JP2013140026A - 試験装置 - Google Patents

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義博 黒木
Yusuke Kosaka
雄介 小坂
Keisuke Kato
恵輔 加藤
Masashi Sadatsuka
雅志 定塚
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Abstract

【課題】トルクセンサに印加しているトルクを精度良く測定することができる試験装置を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る試験装置は、トルクセンサ10の試験装置であって、トルクセンサ10の入力側にトルクを印加する第1のアーム(メインアーム7)と、第1のアーム(メインアーム7)に連結され、錘100の荷重を増幅し、偶力として第1のアーム(メインアーム7)に伝える梃子手段(第1の梃子部8、第2の梃子部9)と、トルクセンサ10の出力側に接続される荷重測定手段6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、試験装置に関し、特にトルクセンサの試験装置に関する。
一般的なトルクセンサの試験装置は、例えば特許文献1の図5に開示されているように、トルクセンサにアームを連結し、当該アームの端部に錘を吊り下げることで、トルクセンサにトルクを印加している。そして、錘の重さとアームの長さとに基づいてトルクセンサに印加しているトルクを換算している。
特開2006−300521号公報
しかし、アームが撓んだり、アームとトルクセンサとの連結部分に摩擦が発生したりして、一般的なトルクセンサの試験装置は、トルクセンサに印加しているトルクを精度良く測定することが難しい。
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたものであり、トルクセンサに印加しているトルクを精度良く測定することができる試験装置を提供することである。
本発明の一形態に係る試験装置は、トルクセンサの試験装置であって、前記トルクセンサの入力側にトルクを印加する第1のアームと、前記第1のアームに連結され、錘の荷重を増幅し、偶力として前記第1のアームに伝える梃子手段と、前記トルクセンサの出力側に接続される荷重測定手段と、を備える。
上記試験装置において、前記荷重測定手段は、前記トルクセンサの出力側に連結される第2のアームと、前記第2のアームを介して前記トルクセンサの出力側に接続される荷重変換手段と、を備えること、が好ましい。
上記試験装置において、前記錘を移動させ、前記梃子手段の力点位置を移動させる移動手段と、前記移動手段を前記荷重測定手段の測定値に基づいて制御する制御手段と、を更に備えること、が好ましい。
以上、説明したように、本発明によると、トルクセンサに印加しているトルクを精度良く測定することができる試験装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る試験装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る試験装置における、メインアーム周辺を部分的に示す平面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 本発明の実施の形態1に係る試験装置における、支持部、伝達部、固定部、荷重測定部、トルクセンサを示す構造図である。 本発明の実施の形態1に係る試験装置における、支持部より上方の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る試験装置における、支持部より上方の構成を示す異なる斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る試験装置で試験される、トルクセンサの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る試験装置において、固定フレームの脚部等を省略して示す正面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
本実施の形態の試験装置は、図1乃至図3に示すように、固定フレーム1、支持部2、吊り下げ部3、伝達部4、固定部5、荷重測定部6、メインアーム7、第1の梃子部8、第2の梃子部9を備えている。
固定フレーム1には、図1及び図3に示すように、試験装置を構成する支持部2、吊り下げ部3、伝達部4、固定部5、荷重測定部6、メインアーム7、第1の梃子部8、第2の梃子部9が搭載されている。固定フレーム1は、4本の脚部11を備えている。隣接する脚部11と11とは、補強材(図示を省略)によって連結されている。脚部11の上端部には、天板12が配置されている。
天板12の上面には、図1乃至図3に示すように、支持部2が設けられている。また、天板12の上面には、第1の梃子部8が設けられている。さらに、天板12の上面には、荷重測定部6が設けられている。一方、天板12の下面には、図3に示すように、第2の梃子部9を吊り下げ支持するための吊り下げ部3が設けられている。なお、支持部2、第1の梃子部8、第2の梃子部9等の配置関係については後述する。
支持部2は、図3乃至図6に示すように、伝達部4、固定部5及びメインアーム7を支持する。支持部2には、切り欠き部2aが形成されている。切り欠き部2aは、左右方向に貫通するように形成されており、上方に向かって開口部を有する。そして、支持部2には、当該切り欠き部2aを挟んで前後方向に貫通する貫通孔2bが形成されている。切り欠き部2a内にメインアーム7が配置され、貫通孔2bにメインアーム7における長手方向の中間部が伝達部4によって回転可能に支持されている。支持部2の後側面に固定部5をボルト接合するためのネジ孔2cが形成されている。
吊り下げ部3は、図3に示すように、固定フレーム1の天板12の下面に設けられている。吊り下げ部3には、第2の梃子部9の梃子アーム91が回転可能に連結されている。本実施の形態の吊り下げ部3には、第2の梃子部9の梃子アーム91における長手方向の中間部が回転可能に連結されている。
詳細には、吊り下げ部3には、図3に示すように、切り欠き部3aが形成されている。切り欠き部3aは、左右方向に貫通するように形成されており、下方に向かって開口部を有する。そして、吊り下げ部3には、当該切り欠き部3aを前後方向に貫通する貫通孔3bが形成されている。切り欠き部3a内に第2の梃子部9の梃子アーム91が配置され、貫通孔3bに梃子アーム91における長手方向の中間部が軸31及び軸受32によって回転可能に支持されている。このとき、図1に示すように、第2の梃子部9の梃子アーム91の回転中心O1は、メインアーム7の回転中心O2を通る鉛直線L1上に配置される。
伝達部4は、図3及び図4に示すように、メインアーム7の回転をトルクセンサ10に伝達する。トルクセンサ10は、印加されたトルクに応じて、電気的信号を出力するものとする。例えば、トルクセンサ10は、図7に示すように、起歪体110、歪みセンサ120を備えている。
起歪体110は、第1の構造体111、第2の構造体112、第1の構造体111と第2の構造体112とを連結し、歪みセンサ120が設けられる起歪部113を備えている。このような構成のトルクセンサ10は、例えば第1の構造体111又は第2の構造体112にトルクが印加されると、第1の構造体111と第2の構造体112とが相対的に変形して起歪部113に歪みが生じ、この歪みを歪みセンサ120で検出し、検出した歪みに基づいてトルクセンサ10に印加されたトルクを算出する。
伝達部4は、図4に示すように、シャフトサポート41、第1の軸受42、第2の軸受43、固定シャフト44を備えている。シャフトサポート41は、フランジ411、軸412を備えている。フランジ411は、第1の軸受42の内径と略等しい外径を有する。また、フランジ411は、第1の軸受42の厚みと略等しい高さを有する。フランジ411には、メインアーム7における長手方向の中間部に形成されたボルト孔7a(図3)と対応するように、ボルト孔411aが形成されている。
軸412は、フランジ411の中央から突出している。軸412は、メインアーム7における長手方向の中間部に形成された貫通孔7b(図3)、及び固定シャフト44における軸442の嵌合孔442bに嵌め込まれている。軸412は、メインアーム7の当該貫通孔7b及び当該嵌合孔442bの内径と略等しい外径を有する。
第1の軸受42は、支持部2におけるメインアーム7を挟んで一方の貫通孔2bに嵌め込まれている。第1の軸受42の内部には、シャフトサポート41が嵌め込まれている。
第2の軸受43は、支持部2におけるメインアーム7を挟んで他方の貫通孔2bに嵌め込まれている。第2の軸受43の内部には、固定シャフト44が嵌め込まれている。
固定シャフト44は、フランジ441、軸442を備えている。フランジ441は、固定部5に連結されている。そして、フランジ441は、固定部5に連結する際に用いられるネジ孔441aを備えている。
軸442は、フランジ441の中央から突出している。軸442は、第2の軸受43に嵌め込まれている。軸442は、第2の軸受43の内径と略等しい外径を有する。また、軸442は、第2の軸受43の厚みと略等しい長さを有する。さらに軸442の先端部には、メインアーム7のボルト孔7a、及びシャフトサポート41のフランジ411のボルト孔411aと対応するように、ネジ孔442aが形成されている。また、軸442の先端部には、シャフトサポート41の軸412が嵌め込まれる嵌合孔442bが形成されている。
つまり、シャフトサポート41の軸412をメインアーム7の貫通孔7b、及び固定シャフト44の嵌合孔442bに通して位置決めして、シャフトサポート41のフランジ411と固定シャフト44のフランジ441とでメインアーム7を挟み込み、シャフトサポート41のボルト孔411aと、メインアーム7のボルト孔7aと、に通されたボルトが、固定シャフト44のネジ孔442aに捻じ込まれることで、メインアーム7が支持部2に回転可能に連結されている。
固定部5は、図4に示すように、第1の固定冶具51、第2の固定冶具52、第3の軸受53、保持部材54を備えている。第1の固定冶具51は、トルクセンサ10の第1の構造体111を固定シャフト44のフランジ441に連結する。本実施の形態の第1の固定冶具51は、リング形状とされている。つまり、第1の固定冶具51がトルクセンサ10の第2の構造体112及び起歪部113と接触しないように、空洞部51aを備えている。第1の固定冶具51は、固定シャフト44の外径と略等しい外径を有する。
第1の固定冶具51には、固定シャフト44のネジ孔441aと対応するように、ボルト孔51bが形成されている。また、第1の固定冶具51には、トルクセンサ10の第1の構造体111に形成されているネジ孔111aに対応するように、ボルト孔51cが形成されている。ちなみに、ボルト孔51cには、ボルト頭が収納されるザグリ部が形成されている。第1の固定冶具51のボルト孔51cに通されたボルト(図示を省略)が、トルクセンサ10の第1の構造体111のネジ孔111aに捻じ込まれることで、トルクセンサ10が第1の固定冶具51に連結されている。そして、第1の固定冶具51のボルト孔51bに通されたボルトが、固定シャフト44のネジ孔441aに捻じ込まれることで、トルクセンサ10の第1の構造体111がメインアーム7に連結される。
このとき、シャフトサポート41の軸412の中心と、メインアーム7の貫通孔7bの中心と、固定シャフト44の軸442の中心と、トルクセンサ10の中心とは、同一軸線上に配置される。つまり、正面から見ると、メインアーム7の回転中心O2とトルクセンサ10の回転中心とは一致する。
第2の固定冶具52は、トルクセンサ10の第1の構造体111にトルクを印加する際に当該トルクセンサ10の第2の構造体112を固定する。つまり、第2の固定冶具52は、トルクセンサ10の第2の構造体112に連結される。詳細には、第2の固定冶具52には、トルクセンサ10の第2の構造体112に形成されたネジ孔112aと対応するように、ボルト孔52aが形成されている。第2の固定冶具52のボルト孔52aに通されたボルト(図示を省略)が、トルクセンサ10の第2の構造体112のネジ孔112aに捻じ込まれることで、トルクセンサ10の第2の構造体112が第2の固定冶具52に連結される。
また、第2の固定冶具52には、荷重測定部6の反力アーム61に形成されているボルト孔61aに対応するように、ネジ孔52bが形成されている。ちなみに、第2の固定冶具52は、トルクセンサ10の第1の構造体111に接触しない外径に形成されていることが好ましい。この第2の固定冶具52は、第3の軸受53を介して保持部材54に保持されている。
第3の軸受53は、保持部材54の底部542に形成されている嵌合孔542a(図3)に嵌め込まれている。第3の軸受53の内部には、第2の固定冶具52が嵌め込まれている。
保持部材54は、第3の軸受53を介して第2の固定冶具52を回転可能に保持する。本実施の形態の保持部材54は、筒状部541、底部542を備えている。筒状部541は、図3、図5及び図6に示すように、支持部2から突出する固定シャフト44のフランジ411、第1の固定冶具51、トルクセンサ10、第2の固定冶具52を内部に収容している。
筒状部541には、支持部2の後側面に形成されているネジ孔2cと対応するように、ボルト孔541aが形成されている。筒状部541のボルト孔541aに通されたボルトが、支持部2の後側面に形成されているネジ孔2cに捻じ込まれることで、第2の固定冶具52が支持部2に支持されている。
底部542には、図3及び図6に示すように、嵌合孔542aが形成されている。この嵌合孔542aに第3の軸受53を介して第2の固定冶具52が嵌め込まれている。これにより、トルクセンサ10の第2の構造体112は、第2の固定冶具52等を介して支持部2に回転可能に支持されている。
荷重測定部6は、反力アーム61、第1の荷重変換部62、第2の荷重変換部63、第1の基台64、第2の基台65を備えている。反力アーム61は、トルクセンサ10にトルクを印加した際に当該トルクセンサ10に反力を与える。反力アーム61の長手方向は、左右方向に配置されている。反力アーム61における長手方向の中間部には、第2の固定冶具52のネジ孔52bに対応するように、ボルト孔61aが形成されている。
第1の荷重変換部62は、一般的なロードセルを備えている。第1の荷重変換部62は、反力アーム61の左端部に配置されている。第1の荷重変換部62の上面には、図1及び図6に示すように、トルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、反力アーム61の左端部が略接触する。そして、第1の荷重変換部62の下面は、第1の基台64に固定されている。第1の基台64は、固定フレーム1の天板12に設けられている。
第2の荷重変換部63も、一般的なロードセルを備えている。第2の荷重変換部63は、反力アーム61の右端部に配置されている。第2の荷重変換部63の上面には、図1及び図6に示すように、トルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、反力アーム61の右端部が略接触する。そして、第2の荷重変換部63の下面は、第2の基台65に固定されている。第2の基台65は、固定フレーム1の天板12に設けられている。
つまり、第1及び第2の荷重変換部62、63は、反力アーム61を介してトルクセンサ10の第2の構造体112に接続されている。
メインアーム7は、第1及び第2の梃子部8、9から伝達される荷重に基づくトルクをトルクセンサ10に印加する。メインアーム7の長手方向は、左右方向に配置されている。メインアーム7における長手方向の中間部は、上述のように支持部2に回転可能に連結されている。メインアーム7の両端部には、図1に示すように、それぞれ第1の梃子部8が連結されている。ちなみに、メインアーム7は、例えばトルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、左右方向に水平に配置される。
第1の梃子部8は、図1に示すように、例えばトルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、トルクセンサ10の中心を通る鉛直線L1を中心に左右対称に配置されている。第1の梃子部8は、梃子アーム81、支点片82、図示を省略した第1の連結リンク、第2の連結リンク83を備えている。
梃子アーム81の長手方向は、左右方向に配置されている。梃子アーム81の一方の端部は、第1の連結リンクを介してメインアーム7の端部に回転可能に連結されている。梃子アーム81の他方の端部は、天板12に形成された孔(図示を省略)に通された第2の連結リンク83を介して第2の梃子部9の梃子アーム91に回転可能に連結されている。
梃子アーム81における両端部の間の位置は、固定フレーム1の天板12に固定された支点片82に回転可能に連結されている。ちなみに、梃子アーム81は、例えばトルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、左右方向に水平に配置される。
第2の梃子部9は、例えばトルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、トルクセンサ10の中心を通る鉛直線L1を中心に左右対称に配置されている。第2の梃子部9は、梃子アーム91を備えている。
梃子アーム91の長手方向は、左右方向に配置されている。梃子アーム91における長手方向の中間部は、上述したように吊り下げ部3に回転可能に連結されている。梃子アーム91の左右両端部には、錘100を吊り下げるための吊り下げ部材101の上端部が回転可能に連結されている。
梃子アーム91における端部と吊り下げ部3との連結部との間の位置は、第1の梃子部8の第2の連結リンク83を介して第1の梃子部8の梃子アーム81の他方の端部に回転可能に連結されている。ちなみに、梃子アーム91は、例えばトルクセンサ10にトルクを印加していない状態で、左右方向に水平に配置される。
このような構成の試験装置は、例えば図1に示すように、右側の吊り下げ部材101に錘100を吊り下げると、第2の梃子部9の梃子アーム91は、吊り下げ部3との連結部を支点として、右側の第1の梃子部8の梃子アーム81の他方の端部に、下側に向かって荷重を印加する。その一方で、第2の梃子部9の梃子アーム91は、吊り下げ部3との連結部を支点として、左側の第1の梃子部8の梃子アーム81の他方の端部に、上側に向かって荷重を印加する。このとき、梃子の原理により錘100の荷重は増幅されて、左右に分配される。
そして、右側の第1の梃子部8の梃子アーム81は、支点片82を支点として、メインアーム7の右側の端部に、上側に向かって荷重を印加する。その一方で、左側の第1の梃子部8の梃子アーム81は、支点片82を支点として、メインアーム7の左側の端部に、下側に向かって荷重を印加する。このとき、梃子の原理により第2の梃子部9によって増幅された荷重はさらに増幅される。
これにより、メインアーム7は時計回りに回転し、伝達部4を介してトルクセンサ10の第1の構造体111に時計回りのトルクが印加される。このとき、トルクセンサ10自体が時計回りに回転しようとするが、回転方向側の反力アーム61の端部が第1の荷重変換部62を押し込む。これにより、トルクセンサ10に対して反力が与えられ、トルクセンサ10自体の回転が拘束される。その結果、トルクセンサ10の起歪部113が変形し、歪みセンサ120は起歪部113の歪み量を測定する。そして、歪みセンサ120は、測定した歪み量を示す信号を処理部(図示を省略)に出力する。
一方、荷重測定部6は、反力アーム61によって押し込まれた際の歪み量を測定する。そして、荷重測定部6は、測定した歪み量を示す信号を処理部に出力する。処理部は、入力された信号に基づいてトルクセンサ10に印加しているトルクを算出する。処理部は、算出したトルクセンサ10に印加しているトルクによる、トルクセンサ10の出力信号によりトルクセンサ10の特性を評価する。
つまり、本実施の形態の試験装置は、トルクセンサ10に印加しているトルクを、第2の構造体112に作用させている反力に基づいて算出する。これにより、トルクセンサ10に近い位置で取得したデータに基づいて、トルクセンサ10に印加しているトルクを算出することができるので、錘100とトルクセンサ10との間に第1及び第2の梃子部8、9等のリンク機構が介在され、それらの摩擦等によって錘の荷重の全てがトルクセンサ10に印加されなくても、トルクセンサ10に実際に印加しているトルクを精度良く測定することができる。
しかも、安価なロードセルを用いてトルクセンサ10に印加しているトルクを測定することができる。また、第1及び第2の荷重変換部62、63を、反力アーム61を介してトルクセンサ10の第2の構造体112に接続するだけの簡単な構成で、トルクセンサ10に印加しているトルクを測定することができる。
ちなみに、錘100を左側に配置すると、トルクセンサ10に反時計回りのトルクを印加することができる。
<実施の形態2>
一般的な試験装置において、トルクセンサに印加するトルクを増減する際には、錘を手で増減させている。この錘を手で増減させる際に、本来であれば荷重を比例して増加又は減少させたいにも拘らず、錘を増加させる途中で僅かに荷重が減少したり、錘を減少させる途中で僅かに荷重が増加したりして、精度良く荷重を増加又は減少させることができなかった。その結果、トルクセンサのヒステリシスやリニアリティを精度良く評価することができなかった。
そこで、本実施の形態の試験装置は、錘100の位置、即ち第2の梃子部9の力点の位置を移動可能な構成としている。詳細には、本実施の形態の試験装置は、図8に示すように、実施の形態1の試験装置の構成に加えて、移動部21、第1のアンプ22、第2のアンプ23、第3のアンプ24、処理部25を備えている。
移動部21は、直動機構を備えている。詳細には、移動部21は、第1の支持部材211、第2の支持部材212、ボールネジ213、直動部材214、駆動装置215、コントローラ216、バランサー217を備えている。
第1の支持部材211は、第2の梃子部9における梃子アーム91の一方の端部に回転可能に連結されている。第1の支持部材211には、図示を省略した軸受を介してボールネジ213の一方の端部が通されている。
第2の支持部材212は、第2の梃子部9における梃子アーム91の他方の端部に回転可能に連結されている。第2の支持部材212には、図示を省略した軸受を介してボールネジ213の他方の端部が通されている。
ボールネジ213は、第1の支持部材211と第2の支持部材212とで支持されている。これにより、ボールネジ213の長手方向は、第2の梃子部9の梃子アーム91の長手方向と平行に配置されることになる。
直動部材214は、ボールネジ213に沿って直動する。詳細には、直動部材214は雌ネジ部(図示を省略)を有し、当該雌ネジ部にボールネジ213が螺合されている。そして、直動部材214は、錘100の吊り下げ部材101を備えており、当該吊り下げ部材101に所定の重さの錘100が固定される。なお、トルクセンサ10にトルクを印加しない状態では、錘100の重心はトルクセンサ10の中心を通る鉛直線L1上に配置される。
駆動装置215は、例えば駆動モータや減速器等を備えている。本実施の形態の駆動装置215は、第1の支持部材211に設けられている。この駆動装置215の回転駆動力は、ボールネジ213の一方の端部に伝達される。駆動装置215は、コントローラ216から出力される制御信号に基づいて制御される。
コントローラ216は、処理部25からの指示信号に基づいて、駆動装置215を制御するための制御信号を生成し、当該制御信号に基づいて駆動装置215を制御する。
バランサー217は、トルクセンサ10の中心を通る鉛直線L1を挟んで、第1の支持部材211に設けられた駆動装置215等とのバランスをとるための錘である。バランサー217は、第2の支持部材212に設けられている。
第1のアンプ22には、トルクセンサ10の歪みセンサ120から起歪部113の歪み量を示す信号が入力される。第1のアンプ22は、入力された信号を増幅して処理部25に出力する。
第2のアンプ23には、第1の荷重変換部62から歪み量を示す信号が入力される。第2のアンプ23は、入力された信号を増幅して処理部25に出力する。
第3のアンプ24には、第2の荷重変換部63から歪み量を示す信号が入力される。第3のアンプ24は、入力された信号を増幅して処理部25に出力する。
処理部25は、予め定められた条件で錘100を試験装置の左右方向に移動させるために、指示信号を生成し、当該指示信号をコントローラ216に出力する。また、処理部25は、第1のアンプ22から入力される信号に基づいて、トルクセンサ10に印加されているトルクを算出する。また、処理部25は、第2のアンプ23及び第3のアンプ24から入力される信号に基づいて、トルクセンサ10に印加しているトルクを算出する。処理部25は、算出した、トルクセンサ10に印加しているトルクと、トルクセンサ10に印加されているトルクと、に基づいてトルクセンサ10の特性を評価する。
つまり、このような構成の試験装置は、以下のように動作する。
処理部25は、例えば錘100を試験装置の左右方向に一定の速度で移動させるために、指示信号を生成し、当該指示信号をコントローラ216に出力する。コントローラ216は、入力された指示信号に基づいて駆動装置215の制御信号を生成し、当該制御信号に基づいて駆動装置215を制御する。
駆動装置215が動作して当該駆動装置215の回転駆動力が直動部材214に伝達される。その結果、直動部材214は、錘100を支持した状態で、試験装置の例えば右側に一定の速度で移動する。
これにより、トルクセンサ10にトルクを印加している状態となる。逆に云えば、トルクセンサ10にトルクが印加されている状態となる。この時、反力アーム61は時計回りに回転しようとするので、反力アーム61の一方の端部によって第1の荷重変換部62が押し込まれる。そのため、第1の荷重変換部62は、歪み量を示す信号を第2のアンプ23に出力する。第2のアンプ23は、入力された信号を処理部25に出力する。
一方、反力アーム61の他方の端部と第2の荷重変換部63とは非接触状態となるので、第2の荷重変換部63は、歪み量が無い旨の信号を第3のアンプ24に出力する。第3のアンプ24は、入力された信号を処理部25に出力する。ここで、錘100が右側に移動するのに従って比例して大きくなるトルクを、トルクセンサ10に印加することができる。
それと共に、トルクセンサ10の歪みセンサ120は、起歪部113の歪み量を示す信号を第1のアンプ22に出力する。第1のアンプ22は、入力された信号を処理部25に出力する。
処理部25は、第2のアンプ23及び第3のアンプ24から入力される信号に基づいて、トルクセンサ10に印加しているトルクを算出する。そして、処理部25は、算出したトルクセンサ10に印加しているトルクに対する、第1のアンプ22から入力されるトルクセンサ10の出力信号によりトルクセンサ10の特性を評価する。
このように、移動部21によって錘100を試験装置の左右方向に移動させることで、トルクセンサ10に所定のトルクを印加することができる。つまり、一般的な試験装置のように錘を手で増減させる必要が無い。そのため、精度良く荷重を増加又は減少させることができ、ひいてはトルクセンサ10のヒステリシスやリニアリティを精度良く評価することができる。
しかも、処理部25は、トルクセンサ10に印加しているトルクと、トルクセンサ10に印加されているトルクと、を同時に取得することができるので、トルクセンサ10の特性評価を効率良く行うことができる。また、取得したデータの処理を処理部25で容易に行うことができる。
ちなみに、錘100を右側に移動させた後に、錘100を左側に移動させると、印加しているトルクを比例して減少させることができる。また、トルクセンサ10の中心を通る鉛直線L1上に配置した錘100を左側に移動させると、トルクセンサ10の第1の構造体111に反時計回りのトルクを印加することができる。
以上、本発明に係る試験装置の実施の形態を説明したが、上記に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態の試験装置は、左右対称の構成としているが、少なくとも右側又は左側の構成を備えていれば良い。
例えば、上記実施の形態の試験装置は、左右対称の構成としているが、梃子部の力点、作用点、支点の位置等が左右対称であれば良い。
例えば、上記実施の形態の試験装置は、第1及び第2の梃子部8、9を備えているが、梃子部の数は特に限定されない。
例えば、上記実施の形態の試験装置は、トルクセンサ10の第1の構造体111にトルクを印加し、第2の構造体112を固定しているが、逆の構成でも良い。
1 固定フレーム、11 脚部、12 天板
2 支持部
2a 切り欠き部
2b 貫通孔
3 吊り下げ部
3a 切り欠き部
3b 貫通孔
31 軸
32 軸受
4 伝達部
41 シャフトサポート
411 フランジ、411a ボルト孔
412 軸
42 第1の軸受
43 第2の軸受
44 固定シャフト
441 フランジ、441a ネジ孔
442 軸、442a ネジ孔、442b 嵌合孔
5 固定部
51 第1の固定冶具、51a 空洞部、51b ボルト孔、51c ボルト孔
52 第2の固定冶具、52a ボルト孔、52b ネジ孔
53 第3の軸受
54 保持部材
541 筒状部、541a ボルト孔
542 底部、542a 嵌合孔
6 荷重測定部
61 反力アーム、61a ボルト孔
62 第1の荷重変換部
63 第2の荷重変換部
64 第1の基台
65 第2の基台
7 メインアーム、7a ボルト孔、7b 貫通孔
8 第1の梃子部、81 梃子アーム、82 支点片、83 第2の連結リンク
9 第2の梃子部、91 梃子アーム
10 トルクセンサ
100 錘
110 起歪体
111 第1の構造体、111a ネジ孔
112 第2の構造体、112a ネジ孔
113 起歪部
120 歪みセンサ
21 移動部、211 第1の支持部材、212 第2の支持部材、213 ボールネジ、214 直動部材、215 駆動装置、216 コントローラ、217 バランサー
22 第1のアンプ
23 第2のアンプ
24 第3のアンプ
25 処理部

Claims (3)

  1. トルクセンサの試験装置であって、
    前記トルクセンサの入力側にトルクを印加する第1のアームと、
    前記第1のアームに連結され、錘の荷重を増幅し、偶力として前記第1のアームに伝える梃子手段と、
    前記トルクセンサの出力側に接続される荷重測定手段と、
    を備える試験装置。
  2. 前記荷重測定手段は、
    前記トルクセンサの出力側に連結される第2のアームと、
    前記第2のアームを介して前記トルクセンサの出力側に接続される荷重変換手段と、
    を備える請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記錘を移動させ、前記梃子手段の力点位置を移動させる移動手段と、
    前記移動手段を前記荷重測定手段の測定値に基づいて制御する制御手段と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の試験装置。
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