JP2013134029A - 熱交換器 - Google Patents

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劉  軍
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Abstract

【課題】熱交換器において、熱交換媒体をより均等に流通させ安定した空気の熱交換を行うと共に、前記熱交換媒体が流通する際に生じる異音を抑制する。
【解決手段】熱交換器10を構成する第1タンク12において、空間部24には、導入配管20の接続される第1タンク12の一端部12aから他端部12bまで延在し、該空間部24を分割する分流板26が設けられる。分流板26は、導入配管20側となる一端部が、空間部24に接続されるチューブ16側となるように下方に配置され、一方、他端部が、前記チューブ16から離間した上方となるように所定角度傾斜して設けられる。また、分流板26には、その長手方向に沿って互いに等間隔離間した複数の孔部32a〜32eが形成され、前記孔部32a〜32eの直径は、前記分流板26の一端部側に設けられるものが最も直径が小さく、該分流板26の他端部に向かって段階的に大きくなるように設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気を通過させることで熱交換を行い、該熱交換されて調温された空気を下流側へと供給可能な熱交換器に関する。
従来から、内部に冷媒が流通する蒸発器等の熱交換器が用いられ、前記熱交換器は、前記冷媒の蓄えられる一組のタンクと、前記タンクの間に接続される複数の熱交換チューブとを備える。そして、一方のタンクに供給された冷媒が、該タンクの長手方向に沿って等間隔毎に離間して接続された複数の熱交換チューブへとそれぞれ流通した後、他方のタンクを経て再び前記一方のタンクへと循環する。このようにタンク、熱交換チューブを循環する冷媒と熱交換器を通過する空気とが熱交換されることで、前記空気が冷却されて下流側へと供給される。
上述したような熱交換器では、タンクの一端部に設けられた導入口を通じて該タンクへと冷媒が供給されるが、前記冷媒は、導入口から離間した下流側に接続された熱交換チューブに流れやすく、該導入口側近傍に接続された熱交換チューブには流れにくい。その結果、熱交換チューブによって冷媒の流通量に偏りが生じ、それに伴って、熱交換器の熱交換に偏りが生じて熱交換効率の低下を招くという問題がある。
そこで、特許文献1の熱交換器では、タンクの内部に分流板を設けることで、各熱交換チューブに対して冷媒が略均等に流通させる構成が開示されている。この分流板は、タンクの内部において該タンクの長手方向と略平行に設けられ、且つ、複数の孔部が互いに所定間隔離間して形成されている。そして、タンク内に供給された冷媒は、複数の孔部を通じてそれぞれ分流板を通過し、各熱交換チューブへと供給される。
特開2003−75024号公報
上述した熱交換器においては、複数設けられた孔部の直径をそれぞれ変えることで、該孔部を通過して熱交換チューブへと流通する冷媒の流量を調整し、前記熱交換チューブに均等に前記冷媒が流通するように調整している。しかしながら、分流板の孔部は、冷媒の流通方向に対して直交方向に開口しているため、前記冷媒が前記孔部に対して入りにくく、しかも、前記孔部の開口部に当たることによって異音が発生するという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、熱交換媒体を複数のチューブに対してより均等に流通させ空気の熱交換を安定的に行うと共に、前記熱交換媒体が流通する際に生じる異音を抑制することが可能な熱交換器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、熱交換媒体が蓄えられる中空のタンクと、内部に前記熱交換媒体が流れ、前記タンクの長手方向に沿って並列に接続される複数のチューブと、前記タンクの端部に接続され前記熱交換媒体が導入される導入口とを有する熱交換器において、
前記タンクの内部には、前記導入口側となる第1空間と前記チューブ側となる第2空間とを分割すると共に、前記タンクの長手方向に沿って配置された複数の孔部とを有する分流板を備え、
前記分流板は、前記導入口から下流になるにしたがって前記タンク内における第1空間の断面積が小さくなるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、熱交換媒体が導入される導入口が端部に接続された熱交換器のタンクにおいて、導入口側となる第1空間とチューブ側となる第2空間とを分割する分流板を内部に設け、前記分流板には、タンクの長手方向に沿って配置された複数の孔部とを備える。そして、分流板を、タンク内において導入口から下流になるにしたがって前記タンク内における第1空間の断面積が小さくなるように配置している。
従って、導入口からタンク内へと導入された熱交換媒体は、前記導入口から下流側へと流通するに従って圧力が高くなり、それに伴って、第1空間と第2空間との圧力差が大きくなるため、タンクにおける導入口側の熱交換媒体が下流側の熱交換媒体と比較して孔部を通じて第2空間側へと流通しやすくなる。その結果、熱交換媒体の供給されるタンクにおいて、第1空間の断面積を前記熱交換媒体が流れやすい下流側に向かって徐々に小さくするように分流板を設けることで、孔部を通じて第1空間から第2空間へと流通する熱交換媒体の流量を均等とし、前記第2空間から熱交換媒体を複数のチューブに対して均等に流通させることができる。そのため、熱交換器における熱交換の偏りが生じることがなく、熱交換効率の低下が防止される。また、孔部を有した分流板が、第1空間の断面積が下流側で小さくなるように設けられているため、前記孔部を前記熱交換媒体が通過する際の乱流の発生が防止され、それに伴った異音の発生が防止される。
さらに、分流板は、導入口側に孔部の開口を向けて形成することにより、前記孔部が熱交換媒体の流通方向に臨むように開口するため、前記流通方向と孔部とが略平行に設けられた場合に生じる乱流に起因した異音の発生を防止することができ、前記孔部を通じて熱交換媒体を第1空間から第2空間へと円滑に流通させることができる。
さらにまた、分流板の孔部を、導入口から下流に向かって徐々に開口面積が大きくなるように形成することにより、第1空間と第2空間との圧力差が大きく、乱流の発生しやすい前記第1空間の下流側において開口面積の大きな孔部を通過させることで円滑に流通させることができ、該孔部を熱交換媒体が通過する際の異音の発生を防止することが可能となる。
またさらに、分流板は、タンクの内部に傾斜させて設けるとよい。
また、分流板は、タンクの内部で階段状に形成するとよい。これにより、階段状に形成された分流板によって熱交換媒体の流れ方向に対向するように孔部を形成することができるため、前記熱交換媒体をより一層円滑に前記孔部へと導いて通過させることが容易となり、前記孔部を前記熱交換媒体が通過する際の異音の発生を防止することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、導入口からタンク内へと導入された熱交換媒体は、該タンク内に設けられた分流板によって前記導入口から下流側へ流通するに従って圧力が高くなるため、タンクにおける導入口側の熱交換媒体が下流側の熱交換媒体と比較して孔部を通じて第2空間側へと流通しやすくなる。その結果、熱交換媒体の供給されるタンクにおいて、前記熱交換媒体が流れやすい第1空間の断面積を下流側に向かって徐々に小さくするように分流板を設けることで、タンクに接続された複数のチューブに対して熱交換媒体を均等に流すことが可能となる。また、孔部を有した分流板が、第1空間の断面積が下流側で小さくなるように設けられているため、前記孔部を前記熱交換媒体が通過する際の乱流の発生が防止され、それに伴った異音の発生が防止される。
本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器の外観斜視図である。 図2Aは、図1の熱交換器における第1タンク近傍を示す拡大断面図であり、図2Bは、図2Aに示す第1タンク近傍を示す一部省略斜視図である。 図3Aは、図2Aにおける分流板の孔部近傍を示す拡大断面図であり、図3Bは、従来技術に係る分流板の孔部近傍を示す拡大断面図である。 図4Aは、本発明の第2の実施の形態に係る熱交換器における第1タンク近傍を示す拡大断面図であり、図4Bは、図4Aに示す第1タンク近傍を示す一部省略斜視図である。
本発明に係る熱交換器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器を示す。
この熱交換器10は、例えば、内部に冷媒(熱交換媒体)が循環することで該熱交換器10を通過する空気を冷却可能な蒸発器であり、図1に示されるように、所定間隔離間して配置される一組の第1及び第2タンク12、14と、前記第1タンク(タンク)12と第2タンク14との間を接続する複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18とを含む。フィン18は、例えば、アルミニウム等の薄板を波状に折曲することで形成され、隣接する2つのチューブ16の間に設けられる。
第1及び第2タンク12、14は、例えば、中空箱状で熱交換器10の幅方向(矢印A1、A2方向)に沿って長尺に形成され、図1、図2A及び図2Bに示されるように、上部側に設けられる前記第1タンク12の一端部12aには、外部から冷媒の導入される導入配管(導入口)20と、熱交換器10の内部を循環した前記冷媒が導出される導出配管22とが接続される。なお、導入配管20及び導出配管22は、熱交換器10の厚さ方向(矢印B方向)に並列となるように配置される。
また、図2A及び図2Bに示されるように、第1タンク12の内部には、冷媒の導入される空間部24を有し、前記空間部24には、該空間部24を分割する分流板26が設けられる。分流板26は、例えば、一定厚さの板材からなり、導入配管20の接続される第1タンク12の一端部12aから他端部12bまで延在し、導入配管20側(矢印A1方向)となる一端部12aが、空間内においてチューブ16側(矢印C1方向)となるように下方に配置され、一方、他端部12bが、前記チューブ16から離間した上方(矢印C2方向)となるように所定角度傾斜して設けられる。
すなわち、分流板26は、第1タンク12の一端部12aから他端部12bに向けて徐々に上昇するように所定角度傾斜した状態で配置される。
換言すれば、分流板26は、空間部24において上流側となる導入配管20側が下方に配置され、一方、下流側となる他端部12b側が上方となるように傾斜して設けられる。
また、分流板26は、例えば、ろう付け等によって第1タンク12の内壁面に対して固定される。
そして、空間部24は分流板26と第1タンク12の上壁12cとの間に形成される断面三角形状の第1空間28と、前記分流板26と前記第1タンク12の下部との間に形成される断面三角形状の第2空間30とに分割される。第1空間28は、導入配管20と連通しており、該導入配管20から供給された冷媒が前記第1空間28へと導入される。
分流板26には、長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って互いに等間隔離間した複数の孔部32a〜32eが形成され、前記孔部32a〜32eの直径(開口面積)は、前記分流板26の一端部側(矢印A1方向)に形成された孔部32aが最も小さく、他端部側(矢印A2方向)となるのに従って、段階的に大きくなるように設定される。すなわち、分流板26の他端部近傍に形成された孔部32eの直径が最も大きく設定される(32a<32b<32c<32d<32e)。
なお、孔部32a〜32eは、上述した説明のように真円としてもよいし、分流板26の長手方向に沿って長尺な長円としてもよい。
チューブ16は、例えば、金属製材料からなる薄板で中空状且つ一直線状に形成され、第1及び第2タンク12、14に対して略直交方向(矢印C1、C2方向)に延在し、その一端部が第1タンク12に接続され、他端部が第2タンク14に接続されて互いに連通している。また、複数のチューブ16は、互いに等間隔離間して略平行に配置される。そして、導入配管20から第1タンク12へと供給された冷媒が複数のチューブ16を経て第2タンク14へと循環した後に、再び前記第1タンク12へと戻って導出配管22から排出される。
本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、導入配管20を通じて第1タンク12に圧縮された冷媒が供給されることにより、前記冷媒は、空間部24における第1空間28へと導入される。この第1空間28は、分流板26によって第1タンク12の他端部12b側(矢印A2方向)に向かって徐々に狭くなるように形成されているため、前記冷媒は、前記他端部12b側(矢印A2方向)に向かって流通することで、その圧力が徐々に上昇していく。すなわち、第1空間28は、第1タンク12の他端部12b側において圧力が高く、前記第1タンク12の一端部12a側(矢印A1方向)における圧力が相対的に低い状態となる。
そして、複数の孔部32a〜32eを介して連通する第2空間30は、第1タンク12の一端部12a側から他端部12b側にかけて略均一な圧力であるため、前記第1空間28と第2空間30との圧力差が、前記第1タンク12の他端部12b側(矢印A2方向)に向かって徐々に大きくなっている。そのため、冷媒がチューブ16側へと流通しにくい第1タンク12の一端部12a側では、第1空間28と第2空間30との圧力差が小さいため、前記冷媒を前記チューブ16側となる前記第2空間30へと確実且つ円滑に流通させることができる。
また、第1空間28から複数の孔部32a〜32eを通じて第2空間30へと冷媒が流通する際、分流板26が冷媒の流通方向(矢印A2方向)に臨むように傾斜しているため、図3Aに示されるように、前記孔部32a、32b(32c、32d)は前記流通方向に向かって開口しており、前記冷媒が前記孔部32a、32b(32c、32d)に対してスムーズに導入されて通過させることが可能となる。その結果、冷媒が孔部2a、32b(32c、32d)に導入される際に乱流が発生することが抑制され、該乱流に起因した異音の発生が抑制される。
これに対して、図3Bに示される従来技術に係る分流板26aでは、冷媒の流通方向(矢印A2方向)と該分流板26aとが略平行に設けられ、且つ、前記分流板26aに形成された孔部33a、33bが前記流通方向と直交方向に開口している。そのため、冷媒が孔部33a、33bを通過しようとした際、流通方向と直交した孔部33a、33bの内壁面に当たることで流れが妨げられ、その流れの乱れた乱流となって前記孔部33a、33bを通過する。そのため、孔部33a、33bを冷媒が通過する際に異音が発生することとなる。
そして、第1空間28から第2空間30へと流通した冷媒は、第1タンク12の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って等間隔離間して配置された複数のチューブ16へとそれぞれ略均等に供給され、第2タンク14へと流通する。その後、第2タンク14から再び前記チューブ16を通じて前記第1タンク12へと循環した後、導出配管22を通じて外部へと導出される。
以上のように、第1の実施の形態では、熱交換器10を構成する第1タンク12において、導入配管20の接続される前記第1タンク12の一端部12a側から他端部12b側(矢印A2方向)に向かって傾斜した分流板26を空間部24に設け、冷媒がチューブ16へと流れやすい前記第1タンク12の他端部12b側(矢印A2方向)を狭く、前記冷媒が前記チューブ16へと流れにくい前記第1タンク12の一端部12a側(矢印A1方向)を広く形成することで、前記他端部12b側(矢印A2方向)となる第1空間28における冷媒の圧力が高くなり、前記一端部12a側(矢印A1方向)で前記冷媒が第2空間30側(チューブ16側)へと流れやすくなる。
その結果、冷媒の供給される第1タンク12において、前記冷媒が流れやすい他端部12b側(矢印A2方向)を狭くするように分流板26を配置することで、導入配管20の接続された一端部12aに対して奥側(下流側)となる前記他端部12b側(矢印A2方向)の流れ抵抗を大きくし、それに伴って、前記導入配管20側のチューブ16に対して冷媒を流れやすくすることができ、複数のチューブ16に対して冷媒を略均等に流通させることができるため、熱交換器10における熱交換の偏りが生じることがなく、熱交換効率の低下を防止できる。
また、分流板26に形成された複数の孔部32a〜32eは、該分流板26が傾斜することで冷媒の流通方向(矢印A2方向)に臨むように開口しているため、前記流通方向と分流板26a(孔部33a、33b)とが略平行に設けられた場合(図3B参照)に生じる乱流に起因した異音の発生を防止することができ、前記孔部32a〜32eを通じて冷媒を第1空間28から第2空間30へと円滑に流通させることができる。
さらに、分流板26では、第1空間28において冷媒の圧力が高くなる他端部側(矢印A2方向)において、孔部32a〜32eの直径を大きく設定し、一端部側に向けて段階的に前記直径が小さくなるように設定しているため、第1空間28と第2空間30との圧力差が大きく、乱流の発生しやすい前記第1空間28の他端部側(矢印A2方向)において直径の大きな孔部32eを通過させることで円滑に流通させることができ、該孔部32eを冷媒が通過する際の異音の発生を防止することが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る熱交換器50を図4A及び図4Bに示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る熱交換器10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る熱交換器50では、図4A及び図4Bに示されるように、第1タンク12の内部に設けられる分流板52が、該第1タンク12の一端部12aから他端部12b側(矢印A2方向)に向かって階段状に形成されている点で、第1の実施の形態に係る熱交換器10と相違している。
分流板52は、例えば、複数の分割された段部54a〜54fからなり、該段部54a〜54fは、第1タンク12の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って互いに所定間隔離間して設けられると共に、前記長手方向と略平行に設けられる。そして、各段部54a〜54fは、例えば、ろう付け等によって第1タンク12の内壁面に対してそれぞれ固定される。
また、分流板52は、第1タンク12の空間部24において最も一端部12a側(矢印A1方向)に設けられる段部54aが、最もチューブ16側(矢印C1方向)となるように配置され、前記第1タンク12の他端部12bに向けて段階的に前記チューブ16から離間し、該第1タンク12の上壁12c側(矢印C2方向)に配置される。すなわち、最も第1タンク12の他端部12b側(矢印A2方向)に配置された段部54fが、第1タンク12の上壁12c側(矢印C2方向)となる上部に設けられる。なお、第1タンク12の他端部12bと段部54fとの間には所定間隔の隙間が設けられている。
さらに、隣接する2つの段部54a〜54fの間には、第1タンク12の長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定間隔で形成される間隙56a〜56eがそれぞれ設けられる。この間隙56a〜56eの大きさ(開口面積)は、第1タンク12の一端部12a側に設けられる間隙56aが狭く、該第1タンク12の他端部12b側に向かって段階的に広くなるように設定され、前記他端部12b側に最も近く配置された間隙56eが最も大きくなる。
この分流板52を構成する複数の段部54a〜54fと第1タンク12の上壁12cとの間には、空間部24の分割された第1空間28が形成され、前記段部54a〜54fと前記第1タンク12の下部との間には、前記空間部24の分割された第2空間30が形成され、前記第1空間28が、導入配管20と連通している。
そして、導入配管20を通じて第1タンク12に圧縮された冷媒が供給されることにより、前記冷媒は、空間部24における第1空間28へと導入され、該第1空間28は、分流板52によって第1タンク12の他端部12b側(矢印A2方向)に向かって徐々に狭くなるように形成されている。そのため、冷媒は、前記他端部12b側(矢印A2方向)に向かって流通することで、その圧力が徐々に上昇していく。これにより、略均一な圧力である第2空間30と第1空間28との圧力差によって第1タンク12の一端部12a側において第2空間30側へと冷媒が流れやすくなる。その結果、冷媒がチューブ16側へと流通しにくい第1タンク12の一端部12a側においても、前記冷媒を前記チューブ16へと確実且つ円滑に流通させることができ、複数のチューブ16に対して略均等に冷媒を流通させ、熱交換器50における熱交換を均等に行うことが可能となる。
また、第1空間28から複数の間隙56a〜56eを通じて第2空間30へと冷媒が流通する際、分流板52が冷媒の流通方向(矢印A2方向)に臨むように段差状となっているため、前記冷媒が段部54b〜54fの端部にそれぞれ当たることで間隙56a〜56eへとスムーズに導いて通過させることが可能となる。その結果、冷媒が間隙56a〜56eに導入される際に発生する異音が抑制される。
なお、上述した分流板52は、複数の段部54a〜54fをそれぞれ別個に設け、前記段部54a〜54fの間に間隙56a〜56eを設ける構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば、単一の板材からプレス成形等によって分流板を階段状に形成すると共に、同時に、間隙に相当する孔部を形成するようにしてもよい。このように、分流板を成形によって形成した場合、該分流板を低コストで容易に製造することが可能となる。
以上のように、第2の実施の形態では、第1タンク12の空間部24において、前記第1タンク12の一端部12aから他端部12b側に向かって段階的にチューブ16から離間するように配置された複数の段部54a〜54fを有した分流板52を設けることにより、前記段部54a〜54fによって冷媒の流れ方向に対向する間隙56a〜56eを容易に形成することができるため、冷媒をより一層円滑に間隙56a〜56eへと導いて通過させることが可能となる。
なお、本発明に係る熱交換器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、50…熱交換器 12…第1タンク
14…第2タンク 16…チューブ
18…フィン 20…導入配管
24…空間部 26、52…分流板
28…第1空間 30…第2空間
32a〜32e…孔部 54a〜54f…段部
56a〜56e…間隙

Claims (5)

  1. 熱交換媒体が蓄えられる中空のタンクと、内部に前記熱交換媒体が流れ、前記タンクの長手方向に沿って並列に接続される複数のチューブと、前記タンクの端部に接続され前記熱交換媒体が導入される導入口とを有する熱交換器において、
    前記タンクの内部には、前記導入口側となる第1空間と前記チューブ側となる第2空間とを分割すると共に、前記タンクの長手方向に沿って配置された複数の孔部とを有する分流板を備え、
    前記分流板は、前記導入口から下流になるにしたがって前記タンク内における第1空間の断面積が小さくなるように配置されることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器において、
    前記分流板は、前記導入口側に前記孔部の開口が向いていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2記載の熱交換器において、
    前記分流板の孔部は、前記導入口から下流に向かって徐々に開口面積が大きくなるように形成されることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記分流板は、前記タンクの内部に傾斜させて設けられることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記分流板は、前記タンクの内部に階段状に形成されることを特徴とする熱交換器。
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