JP2013133711A - ロケット噴射器及びロケット燃焼器 - Google Patents
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Abstract
【課題】噴射面に想定どおりの冷却効果を持たせることができるロケット噴射器及びロケット燃焼器の提供。
【解決手段】推進剤を噴射する噴射エレメント3が設けられた噴射面2を冷却する冷却装置20を備えるロケット噴射器1であって、冷却装置20は、一方の面21aが噴射面2の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面21bに冷媒が供給され、該冷媒を他方の面21bから一方の面21aに滲み出させる発汗多孔板21と、他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する流量調整板22と、を有するという構成を採用する。
【選択図】図1
【解決手段】推進剤を噴射する噴射エレメント3が設けられた噴射面2を冷却する冷却装置20を備えるロケット噴射器1であって、冷却装置20は、一方の面21aが噴射面2の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面21bに冷媒が供給され、該冷媒を他方の面21bから一方の面21aに滲み出させる発汗多孔板21と、他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する流量調整板22と、を有するという構成を採用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロケット噴射器及びロケット燃焼器に関するものである。
下記特許文献1には、推進剤(酸化剤/燃料)を噴射するノズルが設けられた噴射面を備えるロケット噴射器が開示されている。ノズルは、二重管構造となっており、中心から酸化剤を噴射し、その周りから燃料を噴射する。ノズルから噴射された酸化剤及び燃料は混合され、燃焼室内での点火によって燃焼ガスとなる。この燃焼ガスは、極めて高温であるため、燃焼室を構成する壁面の熱対策が必要となる。
下記特許文献2には、燃焼ガスに曝される燃焼器ライナーを冷却する冷却装置を備えるロケット燃焼器が開示されている。冷却装置は、透過性材料から冷媒を滲み出させて燃焼室の壁面を冷却する滲み出し冷却方式を採用している。具体的には、透過性材料として多孔性金属材料を採用し、これに燃焼に供する前の燃料を冷媒として滲み出させることで、燃焼室の壁面を冷却する構成となっている。
ところで、燃焼室の壁面は、ライナー壁面だけでなく、噴射面によっても構成される。このため、噴射面についても熱対策が必要となる。ここで、噴射面の冷却装置に、上記滲み出し冷却方式を適用する場合、以下の問題が生じる。
噴射面には、推進剤を噴射する複数のノズルが設けられており、噴射面から滲み出る冷媒の量が多すぎると、推進剤の消費量の増大と共に推進剤の混合比の変化などを招く虞がある。一方で、滲み出る冷媒の量が少なすぎると、熱対策にならない。このため、噴射面を多孔性金属材料などによって構成する場合には、所定の流量特性が求められる。
しかしながら、多孔性金属材料などは、その製造上、製品単位や部位によって、流量特性の誤差が含まれている。このため、流量特性の誤差が、そのまま噴射面の冷却特性を決めてしまい、想定どおりの冷却効果を得るのが困難である、という問題がある。
しかしながら、多孔性金属材料などは、その製造上、製品単位や部位によって、流量特性の誤差が含まれている。このため、流量特性の誤差が、そのまま噴射面の冷却特性を決めてしまい、想定どおりの冷却効果を得るのが困難である、という問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、噴射面に想定どおりの冷却効果を持たせることができるロケット噴射器及びロケット燃焼器の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、推進剤を噴射するノズルが設けられた噴射面を冷却する冷却装置を備えるロケット噴射器であって、上記冷却装置は、一方の面が上記噴射面の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面に冷媒が供給され、該冷媒を上記他方の面から上記一方の面に滲み出させる多孔板と、上記他方の面に供給される上記冷媒の流量を調整する流量調整板と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、多孔板の他方の面に供給された冷媒が、多孔板の一方の面に滲み出て、噴射面を冷却する。流量調整板は、多孔板の他方の面に供給される冷媒の流量を調整する。このため、多孔板の流量特性に誤差があっても、流量調整板によって流量特性の微調整が可能となることから、噴射面に想定どおりの冷却効果を持たせることができる。
この構成を採用することによって、本発明では、多孔板の他方の面に供給された冷媒が、多孔板の一方の面に滲み出て、噴射面を冷却する。流量調整板は、多孔板の他方の面に供給される冷媒の流量を調整する。このため、多孔板の流量特性に誤差があっても、流量調整板によって流量特性の微調整が可能となることから、噴射面に想定どおりの冷却効果を持たせることができる。
また、本発明においては、上記流量調整板は、上記他方の面における上記冷媒の流量配分を調整する複数の孔部を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、流量調整板に複数の孔部を設け、流量調整だけでなく、冷媒の流量配分の調整も可能とすることで、ロケットそのものの性能の向上を図ることができる。
この構成を採用することによって、本発明では、流量調整板に複数の孔部を設け、流量調整だけでなく、冷媒の流量配分の調整も可能とすることで、ロケットそのものの性能の向上を図ることができる。
また、本発明においては、上記流量調整板は、上記他方の面に接触する接触面を有しており、上記複数の孔部は、上記接触面に開口して設けられているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部によって配分された冷媒が、多孔板の他方の面に直接供給される。これにより、冷媒が孔部を中心として多孔板の内部で滲み広がるため、多孔板に冷媒の流量分布を持たせることができる。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部によって配分された冷媒が、多孔板の他方の面に直接供給される。これにより、冷媒が孔部を中心として多孔板の内部で滲み広がるため、多孔板に冷媒の流量分布を持たせることができる。
また、本発明においては、上記複数の孔部は、上記多孔板の滲み出し特性に応じた配置及び大きさで設けられているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部の配置及び大きさによって多孔板の滲み出し特性を調整することができる。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部の配置及び大きさによって多孔板の滲み出し特性を調整することができる。
また、本発明においては、上記複数の孔部は、第1の径を有する第1の孔部と、上記第1の径と異なる第2の径を有する第2の孔部と、を含むという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部が互いに大きさの異なる第1の孔部及び第2の孔部を含むことで、配置を変更することなく流量配分の調整が可能となる。
この構成を採用することによって、本発明では、複数の孔部が互いに大きさの異なる第1の孔部及び第2の孔部を含むことで、配置を変更することなく流量配分の調整が可能となる。
また、本発明においては、先に記載のロケット噴射器を備えるロケット燃焼器を採用する。
本発明によれば、噴射面に想定どおりの冷却効果を持たせることができるロケット噴射器及びロケット燃焼器が得られる。
以下、本発明に係るロケット噴射器及びロケット燃焼器について図面を参照して説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺などを適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態におけるロケット噴射器1を備えるロケット燃焼器100の構成を示す図である。図2は、本発明の実施形態におけるロケット噴射器1の噴射面2を示す図である。
本実施形態のロケット燃焼器100は、推進剤(酸化剤/燃料)を噴射する噴射面2を有するロケット噴射器1を備える。ロケット噴射器1は、燃焼室ライナー101と接続されている。
本実施形態のロケット燃焼器100は、推進剤(酸化剤/燃料)を噴射する噴射面2を有するロケット噴射器1を備える。ロケット噴射器1は、燃焼室ライナー101と接続されている。
噴射面2には、推進剤を噴射する噴射エレメント(ノズル)3が複数設けられている。噴射エレメント3は、二重管構造となっており、中心に酸化剤噴射口4が設けられ、その周りに燃料噴射口5が設けられている。本実施形態の酸化剤噴射口4からは、液体酸素が噴射される。また、本実施形態の燃料噴射口5からは、メタンが噴射される。なお、燃料としては、液体水素、ケロシンなどを用いることができる。
噴射器本体6の内部には、酸化剤を供給する酸化剤供給部7が設けられている。酸化剤供給部7は、ドーム状の空間を有している。酸化剤は、酸化剤入口8を介して酸化剤供給部7に導入される。酸化剤供給部7は、各噴射エレメント3の酸化剤噴射口4と接続されている。酸化剤供給部7に導入した酸化剤は、各噴射エレメント3の酸化剤噴射口4を介して燃焼室102内に噴射される。
また、噴射器本体6の内部には、酸化剤供給部7と隔てられ、燃料を供給する燃料供給部9が設けられている。燃料供給部9は、ドーム状の空間を有している。燃料は、燃料入口10を介して燃料供給部9に導入される。燃料供給部9は、各噴射エレメント3の燃料噴射口5と接続されている。燃料供給部9に導入した燃料は、各噴射エレメント3の燃料噴射口5を介して燃焼室102内に噴射される。
推進剤(酸化剤/燃料)は、各噴射エレメント3から燃焼室102内に噴射され、不図示の点火器によって燃焼し、燃焼ガスとなる。燃焼室102の壁面は、燃焼室ライナー101のライナー面103と、ロケット噴射器1の噴射面2とによって形成されている。
ロケット噴射器1は、燃焼ガスに曝される噴射面2を冷却する冷却装置20を備えている。冷却装置20は、冷媒を滲み出して噴射面2を冷却する滲み出し冷却方式を採用している。
ロケット噴射器1は、燃焼ガスに曝される噴射面2を冷却する冷却装置20を備えている。冷却装置20は、冷媒を滲み出して噴射面2を冷却する滲み出し冷却方式を採用している。
冷却装置20は、冷媒を滲み出すことが可能な発汗多孔板(多孔板)21を有する。本実施形態の発汗多孔板21は、耐熱性を有する金属材料を網状とし、それを複数積層し焼結して成るレジメッシュ(焼結金網)である。発汗多孔板21の内部には、無数の微小空間が形成されており、冷媒は、それら微小空間を流通することで透過が可能となっている。本実施形態では、燃焼に供する前の燃料(メタン)を、冷媒として用いている。
発汗多孔板21の一方の面21aは、噴射面2の少なくとも一部(本実施形態では噴射エレメント3及び不図示の点火器が設けられる部位を除く部分:図2参照)を形成している。発汗多孔板21の他方の面21bは、燃料供給部(冷媒供給部)9に面している。このため、発汗多孔板21の他方の面21bには、燃料供給部9に導入された燃料の一部が冷媒として供給される。他方の面21bに供給された冷媒は、発汗多孔板21の内部を透過し、半液体、半気体の状態で一方の面21aに滲み出て、燃焼ガスから噴射面2を保護する。
冷却装置20は、図1に示すように、燃料供給部9から他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する流量調整板22を有する。流量調整板22は、燃料供給部9と発汗多孔板21との間に設けられ、他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する構成となっている。流量調整板22は、冷媒の流路面積を絞る孔部23を有する。また、流量調整板22は、他方の面21b上にセットされており、他方の面21bに接触する接触面22aを有する。
図3は、本発明の実施形態における流量調整板22の孔部23の配置及び構成を示す図である。図3(a)は、接触面22aに開口して設けられた孔部23の配置を示す図である。図3(b)は、図3(a)における矢視A−A断面を示す図である。
図3(b)の部分拡大図に示すように、孔部23には、テーパーなどの面取りがなく、両面ともにシャープエッジ24となっている。このため、孔部23の径のみを冷媒の流量調整の要素とさせることができ、流量調整の精度を高めることができる。
図3(b)の部分拡大図に示すように、孔部23には、テーパーなどの面取りがなく、両面ともにシャープエッジ24となっている。このため、孔部23の径のみを冷媒の流量調整の要素とさせることができ、流量調整の精度を高めることができる。
図3(a)に示すように、流量調整板22は、複数の孔部23を有している。本実施形態の流量調整板22は、孔部23を複数有することによって、流量調整だけでなく、発汗多孔板21の他方の面21bに供給される冷媒の流量配分の調整をも行う構成となっている。本実施形態の複数の孔部23は、発汗多孔板21の一方の面21aの全体から満遍なく冷媒を滲み出させることを目的とする配置となっている。
孔部23の径によって、その一つの孔部23がサポート(冷媒の滲み出し)できる面積が規定される。本実施形態のように各孔部23の径が同一である場合は、発汗多孔板21の一方の面21aの面積からサポート面積を割ることによって、最低限必要となる孔部23の数が求められる。この求められた数の孔部23を、噴射エレメント3が配置される位置などを避けつつ、略等間隔となるように配置していくことによって、複数の孔部23の配置が決定される。
本実施形態では、図3(a)に示す3つの同心の円C1,C2,C3を設定し、これらの円周上に孔部23を略均等に配置している。円C1から円C2までの間の半径距離と、円C2から円C3までの間の半径距離は、等しく設定されている。具体的には、円C1の直径と等しく設定されている。したがって、円C2の直径は、円C1の直径よりもその2倍分大きく、円C3の直径は、さらに円C1の直径の2倍分大きい。
続いて、上記構成の冷却装置20の作用について説明する。
冷却装置20は、一方の面21aが噴射面2の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面21bに冷媒が供給され、該冷媒を他方の面21bから一方の面21aに滲み出させる発汗多孔板21を有する。冷媒が発汗多孔板21を透過する流量は、発汗多孔板21の機械的構造に起因する流量特性に左右される。発汗多孔板21は、その製造上、製品単位(ロット)や部位により流量特性の誤差が含まれている。
図4は、本発明の実施形態における発汗多孔板21の流量特性の一例を示すグラフである。なお、発汗多孔板21の流量特性は、図4に示すように、単位面積あたりの冷媒の質量流量と、圧力損失関数とによって評価している。
図4において符号L1を付したラインは、「流量調整板なし」の発汗多孔板21単品の流量特性を示す。図4において符号L2で示すラインが、設計どおりの流量特性である。このように、発汗多孔板21単品では、流量特性の誤差が含まれている。
図4において符号L1を付したラインは、「流量調整板なし」の発汗多孔板21単品の流量特性を示す。図4において符号L2で示すラインが、設計どおりの流量特性である。このように、発汗多孔板21単品では、流量特性の誤差が含まれている。
この発汗多孔板21を単品で噴射面2に取り付けてしまうと、流量特性の誤差が、そのまま噴射面2の冷却特性を決めてしまい、想定どおりの冷却効果を得るのが困難となる。そこで、本実施形態の冷却装置20は、流量調整板22を備える。流量調整板22は、発汗多孔板21の他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する。このため、発汗多孔板21の流量特性に誤差があっても、流量調整板22によって流量特性の微調整が可能となる。
具体的には、図4に示すように、発汗多孔板21に流量調整板22をセット(「流量調整板あり」)することによって、流量特性をラインL2の延長線上に乗せることができる。すなわち、「流量調整板なし」では設計流量特性をはずしていたが、流量調整板22を取り付けることで、「流量調整板あり」で示すように、設計した特性値とほぼ同等の流量特性を持つことができる。
このように本実施形態によれば、流量調整板22を設けることによって、発汗多孔板21の流量特性に誤差があっても、ロケット噴射器1の噴射面2に想定どおりの冷却効果を持たせることができる。また、本実施形態によれば、冷媒として用いられる燃料の消費を適正化でき、さらに、推進剤の混合比の変化などを招くことなく、燃焼の安定化に寄与できる。また、実機における応用として、流量特性が大きめの発汗多孔板21を製造し、使用部分の流量特性にあわせて流量調整板22を製造することで、設計どおりの流量特性を容易に達成することができる。
また、本実施形態において、流量調整板22は、他方の面21bにおける冷媒の流量配分を調整する複数の孔部23を有する。このため、流量調整だけでなく、冷媒の流量配分の調整も可能となる。複数の孔部23は、接触面22aに開口して設けられている。複数の孔部23によって配分された冷媒は、発汗多孔板21の他方の面21bに直接供給されるため、発汗多孔板21に冷媒の流量分布を意図的に持たせることができる。本実施形態の冷媒は、各々の孔部23から発汗多孔板21内部に滲み広がり、発汗多孔板21の一方の面21aの全体から満遍なく滲み出る。したがって、噴射面2に想定どおりの冷却効果を持たせることができ、且つ、全体の流量配分からもロケット燃焼器100そのものの性能向上も図ることができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、推進剤を噴射する噴射エレメント3が設けられた噴射面2を冷却する冷却装置20を備えるロケット噴射器1であって、冷却装置20は、一方の面21aが噴射面2の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面21bに冷媒が供給され、該冷媒を他方の面21bから一方の面21aに滲み出させる発汗多孔板21と、他方の面21bに供給される冷媒の流量を調整する流量調整板22と、を有するという構成を採用することによって、噴射面2に想定どおりの冷却効果を持たせることができるロケット噴射器1及びロケット燃焼器100が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、発汗多孔板21に部分的な流量特性の誤差があり、そのままでは、満遍なく冷媒が滲み出ない場合に、図5に示すように、その滲み出し特性に応じて、複数の孔部23の配置及び大きさを変更することで対応することができる。
図5(a)に示す複数の孔部23は、第1の径を有する第1の孔部23Aと、上記第1の径と異なる第2の径を有する第2の孔部23Bと、を含んで構成されている。この構成によれば、孔部23の配置を変更することなく流量配分の調整が可能となる。例えば、流量調整板22の外縁におけるシール性の影響で、その外縁部における冷媒の滲み出し量が多くなる場合には、外縁部に配置された第2の孔部23Bの径を相対的に小さくすることで対応できる。
図5(b)に示す複数の孔部23は、所定領域Xにおける孔部23の間隔と、所定領域X以外の領域における孔部23の間隔が異なって構成されている。例えば、所定領域Xにおける冷媒の滲み出し量が多くなっていることが確認された場合には、所定領域Xにおける孔部23の数を減じて間隔をあけることで対応できる。
また、例えば、上記実施形態では、発汗多孔板21の流量特性にあわせて流量調整板22を製造すると説明したが、流量を任意に調整できる可変型の流量調整板を採用してもよい。可変型の流量調整板としては、例えば、孔部が形成された2枚重ねの板を相対移動させてずらし、その孔部の大きさを可変とする構造のものを採用することができる。
1…ロケット噴射器、2…噴射面、3…噴射エレメント(ノズル)、20…冷却装置、21…発汗多孔板、21a…一方の面、21b…他方の面、22…流量調整板、22a…接触面、23…孔部、23A…第1の孔部、23B…第2の孔部、100…ロケット燃焼室
Claims (6)
- 推進剤を噴射するノズルが設けられた噴射面を冷却する冷却装置を備えるロケット噴射器であって、
前記冷却装置は、
一方の面が前記噴射面の少なくとも一部を形成すると共に、他方の面に冷媒が供給され、該冷媒を前記他方の面から前記一方の面に滲み出させる多孔板と、
前記他方の面に供給される前記冷媒の流量を調整する流量調整板と、を有することを特徴とするロケット噴射器。 - 前記流量調整板は、前記他方の面における前記冷媒の流量配分を調整する複数の孔部を有することを特徴とする請求項1に記載のロケット噴射器。
- 前記流量調整板は、前記他方の面に接触する接触面を有しており、
前記複数の孔部は、前記接触面に開口して設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロケット噴射器。 - 前記複数の孔部は、前記多孔板の滲み出し特性に応じた配置及び大きさで設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のロケット噴射器。
- 前記複数の孔部は、第1の径を有する第1の孔部と、前記第1の径と異なる第2の径を有する第2の孔部と、を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のロケット噴射器。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のロケット噴射器を備えることを特徴とするロケット燃焼器。
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