JP2013120131A - 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013120131A
JP2013120131A JP2011268390A JP2011268390A JP2013120131A JP 2013120131 A JP2013120131 A JP 2013120131A JP 2011268390 A JP2011268390 A JP 2011268390A JP 2011268390 A JP2011268390 A JP 2011268390A JP 2013120131 A JP2013120131 A JP 2013120131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
light
unit
electronic device
outdoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011268390A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Takeita
健太郎 竹板
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2011268390A priority Critical patent/JP2013120131A/ja
Publication of JP2013120131A publication Critical patent/JP2013120131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位可能な測位装置を提供する。
【解決手段】測位装置10は、電子機器1に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出部11と、電子機器1が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別部13と、屋内用測位部14による測位と屋外用測位部15による測位とを切り替える切り替え部16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられ、当該電子機器の位置を測位可能な測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
近年、例えば、携帯端末といった電子機器によって位置情報を得る方法としてはGPS(Global Positioning System)機能が実用的である。特に、携帯型電話機や腕時計等の携帯型の電子機器にもGPS機能が備えられるようになり、カーナビゲーション装置のように屋外で使用されるのみではなく、建物内や地下といった様々な場所でも使用され始めている。
ところで、建物内や地下といった屋内ではGPS衛星信号を受信し難く、現在位置の測位が困難であるという課題が生じている。よって、このような電子機器を携帯し、移動する利用者にしてみれば、屋外のみならず、屋内においても、確実に測位可能な技術の出現は非常に興味深いことであった。
このような状況を考慮して、電子機器を携帯する利用者が、屋内から屋外へ、またその逆である、屋外から屋内へ、移動する場合、屋内に適した測位機能と屋外に適した測位機能とを切り替える手法が提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の測位手段がある場所において、所望の測位手段を利用者の望むタイミングで選択可能に表示することで、測位手段を迅速かつ適切に切り替えることを可能にするナビゲーションシステムが開示されている。このナビゲーションシステムにおいては、利用者が携帯する携帯端末装置において、装置が受信した地図データおよび切替可能測位手段情報を出力し、出力された切替可能測位手段情報を端末装置の利用者に選択させる。利用者が切替可能測位手段情報を選択すると、選択された切替可能測位手段情報に対応する測位範囲情報で示す範囲内において、対応する測位手段に切り替えられる。例えば、屋外での測位を可能とするGPS機能から、屋内での測位を可能とするIMES(Indoor Message System)機能に切り替えられる。この端末装置は、複数の測位手段をメニュー形式で表示し、利用者に測位手段を切り替えさせるものである。
特許文献2には、屋外に在るときにはGPS信号を受信し、受信した信号に含まれる位置関連情報に基づいて現在位置を検出し、屋内に在るときには、適所に設置される位置ID発信器から位置IDを含む赤外線を受信し、受信した赤外線に含まれる位置IDに基づいて現在位置を検出する位置検出装置が開示されている。この位置検出装置では、GPS信号と赤外線の両方の信号を受信できるエリアにあるときは、優先的に赤外線を受けて現在位置を検出する。
特許文献3には、移動体が屋内施設内を移動した場合においても移動体の適切な現在位置を決定することができるナビゲーション装置が開示されている。このナビゲーション装置では、通常の移動中には自立センサ手段の出力データとGPS装置の出力データとに対して地図データを用いてマップマッチング処理を施して移動体の現在位置を決定する。移動体の現在位置が屋内施設内にあることを検出した場合には、自立センサ手段の出力データだけに対して地図データを用いたマップマッチング処理を施し、移動体の現在位置を決定する。
特許文献4には、測位モードを適切に切り替えて精度の高い測位を行なう移動体位置測位装置が開示されている。この移動体位置測位装置では、衛星からの信号のコード位相に基づいて移動体の位置を測位する第1測位手段と、移動体の位置に関する情報と、衛星からの搬送波の周波数のドップラ成分の計測値とに基づいて、移動体の位置を測位する第2測位手段と、第1測位手段による第1測位モードと第2測位手段による第2測位モードとを切り替えるモード切替手段とを備え、モード切替手段が、位置情報取得手段により所定レベル以上の信頼性の高い位置情報が取得された場合に、第1測位手段による第1測位モードから第2測位手段による第2測位モードに切り替える。
特許文献5には、位置検出部を適切なタイミングで動作させて撮影時の位置情報を取得できるカメラが開示されている。このカメラでは、屋外にあると判定したときに、GPS信号を入手するようGPS部を動作させる。屋外か否かの判定は、撮影時と撮影時以外で異なり、撮影時には撮影画像のシーンにより判定する。一方、撮影時以外は、カメラに設けた太陽光を検出するセンサの出力やマイクによる音声信号で判定する。
特許文献6には、移動体が屋内または屋外のいずれに位置しても位置処理可能な位置処理システムが開示されている。この位置処理システムでは、位置処理用移動ユニット装置が、屋内での検出位置情報または屋内での位置検出を実行させる情報を提供する屋内位置検出用手段と、屋外での検出位置情報を行なうまたは屋外での位置検出を実行させる情報を提供する屋外位置検出用手段とを有する。管理センター装置は、位置処理用移動ユニット装置との無線通信に与えられた、屋内位置検出用手段からの情報または屋外位置検出用手段からの情報に基づいて、移動体の屋内外の位置処理を行なう。
特許文献7には、液晶表示素子を有するカメラにおいて、カメラの絞り情報や、屋外検出センサを用いることにより、屋外での視認性を高め、液晶画質を改善し、また液晶画質調節の操作性を向上させる撮像装置が開示されている。この撮像装置では、屋外環境下か屋内環境下かを判定し、その情報をもとに屋外か屋内かの液晶画質を自動的に変える。そうすることにより、屋外での視認性を向上させるとことができ、同時に、使用者が液晶画質調節をしなくても最適な液晶画質が再現できるという利点がある。また、撮像装置で必須の絞り情報や、屋外検出センサを利用することにより使用環境を判定し液晶画質をコントロールし視認性を高めるという目的を、部材の増加無し、すなわちコストアップせずに実現することができる。
このように、特許文献1〜7に開示された技術では、屋内と屋外とで異なる測位手段(一方のみが測位手段を持つ場合も含む。)を用いて、屋内および屋外の各々における測位を別々に実行していた。
特開2011−69789号公報(2011年4月7日公開) 特開2000−111648号公報(2000年4月21日公開) 特開2002−318121号公報(2002年10月31日公開) 特開2008−180598号公報(2008年8月7日公開) 特開2007−295034号公報(2007年11月8日公開) 特開2001−339754号公報(2001年12月7日公開) 特開2005−175888号公報(2005年6月30日公開)
しかしながら、特許文献1〜7に開示された技術では、屋内と屋外とで異なる測位手段を用い、屋内および屋外の各々で別々に測位を実行しているものの、電子機器を携帯する利用者が意図的に、異なる測位手段の切り替えを行なうといった、何かしらの作業を必ず行なう必要があった。
このことは、屋内から屋外へ、またその逆である、屋外から屋内へ、といった移動を繰り返す利用者にしてみれば、そのような作業を行なうことは煩わしいものである。このような作業を行なうことなく、屋内および屋外の各々に別々に測位することができれば、利用者の手間を大きく減らすことができる筈である。
このようにして、特許文献1〜7に開示された技術では、利用者の利便性に欠ける、といった課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられ、利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位可能な測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における測位装置は、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられた測位装置であって、上記電子機器に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出部と、検出された上記照射光の光特性を、屋内における光として予め想定される屋内光の光特性および屋外における光として予め想定される屋外光の光特性と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別手段と、上記電子機器が屋内にあるときは屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは屋外用測位部による測位に切り替える切り替え手段とを備える。
上記の測位装置では、光特性検出部は、電子機器の周囲区間から照射される照射光の光特性を検出する。一方、電子機器が移動可能な屋内および屋外において、電子機器に照射されると想定される光、例えば、屋外であれば太陽光、屋内であれば蛍光灯、の各々について、それらの光特性が予め用意されている。
識別手段は、検出された照射光の光特性を、予め用意されている、屋内光の光特性および屋外光の光特性と比較することにより、照射光が屋内光であるか屋外光であるか識別する。これにより、識別手段は、照明光が屋内光であれば電子機器は屋内にあると識別し、照明光が屋外光であれば電子機器は屋外にあると識別する。
切り替え手段は、電子機器が屋内にあるときには屋内用測位部に測位させ、電子機器が屋外にあるときには屋外用測位部に測位させる。
上記の測位装置によれば、電子機器の利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位を行なうことができる。
上記電子機器に照射される照射光に含まれる紫外線量を検出する紫外線量検出部をさらに備え、上記識別手段はさらに、検出された上記照射光に含まれる紫外線量を、上記屋内光に含まれる紫外線量および上記屋外光に含まれる紫外線量と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別することが好ましい。
上記構成によれば、識別手段は、光検出特性検出部による検出結果である照射光の光特性に加え、紫外線量検出部による検出結果である照射光に含まれる紫外線量も併せて用いて、電子機器が屋内にあるか屋外にあるかを識別する。それゆえ、識別手段による識別の精度を向上させることができる。
上記電子機器は、少なくとも1つのアプリケーションを備え、当該少なくとも1つのアプリケーションを処理することにより、それぞれのアプリケーションに対応する機能を実現可能であり、上記少なくとも1つのアプリケーションが処理されているか否かを監視する監視手段をさらに備え、上記識別手段は、上記少なくとも1つのアプリケーションが処理されているか否かに応じて、上記識別の要否を決定することが好ましい。
上記構成によれば、監視手段は、アプリケーションの処理が行なわれているか否かを監視する。これにより、アプリケーション処理の開始に合わせて測位を開始し、アプリケーション処理の停止に合わせて測位を停止することができる。このため、不必要な測位を行なう必要がなくなり、電子機器の消費電力を低減することができる。それゆえ、バッテリーの持ち時間が長くなり、電子機器の利用者の利便性を向上させることができる。
上記電子機器は、少なくとも1つのアプリケーションを備え、当該少なくとも1つのアプリケーションを処理することにより、それぞれのアプリケーションに対応する機能を実現可能であり、上記識別手段は、上記少なくとも1つのアプリケーションに対応する機能の実現に応じて、上記識別を開始することが好ましい。
上記構成によれば、識別手段は、アプリケーションからの測位の要求により、測位を開始し、測位を停止することができる。
上記切り替え手段は、上記電子機器が屋内にあるときは、上記屋内用測位部および上記屋外用測位部のうちの上記屋内用測位部を動作させることで、上記屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは、上記屋内用測位部および上記屋外用測位部のうちの上記屋外用測位部を動作させることで、上記屋外用測位部による測位に切り替えることが好ましい。
上記構成によれば、屋内用測位部と屋外用測位部との両方を不必要に動作させる必要がなく、電子機器の消費電力の低減化を図ることができる。それゆえ、電子機器を駆動するためのバッテリーの持ち時間が長くなり、電子機器の利用者の利便性を向上させることができる。
本発明における測位方法は、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器の現在位置を測位する測位方法であって、上記電子機器に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出工程と、検出された上記照射光の光特性を、屋内における光として予め想定される屋内光の光特性および屋外における光として予め想定される屋外光の光特性と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別工程と、上記電子機器が屋内にあるときは屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは屋外用測位部による測位に切り替える工程とを含む。
上記の測位方法では、電子機器の周囲区間から照射される照射光の光特性を検出する。一方、電子機器が移動可能な屋内および屋外において、電子機器に照射されると想定される光、例えば、屋外であれば太陽光、屋内であれば蛍光灯、の各々について、それらの光特性が予め用意されている。
検出された照射光の光特性を、予め用意されている、屋内光の光特性および屋外光の光特性と比較することにより、照射光が屋内光であるか屋外光であるか識別する。これにより、照明光が屋内光であれば電子機器は屋内にあると識別し、照明光が屋外光であれば電子機器は屋外にあると識別する。
電子機器が屋内にあるときには屋内用測位部に測位させ、電子機器が屋外にあるときには屋外用測位部に測位させる。
上記の測位方法によれば、電子機器の利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位を行なうことができる。
なお、前記測位装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として動作させることにより前記測位装置をコンピュータにて実現させる測位装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の測位装置は、以上のように、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられた測位装置であって、上記電子機器に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出部と、検出された上記照射光の光特性を、屋内における光として予め想定される屋内光の光特性および屋外における光として予め想定される屋外光の光特性と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別手段と、上記電子機器が屋内にあるときは屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは屋外用測位部による測位に切り替える切り替え手段とを備える。
それゆえ、利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1における測位装置が備えられた電子機器の概略構成を示すブロック図である。 上記測位装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における測位装置が備えられた電子機器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における測位装置が備えられた電子機器の概略構成を示すブロック図である。 上記測位装置の動作を示すフローチャートである。 屋内/屋外判定の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔実施の形態1〕
本発明における測位装置は、自身に照射される照射光の光特性を検出し、検出された光特性に基づいて、自身が存在する周囲空間が屋内であるのか、屋外であるのかを識別するする。測位装置は、周囲空間が屋内であれば、屋内での測位のためにあらかじめ備えられた測位機能を用いて測位し、周囲空間が屋外であれば、屋外での測位のためにあらかじめ備えられた測位機能を用いて測位する。
ここで、照射光の光特性とは、測位装置が存在する周囲空間から測位装置に照射される光の光特性である。この光特性は、例えば、照射光の照度または色温度等である。これらの光特性は、屋外における照射光(屋外光)が太陽光、屋内における照射光(屋内光)が蛍光灯である場合、各々の場合において、大きく異なる特性を有するものである。
測位装置は、このような光特性の差異により、周囲空間が屋内であるのか、あるいは、屋外であるのかを識別し、周囲空間に応じた測位機能を選択する。
測位装置は、例えば、移動可能な玩具、ゲーム機器、携帯情報端末、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータといった、利用者が携帯し、移動可能な電子機器に取り付けられ、測位装置が存在する周囲空間、すなわち、電子機器が存在する周囲空間を識別する。そして、測位装置は、周囲空間に応じた測位機能を用いて測位し、その測位結果を用いて、電子機器は、各種の処理を実行する。
(電子機器1)
以下、図面を用いて、測位装置が取り付けられた電子機器の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態における電子機器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1における電子機器1は、アプリケーションを処理するためのアプリ処理部101と、アプリ処理部101が処理する複数のアプリケーションを記憶するアプリ記憶部102と、アプリ処理部101が処理するアプリケーションの実行により、電子機器1を利用する利用者が、電子機器1を用いて取得する各種のデータを記憶する利用者データ記憶部103と、アプリ処理部101が処理するアプリケーションの実行結果を表示する表示部104と、電子機器1の利用者が各種の指示を電子機器1に入力するための入力部105と、電子機器1が外部と無線通信するための通信部106と、測位装置10と、を備えている。
(測位装置10)
測位装置10は、電子機器1が存在する周囲空間から電子機器1に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出部11と、電子機器が存在し得る周囲空間から電子機器1に照射される照射光の光特性に関する情報である照射光情報を記憶する照射光情報記憶部12と、光特性検出部11により検出された光特性および照射光情報記憶部12に記憶された照射光情報を用いて、電子機器1が存在する周囲空間を識別する識別部(識別手段)13と、電子機器1の周囲空間が屋内である場合に用いられる屋内用測位部14と、電子機器1の周囲空間が屋外である場合に用いられる屋外用測位部15と、識別部13により識別された周囲空間に応じ、屋内用測位部14と屋外用測位部15とを切り替える切り替え部(切り替え手段)16と、現在の時刻を取得する時刻取得部17と、を備えている。
(光特性検出部11)
光特性検出部11は、電子機器1の周囲空間から照射される光が持つ光特性を検出する。例えば、電子機器1の周囲空間が屋内であり、蛍光灯を常時点灯している場合であれば、光特性検出部11は、蛍光灯からの光線における光量を検出する。一方、電子機器1の周囲空間が屋外であり、太陽光がふりそそぐ昼間であれば、光特性検出部11は、太陽からの光線における光量を検出する。
光特性検出部11は、例えば、フォトトランジスタ、硫化カドミウム(CdS)セル等といった光デバイスを備えていればよい。光特性検出部11は、これら光デバイスからの受光光量に応じた信号に基づき、上で述べたような例えば、照度、輝度などを求めるようにして構成されればよい。
また、光特性検出部11は、自然光、人工光、太陽光などが識別可能な色温度センサ、照度センサ、紫外線センサ、赤外線センサ等の光センサーを用いることができる。
もちろん、光特性検出部11により検出される光特性は、光量のみならず、照度、輝度、色温度であってもよい。この光特性は、要は、電子機器1に照射される照射光の差異、具体的には、屋内における照射光と屋外における照射光との差異に応じた変化量を有する特性であればよい。
なお、屋内における照射光が、光の三原色である赤色・緑色・青色の発光ダイオードのチップを用いて1つの発光源として白色を得る3色LED方式を用いるものである場合、赤・緑・青の鋭い三つのピークがあるのみで黄およびシアンのスペクトルが大きく欠落する。また、白色LEDを利用したものであれば、発光スペクトルが470nmと575nmにピークがあるものや、赤外光領域、紫外光領域が欠落しているものが多い。したがって、さらに、光特性検出部11は、照射光における特有な波長成分における光量を検出してもよい。例えば、検出すべき波長成分ごとに、光特性検出部11を複数個備えればよい。
(照射光情報記憶部12)
照射光情報記憶部12は、光特性検出部11により検出された光特性を基に、電子機器1に照射される照射光が、屋内における照射光であるのか、または、屋外における照射光であるのか、を識別するときに利用する、識別条件121を記憶する。この識別条件121は、例えば、照度(ルクス)と、色温度(K:ケルビン)と、時刻と、を1つの組とする条件を、複数個含んでいる。
ここで、例えば、屋内における照射光が蛍光灯であり、屋外における照射光が太陽光である場合を例として、識別条件121を説明する。
先ず、照度に関しては、例えば、10000ルクスが1つの基準となる。この場合、照射光の照度が10000ルクス以上であれば、照射光は太陽光であり、10000ルクス以下であれば、照射光は蛍光灯(あるいは、人工光)である。
次に、色温度に関しては、例えば、昼間の太陽光であれば5000〜6000K、朝夕の太陽光であれば約2000K、である。一方、蛍光灯の場合、その分類ごとに、電球色であれば約3000K、温白色であれば約3500K、白色であれば約4200K、昼白色であれば約5000K、昼光色であれば約6500Kである。
このような照度および色温度と、時刻を組み合わせることにより、以下のような複数の条件を作成可能である。
(条件1):昼12:00頃において、照度が10000ルクス以上、且つ、色温度が5000K以上であれば、照射光は太陽光である、すなわち、電子機器1の周囲空間は屋外である。
(条件2):朝7:00頃において、照度が2000ルクス以上、且つ、色温度が2000K以上であれば、照射光は太陽光である、すなわち、電子機器1の周囲空間は屋外である。
(条件3):夕方18:00頃において、照度が1000ルクス以下、且つ、色温度が5000K以下であれば、照射光は蛍光灯である、すなわち、電子機器1の周囲空間は屋内である。
識別条件121は、照度、色温度、時刻といった、照射光に関する照射光情報を用いて生成される、(条件1)〜(条件3)のような、複数の条件を含んでいる。照射光情報記憶部12は、このような識別条件121を記憶している。
照射光情報記憶部12は、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から、適宜選択して用いることができる。
(識別部13)
識別部13は、光特性検出部11により検出された光特性と、時刻取得部17により取得された現在時刻と、照射光情報記憶部12に記憶されている識別条件121とを比較する。この比較により、識別部13は、光特性検出部11により検出された光特性と、時刻取得部17により取得された現在時刻とのいずれもが含まれる条件を照射光情報記憶部12から抽出する。この抽出により、識別部13は、電子機器1に照射される照射光が、屋外における太陽からの光であるか、または、屋内における蛍光灯からの光であるか、を識別する。すなわち、識別部13は、電子機器1が、屋内にあるか、または、屋外にあるか、を識別する。
(屋内用測位部14)
屋内用測位部14は、例えば、無線装置(例えば、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、UWB、IMES、その他の無線センサネットのノード)からの信号をパーティクルフィルタと呼ばれる方法を用いて処理し、測位を行なうものである。屋内用測位部14は、無線装置からの電波を受信するための無線アンテナを備えればよい。
無線装置からの電波を用いた測位は、例えば無線装置(アクセスポイント)と通信が可能な状態にあれば、測位結果は比較的早くに得られる。また、通信可能範囲にアクセスポイントが存在してさえいれば、測位が可能になる。
(屋外用測位部15)
屋外用測位部15は、例えば、GPS衛星からの位置情報信号を受信し、位置情報信号に含まれる航法メッセージを解析して測位する。屋外用測位部15は、GPS衛星からの電波を受信するためのGPSアンテナを備えればよい。
GPS衛星からの電波を用いたGPS測位は、GPS衛星からの電波を受信するので、主に屋外で有効である。また、電波が受信可能である限り、海上、山岳部などの地域差は関係なく、ほぼ全世界に相当する広い範囲で測位が可能である。
ただし、屋内においてはGPS衛星からの電波を受信しにくくなり、測位も難しくなる。
(切り替え部16)
切り替え部16は、識別部13による識別結果を受け取る。その識別結果が、電子機器1は屋内にある、であれば、切り替え部16は、屋内用測位部14による屋内用測位を有効とし、屋外用測位部15による屋外用測位を無効とする。例えば、切り替え部16は、屋内用測位部14に測位を指示する一方、屋外用測位部15に測位を指示しなければよい。そうすることにより、屋内用測位部14と屋外用測位部15との両方を不必要に動作させる必要がなく、電子機器1の消費電力の低減化を図ることができる。これにより、電子機器1を駆動するためのバッテリーの持ち時間が長くなり、電子機器1の利用者の利便性を向上させることにつながる。
同様に、識別部13による識別結果が、電子機器1が屋外にある、であれば、切り替え部16は、上記とは逆に、屋内用測位部14による屋内用測位を無効とし、屋外用測位部15による屋外用測位を有効とする。
このようにして、切り替え部16は、識別部13による識別結果に基づき、屋内用測位部14による測位と屋外用測位部15による測位とを切り替え、いずれかの測位結果をアプリ処理部101に出力する。
(時刻取得部17)
時刻取得部17は、現在の時刻を取得し、識別部13に出力する。時刻取得部17は、例えば、公知の時計を備えればよい。もちろん、時刻取得部17は、現在の時刻に加え、現在の日付についても取得可能であることは言うまでもない。
(電子機器1のその他の構成部材)
(アプリ処理部101)
アプリ処理部101は、アプリ記憶部102に記憶されている複数のアプリケーションを処理するものである。複数のアプリケーションは、例えば、地図アプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、ブラウザアプリケーション等が含まれる。アプリ処理部101は、これら複数のアプリケーションの中から、電子機器1の利用者からの指示入力に従って、適宜選択し、処理を行なう。
例えば、入力部105を用いて、利用者から、ナビゲーションアプリケーションの実行が指示入力されると、アプリ処理部101は、アプリ記憶部102に記憶されているナビゲーションアプリケーションを処理することになる。
この場合、アプリ処理部101は、切り替え部16から送られてくる、屋内用測位部14による測位結果、または、屋外用測位部15による測位結果、を用いて、ナビゲーションアプリケーションの処理による、ナビゲーション機能を実現する。このようなナビゲーション機能は、表示部104を用いて、利用者に提供されることになる。
例えば、屋外用測位部15による測位結果を用いる場合には、一般的な地図コンテンツを表示部104に表示させる。そして、測位結果に含まれる緯度経度情報を一定時間ごとに更新し、その更新毎に、利用者の位置を地図上にプロットすればよい。
一方、屋内用測位部14による測位結果を用いた場合には、先ず、建物内の構造を立体的に表示できるコンテンツを表示部104に表示させる。測位結果は、緯度経度、高度の他に、建物の住所や名前、フロア階数などの情報を含んでおり、例えば、利用者が建物の何階にいるのかが特定可能である。このような情報を一定時間ごとに更新し、その更新毎に、利用者の位置を建物コンテンツ上に表示させればよい。
なお、屋内用測位部14に電波を送信する無線装置、例えば、IMES送信機は、建物の天井に約十メートルから数十メートル単位で設置されることが一般的である。そして、それぞれのIMES送信機は、緯度経度、高度、フロア情報を持っている。これにより、利用者が移動していても、建物内の、どのフロアの、どのあたりにいるかを表示することができる。
(アプリ記憶部102)
アプリ記憶部102は、アプリ処理部101が処理する、複数のアプリケーションを記憶する。アプリ記憶部102は、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から、適宜選択して用いることができる。
(利用者データ記憶部103)
利用者データ記憶部103は、アプリ処理部101によるアプリケーションの処理により、例えば、入力部105や、通信部106を用いて、電子機器1の外部から取得された、各種のデータを利用者データとして記憶する。例えば、アプリ処理部101のナビゲーションアプリケーションの処理によるナビゲーション機能が実現されたときに取得される地図データである。
利用者データ記憶部103は、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から、適宜選択して用いることができる。なお、アプリ記憶部102と利用者データ記憶部103とは、それぞれ必要なデータが記憶可能であればよく、それぞれを別の記憶装置で実現してもよいし、1つの記憶装置のなかで記憶領域を分割することで実現してもよい。
(表示部104)
表示部104は、アプリ処理部101のアプリケーションの処理による各種の機能の実現結果を表示する。表示部104は、晶表示パネルなどの表示装置を備えればよい。
(入力部105)
入力部105は、テンキー、キーボードなどを備え、電子機器1に入力したい指示やデータ、表示部104に表示させたい情報などを入力する。
(通信部106)
通信部106は、無線で電子機器1の外部の装置と通信を行なうものである。通信部106は、特に限定されないが、IrDA、IrSSなどの赤外線通信、Bluetooth、WiFi、非接触型ICカードのいずれかの無線通信手段を実現するものであってもよいし、これらの手段を複数実現するものであってもよい。
(測位装置10の動作)
次に、図1および図2を用いて、測位装置10の動作(測位方法)について説明する。図2は、測位装置10の動作を示すフローチャートである。
先ず、光特性検出部11が、電子機器1の周囲空間からの照射光の光特性を検出する(ステップS101)。光特性検出部11は、自身による検出結果を識別部13に出力する。
次に、識別部13は、光特性検出部11による検出結果を受け取ると、時刻取得部17から現在の時刻を取得する。識別部13は、照射光情報記憶部12に記憶されている識別条件121のうちから、光特性検出部11からの検出結果および時刻取得部17からの現在時刻が当てはまる条件を見つける。識別部13は、その見つけた条件により、電子機器1の周囲空間が屋内であるのか、または、屋外であるのか、を識別する(ステップS103)。識別部13は、自身による識別結果を切り替え部16に出力する。
次に、切り替え部16は、識別部13による識別結果が屋内であれば(ステップS103の屋内)、屋内用測位部14による測位を有効とし、屋外用測位部15による測位を無効とする(ステップS104)。切り替え部16は、例えば、識別部13から識別結果を受け取ったとき、屋内用測位部14の動作を開始させる一方、屋外用測位部15は停止させたままとすればよい。
一方、切り替え部16は、識別部13による識別結果が屋外であれば(ステップS103の屋外)、屋外用測位部15による測位を有効とし、屋内用測位部14による測位を無効とする(ステップS105)。切り替え部16は、例えば、識別部13から識別結果を受け取ったとき、屋外用測位部15の動作を開始させる一方、屋内用測位部14は停止させたままとすればよい。
次に、切り替え部16により有効化された、屋内用測位部14または屋外用測位部15は、測位を実行する(ステップS106)。屋内用測位部14または屋外用測位部15は、自身による測位結果を切り替え部16に出力する。
最後に、切り替え部16は、屋内用測位部14または屋外用測位部15から測位結果を受け取ると、その測位結果をアプリ処理部101に出力する(ステップS107)。
このようにして、測位装置10の動作が行なわれる。
(測位装置10の効果)
以上のように、測位装置10によれば、電子機器1の周囲空間からの照射光の光特性を検出し、検出された光特性と現在時刻とを用いて、電子機器1の周囲空間が、屋内であるのか、または、屋外であるのか、を識別する。これにより、電子機器1の利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位を行なうことができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、本発明の実施形態2における電子機器の構成を示すブロック図である。以下、本発明の実施形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本発明の実施形態2の電子機器1aと上記の実施形態1の電子機器1とで異なる点は、測位装置10aにおいて、電子機器1aの周囲空間から照射される照射光に含まれる紫外線量を検出する紫外線量検出部18と、光特性と、時刻と、紫外線量とを組み合わせることにより作成された複数の条件を含む識別条件122とをさらに備えた点である。これにより、識別部13が、光特性検出部11による検出結果である照射光の光特性に加え、紫外線量検出部18による検出結果である照射光に含まれる紫外線量も併せて用いて、電子機器1aの周囲空間が、屋内であるか、または、屋外であるか、を識別するものである。
太陽からの紫外線量や蛍光灯からの紫外線量をさらに用いることにより、照射光が太陽光であるか、または、照射光が蛍光灯であるのか、をより正確に識別することが可能となる。例えば、太陽光に含まれる紫外線の量は約1ミリワット/cm程度であるのに対し、蛍光灯の光に含まれる紫外線の量は1マイクロワット/cm程であり、ごく僅かである。そこで、紫外線量が一定量(0.5ミリワット/cm程度以上)である場合は、照射光は太陽光である、すなわち、屋外であると識別することができる。
図6は、「光量」、「現在時刻」および「紫外線量」を用いて、屋内/屋外を判定する処理手順を示すフローチャートである。この屋内/屋外判定は、電子機器1の周囲空間が屋内であるのか、または、屋外であるのか、を判定する、図2のステップS103にて用いられるものである。
図6に示すように、太陽が出ているか否が判定される(ステップS301)。ステップS301においては、例えば、識別部13が、時刻取得部17から、現在の時刻および現在の日付を取得し、それら時刻および日付を用いて、現在、日の出から日没までの時間帯であるのか、あるいは、日没から日の出までの時間帯であるのか、を判定すればよい。
日の出から日没までの時間帯であれば(ステップS301のYES)、光特性検出部11は、電子機器1aの周囲空間からの照射光の光量を検出する(ステップS302)。そして、光特性検出部11により検出された光量が10000ルクス以上(識別条件122)(ステップS302のYES)であれば、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋外であると判定する(ステップS311)。
光特性検出部11により検出された光量が10000ルクス未満(識別条件122)(ステップS302のNO)であれば、光特性検出部11は、電子機器1aの周囲空間からの照射光の色温度を検出する(ステップS303)。そして、光特性検出部11により検出された色温度が5000K以上(識別条件122)(ステップS303のYES)であれば、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋外であると判定する(ステップS311)。
光特性検出部11により検出された色温度が5000K未満(識別条件122)(ステップS303のNO)であれば、電子機器1aを携帯する利用者が乗り物に乗車し、移動中であるか否かが判定される(ステップS304)。紫外線カットガラスが窓ガラスに採用された乗り物の中では、紫外線量は65ミリワット/cm前後になる例もある。このため、紫外線量を考慮し、屋内/屋外判定に用いる、紫外線量の閾値を変化させることが好ましい。そこで、ステップS304では、識別部13は、例えば、通信部106と無線通信する基地局からのセクタIDの切り替えの有無を検出したり、加速度センサを用いて電子機器1aの加速度を検出したりすることにより、電子機器1aが乗り物での移動中であるか否かを判定する。
電子機器1aを携帯する利用者が乗り物での移動中であれば(ステップS304のYES)、識別部13は、紫外線閾値(α)を50マイクロワット(μW)/cm(識別条件122)に設定し(ステップS305)、一方、電子機器1aを携帯する利用者が乗り物での移動中でなければ、すなわち、乗り物に乗車していなければ(ステップS304のNO)、識別部13は、紫外線閾値(α)を500マイクロワット(μW)/cm(識別条件122)に設定する(ステップS306)。
乗り物への乗車とは別に、例えば天候の如何(晴れと曇り)によっても、紫外線量が増減してしまう場合が考えられる。そこで、ステップS306では、識別部13は、例えば、現在の天気を取得し、その天気に応じて、紫外線閾値(α)を、500マイクロワット(μW)/cmを基準として調整してもよい。これにより、紫外線量を用いた判定精度を向上させることができる。なお、紫外線量は、蛍光灯などの屋内灯では、500マイクロワット/cm以上になることは無いため、500マイクロワット/cm以上の紫外線量が検出された場合には、基本的に、屋外であると判定して構わない。
紫外線量検出部18により検出された紫外線量が紫外線閾値α以上(識別条件122)(ステップS307のYES)であれば、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋外であると判定する(ステップS311)。一方、紫外線量検出部18により検出された紫外線量が紫外線閾値α未満(識別条件122)(ステップS307のNO)であれば、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋内であると判定する(ステップS308)。
一方、日没から日の出までの時間帯であれば(ステップS301のNO)、光特性検出部11は、電子機器1aの周囲空間からの照射光の光量を検出する(ステップS309)。そして、光特性検出部11により検出された光量が100ルクス以下(識別条件122)(ステップS309のYES)であれば、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋外であると判定する(ステップS311)。
光特性検出部11により検出された光量が100ルクスを上回る(識別条件122)(ステップS309のNO)であれば、電子機器1aを携帯する利用者が乗り物に乗車し、移動中であるか否かが判定される(ステップS310)。
電子機器1aを携帯する利用者が乗り物での移動中であれば(ステップS310のYES)、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋外であると判定し(ステップS311)、一方、電子機器1aを携帯する利用者が乗り物での移動中でなければ、すなわち、乗り物に乗車していなければ(ステップS310のNO)、識別部13は、電子機器1aの周囲空間は屋内であると判定する(ステップS308)。
紫外線量検出部18は、電子機器1aの周囲空間から照射される光に含まれる紫外線量を検出する。例えば、電子機器1aの周囲空間が屋内であり、蛍光灯を常時点灯している場合であれば、紫外線量検出部18は、蛍光灯からの光線に含まれる紫外線量を検出する。一方、電子機器1aの周囲空間が屋外であり、太陽光がふりそそぐ昼間であれば、紫外線量検出部18は、太陽からの光線に含まれる紫外線量を検出する。
以上のように、測位装置10aによれば、電子機器1の周囲空間からの照射光の光特性に加え、照射光に含まれる紫外線量も検出し、検出された光特性および紫外線量と現在時刻とを用いて、電子機器1の周囲空間が、屋内であるのか、または、屋外であるのか、をより精度よく識別する。これにより、電子機器1の利用者の意図的な作業を要することなく、屋内と屋外の各々において、異なる測位手段を用いて測位を行なうことができる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図4は、本発明の実施形態3における電子機器の構成を示すブロック図である。以下、本発明の実施形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本発明の実施形態3の電子機器1bと上記の実施形態1の電子機器1とが異なる点は、測位装置10bにおいて、アプリ処理部101がアプリケーションの処理を行なっているか否かを監視するアプリ処理監視部(監視手段)19をさらに備えた点である。これにより、例えば、測位装置10bは、アプリ処理部101によるアプリケーション処理の開始に合わせて測位を開始し、アプリ処理部101によるアプリケーション処理の停止に合わせて測位を停止することができる。なお、測位装置10bによる測位の開始については、電子機器1bの電源投入に合わせて行なってもよい。
例えば、入力部105を用いて、利用者から、ナビゲーションアプリケーションの実行が指示入力されると、アプリ処理部101は、アプリ記憶部102に記憶されているナビゲーションアプリケーションを処理することになる。
アプリ処理監視部19は、このアプリ処理部101によるアプリケーション処理の開始を認識すると、アプリケーション処理の開始を識別部13に通知する。
一方、例えば、入力部105を用いて、利用者から、ナビゲーションアプリケーションの停止が指示入力されると、アプリ処理部101は、ナビゲーションアプリケーションの処理を停止することになる。
アプリ処理監視部19は、このアプリ処理部101によるアプリケーション処理の停止を認識すると、アプリケーション処理の停止を識別部13に通知する。
次に、図4および図5を用いて、測位装置10bの動作(測位方法)について説明する。図5は、測位装置10bの動作を示すフローチャートである。図5のフローチャートと図2のフローチャートとで異なる点は、アプリケーション処理の開始を認識するステップS201と、アプリケーション処理の停止を認識するステップS202と、をさらに備えた点である。
先ず、電子機器1bの電源投入されると、アプリ処理監視部19は、アプリ処理部101がアプリケーションの処理を行なっているか否かを監視する。そして、アプリ処理部101がアプリケーションの処理を開始すると、アプリ処理監視部19は、その開始を認識する(ステップS201)。アプリ処理監視部19は、アプリ処理部101によるアプリケーションの処理の開始を認識すると、その開始を識別部13に通知する。
ステップS101〜ステップS107については、図2のフローチャートと同様の処理内容であり、ここでは説明を繰り返さない。
切り替え部16からアプリ処理部101への測位結果の出力が行なわれた後において、アプリ処理監視部19が、アプリ処理部101がアプリケーションの処理を停止したことを認識しない限り(ステップS202のYES)、上記のステップS101に戻る(ステップS202のNO)。
このようにして、測位装置10bの動作が行なわれる。
なお、測位装置10bに対し、アプリケーション自体から測位が要求される場合もある。この場合、測位装置10bによる、屋内/屋外判定や測位は、アプリケーションの処理とは無関係に実施されるので、アプリケーションが処理されているか否かの監視は不要となる。識別部13は、アプリケーション自体からの測位の要求により、言い換えれば、アプリ処理部101により処理されるアプリケーションに対応する機能の実現に応じて、屋内/屋外判定や測位を開始すればよい。
以上のように、測位装置10bによれば、アプリ処理部101がアプリケーションの処理を行なっているか否かを監視し、アプリ処理部101によるアプリケーション処理の開始に合わせて測位を開始し、アプリ処理部101によるアプリケーション処理の停止に合わせて測位を停止する。これにより、不必要な測位を行なう必要がなくなり、電子機器1bの消費電力を低減することができる。それゆえ、バッテリーの持ち時間が長くなり、電子機器1bの利用者の利便性を向上させることにつながる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、測位装置10、10aおよび10bの各々の識別部13および切り替え部16ならびに測位装置10bのアプリ処理監視部19は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、測位装置10、10aおよび10bは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである測位装置10、10aおよび10bの各々の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記測位装置10、10aおよび10bの各々に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、測位装置10、10aおよび10bの各々を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明は、以下のようにも表現することができる。すなわち、本発明は、GPS、ガリレオ、グロナス、準天頂衛星、Wi−Fi、IMES、スードライト、マーカーなど、屋内/屋外で有効な測位手段をそれぞれ1種類以上備えた電子機器である。
本発明は、光センサーによって屋外か屋内かを判定し、屋内屋外判定結果にもとづいて屋内用位置情報取得手段と屋外用位置情報取得手段を切り替える位置情報出力装置である。
本発明は、上記電子機器において、測位手段切り替える機能を有する電子機器である。
本発明は、測位により得た位置情報を、端末上の地図ソフトやインターネット上の地図などに送ることによって地図上にマッピングする機能を有する電子機器である。
本発明は、ナビゲーション機能に対応した地図ソフトが動作可能な電子機器である。
本発明は、ナビゲーション機能を備えた電子機器である。
本発明は、インターネットにアクセスでき地図データを外部から取得できる電子機器である。
本発明は、自然光、人工光、太陽光などが識別可能な色温度センサ、照度センサ、紫外線センサ、赤外線センサ等の光センサーを少なくとも1つ有する電子機器である。
本発明は、紫外線センサを有する電子機器である。
本発明は、屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられ、当該電子機器の位置を測位可能な測位装置に適用できる。
1、1a、1b 電子機器
10、10a、10b 測位装置
11 光特性検出部
12 照射光情報記憶部
13 識別部(識別手段)
14 屋内用測位部
15 屋外用測位部
16 切り替え部(切り替え手段)
17 時刻取得部
18 紫外線量検出部
19 アプリ処理監視部(監視手段)
101 アプリ処理部
102 アプリ記憶部
103 利用者データ記憶部
104 表示部
105 入力部
106 通信部
121、122 識別条件

Claims (8)

  1. 屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器に取り付けられた測位装置であって、
    上記電子機器に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出部と、
    検出された上記照射光の光特性を、屋内における光として予め想定される屋内光の光特性および屋外における光として予め想定される屋外光の光特性と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別手段と、
    上記電子機器が屋内にあるときは屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは屋外用測位部による測位に切り替える切り替え手段と
    を備えることを特徴とする測位装置。
  2. 上記電子機器に照射される照射光に含まれる紫外線量を検出する紫外線量検出部をさらに備え、
    上記識別手段はさらに、検出された上記照射光に含まれる紫外線量を、上記屋内光に含まれる紫外線量および上記屋外光に含まれる紫外線量と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
  3. 上記電子機器は、少なくとも1つのアプリケーションを備え、当該少なくとも1つのアプリケーションを処理することにより、それぞれのアプリケーションに対応する機能を実現可能であり、
    上記少なくとも1つのアプリケーションが処理されているか否かを監視する監視手段をさらに備え、
    上記識別手段は、上記少なくとも1つのアプリケーションが処理されているか否かに応じて、上記識別の要否を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の測位装置。
  4. 上記電子機器は、少なくとも1つのアプリケーションを備え、当該少なくとも1つのアプリケーションを処理することにより、それぞれのアプリケーションに対応する機能を実現可能であり、
    上記識別手段は、上記少なくとも1つのアプリケーションに対応する機能の実現に応じて、上記識別を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の測位装置。
  5. 上記切り替え手段は、
    上記電子機器が屋内にあるときは、上記屋内用測位部および上記屋外用測位部のうちの上記屋内用測位部を動作させることで、上記屋内用測位部による測位に切り替える一方、
    上記電子機器が屋外にあるときは、上記屋内用測位部および上記屋外用測位部のうちの上記屋外用測位部を動作させることで、上記屋外用測位部による測位に切り替えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の測位装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の測位装置における各手段としてコンピュータを動作させるための測位プログラム。
  7. 請求項6に記載の測位プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 屋内と屋外との間において位置の移動が可能な電子機器の現在位置を測位する測位方法であって、
    上記電子機器に照射される照射光の光特性を検出する光特性検出工程と、
    検出された上記照射光の光特性を、屋内における光として予め想定される屋内光の光特性および屋外における光として予め想定される屋外光の光特性と比較することにより、上記電子機器が屋内および屋外のいずれにあるかを識別する識別工程と、
    上記電子機器が屋内にあるときは屋内用測位部による測位に切り替える一方、上記電子機器が屋外にあるときは屋外用測位部による測位に切り替える工程と
    を含むことを特徴とする測位方法。
JP2011268390A 2011-12-07 2011-12-07 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2013120131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268390A JP2013120131A (ja) 2011-12-07 2011-12-07 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268390A JP2013120131A (ja) 2011-12-07 2011-12-07 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013120131A true JP2013120131A (ja) 2013-06-17

Family

ID=48772821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011268390A Pending JP2013120131A (ja) 2011-12-07 2011-12-07 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013120131A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015072192A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド Gps受信機の測位時間を短縮する方法、測位システム、および携帯式電子機器
JP5950425B1 (ja) * 2015-03-13 2016-07-13 Vbox Japan株式会社 移動体測位装置、及び移動体測位方法
JP2016212064A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 シャープ株式会社 紫外線照度センサおよび携帯型電子機器
EP3376744A1 (en) 2017-03-14 2018-09-19 Fujitsu Component Limited Communication device and communication system
JP2022055222A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 Kddi株式会社 状態判定装置、状態判定システム、及びプログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015072192A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド Gps受信機の測位時間を短縮する方法、測位システム、および携帯式電子機器
US9702980B2 (en) 2013-10-03 2017-07-11 Lenovo (Singapore) Pte Ltd Method for reducing GPS receiver positioning time
JP5950425B1 (ja) * 2015-03-13 2016-07-13 Vbox Japan株式会社 移動体測位装置、及び移動体測位方法
JP2016170124A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 Vbox Japan株式会社 移動体測位装置、及び移動体測位方法
JP2016212064A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 シャープ株式会社 紫外線照度センサおよび携帯型電子機器
EP3376744A1 (en) 2017-03-14 2018-09-19 Fujitsu Component Limited Communication device and communication system
US10271160B2 (en) 2017-03-14 2019-04-23 Fujitsu Component Limited Communication device and communication system
JP2022055222A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 Kddi株式会社 状態判定装置、状態判定システム、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101805039B1 (ko) 실내 대 실외 상태의 저전력 올웨이즈-온 결정
US10204595B2 (en) Methods and devices for adjusting screen brightness
US9813150B1 (en) Controllable selection of light-capture devices
US8989769B2 (en) Positioning system using light information
US10284293B2 (en) Selective pixel activation for light-based communication processing
US10498953B1 (en) Systems and methods for determining a depth or reflectance of objects
JP2013120131A (ja) 測位装置、測位方法、測位プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US10090926B2 (en) Visible light communication
KR101656754B1 (ko) 기능설정 스위치 모듈이 구비된 조명 장치 및 그 제어 방법과 이를 실행하기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
US20190343253A1 (en) Server or cloud computing device control of shading devices and fleet management software
KR102182207B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 조명관리 서비스 시스템
CN107959997B (zh) 智能手电筒的控制方法及装置
KR102069559B1 (ko) 복합 기능을 내장한 휴대용 블루투스 스피커 장치
JP2018157444A (ja) 画像表示装置、画像表示装置の画像調整方法、及び画像調整プログラム
KR102284466B1 (ko) 위급상황 대비를 위한 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국의 통합 패키징 시스템
KR102168920B1 (ko) Led 조명이 결합된 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치
KR20210095765A (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국을 위한 커버형 통합 패키징 시스템
KR102419591B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 5g 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 교육 관리 시스템
KR102302939B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 5g 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 빌딩 관리 시스템
KR102318990B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 5g 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 홈 네트워킹 관리 시스템
KR102218258B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 환경관리 서비스 시스템
KR102160418B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 영상관리 서비스 시스템
KR102129753B1 (ko) 환경 데이터 측정이 가능한 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치
US20220386436A1 (en) Indicating a likelihood of presence being detected via multiple indications
KR102199090B1 (ko) 5세대 이동통신 기반에서의 스몰 셀 기지국 장치를 이용한 교통정보 관리 시스템