JP2013103395A - 高圧ガスタンクの製造方法と製造装置 - Google Patents

高圧ガスタンクの製造方法と製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ライナー外周に形成した繊維強化樹脂層の高Vf化を抑制可能な新たなタンク製造手法を提供する。
【解決手段】中空のライナー10の外周にFW法にて樹脂含浸カーボン繊維Wを巻回して繊維強化樹脂層20を形成し、中間生成品タンク12を得る。次いで、この中間生成品タンク12を回転させつつ誘導加熱コイル220により誘導加熱する際には、熱硬化炉200の炉内を陽圧装置250により加圧環境とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧ガスタンクの製造方法と製造装置に関する。
近年では、燃料ガスの燃焼エネルギーや、燃料ガスの電気化学反応によって発電された電気エネルギーによって駆動する車両が開発されており、高圧ガスタンクには、天然ガスや水素等の燃料ガスが貯蔵され、車両に搭載される場合がある。このため、高圧ガスタンクの軽量化が求められており、カーボン繊維強化プラスチックや、ガラス繊維強化プラスチック(以下、これらを総称して、繊維強化樹脂層と呼ぶ)で中空のライナーを被覆したFRP(Fiber Reinforced Plastics : 繊維強化プラスチック)製の高圧ガスタンク(以下、単に高圧ガスタンクと称する)の採用が進んでいる。ライナーとしては、軽量化の観点から、通常、ガスバリア性を有する樹脂製の中空容器が用いられる。
一般に、こうした高圧ガスタンクの製造に際しては、フィラメントワインディング法(以下、FW法)が採用され、このFW法により、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸した繊維をライナーの外周に繰り返し巻回して繊維強化樹脂層とする。そして、その後に、当該樹脂層に含まれる熱硬化樹脂を加熱して熱硬化させることで、ライナーを繊維強化樹脂層で被覆・補強した高圧ガスタンクが製造される。熱硬化樹脂の加熱とその熱硬化には、温風吹き付けや電熱ヒーターによる加熱、或いは高周波誘導加熱等、種々の加熱方式が採用可能であるが、熱硬化性樹脂の速やかな昇温が可能な高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて誘導加熱する手法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−335973号公報
FW法にて得られた高圧ガスタンクの強度や耐久性等のタンク性能は、ライナー外周の硬化済み繊維強化樹脂層における繊維体積含有率(以下、Vf)に依存することが知られている。このVfは、繊維強化樹脂層の単位体積に占める繊維の割合であり、熱硬化前の繊維強化樹脂層からの樹脂の染み出しが増えるとVfは高くなる。そして、Vfが高いと、繊維の割合が増えるために強度は増すものの、繊維同士を接着硬化する樹脂が少なくなるため、耐久性の低下を来すことが危惧される。このため、高圧ガスタンクとしての実用に耐える強度と耐久性の両立を図る上で、高Vfとなることを抑制しつつVfを所定の範囲で達成することが望ましい。
Vfに影響を及ぼす樹脂の染み出しは、誘導加熱コイルを用いた繊維強化樹脂層の誘導加熱の際に、樹脂の低粘度化に伴って顕著となり得る。つまり、上記した公報で提案されたような高周波誘導加熱手法では、温風吹き付けや電熱ヒーターによる加熱方式に比べて高い効率で短時間の内に加熱できることから、繊維強化樹脂層は急速に昇温して、樹脂の粘度も大きく低下して樹脂の染み出しが増し、高Vf化しかねない。上記した特許文献では、誘導加熱コイルを用いた繊維強化樹脂層の誘導加熱による樹脂の染み出しについての配慮がないことから、高Vf化の抑制を図る手法が要請されるに到った。
本発明は、上記した課題を踏まえ、ライナー外周に形成した繊維強化樹脂層の高Vf化を抑制可能な新たなタンク製造手法を提供することを目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の適用例として実施することができる。
[適用例1:高圧ガスタンクの製造方法]
高圧ガスタンクの製造方法であって、
タンク容器となる中空のライナーの外周に、熱硬化性樹脂を含浸した繊維を巻回して形成された繊維強化樹脂層を有するタンク中間生成品を準備する工程(a)と、
前記タンク中間生成品を加圧環境下に置いた上でタンク軸回りに回転させつつ、高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて前記タンク中間生成品の前記繊維強化樹脂層を誘導加熱して熱硬化させる工程(b)とを備える
ことを要旨とする。
この適用例1の高圧ガスタンクの製造方法では、工程(a)、工程(b)を経て高圧ガスタンクを製造する当たり、高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて繊維強化樹脂層を誘導加熱して熱硬化させる工程(b)では、タンク中間生成品を加圧環境下に置くので、タンク中間生成品における繊維強化樹脂層の最外表層にはライナー外周に向けた圧力が作用する。繊維強化樹脂層の樹脂は、誘導加熱コイルにより高周波誘導加熱に伴いその粘度を低下させて繊維強化樹脂層の最外表層の側に染み出ようとするが、この樹脂の染み出しは、繊維強化樹脂層の最外表層に作用する圧力により起き難くなる。この結果、適用例1の高圧ガスタンクの製造方法によれば、繊維強化樹脂層が誘導加熱を受けて昇温する際における樹脂の染み出しを抑制することで、Vfについても、これを高Vfとなることを抑制できる。
上記した適用例1の高圧ガスタンクの製造方法は、次のような態様とすることができる。例えば、前記工程(b)では、前記加圧環境下の圧力を、前記誘導加熱コイルの誘起した高周波誘導加熱による前記繊維強化樹脂層の昇温に応じて調整するようにすることができる。繊維強化樹脂層は、誘導加熱コイルの誘起した高周波誘導加熱を受けて昇温するが、その昇温の状況は、繊維強化樹脂層を形成する熱硬化樹脂の性質や経過時間によって一律とは限らない。ところが、上記したように加圧環境下の圧力を繊維強化樹脂層の昇温に応じて調整すれば、その昇温の状況に合わせて圧力を調整できることから、樹脂の染み出しの抑制、延いては高Vf化の抑制の実効性を高めることができる。
この場合、前記加圧環境下の圧力を、前記誘導加熱コイルの誘起した高周波誘導加熱による前記繊維強化樹脂層が所定の温度範囲において昇温する際に、該昇温が進むに連れて高めるようにすることができる。繊維強化樹脂層の樹脂の粘度は、昇温が進んで温度が上がるほど低下するので、加圧環境下の圧力を昇温が進むに連れて高めるようにすれば、粘度低下が進んだ樹脂の染み出しを高い実効性で抑制でき、高Vf化についてもこれを抑制できる。
[適用例2:高圧ガスタンクの製造装置]
タンク容器となる中空のライナーの外周に熱硬化性樹脂を含浸して熱硬化した繊維強化樹脂層を有する高圧ガスタンクの製造に用いる装置であって、
熱硬化前の前記熱硬化性樹脂を含浸した繊維を前記ライナーの外周に巻回して前記繊維強化樹脂層を形成し、タンク中間生成品を得る繊維巻回手段と、
前記タンク中間生成品をタンク軸回りに回転させつつ、高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて前記繊維強化樹脂層を誘導加熱して熱硬化させる誘導加熱炉と、
該誘導加熱炉にて前記繊維強化樹脂層が前記誘導加熱コイルにより高周波誘導加熱されている間に、前記誘導加熱炉の内部の陽圧化を図る陽圧手段とを備える
ことを要旨とする。
上記した適用例2の高圧ガスタンクの製造装置は、ライナー外周に形成した繊維強化樹脂層の高Vf化を抑制可能な新たなタンク製造装置となる。
本発明の一実施例としての高圧ガスタンクの製造工程を模式的に示す説明図である。 この製造工程に用いるFW装置100の構成を概略的に示す説明図である。 繊維強化樹脂層の形成の様子を模式的に示す説明図である。 図1(c)に示した熱硬化炉200を透視した上でその概略構成を誘導加熱コイル220の配置構成を含めて示す説明図である。 本実施例の熱硬化炉200における炉内陽圧化の様子と繊維強化樹脂層20の昇温状況と樹脂粘度の推移状況並びに樹脂挙動を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例としての高圧ガスタンクの製造工程を模式的に示す説明図、図2はこの製造工程に用いるFW装置100の構成を概略的に示す説明図、図3は繊維強化樹脂層の形成の様子を模式的に示す説明図、図4は図1(c)に示した熱硬化炉200を透視した上でその概略構成を誘導加熱コイル220の配置構成を含めて示す説明図である。本実施例では、高圧ガスタンクを、高圧水素を貯蔵する高圧水素タンクとした。
本実施例のタンク製造工程では、まず、図1(a)に示したように、水素ガスに対するガスバリア性を有する樹脂製容器をライナー10として用意する。ライナー10は、半径が均一である略円筒形状のシリンダー部10aと、シリンダー部両端に設けられた凸曲面形状のドーム部10bを有する。ドーム部10bは、等張力曲面によって構成されており、その頂点に、外部配管等と接続するための口金14を有する。本実施例では、樹脂容器として、ナイロン系樹脂からなる樹脂製容器を用いるものとした。樹脂容器として、水素ガスに対するガスバリア性を有すれば、他の樹脂からなる樹脂容器を用いるものとしてもよい。
次に、図1(b)に示したように、ライナー10の外周に繊維強化樹脂層20を形成する(繊維強化樹脂層形成工程)。本実施例では、繊維強化樹脂層形成工程として、図2に示すFW装置100を用いる。このFW装置100は、ライナー10の外周に、熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂を含浸したカーボン繊維を繰り返し巻回することにより、繊維強化樹脂層20としてのカーボン繊維層を形成する。これにより、ライナー10の外周に樹脂硬化前の繊維強化樹脂層20を有する中間生成品タンク12が得られる。FW装置100の構成と当該装置による繊維巻回の様子については、後述する。
繊維強化樹脂層20の形成に続いては、熱硬化を行う。熱硬化工程では、図1(c)に示す熱硬化炉200を用いる。この熱硬化炉200は、高周波誘導加熱炉として構成され、架台214(図4参照)に、タンク両端のタンク軸支シャフト212を介して中間生成品タンク12を回転可能に軸支し、図示しないモーターにて中間生成品タンク12を加熱の過程において回転させる。
この他、熱硬化炉200は、誘導加熱コイル220と陽圧装置250とを有する。誘導加熱コイル220は、軸支した中間生成品タンク12をタンク長手方向に沿ってタンク軸周囲にて取り囲むよう配設され、そのコイル巻き軌跡をタンク軸に対して傾斜させている。誘導加熱コイル220は、高周波電流生成電源240と接続され、制御機器230による高周波電流生成電源240の制御を経て高周波電流の通電を受けて磁束を形成し、中間生成品タンク12の繊維強化樹脂層20におけるカーボン繊維(樹脂含浸カーボン繊維W)を導体として繊維強化樹脂層20を誘導加熱する。陽圧装置250は、加圧ポンプ252を備え、配管254を経て、熱硬化炉200の内部に加圧エアーを圧送し、これにより、熱硬化炉200の内部を陽圧とし加圧環境とする。
図1(c)に示す上記の熱硬化炉200を用いた熱硬化工程では、熱硬化炉200への中間生成品タンク12の搬入に先だち、繊維強化樹脂層20を形成済みの中間生成品タンク12にタンク軸支シャフト212を装着する。タンク軸支シャフト212は、中間生成品タンク12の両端の口金14に挿入され、タンク両端からシャフトを出した状態で、中間生成品タンク12を架台214を介して水平に軸支する。こうして中間生成品タンク12を軸支した後、熱硬化炉200は、中間生成品タンク12を熱硬化工程に処する。この熱硬化工程では、架台214にセットした中間生成品タンク12をタンク軸支シャフト212ごと定速で回転させ、その回転を熱硬化工程の間に亘って維持する。タンク回転と同時に、或いは、定速回転となると、熱硬化炉200は、繊維強化樹脂層20の形成に用いた上記の熱硬化樹脂(例えば、エポキシ樹脂)の熱硬化が起きるよう、制御機器230にて誘導加熱コイル220に高周波電流生成電源240から高周波電流を通電して繊維強化樹脂層20を誘導加熱する。また、架台214への中間生成品タンク12の軸支に合わせ、熱硬化炉200では、その有する陽圧装置250により炉内が加圧環境とされる。これにより、中間生成品タンク12は、加圧環境下の炉内で誘導加熱コイル220による誘導加熱を受け、繊維強化樹脂層20における熱硬化樹脂を熱硬化させる。誘導加熱の様子と加圧環境については後述する。
熱硬化炉200による上記した樹脂の熱硬化後には、加熱を受けた中間生成品タンク12は、熱硬化炉200の炉内或いは炉外で冷却養生に処される。そして、この冷却養生を経ることで、ライナー10の外周にエポキシ樹脂を含浸して熱硬化した繊維強化樹脂層20を有する高圧水素タンク30が得られる。なお、熱硬化炉200は、図示しない昇温機構付きの排気系を有するので、中間生成品タンク12の繊維強化樹脂層20における熱硬化樹脂の熱硬化後、或いは養生後において、次回の中間生成品タンク12の製造に備え、炉内の加圧エアーは排気される。
ここで、FW装置100による繊維強化樹脂層20の形成の様子(図1(b))と、その後の熱硬化炉200による繊維強化樹脂層20の熱硬化(図1(c))について順を追って説明する。図2に示すように、本実施例のFW装置100は、クリールスタンド110と、巻取部130と、クリールスタンド110と巻取部130とを結ぶ経路部120と、制御部150とを備える。
クリールスタンド110は、熱硬化樹脂としてのエポキシ樹脂を含浸済みのカーボン繊維(以下、樹脂含浸カーボン繊維Wと称する)を巻きつけた複数のボビン112を備え、固定滑車114等を用いて各ボビン112から所定の方向に樹脂含浸カーボン繊維Wを繰り出す機能を有する。本実施例では、熱硬化性樹脂を含浸済みのいわゆるプリプレグの樹脂含浸カーボン繊維Wとしたが、ボビン112にはカーボン繊維のみを巻き取って備え、クリールスタンド110からの繊維繰り出し経路途中で、その繰り出されるカーボン繊維に熱硬化性樹脂を含浸させるようにすることもできる。なお、カーボン繊維に代えて、適当な強度と導電性を有するフィラメントワインディングに適した他の材料の繊維とすることもできる。また、エポキシ樹脂に代えて、熱硬化により適当な接合強度を有するフィラメントワインディングに適した熱硬化性樹脂、例えばポリエステル樹脂やポリアミド樹脂等の熱硬化性樹脂とすることもできる。
各ボビン112からは、巻取部130の働きにより樹脂含浸カーボン繊維Wがそれぞれ引き出され、各樹脂含浸カーボン繊維Wは経路部120を介して巻取部130へ導かれる。
経路部120は、ローラーやガイド等を備え、クリールスタンド110から巻取部130への樹脂含浸カーボン繊維Wへの経路を構成する。
巻取部130は、アイクチガイド132と、ライナー10がセットされる回転駆動装置134とを備える。回転駆動装置134は、ライナー10を軸支してそのタンク軸周りにライナー10を回転駆動させる。
アイクチガイド132は、ライナー10の外周に樹脂含浸カーボン繊維Wを供給しつつ、ライナー10に樹脂含浸カーボン繊維Wが巻回される際の巻回張力を調整する。また、樹脂含浸カーボン繊維Wのフープ巻きとヘリカル巻きの使い分けにも関与する。つまり、アイクチガイド132は、ライナー10の長軸方向であるx軸、x軸に垂直なy軸、x軸およびy軸に垂直なz軸の3次元で移動して、経路部120から供給された複数本の樹脂含浸カーボン繊維Wを束ねてライナー10に向かって供給する。制御部150による制御を経たアイクチガイド132の3次元方向への移動と回転駆動装置134によるライナー10の回転とにより、樹脂含浸カーボン繊維Wは、ライナー10の外周に繰り返し巻回されることになる。詳細には、図3に示すように、フープ巻きとヘリカル巻きとが交互に使い分けられて、樹脂含浸カーボン繊維Wは、ライナー両端のドーム部10bと円筒状のシリンダー部10aとの外周に繰り返し巻回される。図示するように、まず、ライナー10の略円筒状のシリンダー部10aの領域をフープ巻きにて樹脂含浸カーボン繊維Wを巻回し、その後に、シリンダー部両端のドーム部10bに掛け渡るよう、その折り返し位置に応じた角度のヘリカル巻きにて樹脂含浸カーボン繊維Wを巻回する。
図3(a)に示すように、シリンダー部10aにおいては、フープ巻きをシリンダー部両端で折り返しつつ繰り返すことで、繊維強化樹脂層20のライナー外周側の内側樹脂層を形成する。つまり、ライナー10をタンク中心軸AXの回りで回転させつつ、樹脂含浸カーボン繊維Wの供給元であるアイクチガイド132をタンク中心軸AXに沿って所定速度で往復動させることで、繊維強化樹脂層20における内側樹脂層が樹脂含浸カーボン繊維Wにて巻回形成される。このフープ巻きでは、アイクチガイド132からの樹脂含浸カーボン繊維Wが、シリンダー部10aのタンク中心軸AXに対してほぼ垂直に近い巻き角度(繊維角α0:例えば約89°)をなすようにされる。そして、ライナー回転速度とアイクチガイド132の往復動速度を調整した上で、タンク中心軸AXの方向に沿ってアイクチガイド132を往復移動させて、樹脂含浸カーボン繊維Wをシリンダー部10aに繰り返し巻回する。
こうしたフープ巻きを所定の工程繰り返した後、図3(b)に示す低角度のヘリカル巻きに切り換えて樹脂含浸カーボン繊維Wを繰り返し巻回する。低角度のヘリカル巻きでは、ドーム部10bの湾曲外表面領域とフープ巻き済みのシリンダー部10aを繊維巻回対象とし、ライナー10をタンク中心軸AXの回りで回転させつつ、アイクチガイド132から延びた樹脂含浸カーボン繊維Wをタンク中心軸AXに対して低角度の繊維角αLH(例えば、約11〜25°)で交差させた状態を保持し、ライナー回転速度とアイクチガイド132の往復動速度を調整する。その上で、タンク中心軸AXの方向に沿ってアイクチガイド132を往復移動させて、樹脂含浸カーボン繊維Wをシリンダー部10aの両端のドーム部10bに掛け渡るよう螺旋状に繰り返し巻回する。この場合、両側のドーム部10bでは、アイクチガイド132の往路・復路の切換に伴って繊維の巻き付け方向が折り返されると共に、タンク中心軸AXからの折り返し位置も調整される。ドーム部10bにおける巻き付け方向の折り返しを何度も繰り返すことにより、ライナー10の外表面には、低角度の繊維角αLHで樹脂含浸カーボン繊維Wが網目状に張り渡された繊維巻回層が形成される。なお、上記した低角度のヘリカル巻きを行う前に、タンク中心軸AXに対して高角度の繊維角(例えば、約30〜60°)で樹脂含浸カーボン繊維Wを巻回する高角度のヘリカル巻きを組み込むこともできる。こうしたヘリカル巻きを所定の工程繰り返した後、再度、既述したフープ巻きによる樹脂含浸カーボン繊維Wの巻回と、ヘリカル巻きによる樹脂含浸カーボン繊維Wの巻回とを交互に繰り返すことで、繊維強化樹脂層20が巻回形成される。この場合、上記したフープ巻きおよびヘリカル巻きにおいて、制御部150は、ライナー10の回転速度制御やアイクチガイド132での巻回張力調整等を行うが、本発明の要旨と直接関係しないので、その説明については省略する。
こうして樹脂含浸カーボン繊維Wのフープ巻きおよびヘリカル巻きが交互に使い分けてなされることで、樹脂含浸カーボン繊維Wがライナー10の外周に層状に重なった繊維強化樹脂層20が形成される。そして、樹脂含浸カーボン繊維WのFW法による巻回を経て、ライナー10の外周に繊維強化樹脂層20を形成した中間生成品タンク12が得られる(図1(b)参照)。
次に、樹脂層構成の繊維強化樹脂層20の熱硬化炉200による熱硬化について図1(c)と図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施例の熱硬化炉200は、高気密性シール260が周囲に配設された開閉扉262を備え、当該扉を閉めることで、炉内を密閉する。この開閉扉262は、架台214への中間生成品タンク12の装着および取出のための開口を開閉する。また、熱硬化炉200は、図4と図1(c)に示すように、誘導加熱コイル220を、中間生成品タンク12をタンク長手方向に沿ってタンク軸周囲にて取り囲むように備える。この際、誘導加熱コイル220は、中間生成品タンク12を軸支するタンク軸支シャフト212や架台214と干渉しないと共に、タンク軸に対して傾斜したコイル巻き軌跡とされている。本実施例では、図4に示すように、開閉扉262を熱硬化炉天井に設け、天井開口からの中間生成品タンク12の装着および取出に支障がないよう、誘導加熱コイル220については、ほぼ水平な状態で中間生成品タンク12を既述したように取り囲むようにしたが、誘導加熱コイル220をほぼ垂直な状態で中間生成品タンク12を既述したように取り囲むようにし、開閉扉262については、これを熱硬化炉側壁に設けるようにすることもできる。また、熱硬化炉200のベース202とその上部で方形壁面を形成する筐体部204とを高気密性シール206を介して接合し、筐体部204については、ベース202から上方に持ち上げるようにすることもできる。こうすれば、筐体部204を図示しないクレーンや玉がけ装置にて持ち上げた状態で、装置内機器の保守点検や中間生成品タンク12の装着および取出を行うことができる。
この他、熱硬化炉200は、図1(c)に示すように、制御機器230と温度センサー242とを有する。温度センサー242は、非接触で繊維強化樹脂層20の外表面温度を検出するよう構成され、その検出温度を制御機器230に出力する。制御機器230は、内部にCPU、RAM、ROMを備えるマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記憶されたコンピュータプログラムをRAMに展開して実行することで、高周波電流生成電源240から誘導加熱コイル220への高周波電流の通電を、温度センサー242の検出温度を参照しつつ制御する。この通電制御は、熱硬化炉200の炉内への中間生成品タンク12のセット後のタンク定速回転に合わせて、制御機器230にてなされる。誘導加熱コイル220は、高周波電流生成電源240からの高周波電流の通電を受けると、水平に軸支されてタンク軸回りに回転する中間生成品タンク12の繊維強化樹脂層20を貫く磁束を発生する。繊維強化樹脂層20を構成する樹脂含浸カーボン繊維Wは、この誘導加熱コイル220による磁束と交差することから渦電流を誘起し、カーボン繊維固有の抵抗によって発熱して、繊維強化樹脂層20の熱硬化性樹脂を高周波誘導加熱する。この高周波誘導加熱は、繊維強化樹脂層20の各樹脂層部位で起きる。
また、熱硬化炉200の制御機器230は、陽圧装置250についても、その加圧ポンプ252を駆動制御し、加圧ポンプ252の生成した加圧エアーを配管254を経て熱硬化炉200の内部に圧送する。この加圧ポンプ252の駆動制御は、中間生成品タンク12のセット後、即ち架台214への中間生成品タンク12の軸支と開閉扉262の閉鎖の後に開始される。これにより、中間生成品タンク12は、陽圧装置250により炉内が加圧環境とされた状態でタンク軸回りに回転しつつ、誘導加熱コイル220による誘導加熱を受けることになる。
次に、制御機器230の制御を受けた陽圧装置250による炉内陽圧化の様子を、誘導加熱コイル220による誘導加熱に伴う繊維強化樹脂層20の昇温状況と樹脂粘度の推移状況に併せて説明する。図5は本実施例の熱硬化炉200における炉内陽圧化の様子と繊維強化樹脂層20の昇温状況と樹脂粘度の推移状況並びに樹脂挙動を模式的に示す説明図である。
図4に示すように、熱硬化炉200への中間生成品タンク12のセットが完了すると、熱硬化炉200は、まず陽圧装置250にて炉内の陽圧化を図ると共に、中間生成品タンク12をタンク軸回りに回転させる。この回転が安定すると、熱硬化炉200は、制御機器230を介して誘導加熱コイル220による繊維強化樹脂層20の誘導加熱を開始する。この誘導加熱当初は、図5にステップ1と示す状況であり、このステップ1では、熱硬化炉200の炉内は、陽圧装置250により第1圧力p1まで昇圧済みである。この第1圧力p1は、誘導加熱コイル220による誘導加熱を受けている際に、中間生成品タンク12、詳しくはライナー10の変形を来さない圧力として設定されている。この場合、タンク軸支シャフト212を中空として炉内の圧力をライナー10の内部に導入可能なシャフトとすれば、第1圧力p1によるライナー変形をより確実に回避できる。
この誘導加熱当初のステップ1の繊維強化樹脂層20では、これを構成する樹脂含浸カーボン繊維Wは、前工程におけるFW法での繊維巻回の張力(巻回張力)を受けたままであるものの、樹脂の昇温がまだ進まず樹脂粘度が高いので、さほどライナー10の側に凝集することはない。繊維強化樹脂層20の樹脂にあっても、粘度が大きいため、繊維強化樹脂層20の外表側への染み出しをそれほど起こすことはない。
誘導加熱コイル220による中間生成品タンク12の繊維強化樹脂層20の誘導加熱が進むと、図5に示すステップ2の状況に推移し、このステップ2では、繊維強化樹脂層20の樹脂は昇温が進んでその粘度は大きく低下する。このため、繊維強化樹脂層20の樹脂含浸カーボン繊維Wは、ライナー10の側への凝集を起こすことから、この繊維凝集により、繊維強化樹脂層20の樹脂には、上記した粘度低下と相まって、繊維強化樹脂層20の外表側への樹脂の染み出しを起こそうとする力が働く。ところが、図5のステップ2では、熱硬化炉200の炉内は、第1圧力p1まで昇圧して加圧環境にあるので、中間生成品タンク12における繊維強化樹脂層20の最外表層にはライナー外周に向けて第1圧力p1が作用する。このため、図5のステップ2において、既述したように繊維強化樹脂層20の樹脂を樹脂層外表側に染み出させようとする力は、上記した第1圧力p1による力に打ち消されることになる。
誘導加熱コイル220による誘導加熱が更に進むと、繊維強化樹脂層20はより昇温して図5に示すステップ3の状況に推移し、このステップ3では、繊維強化樹脂層20の樹脂の粘度は更に低下する。本実施例では、このステップ3を、既存の温風による樹脂の熱硬化を図る際の最低樹脂粘度に想到する状態とし、このステップ3の手前において、熱硬化炉200の炉内を、第1圧力p1より高い第2圧力p2の加圧環境下に推移させておく。このため、ステップ3の状況においては、繊維強化樹脂層20の樹脂粘度の更なる低下により樹脂含浸カーボン繊維Wの凝集は起き易くなるものの、この第2圧力p2により、染み出しは起きにくくなる。この場合、熱硬化炉200の制御機器230は、温度センサー242(図1(c)参照)の検出温度により、陽圧装置250の加圧ポンプ252を駆動制御して、第1圧力p1から第2圧力p2に推移させる。また、この第2圧力p2にあっても、誘導加熱コイル220による誘導加熱を受けている際に、ライナー10の変形を来さない圧力として設定されている。
ステップ3以降では、誘導加熱コイル220による誘導加熱の継続により、繊維強化樹脂層20の樹脂は更に昇温してその粘度低下を起こし、その後、粘度は上昇に転じて、繊維強化樹脂層20の樹脂の熱硬化が起きる。これにより、ライナー10の外周に繊維強化樹脂層20が形成される。なお、誘導加熱コイル220の誘導加熱による樹脂の昇温は、既存の温風による樹脂硬化に比べて速やかに起きるので、図5に示すように、樹脂の最低粘度は、温風による樹脂硬化の場合よりも小さくなる。
また、樹脂の熱硬化の開始後、熱硬化炉200の制御機器230は、その経過時間や温度センサー242からの検出温度等に基づき、繊維強化樹脂層20の樹脂の熱硬化が完了するまでの間に亘って、誘導加熱コイル220への高周波電流の通電制御と陽圧装置250の加圧ポンプ252の駆動制御を継続する。そして、熱硬化炉200は、樹脂の熱硬化完了後に、コイルへの通電とポンプ駆動を停止し、繊維強化樹脂層20の冷却養生を図る。これにより、繊維強化樹脂層20が硬化済みの高圧水素タンク30が得られる。
以上説明したように、本実施例では、誘導加熱コイル220による誘導加熱により樹脂を速やかに昇温させるが、陽圧装置250による熱硬化炉200の陽圧化を図ることで、加圧環境下で繊維強化樹脂層20の樹脂粘度低下とその後の熱硬化を起こす。この結果、本実施例のタンク製造手法によれば、誘導加熱コイル220による誘導加熱を利用して製造時間の短縮化を図った上で、加圧環境下での繊維強化樹脂層20の昇温により、樹脂の染み出しの抑制でき、Vfについても、これを高Vfとなることを抑制できる。
また、本実施例のタンク製造手法では、熱硬化炉200の加圧炉内で繊維強化樹脂層20を誘導加熱コイル220により誘導加熱するに当たり、炉内圧力を、誘導加熱コイル220による誘導加熱による繊維強化樹脂層20の温度が高まると第1圧力p1から第2圧力p2に高めるようにした。繊維強化樹脂層20の樹脂はその温度が高まるほど粘度低下を来して染み出しを起こしやすくなるが、上記したように圧力を高めることで、樹脂の染み出しの抑制、延いては高Vf化の抑制の実効性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、上記の実施例では、高圧ガスタンクは、高圧水素タンク30であるものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、天然ガス等、他の高圧ガスを貯蔵する高圧ガスタンクとしてもよい。
また、上記の実施例では、熱硬化炉200の炉内にて中間生成品タンク12を加圧環境に置く際の第1圧力p1と第2圧力p2を、共にライナー10の変形を来さない圧力として設定したが、その圧力値については、ライナー10を構成する樹脂材料の強度やタンク寸法等を選定すればよい。この他、より多段階に圧力を調整するようにすることもできる。更に、中間生成品タンク12を軸支するタンク軸支シャフト212を介して、タンク内(詳しくはライナー10の内部)を加圧しつつ繊維強化樹脂層20を誘導加熱コイル220にて誘導加熱する場合には、ライナー内圧と同等、或いはライナー内圧より低い圧力とすることもできる。
10…ライナー
10a…シリンダー部
10b…ドーム部
12…中間生成品タンク
14…口金
20…繊維強化樹脂層
30…高圧水素タンク
100…FW装置
110…クリールスタンド
112…ボビン
114…固定滑車
120…経路部
130…巻取部
132…アイクチガイド
134…回転駆動装置
150…制御部
200…熱硬化炉
202…ベース
204…筐体部
206…高気密性シール
212…タンク軸支シャフト
214…架台
220…誘導加熱コイル
230…制御機器
240…高周波電流生成電源
242…温度センサー
250…陽圧装置
252…加圧ポンプ
254…配管
260…高気密性シール
262…開閉扉
W…樹脂含浸カーボン繊維
AX…タンク中心軸

Claims (5)

  1. 高圧ガスタンクの製造方法であって、
    タンク容器となる中空のライナーの外周に、熱硬化性樹脂を含浸した繊維を巻回して形成された繊維強化樹脂層を有するタンク中間生成品を準備する工程(a)と、
    前記タンク中間生成品を加圧環境下に置いた上でタンク軸回りに回転させつつ、高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて前記タンク中間生成品の前記繊維強化樹脂層を誘導加熱して熱硬化させる工程(b)とを備える
    高圧ガスタンクの製造方法。
  2. 前記工程(b)では、前記加圧環境下の圧力を、前記誘導加熱コイルの誘起した高周波誘導加熱による前記繊維強化樹脂層の昇温に応じて調整する請求項1に記載の高圧ガスタンクの製造方法。
  3. 前記工程(b)では、前記加圧環境下の圧力を、前記誘導加熱コイルの誘起した高周波誘導加熱による前記繊維強化樹脂層が所定の温度範囲において昇温する際に、該昇温が進むに連れて高める請求項2に記載の高圧ガスタンクの製造方法。
  4. タンク容器となる中空のライナーの外周に熱硬化性樹脂を含浸して熱硬化した繊維強化樹脂層を有する高圧ガスタンクの製造に用いる装置であって、
    熱硬化前の前記熱硬化性樹脂を含浸した繊維を前記ライナーの外周に巻回して前記繊維強化樹脂層を形成し、タンク中間生成品を得る繊維巻回手段と、
    前記タンク中間生成品をタンク軸回りに回転させつつ、高周波誘導加熱を誘起する誘導加熱コイルを用いて前記繊維強化樹脂層を誘導加熱して熱硬化させる誘導加熱炉と、
    該誘導加熱炉にて前記繊維強化樹脂層が前記誘導加熱コイルにより高周波誘導加熱されている間に、前記誘導加熱炉の内部の陽圧化を図る陽圧手段とを備える
    高圧ガスタンクの製造装置。
  5. 前記陽圧手段は、前記誘導加熱炉の内部に加圧気体を供給するポンプを有する請求項4に記載の高圧ガスタンクの製造装置。
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