JP2013120671A - 車両用前照灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の反射領域間の段差によって迷光の生じるおそれのない車両用前照灯を提供する。
【解決手段】光源3と、透明樹脂により形成され光源3からの光を灯具前方へ反射させる反射面11を備えた光学部材10とを有し、反射面11には、複数の反射領域12と、反射領域12を区画する境界領域13と、が設けられ、境界領域13は光源3からの光を透過するように形成されている車両用前照灯により、上記目的が達成される。
【選択図】図2
【解決手段】光源3と、透明樹脂により形成され光源3からの光を灯具前方へ反射させる反射面11を備えた光学部材10とを有し、反射面11には、複数の反射領域12と、反射領域12を区画する境界領域13と、が設けられ、境界領域13は光源3からの光を透過するように形成されている車両用前照灯により、上記目的が達成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用前照灯に関する。
車両用前照灯において、単一の反射面を備えたリフレクタは、ロービームのように光度の高い領域と低い領域とが混在する配光パターンを照射することが困難である。そのため、ロービームの配光パターンを照射する車両用前照灯は、複数の反射部からなる反射面を有するリフレクタを備えている(例えば特許文献1参照)。
このようなリフレクタの複数の反射部はそれぞれの法線が異なるように形成されているので、製造技術上、その境界に段差が生じることがある。このため、光源の光が反射部の境界に照射されてしまうと、境界で反射した光は迷光となって意図しない領域に照射されてしまう。したがって意図した配向パターンが形成されなかったり、対向車にグレアを与えてしまう虞があった。
そこで本発明は、複数の反射領域間の段差によって迷光の生じるおそれのない車両用前照灯を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明によれば、
光源と、
透明材料により形成され、前記光源からの光を灯具前方へ反射させる反射面を備えた光学部材とを有し、
前記反射面には、複数の反射領域と、前記反射領域を区画する境界領域と、が設けられ、
前記境界領域は前記光源からの光を透過するように形成されていることを特徴とする車両用前照灯が提供される。
光源と、
透明材料により形成され、前記光源からの光を灯具前方へ反射させる反射面を備えた光学部材とを有し、
前記反射面には、複数の反射領域と、前記反射領域を区画する境界領域と、が設けられ、
前記境界領域は前記光源からの光を透過するように形成されていることを特徴とする車両用前照灯が提供される。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記反射面は、前記境界領域を除く部分に反射面処理を施すことにより形成されていてもよい。
前記反射面は、前記境界領域を除く部分に反射面処理を施すことにより形成されていてもよい。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記光学部材の灯具後方には追加光源が配置され、
前記境界領域は前記追加光源の光を灯具前方に透過させるように構成されていてもよい。
前記光学部材の灯具後方には追加光源が配置され、
前記境界領域は前記追加光源の光を灯具前方に透過させるように構成されていてもよい。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記光学部材の内部に光を入射させる追加光源を有し、
前記光学部材は、前記追加光源からの光を内部で導光させ、前記境界領域から灯具前方に出射させるように構成されていてもよい。
前記光学部材の内部に光を入射させる追加光源を有し、
前記光学部材は、前記追加光源からの光を内部で導光させ、前記境界領域から灯具前方に出射させるように構成されていてもよい。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記境界領域には、前記追加光源の光を拡散させる光学要素が設けられていてもよい。
前記境界領域には、前記追加光源の光を拡散させる光学要素が設けられていてもよい。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記光学部材は、平凸レンズであり、
前記光源とは異なる位置に、前記光学部材に光を入射させる追加光源を備えていてもよい。
前記光学部材は、平凸レンズであり、
前記光源とは異なる位置に、前記光学部材に光を入射させる追加光源を備えていてもよい。
上記本発明に係る車両用前照灯において、
前記境界領域が、反射領域を多角形状に区画するように設けられていてもよい。
前記境界領域が、反射領域を多角形状に区画するように設けられていてもよい。
本発明に係る車両用前照灯によれば、段差が生じるおそれのある複数の反射領域の境界が、光源からの光を透過する境界領域とされている。これにより、光源からの光が境界領域で反射せず、透過する。したがって、迷光が生じるおそれのない車両用前照灯が提供される。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯を、図1および図2を参照して説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯を、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図であり、図2は図1に示した車両用前照灯の正面図である。以降の説明では、車両用前照灯から光が出射される方向を前方と呼ぶ(図1の矢印X1方向)である。
図1に示したように、車両用前照灯は、灯具前方に開口する開口部を有するランプボディ1と、透明樹脂製のアウターカバー2とを備えている。アウターカバー2は、ランプボディ1の開口部を前方から閉塞するように配置され、ランプボディ1との間に灯室Sを形成している。
灯室S内には、主光源(光源)3と、副光源(追加光源)4と、主光源3からの光を前方に反射する反射面を備えたリフレクタ10(光学部材)と、これら主光源3、副光源4及びリフレクタ10を支持するホルダ20と、が設けられている。
主光源3及び副光源4には、LEDやLDなどの半導体発光素子を採用することができる。主光源3は、ロービームに必要な光度で発光可能であり、ロービーム用光源として使用される。主光源3は、図1に示すように、灯具の前後方向において、リフレクタ10と対向する位置に配置されている。また、図2に示すように、灯具正面から見て、主光源3は、リフレクタ10の左右方向の中央付近でかつ、リフレクタ10の上方に配置されている。
副光源4は、クリアランスランプに必要な光度で発光可能であり、クリアランスランプとして使用される。図1に示すように、副光源4はリフレクタ10の後方に配置されている。また、図2に示すように、副光源4は、灯具正面から見て、リフレクタ10の上下方向の中央付近に、左右方向に3つ並んで配置されている。
図1に示すように、ホルダ20は、前後方向に延在する第1支持部21と、上下方向に延在する第2支持部22と、を備えている。第1支持部21はリフレクタ10の上方に配置され、第2支持部22はリフレクタ10の後方に配置されている。ホルダ20は金属の一体成形により形成され、第1支持部21は第2支持部22と一体化されている。
ホルダ20の第1支持部21の下面(リフレクタ10を向く面)には、主光源3が鉛直方向下方を向いた状態で搭載されている。ホルダ20の第2支持部22の前面(リフレクタ10を向く面)には、副光源4が灯具前方を向いた状態で搭載されている。また、第1支持部21の上面には、複数の放熱フィン23が設けられている。この放熱フィン23は左右方向に複数配列されており(図2参照)、前後方向に沿って延びている。
図1に示すように、第2支持部22の副光源4が搭載される部位は、部分的に厚みが大きく形成されており、この部位の熱容量が大きく設定されている。これにより、第2支持部22の背面には放熱フィンを設けることなく、主光源3に比べて発熱量の小さい副光源4に必要な放熱特性を満たしている。また、第2支持部22の背面に放熱フィンを設ける必要がないので、ホルダ20の後方の空間を縮小することができ、前後方向の寸法の小さい車両用前照灯を実現している。
ホルダ20は、ランプボディ1に支持ボルト5a及びエイミングスクリュー5bを介して取り付けられている。支持ボルト5a及びエイミングスクリュー5bは、略矩形状の第2支持部22の四隅に挿通され、ランプボディ1に固定されている(図2参照)。また、リフレクタ10は、エイミングスクリュー5bによって、その向きを調節可能である。これにより、車両用前照灯の光軸が調整可能である。
リフレクタ10はアクリル樹脂等の透明樹脂製の部材である。図1に示すように、リフレクタ10の灯具前方に向いた表面は、反射面11が形成されている。この反射面11は略回転放物面形状であり、その焦点F1近傍に主光源3が位置し、その軸線は車両用前照灯の光軸と略一致されている。これにより、焦点F1近傍から出射された主光源3からの光は、反射面11で車両用前照灯の光軸に沿って反射される。
図2に示すように、この反射面11には、複数の反射領域12と、この反射領域12を区画する境界領域13とが設けられている。各々の反射領域12は、その法線方向が互いに僅かに異なるように形成されている。これにより、各々の反射領域12は、主光源3からの光をそれぞれ灯具前方の異なる領域に反射し、光軸を中心とした幅広い領域を照射する。
また、図示の例では、反射面11に、線状の境界領域13が縦に7本、横に1本、反射面11を横断するように設けられている。これにより、反射面11を16個の略矩形状の反射領域12に区画している。
この反射面11は、境界領域13を除く部分に反射面処理を施すことにより形成されている。なお、反射面処理とは、アルミなどの金属を反射面11に蒸着して蒸着膜を形成する処理、鏡面を有する金属部材を反射面11に貼り付ける処理、などが挙げられる。本実施形態においては、アルミニウムの蒸着により、反射領域12に金属膜が形成されている。
主光源3からの光は、反射面11の反射領域12で灯具前方に向かって反射される。また、副光源4からの光は、リフレクタ10の境界領域13を透過する。これにより、車両用前照灯を前方から見ると、主光源3によって矩形状の反射領域12が発光し、副光源4によって格子状の境界領域13が発光しているように見える。このように、本実施形態に係る車両用前照灯は、同一のリフレクタ10を、異なる光源3,4によって異なる形状に発光させることにより、斬新な見栄えを実現している。
また、リフレクタ10の境界領域13を透明としたことにより、リフレクタ10の後方に副光源4を配置しても、この副光源4を灯具正面側から視認することができる。これにより、左右方向にコンパクトな車両用前照灯を実現することができる。
なお、図1に示したように、各々の反射領域12をその法線方向を僅かにずらして形成しているため、隣り合う反射領域12の間に段差14(あるいは稜線)が生じてしまう。しかし、リフレクタ10全体が透明樹脂で形成され、また、この段差14の生じた境界領域13には反射面処理が施されていない。このため、境界領域13に入射した主光源3からの光はそのまま通過する。これにより、境界領域13において迷光が生じることがない。
本実施形態においては、図2に示したように、境界領域13には反射領域12の外縁に沿って微小突起(光学要素)15が断続的に形成されている。なお、図2では、微小突起15をわかりやすいように、実際の大きさよりも大きく描いている。
この微小突起15には反射面処理が施されていないので、主光源3からの光を反射しない。一方、リフレクタ10の内部を導光されてきた副光源4からの光は、この微小突起15から拡散して前方に出射する。したがって、境界領域13に設けた微小突起15を副光源4からの光によって発光させることにより、境界領域13を強調して見せることができる。これにより、車両用前照灯の見栄えが一層斬新なものとなっている。なお、この微小突起15は、突起を反射領域12の外縁に沿って離散的に設けてもよいし、反射領域12の外縁に沿って連続的に延びるリブ形状としてもよい。
この微小突起15には反射面処理が施されていないので、主光源3からの光を反射しない。一方、リフレクタ10の内部を導光されてきた副光源4からの光は、この微小突起15から拡散して前方に出射する。したがって、境界領域13に設けた微小突起15を副光源4からの光によって発光させることにより、境界領域13を強調して見せることができる。これにより、車両用前照灯の見栄えが一層斬新なものとなっている。なお、この微小突起15は、突起を反射領域12の外縁に沿って離散的に設けてもよいし、反射領域12の外縁に沿って連続的に延びるリブ形状としてもよい。
(第2実施形態)
次に、図3、4を用いて本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯を説明する。図3は第2実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図であり、図4は図3に示した車両用前照灯の正面図である。
次に、図3、4を用いて本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯を説明する。図3は第2実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図であり、図4は図3に示した車両用前照灯の正面図である。
上述した第1実施形態に係る車両用前照灯においては、副光源4がリフレクタ10の後方に配置された例を挙げたが、本発明はこの例に限られない。第2実施形態に係る車両用前照灯においては、副光源4Aがリフレクタ30の上方に配置されている。なお、以下の説明では、主に第1実施形態とは異なる部分のみを説明し、同様の部材には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯は、主光源3と副光源4Aがともに第1支持部21に設けられている。副光源4Aは、その発光面が透明樹脂製のリフレクタ30の側面35と対向する位置に配置されている。
リフレクタ30は厚肉の透明樹脂製の部材であり、その前面が反射面31とされている。反射面31は、その断面が回転放物状とされている。図4に示すように、反射面31には、複数の略矩形状の反射領域32と、この反射領域32を区画する格子状の境界領域33とが設けられている。反射領域32は、境界領域33を除く部位に鏡面を有する金属部材を反射面31に貼り付けることにより形成されている。
また、リフレクタ30の背面36は全反射面とされている。これにより、リフレクタ30内部に入射された副光源4Aからの光は、リフレクタ30内部で内面反射されながら、リフレクタ30全体に導光される。リフレクタ30全体に導光された副光源4Aからの光は、リフレクタ30の前面に設けられた境界領域13から灯具前方に出射される。これにより、副光源4Aからの光によって境界領域13が発光する。
また、本実施形態においても、図3に示すように、境界領域33において、複数の反射領域32の境界に段差34が生じている。しかし、この段差34は、反射面処理の施されていない境界領域33において形成されている。このため、段差34は主光源3からの光を透過する。これにより、主光源3からの光が、段差34によって反射されず、迷光が発生するおそれがない。
(第3実施形態)
上記第1,2実施形態においては、放物型のリフレクタ10を例に挙げて説明したが、本発明はこの例に限られない。図5,6は本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯を示す。図5は本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図であり、図6は図5に示した車両用前照灯の導光部材を示す斜視図である。
上記第1,2実施形態においては、放物型のリフレクタ10を例に挙げて説明したが、本発明はこの例に限られない。図5,6は本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯を示す。図5は本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯の縦断面図であり、図6は図5に示した車両用前照灯の導光部材を示す斜視図である。
図5,6に示す本発明の第3実施形態に係る車両用前照灯においては、主光源3Bが第2支持部22に搭載されている。また、副光源4Bは、第2支持部22よりも下方に前方に突出するように設けられた第3支持部25に搭載されている。また、リフレクタ10の代わりに、平凸レンズ形状の導光部材(光学部材)40が採用されている。以下、主に第1実施形態及び第2実施形態とは異なる部分のみを説明し、同様の部材には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
平凸レンズ形状の導光部材40は、透明樹脂製の中実の部材であり、図6に示すように、正面から見て円形形状の部材である。導光部材40の灯具前方を向く前面は平面とされ、その法線が灯具の光軸に対して斜め上方を向くように、水平面に対して傾斜して形成されている。また、導光部材40の背面は、軸線が水平面に対して斜め上方を向く略回転放物面となるように形成されている。この導光部材40の背面に反射面41が形成されている。
より具体的には、図6に示すように、導光部材40の反射面41には、複数の六角形の平面からなる反射領域42と、この反射領域42を区画する境界領域43とが設けられている。各々の反射領域42はそれぞれの法線方向が互いに僅かに異なるように形成され、複数の反射領域42は全体で略回転放物面を形成している。
この導光部材40の反射面41には、境界領域43を除く部位に反射面処理が施され、反射領域42が形成されている。本実施形態においては、反射面処理として、透明樹脂製の導光部材40の背面に微小凹凸からなるシボが形成されている。
また、図5に示すように、導光部材40の背面側には、主光源3Bの発光面を中心とする半球状の凹部44が設けられている。
また、導光部材40の前面の一部には、中間反射面45が設けられている。この中間反射面45は、アルミニウムの金属蒸着により形成されている。また、この導光部材40の形状は、回転放物状の反射面41の焦点F2と凹部44中心点(主光源3Bの発光面)とが、中間反射面45を中心線とする線対称となるように、設定されている。
また、導光部材40の前面の一部には、中間反射面45が設けられている。この中間反射面45は、アルミニウムの金属蒸着により形成されている。また、この導光部材40の形状は、回転放物状の反射面41の焦点F2と凹部44中心点(主光源3Bの発光面)とが、中間反射面45を中心線とする線対称となるように、設定されている。
このように導光部材40が形成されていることにより、主光源3Bからの光によって導光部材40は以下のように発光する。
まず、主光源3Bから放射状に広がる光は、屈折することなく凹部44を介して導光部材40の内部に入射される。半球状の凹部44の中心点と主光源3Bの発光面との位置が一致しているため、主光源3Bから凹部44に入射する場合の入射角は、0度となるからである。
次に、導光部材40の内部に入射された光は、中間反射面45によって、導光部材40の反射領域42に向けて反射される。このとき、主光源3Bの発光面と焦点F2とが中間反射面45に関して線対称となるように、導光部材40が形成されている。したがって、中間反射面45からの反射光は、焦点F2から放射状に出射された光と同じ角度で反射領域42に入射する。よって、中間反射面45からの反射光は、回転放物面状に形成された反射領域42によって、回転放物面の軸線に沿って灯具の光軸に対して斜め上方に反射される。
反射領域42からの反射光は、導光部材40の前面によって屈折され、灯具の光軸と略平行な平行光となって灯具前方に出射される。
まず、主光源3Bから放射状に広がる光は、屈折することなく凹部44を介して導光部材40の内部に入射される。半球状の凹部44の中心点と主光源3Bの発光面との位置が一致しているため、主光源3Bから凹部44に入射する場合の入射角は、0度となるからである。
次に、導光部材40の内部に入射された光は、中間反射面45によって、導光部材40の反射領域42に向けて反射される。このとき、主光源3Bの発光面と焦点F2とが中間反射面45に関して線対称となるように、導光部材40が形成されている。したがって、中間反射面45からの反射光は、焦点F2から放射状に出射された光と同じ角度で反射領域42に入射する。よって、中間反射面45からの反射光は、回転放物面状に形成された反射領域42によって、回転放物面の軸線に沿って灯具の光軸に対して斜め上方に反射される。
反射領域42からの反射光は、導光部材40の前面によって屈折され、灯具の光軸と略平行な平行光となって灯具前方に出射される。
なお、図6に示すように、複数の反射領域42は互いの法線を異ならせて形成されているので、境界領域43に稜線46が生じている。しかし、この稜線46には反射面処理がされていないので、主光源3Bからの光は稜線46で反射されずに透過する。これにより、本実施形態に係る車両用前照灯においても、迷光が生じることがない。
また、副光源4Bは導光部材40の下方において、ホルダ20の第3支持部25に搭載されている。この副光源4Bは、その発光面が導光部材40の背面と対向されている。これにより、導光部材40の背面のうち、境界領域43から導光部材40の内部に副光源4Bの光が入射され、導光部材40から前方に出射する。したがって、副光源4Bによって、境界領域43を発光させることができる。これにより、主光源3Bと副光源4Bとによってそれぞれ相異なるように導光部材40が発光し、斬新な見栄えの車両用前照灯を提供することができる。
以上、本発明を第1〜第3実施形態を例に挙げて説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の第1,2実施形態では、副光源4Aをリフレクタ30の上方に配置した例を挙げて説明したが、本発明はこの例に限られない。リフレクタの内部に光を入射することができれば、リフレクタの下方や側方に副光源を配置してもよく、副光源の配置位置は特に限定されない。
また、上述の実施形態では、境界領域13が格子状に形成された例を挙げて説明したが、本発明はこの例に限られない。例えば、中心点から広がる反射領域を径方向に区画するように、境界領域を中心点から放射状に延びるように形成してもよい。あるいは、ある点を中心とする同心円状に反射領域を区画するように、境界領域を同心円状に形成してもよい。あるいは、境界領域が、第1,2実施形態に示したように四角形、あるいは第3実施形態に示したように六角形、あるいは三角形や五角形など、多角形状に反射領域を区画するように形成しても良い。
また、反射領域に有色の反射面を形成したり、主光源と副光源との発光色を異ならせても良い。これにより、より斬新なデザインの車両用前照灯を提供することができる。
また、上記実施形態では、主光源の光学系によりロービームを照射し、副光源の光学系をクリアランスランプとして用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、主光源によってハイビームを照射してもよいし、副光源をデイタイムランニングランプとして用いても良い。
また、本実施形態に係る車両用前照灯は4輪の車両に適用することもできるし、3輪や2輪の車両にも適用することができる。
1:ランプボディ、2:アウターカバー、3:主光源、4:副光源、5a:支持ボルト、5b:エイミングスクリュー、10:リフレクタ、11:反射面、12:反射領域、13:境界領域、14:段差、15:微小突起、20:ホルダ、21:主光源支持部、22:副光源支持部、23:放熱フィン、30:リフレクタ、31:反射面、32:反射領域、33:境界領域、34:段差、40:導光部材、41:反射面、42:反射領域、43:境界領域、44:凹部、45:中間反射面、46:稜線
Claims (7)
- 光源と、
透明材料により形成され、前記光源からの光を灯具前方へ反射させる反射面を備えた光学部材とを有し、
前記反射面には、複数の反射領域と、前記反射領域を区画する境界領域と、が設けられ、
前記境界領域は前記光源からの光を透過するように形成されていることを特徴とする車両用前照灯。 - 前記反射面は、前記境界領域を除く部分に反射面処理を施すことにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
- 前記光学部材の灯具後方には追加光源が配置され、
前記境界領域は前記追加光源の光を灯具前方に透過させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。 - 前記光学部材の内部に光を入射させる追加光源を有し、
前記光学部材は、前記追加光源からの光を内部で導光させ、前記境界領域から灯具前方に出射させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。 - 前記境界領域には、前記追加光源の光を拡散させる光学要素が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用前照灯。
- 前記光学部材は、平凸レンズであり、
前記光源とは異なる位置に、前記光学部材に光を入射させる追加光源を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。 - 前記境界領域が、反射領域を多角形状に区画するように設けられている、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
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JP (1) | JP2013120671A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016529666A (ja) * | 2013-08-08 | 2016-09-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 自動車両用の汎用昼間走行ランプ |
JP2019079647A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | スズキ株式会社 | ヘッドライト構造 |
JP2021034339A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 株式会社小糸製作所 | 車両用の前照灯 |
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2011
- 2011-12-07 JP JP2011267681A patent/JP2013120671A/ja active Pending
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