JP2013092320A - 空調装置 - Google Patents
空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013092320A JP2013092320A JP2011235780A JP2011235780A JP2013092320A JP 2013092320 A JP2013092320 A JP 2013092320A JP 2011235780 A JP2011235780 A JP 2011235780A JP 2011235780 A JP2011235780 A JP 2011235780A JP 2013092320 A JP2013092320 A JP 2013092320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- heat medium
- protective layer
- humidity control
- water vapor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Central Air Conditioning (AREA)
Abstract
【課題】局部的な風の発生を抑制しつつ室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる空調装置を提供する。
【解決手段】熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、室内の空気にさらされるように設けられている。調湿用ホース10は水蒸気を除いた空気の透過係数を水蒸気の透過係数よりも小さくした選択透過膜18を備える。熱媒体循環装置36は、熱媒体流通管32に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる。空気循環装置38は、調湿用ホース10に除湿した乾燥空気または加湿した湿潤空気を循環して流通させる。制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して、熱媒体流通管32に供給する熱媒体の温度を調整し、空気循環装置38を制御して、調湿用ホース10に供給する空気を調湿する。
【選択図】図1
【解決手段】熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、室内の空気にさらされるように設けられている。調湿用ホース10は水蒸気を除いた空気の透過係数を水蒸気の透過係数よりも小さくした選択透過膜18を備える。熱媒体循環装置36は、熱媒体流通管32に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる。空気循環装置38は、調湿用ホース10に除湿した乾燥空気または加湿した湿潤空気を循環して流通させる。制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して、熱媒体流通管32に供給する熱媒体の温度を調整し、空気循環装置38を制御して、調湿用ホース10に供給する空気を調湿する。
【選択図】図1
Description
本発明は空調装置に関する。
熱媒体を室内の輻射パネルに循環させることで室内の冷房を行うと共に、室内の空気を室内ファンによりダクト内の除湿機に導くことにより除湿を行う空調装置が提案されている(特許文献1参照)。
上記除湿機は、空気に含まれる水分を水蒸気透過膜製のチューブの膜を通してチューブ内の塩化リチウム(LiCl)などの吸湿液体に吸収させるようになっている。
上記除湿機は、空気に含まれる水分を水蒸気透過膜製のチューブの膜を通してチューブ内の塩化リチウム(LiCl)などの吸湿液体に吸収させるようになっている。
上記従来技術では、室内ファンによって室内の空気をダクト内に導く必要があることから、室内において局部的な空気の流れが発生するため、室内に居るユーザーにとって不快感を与えることが懸念される。
また、美術館などにおいて室内に書画、絵画などのような局部的な風を受けると劣化してしまうような展示物がある場合には局部的な風の発生を抑制しつつ除湿を行うことが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、局部的な風の発生を抑制しつつ室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる空調装置を提供することを目的とする。
また、美術館などにおいて室内に書画、絵画などのような局部的な風を受けると劣化してしまうような展示物がある場合には局部的な風の発生を抑制しつつ除湿を行うことが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、局部的な風の発生を抑制しつつ室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の空調装置は、室内の空気にさらされるように設けられた熱媒体流通管および調湿用ホースと、前記熱媒体流通管に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる熱媒体循環手段と、前記調湿用ホースに乾燥空気または湿潤空気を循環して流通させる調湿用空気循環手段とを含み、前記調湿用ホースは、断面が筒状を呈し内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通可能に形成された形状保持用の管体と、前記管体の内周面あるいは外周面を覆うように形成され水蒸気を除いた空気の透過係数を水蒸気の透過係数よりも小さくした選択透過膜とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、熱媒体流通管に加熱または冷却した熱媒体を流通させることにより室内の空気と熱媒体との熱交換によって空気の対流現象を発生させるため、空気の温度調整を無風状態で行うことができる。また、調湿用ホースに湿潤空気あるいは乾燥空気を流通させることにより、水蒸気が選択透過膜を透過して調湿用ホースの周囲の空気の加湿あるいは除湿を行うので、空気の湿度調整を無風状態で行うことができる。
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように本実施の形態に係る空調装置30は、熱媒体流通管32、調湿用ホース10、送風ファン34、熱媒体循環装置36、空気循環装置38、温湿度センサ40、制御装置42などを含んで構成されている。
本実施の形態では、空調装置30が住宅Hの部屋100に設置されている場合について説明する。
部屋100は、床壁102と、床壁102の周囲から立設された側壁104と、側壁104の上部を接続する天井壁106とにより室内空間Sを形成している。
天井壁106には矩形状の開口108が設けられており、下方に凹状を呈するフレーム110が開口108を覆うように天井壁106の上側に取着されている。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように本実施の形態に係る空調装置30は、熱媒体流通管32、調湿用ホース10、送風ファン34、熱媒体循環装置36、空気循環装置38、温湿度センサ40、制御装置42などを含んで構成されている。
本実施の形態では、空調装置30が住宅Hの部屋100に設置されている場合について説明する。
部屋100は、床壁102と、床壁102の周囲から立設された側壁104と、側壁104の上部を接続する天井壁106とにより室内空間Sを形成している。
天井壁106には矩形状の開口108が設けられており、下方に凹状を呈するフレーム110が開口108を覆うように天井壁106の上側に取着されている。
熱媒体流通管32は、開口108の上方でフレーム110の内側に取着されることにより、室内の空気にさらされるように設けられている。
本実施の形態では、図2に示すように、1本の熱媒体流通管32が水平面(平面)に沿って蛇行状に配置されることで開口108の全域にわたって位置するように配置されている。
熱媒体流通管32は、熱媒体と室内の空気との間での熱交換が効率良く行われる材料であればよく、従来公知のさまざまな金属材料あるいは合成樹脂材料などが使用可能である。
本実施の形態では、熱媒体として水が使用されるが、熱媒体は水以外の液体であってもよい。
本実施の形態では、図2に示すように、1本の熱媒体流通管32が水平面(平面)に沿って蛇行状に配置されることで開口108の全域にわたって位置するように配置されている。
熱媒体流通管32は、熱媒体と室内の空気との間での熱交換が効率良く行われる材料であればよく、従来公知のさまざまな金属材料あるいは合成樹脂材料などが使用可能である。
本実施の形態では、熱媒体として水が使用されるが、熱媒体は水以外の液体であってもよい。
調湿用ホース10は、開口108の上方でフレーム110の内側に取着されることにより、室内の空気にさらされるように設けられている。
本実施の形態では、図2に示すように、1本の調湿用ホース10が水平面(平面)に沿って熱媒体流通管32に隣接して蛇行状に配置されることで開口108の全域にわたって位置するように配置されている。
したがって、調湿用ホース10は、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは互いに近接した箇所に配置されている。
なお、図1において符号112は開口108を覆う網状あるいは格子状のカバーであり、カバーは空気が通過可能に構成されている。
本実施の形態では、図2に示すように、1本の調湿用ホース10が水平面(平面)に沿って熱媒体流通管32に隣接して蛇行状に配置されることで開口108の全域にわたって位置するように配置されている。
したがって、調湿用ホース10は、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは互いに近接した箇所に配置されている。
なお、図1において符号112は開口108を覆う網状あるいは格子状のカバーであり、カバーは空気が通過可能に構成されている。
図3に示すように、調湿用ホース10は、ホース本体12と、ホース本体12の両端に設けられた継手14とを含んで構成されている。
図4に示すように、ホース本体12は、形状保持用の管体16と、選択透過膜18と、内側保護層20と、外側保護層22とを備えている。
図4に示すように、ホース本体12は、形状保持用の管体16と、選択透過膜18と、内側保護層20と、外側保護層22とを備えている。
管体16は、図4に示すように、本実施の形態では、断面が円筒状を呈し、内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通可能に形成されている。
管体16は、円筒状の形態を保持するに足る剛性を有しており、本実施の形態では、可撓性を有している。
このような管体16を構成する材料として、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)など従来公知の様々な合成樹脂材料が使用可能である。
なお、管体16は、可撓性を有さないものであっても良く、この場合は、管体16として銅やアルミニウムなど従来公知の金属材料を用いても良い。
本実施の形態では、管体16の内周面と外周面とにわたって貫通する多数の貫通孔24が互いに間隔をおいて形成されており、これら多数の貫通孔24を介して内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通できるよう構成されている。
なお、管体16は、その内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通できるものであればよいのであり、実施の形態のように貫通孔24が形成される形態に限定されるものではなく、例えば合成樹脂製の繊維が網目状に構成されたものであってもよい。
また、管体16の内径、外径、厚さは特に限定されるものではなく、空気の流通が円滑に行われるに足る寸法であればよい。本実施の形態では、管体16の内径は8mm、外径は12mm、厚さは2mmである。
また、管体16の断面形状は筒状であればよく、円筒状に限定されるものではなく、楕円形の筒状、三角形の筒状、四角形の筒状、多角形の筒状など任意である。
管体16は、円筒状の形態を保持するに足る剛性を有しており、本実施の形態では、可撓性を有している。
このような管体16を構成する材料として、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)など従来公知の様々な合成樹脂材料が使用可能である。
なお、管体16は、可撓性を有さないものであっても良く、この場合は、管体16として銅やアルミニウムなど従来公知の金属材料を用いても良い。
本実施の形態では、管体16の内周面と外周面とにわたって貫通する多数の貫通孔24が互いに間隔をおいて形成されており、これら多数の貫通孔24を介して内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通できるよう構成されている。
なお、管体16は、その内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通できるものであればよいのであり、実施の形態のように貫通孔24が形成される形態に限定されるものではなく、例えば合成樹脂製の繊維が網目状に構成されたものであってもよい。
また、管体16の内径、外径、厚さは特に限定されるものではなく、空気の流通が円滑に行われるに足る寸法であればよい。本実施の形態では、管体16の内径は8mm、外径は12mm、厚さは2mmである。
また、管体16の断面形状は筒状であればよく、円筒状に限定されるものではなく、楕円形の筒状、三角形の筒状、四角形の筒状、多角形の筒状など任意である。
選択透過膜18は、図4に示すように、管体16の外周面を覆うように形成され水蒸気を除いた空気の透過係数を水蒸気の透過係数よりも小さくしたものである。
このような選択透過膜18を構成する材料として、シリコーンゴムやポリイミドなど従来公知の様々な高分子材料からなる多孔質膜など従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
選択透過膜18は、水蒸気を除いた空気の透過係数をK1とし、水蒸気の透過係数をK2とした場合、K2/K1>100を満たすことが、選択透過膜18による室内の空気の加湿、除湿の性能を十分に確保する上で好ましい。
なお、透過係数kは以下の式(1)によって定義される。
Q=k(S・ΔP)/δ (1)
ただし、
Q:水蒸気透過流量または水蒸気を除いた空気の透過流量
k:透過係数
S:膜面積
ΔP:水蒸気分圧差または水蒸気を除いた空気の分圧差
δ:膜厚
選択透過膜18の厚さは、例えば、10μm〜50μm程度である。
選択透過膜18は、可撓性を有している。
このような選択透過膜18を構成する材料として、シリコーンゴムやポリイミドなど従来公知の様々な高分子材料からなる多孔質膜など従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
選択透過膜18は、水蒸気を除いた空気の透過係数をK1とし、水蒸気の透過係数をK2とした場合、K2/K1>100を満たすことが、選択透過膜18による室内の空気の加湿、除湿の性能を十分に確保する上で好ましい。
なお、透過係数kは以下の式(1)によって定義される。
Q=k(S・ΔP)/δ (1)
ただし、
Q:水蒸気透過流量または水蒸気を除いた空気の透過流量
k:透過係数
S:膜面積
ΔP:水蒸気分圧差または水蒸気を除いた空気の分圧差
δ:膜厚
選択透過膜18の厚さは、例えば、10μm〜50μm程度である。
選択透過膜18は、可撓性を有している。
内側保護層20は、図4に示すように、選択透過膜18の内周面を覆うように形成されている。
外側保護層22は、図4に示すように、選択透過膜18の外周面を覆うように形成されている。
内側保護層20および外側保護層22は、水蒸気を含む空気が内側保護層20および外側保護層22の厚さ方向と、厚さ方向と交差する方向の双方に水蒸気を含む空気が流通可能に形成されている。
なお、内側保護層20および外側保護層22は、水蒸気を含む空気が内側保護層20および外側保護層22の厚さ方向のみ水蒸気を含む空気が流通可能に形成されてもよい。
しかしながら、本実施の形態のようにすると、内側保護層20および外側保護層22のうち、管体16の貫通孔24に対応する箇所を水蒸気を含む空気が流通することは無論のこと、内側保護層20および外側保護層22のうち、貫通孔24に対応する箇所を除く箇所においても水蒸気を含む空気が流通するので、単位時間当たりに選択透過膜18を透過する水蒸気の量を確保する上でより有利となる。
内側保護層20および外側保護層22としてナイロンあるいはPETなど従来公知の様々な高分子材料からなるメンブレンフィルターを用いることができる。
内側保護層20および外側保護層22の厚さは、例えば、100μm〜500μm程度である。
内側保護層20および外側保護層22は可撓性を有している。
内側保護層20および外側保護層22は、選択透過膜18の厚さ方向の両面を覆うことにより、調湿用ホース10の製作時あるいは設置時において選択透過膜18が物に接触したとしても損傷を受けにくくし、また、塵埃などが選択透過膜18に直接付着して選択透過膜18の機能が低下することを防止している。これにより、調湿用ホース10の製造作業時の作業性の向上、設置作業時の取り扱いの容易化、設置後の耐久性の向上が図られている。
なお、本実施の形態では、内側保護層20および外側保護層22の双方が設けられている場合について説明するが、内側保護層20および外側保護層22の何れか一方のみが設けられていてもかまわない。
しかしながら、本実施の形態のように内側保護層20および外側保護層22の双方が設けられていると、選択透過膜18を損傷や塵埃の付着から保護する上でより有利となる。
外側保護層22は、図4に示すように、選択透過膜18の外周面を覆うように形成されている。
内側保護層20および外側保護層22は、水蒸気を含む空気が内側保護層20および外側保護層22の厚さ方向と、厚さ方向と交差する方向の双方に水蒸気を含む空気が流通可能に形成されている。
なお、内側保護層20および外側保護層22は、水蒸気を含む空気が内側保護層20および外側保護層22の厚さ方向のみ水蒸気を含む空気が流通可能に形成されてもよい。
しかしながら、本実施の形態のようにすると、内側保護層20および外側保護層22のうち、管体16の貫通孔24に対応する箇所を水蒸気を含む空気が流通することは無論のこと、内側保護層20および外側保護層22のうち、貫通孔24に対応する箇所を除く箇所においても水蒸気を含む空気が流通するので、単位時間当たりに選択透過膜18を透過する水蒸気の量を確保する上でより有利となる。
内側保護層20および外側保護層22としてナイロンあるいはPETなど従来公知の様々な高分子材料からなるメンブレンフィルターを用いることができる。
内側保護層20および外側保護層22の厚さは、例えば、100μm〜500μm程度である。
内側保護層20および外側保護層22は可撓性を有している。
内側保護層20および外側保護層22は、選択透過膜18の厚さ方向の両面を覆うことにより、調湿用ホース10の製作時あるいは設置時において選択透過膜18が物に接触したとしても損傷を受けにくくし、また、塵埃などが選択透過膜18に直接付着して選択透過膜18の機能が低下することを防止している。これにより、調湿用ホース10の製造作業時の作業性の向上、設置作業時の取り扱いの容易化、設置後の耐久性の向上が図られている。
なお、本実施の形態では、内側保護層20および外側保護層22の双方が設けられている場合について説明するが、内側保護層20および外側保護層22の何れか一方のみが設けられていてもかまわない。
しかしながら、本実施の形態のように内側保護層20および外側保護層22の双方が設けられていると、選択透過膜18を損傷や塵埃の付着から保護する上でより有利となる。
上述したように、管体16、選択透過膜18、内側保護層20、外側保護層22は可撓性を有しており、したがって、調湿用ホース10は延在方向と交差する方向に屈曲可能に構成されている。
また、図3に示すように、継手14は、ホース本体12の両端に結合されており、ホース本体12は継手14を介して後述する空気供給用配管3802と空気回収用配管3804とを介して空気循環装置38に接続される。
図3に示すように、継手14は、ホース本体12の両端の内周面に挿入され締め付け具26によりホース本体12の外周から締め付けられることでホース本体12の両端に結合されている。
このような継手14として従来公知の様々なものが使用可能である。
図3に示すように、継手14は、ホース本体12の両端の内周面に挿入され締め付け具26によりホース本体12の外周から締め付けられることでホース本体12の両端に結合されている。
このような継手14として従来公知の様々なものが使用可能である。
図1、図2に示すように、送風ファン34は、開口108のほぼ中央で熱媒体流通管32および調湿用ホース10の上方に位置するフレーム110の箇所に設けられ、室内の空気を熱媒体流通管32および調湿用ホース10の外周面に衝当させて室内の空気を強制的に循環させるものである。
熱媒体循環装置36は、室外に設けられ、熱媒体供給用配管3602と熱媒体回収用配管3604とを介して熱媒体流通管32の両端に接続されている。
熱媒体循環装置36は、熱媒体供給用配管3602と熱媒体回収用配管3604とを介して熱媒体流通管32に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる熱媒体循環手段を構成している。
熱媒体循環装置36は、制御装置42の制御により熱媒体の加熱、冷却、循環の実施、停止を行う。
このような熱媒体循環装置36として、ヒートポンプ熱交換機など従来公知のさまざまな装置が使用可能である。
熱媒体循環装置36は、熱媒体供給用配管3602と熱媒体回収用配管3604とを介して熱媒体流通管32に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる熱媒体循環手段を構成している。
熱媒体循環装置36は、制御装置42の制御により熱媒体の加熱、冷却、循環の実施、停止を行う。
このような熱媒体循環装置36として、ヒートポンプ熱交換機など従来公知のさまざまな装置が使用可能である。
空気循環装置38は、室外に設けられ、空気供給用配管3802と空気回収用配管3804とを介して調湿用ホース10の両端に接続されている。
空気循環装置38は、空気供給用配管3802と空気回収用配管3804とを介して調湿用ホース10に除湿した乾燥空気または加湿した湿潤空気を循環して流通させる調湿用空気循環手段を構成している。
空気循環装置38は、制御装置42の制御により乾燥空気、湿潤空気の循環の実施、停止を行う。
このような空気循環装置38として、従来公知のさまざまな除湿装置、加湿装置が使用可能である。
空気循環装置38は、空気供給用配管3802と空気回収用配管3804とを介して調湿用ホース10に除湿した乾燥空気または加湿した湿潤空気を循環して流通させる調湿用空気循環手段を構成している。
空気循環装置38は、制御装置42の制御により乾燥空気、湿潤空気の循環の実施、停止を行う。
このような空気循環装置38として、従来公知のさまざまな除湿装置、加湿装置が使用可能である。
温湿度センサ40は、室内の空気の温度および湿度を検出し、その検出結果を制御装置42に供給するものである。
制御装置42は、予め設定された基準温度T0と、温湿度センサ40で検出された室内温度Tsとの差分がゼロとなるように、熱媒体循環装置36を制御して、熱媒体流通管32に供給する熱媒体の温度を調整するものである。
また、制御装置42は、予め設定された基準湿度H0と、温湿度センサ40で検出された室内湿度Hsとの差分がゼロとなるように、空気循環装置38を制御して、調湿用ホース10に供給する空気を調湿するものである。
また、制御装置42は、送風ファン34のオン、オフを制御するものである。
また、制御装置42は、予め設定された基準湿度H0と、温湿度センサ40で検出された室内湿度Hsとの差分がゼロとなるように、空気循環装置38を制御して、調湿用ホース10に供給する空気を調湿するものである。
また、制御装置42は、送風ファン34のオン、オフを制御するものである。
次に、空調装置30の動作について説明する。
まず、温度調整について説明する。
温湿度センサ40の検出結果が室内温度Ts<基準温度T0であり、したがって、空調装置30による暖房がなされる場合について説明する。
この場合、制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して熱媒体流通管32に加熱した熱媒体(温水)を供給する。
加熱された熱媒体は、熱媒体流通管32を循環することで室内の空気と熱交換を行い、室内の空気を加熱する。
暖房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により加熱された空気が上昇し温度低下と共に室内の下方に移動するように室内の空気の対流が生じる。
制御装置42は、室内温度Tsが基準温度T0に到達するまで熱媒体の循環を実施し、室内温度Tsが基準温度T0に到達したならば、熱媒体の循環を停止する。
まず、温度調整について説明する。
温湿度センサ40の検出結果が室内温度Ts<基準温度T0であり、したがって、空調装置30による暖房がなされる場合について説明する。
この場合、制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して熱媒体流通管32に加熱した熱媒体(温水)を供給する。
加熱された熱媒体は、熱媒体流通管32を循環することで室内の空気と熱交換を行い、室内の空気を加熱する。
暖房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により加熱された空気が上昇し温度低下と共に室内の下方に移動するように室内の空気の対流が生じる。
制御装置42は、室内温度Tsが基準温度T0に到達するまで熱媒体の循環を実施し、室内温度Tsが基準温度T0に到達したならば、熱媒体の循環を停止する。
温湿度センサ40の検出結果が室内温度Ts>基準温度T0であり、したがって、空調装置30による冷房がなされる場合について説明する。
この場合、制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して熱媒体流通管32に冷却した熱媒体(冷水)を供給する。
冷却された熱媒体は、熱媒体流通管32を循環することで室内の空気と熱交換を行い、室内の空気を冷却する。
冷房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により冷却された空気が天井近傍から室内の下方に移動するように室内の空気の対流が生じる。
制御装置42は、室内温度Tsが基準温度T0に到達するまで熱媒体の循環と送風ファン34による送風を実施し、室内温度Tsが基準温度T0に到達したならば、熱媒体の循環を停止する。
この場合、制御装置42は、熱媒体循環装置36を制御して熱媒体流通管32に冷却した熱媒体(冷水)を供給する。
冷却された熱媒体は、熱媒体流通管32を循環することで室内の空気と熱交換を行い、室内の空気を冷却する。
冷房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により冷却された空気が天井近傍から室内の下方に移動するように室内の空気の対流が生じる。
制御装置42は、室内温度Tsが基準温度T0に到達するまで熱媒体の循環と送風ファン34による送風を実施し、室内温度Tsが基準温度T0に到達したならば、熱媒体の循環を停止する。
なお、上述の説明では、熱媒体流通管32を流通する熱媒体と室内の空気との間でなされる熱交換により室内の空気が加熱されることで暖房がなされ、あるいは、熱交換により室内の空気が冷却されることで冷房がなされるものとして説明した。
しかしながら、空調装置30は、熱媒体流通管32を流通する加熱された熱媒体からの輻射熱(放射熱)が室内にいる人の体を暖めることで暖房を行う機能、あるいは、室内にいる人の体からの輻射熱(放射熱)を熱媒体流通管32を流通する冷却された熱媒体が吸収することで室内にいる人の体を冷やすことで冷房を行う機能も有している。
しかしながら、空調装置30は、熱媒体流通管32を流通する加熱された熱媒体からの輻射熱(放射熱)が室内にいる人の体を暖めることで暖房を行う機能、あるいは、室内にいる人の体からの輻射熱(放射熱)を熱媒体流通管32を流通する冷却された熱媒体が吸収することで室内にいる人の体を冷やすことで冷房を行う機能も有している。
次に、暖房あるいは冷房と同時に実施される室内の空気の調湿動作について説明する。
まず、温湿度センサ40の検出結果が室内湿度Hs<基準湿度H0であり、したがって、空調装置30による室内の空気の加湿がなされる場合について説明する。
この場合、制御装置42は、空気循環装置38を制御して調湿用ホース10に湿潤空気を供給する。
湿潤空気は、調湿用ホース10の管体16の内側を通る。
このとき、管体16の内側の空気(選択透過膜18の内側の空気)と、外側保護層22の外側の空気(選択透過膜18の外側の空気)との間において、湿度の違いに応じた水蒸気分圧の差が発生することから、湿潤空気の水蒸気は選択透過膜18の内側から選択透過膜18の外側に向かって透過する。
この結果、選択透過膜18の外側の空気に水蒸気が与えられることによって室内の空気の加湿がなされる。
また、水蒸気が選択透過膜18を透過する際に空気の流れは発生せず、無風状態で室内の空気の加湿がなされる。
制御装置42は、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまで湿潤空気の循環を実施し、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達したならば、湿潤空気の循環を停止する。
このような動作が、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまでなされる。
まず、温湿度センサ40の検出結果が室内湿度Hs<基準湿度H0であり、したがって、空調装置30による室内の空気の加湿がなされる場合について説明する。
この場合、制御装置42は、空気循環装置38を制御して調湿用ホース10に湿潤空気を供給する。
湿潤空気は、調湿用ホース10の管体16の内側を通る。
このとき、管体16の内側の空気(選択透過膜18の内側の空気)と、外側保護層22の外側の空気(選択透過膜18の外側の空気)との間において、湿度の違いに応じた水蒸気分圧の差が発生することから、湿潤空気の水蒸気は選択透過膜18の内側から選択透過膜18の外側に向かって透過する。
この結果、選択透過膜18の外側の空気に水蒸気が与えられることによって室内の空気の加湿がなされる。
また、水蒸気が選択透過膜18を透過する際に空気の流れは発生せず、無風状態で室内の空気の加湿がなされる。
制御装置42は、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまで湿潤空気の循環を実施し、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達したならば、湿潤空気の循環を停止する。
このような動作が、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまでなされる。
次に、温湿度センサ40の検出結果が室内湿度Hs>基準湿度H0であり、したがって、空調装置30による室内の空気の除湿がなされる場合について説明する。
この場合、空調装置30は、調湿用ホース10に乾燥空気を供給する。
乾燥空気は、調湿用ホース10の管体16の内側を通る。
このとき、管体16の内側の空気(選択透過膜18の内側の空気)と、外側保護層22の外側の空気(選択透過膜18の外側の空気)との間において、湿度の違いに応じた水蒸気分圧の差が発生することから、室内の空気の水蒸気は選択透過膜18の外側から選択透過膜18の内側に向かって透過する。
この結果、選択透過膜18の外側の空気から水蒸気が奪われることによって室内の空気の除湿がなされる。
また、水蒸気が選択透過膜18を透過する際に空気の流れは発生せず、無風状態で室内の空気の除湿がなされる。
制御装置42は、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまで乾燥空気の循環を実施し、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達したならば、乾燥空気の循環を停止する。
このような動作が、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまでなされる。
この場合、空調装置30は、調湿用ホース10に乾燥空気を供給する。
乾燥空気は、調湿用ホース10の管体16の内側を通る。
このとき、管体16の内側の空気(選択透過膜18の内側の空気)と、外側保護層22の外側の空気(選択透過膜18の外側の空気)との間において、湿度の違いに応じた水蒸気分圧の差が発生することから、室内の空気の水蒸気は選択透過膜18の外側から選択透過膜18の内側に向かって透過する。
この結果、選択透過膜18の外側の空気から水蒸気が奪われることによって室内の空気の除湿がなされる。
また、水蒸気が選択透過膜18を透過する際に空気の流れは発生せず、無風状態で室内の空気の除湿がなされる。
制御装置42は、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまで乾燥空気の循環を実施し、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達したならば、乾燥空気の循環を停止する。
このような動作が、室内湿度Hsが基準湿度H0に到達するまでなされる。
なお、選択透過膜18の内側の空気圧をPin、外側保護層22の外側の空気圧をPoutとした場合、以下に例示するように、空調装置30により空気圧Pinを空気圧Poutよりも大きくあるいは小さく調整することにより加湿あるいは除湿の能力を向上させることができる。
1)室内の空気を加湿する場合は、空気圧Pin>空気圧Poutとすれば、選択透過膜18の内側の水蒸気分圧が選択透過膜18の外側の水蒸気分圧に対してより大きくなるため、単位時間当たりに水蒸気が選択透過膜18の内側から外側に透過する量を多くすることができ、加湿の能力を向上させることができる。
2)室内の空気を除湿するときは、空気圧Pin<空気圧Poutとすれば、選択透過膜18の内側の水蒸気分圧が選択透過膜18の外側の水蒸気分圧に対してより小さくなるため、単位時間当たりに水蒸気が選択透過膜18の外側から内側に透過する量を多くすることができ、除湿の能力を向上させることができる。
1)室内の空気を加湿する場合は、空気圧Pin>空気圧Poutとすれば、選択透過膜18の内側の水蒸気分圧が選択透過膜18の外側の水蒸気分圧に対してより大きくなるため、単位時間当たりに水蒸気が選択透過膜18の内側から外側に透過する量を多くすることができ、加湿の能力を向上させることができる。
2)室内の空気を除湿するときは、空気圧Pin<空気圧Poutとすれば、選択透過膜18の内側の水蒸気分圧が選択透過膜18の外側の水蒸気分圧に対してより小さくなるため、単位時間当たりに水蒸気が選択透過膜18の外側から内側に透過する量を多くすることができ、除湿の能力を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、熱媒体流通管32に加熱あるいは冷却された熱媒体を流通させると共に、調湿用ホース10に湿潤空気あるいは乾燥空気を流通させるようにした。
したがって、熱媒体と室内空気との熱交換により室内の空気の温度調整を行うと同時に、水蒸気が選択透過膜18を透過して室内の空気の加湿あるいは除湿を行うので、室内の空気の温度調整および湿度調整を無風状態で行うことができる。
したがって、室内において局部的な空気の流れを抑制できるため、室内に居るユーザーにとって不快感を与えることなく室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる。
また、空調装置30を美術館などにおける絵画や書画などの展示品が収容されている展示室に設置した場合は、展示物が局部的な風により劣化することを抑制しつつ展示室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる。
したがって、熱媒体と室内空気との熱交換により室内の空気の温度調整を行うと同時に、水蒸気が選択透過膜18を透過して室内の空気の加湿あるいは除湿を行うので、室内の空気の温度調整および湿度調整を無風状態で行うことができる。
したがって、室内において局部的な空気の流れを抑制できるため、室内に居るユーザーにとって不快感を与えることなく室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる。
また、空調装置30を美術館などにおける絵画や書画などの展示品が収容されている展示室に設置した場合は、展示物が局部的な風により劣化することを抑制しつつ展示室内の空気の温度調整および湿度調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、互いに近接した箇所に配置され、室内の空気を熱媒体流通管32および調湿用ホース10の外周面に衝当させて室内の空気を強制的に循環させる送風ファン34が設けられている。
したがって、送風ファン34を動作させた場合には、送風ファン34によって送風された空気が熱媒体流通管32および調湿用ホース10に衝当して加熱あるいは冷却され、また、加湿あるいは除湿されたのち、室内を循環するため、室内の空気の温度調整および湿度調整をより早期にかつむら無く行う上で有利となる。
また、暖房時、冷房時何れの場合であっても、送風ファン34の動作を必要最小限にすることで、室内において局部的な空気の流れを最小限に抑制することができ、室内に居るユーザーにとって不快感を与えることなく室内の空気の温度調整および湿度調整を行う上で有利となる。
したがって、送風ファン34を動作させた場合には、送風ファン34によって送風された空気が熱媒体流通管32および調湿用ホース10に衝当して加熱あるいは冷却され、また、加湿あるいは除湿されたのち、室内を循環するため、室内の空気の温度調整および湿度調整をより早期にかつむら無く行う上で有利となる。
また、暖房時、冷房時何れの場合であっても、送風ファン34の動作を必要最小限にすることで、室内において局部的な空気の流れを最小限に抑制することができ、室内に居るユーザーにとって不快感を与えることなく室内の空気の温度調整および湿度調整を行う上で有利となる。
なお、本実施の形態では、熱媒体流通管32が天井近傍に配置されているため、暖房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により加熱された空気が天井近傍に留まりやすく、室内の空気の対流が生じにくい。一方、冷房時には、熱媒体流通管32を流通する熱媒体との熱交換により冷却された空気が天井近傍から室内の下方に移動しやすく、したがって、室内の空気の対流が生じやすい。
したがって、暖房時に送風ファン34を動作させ、冷房時に送風機34を停止させることによって送風ファン34の動作を最小限に抑制すれば、暖房時には室内の空気の温度調整をより早期にかつむら無く行うことができ、冷房時には室内において局部的な空気の流れを最小限に抑制することができる。
したがって、暖房時に送風ファン34を動作させ、冷房時に送風機34を停止させることによって送風ファン34の動作を最小限に抑制すれば、暖房時には室内の空気の温度調整をより早期にかつむら無く行うことができ、冷房時には室内において局部的な空気の流れを最小限に抑制することができる。
また、調湿用ホース10を用いて空気の除湿を行うので、気相変化によって空気中の水分を液体に変化させて除湿する場合に必要なエネルギーが不要となるため、空調装置30の省エネルギー化を図る上で有利となる。
また、気相変化によって空気中の水分を液体に変化させて除湿する場合と違って除湿時に冷房する必要がないため、室内の空気の温度を変えずに除湿を行うことができる。
また、熱媒体流通管32の専有面積を大きくするほど、熱媒体流通管32を流通する熱媒体と室内の空気との温度差を抑制しつつ暖房あるいは冷房を行うことができるため、熱媒体と室内の空気との熱交換の熱効率(COP)を高める上で有利となり、したがって、空調装置30の省エネルギー化を図る上で有利となる。
また、気相変化によって空気中の水分を液体に変化させて除湿する場合と違って除湿時に冷房する必要がないため、室内の空気の温度を変えずに除湿を行うことができる。
また、熱媒体流通管32の専有面積を大きくするほど、熱媒体流通管32を流通する熱媒体と室内の空気との温度差を抑制しつつ暖房あるいは冷房を行うことができるため、熱媒体と室内の空気との熱交換の熱効率(COP)を高める上で有利となり、したがって、空調装置30の省エネルギー化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、内側保護層20および外側保護層22は、水蒸気を含む空気が内側保護層20および外側保護層22の厚さ方向と、厚さ方向と交差する方向の双方に水蒸気を含む空気が流通可能に形成されている。
したがって、管体16の構造に拘わらず、内側保護層20および外側保護層22の全域に水蒸気を含む空気が流通するので、単位時間当たりに選択透過膜18を透過する水蒸気の量を確保する上で有利となる。
したがって、管体16の構造に拘わらず、内側保護層20および外側保護層22の全域に水蒸気を含む空気が流通するので、単位時間当たりに選択透過膜18を透過する水蒸気の量を確保する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、管体16、選択透過膜18、内側保護層20、外側保護層22は可撓性を有し、調湿用ホース10は延在方向と交差する方向に屈曲可能に構成されているため、調湿用ホース10の設置場所の形状や面積に応じて調湿用ホース10の形状を自由に変えることでき設置の自由度を確保する上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、熱媒体流通管32および調湿用ホース10を天井近傍に配置した場合について説明したが、第2の実施の形態は、熱媒体流通管32および調湿用ホース10を側壁104に沿って配置した点が異なっている。
なお、以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略しあるいは簡単に説明する。
図5は第2の実施の形態に係る空調装置30の構成を示す説明図である。
図5に示すように、熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、側壁104に沿って配置されている。
より詳細には、第1の実施の形態(図2)と同様に、1本の熱媒体流通管32が側壁104の表面に沿って蛇行状に配置されると共に、1本の調湿用ホース10が側壁104の表面に沿って熱媒体流通管32に隣接して蛇行状に配置されている。
すなわち、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは、側壁104の上方から下方にわたって配置され、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは互いに近接した箇所に配置されている。
なお、熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、図示しない網状あるいは格子状のカバーで覆われており、カバーは空気が通過可能に構成されている。
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、熱媒体流通管32および調湿用ホース10を天井近傍に配置した場合について説明したが、第2の実施の形態は、熱媒体流通管32および調湿用ホース10を側壁104に沿って配置した点が異なっている。
なお、以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略しあるいは簡単に説明する。
図5は第2の実施の形態に係る空調装置30の構成を示す説明図である。
図5に示すように、熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、側壁104に沿って配置されている。
より詳細には、第1の実施の形態(図2)と同様に、1本の熱媒体流通管32が側壁104の表面に沿って蛇行状に配置されると共に、1本の調湿用ホース10が側壁104の表面に沿って熱媒体流通管32に隣接して蛇行状に配置されている。
すなわち、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは、側壁104の上方から下方にわたって配置され、調湿用ホース10と熱媒体流通管32とは互いに近接した箇所に配置されている。
なお、熱媒体流通管32および調湿用ホース10は、図示しない網状あるいは格子状のカバーで覆われており、カバーは空気が通過可能に構成されている。
このような第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
また、第2の実施の形態では、熱媒体流通管32が側壁104の表面に沿って上下にわたって配置されていることから、暖房時、冷房時の何れにおいても加熱された空気あるいは冷却された空気の対流が円滑になされる。したがって、第1の実施の形態のように送風ファン34を用いること無く、室内の空気の温度調整および湿度調整を確実に行う上で有利となる。
また、第2の実施の形態では、熱媒体流通管32が側壁104の表面に沿って上下にわたって配置されていることから、暖房時、冷房時の何れにおいても加熱された空気あるいは冷却された空気の対流が円滑になされる。したがって、第1の実施の形態のように送風ファン34を用いること無く、室内の空気の温度調整および湿度調整を確実に行う上で有利となる。
なお、各実施の形態では、空調装置30によって暖房および冷房の双方を行う場合について説明したが、暖房および冷房の何れか一方のみと調湿とを行うようにしても実施の形態と同様の効果が奏される。
また、以下の変形例も考えられる。
すなわち、図1において、床壁102にも熱媒体循環装置36と接続された熱媒体流通管32を設ける。
そして、暖房時には、床壁102の熱媒体流通管32に加熱した熱媒体を流通させることで空調装置30を床暖房として機能させる。このとき、天井側の熱媒体流通管32にも加熱した熱媒体を流通させてもよい。
冷房時には、天井側の熱媒体流通管32に冷却した熱媒体を流通させる。このとき、床壁102の熱媒体流通管32にも冷却した熱媒体を流通させてもよい。
暖房時および冷房時の何れの場合においても第1の実施の形態と同様の構成により空気の湿度調整を実施する。
このような変形例においても、上述した実施の形態と同様の効果が奏されることは無論である。
すなわち、図1において、床壁102にも熱媒体循環装置36と接続された熱媒体流通管32を設ける。
そして、暖房時には、床壁102の熱媒体流通管32に加熱した熱媒体を流通させることで空調装置30を床暖房として機能させる。このとき、天井側の熱媒体流通管32にも加熱した熱媒体を流通させてもよい。
冷房時には、天井側の熱媒体流通管32に冷却した熱媒体を流通させる。このとき、床壁102の熱媒体流通管32にも冷却した熱媒体を流通させてもよい。
暖房時および冷房時の何れの場合においても第1の実施の形態と同様の構成により空気の湿度調整を実施する。
このような変形例においても、上述した実施の形態と同様の効果が奏されることは無論である。
10……調湿用ホース、12……ホース本体、14……継手、16……管体、18……選択透過膜、20……内側保護層、22……外側保護層、24……貫通孔、26……締め付け具、30……空調装置、32……熱媒体流通管、34……送風ファン、36……熱媒体循環装置、38……空気循環装置、40……温湿度センサ、42……制御装置、100……部屋、102……床壁、104……側壁、106……天井壁、108……開口、110……フレーム、112……カバー。
Claims (7)
- 室内の空気にさらされるように設けられた熱媒体流通管および調湿用ホースと、
前記熱媒体流通管に加熱または冷却した熱媒体を循環して流通させる熱媒体循環手段と、
前記調湿用ホースに乾燥空気または湿潤空気を循環して流通させる調湿用空気循環手段とを含み、
前記調湿用ホースは、
断面が筒状を呈し内周面と外周面とにわたって水蒸気を含む空気が流通可能に形成された形状保持用の管体と、
前記管体の内周面あるいは外周面を覆うように形成され水蒸気を除いた空気の透過係数を水蒸気の透過係数よりも小さくした選択透過膜と、
を備えることを特徴とする空調装置。 - 前記熱媒体流通管および前記調湿用ホースは、互いに近接した箇所に配置され、
前記室内の空気を前記熱媒体流通管および前記調湿用ホースの外周面に衝当させて前記室内の空気を強制的に循環させる送風ファンが設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の空調装置。 - 前記選択透過膜は、水蒸気を除いた空気の透過係数をK1とし、水蒸気の透過係数をK2とした場合、K2/K1>100を満たす、
ことを特徴とする請求項1または2記載の空調装置。 - 前記選択透過膜は前記管体の外周面に設けられ、
前記選択透過膜の内周面を覆うように形成された内側保護層と、前記選択透過膜の外周面を覆うように形成された外側保護層との一方または双方をさらに備え、
前記内側保護層および前記外側保護層は、水蒸気を含む空気が前記前記内側保護層および前記外側保護層の厚さ方向において流通可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の空調装置。 - 前記内側保護層および前記外側保護層は、それらの厚さ方向に加えて厚さ方向と交差する方向にも、水蒸気を含む空気が流通可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項4記載の空調装置。 - 前記管体および前記選択透過膜は可撓性を有し、
前記調湿用ホースは延在方向と交差する方向に屈曲可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の調湿用ホース記載の空調装置。 - 前記管体、前記選択透過膜、前記内側保護層、前記外側保護層は可撓性を有し、
前記調湿用ホースは延在方向と交差する方向に屈曲可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項4または5記載の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235780A JP2013092320A (ja) | 2011-10-27 | 2011-10-27 | 空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235780A JP2013092320A (ja) | 2011-10-27 | 2011-10-27 | 空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013092320A true JP2013092320A (ja) | 2013-05-16 |
Family
ID=48615578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011235780A Pending JP2013092320A (ja) | 2011-10-27 | 2011-10-27 | 空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013092320A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016133293A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | 株式会社ササクラ | 放射パネル及びこれを用いた放射空調システム |
CN107367131A (zh) * | 2017-09-04 | 2017-11-21 | 浙江恒宇农业开发有限公司 | 一种冷冻干燥榴莲烘干仓控温系统 |
CN114402868A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-04-29 | 刘妍 | 一种基于液体内循环和室内温差棚内除湿装置及其方法 |
JP7391423B1 (ja) | 2022-11-25 | 2023-12-05 | 株式会社ミヤジャパン | 輻射空調装置及び輻射空調システム |
-
2011
- 2011-10-27 JP JP2011235780A patent/JP2013092320A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016133293A (ja) * | 2015-01-22 | 2016-07-25 | 株式会社ササクラ | 放射パネル及びこれを用いた放射空調システム |
CN107367131A (zh) * | 2017-09-04 | 2017-11-21 | 浙江恒宇农业开发有限公司 | 一种冷冻干燥榴莲烘干仓控温系统 |
CN114402868A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-04-29 | 刘妍 | 一种基于液体内循环和室内温差棚内除湿装置及其方法 |
JP7391423B1 (ja) | 2022-11-25 | 2023-12-05 | 株式会社ミヤジャパン | 輻射空調装置及び輻射空調システム |
JP2024076623A (ja) * | 2022-11-25 | 2024-06-06 | 株式会社ミヤジャパン | 輻射空調装置及び輻射空調システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4673632B2 (ja) | 空調システム | |
JP2016521841A5 (ja) | ||
JP2013092320A (ja) | 空調装置 | |
WO2019098380A1 (ja) | 除湿装置、除湿システム及び除湿機能付き換気装置 | |
KR20100128814A (ko) | 환기장치 및 환기장치의 제어방법 | |
JP5108351B2 (ja) | 建物の換気システム及びユニット建物 | |
JP6387514B2 (ja) | 全熱交換素子用仕切部材およびその素材を用いた全熱交換素子および全熱交換形換気装置 | |
JP3860374B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2001215027A (ja) | 畜舎及び栽培室用建物の空調システム | |
JP2008241060A (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP6208194B2 (ja) | 空調換気システム | |
JP2009085532A (ja) | 加湿装置 | |
JP5913151B2 (ja) | 冷暖房換気システム | |
JP5397235B2 (ja) | 除湿機 | |
JP2017044396A (ja) | 空気調和機 | |
JP4251004B2 (ja) | 調湿装置 | |
KR101563696B1 (ko) | 가습 및 환기 장치 | |
JP5369260B2 (ja) | 空気熱交換システム及び使用する空気熱交換器 | |
JP2006207927A (ja) | 温水式暖房装置 | |
JP2008215684A (ja) | 加湿装置及び加湿空調装置 | |
CN204478352U (zh) | 可接新风的辐射供冷供热板 | |
JP2017180904A (ja) | 放射冷暖房システム | |
JP4919708B2 (ja) | 湿度調整システム | |
JP2013092231A (ja) | 調湿用ホース | |
JP5426979B2 (ja) | 調湿パネル |