JP2013138513A - マルチバンド整合回路 - Google Patents

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Atsushi Fukuda
敦史 福田
Koji Okazaki
浩司 岡崎
Shoichi Narahashi
祥一 楢橋
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Abstract

【課題】マルチバンド整合回路の挿入損失を低減する。
【解決手段】入力端子に誘導性素子42と容量性素子41の一端をそれぞれ接続し、誘導性素子42の他端を第1スイッチSWLを介して接地し、容量性素子41の他端を第2スイッチSWHを介して接地する。誘導性素子42と第1スイッチSWLの接続点に低帯域整合回路10Lを接続し、容量性素子41と第2スイッチSWHの接続点に高帯域整合回路10Hを接続し、低帯域整合回路10L及び高帯域整合回路10Hの出力端に負荷30をそれぞれ接続する。低帯域整合回路10Lまたは高帯域整合回路10Hは、主整合回路と、主整合回路に直列に接続された1つ以上の伝送線路と、各伝送線路の、主整合回路と反対側の端に一端が接続された第3スイッチと、各第3スイッチの他端に接続された整合ブロックとで構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の周波数帯で動作するマルチバンド整合回路、特に、マルチバンド整合回路の低損失化に関する。
無線機に含まれる不可欠な装置として電力増幅器がある。電力増幅器は増幅素子と、インピーダンス整合回路で構成される。従来の整合回路は、特定の周波数でのみ整合条件を満たすことが望まれていた。しかし、例えば移動通信システムでは複数の周波数帯が使用されており、複数の周波数帯で動作する電力増幅器が要求されている。
そのような技術の1つとして、例えば特許文献1に使用周波数帯ごとのバンドパスフィルタにより入力信号を各周波数帯に分離し、それぞれの周波数帯に対し整合回路を設けることが示されている。その例を図10に示す。この例では広域側と低域側の2つの周波数帯を使用する場合であり、任意のデバイス、例えば増幅素子20の出力に接続された入力端子P2に高帯域用帯域通過フィルタ(HBPF)40Hと低帯域用帯域通過フィルタ(LBPF)40Lの一端がそれぞれ接続され、それらの帯域通過フィルタの他端と出力端子P1H,P1Lとの間にそれぞれ整合回路50H,50Lが接続されている。出力端子P1H,P1LにはインピーダンスZ0の負荷30H,30Lがそれぞれ接続されている。
特開平11-97946号公報
整合回路50Hは高帯域でのフィルタ40Hを通したインピーダンス整合を端子P1HとP2間で取るように設定されており、整合回路50Lは低帯域でのフィルタ40Lを通したインピーダンス整合を端子P1LとP2間で取るように設定されている。帯域通過フィルタは一般に2つ以上のリアクタンス素子で構成される。帯域通過フィルタの帯域外信号の阻止を高めるためにフィルタ段数を増すと、挿入損失が大となる問題がある。高帯域側と低帯域側の回路の分離を高めるため、図に破線で示すように入力端子P2とフィルタ40H及び入力端子P2とフィルタ40L間にそれぞれスイッチSWH,SWLを挿入することが考えられるが、例えば高出力増幅素子20を構成するトランジスタの出力インピーダンスは非常に小さい(例えば数Ω以下)ので、スイッチのオン抵抗による挿入損失が大となる問題がある。オン抵抗の小さいスイッチを使用することが望まれるが、スイッチとしてトランジスタやダイオードを使用する場合、オン抵抗の小さいスイッチはオフ時の分離度(アイソレーション特性)が低下するという問題がある。従ってある程度のオン抵抗は許容せざるを得ない。
この発明はこのような問題を解決し、挿入損失の少ないマルチバンド整合回路を提供することである。
この発明によるマルチバンド整合回路は、
kを予め定められた2以上の整数として、
主整合回路と、k−1個の伝送線路と、k−1個のスイッチと、k−1個の整合ブロックとを含み、
kが3以上の整数の場合:
jを1からk-2までの各整数を表すとして、
主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
第jの伝送線路の他端は第j+1の伝送線路の一端に接続されており、
第jの伝送線路と第j+1の伝送線路との接続部に第jのスイッチの一端が接続されており、
第jのスイッチの他端は第jの整合ブロックに接続されており、
第k−1の伝送線路の他端には第k−1のスイッチの一端が接続されており、
第k−1のスイッチの他端は第k−1の整合ブロックに接続されており、
kが2の場合:
主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
第1の伝送線路の他端には第1のスイッチの一端が接続されており、
第1のスイッチの他端は第1の整合ブロックに接続されている、
構成を有するk帯域切替整合回路を用いて、
予め定められたN個(ただし、Nは予め定められた3以上の整数である)の周波数帯のそれぞれで動作するマルチバンド整合回路であって、
N個の周波数帯は、第1帯域と、当該第1帯域より高帯域の第2帯域とに区分されており(ただし、第1帯域はn個の周波数帯を含み、第2帯域はm個の周波数帯を含み、N=n+mを満たす)、
マルチバンド整合回路は、
交流回路に接続される入力端子と、
予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第1出力端子と、
予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第2出力端子と、
入力端子に一端が接続された誘導性素子と、
誘導性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第1スイッチと、
入力端子に一端が接続された容量性素子と、
容量性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第2スイッチと、
誘導性素子と第1スイッチとの第1接続部と第1出力端子との間に挿入されており、第1帯域で、第1接続部でのインピーダンスを第1出力端子でのインピーダンスに整合させる第1帯域整合回路と、
容量性素子と第2スイッチとの第2接続部と第2出力端子との間に挿入されており、第1帯域より高帯域の第2帯域で、第2接続部でのインピーダンスを第2出力端子でのインピーダンスに整合させる第2帯域整合回路とを含み、
第1帯域整合回路は、nが2以上である場合に、当該nをkとした場合のk帯域切替整合回路であり、
第2帯域整合回路は、mが2以上である場合に、当該mをkとした場合のk帯域切替整合回路であることを特徴とする。
あるいは、この発明によるマルチバンド整合回路は、
kを予め定められた2以上の整数として、
主整合回路と、k−1個の伝送線路と、k−1個のスイッチと、k−1個の整合ブロックとを含み、
kが3以上の整数の場合:
jを1からk-2までの各整数を表すとして、
主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
第jの伝送線路の他端は第j+1の伝送線路の一端に接続されており、
第jの伝送線路と第j+1の伝送線路との接続部に第jのスイッチの一端が接続されており、
第jのスイッチの他端は第jの整合ブロックに接続されており、
第k−1の伝送線路の他端には第k−1のスイッチの一端が接続されており、
第k−1のスイッチの他端は第k−1の整合ブロックに接続されており、
kが2の場合:
主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
第1の伝送線路の他端には第1のスイッチの一端が接続されており、
第1のスイッチの他端は第1の整合ブロックに接続されている、
構成を有するk帯域切替整合回路を用いて、
予め定められたN個(ただし、Nは予め定められた4以上の整数である)の周波数帯のそれぞれで動作するマルチバンド整合回路であって、
N個の周波数帯は、第1帯域と、当該第1帯域より高帯域の第2帯域と、当該第1帯域と当該第2帯域の間の第3帯域とに区分されており(ただし、第1帯域はn個の周波数帯を含み、第2帯域はm個の周波数帯を含み、第3帯域はp個の周波数帯を含み、N=n+m+pを満たす)、
マルチバンド整合回路は、
交流回路に接続される入力端子と、
予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第1出力端子と、
予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第2出力端子と、
予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第3出力端子と、
入力端子に一端が接続された誘導性素子と、
誘導性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第1スイッチと、
入力端子に一端が接続された容量性素子と、
容量性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第2スイッチと、
入力端子に一端が接続され、第3帯域に共振周波数を有する直列共振器と、
直列共振器の他端に一端が接続され他端が接地された第3スイッチと、
誘導性素子と第1スイッチとの第1接続部と第1出力端子との間に挿入されており、第1帯域で、第1接続部でのインピーダンスを第1出力端子でのインピーダンスに整合させる第1帯域整合回路と、
容量性素子と第2スイッチとの第2接続部と第2出力端子との間に挿入されており、第1帯域より高帯域の第2帯域で、第2接続部でのインピーダンスを第2出力端子でのインピーダンスに整合させる第2帯域整合回路と、
直列共振器の他端と第3出力端子との間に挿入されており、第3帯域で、直列共振器の他端でのインピーダンスを第3出力端子でのインピーダンスに整合させる第3帯域整合回路とを含み、
第1帯域整合回路は、nが2以上である場合に、当該nをkとした場合のk帯域切替整合回路であり、
第2帯域整合回路は、mが2以上である場合に、当該mをkとした場合のk帯域切替整合回路であり、
第3帯域整合回路は、pが2以上である場合に、当該pをkとした場合のk帯域切替整合回路であることを特徴とする。
本発明によれば、マルチバンド整合回路の挿入損失を低減することが可能であり、増幅装置に接続した場合、複数の周波数の信号を、効率良く増幅することができる。
この発明によるマルチバンド整合回路の第1実施例を示すブロック図。 この発明によるマルチバンド整合回路の第2実施例を示すブロック図。 この発明に適用可能な帯域切替型整合回路の従来例を示すブロック図。 図3の整合回路を図1のマルチバンド整合回路に適用した実施例のブロック図。 図3の整合回路を図2のマルチバンド整合回路に適用した実施例のブロック図。 図3による帯域切替型整合回路におけるオン抵抗による損失特性を示すグラフ。 図4の実施例によるマルチバンド整合回路におけるオン抵抗による損失特性を示すグラフ。 この発明によるマルチバンド整合回路の使用例を示すブロック図。 この発明によるマルチバンド整合回路の他の使用例を示すブロック図。 従来のマルチバンド整合回路の例を示すブロック図。
以下、この発明によるマルチバンド整合回路の実施例を図を参照して説明する。
[第1実施例]
図1はこの発明によるマルチバンド整合回路の第1実施例を示す。この実施例は高帯域と低帯域の2つのバンドに対応するマルチバンド整合回路の例であり、その入力端子P2は任意のデバイスとしての例えば増幅素子20の出力に接続される。このマルチバンド整合回路は、入力端子P2に一端が接続された誘導性素子42と、その誘導性素子42の他端とグランド間に接続されたスイッチSWLと、誘導性素子42とスイッチSWLの接続点と出力端子P1L間に接続された低帯域整合回路10Lと、入力端子P2に一端が接続された容量性素子41と、その容量性素子41の他端とグランド間に接続されたスイッチSWHと、容量性素子41とスイッチSWHの接続点と出力端子P1Hとの間に接続された高帯域整合回路10Hとから構成されている。出力端子P1L,P1HにはそれぞれインピーダンスZ0の負荷30L,30Hが接続される。
容量性素子41を容量Cのコンデンサ、誘導性素子42をインダクタンスLのインダクタとすると、周波数fでの各素子のインピーダンスはそれぞれ次式となる。
Figure 2013138513
ここで、低帯域FLの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWHをオン状態(導通状態)とし、スイッチSWLをオフ状態(非導通状態)とする。低帯域整合回路10Lは、低帯域整合回路10Lの入力から増幅素子20側を見たインピーダンスを負荷30LのインピーダンスZ0に整合するよう設定されている。式(1)から周波数fがより低いFLの場合、ZCは大きくなるので、スイッチSWHに流れるFLの高周波信号電流は小さくなる。従って、スイッチSWHのオン抵抗による損失は小さくなる。一方、(2) により低帯域FLでの誘導性素子42のインピーダンスは小さく、低帯域整合回路10Lに流れ込む高周波信号電流は大となる。
高帯域FHの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWLをオン状態とし、スイッチSWHをオフ状態とする。高帯域整合回路10Hはこの時、高帯域整合回路10Hの入力から増幅素子20側を見たインピーダンスを負荷30HのインピーダンスZ0に整合するよう設定されている。式(2)から周波数がより高いFHの場合、ZLは大きくなるので、スイッチSWLに流れる高帯域FHの高周波信号電流は小さくなる。従って、スイッチSWLのオン抵抗による損失は小さくなる。一方、式(1) により高帯域FHでの容量素子41のインピーダンスZCは小さく、高帯域整合回路10Hに流れ込む高周波信号電流は大となる。また、スイッチSWHをオン状態(導通状態)とした場合には、高帯域整合回路10Hの入力が、スイッチSWLをオン状態(導通状態)とした場合には、低帯域整合回路10Lの入力が、それぞれショートとなるため、スイッチSWHをオン状態(導通状態)とした場合には、高帯域整合回路10Hが、スイッチSWLをオン状態(導通状態)とした場合には、低帯域整合回路10Lは回路から完全に切り離された状態となり、影響しなくなる。
また、図1の構成によれば、バンドバスフィルタを用いずに周波数帯を分けることができ、低損失で低帯域、高帯域の信号を分配できる。さらに、スイッチSWL,SWHがオン状態のときにオン抵抗に流れる電流は小さいため、スイッチの挿入損失も小さくなる。本回路を増幅素子の入力側に用いれば、入力整合回路を構成できる。
図1の実施例において、低帯域整合回路10L及び高帯域整合回路10Hとしては、従来のどのような構成の整合回路を使用してもよい。また、スイッチSWL,SWHとしては例えばトランジスタスイッチ、ダイオードスイッチ、MEMSスイッチ、等を使用することができる。
[第2実施例]
図1は2つの周波帯に分ける例を示したが、図2の実施例は3つの周波帯に分ける例を示し、その構成は図1の構成に、更に中帯域整合回路を追加したものである。具体的には、図1において容量性素子と誘導性素子の直列接続により構成された直列共振器43の一端を容量性素子41と誘導性素子42の接続点に接続し、他端とグランド間にスイッチSWMを接続し、直列共振器43の他端と負荷30Mが接続される出力端子P1Mとの間に中帯域整合回路10Mを接続した構成となっている。低帯域FL、中帯域FM、高帯域FHはFL<FM<FHの関係にある。
増幅素子20から中帯域信号が出力されている場合は、スイッチSWH,SWLをオン状態とし、スイッチSWMをオフ状態とする。中帯域整合回路10Mはこの時、中帯域整合回路10Mの入力から増幅素子20側を見たインピーダンスを負荷30MのインピーダンスZ0に整合するよう設定されている。スイッチSWH、SWLがオン状態なので、高帯域整合回路10H及び低帯域整合回路10Lの入力は接地され、高周波信号はこれら整合回路に入力せず、中帯域信号は中帯域整合回路10Mに入力される。容量CのキャパシタとインダクタンスLのインダクタによる直列共振器43のインピーダンスZR
Figure 2013138513
で表される。従って、共振周波数f0=1/2π√(CL)の時、インピーダンスZRは極小になる。
増幅素子20から中帯域信号が出力されている場合は、スイッチSWH,SWLをオン状態とし、スイッチSWMをオフ状態とすることで中帯域信号は直列共振器43を介して中帯域整合回路10Mに与えられ、負荷30Mと整合か取られる。増幅素子20から高帯域信号FHが出力されている場合は、スイッチSWL,SWMをオン状態とし、スイッチSWHをオフ状態とする。また、増幅素子20から低帯域信号FLが出力されている場合は、スイッチSWH,SWMをオン状態とし、スイッチSWLをオフ状態とする。
スイッチSWMをオン状態とすることで中帯域整合回路10Mの入力は接地され、そのときスイッチSWLをオン状態とすることで増幅素子20から出力される高帯域信号FHは低帯域整合回路10L及び中帯域整合回路10Mに入力せず、高帯域整合回路10Hに入力される。このとき、中帯域信号の周波数FMより高帯域信号の周波数FHの方が高く、式(2) の誘導素子42のインピーダンスZLは大であるので、スイッチSWLに流れる高周波電流は小さい。また、スイッチSWMがオン状態のとき、スイッチSWHをオン状態にすることで増幅素子20から出力される低帯域信号は高帯域整合回路10H及び中帯域整合回路10Mに入力せず、低帯域整合回路10Lに入力する。このとき、中間中波帯信号の周波数FMの方が低く、式(1) の容量性素子41のインピーダンスZLは大であるので、スイッチSWHに流れる高周波電流は小さい。
図2の実施例において高帯域整合回路10H、低帯域整合回路10Lはもちろん、中帯域整合回路10Mについてもどのような構成の整合回路を使用してもよい。
[第3実施例]
図1の実施例においては、使用帯域数が2の場合であり、各整合回路10L、10Hでそれぞれ1つの帯域の整合を行う場合を示したが、福田敦史他、「MEMSスイッチを用いたマルチバンド電力増幅器」、電子情報通信学会総合大会、2004年、C-2-4、p.39(又は再公表特許WO2004/082138号)に開示されているマルチバンド整合回路を少なくとも一方又は両方の整合回路10L,10Hに使用することにより、より多くの周波数帯域に対し整合可能にしてもよい。そのような整合回路10L,10Hに適用可能な上記参考特許文献に開示されている整合回路(帯域切替型整合回路(Band-Switchable Matching Network)と呼び、以下BS-MNと記す)の例を図3に示す。ただし、この整合回路10は低い順にN個(Nは2以上の整数)の周波帯f1, ..., fNで選択的に整合可能であり、ここではその動作を説明する都合上、増幅素子20と負荷30間のインピーダンス整合を取る整合回路10として説明する。
この整合回路10は、一端が入力端子P2に接続された第1整合回路111と、第1整合回路111の他端と出力端子P1との間に直列に接続され、それぞれが負荷インピーダンスZ0と同じ特性インピーダンスを有するN個の伝送線路122〜12Nと、各伝送線路12i(i=2, ..., N)の、第1整合回路111と反対側の端に一端が接続されたスイッチSWiと、スイッチSWiの他端に接続された整合ブロック13iとから構成されている。第1整合回路111と伝送線路122、スイッチSW2,整合ブロック132は第2整合回路112を構成し、第2整合回路112と伝送線路123、スイッチSW3,整合ブロック133は第3整合回路113を構成し、同様に、第(i-1)整合回路11(i-1)と伝送線路12i、スイッチSWi、副整合ブロック13iは第i整合回路11iを構成する。このように、多段のマルチバンド整合回路が入れ子状に形成されている。第1整合回路111は主整合回路とも呼ぶ。
全てのスイッチSW2〜SWNがオフ状態で主整合回路111は第1周波数帯域f1に対し入力端子P2における増幅素子20のインピーダンスZP2(f1)をインピーダンスZに変換する回路である。ここで、伝送線路の特性インピーダンスをZとすれば、f1の信号に対して出力端子P1におけるインピーダンスZP1(f1)はZとなり、負荷30のインピーダンスZ0と整合する。また、他の所望の帯域fi(i=2, …, N)での整合では、スイッチSWiのみをオン状態(導通状態)とする。伝送線路の線路長とスイッチSWiを介して接続された整合ブロック13iのリアクタンス値とを適切に設定することにより、fiの信号に対してもZP1(fi)はZとなる。従って、図3の回路はN個の周波数帯域のそれぞれで整合回路として動作できる。また、上記整合回路10を増幅素子20の入出力整合回路として用いることで、全てのスイッチがオフ状態のときにはf1の信号に対する増幅器として動作し、任意のスイッチSWiがオン状態のときにはfiの信号に対する増幅器として動作し、N個の周波数帯域に対応した電力増幅器が構成できる。
このような図3の帯域切替型整合回路(BS-MN)10を図1の高帯域整合回路10H,低帯域整合回路10Lのいずれか一方、又は両方に使用することができる。図3のBS-MNは単独でN個の周波帯での整合が可能であるが、その原理構成を図1の整合回路10L,10Hに適用して同じN個の周波帯での整合を実施する場合、Nが偶数であれば整合回路10L,10HともそれぞれN/2個の周波帯で整合を取るようにすればよい。この場合、図4におけるN段構成に対し、各整合回路10L,10Hにおける多段マルチバンド整合回路の段数は半分に減らすことができる。Nの奇数、偶数にかかわらず、例えばN=n+m(m, nはそれぞれ1以上の整数)とすると、同じ周波帯数の整合を図1で実施する場合、整合回路10Hにおいてn個の周波帯で、整合回路10Lにおいてm個の周波帯で整合を取るようにし、好ましくはmとnを互いに近い値に選ぶ。
このように、同じ周波帯数Nの整合を実施する場合に、図3のBS-MNを単独で使用するより、図1に適用して2つのBS-MNに分けて実施した方が有利であることを以下に説明する。
図3の構成において、選択したスイッチSWiのオン抵抗による損失は整合回路の損失となり、電力増幅器の出力電力や効率を低下させる。例えば帯域f1の信号を増幅する場合には、全てのスイッチSW2〜SWNはオフ状態なのでスイッチのオン抵抗による損失は生じない。一方、fi, i=2, 3, …, Nの信号を増幅する場合には、スイッチSWiがオン状態とされ、増幅素子の入出力インピーダンスZP2(fi)は第1整合回路によってZ1(fi)に変換され、伝送線路122〜12iと整合ブロック13iによりZへ変換される。このとき、次式に示すZ1(fi)からZへのインピーダンス変換比Γが大きい場合には、オン状態のスイッチSWiに流れ込む高周波電流が大きくなる。
Figure 2013138513
ここで、f1とfiが隣接していれば、Z1(fi)はZと近い値となっているためΓは小さくなり、スイッチSWiに流れ込む高周波電流量は小さくなり、オン抵抗による損失も小さくなる。一方、f1とfiが離れている場合Z1(fi)はZから離れた値になり、Γが大きくなり、スイッチSWiに流れ込む高周波電流は大きくなり、オン抵抗による損失も大きくなる。(参考文献:福田敦史他、「帯域切替型整合回路の損失に関する検討」、電子情報通信学会総合大会、2009年、C-2-6)以上のことから、BS-MNを図1の2つの整合回路10L,10Hに適用して段数を減らすことにより、オン状態のスイッチSWiに流れる高周波電流を小さくすることができる利点がある。
図3の多段マルチバンド整合回路10は図2における整合回路10L,10H,10Mにも適用できる。この場合は1つの整合回路の段数を更に減らすことができるのでそれだけスイッチのオン抵抗による損失を減らすことができる。
図4は図1の実施例における整合回路10L,10Hに図3の帯域切替型整合回路を適用した場合の具体例を示し、各整合回路10L,10Hは2つの周波帯で整合可能とされ、従って全体で4つの周波帯f1, f2, f3, f4で整合可能にした場合である。低帯域整合回路10Lは、一端が誘導性素子42とスイッチSWLとの接続点に接続された低帯域主整合回路111Lと、その他端と出力端子P1L間に接続され負荷インピーダンスZ0と同じ特性インピーダンスを有する伝送線路122Lと、伝送線路122Lの、低帯域主整合回路111Lと反対側の単に一端が接続されたスイッチSW2Lと、スイッチSW2Lの他端に接続された整合ブロック132Lとから構成されている。高帯域整合回路10Hも高帯域主整合回路111Hと、伝送線路122Hと、スイッチSW2Hと、整合ブロック132Hとにより同様に構成されている。
図4に示したマルチバンド整合回路においては、低帯域FL(f, f)と高帯域FH(f, f)、ただし、帯域f<f<f<fの信号に対するインピーダンス整合を説明する。ここで、fとf及びfとfはそれぞれ低帯域FL、高帯域FHに含まれる隣接する帯域である。低帯域主整合回路111Lは帯域f1用の整合回路でありスイッチSW2Lをオフ状態とするとBS-MNである低帯域整合回路10Lはf1用の整合回路となる。高帯域主整合回路111Hは帯域f3用の整合回路であり、スイッチSW2Hをオフ状態とするとBS-MNである高帯域整合回路10Hは帯域f3用の整合回路となる。さらに、低帯域BS-MNのスイッチSW2Lをオン状態とすると、低帯域整合回路10Lは帯域f用の整合回路となり、高帯域BS-MNのスイッチSW2Hをオン状態とすると、高帯域整合回路10Hは帯域f用の整合回路となる。
ここで、低帯域FLの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWHを、高帯域FHの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWLをオン状態とする。スイッチSWHをオン状態とすることで、高帯域整合回路10Hの入力は接地され、高帯域整合回路10Hへ信号は入力されず、低帯域FLの信号は低帯域整合回路10Lに入力される。同様に、スイッチSWLをオン状態とすることで、低帯域整合回路10Lの入力は接地され、低帯域整合回路10Lへ信号は入力されず、高帯域FHの信号は高帯域整合回路10Hに入力される。
帯域fでの整合、帯域f4での整合ではそれぞれスイッチSW2L、SW2Hのオン抵抗による損失が生じるが、帯域fはfと、帯域f4はf3と周波数帯が近いために、Z1(f2)やZ1(f4)はZと近い値となっているため、式(4) で与えられるΓは小さくなり、スイッチSW2LおよびSW2Hに流れ込む高周波電流量は小さくなり、オン抵抗による損失も小さくなる。
図5に、図3のBS-MNを図2の各整合回路10L,10H,10Mに適用した場合の実施例を示す。ただし、図4の場合と同様に各整合回路10L,10H,10Mは2つの周波数帯域を含む場合の構成を示す。図5に示したマルチバンド整合回路は、図3に示したBS-MNの適用帯域に中帯域FM(f5, f6)を追加した場合の構成である。ただし、帯域f<f<f5<f6<f<fである。ここで、帯域f5とf6はそれぞれ中帯域FMに含まれる隣接する帯域である。図5のマルチバンド整合回路は、図4に加えて誘導性素子と容量性素子の直列接続からなる直列共振器43とそれに直列に接続され、他端が接地されたスイッチSWM、直列共振器43とスイッチSWMの接続点に接続された中帯域整合回路10Mで構成される。
中帯域整合回路10Mは、中帯域主整合回路111M、特性インピーダンスがZ0に等しい伝送線路122M、スイッチSW2M、整合ブロック132Mで構成される。また、中帯域主整合回路111Mは帯域f5用の整合回路でありスイッチSW2Mをオフ状態とすると中帯域整合回路10Mは帯域f5用の整合回路となる。さらに、スイッチSW2Mをオン状態とすると、中帯域整合回路10Mは帯域f6用の整合回路となる。
中帯域FMの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWL及びSWHをオン状態とする。これにより低帯域整合回路10L及び高帯域整合回路10Hの入力が接地され、整合回路10L,10Hへ信号は入力されず、中帯域FMの信号は中帯域整合回路10Mに入力される。
また、低帯域FLの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWH及びSWMをオン状態とし、高帯域FHの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWL及びSWMをオン状態とする。スイッチSWMをオン状態とすることで、中帯域整合回路10Mの入力は接地される。スイッチSWL又はSWHをオン状態とすることで、高帯域FHの信号が増幅素子から出力される場合には低帯域整合回路10L及び中帯域整合回路10Mへ信号は入力されず、低帯域FLの信号が増幅素子20から出力される場合には高帯域整合回路10H及び中帯域整合回路10Mへ信号は入力されず、それぞれ高帯域FHの信号は高帯域整合回路10Hに、低帯域FLの信号は低帯域整合回路10Lに入力される。
低帯域FLまたは高帯域FHの信号が増幅素子20から出力される場合にはスイッチSWMがオン状態とするが、直列共振器43のインピーダンスを表す式(4) において高周波信号の周波数fが中帯域FMより低い低帯域FLの場合、キャパシタのインピーダンス1/j2πfCが、中帯域FMより高い高帯域FHの場合、インダクタのインピーダンスj2πfLが大きくなるから、スイッチSWMに流れる低帯域FLまたは高帯域FHの高周波信号電流は小さくなる。従って、スイッチSWMのオン抵抗による損失は小さくなる。
[実験例]
図3に示す帯域切替型整合回路においてN=4とし、低帯域FL(f=0.8GHz、f=0.9GHz)、高帯域FH(f=2.3GHz、f=2.5GHz)とし、5Ωから50Ωに変換する整合回路を設計した場合のスイッチSWiのオン抵抗による各周波数での損失の計算結果を図6に示す。図3の帯域切替型整合回路で第1整合回路111はf4の、第2整合回路112はf3の、第3整合回路113はf2の、第4整合回路114はfの、整合回路として設計している。図6に示すように、帯域f4、f3での損失は小さいが、帯域f2、f1での損失は大きくなっている。例えばオン抵抗が2Ωにおける損失はf3で0.03dB、f2で1.01dB、f1で1.05dBである。なお、f4の整合にはオン状態のスイッチがないことで、オン抵抗による損失がない。図6でf3はf4と近い周波数のためf3でのΓは小さく、スイッチSW2に流れる電流は小さいためスイッチの挿入損失が小さくなる。一方、f2、f1はf4と離れた周波数のため、Γが大きく、スイッチSW3およびスイッチSW4に流れる電流は大きいためスイッチの挿入損失が大きくなっている。
図4に示す本発明のマルチバンド整合回路により5Ωから50Ωに変換する整合回路を設計した場合のスイッチのオン抵抗による各周波数での損失の計算結果を図7に示す。ここで、誘導性素子42にはインダクタンス3nHのインダクタ、容量性素子41には容量6pFのキャパシタを用いた。帯域切替型の整合回路10L,10Hは容量性素子41と誘導性素子42の接続点を構成する分配器の挿入による影響を考慮して、再設計を行った。例えばオン抵抗が2Ωにおける損失はf4で0.19dB、f3で0.3dB、f2で0.2dB、f1で0.3dBである。図3の回路ではf4での整合時にオン状態のスイッチはない。図4の回路でもスイッチSW2Lはオフ状態とするがスイッチSWLはオン状態とするため、0.19dBの損失が生じる。ただし、f2、f1での損失は大幅に改善しており、損失0.3dB以下の4バンド整合回路が構成できる。
[利用形態]
図8は図1に示したこの発明によるマルチバンド整合回路の利用形態の1つを示し、ここでは増幅素子20の出力と1つの負荷30との整合をとるために利用されている。そのため、ここでは整合回路の出力端子P1L,P1HはそれぞれスイッチSW-L、SW-Hを介して負荷30に接続される。増幅素子20から低帯域の信号が出力されている場合はスイッチSW-Lをオン状態とし、高帯域スイッチの信号が出力されている場合はSW-Hをオン状態とすることにより、いずれか一方の信号を負荷30に供給する。
一般に、高周波増幅回路において負荷のインピーダンスZ0は例えば50Ωと大きく、これに比べスイッチSW-L、SW-Hのオン抵抗は十分小さいので、オン抵抗による損失は無視できる程度に小さい。
図9は図1に示したこの発明のマルチバンド整合回路の他の利用形態を示す。ここでは、増幅素子20の出力を送受信用の低帯域デュープレクサ45Lと、高帯域デュープレクサ45Hに整合させるために使用される。増幅素子20からの送信高周波信号は帯域により低帯域整合回路10L又は高帯域整合回路10Hを介してそれぞれ低帯域デュープレクサ45L,高帯域デュープレクサ45Hに供給され、アンテナ46L,46Hから送信される。

Claims (2)

  1. kを予め定められた2以上の整数として、
    主整合回路と、k−1個の伝送線路と、k−1個のスイッチと、k−1個の整合ブロックとを含み、
    kが3以上の整数の場合:
    jを1からk-2までの各整数を表すとして、
    主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
    第jの伝送線路の他端は第j+1の伝送線路の一端に接続されており、
    第jの伝送線路と第j+1の伝送線路との接続部に第jのスイッチの一端が接続されており、
    第jのスイッチの他端は第jの整合ブロックに接続されており、
    第k−1の伝送線路の他端には第k−1のスイッチの一端が接続されており、
    第k−1のスイッチの他端は第k−1の整合ブロックに接続されており、
    kが2の場合:
    主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
    第1の伝送線路の他端には第1のスイッチの一端が接続されており、
    第1のスイッチの他端は第1の整合ブロックに接続されている、
    構成を有するk帯域切替整合回路を用いて、
    予め定められたN個(ただし、Nは予め定められた3以上の整数である)の周波数帯のそれぞれで動作するマルチバンド整合回路であって、
    上記N個の周波数帯は、第1帯域と、当該第1帯域より高帯域の第2帯域とに区分されており(ただし、第1帯域はn個の周波数帯を含み、第2帯域はm個の周波数帯を含み、N=n+mを満たす)、
    上記マルチバンド整合回路は、
    交流回路に接続される入力端子と、
    予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第1出力端子と、
    予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第2出力端子と、
    上記入力端子に一端が接続された誘導性素子と、
    上記誘導性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第1スイッチと、
    上記入力端子に一端が接続された容量性素子と、
    上記容量性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第2スイッチと、
    上記誘導性素子と上記第1スイッチとの第1接続部と上記第1出力端子との間に挿入されており、第1帯域で、第1接続部でのインピーダンスを上記第1出力端子でのインピーダンスに整合させる第1帯域整合回路と、
    上記容量性素子と上記第2スイッチとの第2接続部と上記第2出力端子との間に挿入されており、上記第1帯域より高帯域の第2帯域で、第2接続部でのインピーダンスを上記第2出力端子でのインピーダンスに整合させる第2帯域整合回路と
    を含み、
    上記第1帯域整合回路は、上記nが2以上である場合に、当該nを上記kとした場合の上記k帯域切替整合回路であり、
    上記第2帯域整合回路は、上記mが2以上である場合に、当該mを上記kとした場合の上記k帯域切替整合回路である
    ことを特徴とするマルチバンド整合回路。
  2. kを予め定められた2以上の整数として、
    主整合回路と、k−1個の伝送線路と、k−1個のスイッチと、k−1個の整合ブロックとを含み、
    kが3以上の整数の場合:
    jを1からk-2までの各整数を表すとして、
    主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
    第jの伝送線路の他端は第j+1の伝送線路の一端に接続されており、
    第jの伝送線路と第j+1の伝送線路との接続部に第jのスイッチの一端が接続されており、
    第jのスイッチの他端は第jの整合ブロックに接続されており、
    第k−1の伝送線路の他端には第k−1のスイッチの一端が接続されており、
    第k−1のスイッチの他端は第k−1の整合ブロックに接続されており、
    kが2の場合:
    主整合回路の一端は、第1の伝送線路の一端に接続されており、
    第1の伝送線路の他端には第1のスイッチの一端が接続されており、
    第1のスイッチの他端は第1の整合ブロックに接続されている、
    構成を有するk帯域切替整合回路を用いて、
    予め定められたN個(ただし、Nは予め定められた4以上の整数である)の周波数帯のそれぞれで動作するマルチバンド整合回路であって、
    上記N個の周波数帯は、第1帯域と、当該第1帯域より高帯域の第2帯域と、当該第1帯域と当該第2帯域の間の第3帯域とに区分されており(ただし、第1帯域はn個の周波数帯を含み、第2帯域はm個の周波数帯を含み、第3帯域はp個の周波数帯を含み、N=n+m+pを満たす)、
    上記マルチバンド整合回路は、
    交流回路に接続される入力端子と、
    予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第1出力端子と、
    予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第2出力端子と、
    予め定められたインピーダンスを有する負荷に接続される第3出力端子と、
    上記入力端子に一端が接続された誘導性素子と、
    上記誘導性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第1スイッチと、
    上記入力端子に一端が接続された容量性素子と、
    上記容量性素子の他端に一端が接続され他端が接地された第2スイッチと、
    上記入力端子に一端が接続され、上記第3帯域に共振周波数を有する直列共振器と、
    上記直列共振器の他端に一端が接続され他端が接地された第3スイッチと、
    上記誘導性素子と上記第1スイッチとの第1接続部と上記第1出力端子との間に挿入されており、第1帯域で、第1接続部でのインピーダンスを上記第1出力端子でのインピーダンスに整合させる第1帯域整合回路と、
    上記容量性素子と上記第2スイッチとの第2接続部と上記第2出力端子との間に挿入されており、上記第1帯域より高帯域の第2帯域で、第2接続部でのインピーダンスを上記第2出力端子でのインピーダンスに整合させる第2帯域整合回路と、
    上記直列共振器の他端と上記第3出力端子との間に挿入されており、上記第3帯域で、上記直列共振器の他端でのインピーダンスを上記第3出力端子でのインピーダンスに整合させる第3帯域整合回路と
    を含み、
    上記第1帯域整合回路は、上記nが2以上である場合に、当該nを上記kとした場合の上記k帯域切替整合回路であり、
    上記第2帯域整合回路は、上記mが2以上である場合に、当該mを上記kとした場合の上記k帯域切替整合回路であり、
    上記第3帯域整合回路は、上記pが2以上である場合に、当該pを上記kとした場合の上記k帯域切替整合回路である
    ことを特徴とするマルチバンド整合回路。
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