JP2013129891A - アルミニウム合金導電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えるAl合金導電線の提供を課題とする。
【解決手段】第一添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、第二添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、残部がAl及び不可避的不純物からなることを特徴とするAl合金導電線。
【選択図】なし
【解決手段】第一添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、第二添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、残部がAl及び不可避的不純物からなることを特徴とするAl合金導電線。
【選択図】なし
Description
本発明は、アルミニウム合金導電線に関する。より詳しくは、少なくともケイ素、銅、及びチタンを含有するアルミニウム合金導電線に関する。
従来、ワイヤハーネスやバッテリーケーブル等の用途で用いられる合金材料として、JISの1000系及び6000系等のアルミニウム(Al)合金素線が知られている。また、軽量化やコストダウンを図るために、銅(Cu)の含有量を減らしたAl合金が提案されている。このようなAl合金として、鉄(Fe)、マグネシウム(Mg)及びケイ素(Si)が所定の割合で配合され、残部がAl及び不可避的不純物であるアルミ合金素線(特許文献1,2)や、Fe、Si及びマンガン(Mn)が所定の割合で配合され、残部がAl及び不可避的不純物であるアルミ合金素線(特許文献3)が提案されている。
Al合金導電線には、加工を容易にする可とう性が必要であり、さらに高い導電性を維持しつつ、引張強さと伸びの両立が求められる。
しかし、従来のJISの1000系のAl合金は導電性が高いものの、引張強さと伸びの両立が困難であった。また、1000系の強度と伸びを改善した8000系であっても、その両立は充分でなかった。
しかし、従来のJISの1000系のAl合金は導電性が高いものの、引張強さと伸びの両立が困難であった。また、1000系の強度と伸びを改善した8000系であっても、その両立は充分でなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えるAl合金導電線の提供を課題とする。
本発明の請求項1に記載のAl合金導電線は、第一の添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、残部がAl及び不可避的不純物からなることを特徴とする。
本発明にかかるAl合金導電線は、上記組成で第一の添加元素及び第二の添加元素を含有することにより、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備える。
本発明にかかるAl合金導電線は、上記組成で第一の添加元素及び第二の添加元素を含有することにより、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備える。
本発明の請求項2に記載のAl合金導電線は、請求項1において、前記第二の添加元素として、Feと、さらにNi、Sb及びBから選ばれる1種以上とを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、Feと、他に少なくとも1種の第二の添加元素とを含有するため、引張強さを維持しつつ、優れた伸びの良さが得られる。
上記構成によれば、Feと、他に少なくとも1種の第二の添加元素とを含有するため、引張強さを維持しつつ、優れた伸びの良さが得られる。
本発明の請求項3に記載のAl合金導電線は、請求項1において、前記第二の添加元素として、Niと、さらにSb及びBから選ばれる1種以上とを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、Niと、他に少なくとも1種の第二の添加元素とを含有するため、引張強さを維持しつつ、優れた伸びの良さが得られる。
上記構成によれば、Niと、他に少なくとも1種の第二の添加元素とを含有するため、引張強さを維持しつつ、優れた伸びの良さが得られる。
本発明の請求項4に記載のAl合金導電線は、請求項1において、前記第二の添加元素として、Sb及びBとを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、SbとBとを含有するため、伸びの良さを維持しつつ、優れた引張強さが得られる。
上記構成によれば、SbとBとを含有するため、伸びの良さを維持しつつ、優れた引張強さが得られる。
本発明の請求項5に記載のAl合金導電線は、請求項1において、前記第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる3種以上を、合計で1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えたAl合金導電線が得られる。
上記構成によれば、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えたAl合金導電線が得られる。
本発明の請求項6に記載のAl合金導電線は、請求項1において、前記第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBの4種を、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、高い導電性、優れた引張強さおよび伸びを有するAl合金導電線が得られる。
上記構成によれば、高い導電性、優れた引張強さおよび伸びを有するAl合金導電線が得られる。
本発明の請求項7に記載のAl合金導電線は、請求項1において、第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種を1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする。
上記構成によれば、高い導電性、優れた引張強さおよび伸びを有するAl合金導電線が得られる。
上記構成によれば、高い導電性、優れた引張強さおよび伸びを有するAl合金導電線が得られる。
本発明のAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えるので、強靭で耐久性に優れたワイヤハーネスや、電気抵抗が小さく断線が生じ難いバッテリーケーブルの製造に適している。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されない。
本発明のAl合金導電線は、第一の添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、残部がAl及び不可避的不純物からなるAl合金を線状に加工したものである。ここで、各添加元素の含有率は、Al合金の重量を基準(100質量%)としたものである。
本発明のAl合金導電線は、第一の添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、残部がAl及び不可避的不純物からなるAl合金を線状に加工したものである。ここで、各添加元素の含有率は、Al合金の重量を基準(100質量%)としたものである。
<第一の添加元素>
本発明は、第一の添加元素として、Si(ケイ素)を0.15〜0.4質量%の濃度で含む。Siの含有量が0.15質量%より少ないと、引張強さが低下し、引張強さと伸びとを両立させることができない。一方、Siの含有量が0.4質量%より多いと、高い導電性が得られない。また、伸びが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることもできない。
本発明は、第一の添加元素として、Si(ケイ素)を0.15〜0.4質量%の濃度で含む。Siの含有量が0.15質量%より少ないと、引張強さが低下し、引張強さと伸びとを両立させることができない。一方、Siの含有量が0.4質量%より多いと、高い導電性が得られない。また、伸びが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることもできない。
本発明は、第一の添加元素として、Cu(銅)を0.06〜0.2質量%の濃度で含む。Cuの含有量が0.06質量%より少ないと、引張強さが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることができない。一方、Cuの含有量が0.2質量%より多いと、高い導電性が得られない。また、伸びが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることができない。
本発明は、第一の添加元素として、Tiを0.001〜0.02質量%の濃度で含む。Tiの含有量が0.001質量%より少ないと、引張強さが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることができない。一方、Tiの含有量が0.02質量%より多いと、高い導電性が得られない。また、伸びが低下するため、引張強さと伸びとを両立させることができない。
<第二の添加元素>
本発明は、第二の添加元素として、Fe(鉄)、Ni(ニッケル)、Sb(アンチモン)及びB(ホウ素)から選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含む。
本発明は、第二の添加元素として、Fe(鉄)、Ni(ニッケル)、Sb(アンチモン)及びB(ホウ素)から選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含む。
<Fe>
第二の添加元素として、Feを含むことにより、伸びが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Feの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
Feの含有量としては、例えばNi、Sb又はBのいずれか1種と共に添加される場合、Ni、Sb、B又は他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.0質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
第二の添加元素として、Feを含むことにより、伸びが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Feの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
Feの含有量としては、例えばNi、Sb又はBのいずれか1種と共に添加される場合、Ni、Sb、B又は他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.0質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
<Ni>
第二の添加元素として、Niを含むことにより、伸びが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Niの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
また、Niの含有量としては、例えばFeと共に添加される場合、Feや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
また、Niの含有量としては、例えばSbと共に添加される場合、Sbや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
また、Niの含有量としては、例えばB(ホウ素)と共に添加される場合、Bや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
第二の添加元素として、Niを含むことにより、伸びが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Niの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
また、Niの含有量としては、例えばFeと共に添加される場合、Feや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
また、Niの含有量としては、例えばSbと共に添加される場合、Sbや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
また、Niの含有量としては、例えばB(ホウ素)と共に添加される場合、Bや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
<Sb>
第二の添加元素として、Sbを含むことにより、引張り強さが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Sbの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
また、Sbの含有量としては、例えばB(ホウ素)と共に添加される場合、Bや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
第二の添加元素として、Sbを含むことにより、引張り強さが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Sbの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
また、Sbの含有量としては、例えばB(ホウ素)と共に添加される場合、Bや他の添加元素の含有量にもよるが、0.01〜2.2質量%が好ましく、0.2〜1.7質量%がより好ましい。
<B>
第二の添加元素として、Bを含むことにより、引張り強さが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Bの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
第二の添加元素として、Bを含むことにより、引張り強さが向上し、引張強さと伸びの良さとを両立させることができる。
Bの含有量としては、他の第二の添加元素を含まない場合、1.2〜2.2質量%が好ましい。1.2質量%未満であると引張強度が弱くなることがあり、2.2質量%を超えると導電率が低くなることがある。
前記合金から第一の添加元素および第二の添加元素を除いた前記残部は、Al及び不可避的不純物からなる。Alは、Al合金導電線の導電性を良好にするために高い純度であることが望ましい。具体的には、Alの純度は99.95%以上であることが好ましい。不可避的不純物は、導電性を低下させる原因となるので、その含有量は出来るだけ少ないことが好ましい。
[実施例A]
Feのみを第二の添加元素として含む表1の組成のAl合金を調製し、プロペルチを用いた連続鋳造圧延によって、φ9.8mmのワイヤロッドへ加工した。さらにワイヤロッドをφ0.33mmまで伸線し、表1に示す条件で熱処理をしたものを評価サンプルとした。評価は引張試験(引張強さ、伸び)と導電率測定をJIS C 3002に準じて行った。評価結果を表1に示す。
判定基準は引張強さ140MPa以上、伸び10%以上、導電率56%IACS以上のすべてをクリアしたものを○、ひとつでもクリアできなかったものを×とした。
結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Feのみを第二の添加元素として含む表1の組成のAl合金を調製し、プロペルチを用いた連続鋳造圧延によって、φ9.8mmのワイヤロッドへ加工した。さらにワイヤロッドをφ0.33mmまで伸線し、表1に示す条件で熱処理をしたものを評価サンプルとした。評価は引張試験(引張強さ、伸び)と導電率測定をJIS C 3002に準じて行った。評価結果を表1に示す。
判定基準は引張強さ140MPa以上、伸び10%以上、導電率56%IACS以上のすべてをクリアしたものを○、ひとつでもクリアできなかったものを×とした。
結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例B]
Niのみを第二の添加元素として含む表2の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表2に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Niのみを第二の添加元素として含む表2の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表2に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例C]
Sbのみを第二の添加元素として含む表3の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表3に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Sbのみを第二の添加元素として含む表3の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表3に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例D]
B(ホウ素)のみを第二の添加元素として含む表4の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表4に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
B(ホウ素)のみを第二の添加元素として含む表4の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表4に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例E]
Fe及びNiを第二の添加元素として含む表5の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表5に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Fe及びNiを第二の添加元素として含む表5の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表5に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例F]
Fe及びSbを第二の添加元素として含む表6の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表6に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Fe及びSbを第二の添加元素として含む表6の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表6に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例G]
Fe及びB(ホウ素)を第二の添加元素として含む表7の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表7に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Fe及びB(ホウ素)を第二の添加元素として含む表7の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表7に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例H]
Ni及びSbを第二の添加元素として含む表8の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表8に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Ni及びSbを第二の添加元素として含む表8の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表8に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例I]
Ni及びBを第二の添加元素として含む表9の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表9に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Ni及びBを第二の添加元素として含む表9の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表9に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例J]
Sb及びBを第二の添加元素として含む表10の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表10に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Sb及びBを第二の添加元素として含む表10の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表10に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
[実施例K]
Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる3種又は4種を第二の添加元素として含む表11の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表11に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる3種又は4種を第二の添加元素として含む表11の組成のAl合金を調製し、実施例Aと同様に評価した。評価結果を表11に示す。結果から、本発明にかかるAl合金導電線は、高い導電性を有し、更に引張強さと伸びの良さを兼ね備えていることが明らかである。
Claims (7)
- 第一の添加元素として、Siを0.15〜0.4質量%、Cuを0.06〜0.2質量%、Tiを0.001〜0.02質量%で含み、
第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種以上を、合計1.2〜2.2質量%で含み、
残部がAl及び不可避的不純物からなることを特徴とするAl合金導電線。 - 前記第二の添加元素として、Feと、さらにNi、Sb及びBから選ばれる1種以上とを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
- 前記第二の添加元素として、Niと、さらにSb及びBから選ばれる1種以上とを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
- 前記第二の添加元素として、Sb及びBとを、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
- 前記第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる3種以上を、合計で1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
- 前記第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBの4種を、合計1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
- 第二の添加元素として、Fe、Ni、Sb及びBから選ばれる1種を1.2〜2.2質量%で含むことを特徴とする請求項1に記載のAl合金導電線。
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CN104862509A (zh) * | 2015-05-13 | 2015-08-26 | 江苏亨通电力特种导线有限公司 | 架空输电导线用高导电率铝杆的制备工艺 |
CN106222491A (zh) * | 2016-07-25 | 2016-12-14 | 国网河北省电力公司电力科学研究院 | 一种高导电率硬铝导线及其生产方法 |
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