JP2013123448A - 体組成測定装置 - Google Patents

体組成測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013123448A
JP2013123448A JP2011271927A JP2011271927A JP2013123448A JP 2013123448 A JP2013123448 A JP 2013123448A JP 2011271927 A JP2011271927 A JP 2011271927A JP 2011271927 A JP2011271927 A JP 2011271927A JP 2013123448 A JP2013123448 A JP 2013123448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abdomen
unit
body composition
abdominal
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011271927A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5903863B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Tanabe
一久 田部
Takehiro Hamaguchi
剛宏 濱口
Hiromichi Karo
広道 家老
Yasuaki Murakawa
寧章 村川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Healthcare Co Ltd
Original Assignee
Omron Healthcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Healthcare Co Ltd filed Critical Omron Healthcare Co Ltd
Priority to JP2011271927A priority Critical patent/JP5903863B2/ja
Publication of JP2013123448A publication Critical patent/JP2013123448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5903863B2 publication Critical patent/JP5903863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】腹部形状を用いて精度よく腹部の体組成情報を取得する。
【解決手段】被測定者の仰臥位における腹部の縦幅と横幅とを取得するための幅取得部11Aと、取得される腹部の縦幅と横幅とで規定される楕円形状からの、被測定者の仰臥位における腹部形状の変形度を取得するための変形度取得部122と、被測定者の腹部の体組成情報を取得するための情報取得部124と、を備える。情報取得部は、被測定者の腹部の生体インピーダンスと、取得された変形度に従う係数とを用いて、被測定者の腹部の体組成情報を取得する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被測定者の体組成を測定する装置に関し、特に、生体の電気インピーダンス(以下、生体インピーダンスという)を用いて体組成を測定する装置に関する。
従来の体成分分析装置として特許文献1(特開2008−228890号公報)に記載の装置が提案されている。この装置は、被測定者の体格情報であるウェスト長を入力し、ウェスト長と生体インピーダンスとを用いて腹部の内臓脂肪量および皮下脂肪量を測定する。
また、特許文献2(特開2010−069248号公報)には、仰臥位における腹部の縦横幅を体格情報計測ユニットを用いて測定し、測定した縦横幅と生体インピーダンスと性別などの情報を用いて内臓脂肪面積を算出する装置が開示される。
特開2008−228890号公報 特開2010−069248号公報
上述した従来の測定方法では、いずれも腹部の形状を楕円と仮定して脂肪量を算出するが、皮下脂肪が極端に多い場合には、重力の影響により腹部形状は大きく変形する。したがって、楕円形状と仮定する方法では、測定結果に変形に起因した誤差が含まれる。
一方、皮下脂肪と腹部筋肉が極端に少ない場合、腹部インピーダンス測定の際の測定電流が内臓脂肪にまで到達してしまう。そのため、腹部インピーダンスを皮下脂肪量を表すデータとして使用するアルゴリズムによって算出された内臓脂肪量には、誤差が含まれることになる。
それゆえに本発明の目的は、腹部形状を用いて精度よく腹部の体組成情報を取得する体組成測定装置を提供することである。
本発明に係る体組成測定装置は、被測定者の仰臥位における腹部の縦幅と横幅とを取得するための幅取得部と、取得される腹部の縦幅と横幅とで規定される楕円形状からの、被測定者の仰臥位における腹部形状の変形度を取得するための変形度取得部と、被測定者の腹部の体組成情報を取得するための情報取得部と、を備える。情報取得部は、被測定者の腹部の生体インピーダンスと、変形度取得部により取得された変形度に従う係数とを用いて、被測定者の腹部の体組成情報を取得する。
本発明によれば、腹部形状の変形度に従う係数を用いて体組成情報を取得できる。
本実施の形態に係る体脂肪測定装置の構成図である。 本実施の形態に係る腹部幅を説明する図である。 本実施の形態に係る体脂肪測定装置の機能構成図である。 本実施の形態に係る被測定者と、カメラおよびライン光源との位置関係の一例を示す図である。 本実施の形態に係る被測定者と、カメラおよびライン光源との位置関係の他の例を示す図である。 本実施の形態に係るカメラが撮像して出力する画像を単純化して示す図である。 本実施の形態に係る腹部縦幅を算出するための手順を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るカメラの撮像視野を説明する図である。 本実施の形態に係る体軸に垂直な断面の形状を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る変形度の一例を説明する図である。 本実施の形態に係る変形度の他の例を説明する図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る腹部幅および形状測定のための詳細手順を説明するための図である。 本実施の形態に係る体組成測定処理のフローチャートである。 本実施の形態に係る体組成測定処理のフローチャートである。 本実施の形態に係る表示例を示す図である。 本実施の形態の変形例に係る体脂肪測定装置の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては同一または対応する部分に図中同一の符号を付し、その説明は繰返さない。
まず、身体の部位を表わす用語を定義する。本実施の形態では「胴部」は、身体の頭部、頸部および四肢を除く部位であり、いわゆる体幹に相当する。「腹部」は、上記胴部のうちの臍位置に対応する部分に相当する。また、「体軸」は、胴部の延在方向に沿って位置する軸、すなわち被測定者の胴部の横断面の略中央を通り、且つ当該横断面に対して略垂直な方向に延びる軸を言う。
また、「腹部腹側」とは、被測定者の腹部のうち、被測定者を正面から観察した場合に視認可能な部分を含む。たとえば、被測定者の腹部のうち、被測定者の臍および背骨を通るとともに被測定者の体軸と垂直な軸に沿って、被測定者を臍側から観察した場合に視認可能な部分を含む。また、「腹部背側」とは、被測定者の腹部のうち、被測定者を後ろから観察した場合に視認可能な部分を含む。
また、腹部の「縦幅」とは、腹部の最大厚みを指す。より具体的には、被測定者の腹部の体軸に直交する面(横断面)の、臍側から腹部背側までの最大の長さを指す。腹部の「横幅」とは、被測定者の腹部の横断面の、縦幅方向に延びる軸と直交する軸が延びる方向の最大の長さを指す。
図1は、本実施の形態に係る体組成測定装置の一例としての体脂肪測定装置(以下、測定装置と略す)の構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、測定装置は、装置本体100と、装置本体100に有線で接続される、四肢に電極を装着するための4つのクリップ201,202,203,204、腹部背側に電極を取り付けるためのベルト300、腹部の横幅および縦幅を測定するための測定ユニット400、装置本体100に電力を供給するためのコンセント500とを含む。図1の例では、被測定者の腹部が変形しておらず楕円形の状態を指す。
図2には、図1示す被測定者の腹部幅として、横幅(2a)[aの2倍]および縦幅(2b)[bの2倍]が模式的に示される。
装置本体100は、表示部110と操作部120とを含む。また、装置本体100は、有線または無線で外部装置600に接続されて、通信を行なってもよい。外部装置600としては、たとえばパーソナルコンピュータやプリンタなどが該当する。装置本体100は、後述する機能を含んで、被測定者の各位の電位差を検出することで各種脂肪量を算出し、表示部110に測定結果として表示するための処理を行なう。表示部110としては、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)が利用可能である。操作部120は、装置本体100に対して測定者が命令を入力するために操作する部位であり、たとえば測定者もしくは被測定者が押下可能なキー等によって構成される。
クリップ201,202,203,204には、各々、電極H11,H21,F11,F21が備えられる。クリップ201,202に、各々、上肢電極H11,H21が備えられる。クリップ201が被測定者の右手の手首、クリップ202が被測定者の左手の手首に装着されることで、上肢電極H11,H21が、各々、右手の手首の表面と左手の手首の表面とに装着される。クリップ203,204に、各々、下肢電極F11,F21が備えられる。クリップ203が被測定者の右足の足首、クリップ204が被測定者の左足の足首に装着されることで、下肢電極F11,F21は、各々、右足の足首の表面と左足の足首の表面とに装着される。
ベルト300は、被測定者の腹部背側に押し当てる押し当て部材310、押し当て部材310の両側にそれぞれ固定されたベルト部320、およびベルト部320を固定するためのバックル330を含む。押し当て部材310には電極対AP1〜AP4が備えられる。ベルト300が、押し当て部材310が尾てい骨よりもやや上方に位置するように被測定者の腹部に巻き付けられることで、電極対AP1〜AP4が被測定者の腹部背側に密着される。
測定ユニット400は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)カメラまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに相当するカメラ420およびライン光源430が取り付けられるバー440、平板のプレート450、カメラ420およびライン光源430と装置本体100と通信するためのI/F(インターフェィス)410を含む。測定時には、被測定者はプレート450の表面上に仰臥位となる。このとき、被測定者の腹部背側は表面に押し当てられた状態となる。
バー440は、プレート450の表面と所定距離だけ離れた位置において当該表面が延在する方向と略平行に延びる棒状の部材からなる。カメラ420およびライン光源430は撮像方向および光照射方向が、プレート450の表面方向に一致するようにバー440に取り付けられる。カメラ420とライン光源430は、バー440においてスライド移動可能なように、また取付け姿勢を自在に変更可能なように取り付けられる。
ライン光源430は、仰臥位の被測定者の臍位置を通り、且つプレート450の表面に垂直な仮想軸とバー440の交点に取り付けられる。すなわち、臍を通り、プレート50に垂直であり、かつ体軸に垂直な平面上に取付けられる。ライン光源430は、腹部腹側表面に光学的にライン状マーキングをする機能部に相当し、たとえば、レーザ光源とレーザ光を線状に偏向させるフィルタとの組合わせ、またはレーザ光源と物理的走査機構の組合わせなどからなる。ライン状の光(以下、ライン光という)は腹部腹側に対して横幅を指す仮想軸と略平行の光である。ライン光を照射する態様としては、皮膚の色と異なる色による線状光線を臍位置の断面を示す線として照射する、または臍位置の断面を示す線状の暗部を形成するような照明を行うとしてもよい。
カメラ420は、腹部腹側を撮像視野に含み、且つライン光に対して仰俯角(仰角または俯角)で腹部腹側を撮像できるような位置に取り付けられる。したがって、測定時には、仰臥位の被測定者の腹部まわり(より特定的には、腹部腹側)が、ライン光が照射されることでラインを用いて指示される。そして、当該ラインを用いて指示された状態で、カメラ420は、このラインに対して仰俯角で腹部腹側を撮像する。
図3を参照して、装置本体100は、制御部10と、定電流生成部21と、端子切替部22と、電位差検出部23と、被測定者情報入力部25と、通信部26と、操作部120と、電源部28と、メモリ部29とを含む。
電源部28は、制御部10等に電力を供給するための部位であり、バッテリ等の内部電源およびコンセント500を介して入力される商用電源等の外部電源等が含まれる。
メモリ部29は、装置本体100に関する各種のデータおよびプログラムを記憶するための部位であり、たとえば後述する被測定者情報、算出される各種脂肪量、後述する体脂肪測定処理を実行するための体脂肪測定プログラム、測定結果を表示する処理を実行するための表示処理プログラム等を記憶している。
制御部10はCPU(Central Processor Unit)などの演算装置を含み、装置本体100全体を制御する。制御部10はメモリ部29に記憶されている上記プログラムを読み出して実行することで、図3の各種機能ブロックに対して指令を送出したり、得られた情報に基づいて各種の演算処理を行なったり、測定結果を表示したりする。制御部10が有する機能は、CPUが上記プログラムを実行することで、主にCPUに形成されてもよいし、少なくとも一部がCPUの他の演算回路やハードウェアによって形成されてもよい。
端子切替部22は、たとえば複数のリレー回路や、半導体による切替回路によって構成される。端子切替部22は、腹部電極対AP1〜AP4、上肢電極H11,H21、および下肢電極F11,F21と電気的に接続される。
腹部電極対AP1,AP2,AP3,AP4はベルト部320の押し当て部材310に備えられ、押し当て部材310が被測定者の腹部背側に当たるようにベルト部320が被測定者に装着されることで、それぞれ体軸方向に被測定者の腹部背側の表面に装着される。腹部電極対AP1,AP2,AP3,AP4は、各対となる2個の電極が被測定者の腹部背側において体軸方向に配置され、かつ各電極対は体軸と略垂直な方向に互いに間隔をあけて配置される。たとえば、腹部電極対AP2は、腹部電極対AP1の2電極を通る軸から所定距離離れて配置される。
腹部電極対AP1,AP2,AP3,AP4の各々の電極間距離は略等しい。たとえば、腹部電極対AP1の電極間の距離と腹部電極対AP2の電極間の距離とは略等しい。腹部電極対AP1,AP2,AP3,AP4各々の2電極は、対応する他の電極対の電極と体軸に略垂直な方向に整列して配置される。
定電流生成部21は、端子切替部22によって定電流生成部21と電気的に接続された電極対(以下、電流電極対とも称する)の電極間に電流を流す。電位差検出部23は、端子切替部22によって電位差検出部23と電気的に接続された電極対(以下、電圧電極対とも称する)の電極間の電位差を検出する。
端子切替部22は、制御部10から受けた指令に基づいて、上述した複数の電極の中から選択した特定の電極対と定電流生成部21とを電気的に接続するとともに、上述した複数の電極の中から選択した特定の電極対と電位差検出部23とを電気的に接続する。これにより、端子切替部22によって定電流生成部21と電気的に接続された電極対が定電流印加電極対として機能するようになるとともに、端子切替部22によって電位差検出部23と電気的に接続された電極対が電位差検出電極対として機能するようになる。端子切替部22による電気的な接続は、測定動作中において種々切り替えられる。
電位差検出部23は、端子切替部22によって電位差検出部23と電気的に接続された電極対、すなわち電位差検出電極対の電極間における電位差を検出し、検出した電位差を制御部10へ出力する。これにより、定電流が被測定者に印加された状態における電位差検出電極対の電極間の電位差が検出されることになる。
被測定者情報入力部25は、制御部10において行なわれる演算処理などに利用される被測定者情報を得るための部位である。ここで、被測定者情報とは、被測定者に関する情報を意味し、たとえば年齢、性別、体格情報、被測定者識別用のID(Identification data)等でよい。また、被測定者情報は無くてもよい。体格情報とは、身長および体重等の情報を含む。被測定者情報入力部25は、被測定者情報を入力するための部位であり、入力された被測定者情報を制御部10へ出力する。なお、図3に示される機能ブロック図においては、被測定者情報入力部25が体脂肪測定装置に設けられた場合を例示しているが、必ずしも必須の構成ではない。被測定者情報入力部25を設けるか否かについては、制御部10において行なわれる演算処理などに利用される被測定者情報の種類に基づいて適宜選択される。また、被測定者情報のうち、体格情報については図示しない体格測定ユニットで測定されて体格測定ユニットから受信するよう構成してもよいし、被測定者情報入力部25において被測定者自らが体格情報を入力する構成としてもよい。入力した被測定者情報は、その後の処理のためにメモリ部29に格納されるとしてもよい。
制御部10は、測定ユニット400を制御する制御機能と、測定ユニット400から受信した画像データを処理する画像処理機能とを有する。具体的には、上記の制御機能としてライン光源430に対して、たとえば電圧信号である発光指示信号を出力してライン光を照射するように駆動する光源駆動部111、および画像処理機能としてカメラ420に撮像指示信号を出力して撮像動作をさせて、カメラ420から撮像による画像データを入力し雑音除去などするための画像取得部112を含む。さらに、制御部10は、被測定者の仰臥位における腹部の楕円形の縦幅と横幅とを取得するための幅取得部11Aと、被測定者の仰臥位における腹部腹側の形状を取得するための形状取得部11Bと、体組成情報取得部12と、取得した体組成情報を含む各種の情報を表示部110に表示するための表示処理部13を備える。
体組成情報取得部12は、取得された縦幅と横幅とで規定される楕円形状からの腹部腹側形状の変形の度合い(以下、変形度と言う)を取得するための変形度取得部122と、被測定者の生体インピーダンスを、変形度取得部122により取得された変形度に従う係数を用いて補正するための補正部123と、補正後の生体インピーダンスを用いて被測定者の腹部体組成に関する情報を取得するための情報取得部124と、を含む。
変形度取得部122は、上述の楕円形状と腹部腹側形状との面積を用いた所定の比率計算式に従って算出された比率を、前述の変形度として取得する比率算出部125を含む。
本実施の形態では、カメラ420と画像取得部112により腹部腹側を撮像するための撮像部が構成される。
本実施の形態では、撮像部により取得される画像データを処理するために、画像について仮想的な2次元座標系が規定される。2次元座標系からは、ライン光に対応した画像(以下、ライン画像という)の座標値が取得する。幅取得部11Aは、ライン画像の座標値から、腹部の縦幅と横幅とを算出する。
インピーダンス算出部121は、定電流生成部21によって生成された定電流の電流値と、電位差検出部23において検出されて制御部10が受けた電位差情報とに基づいて各種インピーダンスを算出する。情報取得部124は、補正後の生体インピーダンスを含むインピーダンス情報と、被測定者情報などに基づいて各種脂肪量を算出する。情報取得部124は、少なくとも、被測定者の腹部の内臓脂肪量および皮下脂肪量を算出する。さらに、それらの値に基づき除脂肪量も算出する。
インピーダンス算出部121は、定電流生成部21において生成される電流値と、電位差検出部23において検出される電位差とに基づいて、2種類のインピーダンスを算出する。2種類のインピーダンスの一方は、被測定者の腹部における除脂肪量を反映するインピーダンス(以下、インピーダンスをZtとも称する。)である。他方のインピーダンスは、被測定者の腹部における皮下脂肪量を反映するインピーダンス(以下、インピーダンスをZsとも称する。)である。
補正部123は、インピーダンスZtとZsを変形度取得部122からの変形度を用いて補正する。補正後のインピーダンスZttとZssは情報取得部124に出力される。
情報取得部124は、補正後の2種類のインピーダンスZtt,Zssと、図2に示す被測定者の腹部の横幅(2a)[aの2倍]および縦幅(2b)[bの2倍]とに基づいて、被測定者の内臓脂肪量、たとえば内臓脂肪面積(単位:cm)を算出する。具体的には、たとえば、2種類のインピーダンスZtt,Zssおよび腹部の横幅(2a)ならびに縦幅(2b)と内臓脂肪面積との関係を表わす以下のような式(1)によって、内臓脂肪面積Svが算出される:
Sv=α1×π×2a×2b−α2×Zs×a−α3×1/Ztt−β1…(1)、(ただし、α1,α2,α3,β1:係数)。
また、情報取得部124は、補正後のインピーダンスZssと、腹部の横幅(2a)および縦幅(2b)とに基づいて、被測定者の皮下脂肪量、たとえば皮下脂肪面積(単位:cm)を算出する。具体的には、たとえば、インピーダンスZssと被測定者の腹部の横幅(2a)と皮下脂肪面積との関係を表わす以下のような式(2)によって、皮下脂肪面積Ssが算出される:
Ss=α4×2a×Zss+β2 …(2)、
(ただし、α4,β2:係数)。
また、情報取得部124は、補正後のインピーダンスZttに基づいて被測定者の除脂肪量、たとえば除脂肪面積(単位:cm)を算出する。具体的には、たとえば、インピーダンスZttと除脂肪量との関係を表わす以下のような式(3)によって、除脂肪量FFMが算出される:
FFM=α5×1/Ztt+β3 …(3)、
(ただし、α5、β3は:係数)。
上記のような式(1),(2),(3)の各々における係数は、たとえばX線CTによる測定結果に基づく回帰式により定められる。また、式(1),(2),(3)の各々における係数は、被測定者情報が指す年齢および/または性別ごとに定められてもよい。
(測定姿勢と位置関係)
図4には、測定時における仰臥位の被測定者と、カメラ420およびライン光源430との位置関係が示される。図4には、プレート450の表面とバー440の間の直線距離Lと、バー440におけるカメラ420とライン光源430との間の直線距離Hが示される。ここでは、説明を簡単にするために、プレート450の表面とカメラ420およびライン光源430のそれぞれとの間は、直線距離Lであると想定する。
ここで、ライン光源430の位置と腹部形状の位置関係によってはライン光源430からの光が到達しない死角領域が生じる可能性がある。これを回避するには、図5のような位置関係を設定してもよい。図5では、図4の被測定者を頭頂部側から見た状態において、被測定者の腹部をライン光で照射する場合に、腹部の端(脇)部で光の死角領域が少なくなるようにライン光源430を、カメラ420を挟んで両側に配置し、両方のライン光源430から同時に光照射する。これにより、脇部も影にならず光が照射される。
カメラ420の死角領域についても改善する必要がある場合は、カメラ420もライン光源430と同様に複数個設けても良い。
(腹部幅および形状測定の概略手順)
本実施の形態に係る腹部形状を測定する概略手順を説明する。
仰臥位の臍位置を通過するようにライン光が照射された状態で、カメラ420はライン光に対して仰俯角で腹部を撮像する。図6に、図4または図5の構成でカメラ420が撮像して出力する画像を単純化して示し、図7に、腹部縦幅(厚みとも言う)を算出するための手順を模式的に示す。
図8は、カメラ420の撮像視野を説明する図であり、図9は仰臥位における腹部の臍位置を通過する断面であって、体軸に垂直な断面の形状を模式的に示す図である。
まず、腹部形状について説明する。腹部皮下脂肪量が少なく通常の筋肉量であるならば、断面形状は楕円形状(図9の(A)の破線参照)となるが、腹部脂肪量が多い場合には、仰臥位になった際に脂肪部分が重力で垂れることから破線の楕円形状から変形する(図9の(A)の実線参照)。
腹部脂肪量が多い場合では、脂肪が腹部背側に変形・移動し、腹部背側の皮下脂肪の厚みが増す結果、図9の(B)のように皮下脂肪が厚くなった状態でインピーダンス測定が行われる。したがって、腹部縦幅と横幅が同じでも、腹部断面形状が楕円の場合と、図9の(A)の実線の形状の場合とでは、測定される生体インピーダンスの精度は相違するから、正確に体組成を測定するためには、変形度に応じて生体インピーダンスを補正する必要がある。ここで、変形度を取得するための画像データについて説明する。
カメラ420を含む撮像部には、複数のアナログ的な走査線で平面画像を生成するものと、輝度を示すドットが2次元的に配列された画像を生成するものとのいずれも適用することができるが、いずれにしても画像は、直交するX軸とY軸で規定される2次元的な座標系(以下、単に座標系という)における位置に対応した輝度値で表現される。
カメラ420はCMOSカメラを想定する。画像データは、座標系の各座標にドットが配列されたものを指す。各ドットに対応したデータをピクセルと称する。したがって、ピクセルは、対応のドットの座標値と、輝度値とを含む。
本実施の形態では、カメラ420の撮像アングルは、プレート450の表面に対して垂直ではなく仰俯角である。垂直方向に撮像した場合に、画像として図8の4点の座標(x1、y1)〜(x4、y4)の長方形画像が撮像されるとき、仰俯角で撮像すると撮像画像は歪み、長方形から台形に変形する。実際には、さらにカメラ420のレンズ(図示せず)による歪みまたはカメラ420の回転方向のずれ等も発生する可能性があるが、簡単化のために、これらは無いものとして説明する。
図6を参照して、臍位置を通過するように照射されたライン光によるライン画像700の直線部分はプレート450の表面に照射されたライン光による画像を指し、弧状部分は腹部腹側に照射されたライン光による画像を指す。直線部分が延びる方向は、X軸が延びる方向と一致する。また、弧状部分のY座標と直線部分のX座標との差は、腹部厚さに相当する。
図7には、図6の位置関係が距離Hと距離Lを用いて模式的に示される。図7における位置関係は、図4と同じである。図7では、最大の腹部厚さ、すなわち縦幅に相当する腹部腹側における位置を、便宜的に臍位置とする。臍位置は、ライン画像700の座標のうち、直線部分を結んだ直線(X軸)からの距離が最も離れた座標により指示される。図7によれば、太線の直線部分のY座標値dから最も離れたY座標値d´との差に対応するプレート450上の具体的な距離ΔDは画像から計算可能である。距離ΔDが算出されると、画像から腹部縦幅を算出することができる。
つまり、距離Hと距離Lは、このシステムを構築する際に設計値として決められた値であり、予めメモリ部29に格納される。したがって、算出した距離ΔD、およびメモリ部29から読み出した距離Hと距離Lを用いて、プレート450の表面から距離LをΔD対Hの比で内分する点までの距離は、腹部の縦幅に対応する。よって、縦幅を画像から算出することができる。
一方、腹部の横幅は、図6を参照して、ライン画像700の弧状部分の幅Wに相当するので、弧状部分の開始点と終点の2点のX座標値の差分を算出することにより、幅Wを算出することができる。が得られる。以上により、腹部の縦幅と横幅を測定することが可能である。
さらには、腹部の厚みが最大以外の部分の厚みについても、上記の方法を応用することで算出することで、算出結果を用いて腹部腹側の形状を測定することができる。
これにより、腹部縦幅と横幅で規定される楕円から、腹部腹側の形状がどの程度ずれているか、すなわち後述する図10と図11に示す変形度を算出できる。
なお、変形度をより正確に算出するには、腹部背側の形状についても測定することが望ましい。単一のカメラ420を用いる方法では腹部背側と腹部側面の一部は撮像視野から外れた死角となるため形状測定は難しいが、カメラ420を複数個用いれば、仰臥位において体の陰になる部分以外の形状も測定可能であり、より正確な変形度を算出できる。
図12〜図17には、上述した腹部幅および形状測定のための詳細手順が示されて、図18と図19には、腹部幅および形状測定を含む体組成測定処理のフローチャートが示される。
(フローチャート)
図18と図19を用いて、装置本体100での測定動作を具体的に説明する。フローチャートに示される動作は、制御部10がメモリ部29に記憶されているプログラムを読み出して実行し、図3の各部を制御することによって実現される。
被測定者は、ベルト300を装着しない状態で図4に示すように仰臥位にあると想定する。なお、ベルト300は腹部腹側では、バックルを臍位置に合わせるようにして装着するようになっている。従って、形状測定の際には、ベルト300は装着しない。インピーダンスの測定時のみ装着することになる。
図18を参照して、制御部10の光源駆動部111はライン光源430を制御して、ライン光を照射させ(ステップS3)、画像取得部112はライン光が照射された状態で撮像し、画像データを出力する(ステップS5)。
幅取得部11Aは、画像データに基づき腹部横幅および縦幅(2a,2b)を算出し、形状取得部11Bは画像データに基づき腹部腹側の形状を測定する(ステップS7)。また、制御部10は、操作部120などを介して入力した被測定者の体格情報を含む被測定者情報を入力する。
その後、制御部10によって、電位差測定動作が行なわれる(ステップS9)。具体的には、制御部10は、まずインピーダンスZt算出のための電位差測定を行なう。すなわち、制御部10は、たとえば1対の上肢電極H11,下肢電極F11および1対の上肢電極H21,下肢電極F21をそれぞれ電流電極対として選択し、腹部電極対AP1を電圧電極対として選択する。端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、1対の上肢電極H11,下肢電極F11および1対の上肢電極H21,下肢電極F21を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ腹部電極対AP1を電位差検出部23と電気的に接続する。ここで、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、選択されていない電極と定電流生成部21および電位差検出部23との電気的接続を切断する。なお、定電流生成部21と接続する電極は、上述の対でなく別の対であってもよい。
定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、上肢から下肢の方向に電流を流す。たとえば、定電流生成部21は、上肢電極H11および上肢電極H21から下肢電極F11および下肢電極F21へ電流を流す。この場合、端子切替部22は、上肢電極H11と上肢電極H21とを短絡し、かつ下肢電極F11と下肢電極F21とを短絡させる構成であることが好ましい。なお、定電流生成部21および端子切替部22は、上肢電極H11,H21のいずれか1個から下肢電極F11,F21のいずれか1個へ電流を流す構成であってもよい。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP1の電極間の電位差を検出する。
そして、制御部10は、腹部電極対AP2,AP3,AP4を順番に電圧電極対として選択する。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP2,AP3,AP4を順番に電位差検出部23と電気的に接続する。そして、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP2,AP3,AP4の各々の電極間の電位差を順番に検出する。
次に、制御部10は、インピーダンスZs算出のための電位差測定を行なう。すなわち、制御部10は、腹部電極対AP1を電流電極対として選択し、腹部電極対AP2を電圧電極対として選択する。端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP1を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ腹部電極対AP2を電位差検出部23と電気的に接続する。ここで、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、各腹部電極対を選択的に電位差検出部23と電気的に接続し、選択されていない腹部電極対、上肢電極および下肢電極と定電流生成部21および電位差検出部23との電気的接続を切断する。定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP1の電極間に電流を流す。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP2の電極間の電位差を検出する。
次に、制御部10は、腹部電極対AP2を電流電極対として選択し、腹部電極対AP1を電圧電極対として選択する。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP2を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ腹部電極対AP1を電位差検出部23と電気的に接続する。定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP2の電極間に電流を流す。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP1の電極間の電位差を検出する。
次に、制御部10は、腹部電極対AP3を電流電極対として選択し、腹部電極対AP4を電圧電極対として選択する。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP3を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ腹部電極対AP4を電位差検出部23と電気的に接続する。定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP3の電極間に電流を流す。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP4の電極間の電位差を検出する。
次に、制御部10は、腹部電極対AP4を電流電極対として選択し、腹部電極対AP3を電圧電極対として選択する。すなわち、端子切替部22は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP4を定電流生成部21と電気的に接続し、かつ腹部電極対AP3を電位差検出部23と電気的に接続する。定電流生成部21は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP4の電極間に電流を流す。この状態において、電位差検出部23は、制御部10の制御に基づいて、腹部電極対AP3の電極間の電位差を検出する。
インピーダンス算出部121は、インピーダンスZt算出のための電位差測定を行なった結果に基づいてインピーダンスZtを算出し、およびインピーダンスZs算出のための電位差測定を行なった結果に基づいてインピーダンスZsを算出する(ステップS11)。
すなわち、インピーダンスZt算出のための電位差測定の後、インピーダンス算出部121は、すべての電極対の組み合わせに対して電位差の検出が終了した場合、ここでは腹部電極対AP1,AP2,AP3,AP4の各々の電極間における電位差の検出が終了した場合、定電流生成部21が流した電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差とに基づいて、インピーダンスZt1〜Zt4を算出する。インピーダンス算出部121が算出したインピーダンスZt1〜Zt4の値は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。
また、インピーダンスZs算出のための電位差測定の後、インピーダンス算出部121は、すべての電極対の組み合わせに対して電流の印加および電位差の検出が終了した場合、定電流生成部21が流した電流値と、電位差検出部23が検出した各電位差とに基づいて、インピーダンスZs1〜Zs4を算出する。インピーダンス算出部121が算出したインピーダンスZs1〜Zs4の値は、たとえばメモリ部29に一時的に保存される。
次に、体組成情報取得部12は、ステップS7で取得した情報と、ステップS11で算出されたインピーダンスとに基づいて、脂肪量として内臓脂肪面積Sv、皮下脂肪面積Ss、および除脂肪量FFMなどの体組成を算出する(ステップS13)。
内臓脂肪面積Svは、体格情報とインピーダンスZt1〜Zt4およびインピーダンスZs1〜Zs4とを用いて上述の式(1)により算出される。なお、ここでは、4個のインピーダンスZt1〜Zt4の平均値が式(1)におけるインピーダンスZtに代入され、4個のインピーダンスZs1〜Zs4の平均値が式(1)におけるインピーダンスZsに代入され後に、補正後のインピーダンスZssが算出されて、補正後のインピーダンスを用いて内臓脂肪面積Svが算出される。
皮下脂肪面積Ssは、体格情報とインピーダンスZs1〜Zs4とを用いて上述の式(2)により算出される。なお、ここでは、4個のインピーダンスZs1〜Zs4の平均値が、式(2)におけるインピーダンスZsに代入された後に、補正後のインピーダンスZssが算出されて、補正後のインピーダンスを用いて皮下脂肪面積Ssが算出される。
除脂肪量FFMは、インピーダンスZt1〜Zt4を用いて上述の式(3)により算出される。なお、ここでは、4個のインピーダンスZt1〜Zt4の平均値が、式(3)におけるインピーダンスZtに代入された後に、補正後のインピーダンスZttが算出されて、補正後のインピーダンスを用いて徐脂肪量FFMが算出される。
表示処理部13は、上記ステップS13で算出された脂肪量を、測定結果として、たとえば図20のように表示部110に表示される(ステップS15)。なお、この例ではステップS15で測定結果が表示部110に表示されるものとするが、ステップS15の処理によって生成される表示用のデータが外部装置600としてのプリンタやPCなどに出力されてもよい。
以上で装置本体100での体組成測定処理が終了する。
なお、インピーダンスZt1〜Zt4の典型的な値は、それぞれ約5Ω程度である。また、インピーダンスZs1〜Zs4の典型的な値は、それぞれ約15Ω程度である。
上記ステップS13での具体的な処理が、図19に示される。図19を参照して、まず変形度取得部122は、腹部縦幅および横幅により変形度を算出する(ステップS133)。補正部123は変形度を用いてインピーダンスZs,Ztを補正し(ステップS134)、補正後のインピーダンスZss,Zttを用いて体組成情報を算出する(ステップS137)。その後は、図18の元の処理に戻る。
(腹部形状測定の詳細手順)
図12には撮像した画像が模式的に示される。図12を参照して、カメラ420が視野角θx、θyで撮像した場合に、Nxドット×Nyドットの画像データとして得られるとする。
<1.腹部縦幅を測定>
図12を参照し、前提を説明する。撮像空間を規定するための互いに直交する座標軸(X,Y,Z軸)を説明する。Y軸は、プレート450の表面上で仰臥位の被測定者の体軸が延びる方向と同一方向に延びる軸を指す。X軸は、Y軸に垂直であり且つ当該表面に平行な軸を指す。Z軸は、当該表面に垂直な方向に延びる軸を指す。
図14では、プレート450の表面におけるライン画像700の直線部分は、それが延びる方向はX軸の方向と一致し、かつ、当該表面上の点であってライン光源430との最短距離となる点を通過する。
簡単のため、カメラ420の撮像方向に延びる光学軸は、YZ平面内にあるようにし、かつ、上記表面上の点であって、ライン光源430との距離が最短となる点を通過するように調整され、その際カメラ420の光学軸と−Z方向がなす角度を角度θsとする。
さらに、画像の座標系のX軸とY軸それぞれが、前述の空間座標軸のX軸とY軸とに一致するようにカメラ420を設定する。ここでも距離Hと距離Lを用いる。
以上の前提のもと、腹部縦幅を算出するために、[1−1.位置決め]→[1−2.画像取得]→[1−3.画像上の臍位置座標取得]→[1−4.距離ΔD算出]→[1−5.距離Lを距離ΔDと距離Hとで内分する距離を算出]の各ステップを実行する。
[1−1.位置決め]
光照射(ステップS3)において、ライン光源430は、仰臥位にある被測定者の腹部腹側に照射されるライン光が、臍位置を通過するように位置決めされる。位置決めの方法としては、被測定者がY軸方向に移動することで、腹部腹側に照射されるライン光の位置調整をするか、またはプレート450をY軸方向に移動するようにして位置調整する。もしくは、バー440をY軸方向に移動するようにして、位置調整する。
[1−2.画像取得]
撮像(ステップS5)では、被測定者の腹部腹側にライン光が照射された状態で図12の位置関係に配置されたカメラ420が撮像する。撮像によりカメラ420から、画像データ(図13参照)が取得される。
[1−3.臍位置座標取得]
幅測定(ステップS7)では、臍位置座標が取得される。図13を参照して、画像データにおける臍に対応したピクセルの座標値に関して、X座標値は、腹部厚みによらず画像データの中央に位置するように位置決めされる。そのX座標値を“xc”とする。Y座標値は、腹部縦幅の大きさに従って変化する。
したがって、画像データのピクセルのx座標を“xc”に固定して、Y座標値を変化させていき、輝度値の高くなっているドットが、ライン光が照射されている部分と考えられ、その位置のy座標の中心座標値“yc”からのずれ量Δyが、腹部縦幅を算出するために必要なデータである。
なお、カメラ420の画像がカラー画像であるならばライン光の色の情報を活用することで、ライン光源430による照射とは関係なく単に輝度が高い部分が存在した場合の誤判断を防止できる可能性がある。具体的には、赤色や緑色など照射光に用いた色成分が強調されたピクセルを選択することで単に輝度が高い部分との区別がつけられる。
あるいは、ライン光源430で光照射しないときの画像と照射したときの画像の差分をとるような構成も適用可能である。この場合、2個の画像を取得した際の時間差が小さければ、被測定者の動きによる誤差の影響も少なく、差分画像は、主にライン光源430の照射の有無の差となるので、容易に臍位置のy座標値をもとめることができる。
[1−4.距離ΔD算出]
距離ΔDを算出する手順は、[1−4−1.角度θF算出]→[1−4−2.距離D0算出]→[1−4−3.物理的な距離D1算出]→[1−4−4.距離D1とD0からΔD算出]を含む。
[1−4−1.角度θF算出]
カメラ420から臍位置の方向に延びる仮想的な軸とカメラ420の光学軸がなす角度θFを算出する。
図14では、距離HとL、および角度θsと角度θyは所定の設計値である。点Sは臍位置を指し、距離Tは臍位置での厚み(縦幅)を指す。また、画像では、直線DE´の距離はNyドットに相当し、直線C´F´の距離はΔyドットに相当する。図14を参照して、カメラ420から所定の距離m(たとえば、これを直線AC´の距離(すなわち、直線AC´の長さ)とする)でのカメラ視野寸法は、直線DE´の距離=2×m×tan(θy/2)となる。
また、この場合の、臍位置の腹部厚みに対応したy座標値の変化(Δy)に対応する変化量は、図13の直線C´F´の距離=2×m×tan(θy/2)/Ny×Δyとなる。
したがって、角度θFは以下の式から算出される。
角度θF=∠SAC=arctan(直線C´F´の距離/直線AC´の距離)
=arctan((2×m×tan(θy/2)/Ny×Δy)/m)
=arctan((2×Δy/Ny×tan(θy/2)))
[1−4−2.距離D0算出]
図14を参照して、プレート450の表面の位置Bから、ライン光源430からのライン光が当該面に照射された位置Cとの物理的な距離D0を算出する。
カメラ420の光学軸と−Z方向がなす角度が角度θsとなっているとき、距離D0は、D0=L×tan(θs)と算出できる。
[1−4−3.距離D1算出]
図14を参照して、プレート450の表面の位置Bと位置Fと間の物理的な距離D1は、以下のように算出できる。
D1=L×tan(θs+θF)
=L×tan(θs+arctan((2×Δy/Ny×tan(θy/2))))
[1−4−4.距離ΔD算出]
図14を参照して、距離ΔDは以下のように算出できる。
ΔD=D1−D0
=L×tan(θs+arctan((2×Δy/Ny×tan(θy/2))))−L×tan(θs)
=L×(tan(θs+arctan((2×Δy/Ny×tan(θy/2))))−tan(θs))
[1−5.距離LをΔDと距離Hで内分する距離を算出]
図14を参照して、被測定者の臍位置での腹部厚み、すなわち腹部縦幅は、直線CSの距離Tで指示される。
距離Tを算出するには、直角三角形の相似関係を利用する。三角形CSFと三角形GSAが相似であることは、∠CSFと∠GSAが等しく、かつ∠SCFと∠SGAが等しく直角であることから明らかである。
したがって、直線CFの距離:直線CSの距離=直線GAの距離:直線GSの距離の関係が成立し、これは、直線CFの距離×直線GSの距離=直線CSの距離×直線GAの距離に変形できる。さらに、変形後の式は、ΔD×(L−T)=T×Hと置換でき、この置換後の式を距離Tについて解くと、T=L×ΔD/(H+ΔD)となる。この式は、距離LをΔDとHで内分する式を指す。ここで、距離Lと距離Hは設計値であり距離ΔDは前述の[1−4−4]の項で算出されているから、距離T、すなわち腹部縦幅の値が算出される。
<2.腹部横幅測定>
図13を参照して、カメラ420、ライン光源430などの各部の位置関係は、撮像視野に被測定者が存在しない状態では、ライン光源430が照射するライン光のライン画像が、画像のX軸と一致するように設計される。
したがって、このような場合には、画像のY軸座標が0のピクセルのみがライン画像700を指す。ここで、カメラ420の光学軸を画像の座標原点としている。
次に、撮像視野に被測定者が存在する状態では、図13のように被測定者の腹部の(厚みがある)部分では、画像においてライン光が照射されるドットに対応したピクセルのy軸座標値は原点から移動する。
したがって、図13のX軸(y=0)を照射している部分の両端のX座標(x1、x2)間の距離は腹部横幅に対応する。これを実際の寸法で算出するには、プレート450の表面にライン光が照射された状態でのX座標(x1、x2)間の距離を求める必要がある。以下に、腹部横幅を算出する手順を示す。
手順は、前述した[1−1.位置決め]および[1−2.画像取得]と、その後の[2−1.カメラ420からプレート450表面までの距離算出]→[2−2.画像のX軸方向の長さ算出]→[2−3.境界間の距離算出]からなる。
[2−1.カメラ420からプレート450表面までの距離算出]
図15は、図14のYZ平面に垂直な直線ACを含む面を示す。カメラ420からプレート450の表面までの距離は直線ACの距離である。直線ACの距離は、図14から直角三角形ACGの斜辺の長さである。直角三角形ACGの直角をなす直線CGと直線AGの距離はれぞれ、設計値である距離LとHに対応する。
従って、直線ACの距離は、√(L+H)と算出することができる。
[2−2.画像のX軸方向の長さ算出]
画像のX軸方向の長さを算出する。視野角θxで直線ACの距離に照射される直線JKの距離は、以下のように算出できる。
直線JKの距離=2×直線ACの距離×tan(θx/2)=2×√(L+H)×tan(θx/2)
[2−3.境界間の距離算出]
境界間の距離は、座標x1とx2間の距離Wであって、腹部横幅を指す。距離Wは、次の式に示すように、直線JKの距離に対応するドット数Nxとの比を掛ければよい。これにより、被測定者の腹部横幅Wが算出される。
W=直線JKの距離×(x2−x1)/Nx=2×√(L+H)×(x2−x1)/Nx×tan(θx/2)
ここで、誤差について検討する。カメラ420とライン光源430が単一光源および単一カメラで構成される場合において、腹部横幅を測定するときの誤差として、2つの可能性がある。
1つは、距離Lが小さいと、ライン光源430(発光点)から光は放射状に照射されるため、腹部横幅の部分に照射された光は、それよりも後方に位置するプレート450の面では、それよりも少し外側に広がって照射される。よって前述のように境界間の距離Wで腹部横幅を求める方法では、若干過大評価となる可能性がある。2つ目は、距離Lが小さいと、ライン光源430(発光点)から光は放射状に照射されるため、腹部横幅の部分が、発光点から死角となり、ライン画像700を検出できない場合である。この場合は、過大評価になるか過小評価になるかは場合による。
これら本題を解決するには、ライン光源430とカメラ420をともに複数個設け、腹部横幅の部分を確実に照射、撮影できるようにすることである。たとえば図5のように、カメラ420は1つで、ライン光源430を複数設けるようにする。
ライン光源430またはカメラ420を複数設置するのに代替して、たとえば次のような方法であってもよい。
上記1つ目の問題に対しては、図13の下に凸型に照射されている部分のX座標が原点から最も離れているP点とQ点の座標値を求め、それらのX座標値(x1’、x2’)を用いて腹部横幅W´を求める方法である。ただし、P点とQ点はともにy座標値が0ではないため、幅Wを求める方法は上述した手順とは異なる。具体的には、次の項で説明する腹部形状の算出の方法を利用して算出することができる。
また、上記2つ目の問題に対しては、X座標値(x1、2)を用いて算出した腹部横幅Wと上記の腹部横幅W´の両方の値を加味した補正式(最も簡単には両者の平均など)で算出することができる。
<3.腹部形状の算出方法>
次に、画像から、腹部臍位置の断面形状を算出する方法を説明する。手順としては、前述した[1−1.位置決め]および[1−2.画像取得]の後に、[3−1.距離Rの算出]→[3−2.ライン画像のx座標について原点からの距離を算出]することによってXZ平面上の腹部臍位置の具体的断面形状を算出することができる。
[3−1.距離Rの算出]
図16を参照して、画像データにおけるライン画像700に対応のピクセルのy座標の変位Δy´を求め、座標(0、Δy´)とカメラ420間の物理的距離Rを求める。図16には、ライン画像700のピクセルのy座標がΔy´である点P´と点Q´とカメラ420の位置関係が示される。点S´の厚みT´は、前述の<1.腹部縦幅を測定>のΔyの代わりにΔy´を入れると、
T´=L×ΔD´/(H+ΔD´)と求まる。ただし、
ΔD´=L×(tan(θs+arctan((2×Δy´/Ny×tan(θy/2))))−tan(θs))
したがって、図17を参照すると、座標(0、Δy´)とカメラ420間の物理的距離Rは、CF´´の距離:F´´S´の距離=AGの距離:AS´の距離、すなわち、
ΔD´:√((H+ΔD´)+L)−R=H:Rから、
R=H/(H+ΔD´)×√((H+ΔD´)+L)と算出できる。
[3−2.ライン画像のx座標について原点からの距離を算出]
カメラ420から距離Rでのライン画像700に対応した各ピクセルのx座標についてx座標原点からの物理的距離を算出する。
距離Rでのカメラ画像の視野の物理的距離は、2×R×tan(θx/2)である。このとき点P´と点Q´のx座標原点からの物理的距離は、それぞれ、
2×R×tan(θx/2)/Nx×xP´、2×R×tan(θx/2)/Nx×xQ´で算出できる。
したがって、XZ平面上の座標で点P´の物理座標は、
(2×R×tan(θx/2)/Nx×xP´,T)と算出され、点Q´の物理座標は、
(2×R×tan(θx/2)/Nx×xQ´,T)と算出される。
この処理をΔyからy=0まで行うことで算出された上記の物理座標を結ぶことで、XZ平面上の腹部臍位置の具体的断面形状を表す(算出する)ことが出来る。
(変形度取得)
変形度取得部122について説明する。図10と図11は変形度を説明するための図である。
幅取得部11Aが上述のようにして取得した腹部縦幅Tと横幅Wを用いて、メモリ部29の所定領域において、縦幅Tと横幅Wとを短軸と長軸とする楕円のデータを生成する。
次に、上述の<3.腹部形状の算出方法>で算出した腹部臍位置の具体的断面形状と、上述の楕円形状とを、重ね合わせることにより、両者の面積には差が生じており、腹部形状と楕円形状は一致せず、腹部形状は楕円形状から変形していることがわかる(図9と図10参照)。
ここで、変形度は、取得した縦幅と横幅とを用いた所定の比率計算式に従って算出された比率として取得する。図11に示すように、変形度を腹部横幅Wの所定割合(W1/W)における腹部縦幅による高さを用いた比率計算式による比率(H1/H0)を、変形度とすることができる。なお、変形度の算出方法は、これに限定されるものではない。
(補正部)
補正部123による、変形度を用いたインピーダンス補正を説明する。たとえば、変形度として、比率(H1/H0)を用いる。
図11に示すように、比率(H1/H0)の値が小さくなるほど、腹部皮下脂肪は重力の影響で下垂し、腹部背側に寄ってきていることがわかる。このような場合、生体インピーダンスには腹部皮下脂肪の寄与が大きくなりすぎる。取分け、腹部インピーダンス測定時において寄与が顕著になる。皮下脂肪の寄与が大きいと、インピーダンスZsが過大評価される。このため、補正部123は、インピーダンス算出部121が算出したインピーダンスZsを、(Zs×(H1/H0))により補正し、補正後のインピーダンスZssを情報取得部124に出力する。同様に、インピーダンスZtも補正し、補正後のインピーダンスZttを出力する。
なお、補正部123は、上記のように変形度(比率H1/H0)を直接に用いて補正したが、より正確な補正のためには次のようにしてもよい。つまり、予め実験により比率H1/H0毎に、補正のための係数を算出する。そして、メモリ部29に比率H1/H0毎に、対応の係数を登録したテーブルを格納する。測定時には、補正部123は、算出した比率H1/H0に基づきテーブルを検索し、対応する係数を読出す。そして、インピーダンスZsとZtにそれぞれ読出した係数を乗じることで、補正後のインピーダンスZssおよびZttを算出するようにしてもよい。
その結果、情報取得部124は、補正後のインピーダンスZssとZttを用いて腹部脂肪量を算出することができるから、腹部形状の変形度にかかわらず、精度よく腹部の体組成情報を取得して、被測定者に提示することができる。
(変形例)
図18では、幅・形状測定の後に、インピーダンスが算出されるが、インピーダンス算出の後に、幅・形状測定がされてもよい。
また、図1に示された例では、装置本体100に測定ユニット400が接続されて、測定ユニット400からの上記信号に基づいて被測定者の腹部の縦横幅および腹部腹側形状が算出されるものとしているが、別途測定された被測定者の腹部の縦横幅および腹側形状が操作部120から入力する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、形状取得部11Bが、撮像した画像から、被測定者の仰臥位における腹部形状を算出したが、腹部形状を取得する方法はこれに限定されず、外部装置から取得するようにしてもよい。たとえば、形状取得部11Bは、外部の変位センサまたは形状センサを用いて測定した被測定者が仰臥位における腹部形状の情報を通信部26などを介して入力することにより取得するとしてもよい。
本実施の形態(ラインを用いて指示された状態)では、撮像画像中の被測定者の腹部まわりを特定するために、腹部まわりをラインを用いて指示された状態で撮像するようにしている。具体的には、腹部腹側表面にライン光を照射することで指示された状態を設定しているが、指示する方法は、これに限定されない。たとえば、ライン光に代替して、被測定者の腹部腹側表面に皮膚の色と異なる色による線状の着色をするとしてもよい。または、皮膚の色と異なる色の細線を臍位置に巻き付ける、または皮膚の色と異なる色の伸縮性ある輪ゴム状のものを腹部の臍位置にはめるとしてもよい。いずれの場合も、ラインを用いて指示された状態となる。
(他の変形例)
上述の実施の形態では、楕円を規定するための腹部縦幅および横幅を、撮像した画像から測定したが、測定方法はこれに限定されず、実測するようにしてもよい。
図21を参照して、他の変形例に係る測定装置は、図1の測定装置の腹部縦幅および横幅計測のための測定ユニット400に代替して測定ユニット750を備えた状態が示される。図21の他の構成は図1に示したものと同様であるから説明を略す。
測定ユニット750はカーソル支持部701および体格測定部702を含む。カーソル支持部701は第1の方向に移動可能な部材および第1の方向に直交する第2の方向に移動可能な部材を含んで構成されて、横幅測定用カーソル部701Aおよび縦幅測定用カーソル部701Bを支持する。カーソル支持部701によって、横幅測定用カーソル部701Aは第1の方向に移動可能な部材と平行に支持され、縦幅測定用カーソル部701Bは第2の方向に移動可能な部材と平行に支持される。測定者は、横幅測定用カーソル部701Aおよび縦幅測定用カーソル部701Bが被測定者の腹部に接触した状態で、被測定者の腹部の横断面を、横幅測定用カーソル部701Aおよび第1の方向に移動可能な部材で挟み、かつ縦幅測定用カーソル部701Bおよび第2の方向に移動可能な部材で挟むよう、カーソル支持部701の各部材を移動させる。体格測定部702はカーソル支持部701および装置本体100に電気的に接続される。図示しない操作スイッチの操作を受け付ける、または測定開始から所定時間の経過を検出する、などのタイミングで、体格測定部702はカーソル支持部701の各部材の長さを検出し、各部材の長さを示す信号を、被測定者の腹部断面の形状に関する体格情報として装置本体100に出力する。これにより、装置本体100において、体格測定部702からの信号を用いて腹部の縦幅と横幅とが算出される。上記第1の方向を鉛直方向、上記第2の方向を水平方向とすることで、仰臥した被測定者の腹部の縦幅と横幅が測定される。
なお、腹部形状を取得する方法は、上述のように測定する方法に限定されない。たとえば、腹部形状の変形度を別途測定しておき、操作部120により変形度を外部から入力する、または数段階に区別された変形度を外部から入力できるように操作用ボタンを備えて、測定者が変形度をボタンを操作し、制御部10が操作を受付けることで、変形度(腹部形状)を入力するとしてもよい。
(さらなる他の変形例)
上述の実施の形態では、変形度を用いて補正される対象は、生体インピーダンスであるとしたが、生体インピーダンスに代替して体組成情報(内臓脂肪面積Sv´、皮下脂肪面積Ss´、および除脂肪量FFM´など)であってもよい。
具体的には、上記の式(1)、(2)および(3)を応用した式(1´)、(2´)および(3´)により内臓脂肪面積Sv´、皮下脂肪面積Ss´、および除脂肪量FFM´を算出する。
Sv´=α1×π×2a×2b−α2×Zs×a−α3×1/Zt−β1…(1´)。
Ss´=α4×2a×Zs+β2 …(2´)。
FFM´=α5×1/Zt+β3 …(3´)。
その後、算出した体組成情報を比率(H1/H0)を用いて補正する。つまり、補正後の内臓脂肪面積SvをSv´×(H1/H0)により算出する。同様に、補正後の皮下脂肪面積SsをSs´×(H1/H0)により算出し、および補正後の除脂肪量FFMをFFM´×(H1/H0)により算出する。
なお、変形度を用いて補正後の生体インピーダンスを用いて算出した体組成情報と、変形度を用いて補正した体組成情報とのいずれか一方を取得するとしてもよく、または両方を取得するとしてもよい。
このように、体組成情報を変形度により補正することで、腹部形状にかかわらず精度よく腹部の体組成情報を取得できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制御部、11A 幅取得部、11B 形状取得部、12 体組成情報取得部、13 表示処理部、111 光源駆動部、112 画像取得部、121 インピーダンス算出部、122 変形度取得部、123 補正部、124 情報取得部、125 比率算出部、420 カメラ、430 ライン光源、700 ライン画像、Ss 皮下脂肪面積、Sv 内臓脂肪面積、T 厚み、W 横幅。

Claims (10)

  1. 被測定者の仰臥位における腹部の縦幅と横幅とを取得するための幅取得部と、
    取得される前記腹部の縦幅と横幅とで規定される楕円形状からの、被測定者の仰臥位における腹部形状の変形度を取得するための変形度取得部と、
    被測定者の腹部の体組成情報を取得するための情報取得部と、を備え、
    前記情報取得部は、
    被測定者の腹部の生体インピーダンスと、前記変形度取得部により取得された前記変形度に従う係数とを用いて、被測定者の腹部の体組成情報を取得する、体組成測定装置。
  2. 被測定者の腹部の生体インピーダンスと、前記変形度取得部により取得された前記変形度に従う係数とを用いて補正後インピーダンスを取得するための補正部を、さらに備え、
    前記情報取得部は、
    前記補正後インピーダンスを用いて被測定者の腹部の体組成情報を取得する、請求項1に記載の体組成測定装置。
  3. 前記情報取得部は、
    被測定者の腹部の生体インピーダンスを用いて被測定者の腹部の体組成情報を取得し、取得した体組成情報と、前記変形度取得部により取得された前記変形度に従う係数とを用いて、補正後体組成情報を取得する、請求項1または2に記載の体組成測定装置。
  4. 前記変形度取得部は、
    取得された前記縦幅と前記横幅とを用いた比率計算式に従って算出された比率を、前記変形度として取得する、請求項1から3のいずれかに記載の体組成測定装置。
  5. 前記幅取得部は、
    被測定者の仰臥位における腹部まわりがラインを用いて指示された状態で、前記ラインに対して仰俯角で腹部を撮像するための撮像部と、
    前記撮像部の撮像により取得される画像について2次元座標系を規定し、前記2次元座標系における前記ラインの画像の座標値から、前記縦幅と前記横幅とを取得する、請求項1から4のいずれかに記載の体組成測定装置。
  6. 被測定者の仰臥位における前記腹部形状を取得するための形状取得部を、さらに備え、
    前記形状取得部は、
    前記2次元座標系における前記ラインの画像の各ドットの座標値に基づき前記腹部形状を取得する、請求項5に記載の体組成測定装置。
  7. 被測定者の仰臥位における腹部表面に光照射することにより前記ラインをマーキングするための光源部を、さらに備える、請求項5に記載の体組成測定装置。
  8. 前記変形度取得部は、外部からの入力により前記変形度を取得する、請求項1から3のいずれかに記載の体組成測定装置。
  9. 前記体組成情報は、腹部の内臓脂肪および皮下脂肪に関する情報を含む、請求項1から8のいずれかに記載の体組成測定装置。
  10. 被測定者の腹部において体軸方向に装着される第1電極対と、
    被測定者の腹部において体軸方向に装着される第2電極対と、
    前記第1電極対の電極間および前記第2電極対の電極間に選択的に電流を流すための電流生成部と、
    前記第1電極対の電極間に通電した状態で前記第2電極対の電極間の電位差と、前記第2電極対に通電した状態で前記第1電極対の電極間の電位差とを検出するための電位差検出部と、
    検出された前記第2電極対の電極間の電位差と、前記第1電極対の電極間の電位差とに基づき、被測定者の腹部の前記生体インピーダンスを取得するためのインピーダンス取得部と、をさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載の体組成測定装置。
JP2011271927A 2011-12-13 2011-12-13 体組成測定装置 Active JP5903863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271927A JP5903863B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 体組成測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271927A JP5903863B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 体組成測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013123448A true JP2013123448A (ja) 2013-06-24
JP5903863B2 JP5903863B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=48775073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011271927A Active JP5903863B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 体組成測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5903863B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160024412A (ko) * 2014-08-25 2016-03-07 삼성전자주식회사 웨어러블 디바이스의 센서가 측정하는 임피던스 값을 보정하는 방법 및 장치
WO2023172969A3 (en) * 2022-03-08 2023-12-28 The General Hospital Corporation Systems and methods for in vivo characterization of tubular soft tissues

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175142A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Tanita Corp 皮下脂肪蓄積情報推定装置及び皮下脂肪蓄積情報推定方法
JP2008045926A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Omron Corp 光学式変位センサおよびその制御方法
JP2010069248A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Omron Healthcare Co Ltd 胴体縦横幅測定ユニットおよび内臓脂肪測定装置
JP2010207339A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Omron Healthcare Co Ltd 健康管理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175142A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Tanita Corp 皮下脂肪蓄積情報推定装置及び皮下脂肪蓄積情報推定方法
JP2008045926A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Omron Corp 光学式変位センサおよびその制御方法
JP2010069248A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Omron Healthcare Co Ltd 胴体縦横幅測定ユニットおよび内臓脂肪測定装置
JP2010207339A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Omron Healthcare Co Ltd 健康管理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160024412A (ko) * 2014-08-25 2016-03-07 삼성전자주식회사 웨어러블 디바이스의 센서가 측정하는 임피던스 값을 보정하는 방법 및 장치
US9476961B2 (en) 2014-08-25 2016-10-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for correcting impedance measured by sensor included in wearable device
KR102299364B1 (ko) 2014-08-25 2021-09-07 삼성전자주식회사 웨어러블 디바이스의 센서가 측정하는 임피던스 값을 보정하는 방법 및 장치
WO2023172969A3 (en) * 2022-03-08 2023-12-28 The General Hospital Corporation Systems and methods for in vivo characterization of tubular soft tissues

Also Published As

Publication number Publication date
JP5903863B2 (ja) 2016-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8577439B2 (en) System and method for positioning electrodes on a patient body
ES2699674T3 (es) Sistemas y métodos para determinar automáticamente el ajuste de una prenda
US8527040B2 (en) Health managing device
JP5625576B2 (ja) 脂肪量測定装置
JP5858433B2 (ja) 注視点検出方法及び注視点検出装置
EP2740405B1 (en) X-ray imaging apparatus and method for controlling the same
US20100081962A1 (en) Visceral fat measurement device
US7813795B2 (en) Abdominal impedance measurement apparatus and body composition determination apparatus
WO2007102667A1 (en) Apparatus for three dimensional scanning
JP2017111746A (ja) 視線検出装置及び視線検出方法
JP6324119B2 (ja) 回転角度算出方法、注視点検出方法、情報入力方法、回転角度算出装置、注視点検出装置、情報入力装置、回転角度算出プログラム、注視点検出プログラム及び情報入力プログラム
JP5903863B2 (ja) 体組成測定装置
US8670822B2 (en) Body fat measurement device
US8600474B2 (en) Body fat measurement device
JP2016096988A (ja) 身長計測方法、身長測定装置、及び、身長測定プログラム
JP2022063223A (ja) X線撮影システムおよびx線撮影装置
JP2014236784A (ja) 医用システム及び制御装置
CN116803348A (zh) X射线摄影装置以及x射线摄影装置用定位辅助单元
CN107438389B (zh) 内窥镜形状把握系统
US11969141B2 (en) Medical display controlling apparatus and display controlling method
CN113303788A (zh) 姿态检测系统与方法
CN104337497B (zh) 一种oct扫描装置及眼科oct设备
KR20230116496A (ko) 체온 측정과 체성분 분석 기능을 포함하는 삼차원 신체 스캐닝 장치
JP2020127629A (ja) 画像処理装置
KR20210045599A (ko) 이동형 방사선 측정 시스템 및 이를 이용한 이동형 방사선 측정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5903863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250