以下に、本技術の実施の形態について図面を参照して説明する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1の情報処理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末2、および管理サーバ3から構成される。携帯端末2は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末であり、管理サーバ3は、例えば写真シール作成装置1のメーカーが管理する情報処理装置である。
写真シール作成装置1には、非接触型ICとの間で近接通信を行うリーダ/ライタが設けられ、携帯端末2には非接触型ICが内蔵されている。図1の情報処理システムにおいて、写真シール作成装置1と携帯端末2の間の情報の送受信は、携帯端末2が写真シール作成装置1のリーダ/ライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。写真シール作成装置1と管理サーバ3の間、携帯端末2と管理サーバ3の間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
写真シール作成装置1には携帯送信の機能が用意されている。携帯端末2の利用者は、写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームにおいて携帯送信の機能を利用することができる。
携帯送信は、写真シール作成装置1で作成した画像が携帯端末2で見ることができるように、写真シール作成装置1で作成した画像を管理サーバ3に送信する機能である。例えば撮影画像の編集が終了したとき、利用者は、写真シール作成装置1の画面に表示される画像の中から、管理サーバ3に保存しておく画像を選択する。
利用者により選択された画像は、利用者により入力されたメールアドレスとともに管理サーバ3に送信され、管理サーバ3が有する記憶媒体に保存(記憶)される。保存先を表すURLを含む電子メールが管理サーバ3から携帯端末2に送信され、利用者が携帯端末2を操作して電子メールに含まれるURLに対するアクセスを指示したとき、URLに基づいてアクセスが行われ、写真シール作成装置1から管理サーバ3に送信しておいた画像が携帯端末2のモニタに表示される。
携帯端末2の利用者は、携帯端末2のモニタに表示させた画像を待ち受け画面に設定したりすることができる。
情報処理システムの一連の動作については後述する。
[写真シール作成装置の構成例]
図2は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
写真シール作成装置1は、主に、後述する撮影空間内に設けられた撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
なお、利用者の操作入力を受け付けるタッチパネルモニタとは別に、利用者のライブビュー(動画像)を表示するライブビューモニタが設けられるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52Bから構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。出入り口G1の反対側に位置し、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Aの反対側に位置する側面パネル52Bによって支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73Bが設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図3は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図3に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図4を参照して説明する。図4は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、装置の各部の構成について説明する。
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD (Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101−1および背面中央ストロボ101−2が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図7は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図8は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU (Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM (Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101−1、背面中央ストロボ101−2、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、利用者が行っている撮影処理の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部12Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
なお、写真シール作成ゲームにおいて作成された画像の用途は、シール紙に印刷されるのみに限られない。例えば、通信部203、非接触型ICリーダ/ライタ163などを介して写真シール作成ゲームにおいて作成された画像の画像データが利用者の携帯端末などに送信され、携帯端末においてそれらの画像を表示させることも可能である。例えば、利用者は、写真シール作成ゲームにおいて作成された画像を、携帯電話機の待受け画面の画像として利用することもできる。
次に、制御部201について説明する。図10は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部282、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部283、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部284、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部285を有する。
すなわち制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[管理サーバの構成例]
図11は、管理サーバ3の構成例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)311、ROM312、RAM313は、バス314により相互に接続される。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部317が接続される。また、入出力インタフェース315には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部318、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール作成装置1や携帯端末2と通信を行う通信部319、リムーバブルメディア321を駆動するドライブ320が接続される。
記憶部318には、写真シール作成装置1から送信されてきた画像を携帯端末2に適した色味などに変換するための携帯端末2用の前景や背景の画像、前景や背景画像の画像データ、そのような色味の調整を行うアプリケーション、そのような写りの調整に用いられるパラメータのうちのいずれかが少なくとも記憶される。
管理サーバ3は、携帯端末2に適した色味の前景や背景の画像を管理し、1枚の画像を元画像として、携帯端末2に適した色味の合成画像を作成し、携帯端末2に提供する(第1の実施の形態とする)。または、管理サーバ3は、アプリケーションを管理し、そのアプリケーションにより、1枚の画像を元画像とし、携帯端末2に適した色味の合成画像を作成し、携帯端末2に提供する(第2の実施の形態とする)。第2の実施の形態の場合、管理サーバ3で管理しているアプリケーションを、携帯端末2がダウンロードし、携帯端末2側で色味の調整を行うようにしても良い。以下、適宜、所定の画像を元画像とし、元画像の写りを調整することによって得られる画像を写り画像という。
管理サーバ3により作成された写り画像も記憶部318に記憶され、所定のタイミングで携帯端末2に提供される。
また、記憶部318には、写真シール作成装置1から送信されてきた画像、画像の識別情報である撮影画像ID、携帯端末2のメールアドレスなどの情報が携帯端末IDと紐付けて記憶され、管理される。撮影画像IDは、例えば写真シール作成装置1に割り当てられたID、日付、連番を組み合わせて構成される。
図12は、管理サーバ3の機能構成例を示すブロック図である。図12に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図12のCPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。管理サーバ3においては、情報管理部351と写り画像作成部352が実現される。
情報管理部351は、写真シール作成装置1から送信されてきた画像を取得し、取得した画像に保存先となるURLを割り当て、記憶部318に記憶させる。情報管理部351は、通信部319を制御し、画像保存先URLを含む電子メールを携帯端末2に送信する。また、情報管理部351は、上述したような撮影画像ID、携帯端末2のメールアドレスなどの情報を記憶部318に記憶させ、携帯端末IDと紐付けて管理する。情報管理部351は、画像管理サイトを管理し、画像管理サイトにアクセスしてきた携帯端末2に写り画像を提供するなどの各種の処理を行う。
写り画像作成部352は、所定の画像を元画像とし、元画像の写りを調整することによって得られる写り画像を生成する。
写真シール作成装置1との通信、および携帯端末2との通信は、それぞれ、情報管理部351、写り画像作成部352により通信部319が制御されることによって行われる。
[携帯端末の構成例]
図13は、携帯端末2の構成例を示すブロック図である。携帯端末2は、制御部401、アンテナ402、通信部403、記憶部404、表示部405、非接触型IC406、および操作部407から構成される。
制御部401は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末2の全体の動作を制御する。例えば、制御部401は、通信部403を制御して管理サーバ3と通信を行い、非接触型IC406を制御して写真シール作成装置1と通信を行う。
通信部403は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ402から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部401に出力する。また、通信部403は、制御部401から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ402から送信する。
記憶部404はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID、メールアドレスなどの各種の情報を記憶する。
表示部405はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部405には、管理サーバ3から送信されてきた画像であり、写真シール作成装置1から管理サーバ3に送信された画像であり、写りの調整が行われた画面が表示される。
非接触型IC406は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。非接触型IC406は、記憶部404から読み出され、制御部401から供給された携帯端末IDを非接触型ICリーダ/ライタ163に送信する。
操作部407は各種のボタンや表示部405に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部401に出力する。
[情報処理システムの動作]
ここで、図14のフローチャートを参照して情報処理システムの処理について説明する。まず写真シール作成装置1または管理サーバ3が、携帯端末2に適した色味の前景や背景の画像を管理し、1枚の画像を元画像として、携帯端末2に適した色味の合成画像を作成し、携帯端末2に提供する第1の実施の形態における情報処理システムの動作について説明する。
ステップS111において、写真シール作成装置1の制御部201の撮影処理部282は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS111において判定された場合、ステップS112において、撮影処理部282は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。ステップS112における撮影処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
撮影処理が開始されると、ステップS201において、予め用意されている、撮影画像に合成される前景や背景の画像である合成用画像を選択させるための合成用画像選択画面(GUI)が、タッチパネルモニタ93に表示される。なお、タッチパネルモニタ93に合成用画像選択画面が表示させる前に、利用者に撮影コースを選択させるための撮影コース選択画面や、利用者に撮影テーマを選択させるための撮影テーマ選択画面が表示されるようにしてもよい。
ステップS202において、ステップS201の処理で表示された合成用画像の中から、利用者による合成用画像の選択を所定枚数(例えば6枚)分受け付ける。図17は、タッチパネルモニタ93に表示される合成用画像選択画面としての背景選択画面の例を示している。図17の背景選択画面は、4つの背景画像のテーマ「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、および「全身」それぞれのタブ501乃至504から構成されており、利用者により選択されたタブのテーマに対応する背景画像(モデルを被写体とした撮影画像に合成された背景画像)が表示される。
図16の例では、「ノーマル」に対応する背景画像が15枚表示されている。利用者によって、背景画像が選択されると、その背景画像は選択背景画像表示領域505に表示されるようになる。
図15のフローチャートに戻り、ステップS203において、合成用画像とカメラ91の取り込み画像が合成され、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)される。ステップS204において、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータが表示され、カメラ91が制御され、撮影が行われ、撮影画像が取得される。
ステップS205において、撮影画像に合成用画像が合成され、合成画像が生成される。さらに、ステップS206において、生成された合成画像がタッチパネルモニタ93等に表示され、利用者による合成画像(撮影結果)の確認が行われる。なお、以下においては、撮影結果としての合成画像を、単に撮影画像ともいう。
ステップS207において、所定回数撮影したか否かが判定され、撮影枚数が予め定められている所定回数に達していない場合、処理は、ステップS203に戻され、それ以降の処理が繰り返される。例えば、合成用画像選択画面により選択された合成用画像のそれぞれと合成する撮影画像を得るための撮影が行われ、合計6回の撮影が行われた場合、ステップS207において所定回数撮影したと判定される。
ステップS207において、所定回数撮影したと判定された場合、撮影処理は終了され、処理は、図14のステップS112に戻る。ステップS112において撮影処理が終了されると、ステップS113において、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動が案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS114において、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部12が制御され、編集処理が行われる。このステップS114において実行される編集処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
編集処理は、実際には、編集空間A2−1または編集空間A2−2のうち、写真シール作成ゲームの撮影工程をプレイした利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が編集空間A2−1に移動したか編集空間A2−2に移動したかを特に明言せずに、編集空間A2に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、ステップS301において、撮影部21によって得られた撮影画像を、用途情報とともに記憶部202から取得する。ステップS302において、記憶部202から取得された撮影画像が、タブレット内蔵モニタ131に表示されることで、それら複数枚(例えば6枚)の撮影画像を編集対象画像(キープ画像)として選択させる。
ステップS303において、タブレット内蔵モニタ131に、シール紙のレイアウト(配置)を決定する写真シールの分割パターンを選択させる分割パターン選択画面を表示させ、利用者に分割パターンを選択させる。利用者が分割パターンを選択すると、タブレット内蔵モニタ131に編集開始ボタンのGUI画像が表示される。利用者は、タッチペン132を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、タブレット内蔵モニタ131に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
そして、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS304において、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面が表示される。
ステップS305において、編集部209のタブレット内蔵モニタ131やタッチペン132が制御され、利用者による編集画面に対する落書き編集入力の受け付けが開始される。ステップS306において、タブレット内蔵モニタ131より供給される入力信号(すなわち、タッチペン132の位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力されたか(GUIに対する操作が行われたか)否かが判定される。利用者等によりタッチペン132が操作され、タブレット内蔵モニタ131に対して位置情報が入力されたと判定した場合、処理はステップS307に進められ、入力座標に基づいて入力された指示内容が把握され、その指示に対応する処理が行われる。
このような入力に対応する処理が終了されると、処理はステップS308に進められる。なお、ステップS306において指示が入力されていないと判定した場合、ステップS307の処理が省略され、ステップS308に処理が進められる。
ステップS308において、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かが判定され、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定された場合、処理はステップS306に戻され、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS306乃至ステップS308の処理が繰り返され、落書き編集入力に対する処理が行われる。そして、ステップS308において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS309に進められる。
ステップS309において、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM207や記憶部202に保存するかしないかは任意である。
ステップS310において、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。このような編集作業が行われているときに、タブレット内蔵モニタ131に表示される合成用画像は、撮影後、タブレット内蔵モニタ131の表示用に色味や明るさが変更されたものである。ステップS310の処理が終了されると、編集処理が終了され、処理が図14のステップS114に戻し、ステップS115以降の処理が実行される。
ステップS115において、変換、合成の処理が行われる。このステップS115における処理については、図23以降を参照して説明するが、写真シール作成装置1で表示される画像、印刷される画像、携帯端末2で表示される画像のそれぞれが、同一となる(類似する)色味になるようにそれぞれの画像を変換したり、合成したりする処理である。この処理の結果、生成される画像が、写真シール作成装置1で表示されたり、印刷されたりし、携帯端末2で表示されたりする。ここでは、フローチャートの説明を進める。
ステップS116において、編集処理部283は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS117において、印刷処理部284は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。なお、上記したように、シール紙に印刷された画像は、表示されていた画像と同じ色味の画像となるように、色味が調整された画像である。またそのように色味が同じとなるように、印刷用の色味と表示用の色味に関するデータを、それぞれ写真シール作成装置1は管理している。
なお、一般的に、シール紙に印刷する画像の色味の調整は、プリンタ241の調整となるが、ここでは、表示されていた画像と同じ色味となるように、プリンタ241のドライバーの調整を行い、その調整結果を管理している。
ステップS118において、事後接客処理部285は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部285は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末2に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。なお、以下で説明する携帯送信ゲーム処理においては、最大1枚の画像を携帯端末に送信することができるものとするが、携帯端末に送信される画像の枚数は1枚に限られない。
印刷が終了すると、事後接客処理部285は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。またステップS119において、事後接客処理部285は、記憶部202から編集済み画像を読み出し、その編集済み画像をサーバ送信用画像として、それぞれのサーバ送信用画像にIDを設定する。事後接客処理部285は、サーバ送信用画像IDとサーバ送信用画像を管理サーバ3に送信する。
上記したように、携帯端末2に送信される撮影画像や編集済みの画像は、携帯端末2に適した色味の画像とされる。後述するように、写真シール作成装置1側で、携帯端末2に適した色味の画像に変換されてから管理サーバ3に送信されるようにしても良いし、変換前の画像が管理サーバ3に送信され、管理サーバ3側で携帯端末2に適した色味に変換されるようにしても良い。携帯端末2に適した色味の画像への変換は、携帯端末2に適した色味のパラメータを保持しておき、そのパラメータに応じて変換される。
このように、写真シール作成装置1においては、撮影画像や編集済の画像が、写真シール作成装置1とは異なる他の装置、例えば管理サーバ3に対して供給される。また管理サーバ3から、さらに管理サーバ3とは異なる他の装置、例えば、携帯端末2に対して撮影画像や編集済の画像が送信される。なお、写真シール作成装置1から、他の装置として、直接的に、携帯端末2に対して、撮影画像や編集済の画像が送信されるように構成することも可能である。
管理サーバ3は、ステップS131において、写真シール作成装置1から送信されてきたサーバ送信用画像とサーバ送信用画像IDを受信し、それぞれを対応付けて記憶部318に記憶させる。
ステップS120において、写真シール作成装置1の事後接客処理部285は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。
ステップS121において、事後接客処理部285は、携帯送信用画像選択画面において、利用者により選択された携帯送信用画像選択フラグ、例えば“1”を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3においては、ステップS132において、情報管理部351が、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像選択フラグを受信する。情報管理部351は、受信した携帯送信用画像フラグに対応するサーバ送信用画像を携帯送信用画像として記憶部318から読み出す。
ステップS122において、写真シール作成装置1の事後接客処理部285は、タブレット内蔵モニタ161にメールアドレス入力画面を表示させ、利用者による携帯端末2のメールアドレスの入力を受け付ける。なお、携帯端末2のメールアドレスの入力は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163と、携帯端末2の非接触型IC406との近接通信により受け付けられるようにしてもよい。
利用者によってメールアドレス入力画面に携帯端末2のメールアドレスが入力されると、ステップS123において、事後接客処理部285は、入力された携帯端末2のメールアドレスと携帯端末IDを管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3においては、ステップS133において、情報管理部351が、記憶部318から読み出した携帯送信用画像に対して、保存先URLを割り当て、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯端末2のメールアドレスと携帯端末IDとを対応付けて記憶部318に記憶させる。
このとき、情報管理部351は、画像管理情報を生成または更新する。具体的には、携帯端末2の携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報が存在しない場合、すなわち、利用者が会員登録されていない場合、情報管理部351は、その携帯端末IDに紐付けた画像管理情報を生成する。また、携帯端末2の携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報が存在する場合、すなわち、利用者が会員登録されている場合、情報管理部351は、その携帯端末IDに紐付けられている画像管理情報を更新する。
ここで、図18を参照して、画像管理情報の例について説明する。図18に示した画像管理情報は、撮影画像ID、送信フラグ、携帯端末ID、メールアドレスから構成され、撮影画像IDは、撮影日時、機器ID、連番から構成されている。
撮影画像IDは、携帯送信用画像を特定する情報である。撮影日時は、携帯送信用画像が写真シール作成装置1において作成された年月日を表す情報である。機器IDは、携帯送信用画像を作成した写真シール作成装置1を特定する情報である。連番は、写真シール作成装置1で撮影された撮影画像に対してシーケンシャルに振られる番号である。送信フラグは、その画像を携帯端末2に送信済か否かを示すフラグである。携帯端末IDは、携帯端末2のIDであり、メールアドレスは、携帯端末2のメールアドレスである。
図14のフローチャートに戻り、ステップS124において、写真シール作成装置1の事後接客処理部285は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像の送信確認画面を表示させ、携帯送信用画像の送信の指示を受け付け、その旨の情報を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3においては、ステップS134において、情報管理部351が、携帯端末2のメールアドレスに、ステップS133において割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを送信する。
携帯端末2においては、ステップS151において、携帯端末2の制御部401が、管理サーバ3から送信されてきた、割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを受信する。ステップS152において、制御部401は、電子メールの内容を確認した利用者により携帯送信用画像へのアクセスが指示された場合、携帯送信用画像にアクセスするためのアクセス情報である、受信した電子メールに含まれるURLに基づいてアクセスを行う。
管理サーバ3においては、ステップS135において、携帯端末2からのアクセスに応じて、携帯送信用画像の保存先を指定する。ステップS136において、管理サーバ3は、指定された保存先の携帯送信用画像を読み出し、携帯端末2に送信する。
携帯端末2においては、ステップS153において、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像が受信され、表示部405に表示される。
なお、上述した説明においては、携帯送信用画像は、携帯端末に送信されるものとしたが、携帯端末に限らず、パーソナルコンピュータ等の、利用者が所有する端末装置に送信されるようにすることができる。
[携帯端末における画面表示例]
ここで、以下においては、上述の処理によって携帯送信用画像を受信した携帯端末における画面表示例について説明する。図19は、携帯端末2に表示される画面の一例を示す図である。図19Aに示した画面は、ステップS151で表示される画面例である。図19Aに示した画面には、リンク581が表示されている。このリンク581は、ステップS151において、携帯端末2が管理サーバ3から受信したURLであり、画像の保存先を示すリンクである。
図19Aにおいて、利用者の操作によって、リンク581が選択されると、携帯端末2の表示部405には、図19Bに示されるように、サムネイル画像582、リンク583、およびリンク584が表示される。サムネイル画像582は、携帯端末2に適した色味に変換されている画像である。リンク583は、非会員のページに移行するためのリンクであり、リンク584は、会員のページに移行するためのリンクである。会員とは、所定のサイトに会員として登録している利用者のことである。
リンク583が操作されることで移行するページは、サイト会員、非会員にかかわらず、写真シール作成装置1で選択した携帯送信用画像を取得させるためのページである。リンク584が操作されることで移行するページは、会員専用のページであり、写真シール作成装置1で編集した画像の全てを取得することができるページである。
このような携帯端末2で表示される画面内の画像は、写真シール作成装置1側または管理サーバ3側で携帯端末2に適した色味に変換された画像とされている。なお、例えば、リンク583が操作されると、リンク先のページに画面が切り替えられるが、そのような他の画面に切り替えられる処理などについては、ここでは省略する。
[色味の変換について]
ところで、上述したように、ユーザに提供される画像としては、大きく分類し、以下の3つがある。写真シール作成装置1のモニタに表示される画像、印刷される画像(以下、印刷画像と記述する)、および携帯端末2のディスプレイに表示される画像(以下、端末画像と記述する)がある。また、写真シール作成装置1のモニタに表示される画像としても、編集部12のタブレット内蔵モニタ131に表示される画像(以下、編集画像と記述する)と、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に表示される画像(以下、事後画像と記述する)とがある。
編集画像、事後画像、印刷画像、および端末画像は、それぞれ表示される媒体が異なったり、サイズが異なったりするため、必ずしも同一の色味になるとは限らない。例えば、写真シール作成装置1の編集画面上に表示される編集画像と、携帯端末2の画面上に表示される端末画像との色味の濃淡や明るさが異なることがある可能性がある。携帯端末2に送信された携帯送信用画像が、利用者が想定していた写りや明るさであるとは限らず、そのような場合、利用者の満足度を低下させてしまう可能性がある。
よって、編集画像、事後画像、印刷画像、および端末画像の色味は、できるだけ同一であることが好ましい。そこで、本実施の形態においては、これらの画像の色味が同一になるように、色味の変換が行われる。このような変換は、例えば、ステップS115(図14)において行われる。よってここで、ステップS115の処理の詳細として、以下の説明を行う。
図23を参照して、各画像の関係について説明する。なおここでは、“色味が同一になるように色味の変換が行われる”として説明を続けるが、色味が利用者の好みの色味に変換できるようにしても良い。このような変換については、例えば、第2の実施の形態として後述するアプリケーションを用いた処理により、実現することができる。
図20において、編集画面用合成用画像a−1は、撮影画像aに合成される合成用画像である。図21Aに示すように、撮影画像aに編集画面用合成用画像a−1が合成された合成画像が、編集画像に相当する。また、この編集画像は、上述した処理において、例えば、ステップS304(図17)の処理が実行されたときに、編集部12のタブレット内蔵モニタ131上に表示される画像である。
同様に、事後接客画面用合成用画像a−1’は、撮影画像に合成される合成用画像である。図21Bに示すように、撮影画像aに編集画面用合成用画像a−1’が合成された合成画像が、事後画像に相当する。また、この事後画像は、上述した処理において、例えば、ステップS118(図14)において、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161上に表示される画像である。
編集画面用合成用画像a−1と事後接客画面用合成用画像a−1’は、色味が同一でサイズが異なる合成用画像とされている。編集部12のタブレット内蔵モニタ131と事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161は、同一の色味の画像としても、同一の色味で表示されるため、同一の色味の合成用画像として管理される。
印刷用合成用画像a−2は、撮影画像に合成される合成用画像である。図21Cに示すように、撮影画像aに印刷用合成用画像a−2が合成された合成画像は、シール紙に印刷される。ここでは、このシール紙に印刷される合成画像を、印刷画像に記述する。印刷画像は、シール紙という紙媒体に印刷された画像であり、編集画像や事後画像と異なり、モニタ上に表示される画像ではない。よって、仮に、編集画面用合成用画像a−1と印刷用合成用画像a−2の色味を同一の色味とした場合、そのような合成用画像が合成された編集画像と印刷画像の色味は異なる色味となる可能性が高い。
そこで、編集画面用合成用画像a−1と印刷用合成用画像a−2の色味は、モニタ上に表示されたときと、シール紙に印刷されたときとで、同一の色味となるようにされている。編集画面用合成用画像a−1と印刷用合成用画像a−2は、それぞれ別々に用意され、管理されていても良いし、編集画面用合成用画像a−1の色味を変換することで印刷用合成用画像a−2が生成され、管理されるようにしても良い。
いずれにしても、編集画面用合成用画像a−1と印刷用合成用画像a−2は、絵柄が同一であっても、異なる色味となる合成用画像として用意されている。
携帯送信用合成用画像a−3は、撮影画像に合成される合成用画像である。図21Dに示すように、撮影画像aに携帯送信用合成用画像a−3が合成された合成画像であり、携帯端末2の表示部405に表示された画像を、端末画像と記述する。携帯端末2は、例えば、携帯電話機である。携帯電話機には、さまざまな機種があり、機種毎に表示部405に表示される画像の色味は異なる。例えば、同一の画像を異なる機種の携帯端末2で表示させた場合、一方は明るい色味であるが、他方は暗い色味であるといったことがある。
また、編集画像や事後画像が表示されるモニタと、携帯端末2の表示部405は異なるため、同一の画像を表示させたとしても表示される画像の色味は同一ではない。そこで、編集画面用合成用画像a−1と携帯送信用合成用画像a−3の色味は、写真シール作成装置1のモニタ上に表示されたときと、携帯端末2の表示部405上に表示されたときとで、同一の色味となるようにされている。編集画面用合成用画像a−1と携帯送信用合成用画像a−3は、それぞれ別々に用意され、管理されていても良いし、編集画面用合成用画像a−1の色味を変換することで携帯送信用合成用画像a−3が生成され、管理されるようにしても良い。また、携帯送信用合成用画像a−3は、携帯端末2の機種毎に設けられていても良い。
図21を再度参照する。図21Aに示した編集画像と図21Bに示した事後画像は、サイズが異なり、色味は同じなので、編集画像を代表して説明する。図21Aに示した編集画像、図24Cに示した印刷画像、および図21Dに示した端末画像は、それぞれ同一の撮影画像aに、それぞれの合成用画像を合成した合成画像とされている。撮影画像aは、利用者を撮影することで得られた画像であり、そのような撮影画像aに対して合成用画像が合成され、合成画像が生成される。
合成用画像とは、このように、撮影画像aに合成される画像であり、例えば、上述した説明における背景の画像や前景の画像が該当する。背景の画像は、撮影画像である利用者の後ろ側に表示される画像であり、前景の画像は、撮影画像である利用者の前側に表示される画像である。また例えば、編集作業時に利用者が入力した手書きの線画や、スタンプ画像なども合成用画像に含まれる。
合成用画像は、このように、背景や前景の画像である。このような合成用画像は、予め写真シール作成装置1や管理サーバ3で記憶し、管理しておくことができる。編集画面用合成画像a−1、事後接客画面用合成画像a−1’、および印刷用合成用画像a−2は、写真シール作成装置1側で記憶され、管理される。事後接客画面用合成画像a−1’は、編集画面用合成画像a−1とサイズが異なる合成用画像とされているため、それぞれ別々に用意し、管理されるようにしても良いし、編集画面用合成画像a−1だけが管理され、編集画面用合成画像a−1がリサイズされることで事後接客画面用合成画像a−1’が生成されるようにしても良い。
印刷用合成用画像a−2は、印刷時に編集画面用合成画像a−1と同じ色味となる合成用画像として、編集画面用合成画像a−1とは別に設けられ、写真シール作成装置1で管理されている。例えば、編集画面用合成画像a−1が橙色の合成用画像であった場合、印刷用合成用画像a−2は、印刷したときに橙色となる印刷用橙色の合成用画像とされ、それぞれ用意されている。
携帯送信用合成用画像a−3は、携帯端末2に表示されたときに、編集画面用合成画像a−1と同じ色味となる合成用画像として、編集画面用合成画像a−1とは別に設けられ、写真シール作成装置1または管理サーバ3で管理されている。写真シール作成装置1側で管理されるようにした場合、例えば、ステップS119(図14)の処理で、写真シール作成装置1側から管理サーバ3側に編集済の画像が送信されるとき、その画像は、図24Dに示したように、撮影画像aに携帯送信用合成用画像a−3が合成された端末画像が管理サーバ3に送信される。
または、写真シール作成装置1側から管理サーバ3側に編集済の画像が送信されるとき、撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3がそれぞれ管理サーバ3に送信され、必要に応じて、管理サーバ3側で撮影画像aに携帯送信用合成用画像a−3が合成され、端末画像が生成され、管理されるようにしても良い。
また、管理サーバ3側で携帯送信用合成用画像a−3が管理されるようにした場合、写真シール作成装置1側から管理サーバ3側に編集済の画像が送信されるとき、写真シール作成装置1側からは、撮影画像aと、携帯送信用合成用画像a−3を識別するための識別情報が送信され、管理サーバ3側で、識別情報を基に、携帯送信用合成用画像a−3が特定され、撮影画像aに必要に応じて合成され、端末画像が生成され、管理されるようにしても良い。
いずれにしても、管理サーバ3には、携帯端末2に適した色味に変換された端末画像が記憶部318に記憶される。記憶部318には、図22に示すように、端末画像1、端末画像2、・・・、端末画像Nが記憶されている。これらの端末画像1乃至Nは、それぞれ撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3が合成された後の合成画像である。このように、撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3が合成された合成画像が管理されるようにすることで、携帯端末2からの要求に応じて画像を読み出し、送信するまでの時間を短縮することが可能となる。
ところで、携帯端末2は、携帯電話機や、パーソナルコンピュータなどが想定される。携帯電話機も、ディスプレイ(表示部405)の大きさや解像度などが異なったり、製造会社の色味付けが異なったりするため、同一の画像であっても、異なる端末で表示させたときに、異なる色となる可能性がある。ここでは、異なる機種では異なる色になる可能性があるとして説明を続ける。
よって、携帯送信用合成用画像a−3も、機種毎に用意されている。なお、ここでは、機種毎に用意されているとして説明を続けるが、例えば、100種類の機種が想定されるときに、それらの機種に対応する100種類の携帯送信用合成用画像a−3が用意されなければ、本実施の形態が適用できないことを意味する記載ではない。
例えば、100種類の機種が想定されるときに、ディスプレイに表示された画像の色味が同じ傾向にある(類似する傾向にある)機種をグループ分けし、そのグループ頃に、携帯送信用合成用画像a−3が用意されるようにしても良い。また、グループ分けとして、製造会社毎などでも良い。この場合、100種類の携帯送信用合成用画像a−3を用意する必要がないため、それらの携帯送信用合成用画像a−3を記憶するための記憶容量の削減を行え、管理を容易にすることが可能となる。
このように、携帯送信用合成用画像a−3は、機種毎に設けられるため、機種を識別する必要がある。機種は、携帯端末IDから識別される。例えば、写真シール作成装置1または管理サーバ3は、携帯端末IDと機種の対応関係を表す情報を記憶し、利用者の携帯端末2の携帯端末IDが取得された時点で、記憶している対応関係から、機種を特定する。そして、機種が特定されることで、その機種に適した携帯送信用合成用画像a−3が特定される。
このように機種毎に携帯送信用合成用画像a−3が用意される場合、例えば、写真シール作成装置1または管理サーバ3は、図23に示すように、携帯送信用合成用画像a−3を管理する。携帯端末機種Aに対しては、パラメータ1が用いられて色味などが変換された画像1’乃至8’が用意されている。この画像1’乃至8’は、それぞれ携帯送信用合成用画像a−3である。
同様に、携帯端末機種Bに対しては、パラメータ2が用いられて色味などが変換された画像1”乃至8”が用意されている。この画像1”乃至8”も、それぞれ携帯送信用合成用画像a−3である。また例えば、画像1’と画像1”は、同一の携帯送信用合成用画像a−3(背景や前景は同じ画像)であるが、異なるパラメータで色味などが変換された画像である。このように、機種毎に携帯送信用合成用画像が管理される。
なおパラメータとは、コントラスト、明るさ、色の濃淡、色相、彩度、明度のいずれか1つを調整するものであっても良いし、いずれかを掛け合わせて調整するものであっても良い。ここでは、これらを色味と称し、パラメータは色味を変換するためのものであるとして説明を続ける。
パラメータを用いる場合、図23に示したように、携帯端末2の機種に関する情報(携帯端末ID)とパラメータを関連付けたデータを管理し、さらにパラメータで変換された携帯送信用合成用画像a−3を予め用意し、管理するようにしても良い。または、携帯端末2の機種に関する情報(携帯端末ID)とパラメータを関連付けたデータを管理し、携帯端末2の機種が特定され、必要とされた時点で、パラメータを用いて編集画面用合成用画像a−1から携帯送信用合成用画像a−3が生成され、管理されるようにしても良い。
このように、色味などが異なる編集画面用合成画像a−1(事後接客画面用合成用画像a−1’)、印刷用合成用画像a−2、および携帯送信用合成用画像a−3を用意することで、編集画像(事後画像)、印刷画像、および端末画像を、同一(類似)する色味とすることが可能となる。このようなことが可能となることで、以下のような効果がある。
例えば、ステップS120(図14)において、タブレット内蔵モニタ161に表示された画像の中から、携帯送信用画像が利用者に選択され、その結果、ステップS153において、携帯端末2に選択された画像が表示される。このとき利用者は、タブレット内蔵モニタ161に表示されている画像(この場合、事後画像)を見て、携帯送信用画像を選択するが、その表示されている画像と、自己の携帯端末2に送信され、表示された画像(端末画像)を見比べたときに、異なる色であった場合、選択したのと違うといった違和感を持ち、満足度が低下してしまう可能性がある。
しかしながら、本実施の形態においては、上述したように、色味などが同じとなるように事後接客画面用合成用画像a−1’と携帯送信用合成用画像a−3がそれぞれ用意されているため、タブレット内蔵モニタ161に表示されている画像と、自己の携帯端末2に表示されている画像を見比べたとき同一の画像であるようにすることができる。よって、利用者が違和感を持つこともなく、満足度が低下してしまうようなことも防ぐことが可能となる。
[アプリケーションによる色味などの変換について]
上述した第1の実施の形態においては、写真シール作成装置1または管理サーバ3で、予め色味などが調整された合成用画像を管理しているとして説明した。次に、第2の実施の形態として、色味などの調整を行うアプリケーションを用意し、そのアプリケーションによる処理で、上記したような利用者が違和感を持つことなく、満足度が低下してしまうようなことも防ぐことについて説明する。
図24、図25を参照し、まず、編集画像、事後画像、印刷画像、および端末画像の関係について説明する。編集画像、事後画像、印刷画像、および端末画像は、上述した場合と同じく、例えば、図20、図21を参照して説明した編集画像、事後画像、印刷画像、および端末画像と同じ意味合いで用いているが、再度説明を加える。
図24を参照するに、編集画面用合成用画像a−1は、撮影画像aに合成される合成用画像である。図25Aに示すように、撮影画像aに編集画面用合成用画像a−1が合成された合成画像が、編集画像に相当する。同様に、図24において、事後接客画面用合成用画像a−1’は、撮影画像に合成される合成用画像である。図25Bに示すように、撮影画像aに編集画面用合成用画像a−1’が合成された合成画像が、事後画像に相当する。編集画面用合成用画像a−1と事後接客画面用合成用画像a−1’は、色味が同一でサイズが異なる画像とされている。
図24において、印刷用合成用画像a−2は、撮影画像に合成される合成用画像である。図25Cに示すように、撮影画像aに印刷用合成用画像a−2が合成された合成用画像が、シール紙に印刷される。ここでは、その印刷された合成画像を、印刷画像と称する。編集画面用合成用画像a−1と印刷用合成用画像a−2の色味は、モニタ上に表示されたときと、シール紙に印刷されたときとで、同一の色味となるようにされている。
ここまでの編集画像、事後画像、および印刷画像に関しては、第1の実施の形態と同じく、また図20や図21を参照して説明した場合と同じく、それぞれ写真シール作成装置1側で、撮影画像aに対して適切な色味に設定されている合成用画像が合成されることで生成される合成画像とされている。
第1の実施の形態と異なり、第2の実施の形態においては、写真シール作成装置1側で、携帯送信用合成用画像a−3を管理しない。図20と図24を比較するに、図20においては、編集画面用合成用画像a−1と、その編集画面用合成用画像a−1を携帯送信用に色味変換された携帯送信用合成用画像a−3が用意されているとして説明したが、図24には、携帯送信用合成用画像a−3は、写真シール作成装置1側では管理されていないため、図示していない。
携帯送信用合成用画像a−3は、図25Dに示したように生成され、撮影画像aに合成される。すなわち、写真シール作成装置1から管理サーバ3には、撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1が送信される。そして、管理サーバ3は、受信された撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1を一旦保持し、必要に応じ、編集画面用合成用画像a−1から携帯送信用合成用画像a−3を生成する。この時点で、管理サーバ3には、撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3が保持されている状態となる。
そして、管理サーバ3側において、撮影画像aに携帯送信用合成用画像a−3が合成されることで、端末画像が生成される。ここで、図26を参照し、管理サーバ3において管理される画像に関するデータについて説明する。
図26Aに示したように、管理サーバ3は、写真シール作成装置1から送信されてきた撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1を関連付けて管理する。撮影画像a乃至gは、それぞれ異なる撮影画像であり、それぞれの撮影画像a乃至gに、編集画面用合成用画像a−1乃至g−1が関連付けられている。このようなデータベースから、図26Bに示したようなデータベースが作成される。すなわち、図26Bを参照するに、撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3が関連付けられたデータベースが作成される。
携帯送信用合成用画像a−3は、上記したように、編集画面用合成用画像a−1をアプリケーションに基づく処理で色味などを変換することで生成された合成画像である。同様に、編集画面用合成用画像a−1乃至g−1のそれぞれが、携帯送信用合成用画像a−3乃至g−3にそれぞれ変換され、データベースで管理される。さらに、撮影画像aと携帯送信用合成用画像a−3が合成され、端末画像aが生成される。同様に、撮影画像b乃至gと携帯送信用合成用画像b−3乃至g−3のそれぞれが合成され、端末画像b乃至gが生成され、データベースで管理される。
管理サーバ3は、このような三つのデータベースを管理するようにしても良いし、最終的に生成された端末画像a乃至gが管理されるデータベースのみを管理するようにしても良い。
また、このような画像を管理するデータベースを管理するためのデータベースは、図27に示したようになる。図27に示した画像管理情報は、撮影画像ID、合成用画像ID、送信フラグ、携帯端末ID、メールアドレス、および写りアプリDLフラグから構成され、撮影画像IDは、撮影日時、機器ID、連番から構成され、合成用画像IDは、撮影日時、機器ID、連番から構成されている。
撮影画像IDは、携帯送信用画像の撮影画像を特定する情報である。撮影日時は、携帯送信用画像が写真シール作成装置1において作成された年月日を表す情報である。機器IDは、携帯送信用画像を作成した写真シール作成装置1を特定する情報である。連番は、写真シール作成装置1で撮影された撮影画像に対してシーケンシャルに振られる番号である。
合成用画像IDは、携帯送信用画像の合成用画像を特定する情報であり、撮影画像IDと同様の項目が設けられ、それぞれの情報が管理される。送信フラグは、その画像を携帯端末2に送信済か否かを示すフラグである。
携帯端末IDは、携帯端末2のIDであり、メールアドレスは、携帯端末2のメールアドレスである。写りアプリDLフラグは、上述したアプリケーションをダウンロード(DL)した携帯端末2であるか否かを示すフラグである。写りアプリとは、写真シール作成装置1から取得される撮影画像に紐付けられている合成画像を、提供する携帯端末2の機種に応じた写りに画像処理するためのアプリケーションである。
この写りアプリケーション(写りアプリ)は、携帯端末2の機種毎に、その機種に適した色味などに変換するためのアプリケーションである。よって、写りアプリケーションは、機種を特定するための処理、特定された機種に適したパラメータを取得する処理、取得されたパラメータを用いて編集画面用合成用画像a−1を携帯送信用合成用画像a−3に変換する処理、そして、撮影画像aに携帯送信用合成用画像a−3を合成する処理を含む処理を実行するためのアプリケーションとされる。これらの処理の一部または全てを、携帯端末2または管理サーバ3が有するように構成される。
例えば、1つの写りアプリケーションと、機種毎のパラメータを管理し、編集画面用合成用画像a−1を携帯送信用合成用画像a−3に変換する必要があるとき、写りアプリケーションが起動される。その起動された写りアプリケーションに基づき、携帯端末2の機種が特定され、管理されている機種毎のパラメータの内から、特定された機種に適したパラメータが取得され、取得されたパラメータが用いられて編集画面用合成用画像a−1が携帯送信用合成用画像a−3に変換され、撮影画像aに合成される。
または、パラメータを含むアプリケーションとし、機種毎に写りアプリケーションが用意されていても良い。ここでのパラメータは、例えば、図23を参照して説明したパラメータと同一のパラメータとすることができる。
ここで、図28,図29のフローチャートを参照し、写りアプリケーションを用いた場合の、写真シール作成装置1において得られた携帯送信用画像を、管理サーバ3に提供し、携帯端末2に送信するまでの一連の処理について説明する。なお、図28,図29のフローチャートにおいては、既に説明した図14のフローチャートの処理と同様に行われる処理があり、そのような処理に関しては、適宜説明を省略する。
写真シール作成装置1において実行されるステップS511乃至S525の各処理は、基本的に図14に示したフローチャートにおけるステップS111乃至S125の処理と同様に行われるため、その説明は省略する。但し、ステップS115(図14)に対応するステップS515(図28)と、ステップS119(図14)に対応するステップS519(図28)の処理には、異なる処理が含まれるため、ここでその説明を加える。
ステップS515において、変換、合成の処理が行われる。ステップS515の処理は、上述した第1の実施の形態におけるステップS115の処理に対応する処理であるが、ステップS115においては、例えば、図20を参照して説明したように、変換、合成の処理が行われると説明した。すなわち、ステップS115においては、再度図20を参照するに、編集画面用合成用画像a−1のサイズが変換されることで、事後接客画面用合成用画像a−1’が生成され、撮影画像aと合成されることで、事後画像が生成される。
またステップS115においては、編集画面用合成用画像a−1の色味が変換されることで、印刷用合成用画像a−2が生成され(保持されている印刷用合成用画像a−2が読み出され)、撮影画像aと合成されることで、印刷画像が生成される。さらに、ステップS115においては、編集画面用合成用画像a−1の色味が変換されることで、携帯送信用合成用画像a−3が生成され(保持されている携帯送信用合成用画像a−3が読み出され)、撮影画像aと合成されることで、端末画像が生成される。
しかしながら、第2の実施の形態においては、図24を参照して説明したように、写真シール作成装置1側で、携帯送信用合成用画像a−3を管理しないため、端末画像は生成されない。よって、ステップS515においては、事後画像と印刷画像を生成するための変換や合成が行われ、端末画像を生成するための変換や合成は行われない。
ステップS515において、端末画像が生成されないため、ステップS519において、管理サーバ3に送信される画像は、撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1となる。図25Dを参照して説明したように、写真シール作成装置1から撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1が送信され、管理サーバ3に受信され、図26Aに示したように保存される。管理サーバ3側では、ステップS531において、このような受信や保存に関する処理が実行される。
写真シール作成装置1は、ステップS520において、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付け、ステップS521において、利用者により選択された携帯送信用画像の携帯送信用画像選択フラグ、例えば“1”を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3においては、ステップS532において、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像選択フラグを受信し、その携帯送信用画像フラグに対応するサーバ送信用画像を携帯送信用画像として記憶部318から読み出す。なお、このステップS532において読み出される携帯送信用画像は、撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1である。
ステップS522において、写真シール作成装置1のタブレット内蔵モニタ161にメールアドレス入力画面が表示され、利用者による携帯端末2のメールアドレスの入力が受け付けられ、ステップS523において、携帯端末IDとともに管理サーバ3に送信される。
管理サーバ3においては、ステップS533において、記憶部318から読み出した撮影画像aと編集画面用合成用画像a−1に対して、保存先URLを割り当て、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯端末2のメールアドレスと携帯端末IDとを対応付けて記憶部318に記憶させる。
写真シール作成装置1は、ステップS524において、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像の送信確認画面を表示させ、携帯送信用画像の送信の指示を受け付け、その旨の情報を管理サーバ3に送信する。
管理サーバ3においては、ステップS534において、携帯端末2のメールアドレスに、ステップS533において割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを送信する。またこの電子メールには、写りアプリケーションをダウンロードするためのサイトのURLも含まれる。
携帯端末2においては、ステップS551において、携帯端末2の制御部401が、管理サーバ3から送信されてきた、割り当てた携帯送信用画像の保存先URLと写りアプリケーションをダウンロードするためのサイトのURLを含む電子メールを受信する。ステップS552において、携帯端末2は、電子メールの内容を確認した利用者により写りアプリケーションのダウンロードサイトへのアクセスが指示された場合、写りアプリケーションのダウンロードサイトにアクセスするためのアクセス情報である、受信した電子メールに含まれるURLに基づいてアクセスを行う。
管理サーバ3においては、ステップS535において、携帯端末2からのアクセスを受け、写りアプリケーションのダウンロードの要求を受信する。そしてステップS536において、管理サーバ3は、指定された写りアプリケーションを読み出し、携帯端末2に送信する。
携帯端末2においては、ステップS553において、管理サーバ3からの写りアプリケーションを受信し、インストールし、起動する。その後、ステップS554において、携帯端末2は、電子メールの内容を確認した利用者により携帯送信用画像へのアクセスが指示された場合、携帯送信用画像にアクセスするためのアクセス情報である、受信した電子メールに含まれるURLに基づいてアクセスを行う。
管理サーバ3においては、ステップS537において、携帯端末2からのアクセスに応じて、写真シール作成装置1から受信し、保存している編集画面用合成用画像a−1を読み出し、携帯端末2に適した写りに変換し、携帯送信用合成用画像a−3に生成し、撮影画像aと合成することで、端末画像を生成する。この処理は、例えば、図25Dや、図26を参照して説明した処理である。
生成された端末画像は、ステップS538において、管理サーバ3から携帯端末2に送信される。携帯端末2においては、ステップS555において、管理サーバ3からの端末画像を受信し、表示部405に表示する。このとき、表示部405に表示される端末画像は、携帯端末2に適した色味に変換されている画像であるため、利用者は、携帯端末2に表示される画像に対しても満足することができる。
携帯端末2に写りアプリケーションがダウンロードされ、インストールされた場合、1度の処理を実行するために一旦インストールされ、端末画像が取得され、表示された後には、写りアプリケーションは、携帯端末2から削除されるようにしても良い。
または、一度、携帯端末2に写りアプリケーションがダウンロードされ、インストールされた場合、そのままインストールされた状態が維持され、再度ダウンロードすることなく使用できるようなアプリケーションとしても良い。このようにした場合、管理サーバ3側で、写りアプリケーションをダウンロードした携帯端末2であるか否かを管理する必要がある。
そこで、図27を参照して説明したようなデータベースを管理し、そのデータベースの一項目として、写りアプリDLフラグを設ける。また、ステップS552において、携帯端末2から写りアプリケーションのダウンロードの要求が出されたとき、携帯端末IDも送信され、管理サーバ3は、ステップS535において、そのような携帯端末2からの要求を受けたとき、受信された携帯端末IDに一致する、データベース内の携帯端末IDに対応する写りアプリDLフラグの欄に、“1”を書き込む。このようにすることで、管理サーバ3は、写りアプリケーションをダウンロードした携帯端末2であるか否かを判断することができるようになる。
また、このように、管理サーバ3側で、写りアプリケーションをダウンロードした携帯端末2であるか否かを管理できるようにした場合、ステップS523において、写真シール作成装置1から携帯端末IDが送信され、ステップS533において、管理サーバ3に受信されたとき、管理サーバ3は、受信された携帯端末IDから、携帯端末2が写りアプリケーションを既に受信済か否かを判断することができる。
このような判断を管理サーバ3が行えるようになることで、ステップS534において、携帯送信用画像の保存先URLと写りアプリケーションをダウンロードするためのサイトのURLを送信する際、送信先の携帯端末2が、まだ写りアプリケーションをダウンロードしていない端末であると判断されるときには、2つのURLを送信し、既に写りアプリケーションをダウンロードしている端末であると判断されるときには、1つのURL(携帯送信用画像の保存先URL)を送信するといった選択を行うことができる。
このような選択的にURLを送信するように構成することで、携帯端末2の利用者側にとっても、1度、写りアプリケーションをダウンロードしておけば、その後、再度ダウンロードする必要がなくなり、利用者に無駄な操作をさせるようなことを防ぐことが可能となる。
なお、このように管理サーバ3で携帯端末2が写りアプリケーションをダウンロードした端末であるか否かを判断するようにした場合、ステップS534において、管理サーバ3が、写りアプリケーションをダウンロードした端末に対して、URLを送信すると判断した場合、携帯送信用画像の保存先URLのみが送信される。よって、この場合、管理サーバ3側においては、ステップS535,S536の処理を省略することができる。また、携帯端末2側においては、ステップS552,S553におけるインストールの処理を省略することができる。
このようなことについて、再度、図30を参照して説明する。図30は、携帯端末2の表示部405に表示される画面の一例を示す図である。図30Aは、ステップS551において、表示部405に表示される画面であり、管理サーバ3側で、携帯端末2はまだ写りアプリケーションをダウンロードしていない端末であると判断された場合の画面例である。リンク601は、写りアプリケーションをダウンロードするためのURLと端末画像の保存先を表すURLとされている。
このリンク601が操作されると、図30Bのような画面に遷移する。図30Bに示した画面は、ステップS552において表示部405に表示される画面である。図30Bに示した画面は、写りアプリケーションのダウンロードを、利用者に促すメッセージが表示されている画面であり、ダウンロードを実行するときに操作されるボタン602と、ダウンロードを実行しないときに操作されるボタン603が表示されている。
ボタン602、ボタン603のどちらのボタンが操作されたときであっても、図30Cに示したような画面に、表示部405の画面が遷移する。図30Cに示した画面は、ステップS555で表示される画面である。図30Cに示した画面には、サムネイル画像604、リンク605、およびリンク606が表示されている。サムネイル画像604は、写りアプリケーションをダウンロード済みの携帯端末2と、まだダウンロードしていない携帯端末2とでは、異なる画像となる。
写りアプリケーションをダウンロード済みの携帯端末2である場合、写りアプリケーションにより携帯端末2に適した色味に変換された画像がサムネイル画像604として表示される。写りアプリケーションをダウンロード済みではない携帯端末2である場合、印刷用の色味に変換されている画像、例えば、図28Cを参照して説明したような印刷用合成用画像a−2と撮影画像aが合成された印刷画像がサムネイル画像604として表示される。
このように、写りアプリケーションをダウンロードしているか否かにより、サムネイル画像604として表示される画像は異なる。なお。上述したように、写りアプリケーションをダウンロードした携帯端末2であるか否かを管理サーバ3側で管理するようにした場合、携帯端末2の表示部405上に表示される画像の遷移は図30A→図30B→図30Cのようにはならないので、その説明をここでする。
すなわち、図30A→図30B→図30Cに示したように画面が遷移するのは、写りアプリケーションをダウンロードしていない携帯端末2の場合である。一方、写りアプリケーションをダウンロードしている携帯端末2の場合、図19A→図19Bに示したように画面が遷移する。図19については既に説明した通り、携帯送信用画像の保存先URLを表示し、そのURLにアクセスすることにより、携帯端末2に適した色味に変換されたサムネイル画像582が表示されている画面である。
このように、携帯端末2側においても、写りアプリケーションをダウンロードしているか否かにより、画面の遷移が異なる。上述したように、1度写りアプリケーションをダウンロードした端末においては、図19に示したように画面が遷移するため、再度写りアプリケーションをダウンロードするなどの手間が省け、利用者は、所望の端末画像を少ない操作で取得することが可能となり、利用者の満足度を向上させることが可能となる。
図30Cの画面の説明に戻る。図30Cに示した画面に表示されているリンク605は、非会員のページに移行するためのリンクであり、リンク606は、会員のページに移行するためのリンクである。会員とは、所定のサイトに会員として登録している利用者のことである。
例えば、リンク605が操作されると、図30Dに示したような画面に、表示部405上の画面が切り替えられる。図30Dに示した画面には、サムネイル画像607、背景608乃至610、ボタン611,612が表示されている。サムネイル画像607は、図30Cに示したサムネイル画像604と同じ画像である。
図30Dに示したような画面において、利用者は、サムネイル画像607(端末画像)の背景を選択できるようになっており、背景608乃至610は、選択肢としての背景とされている。本実施の形態においては、サムネイル画像607は、既に携帯端末2に適した色味などに変換されている画像とされているが、さらに、利用者の好みも反映できるようにするために図30Dに示したような画面が、利用者に提供される。
利用者は、サムネイル画像607の背景を、背景608乃至610の中から選択することができる。選択中の背景608乃至610には、アンカが表示され、図30Dに示した例では、背景610上にアンカが位置している。例えば、背景610にアンカが位置している状態のときに、決定というボタン612が操作されると、図30Eに示した画面に表示部405の画面が切り替えられる。
図30Eに示した画面には、サムネイル画像613、ボタン614,615が表示されている。サムネイル画像613は、サムネイル画像607の背景が、背景610に変換されている画像である。このような画面にて、利用者は、選択した背景に変換された画像を確認することができる。確認の結果、利用者がOKというボタン615を操作すると、背景が変更された端末画像が取得される。その後、利用者は、取得された端末画像を、携帯端末2にて、好きなときに閲覧できるようになる。
一方、図30Eに示した画面において、NGというボタン614が操作された場合、表示部405の画面は、図30Dに示した画面に戻される。図30Dに示した画面において、利用者は、再度背景を変更したり、または、変更しないというボタン611を操作することで、図30Cに示した画面に戻したりすることができるようにされている。
このように、利用者の好みの背景に取得される端末画像が変更できるような仕組みを設けても良い。ここでは、背景が選択されるとして説明したが、背景の変更に伴い、前景も変更されるようにしても良い。また、前景が利用者に選択されるようにしても良いし、前景が選択されたときには、その変更に伴い、背景も変更されるようにしても良い。
また選択される背景は、異なる色の同一の柄の背景、異なる色の異なる柄の背景、同一の色の異なる柄の背景などであっても良い。このような背景の再設定は、例えば、携帯端末2がステップS555以降の処理として行うことが可能である。また、利用者が好みの色や柄を選択できるようにすることで、利用者が例えば、写真シール作成装置1において誤って希望しない背景色や柄を選択してしまったような場合であっっても、利用者が希望する画像を提供することが可能となり、利用者の満足度を向上させることが可能となる。
ところで、写りアプリケーションをダウンロードする携帯端末2が、写真シール作成装置1の利用者でなくても良い。例えば、友達に写真をあげるといったことも可能であり、このようなときに、友達の携帯端末2に適した色味に変換された端末画像を提供することができるようになる。すなわち本実施の形態においては、携帯端末2の機種に適した画像を提供することが可能であるため、友達同士などの異なる利用者が異なる端末で同一の画像を閲覧したときであっても、それぞれの画像の色味などを同一のものとすることが可能となり、それぞれの携帯端末2の利用者を満足させることが可能となる。
上述した写りアプリケーションは、単体でも良いし、その他の機能を含むアプリケーション、またはその他のアプリケーションに含まれる1つの機能として提供されるようにすることも可能である。このように構成することで、携帯端末2に応じた写り画像を取得するためだけのアプリケーションをダウンロードするのは、煩わしく感じる利用者もいると想定できるが、その他の機能も備えられたアプリケーションとすることで、そのような煩わしさを感じさせずに、写りアプリケーションをダウンロードさせることができるようになる。
図28,図29のフローチャートを参照して説明した処理においては、管理サーバ2がステップS537において、携帯端末2に適した写り画像にするために、編集画面用合成用画像を携帯送信用合成用画像に変換し、撮影画像に合成した。この変換と合成の処理は、写りアプリケーションをダウンロードした携帯端末2側で行うようにしても良い。
上述した実施の形態においては、背景や前景といった合成画像が携帯端末2に適した色味に変換されるとして説明した。背景や前景といった合成画像は、利用者に提供される端末画像の一部分を構成する画像である。すなわち本実施の形態によれば、利用者に提供される端末画像の少なくとも一部分を、携帯端末2に適した色味に変換することができる。このように端末画像の一部分を変換することも可能であるが、全体を変換することも勿論可能である。
本実施の形態を適用することで、写真シール作成装置1において撮影され、編集された画像を、携帯端末に適した色味の画像とすることができ、利用者の満足度を高めることが可能となる。
[記録媒体について]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアは、図11に示した管理サーバ3のような構成とすることが可能である。CPU311が、例えば、記憶部318に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース315及びバス314を介して、RAM313にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU311)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア311に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ320に装着することにより、入出力インタフェース315を介して、記憶部318にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部319で受信し、記憶部318にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM312や記憶部318に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。