JP2013044453A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製の本体を備え、該本体には、回路部を有する絶縁性の操作部が設けられ、該操作部は、回動可能な絶縁性のパネルカバーを有し、該パネルカバーの表面が化粧性パネルによって覆われた加熱調理器において、簡単かつ安価に製作できる構造で、ユーザが静電気に帯電した手指で触れたときの放電に起因する回路部上における不具合の発生を未然に回避する。
【解決手段】パネルカバー13に、化粧パネル90と接触して電気的に導通する導通子96を具備し、パネルカバー13を閉止した状態において、導通子96が本体1に電気的に導通された導電性部材95と接触するよう構成し、化粧パネル90と本体1とを導通子96及び導電性部材95を介して電気的に接続する。
【選択図】図12

Description

本発明は、加熱調理器に関し、更に詳しくは、静電気対策に特徴を有する加熱調理器に関する。
近年の加熱調理器は、コンピュータ制御を行う高機能のものが広く普及しつつあり、かかる加熱調理器では、樹脂等からなる絶縁性の操作バネルに、高級感等を与えるために、導電性の化粧パネルが取付けられたものがある。ユーザが、静電気を帯びた指で前記化粧パネルに触れた際に、化粧パネルの端面と金属性の本体との間で放電が発生し、この放電で発生したノイズが制御回路等の回路部に影響を与え、誤作動や誤表示などのトラブルを引き起こすおそれがあり、このような不具合を未然に回避するための静電気対策が必要となる。
調理器における静電気対策としては、例えば、特許文献1に開示されているように、操作パネルにおける導電性塗料塗布部分とキー入力部のアース部とを、可撓性を有する電線などで導通接続して、指から導電性塗料塗布部分に伝わった電荷をアース部に流すことが提案されている。
特開2002−39537号公報
しかしながら、可撓性を有する電線を用いる構造では、電線の両端を所定部位に接続するためのネジなどの部品が必要になると共に、その接続操作が必要となり、部品点数や組立て工数が増加してコスト高の一因となる。また、電線の接続箇所において、容易に分離や接続が行えるようにすることが要求される場合には、そのための構造が複雑になり、一層のコスト高を招く。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、簡単かつ安価に製作できる構造で、静電気の放電に起因する回路部の不具合の発生を未然に回避することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明は、金属製の本体を備え、該本体には、回路部を有する絶縁性の操作部が設けられ、該操作部は、回動可能な絶縁性の操作部カバーを有し、該操作部カバーの表面が導電性パネルによって覆われた加熱調理器であって、
前記操作部カバーには、前記導電性パネルと接触する導通子を設け、該操作部カバーを、前記操作部を覆う閉止位置に回動させた状態で、前記導通子が前記本体に電気的に接続された導電性部材と接触することによって、前記導電性パネルと前記本体とが、前記導通子および前記導電性部材を介して電気的に接続される。
導通子は、導電性を有し、電気的に導通するものであればよく、形状等は特に限定されない。
本発明によると、ユーザが、静電気を帯びた指で操作部を覆う操作部カバーの表面の導電性パネルに触れると、静電気は、導電性パネルから導通子及び導電性部材を介して本体へと比較的低インピーダンスの経路で流れることになるので、空間距離や沿面距離が短い部分、例えば導電性パネルの端面とその近傍の本体との間で静電気の放電が生じるといったことを防止することができ、これによって制御回路等の回路部の誤動作を効果的に防止できる。しかも、本体に備えられ、かつ、本体に電気的に接続されている導電性部材を利用することができるので、導通子を追加するという簡単かつ安価な構造で、静電気の放電に起因する回路部の誤動作を効果的に防止できる。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記操作部は、前記導電性部材である支軸を介して回動することで前記本体から引き出し収納自在に構成された開閉式であり、前記操作部カバーを、前記閉止位置に回動させた状態で、前記導通子が前記支軸と接触して電気的に接続されるものである。
この実施態様によると、開閉式の操作部を回動自在に支持する支軸を、本体に電気的に接続されている導電性部材として有効に活用して、簡単かつ安価な構造で導電性パネルから本体に至る静電気を流す低インピーダンスの経路を形成することができる。
(3)上記(2)の実施態様では、前記操作部カバーを、前記操作部が前記本体に収納された状態で操作部の前面を覆う前記閉止位置と前記操作部の前面を開放した開放位置とに亘って回動可能とし、前記導電性パネルが、前記操作部カバーの表面を覆う化粧パネルとしてもよい。
この実施態様によると、開閉式の操作部を本体に収納した状態では、操作部カバーを閉止位置に回動させておくことによって、操作部の前面は、操作部カバーの化粧パネルで覆われることになり、化粧パネルの有する高級感や清潔感等の優れた美観を呈することができる。
(4)本発明の更に他の実施態様では、前記導通子がL字状に折曲された金属片から成り、前記L字状に折曲された金属片の一方片が、前記操作部カバーと前記導電性パネルとの間に挟み込まれ、前記金属片の他方片が、前記操作部カバーを前記閉止位置に回動させた状態で、前記支軸に向けて突出されて接触するものである。
この実施態様によると、L字状に折曲された金属片からなる導通子を、その一方片を操作部カバーと導電性パネルとで挟み込んで装着保持することができるので、ネジなどの部品やネジ込み操作などの手間のかかる工程が不要となり、導通子の装着を簡単かつ安価に行うことができる。
(5)本発明の他の実施態様では、前記導通子の前記他方片が、前記一方片を軸心として回動することを牽制する導通子回動牽制手段を備える。
この実施態様によると、導通子の姿勢を常に安定維持して、支軸に的確に接触導通させることができる。
このように本発明によれば、本体に備えられ、該本体に電気的に接続されている導電性部材を利用し、導通子を追加するという比較的簡単かつ安価な構造によって、ユーザが、静電気を帯びた指で操作部カバーの表面の導電性パネルに触れたときには、静電気を、導電性パネルから導通子及び導電性部材を介して本体へと比較的低インピーダンスの経路で流すことができるので、空間距離や沿面距離が短い部分、例えば導電性パネルの端面とその近傍の本体との間で静電気の放電が生じるといったことを防止することができ、制御回路等の回路部の誤動作を効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る加熱調理器の全体構成を示す斜視図 同上の加熱調理器で、パネルカバーが開放位置にある状態で天板を省略した斜視図 同上の加熱調理器がキッチンキャビネットに設置され、パネルカバーが閉止位置にある状態を示す斜視図 同上の加熱調理器で、パネルカバーが閉止位置と開放位置との間にある状態を示す斜視図 同上の加熱調理器で、パネルカバーが閉止位置と開放位置との間にあり開閉式の操作部が収納位置にある状態を示す斜視図 同上の加熱調理器で、パネルカバーが閉止位置にあり開閉式の操作部が引出し位置にある状態を示す斜視図 同上の加熱調理器で、パネルカバーが閉止位置と開放位置との間にある状態を示す拡大斜視図 同上の加熱調理器がキッチンキャビネットに設置された状態を示す斜視図 同上の加熱調理器がキッチンキャビネットに設置され、パネルカバーが開放位置にあり天板を装着する前の状態を示す斜視図 開閉式の操作部と電池収納部を背面側から見た斜視図 開閉式の操作部と電池収納の背面図 図11におけるB−B線断面図 図12におけるC部の拡大断面図 開閉式の操作部に備えるパネルカバーを開放した状態を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明を適用した加熱調理器の一例であるドロップインコンロAの全体構成を示すものであり、図8は上記ドロップインコンロAがキッチンキャビネット23に設置された状態を示す。
図1に示すように、ドロップインコンロAは、3つのコンロバーナ1a,1b,1c、及び、グリルバーナ(図示せず)を内蔵したグリル庫6を備えたビルトインタイプのガスコンロにて構成されている。3つのコンロバーナ1a,1b,1cは、高火力バーナ1aと、小バーナ1bと、高火力バーナ1cとによってダブル高火力仕様に構成されている。
また、コンロ奥端の上面に、グリル庫6の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されると共に、天板2にてコンロ上面が覆われており、この天板2の上部に、各コンロバーナ1a,1b,1cに対応して被加熱物(鍋など)を受け止め支持する五徳3が載置支持されている。
図8に示すように、ドロップインコンロAの本体1はキッチンキャビネット23の矩形の上面開口部7a(図3参照)から落とし込まれて設置されている。また、キッチンキャビネット23の上面開口部7aよりも大きい天板2で本体1の上部開口が覆われている。また、図2、図3に示すように、キッチンキャビネット23の横長矩形の前面開口部7bには、本体前面の前面操作パネル部Pを臨ませて設置されている。前面操作パネル部Pは、グリル庫6の左右に設けられており、右上に位置する操作部Saと、左上に位置する電池収納部9と、右下および左下に位置する2つの開閉式の操作部Sb,Scとを備えている。開閉式の操作部Sb,Scは、本体1から手前に引き出し回動可能である。これら操作部Sa,Sb,Sc及び電池収納部9の前面が、4枚のパネルカバー10,11,12,13(図1参照)によって覆われている。これらパネルカバー10,11,12,13は、それぞれ縦向きの支点x0,x1,x2,x3を中心に水平回動して開閉できるようになっている。図2では、前記4枚のパネルカバー10,11,12,13が開放されて、右上の操作部Sa、左上の電池収納部9、右下および左下の2つの開閉式の操作部Sb,Scが露出した状態を示している。
また、前面操作パネル部Pの左右方向における中央付近には、上記グリル庫6への調理物の出し入れを行うためのグリル用開口6a(図4)が備えられている。
右上に位置する操作部Saは、各コンロバーナ1a,1b,1cの点火及び消火や火力調節を行うためのものであり、操作パネル8が前面からパネルカバー10によって覆われている。
右下に位置する操作部Sbは、手前に引き出し回動可能な開閉式であって、その下端部における水平支点y1を中心にしてパネルカバー11と一体に前後回動可能に支持されており、操作部Sbを手前に引き出し回動することによって、図6に示すようにコンロ用の設定入力パネル50を露出させることができる。この設定入力パネル50を操作して、各コンロバーナ1a,1b,1cの各種の設定を行うことができる。この操作部Sbを収納回動した状態では、その前面がパネルカバー11で覆われている。
左上に位置する電池収納部9は、電池を本体1内に収納するための開口14を備え、その前面がパネルカバー12で覆われている。
左下に位置する操作部Scは、手前に引き出し回動可能な開閉式であって、その下端部における水平支点y3を中心にしてパネルカバー13と一体に前後回動可能に支持されており、操作部Scを手前に引き出し回動することによって、図6に示すようにグリル用の設定入力パネル60を露出させることができる。この設定入力パネル60を操作して、グリルバーナに対する点火及び消火や火力調整の設定を行うことができる。この操作部Scを収納回動した状態では、その前面がパネルカバー13で覆われている。この開閉式の操作部Sc及び同じく開閉式の操作部Sbには、後述のように静電気対策が講じられている。
右上に位置する操作部Saの構成について説明する。この操作部Saは、パネルカバー10が前面パネル8を覆った状態において、パネルカバー10に形成した挿通孔39(図4)を通して裏面側から挿通する状態で円筒状の回転操作ノブ80(図4、図7)が設けられている。そして、この回転操作ノブ80は、その回転軸心方向(前後方向)の移動により、本体内に備える点消火スイッチ(図示せず)を、消火指令を指令する消火指令状態に操作する消火指令用の押込み位置と、その押込み位置よりも前方に突出して上記点消火スイッチ(図示せず)を点火指令を指令する点火指令状態に操作する点火指令用の突出位置とに切り換え自在に構成され、且つ、上記突出位置にて前記燃焼量を調整すべく回転操作できるよう構成されている。
詳述すると、上記回転操作ノブ80は、押し操作される毎に回転軸心方向に移動して、図示しない位置保持機構によって、パネルカバー10の前面とほぼ面一になる押込み位置と、それより前方に突出する突出位置とに切り換え自在に構成され、回転操作ノブ80が突出位置に切り換えられているときに、正転方向及び逆転方向の夫々にその軸心周りで回動操作可能となるように構成されている。そして、回転操作ノブ80が押し込み位置に切り換えられると、それに伴って点消火スイッチ(図示せず)がOFF(オフ)状態となり、回転操作ノブ80が突出位置に切り替えられると、それに伴って点消火スイッチ(図示せず)がON(オン)状態となるように連動して切り換わる構成となっている。
上記点消火スイッチ(図示せず)の切り換え信号は燃焼制御部に入力されており、燃焼制御部は、この点消火スイッチ(図示せず)がON状態に切り換わると対応するバーナに対する点火作動を開始し、OFF状態に切り換わると対応するバーナの燃焼作動を停止するように構成されている。
なお、本体1の内部には、回転操作ノブ80の回転操作に伴って、その操作位置に応じたパルス信号を燃焼制御部に出力するロータリーエンコーダ(図示せず)が設けられている。なお、このロータリーエンコーダの操作軸と回転操作ノブ80とは、一体回動自在に且つ軸心方向での相対移動を許容する状態で接続されている。
ここで、図2〜図4によりドロップインコンロAに備えられたパネルカバー10,11,12,13を説明すると、各パネルカバー10,11,12,13には、前面操作パネル部Pを覆ったときに、キッチンキャビネット23の前面開口部7bと本体1の側方との隙間18(図9)を覆う延長部10a,11a,12a,13aをそれぞれ備えている。
操作部Saを覆う右上のパネルカバー10の支点x0、および、設定入力パネル50の前面を覆う右下のパネルカバー11の支点x1は、それぞれの左端に設けてあり、また、電池収納部9を覆う左上のパネルカバー12の支点x2、および、設定入力パネル60を覆う左下のパネルカバー13の支点x3は、それぞれの右端に設けてある。つまり、これらパネルカバー10,11,12,13は、グリル用開口6aの前側にまで折込み回動できるようになっている。
図7に示すように、右上のパネルカバー10には、上記回転操作ノブ80を裏面から挿通するための3つの挿通孔39が左右に並列して設けられているのに加えて、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態において、操作パネル8に備えた自動復帰型の電源スイッチ40をパネルカバー10の前面から操作自在にするための電源スイッチボタン41を備えている。この電源スイッチボタン41は、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態において、前後に移動自在に電源スイッチ40の前面頂部に当接し、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態で電源スイッチボタン41を押し操作する毎に電源スイッチ40を繰り返しON/OFF操作ができるように構成されている。
さらに、操作部Saの操作パネル8には自動復帰型の押し操作式のチャイルドロックスイッチ20が設けられており、他方、パネルカバー10には、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態において上記チャイルドロックスイッチ20をパネルカバー10の前面から操作自在にするためのチャイルドロックスイッチボタン21を備える。このチャイルドロックスイッチボタン21は、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態において、前後に移動自在に上記チャイルドロックスイッチ20の前面頂部に当接し、チャイルドロックスイッチボタン21の押し操作によりチャイルドロックスイッチ20のON/OFF操作ができるように構成されている。
上記操作パネル8における回転操作ノブ80の上部には、各コンロバーナ1a,1b,1cの火力をそれぞれ表示するための火力表示LED30が配設されており、パネルカバー10には、パネルカバー10が操作パネル8を覆った状態において上記火力表示LED30の点灯/消灯をパネルカバー10の前面から視認するための導光部31を備える。
次に、上記のように構成されたドロップインコンロAをキッチンキャビネット23に組み付ける手順を説明する。
組み付けに際しては、図2に示すように、先ず、全てのパネルカバー10,11,12,13を、グリル用開口6a側に折込み回動した状態で、図示しない固定用テープによって仮止め拘束し、前面視において本体1の外形領域内に全パネルカバー10,11,12,13が収まるようにしておく。
パネルカバー10,11,12,13が上記のようにグリル側に折込み回動した状態にあると、本体1の前面をキッチンキャビネット23の上面開口部7aから挿入するときにパネルカバー10,11,12,13がキッチンキャビネット23の上面開口部7aの周縁と干渉せず、無理なく本体1をキッチンキャビネット23の上面開口部7aから挿入することができ、その後、本体1の上部開口周縁に備えられたフランジ部1fが、キッチンキャビネット23の上面開口部7a周縁に係止して、前面操作パネル部Pをキッチンキャビネット23の前面開口部7bに臨ませた図9に示す状態となる。
キッチンキャビネット23の前面開口部7bの前面視における開口寸法を前面操作パネル部Pの前面視寸法と同じ寸法にすると、前面操作パネル部Pをキッチンキャビネット23の前面開口部7bに挿通する際に、前面操作パネル部Pとキッチンキャビネット23の前面開口部7bの周縁とが干渉しやすく、施工が困難となるため、キッチンキャビネット23の前面開口部7bの前面視における開口寸法は前面操作パネル部Pの前面視寸法より十分大きくする必要があるため、前面操作パネル部Pをキッチンキャビネット23の前面開口部7bに臨ませた図9の状態においては、前面操作パネル部Pの周縁とキッチンキャビネット23の前面開口部7bの周縁との間には隙間が生じることになる。
この図9の状態において、前面操作パネル部Pの下方の隙間は前面操作パネル部Pが存在するため目立ちにくいものであり、前面操作パネル部Pの上方の隙間はキッチンキャビネット23上面において前方に突出するカウンタートップ前端23aが存在するため目立ちにくいものであるが、前面操作パネル部Pの両側方の隙間18は目立ったものとなっており、以下に示す手順で前面操作パネル部Pの両側方の隙間18を塞ぐ工程を行うことですっきりとした外観を保つことができる。
すなわち、図9に示す状態から、図示しない固定用テープを取り除いて仮止め拘束を解除した後、各支点x0,x1,x2,x3を中心に各パネルカバー10,11,12,13を閉止位置まで回動させることで、それぞれの延長部10a,11a,12a,13aによって前面操作パネル部Pの両側方の隙間18が覆われて、キッチンキャビネット23の前面とパネルカバー10,11,12,13の前面とが一体感を持ったすっきりとした外観を保つ図3の状態となる。なお、パネルカバー10,11,12,13が、グリル側に折込み回動した状態から閉止位置に至る途中の状態では、図4に示すようにパネルカバー10,11,12,13が本体1の前方に突出した状態を経由することになる。
その後、天板2を本体1に装着することでキッチンキャビネット23へのドロップインコンロAの組込みが完了する。
なお、図5に示すように、パネルカバー11の背面には係止爪15bを突設すると共に、操作部Sbには係止爪15bと係合する穴部15aが穿設してあり、パネルカバー11が上記閉止位置に回動した時に係止爪15bが穴部15aと係合して閉じ状態に保持され、開放位置に向かって不用意に回動することがないよう構成してある。そして、係止爪15bが穴部15aと係合した閉止状態においても、少し強い目の力を以って手前に引けば、パネルカバー11を開放位置に向かって回動させることが可能である。なお、他のパネルカバー10,12,13も上記と同様な構造によって閉止位置に保持できると共に、少し強い目の力を以って手前に引いて開放回動させることができる。
上記した加熱調理器においては、スイッチ用及び表示用の回路部を備えた左右の開閉式の操作部Sb,Scには、静電気対策が講じられており、その構造を以下に説明する。なお、左右の操作部Sb,Scにおける静電気対策構造は基本的に同様であるので、左側の操作部Scを例にとって、その構造を図10〜図14に基づいて説明する。
図10は、開閉式の操作部Scと電池収納部9を背面側から見た斜視図、図11は、開閉式の操作部Scと電池収納部9の背面図、図12は、図11におけるB−B線断面図、図13は、図12におけるC部の拡大断面図、図14は、開閉式の操作部Scに備えられるパネルカバー13を開いた状態を示す斜視図である。
この操作部Scに備えられた操作部カバーとしてのパネルカバー13は、絶縁性の樹脂材からなり、その前面に沿って、例えばステンレス鋼板からなる導電性パネルとしての化粧パネル90が嵌め込み止着されている。
操作部Scにおける設定用入力パネル60は、その操作面の裏面側に図示されていないスイッチ用及び表示用の回路部が組込み装備されており、樹脂成型された絶縁性のパネルケース91に取り付けられている。このパネルケース91の右端には、図14に示すように、パネルカバー13がクランク形の支軸92を介して上記支点x3を中心として水平回動可能に枢着されている。
また、上記した右下のパネルカバー11と同様に、パネルカバー13の内面から突設された上下一対の係止爪15bをパネルケース91の左端に形成した上下の穴部15aに係止連結することで、パネルカバー13をパネルケース91に一体連結した閉止状態とすることができると共に、パネルカバー13を手前に強く引いて係止爪15bを穴部15aから外すことで、パネルカバー13を、パネルケース91に対して回動開放することができるようになっている。なお、図14では、パネルケース91は、本体1から分離された状態で示しているので、本体1に装着した状態で構成される上下の前記穴部15aは、その一部のみ示されている。
上記パネルケース91における背面側の下端部には、複数の軸支部94が突設され、これら軸支部94に亘って左右水平に支架した支軸95を、本体1側に備えられた図示されていない軸支部に支持することで、パネルケース91を横向きの水平支点y3を中心にして一定角度範囲で前後回動可能に支持するよう構成されている。これによって、パネルケース91に取付けられている設定用入力パネル60を、本体1から手前に引き出し収納自在としている。
支軸95は、例えば鉄棒材からなる導電性部材であり、本体1側に備えられた図示されていない金属製の軸支部等を介して金属製の本体1に電気的に接続されている。
また、パネルカバー13には、カバー表裏に露呈して導通子96が貫通装備されている。この導通子96は、鉄あるいは銅などの金属棒材をL形に屈折した金属片で構成されており、そのL形の縦向き辺(一辺)である一方片96aがカバー前面に位置するように、化粧パネル90が装着されない状態のパネルカバー13の前面から装着孔97(図13)に挿入し、その後、化粧パネル90を装着固定することで、導通子96の縦向き辺96aがパネルケース91と化粧パネル90とで挟持され、これによって導通子96の抜け出しが阻止されるようになっている。
ここで、パネルカバー13の裏面に貫通された導通子96の前後向き辺(他辺)である他方片96bは、パネルカバー13の裏面に突設された突起98において下向きに露出支持されると共に、導通子96の露出端部が突起98に形成された下向きの溝99(図13)に係入されている。これによって、導通子96が一方片96aを軸心にして回動するのを規制して、導通子96の他方片96bが一定の前後向き姿勢で下向きに露出した状態を維持する導通子回動牽制手段が構成されている。
そして、パネルカバー13がパネルケース91に沿った姿勢に係止連結された閉止状態において、上記突起98がパネルケース91の下端に形成されている開口100を通ってケース裏面側に突出し、パネルケース91に支架された支軸95に導通子96の露出端部が上方から接触するようになっている。
従って、導電性の化粧パネル90は、導通子96、および、導電性部材である支軸95を介して本体1に電気的に接続されることになり、ユーザが静電気に帯電した手指で化粧パネル90に触れると、ユーザの手指から化粧パネル90に流れた電荷は、速やかに本体1に流され、いわゆるボディアースされることになり、放電の発生、および、それに伴うノイズの発生が防止される。
因みに、導通子96を設ける上記の静電気対策を講じなかった場合には、ユーザが、静電気を帯びた指で化粧パネル90に触れると、空間距離や沿面距離が短い部分、例えば化粧パネル90の端面から支軸95への放電や化粧パネル90の端面からその近傍の本体への放電が生じ、大きなインパルスノイズが発生し、設定用入力パネル60の背面側の図示しないスイッチ用や表示用の回路部に影響を与え、誤作動や誤表示などのトラブルを引き起こすことになる。
これに対して、この実施形態では、本体1に電気的に接続された支軸95を利用して、導通子96を追加するという比較的簡単かつ安価な構造によって、ユーザが静電気に帯電した手指で化粧パネル90に触れると、静電気は、化粧パネル90から導通子96及び支軸95を介して本体1へと低インピーダンス経路で流れるので、化粧パネル90の端面から支軸95への放電や化粧パネル90の端面からその近傍の本体への放電が生じることがなく、スイッチ用や表示用の回路部の誤動作を効果的に防止できる。
なお、開閉式でない右上の操作部Saについては、開閉式の操作部Sb,Scのような回動の支軸95を設ける必要がなく、放電を生じるような空間距離や沿面距離の短い部分がないので、静電気対策は、講じていない。
(他の実施形態)
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)導通子96として、鉄板あるいは銅板からなる細長い帯状の金属片をL形に屈折したものを利用することもできる。
(2)導通子96はできるだけ低いインピーダンスのものが望ましいが、導電ゴム、あるいは、導電塗料を塗布した樹脂片を利用することも可能である。
(3)上記実施形態では、加熱部としてガスバーナを用いたが、加熱部はガスバーナに限定されるものではなく、加熱部として、電気ヒータ、IHヒータ等を用いるなど、本発明は、種々方式の加熱部を用いた加熱調理器に適用可能である。
本発明は、本体1に電気的に接続された支軸95を有効に利用し、導通子96を設けるという比較的簡単かつ安価な構造によって、ユーザが、静電気に帯電した手指で化粧パネル90に触れたときに、静電気を、化粧パネル90から導通子96及び支軸95を介して本体1へ逃がす低インピーダンスの経路を形成するので、化粧パネル90の端面から支軸95への放電や化粧パネル90の端面からその近傍の本体への放電が生じることがなく、スイッチ用や表示用などの回路部の誤動作を効果的に防止できるものであり、導電性の化粧パネルを備えたパネルカバーが装備された一般家庭用の加熱調理器のみならず、業務用の加熱調理器にも適用することができる。
1 本体
2 天板
6 グリル庫
7a 上面開口部
7b 前面開口部
10 パネルカバー
10a 延長部
11 パネルカバー(操作部カバー)
11a 延長部
12 パネルカバー
12a 延長部
13 パネルカバー(操作部カバー)
13a 延長部
18 側方の隙間
23 キッチンキャビネット
50 コンロ用の設定入力パネル
60 グリル用の設定入力パネル
90 化粧パネル(導電性パネル)
95 導電性部材(支軸)
96 導通子
96a 導通子の一方片
96b 導通子の他方片
A ドロップインコンロ
Sa 操作部
Sb,Sc 操作部(開閉式)

Claims (5)

  1. 金属製の本体を備え、該本体には、回路部を有する絶縁性の操作部が設けられ、該操作部は、回動可能な絶縁性の操作部カバーを有し、該操作部カバーの表面が導電性パネルによって覆われた加熱調理器であって、
    前記操作部カバーには、前記導電性パネルと接触する導通子を設け、該操作部カバーを、前記操作部を覆う閉止位置に回動させた状態で、前記導通子が前記本体に電気的に接続された導電性部材と接触することによって、前記導電性パネルと前記本体とが、前記導通子および前記導電性部材を介して電気的に接続される、
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記操作部は、前記導電性部材である支軸を介して回動することで前記本体から引き出し収納自在に構成された開閉式であり、前記操作部カバーを、前記閉止位置に回動させた状態で、前記導通子が前記支軸と接触する、
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記操作部カバーは、前記操作部が前記本体に収納された状態で操作部の前面を覆う前記閉止位置と前記操作部の前面を開放した開放位置とに亘って回動可能であり、
    前記導電性パネルが、前記操作部カバーの表面を覆う化粧パネルである、
    請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記導通子がL字状に折曲された金属片から成り、前記L字状に折曲された金属片の一方片が、前記操作部カバーと前記導電性パネルとの間に挟み込まれ、
    前記金属片の他方片が、前記操作部カバーを前記閉止位置に回動させた状態で、前記支軸に向けて突出されて接触する、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記導通子の前記他方片が、前記一方片を軸心として回動することを牽制する導通子回動牽制手段を備える、
    請求項4に記載の加熱調理器。
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