JP2013117999A - ジョブ管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷に関するジョブをユーザ毎に管理する際に、当該ジョブのユーザ間の共有を可能とする。
【解決手段】プリンタサーバ1は、操作種別毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報を記憶するデータ構造のジョブデータをジョブメモリ131に格納する(ステップA2)。また、ジョブデータへのアクセス時において、ユーザ認証を行う(ステップA5)。そして、その認証結果に基づいてジョブデータに記憶された許可情報を参照し、アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作の許可/不許可を決定し(ステップA6)、出力する(ステップA7)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、印刷ジョブ管理装置及びプログラムに関する。
従来からPC(Personal Computer)などのクライアント端末と、プリンタと、当該クライアント端末からプリンタ宛に送信される印刷データ(以下、「ジョブ」という。)を仲介するプリントサーバと、を有する印刷システムが知られている。
この印刷システムにおいて、プリントサーバは、クライアント端末から送信されたジョブを記憶装置で管理しており、この管理されたジョブをプリンタ用のジョブに順次変換してプリンタへ送信している。また、プリントサーバでは、当該プリントサーバの管理者権原を有するユーザが他のユーザの登録を行うことで、クライアント端末から送信されたジョブを登録されたユーザ毎にアクセス権を設定して管理している。
例えば、特許文献1には、スプールされるジョブへユーザ毎のアクセス権を設定可能することができる画像形成装置の技術が開示されている。
特開2004−345088号公報
しかしながら、上記印刷システムでは、クライアント端末から送信した自分のジョブについては閲覧や操作が可能であったが、他人のジョブにはアクセス権がないため閲覧や操作ができなかった。すなわち、ユーザ毎にアクセス権が設定されているため、他のユーザとジョブを共有する場合においては自由度がなかった。
本発明の課題は、ジョブデータに対する操作を適切に管理できるようにすることである。
請求項1に記載の発明は、画像形成に関するジョブデータを記憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータ毎に、当該ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報を記憶する第2記憶手段と、ユーザ認証を行う認証手段と、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時に、前記認証手段による認証結果に基づいて前記第2記憶手段に記憶された許可情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された操作種別毎の操作を示す操作情報を前記ジョブデータへのアクセスに対応して出力する出力手段と、を備え、前記第2記憶手段は、前記ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可する時間に関する時間情報を記憶し、前記決定手段は、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時刻に基づいて、前記第2記憶手段に記憶された時間情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定することを特徴とする。
本発明によれば、ジョブデータに対する操作を適切に管理することができる。
本実施の形態に係る印刷システムの構成を例示する概念図である。 プリンタサーバの機能的構成を模式的に示すブロック図である。 端末装置の機能的構成を模式的に示すブロック図である。 ユーザ情報ファイルのデータ構造を例示する概念図である。 ジョブデータのデータ構造を例示する概念図である。 印刷システムにおけるプリンタサーバと、端末装置とで実行される処理を示すラダーチャートである。 ジョブデータの操作種別毎に当該操作の許可/不許可を設定する操作許可設定画面を例示する概念図である。 操作許可設定画面で設定された条件情報の内容を例示する概念図である。 プリンタサーバで実行される設定処理を例示するフローチャートである。 プリンタサーバで実行されるジョブ取得処理を例示するフローチャートである。 プリンタサーバで実行されるユーザ認証処理を例示するフローチャートである。 プリンタサーバで実行されるフラグ決定処理を例示するフローチャートである。 端末装置で実行されるジョブ操作処理を例示するフローチャートである。 ジョブメモリの内容を例示する概念図である。 表示装置の表示画面に出力されるジョブリストを例示する概念図である。 表示装置の表示画面に出力されるジョブリストを例示する概念図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明するが、この発明の範囲は以下の実施の形態に限定されない。
先ず、本実施の形態に係る印刷システム1000の概要について図1を参照して説明する。図1は、印刷システム1000の構成を例示する概念図である。
図1に示すように、印刷システム1000は、プリンタサーバ1、端末装置2a、2b、プリンタ3がインターネットやイントラネットなどである通信ネットワークNにより有線又は無線で互いに通信可能に接続する構成である。
プリンタサーバ1は、端末装置2a、2bから送信されたプリンタ3での印刷に係るジョブを仲介するサーバである。具体的には、プリンタサーバ1は、端末装置2a、2bから送信されたジョブを記憶装置で管理しており、この管理されたジョブをプリンタ3用のジョブに順次変換して当該プリンタ3へ送信している。また、プリンタサーバ1では、当該プリンタサーバ1の管理者権原を有するユーザが他のユーザの登録を行うことで、端末装置2a、2bから送信されたジョブを登録されたユーザ毎にアクセス権を設定して管理している。
端末装置2a、2bは、PC(Personal Computer)やWS(Work Station)などである。この端末装置2a、2bには、例えば文書作成や画像編集などを行うアプリケーションプログラムが組み込まれている。利用者は、この端末装置2a、2bを操作することで文書や画像の編集を行う。なお、端末装置2a、2bでは、この編集された文書や画像に基づいた印刷を行うためのジョブを生成してプリンタサーバ1へ送信することで、編集した文書や画像の印刷を行う。
プリンタ3は、通信ネットワークNを介して入力される印刷ジョブに基づいて、電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式等の各種印刷方式で用紙上に画像形成を行う装置である。
次に、プリンタサーバ1の詳細について、図2を参照して説明する。図2は、プリンタサーバ1の機能的構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、プリンタサーバ1は、CPU11(Central Processing Unit)、RAM12(Random Access Memory)、記憶装置13、表示装置14、入力装置15、通信装置16を備える。上記各部はバス17により互いに電気的に接続される。
CPU11は、プリンタサーバ1の各部を中央制御する。CPU11は、記憶装置13や特に図示しないROM(Read Only Memory)などに記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM12に展開し、当該RAM12に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
記憶装置13は、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等のストレージである。記憶装置13は、端末装置2a、2bから送信されたジョブを順次格納するジョブメモリ131を有している。また、記憶装置13に格納されるデータは、印刷用画像データファイル132、ユーザ情報ファイル133、アプリケーションプログラム134などがある。
印刷用画像データファイル132は、ジョブとともに送信された印刷用画像データを格納するファイルである。この印刷用画像データファイル132に格納される印刷用画像データは、当該データとともに送信されてジョブメモリ131に格納されたジョブから、印刷用画像データに付けられた文書名やそのデータの格納先アドレスなどにより参照可能となっている。よって、ジョブメモリ131に格納されたジョブを順次読み出してプリンタ3用のデータへ順次変換される際には、その読み出されたジョブから参照された印刷用画像データも読み出されて処理されることとなる。
ユーザ情報ファイル133は、プリンタサーバ1を利用するユーザ毎の情報を格納するファイルである(データ構造の詳細は後述する)。このユーザ情報ファイル133へのユーザ登録は、管理者権原のあるユーザによる登録操作により行われる。
アプリケーションプログラム134は、CPU11との協働によりプリンタサーバ1の各部を統括制御するプログラムデータが格納されたファイルである。具体的には、アプリケーションプログラム134は、後述するジョブに関する処理のプログラムデータが格納されたファイルである。
表示装置14は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示画面を備える装置である。表示装置14は、CPU11から出力される表示制御信号に基づいて、上記表示画面上に各種情報や操作画面を表示する。
入力装置15は、プリンタサーバ1に対する操作指示の入力を受け付ける。入力装置15は、数字キー、文字キー、各種機能キー等から構成されるキーボードや、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイスなどが適用できる。入力装置15は、入力された操作指示を操作信号としてCPU11へ出力する。
通信装置16は、通信ネットワークNを介したデータの送受信を行う。通信装置16は、無線通信回路及びアンテナや、有線で通信を行うための通信インターフェイスを備えた通信回路などである。通信装置16は、CPU11の制御の下、通信ネットワークNを介して接続する端末装置2a、2b、プリンタ3などとの間でのデータ通信を所定の通信プロトコルで行う。
次に、端末装置2a、2bの詳細について、図3を参照して説明する。図3は、端末装置2a、2bの機能的構成を模式的に示すブロック図である。なお、図3に示すように、端末装置2a、2bの機能的構成は略同一である。よって、以下の説明では端末装置2aの詳細を説明し、端末装置2bの説明は省略する。
端末装置2aは、CPU21、RAM22、記憶装置23、表示装置24、入力装置25、通信装置26を備える。上記各部はバス17により互いに電気的に接続される。
CPU21は、端末装置2aの各部を中央制御する。CPU21は、記憶装置23やROM(特に図示しない)などに記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM22に展開し、当該RAM22に展開されたプログラムとの協働で各処理を実行する。
記憶装置23は、HDD、半導体メモリ等のストレージである。記憶装置13は、ジョブデータ231、印刷用画像データ232、アプリケーションプログラム233などを格納している。
ジョブデータ231は、プリンタ3などによる印刷毎に発行された当該印刷を指示するデータである。ジョブデータ231には、ジョブを識別するためにユニークに割り当てられたID、文書名、印刷部数、ユーザ名、当該ジョブに関する条件情報などの情報が含まれる(データ構造の詳細は後述する)。
印刷用画像データ232は、上記ジョブデータ231の指示により印刷する画像に関するデータである。アプリケーションプログラム233は、CPU21との協働により端末装置2aの各部を統括制御するプログラムデータが格納されたファイルである。具体的には、アプリケーションプログラム233は、後述するジョブに関する処理のプログラムデータが格納されたファイルである。
表示装置24は、LCDやCRT(Cathode Ray Tube)などの表示画面を備える装置である。表示装置24は、CPU21から出力される表示制御信号に基づいて、上記表示画面上に各種情報や操作画面を表示する。
入力装置25は、端末装置2aに対する操作指示の入力の受け付けや、ICタグ付きの利用者証などからユーザ認証用のIC情報の読み取り等を行う。入力装置25は、数字キー、文字キー、各種機能キー等から構成されるキーボードや、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイス、ICタグを読み取るコイルアンテナ及び通信回路などを含む構成である。入力装置25は、入力された操作指示を操作信号としてCPU21へ出力する。また、入力装置25は、ICタグ付きの利用者証などから読み取ったIC情報を読取信号としてCPU21へ出力する。
通信装置26は、通信ネットワークNを介したデータの送受信を行う。通信装置26は、無線通信回路及びアンテナや、有線で通信を行うための通信インターフェイスを備えた通信回路などである。通信装置26は、CPU21の制御の下、通信ネットワークNを介して接続するプリンタサーバ1などとの間でのデータ通信を所定の通信プロトコルで行う。
次に、プリンタサーバ1の記憶装置13に格納されるユーザ情報ファイル133、及び、端末装置2a、2bによりプリンタ3への印刷毎に発行されてジョブメモリ131に格納されるジョブデータ231のデータ構造について、図4、図5を参照して説明する。図4は、ユーザ情報ファイル133のデータ構造を例示する概念図である。図5は、ジョブデータ231のデータ構造を例示する概念図である。
図4に示すように、ユーザ情報ファイル133においてユーザ毎の情報を格納するためのデータ構造は、ユーザ名1331、所属グループ情報1332、パスワード情報1333、IC情報1334、本人情報1335を含む構成である。
ユーザ名1331には、ユーザを識別するユーザ名が格納される。所属グループ情報1332には、ユーザが所属するグループに関する情報が格納される。パスワード情報1333には、ユーザを認証するためのパスワードに関する情報が格納される。IC情報1334には、ユーザが所持する利用者証のIC情報が格納される。本人情報1335には、ユーザを特定できる情報であり、例えば住所、年齢、血液型などの情報が格納される。
図5に示すように、プリンタ3などによる印刷毎に発行されたジョブデータ231のデータ構造は、ジョブID2311、文書名2312、送信ユーザ名2313、条件情報2314を含む構成である。
ジョブID2311は、ジョブ毎にユニークに割り当てられた数字や文字などの符号であり、当該ジョブを識別可能とする。文書名2312は、ジョブに対応する印刷用画像データのファイル名などである。送信ユーザ名2313は、ジョブを生成してプリンタサーバ1へ送信したユーザを示す情報である。条件情報2314は、ジョブの操作に関して当該操作種別毎の許可状況を示す情報である。
条件情報2314におけるジョブの操作種別としては、ジョブの閲覧表示(以下、「閲覧」という)、ジョブに基づいた印刷物のプレビュー表示(以下、「プレビュー」という)、ジョブに基づいた印刷、ジョブの削除等のその他の操作などがある。条件情報2314は、上記の閲覧、プレビュー、印刷などの操作種別毎に、当該操作の許可又は不許可や、許可する条件などを示す情報である。
具体的には、条件情報2314は、条件フラグ情報2314a、ログフラグ情報2314b、許可ユーザ情報2314c、許可グループ情報2314dなどを含む構成である。
条件フラグ情報2314aは、上記操作種別(閲覧、プレビュー、印刷など)を示す情報である。ログフラグ情報2314bは、ジョブの操作に対してログを残すか否かを示す情報である。許可ユーザ情報2314cは、操作を許可するユーザを示す情報である。許可グループ情報2314dは、操作を許可するグループを示す情報である。
この許可ユーザ情報2314c、許可グループ情報2314dでは、操作を許可するユーザ、グループに対して、操作を許可するページを示す許可ページ情報、操作を許可する時間を示す許可時間情報などを含めてもよい。
ジョブデータ231が上述したデータ構造であるため、印刷システム1000では、ジョブデータ毎に、当該ジョブデータの操作種別毎に当該操作の許可状況が設定される。その操作種別には、閲覧、プレビュー、印刷などがある。また、許可状況としては、操作を許可するユーザ又はグループ、操作を許可するページ、操作を許可する時間などがある。
次に、印刷システム1000におけるプリンタサーバ1と、端末装置2a、2bとで実行される処理について、図6〜図16を参照して詳細に説明する。図6は、印刷システム1000におけるプリンタサーバ1と、端末装置2a、2bとで実行される処理を示すラダーチャートである。なお、以下の説明では、プリンタサーバ1のCPU11の制御の下で実行される処理については符号の頭に「A」を付して説明する。また、端末装置2a、2bのCPU21の制御の下で実行される処理については符号の頭に「B」を付して説明する。また、プリンタサーバ1と端末装置2a、2bとの間のデータ通信については符号の頭に「C」を付して説明する。
図6に示すように、端末装置2a、2bは、入力装置25からの操作指示に基づいた印刷条件の設定、すなわちジョブデータの操作許可の設定を行い(ステップB1)、操作許可が設定されたジョブデータをプリンタサーバ1へ送信する(ステップB2、C1)。このジョブデータの送信時には印刷画像データも送信される。
ここで、ステップB1におけるジョブデータの操作許可の設定について、図7、図8を参照して説明する。図7は、ジョブデータの操作種別毎に当該操作の許可/不許可を設定する操作許可設定画面を例示する概念図である。図8は、操作許可設定画面で設定された条件情報2314の内容を例示する概念図である。
図7に示すように、図6のステップB1では、ジョブデータの操作種別毎に当該操作の許可/不許可を設定する操作許可設定画面が表示装置24の表示画面260に表示される。表示画面260に表示される操作許可設定画面は、設定領域261、設定領域262を有する画面構成である。設定領域261では、ジョブの操作種別(閲覧、プレビュー、印刷、操作)毎に、操作するユーザ又はグループをチェックの有無で設定する。設定領域262では、設定領域261での選択ユーザ(図示例では「ユーザ1」)について、上記操作種別毎にログの有無、許可ページ、許可時間を設定する。
この表示画面260による設定に基づいて生成されたジョブデータの条件情報2314は、図8に示すとおりである。図8に示すように、条件情報2314には、ログ記録の有無(ON/OFF)、許可ユーザ又は許可グループ、許可ページ、許可時間が操作種別(閲覧、プレビュー、印刷、操作)毎に設定される。例えば、印刷の操作種別については、ログ記録を行い、印刷が許可されたユーザ及びグループとしてユーザU3、グループG2が設定されている。また、ユーザU3については、印刷が許可されたページとして1ページ目、印刷が許可された時間として18:00〜22:00が設定されている。
図6に戻り、処理の続きを説明する。プリンタサーバ1では、ユーザに関する設定処理を行う(ステップA1)。図9は、図6のステップA1に示すプリンタサーバ1の設定処理の詳細を例示するフローチャートである。
図9に示すように、設定処理が開始されると、ユーザ情報ファイル133からユーザ情報が読み出され(ステップA11)、その読み出されたユーザ情報がRAM12に保持され(ステップA12)、ユーザ情報ファイル133に格納された全ユーザ情報がRAM12に保持されたか否かが判定される(ステップA13)。全ユーザ情報が保持されていない場合はステップA11へもどる。この設定処理により、ユーザ情報ファイル133に格納された全ユーザ情報はRAM12に保持される。
上記設定処理が行われた後、プリンタサーバ1では、端末装置2a、2bから送信されたジョブデータを受信して(ステップC2)、その受信したジョブデータをジョブメモリ131に格納する(ステップA2)。このジョブデータの受信時には印刷画像データも受信して印刷用画像データファイル132に格納する。
次いで、プリンタサーバ1は、ジョブメモリ131に格納されたジョブデータに基づいて印刷用画像データファイル132に格納された印刷画像データを読み出し、プリンタ3用のジョブに順次変換して当該プリンタ3へ送信することで、ジョブデータによる印刷を実行する(ステップA3)。
次に、端末装置2a、2bからプリンタサーバ1へのジョブデータの問い合わせ以降の処理を説明する。
端末装置2a、2bでは、入力装置25からの操作指示に基づいて、プリンタサーバ1で管理されるジョブデータの問い合わせを行う(ステップB3、C2)。このジョブデータの問い合わせ時には、問い合わせを行うユーザ名とともに、ユーザ認証に必要なパスワード、IC情報、本人情報のいずれかが入力装置25から受け付けられて送信される。
ジョブデータの問い合わせを受けたプリンタサーバ1では、ジョブメモリ131に格納されたジョブデータを読み出すジョブ取得処理を行う(ステップA4)。図10は、図6のステップA4に示すプリンタサーバ1のジョブ取得処理の詳細を例示するフローチャートである。
図10に示すように、ジョブ取得処理が開始されると、ジョブメモリ131からジョブデータが読み出され(ステップA41)、その読み出されたジョブデータがRAM12に保持され(ステップA42)、ジョブメモリ131に格納された全ジョブデータがRAM12に保持されたか否かが判定される(ステップA43)。全ジョブデータが保持されていない場合はステップA41へもどる。このジョブ取得処理により、ジョブメモリ131に格納された全ジョブデータはRAM12に保持される。
上記ジョブ取得処理が行われた後、プリンタサーバ1では、ジョブデータの問い合わせ時に受信したユーザ名、及び、ジョブデータの問い合わせ時に受信したユーザ認証に必要な情報(パスワード、IC情報、本人情報)に基づいたユーザ認証処理を行い(ステップA5)、その認証されたユーザに基づいたフラグ決定処理を行う(ステップA6)。図11は、図6のステップA5に示すプリンタサーバ1のユーザ認証処理の詳細を例示するフローチャートである。
図11に示すように、ユーザ認証処理が開始されると、ユーザ認証に必要な情報として受信したパスワード、IC情報、本人情報のいずれかが判定されることで、ユーザ認証方法が判定される(ステップA51)。
次いで、判定されたユーザ認証方法に基づいてユーザ情報ファイル133の参照が行われる(ステップA52、A53、A54)。具体的には、パスワードによるユーザ認証方法ではパスワード情報1333が参照される(ステップA52)。また、IC情報によるユーザ認証方法ではIC情報1334が参照される(ステップA53)。また、本人情報によるユーザ認証方法では本人情報1335が参照される(ステップA54)。
次いで、上記ステップA52、A53、A54により該当するユーザ名と、受信したユーザ名とが一致するユーザの有無が判定される(ステップA55)。この判定において、一致するユーザがある場合は、そのユーザのユーザ名1331、所属グループ情報1332が取得される(ステップA56)。また、一致するユーザがない場合は、ユーザ名、所属グループ情報は該当なしとされる(ステップA57)。
図12は、図6のステップA6に示すプリンタサーバ1のフラグ決定処理の詳細を例示するフローチャートである。図12に示すように、フラグ決定処理が開始されると、ジョブメモリ131に格納された全ジョブデータに対してステップA602〜A612の処理を順次行うループ処理が行われる。
上記ループ処理の内容は次のとおりである。先ず、ジョブメモリ131から読み出されたジョブデータの条件情報2314が読み出され(ステップA602)、その読み出された条件情報2314がユーザ認証により取得されたユーザ名及び所属グループ情報で参照される(ステップA603)。
次いで、条件情報2314における閲覧、プレビュー、印刷、操作の操作種別のそれぞれについて、ユーザ認証により取得されたユーザ名及び所属グループ情報が許可されているか否かが判定される(ステップA604、A606、A608、A610)。
具体的には、条件情報2314の閲覧に関する条件フラグ情報において、ユーザ認証により取得されたユーザ名及び所属グループ情報が閲覧可能であるか否かが判定され(ステップA604)、閲覧可能である場合には閲覧フラグが立てられる(ステップA605)。このステップA604の判定では、許可ページ情報が設定されている場合、許可ページにのみ閲覧フラグが立てられる。また、許可時間情報が設定されている場合は、問い合わせがあった時刻が許可時間である場合にのみ閲覧フラグが立てられる。
ステップA604、A605と同様に、プレビュー可能であるか否かが判定され(ステップA606)、プレビュー可能である場合にはプレビューフラグが立てられる(ステップA607)。また、ステップA604、A605と同様に、印刷可能であるか否かが判定され(ステップA608)、印刷可能である場合には印刷フラグが立てられる(ステップA609)。また、ステップA604、A605と同様に、操作可能であるか否かが判定され(ステップA610)、操作可能である場合には操作フラグがたてられる(ステップA611)。
次いで、上記ステップA605、A607、A609、A611でたてられたフラグがジョブデータに追加される(ステップA612)。
図6に戻り説明を続ける。
プリンタサーバ1は、以上のフラグ決定処理を行うことで、ジョブデータの操作種別毎の操作について、その操作の許可/不許可の決定がフラグの有無で示されたジョブデータをジョブメモリ131へ格納する。次いで、プリンタサーバ1は、ジョブメモリ131に格納された全ジョブデータを問い合わせのあった端末装置2a、2bへ出力する(ステップA7、C3)。
端末装置2a、2bでは、問い合わせに応じてプリンタサーバ1から出力された全ジョブデータを受信して、その受信した全ジョブデータに関するジョブ操作処理を行う(ステップB4)。図13は、図6のステップB4に示す端末装置2a、2bのジョブ操作処理の詳細を例示するフローチャートである。
図13に示すように、ジョブ操作処理が開始されると、受信した全ジョブデータに対し、閲覧フラグの有無が判定され(ステップB402)、閲覧フラグがないと判定された場合は該当ジョブデータが表示から削除される(ステップB403)ループ処理が順次行われ、受信した全ジョブデータに基づいた一覧表示が行われる(ステップB405)。すなわち、ステップB405において一覧表示されるジョブデータは閲覧フラグがあるジョブデータのみである。
次いで、入力装置25からの操作指示に基づいて、ジョブデータの選択が受け付けられる(ステップB406)。このステップB406で選択されたジョブデータについて、プレビューフラグの有無が判定され(ステップB407)、プレビューフラグが無い場合はプレビューメニューが無効にされる(ステップB408)。また、ステップB406で選択されたジョブデータについて、印刷フラグの有無が判定され(ステップB409)、印刷フラグが無い場合は印刷メニューが無効にされる(ステップB410)。また、ステップB406で選択されたジョブデータについて、操作フラグの有無が判定され(ステップB411)、操作フラグが無い場合は操作メニュー(削除/情報変更など)が無効にされる(ステップB412)。
すなわち、端末装置2a、2bでは、上記ステップB407〜B412を実行することにより、プリンタサーバ1においてジョブデータの操作種別毎の操作に関して許可が決定された操作メニューのみが表示装置24に表示される。
次いで、選択ジョブに関する操作指示が表示装置24に表示された操作メニューを介して受け付けられれる(ステップB413)。つまり、ステップB413では、許可された操作種別のみが受け付けられる。例えば、プレビューのみが許可されている場合は、操作メニューにプレビューメニューのみが表示されるため、印刷や削除/情報変更などの操作を行うことができないこととなる。
図6に戻り説明を続ける。
端末装置2a、2bでは、上記ジョブ操作処理により受け付けられた選択ジョブの操作指示をプリンタサーバ1へ送信する(ステップC4)。プリンタサーバ1では、端末装置2a、2bから送信された選択ジョブの操作指示に基づいて、当該選択ジョブに該当するジョブデータの処理を行って、その処理結果を返信する(ステップA8、C5)。端末装置2a、2bでは、プリンタサーバ1から送信された処理の結果を表示装置24の表示画面に出力する(ステップB5)。
例えば、端末装置2a、2bから送信された操作指示がプレビューである場合は、印刷用画像データファイル132から選択ジョブに該当する印刷用画像データが読み出されて返信される。また、端末装置2a、2bから送信された操作指示が印刷である場合は、印刷用画像データファイル132から選択ジョブに該当する印刷用画像データが読み出されてプリンタ3による印刷が行われ、印刷完了が返信される。また、端末装置2a、2bから送信された操作指示がジョブの削除などの操作指示である場合は、その操作指示に基づいてジョブが削除され、処理完了が返信される。
ここで、図14〜図16を参照しながら具体的な事例を用いて説明する。図14は、ジョブメモリ131の内容を例示する概念図である。図15は、ジョブリストL1を例示する概念図である。図16は、ジョブリストL2を例示する概念図である。
図14に示すとおり、ジョブメモリ131には、ジョブIDが1〜5であるジョブが格納されているものとする。また、上記ジョブメモリ131におけるユーザU1、ユーザU2はグループG1に属するものとする。
ユーザU1が端末装置2a、2bを操作してプリンタサーバ1へジョブデータの問い合わせを行った場合、正しくユーザ認証されることで、図15に示すように、ジョブIDが1、2、3、5のジョブリストL1が表示装置24の表示画面に出力される。すなわち、ジョブメモリ131の閲覧フラグにより閲覧が許可されたユーザ又はグループがユーザU1、グループG1であるジョブが一覧表示されることとなる。
なお、このジョブリストL1でジョブIDが1のジョブが選択された場合の操作メニューには、プレビュー、印刷、操作が表示されることとなる。また、ジョブIDが2のジョブが選択された場合の操作メニューには、プレビューのみが表示されることとなる。また、ジョブIDが3のジョブが選択された場合は操作メニューが表示されないこととなる。また、ジョブIDが5のジョブが選択された場合の操作メニューには、プレビュー、印刷が表示されることとなる。よって、ユーザU1は、ジョブを選択した場合に操作メニューに表示された操作のみを行うことができる。
同様に、ユーザU2が端末装置2a、2bを操作してプリンタサーバ1へジョブデータの問い合わせを行った場合、正しくユーザ認証されることで、図16に示すように、ジョブIDが3、4、5のジョブリストL2が表示装置24の表示画面に出力される。すなわち、ジョブメモリ131の閲覧フラグにより閲覧が許可されたユーザ又はグループがユーザU2、グループG1であるジョブが一覧表示されることとなる。
以上のように、プリンタサーバ1は、画像形成に関するジョブデータを記憶するジョブメモリ131を備えている。また、そのジョブメモリ131に格納されるジョブデータは、操作種別毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報を記憶するデータ構造である。
また、プリンタサーバ1は、アプリケーションプログラム134とCPU11との協働により、ジョブメモリ131に格納されたジョブデータへのアクセス時において、ユーザ認証を行って(ステップA5:ユーザ認証処理)、その認証結果に基づいてジョブデータに記憶された許可情報を参照し、アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する(ステップA6:フラグ決定処理)。そして、決定された操作種別毎の操作を示す操作情報(フラグ)をジョブデータへのアクセスに対応して出力する(ステップA7:ジョブデータ出力)。
このため、プリンタサーバ1及びプリンタサーバ1を含む印刷システム1000では、ジョブの操作種別(閲覧、プレビュー、印刷、その他操作)毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報により他のユーザに対する操作許可を与えることができるため、印刷に関するジョブをユーザ毎に管理する際に、当該ジョブのユーザ間の共有を可能とすることができる。
また、プリンタサーバ1は、ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可する時間に関する時間情報を記憶し、当該時間情報と、ジョブデータへのアクセス時刻とに基づいて、アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する。
このため、プリンタサーバ1は、ジョブデータの操作種別毎に設定した操作を許可する時間により、ジョブデータへのアクセスがあった際の当該ジョブデータの操作種別を決定することができる。例えば、操作種別によっては許可したい時間が異なる場合に有効であり、ジョブデータの閲覧時間などを設定することができる。
また、プリンタサーバ1は、ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可するページに関するページ情報を記憶し、ジョブデータへのアクセス時にはそのページ情報を参照することで、当該ジョブデータの操作種別毎の操作をページ毎に決定する。
このため、プリンタサーバ1は、ジョブデータへのアクセスがあった場合、そのジョブデータの操作種別毎の操作について、ページ毎に許可/不許可とすることができる。例えば、ジョブデータによる印刷のプレビューについては、所定のページのみ許可したい場合などに有効である。
なお、上述した実施の形態における記述は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。上述した実施の形態における構成及び動作に関しては、適宜変更が可能である。
例えば、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する場合も本発明に適用される。
1000 印刷システム
1 プリンタサーバ
2a、2b 端末装置
3 プリンタ
N 通信ネットワーク
131 ジョブメモリ
132 印刷用画像データファイル
133 ユーザ情報ファイル
134 アプリケーションプログラム
231 ジョブデータ
232 印刷用画像データ
233 アプリケーションプログラム
260 表示画面
本発明は、ジョブ管理装置及びプログラムに関する。
請求項1に記載の発明は、ジョブデータを記憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可する時間に関する時間情報を記憶する第2記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時刻に基づいて、前記第2記憶手段に記憶された時間情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された操作種別毎の操作を示す操作情報を前記ジョブデータへのアクセスに対応して出力する出力手段と、を備える。

Claims (3)

  1. 画像形成に関するジョブデータを記憶する第1記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータ毎に、当該ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報を記憶する第2記憶手段と、
    ユーザ認証を行う認証手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時に、前記認証手段による認証結果に基づいて前記第2記憶手段に記憶された許可情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された操作種別毎の操作を示す操作情報を前記ジョブデータへのアクセスに対応して出力する出力手段と、を備え、
    前記第2記憶手段は、前記ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可する時間に関する時間情報を記憶し、
    前記決定手段は、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時刻に基づいて、前記第2記憶手段に記憶された時間情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する
    ことを特徴とする印刷ジョブ管理装置。
  2. 前記第2記憶手段は、前記ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可するページに
    関するページ情報を記憶し、
    前記決定手段は、前記第1記憶手段に記憶されたジョブデータへのアクセス時に、前記第2記憶手段に記憶されたページ情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作をページ毎に決定する請求項1に記載の印刷ジョブ管理装置。
  3. 画像形成に関するジョブデータを管理する印刷ジョブ管理装置のコンピュータを、
    前記ジョブデータ毎に、当該ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可するユーザを示す許可情報を記憶させる記憶手段、
    ユーザ認証を行う認証手段、
    前記ジョブデータへのアクセス時に、前記認証手段による認証結果に基づいて前記記憶手段に記憶された許可情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する決定手段、
    前記決定手段により決定された操作種別毎の操作を示す操作情報を前記ジョブデータへのアクセスに対応して出力する出力手段、として機能させ、
    前記記憶手段は、前記ジョブデータの操作種別毎に、当該操作を許可する時間に関する時間情報を記憶し、前記決定手段は、前記ジョブデータへのアクセス時刻に基づいて、前記記憶手段に記憶された時間情報を参照し、前記アクセスされたジョブデータの操作種別毎の操作を決定する
    ものとして機能させるためのプログラム。
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