JP2013042638A - 中継器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上位コントローラと下位コントローラ内装型アクチュエータとの間に介挿され分配機能及び又は変換機能を発揮する中継器において、上記下位コントローラ内装型アクチュエータに対して動作指示を出力するためのJOG機能を付与した構成になっているので、煩雑な作業を要することなく、現場において、各種調整作業を容易に行うことができるようになった。
【選択図】 図2
Description
すなわち、従来の変換器や分配器等の中継器には、下位コントローラ内装型アクチュエータを直接動作させるための動作指示機能、いわゆる「JOG機能」がなく、その為、現場で様々な調整を行う作業が面倒であるという問題があった。以下、具体的に説明する。
例えば、複数の下位コントローラ内装型アクチュエータが任意の組み合わせで設置されている現場を想定する。その際、各種の調整作業を行うためには、各下位コントローラ内装型アクチュエータを個別に動作させる必要が生じる。このような場合には、いわゆる「ティーチングペンダント」或いは「ティーチングボックス」と称される教示器を各下位コントローラ内装型アクチュエータにケーブルを介して直接接続して動作指示を与えることになる。
ところが、上記複数の下位コントローラ内装型アクチュエータは様々な状況で組み合わされて設置されているため、上記ケーブルをそれら下位コントローラ内装型アクチュエータに個別に接続していく作業は極めて面倒であり、それが原因して、現場における各種調整作業が極めて困難なものとなっていた。場合によっては、ケーブルを下位コントローラ内装型アクチュエータに接続できないような場合もあった。
又、請求項2による中継器は、請求項1記載の中継器において、全面パネルにポジション調整スイッチが設けられており、これらポジション調整スイッチにより動作指示を出力するものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による中継器は、請求項2記載の中継器において、上記下位コントローラ内装型アクチュエータは複数台設置されており、上記ポジション調整スイッチも上記複数台の下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項4による中継器は、請求項3記載の中継器において、上記ポジション調整スイッチは、上記下位コントローラ内装型アクチュエータのモータのオン・オフスイッチと前進スイッチと後退スイッチの3つのスイッチから構成されていて、それら3つのスイッチが下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5による中継器は、請求項4記載の中継器において、上記前面パネルには各下位コントローラ内装型アクチュエータブレーキ解除スイッチが設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項2による中継器は、請求項1記載の中継器において、全面パネルにポジション調整スイッチが設けられており、これらポジション調整スイッチにより動作指示を出力するように構成されているので、動作指示の出力作業も容易である。
又、請求項3による中継器は、請求項2記載の中継器において、上記下位コントローラ内装型アクチュエータは複数台設置されており、上記ポジション調整スイッチも上記複数台の下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられている構成になっているので、各下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に調整作業を容易に行うことができる。
又、請求項4による中継器は、請求項3記載の中継器において、上記ポジション調整スイッチは、上記下位コントローラ内装型アクチュエータのモータのオン・オフスイッチと前進スイッチと後退スイッチの3つのスイッチから構成されていて、それら3つのスイッチが下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられている構成になっているので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5による中継器は、請求項4記載の中継器において、上記前面パネルには各下位コントローラ内装型アクチュエータブレーキ解除スイッチが設けられている構成になっているので、それによっても、各種調整作業の容易化を図ることができる。
尚、図1では4台の下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dが並列・配置された状態で図示されているが、実際には、単独で又は任意の組み合わせで設置されている。
以上がシステム全体の概略の構成である。以下、各部の構成を詳細に説明する。
尚、図1では、ケーブル25は1本のみ示されているが、実際には複数本である。
又、上記4つの下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに対応するように、4組のコネクタ対23a、23b、23c、23dが設けられている。これら4組のコネクタ対23a、23b、23c、23dによって緊急時にそれぞれのモータ駆動用電源を個々に遮断する信号を入力することができる。上記コネクタ対23aは一対のコネクタ23a1、23a2から構成されている。又、上記コネクタ対23bは一対のコネクタ23b1、23b2から構成されている。又、上記コネクタ対23cは一対のコネクタ23c1、23c2から構成されている。又、上記コネクタ対23dは一対のコネクタ23d1、23d2から構成されている。
又、上記電源コネクタ23の上にはバッテリーコネクタ27が設置されている。このバッテリーコネクタ27には、図1に示したバッテリーユニット11からのケーブル29が接続されることになる。
尚、上記第1ポジション調整スイッチ群53、第2ポジション調整スイッチ群55、第3ポジション調整スイッチ群57、第4ポジション調整スイッチ群59の上にも、それぞれ6個ずつのLED表示部62が設けられている。これらLED表示部62は、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dのモータの負荷や下位コントローラ内装型アクチュエータでエラーが発生した際にエラーの内容を知らせる簡易ALMコード表示を示している。
尚、コネクタ97、99には、ティーチングペンダント15、ティーチングボックス17からのケーブルに取り付けられた端子39を差し込むことも可能であり、それによって、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに対して、ティーチングペンダント15、ティーチングボックス17から直接教示することもできる。
尚、電源投入時に、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dのコントローラから、パラメータ情報が読み出され、上記パラメータ格納部113に格納されるものである。上記パラメータとしては、例えば、アクチュエータのストローク(ソフトウェアリミット+、ソフトウェアリミット−)、アクチュエータの最高速度、アクチュエータの最高加速度等がある。
まず、電源ユニット9より分配器1を介して下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに電源が供給される。又、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dは、PLC5によって分配器1を介して制御される。又、パーソナルコンピュータ13、ティーチングペンダント15、ティ―チングボックス17によって、分配器1を介して、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに各種教示が行われる。
機能とは、例えば、現場において、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに動作指令を直接入力して動作させて各種調整作業を行うことを意味している。具体的には、調整作業時における下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7D相互間の干渉を防止するために、任意の下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dを所定量だけ動作させるような場合である。この場合には次のような操作を行う。
これは、第2〜第4ポジション調整スイッチ群55、57、59についても同様である。
まず、図8は、下位コントローラ内装型アクチュエータ7Aを動作させたい場合であって、第1ポジション調整スイッチ群53の、サーボオン・オフスイッチ53aを操作して「サーボオン」の状態とするとともに、スライダ95を前進方向に所定量移動させるべく前進スイッチ53bを操作する場合を例に挙げて示している。
まず、スタートして、ステップS1において、前進スイッチ53bが押されたことを中継器1が認識する。次いで、ステップS2に移行して、マイコン111から下位コントローラ内装型アクチュエータ7Aに対して(+)側に1mm移動させる移動指令が出力される。
又、連続運転の場合には前進スイッチ53bの押圧操作を止めることにより停止する。
まず、スタートして、ステップS11において、後退スイッチ53cが押されたことを中継器1が認識する。次いで、ステップS12に移行して、マイコン111から下位コントローラ内装型アクチュエータ7Aに対して(−)側に1mm移動させる移動指令が出力される。
又、連続運転の場合には後退スイッチ53cの押圧操作を止めることにより停止する。
尚、下位コントローラ内装型アクチュエータ7Aを例に挙げて説明したが、下位コントローラ内装型アクチュエータ7B、7C、7Dについても同様である。
まず、分配器1にJOG機能が付与されているので、例えば、現場において、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dを動作させたい場合にも、容易に対応することができる。すなわち、上記第1ポジション調整スイッチ群53の、サーボオン・オフスイッチ53a、前進スイッチ53b、後退スイッチ53c、第2ポジション調整スイッチ群55の、サーボオン・オフスイッチ55a、前進スイッチ55b、後退スイッチ55c、第3ポジション調整スイッチ群57の、サーボオン・オフスイッチ57a、前進スイッチ57b、後退スイッチ57c、第4ポジション調整スイッチ群59の、サーボオン・オフスイッチ59a、前進スイッチ59b、後退スイッチ59cを適宜操作することにより、下位コントローラ内装型アクチュエータ7A、7B、7C、7Dを容易に動作させることができるからである。
特に、従来の場合には、ティーチングペンダント15やティーチングボックス17を、各下位コントローラ内装型アクチュエータ7B、7C、7Dに直接接続して作業を行う必要があったが、そのような煩雑な作業を大幅に改善させることができるものである。
又、本実施の形態の場合には、分配器1を強固に固定することができるとともに、その着脱が容易な構成になっている。すなわち、係止片81、81を係止凹部87に上側から係合させ、下側の移動係止体83を上方に押し上げることにより、その係止片83aを取付レール85の下側の係止凹部89に係合させる。それによって、分配器1を取付レール85に強固に固定することができるように構成されているので、分配器1を強固に固定することができるとともに、その着脱も容易であめる。
例えば、前記一実施の形態の場合には、4台の下位コントローラ内装型アクチュエータに対応する分配器を例に挙げて説明したが、1台の下位コントローラ内装型アクチュエータとの間に介挿される変換器として使用する場合にも同様に適用可能である。
又、分配器として使用する場合において、下位コントローラ内装型アクチュエータの台数を特に限定するものではない。
又、前記一実施の形態の場合には、各下位コントローラ内装型アクチュエータに対して、3つのスイッチ、すなわち、サーボオン・オフスイッチ、前進スイッチ、後退スイッチによって必要なJOG機能を発揮するように構成したが、それに限定されるものではなく、様々な構成が想定されるものである。
又、中継器の前面パネルの構成としても図示したものに限定されるものではなく、様々な構成のものが想定される。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
5 PLC(上位コントローラ)
7A 下位コントローラ内装型アクチュエータ
7B 下位コントローラ内装型アクチュエータ
7C 下位コントローラ内装型アクチュエータ
7D 下位コントローラ内装型アクチュエータ
53 第1ポジション調整スイッチ群
53a サーボオン・オフスイッチ
53b 前進スイッチ
53c 後退スイッチ
55 第2ポジション調整スイッチ群
55a サーボオン・オフスイッチ
55b 前進スイッチ
55c 後退スイッチ
57 第3ポジション調整スイッチ群
57a サーボオン・オフスイッチ
57b 前進スイッチ
57c 後退スイッチ
59 第4ポジション調整スイッチ群
59a サーボオン・オフスイッチ
59b 前進スイッチ
59c 後退スイッチ
Claims (5)
- 上位コントローラと下位コントローラ内装型アクチュエータとの間に介挿され分配機能及び又は変換機能を発揮する中継器において、
上記下位コントローラ内装型アクチュエータに対して動作指示を出力するためのJOG機能を付与したことを特徴とする中継器。 - 請求項1記載の中継器において、
前面パネルにポジション調整スイッチが設けられており、これらポジション調整スイッチにより動作指示を出力するものであることを特徴とする中継器。 - 請求項2記載の中継器において、
上記下位コントローラ内装型アクチュエータは複数台設置されており、上記ポジション調整スイッチも上記複数台の下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられていることを特徴とする中継器。 - 請求項3記載の中継器において、
上記ポジション調整スイッチは、上記下位コントローラ内装型アクチュエータのモータのオン・オフスイッチと前進スイッチと後退スイッチの3つのスイッチから構成されていて、それら3つのスイッチが下位コントローラ内装型アクチュエータ毎に設けられていることを特徴とする中継器。 - 請求項4記載の中継器において、
上記前面パネルには各下位コントローラ内装型アクチュエータブレーキ解除スイッチが設けられていることを特徴とする中継器。
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