JP2013043126A - 浄水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれ濾材を収容した一のフィルタ槽と他のフィルタ槽とが並列に配置された浄水器であって、他のフィルタ槽によって浄化された水により、一のフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することが可能な浄水器を提供する。
【解決手段】浄水器100は、フィルタ槽10とフィルタ槽20とを備えている。浄水器100において、フィルタ槽10とフィルタ槽20とは、並列に配置されている。フィルタ槽10は、UF膜11を収容している。UF膜11は、所定の目の粗さを有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。フィルタ槽20は、MF膜21を収容している。MF膜21は、UF膜11の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、濾材を洗浄する機能を有した浄水器に関する。
特開平8−84989号公報(特許文献1)に記載されているように、浄水器等の液体浄化装置において、複数のフィルタ槽が備えられたものが知られている。複数のフィルタ槽には、中空糸膜型の濾材がそれぞれ収容されている。フィルタ槽に流入する汚れた原水は、これらの濾材を通過することによって浄化される。特開平8−84989号公報(特許文献1)に係る浄水器では、複数のフィルタ槽が並列に配置されている。
特開平8−84989号公報(特許文献1)に係る浄水器では、濾材が洗浄されるときは、少なくとも一つのフィルタ槽の濾材を通過することによって浄化された浄水を他のフィルタ槽の濾材に通過させることにより、他のフィルタ槽の濾材を洗浄している。他のフィルタ槽が洗浄されるときには、他のフィルタ槽を通過する浄水が、原水を浄化するときに原水が他のフィルタ槽を通過する方向と反対の方向に流れることにより、他のフィルタ槽の濾材がいわゆる逆洗浄によって洗浄されている。
このように、特開平8−84989号公報(特許文献1)に係る浄水器では、少なくとも一つのフィルタ槽で浄化された浄水が、他のフィルタ槽に供給されている。これにより、特開平8−84989号公報(特許文献1)に係る浄水器は、濾材の洗浄用の浄水を溜めるタンクを備えていない場合でも、少なくとも一つのフィルタ槽で浄化された浄水によって他のフィルタ槽の濾材を逆洗浄することができる。その結果、特開平8−84989号公報(特許文献1)に係る浄水器は、使用者に浄水を常に供給することができる。
特開平8−84989号公報
さらに、一のフィルタ槽または他のフィルタ槽に流入する汚れた原水を十分に濾過するためには、比較的目の細かい濾材が一のフィルタ槽と他のフィルタ槽とに用いられることが望ましい。しかしながら、複数のフィルタ槽のそれぞれに、目の細かい濾材が同様に用いられている場合に、他のフィルタ槽にて浄化された水によって一のフィルタ槽の濾材を逆洗浄するときには、他のフィルタ槽から一のフィルタ槽に流れる水の流速を適切に確保することができない。その理由としては、他のフィルタ槽の濾材の目の粗さが細かいことにより、他のフィルタ槽の濾材によって圧力損失が生じるからである。
そのため、比較的流速が小さく且つ適切な流速を有さない水が、他のフィルタ槽から、洗浄される一のフィルタ槽に流れ着いたとしても、一のフィルタ槽の濾材を流通する水の流量は十分ではない。これにより、一のフィルタ槽の濾材が十分に洗浄されないような事態が発生するおそれがある。つまり、複数のフィルタ槽のそれぞれに、目の細かい濾材が同様に用いられている場合には、洗浄されるフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することができない。
そこで、本発明の目的は、それぞれ濾材を収容した一のフィルタ槽と他のフィルタ槽とが並列に配置された浄水器であって、他のフィルタ槽によって浄化された水により、一のフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することが可能な浄水器を提供することである。
本発明に従った浄水器は、第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽とを備えている。本発明に従った浄水器において、第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽とは、並列に配置されている。
第1のフィルタ槽は、第1の濾材を収容している。第1の濾材は、所定の目の粗さを有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。第2のフィルタ槽は、第2の濾材を収容している。第2の濾材は、第1の濾材の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。
本発明に従った浄水器は、第1のフィルタ槽の第1の濾材を逆洗浄する場合に、第2の濾材によって浄化された水を、第1の濾材によって水が濾過されるときに第1の濾材を流通する方向と逆方向に第1の濾材に流通させる。
本発明に従った浄水器において、第2の濾材の目は、第1の濾材の目よりも粗い。そのため、第1のフィルタ槽の第1の濾材を逆洗浄する場合に、第2のフィルタ槽から第1のフィルタ槽に流れる水の流速を適切に確保することができる。すなわち、十分な流量の水を第2のフィルタ槽から第1の濾材に洗浄時に流通させることができるため、第1の濾材を効果的に逆洗浄することができる。このように、本発明に従った浄水器によれば、第2のフィルタ槽によって浄化された水により、第1のフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することができる。
本発明に従った浄水器において、第1のフィルタ槽に収容される第1の濾材は、限外濾過膜によって形成された中空糸膜であり、且つ、第2のフィルタ槽に収容される第2の濾材は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜であることが好ましい。
この構成によれば、精密濾過膜である第2の濾材の目は、限外濾過膜である第1の濾材の目よりも粗い。そのため、精密濾過膜によって濾過且つ浄化された十分な流量の水を限外濾過膜に洗浄時に流通させることができる。このように、本発明に従った浄水器の構成によれば、第2のフィルタ槽の精密濾過膜によって浄化された水により、第1のフィルタ槽の限外濾過膜を効果的に且つ清潔に逆洗浄することができる。
本発明に従った浄水器は、第2のフィルタ槽の内部に紫外線を照射する紫外線ランプをさらに備えていることが好ましい。
本発明に従った浄水器において、精密濾過膜である第2の濾材の目は、限外濾過膜である第1の濾材の目よりも粗い。そのため、紫外線の照射により、第2の濾材によって捕捉もしくは濾過できない細菌、ウィルス、または、不要成分等を紫外線の照射によって殺菌したり不活性化したりすることができる。また、第2のフィルタ槽に水が流れていない間に紫外線を照射することにより、第2の濾材の菌や細菌類による目詰まり(バイオファウリング)が進行することを防止することができるため、第2の濾材を清潔に保つことができる。
本発明に従った浄水器において、紫外線ランプは、第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽との間に配置されていることが好ましい。また、紫外線ランプは、第1のフィルタ槽の内部に紫外線を照射するものであることが好ましい。
第2のフィルタ槽の内部に加えて第1のフィルタ槽の内部に紫外線が照射されることにより、第2の濾材と第1の濾材とを清潔に保つことができる。また、紫外線ランプを第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽との間に配置させることにより、第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽との間の空間を有効的に利用することができる。これにより、当該浄水器のコンパクト化を図ることができる。
本発明に従った浄水器は、第3のフィルタ槽をさらに備えていることが好ましい。第3のフィルタ槽は、第2の濾材の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する第3の濾材を収容していることが好ましい。さらに、本発明に従った浄水器において、第1のフィルタ槽と第2のフィルタ槽と第3のフィルタ槽とは、並列に配置されていることが好ましい。
本発明に従った浄水器の構成によれば、第2のフィルタ槽の第2の濾材を逆洗浄する場合に、第3の濾材によって浄化された水を、第2の濾材によって水が濾過されるときに第2の濾材を流通する方向と逆方向に第2の濾材に流通させる。
本発明に従った浄水器の構成によれば、第3の濾材の目は、第2の濾材の目よりも粗い。そのため、第2のフィルタ槽の第1の濾材を逆洗浄する場合に、十分な流量の水を第3のフィルタ槽から第2の濾材に洗浄時に流通させることができるため、第2の濾材を効果的に逆洗浄することができる。
このようにして、逆洗浄によって清潔にされた第2の濾材を用いて第1の濾材を逆洗浄することができる。そのため、本発明に従った浄水器の構成によれば、第2のフィルタ槽によって浄化された水により、第1のフィルタ槽の濾材をより効果的に且つ清潔に逆洗浄することができる。
本発明に従った浄水器において、第1のフィルタ槽に収容される第1の濾材は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜であることが好ましい。
本発明に従った浄水器において、第2の濾材の目は、精密濾過膜である第1の濾材の目よりも粗い。そのため、第1のフィルタ槽の第1の濾材を逆洗浄する場合に、十分な流量の水を第2のフィルタ槽から第1の濾材に洗浄時に流通させることができる。そのため、本発明に従った浄水器の構成によれば、第2のフィルタ槽によって浄化された水により、精密濾過膜である第1のフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することができる。
本発明に従った浄水器は、第1の濾材によって水が濾過されるときに第1の濾材を流通する方向と逆方向に、第2の濾材によって浄化された水を第1の濾材に流通させることによって第1の濾材を洗浄した後に、第1の濾材によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間排出させるものであることが好ましい。
第2の濾材によって濾過された水を用いて第1の濾材を逆洗浄する場合には、第2の濾材が捕捉または濾過することができなかった不純物等が、第2の濾材よりも目の細かい第1の濾材に付着することがある。そこで、本発明に従った浄水器の構成のように、第1の濾材を逆洗浄した後に、第1の濾材によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間排出させることにより、第1の濾材から不純物等を取り除くことができる。これにより、当該浄水器は、不純物等が混入されていない浄水を供給することができる。
以上のように、本発明によれば、それぞれ濾材を収容した一のフィルタ槽と他のフィルタ槽とが並列に配置された浄水器であって、他のフィルタ槽によって浄化された水により、一のフィルタ槽の濾材を効果的に逆洗浄することが可能な浄水器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る浄水器が原水を浄化するときの水の流れを示す系統図である。 本発明の第1実施形態に係る浄水器が第1のフィルタ槽を逆洗浄するときの水の流れを示す系統図である。 本発明の第1実施形態に係る浄水器の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る浄水器が第2のフィルタ槽を逆洗浄するときの水の流れを示す系統図である。 本発明の第3実施形態に係る浄水器が第1のフィルタ槽を逆洗浄するときの水の流れを示す系統図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る浄水器100を示す。浄水器100は、流路80と、第1のフィルタ槽の一例としてのフィルタ槽10と、第2のフィルタ槽の一例としてのフィルタ槽20とを備えている。浄水器100において、フィルタ槽10とフィルタ槽20とは、並列に配置されている。流路80は、水を流通させるものである。流路80は、流入路81と、分岐路82と、分岐路83と、分岐路84と、分岐路85と、浄水路86と、排水路87とを有している。
分岐路82と分岐路84とは、流入路81から分岐された流路である。分岐路82の一端と分岐路84との一端とが流入路81に接続されている。フィルタ槽10は、分岐路82の他端に接続され、且つ、フィルタ槽20は、分岐路84の他端に接続されている。分岐路83の一端はフィルタ槽10に接続され、他端は浄水路86に接続されている。分岐路85の一端はフィルタ槽20に接続され、他端は浄水路86に接続されている。分岐路83と分岐路85とが合流されることにより、浄水路86が形成されている。排水路87の一端は、フィルタ槽10に接続され、且つ、他端は浄水器100の外方に配置されている。
フィルタ槽10において、排水路87が接続される位置と、分岐路82が接続される位置と、分岐路83が接続される位置とは、異なっている。フィルタ槽20において、分岐路84が接続される位置と、分岐路85が接続される位置とは、異なっている。なお、上述した各流路は、例えばホース等の管状部材で形成されている。
浄水器100の使用者が図示しない水道蛇口を開放することにより、原水としての水道水が流入路81を通ることによって浄水器100に供給される。ただし、原水は、水道水に限定されず、井戸水、または河川水等であってもよい。
フィルタ槽10は、第1の濾材の一例としての限外濾過膜によって形成された中空糸膜を収容している。以下では、限外濾過膜によって形成された中空糸膜のことをUF膜11と呼ぶ。一方、フィルタ槽20は、第2の濾材の一例としての精密濾過膜によって形成された中空糸膜を収容している。以下では、精密濾過膜によって形成された中空糸膜のことをMF膜21と呼ぶ。UF膜11とMF膜21とは、原水を通過させることによって原水を浄化する。
UF膜11は、大きさが約10nm以上の対象物の除去を目的としているものであって、原水中の細菌類、ウィルスの一部、ブドウ糖、または、コロイド粒子等の不純物を捕捉または除去する。UF膜11のうち、不純物を捕捉または濾過する濾過部は、所定の目の粗さを有している。UF膜11の目の粗さを示す濾過部の平均細孔径は、約0.002μm〜0.05μmである。
一方、MF膜21のうち、不純物を捕捉または濾過する濾過部は、UF膜11の濾過部の目よりも粗い目を有している。MF膜21は、大きさが約100nm以上の対象物の除去を目的としているものであって、原水に含まれる大腸菌、赤痢菌、または、クリストポリジウム菌等の不純物を捕捉または除去する。MF膜21の目の粗さを示す濾過部の平均細孔径は、約0.05μm〜数μmである。
なお、図示は省略するが、塩素、臭気、または、藻や泥等を含む比較的大きな懸濁物質を除去するプレフィルタが流入路81に配置されていてもよい。プレフィルタは活性炭を有していてもよい。
分岐路82には電磁弁61が配置され、且つ、分岐路84には電磁弁63が配置されている。また、分岐路83には電磁弁62が配置され、且つ、分岐路85には電磁弁64が配置されている。浄水路86には、電磁弁65が配置されている。さらに、排水路87には電磁弁66が配置されている。
図1に示すように、浄水器100から外部に浄水が供給されるときには、原水が流入路81から分岐路82に流入する。分岐路82を流通する原水は、フィルタ槽10に流入することにより、UF膜11を通過する。この際、原水が濾過されることによって浄水が生成される。さらに、UF膜11によって濾過された浄水は、分岐路83を介して浄水路86を通過することにより、浄水器100の外部に排出される。浄水器100から外部に浄水が供給されるときには、電磁弁61と電磁弁62と電磁弁65とが開放され、且つ、電磁弁63と電磁弁64と電磁弁66とが閉塞されている。
次に、MF膜21によって浄化された水を、UF膜11によって原水が濾過されるときにUF膜11を流通する方向と逆方向に、UF膜11を流通させることによってUF膜11を洗浄する場合(つまり、UF膜11が逆洗浄される場合)の水の流れを説明する。UF膜11が逆洗浄される場合には、電磁弁63と電磁弁64と電磁弁62と電磁弁66とが開放され、且つ、電磁弁61と電磁弁65とが閉塞されている。図2に示すように、UF膜11が逆洗浄される場合には、水は、流入路81、分岐路84、分岐路85、分岐路83、および、排水路87の順に流路80を流れる。まず、原水は、流入路81から分岐路84に流入する。分岐路84を流通する原水は、フィルタ槽20に流入する。フィルタ槽20に流入した原水は、MF膜21を通過することによって濾過される。
MF膜21によって濾過された水は、分岐路85に流出する。分岐路85を流通する水は、分岐路83を通った後にフィルタ槽10に流入する。フィルタ槽10において、水は、UF膜11の内部から外部に向かって細孔を通過する。この際、UF膜11に堆積した汚れ、または、細孔を閉塞させていた不純物等は、水の流れによってUF膜11から剥離される。UF膜11から剥離された不純物等を含む汚水は、フィルタ槽10から排水路87に流出することにより、浄水器100の外部に排出される。なお、フィルタ槽10において、UF膜11を洗浄するための水は、ストロー状の中空糸の外側から内側に向かってUF膜11を通過していてもよい。一方、フィルタ槽10において、UF膜11によって濾過される水は、ストロー状の中空糸の内側から外側に向かってUF膜11を通過していてもよく、UF膜11の外部から内部に向かって細孔を通過していてもよい。
浄水器100は、マイコンとしての制御部60を備えている。浄水器100の作動は、制御部60によって制御されている。制御部60は、図示しないメモリを有している。メモリには、浄水器100の作動に必要なデータ等が記録されている。制御部60は、浄水器100の作動に必要な制御に関する判定を判断している。また、制御部60は、判定結果に基づき、浄水器100の作動に必要なデータをメモリに記録している。また、浄水器100は、時間を計測するタイマ4を備えている。ただし、タイマ4は、制御部60の一部であって、制御部60に組み込まれているものであってもよい。浄水器100の作動に必要な時間は、タイマ4によってカウントまたは計算されている。
浄水器100は、使用者によって操作される洗浄スイッチ5を備えている。洗浄スイッチ5は、例えばボタンによって構成されている。浄水器100では、使用者が洗浄スイッチ5を押下することにより、UF膜11の洗浄が開始される。洗浄スイッチ5が操作された場合に、制御部60は制御信号を受信する。制御部60は、制御信号を受信することに基づき、洗浄スイッチ5が操作されたことを判定する。この判定結果に基づき、電磁弁61,62,63,64,65,66が制御部60に制御される。なお、図1および図2において、制御部60から電磁弁61,62,63,64,65,66に対して送信される信号の図示は、省略されている。
浄水器100は、警告部6を備えている。警告部6は、UF膜11の洗浄が必要である旨を表示する。あるいは、警告部6は、UF膜11の洗浄が必要である場合に、警告音を発生する。制御部60は、流入路81を流通した流量の積算値が所定の値を超える場合に、UF膜11の洗浄が必要である旨を警告部6に警告させる。警告部6による表示または警告音の出力への対処として、浄水器100の使用者が洗浄スイッチ5を操作することにより、使用者はUF膜11の洗浄を開始させることができる。
また、制御部60は、後述するように、UF膜11の逆洗浄後に、警告部6に所定の時間警告させる。この警告により、使用者に対して、浄水器100から供給される浄水が、使用に適さない水であって、捨て水にする必要がある水であることを認知させることができる。
浄水器100は、紫外線ランプ7を備えている。紫外線ランプ7は、フィルタ槽10とフィルタ槽20との間に配置されている。紫外線ランプ7は、フィルタ槽10の内部とフィルタ槽20の内部とに紫外線を照射する。紫外線ランプ7は、点灯または非点灯について、制御部60によって制御されている。なお、図1および図2において、制御部60から紫外線ランプ7に対して送信される信号の図示は、省略されている。
紫外線ランプ7とフィルタ槽10との間には分離部材71が配置され、且つ、紫外線ランプ7とフィルタ槽20との間には分離部材72が配置されている。分離部材71と分離部材72とは、石英またはフッ素樹脂等の紫外線を透過する材質によって形成されている。ただし、フィルタ槽10の外郭を形成するケース部材(図示せず)と、フィルタ槽20の外郭を形成するケース部材(図示せず)とが、石英またはフッ素樹脂等の紫外線を透過する材質によって形成されていることにより、浄水器100が分離部材71と分離部材72とを備えていなくてもよい。
紫外線ランプ7は、少なくともMF膜21にて原水が濾過されるとき、つまり、フィルタ槽10が逆洗浄されるときに点灯することにより、フィルタ槽20の内部に紫外線を照射する。これにより、MF膜21によって捕捉および除去することができないような細菌等を、紫外線によって殺菌することができる。そのため、逆洗浄時において、MF膜21によって濾過され且つ紫外線の照射を受けた清潔な水がフィルタ槽10に供給される。
なお、紫外線ランプ7は、後述する図3のステップS104〜ステップS107の間に点灯するように制御されていてもよい。あるいは、紫外線ランプ7は、浄水器100が作動している間に、常に点灯するように制御されていてもよい。浄水器100が作動しているときとは、例えば、原水が浄水器100の外部から内部に供給されているときのことである。浄水器100が作動している間に紫外線ランプ7が常に点灯する場合には、フィルタ槽10の内部と、フィルタ槽20の内部とを常に清潔に保つことができる。浄水が生成されるようにフィルタ槽10を水が流れるときにフィルタ槽10の内部に紫外線が照射されることにより、UF膜11によって濾過される水が紫外線によって殺菌される。そのため、浄水器100は、紫外線の照射を受けた清潔な浄水を供給することができる。
なお、紫外線ランプ7は、少なくともフィルタ槽20の内部に紫外線を照射するものであればよい。紫外線ランプ7は、フィルタ槽20の内部に配置されていてもよい。
浄水器100は、UF膜11によって水が濾過されるときにUF膜11を流通する方向と逆方向に、MF膜21によって浄化された水をUF膜11に流通させることによってUF膜11を洗浄した後に、UF膜11によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間排出させる。このように、浄水器100は、UF膜11を逆洗浄した後に、UF膜11によって濾過された浄水をフィルタ槽10から浄水器100の外部に所定の時間排出するように構成されている。
以下では、浄水器100においてUF膜11が逆洗浄されるときの制御について、フローチャートを用いて説明する。図3に示すように、ステップS101では、UF膜11(図1参照)の洗浄の開始が指示されたか否か、例えば、洗浄スイッチ5(図1参照)が使用者によって操作されたか否かが判定される。ステップS101において洗浄の開始が指示されたことが判定される場合には、ステップS102に進む。ステップS101において洗浄の開始が指示されていないことが判定される場合には、ステップS108に進む。
ステップS108では、浄水が生成されるように、電磁弁61,62,63,64,65,66が制御部60(図1参照)によって制御される。ステップS108では、電磁弁61,62,65が開放され、且つ、電磁弁63,64,66が閉塞される。
一方、ステップS102では、UF膜11(図2参照)が逆洗浄されるように、電磁弁61,62,63,64,65,66が制御部60によって制御される。ステップS102では、電磁弁63,64,62,66が開放され、且つ、電磁弁61,65が閉塞される。
ステップS102に続いて、ステップS103では、洗浄が終了したか否かが判定される。ステップS103において、洗浄が終了したことが判定される場合には、ステップS104に進む。ステップS103において、洗浄が終了していないことが判定される場合には、ステップS103に戻り、UF膜11の洗浄が継続される。
なお、洗浄の終了は、洗浄が開始されてから、所定の時間が経過したか否かが判定されるものであってもよく、使用者によって洗浄を終了させるように浄水器100が操作されるものであってもよい。浄水器100は、例えば、使用者によって操作されることによって洗浄を終了させるボタン等の操作機構(図示せず)を備えていてもよい。
所定の時間は、例えばUF膜11の表面積に応じて予め定められた時間であって、UF膜11の洗浄の開始から終了までの時間である。所定の時間は、UF膜11の汚れ具合等に応じて、適宜変更されていてもよい。ステップS103において、所定の時間が経過していることが判定される場合には、ステップS104に進む。ステップS103において、所定の時間が経過していないことが判定される場合には、ステップS103に戻り、UF膜11の洗浄が継続される。
ステップS104では、浄水が生成される方向に水が流路80(図1参照)を流れるように、電磁弁61,62,63,64,65,66が制御部60によって制御される。ステップS104では、電磁弁61,62,65が開放され、且つ、電磁弁66,63,64が閉塞される。
ステップS105では、警告部6(図1参照)による警告が開始される。警告が開始されることにより、使用者は、浄水器100から供給される浄水が、使用に適さない水であって、捨て水にする必要がある水であることを認知することができる。なお、ステップS104とステップS105とは、並行したステップであることが好ましい。
ステップS105に続いて、ステップS106では、ステップS104において流路80内の水の流れが切り換えられてから、所定の時間Tが経過したか否かが判定される。時間Tは、MF膜21が捕捉または濾過することができずにUF膜11の内部に付着した汚れを除去するための制御が開始されてから終了されるまでの時間であって、予め設定された時間である。時間Tの開始時点は、例えばステップS104が実行される時点またはステップS105が実行される時点である。あるいは、時間Tの開始時点は、例えばステップS103において洗浄が終了したことが判定される時点である。時間Tは、タイマ4によって計測される。
ステップS106において、時間Tが経過していることが判定される場合には、ステップS107に進む。一方、ステップS106において、時間Tが経過していないことが判定される場合には、ステップS106が繰り返される。
なお、設定される時間Tの長さは、例えば洗浄が開始されてから終了されるまでの上述の所定の時間よりも短いことが好ましい。言い換えると、時間Tの長さは、例えばステップS102からステップS104までに掛かる時間よりも短いことが好ましい。
ステップS107では、警告部6(図1参照)による警告が終了される。警告が終了されることにより、使用者は、浄水器100から供給される浄水が、使用に適した水であって、捨て水にする必要が無い水であることを認知することができる。なお、ステップS107において、警告が終了される代わりに、浄水を捨て水にする必要が無い旨を通知するような他の制御が実行されていてもよい。ステップS107の後には、ステップS101に戻る。
上述のように、UF膜11の逆洗浄には、MF膜21によって濾過された水が利用されている。MF膜21の目の粗さは、UF膜11の目の粗さよりも大きい。そのため、UF膜11が逆洗浄される場合には、MF膜21が捕捉または濾過することができなかった不純物等が、UF膜11に付着することがある。しかしながら、浄水器100の構成によれば、ステップS103〜ステップS107のように、UF膜11が逆洗浄された後に、UF膜11によって原水が濾過され且つ濾過された水がフィルタ槽10から浄水器100の外部に所定の時間T排出される。これにより、逆洗浄によって付着した不純物等がUF膜11から取り除かれる。
以上の制御によれば、UF膜11を逆洗浄した後の所定の時間Tに、電磁弁61,62,65を開放し且つ電磁弁63,64,66を閉塞することにより、逆洗浄時にUF膜11に付着した不純物等を含む水を、フィルタ槽10から浄水器100の外部に流出させることができる。
以上のように、浄水器100は、フィルタ槽10とフィルタ槽20とを備えている。浄水器100において、フィルタ槽10とフィルタ槽20とは、並列に配置されている。
フィルタ槽10は、UF膜11を収容している。UF膜11は、所定の目の粗さを有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。フィルタ槽20は、MF膜21を収容している。MF膜21は、UF膜11の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。
浄水器100は、フィルタ槽10のUF膜11を逆洗浄する場合に、MF膜21によって浄化された水を、UF膜11によって水が濾過されるときにUF膜11を流通する方向と逆方向にUF膜11に流通させる。
浄水器100において、MF膜21の目は、UF膜11の目よりも粗い。そのため、フィルタ槽10のUF膜11を逆洗浄する場合に、フィルタ槽20からフィルタ槽10に流れる水の流速を適切に確保することができる。すなわち、十分な流量の水をフィルタ槽20からUF膜11に洗浄時に流通させることができるため、UF膜11を効果的に逆洗浄することができる。このように、浄水器100によれば、フィルタ槽20によって浄化された水により、フィルタ槽10の濾材を効果的に逆洗浄することができる。
浄水器100において、フィルタ槽10に収容されるUF膜11は、限外濾過膜によって形成された中空糸膜であり、且つ、フィルタ槽20に収容されるMF膜21は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜である。
この構成によれば、精密濾過膜であるMF膜21の目は、限外濾過膜であるUF膜11の目よりも粗い。そのため、精密濾過膜によって濾過且つ浄化された十分な流量の水を限外濾過膜に洗浄時に流通させることができる。このように、浄水器100の構成によれば、フィルタ槽20の精密濾過膜によって浄化された水により、フィルタ槽10の限外濾過膜を効果的に且つ清潔に逆洗浄することができる。
浄水器100は、フィルタ槽20の内部に紫外線を照射する紫外線ランプ7を備えている。浄水器100において、精密濾過膜であるMF膜21の目は、限外濾過膜であるUF膜11の目よりも粗い。そのため、紫外線の照射により、MF膜21によって捕捉もしくは濾過できない細菌、ウィルス、または、不要成分等を紫外線の照射によって殺菌したり不活性化したりすることができる。また、フィルタ槽20に水が流れていない間に紫外線を照射することにより、MF膜21の菌や細菌類による目詰まり(バイオファウリング)が進行することを防止することができるため、MF膜21を清潔に保つことができる。
浄水器100において、紫外線ランプ7は、フィルタ槽10とフィルタ槽20との間に配置されている。また、紫外線ランプ7は、フィルタ槽20の内部に加えてフィルタ槽10の内部にも紫外線を照射する。
フィルタ槽20の内部に加えてフィルタ槽10の内部に紫外線が照射されることにより、MF膜21とUF膜11とを清潔に保つことができる。また、紫外線ランプ7をフィルタ槽10とフィルタ槽20との間に配置させることにより、フィルタ槽10とフィルタ槽20との間の空間を有効的に利用することができる。これにより、浄水器100のコンパクト化を図ることができる。
浄水器100は、UF膜11によって水が濾過されるときにUF膜11を流通する方向と逆方向に、MF膜21によって浄化された水をUF膜11に流通させることによってUF膜11を洗浄した後に、UF膜11によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間排出させる。
MF膜21によって濾過された水を用いてUF膜11を逆洗浄する場合には、MF膜21が捕捉または濾過することができなかった不純物等が、MF膜21よりも目の細かいUF膜11に付着することがある。そこで、浄水器100の構成のように、UF膜11を逆洗浄した後に、UF膜11によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間T(図3参照)排出させることにより、UF膜11から不純物等を取り除くことができる。これにより、浄水器100は、不純物等が混入されていない浄水を供給することができる。
なお、浄水器100において、制御部60は、UF膜11の洗浄の要否について、判断しなくてもよい。つまり、UF膜11の逆洗浄の要否は、使用者によって適宜判断または決定されるものであってもよい。
UF膜11の洗浄の開始を指示するための構成として、洗浄スイッチ5であることに限定されない。UF膜11の洗浄の開始を指示するための構成としては、ボタンの構成に限定されず、洗浄を開始するための信号を制御部60に送信するように構成されているものであればよい。さらに、UF膜11の洗浄は、制御部60の制御によって自動的に開始されるものであってもよい。例えば、図示しない濁度センサ等の検知部が検出する被浄化対象液体の濁度の値が所定の値を超える場合に、UF膜11の洗浄が自動的に開始されるものであってもよい。あるいは、浄水器100の使用が開始されてから所定の期間が経過した場合に、UF膜11の洗浄が自動的に開始されるものであってもよい。さらにあるいは、流入路81を流通した流量の積算値が所定の値を超える場合に、UF膜11の洗浄が自動的に開始されるものであってもよい。
なお、図示しないポンプを用いてフィルタ槽10に洗浄用の水を供給する場合には、ポンプのON状態とOFF状態とが小刻みに切り替えられるように制御部60がポンプ等を制御することにより、より効果的にUF膜11を洗浄することができる。
なお、浄水器100は、オゾンを発生させるオゾン発生装置(図示せず)を備えていてもよい。オゾン発生装置は、さらに、浄水器100の内部に供給された水に、オゾンを含んだ微細気泡を溶解させるものであってもよい。浄水器100において、UF膜11が逆洗浄される場合には、オゾンが混入された水、または、オゾンを有した微細気泡を含む水が、フィルタ槽20を介してフィルタ槽10に供給されていてもよい。
浄水器100がUF膜11を逆洗浄する場合には、MF膜21と水とにオゾンが作用することにより、MF膜21によって捕捉もしくは濾過できない細菌、ウィルス、または、不要成分等を殺菌したり不活性化したりすることができる。また、フィルタ槽20に水が流れていない間に、オゾンが混入された水、または、オゾンを有した微細気泡を含む水がフィルタ槽20に供給される場合には、MF膜21を清潔に保つことができる。
なお、オゾン発生装置は、紫外線ランプ7の代わりに用いられるものであってもよく、紫外線ランプ7と共に用いられるものであってもよい。
なお、浄水器100において、分岐路83と浄水路86とは別の流路であって、UF膜11によって濾過され且つ濾過された水を浄水器100の外部に排出するための流路が、フィルタ槽10に接続されていてもよい。さらに、この流路は、排水路87に接続されているものであってもよく、図示しない他の電磁弁が配置されたものであってもよい。このような流路を浄水器100が備えている場合には、浄水器100は、逆洗浄時にUF膜11に付着した不純物等を含む水を、フィルタ槽10からこの流路を介して浄水器100の外部に流出させることができる。
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態に係る浄水器200について、図4を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器100の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
浄水器200が第1実施形態に係る浄水器100と異なる点は、浄水器200は、フィルタ槽10とフィルタ槽20との他に、第3のフィルタ槽の一例としてのフィルタ槽30を備えている。フィルタ槽30は、第3の濾材の一例としてのフィルタ31を収容している。フィルタ31は、MF膜21の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する。フィルタ31は、例えばセラミック膜によって形成されている。浄水器200において、フィルタ槽10とフィルタ槽20とフィルタ槽30とは、並列に配置されている。
浄水器200において、流路80は、流入路90と、分岐路82と、分岐路83と、分岐路84と、分岐路85と、分岐路88と、分岐路89と、浄水路91と、排水路87と、排水路92とを有している。分岐路82と分岐路84と分岐路88とは、流入路90から分岐された流路である。分岐路82の一端と分岐路84との一端と分岐路88との一端とが流入路90に接続されている。フィルタ槽30は、分岐路88の他端に接続されている。分岐路83と分岐路85と分岐路89とが合流されることにより、浄水路91が形成されている。排水路92の一端は、フィルタ槽20に接続され、且つ、他端は浄水器200の外方に配置されている。フィルタ槽20において、分岐路85が接続される位置と、分岐路84が接続される位置と、排水路92が接続される位置とは、異なっている。
分岐路88には電磁弁67が配置され、且つ、分岐路89には電磁弁68が配置されている。浄水路91には、電磁弁65が配置されている。さらに、排水路92には電磁弁69が配置されている。
浄水器200から外部に浄水が供給されるときには、水は、流路80において、第1実施形態に係る浄水器100と同様の経路を流通する(図1参照)。浄水器200から外部に浄水が供給されるときには、電磁弁61,62,65が開放され、且つ、電磁弁63,64,66,67,68,69が閉塞されている。
浄水器200において、UF膜11が逆洗浄される場合には、水は、流路80において、第1実施形態に係る浄水器100と同様の経路を流通する(図2参照)。浄水器200において、UF膜11が逆洗浄される場合には、電磁弁63,64,62,66が開放され、且つ、電磁弁61,69,67,68,65が閉塞されている。
浄水器200がUF膜11を逆洗浄する場合において、図3に示すステップS102中、「電磁弁61,65を閉塞」とあるのは、「電磁弁61,65,67,68,69を閉塞」と読み替えるものとする。また、浄水器200がUF膜11を逆洗浄する場合において、図3に示すステップS108中、「電磁弁63,64,66を閉塞」とあるのは、「電磁弁63,64,66,67,68,69を閉塞」と読み替えるものとする。さらに、浄水器200がUF膜11を逆洗浄する場合において、図3に示すステップS104中、「電磁弁63,64,66を閉塞」とあるのは、「電磁弁63,64,66,67,68,69を閉塞」と読み替えるものとする。
次に、フィルタ31によって浄化された水を、MF膜21によって原水が濾過されるときにMF膜21を流通する方向と逆方向に、MF膜21を流通させることによってMF膜21を洗浄する場合(つまり、MF膜21が逆洗浄される場合)の水の流れを説明する。MF膜21が逆洗浄される場合には、電磁弁67と電磁弁68と電磁弁64と電磁弁69とが開放され、且つ、電磁弁61と電磁弁62と電磁弁65と電磁弁66と電磁弁63とが閉塞されている。図4に示すように、MF膜21が逆洗浄される場合には、水は、流入路90、分岐路88、分岐路89、分岐路85、および、排水路92の順に流路80を流れる。まず、原水は、流入路90から分岐路88に流入する。分岐路88を流通する原水は、フィルタ槽30に流入する。フィルタ槽30に流入した原水は、フィルタ31を通過することによって濾過される。
フィルタ31によって濾過された水は、分岐路89に流出する。分岐路89を流通する水は、分岐路85を通った後にフィルタ槽20に流入する。フィルタ槽20において、水は、MF膜21の内部から外部に向かって細孔を通過する。これにより、MF膜21から剥離された不純物等を含む汚水は、フィルタ槽20から排水路92に流出することにより、浄水器200の外部に排出される。
なお、浄水器200は、第1実施形態に係る浄水器100と同様に、活性炭を有したプレフィルタ(図示せず)を備えていてもよい。プレフィルタは、例えば流入路90に配置されている。
浄水器200において、排水路92は、排水路87に接続されていてもよい。さらに、排水路92が排水路87に接続されている場合には、排水路92と排水路87との水の流れが電磁弁66のみによって開閉されるように、浄水器200は電磁弁69を備えていなくてもよい。
第2実施形態に係る浄水器200のその他の構成は、第1実施形態に係る浄水器100と同様である。第2実施形態に係る浄水器200のその他の構成については、同符号を付し、その説明を省略する。
以上のように、浄水器200は、フィルタ槽30を備えている。フィルタ槽30は、MF膜21の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化するフィルタ31を収容している。さらに、浄水器200において、フィルタ槽10とフィルタ槽20とフィルタ槽30とは、並列に配置されている。
浄水器200の構成によれば、フィルタ槽20のMF膜21を逆洗浄する場合に、フィルタ31によって浄化された水を、MF膜21によって水が濾過されるときにMF膜21を流通する方向と逆方向にMF膜21に流通させる。
浄水器200の構成によれば、フィルタ31の目は、MF膜21の目よりも粗い。そのため、フィルタ槽20のMF膜21を逆洗浄する場合に、十分な流量の水をフィルタ槽30からMF膜21に洗浄時に流通させることができるため、MF膜21を効果的に逆洗浄することができる。
このようにして、逆洗浄によって清潔にされたMF膜21を用いてUF膜11を逆洗浄することができる。そのため、浄水器200の構成によれば、フィルタ槽20によって浄化された水により、UF膜11をより効果的に且つ清潔に逆洗浄することができる。
なお、フィルタ31は、MF膜21の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化するものであればよく、例えば不織布によって形成されていてもよく、適度な目の大きさを有する金網であってもよい。
なお、制御部60は、浄水器200の使用が開始されてから、または、MF膜21が前回洗浄されてから所定の時間を経過した場合に、MF膜21の洗浄が必要である旨を警告部6に警告させていてもよい。あるいは、制御部60は、分岐路84または分岐路85を流通した流量の積算値が所定の値を超える場合に、MF膜21の洗浄が必要である旨を警告部6に警告させていてもよい。さらに、制御部60は、MF膜21の洗浄が必要であることを制御部60が判断する場合に、自動的にMF膜21の洗浄を開始するものであってもよい。さらにあるいは、制御部60は、UF膜11の洗浄が開始される前にMF膜21を自動的に洗浄するように、各電磁弁61,62,63,64,65,66,67,68,69と図示しないポンプ等を制御していてもよい。
なお、図示しないポンプを用いてフィルタ槽20に洗浄用の水を供給する場合には、ポンプのON状態とOFF状態とが小刻みに切り替えられるように制御部60がポンプ等を制御することにより、より効果的にMF膜21を洗浄することができる。
(第3実施形態)
以下では、第3実施形態に係る浄水器300について、図5を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器100の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
浄水器300が第1実施形態に係る浄水器100と異なる点は、浄水器300は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜(MF膜41)を収容したフィルタ槽40と、MF膜41の濾過部の目よりも粗い目を有するフィルタ51を収容したフィルタ槽50とを備えている。浄水器300において、フィルタ槽40とフィルタ槽50とは、並列に配置されている。フィルタ槽40は、第1のフィルタ槽の一例であり、フィルタ槽50は、第2のフィルタ槽の一例である。
フィルタ51は、原水を通過させることによって原水を浄化する。フィルタ51は、例えばセラミック膜によって形成されている。なお、フィルタ51は、MF膜41の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化するものであればよく、例えば不織布によって形成されていてもよく、適度な目の大きさを有する金網であってもよい。
第3実施形態に係る浄水器300のその他の構成は、第1実施形態に係る浄水器100と同様である。第3実施形態に係る浄水器300のその他の構成については、同符号を付し、その説明を省略する。
MF膜41によって濾過された浄水が浄水器300から外部に供給されるときには、水は、流路80において、第1実施形態に係る浄水器100と同様の経路を流通する(図1参照)。また、浄水器300において、MF膜41が逆洗浄される場合には、水は、流路80において、第1実施形態に係る浄水器100と同様の経路を流通する(図2参照)。
以上のように、浄水器300において、フィルタ槽40に収容されるMF膜41は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜である。一方、浄水器300において、フィルタ51の目は、精密濾過膜であるMF膜41の目よりも粗い。そのため、フィルタ槽40のMF膜41を逆洗浄する場合に、十分な流量の水をフィルタ槽50からMF膜41に洗浄時に流通させることができる。そのため、浄水器300の構成によれば、フィルタ槽50によって浄化された水により、精密濾過膜であるフィルタ槽40のMF膜41を効果的に逆洗浄することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
7:紫外線ランプ、10:フィルタ槽、11:UF膜、20:フィルタ槽、21:MF膜、30:フィルタ槽、31:フィルタ、100,200,300:浄水器

Claims (7)

  1. 所定の目の粗さを有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する第1の濾材を収容した第1のフィルタ槽と、
    前記第1の濾材の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する第2の濾材を収容した第2のフィルタ槽とを備え、
    前記第1のフィルタ槽と前記第2のフィルタ槽とが並列に配置されている、浄水器。
  2. 前記第1のフィルタ槽に収容される前記第1の濾材は、限外濾過膜によって形成された中空糸膜であり、且つ、前記第2のフィルタ槽に収容される前記第2の濾材は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜である、請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記第2のフィルタ槽の内部に紫外線を照射する紫外線ランプをさらに備えた、
    請求項2に記載の浄水器。
  4. 前記紫外線ランプは、前記第1のフィルタ槽と前記第2のフィルタ槽との間に配置され、前記第1のフィルタ槽の内部に紫外線を照射する、請求項3に記載の浄水器。
  5. 前記第2の濾材の目よりも粗い目を有し且つ原水を通過させることによって原水を浄化する第3の濾材を収容した第3のフィルタ槽をさらに備え、
    前記第1のフィルタ槽と前記第2のフィルタ槽と前記第3のフィルタ槽とが並列に配置されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の浄水器。
  6. 前記第1のフィルタ槽に収容される前記第1の濾材は、精密濾過膜によって形成された中空糸膜である、請求項1に記載の浄水器。
  7. 前記第1の濾材によって水が濾過されるときに前記第1の濾材を流通する方向と逆方向に、前記第2の濾材によって浄化された水を前記第1の濾材に流通させることによって前記第1の濾材を洗浄した後に、前記第1の濾材によって原水を濾過し且つ濾過された水を所定の時間排出させる、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の浄水器。

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