可変長表現することがある。インデックスを可変長表現すると、上位ビットの値に応じて、次のビットを取得するかどうかの処理分岐が生じ、演算量、回路規模の増加につながる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模、処理の複雑度の増加を抑えた上で符号化効率を向上させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像符号化装置は、ブロック単位で複数の画面内予測モードから選択された画面内予測モードを用いて、画像信号を符号化するとともにその選択された画面内予測モードを特定する情報を符号化する画像符号化装置であって、符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する画面内予測モード選択部(509)と、前記符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する優先予測モードリスト作成部(602、2902)と、前記符号化対象ブロックの画面内予測モードが前記優先予測モードのリストに含まれるかどうかを判定する優先予測モード判定部(603、2903)と、前記優先予測モードのリストに含まれる前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを符号化する優先予測モード符号化部(604、2904)と、前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを非優先予測モードインデックスに変換する非優先予測モードインデックス算出部(605、2907)と、前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する非優先予測モードインデックス符号化部(606、2908)とを備える。画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、前記非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、前記非優先予測モードインデックス符号化部(606、2908)は、前記非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行う。
本発明の別の態様は、画像符号化方法である。この方法は、ブロック単位で複数の画面内予測モードから選択された画面内予測モードを用いて、画像信号を符号化するとともにその選択された画面内予測モードを特定する情報を符号化する画像符号化方法であって、符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する画面内予測モード選択ステップと、前記符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する優先予測モードリスト作成ステップと、前記符号化対象ブロックの画面内予測モードが前記優先予測モードのリストに含まれるかどうかを判定する優先予測モード判定ステップと、前記優先予測モードのリストに含まれる前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを符号化する優先予測モード符号化ステップと、前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを非優先予測モードインデックスに変換する非優先予測モードインデックス算出ステップと、前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する非優先予測モードインデックス符号化ステップとを備える。画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、前記非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、前記非優先予測モードインデックス符号化ステップは、前記非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行う。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、イントラ予測処理の複雑化を抑制し、符号化効率を向上させることができる。
9種類のイントラ予測モードの予測方向を説明する図である。 17種類と33種類、及び18種類と33種類のイントラ予測モードの予測方向を説明する図である。 イントラ予測モードを符号化するための符号化木を説明する図である。 図3の符号化木に従いイントラ予測モードを伝送するための符号化構文を説明する図である。 実施の形態に係るイントラ予測モードの符号化方法を実行するための画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図5のイントラ予測モード符号化部の第1の実施例の詳細な構成を示すブロック図である。 第1の実施例のイントラ予測モード符号化部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態に係るイントラ予測モードの復号方法を実行するための画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図8のイントラ予測モード復号部の第1の実施例の詳細な構成を示すブロック図である。 第1の実施例のイントラ予測モード復号部の動作を説明するフローチャートである。 第2の実施例における優先予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックスを算出する手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例における非優先予測モードインデックスを算出する動作を説明するフローチャートである。 9種類のイントラ予測モードの予測方向を説明する図である。 第1の実施例における非優先予測モードを算出する手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例における非優先予測モードを算出する手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例のイントラ予測モード符号化部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態に係る予測ブロック構成と参照ブロックを説明する図である。 第2の実施例における優先予測モードリストを算出する手順を説明するフローチャートである。 実施の形態に係る非優先予測モードインデックスを符号化する手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例のイントラ予測モード復号部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態に係る非優先予測モードインデックスを復号する手順を説明するフローチャートである。 19種類および35種類のイントラ予測モードの予測方向を説明する図である。 第2の実施例の符号化装置/復号装置に対応するイントラ予測モードの符号化構文を説明する図である。 処理順に対する参照画素の参照可能性を説明する図である。 実施の形態に係る参照予測モードを決定する手順を説明するフローチャートである。 第2の実施例のイントラ予測モード復号部の詳細な構成を示すブロック図である。 第2の実施例のイントラ予測モード符号化部の詳細な構成を示すブロック図である。 第1における非優先予測モードインデックスを算出する手順を説明するフローチャートである。 平面予測モードを説明する図である。 垂直方向予測モードを説明する図である。 左下方向予測モードを説明するための図である。 図13のモード9を説明する図である。 イントラ予測モードの参照画素位置を説明する概念図である。 ブロックの処理順を説明する図である。
まず、本発明の実施の形態の前提となる技術を説明する。
以下の説明において、「処理対象ブロック」とは、画像符号化装置による符号化処理の場合は、符号化対象ブロックのことであり、画像復号装置による復号処理の場合は、復号対象ブロックのことである。「既処理ブロック」とは、画像符号化装置による符号化処理の場合は、符号化済みの復号されたブロックのことであり、画像復号装置による復号処理の場合は、復号済みのブロックのことである。以下、断りのない限り、この意味で用いる。
[符号化木]
MPEG−4 AVCにおける8×8ブロック及び4×4ブロックのイントラ予測モードの伝送方法は、図3の符号301に示す符号化木に従う。図中、内部節点(円)は符号を、葉(四角)はモード番号を割り当てる。葉のうち符号302は優先予測モードである。優先予測モードについては後述する。例えば、優先予測モードに対しては“1”が、非優先予測モード7番に対しては符号“0111”が割り当てられる。
この操作に対応する符号化構文を図4に示す。prev_intra_pred_flagは優先予測モードかどうかを特定する構文要素、rem_intra_pred_modeはモード番号を表す構文要素である。復号時にはまず1ビットのprev_intra_pred_flagを符号化系列から読み出し、prev_intra_pred_flagが”1”であるときには優先予測モードをイントラ予測モードと設定し次の構文へ移る。そうでないときはさらに3ビットのprev_intra_pred_flagの読み出しを行い、rem_intra_pred_modeを用いてイントラ予測モードとして設定する。
[優先予測モード]
優先予測モードを決定するために、既処理隣接ブロックを参照する。既処理隣接ブロックは、処理対象予測ブロックの左側に隣接しかつ最も上側に位置するブロック(参照ブロックA)と、処理対象予測ブロックの上側に隣接しかつ最も左側に位置するブロック(参照ブロックB)とする。既処理隣接参照ブロックの例について図17を用いて説明する。処理対象予測ブロックは符号1801である。処理対象予測ブロック1801に対し空間的に上側もしくは/および左側に位置するブロック(符号1802から1806)はすべて既処理であり、そうでないブロック(符号1807)は未処理となる。処理対象予測ブロック1801の左側に隣接するブロックの中で一番上側に位置するブロック(符号1805)を参照ブロックAとする。また対象ブロック1801の上側に隣接するブロックの中で一番左側に位置するブロック1806を参照ブロックBとする。また参照ブロックA、参照ブロックBの予測モードを参照モードA、参照モードBとする。
参照モードA、参照モードBのイントラ予測モード番号をそれぞれmodeIdxA、modeIdxBとするときに、対象ブロックの優先予測モードのインデックスmpmIdxを以下の式で表す。
mpmIdx=min(modeIdxA、modeIdxB)・・・(式1)
すなわち優先予測モードはただひとつとなる。
このような伝送方法をとることの利点は、処理対象の予測モードが優先予測モードと等しいか予測モードに対し短い符号語を割り当てることにより、平均的にイントラ予測モードの符号量を削減できることである。
次に図13のイントラ予測モードについて考える。図13は図1の定義に対しに対し平面予測モードを追加したものである。
モード1、およびモード3からモード9はモードで示す方向に位置する既復号画素を対象ブロックの各画素の予測画素とするモードである。
図30はモード1のイントラ予測の概念図である。符号3201および3202は既復号画素であり、符号3023は対象ブロックの予測画素である。モード1は垂直方向予測であり、各予測画素に対する既復号画素の参照位置はすべて整数位置となる。i(0≦i<4)を予測画素の水平方向位置、j(0≦j<4)を予測画素の垂直方向位置、aを既復号画素とするとき、対象ブロックの予測画素値pjiは、
ji=a・・・(式2)
で表される。
図31は、モード4の予測のイントラ予測の概念図である。モード4は左下45度方向予測である。この場合も各予測画素に対する既復号画素の参照位置はすべて整数位置となり、対象ブロックの予測画素値pjiは、
ji=b(j+1)・・・(式3)
で表される。ブロックの処理順によっては、b(4≦j<8)が未復号である場合が存在する。そのときはあらかじめ、b=b(4≦j<8)として代替画素値を算出した後、式3を適用することにより、予測精度の低下を伴うものの予測画素作成処理を共通化する。
図32は、モード9の予測のイントラ予測の概念図である。モード9は左下tan−1(1/2)度方向予測である。この場合は、予測画素の水平予測方向位置が奇数である予測画素に対しては、モード1、およびモード4の例と同様、既復号画素の参照位置は整数位置をとる一方、予測画素の垂直方向位置が偶数である予測画素に対しては、整数位置の既復号画素そのものを参照することができない。そのため、予測画素の垂直方向位置が偶数である予測画素に対しては、参照位置が少数位置となるため、整数位置にある既復号画素からの線形補間により、疑似参照画素を算出する。モード9の予測画素値pjiは、
ji=b(i+1)/2 (iが奇数のとき)
ji=(bi/2+bi/2+1)/2 (iが奇数のとき)・・・(式4)
で表される。
一般に、垂直方向予測、水平方向予測、および45度方向予測以外の予測モードに対しては、モード9と同様、少数位置の疑似参照画素値を算出する必要が生ずる。図33は予測画素値算出の概念図である。対象予測画素をpred、参照位置をrefPosとする。参照画素位置の両端に存在する整数位置参照画素をそれぞれ、Ref、Refとし、refPosとRefの位置の差をqとおく。qは小数精度の変数である。このとき予測画素predは、
pred=q×Ref+(1−q)×Ref・・・(式5)
で表される。
モード1、およびモード3からモード9の予測は、予測方向に直交する信号成分の再現性が高いため、特定の1方向に高周波数成分を持つブロックに対し効率的な符号化が可能である。
モード2は平均値モードである。平均値モードは、対象ブロックに隣接する既復号画素の平均値を、対象ブロックのすべての画素の予測値とするモードである。平均値モードは既復号画素の周波数成分を一切再現しないため、対象ブロックが平坦である場合とともに、隣接ブロックと処理対象ブロックの相関性が低い場合に有効となる。
モード0は平面予測モードである。図29は平面予測モードの概念図である。平面予測モードは、周辺参照画素を図30の3104は下側参照画素、3105は右側参照画素である。予測処理順がラスタスキャン順、もしくはZスキャン順である場合は、対象ブロックを処理する時刻において、3104、および3105の所属するブロックは未復号であるため、ここでは3104の各参照画素c、および3105の各参照画素、dをそれぞれ以下のように近似するものとする。
=b
=a
対象ブロックの水平・垂直サイズをnとしたとき、平面予測モードの予測画素値pjiは、
ji={(n−i−1)aji+(i+1)cji+(n−i−1)bji+(i+1)dji}/2n・・・(式6)
で表される。平面予測モードは、周辺信号からの線形補間により予測モードを算出する方法であり、高周波数成分を再現性することはできないが、複数の低周波数成分を表現できるという、予測方向に基づく予測モードとは異なる特性を有する。
図13の定義に対するイントラ予測モードの伝送方法としては、図3の303で示す符号化木をとることが考えられる。303は、非優先予測モード7番と非優先予測モード8番に対する割り当て符号長がそれ以外の非優先予測モードと比べて1ビット長い構成となる。したがって、非優先予測モード7番に対しては符号“01110”が割り当てられることになる。
図1のモード定義において、優先予測モードの発生確率p(mpm)をp(mpm)=0.4、非優先予測モードrem(0≦i≦7)の発生確率p(rem)をp(rem)≒0.075(=(1−0.4)/8)という確率モデルを考える。優先予測モードの符号量は1ビット、非優先予測モードの符号量は一律3ビットであるため、図1のモード定義におけるイントラ予測モードの平均発生符号量Bitsは、
Bits=0.4×1+0.6×3=2.2(bit)
である。
一方、図13のモード定義において、優先予測モードの発生確率p(mpm)をp(mpm)=0.4、非優先予測モードrem(0≦i≦8)の発生確率p(rem)をp(rem)≒0.067(=(1−0.4)/9)という確率モデルでは、非優先予測モードの7番と8番の符号量が4ビットとなるため、図13のモード定義におけるイントラ予測モードの平均発生符号量Bitsは、
Bits=0.4×1+(0.067×3)×7+(0.067×4)×2≒2.33(bit)
となる。
この確率モデルでは、Bits/Bits≒1.06程度である。上記確率モデルは簡単のためにすべての非優先モードの発生確率を等価と設定したものである。非優先予測モードの発生確率のばらつきを考慮すると、符号長を4ビットと設定した非優先予測モードの7番と8番の発生確率はより小さくなるため、実用に当たってはこの見積もりよりも発生符号量の増加は小さくなる。いずれにせよ、高々6%の符号量増加で、図1の定義とは特性の異なる平面予測モードを追加することは、符号化効率向上という観点において妥当であると言える。
符号301の符号化木と符号303の符号化木における構成上の違いは、非優先予測モード7番と非優先予測モード8番に対する割り当て符号長が異なることである。上述した通り、このような構成を取ることにより、既定義のイントラ予測モードとは特性の異なるイントラ予測モードを定義することによるイントラ予測精度の向上を少ない符号量の増加で実現できるため、符号化効率が向上する。しかしながらイントラ予測モードの復号に係る処理量、および回路構成の観点から以下の問題が生ずる。
符号301の符号化木ではrem_intra_pred_modeは8種類であるため、3ビットの固定ビット長で表現することができる。一方、符号303の符号化木ではrem_intra_pred_modeは9種類であり、3ビットもしくは4ビットの可変長表現となる。これは、rem_intra_pred_mode の上位3ビットの値に応じて、次のビットを取得するかどうかの処理分岐が生ずることを意味する。そのような構成は演算量、回路規模の増加につながることになる。当該復号処理が完了するまでは後続する予測処理を開始することができないため、当該復号処理の演算量増加は、復号装置設計上好ましいものではない。
本実施の形態では、回路規模、処理の複雑度の増加を抑えた上で符号化効率を向上させる。
[符号化装置]
本発明を実施する好適な画像符号化装置について図面を参照して説明する。図5は実施の形態に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。実施の形態の画像符号化装置は、減算部501と、直交変換・量子化部502と、逆量子化・逆変換部503と、加算部504と、復号画像メモリ505と、イントラ予測部506と、テクスチャ情報符号化部507と、イントラ予測モード符号化部508と、イントラ予測モード選択部509とを備える。本発明の実施の形態は画面内予測に注目したものであるため、画面間予測に関連する構成要素は省略する。
イントラ予測モード選択部509は、画像のブロック毎に最適なイントラ予測モードを選択し、選択されたイントラ予測モードをイントラ予測部506と、イントラ予測モード符号化部508に与える。
イントラ予測モード符号化部508は、入力されたイントラ予測モードを可変長符号化してイントラ予測モードビットストリームを出力する。イントラ予測モード符号化部508の詳細な構成と動作については後述する。
イントラ予測部506は、入力されたイントラ予測モードと、復号画像メモリ505に記憶した隣接ブロックの既復号画像を用いてイントラ予測画像を生成し、生成したイントラ予測画像を減算部501へ与える。
減算部501は、符号化対象の原画像からイントラ予測画像を減ずることにより差分信号を生成し、生成した差分信号を直交変換・量子化部502に与える。
直交変換・量子化部502は、差分信号に対し直交変換・量子化をしてテクスチャ情報を生成し、生成したテクスチャ情報を逆量子化・逆変換部503とテクスチャ情報符号化部507に与える。
テクスチャ情報符号化部507は、テクスチャ情報をエントロピー符号化してテクスチャ情報ビットストリームを出力する。
逆量子化・逆変換部503は、直交変換・量子化部502から受け取ったテクスチャ情報に対し逆量子化・逆直交変換をして復号差分信号を生成し、生成した復号差分信号を加算部504に与える。
加算部504は、イントラ予測画像と復号差分信号を加算して復号画像を生成し、生成した復号画像を復号画像メモリ505に格納する。
[復号装置]
本発明を実施する好適な画像復号装置について図面を参照して説明する。図8は実施の形態に係る動画像復号装置の構成を示すブロック図である。実施の形態の画像復号装置は、テクスチャ情報復号部801と、逆量子化・逆変換部802と、イントラ予測モード復号部803と、加算部804と、復号画像メモリ805と、イントラ予測部806とを備える。本発明の実施の形態は画面内予測に注目したものであるため、画面間予測に関連する構成要素は省略する。
図8の画像復号装置の復号処理は、図5の画像符号化装置の内部に設けられている復号処理に対応するものであるから、図8の逆量子化・逆変換部802、加算部804、復号画像メモリ805、およびイントラ予測部806の各構成は、図5の画像符号化装置の逆量子化・逆変換部503、加算部504、復号画像メモリ505、およびイントラ予測部506の各構成と同一の機能を有する。
イントラ予測モード復号部803は、入力されたイントラ予測モードビットストリームをエントロピー復号してイントラ予測モードを生成し、生成したイントラ予測モードをイントラ予測部806に与える。イントラ予測モード復号部803の詳細な構成と動作については後述する。
イントラ予測部806は、入力されたイントラ予測モードと、復号画像メモリ805に記憶した隣接ブロックの既復号画像を用いてイントラ予測画像を生成し、生成したイントラ予測画像を加算部804へ与える。
テクスチャ情報復号部801は、テクスチャ情報をエントロピー復号してテクスチャ情報を生成する。生成したテクスチャ情報を逆量子化・逆変換部802に与える。
逆量子化・逆変換部802は、テクスチャ情報復号部801から受け取ったテクスチャ情報に対し逆量子化・逆直交変換をして復号差分信号を生成し、生成した復号差分信号を加算部804に与える。
加算部804は、イントラ予測画像と復号差分信号を加算して復号画像を生成し、生成した復号画像を復号画像メモリ805に格納し、出力する。
本実施の形態に係るイントラ予測モード符号化及び復号手順は、図5の動画像符号化装置のイントラ予測モード符号化部508及び図8の動画像復号装置のイントラ予測モード復号部803において実施される。以下、実施の形態に係るイントラ予測モード符号化及び復号処理の詳細を説明する。
[符号化ブロック]
本実施の形態では、図17で示されるように、画面を矩形ブロックにて階層的に分割するとともに、各ブロックに対し所定の処理順による逐次処理を行う。分割する各ブロックを符号化ブロックとよぶ。図17のブロック1809は実施の形態での分割の最大単位であり、これを最大符号化ブロックとよぶ。図17のブロック1808は実施の形態での分割の最小単位であり、これを最小符号化ブロックとよぶ。以下最大符号化ブロックを16×16画素として説明を行う。
[予測ブロック]
符号化ブロックのうち、イントラ予測を行う単位を予測ブロックと呼ぶ。予測ブロックは最大符号化ブロック以下のいずれかの大きさを持つ。図17は処理対象予測ブロックが16×16、かつ隣接ブロックが4×4のみで構成されている場合の例である。
符号化手順においては最適な予測ブロックサイズを決定し、予測ブロックサイズを伝送する。復号手順においてはビットストリームより予測ブロックサイズを取得する。以下、予測ブロックをイントラ予測の処理単位として説明を行う。以下最小予測ブロックを4×4画素、最大予測ブロックを16×16画素として説明を行う。
[予測ブロックの処理順]
図34を用いて本実施例における予測ブロックの処理順を説明する。符号3601は最大符号化ブロックの処理順である。本実施例では最大符号化ブロックに対しラスタスキャン順による走査を行い、これを最優先の処理順とする。符号3602は最大符号化ブロックが1階層分割された場合、すなわち4つの8×8予測ブロックに分割された場合の最大符号化ブロック内の処理順である。このときは、左から右、上から下の順、すなわちブロック3603、3604、3605、3606の順に走査を行う。8×8符号化ブロックがさらに分割されている場合、すなわち4つの4×4予測ブロックに分割された場合も、8×8予測ブロックと同様、符号3602に示す規則に従う。符号3607は、ブロック3603が4×4予測ブロック3608、3609、3610、3611に、ブロック3606が4×4予測ブロック3612、3613、3614、3615に、それぞれ分割された場合の処理順である。8×8符号化ブロックを上記の規則で走査し、8×8符号化ブロックが4×4予測ブロックに分割されていた場合は8×8符号化ブロック内を同様の規則で走査する。
[参照ブロックと参照イントラ予測モード]
参照ブロックは、処理対象ブロックの左側に隣接し、かつ最も上側に位置するブロックであるブロックAと、処理対象ブロックの上側に隣接し、かつ最も左側に位置するブロックであるブロックBとする。図17のブロック1805が参照ブロックA、ブロック1806が参照ブロックBである。ブロックAの予測モードを隣接予測モードneighboringModeA、ブロックBの予測モードを隣接予測モードneighboringModeBとし、neighboringModeAおよびneighboringModeBをもとに参照イントラ予測モードrefModeA、refModeBを算出する。本実施例においては、neighboringModeAおよびneighboringModeAが取得できないとき、すなわち、参照ブロックが画面外に位置するときは、参照イントラ予測モードは平面予測モードと設定する。また本実施例では画面内予測のみを考慮しているが、画面内予測/画面間予測を適応的に切り替える符号化/復号装置では、参照ブロックが画面間予測である場合も、参照ブロックのイントラ予測モードが取得できないため、参照イントラ予測モードを平面予測モードとする。
本実施例では、予測ブロックサイズに応じて利用可能なイントラ予測モードの数を切り換える構成を取る。参照ブロックが存在し、neighboringModeAまたはneighboringModeBが取得できる場合においても、参照ブロックと処理対象ブロックの予測ブロックサイズが異なり、neighboringModeAまたはneighboringModeBが処理対象ブロックで利用不可能であるイントラ予測モードであるという事例が発生する。そのとき、refModeA、refModeBを算出するに当たり、neighboringModeAまたはneighboringModeBを処理対象ブロックで利用可能なイントラ予測モードに変換する手続きが必要となる。詳細な説明は後述するが、イントラ予測モードの相関性を利用するという観点に立てば、できるだけイントラ予測モード変換手続きを避けること、すなわち、予測ブロックサイズに応じて利用可能なイントラ予測モードの数を切り換える構成においても、共通で定義されるイントラ予測モードが多い構成が好ましい。
[実施例1]
[予測ブロックサイズとイントラ予測モード]
予測ブロックのサイズに応じて、イントラ予測モード構成を切り替えるものとする。本実施例においては、4×4予測ブロックでは図2の符号201に示す17種類を定義し、8×8予測ブロックと16×16予測ブロックに対しては、図2の符号202に示す33種類を定義する。符号201は平面予測モード、平均値予測モード、および15種類の方向予測モードにより構成される。符号201の方向予測モードは11.25度を一単位として定義した上、左下方向からの予測のうち、左下45度予測10よりも水平方向予測2に一単位近い予測モードと、三単位近い予測モードを設定しない。符号202は平面予測モード、平均値予測モード、および31種類の方向予測モードにより構成さる。符号202の方向予測モードは5.625度を一単位として定義した上、左下方向からの予測のうち、左下45度予測10よりも水平方向予測2に一単位近い予測モードと、三単位近い予測モードを設定しない。
符号201、202の定義のイントラ予測モードの優先順位付けは以下で示す特性に従ったものである。
1.予測ブロック処理順に基づく特性
本実施例における予測ブロックの処理順の規則は上述した。図24の符号2516に、最大符号化ブロックをすべて4×4予測ブロックとして符号化した場合の処理順を示す。最大符号化ブロックの処理順の規則より、処理対象最大予測ブロックより空間的に上に位置する予測ブロック、および処理対象予測ブロックより空間的に左に位置し、かつ下にない予測ブロックはすべて処理済みである。そうでない予測ブロックは未処理である。上述した通り、参照先の画素が未処理である場合には、参照先の画素を処理済みの画素をコピーすることにより画素を代替して処理するが、代替処理による予測は代替処理を行わない予測と比較して予測精度が低下する。符号2517の網掛けブロック2503、2507、2511、2513は右上方向からの予測を行う場合に参照画素が代替となる予測ブロックである。例えば符号2503の右上参照画素は符号2504に属するが、符号2503を処理する時刻において符号2504は未処理である。符号2518の網掛けブロックは左下方向からの予測を行う場合に参照画素が代替となる予測ブロックである。例えば符号2509の左下参照画素は符号2510に属するが、符号2509を処理する時刻において符号2510は未処理である。符号2517と符号2518の比較から、左下方向からの予測は代替画素を用いるブロックが多いため、右上方向からの予測より平均予測効率が低い。
また、垂直方向・水平方向・左上方向予測はすべての参照画素を既復号画素からとることができるため、前述した右下方向・左下方向と比較して平均予測効率が高い。
2.予測方向の表現精度に基づく特性
本実施例の33種類のイントラ予測モード定義202は、17種類のイントラ予測モード定義201に対し予測方向の表現精度を2倍にした構成を基本とする。このように階層的に表現精度を定義することにより以下の利点が生ずる。例えば符号202のモード1とモード22は予測方向が近く、5.625度の角度差である。予測方向が近い予測モードは参照画素位置が近くなるため、作成される予測画像も類似したものとなる。特に処理対象ブロックが小さいときは、角度差による参照画素位置差のずれが起こりにくいため、予測方向を細かく設定する利点は少なくなる。それに対し、角度差が90度であるモード1とモード2は、それぞれ上側参照画素、左側参照画素から予測画像を作成するものであり、その予測画像は全く異なる。仮に予測モードを2つのみ定義する場合は、モード1とモード22を定義するより、モード1とモード2を定義する方が、特徴の異なる予測画像から最良のものを選択することができ、イントラ予測モード構文の情報量が高くなる。このように予測方向が離れているモード、例えば垂直方向・水平方向を最優先に定義するものとし、次に45度方向、22.5度方向というように、階層的に表現することにより、特徴の異なるイントラ予測モードから、特徴の似ているイントラ予測モードへという優先順位付けができる。上述した通り、平面予測モードは複数の周波数成分を再現できる。また平均予測モードは、隣接ブロックと処理対象ブロックの相関性が低いときに有効となる。平面予測モード、および平均値予測モードは予測方向によるイントラ予測モードと異なる特徴の予測画像を作成することができるため、優先順は上位とする。またこのような定義をすることにより、すべてのブロックサイズに共通のイントラ予測モードを定義し、ブロックサイズに応じて利用可能なモードの数だけを設定する構成をとることができる。例えば、16×16予測ブロックに5種類を定義するような構成を取る場合、符号202で示すモード番号0番から4番を設定する。ブロックサイズに応じて個別のイントラ予測モードを定義するのに比べ、イントラ予測モードインデックスを解釈するテーブル、または条件分岐が不要であり、演算量・回路規模を削減することができる。
このような構成では、n<mとすると、定義数がn個のイントラ予測モードに含まれるすべてのイントラ予測モードは、定義数がm個のイントラ予測モードに必ず含まれる。上述した参照イントラ予測モード算出手順に当たり、隣接予測モードが処理対象ブロックのイントラ予測モード定義数より小さい場合は、隣接予測モードが処理対象ブロックで利用可能であることが保証されるため、隣接予測モードの番号と処理対象ブロックのイントラ予測モード定義数を比較するだけで参照ブロックの変換必要性が判定できるとともに、参照予測モード変換の回数を最小限に抑えることができ、予測精度向上に有利となる。
3.予測精度に基づく特性
イントラ予測の予測画素算出手順において、小数点精度の参照画素位置を扱うと、演算量・回路規模の増加、および装置構成に起因するミスマッチが生ずるため、固定小数点表現に近似する。参照画素位置が固定小数点で表現できる位置であるときは参照画素位置を正確に表せるが、参照画素位置が固定小数点で表現できない位置となるときは、画素位置の丸め誤差が発生する。上述した階層的なイントラ予測モード定義においては、階層が1つ深くなると、表現すべき参照画素位置に2倍の精度が必要となるため、固定小数点表現による丸め誤差の影響が強くなる。
さらに参照画素位置の画素値算出手順においても予測精度の低下が起こる。具体的には、小数点精度の参照画素位置の画素値を、隣接した整数位置の参照画素からの線形補間により算出するため、補間処理により予測信号の高域成分が制限され、予測信号の精度の低下を伴う。上述した通り、垂直方向予測、水平方向予測、および45度方向予測は、常に整数位置が参照画素位置になるため、上記の精度低下が発生しない。そのため、垂直方向予測、水平方向予測、および45度方向予測の優先順は上位とする。
本実施例においては、上述した特性に基づき、符号202では、左下方向の予測モードかつ左下45度方向でないイントラ予測モード、かつ分割の最小単位5.6125度でのみ表現されるモードである、左下45度方向から水平方向に対し一単位(5.6125度)近い方向を表す予測モード、および左下45度方向から水平方向に対し三単位(16.875度)近い方向を表す予測モードを用いない構成とした。また符号201では、左下方向の予測モードかつ左下45度方向でないイントラ予測モード、かつ分割の最小単位11.25度でのみ表現されるモードである、左下45度方向から水平方向に対し一単位(11.25度)近い方向を表す予測モード、および左下45度方向から水平方向に対し三単位(33.75度)近い方向を表す予測モードを用いない構成とした。
左下45度方向に関して、予測ブロックの処理順という観点からは優先度が低いモードでありながら、予測精度に基づく特性からは優先度が高いモードであるため、最も優先度が低いモードではないことから、本実施例においては左下45度方向を用いる構成をとる。
本実施例の構成は上記特性すべてに鑑みてなされたものであり、最良の効果を得ることができるが、一部の特性にのみ着目した構成であっても一定の効果を得ることができる。例えば、予測ブロックの処理順という観点からは優先度が低いモードであることを根拠とし、左下45度方向を用いない構成をとったとしても、左下方向からの予測が予測ブロックの処理順と言う観点から優先度が低いことから、符号化効率の劣化をある程度抑える効果が期待できる。例えば、符号202において、左下45度方向の予測モードを用いない代わりに、分割の最小単位5.6125度でのみ表現されるモードのうち、左下45度方向から水平方向に対し三単位(16.875度)近い方向を表す予測モードを用い、符号201において、左下45度方向の予測モードを用いない代わりに、分割の最小単位11.25度でのみ表現されるモードのうち、下45度方向から水平方向に対し三単位(33.75度)近い方向を表す予測モードを用いる構成をとることができる。
[符号化手順]
本発明に係る実施の形態によるイントラ予測モードの符号化方法の第1の実施例について説明する。図6は図5のイントラ予測モード符号化部508の第1の実施例の詳細な構成のブロック図である。第1の実施例のイントラ予測モード符号化部508は、イントラ予測モードメモリ601、優先予測モード算出部602、優先予測モード判定フラグ算出部603、優先予測モード判定フラグ符号化部604、非優先予測モードインデックス算出部605、非優先予測モードインデックス符号化部606、および参照予測モード決定部607を備える。以下、図7のフローチャートも参照しながら、イントラ予測モードの符号化手順を説明する。
参照予測モード決定部607は、イントラ予測モードメモリ601から隣接ブロックのイントラ予測モードneighboringModeAとneighboringModeBを取得し、対象ブロックの参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを決定する(ステップS701)。参照予測モード決定手順の詳細については後述する。
優先予測モード算出部602は、参照予測モード決定部607から参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、優先予測モードをmostProbableModeIndex=min(refModeA,refModeB)と決定する(ステップS702)。また、対象イントラ予測モードをイントラ予測モードメモリ601に記憶する。
優先予測モード判定フラグ算出部603は、対象予測モードcurrModeIndexと優先予測モードmostProbableModeIndexとを比較する。対象予測モードcurrModeIndexと優先予測モードmostProbableModeIndexが等しいときは、優先予測モード判定フラグmpmFlagをtrueと設定し、そうでないときは優先予測モード判定フラグmpmFlagをfalseと設定する(ステップS703)。さらに、優先予測モード判定フラグ符号化部604は、優先予測モード判定フラグmpmFlagを符号化する(ステップS704)。
優先予測モード判定部609は、優先予測モード判定フラグmpmFlagを判定する(ステップS705)。優先予測モード判定フラグmpmFlagがtrueである場合は処理を終了する。優先予測モード判定フラグmpmFlagがfalseである場合は、非優先予測モードインデックス算出部605は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを算出し(ステップS706)、非優先予測モードインデックス符号化部606は、算出した非優先予測モードremModeIndexの符号化を行う(ステップS707)。非優先予測モードインデックス算出手順、および非優先予測モード符号化手順の詳細については後述する。
[参照予測モード決定手順]
図7のステップS701の参照予測モード決定手順の詳細を図25のフローチャートを参照して説明する。
neighboringModeAが存在するかどうかを判定し(ステップS2301)、存在しない場合はrefModeAを0、すなわち平面予測モードとする(ステップS2302)。neighboringModeAが存在するのは参照ブロックAが処理済みである場合である。neighboringModeAが存在しないのは、参照ブロックAが画面外である場合、または参照ブロックAが未処理である場合である。本実施例は画面内予測のみであるが、画面内予測と画面間予測を組み合わせた構成においては、参照ブロックAが画面間予測として符号化済みである場合もneighboringModeAが存在しないものとする。
neighboringModeAが存在するときには、neighboringModeAとcurrModeSizeとを比較する(ステップS2703)。currModeSizeは対象ブロックの定義モード数である。本実施例においては、対象ブロックが4×4である場合はcurrModeSizeは17、対象ブロックが8×8または16×16である場合はcurrModeSizeは33である。
neighboringModeAがcurrModeSize以上である場合は、refModeAを0とし(ステップS2702)、そうでない場合は、refModeAをneighboringModeAとする(ステップS2704)。
ステップS2705からステップS2708は、neighboringModeBに対してS2701からステップS2704と同様の手続きを行うものであるため、説明を省略する。
[非優先予測モードインデックス算出手順]
図7のステップS706の非優先予測モードインデックス算出手順の詳細を図28
のフローチャートを参照して説明する。
非優先予測モードインデックス算出部605は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを対象予測モードcurrModeIndexで初期化する(ステップS1301)。
remModeIndexとmostProbableModeIndexを比較する(ステップS1302)。remModeIndexがmostProbableModeIndexより大きいなら、remModeIndexの値から1を減じ(ステップS1303)、非優先予測モードインデックス算出手順を終了し、図7のステップS707へ進む。
[非優先予測モードインデックス符号化手順]
図7のステップS708の非優先予測モードインデックス符号化手順の詳細を図19のフローチャートを参照して説明する。
非優先予測モードインデックス符号化部606は、対象ブロックサイズを判定する(ステップS2001)。
対象ブロックが4×4ブロックであるとき、17種類のイントラ予測が定義されている。上述した非優先予測モードインデックス算出手順において、優先予測モードの数は1つであり、remModeIndexは[0,15]のいずれかの値に変換されている。remModeIndexを固定長で表現するのに4ビットで必要十分であるため、remModeIndexに対し4ビットの固定長符号化を行い(ステップS2002)、処理を終了する。
対象ブロックが8×8ブロックまたは16×16ブロックであるとき、33種類のイントラ予測が定義されている。上述した非優先予測モードインデックス算出手順において、優先予測モードの数が1つであるため、remModeIndexは[0,31]のいずれかの値に変換されている。remModeIndexを固定長で表現するのに5ビットで必要十分であるため、remModeIndexに対し5ビットの固定長符号化を行い(ステップS2003)、処理を終了する。
本実施例においては、4×4ブロックに対し図2の符号201の17種類を定義した。その理由は、4×4ブロックの非優先予測モードインデックスを簡潔に符号化/復号するためである。符号201は、180度を16分割することによる11.25(=180/16度単位で予測方向を表現することを基本とするが、モード9とモード8の間、およびモード9とモード2の間のみ25度の方向差が生まれ、当該方向の予測精度の低下を伴う。符号201でなく、図22の符号2301の19種類を定義する場合を考える。19種類の定義は、11.25度単位の予測方向をすべて表現でき、符号201に見られる予測精度の低下は見られないという長所がある。その場合は、優先予測モードの数が1つである場合はremModeIndexは[0,18]のいずれかの値に変換されることになり、18種類の非優先予測モードインデックスを取ることになるため、非優先予測モードインデックスに対し可変長符号化を行う必要があり、処理が煩雑となる。8×8ブロック、16×16ブロックに対しては、本実施例の構成を取ることにより、非優先予測モードインデックスを5ビットで固定長符号化できるが、図22の2303の35種類を定義する構成を取った場合、4×4ブロックと同様、非優先予測モードインデックスを固定長符号化できないという問題が発生する。
[復号手順]
本発明に係る実施形態によるイントラ予測モードの復号方法の第1の実施例について説明する。図9は図8のイントラ予測モード復号部803の詳細な構成のブロック図である。実施の形態のイントラ予測モード復号部803は、イントラ予測モードメモリ901、優先予測モード算出部902、優先予測モード判定フラグ復号部903、非優先予測モードインデックス復号部904、非優先予測モード算出部905、および参照予測モード算出部907を備える。
図9のイントラ予測モード復号部803におけるイントラ予測モード復号処理は、図6のイントラ予測モード符号化部508におけるイントラ予測モード符号化処理に対応するものであるから、図9のイントラ予測モードメモリ901、優先予測モード算出部902、およびおよび参照予測モード算出部907の各構成は、図6のイントラ予測モードメモリ601、優先予測モード算出部602、および参照予測モード決定部607の各構成とそれぞれ同一の機能を有する。
以下、図10のフローチャートを参照して、イントラ予測モードの復号手順を説明する。
参照予測モード算出部907は、イントラ予測モードメモリ901から隣接ブロックのイントラ予測モードneighboringModeAとneighboringModeBを取得し、対象ブロックの参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを決定する(ステップS1001)。参照予測モード決定手順は図6の参照予測モード算出手順と同様の手続きに従うため、詳細説明を省略する。
優先予測モード算出部902は、参照予測モード算出部907から参照予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、優先予測モードmostProbableModeを算出する(ステップS1002)。優先予測モード算出手順は図6の優先予測モード算出部602における優先予測モード算出手順と同様の手続きに従うため、詳細説明を省略する。
優先予測モード判定フラグ復号部903は、符号化系列から1ビットを読み込み、優先予測モード判定フラグmpmFlagを復号し(ステップS1003)、優先予測モード判定フラグmpmFlagを判定する(ステップS1004)。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがtrueである場合は、対象予測モードcurrModeIndexを優先予測モードmostProbableModeと決定し、処理を終了する(ステップS105)。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがfalseである場合は、非優先予測モードインデックス復号部904は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを復号し(ステップS1006)、非優先予測モード算出部905は、算出したremModeIndexを元に対象予測モードcurrModeIndexを算出する(ステップS1007)。対象予測モードcurrModeIndexをイントラ予測モードメモリ901に格納し、処理を終了する。非優先予測モードインデックスの復号手順、非優先対象予測モード算出手順については後述する。
[非優先予測モードインデックス復号手順]
図10のステップS1006の非優先予測モードインデックス復号手順の詳細を図21のフローチャートを参照して説明する。
非優先予測モードインデックス復号部904は、対象ブロックサイズを判定する(ステップS2201)。
対象ブロックが4×4ブロックであるとき、4ビットの固定長復号を行い、remModeIndexとし(ステップS2202)、非優先予測モードインデックス復号手順を終了し、図10のステップS1007に進む。
対象ブロックが4×4ブロック、または16×16ブロックであるとき、5ビットの固定長復号を行い、remModeIndexとし(ステップS2203)、非優先予測モードインデックス復号手順を終了し、図10のステップS1007に進む。
[非優先予測モード算出手順]
図10のステップS1007の予測モード算出手順の詳細を図14のフローチャートを参照して説明する。
非優先予測モード算出部905は、対象予測モードcurrModeIndexを非優先予測モードインデックスremModeIndexで初期化する(ステップS1501)。
currModeIndexとmostProbableModeIndexを比較する(ステップS1502)。currModeIndexがmostProbableModeIndex以上であれば、currModeIndexの値に1を加える(ステップS1503)、処理を終了する。
図4は本実施例の符号化装置により出力され、また復号装置で解釈される符号化ストリームのイントラ予測モードの符号化構文である。
本実施例では、上述した予測ブロック処理順に基づく特性、予測方向の表現精度に基づく特性、予測精度に基づく特性に従い、平面予測モードを優先するとともに、相対的に優先度の低い左下方向のイントラ予測モードを定義しないことにより、非優先予測モードを固定長符号化することができ、演算量、回路規模の増加を回避した上で効率的なイントラ予測モードの符号化をすることができる。
[実施例2]
本実施例においては、refModeAとrefModeBの両者を優先予測モードとして、処理対象ブロックが優先予測モードである場合にどちらの優先モードであるかを選択するための情報を伝送する構成である点が実施例1と異なる。優先予測モードとして短い符号語で表現できるイントラ予測モードが増えること、現実の優先予測モードの発生確率に近い符号割り当てが可能となることから、実施例1の効果に加えて符号化効率向上が実現できる。
[予測ブロックサイズとイントラ予測モード]
本実施例においては、4×4ブロックでは図2の符号203に示す18種類を定義し、8×8ブロックと16×16ブロックに対しては、図2の符号204で示す34種類を定義する。実施例1とは、イントラ予測モードの定義数が異なる。符号203は平面予測モード、平均値予測モード、および16種類の方向予測モードにより構成される。符号201の方向予測モードは11.25度を一単位として定義した上、左下方向からの予測のうち、左下45度予測10よりも水平方向予測2に一単位近い予測モードを設定しない。符号204は平面予測モード、平均値予測モード、および32種類の方向予測モードにより構成さる。符号202の方向予測モードは5.625度を一単位として定義した上、左下方向からの予測のうち、左下45度予測10よりも水平方向予測2に一単位近い予測モードを設定しない。本実施例では、常に2つの優先予測モードを設定するものであるため、4×4ブロックに対し18種類のイントラ予測モードを定義した場合であっても、常に非優先予測モードを16種類に固定することができ、また、8×8ブロックに対し33種類のイントラ予測モードを定義した場合であっても、常に非優先予測モードを固定長符号化するに当たり過不足ない符号割当てが可能である。
[符号化手順]
図27は図5のイントラ予測モード符号化部508の第2の実施例の詳細な構成を示すブロック図である。実施の形態のイントラ予測モード符号化部508は、イントラ予測モードメモリ2901、優先予測モードリスト作成部2902、優先予測モード判定フラグ算出部2903、優先予測モード判定フラグ符号化部2904、優先予測モードインデックス算出部2905、優先予測モードインデックス符号化部2906、非優先予測モードインデックス算出部2907、非優先予測モードインデックス符号化部2908、優先予測モード判定部2909、及び参照予測モード決定部2910を備える。以下、図16のフローチャートを参照して、イントラ予測モードの符号化手順を説明する。
参照予測モード決定部2910は、イントラ予測モードメモリ2901から隣接ブロックのイントラ予測モードneighboringModeAとneighboringModeBを取得し、対象ブロックの参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを決定する(ステップS1701)。参照予測モード決定手順は実施例1と同様であるが、本実施例においてはcurrModeSizeの値が異なる。本実施例においては、対象ブロックが4×4である場合はcurrModeSizeは18、対象ブロックが8×8または16×16である場合はcurrModeSizeは34である。
優先予測モードリスト作成部2902は、参照予測モード決定部2910から参照予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、優先予測モードリストmpmListを作成し、また優先予測モードリストサイズmpmListSizeを決定する(ステップS1702)。優先予測モードリスト作成手順の詳細については後述する。本実施例においては、優先予測モードリストサイズmpmListSizeが常に2となるように動作する。また、対象イントラ予測モードをイントラ予測モードメモリ2901に記憶する。
優先予測モード判定フラグ算出部2903、及び優先予測モードインデックス算出部2905は、対象予測モードと優先予測モードリストmpmListを取得し、優先予測モード判定フラグmpmFlagと、優先予測モードインデックスmpmIndexを算出し(ステップS1703)、優先予測モード判定フラグmpmFlagを符号化する(ステップS1704)。優先予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックス算出手順の詳細は後述する。
優先予測モード判定部2909は、優先予測モード判定フラグmpmFlagを判定する(ステップS1705)。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがtrueである場合は、優先予測モードインデックス符号化部2906は、優先予測モードインデックスmpmIndexを符号化し(ステップS1706)、処理を終了する。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがfalseである場合は、非優先予測モードインデックス算出部605は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを算出し(ステップS1707)、さらに非優先予測モードインデックス符号化部606は、算出した非優先予測モードremModeIndexの符号化を行う(ステップS1708)。非優先予測モードインデックス算出手順の詳細については後述する。非優先予測モード符号化手順については図7のステップS706と同様であるため、説明を省略する。
[優先予測モードリスト作成手順]
図16のステップS1701の参照イントラ予測モード決定手順の詳細を図18のフローチャートを参照して説明する。
優先予測モード算出部602は、参照予測モード決定部2910から参照予測モードremModeAとremModeBを取得し、remModeAとremModeBを比較する(ステップS1901)。
remModeAとremModeBが等しい場合は、mpmList[0]=refModeAと設定する(ステップS1902)。さらにremModeAが平面予測モードであるかどうかを判定し(ステップS1903)、remModeAが平面予測モードであるならば、mpmList[0]=3と設定する(ステップS1904)。remModeAが平面予測モードでないならば、mpmList[0]=0と設定する(ステップS1905)。0は平面予測モードを示す。ただし、図22の符号2301、2302で示すように、0は平面予測モード、3は平均値モードである。mpmList[1]は、mpmList[0]と値が異なるモードでなければならない。本実施例においては、remModeAが平面予測モードでないときにmpmList[1]を平面予測モードに設定するが、remModeAが平面予測モードであるときにmpmList[1]に平面予測モードを設定してしまうとmpmList[1]とmpmList[0]が同一になってしまう。mpmList[1]に設定する予測モードの候補は常に2つでなければならない。本実施例においては、mpmList[1]に設定する値は予め決定されたものであり、remModeA、remModeB、および符号化過程により変動しないものとするが、例えばステップS1904においてmpmList[1]=1(水平方向予測モード)を設定するように、予め決定する値を異なるものにすることは可能である。ここで設定する値は、一般に発生頻度が高い予測モードであることが好ましい。さらにmpmListSize=2と設定し(ステップS1907)、図16のステップS1702へ進む。
remModeAとremModeBが異なる場合は、mpmList[0]=min(remModeA,remModeB)、mpmList[1]=max(remModeA,remModeB)と設定し(ステップS1906)、さらにmpmListSize=2と設定し(ステップS1907)、図16のステップS1702へ進む。
[優先予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックス算出手順]
図16のステップS1703の優先予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックス算出手順の詳細を図11のフローチャートを参照して説明する。
本手順においては、mpmListを昇順に走査することにより処理を進める。優先予測モード判定フラグ算出部2903、及び優先予測モードインデックス算出部2905は、優先予測モード判定フラグmpmFlagと、優先予測モードインデックスmpmIndexをそれぞれfalse、0で初期化する。mpmListを操作するための変数iを0で初期化する(ステップS1201)。
iがmpmListSize未満であるなら(ステップS1202)、すなわちまだmpmListのすべての要素を走査し終えていないなら、mpmList[i]とcurrModeIndexを比較する(ステップS1203)。mpmList[i]とcurrModeIndexが等しい場合は、対象予測モードが優先予測モードリストのi番目の要素と等しいことを示し、mpmFlagをtrueに、mpmIndexをiにそれぞれ設定し(ステップS1204)、図16のステップS1704へ進む。mpmList[i]とcurrModeIndexが異なる場合は、iを一つ増やし(ステップS1205)、走査を継続する。
ステップS1202において、iがmpmListSize以上であるとき、すなわち、mpmListのすべての要素を走査し終えたときに、優先予測モード判定フラグ、優先予測モードインデックス算出手順を終了し、図16のステップS1704へ進む。このときは対象予測モードが優先予測モードリストに含まれないことを示し、mpmFlag、mpmIndexの再設定は行われない。すなわち、mpmFlag=false、mpmIndex=0となる。
[非優先予測モードインデックス算出手順]
図16のステップS1707の非優先予測モードインデックス算出手順の詳細を図12のフローチャートを参照して説明する。
本手順においては、mpmListを降順に走査することにより処理を進める。非優先予測モードインデックス算出部2907は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを対象予測モードcurrModeIndexで初期化し、mpmListを操作するための変数iをmpmListSize−1で初期化する(ステップS1301)本実施例においてはmpmListSizeは常に2であるため、iの初期値は1である。
iが0以上であるなら(ステップS1302)、すなわちまだmpmListのすべての要素を走査し終えていないなら、remModeIndexとmpmList[i]を比較する(ステップS1303)。remModeIndexがmpmList[i]より大きいなら、remModeIndexの値から1を減ずる(ステップS1304)。iの値から1を減じて(ステップS1305)、走査を継続する。
ステップS1302において、iが0未満であるとき、すなわちmpmListのすべての要素を走査し終えたときに、非優先予測モードインデックス算出手順を終了し、図16のステップS1708へ進む。
実施例1は、優先予測モードの数を唯一つとした構成であるのに対し、実施例2は、常に2つの優先予測モードを設定するものである。優先予測モードの数がひとつ増加することに伴い、イントラ予測モードの定義数もひとつ増加させた構成をとる。
実施例1の優先予測モードの数を唯一つとする構成は、現実のイントラ予測モードの発生分布を必ずしも適切に反映させるものではない。それに対し実施例2の構成は、2つの優先予測モードを設定することから、より現実的なイントラ予測モードの発生分布を設定することによる符号化効率の向上が実現できる。
さらに実施例2は、参照ブロックAと参照ブロックBのイントラ予測モードが同一の場合であっても、所定の規則に従い、参照ブロックのイントラ予測モードとは異なるイントラ予測モードを優先予測モードに追加することにより、常に2つの優先予測モードを設定する。それにより、参照ブロックAと参照ブロックBのイントラ予測モードが同一かどうかに係る、優先予測モードの解釈手順の処理分岐を回避することができるとともに、非優先予測モードインデックスの数を常に2のべき乗+2にすることができるため、実施例1と同様、非優先予測モード解釈に係る処理分岐を回避することができる。
よって実施例2の構成では、イントラ予測モードの解釈に係る処理分岐に係る演算量、回路増加を伴うことなく、適切なイントラ予測モードの発生分布に従った、符号化効率向上を達成することができる。
[復号手順]
本発明に係る実施形態によるイントラ予測モードの復号方法の第2の実施例について説明する。図26は図8のイントラ予測モード復号部803の第2の実施例の詳細な構成のブロック図である。実施の形態のイントラ予測モード復号部803は、イントラ予測モードメモリ2801、優先予測モードリスト作成部2802、優先予測モード判定フラグ復号部2803、優先予測モードインデックス復号部2804、優先予測モード算出部2805、非優先予測モードインデックス復号部2806、非優先予測モード算出部2807、および参照予測モード算出部2808を備える。
図26のイントラ予測モード復号部803におけるイントラ予測モード復号処理は、図27のイントラ予測モード符号化部508におけるイントラ予測モード符号化処理に対応するものであるから、図26のイントラ予測モードメモリ2801、優先予測モードリスト作成部2802、およびおよび参照予測モード算出部2808の各構成は、図27のイントラ予測モードメモリ2901、優先予測モードリスト作成部2902、および参照予測モード決定部2910の各構成とそれぞれ同一の機能を有する。以下、図20のフローチャートを参照して、イントラ予測モードの復号手順を説明する。
参照予測モード算出部2808は、イントラ予測モードメモリ2801から隣接ブロックのイントラ予測モードneighboringModeAとneighboringModeBを取得し、対象ブロックの参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを決定する(ステップS2101)。参照予測モード決定手順は図27の参照予測モード算出手順と同様の手続きに従うため、詳細説明を省略する。
優先予測モードリスト作成部2802は、参照予測モード算出部2808から参照イントラ予測モードrefModeAとrefModeBを取得し、優先予測モードリストmpmListを作成し、また優先予測モードリストのサイズmpmListSizeを決定する(ステップS2102)。本実施例においては、優先予測モードリストサイズmpmListSizeが常に2となるように優先予測モードリストmpmListを作成する。優先予測モードリスト作成手順は図27の優先予測モードリスト作成部2902における優先予測モードリスト作成手順と同様、図18のフローチャートで示す手続きに従うため、詳細説明を省略する。
優先予測モード判定フラグ復号部2803は、符号化系列から1ビット読み込み、優先予測モード判定フラグmpmFlagを復号し(ステップS2103)、優先予測モード判定フラグmpmFlagを判定する(ステップS2104)。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがtrueである場合は、優先予測モードインデックス復号部2804は、符号化系列からさらに1ビットを読み込み、優先予測モードインデックスmpmIndexを復号する(ステップS2005)。さらに、優先予測モード算出部2805は、優先予測モードリストmpmListのmpmIndex番目の要素mpmList[mpmIndex]を対象予測モードcurrModeIndexとし(ステップS2006)、処理を終了する。
優先予測モード判定フラグmpmFlagがfalseである場合は、非優先予測モードインデックス復号部2806は、非優先予測モードインデックスremModeIndexを復号し(ステップS2007)、さらに、非優先予測モード算出部905は、算出したremModeIndexを元に対象予測モードcurrModeIndexを算出する(ステップS2008)。対象予測モードcurrModeIndexをイントラ予測モードメモリ901に格納し、処理を終了する。非優先予測モードインデックスの復号手順については図10のステップS1006と同様であるため、説明を省略する。非優先予測モード算出手順の詳細については後述する。
[非優先予測モード算出手順]
図20のステップS2106の予測モード算出手順の詳細を図15のフローチャートを参照して説明する。
本手順においては、mpmListを昇順に走査することにより処理を進める。非優先予測モード算出部2807は、対象予測モードcurrModeIndexを非優先予測モードインデックスremModeIndexで初期化し、mpmListを操作するための変数iを0で初期化する(ステップS1601)。
iがmpmListSize未満であるなら(ステップS1602)、すなわちまだmpmListのすべての要素を走査していないのであれば、currModeIndexとmpmList[i]を比較する(ステップS1603)。currModeIndexがmpmList[i]以上であれば、currModeIndexの値に1を加える(ステップS1604)。iの値に1を加えて(ステップS1605)、走査を継続する。
ステップS1602において、iがmpmListSize以上になったとき、すなわちmpmListのすべての要素を走査し終えたときに処理を終了する。
図23は本実施例の符号化装置により出力され、また復号装置で解釈される符号化ストリームのイントラ予測モードの符号化構文である。
本実施例では、実施例1で記載した効果に加えて、複数のイントラ予測モードから、複数の優先予測モードを設定することにより、優先予測モードをただ一つで表現する構成と比べ、短い符号語で表現できる優先予測モードの数が増えること、各優先予測モードに対し、より現実的な確率モデルに従った符号長割り当てが出来ることから、イントラ予測モードの発生符号量を削減することができる。また、参照イントラ予測モードが同一である場合に対しても、暗黙的にもう一つの優先予測モードを決定する。参照イントラ予測モードが同一であるか否かに関わらず常に固定長の優先イントラ予測モードリストを作成することができるため、符号化/復号処理における優先イントラ予測モードリスト長に係る処理分岐を削除することができ、および非優先イントラ予測モードの符号化/復号を固定長で構成することができるために、処理手順の簡略化、回路規模の縮小を実現することができる。
以上述べたように、実施の形態の画像符号化装置および画像復号装置は、平面予測モードを追加しつつ、非優先予測モード符号化の固定長二値化を実現し、処理分岐を伴わず、符号化効率を向上することができる。具体的には、以下の作用効果を奏する。
(1)参照イントラ予測モードが同一である場合に対しても、暗黙的に代替の優先予測モードを決定する。参照イントラ予測モードが同一であるか否かに関わらず常に固定長の優先イントラ予測モードリストを作成することができるため、符号化/復号処理における優先イントラ予測モードリスト長に係る処理分岐を削除することができるために、処理手順の簡略化、回路規模の縮小を実現することができる。
(2)相対的に優先度の低いイントラ予測モードを候補から除外することにより、非優先イントラ予測モードの符号化/復号を固定長で構成することができるために、処理手順の簡略化、回路規模の縮小を実現することができる。
以上述べた実施の形態の動画像符号化装置が出力する動画像の符号化ストリームは、実施の形態で用いられた符号化方法に応じて復号することができるように特定のデータフォーマットを有しており、動画像符号化装置に対応する動画像復号装置がこの特定のデータフォーマットの符号化ストリームを復号することができる。
動画像符号化装置と動画像復号装置の間で符号化ストリームをやりとりするために、有線または無線のネットワークが用いられる場合、符号化ストリームを通信路の伝送形態に適したデータ形式に変換して伝送してもよい。その場合、動画像符号化装置が出力する符号化ストリームを通信路の伝送形態に適したデータ形式の符号化データに変換してネットワークに送信する動画像送信装置と、ネットワークから符号化データを受信して符号化ストリームに復元して動画像復号装置に供給する動画像受信装置とが設けられる。
動画像送信装置は、動画像符号化装置が出力する符号化ストリームをバッファするメモリと、符号化ストリームをパケット化するパケット処理部と、パケット化された符号化データをネットワークを介して送信する送信部とを含む。動画像受信装置は、パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信部と、受信された符号化データをバッファするメモリと、符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成し、動画像復号装置に提供するパケット処理部とを含む。
以上の符号化及び復号に関する処理は、ハードウェアを用いた伝送、蓄積、受信装置として実現することができるのは勿論のこと、ROM(リード・オンリ・メモリ)やフラッシュメモリ等に記憶されているファームウェアや、コンピュータ等のソフトウェアによっても実現することができる。そのファームウェアプログラム、ソフトウェアプログラムをコンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも、有線あるいは無線のネットワークを通してサーバから提供することも、地上波あるいは衛星ディジタル放送のデータ放送として提供することも可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
501 減算部、 502 直交変換・量子化部、 503 逆量子化・逆変換部、 504 加算部、 505 復号画像メモリ、 506 イントラ予測部、 507 テクスチャ情報符号化部、 508 イントラ予測モード符号化部、 509 イントラ予測モード選択部、 601 イントラ予測モードメモリ、 602 優先予測モード算出部、 603 優先予測モード判定フラグ算出部、 604 優先予測モード判定フラグ符号化部、 605 非優先予測モードインデックス算出部、 606 非優先予測モードインデックス符号化部、 607 参照予測モード決定部、 801 テクスチャ情報復号部、 802 逆量子化・逆変換部、 803 イントラ予測モード復号部、 804 加算部、 805 復号画像メモリ、 806 イントラ予測部、 901 イントラ予測モードメモリ、 902 優先予測モード算出部、 903 優先予測モード判定フラグ復号部、 904 非優先予測モードインデックス復号部、 905 非優先予測モード算出部、 907 参照予測モード算出部、 2801 イントラ予測モードメモリ、 2802 優先予測モードリスト作成部、 2803 優先予測モード判定フラグ復号部、 2804 優先予測モードインデックス復号部、 2805 優先予測モード算出部、 2806 非優先予測モードインデックス復号部、 2807 非優先予測モード算出部、 2808 参照予測モード算出部、 2901 イントラ予測モードメモリ、 2902 優先予測モードリスト作成部、 2903 優先予測モード判定フラグ算出部、 2904 優先予測モード判定フラグ符号化部、 2905 優先予測モードインデックス算出部、 2906 優先予測モードインデックス符号化部、 2907 非優先予測モードインデックス算出部、 2908 非優先予測モードインデックス符号化部、 2909 優先予測モード判定部、 2910 参照予測モード決定部。

Claims (3)

  1. ブロック単位で複数の画面内予測モードから選択された画面内予測モードを用いて、画像信号を符号化するとともにその選択された画面内予測モードを特定する情報を符号化する画像符号化装置であって、
    符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する画面内予測モード選択部と、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する優先予測モードリスト作成部と、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測モードが前記優先予測モードのリストに含まれるかどうかを判定する優先予測モード判定部と、
    前記優先予測モードのリストに含まれる前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを符号化する優先予測モード符号化部と、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを非優先予測モードインデックスに変換する非優先予測モードインデックス算出部と、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する非優先予測モードインデックス符号化部とを備え、
    画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、前記非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、
    前記非優先予測モードインデックス符号化部は、前記非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行うことを特徴とする画像符号化装置。
  2. ブロック単位で複数の画面内予測モードから選択された画面内予測モードを用いて、画像信号を符号化するとともにその選択された画面内予測モードを特定する情報を符号化する画像符号化方法であって、
    符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する画面内予測モード選択ステップと、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する優先予測モードリスト作成ステップと、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測モードが前記優先予測モードのリストに含まれるかどうかを判定する優先予測モード判定ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれる前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを符号化する優先予測モード符号化ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを非優先予測モードインデックスに変換する非優先予測モードインデックス算出ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する非優先予測モードインデックス符号化ステップとを備え、
    画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、前記非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、
    前記非優先予測モードインデックス符号化ステップは、前記非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行うことを特徴とする画像符号化方法。
  3. ブロック単位で複数の画面内予測モードから選択された画面内予測モードを用いて、画像信号を符号化するとともにその選択された画面内予測モードを特定する情報を符号化する画像符号化プログラムであって、
    符号化対象ブロックの画面内予測モードを選択する画面内予測モード選択ステップと、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測に用いる複数の参照ブロックの画面内予測モードを用いて所定数の優先予測モードのリストを作成する優先予測モードリスト作成ステップと、
    前記符号化対象ブロックの画面内予測モードが前記優先予測モードのリストに含まれるかどうかを判定する優先予測モード判定ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれる前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを符号化する優先予測モード符号化ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの画面内予測モードを非優先予測モードインデックスに変換する非優先予測モードインデックス算出ステップと、
    前記優先予測モードのリストに含まれない前記符号化対象ブロックの前記非優先予測モードインデックスを符号化する非優先予測モードインデックス符号化ステップとをコンピュータに実行させ、
    画面内予測モードの予測方向は所定角度ごとに定義されており、左下45度方向から所定角度の所定数分だけ水平方向に近い方向の画面内予測モードは設定しないようにすることにより、前記非優先予測モードの総数が2のべき乗に設定され、
    前記非優先予測モードインデックス符号化ステップは、前記非優先予測モードインデックスに対し固定長二値化処理を行うことを特徴とする画像符号化プログラム。
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