JP2013137632A - ループコイル式車両検知器およびこれに用いられるケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】破損を生じ難いループコイル式車両検知器、およびこれに用いられるケーブルを提供する。
【解決手段】ループコイル式車両検知器1のケーブル2は、ループ状に巻かれ、道路100に埋設された部分を有する。ケーブル2は、外層10と、第1潤滑剤層11と、内層12と、第2潤滑剤層13と、封入部材14と、コイル15と、を含む。封入部材14にコイル15が封入されている。内層12は、第1潤滑剤層11を介して外層10と相対摺動可能である。また、封入部材14は、第2潤滑剤層13を介して内層12と相対摺動可能である。路面の沈下などにより、ケーブル2にせん断力などの外力が作用した場合、外層10に対して内層12などが滑ることにより、ケーブル2内部に歪みエネルギーが溜まることを抑制し、コイル15の切断を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ループ状に巻かれて道路に埋設されるコイルを用いて車両を検知するループコイル式車両検知器、およびこれに用いられるケーブルに関する。
特開平11−167829号公報(特許文献1)には、自己支持型ケーブルとしての架空タルミ付きケーブルが開示されている。このケーブルは、ケーブルコアを有している。ケーブルコアは、コア本体と、コア本体に収納された光ファイバとが、シースによって被覆された構成を有している。
また、特開2002−231066号公報(特許文献2)には、管路内に敷設されるケーブルが開示されている。このケーブルは、電線を外皮層で覆う構成を有している。外皮層は、外層と内層の2層構造を有している。外層は、特定量の潤滑付与剤を配合した高密度ポリエチレン組成物で構成されており、管路との摩擦が小さくなるようにされている。内層は、特定の低密度ポリエチレンからなり、内層の内側のラップテープとの密着性が良好となるようにされている。
特開平11−167829号公報([0010]) 特開2002−231066号公報([0007])
ところで、道路を走行する車両を計数などするためのループコイル式車両検知器は、ループ状に巻かれて道路に埋設されたケーブルを有する。ケーブルのコイルは、磁界を発生させている。車両がコイル上を通過することに伴い、インダクタンス変化が生じ、インダクタンス変化が、コイルに接続された検知部によって検知される。道路へのケーブルの敷設工事は、たとえば、まず、道路の路面を平面視で環状に切り欠いて、溝を形成する。次に、溝に沿ってケーブルをループ状に配置する。その後、溝に、たとえば、流動状のモルタルを流し込み、このモルタルを固化させる。
ケーブルが埋設された道路には、多数の車両が通過することとなる。このため、ケーブルには、車両からの繰り返し荷重が、道路を介して多数回作用し、ケーブルにせん断力などの外力が生じる。また、道路の舗装部の下の路盤の強度は必ずしも一定ではなく、場所によって、道路の変形のし易さは異なる。このため上記の繰り返し荷重、および、路盤強度の不均一さに起因して、道路が不均一に変形する。すると、ケーブルには、道路の沈下などによる変形量の差に応じたせん断力などの外力が作用する。これらのせん断力が大きいと、ケーブル内でコイルが断線してしまい、車両を検知することができなくなってしまう。
また、道路の変形などに起因するせん断力および引張力により、ケーブルの最も外側部分を構成している被覆が破れる場合がある。被覆が破れると、路面からアスファルト内の微小な空孔を通ってケーブルに到達した雨水などの水分が、被覆の破れた箇所からケーブル内に浸入する。すると、この水分がコイルに付着し、銅線などからなるコイルを腐食させてしまう。コイルが腐食する結果、コイルが断線してしまい、車両を検知することができなくなってしまう。
コイルの断線による故障を修理するためには、道路を通行止めにして、ケーブルの掘り起し作業、交換作業、および再度の埋設作業という多数の作業が必要となる。このため、道路管理者の費用負担の増加を招くとともに、道路の利用者の利便性が損なわれてしまう。
特許文献1に記載のケーブルは、架線用のケーブルであり、上記した地中に埋設されるケーブルに作用するせん断力に対しては、何ら考慮されていない。このため、特許文献1に記載のケーブルをループコイル式車両検知器のケーブルとして用いた場合には、ケーブルの破断という、上記の課題が生じてしまう。
また、特許文献2に記載のケーブルは、管路内、すなわち、パイプの内側の空間に配置されることを想定しており、直接地中に埋設される場合を想定してはいない。また、特許文献2に記載の構成では、外皮層と、外皮層の内側のコイルとの密着性が高められており、外皮層に作用したせん断力は、そのままコイルに作用してしまう。このため、特許文献2に記載のケーブルを道路に直接埋設した場合には、コイルが断線し易い。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、破損を生じ難いループコイル式車両検知器、およびこれに用いられるケーブルを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるループコイル式車両検知器は、ループ状に巻かれて道路に埋設される部分を有するケーブルと、前記ケーブルのインダクタンス値の変化に基づいて車両を検知する車両検知部と、を備えるループコイル式車両検知器であって、前記ケーブルは、コイルと、前記コイルを取り囲む筒状の外層と、前記外層と前記コイルとの間に配置される潤滑剤層と、前記潤滑剤層を取り囲む筒状の内周面を形成する、内周面形成部と、前記内周面に取り囲まれ、前記潤滑剤層を介して前記内周面と相対摺動可能な筒状の外周面を形成する、外周面形成部と、を含み、前記潤滑剤層、前記内周面形成部および前記外周面形成部によって、潤滑剤層ユニットが形成されている。
このような構成によれば、潤滑剤層を介して内周面と外周面とがスムーズに相対変位することにより、コイルが外層に対してスムーズに変位することができる。このため、ケーブルにせん断力などの外力が作用した場合に、外層に対して、コイルは、ケーブルの長手方向などに小さい力で変位することができる。したがって、ケーブル内部において、外層とコイルとの間に歪みエネルギーが蓄積されずに済み、ケーブル内の歪みによるコイルの破損を抑制できる。すなわち、車両からの繰り返し荷重、および、路盤の不均一な変形などに起因して、せん断力などの外力がケーブルの外層に作用した場合でも、外層に対してコイルがスムーズに変位することができる。よって、コイルに作用する外力は小さくて済む。したがって、外力に起因するコイルの破損を確実に抑制できる。また、コイルの周囲には、潤滑剤層が配置されている。このため、仮に外層が損傷した場合でも、雨水などの水分は、潤滑剤層によって止められ、それ以上ケーブル内へ浸入することが抑制されている。これにより、コイルが水分によって腐食されることを抑制でき、腐食によるコイルの破損を確実に抑制できる。
したがって、破損を生じ難いループコイル式車両検知器を実現できる。
好ましくは、前記潤滑剤層ユニットは、前記ケーブルの径方向に沿って複数設けられている。
これにより、各潤滑剤層ユニットにおいて、内周面と外周面とが、潤滑剤層を介してスムーズに相対変位することができる。このように、複数の潤滑剤層ユニットを設けていることにより、外層に対するコイルの移動抵抗を、より低減することができる。したがって、コイルに作用するせん断力を、より小さくすることができる。また、仮に、外側の潤滑剤層ユニットにおける外周面形成部が破損し、潤滑剤が流出した場合でも、内側の潤滑剤層ユニットの潤滑剤層を維持することができる。これにより、ケーブルの外周側の一部が損傷した場合でも、外層に対してコイルがスムーズに変位できる状態を維持することができる。さらに、雨水などの水分がコイルまで浸入することを、内側の潤滑剤層によって防止することができる。
好ましくは、前記潤滑剤層ユニットのうち、最も外側の前記潤滑剤層ユニットにおける前記内周面形成部は、前記外層によって形成されている。
このように、外層が、潤滑剤層ユニットの一部を構成していることにより、外層とは別に筒状の外周部を設ける必要が無い。このため、ケーブルの部品点数を少なくできる。
好ましくは、前記ケーブルは、前記外層と前記コイルとの間に配置された筒状の内層をさらに備え、
一の前記潤滑剤層ユニットにおける前記外周面、および、前記一の潤滑剤層ユニットに対して径方向内側に隣接する別の前記潤滑剤層ユニットにおける前記内周面は、それぞれ、前記内層によって形成されている。
これにより、1つの内層が、2つの潤滑剤層ユニットのそれぞれの一部を構成することとなる。したがって、複数の潤滑剤層ユニットを構成するための部品点数を、より少なくすることができる。
好ましくは、前記ケーブルは、可撓性を有し、前記コイルを封入した封入部材をさらに備え、
前記潤滑剤層ユニットのうち、最も内側の前記潤滑剤層ユニットにおける前記外周面形成部は、前記封入部材によって形成されている。
これにより、コイルを封入部材で保護することができる。また、潤滑剤層に加え、封入部材によって、コイルを取り囲むことができる。これにより、コイルへの水分の到達を、潤滑剤層および封入部材によって、より確実に抑制することができる。また、コイルを保護する封入部材を、コイルとともに、外層に対してスムーズに変位させることができる。これにより、封入部材を設けても、コイルと外層との間の移動抵抗が増大することを確実に抑制することができる。
好ましくは、前記潤滑剤層は、液状の潤滑剤、固体状の潤滑剤、およびジェル状の潤滑剤の少なくとも1つを含む。
このように、流動性を有する液状の潤滑剤を用いた場合には、内周面と外周面のそれぞれの全域に亘って潤滑剤を行き渡らせ易く、内周面と外周面との間の全域に、確実に潤滑剤を介在させることができる。また、固体状の潤滑剤を用いた場合には、ケーブルの端部から、潤滑剤が漏れることを抑制することができる。したがって、たとえば、車両検知部とケーブルの端部とを接続する場合に、ケーブルの端部を下向きにすることができ、ケーブルの取り回しの自由度をより高くすることができる。また、ジェル状の潤滑剤を用いた場合には、上記した、液状の潤滑剤の利点と、固体状の潤滑剤の利点の双方を発揮することができる。
好ましくは、前記内周面形成部は、内周面形成部本体と、前記内周面形成部本体の内周に配置され前記内周面を構成するコーティング層と、を有する。
これにより、内周面で生じる摩擦抵抗をより小さくすることができるので、内周面と、この内周面に対向する外周面との間の移動抵抗をより小さくすることができる。したがって、外層に対して、コイルを、より小さい力でスムーズに変位させることができるので、コイルに作用する力をより小さくできる。
好ましくは、前記外周面形成部は、外周面形成部本体と、前記外周面形成部本体の外周に形成され前記外周面を構成するコーティング層と、を有する。
これにより、外周面で生じる摩擦抵抗をより小さくすることができるので、外周面と、この外周面に対向する内周面との間の移動抵抗をより小さくすることができる。したがって、外層に対して、コイルを、より小さい力でスムーズに変位させることができるので、コイルに作用する力をより小さくできる。
好ましくは、前記コーティング層は、フッ素樹脂によって形成されている。
このように、摩擦係数の極めて小さいフッ素樹脂によってコーティング層を形成することにより、内周面と外周面との間に作用する移動抵抗を、より一層低減することができる。また、フッ素樹脂であれば、撥水性に優れており、雨水などの水分を確実に弾くことができる。よって、仮に、外層の破損などに起因して、コーティング層まで水分が到達したとしても、この水分がコイルまで到達することを、より確実に抑制できる。
好ましくは、前記外周面の摩擦係数は、当該外周面と相対摺動可能な前記内周面の摩擦係数よりも大きい。
たとえば、ケーブルを製造する工程において、外周面に潤滑剤を塗布した状態で、この外周面を内周面形成部で覆う場合がある。この場合において、外周面の摩擦係数が、当該外周面と摺動可能な内周面の摩擦係数よりも大きくされている。これにより、外周面に潤滑剤を付着しやすくできるので、外周面に、より多くの潤滑剤を保持させた状態で、外周面に内周面形成部を被せることができる。これにより、互いに向かい合う外周面と内周面との間において、潤滑剤層の厚みを十分に確保することができる。
より好ましくは、互いに対向する前記外周面および前記内周面のうちの前記内周面のみがコーティング層によって形成されている。
このように、相対摺動可能な内周面および外周面のうちの内周面のみをコーティング層によって形成するという簡易な構成により、外周面の摩擦係数を高くできる。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に係わるケーブルは、ループコイル式車両検知器に用いられ、少なくとも一部がループ状に巻かれて道路に埋設されるケーブルであって、コイルと、前記コイルを取り囲む筒状の外層と、前記外層と前記コイルとの間に配置される潤滑剤層と、前記潤滑剤層を取り囲む筒状の内周面を形成する、内周面形成部と、前記内周面に取り囲まれ、前記潤滑剤層を介して前記内周面と相対摺動可能な筒状の外周面を形成する、外周面形成部と、を備え、前記潤滑剤層、前記内周面形成部および前記外周面形成部によって、潤滑剤層ユニットが形成されている。
このような構成によれば、潤滑剤層を介して内周面と外周面とがスムーズに相対変位することにより、コイルが外層に対してスムーズに変位することができる。このため、ケーブルにせん断力などの外力が作用した場合に、外層に対して、コイルは、ケーブルの長手方向などに小さい力で変位することができる。したがって、ケーブル内部において、外層とコイルとの間に歪みエネルギーが蓄積されずに済み、ケーブル内の歪みによるコイルの破損を抑制できる。すなわち、車両からの繰り返し荷重、および、路盤の不均一な変形などに起因して、せん断力などの外力がケーブルの外層に作用した場合でも、外層に対してコイルがスムーズに変位することができる。よって、コイルに作用する外力は小さくて済む。したがって、外力に起因するコイルの破損を確実に抑制できる。また、コイルの周囲には、潤滑剤層が配置されている。このため、仮に外層が損傷した場合でも、雨水などの水分は、潤滑剤層によって止められ、それ以上ケーブル内へ浸入することが抑制されている。これにより、コイルが水分によって腐食されることを抑制でき、腐食によるコイルの破損を確実に抑制できる。
したがって、破損を生じ難いケーブルを実現できる。
本発明によれば、ループコイル式車両検知器の破損を生じ難くすることができる。
本実施の形態におけるループコイル式車両検知器の一例を示す模式的な平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図であり、ケーブルの切断面などを示している。 ケーブルおよびその周辺を、ケーブルの長手方向と直交する断面で切断した断面図である。 図3の主要部の一部を拡大して示す図である。 ケーブルの製造方法を説明するための一部断面側面図であり、(a)は、コイルおよび封入部材を準備する工程を示しており、(b)は、封入部材の外周面に潤滑剤を供給する工程を示しており、(c)および(d)は、内層を被せる工程を示している。 ケーブルの製造方法を説明するための一部断面側面図であり、(a)は、内層の外周面に潤滑剤を供給する工程を示しており、(b)および(c)は、外層を被せる工程を示している。 道路内におけるケーブル内の動作を説明するための断面図であって、ケーブルおよびその周辺を、ケーブルの長手方向に沿って切断した状態を示している 本発明の実施の形態の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態のさらなる変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[ループコイル式車両検知器の構成]
図1は、本実施の形態におけるループコイル式車両検知器1の一例を示す模式的な平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、ケーブル2の切断面などを示している。
図1および図2に示すように、ループコイル式車両検知器1は、道路100を通過する車両101を検知するために設けられている。本実施の形態では、ループコイル式車両検知器1は、道路100に敷設されたケーブル2と、道路100の脇に設置された車両検知部3と、を備えている。具体的には、本実施の形態では、片側2車線の道路100において、車線毎に、2つのケーブル2(2a,2b;2c,2d)が敷設されている。これら2つのケーブル2は、車両101の進行方向に沿って並んでいる。
なお、各ケーブル2a,2b,2c,2dに関する構成は、互いに同様であるので、以下では、1つのケーブル2aについて説明し、他のケーブル2b,2c,2dについての説明は省略する。
ケーブル2は、後に詳述するように、銅線などの導電性のコイルを、合成樹脂などの絶縁性の外層で被覆した構成を有している。ケーブル2の一部は、道路100の路面102を形成する舗装部103に埋設されている。舗装部103は、たとえば、アスファルト舗装である。より具体的には、舗装部103に溝104が形成されており、この溝104内にケーブル2(2a)の一部が配置されている。なお、ケーブル2(2a)は、舗装部103に埋設されてもよいし、舗装部103の下の路盤(図示せず)に埋設されてもよい。
溝104は、たとえば、深さが10cm〜15cm程度、幅が10mm〜11mm程度に形成されている。溝104は、平面視において矩形状をなす矩形状部104aと、矩形状部104aの1つの頂部から道路脇へ向けて延びる直線状部104bと、を有している。また、溝104は、この溝104が延びる方向と直交する断面(図2に示す断面)において、矩形状の空間を形成しており、この空間は、上方に開放されている。
ケーブル2は、可撓性を有しており、道路100に敷設される際に、適宜曲げられる。ケーブル2は、車両検知部3から延びて溝104の直線状部104bを通り、さらに、溝104の矩形状部104aにおいてループ状に巻回されており、さらに、直線状部104bを通って車両検知部3に戻っている。ケーブル2は、矩形状部104aにおいて、複数周(本実施の形態では、4周)巻かれている。溝104には、ケーブル2が収容された状態で、モルタルなどの埋設材105が充填されており、埋設材105を用いて、ケーブル2が溝104に埋設されている。ケーブル2は、車両検知部3と電気的に接続されている。車両検知部3は、たとえば、道路100の脇に設置されている。
図3は、ケーブル2およびその周辺を、ケーブル2の長手方向と直交する断面で切断した断面図である。図4は、図3の主要部の一部を拡大して示す図である。図3および図4に示すように、ケーブル2は、このケーブル2の長手方向と直交する断面において、円形状に形成されている。
ケーブル2は、たとえば、直径が5mm程度の細線状に形成されている。ケーブル2は、外層10と、第1潤滑剤層11と、内層12と、第2潤滑剤層13と、封入部材14と、複数のコイル15と、を備えている。外層10と、第1潤滑剤層11と、内層12と、第2潤滑剤層13と、封入部材14と、複数のコイル15とは、ケーブル2の径方向の内方に向けて上記の記載順に配置されている。
外層10は、ケーブル2の外殻部として設けられている。外層10は、円筒状に形成されており、コイル15などを取り囲んでいる。外層10は、撥水性を有しており、雨水などの水分がケーブル2の内部に浸入することを防止している。外層10は、外層本体10aと、コーティング層10bと、を有している。
外層本体10aは、外層10の基材として設けられている。また、外層本体10aは、溝104の内側面、および埋設材105に直接接触する部分として設けられている。外層本体10aは、樹脂材料を用いて形成されており、可撓性を有している。この樹脂材料として、ゴムおよびポリエチレンを例示することができる。外層本体10aの内周に、コーティング層10bが形成されている。
コーティング層10bは、外層10と、第1潤滑剤層11との間の摩擦抵抗を低減するために設けられており、かつ、外層10と、内層12との間の摩擦抵抗を低減するために設けられている。コーティング層10bは、外層本体10aの内周にコーティング加工を施すことにより形成されている。このコーティング加工として、フッ素樹脂コーティング加工を例示することができる。すなわち、コーティング層10bは、フッ素樹脂を用いて形成されている。
上記のフッ素樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン(四フッ素化樹脂、PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(三フッ素化樹脂、PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などを例示することができる。
コーティング層10bは、外層本体10aの内周面の全域に亘って略均一な厚みに形成されている。コーティング層10bの厚みは、たとえば、数十μm程度である。コーティング層10bの厚みは、外層本体10aの厚みよりも小さい。コーティング層10bの内周面が、外層10の内周面21を構成している。この外層10に取り囲まれるようにして、第1潤滑剤層11が配置されている。
第1潤滑剤層11は、外層10と内層12との摩擦抵抗を低減するために設けられている。第1潤滑剤層11は、外層10とは別体に形成され、かつ、内層12とは別体に形成されている。第1潤滑剤層11は、外層10と内層12との間に形成された空間に充填されて、当該空間を満たしており、外層10とコイル15との間に位置している。第1潤滑剤層11に含まれる潤滑剤として、液状の潤滑剤、固体状の潤滑剤、および、ジェル状の潤滑剤の少なくとも1つを例示することができる。
液状の潤滑剤、すなわち、液体潤滑剤として、シリコーンオイルなどの潤滑油を例示することができる。潤滑油は、石油由来の潤滑油であってもよいし、植物由来の潤滑油であってもよい。
固体状の潤滑剤、すなわち、固体潤滑剤として、二硫化モリブデン(MoS)、黒鉛、フッ素樹脂などの粉末を例示することができる。この場合、フッ素樹脂として、前述したフッ素樹脂を例示することができる。固体潤滑材の粉末は、たとえば、球状である。
ジェル状の潤滑剤として、グリースを例示することができる。グリースは、潤滑油などの基油に増ちょう剤を分散させた構成を有する、半固体状の潤滑剤である。
本実施の形態では、第1潤滑剤層11は、ジェル状の潤滑剤を用いて形成されている。本実施の形態では、第1潤滑剤層11の厚みは、外層10の厚みより大きく、かつ、内層12の厚みよりも大きい。また、第1潤滑剤層11は、外層10の内周面21の全域に亘って接触している。また、第1潤滑剤層11は、内層12の外周面22の全域に亘って接触している。
内層12は、外層10とコイル15との間において、第1潤滑剤層11と第2潤滑剤層13とを仕切るために設けられている。内層12は、第1潤滑剤層11に取り囲まれており、かつ、第2潤滑剤層13を取り囲んでいる。内層12は、円筒状に形成されており、コイル15などを収容している。内層12は、撥水性を有しており、雨水などの水分が内層12の内側の空間に浸入することを防止している。内層12は、内層本体12aと、コーティング層12bと、を有している。
内層本体12aは、内層12の基材として設けられている。内層本体12aは、たとえば、外層本体10aと同様の材料を用いて形成されており、可撓性を有している。内層本体12aの外周面が、内層12の外周面22を構成している。この外周面22は、第1潤滑剤層11を介して外層10の内周面21と向かい合っており、この内周面21と相対摺動可能である。
上記の構成により、後述する第1潤滑剤層ユニット31において、外層10の内周面21、および内層12の外周面22のうちの、内周面21のみが、コーティング層によって形成されている。内層12の外周面22の摩擦係数μ2は、外層10の内周面21の摩擦係数μ1よりも大きい。内層12と外層10との間には第1潤滑剤層11が介在しているので、内層12と外層10との間の摩擦抵抗の値は小さい。内層本体12aの内周に、コーティング層12bが形成されている。
コーティング層12bは、内層12と、第2潤滑剤層13との間の摩擦抵抗を低減するために設けられており、かつ、内層12と、封入部材14との間の摩擦抵抗を低減するために設けられている。コーティング層12bは、内層本体12aの内周にコーティング加工を施すことにより形成されている。このコーティング加工は、前述した、外層本体10aの内周へのコーティング加工と同様である。これにより、コーティング層12bは、コーティング層10bと同様にフッ素樹脂を用いて形成されている。
コーティング層12bは、内層本体12aの内周面の全域に亘って略均一な厚みに形成されている。コーティング層12bの厚みは、たとえば、数十μm程度である。コーティング層12bの厚みは、内層本体12aの厚みよりも小さい。コーティング層12bの内周面が、内層12の内周面23を構成している。この内層12に取り囲まれるようにして、第2潤滑剤層13が配置されている。
第2潤滑剤層13は、内層12と封入部材14との摩擦抵抗を低減するために設けられている。第2潤滑剤層13は、内層12とは別体に形成され、かつ、封入部材14とは別体に形成されている。第2潤滑剤層13は、内層12と封入部材14との間に形成された空間に充填されて、当該空間を満たしており、外層10とコイル15との間に位置している。第2潤滑剤層13に含まれる潤滑剤として、第1潤滑剤層11の潤滑剤と同様の潤滑剤を例示することができる。
本実施の形態では、第2潤滑剤層13は、ジェル状の潤滑剤を用いて形成されている。本実施の形態では、第2潤滑剤層13の厚みは、外層10の厚みより大きく、かつ、内層12の厚みよりも大きい。また、第2潤滑剤層13は、内層12の内周面23の全域に亘って接触している。また、第2潤滑剤層13は、封入部材14の外周面24の全域に亘って接触している。第2潤滑剤層13は、封入部材14を取り囲むように配置されており、この封入部材14に保持されている。
封入部材14は、コイル15を封入することにより、コイル15を外力および水分から保護するために設けられている。封入部材14は、樹脂材料を用いて形成されており、可撓性を有している。封入部材14の曲げ剛性などの剛性は、コイル15の剛性より大きくされている。これにより、コイル15に関する耐衝撃性能を向上させている。封入部材14の材料として、ポリエチレンなどの樹脂材料を例示することができる。封入部材14は、撥水性を有しており、雨水などの水分が封入部材14の内部に浸入することを防止している。
封入部材14の外周面24は、円形状に形成されている。この外周面24は、第2潤滑剤層13を介して内層12の内周面23と向かい合っており、この内周面23と相対摺動可能である。
上記の構成により、後述する第2潤滑剤層ユニット32において、内層12の内周面23、および封入部材14の外周面24のうちの、内周面23のみが、コーティング層12bによって形成されている。封入部材14の外周面24の摩擦係数μ4は、内層12の内周面23の摩擦係数μ3よりも大きい。封入部材14と内層12との間には第2潤滑剤層13が介在しているので、封入部材14と内層12との間の摩擦抵抗の値は小さい。
この封入部材14の内部に、コイル15が配置されている。図1および図3に示すように、コイル15は、車両検知部3からの電流が流れる部分として設けられている。このコイル15に電流が流れることにより、ケーブル2の周囲に磁界が発生する。
コイル15は、複数本(本実施の形態では、7本)が束ねられており、コイルユニットを構成している。各コイル15は、封入部材14の中心付近に配置されており、封入部材14の外周面からは離隔している。ケーブル2において、各コイル15の一端および他端は、車両検知部3に電気的に接続されている。
図3および図4に示すように、本実施の形態では、ケーブル2には、複数の潤滑剤層ユニットとしての第1潤滑剤層ユニット31と、第2潤滑剤層ユニット32と、が設けられている。
第1潤滑剤層ユニット31は、複数の潤滑剤層ユニット31,32のうちの、ケーブル2の径方向における最も外側の潤滑剤層ユニットとして設けられている。第1潤滑剤層ユニット31は、第1潤滑剤層11と、第1潤滑剤層11を保持する構造と、を有している。具体的には、第1潤滑剤層ユニット31は、筒状の内周面21と、この内周面21を形成する外層10と、第1潤滑剤層11と、外周面22と、この外周面22を形成する内層12と、を有している。
第1潤滑剤層ユニット31においては、外層10は、第1潤滑剤層11を取り囲む筒状の内周面21を形成する内周面形成部として設けられている。また、第1潤滑剤層ユニット31においては、外層10の外層本体10aは、内周面形成部本体として設けられており、コーティング層10bは、内周面形成部本体の内周に配置され、かつ、内周面21を構成するコーティング層として設けられている。また、第1潤滑剤層ユニット31においては、内層12は、内周面21に取り囲まれ、第1潤滑剤層11を介して内周面21と相対摺動可能な筒状の外周面22を形成する外周面形成部として設けられている。
上記の構成により、第1潤滑剤層ユニット31においては、第1潤滑剤層11を介して、外層10と内層12とが、ケーブル2の長手方向および周方向に相対摺動可能である。
第2潤滑剤層ユニット32は、複数の潤滑剤層ユニット31,32のうちの、ケーブル2の径方向における最も内側の潤滑剤層ユニットとして設けられている。第2潤滑剤層ユニット32は、第2潤滑剤層13と、第2潤滑剤層13を保持する構造と、を有している。具体的には、第2潤滑剤層ユニット32は、筒状の内周面23と、この内周面23を形成する内層12と、第2潤滑剤層13と、筒状の外周面24と、この外周面24を形成する封入部材14と、を有している。
第2潤滑剤層ユニット32においては、内層12は、第2潤滑剤層13を取り囲む筒状の内周面23を形成する内周面形成部として設けられている。また、第2潤滑剤層ユニット32においては、内層12の内層本体12aは、内周面形成部本体として設けられており、コーティング層12bは、内周面形成部本体の内周に配置され、かつ、内周面23を構成するコーティング層として設けられている。また、第2潤滑剤層ユニット32においては、封入部材14は、内周面23に取り囲まれ、第2潤滑剤層13を介して内周面23と相対摺動可能な筒状の外周面24を形成する外周面形成部として設けられている。
上記の構成により、第2潤滑剤層ユニット32においては、第2潤滑剤層13を介して、内層12と封入部材14とが、ケーブル2の長手方向および周方向に相対摺動可能である。
上記の構成により、第1潤滑剤層ユニット31の外周面22と、この第1潤滑剤層ユニット31に対してケーブル2の径方向内側に隣接する第2潤滑剤層ユニット32の内周面23は、それぞれ、内層12によって形成されている。
[ケーブルの製造方法]
次に、ケーブル2の製造方法について説明する。ケーブル2を製造する際には、まず、図5(a)に示すように、複数のコイル15が封入された封入部材14を準備する。次に、図5(b)に示すように、封入部材14の外周面24に、グリースなどの潤滑剤33を塗布する。この際、潤滑剤は、たとえば、塗布機106などによって塗布される。
これにより、図5(c)に示すように、封入部材14の外周面24に、第2潤滑剤層13が形成される。次に、内層12を準備する。そして、第2潤滑剤層13の外周に、内層12を被せる。この際、封入部材14の外周面24の摩擦係数μ4が、内層12の内周面23の摩擦係数μ3より大きい。これにより、第2潤滑剤層13の潤滑剤は、封入部材14から落下することが抑制されている。
そして、図5(d)に示すように、内層12が、第2潤滑剤層13の外側に配置されることにより、内層12、第2潤滑剤層13および封入部材14を含む第2潤滑剤層ユニット32が完成する。
次に、図6(a)に示すように、内層12の外周面22に、グリースなどの潤滑剤33を塗布する。この際、潤滑剤は、たとえば、塗布機106などによって塗布される。
これにより、図6(b)に示すように、内層12の外周面22に、第1潤滑剤層11が形成される。次に、外層10を準備する。そして、第1潤滑剤層11の外周に、外層10を被せる。この際、内層12の外周面22の摩擦係数μ2が、外層10の内周面21の摩擦係数μ1より大きい。これにより、第1潤滑剤層11の潤滑剤は、内層12から落下することが抑制されている。
そして、図6(c)に示すように、外層10が、第1潤滑剤層11の外側に配置されることにより、外層10、第1潤滑剤層11および内層12を含む第1潤滑剤層ユニット31が完成する。これにより、ケーブル2が完成する。
[ループコイル式車両検知器の車両検知動作]
次に、ループコイル式車両検知器1の車両検知動作について説明する。図1および図3を参照して、車両検知部3は、各ケーブル2に交流電流を流して磁界を発生させる。そして、車両101が、ケーブル2で発生した磁界を通過し、コイル15のインダクタンス値が変化すると、この変化を車両検知部3が検知する。車両検知部3は、このインダクタンス変化に基づいて、車両101を検知する。そして、車両検知部3は、各車線について、車両101を検知した時間などに基づいて、対応する車線を走行する車両101の速度および大きさなどを特定する。
[道路内におけるケーブルの機械的な動作]
前述したように、車両101を検出するためのケーブル2の一部は、道路100の溝104の矩形状部104a内に埋設されている。そして、道路100には、車両101からの繰り返し荷重が作用する。また、道路100の舗装部103の下の路盤の強度が完全には均一でないことなどの理由により、道路100の強度は、一定ではなく、場所によって異なる。
このため、道路100の内部は、不均一に変形する。その結果、ケーブル2のうち、道路100の溝104に埋設されている部分の一部が、図7に示すように、沈下することがある。この場合、ケーブル2の沈下した領域としての沈下領域34と、沈下していない領域としての非沈下領域35とは、鉛直方向の位置がずれた状態となる。このため、ケーブル2の沈下領域34と、非沈下領域35との間には、せん断力などの外力F1が生じる。
このように、外層10の一部が鉛直方向に沈下した場合に、内層12は、第1潤滑剤層11の潤滑作用によって、外層10に対して、たとえばケーブル2の長手方向に沿う矢印A1方向に滑る。これにより、外層10と内層12との間では、道路100の変形に起因する歪みエネルギーが逃がされる。また、第1潤滑剤層11によって内層12がフローティング支持されていることにより、内層12の鉛直方向への変形量は、外層10の鉛直方向への変形量よりも小さい。
さらに、内層12の一部が鉛直方向に沈下した場合に、封入部材14は、第2潤滑剤層13の潤滑作用によって、内層12に対して、たとえば上記矢印A1方向に滑る。これにより、内層12と封入部材14との間では、道路100の変形に起因する歪みエネルギーがさらに逃がされる。また、第2潤滑剤層13によって封入部材14がフローティング支持されていることにより、封入部材14の鉛直方向への変形量は、内層12の鉛直方向への変形量よりも小さい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層11を介して内周面21と外周面22とがスムーズに相対変位し、また、第2潤滑剤層13を介して内周面23と外周面24とがスムーズに相対変位する。これにより、コイル15が外層10に対してスムーズに変位することができる。このため、ケーブル2にせん断力などの外力F1が作用した場合に、外層10に対して、コイル15は、ケーブル2の長手方向などに小さい力で変位することができる。したがって、ケーブル2の内部において、外層10とコイル15との間に歪みエネルギーが蓄積されずに済み、ケーブル2内のひずみによるコイル15の破損を抑制できる。すなわち、車両101からの繰り返し荷重、および、路盤の不均一な変形などに起因して、せん断力などの外力F1がケーブル2の外層10に作用した場合でも、外層10に対してコイル15がスムーズに変位することができる。よって、コイル15に作用する外力F1は小さくて済む。したがって、外力F1に起因するコイル15の破損を確実に抑制できる。また、コイル15の周囲は、第1潤滑剤層11および第2潤滑剤層13によって取り囲まれている。このため、仮に外層10が損傷した場合でも、雨水などの水分は、第1潤滑剤層11および第2潤滑剤層13によって止められ、それ以上ケーブル2内へ浸入することが抑制されている。これにより、コイル15が水分によって腐食されることを抑制でき、腐食によるコイル15の破損を確実に抑制できる。したがって、破損を生じ難いループコイル式車両検知器1を実現できる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、複数の潤滑剤層ユニット31,32が設けられている。
これにより、各潤滑剤層ユニット31,32において、内周面21,23と、対応する外周面22,24とが、対応する潤滑剤層11,13を介してスムーズに相対変位することができる。このように、複数の潤滑剤層ユニット31,32を設けていることにより、外層10に対するコイル15の移動抵抗を、より低減することができる。したがって、コイル15に作用するせん断力などの外力F1を、より小さくすることができる。また、仮に、外側の第1潤滑剤層ユニット31における外層10が破損し、第1潤滑剤層11の潤滑剤が外層10から流出した場合でも、内側の第2潤滑剤層ユニット32の第2潤滑剤層13を維持することができる。これにより、ケーブル2の外周側の一部が損傷した場合でも、外層10に対してコイル15がスムーズに変位できる状態を維持することができる。さらに、雨水などの水分がコイル15まで浸入することを、内側の第2潤滑剤層13によって防止することができる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32のうち、最も外側の第1潤滑剤層ユニット31は、外層10を用いて形成されている。
このように、外層10が、第1潤滑剤層ユニット31の一部を構成していることにより、外層10とは別に、第1潤滑剤層11を保持するための筒状の外周部を設ける必要が無い。このため、ケーブル2の部品点数を少なくできる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、ケーブル2は、外層10とコイル15との間に配置された筒状の内層12をさらに備え、第1潤滑剤層ユニット31における外周面22、および、第2潤滑剤層ユニット32における内周面23は、それぞれ、内層12によって形成されている。
このように、1つの内層12が、2つの潤滑剤層ユニット31,32のそれぞれの一部を構成することとなる。したがって、複数の潤滑剤層ユニット31,32を構成するための部品点数を、より少なくすることができる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、ケーブル2は、可撓性を有し、コイル15を封入した封入部材14をさらに備え、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32のうちの、内側の第2潤滑剤層ユニット32における外周面24は、封入部材14によって形成されている。
これにより、コイル15を封入部材14で保護することができる。また、第2潤滑剤層13に加え、封入部材14によって、コイル15を取り囲むことができる。これにより、コイル15への水分の到達を、第2潤滑剤層13および封入部材14によって、より確実に抑制することができる。また、コイル15を保護する封入部材14を、コイル15とともに、外層10に対してスムーズに変位させることができる。これにより、封入部材14を設けても、コイル15と外層10との間の移動抵抗が増大することを確実に抑制することができる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、第1および第2潤滑剤層11,13は、それぞれ、ジェル状の潤滑剤を含む。
このように、ジェル状の潤滑剤を用いた場合には、潤滑剤が流動性を有している。これにより、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32のそれぞれにおいて、内周面21,23と、対応する外周面22,24のそれぞれの全域に亘って潤滑剤を行き渡らせ易い。よって、各内周面21,23と、対応する外周面22,24との間の全域に、確実に潤滑剤を介在させることができる。また、潤滑剤は半固体状なので、ケーブル2の端部から、第1および第2潤滑剤層11,13の潤滑剤が漏れることを抑制することができる。したがって、車両検知部3とケーブル2の端部とを接続する場合に、ケーブル2の端部を下向きにすることができ、ケーブル2の取り回しの自由度をより高くすることができる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層ユニット31の一部を構成する外層10は、外層本体10aと、コーティング層10bとを有する。また、第2潤滑剤層ユニット32の一部を構成する内層12は、内層本体12aと、コーティング層12bとを有する。
これにより、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32のそれぞれにおいて、内周面21,23で生じる摩擦抵抗をより小さくすることができる。よって、内周面21,23と、対応する外周面22,24との間の移動抵抗をより小さくすることができる。したがって、外層10に対して、コイル15を、より小さい力でスムーズに変位させることができるので、コイル15に作用する力をより小さくできる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、コーティング層10b,12bは、フッ素樹脂によって形成されている。
このように、摩擦係数の極めて小さいフッ素樹脂によってコーティング層10b,12bを形成することにより、内周面21,23と、対応する外周面22,24との間に作用する移動抵抗を、より一層低減することができる。また、フッ素樹脂であれば、撥水性に優れており、雨水などの水分を確実に弾くことができる。よって、仮に、外層10の破損などに起因してコーティング層10b,12bまで水分が到達したとしても、この水分がコイル15まで到達することを、より確実に抑制できる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32においては、外周面22,24の摩擦係数μ1,μ3は、それぞれ、対応する内周面21,23の摩擦係数μ2,μ4よりも大きい。
本発明の実施の形態では、ケーブル2を製造する工程において、各外周面24,22に潤滑剤を塗布した状態で、この外周面24,22を、対応する内層12および外層10で覆う。この場合において、外周面24,22の摩擦係数μ4,μ2が、対応する内周面23,21の摩擦係数μ3,μ1よりも大きくされている。これにより、外周面24,22に、潤滑剤33を付着し易くできるので、外周面24,22に、より多くの潤滑剤を保持させた状態で、外周面24,22に、対応する内層12および外層10を被せることができる。これにより、互いに向かい合う外周面24と内周面23との間、および外周面22と内周面21との間において、潤滑剤層11,13の厚みを十分に確保することができる。
また、本発明の実施の形態にかかるループコイル式車両検知器では、第1および第2潤滑剤層ユニット31,32のそれぞれにおいて、外周面22,24および内周面21,23のうちの内周面21,23のみが、コーティング層10b、12bによって形成されている。
このように、相対摺動可能な内周面21,23および対応する外周面22,24のうちの内周面21,23のみをコーティング層10b,12bによって形成するという簡易な構成により、外周面22,24の摩擦係数を高くできる。
[変形例]
なお、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層ユニット31における外周面22を、内層本体12aによって構成し、第2潤滑剤層ユニット32における外周面24を、封入部材14によって構成する形態を説明したが、これに限定するものではない。たとえば、図8に示すように、ケーブル2Aの第1潤滑剤層ユニット31Aにおける外周面22Aを、内層本体12aの外周に形成されたコーティング層12cによって構成してもよい。また、第2潤滑剤層ユニット32Aにおける外周面24Aを、封入部材本体14aの外周に形成されたコーティング層14bによって構成してもよい。
コーティング層12cは、内層本体12aの内周のコーティング層12bと同様の構成を有している。また、コーティング層14bは、コーティング層12bと同様の構成を有しており、封入部材本体14aの外周面に一体に形成されている。封入部材本体14aは、前記実施の形態における封入部材14に相当する。
本実施の形態では、第1潤滑剤層ユニット31Aは、外周面形成部としての内層12Aを有し、内層12Aは、外周面形成部本体としての内層本体12aと、内層本体12aの外周に形成され第1潤滑剤層ユニット31Aにおける外周面22Aを構成するコーティング層12cと、を有する。また、第2潤滑剤層ユニット32Aは、外周面形成部としての封入部材14Aを有し、封入部材14Aは、外周面形成部本体としての封入部材本体14aと、封入部材本体14aの外周に形成され第2潤滑剤層ユニット32Aにおける外周面24Aを構成するコーティング層14bと、を有する。
以上説明したように、本発明の実施の変形例にかかるループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層ユニット31Aの一部を構成する内層12Aは、内層本体12aと、コーティング層12cとを有する。また、第2潤滑剤層ユニット32Aの一部を構成する封入部材14Aは、封入部材本体14aと、コーティング層14bとを有する。
これにより、第1および第2潤滑剤層ユニット31A,32Aのそれぞれにおいて、外周面22A,24Aで生じる摩擦抵抗をより小さくすることができる。これにより、外周面22A,24Aと、対応する内周面21,23との間の移動抵抗をより小さくすることができる。したがって、外層10に対して、コイル15を、より小さい力でスムーズに変位させることができるので、コイル15に作用する力をより小さくできる。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層11の潤滑剤と、第2潤滑剤層13の潤滑剤とを同じ潤滑剤とする構成を説明したが、これに限定するものではない。第1潤滑剤層11の潤滑剤と、第2潤滑剤層13の潤滑剤とは、異なっていてもよい。たとえば、第1潤滑剤層11の潤滑剤を、グリースとし、第2潤滑剤層13の潤滑剤を、潤滑油としてもよい。この場合、外層10が破損した場合でも、グリースは半固体状であることから外層10から漏出しにくく、グリースによる水分浸入抑制効果を、より長期間に亘って発揮することができる。また、内層12に保護された潤滑油によって、内層12と封入部材14との間の潤滑性能を高くすることができる。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、2つの潤滑剤層ユニット31,32が設けられる構成を説明したが、これに限定するものではない。たとえば、内層の数を2つ以上にすることにより、3つ以上の潤滑剤層ユニットを設けてもよい。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、複数の潤滑剤層ユニット31,32が設けられる構成を説明したが、これに限定するものではない。たとえば、図9に示すように、内層12を省略し、ケーブル2Bには潤滑剤層ユニットとして、第1潤滑剤層ユニット31Bのみを設けてもよい。この場合、第1潤滑剤層ユニット31Bは、第1潤滑剤層11Bと、第1潤滑剤層11Bを保持する構造と、を有している。具体的には、第1潤滑剤層ユニット31Bは、筒状の内周面21と、この内周面21を形成する外層10と、第1潤滑剤層11Bと、外周面24と、この外周面24を形成する封入部材14と、を有している。第1潤滑剤層ユニット31Bにおいては、封入部材14は、外周面形成部として設けられている。第1潤滑剤層11Bは、内周面21と、外周面24との間の空間に充填されている。
なお、図9に示す場合において、封入部材14の外周面にコーティング層を形成してもよい。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、外層10および内層12にコーティング層を設ける構成を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、外層10および内層12の少なくとも1つには、コーティング層が設けられていなくてもよい。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、コイル15が、封入部材14に封入される構成を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、封入部材14を省略してもよい。この場合、コイル15は、内周面形成部として、潤滑剤層の潤滑剤と直接接触する。
また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、第1潤滑剤層11の厚みは、外層10の厚みより大きく、かつ、内層12の厚みよりも大きい構成を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、第1潤滑剤層11の厚みは、外層10の厚みおよび内層12の厚みの少なくとも一方よりも、小さくてもよい。また、本発明の実施の形態に係るループコイル式車両検知器では、第2潤滑剤層13の厚みは、外層10の厚みより大きく、かつ、内層12の厚みよりも大きい構成を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、第2潤滑剤層13の厚みは、外層10の厚みおよび内層12の厚みの少なくとも一方よりも、小さくてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ループコイル式車両検知器
2,2A,2B ケーブル
3 車両検知部
10 外層(内周面形成部)
10a 外層本体(内周面形成部本体)
10b コーティング層
11,11B,13 潤滑剤層
12,12A 内層(内周面形成部、外周面形成部)
12a 内層本体(内周面形成部本体、外周面形成部本体)
12b コーティング層
12c コーティング層
14,14A 封入部材(外周面形成部)
14a 封入部材本体(外周面形成部本体)
14b コーティング層
15 コイル
21,23 内周面
22,22A,24,24A 外周面
31,31A,31B 第1潤滑剤層ユニット(最も外側の潤滑剤層ユニット、一の潤滑剤層ユニット)
32,32A 第2潤滑剤層ユニット(最も内側の潤滑剤層ユニット、他の潤滑剤層ユニット)
100 道路
101 車両

Claims (12)

  1. ループ状に巻かれて道路に埋設される部分を有するケーブルと、
    前記ケーブルのインダクタンス値の変化に基づいて車両を検知する車両検知部と、を備えるループコイル式車両検知器であって、
    前記ケーブルは、
    コイルと、
    前記コイルを取り囲む筒状の外層と、
    前記外層と前記コイルとの間に配置される潤滑剤層と、
    前記潤滑剤層を取り囲む筒状の内周面を形成する、内周面形成部と、
    前記内周面に取り囲まれ、前記潤滑剤層を介して前記内周面と相対摺動可能な筒状の外周面を形成する、外周面形成部と、
    を含み、
    前記潤滑剤層、前記内周面形成部および前記外周面形成部によって、潤滑剤層ユニットが形成されている、ループコイル式車両検知器。
  2. 前記潤滑剤層ユニットは、前記ケーブルの径方向に沿って複数設けられている、請求項1に記載のループコイル式車両検知器。
  3. 前記潤滑剤層ユニットのうち、最も外側の前記潤滑剤層ユニットにおける前記内周面形成部は、前記外層によって形成されている、請求項1または請求項2に記載のループコイル式車両検知器。
  4. 前記ケーブルは、前記外層と前記コイルとの間に配置された筒状の内層をさらに備え、
    一の前記潤滑剤層ユニットにおける前記外周面、および、前記一の潤滑剤層ユニットに対して径方向内側に隣接する別の前記潤滑剤層ユニットにおける前記内周面は、それぞれ、前記内層によって形成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  5. 前記ケーブルは、可撓性を有し、前記コイルを封入した封入部材をさらに備え、
    前記潤滑剤層ユニットのうち、最も内側の前記潤滑剤層ユニットにおける前記外周面形成部は、前記封入部材によって形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  6. 前記潤滑剤層は、液状の潤滑剤、固体状の潤滑剤、およびジェル状の潤滑剤の少なくとも1つを含む、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  7. 前記内周面形成部は、内周面形成部本体と、前記内周面形成部本体の内周に配置され前記内周面を構成するコーティング層と、を有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  8. 前記外周面形成部は、外周面形成部本体と、前記外周面形成部本体の外周に形成され前記外周面を構成するコーティング層と、を有する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  9. 前記コーティング層は、フッ素樹脂によって形成されている、請求項7または請求項8に記載のループコイル式車両検知器。
  10. 前記外周面の摩擦係数は、当該外周面と相対摺動可能な前記内周面の摩擦係数よりも大きい、請求項1から9のいずれか1項に記載のループコイル式車両検知器。
  11. 互いに対向する前記外周面および前記内周面のうちの前記内周面のみがコーティング層によって形成されている、請求項10に記載のループコイル式車両検知器。
  12. ループコイル式車両検知器に用いられ、少なくとも一部がループ状に巻かれて道路に埋設されるケーブルであって、
    コイルと、
    前記コイルを取り囲む筒状の外層と、
    前記外層と前記コイルとの間に配置される潤滑剤層と、
    前記潤滑剤層を取り囲む筒状の内周面を形成する、内周面形成部と、
    前記内周面に取り囲まれ、前記潤滑剤層を介して前記内周面と相対摺動可能な筒状の外周面を形成する、外周面形成部と、
    を備え、
    前記潤滑剤層、前記内周面形成部および前記外周面形成部によって、潤滑剤層ユニットが形成されている、ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU206011U1 (ru) * 2021-04-08 2021-08-16 Общество с ограниченной ответственностью "СпецДорПроект" Индукционный датчик для светофорного оборудования с адаптивным управлением

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