JP2013060229A - 保存容器 - Google Patents

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Kazumi Arai
一美 荒井
Keiko Suzuta
圭子 鈴田
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Abstract

【課題】保存容器内に残っているガスを追い出し、容器内のヘッドスペースを完全になくすことで、液体試料を安定的に保存することができる保存容器を提供する。さらに、保存容器内の液体試料などの保存液を濃度変化させることなく採取できる保存容器を提供する。
【解決手段】円筒形の胴部11と、胴部の下端に設けられた底部12と、上端に設けられた開口部13とからなる容器本体1と、円筒形の外壁21と、外壁の内方に設けられた中筒22と、外壁の上端より中筒の上端までを覆う頂板23とからなる蓋2とを有する保存容器であって、容器本体の胴部の外面の開口部から底部にかけて、蓋の外壁の内面の頂板から下端にかけて、互いに螺合する雄螺子14と雌螺子24が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、保存容器に関する。特に、液体試料などの保存液を安定的に保存する保存容器に関するものである。
化学実験において、試料に含まれる成分を定量する場合、標準物質(STD)から検量線を作成し、その検量線より試料に含まれる成分を定量する方法が多く用いられている。このSTDは成分の含有量などが変化してしまうことがあることから、アンプル瓶や、フラスコ、あるいは、ネジ口瓶などの保存に適していると思われる容器に移し保存している。
しかし、アンプル瓶保存の場合では、開封後の保存が難しいことから廃棄することになり、廃棄されたSTDは少量であっても環境への負荷が懸念される。また、フラスコやネジ口瓶による保存の場合では、密栓を開けてSTDを採取するため、開封の都度、成分の濃度が変化することになり、STDとしての価値がなくなってしまう。
これまで、これらの問題を解決するための方法として、例えば、気密性が完全とは思われないフラスコやネジ口瓶による保存の場合では、冷蔵(冷凍含む)によりSTDの成分の濃度変化を防ぐことが一般に行われている。
この気密性を改良したものとして、容器本体の口部開口縁に、内側に向かって傾斜するテーパーを形成し、この口部の内側に嵌入する密閉栓を設け、密封栓の周囲に、口部のテーパーに当接する密封用のパッキンを装着し、容器本体の口部に螺合する螺合手段で密封栓を容器本体の口部に固定する固定キャップを設け、この固定キャップの押圧力で、テーパーに当接したパッキンを口部の内側に向けて圧入する高気密保存容器がある(特許文献1)。
一方、容器内の空気を抜き、真空にすることで液体に含まれる成分の劣化を防止する装置がある(特許文献2)。
さらに、容器内にガラス棒を入れ、容器内のヘッドスペースの体積を減らすことで液体に含まれる成分の劣化を防止するものがある(特許文献3)。
公知文献を以下に示す。
実用新案登録第3069658号公報 特開2001−58700号公報 特開2001−139032号公報
しかしながら、上記、冷蔵(冷凍含む)によりSTDの濃度変化を防ぐ方法は、常温に戻す方法が不適切であると気密性の悪い部分から揮発性の高い成分が優先的に抜けてしまうことがある。
また、特許文献1記載の保存方法はSTDを採取するのにマイクロシリンジが必要で採取量も限られ、また、長期に渡って使用する場合、STDの量が減ることでヘッドスペースが存在してしまいSTDの濃度が変化してしまう。
さらに、特許文献2記載の保存方法は真空にするための構成が複雑であり、安全性に問題がある。
さらに、特許文献3記載の保存方法の容器内にガラス棒を入れる方法は、容器内のヘッドスペースを完全になくすことはできず、また、ヘッドスペースの体積変化に柔軟な対応ができない。
本発明は、保存容器内に残っているガスを追い出し、容器内のヘッドスペースを完全になくすことで、液体試料を安定的に保存することができる保存容器を提供すること、さらに、保存容器内の液体試料などの保存液を濃度変化させることなく採取できる保存容器を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、円筒形の胴部と、該胴部の下端に設けられた底部と、上端に設けられた開口部とからなる容器本体と、円筒形の外壁と、該外壁の内方に設けられた中筒と、前記外壁の上端より前記中筒の上端までを覆う頂板とからなる蓋とを有する保存容器であって、
前記容器本体の胴部の外面の開口部から底部にかけて、前記蓋の外壁の内面の頂板から下端にかけて、互いに螺合する雄螺子と雌螺子が設けられていることを特徴とする保存容器である。
本発明の請求項2の発明は、前記容器本体の雄螺子と前記蓋の雌螺子により、前記蓋を回すことで、該蓋に設けられた中筒が前記容器本体内に入り込み、前記容器本体内のガスが前記中筒の内部を通り、抜かれることを特徴とする請求項1記載の保存容器である。
本発明の請求項3の発明は、前記蓋に設けられた中筒の上端はゴム栓で密栓され、且つ、前記ゴム栓に中空針を貫通させることで、容器本体内の保存液を取り出すことが可能である特徴とする請求項1または2記載の保存容器である。
本発明の保存容器は、保存容器内に残っているガスを追い出すことが確実且つ容易にでき、保存容器内の液体試料などの保存液を安定的に保存することができる。さらに、保存容器内の保存液を濃度変化させることなく採取できる。
本発明の保存容器の一例を断面で示した説明図である。 本発明の保存容器の一例のそれぞれの部材を断面で示した説明図である。 本発明の保存容器の一例で保存液を保存する状態を示した説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は本発明の保存容器の一例を断面で示した説明図、図2は、本発明の保存容器の一例のそれぞれの部材を断面で示した説明図である。
容器本体1は、円筒形の胴部11と、胴部11の下端に設けられた底部12と、胴部11の上端に設けられた開口部13からなり、胴部11の外面には開口部13の近傍から底部12の近傍にかけて雄螺子14が設けられている。
蓋2は、円筒形の外壁21と、外壁21の内方には中筒22と、外壁21の上端より中筒22の上端までを覆う頂板23からなり、外壁21の内面には頂板23の近傍から下端の近傍にかけて雌螺子24が設けられている。
そして、容器本体1の雄螺子14と蓋2の雌螺子24は、互いに螺合するようになっている。また、容器本体1の胴部11の内面と蓋2の中筒22の外面とは、液密に接してスライド可能に作られている。
ゴム栓3は、蓋2の中筒22の上端に嵌め込み、密栓できるようになっている。このゴム栓3は、密栓した状態でマイクロシリンジの針で貫通させ、容器本体1内の液体試料を取り出せるようになっている。
図3は、本発明の保存容器の一例で保存液を保存する状態を示した説明図である。
本例の保存容器で液体試料などの保存液4で保存するには、まず、容器本体1の中に保存液4を入れ、蓋2を被せて回すと、容器本体1の雄螺子14と蓋2の雌螺子24のより、蓋2の中筒22が保存液4の中に沈んでいく。
中筒22で押しのけられた保存液4は、中筒22の内部を通って中筒22の上端まで液面が上昇する。こうしておいて、図3のように、ゴム栓3で中に空気が残らないように、ヘッドスペースが無いように密栓する。以上のようにして、保存液4を本例の保存容器で保存することができる。
本例の保存容器から保存液4を取り出すには、マイクロシリンジを用い、マイクロシリンジの中空針をゴム栓3に突き刺し貫通させ、中の保存液4を取り出す。このとき、保存容器内が減圧しないように、蓋2を回して、容器本体1の雄螺子14と蓋2の雌螺子24のより、中筒22を押し込むようにして、陽圧にしつつ行うと保存容器内に外気が入らない。ゴム栓3の弾性により、多少の圧力の変化にも変形して緩和することができる。
本発明の保存容器に用いる容器本体1の材料としては、ガラス製、プラスチック製、金属製などが好ましく、容器本体1が雄螺子14を含めて一体成型できるものが望ましい。
同様に、蓋2の材料としては、ガラス製、プラスチック製、金属製などが好ましく、蓋2が雌螺子24を含めて一体成型できるものが望ましい。
蓋2の中筒22は、蓋2の他の部分と一体として成形してもよいが、別途、成形した後に一体化してもよい。そのとき、中筒22の材料としては、ガラス製、プラスチック製などが好ましく、特にテフロン(登録商標)製など薬品に対し耐性のあるものが好ましい。
本発明の保存容器に用いるゴム栓3の材料としては、シリコンゴム製、テフロン(登録商標)製など薬品に対し耐性のあるものが好ましく、マイクロシリンジの中空針を貫通させて液体を採取することから、弾性体のものが望ましい。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。尚、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限られるものではない。
<テスト1>
図1に示した本発明の100ml容量の保存容器を用いて、純水に酢酸エチルを10ppmになるように調整した液体試料を保存液4として保存した。
この保存容器から保存液4の液体試料を、一日おきに10ml採取し20mlバイアル瓶に入れ密封した。この操作を8回繰り返し8検体分の試料を作製した。保存液4の採取は、シリンジを用い、シリンジの中空針をゴム栓3に突き刺し貫通させ、保存液4を取り出した。このとき、蓋2を回して中筒22を押し込むようにして保存容器内に外気が入らないように行った。保存は25℃で行った。
このバイアル瓶に密封した液体試料をガスクロマトグラムで分析し、得られた酢酸エチルのピーク面積値を確認した。その結果を表1に示す。
Figure 2013060229
<分析結果>
表1に示されるように、8検体の試料の酢酸エチルのピーク面積値に大きな差異はなかった。このことから、保存容器内の液体試料などの保存液を安定的に保存することができ、さらに、保存容器内の保存液を濃度変化させることなく採取でき、本発明の保存容器の性能が確認できた。
<テスト2>
<実施例1>
図1に示した本発明の20ml容量の保存容器を用いて、純水に酢酸エチルを10ppmになるように調整した液体試料を保存液4として保存した。
まず、初期サンプルとして、この保存容器から保存液4の液体試料を5ml採取し20mlバイアル瓶に入れ密封した。このとき、テスト1と同様に保存容器内に外気が入らないように行った。
さらに保存容器を25℃で2週間保存し後、この保存容器から保存液4の液体試料を5ml採取し20mlバイアル瓶に入れ密封した。
<比較例1>
一方、特許文献1の20ml容量の高気密保存容器を用いて、純水に酢酸エチルを10ppmになるように調整した液体試料を保存液4として保存した。
この高気密保存容器から、初期サンプルとして、保存液4の液体試料を5ml採取し20mlバイアル瓶に入れ密封した。
この高気密保存瓶は密栓後、25℃にて2週間保存し、その後、保存していた液体試料を5ml採取し20mlバイアル瓶に入れ密封した。
<試験方法>
実施例と比較例の保存液4の液体試料をガスクロマトグラムで分析し、得られた酢酸エチルのピーク面積値を確認した。その結果を表2にまとめた。
Figure 2013060229
以下に、実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
表2に示されるように、比較例1の特許文献1の20ml容量の高気密保存容器から採取した液体試料の酢酸エチルのピーク面積値は2週間保存品では初期品の1/4になっていたが、実施例1の本発明の保存容器から採取した試料の酢酸エチルのピーク面積値は初期品
と2週間保存品で変わらなかった。
以上のように、本発明の保存容器では、保存容器内の液体試料などの保存液を濃度変化させることなく安定的に保存することがでる。
1・・・容器本体
11・・・胴部
12・・・底部
13・・・開口部
14・・・雄螺子
2・・・蓋
21・・・外壁
22・・・中筒
23・・・頂板
24・・・雌螺子
3・・・ゴム栓
4・・・保存液

Claims (3)

  1. 円筒形の胴部と、該胴部の下端に設けられた底部と、上端に設けられた開口部とからなる容器本体と、円筒形の外壁と、該外壁の内方に設けられた中筒と、前記外壁の上端より前記中筒の上端までを覆う頂板とからなる蓋とを有する保存容器であって、
    前記容器本体の胴部の外面の開口部から底部にかけて、前記蓋の外壁の内面の頂板から下端にかけて、互いに螺合する雄螺子と雌螺子が設けられていることを特徴とする保存容器。
  2. 前記容器本体の雄螺子と前記蓋の雌螺子により、前記蓋を回すことで、該蓋に設けられた中筒が前記容器本体内に入り込み、前記容器本体内のガスが前記中筒の内部を通り、抜かれることを特徴とする請求項1記載の保存容器。
  3. 前記蓋に設けられた中筒の上端はゴム栓で密栓され、且つ、前記ゴム栓に中空針を貫通させることで、容器本体内の保存液を取り出すことが可能である特徴とする請求項1または2記載の保存容器。
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