JP2013088982A - タッチ式入力装置およびそのコントローラ、制御方法、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】さまざまな接触物に対して、良好な感度を実現する。
【解決手段】ピーク検出部16はフレーム周期ごとに生成される複数のセンサ電極SEそれぞれの静電容量を示す容量値データCi,jを受け、静電容量が最も大きいピーク容量値データCPEAKを判定する。演算処理部18は、フレーム周期ごとに生成されるピーク容量値データCPEAKをしきい値THと比較し、ユーザの接触の有無を判定する。しきい値制御部20は、現在の前記しきい値THより小さくかつ所定の最小値THLOWより大きいピーク容量値データCPEAKが、所定のフレーム数Nにわたり連続して検出されると、しきい値THを、所定のフレーム数Nにおいて得られたピーク容量値データCPEAKの平均値AVEに所定の係数K(0<K<1)を乗じた値に更新する。
【選択図】図3

Description

本発明は、静電容量の変化を利用したタッチ式の入力装置に関する。
近年のコンピュータや携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)をはじめとする電子機器の多くは、指やスタイラスペンで接触することによって電子機器を操作するための入力装置を備える。
こうした入力装置のひとつであるタッチ式入力装置(タッチセンサ、タッチパッドやトラックパッドとも称される)は、ユーザの指やペンが接触することにより、電極とその周囲との間に形成される静電容量が変化することを利用した静電センサを利用している。タッチ式入力装置は、X軸方向に配置された複数のセンサ電極と、Y軸方向に配置された複数のセンサ電極と、各センサ電極の静電容量を検出する検出回路を備える。検出回路は、静電容量の変化の大きい、すなわち、ユーザが接触したセンサ電極を判定することで、ユーザがタッチした位置を判定する。
特開2001−325858号公報 特表2003−511799号公報 米国特許第5825352A1号明細書 特開2007−013432号公報 特開平11−232034号公報
検出回路は、静電容量の変化を所定のしきい値と比較し、しきい値を超えた場合にユーザが接触したものと判定する。ここで、ユーザは、パネルを、裸の指で接触したり、手袋をはめた指で接触したり、ペンで接触したりする。そして、ユーザがパネルに接触したときに発生する静電容量の変化量は、パネルに接触する物(接触物という)の材料、面積などに依存する。
図1は、接触物の種類と、静電容量の変化量、容量変化が発生する範囲との関係を説明する図である。接触物が裸の指である場合、静電容量の変化量は最も大きく、手袋をした指ではそれより小さくなり、スタイラスペンではさらに小さくなる。また、接触物が裸の指の場合、静電容量の変化が生ずる範囲は最も広く、手袋をした指ではそれより狭くなり、スタイラスペンではさらに狭くなる。
かかる状況において、接触の有無を判定する際に、固定的なしきい値を用いると、ある接触物に対しては良好な感度が得られるが、別の接触物に対しては感度が悪化するという問題が生ずる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、さまざまな接触物に対して、良好な感度を実現可能な入力装置の提供にある。
本発明のある態様は、ユーザの接触状態に応じてそれぞれの静電容量が変化する複数のセンサ電極を有するタッチ式入力装置のコントローラに関する。コントローラは、フレーム周期ごとに生成される複数のセンサ電極それぞれの静電容量を示す容量値データを受け、静電容量が最も大きいピーク容量値データを判定するピーク検出部と、フレーム周期ごとに生成されるピーク容量値データをしきい値と比較し、ユーザの接触の有無を判定する演算処理部と、しきい値を制御するしきい値制御部と、を備える。しきい値制御部は、現在のしきい値より小さくかつ所定の最小値より大きいピーク容量値データが、所定のフレーム数にわたり連続して検出されると、しきい値を、所定のフレーム数において得られたピーク容量値データの平均値に、所定の係数K(0<K<1)を乗じた値に更新する。
ピーク容量値データは、接触物に応じて変化するため、ピーク容量値データを監視することにより、接触物を推定することができる。この態様によれば、接触物に応じて動的にしきい値を設定できるため、さまざまな接触物に対して良好な感度を実現できる。
所定の係数Kは1/2であってもよい。
しきい値制御部は、最小値以下のピーク容量値データを検出すると、しきい値を所定の初期値に戻してもよい。
ピーク容量値データが最小値以下の状態は、パネルの非接触状態と判定できる。この場合、標準的な接触物に対して規定された初期値に戻される。
初期値は、容量値データがとりうる最大値と最小値の中点であってもよい。
本発明の別の態様は、タッチ式入力装置に関する。入力装置は、パネルと、上述の何れかの態様のコントローラと、を備える。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、上述の入力装置を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、さまざまな接触物に対して良好な感度を実現できる。
接触物の種類と、静電容量の変化量、容量変化が発生する範囲との関係を説明する図である。 第1の実施の形態に係るタッチ式の入力装置を備える電子機器の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る入力装置の構成を示すブロック図である。 図3のしきい値制御部の動作を示すフローチャートである。 パネルコントローラの動作を示す図である。 図6(a)、(b)は、接触物を判定するフローチャートである。 図7(a)、(b)は、LCDの表示画面を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係るタッチ式の入力装置2を備える電子機器1の構成を示すブロック図である。入力装置(タッチ式入力装置)2は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)9とオーバーラップする位置、つまりLCD9の表層に配置され、タッチパネルとして機能する。あるいは、LCD9とは別の箇所に配置されたトラックパッドのような入力デバイスであってもよい。
入力装置2は、センサ部4、容量検出回路10、パネルコントローラ6を備える。ユーザが指などの接触物8でセンサ部4の表面に触れると、センサ部4の内部に配置されたセンサ電極が周囲との間で形成する静電容量が変化する。センサ部4は、千鳥型のマトリクス状に配置された複数のセンサ電極のアレイを有する。なお容量検出回路10とパネルコントローラ6は一体に構成されてもよい。
容量検出回路10は、センサ電極の静電容量の変化を検出し、検出結果に応じたデータをパネルコントローラ6に出力する。パネルコントローラ6は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)であり、容量検出回路10からのデータを解析し、ユーザの入力動作の有無、種類を判定する。たとえば接触物8が、センサ部4に接触することにより、LCD9上に表示された項目、オブジェクトを選択が選択され、あるいは文字入力が補助される。
ユーザがセンサ部4を指で触れると、指の直下のセンサ電極SEの静電容量が変化する。ユーザの複数の指が接触した場合、それぞれの指の直下のセンサ電極SEの静電容量が変化する。また、指の直下のセンサ電極SEの周辺のセンサ電極SEの静電容量もわずかながらに変化する。図1に示すように、容量変化が発生する周辺のセンサ電極SEの範囲は、接触物8の種類に依存する。
図3は、第1の実施の形態に係る入力装置2の構成を示すブロック図である。入力装置2は、複数のセンサ電極SEi,j、容量検出回路10、パネルコントローラ6を備える。上述のように複数のセンサ電極SEi,jは、マトリクス状に配置される。添え字のi,jは、i行j列目の要素であることを示す。
容量検出回路10は、複数のセンサ電極SE1,1〜SEM,Nと接続され、各センサ電極SEi,jの静電容量を測定し、測定された静電容量を示す容量値データCi,jのアレイを生成する。C/V変換回路12は、静電容量に応じた電圧V1,1〜VM,Nを生成する。A/D変換回路14は、電圧V1,1〜VM,Nをデジタルの容量値データC1,1〜CM,Nに変換する。
容量値データC1,1〜CM,Nのセットは、所定のフレーム周期ごとに生成される。パネルコントローラ6は、ピーク検出部16、演算処理部18、しきい値制御部20を備える。ピーク検出部16は、複数の容量値データC1,1〜CM,Nにもとづき、静電容量が最も大きい容量値データ(ピーク容量値データと称する)CPEAKを判定し、容量値が最大となるセンサ電極(ピーク電極と称する)SEPEAKを特定する。マルチタッチ検出を行う場合において、ピークが複数存在する場合、各ピークを示すデータが生成される。ピーク検出部16は、フレームごとにピーク容量値データCPEAKを生成し、しきい値制御部20に出力する。なおピーク検出部16は、ピーク容量値データCPEAKに代えて、あるいはそれに加えて、ピーク電極SEPEAKを特定するデータPEAKを出力してもよい。
演算処理部18は、フレーム周期ごとに生成されるピーク容量値データCPEAKをしきい値THと比較し、ユーザの接触の有無を判定する。演算処理部18は、ユーザが接触した座標x,yを、容量値データC1,1〜CM,Nにもとづいて計算する。演算処理部18の具体的な演算アルゴリズムは特に限定されず、演算処理部18は、公知の、あるいは将来利用可能なアルゴリズムを採用することができる。
しきい値制御部20は、ピーク容量値データCPEAKにもとづき、しきい値THを動的に制御する。しきい値THには、所定の初期値THINITと、所定の最小値THLOWが定義されている。たとえば、初期値THINITは、標準的な入力手段として想定される接触物8に対して最適なしきい値THである。たとえば標準的な接触物8は、裸の指である。また初期値THINITは、容量値データがとりうる最大値と最小値の中点としてもよく、容量値データが8ビットの場合、初期値THINITは127に設定される。また、最小値THLOWは、実質的にゼロに近い値、たとえば0〜4付近に設定される。
最小値THLOWおよび初期値THINITは、システムごとに、良好な感度が得られるような値とすればよい。
しきい値制御部20は、フレームごとに生成されるピーク容量値データCPEAKを、現在のしきい値THおよび最小値THLOWそれぞれと比較する。そして、しきい値THより小さく、かつ最小値THLOWより大きいピーク容量値データCPEAKが、所定のフレーム数N(Nは2以上の整数)にわたり連続して検出されると、しきい値THを、所定のフレーム数Nにおいて得られたピーク容量値データCPEAKの平均値に所定の係数K(0<K<1)を乗じた値に更新する。たとえばK=1/2が例示されるが、その値は、システムごとに、良好な感度が得られるような値とすればよい。
またしきい値制御部20は、最小値THLOW以下のピーク容量値データCPEAKを検出すると、しきい値THを所定の初期値THINITに戻す。本実施の形態では、ピーク容量値データCPEAKが最小値THLOW以下の状態を、ユーザによる一連の入力処理が終了して非接触状態となった状態と推定する。そして次に入力処理が開始する際には、標準的な入力手段である接触物8(たとえば指)が利用されることを想定し、しきい値THを、初期値THINITに戻しておく。
図4は、図3のしきい値制御部20の動作を示すフローチャートである。まず、しきい値THに初期値THINITが与えられる(S100)。続いて、カウント数CNTがゼロに初期化される(S102)。
フレームごとに、ピーク容量値データCPEAKが取得される(S104)。ピーク容量値データCPEAKが最小値THLOW以下のとき(S106のY)、ステップS100に戻り、しきい値THが初期値THINITに戻される。
ピーク容量値データCPEAKが最小値THLOWより大きく(S106のN)、かつピーク容量値データCPEAKが現在のしきい値THより小さいとき(S108のY)、カウント数CNTがインクリメントされる(S110)。ピーク容量値データCPEAKが現在のしきい値TH以上のとき(S108のN)、ステップS102に戻り、カウント数CNTがゼロリセットされる。
以上の処理が、カウント数CNTが所定のフレーム数Nに達するまで繰り返される(S112のN)。カウント数CNTが所定のフレーム数Nに達すると(S112のY)、過去Nフレーム分のしきい値THの平均値AVEが算出され(S114)、しきい値THが、平均値AVEに応じた値AVE×Kに設定される(S116)。そして、ステップS102に戻る。
以上がパネルコントローラ6の構成である。続いてその動作を説明する。図5は、パネルコントローラ6の動作を示す図である。図5は、横軸が経過時間、すなわちフレーム数を示しており、実線がピーク容量値データCPEAKを、破線がしきい値THを示す。
時刻t1以前、ピーク容量値データCPEAKは最小値THLOW以下であるため(S106のY)、しきい値THは初期値THINIT=127を維持する。時刻t1〜t2において、ユーザが指でパネルに接触すると、ピーク容量値データCPEAKが増大するが、しきい値THより高い値を維持するため、しきい値THは変更されない。
時刻t3〜t5では、ユーザがペンによってパネルに接触する。このときピーク容量値データCPEAKは、時刻t1〜t2のそれよりも小さな値となり、THLOW<CPEAK<THが成り立つ。この状態がNフレームにわたり持続すると、しきい値THが更新される(時刻t4)。その後、ペンで接触する間は、しきい値THは維持される。時刻t5に、パネルからペンが離れると、ピーク容量値データCPEAKが再び最小値THLOW以下となり、しきい値THは初期化される(時刻t6)。
区間t7〜t9の間、ユーザがパネルにペンで接触すると、ピーク容量値データCPEAKは低い値をとる。THLOW<CPEAK<THの状態がNフレーム持続すると(時刻t8)、しきい値THが更新される。
区間t9以降、ユーザが再び指でパネルに接触すると、ピーク容量値データCPEAKが増大する。ピーク容量値データCPEAKの増大に応じて、過去Nフレーム分の平均値AVEが順次増大する。その結果、しきい値THは徐々に上昇する(時刻t10〜t12)。
時刻t11以降、ユーザの指がゆっくりとパネルから離れていくと、ピーク容量値データCPEAKが時間とともに低下していく。CPEAK<THとなる時刻t13から、Nフレーム経過後の時刻t14に、しきい値THは、時刻t13〜t14の平均値AVEの1/2倍の値に設定される。
時刻t15に、CPEAK<THLOWが検出されると、しきい値THは初期化される。
このように、第1の実施の形態に係るパネルコントローラ6によれば、ピーク容量値データCPEAKに応じて、接触物8を推定することができる。具体的には、ピーク容量値データCPEAKがしきい値THより大きいときには、指などの大きな容量変化を発生させる接触物8が推定される。反対に、ピーク容量値データCPEAKが、しきい値TH以下に低下したときには、ペンなどの小さな容量変化を発生させる接触物8が推定される。パネルコントローラ6によれば、推定された接触物8に応じて、最適なしきい値THが動的に設定することができ、その結果、さまざまな接触物8が想定される電子機器においても、良好な感度を実現できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、ピーク容量値データCPEAKにもとづいて接触物8を推定し、その結果に応じて、しきい値THを変化させる技術を説明した。第2の実施の形態では、推定された接触物8に応じて、アプリケーションソフトウェアの動作を変更する技術を説明する。
図1に示したように、静電容量の変化量、すなわちピーク容量値データCPEAKは、接触物8に応じており、また、容量変化が発生する範囲も、接触物8に応じている。そこで第2の実施の形態において、演算処理部18は、ピーク容量値データCPEAKおよび/または、容量値データC1,1〜CM,Nのセットもとづいて、接触物8を推定し、接触物8を示すデータOBJを、外部のプロセッサに出力する。
図6(a)、(b)は、接触物を判定するフローチャートである。
図6(a)では、接触物8として、第1の接触物と、それ以外の第2の接触物が想定される。第1の接触物はユーザの指であり、第2の接触物はペンであってもよい。しきい値THが、図4のステップS116に従って更新されると(S200)、接触物は第2の接触物と判定される。しきい値THが変更されない場合、接触物は第1の接触物と判定される。
さらに単純には、ピーク容量値データCPEAKが、しきい値レベルより大きいか、小さいかに応じて、第1の接触物と第2の接触物を判定してもよい。たとえばしきい値レベルを、図1の値x1とした場合、接触物8が、指か、それ以外かを判定でき、値x2とした場合には、接触物がペンか、それ以外かを判定できる。
あるいは、別の方法として、容量変化が発生する範囲が、しきい値レベルより大きいか、小さいかに応じて、第1の接触物と第2の接触物を判定してもよい。たとえばしきい値レベルを、図1の値r1とした場合、接触物8が、指か、それ以外かを判定でき、値r2とした場合には、接触物がペンか、それ以外かを判定できる。容量変化が発生する範囲は、容量値データC1,1〜CM,Nから計算できる。
図6(b)では、接触物8として、第1の接触物と、第2の接触物、第3の接触物が想定される。第1の接触物はユーザの指であり、第2の接触物は手袋をしたユーザの指であり、第3の接触物はペンであってもよい。図6(b)では、ピーク容量値データCPEAKの値と、容量変化が発生する範囲の組み合わせによって、接触物が推定される。
ステップS200については、図6(a)と同様である。ステップS200において、しきい値THが更新されると、言い換えれば、ピーク容量値データCPEAKが小さくなると、接触物8が、第1の接触物(指)以外、すなわち第2の接触物(手袋)もしくは第3の接触物(ペン)であると判定される。
フレームの容量値データC1,1〜CM,Nのうち、あるしきい値レベルを超えるデータの個数は、容量変化が生ずる範囲に対応する。そこで、演算処理部18は、しきい値を超えるデータの個数が第1所定値以下であり、かつしきい値THが第2所定値以下であるとき(S208のY)、接触物はペンであると判定される(S212)。それ以外の場合(S208のN)、接触物は手袋であると判定される(S210)。
接触物の推定アルゴリズムは例示であり、その他の変形例も本発明に含まれる。
接触物8が推定できると、推定された接触物に応じて、アプリケーションソフトウェアの動作を最適化することができる。たとえばアプリケーションソフトウェアは、データOBJに応じて、LCD9に表示する画面を切りかえる。図7(a)、(b)は、LCD9の表示画面を示す図である。図7(a)は、文字の手書き入力を受け付ける画面の例を示す。データOBJが、接触物8が指であることを示すとき(左図)、手書き入力のウィンドウのサイズを大きくし、接触物8がペンであることを示すとき(右図)、手書き入力のウィンドウのサイズを小さくする。
図7(b)は、アイコンの選択による文字入力を受け付ける画面の例を示す。データOBJが、接触物8がペンであることを示すとき(左図)、アイコンのサイズICONを小さくし、接触物8が指や手袋であることを示すとき、アイコンのサイズICONを大きくする。
第2の実施の形態のようにデータOBJを生成することにより、データOBJに応じて、表示画面の内容を変更することができ、快適な入力操作を実現できる。
実施の形態にもとづき、特定の語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
1…電子機器、2…入力装置、4…センサ部、5…シールド電極、6…パネルコントローラ、8…接触物、9…LCD、10…容量検出回路、12…C/V変換回路、14…A/D変換回路、16…ピーク検出部、18…演算処理部、20…しきい値制御部、SE…センサ電極。

Claims (11)

  1. ユーザの接触状態に応じてそれぞれの静電容量が変化する複数のセンサ電極を有するタッチ式入力装置のコントローラであって、
    フレーム周期ごとに生成される前記複数のセンサ電極それぞれの静電容量を示す容量値データを受け、静電容量が最も大きいピーク容量値データを判定するピーク検出部と、
    フレーム周期ごとに生成される前記ピーク容量値データをしきい値と比較し、ユーザの接触の有無を判定する演算処理部と、
    前記しきい値を制御するしきい値制御部と、
    を備え、
    前記しきい値制御部は、現在の前記しきい値より小さくかつ所定の最小値より大きい前記ピーク容量値データが、所定のフレーム数にわたり連続して検出されると、前記しきい値を、前記所定のフレーム数において得られた前記ピーク容量値データの平均値に所定の係数K(0<K<1)を乗じた値に更新することを特徴とするコントローラ。
  2. 前記しきい値制御部は、前記最小値より低い前記ピーク容量値データを検出すると、前記しきい値を、所定の初期値に戻すことを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記初期値は、前記容量値データがとりうる最大値と最小値の中点であることを特徴とする請求項2に記載のコントローラ。
  4. 前記演算処理部は、前記ピーク容量値データにもとづき、パネルに接触する接触物を判定し、判定された接触物を示すデータを出力可能に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  5. 前記演算処理部は、前記しきい値が更新されるとき、パネルに接触する接触物を第1の接触物と判定し、前記しきい値が更新されないとき、パネルに接触する接触物を第1の接触物以外であると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  6. 前記演算処理部は、複数の前記容量値データにもとづき、容量変化が発生している範囲を判定し、当該範囲に応じてパネルに接触する接触物を判定し、判定された接触物を示すデータを出力可能に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  7. 前記演算処理部は、所定のしきい値レベルを超える容量値データの個数と所定値の比較結果に応じて、パネルに接触する接触物を判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のコントローラを備えることを特徴とするタッチ式入力装置。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載のコントローラを備えることを特徴とする電子機器。
  10. ユーザの接触状態に応じてそれぞれの静電容量が変化する複数のセンサ電極を有するタッチ式入力装置の制御方法であって、
    フレーム周期ごとに、前記複数のセンサ電極それぞれの静電容量を示す容量値データを生成するステップと、
    静電容量が最も大きいピーク容量値データを判定するステップと、
    前記ピーク容量値データをしきい値と比較し、ユーザが接触した座標を判定するステップと、
    前記しきい値を制御するステップと、
    を備え、
    前記しきい値を制御するステップは、
    現在の前記しきい値より小さくかつ所定の最小値より大きい前記ピーク容量値データが、所定のフレーム数にわたり連続して検出されると、前記しきい値を、前記所定のフレーム数において得られたピーク容量値データの平均値に所定の係数K(0<K<1)を乗じた値に更新することを特徴とする方法。
  11. 前記しきい値を制御するステップは、前記最小値より低い前記ピーク容量値データが発生すると、前記しきい値を所定の初期値に戻すことを特徴とする請求項10に記載の方法。
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