JP2013099878A - キャリッジユニットの組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットヘッドを精度よくアライメントすることのできるキャリッジユニットの組立方法を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド20を板状のヘッドプレート21に取り付けたヘッドユニット2と、ヘッドユニット2が取り付けられたユニットホルダー3aと、を備えたキャリッジユニット1の組立方法であって、ヘッドプレート21をユニットホルダー3aに固定するプレート固定工程と、プレート固定工程の後、複数のインクジェットヘッド20をヘッドプレート21に対しアライメントして固定するヘッド固定工程と、を備え、ヘッド固定工程は、インクジェットヘッド20が吐出時と同じ向きで行われる。
【選択図】図5
【解決手段】インクジェットヘッド20を板状のヘッドプレート21に取り付けたヘッドユニット2と、ヘッドユニット2が取り付けられたユニットホルダー3aと、を備えたキャリッジユニット1の組立方法であって、ヘッドプレート21をユニットホルダー3aに固定するプレート固定工程と、プレート固定工程の後、複数のインクジェットヘッド20をヘッドプレート21に対しアライメントして固定するヘッド固定工程と、を備え、ヘッド固定工程は、インクジェットヘッド20が吐出時と同じ向きで行われる。
【選択図】図5
Description
本発明は、インクジェットヘッドが組み付けられたキャリッジユニットの組立方法に関するものである。
従来、複数のインクジェットヘッドを単一のヘッドプレートに位置決め固定するヘッドユニットの組立装置が知られている(特許文献1参照)。この組立装置は、略長方形のヘッドプレートに複数のインクジェットヘッドが仮装着されたヘッドユニットをセットテーブルにセットし、画像認識によりそれぞれのインクジェットヘッドをアライメントして固定する。このとき、ヘッドユニットは、ヘッドプレートの長手方向両端部を、セットテーブル上の帯状ブロックに固定してセットされる。すなわち、複数のインクジェットヘッドが仮装着されたヘッドプレートは、中間部がセットテーブルから浮上した状態でセットされる。この状態で、ヘッド補正装置が上方から臨み、仮装着されたインクジェットヘッドをヘッドプレートに対して位置決め固定する。その後、インクジェットヘッドがアライメントされたヘッドユニットは、ユニットホルダーに固定され、キャリッジユニットが組み立てられる。なお、ヘッドユニットは、インクジェットヘッドのアライメント時において、吐出面が上となるように上下反転された状態でセットテーブルにセットされる。
ところで、上記の組立方法において、セットテーブル上のヘッドユニットは、長手方向両端部で支持固定され、この状態でインクジェットヘッドの位置決め(アライメント)が行われる。すなわち、ヘッドユニット(ヘッドプレート)は、長手方向両端部でねじ止めされるため、極端ではないが、その自重により僅かに下方に撓み、この状態でインクジェットヘッドの位置決めが行われる。
一方、組み立てられたヘッドユニットは、上下反転して描画装置に搭載され、この状態で使用される(インク吐出)される。この場合も、上下反転したヘッドユニットは、組立装置にセットしたときの取付け孔(ばか孔)を利用して、描画装置に取り付けられる。
このため、組立時のヘッドユニットの締結強度と、描画時の描画装置(キャリッジユニット)へのヘッドユニットの締結強度と、の差によって、ヘッドプレートの撓み率が変化する。さらに、ヘッドユニット(ヘッドプレート)は、描画装置に搭載された状態では、組立時と逆方向に撓むことになる。よって、描画時のインクジェットヘッドの取付け位置と、組立時の設計上の取付け位置とにズレが生じる問題があった。したがって、精度良くアライメントされた(はずの)インクジェットヘッドを用いて描画を実施しても、描画精度(インクの着弾精度)が低下してしまう。
一方、組み立てられたヘッドユニットは、上下反転して描画装置に搭載され、この状態で使用される(インク吐出)される。この場合も、上下反転したヘッドユニットは、組立装置にセットしたときの取付け孔(ばか孔)を利用して、描画装置に取り付けられる。
このため、組立時のヘッドユニットの締結強度と、描画時の描画装置(キャリッジユニット)へのヘッドユニットの締結強度と、の差によって、ヘッドプレートの撓み率が変化する。さらに、ヘッドユニット(ヘッドプレート)は、描画装置に搭載された状態では、組立時と逆方向に撓むことになる。よって、描画時のインクジェットヘッドの取付け位置と、組立時の設計上の取付け位置とにズレが生じる問題があった。したがって、精度良くアライメントされた(はずの)インクジェットヘッドを用いて描画を実施しても、描画精度(インクの着弾精度)が低下してしまう。
本発明は、上記の点に鑑み、インクジェットヘッドを精度よくアライメントすることのできるキャリッジユニットの組立方法を提供することを目的とする。
本発明のキャリッジユニットの組立方法は、インクジェットヘッドを板状のヘッドプレートに取り付けたヘッドユニットと、ヘッドユニットが取り付けられたユニットホルダーと、を備えたキャリッジユニットの組立方法であって、ヘッドプレートをユニットホルダーに固定するプレート固定工程と、プレート固定工程の後、複数のインクジェットヘッドをヘッドプレートに対しアライメントして固定するヘッド固定工程と、を備え、ヘッド固定工程は、インクジェットヘッドが吐出時と同じ向きで行われることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドユニットをユニットホルダーに取り付けてキャリッジユニットを仮組立した状態、すなわち吐出時(描画時)と同じ状態において、インクジェットヘッドのアライメントを行うことができる。よって、インクジェットヘッドをアライメントした後に、ヘッドプレートを上下反転させたりユニットホルダーに再度固定する必要がないため、ヘッドプレートの撓みや向きが変化せず、インクジェットヘッドの取り付け位置がアライメント時(組立時)と吐出時とで変化することがない。よって、インクジェットヘッドを精度よくアライメントを行い、着弾精度の高いキャリッジユニットを組み立てることができる。
この場合、プレート固定工程の前後いずれかにおいて、複数のインクジェットヘッドをヘッドプレートに仮固定するヘッド仮固定工程を、更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、固定(本固定)の前段階としてインクジェットヘッドを仮固定することにより、画像認識において、その視野内において取り付け位置の補正や微調整を行うことができ、アライメントを迅速且つ円滑に行うことができる。
この場合、ヘッド固定工程の前に、アライメントマスク上に形成した基準マークを画像認識して、アライメント座標データを生成するデータ生成工程を、更に備え、ヘッド固定工程では、アライメント座標データに基づいて、アライメントが実施されることが好ましい。
この構成によれば、個々のヘッドプレートやユニットホルダーの形状の誤差に影響されることなく、精度よくインクジェットヘッドをアライメントすることができる。
この場合、ヘッド固定工程は、インクジェットヘッドのノズル形成面が下向き状態で行われることが好ましい。
この構成によれば、本組立方法を、一般的なキャリッジユニットの組み立てに適用することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態にかかるキャリッジユニットの組立方法について説明する。キャリッジユニットは、微小なインク滴を吐出するインクジェットヘッドが複数組みつけられ、最終的には描画装置に搭載される。
図1ないし図4を参照して、本実施形態にかかるキャリッジユニット1について詳細に説明する。図1および図2に示すように、キャリッジユニット1は、12個のインクジェットヘッド20を搭載したヘッドユニット2と、ヘッドユニット2に取り付けられたユニットホルダー3aと、ヘッドユニット2の両短辺側に位置して、各インクジェットヘッド20に機能液(インク)を供給する左右一対の配管接続アッセンブリ4と、キャリッジユニット1の上部に配設され、吐出制御のためにインクジェットヘッド20に接続される配線接続アッセンブリ5と、を備えている。
ヘッドユニット2は、12個のインクジェットヘッド20と、これらのインクジェットヘッド20が取り付けられた略方形のヘッドプレート21と、を備えている。一方、ユニットホルダー3aは、ヘッドプレート21の両短辺部分に取り付けられた左右一対のプレート支持部材30と、一対のプレート支持部材30の上端部に掛け渡され、組立装置Aのセットテーブル61(図5参照)に取り付けられるキャリッジ取付フレーム31と、を備えている。
12個のインクジェットヘッド20は、キャリッジユニット1に対し、6個ずつ左右に二分して組み付けられている。各組6個のインクジェットヘッド20は、それぞれR色、G色およびB色の3種類の機能液滴(インク液滴)を吐出する、3種類のインクジェットヘッド20を2個ずつ組み合わせて、且つ相互に階段状に位置ずれして配設されている。すなわち、各組6個のインクジェットヘッド20は、配色および配置において同一の配列パターンで配設されている。
図3に示すように、インクジェットヘッド20は、いわゆる2連のインクジェットヘッドであり、2連の接続針40を有する機能液導入部41と、機能液導入部41に連なる2連のヘッド基板42と、ヘッド基板42の下方に連なり機能液を吐出するヘッド本体43と、を備えている(同図(a))。機能液導入部41は、一対の接続針40を有しており、上記の配管接続アッセンブリ4から機能液の供給を受ける。また、ヘッド本体43は、ピエゾ素子等の圧電素子で構成される2連のポンプ部46と、複数の吐出ノズル44が形成されたノズル面45(ノズル形成面)を有するノズルプレート47と、を有している。ヘッド基板42には、2連のコネクタ48が設けられており、各コネクタ48は、上記の各配線接続アッセンブリ5から延びるフレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介して上記の制御装置に接続されている。そして、この制御装置から出力された駆動波形が各コネクタ48を介して各ポンプ部46(圧電素子)に印加されることで、各吐出ノズル44から機能液が吐出される。
図4に示すように、ヘッドプレート21は、ステンレス等の厚板で構成され、12個のインクジェットヘッド20を組み付けるヘッド組付部50と、ヘッド組付部50の両側に位置する一対のサイド延設部51と、で一体に形成されている。ヘッド組付部50は、サイド延設部51よりも幅広に形成され、12個のインクジェットヘッド20を取り付けるための12個の装着開口52を有している。また、その裏面には、一対の基準ピン53が突設されている(図2(a)参照)。この一対の基準ピン53は、ヘッドアライメント時に用いられ、画像認識を前提としたキャリッジユニット1の位置決め(位置認識)を行うための基準となるものである。なお、インクジェットヘッド20は、そのヘッド本体43を、ヘッドプレート21に形成した装着開口52から、ノズル面45が下向きとなる状態で下方に突出させ、下側からあてがったヘッド保持部材22を介してヘッドプレート21に位置決め状態で固定される(図2(a)および(b)参照)。また、ヘッド保持部材22は、ヘッドプレート21に接着され、その後、機械的な固定手段を使って本固定される。
一方、一対のサイド延設部51には、ヘッドプレート21をプレート支持部材30に取り付けるための一対のプレート固定貫通孔54が形成されている。図2および図4に示すように、ヘッドプレート21は、合計4つのプレート固定貫通孔54を介してプレート固定ねじ55により四隅を固定され、プレート支持部材30に取り付けられる。このように、略長方形のヘッドプレート21の四隅を、ユニットホルダー3aにねじ止め固定することにより、ヘッドプレート21を略水平状態でキャリッジユニット1に安定的に搭載することができる。また、重力によるヘッドプレート21の僅かな下方への撓みを抑制することができる。
次に、図5ないし図8を参照して、キャリッジユニット1の組立方法とこれを実施する組立装置Aについて説明する。本実施形態のキャリッジユニット1の組立方法は、先ず、各インクジェットヘッド20を単一のヘッドプレート21に仮装着(仮固定)した状態のヘッドユニット2を、ユニットホルダー3aに固定する。すなわち、複数のインクジェットヘッド20を仮組みしたキャリッジユニット1を、前工程(外工程)で組み立てる。
次に、このキャリッジユニット1を組立装置Aに導入するが、その前にアライメントマスクMを導入し、これを画像認識してアライメントのための基準の位置データを取得する。次に、アライメントマスクMに代えて、キャリッジユニット1を組立装置Aに導入し、取得した基準の位置データに基づいて、各インクジェットヘッド20のアライメントおよび固定を行う。すなわち、インクジェットヘッド20のヘッドプレート21への仮装着、およびヘッドユニット2のユニットホルダー3aへの固定は、外工程として手作業により行われる。そして、この組立装置Aによりインクジェットヘッド20をアライメントおよび固定したキャリッジユニット1は、洗浄・検査工程および上記の配線接続アッセンブリ5や配管接続アッセンブリ4等の部品組込み工程を経て、描画装置にセットされる。
図5は、本実施形態のキャリッジユニット1の組立装置Aを模式的に示した図である。同図に示すように、組立装置Aは、組立対象のキャリッジユニット1とアライメントマスクMとを交換可能に搭載し、搭載したキャリッジユニット1またはアライメントマスクMをX軸方向、Y軸方向およびθ方向に移動させるユニット移動部60と、キャリッジユニット1およびアライメントマスクMをそれぞれ画像認識する認識カメラ80と、認識カメラ80の認識結果に基づいて、インクジェットヘッド20を機械的に位置補正するヘッド補正部90と、位置補正したインクジェットヘッド20を固定(接着)するヘッド固定部91と、上記の核構成を統括制御する制御部92(図7参照)と、を備えている。
ユニット移動部60は、下面にキャリッジユニット1(アライメントマスクM)が着脱自在に取り付けられる(セットされる)セットテーブル61と、上側からセットテーブル61を支持するθテーブル62と、上側からθテーブル62を支持するX・Yテーブル63と、上側からX・Yテーブル63を支持する機台64と、を有している。詳細は後述するが、セットテーブル61にセットされたキャリッジユニット1(またはアライメントマスクM)は、認識カメラ80の認識結果に基づく位置補正のために、θテーブル62およびX・Yテーブル63により、X軸方向、Y軸方向およびθ方向に微小移動される。なお、図2に示すように、アライメントマスクMは、上記のユニットホルダー3aと同様の構成を備えたユニットホルダー3bを介してセットテーブル61に取り付けられる。
ヘッド補正部90は、インクジェットヘッド20を位置決めするために上記のヘッド保持部材22に係合するアームユニット90aと、アームユニット90aを介して、インクジェットヘッド20をX軸方向、Y軸方向およびθ方向に微小移動せる補正機構部90bとを有している。すなわち、ヘッド補正部90は、認識カメラ80の認識結果に基づいて、ヘッドプレート21に対しインクジェットヘッド20を位置決めする。
ヘッド固定部91は、接着剤をヘッド保持部材22の部分に注入するための注入ユニット91aと、注入ユニット91aをヘッド保持部材22に臨ませる注入機構部91bとを有している。ヘッド補正部90により位置決めされ不動としたインクジェットヘッド20に対し、ヘッド保持部材22の部分に注入ユニット91aが臨み、ヘッドプレート21とヘッド保持部材22との界面に接着剤を注入する。
ここで、図6を参照し、本実施形態のアライメントマスクMについて説明する。実施形態の組立装置Aでは、常に一定レベルのヘッドアライメント精度を有するキャリッジユニット1を供給するため、ヘッドプレート21および12個のインクジェットヘッド20の基準位置をマークしたアライメントマスクMを用いる。すなわち、アライメントマスクMを部品位置の原型(原版)とし、複製としてのキャリッジユニット1(ヘッドユニット2)を、この組立装置Aで組み立てるようにしている。これにより、キャリッジユニット1(ヘッドユニット2)に対する各組立装置Aが持つ癖や経時変化等の精度的影響を排除するようにしている。
アライメントマスクMは、原型として狂いが生じないように厚手の透明な石英ガラスで構成されている。アライメントマスクMの表面には、各インクジェットヘッド20の基準位置を表す各2つのヘッド基準マークMbを1組として、これが両側に6組ずつ計12組形成されている。また、この12組のヘッド基準マークMbの外側には、キャリッジユニット1(ヘッドユニット2)の基準位置を表す一対のキャリッジ基準マークMaが形成されている。そして、ヘッド基準マークMbは、インクジェットヘッド20における一方のノズル列の最外端の2つの吐出ノズル44に対応し、キャリッジ基準マークMaは、ヘッドユニット2の基準ピン53に対応している。
本実施形態において、アライメントマスクMは、ヘッドユニット2と同様にユニットホルダー3bに固定し、この状態で組立装置Aにセットされる。そして、ユニット移動部60に搭載された状態のインクジェットヘッド20のノズル面45と、ユニット移動部60に搭載されたアライメントマスクMの下面とは、同一平面に位置するように高さ調整されている。また、アライメントマスクMにユニットホルダー3bを加えた重量と、キャリッジユニット1の重量(ヘッドユニット2にユニットホルダー3aを加えた重量)とは、同一となるように調整されている。これにより、認識カメラ80による画像認識を同じ条件(同じ焦点深度)で行うことができるため、アライメントマスクMの画像認識に基づいたインクジェットヘッド20のアライメントを精度良く行うことができる。
図5に示すように、認識カメラ80は、ユニット移動部60の直下において、基台81に固定的に設けられている。ユニット移動部60にアライメントマスクMがセットされた状態では、認識カメラ80は、後述するアライメント座標データデータを取得すべく、アライメントマスクMのキャリッジ基準マークMaおよびヘッド基準マークMbを画像認識する。また、ユニット移動部60にキャリッジユニット1がセットされた状態では、認識カメラ80は、後述するヘッド位置データを取得すべく、ヘッドユニット2の基準ピン53(の先端面)および各インクジェットヘッド20の最外端の2つの吐出ノズル44を画像認識する。なお、基準ピン53は、ヘッドユニット2から突出したインクジェットヘッド20と略同一高さとなるように、ヘッドプレート21の裏面から突出している。このようにインクジェットヘッド20の位置を検出した状態で、ヘッド保持部材22にヘッド補正部90が臨んで、インクジェットヘッド20の位置補正が行われ、且つヘッド固定部91による接着が行われる。
次に、図7のブロック図を参照して、組立装置Aの制御構成について説明する。図示のように、組立装置Aは、ヘッドユニット2やインクジェットヘッド20の位置データ等を操作パネル93aを介して入力する入力部93と、ユニット移動部60等の構成装置を駆動する駆動部94と、認識カメラ80による位置認識を行う検出部95と、組立装置Aの各構成装置を統括制御する制御部92と、を備えている。駆動部94は、ユニット移動部60の駆動を制御する移動用ドライバー101と、ヘッド補正部90の駆動を制御する補正用ドライバー102と、ヘッド固定部91の駆動を制御する固定用ドライバー103と、を有している。
制御部92は、CPU111、ROM112、RAM113およびP−CON114を有しており、これらは互いにバスを介して接続されている。ROM112には、CPU111で処理する制御プログラムの他、各種の制御データが記憶されている。RAM113は、外部から入力した位置データや、認識カメラ80がアライメントマスクMから取得した位置データ等を記憶する位置データ領域の他、各種レジスター群を有し、制御処理の作業領域として使用される。
そして、CPU111は、ROM112内の制御プログラムに従い、P−CON114を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM113内の各種データを処理して、駆動部94に制御信号を出力する。これにより、ユニット移動部60、ヘッド補正部90、ヘッド固定部91等の組立装置A全体が制御される。例えば、認識カメラ80から得たアライメントマスクMのアライメント座標データ、および認識カメラ80から得たヘッドユニット2のヘッド位置データは、RAM113内の記憶領域に格納され、ROM112内の制御プログラムに従ってアライメント座標データとヘッド位置データとが比較され、その比較結果に基づいて、ユニット移動部60、ヘッド補正部90、ヘッド固定部91等が制御される。
次に、図8のフローチャートを参照し、本実施形態のキャリッジユニット1の組立方法について、順を追って説明する。先ず、ヘッドプレート21に、12個のインクジェットヘッド20を仮装着する(S01、ヘッド仮固定工程)。ヘッド本体43を上向きにしたインクジェットヘッド20を、ヘッドプレート21の下側から装着開口52に挿入する。ここで、ヘッドプレート21の上側からヘッド保持部材22をセットする。この状態では、12個のインクジェットヘッド20はヘッドプレート21に固定されておらず、吊り下げられた状態となっている。すなわち、ヘッド保持部材22付きの12個のインクジェットヘッド20は、ヘッドプレート21に対し微小移動可能に、仮装着されている。
続いて、12個のインクジェットヘッド20が仮装着されたヘッドユニット2を、ユニットホルダー3aに取り付ける(S02、プレート固定工程)。上記のヘッド仮固定工程において、組立てられたヘッドユニット2を上下反転させて、仮装着されたインクジェットヘッド20のヘッド本体43が下向きになる姿勢にする。そして、ヘッドプレート21を、ユニットホルダー3aのプレート支持部材30に位置あわせをし、プレート固定ねじ55を用いてねじ止めする。なお、上記のヘッド仮固定工程およびプレート固定工程は、組立装置Aの外工程として手作業等で行われる。また、このキャリッジユニット1の組立と相前後して、アライメントマスクMを、別途用意したユニットホルダー3bにねじ止めしておく。また、ヘッド仮固定工程において組立てられたヘッドユニット2を、ヘッド本体43を上向きにした状態のまま、ユニットホルダー3bにねじ止めし、その後、組み立てられたキャリッジユニット1をヘッド本体43が下向きとなるように上下反転させて、組立装置Aに導入するようにしてもよい。
続いて、アライメントマスクMを、ユニットホルダー3aを介してユニット移動部60にセットするようにして、組立装置Aに導入する(S03)。そして、導入されたアライメントマスクMを認識カメラ80により画像認識する(S04)。組立装置Aでは、X・Yテーブル63およびθテーブル62を駆動させて、アライメントマスクMの一方のキャリッジ基準マークMaを認識カメラ80に臨ませ、一方のキャリッジ基準マークMaを位置認識する。次に、X・Yテーブル63およびθテーブル62を駆動させて、他方のキャリッジ基準マークMaを認識カメラ80に臨ませ、他方のキャリッジ基準マークMaを位置認識する。次に、X・Yテーブル63およびθテーブル62を駆動させて、アライメントマスクMの端部に位置するヘッド基準マークMbを認識カメラ80に臨ませ、2個1組のヘッド基準マークMbを同時に位置認識する。これを、順に繰り返して、12個のインクジェットヘッド20に対応する12組のヘッド基準マークMbを位置認識する。
そして、組立装置A(制御部92)は、アライメントマスクMの認識結果に基づいて、キャリッジユニット1に対するインクジェットヘッド20の基準位置を示すアライメント座標データを生成する(S05)。なお、請求項における「データ生成工程」とは、上記のS03およびS05のフローをさす。
なお、アライメントマスクMの画像認識およびアライメント座標データの生成は、新規のヘッドユニット2の導入組立時は元より、同一のヘッドユニット2であっても、その組立個数や稼動時間に基づいて、定期的に或いは個々に行われることが好ましい。もちろん、その際に基準位置データはリセットされる。
次に、アライメントマスクM(ユニットホルダー3bを含む)に代えて、仮組立された上記のキャリッジユニット1がユニット移動部60にセットされるようにして、組立装置Aに導入される(S06)。そして、導入されたキャリッジユニット1(ヘッドユニット2)を、認識カメラ80により画像認識する(S07)。この場合も、キャリッジユニット1(ヘッドユニット2)を上記のアライメントマスクMの画像認識時と全く同様の手順で移動させて画像認識を行う。先ず、キャリッジユニット1の一対の基準ピン53を位置認識し、この認識結果とアライメント座標データとが比較され、ユニット移動部60によりキャリッジユニット1を位置補正する。次に、第1番目のインクジェットヘッド20のヘッド本体43を位置認識し、この認識結果(比較結果)に基づいてヘッド補正部90により、インクジェットヘッド20の位置補正(アライメント)を行う(S08)。
続いて、この位置補正状態を維持しつつ、ヘッド固定部91により、ヘッド保持部材22を介してインクジェットヘッド20がヘッドプレート21に接着される(S09)。またその際、接着剤が硬化するまで、ヘッド補正部90は、インクジェットヘッド20(ヘッド保持部材22)を動かないように押さえている。そして、このインクジェットヘッド20の位置認識から接着までの工程を、インクジェットヘッド20の個数分繰り返えすようにし、全インクジェットヘッド20の固定が完了する。なお、この接着固定後のインクジェットヘッド20を、組立装置Aにおいて或いは外工程において、ヘッドプレート21に更にねじ止めすることが好ましい。また、請求項における「ヘッド固定工程」とは、S06〜S08のフローをさす。
上記のように、本実施形態のキャリッジユニット1の組立方法は、ヘッドユニット2をユニットホルダー3aに固定した状態、且つインクジェットヘッド20のヘッド本体43が下向きとなる姿勢で、画像認識およびヘッドアライメントを行う。つまり、ヘッドプレート21に対する複数のインクジェットヘッド20のアライメントを、描画装置に搭載された状態、すなわち、実際に液滴の吐出動作を行う際と同様の状態で行うことができる。このため、吐出動作時のヘッドプレート21の撓み等を勘案したヘッドアライメントを行うことができ、着弾精度のよいヘッドユニット2(キャリッジユニット1)を組み立てることができる。
なお、上記の実施形態では、共通のユニット移動部60に、キャリッジユニット1およびアライメントマスクMを交互に搭載する構成としたが、キャリッジユニット1およびアライメントマスクMに対してそれぞれ専用の移動機構を設け、これらの移動機構を介して、キャリッジユニット1およびアライメントマスクMを交互に認識カメラ80に対面させる構成としてもよい。具体的には、図5に示す組立装置Aにおいて、X軸方向に延在するX軸テーブルを設け、このX軸テーブル上を、キャリッジユニット1専用の移動機構、およびアライメントマスクM専用の移動機構が移動する構成とすればよい。これによれば、ユニット移動部60に対するキャリッジユニット1およびアライメントマスクMの付け替え作業を省くことができると共に、付け替え作業によりアライメントマスクMの撓みの変化(取り付け状態の変化)を抑制することができる。
また、上記の実施形態では、ヘッド仮固定工程およびプレート固定工程は、組立装置Aの外工程として手作業で行われるものとしたが、組立装置Aにヘッド仮固定手段およびプレート固定手段を備え、自動で行うようにしても良い。さらに、ヘッド仮固定工程は、プレート固定工程の後に実施しても良い。また、複数のインクジェットヘッドの数、並び順は、任意である。
1:キャリッジユニット 2:ヘッドユニット 3a:ユニットホルダー 20:インクジェットヘッド 21:ヘッドプレート 43:ヘッド本体 45:ノズル面 80:認識カメラ 90:ヘッド補正部 91:ヘッド固定部 92:制御部 A:組立装置 M:アライメントマスク
Claims (4)
- インクジェットヘッドを板状のヘッドプレートに取り付けたヘッドユニットと、前記ヘッドユニットが取り付けられたユニットホルダーと、を備えたキャリッジユニットの組立方法であって、
前記ヘッドプレートを前記ユニットホルダーに固定するプレート固定工程と、
前記プレート固定工程の後、前記複数のインクジェットヘッドを前記ヘッドプレートに対しアライメントして固定するヘッド固定工程と、を備え、
前記ヘッド固定工程は、前記インクジェットヘッドが吐出時と同じ向きで行われることを特徴とするキャリッジユニットの組立方法。 - 前記プレート固定工程の前後いずれかにおいて、
前記複数のインクジェットヘッドを前記ヘッドプレートに仮固定するヘッド仮固定工程を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のキャリッジユニットの組立方法。 - 前記ヘッド固定工程の前に、アライメントマスク上に形成した基準マークを画像認識して、アライメント座標データを生成するデータ生成工程を、更に備え、
前記ヘッド固定工程では、前記アライメント座標データに基づいて、前記アライメントが実施されることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリッジユニットの組立方法。 - 前記ヘッド固定工程は、前記インクジェットヘッドのノズル形成面が下向き状態で行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキャリッジユニットの組立方法。
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