JP2013117889A - 広域分散構成変更システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各データセンタ(拠点)のシステムの仮想サーバのリソース使用状況の参照及び構成変更により、例えば拠点の被災時にもサービス停止時間を少なくできること。
【解決手段】本システムで、運用基盤システム(40)は、複数の各々のデータセンタ(10)の状態を監視する監視部(41)と、各データセンタ(10)のシステム(20)の仮想サーバ(30)のリソース使用状況(使用量、空き容量、回線速度)を管理する広域分散リソース管理部(41)と、各データセンタ(10)のシステム(20)のサーバ(30)に関する構成変更を行う構成変更部(43)とを有し、例えば監視部(41)によりある拠点(10)の被災を検知した時、リソース使用状況などに基づき、当該拠点(10)のシステム(20)のサーバ(30)について、移動先とする1つ以上の拠点(10)を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、仮想サーバで構成される情報処理システム、データセンタ等の技術に関し、特に、仮想サーバで構成されるシステムを広域に分散するシステムにおいて適切にリソースを割り当てて構成変更を行う技術に関する。
データセンタを利用したICTのサービス停止を防ぐためにシステムの冗長化構成が採られるようになっている。しかし、冗長化構成が採られたシステムが同一の地域に設置されている場合、大規模な災害が発生すると当該すべてのシステムが停止してしまい、サービスを提供することができなくなる。これを解決(対処)するために、システムを地理的に異なる複数の拠点間に分散した冗長化構成を採ることにより、サービスの停止を防ぐことができる。
上記システムを構成するサーバを仮想サーバ等で構築し、データセンタに配置する。これらの仮想サーバは、各データセンタにバックアップを作成しコールドスタンバイとしておく。例えばあるデータセンタにて災害が発生した場合、被災していない別のデータセンタでサーバを起動することにより、サービスの停止を最低限に抑えることができる。このようなシステムを実現するためには、下記の課題が存在する。
即ち、各拠点で仮想サーバのリソース使用状況をリモートから参照・表示できる機能、およびユーザシステムを分散配置する機能、を持つシステムが必要となる。
仮想サーバのリソースの分散配置に関する先行技術例としては、特開2010−282420号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1の技術では、物理サーバの性能情報から稼働する仮想サーバを稼働させる物理サーバを特定している。しかし、広域に分散する場合は、物理サーバの性能だけでなく、回線速度も考慮する必要があるため、不十分である。
特開2010−282420号公報
上述のように、仮想サーバ等で構成されるデータセンタ(拠点)を広域に分散して配置し被災時などにもサービスを維持するシステム(冗長化システムをコールドスタンバイとして災害時には複数のデータセンタ間にシステムを分散配置するシステム等)の実現のためには、各拠点の仮想サーバのリソース使用状況などをリモートから参照・表示できる機能、及び適切にリソースを割り当てて構成変更を行うシステム構成変更の機能などが必要となる。
本発明の主な目的は、仮想サーバで構成される情報処理システム(データセンタ等)の技術において、上記機能(拠点の仮想サーバのリソース使用状況のリモート参照機能、システム構成変更機能など)を持つシステムを実現でき、これにより例えば大規模な災害発生時にもデータセンタが提供するICTのサービスの停止時間を少なくすることができることである。
本発明のうち代表的な形態は、複数のデータセンタ、そのシステム、及びその仮想サーバを対象として管理する情報処理システム(広域分散構成変更システム)等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本システムでは、各拠点(データセンタ)のシステムの仮想サーバのリソース使用状況などをリモートから参照・表示できる機能、及びシステム(仮想サーバ)の構成変更の機能などを備え、例えばある第1のデータセンタ(拠点)で災害が発生した場合、被災していない他のデータセンタ(拠点)のリソースの使用状況を参照し、1つのデータセンタで第1の拠点のシステム(仮想サーバ)を全て稼働(起動)できる場合は、当該1つのデータセンタに集約して仮想サーバを起動し、上記集約できない場合は、複数のデータセンタに分散して仮想サーバを起動する。
本システムは、例えば、複数のデータセンタ、そのシステム、及びその仮想サーバを対象として管理する運用基盤システムを含んで成る。システム(ユーザシステム)を構成する1つ以上の仮想サーバは1つ以上のデータセンタに配置される。運用基盤システムは、複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバの状態を監視する処理を行う監視部と、複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバのリソース使用状況を第1のテーブルに管理する処理を行う広域分散リソース管理部と、複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバに関する構成変更の処理を行う構成変更部とを有する。第1のテーブルは、各データセンタのリソースの使用量と空き容量と回線速度と、各システムの各仮想サーバのリソースの使用量とを管理する。監視部により第1のデータセンタの利用不可の状態を検知した時、リソース管理部によるリソースの使用状況の参照に基づいて、構成変更部により、第1のデータセンタのシステムの仮想サーバについて、移動先とする、1つ以上のデータセンタを検索して決定し、当該移動先のデータセンタで当該第1のデータセンタのシステムの仮想サーバを起動させる処理を行う。
本発明のうち代表的な形態によれば、仮想サーバで構成される情報処理システム(データセンタ等)の技術において、上記機能(拠点の仮想サーバのリソース使用状況のリモート参照機能など)を持つシステムを実現でき、これにより例えば大規模な災害発生時にもデータセンタが提供するICTのサービスの停止時間を少なくすることができることである。
本発明の一実施の形態のシステムにおける正常稼働時のシステム全体構成を示す図である。 正常稼働時の各データセンタのリソース使用状況テーブルを示す図である。 正常稼働時の各サーバのリソース使用状況テーブルを示す図である。 サーバ移動ポリシーテーブルを示す図である。 災害発生時の仮想サーバ起動先のデータセンタの決定方法の処理フローを示す図である。 データセンタA災害発生後のシステム全体構成を示す図である。 正常稼働時の各データセンタのリソース使用状況を示す図である。 データセンタA災害発生後の各データセンタのリソース使用状況を示す図である。 災害復旧直後の各データセンタのリソース使用状況テーブルを示す図である。 災害復旧直後の各サーバのリソース使用状況テーブルを示す図である。 災害復旧時の仮想サーバ起動先のデータセンタの決定方法の処理フローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[システム]
図1において、本実施の形態のシステムにおける正常稼働時のシステム全体構成例を示している。本システム全体は、運用基盤システム40と、複数の各々の拠点のデータセンタ10とが通信ネットワークで接続される構成である。運用基盤システム40は、監視サーバ41と、広域分散リソース管理システム42と、仮想サーバ構成変更システム43とを含んで成る。なお図1では、運用基盤システム40をシングル構成で記載してあるが、冗長化構成とすることが望ましい。
各データセンタ10(10A,10B,10C)は、対応する各システム20(20A,20B,20C)を有する。各システム20(20A,20B,20C)は、対応するサーバ30(30A,30B,30C,30D,30E)を有する。各システム20のサーバ30は仮想サーバ(物理サーバ上に稼働される仮想サーバ)で構成されている。各システム20はユーザシステム等であり、仮想サーバ(30)を用いてクラウドコンピューティングサービス等を提供する。例えば「データセンタA」10Aは、「システムA」20Aを有し、「システムA」20Aは、「サーバA」30A,「サーバB」30Bで構成(起動、配置等)されている状態を示す。同様に、データセンタBのシステムBはサーバC,D、データセンタCのシステムCはサーバEで構成された状態である。
運用基盤システム40の監視サーバ41(公知技術)により、各データセンタ10のサーバ30等の監視を行う。監視サーバ41と各データセンタ10の物理サーバ等の設備は、遠隔で通信接続される。なおデータセンタ10側に監視エージェントモジュール等を具備してもよい。
また、広域分散リソース管理システム42では、各拠点(10)のシステム(20)のリソース使用状況を参照・表示する機能を有する。広域分散リソース管理システム42は、監視サーバ41による各拠点(10)の監視の処理に基づき、随時、全体的なリソース状況を把握し、テーブル(T1)の内容を更新する。
なお運用基盤システム40で、管理者等のユーザは、監視サーバ41の設定や、広域分散リソース管理システム42のリソース使用状況(T1)の表示や、仮想サーバ構成変更システム43のサーバ移動ポリシーテーブル(T2)の設定などが、所定のGUI(例えばWebインタフェース)で可能である。
仮想サーバ構成変更システム43は、複数のデータセンタ10を対象とした、ユーザシステム(20)の広域分散配置のための仮想サーバ(30)の構成変更を決定する機能を有する。即ち、仮想サーバ構成変更システム43は、広域分散リソース管理システム42の処理を用いて各拠点(10)のリソース状況をみながら、システム20を構成するサーバ30をどの拠点(10)に配置(移動、起動等)するか決定し、当該構成変更を実行する。また、仮想サーバ構成変更システム43は、サーバ移動ポリシーテーブル(T2)を参照しつつ、回線速度を考慮して上記構成変更を決定する。
各構成要素(41,42,43)は、サーバ装置(プロセッサ、メモリ、記憶装置、入力装置、出力装置、通信インタフェース装置、及びバスなどで構成される)によるソフトウェアプログラム処理などの一般的な技術によって実装可能である。
[リソース使用状況テーブル(T1)]
図2,図3は、広域分散リソース管理システム42が保持している管理情報の1つである、リソース使用状況テーブル(T1)のデータ例を示す。図2のT1aは、正常稼働時の各データセンタ10(拠点)のリソース使用状況を示す。図3のT1bは、正常稼働時の各サーバ30のリソース使用状況を示す。広域分散リソース管理システム42は、本データ(T1:T1a,T1b)を用いて、図7の例のように、リソースをグラフ表示(画面表示)することができる。管理者等のユーザは、運用基盤システム40の提供する当該画面で情報を確認する操作が可能である。
図2のT1aでは、図示のように、拠点(データセンタ10)、CPU使用量、CPU空き容量、メモリ使用量、メモリ空き容量、ディスク使用量、ディスク空き容量、回線速度、等の各情報を管理している。
図3のT1bでは、図示のように、拠点(データセンタ10)、サーバ(30)、CPU使用量、メモリ使用量、ディスク使用量、システム(20)、等の各情報を管理している。
[サーバ移動ポリシーテーブル(T2)]
図4は、仮想サーバ構成変更システム43が保持する管理情報の1つである、サーバ移動ポリシーテーブル(T2)を示す。本テーブル(T2)は、サーバ(30)の起動先(移動先、配置先)を決定する際に利用するサーバ移動ポリシー情報を管理している。図示のように、サーバ30ごとに、回線速度優先度{低/中/高}が設定されている。
[仮想サーバ構成変更(被災時)]
監視サーバ41で、あるデータセンタ10(例えば10A)での災害を検知した場合(図6)、仮想サーバ構成変更システム43は、被災していない他のデータセンタ10(例えば10B,10C)で、当該被災したデータセンタ10(10A)のサーバ30(例えば30A,30B)を(代わりに)起動する。
図5は、仮想サーバ構成変更システム43でのサーバ30の起動先のデータセンタ10の決定方法を示す処理フローである(S1等は処理ステップを示す)。
(S1) まず、被災したデータセンタ10(例えば10A)に存在するその時点のシステム20(例えば20A)を構成するサーバ30(例えば30A,30B)のすべてを稼働させることができる(対応するリソースを持つ)他のデータセンタ10(候補)を検索する(例えば10B,10Cがある)。
(S2) 上記候補が有る場合(S1−Y)は、S2で、当該データセンタ10(候補の1つ)にて、当該被災したシステム20(20A)のサーバ30(30A,30B)を全て集約して起動させることに決定し、対応する起動を実行する(運用基盤システム40から該当のデータセンタ10へ起動を指示する)。
(S3) 上記候補が無い場合(S1−N)は、上記被災したシステム20(20A)を構成するサーバ30(30A,30B)を複数の拠点(10)に分散して起動する。このために、仮想サーバ構成変更システム43は、S3で、ポリシーテーブル(T2)を参照し、サーバ30の回線速度の優先度が高いものから順に検索する。ポリシーテーブル(T2)には、各サーバ30の回線速度の優先度が定義されている。43は、この回線速度の優先度が高いサーバから、起動先のデータセンタ10(候補)を決定する。
(S4) そして、S4で、仮想サーバ構成変更システム43は、リソース使用状況テーブル(T1)を参照しつつ、データセンタ10のネットワークの回線速度とリソース(CPU,メモリ,ディスク)の空き状況から、サーバ30の起動先(移動先)を決定する。例えばリソースの空き容量がある拠点(10)のうち回線速度が一番大きい拠点(10)で当該移動先のサーバ30を起動することに決定する。
(S5) S5で、仮想サーバ構成変更システム43は、リカバリ(起動)対象の仮想サーバ(30)が有る場合はS3へ戻り同様に繰り返し、無い場合は終了する。
[具体例(1)]
上記処理に関して、以下、図6のようにデータセンタA(10A)にて災害が発生した場合のサーバの例で説明する。本具体例に対応して、図6は、被災に伴い各データセンタ10でサーバ30を起動後のシステム構成を示す。図7は、正常稼働時(被災前)の各拠点(10)のリソース使用状況、図8は、被災後(構成変更後)の各拠点(10)のリソース使用状況を示している。
データセンタAでの災害発生を検知した監視サーバ41は、仮想サーバ構成変更システム43に災害発生を通知する。仮想サーバ構成変更システム43は、広域分散リソース管理システム42のデータセンタのリソース使用状況テーブル(T1a,図2)とサーバのリソース使用状況テーブル(T1b,図3)から、データセンタAのシステムA(20A)を構成する全てのサーバ30(30A,30B)を起動することができるデータセンタ10を検索する。システムAのリソース使用量は、例えば図2,図3,図7に示すように、CPUが4GHz、メモリが5GB、ディスクが400GBである。また、データセンタB(10B)のリソースの空きは、CPUが3GHz、メモリが4GB、ディスクが300GBであり、データセンタC(10C)のリソースの空きは、CPUが3GHz、メモリが3GB、ディスクが900GBである。即ち、システムA(全サーバ)を起動するのに十分な空きリソースが有る1つのデータセンタは存在しないため、システムAを構成するサーバ30(30A,30B)を、データセンタBとデータセンタCとに分散配置することになる。
仮想サーバ構成変更システム43は、システムAを構成するサーバ30(30A,30B)で回線速度の優先度が一番大きいサーバAから、起動先のデータセンタ10を決定する。先ほどと同様に、広域分散リソース管理システム42のデータセンタのリソース使用状況テーブル(T1a)とサーバのリソース使用状況テーブル(T1b)から、空きリソースを検索する。サーバAのリソース使用量は、CPUが2GHz、メモリが3GB、ディスクが200GBであり、データセンタB、データセンタCともに、サーバAを起動するのに十分なリソースが存在する。よって、回線速度が大きいデータセンタCでサーバAを起動する。サーバBのリソース使用量は、CPUが2GHz、メモリが2GB、ディスクが200GBである。データセンタCはサーバAを起動したため、リソースの空きは、CPUが1GHz、メモリが2GB、ディスクが200GBとなり、サーバBを起動することはできない。サーバBを起動するのに十分なリソースが存在するのはデータセンタBのみであるため、データセンタBでサーバBを起動する。
[仮想サーバ構成変更(復旧時)]
また、監視サーバ41でデータセンタ10(例えば10A)の災害復旧を検知した場合、仮想サーバ構成変更システム43は、前述の分散して配置されているシステム20(サーバ30)を検索し、当該システム20(サーバ30)を、復旧したデータセンタ(10A)で起動させる。
図9は、災害復旧直後の各データセンタのリソース使用状況テーブル(T1a)を示す(図2の状態からの変化後)。
図10は、災害復旧直後の各サーバのリソース使用状況テーブル(T1b)を示す(図3の状態からの変化後)。
図11は、仮想サーバ構成変更システム43での復旧したデータセンタ(10A)で起動するサーバ30の決定方法を示す処理フローである。
(S11) まず、仮想サーバ構成変更システム43は、広域分散リソース管理システム42の処理(T1)をもとに、複数のデータセンタ10に分散して配置されているシステム20のサーバ30が存在しないかどうかを検索する(例えば30A,30Bが存在する)。
(S12) 上記存在する場合(S11−Y)は、43は、復旧したデータセンタ10(10A)で、上記分散配置されているシステム20を構成する全てのサーバ30(30A,30B)を起動することができるかどうか確認する。
(S13) 上記起動が可能な場合(S12−Y)は、対応する起動を実行する(運用基盤システム40から該当のデータセンタ10へ起動を指示する)。
[具体例]
上記処理に関して、以下、データセンタA(10A)にて復旧した場合(図6)の例で説明する。データセンタAの復旧を検知した監視サーバ41は、仮想サーバ構成変更システム43に通知する。仮想サーバ構成変更システム43は、広域分散リソース管理システム42の図9のデータセンタのリソース使用状況テーブル(T1a)と図10のサーバのリソース使用状況テーブル(T1b)から、分散配置されているシステム20(サーバ330)を検索すると、システムA(20A)が合致する。続いて、復旧したデータセンタAにてシステムAを起動すること可能か確認する。復旧したデータセンタAのリソースの空きは、CPUが8GHz、メモリが8GB、ディスクが800GBであり、システムAのリソース使用量は、CPUが4GHz、メモリが5GB、ディスクが400GBである。よって、データセンタAには、システムAを起動するのに十分なリソースが存在するため、データセンタCで起動しているサーバAと、データセンタBで起動しているサーバBを停止して、データセンタAでそれらサーバAとサーバBを起動させる。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態のシステムによれば、仮想サーバ(30)で構成されるシステム20を含むデータセンタ10(拠点)に関する仮想サーバ(30)のリソース使用状況のリモート参照機能やシステム構成変更機能などを持つシステム(運用基盤システム40)により、システム20の広域負荷分散、及び適切なリソース配置による構成変更が可能である。これにより例えばあるデータセンタ10での大規模な災害発生時にも当該データセンタ10のサービスを他のデータセンタ10へ移動(集約配置または分散配置)できるので、当該データセンタ10のサービスの停止時間を少なくすることができる。例えばコンテナ型データセンタを複数の拠点(地域)に分散して配置した場合、状況に応じてリソースを配分することが可能である。特に、本実施の形態では、前記図5のS3,S4のように、回線速度を考慮して移動先(配置)を決定するという特徴を有する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、データセンタのアウトソーシングサービス、仮想サーバを利用したディザスタリカバリサービスの共通基盤などに利用可能である。
10…データセンタ、20…システム、30…サーバ(仮想サーバ)、40…運用基盤システム、41…監視サーバ、42…広域分散リソース管理システム、43…仮想サーバ構成変更システム、T1…リソース使用状況テーブル、T2…サーバ移動ポリシーテーブル。

Claims (4)

  1. 複数のデータセンタ、そのシステム、及びその仮想サーバを対象として管理する運用基盤システムを含んで成る広域分散構成変更システムであって、
    前記システムを構成する1つ以上の仮想サーバは1つ以上のデータセンタに配置され、
    前記運用基盤システムは、
    前記複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバの状態を監視する処理を行う監視部と、
    前記複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバのリソース使用状況を第1のテーブルに管理する処理を行う広域分散リソース管理部と、
    前記複数の各々のデータセンタのシステムの仮想サーバに関する構成変更の処理を行う構成変更部と、を有し、
    前記第1のテーブルは、各データセンタのリソースの使用量と空き容量と回線速度と、各システムの各仮想サーバのリソースの使用量とを管理し、
    前記監視部により第1のデータセンタの利用不可の状態を検知した時、
    前記広域分散リソース管理部による前記リソースの使用状況の参照に基づいて、
    前記構成変更部により、前記第1のデータセンタのシステムの仮想サーバについて、移動先とする、1つ以上のデータセンタを検索して決定し、当該移動先のデータセンタで当該第1のデータセンタのシステムの仮想サーバを起動させる処理を行うこと、を特徴とする広域分散構成変更システム。
  2. 請求項1記載の広域分散構成変更システムにおいて、
    前記データセンタにコールドスタンバイ構成で配置された仮想サーバを対象とし、
    前記監視部により第1のデータセンタの災害発生を検知した時、
    前記広域分散リソース管理部による前記リソースの空き容量と回線速度とに基づいて、
    前記構成変更部により、前記第1のデータセンタのシステムの仮想サーバについて、移動先とする、1つ以上のデータセンタを検索して決定し、当該移動先のデータセンタで当該第1のデータセンタのシステムの仮想サーバを起動させる処理を行うこと、を特徴とする広域分散構成変更システム。
  3. 請求項1記載の広域分散構成変更システムにおいて、
    前記構成変更部により、前記第1のデータセンタのシステムの仮想サーバについて、移動先とする、1つ以上のデータセンタを検索して決定する際、前記リソース使用状況に基づき、前記システムを構成するすべての仮想サーバが起動可能な1つのデータセンタが有る場合は、当該1つのデータセンタに集約し、無い場合は、複数のデータセンタに分散し、当該複数のデータセンタとしてはリソース空き容量があり回線速度が大きいデータセンタを選択すること、を特徴とする広域分散構成変更システム。
  4. 請求項1記載の広域分散構成変更システムにおいて、
    前記構成変更部は、前記仮想サーバと前記データセンタの回線速度の優先度との対応関係が設定された第2のテーブルを管理し、
    前記構成変更部により、前記仮想サーバの移動先とする1つ以上のデータセンタを検索して決定する際に、前記第2のテーブルを参照し、当該仮想サーバに応じて、前記回線速度の優先度が高いデータセンタを選択すること、を特徴とする広域分散構成変更システム。
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