JP2013046558A - 電源回路および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高効率および低ノイズを実現するための構成を備えた場合でも、出力端子短絡時に整流用ダイオードの安全性を確保する。
【解決手段】PFC回路103を備えた電源回路10であって、整流用ダイオード14と平滑用コンデンサ17との間に直列に接続された保護回路Pを備え、整流用ダイオード14は、シリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成され、保護回路Pは即断ヒューズ16により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を備えた照明装置に好適に用いられる電源回路に関するものであり、特に、電源回路の構成を保護するための技術に関する。
従来、照明器具の光源として、熱電球や蛍光灯の代わりにLEDを用いることが研究され、商品化もなされている。しかし、LEDを用いた照明器具では、様々な損失(LEDの発熱や電源回路の損失など)が発生するため、全体的な効率が低下する。そこで、効率を向上させるために、電源回路にPFC(Power Factor Correction:力率改善)回路を設けて、電源回路の力率を改善する方法が提案されている。
力率とは、皮相電力に対する実電力(実効電力)の比率である。日本国内では、約100Vの交流電力が60Hzまたは50Hzの周波数で供給される。交流電力は、電気的負荷に有効に働く実電力と、電気的負荷でエネルギーが消費されずに交流サイクルで電源に戻される無効電力との両方において消費される。実電力と無効電力とのべクトル和が皮相電力である。そして、皮相電力に対する実電力の比が力率であり、0から1の間の数値となる。無効電力の存在によって、実電力は皮相電力よりも小さくなり、そのため電気的負荷の力率は1未満の数値となる。
商用電源(交流電力)を使用したLED照明用の電源回路としては、例えば、商用電源を全波整流し、整流および平滑して直流電圧に変換した後、該直流電圧をスイッチングレギュレータなどで一定の直流電圧に変換し出力するものがある。これにより、LEDを、一定の直流電圧(電流)で点灯することができる。このような電源回路において、PFC回路は、全波整流を行う整流部(例えばブリッジダイオードにより構成)と、整流および平滑する整流平滑部(例えばショットキーバリアダイオードおよび電解コンデンサにより構成)との間に設けられる。また、PFC回路を備えた電源回路には、PFC回路を制御する制御回路が備えられる。
PFC回路は、整流部の出力電圧を昇圧し、このときに整流平滑部に流れ込む電流を調節することで、LED(電気的負荷)の入力電流の電流波形を、力率の高い波形である正弦波に近づける。この動作は、制御回路によって、所定の動作モードに従うように制御されている。動作モードとしては、CRM(Current Resonant Mode:電流臨界モード)や、CCM(Current Continuity Mode:電流連続モード)などがある。例えば、特許文献1には、CRMを適用した構成が記載されており、PFC回路をCRMで動作させることによって、CRMの利点を得つつ、力率を改善することが可能となっている。また、力率の改善により高調波電流の発生を抑制できるため、ノイズを低減することができる。
ここで、近年、エコを重視する考えが広まり、省エネを意識した製品を各企業が目指している。このため、PFC回路を備えた電源回路では、さらなる効率の改善およびノイズの低減を実現し、さらには低コスト化も実現することが必要となっている。
この実現のためには、動作モードとしてCCMを用いることが適している。また、整流平滑部の整流用ダイオードに、従来用いられていたSi(シリコン)からなるショットキーバリアダイオードに代えて、特許文献2に記載のように、SiC(シリコンカーバイド)(炭化ケイ素ともいう)からなるショットキーバリアダイオードを用いることが適している。
動作モードとしてCCMを用いるとともに、整流用ダイオードをSiCショットキーバリアダイオードで構成する場合の構成は、動作モードとしてCRMを用いるとともに、整流用ダイオードをSiショットキーバリアダイオードで構成する場合の構成と比較して、実使用負荷状態および低電流駆動領域において、高い効率が期待できる。また、整流用ダイオードのピーク電流を抑える構成となるため、より簡易なフィルタ構成にてAMラジオ帯域でのノイズの低減化を実現することが可能となる。
特表2010−541256号公報(2010年12月24日公開) 特表2003−522417号公報(2003年7月22日公開)
しかしながら、上記のように、高効率および低ノイズを実現するために必要な構成を備えた場合、出力端子短絡時の安全性を検査するためのアブノーマル試験において、SiCショットキーバリアダイオードに不具合が生じるという問題がある。
電源回路には、LEDの破損などで発生した過電流により回路内部が破損することを防止するための保護回路が設けられている。この保護回路としては、例えば、SLOWタイプのヒューズが用いられ、整流平滑部の平滑用コンデンサと電源回路の出力端子との間に設けられている。過電流が発生するとヒューズがオープン破壊となるので、過電流が回路内部に流れ続けることが防止される。
一方、ユーザ使用時の安全性を保証するために、電源回路の製造工程では、電源回路の出力端子を短絡して、回路内部に不具合が生じないかを検査するアブノーマル試験というものを実施している。しかし、このアブノーマル試験では、上記SLOWタイプのヒューズが反応せず(オープン破壊しきれず)、整流用ダイオードに大電流が流れる。けれども、整流用ダイオードをSiショットキーバリアダイオードで構成した場合は、破壊に至ることは無いので、特段の問題は生じていなかった。
しかし、高効率化および低ノイズ化を目指し、整流用ダイオードをSiCショットキーバリアダイオードで構成した場合、整流用ダイオードに大電流が流れることによって、SiCショットキーバリアダイオードのパッケージが破壊してしまうことがある。このため、ユーザにショックを与える破壊モードとなることがあり、ユーザを危険にさらす可能性がある。
このように、従来の構成では、高効率および低ノイズを実現するために必要な構成を揃えると、アブノーマル試験において、SiCショットキーバリアダイオードのパッケージの破壊が生じるという問題がある。上記特許文献1,2には、上記のようなアブノーマル試験において整流用ダイオードを保護する保護回路について、記載されていない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、高効率および低ノイズを実現するために必要な構成を備えた場合でも、出力端子短絡時に整流用ダイオードの安全性を確保することができる電源回路および照明装置を提供することにある。
本発明の電源回路は、上記課題を解決するために、
力率改善回路を備えた電源回路であって、
整流用ダイオードおよび平滑用コンデンサにより構成される整流平滑回路と、
上記整流用ダイオードと上記平滑用コンデンサとの間に直列に接続された保護回路とを備え、
上記整流用ダイオードは、シリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成され、
上記保護回路は、即断ヒューズにより構成されることを特徴としている。
上記の構成によれば、例えば電源回路の出力端子の短絡によって、整流用ダイオードに過大電力が発生したときには、即座に即断ヒューズがオープン破壊となることにより、整流用ダイオードが破壊することを回避することが可能となる。よって、整流用ダイオードを、力率改善回路のスイッチング動作に適しているシリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成することで、電源回路全体の高効率および低ノイズを実現しつつ、整流用ダイオードの安全性を確保することが可能となる。
また、本発明の電源回路では、上記整流用ダイオードと上記保護回路との間に直列に接続されたサーミスタをさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、電源回路に電源を接続したときの突入電流の発生を防止し、突入電流によって保護回路が動作する、すなわち即断ヒューズがオープン破壊に至ることを防止することが可能となる。
また、本発明の電源回路では、上記保護回路は、上記整流用ダイオードに過大電力が発生したときと、上記電源回路の出力端子に過電流が発生したときとに動作することが好ましい。
上記の構成によれば、2つの働きを1つの保護回路で共用しているので、保護回路の省略、またこれによるコストダウンが可能となる。
また、本発明の電源回路では、上記即断ヒューズの定格電流値は、1.5A〜2.0Aであることが好ましい。
また、本発明の電源回路では、上記力率改善回路は、少なくとも昇圧用のチョークコイルを含んで、電流連続モードで動作するように構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチング損失の削減が可能となり、電源回路の効率をより高めることが可能となる。
本発明の照明装置は、少なくとも1つの発光素子を用いた光源と、上記発光素子を駆動する駆動回路と、上記駆動回路に電力を供給する電源回路とを備えている照明装置であって、上記電源回路は、上述の電源回路であることを特徴としている。
以上のように、本発明の電源回路は、整流用ダイオードが、シリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成され、整流用ダイオードと平滑用コンデンサとの間に直列に接続された保護回路が、即断ヒューズにより構成される構成を有している。
それゆえ、整流用ダイオードに過大電力が発生したときには、即座に即断ヒューズがオープン破壊となることにより、整流用ダイオードが破壊することを回避することが可能となる。したがって、整流用ダイオードを、シリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成することで、電源回路全体の高効率および低ノイズを実現しつつ、整流用ダイオードの安全性を確保することができるという効果を奏する。
本発明における電源回路の実施の一形態を示す回路ブロック図である。 上記電源回路を備えた照明装置を含むLED照明システムの一構成例を示すブロック図である。 比較例としての電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態では、LEDを駆動するために直流電圧(電流)を供給する電源回路であって、特に商用電源(交流電源)を利用したPFC機能付きの電源回路について説明する。まず、電源回路を含む全体のLED照明システムについて説明し、その後、電源回路について詳細に説明する。
(LED照明システムの構成)
図2は、LED照明システム100の一構成例を示すブロック図である。図2に示すようにLED照明システム100は、電気的負荷としてのLED群110(光源)と、LED群110に電力を供給するLED照明回路120と、LED照明回路120に制御信号を送信することができる外部機器130とを備えている。LED群110およびLED照明回路120は、照明装置を構成している。
LED群110は、多数のLED(発光素子)を含んでおり、全体的またはグループ毎に、直列接続、並列接続、または直並列接続されている。LED群110は、PDM調光方式およびDC調光方式に対応可能に構成されている。また、各LEDは、高演色性の白色光(昼白色〜電球色)を発することができるように構成されている。
LED照明回路120は、電源回路115、DC/DCコンバータ106、LEDドライバIC107a・107b(駆動回路)、調光切替回路108、およびマイコン109を備えている。
電源回路115は、PFC機能付きの電源回路である。電源回路115は、商用電源(例えば、AC100V)からノイズ(高調波電流)を低減するためのラインフィルタ101と、ラインフィルタ101を通過した交流電圧を整流する整流回路102と、整流回路102で整流された電圧を整流および平滑する整流平滑回路104と、整流回路102の出力電圧を昇圧し、このときに整流平滑回路104に流れ込む電流を調節することで力率を改善するPFC回路103(力率改善回路)と、PFC回路103を制御するPFC用IC105とにより構成されている。PFC用IC105としては、定電流回路IC(例えば、STマイクロ製のL6562A)が用いられる。この構成により、電源回路115は、商用電源から、高い力率で低ノイズの直流電圧(電流)を形成し、出力することができる。電源回路115の出力電圧(電流)は、DC/DCコンバータ106、LEDドライバIC107a、および調光切替回路108に供給される。
LEDドライバIC107a・107bは、LED群110を駆動する。ここでは、LEDドライバIC107aに電圧を印加すると、LEDドライバIC107aによりLED群110を昼白色で発光させることができ、LEDドライバIC107bに電圧を印加すると、LEDドライバIC107bによりLED群110を電球色で発光させることができる。但し、発光色やドライバの数などは、これに限定されるものではない。
また、LEDドライバIC107a・107bは、調光切替回路108で設定された調光方式に従って、LED群110を駆動する。調光切替回路108は、マイコン109の制御に応じて、PDM調光方式とDC調光方式とを切り替える。例えば、LED群110に大電流が流れる領域は、DC調光方式を使用し、小電流(例えば、定格電流に対して30%)が流れる領域は、可聴周波数上限である20kHz以上の周波数帯によるPDM調光方式を使用することが好ましい。
マイコン109は、LED群110の駆動に関する制御(調光方式、調色、停止など)を行う。マイコン109は、DC/DCコンバータ106から出力される制御電圧に応じて、上記制御を行う。DC/DCコンバータ106は、電源回路115の出力電圧から、マイコン109への制御電圧を生成している。
また、マイコン109は、外部機器130からの制御信号(例えば、赤外線信号)に応じて、上記制御を行うこともできる。外部機器130としては、リモコン111およびホトセンサ112が設けられている。これにより、例えば、ユーザは、リモコン111への入力操作により、LED群110の発光色を変えることができる。また、例えば、ホトセンサ112により検出した周囲環境の明るさに応じて、LED群110の輝度を変えることができる。
さらに、マイコン109は、DC/DCコンバータ106からの制御電圧を、LED群110の常夜灯への電流駆動電圧として用いている。
上記の構成を有するLED照明システム100、特に照明装置では、PFC回路103を備えた電源回路115を備えることによって、高い力率を得ることが可能となり、全体的な効率を向上させることが可能となる。また、高調波電流の発生を抑制できるため、ノイズを低減することが可能となる。
(電源回路の構成)
次に、電源回路115の構成について具体的に説明する。なお、以下では、まず比較例として、電源回路115を従来のように構成する場合(図3の電源回路50)を説明した後、本実施例の電源回路(図1の電源回路10)の構成について説明する。なお、以下の比較例および本実施例の電源回路は、一例として、トランスを用いない非絶縁コンバータ方式を採用している。
<比較例>
図3は、比較例としての電源回路50の一構成例を示す図である。図3に示すように、電源回路50は、ブリッジダイオード11、フィルムコンデンサ12、チョークコイル13、整流用ダイオード51、サーミスタ15、平滑用コンデンサ17、SLOWタイプのヒューズ52、電圧検出回路18、トランジスタ19、電流検出用抵抗20、および、PFC用IC105を備えている。
なお、ブリッジダイオード11は、整流回路102を構成している。フィルムコンデンサ12、チョークコイル13、トランジスタ19、および電流検出用抵抗20は、PFC回路103を構成している。整流用ダイオード51および平滑用コンデンサ17は、整流平滑回路104を構成している。また、図3では、ラインフィルタ101を省略して図示している。さらに、電源回路50の出力端子OUTと、DC/DCコンバータ106の入力端子との間に、ダイオード21を設けている。
ブリッジダイオード11の2つの入力端子は、ラインフィルタ101の2つの出力端子にそれぞれ接続されている。ブリッジダイオード11の第1出力端子(高電位側の端子)は、チョークコイル13の主巻線、整流用ダイオード51、サーミスタ15、およびヒューズ52をこの順番に介して、電源回路50の出力端子OUTに接続されている。フィルムコンデンサ12の一方の端子は、ブリッジダイオード11の第1出力端子に接続されている。平滑用コンデンサ17の一方の端子は、サーミスタ15とヒューズ52とを接続する経路に接続されている。ブリッジダイオード11の第2出力端子(低電位側の端子)、フィルムコンデンサ12の他方の端子、平滑用コンデンサ17の他方の端子、およびチョークコイル13の補助巻線の一方の端子は、共通してグランドに接続されている。チョークコイル13の補助巻線の他方の端子は、PFC用IC105に接続されている。
フィルムコンデンサ12は、トランジスタ19のスイッチングに伴うリップル電流を除去する。チョークコイル13は、昇圧用のチョークコイルである。整流用ダイオード51は、Si(シリコン)からなるショットバリアキーダイオードにより構成されている。サーミスタ15は、電源回路50に商用電源を接続した瞬間に突入電流が流れることを防止する。平滑用コンデンサ17は、電解コンデンサにより構成されている。ヒューズ52は、電源回路50の出力端子に過電流が発生したときに、この過電流から回路内部を保護するための保護回路Qを構成している。
トランジスタ19は、Nチャネル型のMOSFETであり、ドレイン端子が整流用ダイオード51のアノード端子に接続され、ゲート端子がPFC用IC105に接続され、ソース端子が電流検出用抵抗20を介してグランドに接続されている。トランジスタ19は、PFC用IC105により、オン/オフが切り替えられる。また、電流検出用抵抗20に発生する電圧を検出することによって、トランジスタ19に流れる電流、ひいてはチョークコイル13の主巻線に流れる電流を検出することができる。これにより、例えば、電流検出用抵抗20の検出結果をPFC用IC105に供給し、PFC用IC105にて所定値を超えたことを判定したときにトランジスタ19をオフにすることによって、トランジスタ19を過電流から保護することが可能となる。
電圧検出回路18は、入力端子が平滑用コンデンサ17の一方の端子とヒューズ52とを接続する経路に接続され、出力端子がPFC用IC105に接続されている。電圧検出回路18は、出力電圧が、短絡により異常に低下したり、過電圧になった場合を検出すると、PFC用IC105に通知して、トランジスタ19をオフにさせる。
PFC用IC105は、CRM(臨界モード)で、PFC回路103を制御する。つまりは、PFC用IC105は、変動のPWM周波数(自励発振の周波数)で、トランジスタ19のスイッチングを制御する。
上記の構成を有する電源回路50では、ラインフィルタ101を通過した交流電圧は、ブリッジダイオード11により整流された後、チョークコイル13により昇圧され、整流用ダイオード51および平滑用コンデンサ17により整流および平滑化されて、直流電圧として出力端子OUTから出力される。
一方、チョークコイル13で昇圧している間、PFC用IC105は、CRM(臨界モード)で、トランジスタ19を高周波数でスイッチング制御している。これにより、整流用ダイオード51、ひいては平滑用コンデンサ17に流れ込む電流が調節されているので、電源回路50の力率が改善されている。
しかしながら、電源回路50のように、SLOWタイプのヒューズ52を平滑用コンデンサ17の後段に実装した状態では、アブノーマル試験で出力端子OUTを短絡した時に、電流がうまくヒューズ52に流れず、ヒューズ52をオープン破壊することができない。このため、Siタイプの整流用ダイオード51を使用した場合には、ダイオードの樹脂パッケージの破壊には至らないが、SiCタイプの整流用ダイオードを使用する場合には、ユーザショックとなる樹脂パッケージの破壊が起こる可能性がある。
例えば、SiCタイプの整流用ダイオードとして、インフィニオン製IDH03SG60C(600V/3A)のショットキーバリアダイオードを用いた場合、出力端子短絡時に過大電力が発生して、樹脂パッケージが破壊し、激しい音が鳴り、ユーザにショックを与える破壊モードとなった。したがって、安全性を確保するためには、別の保護回路を追加することが必要となり、コストアップ、また、回路面積の大型化を招いてしまう。
<実施例>
図1は、本実施例の電源回路10の一構成例を示す図である。図1に示すように、電源回路10は、ブリッジダイオード11、フィルムコンデンサ12、チョークコイル13、整流用ダイオード14、サーミスタ15、即断ヒューズ16、平滑用コンデンサ17、電圧検出回路18、トランジスタ19、電流検出用抵抗20、および、PFC用IC105を備えている。
つまりは、電源回路10は、比較例としての電源回路50と比較して、整流用ダイオード51に代えて整流用ダイオード14を備えるとともに、SLOWタイプのヒューズ52を除いて、新たに即断ヒューズ16を備えた構成を有している。なお、説明の便宜上、前述した比較例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
ブリッジダイオード11の2つの入力端子は、ラインフィルタ101の2つの出力端子にそれぞれ接続されている。なお、図1では、ラインフィルタ101を省略して図示している。ブリッジダイオード11の第1出力端子(高電位側の端子)は、チョークコイル13の主巻線、整流用ダイオード14、サーミスタ15、および即断ヒューズ16をこの順番に介して、電源回路10の出力端子OUTに接続されている。フィルムコンデンサ12の一方の端子は、ブリッジダイオード11の第1出力端子に接続されている。平滑用コンデンサ17の一方の端子は、即断ヒューズ16と出力端子OUTとを接続する経路に接続されている。ブリッジダイオード11の第2出力端子(低電位側の端子)、フィルムコンデンサ12の他方の端子、平滑用コンデンサ17の他方の端子、およびチョークコイル13の補助巻線の一方の端子は、共通してグランドに接続されている。チョークコイル13の補助巻線の他方の端子は、PFC用IC105に接続されている。
整流用ダイオード14は、SiC(シリコンカーバイド)からなるショットバリアキーダイオードにより構成されている。即断ヒューズ16は、電源回路10の出力端子OUTが短絡したときに整流用ダイオード14に発生する過大電力(過電流)から、整流用ダイオード14を保護するための保護回路Pを構成している。即断ヒューズ16の定格電流値は、例えば、1.5A〜2.0Aであることが望ましい。この値により、整流用ダイオード14の安全性を確保することができる。この値以上の定格電流では、オープン破壊に至らない可能性がある。
トランジスタ19は、ドレイン端子が整流用ダイオード14のアノード端子に接続され、ゲート端子がPFC用IC105に接続され、ソース端子が電流検出用抵抗20を介してグランドに接続されている。電圧検出回路18は、入力端子が平滑用コンデンサ17の一方の端子と出力端子OUTとを接続する経路に接続され、出力端子がPFC用IC105に接続されている。
PFC用IC105は、CCM(電流連続モード)で、PFC回路103を制御する。つまりは、PFC用IC105は、固定のPWM周波数(発振器による固定された周波数)で、トランジスタ19のスイッチングを制御する。
上記の構成を有する電源回路10では、ラインフィルタ101を通過した交流電圧は、ブリッジダイオード11により整流された後、チョークコイル13により昇圧され、整流用ダイオード14および平滑用コンデンサ17により整流および平滑化されて、直流電圧として出力端子OUTから出力される。
一方、チョークコイル13で昇圧している間、PFC用IC105は、CCM(連続モード)で、トランジスタ19を高周波数でスイッチング制御している。これにより、整流用ダイオード14、ひいては平滑用コンデンサ17に流れ込む電流が調節されているので、電源回路10の力率が改善されている。
また、電源回路10においては、前述の電源回路50と比較して、Siタイプの整流用ダイオード51をSiCタイプの整流用ダイオード14に置き換えるとともに、PFC回路103の動作モードをCRMからCCMに変更しているので、整流用ダイオードのピーク電流値を低減して熱損失を削減することが可能となる。また、逆回復時間(trr)の低減によりスイッチング損失の削減が可能となる。よって、電源回路10では、高い効率を実現することができる。
さらに、電源回路10においては、スイッチングのスパイク成分に起因する、AMラジオ帯域のノイズについても低減が可能となる。これにより、より簡易なフィルタ構成とすることができる分、フィルタ部品のコストダウンが可能となる。
そして、電源回路10の構成においては、整流用ダイオード14およびサーミスタ15の後段であって、平滑用コンデンサ17の前段に、即断ヒューズ16が設けられている。よって、アブノーマル試験で出力端子OUTの短絡を行ったときは、出力端子OUTの短絡により整流用ダイオード14に発生した最初の過電流により、即座に即断ヒューズ16がオープン破壊するので、整流用ダイオード14の破壊を回避することが可能となる。
したがって、電源回路10では、整流用ダイオード14が破壊に至る前に、即断ヒューズ16を安全に破壊することが可能となり、ユーザショックを与える破壊モードになることを回避し、高い安全性を確保することが可能となっている。
なお、即断ヒューズ16は、上記のようにサーミスタ15と平滑用コンデンサ17との間に接続することが重要である。即断ヒューズ16を、比較例の電源回路50においてSLOWタイプのヒューズ52を設置した位置、つまりは平滑用コンデンサ17の後段に接続した場合は、整流用ダイオード14の出力端を短絡した場合にオープン破壊することができない。このため、SLOWタイプのヒューズ52を使用した時と同様に、整流用ダイオード14は破壊してしまう。
ここで、比較例の電源回路50に着目して、Siタイプの整流用ダイオード51をSiCタイプの整流用ダイオード14に置き換えた場合、整流用ダイオード14の破壊を防止するためには、電源回路50に即断ヒューズ16を追加すればよいと考えられる。つまりは、電源回路50では、SLOWタイプのヒューズ52をもって他のアブノーマル試験で安全に破壊する保護回路としているため、即断ヒューズ16については追加の形となってしまい、ヒューズが二つ必要になると考えられる。しかし、このことはコストアップとなり望ましくない。
これに対し、本実施例の電源回路10では、即断ヒューズ16は、整流用ダイオード14に過大電力が発生したとき(出力端子短絡時)と、電源回路10の出力端子OUTに過電流が発生したとき(過電流発生時)との、それぞれの場合において動作する。よって、即断ヒューズ16は、SLOWタイプのヒューズと共通の働きをするので、即断ヒューズ一つで共通化することが可能となっている。こうして、2つの働きを1つの保護回路Pで共用していることにより、ヒューズの省略、またこれによるコストダウンが可能となる。また、SLOWタイプのヒューズ52から即断ヒューズ16に置き換えているので、この分についてのコストダウンも期待できる。
また、単に即断ヒューズ16を設けるだけでは、AC入力時の突入電流にて、通常動作で破壊してしまう危険性がある。これに対し、電源回路10では、サーミスタ15を設けることによって、即断ヒューズ16を突入電流で破壊してしまわないようにするとともに、アブノーマル試験時に即断ヒューズ16をオープン破壊できるようにしている。サーミスタ15の定格電流値は、適切となるように設定すればよい。
なお、電源回路10の高効率および低ノイズを実現するためには、必ずしも動作モードをCCM(連続モード)にする必要はなく、CRM(臨界モード)を用いてもよい。但し、CCMにすると、スイッチング損失がCRMのときよりも低減され、より効率を高めることができるので、特に効果が大きい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、PFC回路を備えた電源回路に関する分野に好適に用いることができるだけでなく、電源回路の製造方法に関する分野に好適に用いることができ、さらには、電源回路を備える照明装置、特にLED照明装置などの分野にも広く用いることができる。
10 電源回路
11 ブリッジダイオード
12 フィルムコンデンサ
13 チョークコイル
14 整流用ダイオード
15 サーミスタ
16 即断ヒューズ
17 平滑用コンデンサ
19 トランジスタ
100 LED照明システム
101 ラインフィルタ
102 整流回路
103 PFC回路(力率改善回路)
104 整流平滑回路
105 PFC用IC
106 DC/DCコンバータ
107a,107b LEDドライバIC(駆動回路)
110 LED群(光源)
115 電源回路
120 LED照明回路
130 外部機器
OUT 電源回路の出力端子
P 保護回路

Claims (6)

  1. 力率改善回路を備えた電源回路であって、
    整流用ダイオードおよび平滑用コンデンサにより構成される整流平滑回路と、
    上記整流用ダイオードと上記平滑用コンデンサとの間に直列に接続された保護回路とを備え、
    上記整流用ダイオードは、シリコンカーバイドからなるショットキーバリアダイオードにより構成され、
    上記保護回路は、即断ヒューズにより構成されることを特徴とする電源回路。
  2. 上記整流用ダイオードと上記保護回路との間に直列に接続されたサーミスタをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 上記保護回路は、上記整流用ダイオードに過大電力が発生したときと、上記電源回路の出力端子に過電流が発生したときとに動作することを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  4. 上記即断ヒューズの定格電流値は、1.5A〜2.0Aであることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  5. 上記力率改善回路は、少なくとも昇圧用のチョークコイルを含んで、電流連続モードで動作するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  6. 少なくとも1つの発光素子を用いた光源と、上記発光素子を駆動する駆動回路と、上記駆動回路に電力を供給する電源回路とを備えている照明装置であって、
    上記電源回路は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源回路であることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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