JP2013131853A - 装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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亮甫 小梶
Satoru Shoji
哲 東海林
Yuka Ishizuka
ユカ 石塚
Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Abstract

【課題】文字入力における利便性を向上させること。
【解決手段】装置(例えば、スマートフォン)1は、キーボードオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイ2と、キーボードオブジェクトの全部を表示する第1状態と、キーボードオブジェクトの一部を表示する第2状態とを変更するコントローラ10とを備える。
【選択図】図5

Description

本出願は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本出願は、タッチスクリーンを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
タッチスクリーンを備えるタッチスクリーンデバイスが知られている。タッチスクリーンデバイスには、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンデバイスは、タッチスクリーンを介して指、ペン、又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンデバイスは、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
タッチスクリーンデバイスの基本的な動作は、デバイスに搭載されるOS(Operating System)によって実現される。タッチスクリーンデバイスに搭載されるOSは、例えば、Android(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Symbian(登録商標) OS、Windows(登録商標) Phoneである。
国際公開第2008/086302号
タッチスクリーンデバイスの多くは、文字の入力画面を表示して文字入力の機能を実現する。この入力画面には、文字を入力するキーボードオブジェクトと、入力された文字を表示する表示領域とが表示される。この入力画面では、表示領域の下にキーボードオブジェクトが表示される。
ここで、従来のタッチスクリーンデバイスでは、入力画面の一部にキーボードオブジェクトが表示されて表示領域が狭くなる。従来のタッチスクリーンデバイスでは、入力画面にキーボードオブジェクトを一時的に表示しない状態とすることで、入力画面における表示領域を広げている。
しかしながら、従来のタッチスクリーンデバイスでは、入力画面にキーボードオブジェクトを表示しない状態とすると、文字入力ができなくなる。
このような理由のため、文字入力における利便性を向上できる装置、方法、及びプログラムに対するニーズがある。
1つの態様に係る装置は、キーボードオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイと、前記キーボードオブジェクトの全部を表示する第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示する第2状態とを変更するコントローラと、を備える。
1つの態様に係る方法は、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、前記タッチスクリーンディスプレイにキーボードオブジェクトを表示するステップと、前記キーボードオブジェクトの全部を表示させる第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示させる第2状態とを変更するステップと、を含む。
1つの態様に係るプログラムは、タッチスクリーンディスプレイを備える装置において、前記タッチスクリーンディスプレイにキーボードオブジェクトを表示するステップと、前記キーボードオブジェクトの全部を表示させる第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示させる第2状態とを変更するステップと、を実行させる。
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。 図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。 図4は、ホーム画面の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係るスマートフォンの入力画面制御処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、入力画面の一例を示す図である。 図8は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める制御の一例を示す図である。 図9は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める制御の別の一例を示す図である。 図10は、キーボードオブジェクトのスクロール表示処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、キーボードオブジェクトの表示位置を移動させる制御の一例を示す図である。 図12は、入力画面の別の一例を示す図である。
図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、ペン、又はスタイラスペン等は、単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された時間、又は接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」とは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックの移動速度は、スワイプおよびドラッグの移動速度と比較して、高速である。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定されてもよい。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在ディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
ホーム画面40の上下方向は、ディスプレイ2Aに表示される文字または画像の上下方向を基準とした方向である。よって、ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長手方向において領域42に近い側がホーム画面40の上側となり、領域42から遠い側がホーム画面40の下側となる。領域42において電波レベルマーク44が表示されている側がホーム画面40の右側であり、領域42において残量マーク43が表示されている側がホーム画面40の左側である。
図4に示したホーム画面は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面の数、及びホーム画面での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、文字入力アプリケーション9D、入力画面データ9E、及び設定データ9Zを記憶する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている画面を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。
文字入力アプリケーション9Dは、文字を入力する機能を提供する。文字入力アプリケーション9Dは、他のアプリケーションで文字入力をする際に実行される。他のアプリケーションで文字入力する例としては、メールアプリケーション9Bでの電子メールの作成、及びブラウザアプリケーション9CでのURL入力等が挙げられる。
具体的には、文字入力アプリケーション9Dは、文字入力の機能を実現する文字の入力画面を制御するための各種機能を提供する。この入力画面は、メールアプリケーション9B及びブラウザアプリケーション9C等の他のアプリケーションを実行中に、利用者により文字入力を開始する操作が入力されて、文字入力アプリケーション9Dが実行された際に表示される画面である。文字入力を開始する操作の例としては、メールアプリケーション9Bでの新規メール作成を開始する所定アイコンへのタッチ、及びブラウザアプリケーション9CでのURL表示領域へのタッチ等が挙げられる。入力画面は、入力された文字を表示する表示領域と、文字を入力するキーボードオブジェクトとを少なくとも含む。キーボードオブジェクトは、複数のキーオブジェクトを含む画像である。
文字入力アプリケーション9Dは、入力画面中のキーボードオブジェクトに対して検出された文字の入力操作に基づいて、入力された文字を入力画面中の表示領域に表示させる機能、所定の操作に基づいて入力画面中のキーボードオブジェクトの表示範囲を変更する機能、および、所定の操作に基づいて表示範囲内に表示されているキーオブジェクトの表示位置を移動する機能等を提供する。文字入力アプリケーション9Dが提供する機能は、制御プログラム9A又はメールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
入力画面データ9Eは、文字入力アプリケーション9Dを実行して表示する各種文字データおよび画像データを含む。入力画面データ9Eは、表示領域に表示する文字データおよびキーボードオブジェクトの画像データ等を含む。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じてディスプレイ2A及び通信ユニット6等の機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行して、それによってタッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている画面を変更する等の各種制御を実行する。コントローラ10は、例えば、メールアプリケーション9Bを実行し、それによって電子メール機能を実現する。コントローラ10は、ブラウザアプリケーション9Cを実行し、それによってWEBブラウジング機能を実現する。コントローラ10は、文字入力アプリケーション9Dを実行し、それによって文字入力の機能を実現する。コントローラ10は、文字入力アプリケーション9Dを実行し、それによって入力画面中のキーボードオブジェクトに対して検出された文字の入力操作に基づいて、入力された文字を入力画面中の表示領域に表示させる機能、所定の操作に基づいて入力画面中のキーボードオブジェクトの表示範囲を変更する機能、および、所定の操作に基づいて表示範囲内のキーオブジェクトの表示位置を移動する機能等を実現する。コントローラ10は、制御プログラム9Aによって提供されるマルチタスク機能によって、複数のアプリケーションを並行して実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも一つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
以下、図6から図12を参照しながら、上述のスマートフォン1のコントローラ10が実行する制御の例について説明する。
まず、図6から図9を参照して、本実施形態に係るスマートフォン1の入力画面制御処理について説明する。図6は、実施形態に係るスマートフォン1の入力画面制御処理の一例を示すフローチャートである。図6に示す処理手順は、文字入力アプリケーション9Dが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。図6に示す処理は、一例として、メールアプリケーション9Bを実行中に、予め利用者により文字入力を開始する操作が入力されて、コントローラ10が文字入力アプリケーション9Dを実行した場合を想定している。文字入力を開始する操作は、例えば、メールアプリケーション9Bでの新規メール作成を開始する所定アイコンへのタッチである。
コントローラ10は、図6に示すように、利用者の操作により文字入力アプリケーション9Dが実行されると、入力画面をディスプレイ2Aに表示させる(ステップSA−1)。具体的には、コントローラ10は、キーボードオブジェクトおよび表示領域を含む入力画面をディスプレイ2Aに表示させる。
ここで、図7を参照して、ディスプレイ2Aに表示される入力画面の一例について説明する。図7は、入力画面の一例を示す図である。図7に示す入力画面30Aは、一部の文字が入力されている状態である。
図7に示すように、入力画面30Aは、画面上半分の略全域に入力した文字列を確認するための表示領域32と、画面下半分の略全域に文字列の入力を行うためのキーボードオブジェクト34と、を含む。図7に示す入力画面30Aは、キーボードオブジェクト34の全部が表示されている状態、すなわち、キーボードオブジェクトの表示範囲内にキーオブジェクトの全部が表示されている状態を示している。表示領域32には、キーボードオブジェクト34に対する文字の入力操作により入力された文字列が表示されている。入力画面30Aにおいて、表示領域32内に表示されている文字列は、「AAAAA」、「BBBBBBB」、「CCCC」の3行にわたる文字列である。キーボードオブジェクト34は、タップ等により操作可能とする。入力画面30Aは、ディスプレイ2Aの上端にホーム画面40の領域42と同一の領域42が配置されている。入力画面30Aは、領域42に充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。
図6に戻り、コントローラ10による処理の説明を続ける。コントローラ10は、入力画面の表示を終了する操作が検出されたか否かを判定する(ステップSA−2)。入力画面の表示を終了する操作は、例えば、所定のオブジェクトへのタッチである。所定のオブジェクトは、例えば、入力画面に表示されるキャンセルボタンオブジェクトまたは送信オブジェクト等である。
コントローラ10は、ステップSA−2で入力画面の表示を終了する操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−2:No)、入力画面中のキーボードオブジェクトに対する文字の入力操作が検出されたか否かを判定する(ステップSA−3)。文字の入力操作は、例えば、キーボードオブジェクトを構成する各キーオブジェクトに対するタップである。
コントローラ10は、ステップSA−3で文字の入力操作が検出されたと判定した場合(ステップSA−3:Yes)、ステップSA−1の処理へ移行し、文字の入力操作により入力された文字を表示領域内に表示させる。
コントローラ10は、ステップSA−3で文字の入力操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−3:No)、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作が検出されたか否かを判定する(ステップSA−4)。キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作は、例えば、キーオブジェクトの全部が表示されている状態のキーボードオブジェクト内の上端部分に対するダブルタップである。
コントローラ10は、ステップSA−4でキーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作が検出されたと判定した場合(ステップSA−4:Yes)、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める(ステップSA−5)。つまり、ステップSA−5において、コントローラ10は、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げるよう表示範囲の設定値を変更する。そして、コントローラ10は、その後、ステップSA−1の処理へ移行して、ステップSA−5で変更された表示範囲の設定値に基づいて、キーボードオブジェクトの表示範囲を変更した状態の入力画面を表示させる。コントローラ10は、入力画面にキーボードオブジェクトの全部を表示する状態(第1状態)から、入力画面にキーボードオブジェクトの一部を表示する状態(第2状態)、すなわち、キーボードオブジェクトの表示範囲内にキーオブジェクトの一部を表示する状態に変更する。
ここで、図8を参照して、ステップSA−5およびステップSA−5の処理の後のステップSA−1の処理について説明する。図8は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める制御の一例を示す図である。以下、図8を参照し、キーボードオブジェクトの上端部分に対するダブルタップが検出されて、スマートフォン1が、キーボードオブジェクトの全部を表示する状態から、キーボードオブジェクトの一部を表示する状態に変更する制御を説明する。
図8の上部に示す入力画面30Aは、上述の図7の入力画面30Aと同様に、キーボードオブジェクト34の全部が表示されている状態、すなわち、キーボードオブジェクト34の表示範囲内にキーオブジェクトの全部が表示されている状態を示している。入力画面30Aでは、利用者の指Fがキーボードオブジェクト34の上端部分をダブルタップしている。この場合、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分でのダブルタップを検出する。そして、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分に対するダブルタップが検出されると、キーオブジェクトの大きさを維持しながら、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭めることで、図8の下部に示すようにキーボードオブジェクト34の一部を表示する状態に変更する。すなわち、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34に対するダブルタップが検出されると、キーボードオブジェクト34の全部を表示する状態から、キーボードオブジェクト34の一部を表示する状態に変更する。
入力画面30Bは、入力画面30Aのキーボードオブジェクト34と比較して狭い表示範囲にキーボードオブジェクト34を表示する状態に変更されている。つまり、入力画面30Aでは、キーボードオブジェクト34の全部が表示されていたが、入力画面30Bでは、キーボードオブジェクト34の一部が表示されている。具体的には、入力画面30Bでは、キーボードオブジェクト34を構成する全キーオブジェクトのうち、キーボードオブジェクト34の上端側の1行目に位置するキーオブジェクトが、表示範囲が変更される前のキーオブジェクトの大きさを維持した状態で表示されている。同時に、入力画面30Bでは、入力画面30Aの表示領域32と比較して広い表示範囲に表示領域32を表示する状態に変更されている。つまり、入力画面30Aの表示領域32では、「AAAAA」、「BBBBBBB」、「CCCC」という3行の文字列が表示されていたが、入力画面30Bの表示領域32では、更に「DDDDDD」、「EEE」という2行の追加の文字列とカーソルが表示されている。すなわち、入力画面30Bには、入力画面30Aではキーボードオブジェクト34に隠れて確認できなかった「DDDDDD」、「EEE」という追加の2行の文字列とカーソルが表示されている。
図6のステップSA−4の処理に戻り、コントローラ10による処理の説明を続ける。コントローラ10は、ステップSA−4でキーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−4:No)、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作が検出されたか否かを判定する(ステップSA−6)。キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作は、例えば、キーオブジェクトの一部が表示されている状態のキーボードオブジェクト内の上端部分に対するダブルタップである。
コントローラ10は、ステップSA−6でキーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作が検出されたと判定した場合(ステップSA−6:Yes)、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる(ステップSA−7)。つまり、ステップSA−7において、コントローラ10は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭めるよう表示範囲の設定値を変更する。そして、コントローラ10は、その後、ステップSA−1の処理へ移行して、ステップSA−7で変更された表示範囲の設定値に基づいて、キーボードオブジェクトの表示範囲を変更した状態の入力画面を表示させる。コントローラ10は、入力画面にキーボードオブジェクトの一部を表示する状態で、キーボードオブジェクトの上端部分に対するダブルタップが検出された場合、入力画面にキーボードオブジェクトの全部を表示する状態に変更する。具体的には、コントローラ10は、上述の図8に示した逆の処理として、図8の下部に示す状態で、キーボードオブジェクト34の上端部分に対するダブルタップが検出されると、キーオブジェクトの大きさを維持しながら、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げることで、図8の上部に示すようにキーボードオブジェクトの全部を表示する状態に変更する。一方、コントローラ10は、ステップSA−6でキーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−6:No)、そのままステップSA−1の処理へ移行する。
ステップSA−2の処理に戻り、コントローラ10による処理の説明を続ける。コントローラ10は、ステップSA−2で入力画面の表示を終了する操作が検出されたと判定した場合(ステップSA−2:Yes)、入力画面の表示を終了する(ステップSA−8)。そして、コントローラ10は、文字入力アプリケーション9Dを実行する前の画面へと表示を切り替える。文字入力アプリケーション9Dを実行する前の画面は、例えば、メールアプリケーション9Bの受信メールの一覧を表示する画面等である。
コントローラ10は、ステップSA−8で入力画面の表示を終了した後、各種処理を実行する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bで検出した操作に対応する処理を実行する(ステップSA−9)。検出した操作に対応する処理は、例えば、メールアプリケーション9Bの受信メールの一覧を表示する画面のスクロール表示、送信メールの一覧を表示する画面への切り替え、新規受信メールの問い合わせ等の処理である。
ステップSA−9において、コントローラ10は、再度文字入力アプリケーション9Dを実行する操作が入力された場合、文字入力アプリケーション9Dを実行してステップSA−1の処理に移行してもよい。
コントローラ10は、ステップSA−9で各種処理を実行した後、各種処理の実行完了の操作が検出されたか否かを判定する(ステップSA−10)。各種処理の実行完了の操作は、ボタン3に対するクリックである。すなわち、コントローラ10は、ボタン3に対するクリックが検出されたか否かを判定する。ボタン3に対するクリックの例としては、例えばスリープボタンまたはホームボタンに対するクリックが挙げられる。
コントローラ10は、ステップSA−10で各種処理の実行完了の操作が検出されたと判定した場合(ステップSA−10:Yes)、スマートフォン1のコントローラ10が実行する制御を終了する。一方、コントローラ10は、ステップSA−10で各種処理の実行完了の操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−10:No)、ステップSA−9の処理へ移行し、ステップSA−10において各種処理の実行完了の操作が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。
このように、本実施形態によれば、入力画面にキーボードオブジェクトの全部を表示する状態から、入力画面にキーボードオブジェクトの一部を表示する状態に変更することで、入力された文字を表示する表示領域を拡大でき、利用者にキーボードの位置を容易に把握させることができ、キーボードを再度表示させる操作を直感的に理解させることができる。
例えば、本実施形態によれば、上述の図8に示すように、利用者が入力画面上で文字列を確認する際、表示領域内に表示される文字列の一部が、キーボードオブジェクトに隠れて確認できないという状況を改善することができる。上述の図8において、入力画面の表示領域に表示されている文字列が作成中の文章の場合、表示領域に表示される対象はカーソルが指している部分になる。この場合も、本実施形態によれば、表示領域が広がることで、「AAAAA」よりも上側の行の文字列が表示されるようになり、利用者は作成した文字列全体を把握することができる。本実施形態によれば、入力画面にキーボードオブジェクトの一部を表示させているので、利用者は、表示されたキーボードオブジェクトに対して表示範囲を広げる操作を行うことで、容易にキーボードオブジェクトの全部を入力画面に再表示させることができ、また、本実施形態によれば、入力画面にキーボードオブジェクトの一部を表示させているので、利用者が必要とする特定のキーを含むキーボードオブジェクトの一部を入力画面に表示させることができる。この場合、本実施形態によれば、キーオブジェクトの大きさを維持した状態でキーボードオブジェクトの表示範囲を変更するので、キーボードオブジェクトの一部が表示されるよう表示範囲が狭まった後でも、利用者はキーオブジェクトを容易に操作することができる。
このように、本実施形態によれば、キーボードオブジェクトの全部を表示する状態と、キーボードの一部を表示する状態とを簡易な操作で変更することができるので、利用者は表示領域内の文字列を確認する場合と、文字の入力操作を行う場合とにそれぞれ適した入力画面を容易に使い分けることができる。以上のように、本実施形態によれば、文字入力における利便性を向上させることができる。
上記実施形態では、上述の図6のステップSA−5において、コントローラ10が、キーオブジェクトの全部が表示されている状態のキーボードオブジェクトの上端部分に対するダブルタップを検出した場合に、キーボードオブジェクトの全部を表示する状態から、キーボードオブジェクトの一部を表示する状態に変更する例を説明したが、これに限定されない。本実施形態では、コントローラ10は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作として、キーボードオブジェクトの上端部分に対する下方向へのスワイプを検出してもよい。この場合、コントローラ10は、下方向へのスワイプの操作量に応じて表示範囲を狭めることが好ましい。
以下、図9を参照し、キーボードオブジェクトの全部を表示する状態から、キーボードオブジェクトの上端部分に対する下方向へのスワイプの操作量に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める処理を説明する。ここで、図9は、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める制御の別の一例を示す図である。
図9の左上部に示す入力画面30Aは、上述の図7の入力画面30Aと同様に、キーボードオブジェクト34の全部が表示されている状態、すなわち、キーボードオブジェクト34の表示範囲内にキーオブジェクトの全部が表示されている状態を示している。入力画面30Aでは、利用者の指Fがキーボードオブジェクト34の上端部分にタッチしている。この場合、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分でのタッチを検出する。
図9の右上部に示す入力画面30Cでは、利用者の指Fが下方向へ一定距離(矢印α1が示す距離)分スワイプしている。つまり、利用者は、入力画面30Aに示すようにキーボードオブジェクト34の上端部分に指Fをタッチさせた後、入力画面30Cに示すように下方向へ矢印α1が示す距離分スワイプさせている。この場合、コントローラ10は、矢印α1が示す距離分の下方向へのスワイプを検出する。そして、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α1が示す距離分の下方向へのスワイプが検出されると、検出した下方向へのスワイプの操作量に対応させてキーボードオブジェクト34の表示範囲を狭めるよう表示範囲の設定値を変更する。そして、コントローラ10は、次のステップSA−1の処理へ移行して、変更された表示範囲の設定値に基づいて、キーボードオブジェクト34内にキーオブジェクトが上から3行分表示される大きさまで当該キーボードオブジェクト34の表示範囲を変更した状態の入力画面30Cを表示する。
入力画面30Cは、入力画面30Aのキーボードオブジェクト34と比較して狭い表示範囲にキーボードオブジェクト34を表示し、かつ、入力画面30Aの表示領域32と比較して広い表示範囲に表示領域32を表示する状態に変更されている。具体的には、入力画面30Cでは、キーボードオブジェクト34を構成する全キーオブジェクトのうち、キーボードオブジェクトの上端側から1〜3行目に位置するキーオブジェクトが表示されている。入力画面30Cの表示領域32では、「AAAAA」、「BBBBBBB」、「CCCC」という3行の文字列に加え、入力画面30Aではキーボードオブジェクト34に隠れて確認できなかった「DDDDDD」という追加の1行分の文字列が表示されている。
図9の左下部に示す入力画面30Dでは、利用者の指Fが下方向へ一定距離(矢印α2が示す距離)分スワイプしている。つまり、利用者は、図9の左上部に示す入力画面30Aに示すようにキーボードオブジェクト34の上端部分に指Fをタッチさせた後、入力画面30Dに示すように下方向へ矢印α2が示す距離分スワイプさせている。ここで、矢印α2は、矢印α1よりも長い。つまり、入力画面30Dでは、利用者の指Fが下方向へ矢印α1よりも長い矢印α2で示す距離分スワイプしている。この場合、コントローラ10は、矢印α2が示す距離分の下方向へのスワイプを検出する。そして、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α2が示す距離分の下方向へのスワイプが検出されると、検出した下方向へのスワイプの操作量に対応させてキーボードオブジェクト34の表示範囲を狭めるよう表示範囲の設定値を変更する。そして、コントローラ10は、次のステップSA−1の処理へ移行して、変更された表示範囲の設定値に基づいて、キーボードオブジェクト34内にキーオブジェクトが上から2行分表示される大きさまで当該キーボードオブジェクト34の表示範囲を変更した状態の入力画面30Dを表示する。
入力画面30Dは、入力画面30Aおよび入力画面30Cのキーボードオブジェクト34と比較して狭い表示範囲にキーボードオブジェクト34を表示し、かつ、入力画面30Aおよび入力画面30cの表示領域32と比較して広い表示範囲に表示領域32を表示する状態に変更されている。具体的には、入力画面30Dでは、キーボードオブジェクト34を構成する全キーオブジェクトのうち、キーボードオブジェクト34の上端側から1〜2行目に位置するキーオブジェクトが表示されている。入力画面30Dの表示領域32では、「AAAAA」、「BBBBBBB」、「CCCC」という3行の文字列に加え、入力画面30Aではキーボードオブジェクト34に隠れて確認できなかった「DDDDDD」、「EEE」という追加の2行分の文字列が表示されている。
図9の右下部に示す入力画面30Bでは、利用者の指Fが下方向へ一定距離(矢印α3が示す距離)分スワイプしている。つまり、利用者は、図9の左上部に示す入力画面30Aに示すようにキーボードオブジェクト34の上端部分に指Fをタッチさせた後、入力画面30Bに示すように下方向へ矢印α3が示す距離分スワイプさせている。ここで、矢印α3は、矢印α2よりも長い。つまり、入力画面30Dでは、利用者の指Fが下方向へ矢印α2よりも長い矢印α3で示す距離分スワイプしている。この場合、コントローラ10は、矢印α3が示す距離分の下方向へのスワイプを検出する。そして、コントローラ10は、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α3が示す距離分の下方向へのスワイプが検出されると、検出した下方向へのスワイプの操作量に対応させてキーボードオブジェクト34の表示範囲を狭めるよう表示範囲の設定値を変更する。そして、コントローラ10は、次のステップSA−1の処理へ移行して、変更された表示範囲の設定値に基づいて、キーボードオブジェクト34内にキーオブジェクトが上から1行分表示される大きさまで当該キーボードオブジェクト34の表示範囲を変更した状態の入力画面30Bを表示する。入力画面30Bは、上述の図8の入力画面30Bと同様であるため、説明を省略する。
図9の制御において、コントローラ10は、図9の右上部に示す入力画面30Cを表示した状態から、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α1が示す距離(すなわち、キーオブジェクトの1行分の距離)分の下方向へのスワイプが検出されると、図9の左下部に示す入力画面30Dに示すように、キーボードオブジェクト34の表示範囲を狭める。
コントローラ10は、図9の右上部に示す入力画面30Cを表示した状態から、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α2が示す距離(すなわち、キーオブジェクトの2行分の距離)分の下方向へのスワイプが検出されると、図9の右下部に示す入力画面30Bに示すように、キーボードオブジェクト34の表示範囲を狭める。
コントローラ10は、図9の左下部に示す入力画面30Dを表示した状態から、キーボードオブジェクト34の上端部分に対する矢印α1が示す距離(すなわち、キーオブジェクトの1行分の距離)分の下方向へのスワイプが検出されると、図9の右下部に示す入力画面30Bに示すように、キーボードオブジェクト34の表示範囲を狭める。
このように、本実施形態によれば、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作の操作量に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭めることができる。
上記実施形態では、上述の図6のステップSA−7において、コントローラ10が、キーオブジェクトの一部が表示されている状態のキーボードオブジェクトの上端部分に対するダブルタップを検出した場合に、キーボードオブジェクトの一部を表示する状態から、キーボードオブジェクトの全部を表示する状態に変更する例を説明したが、これに限定されない。本実施形態では、コントローラ10は、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作として、キーボードオブジェクトの上端部分に対する上方向へのスワイプを検出してもよい。この場合、コントローラ10は、上方向へのスワイプの操作量に応じて表示範囲を広げる。例えば、コントローラ10は、上述の図9に示した逆の処理として、キーボードオブジェクトの一部を表示する状態(例えば、図9において、第2状態の入力画面30B〜30D)から、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる上方向へのスワイプの操作量(矢印α1〜α3が示す逆方向の距離)に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる。本実施形態によれば、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作の操作量に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げることができる。
スマートフォン1は、図9に示すように、検出したスワイプの距離、本実施形態ではスワイプの下方向の移動量に基づいて、キーボードオブジェクト34の表示範囲の大きさおよび入力した文字を表示する表示領域32の大きさの変化量を調整する。これにより、本実施形態によれば、利用者は、入力画面においてキーボードオブジェクトの表示範囲を所望の大きさに自由に設定することができる。また、利用者は、1回の操作でキーボードオブジェクト34の表示範囲の大きさおよび入力された文字を表示する表示領域32の大きさを所望の大きさに変更することができる。
スマートフォン1は、所定のジェスチャが入力される毎に一定の変化量でキーボードオブジェクト34の表示範囲の大きさおよび入力された文字を表示する表示領域32の大きさを調整してもよい。
上記実施形態において、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭める操作は、例えば、スマートフォン1の傾きを検出する加速度センサ15等により検出される利用者がスマートフォン1を前方向へ傾ける操作であってもよい。利用者がスマートフォン1を前方向へ傾ける操作は、例えば、利用者がスマートフォン1のタッチスクリーン2Bと対面している状態で、スマートフォン1の上端部分を利用者側へ近づけるよう傾ける操作である。この場合、コントローラ10は、上述の図6のステップSA−4において、利用者がスマートフォン1を前方向へ傾ける操作が検出されたか否かを判定してもよい。そして、上述の図6のステップSA−5において、コントローラ10は、加速度センサ15により検出されるキーボードオブジェクトの表示範囲を狭める前方向へ傾ける操作の操作量に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を狭めてもよい。
上記実施形態において、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げる操作は、例えば、加速度センサ15等により検出される利用者がスマートフォン1を後方向へ傾ける操作であってもよい。利用者がスマートフォン1を後方向へ傾ける操作は、例えば、利用者がスマートフォン1のタッチスクリーン2Bと対面している状態で、スマートフォン1の上端部分を利用者側から遠ざけるよう傾ける操作である。この場合、コントローラ10は、上述の図6のステップSA−6において、利用者がスマートフォン1を後方向へ傾ける操作が検出されたか否かを判定してもよい。そして、上述の図6のステップSA−7において、コントローラ10は、加速度センサ15により検出されるキーボードオブジェクトの表示範囲を広げる後方向へ傾ける操作の操作量に応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲を広げてもよい。
このように、本実施形態によれば、入力画面中のキーボードオブジェクトの表示範囲を変更する操作として、利用者がスマートフォン1を前方向または後方向へ傾ける操作を検出することができるので、キーボードオブジェクトの表示範囲を変更する際に利用者がキーボードオブジェクトに接触する必要がなくなる。つまり、本実施形態によれば、文字の入力操作と、キーボードオブジェクトの表示範囲を変更する操作と、を明確に異なる操作とすることができる。これにより、本実施形態によれば、スマートフォン1がキーボードオブジェクトの表示範囲を変更する操作を文字の入力操作として誤検出してしまう状況を低減することができる。
上記実施形態のスマートフォン1は、入力画面でキーボードオブジェクトの表示範囲の変更にあわせて、表示領域32の大きさを変更した場合、表示領域32に表示されている文字列の位置を変更させなかったが、これに限定されない。スマートフォン1は、表示領域32に表示させた文字列をキーボードオブジェクトの表示領域の変更にあわせて移動させるようにしてもよい。例えば、スマートフォン1は、表示領域32に表示された文字列全体をキーボードオブジェクトの表示範囲の変更に応じて移動させるようにしてもよい。この場合、スマートフォン1は、表示領域32とキーボードオブジェクトの表示範囲との境界に表示されている文字列を変更せず、キーボードオブジェクトの表示範囲の変動に合わせて、表示領域32の画面上側に表示される文字列を隠したり、表示させたりする。このように、キーボードオブジェクトの表示範囲の変動に合わせて、表示領域32の画面上側の文字列の表示を変動させることで、以前入力した文字列を好適に確認することができる。
次に、図10および図11を参照し、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する、キーボードオブジェクトのスクロール表示処理の一例について説明する。図10は、キーボードオブジェクトのスクロール表示処理の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、上述の図6に示した処理と並行して実行される。図10に示す処理手順は、文字入力アプリケーション9Dが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。
図10に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、入力画面にキーボードオブジェクトの一部が表示されている状態であるか否かを判定する(ステップSB−1)。具体的には、コントローラ10は、上述の図6のステップSA−1においてディスプレイ2Aに表示される入力画面のキーボードオブジェクトが、上述の図7の入力画面30Aに示すようにキーボードオブジェクトの全部を含んでいる状態であるか否かを判定する。入力画面にキーボードオブジェクトの一部が表示されている状態の例としては、例えば、上述の図9の入力画面30B〜Dが挙げられる。
コントローラ10は、ステップSB−1で入力画面にキーボードオブジェクトの一部が表示されている状態であると判定した場合(ステップSB−1:Yes)、すなわち、キーボードオブジェクトの表示範囲内にキーオブジェクトの一部が表示されている状態である場合、キーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作が検出されたか否かを判定する(ステップSB−2)。キーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作とは、キーボードオブジェクト内に表示されているキーオブジェクトの表示位置を移動させる操作を意味する。キーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作は、例えば、スマートフォン1の傾きを検出する加速度センサ15等により検出される利用者がスマートフォン1を右方向または左方向へ傾ける操作である。利用者がスマートフォン1を右方向または左方向へ傾ける操作は、例えば、利用者がスマートフォン1のタッチスクリーン2Bと対面している状態で、スマートフォン1を右方向または左方向へ傾ける操作である。
一方、コントローラ10は、ステップSB−1で入力画面にキーボードオブジェクトの一部が表示されていない状態であると判定した場合(ステップSB−1:No)、すなわち、入力画面にキーボードオブジェクトの全部が表示されている状態である場合、本スクロール表示処理を終了する。
コントローラ10は、ステップSB−2でキーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作が検出されたと判定した場合(ステップSB−2:Yes)、すなわち、加速度センサ15によりスマートフォン1を傾ける操作が検出されると、スマートフォン1の傾きの方向および傾き度合いを検出する(ステップSB−3)。具体的には、コントローラ10は、スマートフォン1の傾きの方向が右方向であるか、または、左方向であるかを検出する。同時に、コントローラ10は、スマートフォン1の傾き度合いが所定の閾値以上であるかを検出する。
一方、コントローラ10は、ステップSB−2でキーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作が検出されなかったと判定した場合(ステップSB−2:No)、本スクロール表示処理を終了する。
コントローラ10は、ステップSB−3でスマートフォン1の傾きの方向および傾き度合いを検出した後、検出された傾きの方向および傾き度合いに応じてキーボードオブジェクトをスクロール表示させる(ステップSB−4)。具体的には、コントローラ10は、検出された傾きの方向および傾き度合いに応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲内に表示されていなかったキーオブジェクトを表示させ、キーボードオブジェクトの表示範囲内に表示されていたキーオブジェクトを消去することで、キーボードオブジェクトをスクロール表示させる。その後、本スクロール表示処理を終了する。
ここで、図11を参照して、コントローラ10によりステップSB−3およびSB−4の処理について説明する。図11は、キーボードオブジェクトの表示位置を移動させた場合の入力画面の一例を示す図である。図11に示す入力画面30D〜30Fでは、キーボードオブジェクトの一部が表示されている。以下、図11を参照し、キーボードオブジェクトの一部を表示する入力画面において、加速度センサ15により検出されたスマートフォン1の傾きの方向および傾きの度合いに応じて、キーボードオブジェクトの表示範囲内のキーオブジェクトの表示位置が移動する様子を説明する。
図11に示すように、入力画面30Dでは、キーボードオブジェクト34の上端側から1〜2行目に位置するキーオブジェクトが表示されている。ここで、利用者が、入力画面30Dがディスプレイ2Aに表示されている状態で、スマートフォン1を右方向へ20度分傾けた場合、コントローラ10は、スマートフォン1の傾きの方向が右方向であり、傾きの度合いが20度の傾きであると検出する。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への20度の傾きが第1閾値以上であるか否かを判定する。第1閾値は、例えば、右方向への15度の傾きである。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への20度の傾きが第1閾値以上であると判定した場合、入力画面30Eのように、キーボードオブジェクト34を構成する全キーオブジェクトのうち上端側から2〜3行目に位置するキーオブジェクトを表示範囲内に表示させるようキーオブジェクトの表示位置を移動させる。
また、利用者が、入力画面30Eがディスプレイ2Aに表示されている状態で、スマートフォン1を右方向へ20度分傾けた場合、コントローラ10は、スマートフォン1の傾きの方向が右方向であり、傾きの度合いが20度の傾きであると検出する。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への20度の傾きが第1閾値以上であるか否かを判定する。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への20度の傾きが第1閾値以上であると判定した場合、入力画面30Fのように、キーボードオブジェクト34を構成する全キーオブジェクトのうち上端側から3〜4行目に位置するキーオブジェクトを表示範囲内に表示させるようキーオブジェクトの表示位置を移動させる。
また、利用者が、入力画面30Dがディスプレイ2Aに表示されている状態で、スマートフォン1を右方向へ40度分傾けた場合、コントローラ10は、スマートフォン1の傾きの方向が右方向であり、傾きの度合いが40度の傾きであると検出する。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への40度の傾きが第2閾値以上であるか否かを判定する。第2閾値は、例えば、右方向への30度の傾きである。そして、コントローラ10は、検出されたスマートフォン1の右方向への40度の傾きが第2閾値以上であると判定した場合、入力画面30Fのようにキーオブジェクトの表示位置を移動させる。
本実施形態において、コントローラ10は、キーボードオブジェクトをスクロール表示した後にスマートフォン1の傾きを0度の位置に戻した場合、スクロール表示された状態を維持したまま文字の入力操作を受け付けるものとする。なお、コントローラ10は、スマートフォン1の左方向への傾きを検出した場合は、上述の図11に示した例とは逆方向のスクロール表示を行う。
このように、本実施形態によれば、キーボードオブジェクトの表示位置を移動する操作、すなわち、キーボードオブジェクトをスクロール表示する操作として、利用者がスマートフォン1を右方向または左方向へ傾ける操作を検出することができるので、スクロール表示する際に利用者がキーボードオブジェクトに接触する必要がなくなる。つまり、本実施形態によれば、文字の入力操作と、キーボードオブジェクトをスクロール表示する操作と、を明確に異なる操作とすることができる。これにより、本実施形態によれば、スマートフォン1がキーボードオブジェクトをスクロール表示する操作を文字の入力操作として誤検出してしまう状況を低減することができる。したがって、本実施形態によれば、文字入力における利便性をより一層向上させることができる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。上記実施形態において入力画面中のキーボードオブジェクトをテンキー配列として説明したが、本実施形態のキーボードオブジェクトは、図12の入力画面30Gに示すようにQWERTY配列であってもよい。本実施形態によれば、入力画面30Gにおいて、例えばQWERTY配列の上から1行目の数字キーのみを表示させるといった、利用者が必要とする特定のキーを含むキーボードオブジェクトの一部を入力画面に表示させることができる。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。あるいは、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9D 文字入力アプリケーション
9E 入力画面データ
9Z 設定データ
10 コントローラ
11 スピーカ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング

Claims (12)

  1. キーボードオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイと、
    前記キーボードオブジェクトの全部を表示する第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示する第2状態とを変更するコントローラと、
    を備える装置。
  2. 前記コントローラは、前記キーボードオブジェクトの表示範囲を狭めて、前記第1状態と前記第2状態とを変更する請求項1に記載の装置。
  3. 前記キーボードオブジェクトは、複数のキーオブジェクトを含み、
    前記コントローラは、前記複数のキーオブジェクトの全てを表示する前記第1状態と、前記複数のキーオブジェクトの一部を表示する前記第2状態とを変更する請求項1に記載の装置。
  4. 前記キーボードオブジェクトは、複数のキーオブジェクトを含み、
    前記コントローラは、前記キーオブジェクトの大きさを維持して前記第1状態と前記第2状態とを変更する請求項1に記載の装置。
  5. 前記コントローラは、前記キーボードオブジェクトに対して前記表示範囲を狭める操作が検出されると、前記キーボードオブジェクトの前記表示範囲を狭めて前記第1状態から前記第2状態に変更する請求項2に記載の装置。
  6. 前記コントローラは、前記キーボードオブジェクトに対して前記表示範囲を広げる操作が検出されると、前記キーボードオブジェクトの前記表示範囲を広げて前記第2状態から前記第1状態に変更する請求項2に記載の装置。
  7. 前記コントローラは、前記キーボードオブジェクトの表示位置を移動させる操作が検出されると、前記操作に応じて前記表示位置を移動させる請求項1に記載の装置。
  8. 装置の傾きを検出するセンサ、を更に備え、
    前記コントローラは、前記装置の傾きが前記センサにより検出されると、前記装置の傾きの度合いに応じて前記表示位置を移動させる請求項7に記載の装置。
  9. 前記コントローラは、前記センサにより検出された前記装置の傾きの方向に応じて前記表示位置を移動させる請求項8に記載の装置。
  10. 前記キーボードオブジェクトは、複数のキーオブジェクトを含み、
    前記コントローラは、前記キーボードオブジェクトの表示範囲内に前記複数のキーオブジェクトの一部を表示する前記第2状態において、前記表示範囲内に表示されている前記キーオブジェクトの表示位置を移動させる操作が検出されると、前記表示範囲の大きさを維持しながら、前記表示範囲内に表示されていなかったキーオブジェクトを表示させ、前記表示範囲内に表示されていたキーオブジェクトを消去する請求項7に記載の装置。
  11. タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
    前記タッチスクリーンディスプレイにキーボードオブジェクトを表示するステップと、
    前記キーボードオブジェクトの全部を表示する第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示する第2状態とを変更するステップと、
    を含む方法。
  12. タッチスクリーンディスプレイを備える装置において、
    前記タッチスクリーンディスプレイにキーボードオブジェクトを表示するステップと、
    前記キーボードオブジェクトの全部を表示する第1状態と、前記キーボードオブジェクトの一部を表示する第2状態とを変更するステップと、
    を実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9261969B2 (en) 2013-11-14 2016-02-16 Jfe Systems, Inc. Gesture detecting device, gesture recognition device

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