JP2013127140A - 細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 - Google Patents
細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013127140A JP2013127140A JP2012006769A JP2012006769A JP2013127140A JP 2013127140 A JP2013127140 A JP 2013127140A JP 2012006769 A JP2012006769 A JP 2012006769A JP 2012006769 A JP2012006769 A JP 2012006769A JP 2013127140 A JP2013127140 A JP 2013127140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- circular
- mesh
- paper
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 49
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 116
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 75
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims abstract description 44
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 claims description 23
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 20
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 12
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 5
- 239000002699 waste material Substances 0.000 claims 4
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
- 230000008569 process Effects 0.000 description 10
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 9
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 5
- 229920001131 Pulp (paper) Polymers 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 3
- 239000011550 stock solution Substances 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 241001265525 Edgeworthia chrysantha Species 0.000 description 1
- 235000008708 Morus alba Nutrition 0.000 description 1
- 240000000249 Morus alba Species 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 239000010893 paper waste Substances 0.000 description 1
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】 逆流型円網抄紙機を用いて、漉き始めとして、バット2内に充分な濃度の紙料液Sを行き渡らせ、バット2内における紙料液Sを循環ポンプ4の作動のみで循環せしめることによって、円網シリンダ1を空転させた後、円網シリンダ1の回転速度を低速にして、円網シリンダ1の内外に水圧差を生じさせ、バット2内において充満させた紙料液Sのパルプ繊維を円網シリンダ1の網目部11の表面全体に瞬時に吸着させて堆積させて、幅方向に一体になった部分を成形し、一体部分の漉き上がった紙をクーチロールCにより順次引き取り始める。
【選択図】 図1
Description
前記円網シリンダ1の外周面には周方向の全周に亙り網目部11・11…およびマスキング部12・12…とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット2内における円網シリンダ1の下流側がオーバーフロー堰22によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰22から溢流した紙料液Sが回収される排水槽21が配設されており、
バット2の側方部には、前記円網シリンダ1において網目部11・11…を通過した液体が流れる流路23が形成され、この流路23には、所定水位以上の水をバット2外にオーバーフローさせる排水堰23aが設けられており、
前記バット2の排水槽21の溜水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する循環ポンプ4と、流路23からの水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する押し水ポンプ5とを備えて構成された装置を用いて、
漉き始めとして、円網シリンダ1を回転したままで、前記流路23の排水堰23aを閉めて、循環ポンプ4のみを作動してバット2内に充分な濃度の紙料液Sを行き渡らせて、
次いで、バット2内における紙料液Sを循環ポンプ4の作動のみで循環せしめることによって、円網シリンダ1を空転させた後、
円網シリンダ1の回転速度を低速にして、排水堰23aを開くことによって、円網シリンダ1の内外に水圧差を生じさせ、
バット2内において充満させた紙料液Sのパルプ繊維を円網シリンダ1の網目部11の表面全体に瞬時に吸着させて堆積させて、隣り合う網目部11同士が繋がる程度の充分な厚さに抄紙して、円網シリンダ1の表面全体がパルプ繊維で覆い隠されて、マスキング部12表面が相対的に薄い透かし入りのような幅方向に一体になった部分を成形し、
前記一体部分の漉き上がった紙をクーチロールCにより順次引き取り始める一方、円網シリンダ1の回転速度を上昇させることによって生じるバット2内における逆流抵抗によって、徐々にブラインド部12の表面のパルプ繊維を洗い流して消失させ、網目部11のみに細幅テープ状の紙を抄造することができ、
然る後、複数に並列して成形したテープ状の紙体列を円網シリンダ1の上部において当該円網シリンダ1の回転に同期して搬送するクーチロールCに引き取って、ロールRに順次巻き取るという技術的手段を採用したことによって、細幅紙テープ製造方法を完成させた。
前記円網シリンダ1の外周面には周方向の全周に亙り網目部11・11…およびマスキング部12・12…とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット2内における円網シリンダ1の下流側がオーバーフロー堰22によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰22から溢流した紙料液Sが回収される排水槽21が配設されており、
バット2の側方部には、前記円網シリンダ1において網目部11・11…を通過した液体が流れる流路23が形成され、この流路23は前記排水槽21に連通しており、流路23の下流縁部には、所定水位以上の水をバット2外にオーバーフローさせる排水堰23aが設けられ、かつ、この排水堰23aの開口部を開閉可能な開閉扉23bが設けられているとともに、これら流路23と排水槽21との間には、昇降により開閉自在な遮蔽板3が配設されており、
前記バット2の排水槽21の溜水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する循環ポンプ4と、流路23からの水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する押し水ポンプ5とを備えて構成された装置を用いて、
漉き始めとして、円網シリンダ1を回転したままで、遮蔽板3を下降せしめて、前記流路23と排水槽21との間の流水を遮断し、排水堰23aの開閉扉23bを閉めて、循環ポンプ4のみを作動してバット2内に充分な濃度の紙料液Sを行き渡らせ、
次いで、バット2内における紙料液Sを循環ポンプ4の作動のみで循環せしめることによって、円網シリンダ1を空転させた後、
円網シリンダ1の回転速度を低速にして、遮蔽板3を上昇せしめて、この遮蔽板3の下部に形成される開口部分3Aにおいて、前記流路23から排水槽21に水を流入させて、かつ、押し水ポンプ5を作動するとともに、排水堰23aの開閉扉23bを開くことによって、円網シリンダ1の内外に水圧差を生じさせ、
バット2内において充満させた紙料液Sのパルプ繊維を円網シリンダ1の網目部11の表面全体に瞬時に吸着させて堆積させて、隣り合う網目部11同士が繋がる程度の充分な厚さに抄紙して、円網シリンダ1の表面全体がパルプ繊維で覆い隠されて、マスキング部12表面が相対的に薄い透かし入りのような幅方向に一体になった部分を成形し、
前記一体部分の漉き上がった紙をクーチロールCにより順次引き取り始める一方、円網シリンダ1の回転速度を上昇させて、バット2内における逆流抵抗によって、徐々にブラインド部12の表面のパルプ繊維を洗い流して消失させ、網目部11のみに細幅テープ状の紙を抄造することができ、
然る後、複数に並列して成形したテープ状の紙体列を円網シリンダ1の上部において当該円網シリンダ1の回転に同期して搬送するクーチロールCに引き取って、ロールRに順次巻き取るという技術的手段を採用したことによっても、細幅紙テープ製造方法を完成させた。
前記円網シリンダ1の外周面には周方向の全周に亙り網目部11・11…およびマスキング部12・12…とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット2内における円網シリンダ1の下流側がオーバーフロー堰22によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰22から溢流した紙料液Sが回収される排水槽21が配設されており、
バット2の側方部には、前記円網シリンダ1において網目部11・11…を通過した液体が流れる流路23が形成され、この流路23には、所定水位以上の水をバット2外にオーバーフローさせる排水堰23aが設けられており、
前記バット2の排水槽21の溜水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する循環ポンプ4と、流路23からの水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する押し水ポンプ5とを備えているように構成するという技術的手段を採用したことによって、細幅紙テープ製造装置を完成させた。
前記円網シリンダ1の外周面には周方向の全周に亙り網目部11・11…およびマスキング部12・12…とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット2内における円網シリンダ1の下流側がオーバーフロー堰22によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰22から溢流した紙料液Sが回収される排水槽21が配設されており、
バット2の側方部には、前記円網シリンダ1において網目部11・11…を通過した液体が流れる流路23が形成され、この流路23は前記排水槽21に連通しており、流路23の下流縁部には、所定水位以上の水をバット2外にオーバーフローさせる排水堰23aが設けられ、かつ、この排水堰23aの開口部を開閉可能な開閉扉23bが設けられているとともに、これら流路23と排水槽21との間には、昇降により開閉自在な遮蔽板3が配設されており、
前記バット2の排水槽21の溜水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する循環ポンプ4と、流路23からの水を排出して円網シリンダ1の上流側に送水する押し水ポンプ5とを備えているように構成するという技術的手段を採用したことによっても、細幅紙テープ製造装置を完成させた。
本発明の第1実施形態を図1から図11に基づいて説明する。図1中、符号1で指示するものは円網シリンダであり、この円網シリンダ1は、円筒状に形成されており、直径が約70〜180cm程度で、かつ、編目部分が100メッシュ/インチ以下のものを採用し、編目部分11において紙料液Sを通過させることにより紙を漉き上げることができる。
漉き始めとして、円網シリンダ1を回転したままで、遮蔽板3を下降せしめて、前記流路23と排水槽21との間の流水を遮断し、排水堰23aの開閉扉23bを閉めて、循環ポンプ4のみを作動してバット2内に充分な濃度の紙料液Sを行き渡らせる。この際、排水槽21の水位は下がっており、必要に応じて、この排水槽21内の水位を液面センサー6で随時観測する。
こうして下準備が完了した後、円網シリンダ1の回転速度を低速にして、図5および図6に示すように、遮蔽板3を上昇せしめて、この遮蔽板3の下部に形成される開口部分3Aにおいて、前記流路23から排水槽21に水を流入させて、かつ、押し水ポンプ5を作動するとともに、排水堰23aの開閉扉23bを開くことによって、円網シリンダ1の内外に水圧差を生じさせる(水流を生じさせる)。
また、本実施形態では、抄紙作業中にロールRを交換したり、原材料Mを追加するなどのために、抄造を一時中断させたい場合には、図11に示すように、遮蔽板3を下降せしめて、前記流路23と排水槽21との間の流水を遮断して、循環ポンプ4および押し水ポンプ5を停止する。こうすることによって、バット2内の水圧差(水流)が無くなるため、円網シリンダ1を空転させることができ、網目部11・11…における抄紙を停止させることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図13から図17に基づいて説明する。本実施形態では、図13に示すように、前記第1実施形態とは、バット2の流路23と排水槽21とが独立しており、かつ、遮蔽板3を具備しない点が異なる。
11 網目部
12 マスキング部
2 バット
21 排水槽
22 オーバーフロー堰
23 流路
23a 排水堰
23b 開閉扉
24A シャワー
24B シャワー
3 遮蔽板
3A 開口部分
4 循環ポンプ
5 押し水ポンプ
6 液面センサー
S 紙料液
M 原材料
B 結合部
C クーチロール
R ロール
L リード紙
Claims (11)
- パルプ繊維を含有する紙料液(S)がバット(2)内に供給され、このバット(2)内において水平軸の円網シリンダ(1)が浸水状態で回転自在に枢支されている一方、この円網シリンダ(1)が紙料液(S)の流動方向に逆行して回転する逆流型円網抄紙機であって、
前記円網シリンダ(1)の外周面には周方向の全周に亙り網目部(11・11…)およびマスキング部(12・12…)とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット(2)内における円網シリンダ(1)の下流側がオーバーフロー堰(22)によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰(22)から溢流した紙料液(S)が回収される排水槽(21)が配設されており、
バット(2)の側方部には、前記円網シリンダ(1)において網目部(11・11…)を通過した液体が流れる流路(23)が形成され、この流路(23)には、所定水位以上の水をバット(2)外にオーバーフローさせる排水堰(23a)が設けられており、
前記バット(2)の排水槽(21)の溜水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する循環ポンプ(4)と、流路(23)からの水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する押し水ポンプ(5)とを備えて構成された装置を用いて、
漉き始めとして、円網シリンダ(1)を回転したままで、前記流路(23)の排水堰(23a)を閉めて、循環ポンプ(4)のみを作動してバット(2)内に充分な濃度の紙料液(S)を行き渡らせて、
次いで、バット(2)内における紙料液(S)を循環ポンプ(4)の作動のみで循環せしめることによって、円網シリンダ(1)を空転させた後、
円網シリンダ(1)の回転速度を低速にして、排水堰(23a)を開くことによって、円網シリンダ(1)の内外に水圧差を生じさせ、
バット(2)内において充満させた紙料液(S)のパルプ繊維を円網シリンダ(1)の網目部(11)の表面全体に瞬時に吸着させて堆積させて、隣り合う網目部(11)同士が繋がる程度の充分な厚さに抄紙して、円網シリンダ(1)の表面全体がパルプ繊維で覆い隠されて、マスキング部(12)表面が相対的に薄い透かし入りのような幅方向に一体になった部分を成形し、
前記一体部分の漉き上がった紙をクーチロール(C)により順次引き取り始める一方、円網シリンダ(1)の回転速度を上昇させることによって生じるバット(2)内における逆流抵抗によって、徐々にブラインド部(12)の表面のパルプ繊維を洗い流して消失させ、網目部(11)のみに細幅テープ状の紙を抄造することができ、
然る後、複数に並列して成形したテープ状の紙体列を円網シリンダ(1)の上部において当該円網シリンダ(1)の回転に同期して搬送するクーチロール(C)に引き取って、ロール(R)に順次巻き取ることを特徴とする細幅紙テープ製造方法。 - パルプ繊維を含有する紙料液(S)がバット(2)内に供給され、このバット(2)内において水平軸の円網シリンダ(1)が浸水状態で回転自在に枢支されている一方、この円網シリンダ(1)が紙料液(S)の流動方向に逆行して回転する逆流型円網抄紙機であって、
前記円網シリンダ(1)の外周面には周方向の全周に亙り網目部(11・11…)およびマスキング部(12・12…)とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット(2)内における円網シリンダ(1)の下流側がオーバーフロー堰(22)によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰(22)から溢流した紙料液(S)が回収される排水槽(21)が配設されており、
バット(2)の側方部には、前記円網シリンダ(1)において網目部(11・11…)を通過した液体が流れる流路(23)が形成され、この流路(23)は前記排水槽(21)に連通しており、流路(23)の下流縁部には、所定水位以上の水をバット(2)外にオーバーフローさせる排水堰(23a)が設けられ、かつ、この排水堰(23a)の開口部を開閉可能な開閉扉(23b)が設けられているとともに、これら流路(23)と排水槽(21)との間には、昇降により開閉自在な遮蔽板(3)が配設されており、
前記バット(2)の排水槽(21)の溜水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する循環ポンプ(4)と、流路(23)からの水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する押し水ポンプ(5)とを備えて構成された装置を用いて、
漉き始めとして、円網シリンダ(1)を回転したままで、遮蔽板(3)を下降せしめて、前記流路(23)と排水槽(21)との間の流水を遮断し、排水堰(23a)の開閉扉(23b)を閉めて、循環ポンプ(4)のみを作動してバット(2)内に充分な濃度の紙料液(S)を行き渡らせ、
次いで、バット(2)内における紙料液(S)を循環ポンプ(4)の作動のみで循環せしめることによって、円網シリンダ(1)を空転させた後、
円網シリンダ(1)の回転速度を低速にして、遮蔽板(3)を上昇せしめて、この遮蔽板(3)の下部に形成される開口部分(3A)において、前記流路(23)から排水槽(21)に水を流入させて、かつ、押し水ポンプ(5)を作動するとともに、排水堰(23a)の開閉扉(23b)を開くことによって、円網シリンダ(1)の内外に水圧差を生じさせ、
バット(2)内において充満させた紙料液(S)のパルプ繊維を円網シリンダ(1)の網目部(11)の表面全体に瞬時に吸着させて堆積させて、隣り合う網目部(11)同士が繋がる程度の充分な厚さに抄紙して、円網シリンダ(1)の表面全体がパルプ繊維で覆い隠されて、マスキング部(12)表面が相対的に薄い透かし入りのような幅方向に一体になった部分を成形し、
前記一体部分の漉き上がった紙をクーチロール(C)により順次引き取り始める一方、円網シリンダ(1)の回転速度を上昇させることによって生じるバット(2)内における逆流抵抗によって、徐々にブラインド部(12)の表面のパルプ繊維を洗い流して消失させ、網目部(11)のみに細幅テープ状の紙を抄造することができ、
然る後、複数に並列して成形したテープ状の紙体列を円網シリンダ(1)の上部において当該円網シリンダ(1)の回転に同期して搬送するクーチロール(C)に引き取って、ロール(R)に順次巻き取ることを特徴とする細幅紙テープ製造方法。 - 遮蔽板(3)を下降せしめて、前記流路(23)と排水槽(21)との間の流水を遮断して、循環ポンプ(4)および押し水ポンプ(5)を停止することによって、バット(2)内の水圧差を無くして円網シリンダ(1)を空転させ、網目部(11・11…)における抄紙を停止させることによって、抄造を一時中断できることを特徴とする請求項2記載の細幅紙テープ製造方法。
- 円網シリンダ(1)の内側に真空吸引装置を設けて、この真空吸引装置によって円網シリンダ(1)の内側の水分を真空吸引することにより、前記紙料液(S)中のパルプ繊維を円網シリンダ(1)の外周面の網目部(11・11…)に引き寄せることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の細幅紙テープ製造方法。
- クーチロール(C)に引き取られた紙体列を、リード紙(L)を間に介装しつつロール(R)に巻き取ることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の細幅紙テープ製造方法。
- パルプ繊維を含有する紙料液(S)がバット(2)内に供給され、このバット(2)内において水平軸の円網シリンダ(1)が浸水状態で回転自在に枢支されている一方、この円網シリンダ(1)が紙料液(S)の流動方向に逆行して回転する逆流型円網抄紙機であって、
前記円網シリンダ(1)の外周面には周方向の全周に亙り網目部(11・11…)およびマスキング部(12・12…)とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット(2)内における円網シリンダ(1)の下流側がオーバーフロー堰(22)によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰(22)から溢流した紙料液(S)が回収される排水槽(21)が配設されており、
バット(2)の側方部には、前記円網シリンダ(1)において網目部(11・11…)を通過した液体が流れる流路(23)が形成され、この流路(23)には、所定水位以上の水をバット(2)外にオーバーフローさせる排水堰(23a)が設けられており、
前記バット(2)の排水槽(21)の溜水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する循環ポンプ(4)と、流路(23)からの水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する押し水ポンプ(5)とを備えて構成されていることを特徴とする細幅紙テープ製造装置。 - パルプ繊維を含有する紙料液(S)がバット(2)内に供給され、このバット(2)内において水平軸の円網シリンダ(1)が浸水状態で回転自在に枢支されている一方、この円網シリンダ(1)が紙料液(S)の流動方向に逆行して回転する逆流型円網抄紙機であって、
前記円網シリンダ(1)の外周面には周方向の全周に亙り網目部(11・11…)およびマスキング部(12・12…)とが所定間隔で交互に形成されている一方、
前記バット(2)内における円網シリンダ(1)の下流側がオーバーフロー堰(22)によって仕切られており、かつ、このオーバーフロー堰(22)から溢流した紙料液(S)が回収される排水槽(21)が配設されており、
バット(2)の側方部には、前記円網シリンダ(1)において網目部(11・11…)を通過した液体が流れる流路(23)が形成され、この流路(23)は前記排水槽(21)に連通しており、流路(23)の下流縁部には、所定水位以上の水をバット(2)外にオーバーフローさせる排水堰(23a)が設けられ、かつ、この排水堰(23a)の開口部を開閉可能な開閉扉(23b)が設けられているとともに、これら流路(23)と排水槽(21)との間には、昇降により開閉自在な遮蔽板(3)が配設されており、
前記バット(2)の排水槽(21)の溜水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する循環ポンプ(4)と、流路(23)からの水を排出して円網シリンダ(1)の上流側に送水する押し水ポンプ(5)とを備えて構成されていることを特徴とする細幅紙テープ製造装置。 - 遮蔽板(3)が複数に分割されて設けられており、それぞれ個別に昇降して開口部分(3A)の面積を増減して通過する流量を調節可能であることを特徴とする請求項6または7記載の細幅紙テープ製造装置。
- 円網シリンダ(1)が水面上に上がってくる部分に向けて高圧水を注ぐことが可能なシャワー(24A)が設けられていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一つに記載の細幅紙テープ製造装置。
- 円網シリンダ(1)の内側に真空吸引装置が設けられており、この真空吸引装置によって円網シリンダ(1)の内側の水分を真空吸引することにより、前記紙料液(S)中のパルプ繊維が円網シリンダ(1)の外周面の網目部(11・11…)に引き寄せることができることを特徴とする請求項6〜9の何れか一つに記載の細幅紙テープ製造装置。
- クーチロール(C)に引き取られた紙体列が、リード紙(L)が間に介装されつつロール(R)に巻き取ることができることを特徴とする請求項6〜10の何れか一つに記載の細幅紙テープ製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006769A JP5437405B2 (ja) | 2011-11-17 | 2012-01-17 | 細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011251677 | 2011-11-17 | ||
JP2011251677 | 2011-11-17 | ||
JP2012006769A JP5437405B2 (ja) | 2011-11-17 | 2012-01-17 | 細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013127140A true JP2013127140A (ja) | 2013-06-27 |
JP5437405B2 JP5437405B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=48777810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012006769A Active JP5437405B2 (ja) | 2011-11-17 | 2012-01-17 | 細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5437405B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6442575B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-12-19 | 匡男 真柄 | 紙テープの製造方法、及び起毛紙糸の製造方法 |
JP7064671B1 (ja) * | 2021-09-21 | 2022-05-11 | 有限会社五箇製紙所 | 紙糸の加工機及び紙糸の加工方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS531802U (ja) * | 1976-06-15 | 1978-01-10 | ||
JP2002540309A (ja) * | 1999-03-19 | 2002-11-26 | スマーフィト カートン ワイ パペル デ メキシコ エス.エイ. デ シー.ブイ. | 排水の液圧パルスが可変のシリンダフォーマ |
JP2003020589A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-24 | Gifu Prefecture | 細幅原紙、その製造方法及び製造装置並びに紙糸及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-01-17 JP JP2012006769A patent/JP5437405B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS531802U (ja) * | 1976-06-15 | 1978-01-10 | ||
JP2002540309A (ja) * | 1999-03-19 | 2002-11-26 | スマーフィト カートン ワイ パペル デ メキシコ エス.エイ. デ シー.ブイ. | 排水の液圧パルスが可変のシリンダフォーマ |
JP2003020589A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-24 | Gifu Prefecture | 細幅原紙、その製造方法及び製造装置並びに紙糸及びその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6442575B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-12-19 | 匡男 真柄 | 紙テープの製造方法、及び起毛紙糸の製造方法 |
JP2019039090A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 匡男 真柄 | 紙テープの製造方法、及び起毛紙糸の製造方法 |
JP7064671B1 (ja) * | 2021-09-21 | 2022-05-11 | 有限会社五箇製紙所 | 紙糸の加工機及び紙糸の加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5437405B2 (ja) | 2014-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102277692B (zh) | 一种纱布产品、水刺转鼓设备及纱布制造方法 | |
DE2516689A1 (de) | Verfahren und vorrichtung zum herstellen von papierstofferzeugnissen | |
JP5437405B2 (ja) | 細幅紙テープ製造方法およびそれに用いる紙テープ製造装置 | |
CN108686518A (zh) | 一种自清洁连续过滤设备及自清洁连续过滤池 | |
CN103643324A (zh) | 一种带捻线功能的高速纺丝机的纺丝工艺 | |
CN203700605U (zh) | 新型高速纺丝机 | |
CN103643331B (zh) | 一种设置有主动卷绕装置的高速纺丝机的纺丝工艺 | |
CN103643310A (zh) | 一种纺丝机的纺丝工艺 | |
CN114318720A (zh) | 一种浴巾生产用的柔软化设备 | |
CN203653801U (zh) | 新型纺丝机 | |
US2650524A (en) | Apparatus for manufacturing cement-asbestos board | |
CN212449875U (zh) | 一种全自动塑料网收卷机 | |
CN215051240U (zh) | 一种无纺布清洗装置 | |
CN103628155B (zh) | 一种设置有新型单锭被动卷绕装置的高速纺丝机的纺丝工艺 | |
CN103643321B (zh) | 一种设置有单锭被动卷绕装置的高速纺丝机的纺丝工艺 | |
CN103643320B (zh) | 一种设置有三锭被动卷绕装置的高速纺丝机 | |
US2500923A (en) | Apparatus for manufacturing cement-asbestos board | |
CN203741470U (zh) | 纺丝机 | |
CN207419140U (zh) | 一种高品质纸幅造纸系统 | |
CN103628156B (zh) | 一种设置有主动卷绕装置的纺丝机的纺丝工艺 | |
CN103628153B (zh) | 一种设置有新型单锭被动卷绕装置的纺丝机的纺丝工艺 | |
CN221071731U (zh) | 一种蚕蛹蚕丝剥茧装置 | |
CN103643319B (zh) | 一种设置有通轴被动卷绕装置的高速纺丝机的纺丝工艺 | |
CN218291196U (zh) | 一种化学纤维生产用喷淋装置 | |
CN103643323B (zh) | 一种设置有单锭被动卷绕装置的纺丝机的纺丝工艺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5437405 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |