JP2013124646A - ファンケース及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状に形成され内部に回転するファン2が収容されるケース本体41を備え、ケース本体41が、ファン2を囲って複数平行に配向された繊維r1を有するファンケース4であって、繊維r1の配向が、ファン2のブレード21の先端22をケース本体41の内周面に投影した投影線Lを横切る角度(好ましくは90度プラスマイナス30度の範囲)に設定されている。このファンケース4によれば、FBO時に飛散したブレード21の先端22がケース本体41の内周面に衝突した際の衝撃を繊維r1によって効率よく吸収でき、飛散したブレード21をケース本体41内に閉じ込めることと、ケース本体41の板厚の薄肉化及び軽量化とを両立できる。
【選択図】図3
Description
図1に、本発明の実施形態に係るファンケースを備えたターボファンエンジンの概略側断面図を示す。ターボファンエンジン1は、推力の大部分を発生させるファン2と、ファン2の後方に配置されファン2を駆動するためのタービンを備えたコアエンジン3とから構成されている。
本発明の第1実施形態に係るファンケース4は、筒状に形成され内部にファン2が収容されるケース本体41を備え、ケース本体41は、ファン2を囲って複数平行に配向された繊維を有する。詳しくは、ケース本体41は、図2(a)に示すようにファン2を囲って複数平行に配向されたロービング繊維r1を有するロービング層Rと、図2(b)に示すように複数平行に配向された第1繊維f1及び第1繊維f1に交差するように複数平行に配向された第2繊維f2を有するファブリック層F(Non Crimp Fabric:NCF)とを複数積層して貼り付けることで、図2(c)に示すように複数平行に配向された繊維r1、f1、f2の層が重ねられて構成されている。
上述した本実施形態に係るファンケース4においては、投影線Lを横切るように配向されるロービング繊維r1は、ファンケース4の周方向に対して斜めに配向されることが多い。その製造方法を図4を用いて説明する。
第2実施形態に係るファンケース4は、上述した第1実施形態に係るファンケース4と基本的な構成要素は同一であるが、ロービング層Rのロービング繊維r1の配向角度を工夫するのではなく、ロービング層Rの層数とファブリック層Fの層数との比を工夫することで、FBO対策としている点が第1実施形態と相違する。よって、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
第3実施形態に係るファンケース4は、上述した第2実施形態に係るファンケース4と基本的な構成要素は同一であり、ロービング層Rの層数とファブリック層Fの層数との比を工夫することで、FBO対策としている点も第2実施形態と同様である。よって、第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
上述した第2、第3実施形態に係るファンケース4は、既存のファンケース4に基づいて新たなファンケース4を設計する際、ロービング層Rのロービング繊維r1の配向角度を変更することが上述したように成形性等の観点から許容できないが、ロービング層Rの層数とファブリック層Fの層数との比の変更は許容される場合に適用される。
図6は、FBO時に飛散するファン2のブレード21を模した断面矩形のテストピースTP(Projectile:飛翔体)をファンケース4に衝突させる際におけるロール角度θ(PJロール角度)の説明図である。PJロール角度θは、エンジン軸方向(ファンケース4軸方向)に対するテストピースTPの傾き角度である。なお、このファンケース4においては、ロービング層Rのロービング繊維r1がエンジン軸方向に対して直角(90度)に配向され、ファブリック層Fの第1繊維f1が45度に第2繊維f2が−45度に配向されている。
2 ファン
21 ブレード(ファンブレード)
22 先端
4 ファンケース
41 ケース本体
R ロービング層
r1 ロービング繊維
F ファブリック層
f1 第1繊維
f2 第2繊維
L 投影線
6 回転体(マンドレル)
7 帯状体
8 板状の素材
Claims (8)
- 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向された繊維を有するファンケースであって、
少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、前記繊維の配向が、前記ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度に設定されたことを特徴とするファンケース。 - 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向されたロービング繊維を有するロービング層と、複数平行に配向された第1繊維及び該第1繊維に交差するように複数平行に配向された第2繊維を有するファブリック層とを積層して成るファンケースであって、
少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、前記ロービング層のロービング繊維の配向が、前記ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度に設定されたことを特徴とするファンケース。 - 前記横切る角度が、90度プラスマイナス30度の範囲である請求項1又は2に記載のファンケース。
- 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向されたロービング繊維を有するロービング層と、複数平行に配向された第1繊維及び該第1繊維に交差するように複数平行に配向された第2繊維を有するファブリック層とを積層して成るファンケースであって、
少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、前記ロービング層のロービング繊維が前記ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度が、前記ファブリック層の第1繊維又は第2繊維と前記投影線との成す角度よりも直角に近く、
前記ロービング層の層数が前記ファブリック層の層数よりも多いことを特徴とするファンケース。 - 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向されたロービング繊維を有するロービング層と、複数平行に配向された第1繊維及び該第1繊維に交差するように複数平行に配向された第2繊維を有するファブリック層とを積層して成るファンケースであって、
少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、前記ファブリック層の第1繊維又は第2繊維が前記ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度が、前記ロービング層のロービング繊維と前記投影線との成す角度よりも直角に近く、
前記ファブリック層の層数が前記ロービング層の層数よりも多いことを特徴とするファンケース。 - 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向された繊維を有するファンケースの製造方法であって、
回転体に繊維を巻き付けて樹脂で一体化させる第1工程と、
樹脂で一体化された繊維を前記回転体から帯状に剥離する第2工程と、
剥離した帯状体を前記繊維が斜めになるように板状に切り出す第3工程とを備え、
第3工程により切り出した板状の素材を用いて円筒状のケース本体を成形し、少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、前記繊維の配向を、ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度としたことを特徴とするファンケースの製造方法。 - 筒状に形成され内部に回転するファンが収容されるケース本体を備え、該ケース本体が、前記ファンを囲って複数平行に配向されたロービング繊維を有するロービング層と、複数平行に配向された第1繊維及び該第1繊維に交差するように複数平行に配向された第2繊維を有するファブリック層とを積層して成るファンケースの製造方法であって、
回転体に繊維を巻き付けて樹脂で一体化させる第1工程と、
樹脂で一体化された繊維を前記回転体から帯状に剥離する第2工程と、
剥離した帯状体を前記繊維が斜めになるように板状に切り出す第3工程とを備え、
第3工程により切り出した板状の素材を用いて円筒状のケース本体のロービング層を成形し、少なくとも前記ファンケースのコンテイメントエリアにおいては、該ロービング層のロービング繊維の配向を、ファンのブレードの先端を前記ケース本体の内周面に投影した投影線を横切る角度としたことを特徴とするファンケースの製造方法。 - 前記横切る角度が、90度プラスマイナス30度の範囲とした請求項6又は7に記載のファンケースの製造方法。
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