以下、本発明の第1実施形態〜第3実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、ユーザーがどこに居ても音楽を楽しめるように構成された複数のオーディオ機器から成る再生システムSYを例示する。なお、第1実施形態では、音量調整・電源制御(図10〜図13)、第2実施形態では、ユーザーインターフェース(図14〜図19)、第3実施形態では、シャッフル再生(図20〜図23)に関する内容を、それぞれ中心に説明する。まず、図1〜図9を参照し、各実施形態に共通する事項について説明する。
[共通実施形態]
図1は、再生システムSYのシステム構成図である。再生システムSYは、ソース機器10(ポータブルオーディオプレーヤー)、ヘッドホン20、ホームオーディオ30(自宅用スピーカー)およびカーオーディオ40(車内用スピーカー)から成る。このうち、ヘッドホン20、ホームオーディオ30およびカーオーディオ40が、請求項の「再生機器」に相当する。
ソース機器10は、各再生機器(ヘッドホン20、ホームオーディオ30およびカーオーディオ40)に対して音楽コンテンツを提供するものであり、各再生機器は無線通信(Bluetooth(登録商標)通信など)を介して通信可能となっている。ユーザーは、ソース機器10を携行することで、外出先ではヘッドホン20により音楽を再生させる。また、自宅内ではホームオーディオ30により音楽を再生させ、自家用車の中ではカーオーディオ40により音楽を再生させる。このように、ソース機器10を中心とし、様々なシーンに対応した再生機器を組み合わせることで、各ユーザーが、ソース機器10に格納した自分の好みの楽曲をいつでもどこでも楽しめるようになっている。
次に、図2ないし図6を参照し、各オーディオ機器の構造について説明する。図2および図3は、ソース機器10の構造図である。ソース機器10は、片手でハンドリング可能な機器本体61と、機器本体61の右部に配置した回転操作用のリング操作部12と、機器本体61の外周面に設けたイルミネーション部63と、を備えている。機器本体61は、表裏を有する長円形の扁平な筐体65と、筐体65の表面の左部に大きく設けたタッチパネル14とで構成されている。筐体65には、右側端の外観を構成する半円部と同心となるように開口部65aが形成され、この開口部65aに嵌め込むようにして、リング操作部12が配設されている。また、筐体65には、円弧状断面の外周面における上下中間部に環状溝65bが形成されており、この環状溝65bに嵌め込むようにして、イルミネーション部63が配設されている。イルミネーション部63は、発光ダイオードのアレイを内蔵したイルミネーション照明で構成されている。このように、ソース機器10の外観は、片手で違和感無くハンドリングできると共に、円を基調とする丸みを強調したデザインとなっている。
リング操作部12は、メタリックの円環状に形成された操作リング69と、操作リング69に内蔵された静電センサー(図示省略)とで構成され、機器本体61の表側および裏側から操作可能に構成されている。ユーザーは、機器本体61を片手でハンドリング(把持)し、親指または人差し指を操作リング69に宛がい、その内周面をなぞるようにして操作する。この場合、操作リング69は半円形の凸部となっており、親指または人差し指の膨らみ部分(指の腹)を接触させて操作することになる。一方、静電センサーは、操作リング69の内周面において、親指または人差し指の接触点を連続的に検出し、その検出結果を後述する制御部11に出力する。また、リング操作部12の中心部分には、機器本体61を表裏に貫通する貫通開口71が形成されており、この貫通開口71により、ソース機器10が、不図示のリストバンドやステアリングホルダーに装着できるようになっている。
次に、図4および図5を参照し、ホームオーディオ30の構造について説明する。ホームオーディオ30は、ソース機器10とリンクするコンテンツ再生部81と、コンテンツ再生部81の出力部を構成するスピーカー部82と、コンテンツ再生部81およびスピーカー部82を下側から支持するように収容する装置ケース83と、装置ケース83が着座する台座部84と、で構成されている。また、スピーカー部82には、左右一対のスピーカー36が内蔵されている。また、コンテンツ再生部81、スピーカー部82および装置ケース83は、一体に形成され、DJ機器のターンテーブルをイメージしたデザインとなっている。
コンテンツ再生部81は、上方から見て長円形に形成され、スピーカー部82は、コンテンツ再生部81を同一の中心軸上に内包するように、上方から見て長円形に形成されている。また、コンテンツ再生部81の上面は、平坦なタッチパネルTPで構成される一方、スピーカー部82の上面は、平坦な上出力面82aを構成している。そして、コンテンツ再生部81の上面(タッチパネルTPの上面)と、スピーカー部82の上面(上出力面82a)とは、ほぼ面一に配置されている。
コンテンツ再生部81は、上面全域が長円形のタッチパネルTPで構成されており、タッチパネルTPには、その右寄りの部分に位置して、ソース機器10のリング操作部12と同一形状のサブ操作部S1が埋め込むように配設されている。ソース機器10は、ホームオーディオ30に所定の距離近付けることにより通信可能となるが、タッチパネルTP上に載置して通信を行う基本仕様となっている。
図6は、カーオーディオ40の正面図である。カーオーディオ40は、自動車のダッシュボードに埋め込まれており、長円形に突出した突出パネル部92を有するフロントパネル91を備えている。突出パネル部92には、ソース機器10が装着されるドック93が窪入形成されている。ドック93は、ソース機器10が嵌まり込むようにソース機器10の外観形状と相補的形状に形成されている。また、ドック93には、ソース機器10の貫通開口71が係合する円形の突部94が形成されている。さらに、突出パネル部92には、ドック93を除く部分に、ディスプレイ42が設けられている。
この場合も、ソース機器10は、カーオーディオ40に対して所定の距離近付けることにより通信可能となるが、フロントパネル91のドック93に装着して通信を行う基本仕様となっている。ソース機器10のドック93への装着は、貫通開口71を円形の突部94に位置合わせし、ソース機器10の表面が正面を向いた状態で嵌め込まれる。
次に、図7を参照し、ホームオーディオ30、カーオーディオ40およびソース機器10の表示項目について説明する。図7(a)は、ホームオーディオ30に備えられたタッチパネルTPの表示例を示す図である。同図に示すように、ソース機器10が配置されると、ホームオーディオ30(再生機器)は、その配置位置を中心に、再生操作領域EPを表示する。同図の例では、2台のソース機器10が配置されているため、2つの再生操作領域EPが表示されている。このうち、再生中のソース機器10に対応する再生操作領域EP(図示左側)内には、再生中の楽曲のアーティスト名やタイトル名などの再生情報G1、再生操作を行うための操作子群G2、音量調整を行うための音量操作子G3を表示する。また、2つの再生操作領域EPの重複領域EPWには、再生中のコンテンツおよび次に再生されるコンテンツに関連するコンテンツ画像G4(楽曲のアルバムアートワークなど)を表示する。
図7(b)は、カーオーディオ40に備えられたディスプレイ42の表示例を示す図である。ディスプレイ42には、再生中の楽曲のアーティスト名やタイトル名などの再生情報G1、再生中のコンテンツおよび次に再生されるコンテンツに関連するコンテンツ画像G4を表示する。なお、カーオーディオ40のディスプレイ42をタッチパネルで構成することにより、ホームオーディオ30に表示される他の項目(操作子群G2および音量操作子G3)を表示可能としても良い。また、タッチパネルTPの表示項目の詳細やコンテンツ画像G4の切替については、第2実施形態および第3実施形態にて後述する。
図7(c)は、ソース機器10に備えられたタッチパネル14の表示例を示す図である。タッチパネル14には、再生中の楽曲のアーティスト名やタイトル名などの再生情報G1、再生操作を行うための操作子群G2、再生中のコンテンツに関連するコンテンツ画像G4を表示する。なお、カーオーディオ40等と同様に、次に再生されるコンテンツに関連するコンテンツ画像を表示しても良い。また、操作子群G2はコンテンツ画像G4に重畳表示される。なお、ソース機器10がホームオーディオ30のタッチパネルTP上に配置されている場合であって、ソース機器10が再生中の場合は、ソース機器10に表示されている操作子群G2およびホームオーディオ30に表示されている操作子群G2のいずれによっても操作が可能である。
次に、図8および図9を参照し、各オーディオ機器の制御構成について説明する。図8(a)は、ソース機器10の制御ブロック図である。ソース機器10は、制御部11、リング操作部12、メモリー13、タッチパネル14、電源部15および無線通信部16を備え、これらはバスB1を介して接続されている。また、ソース機器10は、RFID(Radio Frequency Identification,無線ICタグ)17を備えている。RFID17は、ホームオーディオ30またはカーオーディオ40によって、ソース機器10との離間距離を測定するために用いられる。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から成り(いずれも図示省略)、ソース機器10内の各部を制御する。リング操作部12は、静電センサーが組み込まれ、BPMや曲調を変更するために用いられる。メモリー13は、コンテンツ情報および設定情報を記憶する。コンテンツ情報としては、楽曲データそのものを指すコンテンツと、その付随情報を記憶する。付随情報とは、楽曲データの解析情報(BPM、KEY、ジャンル情報など)やメタ情報(アーティスト名、タイトル名、アルバム名、アルバムアートワークなど)を指す。一方、設定情報としては、各種オーディオ設定(イコライザーカーブ、複数スピーカーの音量バランス、再生方法(繰り返し再生、ランダム再生など)、カットオフ周波数などを指す。
タッチパネル14は、再生中のコンテンツについて、再生情報G1、操作子群G2およびコンテンツ画像G4を表示する(図7(c)参照)。電源部15は、二次電池を主要部とし、ソース機器10内の各部に電力を供給する。また、電源部15は、ソース機器10がホームオーディオ30の上に載置されるか、またはカーオーディオ40のドックに装着されることにより充電される。無線通信部16は、無線通信を介し、各再生機器(ヘッドホン20、ホームオーディオ30、カーオーディオ40)と情報の授受を行う。なお、ソース機器10から各再生機器への音声信号(楽曲データ)の出力は、アナログ信号として出力しても良いし、デジタル信号として出力しても良い。
図8(b)は、ヘッドホン20の制御ブロック図である。ヘッドホン20は、制御部21、リング操作部22、DSP(Digital Signal Processor)23、アンプ24、スピーカー25、無線通信部26および電源部27を備え、これらはバスB2を介して接続されている。
制御部21は、CPU、ROM、RAM等から成り、ヘッドホン20内の各部を制御する。リング操作部22は、片側スピーカー25の出力面裏側に設けられ、ソース機器10のリング操作部12と同様の構成および機能を有する。DSP23は、音声信号処理を行うマイクロプロセッサーであり、ソース機器10から圧縮された楽曲データが転送された場合、これをデコードするデコード処理および、楽曲の切替時におけるクロスフェード処理などを行う。アンプ24は、DSP23による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー25は、両耳用の2個の小型スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。無線通信部26は、無線通信を介し、ソース機器10および他の再生機器(ホームオーディオ30、カーオーディオ40)と情報の授受を行う。電源部27は、乾電池を主要部とし、ヘッドホン20内の各部に電源を供給する。
図9(a)は、ホームオーディオ30の制御ブロック図である。ホームオーディオ30は、制御部31、タッチパネルTP、RFID読取部33、DSP34、アンプ35、スピーカー36、電源部37、無線通信部38および充電部39を備え、これらはバスB3を介して接続されている。
制御部31は、CPU、ROM、RAM等から成り、ホームオーディオ30内の各部を制御する。タッチパネルTPは、ソース機器10が載置された場合に(ソース機器10との通信可能状態において)、再生操作領域EP、再生情報G1、操作子群G2、音量操作子G3、コンテンツ画像G4などを表示する(図7(a)参照)。なお、タッチパネルTP上に設けられたサブ操作部S1は、再生中のソース機器10を操作するものであり、ソース機器10のリング操作部12と同様の構成および機能を有する。
RFID読取部33は、ソース機器10に設けられたRFID17を読み取る。なお、RFID読取部33は、ホームオーディオ30の主電源OFFの状態であっても副電源により読み取りが可能である。DSP34は、デコード処理およびクロスフェード処理などの音声信号処理を行い、アンプ35は、DSP34による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー36は、2個の無指向性平面スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。電源部37は、AC電源56から電源供給を受け、ホームオーディオ30内の各部に電力を供給する。
無線通信部38は、ソース機器10およびヘッドホン20と情報の授受を行う。充電部39は、ソース機器10に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、複数個の電源コイルアレイが、タッチパネルTPの裏側に設けられおり、ソース機器10の配置に応じて、各電源コイルアレイが適切な場所に移動する(ムービングコイル方式)。これにより、複数台の同時充電が可能であると共に、ソース機器10の配置自由度を高めることができる(タッチパネルTP上であればどこにソース機器10が配置されても充電を行うことができる)。
図9(b)は、カーオーディオ40の制御ブロック図である。カーオーディオ40は、制御部41、ディスプレイ42、RFID読取部43、DSP44、アンプ45、音声出力部46、電源部47、無線通信部48および充電部49を備え、これらはバスB4を介して接続されている。
制御部41は、CPU、ROM、RAM等から成り、カーオーディオ40内の各部を制御する。ディスプレイ42は、ソース機器10との通信時(コンテンツ再生時)に、再生情報G1およびコンテンツ画像G4を表示する(図7(b)参照)。RFID読取部43は、ソース機器10に設けられたRFID17を読み取る。なお、ホームオーディオ30と同様に、カーオーディオ40が電源OFF状態であっても読み取り可能とする。DSP44は、音声信号処理を行い、アンプ45は、DSP44による音声処理後の音声信号を増幅する。音声出力部46は、増幅後の音声信号を、車内の数箇所に配置された各スピーカー57に出力する。電源部47は、バッテリー電源58から電源供給を受け、カーオーディオ40内の各部に電力を供給する。
無線通信部48は、ソース機器10およびヘッドホン20と情報の授受を行う。また、リモコン59からの操作信号を受信する。なお、リモコン59からは赤外線通信により操作信号を受信しても良い。充電部49は、ソース機器10に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、カーオーディオ40のドック93の裏側には、1個の電源コイルアレイが固定配置されている。なお、カーオーディオ40も、ホームオーディオ30と同様に複数台の同時充電を可能としても良い。当該構成については、第2実施形態の変形例として後述する(図19参照)。
[第1実施形態]
次に、図10〜図13を参照し、第1実施形態(音量調整・電源制御)について説明する。図10は、第1実施形態に係る再生システムSYの機能ブロック図である。なお、同図では、ソース機器10、ヘッドホン20およびホームオーディオ30の構成を示しているが、ホームオーディオ30の各機能は、カーオーディオ40にも適用可能である。
ソース機器10は、主な機能構成として、コンテンツ記憶部110、設定情報記憶部120および送信部130を備えている。このうち、コンテンツ記憶部110および設定情報記憶部120は、メモリー13を主要部とし、送信部130は、無線通信部16を主要部とする。
コンテンツ記憶部110は、多数の楽曲についてコンテンツ情報(コンテンツおよび付随情報)を記憶する。また、設定情報記憶部120は、各種オーディオ設定情報を記憶する。なお、これらコンテンツ情報および設定情報は、不揮発且つ書換可能に記憶されている。送信部130は、コンテンツ情報および設定情報を、ホームオーディオ30(第1の再生機器)に送信する。
ホームオーディオ30は、主な機能構成として、距離測定部310、電源制御部320、受信部330、コンテンツ再生部340、判別部350、レベル調整部360、レベル調整指令部370、電源OFF指令部380、設定変更部390、設定情報書換部410および充電制御部420を備えている。このうち、距離測定部310は、RFID読取部33を主要部とし、受信部330は、無線通信部38を主要部とする。また、電源制御部320、判別部350、レベル調整部360、レベル調整指令部370、電源OFF指令部380および設定情報書換部410は、制御部31を主要部とする。また、コンテンツ再生部340は、DSP34、アンプ35およびスピーカー36を主要部とし、設定変更部390は、タッチパネルTPおよび付属の操作部(図示省略)を主要部とする。また、充電制御部420は、充電部39を主要部とする。
距離測定部310は、RFID読取部33によりソース機器10に設けられたRFID17を読み取ることにより、自機器(ホームオーディオ30)とソース機器10との離間距離Lhを測定する。図11は、ソース機器10とヘッドホン20を携行しているユーザーが、外出先から自宅に戻り、ホームオーディオ30に近づいていく過程において実行される音量調整・電源制御を示す説明図である。同図において、ソース機器10とヘッドホン20は通信状態にあるものとする。
同図に示すように、電源制御部320は、自機器の主電源がOFF状態(待機モード)において、距離測定部310により、ソース機器10が所定距離LXまで接近したことを検出した場合(離間距離Lh≦所定距離LXを検出した場合)、自機器の主電源をONする(通常モード)。なお、当該電源ON制御は、ソース機器10と通信可能な場合のみ行っても良い。例えば、ソース機器10が電源OFF状態の場合は、離間距離Lh≦所定距離LXを検出した場合でも、電源ON制御を行わない構成としても良い。なお、待機モードとは、距離測定部31、RFID読取部33、制御部41の一部を起動させている状態のことで、通常モードとは、他の構成を起動させている状態のことである。
受信部330は、ソース機器10からコンテンツ情報および設定情報を受信する。なお、コンテンツ情報のうち、コンテンツそのものはホームオーディオ30からの送信指令にしたがって受信し、設定情報およびコンテンツの付随情報は、ソース機器10との通信確率時に受信する。但し、付随情報については、タイトル名などプレイリスト作成に必要なデータのみを通信確率時に受信しておき、コンテンツ画像など比較的容量の大きいデータについては、2曲前の楽曲再生開始時など、ホームオーディオ30からの送信指令にしたがって随時受信する構成としても良い。コンテンツ再生部340は、受信したコンテンツを再生する(音声出力する)。
判別部350は、電源制御部320による電源ON時に、ヘッドホン20(第2の再生機器)が無線通信可能であるか否かを判別する。なお、当該判別は、無線通信部26,38による通信によって判別するため、ヘッドホン20が無線通信範囲内に存在しない場合または、ヘッドホン20が電源OFF状態である場合、無線通信不可能と判定する。レベル調整部360は、判別部350により「無線通信可能」と判定された場合、自機器とソース機器10との離間距離Lhに応じて、自機器の出力レベルを調整する。具体的には、離間距離Lhが小さくなるにつれて、徐々に音量が大きくなるように音量調整を行う。なお、レベル調整部360は、図11に示すように、ソース機器10が所定距離LY(但し、LY<LX)内に接近するまで(所定距離LX≦離間距離Lh<所定距離LYの場合)は、音量を0(ゼロ)とする。その後、ソース機器10が所定距離LZ(但し、LZ<LY)内に接近するまで(所定距離LY≦離間距離Lh<所定距離LZの場合)、音量調整を行う。
レベル調整指令部370は、判別部350により「無線通信可能」と判定された場合、ヘッドホン20に対し、自機器とソース機器10との離間距離Lhに応じて、レベル調整を指令する。具体的には、離間距離Lhが小さくなるにつれて、徐々に音量が小さくなるように音量調整指令を行う。なお、ヘッドホン20への音量調整指令も、自機器の音量調整と同様に、所定距離LY≦離間距離Lh<所定距離LZの範囲内で行う。電源OFF指令部380は、自機器と前記ソース機器との距離が所定距離LZまで接近した時点で、ヘッドホン20に対し、電源OFF指令を行う(図11参照)。
設定変更部390は、ソース機器10と無線通信可能な状態において、コンテンツの再生に係る設定変更(高域・中域・低域など周波数帯域ごとのレベル調整など)を行う。当該設定変更は、タッチパネルTPに表示されたメニュー画面、若しくは付属の操作部(リモコン)などを用いて行われる。また、設定変更は、リアルタイムに再生に反映される。設定情報書換部410は、設定変更部390の変更に応じて、ソース機器10の設定情報記憶部120内の設定情報を書き換える。なお、設定変更時に、設定情報記憶部120内の書き換えを行うか否かの選択肢を表示し、「書き換えを行う」が選択された場合のみ、設定情報記憶部120内の書き換えを行う構成としても良い。
充電制御部420は、距離測定部310の測定結果に基づき、ソース機器10が所定距離L0(但し、0≦L0<LX)まで接近したことを検出した場合、当該ソース機器10に対し、非接触充電を行う。なお、本実施形態では、所定距離L0≒0とし、タッチパネルTP上にソース機器10が配置されたときに充電を開始する(図11参照)。また、充電制御部420は、N台(但し、N≧2となる整数)のソース機器10に対し同時充電が可能であり、M台(但し、M>Nとなる整数)のソース機器10が所定距離L0内に存在する場合、距離測定部310により測定された各ソース機器10との距離に応じて、充電優先度を決定する。例えば、ホームオーディオ30が2台の電源コイルアレイを有している場合であって、2台のソース機器10がタッチパネルTP上に配置されている場合は、2台同時に充電を行う。但し、3台以上のソース機器10がタッチパネルTP上に配置されている場合は、ホームオーディオ30の基準位置(例えば、タッチパネルTPの中心位置)と各ソース機器10の基準位置(例えば、ソース機器10の重心位置)との距離が短い2台を先に充電し、その後残りの1台を充電する。なお、ソース機器10の基準位置は、タッチパネルTPの検出結果(ソース機器10の配置領域判定結果)に基づいて判定しても良いし、RFID17の読取結果に基づいて判定しても良い。
一方、ヘッドホン20は、主な機能構成として、受信部210、コンテンツ再生部220、レベル調整部230および電源制御部240を備えている。このうち受信部210は、無線通信部26を主要部とし、コンテンツ再生部220は、DSP23、アンプ24およびスピーカー25を主要部とする。また、レベル調整部230および電源制御部240は、制御部21を主要部とする。
受信部210およびコンテンツ再生部220は、ホームオーディオ30の受信部330およびコンテンツ再生部340と同様に機能する。レベル調整部230は、ホームオーディオ30(レベル調整指令部370)からの指令に従い、自機器(ヘッドホン20)のレベル調整を行う。具体的には、ホームオーディオ30から、ホームオーディオ30とソース機器10との離間距離Lhに応じた音量指定値が送信され、当該音量指定値となるように音量を調整する。また、電源制御部240は、ホームオーディオ30(電源OFF指令部380)からの指令に従い、自機器を電源OFFにする。なお、レベル調整部230および電源制御部240は、カーオーディオ40からも、同様の指令を受けて動作する。つまり、ソース機器10とヘッドホン20を携行しているユーザーが自家用車に乗り、カーオーディオ40に近づいていく過程において、図11に示すような音量調整・電源制御が実行される。但し、ホームオーディオ30における所定距離LX,LY,LZ,L0と、カーオーディオ40における所定距離LX,LY,LZ,L0は、それぞれ独立した値が設定される。
次に、図12のフローチャートを参照し、第1実施形態に係る音量調整・電源制御の流れについて説明する。ホームオーディオ30(カーオーディオ40)は、ソース機器10との離間距離Lhを測定し(S11)、ソース機器10が所定距離LXまで接近したか否かを判別する(S12)。ソース機器10が所定距離LXまで接近したと判定した場合は(S12:Yes)、自機器の主電源が電源OFF状態であるか否かを判別し(S13)、電源OFF状態である場合は(S13:Yes)、自機器の主電源をONにする(S14)。
続いて、ヘッドホン20が無線通信可能範囲に存在するか否かを判別し(S15)、存在しない場合は(S15:No)、処理を終了する。また、存在する場合は(S15:Yes)、ソース機器10との離間距離Lhを測定し(S16)、ソース機器10が所定距離LYまで接近したか否かを判別する(S17)。ソース機器10が所定距離LYまで接近したと判定した場合は(S17:Yes)、所定距離LYに応じて自機器の音量調整を行う(S18)と共に、所定距離LYに応じてヘッドホン20への音量調整指令を行う(S19)。ヘッドホン20は、当該音量調整指令に従い、自機器の音量調整を行う(S20)。
その後、さらにソース機器10が所定距離LZまで接近したか否かを判別し(S21)。所定距離LZまで接近したと判定した場合は(S21:Yes)、ヘッドホン20への電源OFF指令を行う(S22)。ヘッドホン20は、当該電源OFF指令に従い、自機器の電源をOFFする(S23)。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、ホームオーディオ30が、ソース機器10との離間距離Lhに応じて再生中のコンテンツの音量調整を行うため、ソース機器10を携行するユーザーがホームオーディオ30に近づいたときに、急に音量が大きくなることを防止できる。また、ソース機器10とホームオーディオ30だけでなく、さらにヘッドホン20が存在する状況では、ユーザーがホームオーディオ30に近づくにつれて、徐々にヘッドホン20の音量が下がり、逆にホームオーディオ30の音量が上がるため、シームレスな音楽再生を実現できる。つまり、2台の再生機器の音量調整により、音声出力先の再生機器を自動的に切り替える際の違和感を解消できる。
また、ホームオーディオ30は、ソース機器10がある一定の距離に近づいた時点で自動的に電源ONするため、ユーザーが電源操作する手間を省くことができ、よりシームレスな音楽再生を実現できる。また、電源ON後、音量調整開始(増加開始)までに距離(所定距離LX−所定距離LY)を設けることで、ホームオーディオ30の主電源ON後の初期化に時間を要する場合でも急に音量が大きくなってしまうといった問題を解消できる。さらに、ホームオーディオ30とソース機器10の離間距離LhがLZまで接近した場合は、ヘッドホン20の電源をOFFするため、自宅に帰ってヘッドホン20が不要になったときに、ヘッドホン20の電源をOFFする手間を省くことができる。
また、ホームオーディオ30は、設定情報を書き換え、その書換結果をソース機器10に反映させることができる。これにより、ユーザーの好みを反映した設定情報をソース機器10に記憶させて携行することができ、ひいてはどの再生機器で再生した場合でも、ユーザーの好みを反映させることができる。当然、ヘッドホン20でも、ソース機器10に記憶されている設定情報を読み取り、当該設定情報にしたがってコンテンツ再生を行うことが可能である。
また、ホームオーディオ30は、複数台のソース機器10に対する同時充電が可能であるため、ソース機器10が2台以上の場合、充電時間を短縮できる。さらに、同時充電可能な台数を超えたソース機器10がタッチパネルTP上に載置されている場合は、各ソース機器10との離間距離Lhに応じて充電優先度を決定するため、先に充電を行いたいソース機器10を、ホームオーディオ30の基準位置近くに配置するなど、ユーザーの意思によって充電順序を変更できる。
なお、音量調整・電源制御の変形例として、以下の構成が考えられる。変形例に係るレベル調整指令部370は、ヘッドホン20と無線通信可能である場合、自機器とソース機器10との離間距離Lhが所定距離LYまで接近した時点で、当該ヘッドホン20に対し、出力レベルを徐々に小さくするようにレベル調整を指令する。また、変形例に係る電源OFF指令部380は、レベル調整指令部370の指令に従ったレベル調整後、電源をOFFするように指令する。一方、変形例に係るレベル調整部360は、ヘッドホン20と無線通信可能である場合、自機器とソース機器10との離間距離Lhが所定距離LYまで接近した時点で、自機器の出力レベルを徐々に大きくする。ここで、図13のフローチャートを参照し、当該変形例の流れについて説明する。
ホームオーディオ30(カーオーディオ40)は、ソース機器10との離間距離Lhを測定し(S31)、ソース機器10が所定距離LXまで接近したか否かを判別する(S32)。ソース機器10が所定距離LXまで接近したと判定した場合は(S32:Yes)、自機器の主電源が電源OFF状態であるか否かを判別し(S33)、電源OFF状態である場合は(S33:Yes)、自機器の主電源をONにする(S34)。
続いて、ヘッドホン20が無線通信可能範囲に存在するか否かを判別し(S35)、存在する場合は(S35:Yes)、ソース機器10との離間距離Lhを測定し(S36)、ソース機器10が所定距離LYまで接近したか否かを判別する(S37)。ソース機器10が所定距離LYまで接近したと判定した場合は(S37:Yes)、自機器の音量を徐々に上げる(S38)。つまり、音量値Aから音量値Bまで所定時間をかけてレベルを上げていく。一方、ヘッドホン20への音量調整指令および電源OFF指令を行う(S39)。ヘッドホン20は、当該音量調整指令および電源OFF指令に従い、自機器の音量を徐々に下げ、その後電源をOFFする(S40)。つまり、ホームオーディオ30から指定された音量指定値Aから音量指定値B(例えば、音量0)まで所定時間をかけてレベルを下げ、その後電源を切断する。このように変形例によれば、2つの再生機器が存在する状況で、シームレスな音楽再生をより簡単な制御で実現できる。
その他、以下の変形例を採用可能である。例えば、上記の実施形態において電源制御部320は、ソース機器10が所定距離LXまで接近したことを検出した場合、自機器の主電源をONするものとしたが、逆にソース機器10が所定距離LXから遠ざかったことを検出した場合、自機器の主電源をOFFする制御を行っても良い。この構成によれば、ユーザーが外出する際に、ホームオーディオ30の電源をOFFする手間を省くことができる。
また、上記の実施形態において充電制御部420は、所定距離L0≒0とし、タッチパネルTP上にソース機器10が配置されたときに充電を開始するものとしたが、所定距離L0≠0とし、ソース機器10がタッチパネルTP上に配置されていない状態でも充電を行う構成としても良い。また、音量調整・電源制御と同様に、各ソース機器10との空間を介した離間距離Lhに応じて充電優先度を決定しても良い。
また、上記の実施形態では、コンテンツとして、楽曲データを例示したが、映像データ、画像データ、テキストデータ等のデジタルデータ、並びにこれらの混合物に本実施形態を適用しても良い。例えば、スマートフォンで映像(または画像、テキスト)を視聴しながら自宅に帰り、自宅のテレビに近づいたとき、テレビの輝度(および音量)を徐々に上げていく、などのレベル調整制御が考えられる。
また、上記の実施形態では、ヘッドホン20が無線通信可能範囲に存在しない場合(図12のS15:Noの場合)、ホームオーディオ30の音量調整を行わないものとしたが、この場合でも、ホームオーディオ30の音量調整を行う構成としても良い。つまり、ソース機器10がホームオーディオ30に近づくにつれて、ホームオーディオ30の音量を徐々に大きくしていく構成としても良い。また、ヘッドホン20が無線通信可能範囲に存在しない場合に、ホームオーディオ30の音量調整を行うか否かについて、ユーザーが設定可能としても良い。
また、上記の実施形態において距離測定部310は、RFID読取部33の読取結果に基づいて自機器(ホームオーディオ30)とソース機器10との離間距離Lhを測定したが、無線通信部16,38の通信結果に基づいて、離間距離Lhを測定しても良い。また、RFID読取部33と無線通信部38など、複数の測定手段を組み合わせることによって、より正確な距離測定を行い得る構成としても良い。
また、上記の実施形態において受信部330は、ソース機器10からコンテンツ情報および設定情報を受信するものとしたが、ホームオーディオ30(再生機器側)からの指令により、設定情報のみを受信可能としても良い。例えば、ホームオーディオ30が、ソース機器10以外の他のソースから提供されたコンテンツを再生する場合に、ソース機器10から受信した設定情報にしたがって再生を行うことも可能である。
また、上記の実施形態において、ソース機器10とは、コンテンツを内部に記憶した構成としたが、外部(Webサーバーなど)から取得したコンテンツを単にホームオーディオ30やヘッドホン20に提供するものであっても良い。
[第2実施形態]
次に、図14〜図19を参照し、本発明の第2実施形態(ユーザーインターフェース)について説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
図14は、第2実施形態に係る再生システムSYの機能ブロック図である。ソース機器10は、主な機能構成として、コンテンツ記憶部110および送信部130を備えている。一方、ホームオーディオ30は、主な機能構成として、受信部330、コンテンツ再生部340、配置領域判定部430、再生操作領域表示部440、操作子表示部450、再生情報表示部460、コンテンツ画像表示部470および充電制御部480を備えている。コンテンツ記憶部110、送信部130、受信部330およびコンテンツ再生部340は、第1実施形態と同様に機能するため説明を省略する。また、配置領域判定部430、再生操作領域表示部440、操作子表示部450、再生情報表示部460およびコンテンツ画像表示部470は、制御部31を主要部とし、充電制御部480は、充電部39を主要部とする。
配置領域判定部430は、タッチパネルTP上におけるソース機器10の配置領域(タッチパネルTPへの接地領域)を判定する。再生操作領域表示部440は、各ソース機器10の配置領域の少なくとも一部と、タッチパネルTPの中心位置P1を含む所定サイズの円形領域を、各ソース機器10に対応する再生操作領域EPとして表示する。本実施形態では、各ソース機器10の基準位置P3(重心)と、タッチパネルTPの中心位置P1を結ぶ直線上に、再生操作領域EPの中心位置P2が設定されるように、所定半径の正円である再生操作領域EPを表示する。
図15は、タッチパネルTP上における再生操作領域EPの配置例を示す図である。同図(a)は、2台のソース機器10が横並びに配置された場合の再生操作領域EPの配置例を示している。同図において、符号T0は、各ソース機器10の基準位置P3(図示省略)と、タッチパネルTPの中心位置P1を結ぶ直線を示している。このように、ソース機器10の基準位置P3に応じて、再生操作領域EPの配置が決定する。なお、ソース機器10の向きによって再生操作領域EPの配置が変わることはない(図16参照)。また、図15(b)は、2台のソース機器10が縦並びに配置された場合の再生操作領域EPの配置例を示している。この場合、再生操作領域EPの一部(同図点線部)はタッチパネルTP外であるため、非表示となる。また、図15(c)は、2台のソース機器10が斜めに配置された場合の再生操作領域EPの配置例を示している。
なお、図15に示したように、2つの再生操作領域EPの中心位置P2が、中心位置P1の両側且つ直線T0上に位置する場合、その配置によらず、重複領域EPWは全て同じ面積となる。また、2台のソース機器10の基準位置P3が、中心位置P1の片側且つ直線T0上に配置された場合、2つの再生操作領域EPが完全に重複することになるが、この場合は所定量だけ(例えば、中心位置P1を基準とした回転角度30度分など)位置ずれさせて、2つの再生操作領域EPを表示する。当然、2つの再生操作領域EPが完全に重複しない場合でも、ほぼ重なる配置となる場合、2つの再生操作領域EPを所定量だけ位置ずれさせても良い。
また、再生操作領域表示部440は、タッチパネルTP上に複数のソース機器10が配置されている場合、各ソース機器10に対応する再生操作領域EPを、互いに異なる色で表示する。本実施形態では、タッチパネルTP上に最初に配置されたソース機器10の再生操作領域EPを赤色、次に配置されたソース機器10の再生操作領域EPを青色、といったように、配置順に応じて表示色を決定する。なお、各ソース機器10のイルミネーション部63(図2参照)は、対応する再生操作領域EPの表示色と同一色に設定される(点灯、点滅または回転点滅する)。これにより、どのソース機器10がどの再生操作領域EPに対応しているかをユーザーが一目で把握できる。
操作子表示部450は、タッチパネルTP上において、ソース機器10の再生操作領域EP内且つ当該ソース機器10の配置領域を除く残領域に、当該ソース機器10の再生操作を行うための操作子群G2を表示する。また、操作子表示部450は、操作子群G2を、対応する再生操作領域EP(操作子群G2を囲む再生操作領域EP)と同一の色で表示する。なお、操作子群G2に含まれる操作子とは、再生、一時停止、早送り/巻き戻しなどを指す(図16,図17参照)。その他、再生種類(通常再生、リピート再生、ランダム再生など)の指定、音量調整、タイトル/チャプター/トラックサーチなどを行うための操作子を操作子群G2に含めても良い。但し、本実施形態では、音量調整の操作子(音量操作子G3)のみ、特殊な表示を行う。具体的には、図17に示すように、再生操作領域EPの円周部から中心位置P2に向かう直線と、音量値を示す文字情報を、設定されている音量値に応じた位置(中心位置P2を中心とした角度)に表示する。このため、音量調整は、音量操作子G3の直線を図示矢印のようにドラッグすることによって行う。
再生情報表示部460は、ソース機器10の再生操作領域EP内且つ当該ソース機器10の配置領域を除く残領域に、再生中のコンテンツに関する再生情報G1を表示する。また、再生情報G1も、操作子群G2と同様に、対応する再生操作領域EPと同一の色で表示される。ここで、再生情報G1とは、アーティスト名やタイトル名などの付随情報、BPM、KEY、ジャンルなどの解析情報を指す(図16,図17参照)。なお、本実施形態において解析情報は、不図示の機器(PCなど)によって予め解析された情報をソース機器10に記憶しておくが、ホームオーディオ30によって楽曲データを解析し、その解析結果を再生情報G1として表示しても良い。
ところで、操作子表示部450および再生情報表示部460は、再生操作領域EP内において、ソース機器10の向きがどのように配置されても重複しない一部の領域(以下、「情報表示領域ES」と称する)内に操作子群G2および再生情報G1を表示する。図16は、図15(a)の左側の再生操作領域EP内に設定される情報表示領域ESを示している。このように、再生操作領域EPの中心位置P2とタッチパネルTPの中心位置P1とに応じて一意に定まる2つの矩形領域(上辺、下辺が直線T0と平行且つ左辺および右辺が所定長さとなる長方形)を、情報表示領域ESとして設定する。
図17は、図16のように設定された情報表示領域ESへの操作子群G2および再生情報G1の表示例を示している。また、図18は、図15(c)の左側の再生操作領域EP内に設定される情報表示領域ESと、操作子群G2および再生情報G1の表示例を示している。同図に示すように、情報表示領域ES内に表示される情報の文字並び(または操作子の配列)は、情報表示領域ESの向き(直線T0の傾き)によらず、ユーザー側(ホームオーディオ30の手前側)から見て平行になるように設定される。また、再生情報G1の情報量と、情報表示領域ESのスペースとの兼ね合いにより、適宜改行、若しくは情報を減らして表示する(表示スペースが確保できない場合、BPMは表示しない、など)。さらに、操作子表示部450および再生情報表示部460は、対応するソース機器10が再生中である場合のみ表示を行う。これにより、ユーザーは、どのソース機器10が再生中であるかを一目で把握できる。
コンテンツ画像表示部470は、タッチパネルTPの中心部(再生操作領域EP内)に、再生中のコンテンツに関連するコンテンツ画像G4を表示する(図7(a)参照)。また、再生中のコンテンツに関連するコンテンツ画像G4の背面には、次に再生されるコンテンツのコンテンツ画像G4を表示する。なお、コンテンツ画像G4は、少なくともコンテンツ(楽曲データ)の再生前に、受信部330により受信される。また、コンテンツ画像が付随されていないコンテンツについては、非表示、若しくは予め用意された特定画像(メーカー名を示すロゴマークなど)を表示する。また、タッチパネルTP上に複数のソース機器10が配置されている場合、各ソース機器10に対応する複数の再生操作領域EPの重複領域EPW内に、コンテンツ画像G4を表示する。
充電制御部480は、ソース機器10がタッチパネルTP上に配置されたことを検出した場合、当該ソース機器10に対し、非接触充電を行う。また、N台(但し、N≧2となる整数)のソース機器10に対し同時充電が可能であり、M台(但し、M>Nとなる整数)のソース機器がタッチパネルTP上に配置された場合は、再生中のソース機器10を優先して充電を行う。例えば、ホームオーディオ30が2台の電源コイルアレイを有している場合であって、2台のソース機器10がタッチパネルTP上に配置されている場合は、2台同時に充電を行う。但し、3台以上のソース機器10がタッチパネルTP上に配置されている場合は、コンテンツを送信しているソース機器10(1台または2台)を先に充電し、充電完了後に残りのソース機器10を充電する。なお、同時充電可能な台数を超えてソース機器10が配置された場合、距離測定部310により測定された各ソース機器10との距離に応じて、充電優先度を決定するか(第1実施形態の充電制御)、再生中のソース機器10を優先するか(第2実施形態の充電制御)を、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
以上説明したとおり、第2実施形態によれば、ソース機器10の再生操作を行うための操作子群G2を、タッチパネルTP上におけるソース機器10の配置領域を避けた領域(情報表示領域ES)に表示するため、ソース機器10の配置によらず、操作子群G2の視認性を確実に確保することができる。また、ソース機器10の配置を中心とした再生操作領域EPを表示し、且つ当該再生操作領域EP領域内に操作子群G2を表示するため、どの操作子群G2がどのソース機器10に対応しているかを明確に示すことができる。また、再生操作領域EPは、非再生中のソース機器10に対しても表示されるため、ホームオーディオ30にソース機器10が認識されていることをユーザーが確認できる。また、再生操作領域EPは、ソース機器10の基準位置P3に応じた適切な位置に表示されるため、複数台のソース機器10が配置された場合でも、複数の再生操作領域EPを見栄えよく配置できる。
また、再生操作領域EP内には、操作子群G2だけでなく、再生中のコンテンツに関する再生情報G1を表示するため、ユーザーがコンテンツに関する情報を把握できる。また、タッチパネルTP上に複数のソース機器10が配置された場合、各再生操作領域EPを互いに異なる色で表示するため、2以上のソース機器10が近くに配置された場合でも、各再生操作領域EPをユーザーが容易に識別できる。また、各再生操作領域EPの重複領域EPW(タッチパネルTPの中心部)にコンテンツ画像G4を表示するため、ユーザーは再生中のコンテンツを直感的に把握できる。
また、コンテンツの再生操作を行うためのタッチパネルTP上にソース機器10を配置してコンテンツを再生させる構成であるため、従来のようにソース機器10をドックに差し込む必要がなく、アクセサリーをアクセサリートレイに載せる感覚で、ソース機器10をタッチパネルTPに載せて使用することができる。
また、ホームオーディオ30には、複数台のソース機器10への同時充電が可能であり、タッチパネルTP上に同時充電可能な台数を超えたソース機器10が配置されている場合は、再生中のコンテンツを提供しているソース機器10を優先するため、効率よく充電を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、ホームオーディオ30のタッチパネルTP(ホームオーディオ30の載置面と平行な水平面)上にソース機器を配置したが、水平ではない面を有するタッチパネルにソース機器10を配置しても良い。以下、カーオーディオ40の前面にソース機器10を装着する実施例(変形例)について説明する。
図19は、変形例に係るカーオーディオ40の正面図である。本変形例のカーオーディオ40は、その正面全体がタッチパネル96で構成されている。また、タッチパネル96には、複数個の突部51(同図では3個,装着部)が形成されており、これらの突部51に、ソース機器10の貫通開口71が挿入・装着される。各突部51には、不図示の接触式センサーが組み込まれている。これらの構成により、本変形例に係る配置領域判定部430は、複数の突部51のうちどの突部51にソース機器10がされたかに応じて、ソース機器10の配置領域を判定する。
例えば、図19(a)は、3個の突部51のうち左側の突部51にソース機器10が装着された場合の表示例を示している。ソース機器10の周囲には、再生操作領域EPが表示される。また、再生操作領域EP内の所定の位置(ソース機器10の配置領域を除く残領域)には、操作子群G2も表示される。一方、再生情報G1については、ソース機器10のタッチパネル14上に表示される。また、再生情報G1の文字方向は、ソース機器10に組み込まれているジャイロセンサーの検出結果に基づき、図示の方向(縦置き方向)に設定される。一方、図19(b)は、3個の突部51のうち中央の突部51にソース機器10が装着された場合の表示例を示している。このように、再生操作領域EPおよび操作子群G2は、ソース機器10が装着されている突部51を中心として、その表示位置が決定される。なお、図19では、1台のソース機器10が装着された場合を図示したが、2台または3台のソース機器10を同時に装着しても良い。この場合、各ソース機器10について再生操作領域EPを表示するが、操作子群G2は、再生中のソース機器10に対応するものだけを表示する。また、当該変形例では、各突部51の位置に合わせて、タッチパネル96の裏側に複数個の電源コイルアレイが組み込まれており、複数台のソース機器10に対して同時充電が可能となっている。
以上説明したとおり、図19に示す変形例によれば、タッチパネル96の面が水平面ではない場合でも、ソース機器10を固定配置することができる。また、予め突部51を設けておくことで、ソース機器10がタッチパネル96面に完全に接触していない場合でも、その配置領域を判定できる。なお、突部51に代えて、ソース機器10を嵌め込むための複数のドックをタッチパネル96上に設け、どのドックにソース機器10が装着されたかに応じて、ソース機器10の配置領域を判定しても良い。また、突部51に代えて、ソース機器10を係止するための複数の係止部を備えても良い。
その他、以下の変形例を採用可能である。例えば、上記の実施形態では、ソース機器10の重心位置を基準位置としたが、他の位置(例えば、タッチパネル14の中心、リング操作部12の中心など)を基準位置としても良い。また、ソース機器10の基準位置を基準とした再生操作領域EP内に、再生情報G1、操作子群G2、音量操作子G3、コンテンツ画像G4などを表示したが、再生操作領域EP外に、これらの情報の一部または全てを表示しても良い。つまり、少なくともソース機器10の配置領域を除く残領域に、これらの情報を表示することが好ましい。
また、上記の実施形態では、再生操作領域EPの大きさを所定サイズ(同一サイズ)としたが、ソース機器10の配置によって可変しても良い。例えば、図15(b)に示すように再生操作領域EPを表示すると、その一部が欠けてしまうため、円形領域に欠けが発生しないように、再生操作領域EPの大きさ(半径または直径)を小さくしても良い。また、再生操作領域EPの大きさを小さくするのではなく、重複領域EPWを広くとることによって、円形領域の欠けをなくしても良い。
また、上記の実施形態では、ソース機器10の配置順に応じて、再生操作領域EPの表示色を決定するものとしたが、各ソース機器10にユーザーの好みの色を予め設定しておき、当該設定に従って対応する各再生操作領域EPの表示色を決定しても良い。また、再生中のコンテンツまたは次に再生するコンテンツの解析情報(BPM、KEY、ジャンルなど)に応じて、表示色を決定しても良い。
また、上記の実施形態および変形例では、ソース機器10の再生操作を行うためのユーザーインターフェースを、再生機器のタッチパネルTP,96上に表示する場合を例示したが、他の電子機器および表示機器にも応用可能である。つまり、何らかの電子機器がタッチパネルTP上に配置された場合、その配置領域を除く残領域に電子機器を操作するためのユーザーインターフェースを表示する表示機器に、本実施形態のホームオーディオ30の各部を適用しても良い。
[第3実施形態]
次に、図20〜図23を参照し、本発明の第3実施形態(シャッフル再生)について説明する。なお、本実施形態において、上記の各実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、上記の各実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
図20は、第3実施形態に係る再生システムSYの機能ブロック図である。ソース機器10は、主な機能構成として、コンテンツ記憶部110および送信部130を備えている。一方、ホームオーディオ30は、主な機能構成として、距離測定部510、送信指令部520、受信部330、コンテンツ再生部340およびコンテンツ画像表示部530を備えている。コンテンツ記憶部110、送信部130、受信部330およびコンテンツ再生部340は、第1実施形態と同様に機能するため説明を省略する。また、距離測定部510は、RFID読取部33を主要部とし、送信指令部520およびコンテンツ画像表示部530は、制御部31を主要部とする。
距離測定部510は、自機器(ホームオーディオ30)と各ソース機器10との離間距離を測定する。なお、本実施形態において「離間距離」とは、タッチパネルTPの中心位置P1から、各ソース機器10の基準位置P3までの距離を指す。例えば、図21(b)に示すように、<ソース機器1>と<ソース機器2>が配置されている場合、<ソース機器1>との離間距離はL1、<ソース機器2>との離間距離はL2である。
送信指令部520は、距離測定部510の測定結果に基づき、各ソース機器10に対してコンテンツの送信指令を行う。具体的には、各ソース機器10との離間距離の比率に応じて、シャッフル再生におけるコンテンツ数の比率を決定し、当該比率に応じて各ソース機器10に対しランダムに送信指令を行う。図21(a)は、各ソース機器10との離間距離の比率と、シャッフル再生の際の再生曲数の比率との関係を示す再生比率テーブルである。当該再生比率テーブルは、ホームオーディオ30の制御部31(ROM)内に記憶されている。例えば、離間距離の比率L1/L2が1/5未満の場合、すなわち<ソース機器2>との離間距離が<ソース機器1>との離間距離に対して5倍より大きい場合は、<ソース機器1>と<ソース機器2>の再生曲数の割合を、5:1とする。この場合、例えば<ソース機器1>に対し5曲分の送信指令を行った後、<ソース機器2>に対し1曲分の送信指令を行う、を再生終了指示があるまで繰り返す。若しくは、ある所定数(例えば12曲)の再生中、<ソース機器1>と<ソース機器2>の再生曲数が比率に応じた数(例えば10曲と2曲)となるように、ランダムに再生指令を行う。このように、送信指令部520は、離間距離が長いソース機器10よりも離間距離が短いソース機器10から提供されるコンテンツ数が多くなるように、各ソース機器10に対しコンテンツの送信指令を行う。
なお、ホームオーディオ30は、各ソース機器10との通信確率時に、各ソース機器10内に格納されているコンテンツリストを取得して、シャッフル再生用のプレイリスト(コンテンツの再生順序を列記したもの)を作成しておく。そして、距離測定部510により、各ソース機器10との離間距離を随時測定し、各ソース機器10との離間距離の比率が変更したときに、プレイリストを更新する。送信指令部520は、作成しておいたプレイリストに従って次に再生するコンテンツを指定し、送信指令を行う。なお、通常再生(1台のソース機器10のみを対象とし、記憶されているコンテンツを順番に再生する方法)を行うか、シャッフル再生を行うかをユーザーに選択させ、シャッフル再生を行うことが選択された場合のみ、距離測定部510の測定結果に基づくシャッフル再生を行っても良い。
コンテンツ再生部340は、送信指令部520によるコンテンツの送信指令に対して受信したコンテンツのシャッフル再生を行う。なお、コンテンツの切替時には、クロスフェード処理を行う。クロスフェード処理は、各ソース機器10に対してフェードイン、フェードアウトなどの音量調整を指令しても良いし、ホームオーディオ30側で出力する音量を調整しても良い。また、クロスフェード処理時には、切替前後のコンテンツのBPMを同期させる同期処理を行っても良い。
コンテンツ画像表示部530は、タッチパネルTP上に、再生中のコンテンツに関するコンテンツ画像G4を表示する。なお、表示位置については、第2実施形態と同様である(図7(a)参照)。また、コンテンツ画像表示部530は、コンテンツ再生部340によるクロスフェード処理時において、再生中のコンテンツに関する第1のコンテンツ画像G41に対し、次に再生されるコンテンツに関する第2のコンテンツ画像G42を覆い被せるようにして表示切替を行う。
図22は、その表示切替を示す説明図である。同図に示すように、第1のコンテンツが再生されている状態では、第1のコンテンツ画像G41の背面に、第2のコンテンツ画像G42の一部を表示する(図22(a)参照)。この状態では、第1のコンテンツ画像G41の画像サイズに比べ、第2のコンテンツ画像G42の画像サイズが小さい。クロスフェード処理が開始されると、第1のコンテンツ画像G41の透過率が上がり、第2のコンテンツ画像G42の画像サイズが大きくなる(図22(b)参照)。また、クロスフェード処理が進むと、第1のコンテンツ画像G41の透過率がさらに上がり、第2のコンテンツ画像G42の画像サイズがさらに大きくなる(図22(c)参照)。その後、クロスフェード処理の終了時(第2のコンテンツの再生開始時)には、第1のコンテンツ画像G41が消え、第2のコンテンツ画像G42の画像サイズが最大値となり、第2のコンテンツの次に再生される第3のコンテンツのコンテンツ画像G43が、第2のコンテンツ画像G42の背面に表示される(図22(d)参照)。
以上説明したとおり、第3実施形態によれば、ホームオーディオ30と各ソース機器10との離間距離の比率に応じてシャッフル再生のコンテンツ比率を可変するため、斬新な(新鮮味のある)再生制御を実現できる。また、離間距離が長いソース機器10よりも離間距離が短いソース機器10から提供されるコンテンツ数が多くなるように送信指令を行うため、ソース機器10の配置を可変することで、再生するコンテンツ数を任意に可変できる。
また、シャッフル再生のコンテンツ切替時には、再生中のコンテンツに関する第1のコンテンツ画像G41に対し、次に再生されるコンテンツに関する第2のコンテンツ画像G42を覆い被せるようにして表示切替を行うため、ユーザーに対しコンテンツの切り替わり(クロスフェード処理)を、直感的に分かりやすく伝えることができる。
なお、以下の変形例を採用可能である。例えば、上記の実施形態では、タッチパネルTPの中心位置P1から、各ソース機器10の基準位置P3までの距離を測定したが、図23に示すように、ホームオーディオ30の筐体(RFID読取部33)と、各ソース機器10の筐体(RFID17)間の距離を測定しても良い。この場合は、タッチパネルTP上に複数台のソース機器10が配置されている場合、いずれも離間距離0として(同じ離間距離として)測定する。また、当該変形例は、ホームオーディオ30だけでなく、カーオーディオ40やヘッドホン20にも適用可能である。
また、上記の実施形態では、2台のソース機器10によるシャッフル再生を例示したが、3台以上のソース機器10によるシャッフル再生にも本発明を適用可能である。
また、上記の実施形態では、各ソース機器10との離間距離に応じて、シャッフル再生を行う際のコンテンツ数の比率を可変したが、シャッフル再生以外の再生方法にも適用可能である。例えば、2台のソース機器10と通信可能状態にある場合、離間距離が小さい方のソース機器10に対してのみ送信指令を行う再生方法や、離間距離が小さい方のソース機器10に対して送信指令を行い、記憶されている全てのコンテンツの再生が終わった時点で、離間距離が大きい方のソース機器10に対して送信指令を行う再生方法などが考えられる。
また、上記の実施形態では、ホームオーディオ30側で予めプレイリストを作成しておき、当該プレイリストに従って次に再生するコンテンツを指定するものとしたが、プレイリストの作成を省略しても良い。この場合は、ホームオーディオ30から送信指令のみを行い、どのコンテンツを送信するかはソース機器10側で決定する。
以上3つの実施形態および変形例を示したが、各実施形態および変形例を組み合わせても良い。また、上記の各実施形態では、再生機器として、ホームオーディオ30等のオーディオ機器を例示したが、DJ機器や放送用機器など他のオーディオ機器にも適用可能である。オーディオ機器のみならず、ソース機器10と無線通信が可能な再生機器に本実施形態を適用可能である。例えば、ソース機器10が、映像コンテンツや各種ファイル(テキストファイル、画像ファイルなど)を転送可能なものであれば、再生機器として表示機器(テレビ、プロジェクターなど)を適用可能である。さらに、コンピューターやスマートフォンにインストールされたアプリケーションにより楽曲再生・映像再生を行う場合など、それらコンピューターやスマートフォンにも本発明を適用可能である。
また、上記の各実施形態に示した再生システムSYの各部および各機能をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを、再生システムSYの各部として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。また、上記の実施例によらず、再生システムSYのシステム構成、各オーディオ機器の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。