JP2013059377A - 造作式の収納棚受け装置 - Google Patents

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康之 西崎
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Yamaguchi Yasushi Seisakusho KK
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Abstract

【課題】住宅内の向かい合う壁面へ現場施工される造作式の収納棚受け装置として、特に引出し付き棚板を設置高さの調整自在に受け止め支持できるようにする。
【解決手段】前後一対づつ合計4本の棚柱(S)に開口分布する金具受け入れ孔(12)へ、抜き差し自在に差し込み係止される棚受け金具(B)を、水平な上板片(15)と傾斜した下板片(16)とが鋭角(α)に交叉したほぼ「フ」字形に曲成する。引出し付き棚板(10B)を棚板の下面に引出し受け枠(26)が付属するトンネル形として、その内部へ前方から引出し(D)をスライド自在に差し込みセットする。そして、上記引出し受け枠(26)における底面の後部に取り付けた左右一対の浮上防止金具(32)を、後側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ、前方から差し込み係止させると共に、同じく底面の前部に取り付けた左右一対の抜け止め金具(25)を、前側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ、後方から衝当する位置関係となるように、引出し付き棚板をその棚受け金具へ載架させる。
【選択図】図6

Description

本発明は住宅における階段下のデッドスペースや洗面室、納戸(クローゼット)、押入れ、その他の空間を利用して、その空間の向かい合う壁面へ引出しを設置高さの調整自在に取り付けることができる造作式又は現場施工式の収納棚受け装置に関する。
住宅の造作ではなく、それ自身独立した収納家具や収納庫の内部へ、引出しを設置高さの調整自在に取り付ける装置としては、下記特許文献1〜5に開示されており、そのうちの特許文献1に記載された引出し付き棚板(8)が、棚板部(81)と引出し部(82)とから成る一体物である点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
実用新案登録第3102846号公報 特開2007−195802号公報 特開2002−369726号公報 特開平11−127993号公報 特開平7−111924号公報
ところが、上記特許文献1に開示された引出し付き棚板(8)では、棚板部(81)へ収納物を搭載できると共に、引出し部(82)へ小物を収納できる利点があるとしても、その棚板部(81)を収納庫(1)の棚支柱(9)と後壁連結パネル(7)並びに側壁パネル(3)の棚受け金具係止孔(14)へ、各々棚受け金具(13)によって係止しているにとどまる構成のため、棚板部(81)が引出し部(82)の付属する全体として、不慮に浮上したり、前方へ抜け出したりするおそれがある。
そこで、別個な棚押さえ金具(12)の上クランク部を収納庫(1)の後壁連結パネル(7)並びに側壁パネル(3)の棚受け金具係止孔(14)へ各々挿入した後、同じく棚押さえ金具(12)の下クランク部を棚板部(81)の上面ヘビス止めする必要があり、その固定ビスを工具の使用によって着脱作業しなければ、引出し付き棚板(8)の設置高さを調整することができないため、甚だ煩らわしく、不便である。
更に、上記のような構成では組立式収納庫の比較的狭い収納空間であればともかく、住宅の洗面室や階段下のデッドスペース、押入れなどの広い収納空間(間口が例えば約900mm)へ、造作として現場施工する収納棚受け装置の引出し付き棚板である場合には、大きな荷重が作用することになるため、その耐荷力と安定性に劣り、使用上の危険を招来する問題もある。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では住宅の向かい合う平行な壁面へ前後一対づつ合計4本の棚柱を垂立状態に取り付け固定し、その各棚柱の上下方向に沿って開口分布された多数の金具受け入れ孔を選択して、その金具受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込み係止される合計4個の棚受け金具により、棚板を下方から水平状態に受け止め支持する造作式の収納棚受け装置において、
上記棚受け金具の各個を水平な上板片と傾斜した下板片とが側面視の鋭角に交叉するほぼフ字形に曲成する一方、
上記棚板の下面に引出し受け枠を一体形成又は組付け一体化して、その引出し受け枠の内部へ前方から引出しをスライド自在に差し込みセットすると共に、
上記引出し付き棚板の引出し受け枠における底面の前部には棚受け金具の上板片と衝当し得る抜け止め金具の左右一対を、同じく底面の後部には棚受け金具の上板片へ差し込み係止し得る浮上防止金具の左右一対を各々取り付け固定して、
上記引出し付き棚板を、その浮上防止金具が後側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ前方から差し込み係止されることとなり、しかもその差し込み係止された時点において上記抜け止め金具が前側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ後方から衝当する位置関係となるように、その合計4個の棚受け金具へ載架させることを特徴とする。
又、請求項2では棚板を引出し付き棚板と引出しが無い単独棚板との2種として併用し、その単独棚板における下面の前部に取り付け固定した左右一対の抜け止め金具が、前側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ後方から衝当する位置関係となるように、上記単独棚板を引出し付き棚板と異なる設置高さにある合計4個の棚受け金具へ載架させることを特徴とする。
請求項3では棚柱の各個をステンレス鋼板やその他の金属板から断面コ字形に造形する一方、
棚受け金具の各個をステンレス鋼板やその他の金属板から、上記棚柱とほぼ同じ帯幅の水平な上板片と傾斜した下板片とが側面視の鋭角に交叉するほぼ「つ」字形に曲成して、
その上板片の付け根部から上記棚柱と対応する断面コ字形の上カバー片を連続的に垂立させて、その上カバー片の上端中央部から背後方向へ上係止爪を鋭角に折り曲げると共に、
上記下板片の付け根部からも同じく棚板と対応する断面コ字形の下カバー片を連続的に垂下させて、その下カバー片の下端中央部からやはり背後方向へ下係止爪を上係止爪とほぼ平行に折り曲げて、
上記棚受け金具を棚柱へ、その上係止爪と下係止爪との一対が棚柱の金具受け孔へ差し込み係止され、且つ被覆状態となるように嵌合させることを特徴とする。
請求項4では引出し付き棚板の浮上防止金具をステンレス鋼板やその他の金属板から、棚受け金具の水平な上板片へ抜き差し自在に差し込み係止し得るほぼ「つ」字形、ヘアーピン形又はクランク形に折り曲げて、その水平ベースを引出し受け枠の底面へ皿ビスによって取り付け固定したことを特徴とする。
請求項5では引出し付き棚板又は引出しが無い単独棚板の抜け止め金具を頭部にクッションゴムが嵌め付けられたビスとして、そのビスを引出し付き棚板における引出し受け枠の底面又は単独棚板の下面へ直接ねじ込み固定したことを特徴とする。
更に、請求項6では引出し付き棚板の棚板と引出し並びにその引出し受け枠を、何れも合板や木質繊維板、これらの複合板、その他の木質材として、その引出しの左右両サイド板に前後方向へのスライド金具を取り付ける一方、
上記引出し受け枠を正面から見てU字形のトンネル又は向かい合うL字形に造形して、その引出し受け枠内の左右両サイド壁に上記スライド金具のスライドガイドレールを列設したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、引出し付き棚板の棚板を言わば天板として、その上面にユーザーが希望する収納物を搭載できるほか、引出しの内部に別な希望する収納物を見えない状態に保管することもできるため、収納棚受け装置としての使いやすさが向上し、住宅における階段下のデッドスペースや納戸、その他の収納空間を有効に活用し得る効果がある。
その場合、住宅内の収納空間は組立式収納家具や収納庫のそれに比してはるかに広く、引出し付き棚板は引出しの無い単独棚板に比して、収納物の大きな荷重が作用することになり、又その引出し付き棚板の引出し受け枠から前方へ引出しを引き出し使用するとしても、その引出し受け枠における底面の後部に取り付け固定された左右一対の浮上防止金具が、後側棚柱に係止されている棚受け金具の水平な上板片へ、前方から差し込み係止されるようになっていると共に、同じく引出し受け枠における底面の前部に取り付け固定された左右一対の抜け止め金具が、前側棚柱に係止されている棚受け金具の水平な上板片へ、後方から衝当するようになっているため、上記引出し付き棚板が前下がり(後上がり)傾斜姿勢に浮上したり、前方へ抜け出したりするおそれはなく、安全に使用できるのである。
しかも、このような後部からの浮上防止と前方への抜け止めに必要な構成を採用したとしても、棚柱に対する引出し付き棚板の設置高さを工具の必要なく、人手のみで容易にすばやく調整・変更することができるため、その使用上の利便性が低下することはない。
請求項2の構成を採用するならば、上記引出し付き棚板と併用される引出し無しの単独棚板も、その下面の前部に取り付け固定された左右一対の抜け止め金具を具備しており、これが上記引出し付き棚板と同様にして、前側棚柱に係止されている棚受け金具の水平な上板片へ、後方から衝当するようになっているため、その単独棚板が不慮に前方へ抜け出してしまうおそれはなく、やはり安心裡に使用できる効果がある。
特に、請求項3の構成を採用するならば、引出し付き棚板と引出し無しの単独棚板に区別なく適用(互換使用)できる棚受け金具が、上板片の付け根部から連続的に垂立する断面コ字形の上カバー片と、下板片の付け根部から連続的に垂下する断面コ字形の下カバー片とを備えており、その上カバー片の上端中央部に位置する上係止爪と、下カバー片の下端中央部に位置する下係止爪とのほぼ平行な一対を、棚柱の金具受け入れ孔へ差し込み係止させると共に、その棚柱へ上記断面コ字形の上カバー片と下カバー片とを被覆状態に嵌合させるようになっているため、その棚受け金具の棚板支持強度(耐荷力)が著しく向上し、使用中の振れ動きや脱落などを生ずるおそれもない。
その結果、住宅内の広い収納空間に現場施工する造作式の収納棚受け装置における特に大きな荷重を受ける引出し付き棚板の棚受け金具として、著しく有益である。
請求項4の構成を採用するならば、引出し付き棚板の浮上防止金具を板金プレス加工により、棚受け金具の水平な上板片へ円滑に抜き差し作用する形状に折り曲げることができ、最大の量産効果を得られる。
請求項5の構成を採用するならば、引出し付き棚板と引出しが無い単独棚板に区別なく適用(互換使用)できる抜け止め金具を、前側棚柱の水平な上板片へ後方から衝当する位置関係として、容易に正しくビス止め固定し得ると共に、そのビスの頭部に嵌め付けられたクッションゴムにより、メタルタッチの傷付き防止効果も得られるのである。
更に、請求項6の構成を採用するならば、引出し付き棚板がその引出しも含む全体として、住宅の内装にふさわしい木質材から成り、棚板(天板)の下面に付属するU字形のトンネル又は向かい合うL字形をなす引出し受け枠の内部へ、引出しがスライド金具とそのスライドガイドレールを介して、前方からスライド自在に差し込みセットされているため、違和感なく使用することができ、住宅内部の壁面と調和した装飾効果も得られる。
本発明の使用例を示す正面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の引出し付き棚板だけを抽出して、その棚受け金具へ前方から載架させる様子を示す斜面図である。 上記引出し付き棚板をその棚受け金具へ載架させた状態の斜面図である。 同じく引出し付き棚板の受け止め支持状態を示す側断面図である。 図5から引出しを引き出した状態の側断面図である。 図6の一部を切り欠いて示す拡大図である。 図7の8−8線断面図である。 棚柱を抽出して示す斜面図である。 棚受け金具を抽出して示す斜面図である。 図10の背後方向から見た斜面図である。 上記棚受け金具の平面図である。 棚受け金具の正面図である。 棚受け金具の側面図である。 図13の15−15線断面図である。 住宅の壁面に対する棚柱の取り付け固定状態と、その金具受け入れ孔に対する棚受け金具の差し込み係止状態を示す正面図である。 上記棚受け金具の差し込み係止過程を示す側断面図である。 図16の18−18線に沿う拡大断面図である。 引出し付き棚板を抽出して示す斜面図である。 図19の引出しを引き出した状態の斜面図である。 上記引出し付き棚板の正面図である。 図21の背面図である。 図21の側面図である。 図21の24−24線断面図である。 図21の底面図である。 図23の引出しを引き出した状態の側面図である。 棚板の抜け止め金具を抽出して示す断面図である。 上記抜け止め金具の変形実施形態を示す斜面図である。 図28の平面図である。 図29の30−30線断面図である。 引出し付き棚板の浮上防止金具を抽出して示す斜面図である。 図31の平面図である。 図32の33−33線断面図である。 上記浮上防止金具の変形実施形態を示す断面図である。 上記浮上防止金具の別な変形実施形態を示す断面図である。
以下、図面に基いて本発明の実施形態を具体的に詳述すると、その造作式(現場施工式)の収納棚受け装置は図1〜8のような合計4本の棚柱(S)と、希望する適当な個数の引出しが無い単独棚板(10A)並びに引出し(D)付きの棚板(10B)と、その2種の棚板(10A)(10B)に区別なく適用(互換使用)して、これらを上記棚柱(S)へ水平な設置状態に受け持たせる多数の棚受け金具(B)とから成る。
このような構成部材のうち、先ず棚柱(S)の各個はステンレス鋼板(SUS430)やその他の金属材から、好ましくは図9のような前後一対の折曲げフランジ(11)を備えた断面コ字形に造形されており、これの長手中心線上には多数の金具受け入れ孔(12)が上下方向に沿う一定の間隔ピッチ(P)を保って開口分布されている。図示の金具受け入れ孔(12)は水平方向に延在する長方形(四角形)を呈しているが、楕円形やその他の開口形状であっても良い。
(13)はその金具受け入れ孔(12)の間隔ピッチ(P)よりも著しく広い間隔ピッチのもとで、やはり棚柱(S)の上下方向に沿って開口分布された円形のビス受け入れ孔であり、ここから住宅の壁面(W)へねじ込まれる固定ビス(14)の複数によって、その前後一対づつ合計4本の棚柱(S)が住宅の向かい合う壁面(W)へ、悉く平行な垂立状態に取り付け施工されることとなる。そのビス受け入れ孔(13)が、隣り合う金具受け入れ孔(12)同士の相互間に介在することは言うまでもない。
次に、棚受け金具(B)はステンレス鋼板(SUS304)やその他の金属板から図10〜15のように、上記棚柱(S)とほぼ同じ帯幅(X)を有する水平な上板片(15)と傾斜した下板片(16)とが側面視の鋭角(α)(好ましくは約30度)に交叉するほぼ「フ」字形(横向きレ字形)に曲成されている。
しかも、その水平な上板片(15)の付け根部から上記棚柱(S)と対応する断面コ字形の上カバー片(17)が連続一体に垂立している一方、傾斜した下板片(16)の付け根部からも同様な断面コ字形の下カバー片(18)が連続一体に垂下しており、その前後一対の折曲げフランジ(17y)を備えた上カバー片(17)並びに前後一対の折曲げフランジ(18y)を備えた下カバー片(18)を、上記断面コ字形の棚柱(S)へ被覆状態に嵌合させることができ、これによって棚柱(S)に対する棚受け金具(B)の振れ止め効果やその棚受け金具(B)の優れた耐荷力(棚板支持強度)などを得られるようになっている。
(19)は上カバー片(17)の上端中央部から連続して、背後方向へ鋭角(β)(好ましくは約50度)に折り曲げられた上係止爪、(20)は下カバー片(18)の下端中央部から連続して、やはり背後方向へ鈍角(γ)(好ましくは約130度)に折り曲げられた下係止爪であり、このような上係止爪(19)と下係止爪(20)とのほぼ平行な一対が、上記棚柱(S)に開口分布する金具受け入れ孔(12)へ、抜き差し自在に差し込み係止されて、通常の引出しが無い単独棚板(10A)や引出し(D)付き棚板(10B)を受け持つことになる。
つまり、棚受け金具(B)における上係止爪(19)と下係止爪(20)との一対は、上記棚柱(S)に開口分布する金具受け入れ孔(12)の間隔ピッチ(P)と適合して、その対応位置する一対の金具受け入れ孔(12)へ図16〜18のように、一挙同時に差し込み係止させることができるように関係設定されているのである。
その場合、棚受け金具(B)の上カバー片(17)と下カバー片(18)に各々円形の皿ビス受け入れ孔(21)(22)を、その隣り合う上係止爪(19)との間隔ピッチ(P)や隣り合う下係止爪(20)との間隔ピッチ(P)が、何れも上記棚柱(S)における金具受け入れ孔(12)の間隔ピッチ(P)と対応合致して、その上下一対の皿ビス受け入れ孔(21)(22)と金具受け入れ孔(12)との連通し得る状態に開口形成することが好ましい。
そうすれば、上記棚受け金具(B)の皿ビス受け入れ孔(21)(22)から図16、18のように、棚柱(S)の金具受け入れ孔(12)を通じて住宅の壁面(W)へ、皿ビス(23)をねじ込むことにより、その棚受け金具(B)も棚柱(S)と同じく住宅の壁面(W)へ取り付け固定することができ、棚受け金具(B)の棚板支持強度(耐荷力)がますます向上するほか、その棚受け金具(B)の振れ動きや脱落などを生じるおそれはない。
但し、上カバー片(17)の皿ビス受け入れ孔(21)と下カバー片(18)の皿ビス受け入れ孔(22)はその何れか一方を、望ましくは下カバー片(18)の皿ビス受け入れ孔(22)を省略してもさしつかえない。上記傾斜した下板片(16)の中央部に補強ビード(24)を突き起し加工して、その棚受け金具(B)の不正変形を予防し、棚板支持強度を向上させても良い。
上記引出し無しの単独棚板(10A)は一定厚みの合板や特殊合板、木質繊維板(MDF)、これらの複合板、単板積層材、その他の木質材から成り、そのフラットな下面の前部に取り付け固定された左右一対の抜け止め金具(25)が図2のように、後述の前側棚柱(S)に差し込み係止されている棚受け金具(B)の上板片(15)と衝当することにより、その水平な使用状態にある単独棚板(10A)が不慮に前方へ抜け出さぬようになっている。
更に、引出し(D)付き棚板(10B)は図19〜26に抽出して示す如く、その単独棚板(天板)(10B)の下面に引出し受け枠(26)を一体形成又は組付け一体化した特殊品として、その受け枠(26)の内部へ前方から引出し(D)がスライド自在に差し込みセットされたものである。そのため図1、2のように、その棚板(天板)(10B)の上面に対する収納物(M1)の搭載と、併せて引出し(D)の内部に対する別な収納物(M2)の出し入れとを行うことができる。
その場合、図示の実施形態では上記引出し受け枠(26)を正面から見てU字形のトンネルに造形しているが、その左右両サイド壁を正面視の向かい合うL字形として、言わば底面の中央部が開放した状態に形作っても良い。引出し受け枠(26)のトンネルを後壁によって施蓋してもさしつかえない。
又、引出し(D)も上記単独棚板(10A)と同様な木質材から一定深さの直方体に形成されており、図示の引出し(D)は前板(27)自体を把手として引き出し操作できるようになっているが、別個な把手を前板(27)に取り付けても良い。前板(27)には図示するような引き出し操作の施・解錠金具(28)を取り付けることにより、重要な収納物(M2)の保管に役立てても良い。
(29)は上記引出し(D)の左右両サイド板(30)に取り付けられたテレスコピック式のスライド金具であり、その引出し受け枠(26)内の対応的な左右両サイド壁に列設されたスライドガイドレール(31)に沿って、前後方向へスライドするが、その引出し受け枠(26)から引出し(D)は前方へ抜け出さぬようになっている。
但し、上記引出し受け枠(26)に対する引出し(D)のスライド運動機構は図示のものだけに限らず、要するに引出し(D)を使用上その受け枠(26)内へ差し込み又は引き出し操作できれば足り、引出し(D)をその受け枠(26)から前方へ抜け出すように構成してもさしつかえない。
何れにしても、棚板(10B)の引出し受け枠(26)における底面の前部には、上記単独棚板(10A)の抜け止め金具(25)と同じ抜け止め金具(25)の左右一対が取り付け固定されており、その抜け止め金具(25)が棚受け金具(B)の上板片(15)と衝当して、引出し(D)付き棚板(10B)もやはり不慮に前方へ抜け出さぬようになっている。
しかも、同じ引出し受け枠(26)における底面の後部には、左右一対の浮上防止金具(32)が取り付け固定されてもおり、その浮上防止金具(32)が後述の後側棚柱(S)に差し込み係止されている棚受け金具(B)の上板片(15)と係止状態を保つことによって、その水平な使用状態にある引出し(D)付き棚板(10B)が引出し(D)を前方へ引き出した時に、万一前下がりとなる荷重を受けても、後部から浮上しないようになっている。
上記単独棚板(10A)や引出し(D)付き棚板(10B)の抜け止め金具(25)として、図23〜27では頭部にクッションゴム(33)が嵌め付けられたビス(34)を所謂ダボとして、単独棚板(10A)の下面や上記引出し受け枠(26)の底面へ直接ねじ込み固定しているが、これに代る図28〜30のような倒立L字形金属板の水平ベース(35)を、皿ビス(36)によって単独棚板(10A)の下面や引出し受け枠(26)の底面へ取り付け固定すると共に、その水平ベース(35)から下向く折曲げ板片(37)にクッションゴム(38)を取り付けても良い。
他方、引出し(D)付き棚板(10B)の浮上防止金具(32)として、図31〜33では上記棚受け金具(B)の上板片(15)へ抜き差しできるほぼ「つ」字形(横向きJ字形)に折り曲げられた金属板の水平ベース(39)を、皿ビス(40)によって上記引出し受け枠(26)の底面へ取り付け固定しているが、その「つ」字形の金属板に代る図34のようなヘアーピン形の金属板や図35のようなクランク形の金属板などを採用して、その水平ベース(39)をやはり皿ビス(40)により取り付け固定しても良い。
本発明の上記構成部材から成る収納棚受け装置を、住宅の造作として現場施工するに当っては、希望する収納空間の向かい合う壁面(W)へ、先ず前後一対づつ合計4本の棚柱(S)を悉く平行に垂立させて、各々複数づつの固定ビス(14)により取り付け固定する。
そして、その各棚柱(S)の希望する高さ位置にある金具受け入れ孔(12)へ、棚受け金具(B)を抜き差し自在に差し込み係止させて、その合計4個づつの設置高さを同一に保つ。その際、各棚受け金具(B)の上係止爪(19)と下係止爪(20)とを前後して、図17のように順次棚柱(S)の金具受け入れ孔(12)へ横方向から差し込み係止させれば、その各棚受け金具(B)の上板片(15)が自づと水平な設置状態になる。
その後に棚受け金具(B)の設置高さを変える必要がない場合や、棚板支持強度(耐荷力)を増大させたい場合には、その棚受け金具(B)における上カバー片(17)の皿ビス受け入れ孔(21)又は/及び下カバー片(18)の皿ビス受け入れ孔(22)から、棚柱(S)の金具受け入れ孔(12)を通じて住宅の壁面(W)へ、図16、18のように皿ビス(23)をねじ込み固定しても良い。
その後、単独棚板(10A)や引出し(D)付き棚板(10B)を上記住宅の収納空間へ前方から挿入する如く、その棚板(10A)(10B)を合計4個づつの同一設置高さに保たれた棚受け金具(B)へ載架させるのであるが、単独棚板(10A)を載架させるに当っては図1、2のように、その棚板(10A)の抜け止め金具(25)が前側棚柱(S)に差し込み係止されている棚受け金具(B)の水平な上板片(15)へ、後方から衝当することになる位置関係として、使用中に前方へ抜け出さぬ状態に規制する。
他方、引出し(D)付き棚板(10B)を載架させるに当っては図1、2や特に図5〜8から明白なように、その棚板(10B)における引出し受け枠(26)の浮上防止金具(32)が後側棚柱(S)に差し込み係止されている棚受け金具(B)の水平な上板片(15)へ、前方から抜き差し自在に差し込み係止されることとなり、しかもその差し込み係止された時点において、同じく引出し受け枠(26)の抜け止め金具(25)が前側棚柱(S)に差し込み係止されている棚受け金具(B)の水平な上板片(15)へ、後方から衝当することになる位置関係として、使用中に引出し(D)付き棚板(10B)の後部が不慮に浮上したり、前方へ抜け出したりしないように規制する。
その場合、引出し(D)付き棚板(10B)の引出し(D)自身は、その引出し受け枠(26)の内部に予じめ前方へ抜け出さぬ状態として組み立てられていても良く、又前方へ抜け出すように構成された引出し(D)にあっては、その棚板(10B)の引出し受け枠(26)を棚受け金具(B)へ上記のように載架させた後、その引出し受け枠(26)の内部へ前方から差し込んでもさしつかえない。
図1、2は引出し無しの単独棚板(10A)と特殊な引出し(D)付き棚板(10B)との2種を、棚柱(S)へ数段の積層状態に設置した使用例を示しており、ユーザーとしてはその棚板(10A)(10B)の上面へ収納物(M1)を整然と搭載することができるほか、その棚板(10B)に付属する引出し(D)の内部へ、露出させたくない収納物(M2)を入れることもできるため、使用上の利便性と外観化粧効果などに優れる。
又、上記単独棚板(10A)と引出し(D)付き棚板(10B)との何れにあっても、これを前方から抜き差し操作することにより、特別の工具を必要とすることなく、その設置高さを容易にすばやく変更・調整することができ、各種収納物(M1)(M2)の大きさや形状、重さなどに対する対応性が広がる。
更に、棚柱(S)へ差し込み係止される棚受け金具(B)は、上記単独棚板(10A)と引出し(D)付き棚板(10B)との2種に区別なく適用(互換使用)されており、しかも上カバー片(17)と下カバー片(18)とが断面コ字形の棚柱(S)へ被覆状態に嵌合されるようになっているため、引出し(D)付き棚板(10B)のように大きな荷重が作用しても、これに対抗できる優れた支持強度(耐荷力)を発揮するほか、使用中の振れ動きやガタツキ、棚柱(S)からの脱落などを生ずるおそれがなく、安定性と安全性も得られるのである。
尚、上記単独棚板(10A)と引出し(D)付き棚板(10B)との2種を併用せず、ユーザーの希望次第では引出し(D)付き棚板(10B)だけを数段の積層状態に設置使用することもあり得る。
(10A)・引出し無しの棚板
(10B)・引出し付きの棚板
(11)・折曲げフランジ
(12)・金具受け入れ孔
(13)・ビス受け入れ孔
(14)・固定ビス
(15)・上板片
(16)・下板片
(17)・上カバー片
(18)・下カバー片
(17y)(18y)・折曲げフランジ
(19)・上係止爪
(20)・下係止爪
(21)(22)・皿ビス受け入れ孔
(23)(36)(40)・皿ビス
(24)・補強ビード
(25)・抜け止め金具
(26)・引出し受け枠
(27)・前板
(28)・施・解錠金具
(29)・スライド金具
(30)・左右両サイド板
(31)・スライドガイドレール
(32)・浮上防止金具
(33)(38)・クッションゴム
(34)・ビス
(35)(39)・水平ベース
(37)・折曲げ板片
(B)・棚受け金具
(D)・引出し
(S)・棚柱
(W)・住宅の壁面
(P)・間隔ピッチ
(X)・帯幅
(M1)(M2)・収納物

Claims (6)

  1. 住宅の向かい合う平行な壁面へ前後一対づつ合計4本の棚柱を垂立状態に取り付け固定し、その各棚柱の上下方向に沿って開口分布された多数の金具受け入れ孔を選択して、その金具受け入れ孔へ抜き差し自在に差し込み係止される合計4個の棚受け金具により、棚板を下方から水平状態に受け止め支持する造作式の収納棚受け装置において、
    上記棚受け金具の各個を水平な上板片と傾斜した下板片とが側面視の鋭角に交叉するほぼフ字形に曲成する一方、
    上記棚板の下面に引出し受け枠を一体形成又は組付け一体化して、その引出し受け枠の内部へ前方から引出しをスライド自在に差し込みセットすると共に、
    上記引出し付き棚板の引出し受け枠における底面の前部には棚受け金具の上板片と衝当し得る抜け止め金具の左右一対を、同じく底面の後部には棚受け金具の上板片へ差し込み係止し得る浮上防止金具の左右一対を各々取り付け固定して、
    上記引出し付き棚板を、その浮上防止金具が後側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ前方から差し込み係止されることとなり、しかもその差し込み係止された時点において上記抜け止め金具が前側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ後方から衝当する位置関係となるように、その合計4個の棚受け金具へ載架させることを特徴とする造作式の収納棚受け装置。
  2. 棚板を引出し付き棚板と引出しが無い単独棚板との2種として併用し、その単独棚板における下面の前部に取り付け固定した左右一対の抜け止め金具が、前側棚柱に係止されている棚受け金具の上板片へ後方から衝当する位置関係となるように、上記単独棚板を引出し付き棚板と異なる設置高さにある合計4個の棚受け金具へ載架させることを特徴とする請求項1記載の造作式の収納棚受け装置。
  3. 棚柱の各個をステンレス鋼板やその他の金属板から断面コ字形に造形する一方、
    棚受け金具の各個をステンレス鋼板やその他の金属板から、上記棚柱とほぼ同じ帯幅の水平な上板片と傾斜した下板片とが側面視の鋭角に交叉するほぼ「つ」字形に曲成して、
    その上板片の付け根部から上記棚柱と対応する断面コ字形の上カバー片を連続的に垂立させて、その上カバー片の上端中央部から背後方向へ上係止爪を鋭角に折り曲げると共に、
    上記下板片の付け根部からも同じく棚板と対応する断面コ字形の下カバー片を連続的に垂下させて、その下カバー片の下端中央部からやはり背後方向へ下係止爪を上係止爪とほぼ平行に折り曲げて、
    上記棚受け金具を棚柱へ、その上係止爪と下係止爪との一対が棚柱の金具受け孔へ差し込み係止され、且つ被覆状態となるように嵌合させることを特徴とする請求項1又は2記載の造作式の収納棚受け装置。
  4. 引出し付き棚板の浮上防止金具をステンレス鋼板やその他の金属板から、棚受け金具の水平な上板片へ抜き差し自在に差し込み係止し得るほぼ「つ」字形、ヘアーピン形又はクランク形に折り曲げて、その水平ベースを引出し受け枠の底面へ皿ビスによって取り付け固定したことを特徴とする請求項1記載の造作式の収納棚受け装置。
  5. 引出し付き棚板又は引出しが無い単独棚板の抜け止め金具を頭部にクッションゴムが嵌め付けられたビスとして、そのビスを引出し付き棚板における引出し受け枠の底面又は単独棚板の下面へ直接ねじ込み固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の造作式の収納棚受け装置。
  6. 引出し付き棚板の棚板とその引出し並びに引出し受け枠を、何れも合板や木質繊維板、これらの複合板、その他の木質材として、その引出しの左右両サイド板に前後方向へのスライド金具を取り付ける一方、
    上記引出し受け枠を正面から見てU字形のトンネル又は向かい合うL字形に造形して、その引出し受け枠内の左右両サイド壁に上記スライド金具のスライドガイドレールを列設したことを特徴とする請求項1記載の造作式の収納棚受け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115316822A (zh) * 2022-10-12 2022-11-11 山东七十二度制冷设备有限公司 一种多隔间可调节温度的生鲜冷冻柜

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