JP2013139909A - 流下液膜式蒸発器 - Google Patents

流下液膜式蒸発器 Download PDF

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Genei Kin
鉉永 金
Motohiko Fukuoka
基彦 福岡
Kunitada Yo
国忠 楊
Junji Ogata
潤司 緒方
Hirokazu Fujino
宏和 藤野
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Abstract

【課題】伝熱管表面に部分的な乾き面が発生してしまい、流下液膜式蒸発器としての機能が低下してしまうのを防ぐ。
【解決手段】ケーシング20は、内部に蒸発空間sq1、入口空間sq2、折り返し空間sq3及び出口空間sq4を有しており、水平方向に延びる円筒形状を有している。伝熱管群30は、ケーシング20の蒸発空間sq1内において水平方向に延びており、多段多列に積み重ねられた複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jからなる。液冷媒流下部50は、伝熱管群30の上方から液冷媒を流下することで、該液冷媒と伝熱管30a,30b,・・・,39j内部の水との間で熱交換を行わせて、液冷媒を蒸発させる。伝熱管群30のうち、ケーシング20の縦断面視において伝熱管群30の両端の列に位置する複数の両端側伝熱管44,45は、出口側伝熱管42よりも入口側伝熱管41に多く属する。
【選択図】図4

Description

本発明は、流下液膜式蒸発器に関する。
空気調和装置の室外ユニットや給湯装置の熱源ユニット等には、空気を加熱したり冷却したりするための蒸発器や凝縮器が用いられている。蒸発器の種類としては、例えば特許文献1(特開平8−189726号公報)に開示されているように、流下液膜式蒸発器が挙げられる。流下液膜式蒸発器とは、水平に設置された伝熱管群上に液冷媒を散布することで、伝熱管内部を通る熱媒体と液冷媒との間で熱交換させる蒸発器である。
特許文献1に示す流下液膜式蒸発器においては、ケーシング内に伝熱管群が多段多列に積み重ねられる。伝熱管群の上方から液冷媒が均一に散布されると、伝熱管上には液膜が形成される。しかし、伝熱管内を通過する熱媒体の温度は、例えば伝熱管の位置によって異なるため、熱交換の度合いも伝熱管の位置によって異なる場合がある。すると、液膜の分布が不均一となってしまい、その結果伝熱管の表面には、液膜で濡れていない渇き面が部分的に発生し、蒸発器としての機能低下を招く虞がある。
そこで、本発明の課題は、伝熱管表面に部分的な乾き面が発生してしまい、流下液膜式蒸発器としての機能が低下してしまうのを防ぐことにある。
本発明の第1観点に係る流下液膜式蒸発器は、ケーシングと、伝熱管群と、液冷媒流下部とを備える。ケーシングは、内部に蒸発空間、入口空間、折り返し空間及び出口空間を有しており、水平方向に延びる円筒形状のケーシングである。蒸発空間は、熱媒体との熱交換によって液冷媒が蒸発する空間である。入口空間は、蒸発空間に流入する前の熱媒体が通る空間である。折り返し空間は、蒸発空間を通過した熱媒体が折り返される空間である。出口空間は、折り返された後再び蒸発空間を通過して該蒸発空間から流出した熱媒体が通る空間である。伝熱管群は、水平方向に延びており、蒸発空間において多段多列に積み重ねられた複数の伝熱管からなる。液冷媒流下部は、伝熱管群の上方から液冷媒を流下することで、該液冷媒と伝熱管内部の熱媒体との間で熱交換を行わせて、液冷媒を蒸発させる。そして、伝熱管群は、入口側伝熱管及び出口側伝熱管を有する。入口側伝熱管は、入口空間と折り返し空間とを結ぶ伝熱管である。出口側伝熱管は、折り返し空間と出口空間とを結ぶ伝熱管である。伝熱管群のうち、ケーシングの縦断面視において伝熱管群の両端の列に位置する複数の両端側伝熱管は、出口側伝熱管よりも入口側伝熱管に多く属する。
両端側伝熱管付近には、伝熱管内部を通る熱媒体と液冷媒との間の熱交換による蒸気が比較的集まり易いため、当該伝熱管表面には渇き面が発生し易い。しかし、この流下液膜式蒸発器では、両端側伝熱管が入口側伝熱管に多く属しているため、入口側伝熱管である両端側伝熱管に高温な水が流入したとしても、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管表面に乾き面が部分的に発生してしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
本発明の第2観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点に係る流下液膜式蒸発器であって、折り返し空間にて熱媒体が折り返される折り返し回数が1回である場合、複数の両端側伝熱管のうち半分以上が入口側伝熱管に属するように、入口空間が形成されている。
ここでは、両端側伝熱管のうち、入口側伝熱管に属する伝熱管が半分以上であるため、蒸気流量をより平均化し易くなり、局所的に蒸気流速が速くなるのを更に抑制できる。
本発明の第3観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点または第2観点に係る流下液膜式蒸発器であって、伝熱管群のうち最下段に位置する下端側伝熱管は、入口側伝熱管に属する。
ここでは、下端側伝熱管が入口側伝熱管に属しているため、蒸気流量をより平均化し易くなり、局所的に蒸気流速が早くなるのを更に抑制できる。
本発明の第4観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点から第3観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、ケーシングは、該ケーシング内部の一端部分において、入口空間及び出口空間に加え、更に仕切板を有する。仕切板は、該一端部分を仕切ることによって、入口空間及び出口空間を形成する。そして、仕切板は、ケーシングの縦断面視において、約V字形状、約U字形状及び約O形状のいずれか1つの形状を有する。
ここでは、仕切板が、ケーシングの縦断面視において約V字形状、約U字形状及び約O形状のいずれか1つの形状を有するため、蒸気流量の平均化及び蒸気流速の制御をより効果的に行うことができる。
本発明の第5観点に係る流下液膜式蒸発器は、第1観点から第4観点のいずれかに係る流下液膜式蒸発器であって、伝熱管群のうち、約中央列かつ約中央段に位置する伝熱管は、出口側伝熱管に属する。
ここでは、約中央に位置する伝熱管が出口側伝熱管に属するため、蒸気流量の平均化及び蒸気流速の制御をより効果的に行うことができる。
本発明の第1観点に係る流下液膜式蒸発器によると、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管表面に乾き面が部分的に発生してしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
本発明の第2観点及び第3観点に係る流下液膜式蒸発器によると、蒸気流量をより平均化し易くなるため、局所的に蒸気流速が速くなるのを更に抑制できる。
本発明の第4観点及び第5観点に係る流下液膜式蒸発器によると、蒸気流量の平均化及び蒸気流速の制御をより効果的に行うことができる。
本実施形態に係る流下液膜式蒸発器の外観図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器の内部構造を、3次元で示す図。 本実施形態に係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に沿って切断した場合のケーシング内部の断面図であって、当該断面を模式的に示す図。 仕切板が約V字形状を有している場合の流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面図を模式的に示す図。 図2,4の場合におけるガス冷媒の蒸気流速分布のシミュレーション結果。 従来の流下液膜式蒸発器内部の縦断面図。 図6の場合におけるガス冷媒の蒸気流速分布のシミュレーション結果。 仕切板が約U字形状を有している場合の流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面図を模式的に示す図。 図8の場合におけるガス冷媒の蒸気流速分布のシミュレーション結果。 変形例Aに係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面図を模式的に示す図。 変形例Bに係る流下液膜式蒸発器を、ケーシングの延びる方向に交差する方向に沿った縦断面図であって、当該縦断面図を模式的に示す図。
以下、本発明に係る流下液膜式蒸発器について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る流下液膜式蒸発器10の外観図である。流下液膜式蒸発器10は、図1に示すように、約円筒形状を有しており、その長手方向が水平方向となるようにして設置される。
ここで、この流下液膜式蒸発器10は、比較的大容量の冷凍サイクルの蒸発器として用いられる。具体的に、冷凍サイクルには、当該蒸発器10の他、圧縮機や凝縮器等が含まれている。圧縮機からは蒸気となったガス冷媒が吐出されるが、このガス冷媒は凝縮器にて凝縮され液冷媒に変化する。流下液膜式蒸発器10は、この液冷媒を、ケーシング20内部の伝熱管群30(後述)の上方から散布することで、伝熱管群30内の熱媒体である水と熱交換を行わせる。そして、流下液膜式蒸発器10は、当該蒸発器10内に流入した液冷媒を、一部分はガス冷媒とし残りは液冷媒として当該蒸発器10から流出させ、圧縮機に戻す。
このような流下液膜式蒸発器10は、図1〜4に示すように、主として、ケーシング20、伝熱管群30、及び液冷媒流下部50を備えている。
尚、以下の説明においては、「上」「下」「右」「左」「水平」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、流下液膜式蒸発器10が図1の状態で設置された状態での各方向を表す。
(1−1)ケーシング
ケーシング20は、図1に示すように、水平方向に延びた円筒形状を有している。ケーシング20の内部には、伝熱管群30及び液冷媒流下部50が設置されている。
水平方向に延びるケーシング20の一端部分には、水用入口21a及び水用出口21bが1つずつ設けられている。本実施形態においては、図1に示すように、水用入口21a及び水用出口21bがケーシング20の左側端部20aに設けられている場合を例に採る。水用入口21aには、高温の水が、ケーシング20の外部から内部へと流入され、水用出口21bからは、液冷媒と熱交換された後の水がケーシング20内部から外部へと流出されるようになっている。なお、本実施形態においては、水用入口21aが、水用出口21bよりも下方に位置している場合を例に採る。
ケーシング20の側面上方には、図1〜3に示すように、液冷媒用入口22a及びガス冷媒用出口22bが1つずつ設けられており、側面下方には、液冷媒用出口22cが1つ設けられている。液冷媒用入口22aには、凝縮器(図示せず)からの液冷媒がケーシング20内部に流入される。ガス冷媒用出口22bからは、ケーシング20内部にて蒸発した後の冷媒がケーシング20内部から流出し、液冷媒用出口22cからは、ケーシング20内部にて蒸発しきれず液体の状態のままケーシング20の下面に溜まった液冷媒が、ケーシング20内部から流出する。
また、図2,3に示すように、本実施形態に係るケーシング10は、その内部において、蒸発空間sq1、入口空間sq2、折り返し空間sq3、及び出口空間sq4を有している。蒸発空間sq1は、熱媒体である水と液冷媒とが熱交換を行い、当該液冷媒が蒸発する空間である。入口空間sq2は、蒸発空間sq1に流入する前の水が通る空間である。折り返し空間sq3は、蒸発空間sq1を通過した水が折り返される空間である。出口空間sq4は、折り返し空間sq3にて折り返された後、再び蒸発空間sq1を通過して該蒸発空間sq1から流出した水が通る空間である。本実施形態においては、図3に示すように、蒸発空間sq1はケーシング20内部の約中央に位置し、入口空間sq2は、蒸発空間sq1の左側、より具体的にはケーシング20の左側端部20aに位置している。折り返し空間sq3は、ケーシング20の内部において、入口空間sq2とは逆側である蒸発空間sq1の右側、つまりはケーシング20の右側端部20bに位置している。出口空間sq4は、ケーシング20内部において、入口空間sq2と同様にケーシング20の左側端部20aに位置している。
そして、入口空間sq2は、水用入口21aと接続されており、水は水用入口21aを介して入口空間sq2内に流入される。一方で、出口空間sq4は、水用出口21bと接続されており、蒸発空間sq1から出口空間sq4に流入した水は、水用出口21bを介して流下液膜式蒸発器10の外部へと流出する。
特に、ケーシング20は、図2〜4に示すように、該ケーシング20の内部において、仕切板25を更に有している。仕切板25は、ケーシング20の左側端部20aに位置しており、該左側端部20aを仕切ることによって入口空間sq2と出口空間sq4とを形成している。本実施形態においては、この仕切板25は、入口空間sq2と出口空間sq4とを単に仕切っているのではなく、その形状を特殊なものとすることで、蒸発空間sq1内におけるガス冷媒の流れる量(以下、蒸気流量と言う)の局所的な偏りを減らし、蒸気流量の平均化を行っている。
なお、仕切板25の形状については、「(2)仕切板の形状」にて詳述する。
(1−2)伝熱管群
伝熱管群30は、図4に示すように、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jによって構成されている。各伝熱管30a,30b,・・・,39jの内部には、熱媒体である水が通過し、各伝熱管30a,30b,・・・,39jの外部には、液冷媒またはガス冷媒が接触する。これにより、各伝熱管30a,30b,・・・,39j上においては、冷媒と当該管30a,30b,・・・,39j内部の水とが熱交換を行うようになる。
各伝熱管30a,30b,・・・,39jは、例えば銅やアルミニウム等によって形成されており、ケーシング20内部の蒸発空間sq1において水平方向に延びるようにして配置されている。特に、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jは、図2,4に示すように、蒸発空間sq1において、多段多列に積み重ねられている。
また、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jは、図2〜4に示すように、入口側伝熱管41と出口側伝熱管42とのいずれかに属している。入口側伝熱管41は、入口空間sq2と折り返し空間sq3とを結ぶ伝熱管である。出口側伝熱管42は、折り返し空間sq3と出口空間sq4とを結ぶ伝熱管である。即ち、入口側伝熱管41と出口側伝熱管42とは、折り返し空間sq3を介して互いに接続されている。従って、入口側伝熱管41には、入口空間sq2から流入してきた水が通過する。入口側伝熱管41を通過した水は、折り返し空間sq3にて折り返されて、出口側伝熱管42内を流れることとなる。即ち、本実施形態においては、折り返し空間sq3において水が折り返される折り返し回数が1回である場合を例に採っている。
なお、本実施形態においては、図4に示すように、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jが10段×10列に積み重ねられている場合を例に採る。しかし、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jの段数及び列数は、10段×10列に限定されるものではなく、複数段及び複数列であればよい。特に、複数の伝熱管の段数及び列数は、2段×3列以上であることが好ましい。
(1−3)液冷媒流下部
液冷媒流下部50は、図2〜4に示すように、ケーシング20の蒸発空間sq1において、伝熱管群30の上方に位置している。液冷媒流下部50は、伝熱管群30の上方から液冷媒を流下することにより、該液冷媒と伝熱管30a,30b,・・・,39j内部の水との間で熱交換を行わせて液冷媒を蒸発させる。
このような液冷媒流下部50は、例えば、液分散板である第1部材51及び第2部材52によって構成されている。第1部材51は、液冷媒用入口22aと接続されており、第2部材52の上方に位置していると共に、第2部材52とは所定距離離れて位置している。第2部材52は、伝熱管群30の上部において該伝熱管群30を覆うようにして配置されている。液冷媒用入口22aから流入した液冷媒は、第1部材51によって第2部材52側へと散布され、更に第2部材52から伝熱管群30上へと散布されるようになる。これにより、伝熱管群30上には、図2に示す液膜61が形成される。
(2)仕切板の形状
しかし、上記液膜61は、伝熱管30a,30b,・・・,39jの表面において発生したガス冷媒である蒸気の、蒸気流による悪影響を受けやすい。そのため、最下段に位置する下端側伝熱管43の方向に液冷媒が流下するに従って、液膜61の分布は不均一になり、伝熱管30a,30b,・・・,39jの表面には、液膜61で濡らされない渇き面が部分的に発生する。また、液膜61の薄い部分においても、蒸気によって液膜61は消失し、伝熱管30a,30b,・・・,39jの表面上には渇き面が発生してしまう。この部分的な乾き面の発生は、流下液膜式蒸発器10の蒸発器としての機能を低下させる要因となる。
特に、ガス冷媒である蒸気の発生量は、伝熱管30a,30b,・・・,39j内を通る水の温度に応じて異なっており、最も高温となる入口側伝熱管41の入口空間sq2近傍と最も低温となる出口側伝熱管42の出口空間sq4近傍とでは、蒸気の発生量は例えば約5倍程度も異なってしまう。更に、ケーシング20の縦断面視において両端の列に位置する両端側伝熱管44,45付近には(図4参照)、蒸気が集まり易く、その流速が他の部分に比べて速くなっており、よってエントレインメントが大きくなる。この現象は、図6に示すように、ケーシング20の縦断面視において、左右方向にほぼ一直線に延びるようにして仕切板25’が配置された従来例では、顕著となる(図7)。
なお、図6では、仕切板25’の下方に位置する伝熱管が入口側伝熱管41’であり、仕切板25’の上方に位置する伝熱管が出口側伝熱管42’となっている。入口側伝熱管41’と出口側伝熱管42’との数が等しくなるように、仕切板25’は、約中央段付近に配置されている。図7では、仕切板25’が図6に示すように配置されている場合におけるガス冷媒の蒸気速度分布のシミュレーション結果を、縦軸及び横軸を伝熱管の位置として表している。図7では、上段から下段に向かって“第1段”“第2段”・・・と段番号を付すと共に、左列から右列に向かって“第1列”“第2列”・・・と列番号を付している。仕切板25’が図6に示すように配置されている場合、図7に示すように、第1列第8〜9段、及び第10列第8段〜9段付近の蒸気流速が最も高く(最大流速=4.0m/s)、この第1列第8〜9段及び第10列第8〜9段を中心として約同心円状に徐々に蒸気速度は低くなっている。しかし、当該同心円状に広がる蒸気速度は、出口側伝熱管42’の位置における流速と比較すると、以前として蒸気速度は高い。
これに対し、本実施形態に係る仕切板25は、複数の両端側伝熱管44,45が出口側伝熱管42よりも入口側伝熱管41に多く属するようにするための仕切り形状を有している。特に、本実施形態においては、水の折り返し回数が1回であるため、両端側伝熱管44,45のうち半分以上が入口側伝熱管41に属するように、仕切板25によって入口空間sq2が形成されている。
このような機能を有する仕切板25の具体的形状としては、以下の2つが挙げられる。
(2−1)V字形状
図2,4では、ケーシング20の縦断面視において、仕切板25が約V字形の仕切り形状を有している場合を表している。仕切板25は、隣接する伝熱管30a,30b,・・・,39j同士の間を縫うようにして、約V字形状を有している。そして、仕切板25は、ほぼ左右対称の形状となっている。
即ち、第1列に位置する伝熱管30a,・・・,39aである左端側伝熱管44、及び第10列に位置する伝熱管30j,・・・,39jである右端側伝熱管45においては、最上段(第1段)に位置する伝熱管39a,39jのみが出口側伝熱管42であり、他の伝熱管30a,・・・,38a,30j,・・・,38jは、全て入口側伝熱管41に属する。次いで、第1列の右隣に位置する第2列、及び第10列の左隣に位置する第9列それぞれに位置する伝熱管30b,・・・,30h,・・・においては、第1段目から第3段目までに位置する伝熱管までが、出口側伝熱管42に属し、他の伝熱管(つまり、第4段目から第10段目に位置する伝熱管)は、全て入口側伝熱管41に属する。このように、約中央の列に行くにしたがって、徐々に1列あたりの出口側伝熱管42に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数は多くなり、ほぼ中央の列である第5列、第6列に位置する伝熱管においては、第10段目に位置する伝熱管30e,30fを除き、第1段目から第9段目に位置する伝熱管は、全て出口側伝熱管42に属する。
また、伝熱管群30のうち、最下段に位置する下端側伝熱管43は、全てが入口側伝熱管41に属している。そして、伝熱管群30のうち、約中央列かつ約中央段に位置する伝熱管、即ち第5,6列かつ約5,6段に位置する4つの伝熱管を含めて、最上段である第1段目に位置する上段側伝熱管46は、出口側伝熱管42に属している。
この場合の蒸気流速分布を、図5に示す。図5は、仕切板25が図2,4に示すように約V字形状を有する場合におけるガス冷媒の蒸気速度分布のシミュレーション結果を、縦軸及び横軸を伝熱管30a,30b,・・・,30jの位置として表している。図5では、図7と同様、上段から下段に向かって“第1段”“第2段”・・・と段番号を付すと共に、左列から右列に向かって“第1列”“第2列”・・・と列番号を付している。図5では、第1列第7〜9段、及び第10列第7〜9段付近の蒸気流速が最も高く、その周りの伝熱管の位置での蒸気流速は、出口側伝熱管42の位置よりも速いが、最大流速は2.7m/sであり、図7の場合に比して蒸気流速の平均値は低くなっている。従って、その分、伝熱管30a,30b,・・・39j表面における渇き面の形成が抑制されている。
まとめると、図2,4では、ケーシング20の縦断面視において伝熱管群30の外側、つまりはケーシング20の壁面付近に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは入口側伝熱管41に属し、伝熱管群30の内側、つまりはケーシング20の壁面付近から離れかつ液冷媒流下部50に近い部分に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは出口側伝熱管42に属するように、仕切板25が約V字形状を有している。これにより、比較的蒸気が集まり易い両端側伝熱管44,45は、その多くが、高温な水が流入する入口側伝熱管41であるため、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。即ち、蒸気流量が集まる部分をなるべく分散させて、蒸気流量の局所的な偏りを減らしている。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管30a,30b,・・・,39j表面に乾き面ができてしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
なお、仕切板25が約V字形状を有する場合においては、図6,7の場合と同様、入口側伝熱管41に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数は、出口側伝熱管42に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数と等しい。
(2−2)U字形状
図8では、ケーシング20の縦断面視において、仕切板25が約U字形の仕切り形状を有している場合を表している。図8においても、V字形状の場合と同様、仕切板25は、隣接する伝熱管30a,30b,・・・,39j同士の間を縫うようにして、約U字形状を有している。そして、仕切板25は、ほぼ左右対称の形状となっている。
第1列及び第10列に位置する両端側伝熱管44,45、第2列に位置する伝熱管30b,・・・、及び第9列に位置する伝熱管30i,・・・においては、全ての伝熱管30a,30b,・・・,30h,30j,・・・が入口側伝熱管41に属する。第3,4列、及び第7,8列それぞれに位置する伝熱管30c,・・・,30h,・・・においては、最下段である第10段目と、その上に位置する第9段目とに位置する伝熱管は、入口側伝熱管41に属するが、他の伝熱管(つまり、第1段目から第8目までに位置する伝熱管)は、全て出口側伝熱管42に属する。略中央列である第5,6列においては、最下段である第10段目に位置する伝熱管30e,30fのみが入口側伝熱管41に属するが、他の伝熱管(つまり、第1段目から第9段目までに位置する伝熱管)は、全て出口側伝熱管42に属する。
また、伝熱管群30のうち、最下段に位置する下端側伝熱管43は、図2,4の約V字形状である場合と同様、全てが入口側伝熱管41に属している。そして、伝熱管群30のうち、約中央列かつ約中央段に位置する伝熱管、つまりは第5,6列かつ第5,6段に位置する4つの伝熱管は、出口側伝熱管42に属している。
この場合の蒸気流速分布を、図9に示す。図9は、仕切板25が約U字形状を有する場合におけるガス冷媒の蒸気速度分布のシミュレーション結果を、縦軸及び横軸を伝熱管30a,30b,・・・,30jの位置として表している。図9では、図5,7と同様、上段から下段に向かって“第1段”“第2段”・・・と段番号を付すと共に、左列から右列に向かって“第1列”“第2列”・・・と列番号を付している。図9では、第1列第8〜9段、及び第10列第8〜9段付近の蒸気流速が最も高く、その周りの伝熱管の位置での蒸気流速は、出口側伝熱管42に向かって徐々に低下している。この場合、最大流速は約2.4m/sであり、図5に比して最大流速は下がっている。そして、図9の蒸気流速の平均値も、図5に比して下がっている。従って、その分、伝熱管30a,30b,・・・39j表面における渇き面の形成がより抑制されていることが分かる。
まとめると、ケーシング20の縦断面視において仕切板25が約V字形状を有する場合と同様、図8では、伝熱管群30の外側、つまりはケーシング20の壁面付近に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは入口側伝熱管41に属し、伝熱管群30の内側、つまりはケーシング20の壁面付近から離れかつ液冷媒流下部50に近い部分に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは出口側伝熱管42に属するように、仕切板25が約U字形状を有している。これにより、比較的蒸気が集まり易い両端側伝熱管44,45は、その全てが、高温な水が流入する入口側伝熱管41であるため、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。即ち、蒸気流量が集まる部分をなるべく分散させて、蒸気流量の局所的な偏りを減らしている。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管30a,30b,・・・,39j表面に乾き面ができてしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
なお、仕切板25が約U字形状を有する場合においても、入口側伝熱管41に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数は、出口側伝熱管42に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数と等しい。
(3)特徴
(3−1)
ケーシング20の縦断面視において伝熱管群30の両端の列に位置する両端側伝熱管44,45付近には、伝熱管30a,30b,・・・,39j内部を通る水と液冷媒との間の熱交換による蒸気(ガス冷媒)が比較的集まり易いため、当該伝熱管30a,30b,・・・,39j表面には渇き面が発生し易い。しかし、本実施形態に係る流下液膜式蒸発器10では、両端側伝熱管44,45が出口側伝熱管42よりも入口側伝熱管41に多く属している。そのため、入口側伝熱管41である両端側伝熱管44,45に高温な水が流入しても、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管30a,30b,・・・,39j表面に乾き面が部分的に発生してしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
(3−2)
また、本実施形態では、折り返し空間sq3にて水が折り返される折り返し回数は1回である。この場合、複数の両端側伝熱管44,45のうち半分以上が入口側伝熱管41に属するように、仕切板25によって入口空間sq2が形成されている。これにより、蒸気流量をより平均化し易くなるため、局所的に蒸気流速が速くなるのを更に抑制できる。
(3−3)
また、本実施形態では、伝熱管群30のうち最下段に位置する下端側伝熱管43は、入口側伝熱管41に属する。これにより、蒸気流量をより平均化し易くなり、局所的に蒸気流速が早くなるのを更に抑制できる。
(3−4)
また、本実施形態のケーシング20は、該ケーシング20内部の左側端部20aにおいて、入口空間sq2及び出口空間sq4に加え、更に仕切板25を有する。仕切板25は、ケーシング20内部の左側端部20aを仕切ることによって、入口空間sq2及び出口空間sq4を形成している。特に、仕切板25は、ケーシング20の縦断面視において、約V字形状または約U字形状を有する。これにより、蒸気流量の平均化及び蒸気流速の制御をより効果的に行うことができる。
(3−5)
また、本実施形態では、伝熱管群30のうち、約中央列かつ約中央段に位置する伝熱管は、出口側伝熱管42に属する。これにより、蒸気流量の平均化及び蒸気流速の制御をより効果的に行うことができる。
(4)変形例
(4−1)変形例A
上記実施形態では、図2,4,8に示すように、ケーシング20の縦断面視において、仕切板25が約V字形状または約U字形状である場合について説明した。
しかし、本発明では、複数の両端側伝熱管44,45が出口側伝熱管42よりも入口側伝熱管41に多く属するように、仕切板25が形作られていれば良い。従って、仕切板25は、約V字形状及び約U字形状以外の形状を有していても良い。約V字形状及び約U字形状以外の形状としては、例えば図10に示すような形状が挙げられる。
図10の仕切板25は、液冷媒流下部50に向けて徐々に出口側伝熱管42に属する伝熱管の1段あたりの数が減少するような形状を有している。そして、ここでも、仕切板25は、ほぼ左右対称の形状となっている。この場合、両端側伝熱管44,45、下端側伝熱管43及び第9段目に位置する伝熱管は、全て入口側伝熱管41に属する。そして、第2,9列においては、第6〜8段目に位置する伝熱管が出口側伝熱管42に属し、他の伝熱管は、入口側伝熱管41に属する。第3,8列においては、第2〜8段目に位置する伝熱管が出口側伝熱管42に属し、他の伝熱管は、入口側伝熱管41に属する。第4〜7列においては、第1〜8段目に位置する伝熱管が、出口側伝熱管42に属する。
この場合においても、伝熱管群30の外側、つまりはケーシング20の壁面付近に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは、入口側伝熱管41に属している。これにより、比較的蒸気が集まり易い両端側伝熱管44,45は、その全てが、高温な水が流入する入口側伝熱管41であるため、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管30a,30b,・・・,39j表面に乾き面ができてしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
なお、図10の場合においても、入口側伝熱管41に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数は、出口側伝熱管42に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数と等しい。
(4−2)変形例B
仕切板25のその他の形状としては、図11に示すような形状も挙げられる。図11では、ケーシング20の縦断面視において、仕切板25が約O形状の仕切り形状を有している場合を表している。そして、ここでも、仕切板25は、ほぼ左右対称の形状となっている。
この場合、両端側伝熱管44,45、下端側伝熱管43、第2及び第9列に位置する伝熱管、上段側伝熱管46は、全て入口側伝熱管41に属しており、これ以外の他の伝熱管は、全て出口側伝熱管42に属している。つまり、出口側伝熱管42は、入口側伝熱管41によって囲まれるように、仕切板25が形成されている。
この場合においても、伝熱管群30の外側、つまりはケーシング20の壁面付近に位置する伝熱管30a,30b,・・・,39jは、入口側伝熱管41に属している。これにより、比較的蒸気が集まり易い両端側伝熱管44,45は、その全てが、高温な水が流入する入口側伝熱管41であるため、蒸気流量を平均化することができ、局所的に蒸気流速が速くなってしまうのを抑えることができる。従って、エントレインメントが生じるのを防ぎ、伝熱管30a,30b,・・・,39j表面に乾き面ができてしまうのを抑制することができるため、蒸発器としての性能低下を防ぐことができる。
なお、図11の場合においても、入口側伝熱管41に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数は、出口側伝熱管42に属する伝熱管30a,30b,・・・,39jの数と等しい。
(4−3)変形例C
上記実施形態では、全ての伝熱管30a,30b,・・・,39jが、入口側伝熱管41または出口側伝熱管42のいずれかに属している場合について説明した。しかし、複数の伝熱管30a,30b,・・・,39jは、入口側伝熱管41または出口側伝熱管42のいずれにも属さない伝熱管を有していてもよい。
即ち、本発明は、折り返し空間sq3において水が1回のみ折り返される場合のみならず、複数回折り返される場合においても、適用することができる。この場合、折り返し空間は、ケーシングの両端部分(つまり、図3では、ケーシング20の左側端部20a及び右側端部20b)に形成されることとなり、ケーシングの両端端部それぞれにある折り返し空間と折り返し空間との間を繋ぐ伝熱管は、入口側伝熱管及び出口側伝熱管のいずれにも属さないこととなる。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、伝熱管30a,30b,・・・,39j内を通る熱媒体が水である場合について説明した。しかし、伝熱管30a,30b,・・・,39j内を通る熱媒体は、水以外であってもよい。
10 流下液膜式蒸発器
20 ケーシング
20a ケーシングの左側端部
20b ケーシングの右側端部
21a 水用入口
21b 水用出口
22a 液冷媒用入口
22b ガス冷媒用出口
22c 液冷媒用出口
25 仕切板
sq1 蒸発空間
sq2 入口空間
sq3 折り返し空間
sq4 出口空間
30 伝熱管群
30a,30b,・・・,39j 伝熱管
41 入口側伝熱管
42 出口側伝熱管
43 下段側伝熱管
44 左端側伝熱管(両端側伝熱管)
45 右端側伝熱管(両端側伝熱管)
46 上端側伝熱管
50 液冷媒流下部
61 液膜
特開平8−189726号公報

Claims (5)

  1. 内部に熱媒体との熱交換によって液冷媒が蒸発する蒸発空間(sq1)と、前記蒸発空間に流入する前の前記熱媒体が通る入口空間(sq2)と、前記蒸発空間を通過した前記熱媒体が折り返される折り返し空間(sq3)と、折り返された後再び前記蒸発空間を通過して該蒸発空間から流出した前記熱媒体が通る出口空間(sq4)とを有し、水平方向に延びる円筒形状のケーシング(20)と、
    水平方向に延びており、前記蒸発空間において多段多列に積み重ねられた複数の伝熱管からなる伝熱管群(30)と、
    前記伝熱管群の上方から前記液冷媒を流下することで、該液冷媒と前記伝熱管内部の前記熱媒体との間で熱交換を行わせて前記液冷媒を蒸発させる液冷媒流下部(50)と、
    を備え、
    前記伝熱管群(30)は、前記入口空間(sq2)と前記折り返し空間(sq3)とを結ぶ入口側伝熱管(41)、及び前記折り返し空間(sq3)と前記出口空間(sq4)とを結ぶ出口側伝熱管(42)を有しており、
    前記伝熱管群のうち、前記ケーシングの縦断面視において前記伝熱管群の両端の列に位置する複数の両端側伝熱管は、前記出口側伝熱管よりも前記入口側伝熱管に多く属する、
    流下液膜式蒸発器(10)。
  2. 前記折り返し空間にて前記熱媒体が折り返される折り返し回数が1回である場合、複数の前記両端側伝熱管のうち半分以上が前記入口側伝熱管に属するように、前記入口空間(sq2)が形成されている、
    請求項1に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  3. 前記伝熱管群のうち最下段に位置する下端側伝熱管は、前記入口側伝熱管に属する、
    請求項1または2に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  4. 前記ケーシングは、該ケーシング内部の一端部分において、前記入口空間(sq2)及び前記出口空間(sq4)に加え、更に該一端部分を仕切ることによって前記入口空間及び前記出口空間を形成する仕切板(25)を有しており、
    前記仕切板(25)は、前記ケーシングの縦断面視において、約V字形状、約U字形状及び約O形状のいずれか1つの形状を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
  5. 前記伝熱管群のうち約中央列かつ約中央段に位置する伝熱管は、前記出口側伝熱管(42)に属する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の流下液膜式蒸発器(10)。
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