JP2013123090A - 画像処理装置、撮像装置およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同一箇所を参照して圧縮されたブロックが再生時に目立たないようにすること。
【解決手段】画像処理装置は、動画の圧縮に用いられる動きベクトルを特定する動きベクトル特定部と、動画を構成する第1画像内の複数のブロックから動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、動画を構成する第2画像内から検出するブロック検出部と、一のブロックが検出された場合に、複数のブロックに対してノイズを付加するノイズ付加部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置およびプログラムに関する。
復号された動画像信号に、復号された動画像信号の輝度信号に応じて適応的にノイズを付加する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平8−163594号公報
フレーム相関を用いてブロック毎に圧縮する動画圧縮方式において、同一フレーム内の複数のブロックが、他フレームの同一ブロックを参照して圧縮される場合がある。この場合、参照されたブロックの画像成分が、複数のブロックの画像成分として強く現れる場合がある。例えば、ビットレートが低い場合等に、差分信号の符号量が大きく削減されてしまい、参照されたブロックの画像パターンに類似した画像パターンが同一フレーム内に沢山現れてしまう場合がある。動画を再生すると、類似したパターンを持つ箇所が目立ってしまう場合がある。
本発明の第1の態様においては、画像処理装置は、動画の圧縮に用いられる動きベクトルを特定する動きベクトル特定部と、動画を構成する第1画像内の複数のブロックから動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、動画を構成する第2画像内から検出するブロック検出部と、一のブロックが検出された場合に、複数のブロックに対してノイズを付加するノイズ付加部と、を備える。
本発明の第2の態様においては、撮像装置は、動画を撮像する撮像部と、上記画像処理装置と、を備える。
本発明の第3の態様においては、プログラムは、動画の圧縮に用いられる動きベクトルを抽出するステップと、動画を構成する第1画像内の複数のブロックから動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、動画を構成する第2画像内から検出するステップと、一のブロックが検出された場合に、複数のブロックに対してノイズを付加するステップと、をコンピュータに実行させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
撮像装置100のシステム構成図の一例を示す。 圧縮部180が有するブロック構成の一例を示す。 復号部182のブロック構成の一例を示す。 ノイズを付加する処理に関する機能等を説明するための模式図を示す。 マクロブロック数に対応するノイズ強度を説明する模式図を示す。 マクロブロックの位置分布に対応するノイズ強度を説明する模式図を示す。 連続するマクロブロックの数に対応するノイズ強度を説明する模式図を示す。 連続ブロック内の各ブロックに対するノイズ強度を説明する模式図を示す。 撮像装置100の起動から終了までの処理フローを示す。 動画撮影における動作フローの一例を示す。 付加するノイズの強度を決定する動作フローの一例を示す。 復号部182が復号処理をする場合の動作フローの一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、撮像装置100のシステム構成図の一例を示す。撮像装置100は、交換レンズ120およびカメラ本体130を備える。交換レンズ120は、レンズマウント接点121を有するレンズマウントを備え、カメラ本体130は、カメラマウント接点131を有するカメラマウントを備える。レンズマウントとカメラマウントが係合して交換レンズ120とカメラ本体130が一体化されると、レンズマウント接点121とカメラマウント接点131が接続される。撮像装置100は一眼レフレックスカメラとして機能する。
被写体光は、光軸に沿って撮影光学系としてのレンズ群122を透過して、撮像素子132の受光面に結像する。レンズMPU123は、レンズマウント接点121およびカメラマウント接点131を介してカメラMPU133と接続され、相互に通信を実行しつつ協働して交換レンズ120とカメラ本体130を制御する。例えば、レンズMPU123は、カメラMPU133と協働して、画角内に設定された少なくとも1つの焦点調節領域の被写体に合焦するようレンズ群122の焦点調節を行う。例えば、レンズMPU123は、フォーカスレンズモータを制御して、レンズ群122を構成するフォーカスレンズ群を移動させる。これにより、レンズ群122の焦点調節が行われる。
メインミラー150は、レンズ群122を通過した被写体光束を反射する。メインミラー150は、レンズ群122の光軸を中心とする被写体光束中に斜設される斜設状態と、被写体光束から退避する退避状態を取り得る。メインミラー150が斜設状態にある場合、反射された被写体光束は光学ファインダ部156に導かれて、ユーザに観察される。ユーザは、光学ファインダ部156を通じて撮影の構図等を設定することができる。
斜設状態におけるメインミラー150の光軸近傍領域は、ハーフミラーとして形成されており、入射される被写体光束の一部が透過する。透過した被写体光束は、サブミラー151で反射されて、合焦センサ142へ導かれる。合焦センサ142は、被写体光束を受光して位相差信号を出力する複数の光電変換素子列を有する。合焦センサ142は、被写体像の特定の領域に対応して設けられる複数の焦点調整領域のそれぞれにおいて、合焦状態、前ピン状態、後ピン状態を検出することができる。合焦センサ142は、前ピン状態、後ピン状態の場合には、合焦状態からのずれ量も検出することができるように構成されている。カメラMPU133は、合焦状態からのズレ量に基づき、被写体までの距離を検出することができる。レンズ群122の焦点状態は、カメラMPU133等の処理によって、位相差信号を相関演算することで特定される。レンズ群122が有するフォーカスレンズの目標位置は、カメラMPU133等の制御によって焦点状態に基づき決定され、カメラMPU133等の制御によって、決定された目標位置に向けてフォーカスレンズの位置が制御される。このように、レンズ群122は、位相差検出方式で焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。すなわち、メインミラー150がダウンし斜設状態にある場合、合焦センサ142からの出力を用いて、位相差検出方式で焦点状態を検出して焦点調節する。
メインミラー150が被写体光束から退避すると、サブミラー151はメインミラー150に連動して被写体光束から退避する。メインミラー150が退避状態にある場合、レンズ群122を通過した被写体光束は、撮像素子132の受光面に入射する。撮像素子132は、レンズ群122を通過した被写体光束により撮像する。撮像素子132は、撮像部として機能する。
撮像素子132は、受光面に形成された撮像用の光電変換素子群を有する。撮像用の光電変換素子群は、レンズ群122によって受光面に実質的に結像された被写体像を受光する。撮像素子132としては、例えばCMOSセンサ、CCDセンサ等の固体撮像素子を適用できる。撮像素子132は、被写体光束を受光することにより生じた蓄積電荷による画像信号としてのアナログ信号をA/D変換器134に供給する。A/D変換器134は、撮像素子132から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換して画像データとして出力する。撮像素子132は、カメラMPU133からの指示を受けた駆動部140により駆動される。
A/D変換器134が出力した画像データは、SDRAM136に記憶される。SDRAM136の少なくとも一部のメモリ領域は、撮像により生成された画像データを一時的に記憶するバッファ領域として使用される。撮像素子132が被写体光束で連続して撮像した場合、撮像により順次に生成される画像データはSDRAM136に順次に記憶される。例えば、被写体光束で連続して静止画を撮像することにより得られた複数の静止画の画像データが、SDRAM136に順次に記憶される。また、被写体光束で動画を撮像することにより得られた動画を構成する複数の画像の画像データが、SDRAM136に順次に記憶される。動画を構成する複数の画像の画像データのそれぞれをフレームと呼ぶ場合がある。
ASIC135は、SDRAM136に記憶された画像データを順次処理する。ASIC135は、画像処理機能に関連する回路を一つにまとめた集積回路であり、画像処理装置の一部として機能する。ASIC135は、SDRAM136の少なくとも一部のメモリ領域を画像処理用のワークエリアとして使用して画像処理を行う。ASIC135は、例えば、撮像素子132から出力されたベイヤ配列の離散的な画像データから、色補間処理により各画素で各色の色を持つ画像データを生成する。また、ASIC135は、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、輪郭強調処理等、予め定められた前処理を行う。
また、ASIC135は、画像データを、規格化された画像フォーマットの画像データに変換して出力する。例えば、ASIC135は、静止画の画像データを、JPEG規格に準拠した符号化形式で符号化された静止画データを生成するための画像処理を行う。また、ASIC135は、複数のフレームを、H.264、MPEG2等の規格に準拠した符号化方式で符号化された動画データを生成するための画像処理を行う。カメラMPU133は、ASIC135によって生成された静止画データ、動画データ等の画像データを、不揮発性の記録媒体の一例としての外部メモリ160に転送して記録させる。外部メモリ160としては、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを例示することができる。
ASIC135は、外部メモリ160への記録用に処理される画像データに並行して、表示用の画像データを生成する。生成された表示用の画像データは、表示制御部137の制御に従って表示画像信号に変換され、液晶ディスプレイ等の表示デバイスとしての表示部138に表示される。また、画像の表示と共に、もしくは画像を表示することなく、撮像装置100の各種設定に関する様々なメニュー項目も、表示制御部137の制御により表示部138に表示することができる。カメラMPU133は、表示制御部137を制御して、メニュー項目を表示部138に表示させる。
撮像装置100は、上記の画像処理における各々の要素も含めて、カメラMPU133により直接的または間接的に制御される。システムメモリ139は、電気的に消去・記憶可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュROM等により構成される。システムメモリ139は、撮像装置100の動作時に必要な定数、変数等の制御用のパラメータ、プログラム等を、撮像装置100の非動作時にも失われないように記憶している。カメラMPU133は、定数、変数、プログラム等を適宜SDRAM136に展開して、撮像装置100の制御に利用する。カメラ本体130内の、ASIC135、SDRAM136、システムメモリ139、表示制御部137、カメラMPU133、外部メモリ160は、バス等の接続インタフェース145により、相互に接続される。
操作入力部141は、ユーザによる設定操作等のユーザ操作を受け付ける。操作入力部141としては、電源スイッチ、レリーズボタン、動画撮影ボタン、各種操作ボタン、表示部138に一体に実装されたタッチパネル等を含む。カメラMPU133は、操作入力部141が操作されたことを検知して、操作に応じた動作を実行する。例えば、カメラMPU133は、レリーズボタンが操作された場合に、レリーズ動作を実行するよう撮像装置100の各部を制御する。例えば、カメラMPU133は、撮像モードが連写撮影モードに設定されている場合、連続撮影の一例としての連写撮影を実行するよう撮像装置100の各部を制御する。また、カメラMPU133は、動画撮影ボタンが操作された場合に、連続撮影の一例としての動画撮影を実行するよう撮像装置100の各部を制御する。また、カメラMPU133は、表示部138に組み込まれたタッチパネルが操作された場合に、表示部138に表示されたメニュー項目および操作内容に応じた動作をするよう、撮像装置100の各部を制御する。
カメラ本体130の各要素および外部メモリ160は、電源170から電力供給を受ける。電源170としては、カメラ本体130に対して着脱できる例えばリチウムイオン電池等の二次電池、系統電源等を例示することができる。カメラMPU133は、電源170の電源の状態を検出する。例えば、カメラMPU133は、電源170が二次電池であるか否かを判断する。カメラMPU133は、電源170が二次電池であると判断した場合、二次電池の残存容量を検出して、残存容量に応じて撮像装置100の各部を制御する。また、カメラMPU133は、電源170から撮像装置100の各部への電力供給を制御する。なお、二次電池は電池の一例であり、電池とは、実質的に充電することができない非充電式の電池を含む。
ASIC135は、圧縮部180、復号部182、および、ノイズ発生部184を有する。圧縮部180は、JPEG等の規格に準拠した符号化方式に従って、静止画の画像データを符号化する。また、圧縮部180は、H.264、MPEG2等の規格に準拠した符号化方式に従って、動画の画像データを符号化する。復号部182は、外部メモリ160から圧縮された画像像データを読み出して復号する。復号された画像データから、表示部138への表示用の画像データが生成される。
圧縮部180は、動きベクトルを探索して、フレーム間相関により動画のフレームを圧縮する。圧縮部180は、探索した動きベクトルに基づき、同一フレームの一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックを特定して、当該複数のマクロブロックに対してノイズを付加する。復号部182は、動画データを復号する場合に、復号により抽出した動きベクトルに基づき、同一フレームの一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックを特定して、当該複数のマクロブロックに対してノイズを付加する。なお、復号部182は、圧縮部180によりノイズが付加されずに圧縮された動画データに対して、ノイズを付加する処理を適用する。ノイズ発生部184は、圧縮部180および復号部182が付加するノイズを生成する。圧縮部180および復号部182が、フレームにノイズを付加することで、一の画像ブロックの画像成分が複数のマクロブロックに繰り返し現れることを抑制することができ、見た目の画質劣化を抑制することができる。
図2は、圧縮部180が有するブロック構成の一例を示す。ここでは、圧縮部180が有する機能ブロックのうち、動画を圧縮するための機能ブロックを取り上げて示す。圧縮部180は、動きベクトル探索部200、予測画像生成部210、差分処理部220、ノイズ付加部230、変換部240、量子化部250、可変長符号化部260、逆量子化部270、逆変換部272、加算処理部274、および、デブロッキング部280を含む。
圧縮対象の動画を構成する各フレームは順次に、圧縮対象のフレームとしてSDRAM136から動きベクトル探索部200および差分処理部220へ供給される。動きベクトル探索部200は、動画の圧縮に用いる動きベクトルを探索する。具体的には、動きベクトル探索部200は、圧縮対象のフレーム内の複数のマクロブロック毎に動きベクトルを探索する。予測画像生成部210は、動きベクトル探索部200が探索した動きベクトル、および、圧縮対象のフレームが参照するフレームである参照フレームに基づき、予測画像をマクロブロック毎に生成する。参照フレームは、圧縮対象のフレームを圧縮する前に既に圧縮部180において圧縮されており、当該フレームがローカル復号されて、SDRAM136に記憶されている。ローカル復号されたフレームは、SDRAM136に確保されたフレームメモリ領域に一時的に記憶される。
差分処理部220は、圧縮対象のフレームの各マクロブロックから、対応する予測画像を減算して、得られた差分画像を変換部240に供給する。変換部240は、マクロブロック毎に、差分画像にDCT変換等の直交変換を施す。H.264等の符号化方式で符号化する場合、変換部240は、差分画像に整数変換を施す。差分処理部220により得られた各マクロブロックの差分画像は、SDRAM136に一時的に記憶される。
ノイズ付加部230には、動きベクトル探索部200により探索された動きベクトルと、符号化対象のフレームの各マクロブロックの差分画像が供給される。ノイズ付加部230は、動きベクトル探索部200から供給された動きベクトルに基づいて、圧縮対象のフレーム内のマクロブロックのうち、同一の参照フレームの同一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックの有無を検出する。具体的には、ノイズ付加部230は、動きベクトル探索部200により探索された動きベクトルを用いて複数のマクロブロックから参照される一の画像ブロックを検出する。ノイズ付加部230は、当該複数のマクロブロックが検出された場合、当該複数のマクロブロックの差分画像に、ノイズ発生部184が発生したノイズを付加する。一例として、ノイズ付加部230は、異なる画像ブロックを参照する複数のマクロブロックには、ノイズを付加しない。なお、ノイズ付加部230は、輝度信号の差分画像にノイズを付加する。ノイズ付加部230は、色差信号の差分画像にはノイズを付加しない。ノイズ付加部230により処理された差分画像は、変換部240に供給される。
変換部240は、各マクロブロックの差分画像に、DCT変換等の直交変換を施す。H.264等に従って符号化する場合、変換部240は、各マクロブロックの差分画像に整数変換を施す。変換部240の処理により、差分画像は変換係数に変換されて、量子化部250に供給される。
量子化部250は、変換部240から供給された変換係数を量子化する。具体的には、量子化部250は、マクロブロックの各変換係数を、量子化テーブル中の対応する位置の量子化ステップ値で除算する。量子化部250により、フレームに対して不可逆圧縮が行われる。量子化部250は、量子化ステップ値を制御することにより、発生する符号量を制御する。例えば、量子化部250は、圧縮部180から出力される符号化後の符号量が予め定められた目標符号量に適合するように、量子化ステップ値を調節する。可変長符号化部260は、動きベクトル探索部200から供給された動きベクトルとともに、量子化部250による量子化後の量子化データに可変長符号化を施す。可変長符号化部260から出力された1フレームの符号化済みデータはSDRAM136に記憶される。符号化済みフレームの集合としての動画データは、SDRAM136から外部メモリ160に転送されて記録される。なお、ノイズ付加部230によりノイズが付加されたか否かを示す情報が、タグ情報等の付帯情報として動画データに付帯されて外部メモリ160に記録されてよい。
本圧縮対象のフレームが他のフレームを圧縮する場合に参照フレームとして使用される場合は、量子化部250により量子化された変換係数は、逆量子化部270、逆変換部272、加算処理部274およびデブロッキング部280を含む機能ブロックにより、ローカル復号される。具体的には、逆量子化部270は、量子化部250で量子化に用いられた量子化ステップ値を用いて、変換係数に逆量子化を施す。逆変換部272は、逆量子化で得られた変換係数に対して、変換部240で適用した変換処理の逆変換を行い、各マクロブロックの差分画像を生成する。加算処理部274は、逆変換部272における逆変換で得られた各マクロブロックの差分画像と、動きベクトル探索部200で探索された動きベクトルで動き補償された参照フレームの画像ブロックとを加算する。デブロッキング部280は、加算処理部274における加算処理で得られたフレームに対してブロック・ノイズを低減するデブロッキングフィルタを適用する。デブロッキング部280により処理されたフレームは、参照フレームとしてフレームメモリに一時的に記憶される。フレームメモリに記憶された参照フレームは、前述したように、動きベクトル探索部200における動きベクトルの探索、および、予測画像生成部210における予測画像の生成に使用される。
図3は、復号部182のブロック構成の一例を示す。ここでは、復号部182が有する機能ブロックのうち、動画データを復号するための機能ブロックを取り上げて示す。復号部182は、可変長復号部300、動きベクトル抽出部310、逆量子化部320、逆変換部330、加算処理部340、予測画像生成部350、および、デブロッキング部360、ノイズ付加部370を含む。
復号対象の動画を構成する符号化された各フレームは順次に、復号対象のフレームとしてSDRAM136から可変長復号部300へ供給される。可変長復号部300は、復号対象のフレームに可変長復号を施す。可変長復号部300における可変長復号により、動画データは量子化後の変換係数、動きベクトル等に復号される。逆量子化部320は、圧縮時に量子化に適用された量子化ステップ値を適用いて、変換係数に逆量子化を施す。逆変換部330は、逆量子化後の変換係数に対して、圧縮時に適用された変換処理の逆変換を行い、各マクロブロックの差分画像を生成する。
動きベクトル抽出部310は、可変長復号部300により復号された復号データから各マクロブロックの動きベクトルを抽出して、予測画像生成部350およびノイズ付加部370に供給する。予測画像生成部350は、動きベクトル抽出部310から供給された動きベクトル、および、SDRAM136に記憶された参照フレームから、各マクロブロックの予測画像を生成する。
加算処理部340は、逆変換部330における逆変換で得られた各マクロブロックの差分画像と、動きベクトル抽出部310で抽出された動きベクトルで動き補償された参照フレームの画像ブロックとを加算する。デブロッキング部360は、加算処理部274における加算処理で得られた復号フレームに対してブロック・ノイズを低減するデブロッキングフィルタを適用する。デブロッキング部280で処理された復号フレームは、ノイズ付加部370に供給される。
ノイズ付加部370は、抽出された動きベクトルを用いて複数のブロックから参照される一の画像ブロックを検出する。具体的には、ノイズ付加部370は、動きベクトル抽出部310から供給された動きベクトルに基づいて、同一の参照フレームの同一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックを検出する。ノイズ付加部370は、同一の参照フレームの同一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックが検出された場合、当該複数のマクロブロックの画像領域にノイズ発生部184が発生したノイズを付加する。一例として、ノイズ付加部370は、異なる画像ブロックを参照する複数のマクロブロックには、ノイズを付加しない。また、ノイズ付加部370は、輝度信号にノイズを付加する。ノイズ付加部370は、色差信号にはノイズを付加しない。なお、復号対象のフレームが圧縮部180においてノイズが付加されたフレームである場合、ノイズ付加部370はノイズを付加しない。
ノイズ付加部370により処理されたフレームは、SDRAM136に復号フレームとしてSDRAM136に記憶される。デブロッキング部360によりデブロッキングフィルタが適用されたフレームは、上述した動き補償された画像ブロックの生成に用いられるべく、SDRAM136に確保されたフレームメモリに記憶される。
図4は、ノイズを付加する処理に関する撮像装置100の機能および動作を説明するための模式図を示す。参照フレーム401は、フレーム間相関を用いて圧縮する場合に、参照されるフレームである。参照フレーム401は、例えばIフレーム、Pフレームである。処理フレーム402は、フレーム間相関を用いて圧縮されるフレームである。例えば、処理フレーム402は、Pフレーム、Bフレームである。デコードフレーム403は、圧縮された処理フレームを復号した復号後のフレームである。
ここでは、説明を簡単にするために、参照フレーム401のマクロブロック410a〜410eの画像領域の画像は、マクロブロック410f〜410jの画像領域の画像と一致しているとする。また、処理フレームのマクロブロック420a〜420eの画像領域には、参照フレーム401のマクロブロック410a〜410eの画像領域に撮像された被写体と同一被写体が撮影されているとする。また、処理フレームのマクロブロック420f〜420jの画像領域には、参照フレーム401のマクロブロック410f〜410jの画像領域に撮像された被写体と同一被写体が撮影されているとする。
同一被写体を撮影した場合でも、ノイズ、小さなブレ等が原因で、入力画像の全ピクセルが完全に一致する可能性は非常に低い。また、参照フレームは圧縮後にローカル復号されたフレームであるので、入力フレームの全ピクセルが完全に一致していたとしても、全ピクセルが完全に一致する可能性は非常に低い。マクロブロック420a〜420eはそれぞれ参照フレーム401のマクロブロック410a〜410eを参照して圧縮される。マクロブロック420a〜420eがそれぞれ参照するマクロブロック410a〜410eは、参照フレーム401における対応する位置の近傍に存在する画像ブロックの中から、最も類似した画像ブロックを探索することで決定される。ビットレートが非常に低く、差分画像の符号量が量子化等で大きく削減された場合でも、デコードフレーム403の画像領域432には、参照フレームのマクロブロック410a〜410eの画像領域の像が現れる。
ここで、処理フレーム402のマクロブロック420f〜420iについては、最も類似した画像ブロックを探索することで、同一のマクロブロック410fが参照するマクロブロックとして探索される。ビットレートが非常に低く、差分画像の符号量が量子化等で大きく削減されると、デコードフレーム403のマクロブロック430f〜430iには、参照フレームのマクロブロック410fの画像成分が強く現れる。このように同一のパターンが複数のマクロブロックに現れると、動画を見る人の目にはそのパターンが目立って見えてしまう。また、マクロブロックのブロック境界が目立って見えてしまう。
撮像装置100によると、ノイズ付加部230は、同一のマクロブロック410fを参照するマクロブロック420g〜420iにノイズを付加する。本図において、マクロブロック420g〜420iに対応するマクロブロック440g〜440iにノイズを含むノイズデータ404を付加した場合のデコードフレーム405を模式的に示す。デコードフレーム405のマクロブロック450g〜450iはノイズを含むものとなるが、デコードフレーム405に模式的に示されるように、同一パターンやブロック境界が目立って見えてしまうことを抑制することができる。例えばピクセル値が8ビットで表される場合、下位2ビット分の振幅のノイズを付加する。例えば、ピクセル値として、−3〜+3の幅で変化するノイズを付加する。ノイズ付加部230は、ピクセル毎にノイズを加重してよい。
なお、ノイズ付加部230は、複数のブロックのうちの一部のブロックに対して、他のブロックとは異なるノイズを付加してよい。特に、ノイズ付加部230は、複数のマクロブロックのうち位置が連続するマクロブロックに対して、互いに異なるノイズを付加してよい。
ノイズとしては、疑似乱数に基づくランダムノイズを例示することができる。例えば、ノイズ発生部184は、動画の圧縮を開始する場合に、特定のシード値で初期化された後、一連の動画の圧縮が完了するまでの間、初期化されずに乱数値を連続的に発生する。ノイズ付加部230は、ノイズ発生部184から供給された乱数値を、マクロブロック内の複数のピクセルに予め定められた順で加算する。他のマクロブロックにも、ノイズ発生部184から供給される乱数値をピクセルに加算していく。これにより、ノイズ付加部230は、各マクロブロックに実質的に異なるノイズを付加することができる。このため、マクロブロックに同一パターンのノイズが付加されることを抑制することができ、付加したノイズが目立って見えてしまうことを未然に防ぐことができる。なお、マクロブロック毎に異なるシード値で初期化して発生させた乱数値をノイズとして付加することで、マクロブロック毎に異なるノイズを付加してもよい。
なお、ノイズ付加部230は、マクロブロックの全ピクセルにノイズを付加してよく、一部のピクセルにノイズを付加してもよい。例えば、ノイズ付加部230は、予め定められたピッチでノイズを付加してよい。後述するように、ノイズ付加部230は、付加するノイズ強度をマクロブロック毎に異ならせる。例えば、ノイズ付加部230は、位置が連続する複数のブロックに対して、位置の順でノイズ強度を変化させたノイズを付加する。ノイズ強度は、上述したノイズの振幅を指標とすることができる。また、ノイズ強度は、ノイズをピクセルに加重するピッチを例示することができる。例えば、1ピクセルおきに付加する場合より、2ピクセルおきに付加する場合の方が、ノイズ強度が大きいとみなすことができる。ノイズ強度を、上述したノイズの振幅およびピッチの組み合わせで調節されてよいことは言うまでもない。
なお、ノイズ付加部230は、動きベクトルに基づく予測画像との間のマクロブロックの差分値が予め定められた値より小さいマクロブロックに対してノイズを付加せず、マクロブロックの差分値が予め定められた値以上のマクロブロックに対してノイズを付加する。マクロブロックの差分値としては、差分画像のマクロブロック内での加算値を例示することができる。本図の例では、ノイズ付加部230は、マクロブロック410fを参照するマクロブロック420f〜420iのうち、マクロブロック420fにはノイズを付加しない。予測画像との間の差分値が小さい場合は、画像内容が本当に類似している可能性が高い。したがって、参照する画像領域との間の差分値が予め定められた値より小さい場合は、ノイズを付加しないことで、画像内容が本当に類似した画像にノイズが付加される可能性を低減することができる。また、処理フレーム402の全体にノイズを付加するのではなく、マクロブロック420f〜420i等の一部のマクロブロックに対してノイズを付加するので、ノイズを付加することで符合量が著しく増加することを防ぐことができる。
ここでは、参照する画像ブロックの位置によってデコード後の見え方が変わってしまうことを分かり易く説明するべく、同一の被写体が撮影された場合を取り上げて説明した。自然画においては、マクロブロック420a〜420eのように、各マクロブロックが参照する位置はばらばらになる場合が多い。しかし、処理フレームと参照フレームとで画像無いように乖離があると、複数のマクロブロックが同一画像ブロックを参照する可能性が高まる。また、芝生、地面等のように微細なパターンを持つ被写体を撮像した場合、少しの違いで同一画像ブロックを参照する可能性が高まる。また、線状、格子状等、幾何学的な模様が多い被写体を撮像した場合も、同一画像ブロックが複数のマクロブロックから参照する可能性が高まる。これは、動きベクトルの探索が、処理対象のマクロブロックとの差分が最小となる画像ブロックを探索することで行われるためである。いずれにしても、処理フレームと参照フレームとで画像内容に乖離がある場合や、被写体が微細なパターン、特定パターンを持つ場合等に、複数のマクロブロックが同一画像ブロックを参照することとなる場合がある。動きベクトルが上手く探索されなかった場合も同様である。
ここでは説明を分かり易くすることを目的として、参照される画像ブロックは、マクロブロックに対応するとした。つまり、参照される画像ブロックは、マクロブロックとブロック境界が一致するとした。しかし、動きベクトルはピクセル単位またはサブピクセル精度で探索され得る。したがって、参照される画像ブロックはマクロブロックとブロック境界が一致しなくてよいことは言うまでもない。また、位置が完全に同一の画像ブロックだけでなく、多少位置ずれした画像ブロックを、同一の画像ブロックとしてみなすことができる。例えば、複数のマクロブロックがそれぞれ参照する画像ブロックの位置の差が予め定められた値以下である場合、当該複数のマクロブロックは同一の画像ブロックを参照するとみなしてよい。位置の差は、マクロブロックサイズに応じて決定されてよい。例えば、マクロブロックサイズが16×16ピクセルである場合、予め定められた値として4ピクセルを採用してよい。撮像装置100の説明において、同一の画像ブロックを参照する複数のマクロブロックを、特定領域参照ブロックと総称する場合がある。
なお、本図では、フレームを圧縮する場合を取り上げて説明したが、動画を復号する場合も同様、特定領域参照ブロックにノイズを付加することができる。例えば、ノイズ付加部370は、復号対象の処理フレームを復号することで抽出された動きベクトルに基づいて、特定領域参照ブロックを特定することができる。そして、ノイズ付加部370は、復号してフレーム内の特定領域参照ブロックに対応する画像領域にノイズを付加すればよい。すなわち、動きベクトル探索部200および動きベクトル抽出部310は、動画の圧縮に用いられる動きベクトルを特定する動きベクトル特定部の一例である。また、ノイズ付加部230およびノイズ付加部370は、動画を構成する第1画像内の複数のマクロブロックから動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、動画を構成する第2画像内から検出し、当該一のブロックが検出された場合に、複数のブロックに対してノイズを付加するノイズ付加部の一例である。なお、マクロブロックおよび画像ブロックは、画像領域内の一部を占めるブロックの一例である。したがって、撮像装置100の機能および動作を、ブロック単位で処理される種々の符号化方式に適用することができる。
図5は、特定領域参照ブロックのマクロブロック数に応じてノイズ強度を調整する処理を説明する模式図を示す。本例において、フレーム501では、マクロブロック510aおよび510bが、同一フレーム内の同一の画像ブロックを参照する。また、フレーム502では、マクロブロック520a〜520cの3個のマクロブロックが、同一フレーム内の同一の画像ブロックを参照する。また、フレーム503では、マクロブロック530a〜530dの4個のマクロブロックが、同一フレーム内の同一の画像ブロックを参照する。
ノイズ付加部230は、3以上のマクロブロックが検出された場合に、マクロブロックの数に応じて、段階的に高いノイズ強度を決定する。例えば、特定領域参照ブロックのマクロブロック数が0〜2である場合は、ノイズ強度を0に決定する。ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が3である場合は、ノイズ強度を1に決定し、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が4である場合は、ノイズ強度を2に決定する。
このように、特定領域参照ブロックが検出されない場合には、ノイズ付加部230はノイズを付加しない。また、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が予め定められた値未満である場合、当該特定領域参照ブロックに対してはノイズを付加しない。ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が予め定められた値以上である場合、当該特定領域参照ブロックに対してノイズを付加する。このように、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれるブロック数が多いほど、大きいノイズ強度を決定する。
なお、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が、当該予め定められた値以上であり、かつ、予め定められたマクロブロック数の上限値以下である場合、当該マクロブロック数が多いほど大きいノイズ強度を決定してよい。特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数が予め定められたマクロブロック数の上限値を超える場合、ノイズ強度として予め定められたノイズ強度の上限値を適用してよい。
システムメモリ139には、マクロブロック数に対応づけてノイズ強度が記憶されている。ノイズ強度は、撮像装置100を制御するためのパラメータとして、当該マクロブロックの数に対応づけて記憶されてよい。ノイズ付加部230は、検出した特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数をカウントして、得られたマクロブロック数に対応づけて記憶されているノイズ強度を、当該マクロブロックに対するノイズ強度として決定する。また、システムメモリ139には、ノイズ強度に対応づけて、ノイズの振幅およびピッチの組み合わせが記憶されている。ノイズ付加部230は、決定したノイズ強度に対応づけて記憶されているノイズの振幅およびピッチの組み合わせに従ってノイズを付加してよい。
このように、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれる複数のブロックの数が多いほど、当該複数のブロックに対して強度が大きいノイズを付加する。特定領域参照ブロックに対してノイズを付加しない場合、特定領域参照ブロックのマクロブロック数が多くなるほど、同一パターンが人の目に認識され易くなる。しかし、特定領域参照ブロックのマクロブロック数が多いほど強いノイズを付加することで、同一パターンとして認識されにくくすることができる。
なお、第1の画像ブロックを参照する第1の特定領域参照ブロックと、第2の画像ブロックを参照する第2の特定領域参照ブロックが存在する場合、ノイズ付加部230は、第1の特定領域参照ブロックおよび第2の特定領域参照ブロックのそれぞれについて、独立にノイズ強度を決定してよい。例えば、ノイズ付加部230は、第1の特定領域参照ブロックに対するノイズ強度を、第1の特定領域参照ブロックに属するマクロブロックの数に基づき決定して、第2の特定領域参照ブロックに対するノイズ強度を、第2の特定領域参照ブロックに属するマクロブロックの数に基づき決定してよい。このように、特定領域ブロックが複数存在する場合、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックのそれぞれに対するノイズ強度を、それぞれに属するマクロブロックの数に基づき決定してよい。
図6は、特定領域参照ブロックの位置分布に応じてノイズ強度を調節する処理を説明する模式図を示す。ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれる複数のマクロブロックの位置にけるばらつきが大きいほど、小さいノイズ強度を決定する。例えば、本図において、フレーム601において、マクロブロック610a〜610fが特定領域参照ブロックとして検出され、フレーム602において、マクロブロック620a〜620fが特定領域参照ブロックとして検出されたとする。マクロブロック620a〜620fよりも、マクロブロック610a〜610fの方が、マクロブロックの位置のばらつきが大きい。したがって、ノイズ付加部230は、マクロブロック610a〜610fに対するノイズ強度として、マクロブロック620a〜620fに対するノイズ強度より大きい値を決定する。
位置のばらつきとしては、一例として、位置の分散を指標として適用できる。システムメモリ139には、位置の分散に対応づけてノイズ強度が記憶されている。当該位置の分散に対応するノイズ強度は、撮像装置100を制御するためのパラメータとして記憶されてよい。ノイズ付加部230は、検出した特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックの位置の分散を算出して、算出した位置の分散に対応づけて記憶されているノイズ強度を、当該マクロブロックに対するノイズ強度として決定する。
なお、ノイズ付加部230は、図5に関連して説明したマクロブロック数に対応するノイズ強度と、図6に関連して説明した位置分布に対応するノイズ強度の少なくとも一方に基づいて、特定領域参照ブロックに含まれる全体のマクロブロックに対するノイズ強度を決定してよい。例えば、ノイズ付加部230は、マクロブロック数に対応するノイズ強度と位置分布に対応するノイズ強度とを加算した値を、特定領域参照ブロックに含まれる全体のマクロブロックに対するノイズ強度として決定してよい。例えば、マクロブロック数に対応するノイズ強度が2であり、位置分布に対応するノイズ強度が3である場合、全体のマクロブロックに対するノイズ強度として4を適用してよい。なお、ノイズ付加部230は、マクロブロック数に対応するノイズ強度と位置分布に対応するノイズ強度とを重みづけ加算して、特定領域参照ブロックに含まれる全体のマクロブロックに対するノイズ強度を決定してよい。他にも、ノイズ付加部230は、マクロブロック数に対応するノイズ強度および位置分布に対応するノイズ強度のうち、最大のノイズ強度を、特定領域参照ブロックに含まれる全体のマクロブロックに対するノイズ強度として決定してもよい。
本図に関連して説明したように、ノイズ付加部230は、特定領域参照ブロックに含まれる複数のブロックの位置のばらつきが大きいほど、当該複数のブロックに対して強度が小さいノイズを付加する。具体的には、ノイズ付加部230は、当該複数のブロックの位置の分散が大きいほど、当該複数のブロックに対して強度が小さいノイズを付加する。
図7は、位置が連続するマクロブロック数に応じてノイズ強度を調整する処理を説明する模式図を示す。フレーム701から検出された特定領域参照ブロックに含まれる各マクロブロックは、他のフレーム内の画像ブロック700に対応する位置の画像ブロックを参照する。本例において、当該特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックは、連続ブロック710a〜710dのいずれかに属する。連続ブロック710aには、2個のマクロブロックが属する。連続ブロック710bには、3個のマクロブロックが属する。連続ブロック710cおよび710dには、4個のマクロブロックが属する。
ノイズ付加部230は、3以上のマクロブロックが属する連続マクロブロックに対して、連続するマクロブロックの数に応じて段階的に高いノイズ強度を決定する。例えば、属するマクロブロックの数が0〜2である場合は、当該連続マクロブロックに対するノイズ強度として0を決定する。ノイズ付加部230は、3個のマクロブロックが属する連続ブロック710bには、ノイズ強度を1に決定する。ノイズ付加部230は、4個のマクロブロックが属する連続ブロック710cおよび710dに対するノイズ強度として2を決定する。このように、ノイズ付加部230は、予め定められた個数以上のマクロブロックが属する連続ブロックに対して、ノイズを付加する。特に、ノイズ付加部230は、属するブロック数が多いほど、大きいノイズ強度を決定してよい。
なお、ノイズ付加部230は、属するマクロブロックの数が上記予め定められた個数以上であり、かつ、属するマクロブロックの数が予め定められた上限値以下である連続ブロックに対して、属するマクロブロック数が多いほど大きいノイズ強度を決定してよい。属するマクロブロックの数が予め定められたマクロブロック数の上限値を超える場合、ノイズ強度として予め定められたノイズ強度の上限値を適用してよい。
システムメモリ139には、連続ブロックに属するマクロブロックの数に対応づけてノイズ強度が記憶されている。当該マクロブロックの数に対応するノイズ強度は、撮像装置100を制御するためのパラメータとして記憶されてよい。ノイズ付加部230は、連続ブロックに属するマクロブロックの数をカウントして、得られたマクロブロックの数に対応づけて記憶されているノイズ強度を、当該連続ブロックに対するノイズ強度として決定する。
連続ブロックに対してノイズを付加しない場合、連続ブロックに属するマクロブロック数が多くなるほど、同一パターンが人の目に認識され易くなる。しかし、属するマクロブロックの数がより多い連続ブロックに対してより強いノイズを付加することで、同一パターンとしてより認識されにくくすることができる。
なお、ノイズ付加部230は、図5および図6に関連して説明した特定領域参照ブロックに含まれる全体のマクロブロックに対するノイズ強度と、図7に関連して説明した連続ブロック毎に決定したノイズ強度とを考慮して、連続ブロックのそれぞれに対するノイズ強度を決定してよい。例えば、ノイズ付加部230は、全体のマクロブロックに対するノイズ強度と、連続ブロックのそれぞれに対するノイズ強度とを加算した値を、連続ブロックのそれぞれに対するノイズ強度として決定してよい。例えば、全体のマクロブロックに対するノイズ強度が4である場合、3個のマクロブロックが属する連続ブロックにはノイズ強度として5を適用し、4個のマクロブロックが属する連続ブロックにはノイズ強度として6を適用してよい。なお、ノイズ付加部230は、全体のマクロブロックに対するノイズ強度と、属するマクロブロック数に応じて決定した連続ブロックのそれぞれに対するノイズ強度とを重みづけ加算して、連続ブロックのそれぞれに対するノイズ強度を決定してもよい。
図8は、連続ブロック内の各ブロックに対するノイズ強度を調整する処理を説明する模式図を示す。フレーム801から検出された特定領域参照ブロックに含まれる各マクロブロックは、他のフレーム内の画像ブロック800に対応する位置の画像ブロックを参照する。本例において、当該特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックは、連続ブロック810a〜810eのいずれかに属する。本図において、各連続ブロック810に属するマクロブロック内の数値は、それぞれのマクロブロックに適用されるノイズ強度を示す。本図に関連して説明するように、ノイズ付加部230は、位置が連続する複数のマクロブロックに対して、位置の順でノイズ強度を変化させたノイズを付加する。
ノイズ付加部230は、画像ブロック800からより離れた位置にあるマクロブロックに、より大きいノイズ強度を適用する。例えば、本図において、連続ブロック810aは画像ブロック800の右方に連続する。ノイズ付加部230は、連続ブロック810a内のマクロブロックについて、より右方に位置するマクロブロックに対して、より大きいノイズ強度を決定する。また、連続ブロック810bは、画像ブロック800の位置から上方向に連続する。ノイズ付加部230は、連続ブロック810b内のマクロブロックについて、より上方に位置するマクロブロックに対して、より大きいノイズ強度を決定する。また、連続ブロック810cは、画像ブロック800の上方の位置を中心として左右に連続する。ノイズ付加部230は、連続ブロック810c内の上方に位置するマクロブロックに対するノイズ強度として1を決定し、より左方または右方に位置するマクロブロックに対して、より大きいノイズ強度を決定する。このように、ノイズ付加部230は、画像ブロック800の位置からの距離に応じて、各マクロブロックに対するノイズ強度を決定する。
また、連続ブロック810dは、画像ブロック800の左斜め下の位置に存在する。ノイズ付加部230は、画像ブロック800の位置からの距離に応じてノイズ強度を設定する。例えば、最も近い右上のマクロブロックには、ノイズ強度として1を決定する。連続ブロック810に属する4個のマクロブロックのうち、右上のマクロブロックの次に画像ブロック800に近いマクロブロックは、左上のマクロブロックおよび右下のマクロブロックである。これら左上および右下のマクロブロックは、画像ブロック800からの距離は等しい。しかし、ノイズ付加部230は、それぞれのマクロブロックに対して異なるノイズ強度を決定してよい。本例においては、左上のマクロブロックのノイズ強度として2を決定し、右下のマクロブロックに対して3を決定する。そして、ノイズ付加部230は、左下のマクロブロックに対するノイズ強度として4を決定する。このように、連続マクロブロックにおいて、近接するマクロブロックには異なるノイズ強度を適用することで、ノイズが人の目に認識されにくくすることができる。
システムメモリ139には、参照する画像ブロックからの距離に対応づけてノイズ強度が記憶されている。当該距離に対応するノイズ強度は、撮像装置100を制御するためのパラメータとして記憶されてよい。ノイズ付加部230は、連続ブロックに属するマクロブロックのそれぞれについて参照する画像ブロックからの距離を算出して、得られた距離に対応づけて記憶されているノイズ強度を、当該連続ブロックに属する各マクロブロックに対するノイズ強度として決定する。
本図に関連して説明した処理によれば、参照する画像ブロックから遠いほどノイズ強度を大きくすることができる。比較的に近い位置の画像ブロックを参照する場合、本当に類似した画像内容となる被写体の像である可能性が高い。しかし、比較的に遠い位置の画像ブロックを参照するマクロブロックは、符号量を削減することを目的に画像ブロックを探索した結果である可能性が高い。したがって、参照する画像ブロックから遠いほどノイズ強度を大きくすることで、本当に類似した画像内容を持つマクロブロックに対して強いノイズを付加してしまう可能性を低減することができる。
なお、ノイズ付加部230は、図7に関連して説明した連続ブロック毎に決定したノイズ強度と、図8に関連して説明した画像ブロックからの距離に基づき決定したノイズ強度とを考慮して、連続ブロックに属するマクロブロックのそれぞれに対するノイズ強度を決定してよい。例えば、ノイズ付加部230は、連続ブロック毎に決定したノイズ強度と、属するマクロブロックのそれぞれに対して決定したノイズ強度とを加算した値を、連続ブロックに属するマクロブロックに対するノイズ強度として決定してよい。例えば、ノイズ強度として5が決定された連続ブロックにおいて、距離に基づくノイズ強度として1が決定されたマクロブロックにはノイズ強度として6を適用し、距離に基づくノイズ強度として2が決定されたマクロブロックにはノイズ強度として7を適用してよい。なお、ノイズ付加部230は、連続ブロックに対するノイズ強度と属するマクロブロックのそれぞれに対して決定したノイズ強度とを重みづけ加算して、マクロブロックのそれぞれに対するノイズ強度を決定してもよい。
図9は、撮像装置100の起動から終了までの処理フローを示す。本フローは、操作入力部141の一部としての電源ボタンがONされた場合に、開始される。本フローは、カメラMPU133が主体となって撮像装置100の各部を制御することにより実行される。
ステップS900において、カメラMPU133は、初期設定を開始する。例えば、カメラMPU133は、撮像装置100を制御するための各種パラメータ等を、システムメモリ139からSDRAM136に展開する。また、カメラMPU133は、例えば撮像モードスイッチ等を含む操作入力部141の状態、および、展開された各種パラメータに基づき、撮像装置100の各部の動作条件を設定する。例えば、カメラMPU133は、撮像モードスイッチの位置に応じて、撮像モードを設定する。また、撮像モードに応じて、撮像条件や画像処理条件を設定する。例えば、撮像モードとしては、人物撮影に適した人物撮影モード、動物撮影に適した動物撮影モード、風景撮影に適した風景撮影モード等を例示することができる。また、カメラMPU133は、撮像装置100を制御するための上述したノイズ付加に関するパラメータに従って、ASIC135がノイズ付加処理を実行する場合の動作条件を設定する。
続いて、ステップS902において、設定情報を表示部138に表示する。例えば、カメラMPU133は、撮像モード、撮像条件および画像処理条件等、各種動作条件の設定を実行する情報を、アイコン表示の種々の形式で表示部138に表示させる。
続いて、ステップS904において、カメラMPU133は、操作入力部141に対するユーザ操作に基づき、ユーザ指示を特定する。ユーザ指示が諸設定を実行する指示である場合、カメラMPU133が主体となって、指示された設定処理を行う(ステップS906)。設定処理としては、撮像モードを設定する処理、撮像条件を設定する処理、画像処理条件を設定する処理、動画撮影におけるフレームレートを設定する処理等を例示することができる。また、設定処理として、ユーザ操作に基づき、上述したノイズ付加処理を適用するか否かを指定する処理を例示することができる。
ステップS904において、ユーザ指示が撮像実行に関する指示であると判断された場合、撮像実行に関する処理を行う(ステップS912)。撮影実行に関する指示としては、ライブビューボタン、動画撮影ボタン、レリーズボタンに対する操作等を例示することができる。ステップS904におけるユーザ指示が画像の再生を実行する指示である場合、再生処理を実行する(ステップS922)。再生処理としては、外部メモリ160に記録された静止画および動画等をサムネイル表示する処理、ユーザにより指示された画像を表示する処理等を例示することができる。
ステップS904においてユーザ指示がない場合は、環境光を測光する測光処理を行う(ステップS932)。例えば、環境光の測光結果に基づき適正露出値を決定する。本測光処理は一定の時間間隔で実行され、現在の適正露出値が決定される。ステップS932で決定した現在の露出値を示す情報は、表示部138にリアルタイムに表示され、ユーザに提示される。
ステップS906、ステップS912、ステップS922、ステップS932の処理が完了すると、ステップS908に進み、電源をOFFするか否かを判断する。例えば、電源ボタンがOFF位置に切り替えられた場合や、電源がONされてから予め定められた期間、ユーザ指示無しの状態が継続した場合等に、電源をOFFすると判断する。電源をOFFすると判断した場合は動作を終了し、電源をOFFしないと判断した場合はステップS904に処理を移行させる。
図10は、動画撮影における動作フローの一例を示す。本例では、ステップS912の一部の処理として、動画撮影が指示された場合の動作フローを示す。本フローは、動画撮影ボタンが押し込まれた場合に、開始される。
ステップS1002において、カメラMPU133が撮像装置100の各部に動画撮影を指示することにより、動画撮影が開始される。動画撮影が開始されると、SDRAM136にフレームが順次に取り込まれる。
ステップS1004において、ASIC135は、圧縮対象のフレームを取り込む。ステップS1006において、動きベクトル探索部200は、マクロブロック毎に動きベクトルを探索する。ステップS1008において、差分処理部220が、圧縮対象のフレームの各マクロブロックと、予測画像生成部210が生成した対応する予測画像との間の差分処理により、差分画像を生成する。
ステップS1010において、ノイズ付加部230は、各マクロブロックの動きベクトルおよび各マクロブロックの差分値に基づいて、ノイズを付加するべきマクロブロックを特定するとともに、付加するノイズの強度を算出する。ノイズ強度を算出する具体的な処理については、図11に関連して説明する。ステップS1012において、ノイズ付加部230は、ステップS1010において算出したノイズ強度に従って、差分画像にノイズを付加する。例えば、ノイズ付加部230は、上述したノイズの振幅、ノイズを適用するピクセルのピッチ等、付加するノイズ強度を調節する指標値を、ノイズ強度に基づき選択し、選択した指標値に従ってノイズを付加してよい。続いて、各マクロブロックの差分画像を変換部240が直交変換し(ステップS1014)、得られた変換係数を量子化部250が量子化し(ステップS1016)、量子化された変換係数を可変長符号化部260が動きベクトルとともに可変長符号化する(ステップS1018)。
ステップS1020において、圧縮対象のフレームが後の圧縮処理で参照される可能性があるか否かを判断する。例えば、圧縮対象のフレームがPフレームである場合に、参照される可能性があると判断する。参照されるフレームである場合、ローカル復号を開始する(ステップS1022)。具体的には、量子化された画像に対して、逆量子化部270による逆量子化、逆変換部272による逆変換、加算処理部274による加算処理、デブロッキング部280によるデブロッキング処理が適用され、フレームメモリに記憶される。続いて、ステップS1024に処理を進める。ステップS1020の判断において、圧縮対象のフレームが後の圧縮処理で参照される可能性がないと判断された場合は、ローカル復号をせずにステップS1024に処理を進める。
ステップS1024において、圧縮対象のフレームを全て処理したかを判断する。例えば、動画撮影ボタンが再度押し込まれて動画撮影が終了し、かつ、圧縮対象のフレームを全て圧縮したか否かを判断する。圧縮対象のフレームを全て処理した場合、本フローを終了する。圧縮対象のフレームを全て処理していない場合には、ステップS1004に処理を移行する。
図11は、付加するノイズの強度を決定する動作フローの一例を示す。本フローは、図10のステップS1010の詳細な処理フローの一例である。
本フローが開始されると、ステップS1102において、ノイズ付加部230は、動きベクトル探索部200により探索された動きベクトルに基づき、複数のマクロブロックから参照される一の画像ブロックを検出する。ここで、ノイズ付加部230は、動きベクトルおよび差分画像に基づき、差分画像の差分値が予め定められた値以下である複数のマクロブロックから参照される一の画像ブロックを検出する。そして、ノイズ付加部230は、当該一の画像ブロックを参照する特定領域参照ブロックを選択する。
ステップS1104において、ノイズ付加部230は、選択した特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックの数をカウントする。ステップS1106において、マクロブロックの位置分布を算出する。例えば、マクロブロックの位置の分散値を算出する。ステップS1108において、特定領域参照ブロックの全体のマクロブロックに対するノイズ強度を決定する。例えば、図5および図6に関連して説明したように、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロック数に対応するノイズ強度と、ステップS1106で算出した分散に対応するノイズ強度とに基づき、特定領域参照ブロックの全体のマクロブロックに対するノイズ強度を決定する。
ステップS1110において、特定領域参照ブロックのうち、位置が連続するマクロブロックが属する連続ブロックを一つ選択する。ステップS1112において、当該連続ブロックに属するマクロブロック数をカウントする。ステップS1114において、当該連続ブロックに対するノイズ強度を算出する。例えば、図7に関連して説明した手法を適用して、連続ブロックに対するノイズ強度を算出する。
ステップS1116において、連続ブロック内の各マクロブロックに対するノイズ強度を、参照ブロックからの距離に応じて算出する。例えば、図8に関連して説明した手法を適用して、各マクロブロックに対するノイズ強度を算出する。ステップS1118において、ステップS1108、ステップS1114、ステップS1116で算出したノイズ強度を加算して、各ブロックのそれぞれに対する総ノイズ強度を算出する。
ステップS1120において、全ての連続ブロックについてノイズ強度を算出する処理が完了したか否かを判断する。全ての連続ブロックについてノイズ強度を算出する処理が完了していない場合はステップS1110に処理を移行し、他の連続ブロックを選択する。全ての連続ブロックについてノイズ強度を算出する処理が完了した場合は、ステップS1222において、全ての特定領域参照ブロックについて処理が完了したかを判断する。全ての特定領域参照ブロックについて処理が完了していない場合は、ステップS1102に処理を移行し、他の画像ブロックを参照する特定領域参照ブロックを選択する。全ての特定領域参照ブロックについて処理が完了した場合は、本動作フローを終了する。
図12は、復号部182が復号処理をする場合の動作フローの一例を示す。本例では、ステップS922の一部の処理として、動画の再生が指示された場合の動作フローの一例を示す。ここでは特に、圧縮部180によってノイズが付加されていない動画を再生する場合を示す。ノイズが付加されたか否かは、例えば動画データに付帯されたタグ情報等に基づき特定してよい。
本フローが開始されると、ステップS1202において、可変長復号部300は復号対象のフレームを選択する。ステップS1204において、可変長復号部300が可変長復号して、復号データを生成する。ステップS1206において、動きベクトル抽出部310は、復号データから、各マクロブロックの動きベクトルを抽出する。
ステップS1208において、ノイズ付加部370は、抽出された動きベクトルに基づいて、特定領域参照ブロックを検出して、検出された特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックに対するノイズ強度を算出する。ノイズ強度を算出する処理については、圧縮対象のフレームを圧縮する場合と同様の処理を適用することができる。具体的には、図11で説明した動作と同様のフローを適用することができる。このため、ノイズ強度の算出する処理については説明を省略する。
ステップS1210において、各マクロブロックの画像を生成する。具体的には、逆量子化部320による逆量子化、逆変換部330による逆変換、加算処理部340による差分画像および予測画像の加算処理、およびデブロッキング部360によるデブロッキング処理を経て、各マクロブロックの画像が生成される。
ステップS1212において、ノイズ付加部370は、ステップS1208で決定したノイズ強度に従って、各マクロブロックの画像にノイズを付加する。例えば、ノイズ付加部370は、上述したノイズの振幅、ノイズを適用するピクセルのピッチ等、付加するノイズ強度を調節する指標値を、ノイズ強度に基づき選択し、選択した指標値に従ってノイズを付加してよい。
続いて、ステップS1214において、ASIC135は、ノイズ付加部370で処理されたフレームから、表示用フレームを生成する。ASIC135は、表示部138への表示に適したサイズのフレームを生成する。ステップS1214で生成された表示用フレームは、表示順に従って表示部138に順次に表示される。
ステップS1216において、復号対象のフレームが参照されるフレームであるか否かを判断する。参照されるフレームでない場合は、ステップS1220に処理を進める。参照されるフレームである場合は、復号したフレームをSDRAM136に確保したフレームメモリに記憶して、ステップS1220に処理を進める。
ステップS1220において、全てのフレームについて処理が完了したかを判断する。全てのフレームについて処理が完了していない場合は、ステップS1202に処理を移行して、復号対象の他のフレームを選択する。全てのフレームについて処理が完了した場合は、本フローを終了する。
上記の説明では、ノイズ付加部230、ノイズ付加部370は、例えば疑似乱数の乱数値等をノイズとして付加するとして説明した。しかし、ノイズを付加する他の手法として、デブロッキング部280およびデブロッキング部360におけるデブロッキングフィルタの強度を高める手法を採用してもよい。例えば、デブロッキング部280およびデブロッキング部360において、特定領域参照ブロックに含まれるマクロブロックに対して、他のマクロブロックよりも高い強度でデブロッキング処理が適用されるようにしてもよい。
例えば、システムメモリ139には、ノイズ強度に対応するデブロッキングフィルタのパラメータが予め記憶されていてよい。ノイズ付加部230は、デブロッキング部280で特定領域参照ブロックに対して適用されるデブロッキングフィルタの強度を、決定したノイズ強度に従って制御してよい。例えば、それぞれのマクロブロックに対して決定されたノイズ強度に対応するパラメータで、それぞれのマクロブロックにデブロッキングフィルタを適用させてよい。この手法を採用する場合、ノイズ付加部230およびデブロッキング部280が、デブロッキングフィルタの強度を他のブロックに適用するデブロッキングフィルタの強度より大きく設定する機能ブロックとして機能する。復号部182におけるノイズ付加部370およびデブロッキング部360についても同様であるので、説明を省略する。
上記の説明において、カメラMPU133の動作として説明した処理は、カメラMPU133がプログラムに従って撮像装置100が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。また、上記の説明においてASIC135により実現される処理は、プロセッサによって実現することができる。例えば、ASIC135の動作として説明した処理は、プロセッサがプログラムに従って撮像装置100が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。すなわち、本実施形態の撮像装置100に関連して説明した処理は、プロセッサがプログラムに従って動作して各ハードウェアを制御することにより、プロセッサ、メモリ等を含む各ハードウェアとプログラムとが協働して動作することにより実現することができる。すなわち、当該処理を、いわゆるコンピュータ装置によって実現することができる。コンピュータ装置は、上述した処理の実行を制御するプログラムをロードして、読み込んだプログラムに従って動作して、当該処理を実行してよい。コンピュータ装置は、当該プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記録媒体から当該プログラムをロードすることができる。
本実施形態において、レンズ交換式カメラの一例である一眼レフレックスカメラとしての撮像装置100の機能および動作を説明した。撮像装置としては、一眼レフレックスカメラの他に、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ等のレンズ非交換式カメラ、ビデオカメラ、撮像機能付きの携帯電話機、撮像機能付きの携帯情報端末、撮像機能付きのゲーム機器等の娯楽装置等、撮像機能を有する種々の機器を適用の対象とすることができる。また、放送機器、テレビ等の映像機器等を、適用の対象とすることができる。これらの機器に限らず、パーソナルコンピュータ等のように、圧縮対象の動画データを取り込んで圧縮する処理、復号対象の動画データを取り込んで復号する処理等を行う電子機器を適用の対象とすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 撮像装置、120 交換レンズ、121 レンズマウント接点、122 レンズ群、123 レンズMPU、130 カメラ本体、131 カメラマウント接点、132 撮像素子、133 カメラMPU、134 A/D変換器、135 ASIC、136 SDRAM、137 表示制御部、138 表示部、139 システムメモリ、140 駆動部、141 操作入力部、142 合焦センサ、145 接続インタフェース、150 メインミラー、151 サブミラー、156 光学ファインダ部、160 外部メモリ、170 電源、180 圧縮部、182 復号部、184 ノイズ発生部、200 ベクトル探索部、210 予測画像生成部、220 差分処理部、230 ノイズ付加部、240 変換部、250 量子化部、260 可変長符号化部、270 逆量子化部、272 逆変換部、274 加算処理部、280 デブロッキング部、300 可変長復号部、310 ベクトル抽出部、320 逆量子化部、330 逆変換部、340 加算処理部、350 予測画像生成部、360 デブロッキング部、370 ノイズ付加部、401 参照フレーム、402 処理フレーム、403 デコードフレーム、410、420、430、510、520、530、610、620 マクロブロック、432 画像領域、501、502、503、601、602、701、801 フレーム、700、800 画像ブロック、710、810 連続ブロック

Claims (13)

  1. 動画の圧縮に用いられる動きベクトルを特定する動きベクトル特定部と、
    前記動画を構成する第1画像内の複数のブロックから前記動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、前記動画を構成する第2画像内から検出するブロック検出部と、
    前記一のブロックが検出された場合に、前記複数のブロックに対してノイズを付加するノイズ付加部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記動画は、圧縮対象の動画であり、
    前記動きベクトル抽出部は、前記動画の圧縮に用いる動きベクトルを探索し、
    前記ブロック検出部は、前記探索された動きベクトルを用いて前記複数のブロックから参照される前記一のブロックを検出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ノイズ付加部は、前記複数のブロックのうちの一部のブロックに対して、他のブロックとは互いに異なるノイズを付加する
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ノイズ付加部は、前記複数のブロックのうち位置が連続するブロックに対して、互いに異なるノイズを付加する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記ノイズ付加部は、前記位置が連続する複数のブロックに対して、位置の順でノイズ強度を変化させたノイズを付加する
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ノイズ付加部は、前記複数のブロックの位置のばらつきが大きいほど、前記複数のブロックに対して強度が小さいノイズを付加する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ノイズ付加部は、前記複数のブロックの数が多いほど、前記複数のブロックに対して強度が大きいノイズを付加する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ノイズ付加部は、前記動きベクトルに基づく予測画像との間のブロックの差分値が予め定められた値より小さいブロックに対してノイズを付加せず、前記ブロックの差分値が前記予め定められた値以上のブロックに対してノイズを付加する
    請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ノイズ付加部は、高周波成分をより多く含むブロックに、強度が大きいノイズを付加する
    請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記ノイズ付加部は、輝度信号にノイズを付加する
    請求項1から9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記一のブロックに対してデブロッキングフィルタを適用するデブロック処理部
    をさらに備え、
    前記ノイズ付加部は、前記一のブロックに適用する前記デブロッキングフィルタの強度を、前記一のブロック以外のブロックに適用する前記デブロッキングフィルタの強度より大きく設定する
    請求項1から10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記動画を撮像する撮像部と、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    を備える撮像装置。
  13. 動画の圧縮に用いられる動きベクトルを抽出するステップと、
    前記動画を構成する第1画像内の複数のブロックから前記動きベクトルを用いて参照される一のブロックを、前記動画を構成する第2画像内から検出するステップと、
    前記一のブロックが検出された場合に、前記複数のブロックに対してノイズを付加するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015012316A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 株式会社ニコン 画像処理装置およびプログラム
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