本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(第1実施形態)
図1から図3を参照しながら、第1実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、ホーム画面とは異なる画面をディスプレイ2Aに表示させる。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対する特定のジェスチャ(例えば、タップ)を検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
スマートフォン1は、メールアプリケーションをフォアグランドで実行している状態で、例えばボタン3Bに対するクリックが検出されると、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示し、メールアプリケーションをバックグランドで実行する。そして、スマートフォン1は、ブラウザアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、ブラウザアプリケーションをフォアグランドで実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って壁紙として決定される。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面を表示する場合、ホーム画面の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
また、ホーム画面40の下部領域は、後で説明する履歴リスト(図4では不図示)が表示される領域である。履歴リストは、例えばボタン3Bがダブルクリックされるとホーム画面40に表示される。
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、接触を検出する。コントローラ10は、タッチスクリーン2Bと協働することによって、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する操作(ジェスチャ)を検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、または、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、テーブル9Dおよび設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、例えば、履歴リストをディスプレイ2Aに表示する機能が含まれる。履歴リストは、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションの一覧である。また、フォアグランドで実行されるアプリケーションとバックグランドで実行されるアプリケーションとを切り替える機能、およびフォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションを終了する機能も制御プログラム9Aにより提供される。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
テーブル9Dは、アプリケーションと、アプリケーションに関係する項目とが対応付けられたデータである。テーブル9Dの内容については、後で詳細に説明する。
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、例えば、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションの一覧である履歴リストをディスプレイ2Aに表示する。また、コントローラ10は、フォアグランドで実行されるアプリケーションとバックグランドで実行されるアプリケーションとを切り替え、またはフォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションを終了する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
次に、図6を参照して、テーブル9Dについて説明する。図6は、テーブル9Dに記憶された内容の一例を示す図である。図6に示されるように、テーブル9Dには、アプリケーションごとに、そのアプリケーションがダウンロードされた日時、そのアプリケーションが最後に使用された日時、そのアプリケーションが直近の1ヶ月間に使用された回数、およびそのアプリケーションが属するグループ等が記憶されている。
テーブル9Dは、例えば“Browser”アプリケーションに関して、ダウンロードされた日時が201X年1月3日の午前8時であることを記憶している。またテーブル9Dは、“Browser”アプリケーションに関して、最後に使用された日時が201X年7月11日の午後4時であり、直近1ヶ月間に使用された回数が576回であることを記憶している。これらの項目は、アプリケーションが使用される度に更新される。
また、テーブル9Dは、アプリケーションに関する項目として、アプリケーションごとに、そのアプリケーションが属するグループを記憶している。例えば、“Browser”,“Mail”等の通信に関連したアプリケーションは、「通信」グループに属している。“Music”,“Photos”,“SMS”等のアプリケーションは、「娯楽」グループに属している。また、テーブル9Dは、アプリケーションに関する各項目の情報に加え、複数のアプリケーションをまとめたグループに関する各項目の情報を記憶していてもよい。
なお、テーブル9Dに記憶される項目は上で述べたものに限られない。テーブル9Dは、アプリケーションに関する項目として、上述した項目とは異なる項目を記憶していてもよい。テーブル9Dは、例えば、そのアプリケーションの直前1週間の使用回数、およびそのアプリケーションの作成者の名前等を記憶していてもよい。
図7Aおよび図7Bは、履歴リストの一例を示している。上述したように、履歴リスト45は、ホーム画面40の下部領域に表示されている。履歴リスト45は、ホーム画面40の下端部の近傍に位置している。履歴リスト45は、例えばボタン3Bがダブルクリックされるとディスプレイ2Aに表示される。履歴リスト45がディスプレイ2Aに表示された状態で再度ボタン3Bがダブルクリックされると、履歴リスト45は消える。
履歴リスト45は、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションを示すアイコン55を表示する。図7Aに示す履歴リスト45には、全部で4つのアイコン55が、ホーム画面40の左右方向に沿って表示されている。スマートフォン1は、履歴リスト45に表示されたアイコン55のいずれかに対するタップを検出すると、タップされたアイコン55に対応するアプリケーションの画面をディスプレイ2Aに表示する。なお、履歴リスト45に表示されるアイコン55の数は4つである必要はない。履歴リスト45に表示されるアイコン55の数は、3つ以下でもよいし、5つ以上であってもよい。
図7Aに示す4つのアイコン55のうち、“Browser”アイコンは“Music”アイコンよりもホーム画面40の左側に位置している。本実施形態では、このアイコン55同士の位置関係は、“Browser”アプリケーションが“Music”アプリケーションよりも後にフォアグランドで実行されたことを意味する。すなわち、アイコン55が履歴リスト45の左側に位置するほど、そのアイコンに対応するアプリケーションがフォアグランドで実行された時刻が現在時刻に近い。
また、スマートフォン1は、ディスプレイ2Aにアプリケーションの画面が表示されている場合(すなわち、何らかのアプリケーションがフォアグランドで実行されている場合)も、ボタン3Bがダブルクリックされると履歴リスト45をディスプレイ2Aに表示させる。そして、スマートフォン1は、バックグランドで実行しているアプリケーションに対応するアイコン55に対するタップを検出すると、タップされたアイコンに対応するアプリケーションをフォアグランドで実行すると共に、元々フォアグランドで実行されていたアプリケーションをバックグランドで実行する。すなわち、スマートフォン1は、フォアグランドで実行するアプリケーションとバックグランドで実行するアプリケーションとを切り替える。
図7Bでは、利用者の指F1が、タッチスクリーンディスプレイ2の履歴リスト45に対応する領域に接触した状態で左側へ移動している。この場合、スマートフォン1は、履歴リスト45に対するスワイプを検出する。スマートフォン1は、履歴リスト45に対するスワイプを検出すると、履歴リスト45を、ホーム画面40の左右方向に沿ってスクロール表示させる。
履歴リスト45のスクロールに伴って、アイコン55の表示が変更される。例えば、“SMS”アイコンは、図7Aに示す履歴リスト45では右端に位置しているが、図7Bに示す履歴リスト45では左端に位置しており、かつ一部(右半分)が表示されている。また、“Navigate”アイコン、“Mail”アイコン、“Clock”アイコンおよび“Phone”アイコンの一部(左半分)が履歴リスト45に表示されている。これらのアイコン55は、“SMS”アプリケーションより以前に実行されたアプリケーションを示すアイコンである。このように、スマートフォン1は、実行しているアプリケーションの総数が履歴リスト45の1画面分の領域に表示可能なアイコンの数(本実施形態では4個)よりも多い場合、履歴リスト45をスクロール表示させることで、実行しているアプリケーションを示す全てのアイコン55を表示させることができる。
なお、図7Aおよび図7Bに示すように、履歴リスト45はホーム画面40の下端部の近傍に表示されているため、ホーム画面40および履歴リスト45の双方に同じアイコンが表示されることがある。この場合、スマートフォン1は、ホーム画面40に表示されるアイコン50の表示態様と、履歴リスト45に表示されるアイコン55の表示態様とを異ならせてもよい。表示態様の異ならせ方としては、例えば、アイコンの色を異ならせる、アイコンの絵柄の輪郭の形状を異ならせる等が挙げられる。
ここまで、本実施形態に係るスマートフォン1の基本的な構成について説明を行った。以下に、利用者のジェスチャに応じて、実行しているアプリケーションを示すアイコンの表示を消去し、かつ表示が消去されたアイコンに対応するアプリケーションを終了する制御の例を示す。
図8は、第1実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第1の例を示す図である。スマートフォン1は、ステップS11に示すように、図7Aと同様のホーム画面40をディスプレイ2A(タッチスクリーンディスプレイ2)に表示している。そして、履歴リスト45がホーム画面40の下部に表示されている。履歴リスト45には、図7Aと同様に、4つのアイコン55が、ホーム画面40の左右方向に沿って並んで表示されている。具体的には、“Music”アイコンおよび“Camera”アイコンは、“Browser”アイコンと“SMS”アイコンとの間に挟まれている。
ステップS11では、利用者の2本の指が、“Browser”アイコンと“SMS”アイコンに対応する領域に接触した状態で互いに近づく方向へ移動している。具体的には、親指TH1が“Browser”アイコンに対応する領域に接触し、人差し指FF1が“SMS”アイコンに対応する領域に接触した状態で親指TH1と人差し指FF1が互いに近づく方向へ移動している。
この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、“Browser”アイコンおよび“SMS”アイコンを相対的に近づけるジェスチャを検出する。具体的には、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、“Browser”アイコンに対する右方向へのドラッグ、および“SMS”アイコンに対する左方向へのドラッグを検出する。
スマートフォン1は、“Browser”アイコンおよび“SMS”アイコンに対するドラッグが検出されると、ステップS12に示すように、それら2つのアイコンを、ステップS11と比較してドラッグの移動量に応じて相対的に近づけて表示する。すなわち、スマートフォン1は“Browser”アイコンと“SMS”アイコンとの間の距離を、ステップS11と比較してドラッグの移動量に応じて短くして表示する。
また、スマートフォン1は、ステップS12として、タッチスクリーン2Bを介して検出される親指TH1の位置と人差し指FF1の位置との間の距離が小さくなるにつれて、“Browser”アイコン、“SMS”アイコンならびにそれらに挟まれた“Music”アイコンおよび“Camera”アイコンを、次第に変形させて表示する。スマートフォン1は、履歴リスト45に表示された4つのアイコン55を、ステップS11に比してホーム画面40の左右方向の長さが次第に短くなってつぶれるように表示している。つまり、スマートフォン1は、上記4つのアイコン55を、“Browser”アイコンと“SMS”アイコンとが近づく方向の長さが次第に短くなってつぶれるように表示する。
なお、スマートフォン1は、ステップS12でアイコン55を変形させて表示する場合に、上述の表示処理と異なる表示処理を行ってもよい。例えば、スマートフォン1は、4つのアイコン55を変形させずにアイコン間の距離を短くしていき、アイコン55とアイコン55とが接触すると、接触面と反対側から外力を受けて次第に変形していくように表示してもよい。
スマートフォン1は、利用者の親指TH1および人差し指FF1がステップS12に示す状態からさらに互いに近づけられ、それぞれタッチスクリーン2Bを介して検出される親指TH1の位置と人差し指FF1の位置との間の距離が設定データ9Zに記憶された所定の閾値より小さくなったことが検出されると、ステップS13に示すように、履歴リスト45上の4つのアイコン55を消去する。このとき、スマートフォン1は、消去したアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。
スマートフォン1は、ステップS13でアイコン55の表示を消去した後に、ステップS14として、履歴リスト45に再び4つのアイコン55(“Navigate”アイコン、“Mail”アイコン、“Clock”アイコンおよび“Phone”アイコン)を表示する。これらは、図7Bを参照して説明したのと同様に、“SMS”アプリケーションよりも先に実行されたアプリケーションに対応するアイコンである。スマートフォン1は、ステップS13でアイコン55の表示を消去した後に、これらのアイコン55を、履歴リスト45の右端から左方向へスライドするようにして出現させてもよい。
なお、図8に示す第1の例で、スマートフォン1は、履歴リスト45に並んで表示された4つのアイコン55のうち両端の2つのアイコンに対するドラッグが検出されると、ドラッグされる2つのアイコンおよびそれらに挟まれる2つのアイコン(すなわち、4つのアイコン55全て)に対応するアプリケーションを終了する。しかしながら、本発明はこれに限られない。
例えば、スマートフォン1は、図8のステップS11で、“Browser”アイコンに対する右方向へのドラッグ、および“Camera”アイコンに対する左方向へのドラッグを検出した場合、ステップS12で“SMS”アイコンを除く3つのアイコン55を変形させて表示するが、“SMS”アイコンは変形させて表示しない。そして、スマートフォン1は、ステップS13では、“Browser”アプリケーション、“Music”アプリケーションおよび“Camera”アプリケーションを終了するが、“SMS”アプリケーションは終了しない。また、この場合、スマートフォン1は、ステップS14では、“SMS”アイコンを履歴リスト45の左端に表示し、その右側に“Navigate”アイコン、“Mail”アイコンおよび“Clock”アイコンを表示する。
また、スマートフォン1は、ドラッグされる2つのアイコン55に挟まれる2つのアイコン55の表示を消去せず、それらに対応するアプリケーションを終了しなくてもよい。すなわち、スマートフォン1は、ドラッグされる2つのアイコン55のみを消去すると共に、それらのアイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。スマートフォン1は、ドラッグされる2つのアイコン55のいずれか一方を消去すると共に、消去されたアイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。
図9は、第1実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第2の例を示す図である。第2の例では、スマートフォン1は“Music”アプリケーションをバックグランドで実行しており、再生中の音楽をレシーバ7またはスピーカから出力しているものとする。ステップS21では、図7Aと同様に、4つのアイコン55を含む履歴リスト45がホーム画面40の下部に表示されている。そして、ステップS11と同様に、利用者の2本の指が、“Browser”アイコンと“SMS”アイコンに対応する領域に接触した状態で互いに近づく方向へ移動している。
スマートフォン1は、ステップS22では、履歴リスト45に表示された4つのアイコン55のうち、“Music”アイコン以外の3つのアイコンを変形させて表示するが、“Music”アイコンは変形させて表示しない。そして、スマートフォン1は、ステップS23では、“Music”アイコン以外の3つのアイコンを消去するが、“Music”アイコンは消去せず表示したままである。そして、スマートフォン1は、ステップS24では、“Music”アイコンを履歴リスト45の左端に表示し、その右側に“Navigate”アイコン、“Mail”アイコンおよび“Clock”アイコンを表示する。
ここまで説明したように、第1実施形態の第2の例に係るスマートフォン1は、履歴リスト45に表示された2つのアイコン55を相対的に近づけるジェスチャが検出されても、ジェスチャの対象である2つのアイコン55に挟まれるアイコンに対応するアプリケーションが音を出力している場合には、そのアプリケーションを終了しない。なお、図9では、音を出力している“Music”アプリケーションを示す“Music”アイコンは、ジェスチャが検出されるアイコン55に挟まれて配置されているが、本発明はこれに限定されない。スマートフォン1は、“Music”アプリケーションにより音が出力されている状態で、“Music”アイコンに対して他のアイコン55と相対的に近づけるジェスチャが検出された場合にも、“Music”アプリケーションを終了しない処理を行ってよい。
また、図9では、スマートフォン1が音を出力しているアプリケーションを終了しない例を示したが、これに限られない。例えば、スマートフォン1は、ジェスチャの対象である2つのアイコン55またはそれらに挟まれるアイコンに対応するアプリケーションが、テーブル9Dに記憶された特定のグループに属している場合に、そのアプリケーションを終了しない処理を行ってもよい。また、スマートフォン1は、ストレージ9に例外リストを記憶しておき、ジェスチャの対象である2つのアイコン55またはそれらに挟まれるアイコンに対応するアプリケーションが、予め例外リストに登録されたアプリケーションである場合に、そのアプリケーションを終了しない処理を行ってもよい。
以上に述べたように、第1実施形態に係るスマートフォン1は、履歴リスト45に表示された2つのアイコン55に対してそれらを相対的に近づけるジェスチャが検出されると、それら2つのアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。これにより、スマートフォン1は、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションを簡便な操作により終了することができるため、操作性が向上する。
また、第1実施形態に係るスマートフォン1は、上記のジェスチャが行われると、履歴リスト45に表示されたアイコン55をつぶれるように表示し、アイコン55を消去すると共にそのアイコン55に対応するアプリケーションを終了するため、アプリケーションを終了させるためのジェスチャとアイコン55の表示態様の変化とが対応する。これにより、利用者は直感的な操作でアプリケーションを終了することが可能となり、スマートフォン1の操作性がさらに向上する。
また、第1実施形態に係るスマートフォン1は、予め設定された特定のアプリケーションまたは音を出力しているアプリケーションを終了しない。これにより、利用者が終了させる意図のないアプリケーションが終了するおそれを低減できる。特に、それまで実行されていた音出力が突然終了して利用者が違和感を覚えるおそれを低減でき、スマートフォン1の操作性がさらに向上する。
(第2実施形態)
次に、図10から図12を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係るスマートフォンの構成は、第1実施形態に係るスマートフォンと同様である。そこで、以下では、第2実施形態に係るスマートフォンをスマートフォン1として説明を行う。また、以下では、第1実施形態と共通する事項については説明を省略し、第1実施形態と異なる部分のみ説明を行う。
図10は、第2実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第1の例を示す図である。ステップS31では、図7Aと同様に、4つのアイコン55を含む履歴リスト45がホーム画面40の下部に表示されている。ステップS31では、利用者の指F1が、履歴リスト45の“Browser”アイコンに対応する領域に接触している。
そして、ステップS32では、利用者の指F1が、“Browser”アイコンに対応する領域に接触した状態で、ホーム画面40の下方向へ高速で移動しながらタッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)から離れている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、“Browser”アイコンに対する下フリックを検出する。
スマートフォン1は、“Browser”アイコンに対する下フリックを検出すると、“Browser”アイコンを徐々にホーム画面40の外へ向かうように移動させながら表示する。ステップS32では、“Browser”アイコンの一部がホーム画面40の下端で途切れて表示されている。“Browser”アイコンが、さらにホーム画面40の外に向かうように移動されると、“Browser”アイコンがホーム画面40から消去される。スマートフォン1は、“Browser”アイコンに対する下フリックを検出すると、アイコンの表示を消去すると共に、“Browser”アプリケーションを終了する。
ステップS33では、ステップS31と同様に、4つのアイコン55が履歴リスト45に表示されている。ただし、“Music”アイコン、“Camera”アイコンおよび“SMS”アイコンが、“Browser”アイコンの表示が消去されたのに伴ってホーム画面40の左方向に移動し、履歴リスト45の右端には“Navigate”アイコンが表示されている。
ステップS34では、利用者の指F1が、“Camera”アイコンに対応する領域に接触した状態で、ホーム画面40の下方向へ移動している。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、“Camera”アイコンに対するホーム画面40の下端部方向へのドラッグを検出する。そして、スマートフォン1は、例えば、検出されたドラッグの距離が設定データ9Zに記憶された所定の閾値より長い場合に、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。スマートフォン1は、例えば、アイコン55に対するドラッグを検出中に利用者の指F1の位置が履歴リスト45の外側へ移動した場合に、アイコン55の表示を消去すると共に当該アイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。このように、スマートフォン1は、履歴リスト45に表示されたアイコン55に対するドラッグが検出された場合にも、アイコン55の表示を消去すると共に当該アイコン55に対応するアプリケーションを終了する。
なお、図10に示す第1の例で、アイコン55を消去すると共にアイコン55に対応するアプリケーションを終了する契機となるフリックは、下フリックに限定されない。フリックは、履歴リスト45の他の端部に向かうフリックであってもよい。例えば、スマートフォン1は、図10に示す制御において、アイコン55に対するホーム画面40の上端部方向へのフリック(上フリック)が検出されるとアイコン55を消去すると共にアイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。アイコン55を消去すると共にアイコン55に対応するアプリケーションを終了するためのフリックの方向は、履歴リスト45に表示されるアイコン55をスクロール表示させる方向と異なる方向(図7Bにおける左右方向)としてもよい。
また、例えば、履歴リスト45がホーム画面40の右端部の近傍に縦長に表示され、かつ履歴リスト45のスクロール方向がホーム画面40の上下方向であるとする。この場合、スマートフォン1は、アイコン55に対する右フリックが検出されるとアイコン55を消去すると共にアイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。
また、ステップS34におけるドラッグも、ホーム画面40の下端部方向へのドラッグに限定されず、他の方向へのドラッグでもよい。さらに、履歴リスト45に表示されるアイコン55をスクロール表示させる方向と異なる方向に向かうドラッグであってもよい。
図11は、第2実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第2の例を示す図である。ステップS41では、図7Aと同様に、4つのアイコン55を含む履歴リスト45がホーム画面40の下部に表示されている。ステップS41では、利用者の4本の指F2のそれぞれが、履歴リスト45の4つのアイコン55各々に対応する領域に接触している。
そして、ステップS42では、利用者の指F2が、履歴リスト45のアイコン55各々に対応する領域に接触した状態で、ホーム画面40の下方向へ高速で移動しながらタッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)から離れている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、履歴リスト45のアイコン55各々に対する下フリックを検出する。
スマートフォン1は、アイコン55各々に対する下フリックを検出すると、アイコン55各々を徐々にホーム画面40の外へ向かうように表示する。ステップS42では、アイコン55の一部がホーム画面40の下端で途切れて表示されている。
そして、ステップS43に示すように、アイコン55各々の全体がホーム画面40の外に出ることでアイコン55各々の表示が消去される。スマートフォン1は、アイコン55各々の表示を消去すると共に、アイコン55各々に対応するアプリケーションを終了する。
スマートフォン1は、ステップS43でアイコン55の表示を消去した後に、ステップS44として、図8のステップS14と同様に履歴リスト45に再び4つのアイコン55を表示する。
図11に示す第2の例では、スマートフォン1は、図10に示すアイコン55の消去およびアプリケーションの終了処理を、複数のアイコン55に対するフリックが同時に検出された場合にも行うことができる。なお、第2の例では4つのアイコン55に対するフリックが同時に検出されたケースを説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スマートフォン1は、4つのアイコン55のうち3つのアイコン55に対するフリックが検出された場合に、それら3つのアイコン55を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了してもよい。
また、第2の例において、スマートフォン1は、複数のアイコン55に対するドラッグが検出され、ドラッグが図10に示す第1の例と同様の条件を満たす場合に、アイコン55の表示を消去すると共に当該アイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。
図12は、第2実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第3の例を示す図である。ステップS51では、履歴リスト45がホーム画面40の下部に表示されている。履歴リスト45の左端には、ゴミ箱アイコン56が表示されている。そして、ゴミ箱アイコン56の右側には、“Browser”アイコン、“Music”アイコン、“Camera”アイコンが表示されている。“Browser”アイコンおよび“Music”アイコンは、“Camera”アイコンとゴミ箱アイコン56との間に挟まれている。
そして、ステップS51では、利用者の指F1が、“Camera”アイコンに対応する領域に接触した状態で、ホーム画面40の左方向へ高速で移動しながらタッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)から離れている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して、“Camera”アイコンに対する左フリックを検出する。すなわち、スマートフォン1は、“Camera”アイコンに対する、ゴミ箱アイコン56へ向かう方向へのフリックを検出する。
スマートフォン1は、“Camera”アイコンに対する左フリックを検出すると、ステップS52に示すように、3つのアイコン55を左方向へ移動するようにディスプレイ2Aに表示する。また、スマートフォン1は、ゴミ箱アイコン56を、蓋が開いた状態でディスプレイ2Aに表示する。このとき、スマートフォン1は、上記の3つのアイコン55を、左方向へ移動するにつれて次第に小さくなりながら蓋が開いた状態のゴミ箱アイコン56に吸い込まれるように表示する。
ステップS52に示す状態から全てのアイコンがゴミ箱アイコン56に吸い込まれると、ステップS53に示すように、3つのアイコン55の表示が消去され、履歴リスト45にはゴミ箱アイコン56のみが表示された状態となる。このとき、スマートフォン1は、消去したアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。すなわち、スマートフォン1は、履歴リストに表示された“Camera”アイコンに対してゴミ箱アイコン56へ向かうフリックが検出されると、“Camera”アイコン、ならびに“Camera”アイコンとゴミ箱アイコン56とに挟まれる“Browser”アイコンおよび“Music”アイコンの表示を消去し、消去した3つのアイコンに対応するアプリケーションを終了する。
スマートフォン1は、ステップS53で3つのアイコン55の表示を消去した後に、ステップS54として、履歴リスト45に再び3つのアイコン55(“SMS”アイコン、“Navigate”アイコンおよび“Mail”アイコン)を表示する。これらは、“Camera”アプリケーションよりも先に実行されたアプリケーションに対応するアイコンである。スマートフォン1は、ステップS53でアイコンの表示を消去した後に、これらのアイコン55を、履歴リスト45の右端から左方向へスライドするようにして出現させてもよい。
なお、図12に示す第3の例では、ゴミ箱アイコン56に向かうフリックが履歴リスト45の右端に位置する“Camera”アイコンに対して行われているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スマートフォン1は、“Music”アイコンに対する左フリックが検出された場合、“Music”アイコンおよび“Music”アイコンとゴミ箱アイコン56とに挟まれた“Browser”アイコンを消去すると共にそれらのアイコンに対応するアプリケーションを終了してもよい。この場合、“Camera”アイコンは消去されず、“Camera”アプリケーションは終了されない。同様に、スマートフォン1は、“Browser”アイコンに対するゴミ箱アイコン56へのフリックが検出された場合、“Browser”アイコンのみを消去すると共に、“Browser”アプリケーションのみを終了する。
また、スマートフォン1は、フリックの対象であるアイコンとゴミ箱アイコン56との間に配置されるアイコンを消去しなくてもよいし、そのアイコンに対応するアプリケーションを終了しなくてもよい。例えば、スマートフォン1は、ステップS51で“Camera”アイコンに対する左フリックが検出された場合に、“Camera”アイコンのみを消去すると共に“Camera”アプリケーションのみを終了してもよい。
また、スマートフォン1は、アイコン55に対するゴミ箱アイコン56へのドラッグが検出された場合にも、アイコン55の表示を消去すると共に当該アイコン55に対応するアプリケーションを終了してよい。
以上に述べたように、第2実施形態に係るスマートフォン1は、履歴リスト45に表示されたアイコン55に対する所定方向へのフリックジェスチャが検出されると、そのアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。これにより、スマートフォン1は、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションを簡便な操作により終了することができるため、操作性が向上する。
なお、第2実施形態に係るスマートフォン1も、図9に示す第1実施形態の第2の例と同様に、例えばフリックされるアイコン55とゴミ箱アイコン56とに挟まれるアイコンに対応するアプリケーションが所定のアプリケーションである場合には、アイコンの消去およびアプリケーションの終了に係る処理を行わなくてもよい。ただし、スマートフォン1は、上記所定のアプリケーションを示すアイコンに対する左フリックが検出された場合には、アイコンの消去およびアプリケーションの終了に係る処理を行ってもよい。
(第3実施形態)
次に、図13から図15を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態に係るスマートフォンの構成は、第1実施形態に係るスマートフォンと同様である。そこで、以下では、第3実施形態に係るスマートフォンをスマートフォン1として説明を行う。また、以下では、第1実施形態または第2実施形態と共通する事項については説明を省略し、第1実施形態または第2実施形態と異なる部分のみ説明を行う。
図13は、第3実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第1の例を示す図である。ステップS61は、利用者が、図7Aと同様のホーム画面40をディスプレイ2Aに表示しているスマートフォン1を、手に持っている状態を示す。履歴リスト45には、図7Aと同様に、4つのアイコン55が表示されている。
ステップS62では、利用者が、スマートフォン1を手に持ったまま左右に振っている。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15により検出されたスマートフォン1に働く加速度の方向および大きさを、設定データ9Zに記憶された閾値と比較する。また、スマートフォン1は、4つのアイコン55を、振動しているようにディスプレイ2Aに表示する。
そして、スマートフォン1は、例えば、スマートフォン1に働く加速度の大きさが閾値を超えた状態で設定データ9Zに記憶された所定の時間が経過すると、ステップS63として、4つのアイコン55の表示を消去すると共に、アイコン55各々に対応するアプリケーションを終了する。
なお、スマートフォン1は、スマートフォン1に特定の方向の加速度が働いている状態で設定データ9Zに記憶された所定の時間が経過すると、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了してもよい。
図14は、第3実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第2の例を示す図である。ステップS71は、利用者が、図7Aと同様のホーム画面40をディスプレイ2Aに表示しているスマートフォン1を、手に持っている状態を示す。履歴リスト45には、図7Aと同様に、4つのアイコン55が表示されている。
ステップS72では、利用者が、スマートフォン1を手に持ったまま、指F1を、スマートフォン1のフロントフェイス1Aに設けられた照度センサ4および近接センサ5を閉塞する位置に近づけている。この場合、スマートフォン1は、照度センサ4により検出された照度を、設定データ9Zに記憶された閾値と比較する。また、スマートフォン1は、近接センサ5により、利用者の指F1の存在を検出する。
そして、スマートフォン1は、例えば、検出された照度が閾値を下回った状態で設定データ9Zに記憶された所定の時間が経過すると、ステップS73として、4つのアイコン55の表示を消去すると共に、アイコン55各々に対応するアプリケーションを終了する。
なお、スマートフォン1は、近接センサ5によりスマートフォン1の近傍に利用者の指F1が存在することが検出されている状態で設定データ9Zに記憶された所定の時間が経過すると、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了してもよい。すなわち、スマートフォン1は、照度センサ4または近接センサ5のいずれか一方の検出結果に基づいて、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了することができる。
また、スマートフォン1は、照度センサ4により検出された照度が閾値を下回っており、かつ、近接センサ5によりスマートフォン1の近傍に利用者の指F1が存在することが検出されている状態で設定データ9Zに記憶された所定の時間が経過すると、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了してもよい。すなわち、スマートフォン1は、照度センサ4および近接センサ5の双方の検出結果に基づいて、アイコン55の表示を消去すると共にアイコン55各々に対応するアプリケーションを終了することができる。
図15は、第3実施形態に係るスマートフォンが行う制御の第3の例を示す図である。ステップS81は、利用者が、図7Aと同様のホーム画面40をディスプレイ2Aに表示しているスマートフォン1を、手に持っている状態を示す。履歴リスト45には、図7Aと同様に、4つのアイコン55が表示されている。
ステップS82では、利用者が、スマートフォン1を手に持ったまま、指F1で、スマートフォン1のフロントフェイス1Aに設けられたボタン3Cを押している。この場合、スマートフォン1は、ボタン3Cに対するクリックを検出する。
そして、スマートフォン1は、例えば、ボタン3Cに対するクリックが検出されると、ステップS83として、4つのアイコン55の表示を消去すると共に、アイコン55各々に対応するアプリケーションを終了する。
以上に述べたように、第3実施形態に係るスマートフォン1は、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5または加速度センサ15による検出結果に応じて、履歴リスト45に表示されたアイコン55に対応するアプリケーションを終了する。これにより、スマートフォン1は、フォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションを簡便な操作により終了することができるため、操作性が向上する。
なお、第3実施形態では、スマートフォン1は、加速度センサ15等の検出結果に応じて履歴リスト45に表示された4つのアイコン55各々に対応するアプリケーションを全て終了するが、本発明はこれに限られない。例えば、スマートフォン1は、図13に示す第1の例または図14に示す第2の例において、種々のセンサの検出結果が所定の条件を満たす場合に、所定時間が経過するごとにアイコン55を1つずつ消去すると共にそのアイコン55に対応するアプリケーションを1つずつ終了してもよい。また、図15に示す第3の例においては、スマートフォン1は、ボタン3Cに対するクリックが検出される度にアイコン55を1つずつ消去すると共にそのアイコン55に対応するアプリケーションを1つずつ終了してもよい。
また、スマートフォン1は、加速度センサ15等の検出部の検出結果に応じて、履歴リスト45に表示されている4つのアイコン55だけでなく、現在の履歴リスト45には表示されていないがスクロールにより履歴リスト45に現れるアイコン55(図7B参照)を消去すると共に、それらのアイコン55に対応するアプリケーションを終了してもよい。この場合、スマートフォン1は、フォアグランドおよびバックグランドで実行しているアプリケーションを全て終了してもよいし、バックグランドで実行しているアプリケーションを全て終了すると共にフォアグランドで実行しているアプリケーションは終了しなくてもよい。
なお、第3実施形態に係るスマートフォン1も、図9に示す第1実施形態の第2の例と同様に、履歴リスト45に表示されるアイコン55に対応するアプリケーションが所定のアプリケーションである場合には、アイコンの消去およびアプリケーションの終了に係る処理を行わなくてもよい。
次に、図16を参照して、スマートフォン1が履歴リスト45に表示されたアイコンに対応するアプリケーションを終了する処理手順について説明する。この処理手順は、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態の各々に共通する。図16は、スマートフォン1のコントローラ10が行う制御を示すフローチャートである。コントローラ10は、図16に示す処理手順と並行して、他の処理手順を実行することがある。
まず、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、スマートフォン1に対して何らかの操作が行われたか否かを判定する。コントローラ10は、スマートフォン1に対して操作が行われていないと判定した場合(ステップS101でNo)、ステップS101に進む。このように、コントローラ10は、ステップS101でスマートフォン1に対する何らかの操作を検出するまで、ステップS101の処理を繰り返す。
コントローラ10は、スマートフォン1に対して何らかの操作が行われていると判定した場合(ステップS101でYes)、ステップS102に進む。コントローラ10は、ステップS102として、スマートフォン1に対して行われた操作がディスプレイ2Aに履歴リスト45を表示させるための操作であるか否かを判定する。ディスプレイ2Aに履歴リスト45を表示させるための操作は、例えば、ボタン3Bに対するダブルクリック操作である。
コントローラ10は、ステップS101でスマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45を表示させるための操作ではないと判定した場合(ステップS102でNo)、ステップS104として、ステップS101で検出された操作に応じた動作を行う。そして、コントローラ10は、ステップS113に進む。
コントローラ10は、ステップS101でスマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45を表示させるための操作であると判定した場合(ステップS102でYes)、ステップS103に進む。コントローラ10は、ステップS103として、ホーム画面40の端部の近傍の所定領域に履歴リスト45を表示し、その中にアイコン55を配置する。そして、コントローラ10は、ステップS105に進む。
コントローラ10は、ステップS105として、スマートフォン1に対して何らかの操作が行われたか否かを判定する。コントローラ10は、スマートフォン1に対して操作が行われていないと判定した場合(ステップS105でNo)、ステップS113に進む。
コントローラ10は、スマートフォン1に対して何らかの操作が行われていると判定した場合(ステップS105でYes)、ステップS106に進む。コントローラ10は、ステップS106として、スマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作であるか否かを判定する。
履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作は、例えば、図8に示すような、複数のアイコン55を相対的に近づけるようなジェスチャである。履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作は、例えば、図10に示すような、アイコン55に対する所定方向へのフリックジェスチャまたはドラッグジェスチャである。履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作は、例えば、図13に示すような、利用者がスマートフォン1を手で持った状態で左右に振る動作である。
コントローラ10は、ステップS105でスマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作であると判定した場合(ステップS106でYes)、ステップS107に進む。コントローラ10は、ステップS107として、特定のアプリケーションを示すアイコン55が操作の対象に含まれるか否かを判定する。特定のアプリケーションとは、例えば、音を出力しているアプリケーションまたはテーブル9Dに記憶された特定のグループに属しているアプリケーションである。
コントローラ10は、特定のアプリケーションを示すアイコン55が操作の対象に含まれると判定した場合(ステップS107でYes)、ステップS108に進む。コントローラ10は、ステップS108として、操作の対象に含まれるアイコン55のうち特定のアプリケーションを示すアイコン55以外のアイコン55を履歴リスト45から消去する。さらに、コントローラ10は、履歴リスト45に表示されているアイコン55の数が3つ以下であり、かつ消去されたアイコン55に対応するアプリケーションより以前に実行されたアプリケーションがあれば、そのアプリケーションに対応するアイコン55を履歴リスト45に表示する。そして、コントローラ10は、ステップS110に進む。
コントローラ10は、特定のアプリケーションを示すアイコン55が操作の対象に含まれないと判定した場合(ステップS107でNo)、ステップS109に進む。コントローラ10は、ステップS109として、操作の対象であるアイコン55を全て消去する。さらに、コントローラ10は、消去されたアイコン55に対応するアプリケーションより以前に実行されたアプリケーションがあれば、そのアプリケーションに対応するアイコン55を履歴リスト45に表示する。そして、コントローラ10は、ステップS110に進む。
コントローラ10は、ステップS110として、履歴リスト45から消去したアイコン55に対応するアプリケーションを全て終了し、ステップS111に進む。
コントローラ10は、ステップS111として、アイコン55が履歴リスト45にあるか否かを判定する。コントローラ10は、アイコン55が履歴リスト45にあると判定した場合(ステップS111でYes)、ステップS105に進む。コントローラ10は、アイコン55が履歴リスト45にないと判定した場合(ステップS111でNo)、ステップS112に進む。
コントローラ10は、ステップS112として、履歴リスト45を消去する。そして、コントローラ10は、ステップS113に進む。
コントローラ10は、ステップS113として、一連の処理が終了するか否かを判定する。コントローラ10は、一連の処理が続く場合には(ステップS113でNo)、ステップS101に進む。コントローラ10は、一連の処理が終了する場合には(ステップS113でYes)、本処理を終了する。
ここで、コントローラ10は、ステップS105でスマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45のアイコン55を消去するための操作ではないと判定した場合(ステップS106でNo)、ステップS114に進む。コントローラ10は、ステップS114として、ステップS105でスマートフォン1に対して行われた操作が履歴リスト45からアプリケーションを再開するための操作か否かを判定する。履歴リスト45からアプリケーションを再開するための操作は、例えば、履歴リスト45に表示されたアイコン55に対するタップジェスチャである。
コントローラ10は、ステップS105における操作が履歴リスト45からアプリケーションを再開するための操作であると判定した場合(ステップS114でYes)、ステップS115に進む。コントローラ10は、ステップS115として、タップされたアイコン55に対応するアプリケーションをフォアグランドで再開し、タップされたアイコン55を履歴リスト45の左端に配置する。そして、コントローラ10は、ステップS105に進む。
コントローラ10は、ステップS105における操作が履歴リスト45からアプリケーションを再開するための操作ではないと判定した場合(ステップS114でNo)、ステップS116に進む。コントローラ10は、ステップS116として、ステップS105における操作が履歴リスト45を消去するための操作であるか否かを判定する。履歴リスト45を消去するための操作は、例えば、ボタン3Bに対するダブルクリック操作である。
コントローラ10は、ステップS105における操作が履歴リスト45を消去するための操作であると判定した場合(ステップS116でYes)、ステップS117に進む。コントローラ10は、ステップS117として、履歴リスト45を消去する。そして、コントローラ10は、ステップS113に進む。ステップS113における処理は、上述した通りである。
コントローラ10は、ステップS105における操作が履歴リスト45を消去するための操作ではないと判定した場合(ステップS116でNo)、ステップS118に進む。コントローラ10は、ステップS118として、ステップS105でスマートフォン1に対して行われた操作に応じた動作を行う。例えば、コントローラ10は、図7Bに示すように、履歴リスト45をスクロール表示させる。そして、コントローラ10は、ステップS105に進む。
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
また、上記の第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態は、それぞれが適宜組み合わせられてよい。
また、上記の各実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
また、上記の各実施形態では、スマートフォンはフォアグランドまたはバックグランドで実行しているアプリケーションを示すアイコンを履歴リストに表示するが、本発明はこれに限られない。スマートフォン1は、既に終了したアプリケーションのアイコンを履歴リストに表示してもよい。すなわち、履歴リストは、実際に実行しているアプリケーションを示すリストではなく、アプリケーションが実行された順序を示すリストであってもよい。
この場合、スマートフォンは、履歴リストのアイコンに対応するアプリケーションが実行されている場合、タッチスクリーンを介して検出されるジェスチャまたは種々の検出部による検出結果等に応じてアイコンを消去すると共に対応するアプリケーションを終了する。また、スマートフォンは、履歴リストのアイコンに対応するアプリケーションが実行されていない場合、ジェスチャ等に応じてアイコンの消去だけを行い、対応するアプリケーションを終了することはない。
また、この場合、スマートフォンは、所定の操作に応じて、実際に実行しているアプリケーションのアイコンのみを履歴リストに表示してもよい。例えば、スマートフォンは、履歴リストを表示中に加速度センサにより左右方向の振動が検出された場合、又は、履歴リストを表示中にボタン3が押下されたことが検出された場合、既に終了したアプリケーションのアイコンのみを履歴リストから消去し、実際に実行しているアプリケーションのアイコンのみを履歴リストに表示してもよい。また、その後、加速度センサにより左右方向の振動が再び検出された場合、又は、ボタン3が再び押下されたことが検出された場合、既に終了していたアプリケーションのアイコンを履歴リストに表示してもよい。