JP2013040141A - 5−アシルピリミジン−2,4−ジオン誘導体及び除草剤 - Google Patents

5−アシルピリミジン−2,4−ジオン誘導体及び除草剤 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、土壌又は茎葉に施用し、低薬量で十分な除草効果を示す化合物、及びそれを用いた農薬組成物、特に除草剤を提供する。
【解決手段】
本発明は、次の一般式[1]
【化1】

[式中、Rは、水素原子;C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基などを表し、Rは、C〜C12アルキル基などを表し、Y及びZは、酸素原子又は硫黄原子を表し、Aは、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含有してもよい5又は6員の環式基などを表す。]で示されるピリミジン誘導体又はその塩、及びそれを含有してなる除草剤に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規なピリミジン誘導体又はその塩、及びそれを有効成分とする除草剤に関する。
ピリミジン誘導体については例えば、特許文献1等が知られているが、これらの特許記載化合物については除草活性の記載は無い。また、ピリミジン系の除草剤としては各種のものが報告されている(例えば、特許文献2参照)が、後記一般式(1)で表される5−アシルピリミジン−2,4−ジオン誘導体が除草活性を有することは、文献上は知られていない。
WO2007/106450号公報 WO2007/068352号公報
有用作物及び有用植物に対して使用される除草剤は、土壌又は茎葉に施用し、低薬量で十分な除草効果を示す薬剤であることが望まれている。また、化学物質の安全性、環境に対する影響への要求が高まってきており、より安全な除草剤の開発が望まれている。本発明はこのような問題点に対処するためになされたものである。
本発明者らは、上記の目的を達成するために、各種のピリミジン誘導体の除草活性について検討するために、多数のピリミジン化合物を合成し、その除草活性と有用性について鋭意検討してきた。その結果、本発明のピリミジン誘導体を雑草又は雑草が生育する土壌に施用しておくことにより、長期間に亘ってすぐれた除草効果を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、次の(1)〜(22)に関するものである。
(1)次の一般式[1]

[式中、Rは、水素原子;C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cシクロアルケニル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜Cハロシクロアルキル基;C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基;アミノC〜Cアルキル基;ニトロC〜Cアルキル基;C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;ヒドロキシC〜Cアルキル基;フェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);C〜CアルコキシC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルオキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜CアルキルオキシC〜Cアルキル基;フェニルオキシC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルチオC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルスルフィニルC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルスルホニルC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルケニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキニル基;C〜CアルコキシイミノC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェノキシイミノC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル基;(R3132N−C=O)C〜Cアルキル基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルカルボニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルカルボニルオキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキリデンアミノオキシC〜Cアルキル基;ホルミルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;シアノC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;シアノC〜Cアルキル基;C〜Cアルキリデンアミノ基;ジ(C〜C10アルキル)アミノC〜Cアルキリデンアミノ基;NR3132基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜Cハロアルコキシ基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよく、該複素環基が硫黄原子を含む場合は酸化されてスルホキシド又はスルホンとなってもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基で置換されたC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、
は、C〜Cアルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルオキシC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルケニル基;又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキニル基を表し、
Y及びZは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Aは、次の式A−1から式A−5までのいずれかを表し、
は、ヒドロキシル基;O(Mはアルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオンを表す。);アミノ基;ハロゲン原子;シアノ基;イソチオシアネート基;イソシアネート基;ヒドロキシカルボニルオキシ基;C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニルオキシ基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;シアノメチレンオキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜Cアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cアルケニルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルケニルカルボニルオキシ基;C〜Cアルキニルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルキニルカルボニルオキシ基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルコキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキルオキシ基;C〜C10アルキルスルホニルオキシ基;C〜Cハロアルキルスルホニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニルオキシ基;C〜C10アルキルチオ基;C〜C10アルキルスルフィニル基;C〜C10アルキルスルホニル基;C〜Cハロアルキルチオ基;C〜Cハロアルキルスルフィニル基;C〜Cハロアルキルスルホニル基;C〜Cアルケニルチオ基;C〜Cアルケニルスルフィニル基;C〜Cアルケニルスルホニル基;C〜Cアルキニルチオ基;C〜Cアルキニルスルフィニル基;C〜Cアルキニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基;C〜C10アルキルアミノ基;ジ(C〜C10アルキル)アミノ基;C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルコキシ基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、
は、次の一般式
で表される基を表し、
は、次の一般式
で表される基を表し、
は、次の一般式
で表される基を表し、
nは0、1、2を表し、
、R、R、R、R35及びR36はそれぞれ独立して、水素原子、又はC〜Cアルキル基を表し、ここで、RとRはC〜Cアルキレン鎖又はC〜Cアルケニレン鎖で結合して環を形成してもよく、また、RとR35はC〜Cアルキレン鎖で結合して環を形成してもよく、
、R33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、又は、C〜Cアルコキシ基を表し、
14、R15、R16及びR17はそれぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基を表し、
18は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、シアノメチル基、又は、ベンジル基を表し、
20は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、又は、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基を表し、
21は、水素原子、C〜Cアルキル基、又はハロゲン原子を表し、
23は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜C10アルキルチオ基、C〜C10アルキルスルフィニル基、C〜C10アルキルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基を表し、
24は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、又は、C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基を表し、
25は、C〜Cアルコキシカルボニル基、シアノ基、又はニトロ基を表し、
31、R32はそれぞれ独立して、水素原子;C〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜Cアルキルカルボニル基;C〜C10アルキルチオカルボニル基;C〜Cアルコキシカルボニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルキルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、ここで、R31及びR32はこれらが一緒になってこれらが結合している窒素原子と共に5〜6員環を形成していてもよく、この際、この環中にR31及びR32が結合している窒素原子以外に硫黄原子及び/又は酸素原子が介在していてもよい。
ここに、「置換基群α」は:
ハロゲン原子;ヒドロキシル基;C〜Cアルキル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜Cハロシクロアルキル基;C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルコキシ基;C〜Cアルキルチオ基;C〜Cアルキルスルフィニル基;C〜Cアルキルスルホニル基;C〜Cハロアルキルチオ基;C〜Cハロアルキルスルフィニル基;C〜Cハロアルキルスルホニル基;アミノ基;C〜Cアルキルカルボニルアミノ基;モノ(C〜Cアルキル)アミノ基;ジ(C〜Cアルキル)アミノ基;ヒドロキシC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;シアノC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルコキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜CハロアルコキシC〜Cアルコキシ基;シアノC〜Cアルコキシ基;C〜Cアシル基;C〜CアルコキシイミノC〜Cアルキル基;カルボキシル基;C〜Cアルコキシカルボニル基;カルバモイル基;モノ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基;ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;フェニル基(該基のフェニル基は、1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基βにより置換されてもよい。);酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜5個のヘテロ原子を有する炭素数2〜10の複素環基(該基は、置換基群βから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より任意に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する炭素数2〜10の複素環オキシ基(該基は、置換基群βから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);及び隣接する2個の置換基が一緒になってC〜Cのアルキレン基を形成する基であって、当該アルキレン基の中の1個〜3個の炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、及びカルボニル基を形成する炭素原子からなる群から選ばれる原子と置換されていてもよいC〜Cのアルキレン基;からなる群から選ばれる基であり、
また、「置換基群β」は:
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、及びC〜Cハロアルコキシ基からなる群から選ばれる基である。]
で示されるピリミジン誘導体又はその塩。
(2)前記一般式[1]のAが、A−1である前記(1)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(3)前記A−1におけるAが[X]であり、Aが[X]であり、かつAが[X]である、前記(1)又は(2)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(4)前記[X]におけるR及びRが水素原子若しくはC〜Cアルキル基であり、[X]におけるR及びRが水素原子若しくはC〜Cアルキル基であり、かつ[X]におけるR35及びR36が水素原子若しくはC〜Cアルキル基であるか、又はRとR35が一緒になってC〜Cアルキレン鎖で結合して環を形成してもよい基である、前記(3)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(5)前記一般式[1]のAが、A−3である前記(1)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(6)前記A−3におけるR20がC〜Cアルキル基であり、かつR21が水素原子又はC〜Cアルキル基である前記(5)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(7)前記A−1におけるRが、ヒドロキシル基、又はO(Mはアルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオンを表す。)である前記(1)から(6)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(8)前記一般式[1]におけるYが、酸素原子である前記(1)から(7)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(9)前記一般式[1]におけるRが、C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cシクロアルケニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよく、該複素環基が硫黄原子を含む場合は酸化されてスルホキシド又はスルホンとなってもよい。);からなる群から選ばれる基である、前記(1)から(8)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(10)前記一般式[1]におけるRが、C〜Cアルキル基;C〜Cハロアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);からなる群から選ばれる基である前記(1)から(9)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(11)前記(1)から(10)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩、及び農業上許容し得る担体を含有してなる農薬組成物。
(12)農薬組成物が、さらに界面活性剤を含有してなる前記(11)に記載の農薬組成物。
(13)前記(1)から(10)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩を活性成分として含有することを特徴とする除草剤。
(14)農園芸用植物を栽培する畑地又は水田における雑草に対して除草効力を有する除草剤である前記(13)に記載の除草剤。
(15)農園芸用植物が、育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された農園芸用植物である前記(14)に記載の除草剤。
(16)前記(13)から(15)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩を含有してなる除草剤の有効量を散布して土壌における雑草を除草する方法。
(17)土壌が、農地である前記(16)に記載の方法。
(18)農地が、農園芸用植物を栽培する畑地又は水田である前記(16)に記載の方法。
(19)次の一般式[2]
[式中、Bはヒドロキシ基、又はC〜Cアルコキシ基を示し、R、R、Y、Zは前記一般式[1]と同じ意味を表す。]
で示されるピリミジン誘導体又はその塩。
(20)前記一般式[2]におけるYが、酸素原子である前記(19)に記載のトリアジン誘導体又はその塩。
(21)前記一般式[2]におけるRが、C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cシクロアルケニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよく、該複素環基が硫黄原子を含む場合は酸化されてスルホキシド又はスルホンとなってもよい。);からなる群から選ばれる基である、前記(19)又は(20)に記載のピリミジン誘導体又はその塩。
(22)前記一般式[2]におけるRが、C〜Cアルキル基;C〜Cハロアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);からなる群から選ばれる基である前記(19)から(21)のいずれかに記載のピリミジン誘導体又はその塩。
本発明は、雑草を効果的に防除できる新規な一般式[1]で表されるピリミジン誘導体又はその塩を提供する。本発明のピリミジン誘導体又はその塩は、特に畑地において問題となる種々の雑草、例えばオオイヌタデ、アオビユ、シロザ、ハコベ、カミツレ、イチビ、アメリカキンゴジカ、アメリカツノクサネム、ブタクサ、ヒナゲシ、アサガオ、オナモミ等の広葉雑草をはじめ、ハマスゲ、キハマスゲ、ヒメクグ、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ等の多年生及び1年生カヤツリグサ科雑草、ヒエ、メヒシバ、エノコログサ、スズメノカタビラ、ジョンソングラス、ノスズメノテッポウ、野生エンバク等のイネ科雑草の発芽前から生育期の広い範囲にわたって優れた除草効果を発揮する。また、水田に発生するタイヌビエ、タマガヤツリ、コナギ等の一年生雑草及びウリカワ、オモダカ、ミズガヤツリ、クログワイ、ホタルイ、ヘラオモダカ等の多年生雑草を防除することもできる。 また、本発明は有用作物及び有用植物に対する安全性も高く、中でもイネ、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ソルガム、ダイズ、ワタ、テンサイ、ナタネ等に対して高い安全性を示す。
したがって、本発明は除草剤として極めて優れた効果を有する農薬組成物を提供する。
ここで、本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
〜C等の表記は、これに続く置換基の炭素数を意味しており、例えばこの場合では炭素数が1〜6個であることを示している。
〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペンチル、n−へキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル等の基を挙げることができる。
〜C12アルキル基とは、特に限定しない限り、炭素数が1〜12の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えば上記C〜Cアルキル基の例示に加え、ヘプチル、1−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、1,1,3−トリメチルブチル、1,2,2−トリメチルブチル、1,3,3−トリメチルブチル、2,2,3−トリメチルブチル、2,3,3−トリメチルブチル、1−プロピルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピル、オクチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、6−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、5,5−ジメチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、1−エチル−1−メチルペンチル、ノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、7−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、1,1−ジメチルヘプチル、6,6−ジメチルヘプチル、デシル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、6−メチルノニル、1−エチルオクチル、1−プロピルヘプチル、n−ノニル、n−デシル等の基を挙げることができる。
〜Cシクロアルキル基とは、特に限定しない限り、炭素数が3〜6のシクロアルキル基を示し、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
〜Cシクロアルケニル基とは、特に限定しない限り、炭素数が3〜6のシクロアルケニル基を示し、例えば、シクロペンテニル又はシクロヘキセニル等の基を挙げることができる。
〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である炭素数が3〜6のシクロアルキルにより置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばシクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエチル、2−シクロプロピルエチル、1−シクロプロピルプロピル、2−シクロプロピルプロピル、3−シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル等の基を挙げることができる。
〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基とは、シクロアルキル部分及びアルキル部分が上記の意味である炭素数が3〜6のシクロアルキルにより置換された炭素数が1〜6の(アルキル)−O−基(アルコキシ基)を示し、例えばシクロプロピルメトキシ、1−シクロプロピルエトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、1−シクロプロピルプロポキシ、2−シクロプロピルプロポキシ、3−シクロプロピルプロポキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ又はシクロヘキシルメトキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロシクロアルキル基とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分及びハロゲン原子が上記の意味であるハロゲン原子1〜5個、好ましくは1〜3により置換された炭素数が3〜6のシクロアルキル基を示し、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2,2−ジクロロシクロプロピル等の基を挙げることができる。
〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分、アルキル部分及びハロゲン原子が上記の意味であるハロゲン原子1〜5個、好ましくは1〜3により置換された炭素数が3〜6のシクロアルキル基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、2,2−ジフルオロシクロプロピルメチル、2,2−ジクロロシクロプロピルメチル等の基を挙げることができる。
アミノC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が前記の意味を有する、アミノ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−アミノエチル、3−アミノプロピル等の基を挙げることができる。
ニトロC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味であるニトロ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、ニトロメチル、2−ニトロエチル等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキル基とは、ハロゲン原子によって置換された、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、クロロジフルオロメチル、ブロモジフルオロメチル、2−フルオロエチル、1−クロロエチル、2−クロロエチル、1−ブロモエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジフルオロエチル、1,2−ジクロロエチル、2,2−ジクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2−ブロモ−2−クロロエチル、2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエチル、1−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、2−ブロモ−1−メチルエチル、3−ヨードプロピル、2,3−ジクロロプロピル、2,3−ジブロモプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、3,3,3−トリクロロプロピル、3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロピル、3,3−ジクロロ−3−フルオロプロピル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル、ヘプタフルオロプロピル、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル、2,3−ジクロロ−1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロピル、2−クロロブチル、3−クロロブチル、4−クロロブチル、2−クロロ−1,1−ジメチルエチル、4−ブロモブチル、3−ブロモ−2−メチルプロピル、2−ブロモ−1,1−ジメチルエチル、2,2−ジクロロ−1,1−ジメチルエチル、2−クロロ−1−クロロメチル−2−メチルエチル、4,4,4−トリフルオロブチル、3,3,3−トリフルオロ−1−メチルプロピル、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル、2,3,4−トリクロロブチル、2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチルエチル、4−クロロ−4,4−ジフルオロブチル、4,4−ジクロロ−4−フルオロブチル、4−ブロモ−4,4−ジフルオロブチル、2,4−ジブロモ−4,4−ジフルオロブチル、3,4−ジクロロ−3,4,4−トリフルオロブチル、3,3−ジクロロ−4,4,4−トリフルオロブチル、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブチル、4−ブロモ−3−クロロ−3,4,4−トリフルオロブチル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリフルオロメチルエチル、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピル、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピル、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル、ノナフルオロブチル、4−クロロ−1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル、5−フルオロペンチル、5−クロロペンチル、5,5−ジフルオロペンチル、5,5−ジクロロペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、6,6,6−トリフルオロヘキシル又は5,5,5,6,6,6−ペンタフルオロヘキシル等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニル基とは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えばビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、1−エチル−2−プロペニル、2−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−ペンテニル、1−メチル−2−ブテニル、4−ペンテニル、1−メチル−3−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,3−ペンタジエニル、1−ビニル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、1−プロピル−2−プロペニル、2−へキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−4−ペンテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−(イソブチル)ビニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル、1−(イソプロピル)−2−プロペニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1,5−ヘキサジエニル、1−ビニル−3−ブテニル又は2,4−ヘキサジエニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニル基とは、特に限定しない限り、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、1−エチル−2−プロピニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、1−ヘキシニル、1−(n−プロピル)−2−プロピニル、2−ヘキシニル、1−エチル−2−ブチニル、3−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、5−ヘキシニル、1−エチル−3−ブチニル、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル、1−(イソプロピル)−2−プロピニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル又は2,2−ジメチル−3−ブチニル等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルケニル基とは、特に限定しない限り、同一又は異なって、ハロゲン原子1〜11で置換されている炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基を示し、例えば2−クロロビニル、2−ブロモビニル、2−ヨードビニル、3−クロロ−2−プロペニル、3−ブロモ−2−プロペニル、1−クロロメチルビニル、2−ブロモ−1−メチルビニル、1−トリフルオロメチルビニル、3,3,3−トリクロロ−1−プロペニル、3−ブロモ−3,3−ジフルオロ−1−プロペニル、2,3,3,3−テトラクロロ−1−プロペニル、1−トリフルオロメチル−2,2−ジフルオロビニル、2−クロロ−2−プロペニル、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、2,3,3−トリクロロ−2−プロペニル、4−ブロモ−3−クロロ−3,4,4−トリフルオロ−1−ブテニル、1−ブロモメチル−2−プロペニル、3−クロロ−2−ブテニル、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル、4−ブロモ−4,4−ジフルオロ−2−ブテニル、3−ブロモ−3−ブテニル、3,4,4−トリフルオロ−3−ブテニル、3,4,4−トリブロモ−3−ブテニル、3−ブロモ−2−メチル−2−プロペニル、3,3−ジフルオロ−2−メチル−2−プロペニル、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロペニル、3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル、3,3,3−トリフルオロ−1−メチル−1−プロペニル、3,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタジエニル、3,4−ジブロモ−1−ペンテニル、4,4−ジフルオロ−3−メチル−3−ブテニル、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−1−ペンテニル、5,5−ジフルオロ−4−ペンテニル、4,5,5−トリフルオロ−4−ペンテニル、3,4,4,4−テトラフルオロ−3−トリフルオロメチル−1−ブテニル、4,4,4−トリフルオロメチル−3−メチル−2−ブテニル、3,5,5−トリフルオロ−2,4−ペンタジエニル、4,4,5,5,6,6,6−ヘプタフルオロ−2−ヘキセニル、3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−3−トリフルオロメチル−1−ペンテニル、4,5,5,5−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチル−2−ペンテニル又は5−ブロモ−4,5,5−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル−2−ペンテニル等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキニル基とは、特に限定しない限り、同一又は異なって、ハロゲン原子1〜9で置換されている炭素数が2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキニル基を示し、例えば、3−クロロ−2−プロピニル、3−ブロモ−2−プロピニル、3−ヨード−2−プロピニル、3−クロロ−1−プロピニル、5−クロロ−4−ペンチニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルコキシ基とは、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6の(アルキル)−O−基を示し、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ又はヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルコキシ基とは、ハロアルキル部分が前記の意味を有する、同一又は相異なるハロゲン原子1〜13で置換されている炭素数が1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル−O−基を示し、例えばクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又は2,2,2−トリフルオロエトキシ等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びアルコキシ部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルコキシにより置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、イソプロポキシメチル、ペンチルオキシメチル、2−メトキシエチル又は2−ブトキシエチル等の基をあげることができる。
ヒドロキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味であるヒドロキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びアルコキシ部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルコキシにより置換された炭素数が1〜6のアルコキシにより置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−(2−メトキシエトキシ)エチル又は2−(2−エトキシエトキシ)エチル等の基を挙げることができる。
フェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分及びアルコキシ部分が上記の意味である、フェニルにより置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばベンジルオキシメチル又はベンジルオキシエチル等の基を挙げることができる。
〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基とは、ハロアルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のハロアルコキシにより置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばクロロメトキシメチル、ジフルオロメトキシメチル、クロロジフルオロメトキシメチル、トリフルオロメトキシメチル又は2,2,2−トリフルオロエトキシメチル等の基を挙げることができる。
〜CハロアルコキシC〜Cアルコキシ基とは、特に限定しない限り、ハロアルコキシ部分及びアルコキシ部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のハロアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基を示し、例えばクロロメトキシメトキシ、ジフルオロメトキシメトキシ、クロロジフルオロメトキシメトキシ、トリフルオロメトキシメトキシ又は2,2,2−トリフルオロエトキシメトキシ等の基を挙げることができる。
〜Cシクロアルキルオキシ基とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である炭素数が3〜6の(シクロアルキル)−O−基を示し、例えばシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ又はシクロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
〜CシクロアルキルオキシC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びシクロアルキル部分が上記の意味である炭素数が3〜6の(シクロアルキル)−O−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばシクロプロピルオキシメチル、シクロブチルオキシメチル、シクロペンチルオキシメチル又はシクロヘキシルオキシメチル等の基を挙げることができる。
〜CシクロアルキルC〜CアルキルオキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分、アルコキシ部分及びシクロアルキル部分が上記の意味である、炭素数が3〜6のシクロアルキル基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばシクロプロピルメチルオキシメチル、シクロブチルメチルオキシメチル、シクロペンチルメチルオキシメチル又はシクロヘキシルメチルオキシメチル等の基を挙げることができる。
(R3132N−C=O)C〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(R3132N−OC−)基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、N、N−ジメチルアミノカルボニルメチル、2−(N、N−ジメチルアミノカルボニル)エチル、N−メチル−N−エチルアミノカルボニルメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−メトキシ−2−オキソエチル、2−エトキシ−2−オキソエチル、2−tert−ブトキシー2−オキソエチル等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルコキシ基とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルコキシカルボニル基で置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基を示し、例えば2−メトキシ−2−オキソエトキシ基、2−エトキシ−2−オキソエトキシ基、2−tert−ブトキシー2−オキソエトキシ基等の基を挙げることができる。
〜Cアルキルカルボニル基とは、アルキル部分が上記の意味である(炭素数が1〜6のアルキル)−C(=O)−基を示し、例えばアセチル又はプロピオニル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルカルボニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキルカルボニル部分、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルキルカルボニル基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−オキソプロピル、3−オキソブチル、2−オキソブチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルカルボニルオキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6の(アルキル)−C(=O)O−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばアセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、イソプロピオニルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキリデンアミノオキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキリデン部分及びアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキリデン)=N−O−により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメチレンアミノオキシメチル、2−(エチリデンアミノオキシ)エチル、2−(イソプロピリデンアミノオキシ)エチル等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニルオキシ基とは、特に限定しない限り、アルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルケニル)−O−基を示し、例えば2−プロペニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニルオキシ基とは、特に限定しない限り、アルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルキニル)−O−基を示し、例えば2−プロピニルオキシ等の基を挙げることができる。
フェニルオキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である、(フェニル)−O−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばフェノキシメチル、2−フェノキシエチル、3−フェノキシプロピル等の基を挙げることができる。
フェニルチオC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である、(フェニル)−S−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばフェニルチオメチル、2−フェニルチオエチル、3−フェニルチオプロピル等の基を挙げることができる。
フェニルスルフィニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である、(フェニル)−SO−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばフェニルスルフィニルメチル、2−フェニルスルフィニルエチル、3−フェニルスルフィニルプロピル等の基を挙げることができる。
フェニルスルホニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である、(フェニル)−SO−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−フェニルスルホニルエチル、3−フェニルスルホニルプロピル、4−フェニルスルホニルブチル等の基を挙げることができる。
〜Cアルコキシイミノ基とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルコキシ)−N=基を示し、例えばメトキシイミノ又はエトキシイミノ等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシイミノC〜Cアルキル基とは、アルコキシイミノ部分及びアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6のアルコキシイミノ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメトキシイミノメチル又はエトキシイミノメチル等の基を挙げることができる。
フェノキシイミノ基とは、特に限定しない限り、(置換)(フェノキシ)−N=基を示し、例えばフェノキシイミノ等の基を挙げることができる。
フェノキシイミノC〜Cアルキル基とは、フェノキシイミノ部分及びアルキル部分が上記の意味であるフェノキシイミノ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばフェノキシイミノメチル等の基を挙げることができる。
ジ(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル基とは、炭素数が1〜6のアルコキシ基でジ置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2,2−ジメトキシエチル、3,3−ジメトキシプロピル、2,2−ジエトキシエチル基、3,3−ジエトキシプロピル等の基を挙げることができる。
ホルミルC〜Cアルキル基とは、アルキル部分が上記の意味である、ホルミル基で置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−ホルミルエチル、3−ホルミルプロピル等の基を挙げることができる。
〜Cアルキルチオ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−S−基を示し、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルチオ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)−S−基を示し、例えば上記のC〜Cアルキルチオ基に加え、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ、n−ノニルチオ、n−デシルチオ等の基を挙げることができる。
〜Cアルキルスルフィニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−SO−基を示し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル又はイソプロピルスルフィニル等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルスルフィニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)−S−基を示し、例えば上記のC〜Cアルキルスルフィニル基に加え、n−ヘプチルスルフィニル、n−オクチルスルフィニル、n−ノニルスルフィニル、n−デシルスルフィニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルキルスルホニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−SO−基を示し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル又はイソプロピルスルホニル等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルスルホニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)−SO−基を示し、例えば上記のC〜Cアルキルスルホニル基に加え、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル、n−ノニルスルホニル、n−デシルスルホニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニルチオ基とは、アルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルケニル)−S−基を示し、例えばアリルチオ等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニルスルフィニル基とは、アルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルケニル)−SO−基を示し、例えばアリルスルフィニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニルスルホニル基とは、アルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルケニル)−SO−基を示し、例えばアリルスルホニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニルチオ基とは、アルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルキニル)−S−基を示し、例えば2−プロピニルチオ等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニルスルフィニル基とは、アルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルキニル)−SO−基を示し、例えば2−プロピニルスルフィニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニルスルホニル基とは、アルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルキニル)−SO−基を示し、例えば2−プロピニルスルホニル等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルスルホニルオキシ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)SO−O−基を示し、例えばメチルスルホニルオキシ又はエチルスルホニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜CアルキルチオC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びアルキルチオ部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルキルチオ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメチルチオメチル又はエチルチオメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びアルキルスルフィニル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルキルスルフィニル基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメチルスルフィニルメチル又はエチルスルフィニルメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及びアルキルスルホニル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルキルスルホニル基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばメチルスルホニルメチル又はエチルスルホニルメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルコキシC〜Cアルコキシ基とは、アルコキシ部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルコキシにより置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基を示し、例えば、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ等の基を挙げることができる。
〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分及びハロアルキル部分が上記の意味である、炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−S−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば、ジフルオロメチルチオメチル、トリフルオロメチルチオメチル等の基を挙げることができる。
〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分及びハロアルキル部分が上記の意味である、炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−SO−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばジフルオロメチルスルフィニルメチル、トリフルオロメチルスルフィニルメチル等の基を挙げることができる。
〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキル部分及びハロアルキル部分が上記の意味である、炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−SO−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば、ジフルオロメチルスルホニルメチル、トリフルオロメチルスルホニルメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルチオC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキルチオ部分、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルキルチオ基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−メチルチオエトキシメチル、2−エチルチオエトキシメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルスルフィニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキルスルフィニル部分、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルキルスルフィニル基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−メチルスルフィニルエトキシメチル、2−エチルスルフィニルエトキシメチル等の基を挙げることができる。
〜CアルキルスルホニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルキルスルホニル部分、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する、炭素数が1〜6のアルキルスルホニル基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−メチルスルホニルエトキシメチル、2−エチルスルホニルエトキシメチル等の基を挙げることができる。
〜Cアシル基とは、C〜Cカルボン酸から誘導されるアシル基を示し、例えば、アセチル基、プロピオニル基などが挙げられる。
〜Cアルキルカルボニルオキシ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−C(=O)−O−基を示し、例えばアセトキシ又はプロピオニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルカルボニルオキシ基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−C(=O)−O−基を示し、例えばクロロメチルカルボニルオキシ、ジフルオロメチルカルボニルオキシ、クロロジフルオロメチルカルボニルオキシ、トリフルオロメチルカルボニルオキシ又は2,2,2−トリフルオロエチルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cアルケニルカルボニルオキシ基とは、アルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルケニル)−C(=O)−O−基を示し、例えば、1−プロペニルカルボニルオキシ、2−プロペニルカルボニルオキシ、1−ブテニルカルボニルオキシ、1−メチル−1−プロペニルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルケニルカルボニルオキシ基とは、ハロアルケニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(ハロアルケニル)−C(=O)−O−基を示し、例えば、3−クロロ−2−プロペニルカルボニルオキシ、3−ブロモ−2−プロペニルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cアルキニルカルボニルオキシ基とは、アルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(アルキニル)−C(=O)−O−基を示し、例えば、1−プロピニルカルボニルオキシ、2−プロピニルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキニルカルボニルオキシ基とは、ハロアルキニル部分が上記の意味である炭素数が2〜6の(ハロアルキニル)−C(=O)−O−基を示し、例えば、3−クロロ−1−プロピニルカルボニルオキシ、3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニルカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cアルキリデンアミノ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜5のアルキル−CH=N−基を示し、例えば、エチリデンアミノ基又はプロピリデンアミノ基等の基を挙げることができる。
ジ(C〜C10アルキル)アミノC〜Cアルキリデンアミノ基とはアルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜10のアルキル基でジ置換されたアミノ基により置換された炭素数が1〜6のアルキリデン基で置換されたアミノ基を示し、例えば、ジメチルアミノメチリデンアミノ基又はジエチルアミノメチリデンアミノ基等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルアミノ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)−NH−基を示し、例えばメチルアミノ又はエチルアミノ等の基を挙げることができる。
ジ(C〜C10アルキル)アミノ基とは、アルキル部分が上記の意味である(アルキル)N−基を示し、例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジプロピルアミノ又はジブチルアミノ等の基を挙げることができる。
モノ(C〜Cアルキル)アミノ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−NH−基を示し、例えばメチルアミノ、エチルアミノ等の基を挙げることができる。
ジ(C〜Cアルキル)アミノ基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)N−基を示し、例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ等の基を挙げることができる。
〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基とは、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のアルキルアミノ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばN−メチルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
ジ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基とは、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6の(アルキル)N−基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えばN、N−ジメチルアミノメチル、2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル等の基を挙げることができる。
〜Cアルコキシカルボニルアミノ基とは、アルコキシ部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルコキシ)−C(=O)−基で置換されたアミノ基を示し、例えばメトキシカルボニルアミノ又はエトキシカルボニルアミノ等の基を挙あげることができる。
〜Cアルキルカルボニルアミノ基とは、特に限定しない限り、アルキルカルボニル部分が上記の意味である炭素数が1〜6のアルキルカルボニル基により置換されたアミノ基を示し、アセトアミド、プロピオンアミド等の基を挙げることができる。
〜Cアルコキシカルボニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−O−C(=O)−基を示し、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル又はイソプロポキシカルボニル等の基を挙げることができる。
〜C10アルキルチオカルボニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜10の(アルキル)−S−C(=O)−基を示し、例えばメチルチオカルボニル又はエチルチオカルボニル等の基を挙げることができる。
〜Cアルコキシカルボニルオキシ基とは、アルコキシカルボニル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルコキシ)−C(=O)−基で置換されたオキシ基を示し、例えばメトキシカルボニルオキシ又はエトキシカルボニルオキシ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルカルボニル基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−C(=O)−基、を示し、例えばクロルアセチル、トリフルオロアセチル、ペンタフルオロプロピオニル、ジフルオロメチルチオ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルチオ基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−S−基を示し、例えば、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルスルフィニル基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−SO−基を示し、例えばトリフルオロメチルスルフィニル又はジフルオロメチルスルフィニル等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルスルホニル基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)−SO−基を示し、例えばクロルメチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル又はトリフルオロメチルスルホニル等の基を挙げることができる。
〜Cハロアルキルスルホニルオキシ基とは、ハロアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(ハロアルキル)SO−O−基を示し、例えばクロルメチルスルホニルオキシ又はトリフルオロメチルスルホニルオキシ等の基を挙げることができる。
モノ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基とは、アルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)−NH−C(=O)−基を示し、例えばメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基とはアルキル部分が上記の意味である炭素数が1〜6の(アルキル)N−C(=O)−基を示し、例えばジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、メチルエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、ジブチルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
シアノC〜Cアルキル基とは、アルキル部分が前記の意味を有する炭素数が1〜6のシアノアルキル基を示し、シアノメチル、シアノエチル等の基を挙げることができる。
シアノC〜Cアルコキシ基とは、アルコキシ部分が前記の意味を有する、シアノ基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基を示し、例えば2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ等の基を挙げることができる。
シアノC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、特に限定しない限り、アルコキシ部分及びアルキル部分が前記の意味を有する、シアノ基により置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基により置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば2−シアノエトキシメチル、3−シアノプロポキシメチル等の基を挙げることができる。
フェニルC〜Cアルキル基とは、アルキル部分が前記の意味を有するフェニル基で置換された炭素数が2〜6のアルキル基を示し、例えばベンジル、2−フェネチル、3−フェニルプロピル等の基を挙げることができる。
フェニルC〜Cアルケニル基とは、アルケニル部分が前記の意味を有するフェニル基で置換された炭素数が2〜6のアルケニル基を示し、例えばスチリル、シンナミル等の基を挙げることができる。
フェニルC〜Cアルキニル基とは、アルキニル部分が前記の意味を有するフェニル基で置換された炭素数が2〜6のアルキニル基を示し、例えば(2−フェニル)エチニル、2−(3−フェニル)エチニル等の基を挙げることができる。
フェニルカルボニルオキシ基とは、(フェニル)−C(=O)−O−基を示し、例えばフェニルカルボニルオキシ基等を挙げることができる。
フェニルカルボニルC〜Cアルキルオキシ基とは、(フェニル)−C(=O)基により置換された炭素数が1〜6のアルキルオキシ基を示し、例えばフェニルカルボニルメトキシ等の基を挙げることができる。
フェニルチオ基とは、フェニル−S−基を示す。
フェニルスルフィニル基とは、フェニル−SO−基を示す。
フェニルスルホニル基とは、フェニル−SO−基を示す。
フェニルスルホニルオキシ基とは、フェニル−SO−O−基を示す。
ベンジルチオ基とは、ベンジル−S−基を示す。
ベンジルスルフィニル基とは、ベンジル−SO−基を示す。
ベンジルスルホニル基とは、ベンジル−SO−基を示す。
ベンジルスルホニルオキシ基とは、ベンジル−SO−O−基を示す。
〜Cのアルキレン基を形成する基であって、当該アルキレン基の中の1個〜3個の炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、及びカルボニル基を形成する炭素原子からなる群から選ばれる原子と置換されていてもよいC〜Cのアルキレン基とは、炭素数3〜6の直鎖状又は分岐状の2価のアルキレン基であって、当該アルキレン基の中の1個〜3個の炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、及びカルボニル基を形成する炭素原子からなる群から選ばれる原子又は原子群と置換されていてもよいC3〜C6のアルキレン基を示し、例えば、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基などが挙げられる。好ましいアルキレン基としては、C1〜C3のアルキレンジオキシ基が挙げられる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基とは、例えばフラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイミダゾール、イソオキサゾール、イソオキサゾリン、オキサゾール、オキサゾリン、イソチアゾール、イソチアゾリン、チアゾール、テトラヒドロフラン又はチアゾリン等をあげることができる。好ましい複素環基としては、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、チオフェン、ピラゾール、イソオキサゾール、モルホリン、チオモルホリン(チオモルホリンの硫黄原子には1個又は2個の酸素原子が結合していてもよい)、ピペリジン、ピリダジン、ピペラジン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。より好ましい複素環基としては、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、チオフェン、ピラゾール、イソオキサゾール、モルホリン、チオモルホリン(チオモルホリンに硫黄原子には1個又は2個の酸素原子が結合していてもよい)、ピペリジンなどが挙げられる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より任意に選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基とは、特に限定しない限り酸素原子に前記の意味を有する複素環が置換した基を示し、例えば、(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシ、(4,5−ジヒドロイソキサゾール−5−イル)オキシ、(イソキサゾール−5−イル)オキシ、(チオフェン−2−イル)オキシ等の基を挙げることができる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及び複素環部分が前記の意味を有する複素環で置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば、(2−フラン)メチル、(3−フラン)メチル、(2−チオフェン)メチル又は(3−チオフェン)メチル等の基を挙げることができる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基で置換されたC〜Cアルキル基とは、アルキル部分及び複素環部分が前記の意味を有する複素環オキシ基で置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば、(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシメチル、(4,5−ジヒドロイソキサゾール−5−イル)オキシメチル、(イソキサゾール−5−イル)オキシメチル又は(チオフェン−2−イル)オキシメチル等の基を挙げることができる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基で置換されたC〜CアルコキシC〜Cアルキル基とは、アルキル部分、アルコキシ部分及び複素環部分が前記の意味を有する複素環オキシ基で置換された炭素数が1〜6のアルコキシ基で置換された炭素数が1〜6のアルキル基を示し、例えば(テトラヒドロフラン−2−イル)オキシメトキシメチル、(4,5−ジヒドロイソキサゾール−5−イル)オキシエトキシメチル、(イソキサゾール−5−イル)オキシメトキシメチル又は(チオフェン−2−イル)オキシエトキシメチル等の基を挙げることができる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上
のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜CアルコキシC
アルキル基とは、アルキル部分、アルコキシ部分及び複素環部分が前記の意味を有す
る複素環で置換された炭素数が1〜6のアルコキシで置換された炭素数が1〜6のアルキ
ル基を示し、例えば、テトラヒドフルフリルオキシエチル又はテトラヒドロフルフリルオ
キシメチル等の基を挙げることができる。
同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上
のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルコキシ基とは、複素環部分及びアルコキシ部分が前記の意味を有する複素環により置換された炭素数1〜6のアルコキシ基を示し、例えば、6−メチル−2−ピリジンメトキシ基又はテトラヒドロフルフリルオキシ基等を挙げることができる。
アルカリ金属とは、ナトリウム、カリウム等をあげることができる。
次に、一般式[1]で示される本発明化合物の具体例を表1〜表43に記載する。しかしながら、本発明化合物はこれらの化合物に限定されるものではない。
本明細書における表中の次の表記は下記の通りそれぞれ該当する基を表す。
例えばMeとはメチル基を示し、Etとはエチル基を示し、Pr−nとはn−プロピル基を示し、Pr−iとはイソプロピル基を示し、Pr−cとはシクロプロピル基を示し、Bu−nとはn−ブチル基を示し、Bu−sとはセカンダリーブチル基を示し、Bu−iとはイソブチル基を示し、Bu−tとはターシャリーブチル基を示し、Bu−cとはシクロブチル基を示し、Pen−nとはn−ペンチル基を示し、Pen−cとはシクロペンチル基を示し、Hex−nとはn−ヘキシル基を示し、Hex−cとはシクロヘキシル基を示し、Acとはアセチル基を示し、Phとはフェニル基を示し、Bnとはベンジル基を示し、Tsとはp−トルエンスルホニル基を示し、pyridylとはピリジル基を示し、pyrimidinylとはピリミジニル基を示す。また、例えばPh(2−OMe)とは2−メトキシフェニル基を示し、CHPh(2−OMe)とは2−メトキシベンジル基を示し、Ph(3,4−Cl)とは3,4−ジクロルフェニル基を示す。











本発明の一般式[1]で表されるピリミジン誘導体又はその塩における好ましい例としては、次のものが挙げられる。
一般式[1]のAとしては、A−1又はA−3が好ましい。
前記A−1におけるAとしては[X]が好ましく、Aとしては[X]が好ましく、Aとしては[X]が好ましい。
前記[X]におけるR及びRとしては水素原子又はC〜Cアルキル基が好ましく、[X]におけるR及びRとしては水素原子又はC〜Cアルキル基が好ましく、[X]におけるR35及びR36としては水素原子又はC〜Cアルキル基が好ましい。また、[X]のRと[X]のR35が一緒になってC〜Cアルキレン鎖、好ましくはエチレン鎖で結合して環を形成する場合も本発明の好ましい例である。
また、前記A−3におけるR20としてはC〜Cアルキル基が好ましく、R21としては水素原子又はC〜Cアルキル基が好ましい。
前記A−1及びA−3におけるRとしては、ヒドロキシル基、又はO(Mはアルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオンを表す。)、又はC1〜C10アルキルスルホニルオキシ基である場合が好ましい。
一般式[1]におけるYとしては、酸素原子が好ましい。
一般式[1]におけるRとしては、C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cシクロアルケニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよく、該複素環基が硫黄原子を含む場合は酸化されてスルホキシド又はスルホンとなってもよい。);からなる群から選ばれる基が好ましい。
一般式[1]におけるRとしては、C〜Cアルキル基;C〜Cハロアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;及び同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);からなる群から選ばれる基が好ましい。
本発明の化合物である一般式[1]ので示されるピリミジン誘導体又はその塩は種々の方法で製造することができる。その代表的な製造方法を以下に例示するが、これらの方法に限定されるものではない。
<製造方法1>
本発明の化合物の1種である次の一般式[1a]で表される化合物は下記に例示する反応式からなる方法により製造することができる。
(式中、R、R、A、A、A、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Qは、ハロゲン原子、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、ハロアルキルカルボニルオキシ基、ハロアルコキシカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ピリジル基又はイミダゾリル基等の脱離基を表す。)
(工程1)
一般式[3]の化合物と一般式[4a]の化合物とを、溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより、一般式[5a]及び/又は[5b]のエノールエステル化合物を製造することができる。
ここで使用する一般式[4a]の使用量は、一般式[3]1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本工程で使用できる塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)等の有機アミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等の金属酢酸塩類に代表される金属カルボン酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムターシャリーブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等の金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物等があげられる。塩基の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本工程で使用できる溶媒としては、本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン等のイミダゾリノン類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等を使用することができ、さらにこれらの混合溶媒も使用することができる。溶媒の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。また、四級アンモニウム塩等の相間移動触媒を用いて、二層系で反応させることもできる。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
反応の目的物である一般式[5a]及び/又は[5b]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
(工程2)
一般式[5a]及び/又は[5b]の化合物は、一般式[3]と一般式[4b]の化合物とを、塩基の存在下又は非存在下、溶媒中、脱水縮合剤を反応させることによっても製造することができる。
本工程で使用する一般式[4b]の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
脱水縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(EDC又はWSC)、N,N−カルボニルジイミダゾール、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド又はヨウ化−2−クロロ−1−ピリジニウム等を用いることができる。
本工程で使用できる塩基及び溶媒としては、工程1で説明した同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。溶媒の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。 反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
反応の目的物である一般式[5a]及び/又は[5b]の化合物は、前記した工程1と同様な方法により、単離し、精製することができる。
(工程3)
一般式[1a]の化合物は、前記工程1又は2で製造された一般式[5a]及び/又は[5b]の化合物とシアノ化合物とを溶媒中又は無溶媒で塩基の存在下反応させることによって製造することができる。
本工程で使用できる塩基としては、工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[5a]及び[5b]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本工程で使用できるシアノ化合物としては、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、アセトンシアンヒドリン、シアン化水素又はシアン化水素を保持したポリマー等をあげることができる。シアノ化合物の使用量は、一般式[5a]及び[5b]の化合物1モルに対して0.01〜1.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.05〜0.2モルである。
また、本工程では、少量の15−クラウン−5, 18−クラウン−6, ジベンゾ−18−クラウン−6等の相間移動触媒を触媒として用いてもよい。
本反応で使用できる溶媒としては、工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[5a]及び[5b]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
尚、本工程において、工程1又は工程2で製造される一般式[5a]及び/又は[5b]を単離することなく用いても、一般式[1a]の化合物を製造することができる。
(工程4)
一般式[1a]の化合物は、一般式[3]の化合物と一般式[4c]の化合物とを、溶媒中又は無溶媒で塩基又はルイス酸存在下、反応させることによっても製造することができる。
本工程で使用する一般式[4c]の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本工程で使用できるルイス酸としては、塩化亜鉛、塩化アルミニウム等が使用できる。ルイス酸の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.01〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜1.2モルである。
本工程で使用できる塩基としては、工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本反応で使用できる溶媒としては、工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[3]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
工程3又は4により製造される一般式[1a]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
尚、本発明の一般式[1a]の化合物には、次に示される多数の互変異性体が存在するが、これらのすべてが本発明に含まれる。
<製造方法2>
一般式[1c]の化合物は、前記製造方法1で製造した一般式[1a]より以下の反応式によってなる方法により製造することが可能である。
(式中、R、R、A、A、A、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R4aはアミノ基、シアノ基、イソチオシアネート基、イソシアネート基、ヒドロキシカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、C〜Cアルキニルオキシ基、C〜Cシクロアルキルオキシ基、シアノメチレンオキシ基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cアルケニルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルケニルカルボニルオキシ基、C〜Cアルキニルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルキニルカルボニルオキシ基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルコキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキルオキシ基、C〜C10アルキルスルホニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニルオキシ基、C〜C10アルキルチオ基、C〜C10アルキルスルフィニル基、C〜C10アルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、C〜Cアルケニルチオ基、C〜Cアルケニルスルフィニル基、C〜Cアルケニルスルホニル基、C〜Cアルキニルチオ基、C〜Cアルキニルスルフィニル基、C〜Cアルキニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基、C〜C10アルキルアミノ基、ジ(C〜C10アルキル)アミノ基、C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルコキシ基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]、又は同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]を表し、
Xはハロゲン原子を表す。)
すなわち、一般式[1a]の化合物とハロゲン化剤とを溶媒中又は無溶媒で反応させることにより、一般式[1b]の化合物を製造し、さらに一般式[1b]の化合物と求核試薬とを溶媒中又は無溶媒で塩基の存在下、反応させることにより一般式[1c]を製造することができる。
一般式[1a]から一般式[1b]の工程で、使用できるハロゲン化剤としては、塩化チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、フェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド、メルドラム酸トリブロミド等があげられる。ハロゲン化剤の使用量は、一般式[1a]1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては、製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[1b]から一般式[1c]の工程で、使用できる求核試薬としては、例えば一般式R4a−Hで表わされる化合物であり、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;メチルメルカプタン、エチルメルカプタン等のメルカプタン類;アンモニア、メチルアミン、エチルアミン等のアミン類、p−クレゾール又はフェノール等のフェノール類、p−クロロチフェノール等のチオフェノール類、酢酸等のC〜Cアルキル酸類、安息香酸類等をあげることができる。求核試薬の使用量は、一般式[1b]1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる塩基及び溶媒としては、前記製造方法1の工程1で説明した同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[1b]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。溶媒の使用量は、一般式[1b]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この方法で製造される一般式[1c]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法3>
一般式[1c]の化合物は、以下の反応式からなる方法によっても製造することができる。
(式中、R、R、A、A、A、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R4bはヒドロキシカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニル基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノメチレン基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜C10アルキルチオカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルケニルカルボニル基、C〜Cハロアルケニルカルボニル基、C〜Cアルキニルカルボニル基、C〜Cハロアルキニルカルボニル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜C10アルキルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキル基、又は同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]を表す。)
すなわち、一般式[1a]の化合物と求電子試薬とを、溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより、一般式[1c]の化合物を製造することができる。
求電子試薬とは、例えば一般式R4b−L(Lは脱離基を示す)で表わされる化合物であり、ヨウ化メチル又は塩化プロピル等のC〜Cアルキルハロゲン化物;臭化ベンジル等のハロゲン化ベンジル;塩化アセチル又は塩化プロピオニル等のC〜Cアルキルカルボニルハロゲン化物;塩化ベンゾイル等のハロゲン化ベンゾイル;塩化メタクリル又は塩化クロトニル等のC〜Cアルケニルカルボニルハロゲン化物;塩化4−ペンチオノイル等のC〜Cアルキニルカルボニルハロゲン化物;塩化メタンスルホニル又は塩化エタンスルホニル等のC〜Cアルキルスルホン酸ハロゲン化物;塩化ベンゼンスルホニル又は塩化p−トルエンスルホニル等のベンゼンスルホン酸ハロゲン化物;ジメチル硫酸,ジエチル硫酸等のジC〜Cアルキル硫酸エステル等があげられる。求電子試薬の使用量は、一般式[1a]1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる塩基及び溶媒としては、前記製造方法1の工程1で説明した同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[1a]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。溶媒の使用量は、一般式[1a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。 反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1c]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法4>
一般式[1d]の化合物は、以下の反応式からなる方法によって製造することができる。
(式中、R、R、R14、R15、R16、R17、R18、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Qは、前記と同様に、ハロゲン原子、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、ハロアルキルカルボニルオキシ基、ハロアルコキシカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ピリジル基又はイミダゾリル基等の脱離基を表す。)
すなわち、一般式[6a]の化合物と一般式[4a]の化合物とを、溶媒中、ルイス塩基の存在下で反応させることにより、一般式[1d]の化合物を製造することができる。
一般式[4a]の化合物の使用量は、一般式[6a]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できるルイス塩基としては、メチルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ベンジルリチウム等の有機リチウム化合物;ヨウ化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム等のグリニャール試薬;リチウム、カリウム、ナトリウム等の金属化合物;グリニャール試薬又は有機金属化合物と1価の銅塩から調製した有機銅化合物;リチウムジイソプロピルアミド(LDA)等のアルカリ金属アミド;トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)等の有機アミン等があげられ、特に好ましくは、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)である。ルイス塩基の使用量は、一般式[5a]1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができ、特に好ましくはジエチルエーテル又はテトラヒドロフランである。溶媒の使用量は、一般式[6a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1d]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
尚、本発明の一般式[1d]の化合物には、次に示される多数の互変異性体が存在するが、これらのすべてが本発明に含まれる。
<製造方法5>
一般式[1e]の化合物は、以下の反応式からなる方法によって製造することができる。
(式中、R、R、R20、R21、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Qは、前記と同様に、ハロゲン原子、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、ハロアルキルカルボニルオキシ基、ハロアルコキシカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ピリジル基又はイミダゾリル基等の脱離基を表す。)
すなわち、一般式[6]の化合物と一般式[4a]の化合物とを、溶媒中塩基の存在下に反応させることにより一般式[5c]の化合物を製造し、さらに一般式[5c]とシアノ化合物とを塩基存在下で反応させることにより、一般式[1e]の化合物を製造することができる。
上記の反応において、一般式[6]から一般式[5c]の工程で、一般式[4a]の化合物の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる塩基及び溶媒としては、前記製造法1の工程1で説明した同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。溶媒の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
上記の反応において、一般式[5c]から一般式[1e]の工程で、使用できるシアノ化合物としては、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、アセトンシアンヒドリン、シアン化水素、シアン化水素を保持したポリマー等があげられる。シアノ化合物の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.01〜1.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.05〜0.2モルである。
使用できる塩基としては、前記製造方法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[6]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1e]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
尚、本発明の一般式[1e]の化合物には、多数の互変異性体が存在するが、これらのすべてが本発明に含まれる。
<製造方法6>
ピラゾール環の置換基を変換した一般式[1g]の化合物は、前記で合成した一般式[1e]の化合物を用いて以下の反応式からなる方法によって製造することができる。
(式中、R、R、R20、R21、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R22aはアミノ基、シアノ基、イソチオシアネート基、イソシアネート基、ヒドロキシカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニルオキシ基、C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルケニルオキシ基、C〜Cアルキニルオキシ基、C〜Cシクロアルキルオキシ基、シアノメチレンオキシ基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基、C〜Cアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルキルカルボニルオキシ基、C〜Cアルケニルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルケニルカルボニルオキシ基、C〜Cアルキニルカルボニルオキシ基、C〜Cハロアルキニルカルボニルオキシ基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルコキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキルオキシ基、C〜C10アルキルスルホニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニルオキシ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニルオキシ基、C〜C10アルキルチオ基、C〜C10アルキルスルフィニル基、C〜C10アルキルスルホニル基、C〜Cハロアルキルチオ基、C〜Cハロアルキルスルフィニル基、C〜Cハロアルキルスルホニル基、C〜Cアルケニルチオ基、C〜Cアルケニルスルフィニル基、C〜Cアルケニルスルホニル基、C〜Cアルキニルチオ基、C〜Cアルキニルスルフィニル基、C〜Cアルキニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基、C〜C10アルキルアミノ基、ジ(C〜C10アルキル)アミノ基、C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルコキシ基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]、又は同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。]を表し、
Xはハロゲン原子を表す。)
すなわち、一般式[1e]の化合物とハロゲン化剤とを溶媒中又は無溶媒で反応させて、一般式[1f]の化合物とし、さらに求核試薬と反応させることにより、一般式[1g]の化合物を製造することができる。
上記の反応において一般式[1e]から一般式[1f]の工程で、使用できるハロゲン化剤としては、塩化チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、フェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド又はメルドラム酸トリブロミド等があげられる。ハロゲン化剤の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[1f]から一般式[1g]の工程で、求核試薬とは例えば一般式R22a−Hで表わされる化合物であり、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン等のメルカプタン類;アンモニア、メチルアミン、エチルアミン等のアミン類、p−クレゾール又はフェノール等のフェノール類、p−クロロチフェノール等のチオフェノール類、酢酸等のC〜Cアルキル酸類、安息香酸類等があげられる。求核試薬の使用量は、一般式[1f]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1f]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1g]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法7>
一般式[1j]の化合物は、以下の反応式からなる方法によって製造することもできる。
(式中、R、R、R20、R21、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R22bはヒドロキシカルボニル基、C〜Cアルコキシカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニル基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、シアノメチレン基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜C10アルキルチオカルボニル基、C〜Cハロアルキルカルボニル基、C〜Cアルケニルカルボニル基、C〜Cハロアルケニルカルボニル基、C〜Cアルキニルカルボニル基、C〜Cハロアルキニルカルボニル基、C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基、C〜C10アルキルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキル基、又は同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基[該基は1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基群αから選ばれる置換基により置換されてもよい。])
すなわち、一般式[1e]の化合物と求電子試薬とを、溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより、一般式[1j]の化合物を製造することができる。
使用できる求電子試薬とは、例えば一般式R22b−L(Lは脱離基を示す)で表わされる化合物であり、ヨウ化メチル又は塩化プロピル等のC〜Cアルキルハロゲン化物;臭化ベンジル等のハロゲン化ベンジル;塩化アセチル又は塩化プロピオニル等のC〜Cアルキルカルボニルハロゲン化物;塩化ベンゾイル等のハロゲン化ベンゾイル;塩化メタクリル又は塩化クロトニル等のC〜Cアルケニルカルボニルハロゲン化物;塩化4−ペンチオノイル等のC〜Cアルキニルカルボニルハロゲン化物;塩化メタンスルホニル又は塩化エタンスルホニル等のC〜Cアルキルスルホン酸ハロゲン化物;塩化ベンゼンスルホニル又は塩化p−トルエンスルホニル等のベンゼンスルホン酸ハロゲン化物;ジメチル硫酸,ジエチル硫酸等のジC〜Cアルキル硫酸エステル等があげられる。求電子試薬の使用量は、一般式[1e]1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本反応で使用できる塩基、溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明したものと同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。溶媒の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1j]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
<製造方法8>
一般式[1h]の化合物は、以下の反応式からなる方法によって製造することができる。
(式中、R、R、R24、R25、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Qは、前記と同様に、ハロゲン原子、アルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、ハロアルキルカルボニルオキシ基、ハロアルコキシカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ピリジル基又はイミダゾリル基等の脱離基を表す。)
すなわち、一般式[7]の化合物と一般式[4a]の化合物とを溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより、一般式[5d]の化合物を製造し、その後、一般式[5d]の化合物とシアン化合物とを塩基の存在下反応させることにより、一般式[1h]の化合物を製造することができる。
一般式[7]から一般式[5d]の工程で、一般式[4a]の化合物の使用量は、一般式[7]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる塩基としては前記製造方法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[7]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
一般式[5d]から一般式[1h]の工程で、使用できるシアン化合物としては、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、アセトンシアンヒドリン、シアン化水素又はシアン化水素を保持したポリマー等があげられる。シアン化合物の使用量は、一般式[5d]の化合物1モルに対して0.01〜1.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.05〜0.2モルである。
使用できる塩基としては前記製造方法1の工程1で説明したものと同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[5d]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1e]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。

反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1h]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
尚、本発明の一般式[1h]の化合物には、多数の互変異性体が存在するが、これらのすべてが本発明に含まれる。
<製造方法9>
一般式[1i]の化合物は、以下の反応式からなる方法によって製造することができる。
(式中、R、R、R24、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R25はC〜Cアルコキシカルボニル基を表し、R26はアルコキシ基、ハロアルコキシ基、シクロアルコキシ基又はジメチルアミノ基を表し、R27はアルキル基又はベンジル基を表す。)
(工程1)
本工程においては、一般式[1h]の化合物と酸とを溶媒中又は無溶媒で反応させることにより一般式[8a]の化合物を製造することができる。
本工程で使用できる酸としてはp−トルエンスルホン酸等のスルホン酸類をあげることができる。酸の使用量は、一般式[1h]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
本工程で使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[1h]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(工程2)
一般式[8a]の化合物とN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタールあるいは無水酢酸中オルト蟻酸エステル化合物を反応させることで、一般式[8b]の化合物を得ることができる。N,N−ジメチルアミドジメチルアセタール及びオルト蟻酸エステルの使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して各々0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜3.0モルである。無水酢酸の使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜150℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(工程3)
一般式[8a]の化合物と二硫化炭素を溶媒中又は無溶媒で反応させ、単離することなく、ハロゲン化物例えばヨウ化メチル等のアルキルハロゲン化物又はベンジルブロミド等のベンジルハロゲン化物を加えることで、一般式[8c]の化合物を得ることができる。
二硫化炭素の使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルであり、ハロゲン化物の使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して各々0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは2.0〜2.4モルである。
本工程で使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(工程4、工程5)
前記工程2又は前記工程3で製造した一般式[8b]又は[8c]の化合物とヒドロキシルアミンとを溶媒中で反応させることにより一般式[1i]の化合物を製造することができる。
ヒドロキシルアミンの使用量は、一般式[8b]又は[8c]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。またヒドロキシルアミンは塩酸塩、硫酸塩等の塩の状態で用いることもできる。
本工程で使用できる溶媒としては前記製造方法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[8a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[1i]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
次に本発明化合物の合成中間体の製造法を示す。
<製造法10>
一般式[3b]の化合物は以下の反応式からなる方法で製造することができる。
(式中、R、R、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R30はフェニル基又はアルキル基を表す。)
(ルートa)
すなわち、一般式[11]の化合物は、一般式[9]の化合物とエトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[16a]の化合物は、一般式[11]の化合物と一般式[12]の化合物又は一般式[13]の化合物とを溶媒中又は無溶媒で塩基の存在下、反応させることによって、製造することができる。
一般式[9]から一般式[11]の工程で、エトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]の使用量は、一般式[9]1モルに対して0.5〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[9]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[11]から一般式[16a]の工程で、一般式[12]の化合物又は一般式[13]の化合物の使用量は、一般式[11]1モルに対して0.5〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜1.2モルである。
使用できる塩基としては前記製造法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[11]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[11]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(ルートb)
すなわち、一般式[15]の化合物は、一般式[9]の化合物と一般式[14]の化合物とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[16a]の化合物は、一般式[15]の化合物とエトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]とを溶媒中又は無溶媒で塩基の存在下反応させることによって、製造することができる。
一般式[9]から一般式[15]の工程で、一般式[14]の化合物の使用量は、一般式[9]1モルに対して0.5〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[9]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[15]から一般式[16a]の工程で、エトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]の使用量は、一般式[15]1モルに対して0.5〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[15]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(ルートc)
すなわち、一般式[17]の化合物は、アンモニアと一般式[14]の化合物とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[18a]の化合物は、一般式[17]の化合物とケトマロン酸ジエチルとを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[16a]の化合物は、一般式[18a]の化合物とアルキル化剤とを溶媒中又は無溶媒で塩基存在下、反応させることによって、製造することができる。
一般式[14]から一般式[17]の工程で、アンモニアの使用量は、一般式[14]1モルに対して1.0〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[14]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[17]から一般式[18a]の工程で、エトキシメチレンマロン酸ジエチルの使用量は、一般式[17]1モルに対して1.0〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[17]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[18a]から一般式[16a]の工程で、アルキル化剤の使用量は、一般式[18a]1モルに対して1.0〜3.0の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.5モルである。
使用できる塩基としては前記製造法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[18a]1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜1.2モルである。
使用できるアルキル化剤としては、例えば、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸;ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルクロリド、ベンジルブロミド、プロパギルブロミド、ブロモ酢酸エチル、クロロアセトニトリル等のハロゲン化アルキル;エトキシエチルp−トルエンスルホン酸、シクロペンタンメタンスルホン酸等のスルホン酸エステルなどをあげることができる。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[18a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(ルートd)
すなわち、一般式[18b]の化合物は、尿素とエトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[16a]の化合物は、一般式[18b]の化合物とアルキル化剤とを溶媒中又は無溶媒で塩基存在下、反応させることによって、製造することができる。
尿素から一般式[18b]の工程で、エトキシメチレンマロン酸ジエチル[10]の使用量は、尿素1モルに対して0.5〜1.5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.7〜1.2モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、尿素1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[18b]から一般式[16a]の工程で、アルキル化剤の使用量は、一般式[18b]1モルに対して1.0〜3.0の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは2.0〜2.5モルである。
使用できる塩基としては前記製造法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[18b]の化合物1モルに対して0.1〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは2.0〜2.2モルである。
使用できるアルキル化剤としては、例えば、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸;ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルクロリド、ベンジルブロミド、プロパギルブロミド、ブロモ酢酸エチル、クロロアセトニトリル等のハロゲン化アルキル;エトキシエチルp−トルエンスルホン酸、シクロペンタンメタンスルホン酸等のスルホン酸エステルなどをあげることができる。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[18b]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
これらの反応の目的物である一般式[16a]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
(ルートe)
すなわち、一般式[3b]の化合物は、一般式[16a]の化合物を加水分解させることによって、製造することができる。
一般式[16a]から一般式[3b]の工程で、溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基存在下で加水分解させることにより製造することができる。
使用できる塩基としては、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム又は水酸化ナトリウム等の無機塩基、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)等の有機塩基があげられる。
塩基の使用量は、化合物[16a]1モルに対して0.01〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10モルである。
使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸があげられる。
酸の使用量は、一般式[16a]の化合物1モルに対して1モル〜大過剰使用することができ、好ましくは1〜100モルである。
使用できる溶媒としては、例えばメタノール又はエタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン又はメチルイソブチルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド又はスルホラン等の硫黄化合物、アセトニトリル、水或いはそれらの混合物があげられる。
溶媒の使用量は、一般式[16a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
(ルートf)
すなわち、一般式[16b]の化合物は、一般式[16a]の化合物を溶媒中又は無溶媒で硫化剤と反応させることによって、製造することができる。さらに一般式[3b]の化合物は、一般式[16b]の化合物を加水分解させることによって、製造することができる。
一般式[16a]から一般式[16b]の工程で、硫化剤の使用量は、一般式[16a]の化合物1モルに対して1.0〜8.0の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0〜4.0モルである。
使用できる硫化剤としては、例えば五硫化二リン、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジスルフィドがあげられる。
硫化剤の使用量は、一般式[16a]の化合物1モルに対して1.0〜8.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜4.0モルである。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[16a]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
一般式[16b]から一般式[3b]の工程で、溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基存在下加水分解させることにより製造することができる。
使用できる塩基としては、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム又は水酸化ナトリウム等の無機塩基、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)等の有機塩基があげられる。
塩基の使用量は、化合物[16b]1モルに対して0.01〜100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1〜10モルである。
使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸があげられる。
酸の使用量は、一般式[16b]の化合物1モルに対して1モル〜大過剰使用することができ、好ましくは1〜100モルである。
使用できる溶媒としては、例えばメタノール又はエタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
アセトン又はメチルイソブチルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド又はスルホラン等の硫黄化合物、アセトニトリル、水或いはそれらの混合物があげられる。
溶媒の使用量は、一般式[16b]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[3b]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
(ルートg)
すなわち、一般式[3b]の化合物は、一般式[3c]の化合物とアルキル化剤とを塩基存在下、反応させることによって、製造することができる。
一般式[3c]から一般式[3b]の工程で、アルキル化剤の使用量は、一般式[3c]の化合物1モルに対して3.0〜10.0の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは3.0〜6.0モルである。
使用できる塩基としては前記製造法1の工程1で説明した塩基と同様のものをあげることができる。塩基の使用量は、一般式[3c]の化合物1モルに対して3.0〜10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは3.0〜6.0モルである。
使用できるアルキル化剤としては、例えば、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸;ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルクロリド、ベンジルブロマイド、プロパギルブロマイド、ブロモ酢酸エチル、クロロアセトニトリル等のハロゲン化アルキル;エトキシエチルp−トルエンスルホン酸、シクロペンタンメタンスルホン酸等のスルホン酸エステルなどをあげることができる。
使用できる溶媒としては前記製造法1の工程1で説明した同様の溶媒をあげることができる。溶媒の使用量は、一般式[3c]の化合物1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
これらの反応の目的物である一般式[3b]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。

<中間体製造法1>
一般式[3a]の化合物は以下の反応式からなる方法で製造することができる。
(式中、R、R、Y及びZはそれぞれ前記と同じ意味を表し、Xは塩素又は臭素を表す。)
すなわち一般式[3a]は、一般式[3b]と適当なハロゲン化剤とを溶媒中又は無溶媒で反応させることによって製造することができる。
使用できるハロゲン化剤としては、例えば塩化オキザリル、塩化チオニル等があげられる。
ハロゲン化剤の使用量は、式[3b]1モルに対して0.01〜20モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1〜10モルである。
溶媒としては、例えばジクロロメタン又はクロロホルム等のハロゲン炭化水素類、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン又はトルエン等の芳香族炭化水素類があげられる。
溶媒の使用量は、式[3b]1モルに対して0.01〜100Lであり、好ましくは0.1〜10Lである。
反応温度は−20℃から使用する不活性溶媒の沸点域の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃〜100℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分〜48時間である。
この反応の目的物である一般式[3a]の化合物は、反応終了後、常法により反応系から採取され、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することもできる。
製造法10に記載され得る製造中間体[16a]及び[3b]の具体例を表44〜表67に記載する。


本発明の化合物は、優れた除草効力を有し、かつあるものは作物・雑草間に優れた選択性を示し農地における農薬組成物、特に除草剤として有用である。すなわち本発明の化合物は、農園芸用植物を栽培する畑地の茎葉処理、土壌処理、種子粉衣処理、土壌混和処理、播種前土壌処理、播種同時処理、播種後土壌処理、播種同時覆土混和処理及び不耕起栽培における播種前後の土壌処理等において、種々の雑草に対して除草効力を有する。以下にその雑草を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
アカバナ科雑草:オオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala)、コマツヨイグサ(Oenothera laciniata);
キンポウゲ科雑草:トゲミノキツネノボタン(Ranunculus muricatus)、イボミキンポウゲ(Ranunculus sardous);
タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、イタドリ(Poligonum cuspidatum)、ペンシルバニアスマートウィード(Polygonum pensylvanicum)、イヌタデ(Persicaria longiseta)、オオイヌタデ(Persicaria lapathifolia)、タニソバ(Persicaria nepalensis);
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea);
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)、オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)、ノミノフスマ(Stellaria alsine)、オオツメクサ(Spergula arvensis)、ウシハコベ(Stellaria aquatica);
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)、アカザ(Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium);
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、ホソバイヌビユ(Amaranthus rudis)、ヒメシロビユ(Amaranthus albus)、アオビユ(Amaranthus viridus)、イヌビユ(Amaranthus lividus);Amathus hybridus
アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)、グンバイナズナ(Thlaspi arvense)、クジラグサ(Descurarinia sophia)、イヌガラシ(Rorippa indica)、スカシタゴボウ(Rorippa islandica)、カキネガラシ(Sisymnrium officinale)、タネツケバナ(Cardamine flexuosa)、オランダガラシ(Nasturtium officinale)、イヌナズナ(Draba nemorosa);
マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガ−ウィ−ド(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativa)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lupulina)、スズメノエンドウ(Vicia hirsuta);ヤハズソウ(Kummerowia striata)、ウマゴヤシ(Medicago polymorpha)、カラスノエンドウ(Vicia angustifolia)、クサネム(Aeschynomene indica);
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa);
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)、ワイルドパンジ−(Viola tricolor);
アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium aparine);
ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ノアサガオ(Ipomoea indica)、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)、ホシアサガオ(Ipomoea triloba);
シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヤブチョロギ(Stachys arvensis);
ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、センナリホオズキ(Physalis angulata)、アメリカイヌホオズキ(Solanum americanum)、ワルナスビ(Solanum carolinense;
ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veronica persica)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、フラサバソウ(Veronica hederaefolia);
キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、イヌカミツレ(Matricaria perforata or inodora)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthemum segetum)、コシカギク(Matricaria matricarioides)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、カミツレモドキ(Anthemis cotula)、エゾノキツネアザミ(Breea setosa)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、キクイモ(Helianthus tuberosus)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、アメリカセンダングサ(Bidens frondosa)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、ヤグルマギク(Centurea cyanus)、アメリカオニアザミ(Cirsium vulgare)、トゲチシャ(Lactuca scariola)、アラゲハンゴンソウ(Rudbeckia hirta)、オオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata)、ヤエザキオオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata var. hortensis Bailey)、ノボロギク(Senecio vulgais)、オオアザミ(Silybum marianum)、オニノゲシ(Sonchus asper)、タイワンハチジョウナ(Sonchus arvensis)、ホソバオカヒジキ(Salsola kali);アメリカセンダングサ(Bidens ftondosa);タカサブロウ(Eclipta ptostrata);タウコギ(Bidense tipartita);ナルトサワギク(Senecio madagascariensis);オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata);オオハンゴウソウ(Rudbeckia laciniata);オオアレチノギク(Conyza sumatrensis);アレチノギク(Conyza bonariensis)ハルジオン;(Erigeron philadelphicus);ヒメジョオン(Stenactis annuus)
ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis arvensis);
ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias syriaca);
トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)、エノキグサ(Acalypha australis);
フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium carolinianum);
カタバミ科雑草:ムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa);
ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angulatus);
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シバムギ(Agropyron repens)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ギョウギシバ(Cynodone dactylon)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sorghum vulgare)、スズメノテッポウ(Alopecurus geniculatus)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、リジッドライグラス(Lolium rigidum)、キンエノコロ(Setaria glauca);カズノコグサ(Beckmannia syzigachne);イヌムギ(Bromus catharticus);チガヤ(Imperata cylindrica);ススキ(Miscanthus sinewsis);メリケンニクキビ(Urochloa platyphylla)
ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina communis);
トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense);
ケシ科雑草:ヒナゲシ(Papaver rhoeas);
カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)。
本発明の化合物は、トウモロコシ(Zea mays)、コムギ(Triticum aestivum)、オオムギ(Hordeum vulgare)、イネ(Oryza sativa)、ソルガム(Sorghum bicolor)、ダイズ(Glycine max)、ワタ(Gossypium spp.)、テンサイ(Beta vulgaris)、ピ−ナッツ(Arachis hypogaea)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ナタネ(Brassica napus)、ソバ、サトウキビ、タバコ、タロイモ、キャッサバ等の主要作物、花卉、蔬菜等の園芸作物に対して問題となるような薬害を示さない。
また、本発明の化合物は、ダイズ、トウモロコシ、コムギ等の不耕起栽培において、問題となる種々の雑草を効果的に除草する事ができ、しかも、作物に対しては問題となるような薬害を示さない。
本発明の化合物は、水田において、次に挙げられる問題となる種々の雑草に対して、耕起前の土壌処理;耕起後の播種前もしくは播種後の土壌処理;代掻き後の播種前もしくは播種後の処理、又は苗の移植前もしくは移植後の処理;苗の移植同時処理;苗の移植後湛水処理;茎葉処理等様々な処理方法において除草効力を有する。以下にその雑草を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
イネ科雑草:タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、チゴザサ(Isachne globosa)、キシュウスズメノヒエ(Paspalum distichum)、サヤヌイカグサ(Leersia sayanuka)、エゾノサヤヌカグサ(Leersia oryzoides);アイカキ(Leersia japonica)
ゴマノハグサ科雑草:アゼナ(Lindernia procumbens)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia)、アブノメ(Dopatrium junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、アゼトウガラシ(Lindernia angustifolia)、キクモ(Limnophila sessiliflora);
ミソハギ科雑草:キカシグサ(Rotala indica)、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora);
ミゾハコベ科雑草:ミゾハコベ(Elatine triandra);
カヤツリグサ科雑草:タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ホタルイ(Scirpus hotarui)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea)、ヒナガヤツリ(Cyperus flaccidus)、アゼガヤツリ(Cyperus globosus)サンカクイ(Scirpus juncoides)、タイワンヤマイ(Scirpus wallichii);シズイ(Scirpus nipponicus)、テンツキ(Fimbristylis autumnalis)、フトイ(Scirpus tabernaemontani);コウキヤガラ(Scirpus planiculmis)
ミズアオイ科雑草:コナギ(Monochoria vaginalis)、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)、アメリカコナギ(Heteranthera limosa);
オモダカ科雑草:ウリカワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、アキナシ(Sagittaria aginashi);
ヒルムシロ科雑草:ヒルムシロ(Potamogeton distinctus);
ホシクサ科:ホシクサ(Eriocaulon cinereum);
セリ科雑草:セリ(Oenanthe javanica);
キク科:タカサブロウ(Eclipta prostrata)、タウコギ(Bidens tripartita);
ツユクサ科雑草:イボクサ(Murdannia keisak);
シャジクモ科:シャジクモ(Chara braunii);
ウキクサ科:ウキクサ(Spirodela polyrhiza);
タイ類:イチョウウキゴケ(Ricciocarpus natans);
ホシミドロ科:アオミドロ(Spirogyra arcla)。
ナガボノウルシ科雑草:ナガボノウルシ(Sphenoclea zeylanica)

しかも本発明の化合物は、水稲の直播栽培や移植栽培等のどのような栽培方法でも水稲に対して問題となるような薬害を示さない。
さらに、本発明の化合物は、例えば、堤防ののり面、河川敷、道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、駐車場、空港、工場及び貯蔵設備等の工業施設用地、休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を除草できる。また本発明の化合物は、河川、水路、運河、貯水池等に発生するミズアオイ科:ホテイアオイ(Eichhornia crassipes);サンショウモ科:アカウキクサ(Azolla imbricata)、オオオアカウキクサ(Azolla japonica)、サンショウモ(Salvinia natanas);サトイモ科:ボタンウキクサ(Pistia stratiotes);アリノトウグサ科:オオフサモ(Myriophyllum brasilensa)、フサモ(Myriophyllum verticillatum);ホザキノフサモ(Myriophyllum spicatum);ミリオフィラム・マットグロッセンセ(Myriophyllum matogrossense);アカウキクサ科:アゾラクリスタータ(Azolla cristata);ゴマノハグサ科:オオカワヂシャ(Veronica anagallis-aquatica);ヒユ科:ナガエノツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides);キク科:ミズヒマワリ(Gymnocoronis spilanthoides );イネ科:スパルティナアングリカ(Spartina anglica );セリ科:ブラジルチドメグサ(Hydrocotyle ranunculoides) ;トチカガミ科:クロモ(Hydrilla verticillata)、オオカナダモ(Egeria densa);ハゴロモモ科:フサジュンサイ(Cabomba caroliniana);ウキクサ科:ミジンコウキクサ(Wolffia globosa)等の水生雑草に除草効力を有する。
本発明でいう農園芸用植物とは、例えば、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ及びタバコ等の農作物類;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ及びサトイモ等の野菜類;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ及びアブラヤシ等の果実類;チャ、クワ、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ及びカナメモチ等の果樹以外の樹木類;シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ及びオオアワガエリ等の芝生類;オイルパーム及びナンヨウアブラギリ等の油糧作物類;花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、バーベナ、シンビジューム、ベゴニア等);観葉植物等を例示できるがこれらに限定されるものではない。
本発明でいう農園芸用植物とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、フルミオキサジン等のPPO阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ及び2,4−D等の除草剤に対する耐性を古典的な育種法、ならびに遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
古典的な育種法により耐性を付与された「農園芸用植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネ、トウモロコシがありClearfield<登録商標>の商品名で既に販売されている。
同様に古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175〜7179頁(1990年)等に記載されている。またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728〜746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するかもしくは抵抗性付与に関わる変異を作物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285: 316-318)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して作物(アセチルCoAカルボキシラーゼ/除草剤標的)遺伝子に部位特異的アミノ酸置換変異を引き起こすことにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤/除草剤に耐性の植物を作出することができる。
遺伝子組換え技術により耐性を付与された農園芸用植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady)<登録商標>、AgrisureGT等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(LibertyLink)<登録商標>等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
上記「農園芸用植物」には、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される殺虫性毒素としては、例えばバチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパク;線虫由来の殺虫性タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素又は昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素;糸条菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
またこの様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型毒素のアミノ酸の1つ又は複数が置換されている。
これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、例えばEP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529、EP−A−451878、WO03/052073等の特許文献に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、鞘翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
また、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つ又は複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、イールドガード(YieldGard)<登録商標>(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードルートワーム(YieldGard Rootworm)<登録商標>(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードプラス(YieldGard Plus)<登録商標>(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、ハーキュレックスI(Herculex I)<登録商標>(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与するためのホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードI(Bollgard I)<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードII(Bollgard II)<登録商標>(Cry1AcとCry2Ab毒素を発現するワタ品種)、VIPCOT<登録商標>(VIP毒素を発現するワタ品種)、ニューリーフ(NewLeaf)<登録商標>(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、ネイチャーガード アグリシュアー GT アドバンテージ(NatureGard<登録商標>Agrisure<登録商標>GT Advantage)(GA21グリホサート耐性形質)、アグリシュアー CB アドバンテージ(Agrisure<登録商標> CB Advantage)(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、プロテクタ(Protecta)<登録商標>等が挙げられる。
上記「農園芸用植物」には、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質としては、例えばPRタンパク(PRPs、EP−A−0392225に記載されている);ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている)等の微生物が産生する物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
上記「農園芸用植物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質を付与した作物も含まれる。例として、VISTIVE<登録商標>(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)あるいは、high−lysine(hig hoil) corn(リジンあるいはオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
さらに、上記の古典的な除草剤形質あるいは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
本発明の農薬組成物は、本発明のピリミジン誘導体又はその塩、及び農業上許容し得る担体を含有してなるものである。さらに、本発明の農薬組成物は、必要に応じ農薬製剤に通常用いられる添加成分を含有することができる。
この添加成分としては、固体担体又は液体担体等の担体、界面活性剤、結合剤や粘着付与剤、増粘剤、着色剤、拡展剤、展着剤、凍結防止剤、固結防止剤、崩壊剤、分解防止剤等が挙げられる。
その他必要に応じ、防腐剤や、植物片(ダイズ粉、タバコ粉、クルミ粉、コムギ粉、木粉、ヌカ、フスマ、モミガラ、オガクズ、パルプフロック、トウモロコシ茎、堅果外皮又は果実核の破砕片等)等を添加成分に用いてもよい。
これらの添加成分は1種用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記添加成分について説明する。
固体担体としては、例えば石英、クレー、カオリナイト、ピロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト、珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類、合成ケイ酸、合成ケイ酸塩、デンプン、セルロース、植物粉末等の有機固体担体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチック担体等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の一価アルコール類や、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類に大別されるアルコール類、プロピレン系グリコールエーテル等の多価アルコール誘導体類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ノルマルパラフィン、ナフテン、イソパラフィン、ケロシン、鉱油等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、アジピン酸ジメチル等のエステル類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−アルキルピロリジノン等のアミド類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類、大豆油、ナタネ油、綿実油、ヒマシ油等の植物油、水等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤は特に制限されないが、好ましくは水中でゲル化するか、あるいは膨潤性を示すものであり、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキルポリオキシエチレンポリプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、ポリアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル、アセチレンジオール、ポリオキシアルキレン付加アセチレンジオール、ポリオキシエチレンエーテル型シリコーン、エステル型シリコーン、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、脂肪酸塩、ポリカルボン酸塩、N−メチル−脂肪酸サルコシネート、樹脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤、ラウリルアミン塩酸塩、ステアリルアミン塩酸塩、オレイルアミン塩酸塩、ステアリルアミン酢酸塩、ステアリルアミノプロピルアミン酢酸塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、アルキルジメチルベンザルコニウムクロリド等のアルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸型又はベタイン型等の両性界面活性剤等が挙げられる。
これらの界面活性剤は1種用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、結合剤や粘着付与剤としては、例えばカルボキシメチルセルロースやその塩、デキストリン、水溶性デンプン、キサンタンガム、グアーガム、蔗糖、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸ナトリウム、平均分子量6000〜20000のポリエチレングリコール、平均分子量10万〜500万のポリエチレンオキサイド、天然燐脂質(例えばセフアリン酸、レシチン等)等が挙げられる。
増粘剤としては、例えばキサンタンガム、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル系ポリマー、デンプン誘導体、多糖類のような水溶性高分子、高純度ベントナイト、ホワイトカーボンのような無機微粉等が挙げられる。
着色剤としては、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーのような無機顔料、アリザリン染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料のような有機染料等が挙げられる。
拡展剤としては、例えばシリコーン系界面活性剤、セルロース粉末、デキストリン、加工デンプン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、架橋ポリビニルピロリドン、マレイン酸とスチレン類、メタアクリル酸共重合体、多価アルコールのポリマーとジカルボン酸無水物とのハーフエステル、ポリスチレンスルホン酸の水溶性塩等が挙げられる。
展着剤としては、例えばジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの種々の界面活性剤、パラフィン、テルペン、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸塩、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールホルマリン縮合物、合成樹脂エマルション等が挙げられる。
凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられる。
固結防止剤としては、例えばデンプン、アルギン酸、マンノース、ガラクトース等の多糖類、ポリビニルピロリドン、ホワイトカーボン、エステルガム、石油樹脂等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えばトリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ステアリン酸金属塩、セルロース粉末、デキストリン、メタクリル酸エステルの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、スルホン化スチレン・イソブチレン・無水マレイン酸共重合体、デンプン・ポリアクリロニトリルグラフト共重合体等が挙げられる。
分解防止剤としては、例えばゼオライト、生石灰、酸化マグネシウムのような乾燥剤、フェノール系、アミン系、硫黄系、リン酸系等の酸化防止剤、サリチル酸系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
防腐剤としては、例えばソルビン酸カリウム、1,2−ベンズチアゾリン−3−オン等が挙げられる。
本発明の農薬組成物において、上記添加成分を含有させる場合、その含有割合については、質量基準で、担体では通常5〜95%、好ましくは20〜90%、界面活性剤では通常0.1%〜30%、好ましくは0.5〜10%、その他の添加剤は0.1〜30%、好ましくは0.5〜10%の範囲で選ばれる。
本発明の農薬組成物は、液剤、乳剤、水和剤、粉剤、油剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粒剤、ジャンボ剤、サスポエマルション等の任意の剤型に製剤化して使用される。
使用に際しては適当な濃度に希釈して散布するか又は直接施用する。
本発明の農薬組成物は茎葉散布、土壌施用又は水面施用等により使用することができる。本発明の農薬組成物、特に除草剤は、土壌、特に農園芸用植物を栽培する畑地又は水田の農地に使用される。
本発明の農薬組成物における、有効成分の配合割合については必要に応じて適宜選ばれるが、粉剤又は粒剤等とする場合は0.01〜10%(重量)、好ましくは0.05〜5%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよい。乳剤及び水和剤等とする場合は1〜50%(重量)、好ましくは5〜30%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよい。また、フロアブル剤等とする場合は1〜40%(重量)、好ましくは5〜30%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよい。
本発明の農薬組成物の施用量は使用される化合物の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件ならびに使用する剤型等によってかわる。例えば、本発明の農薬組成物を除草剤として、粉剤及び粒剤等のようにそのまま使用する場合は、有効成分として1ヘクタール当り1g〜50kg、好ましくは10g〜10kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤、水和剤及びフロアブル剤等とする場合のように液状で使用する場合は、0.1〜50,000ppm、好ましくは10〜10,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
本発明の農薬組成物は、除草活性に優れており、除草剤として特に有用である。
また、本発明の農薬組成物は、本発明の化合物の他に使用目的に応じて、少なくとも一種の他の農薬活性成分、例えば他の病害防除剤成分、殺虫剤成分、殺ダニ剤成分、殺線虫剤成分、協力剤成分、誘引剤成分、忌避剤成分、除草剤成分、薬害軽減剤成分、微生物農薬成分、植物成長調節剤成分や、肥料、土壌改良剤等と製剤化、混合又は併用してもよい。
他の農薬活性成分や肥料と併用する場合、それぞれの単独成分の製剤を施用時に混合して用いることもできる。更に、それぞれの単独成分の製剤各々を逐次的に用いても良いし、或いは日数をあけて施用しても良い。日数をあけて施用する場合は、使用する他の成分によって異なるが例えばその間隔が1日〜40日程度の間隔をおいて処理してもよい。
本発明の農薬組成物で、式(I)で表されるピリミジン誘導体及びその塩から選ばれる少なくとも一つ以上の化合物と、他の農薬活性成分から選ばれる少なくとも一種以上を混用して施用する場合、通常は100:1〜1:100、好ましくは20:1〜1:20、特に10:1〜1:10の質量比で施用される。
以下に本発明の農薬組成物において、本発明の化合物と混合又は併用してもよい他の農薬活性成分のうち公知の除草剤又は植物生長調節剤を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
〔除草剤〕
A1.アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害型除草剤
(A1−1) アリールオキシフェノキシプロピオン酸系化合物:クロジナホップ(clodinafop-propargyl)、シハロホップ・ブチル(cyhalofop-butyl)、ジクロホップ・メチル(diclofop-methyl)、ジクロホップ・P・メチル(diclofop-P-methyl)、フェノキサプロップ・P・エチル(fenoxaprop-P-ethyl)、フルアジホップ(fluazifop-butyl)、フルアジホップ・P(fluazifop-P-butyl)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップ-エトティル(haloxyfop-etotyl)ハロキシホップ・P(haloxyfop-P)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop-ethyl)、キザロホップ・P・エチル(quizalofop-P-ethyl)、キザロホップ・P・テフリル(quizalofop-P-tefuryl)、フェンチアプロップ・エチル(fenthiaprop-ethyl)(A1−2) シクロヘキサンジオン系化合物:アロキシジム(alloxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレトジム(clethodim)、シクロキシジム(cycloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)(A1−3) フェニルピラゾリン系化合物:アミノピラリド(aminopyralid)、ピノキサデン(pinoxaden)
B.アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害型除草剤
(B−1) イミダゾリノン系化合物:イマザメタベンズ(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザピク(imazapic)(アミン等との塩を含む)、イマザピル (imazapyr)(イソプロピルアミン等の塩を含む)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)
(B−2) ピリミジニルオキシ安息香酸系化合物:ビスピリバック・ナトリウム塩(bispyribac-sodium)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリミノバック・メチル(pyriminobac-methyl)、ピリチオバック・ナトリウム塩(pyrithiobac-sodium)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、Iofensulfuron
(B−3) スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系化合物:フルカルバゾン・ナトリウム塩(flucarbazone-sodium)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)(ナトリウム塩、メチルエステル等を含む)、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩(propoxycarbazone-sodium)、プロカルバゾン・ナトリウム塩(procarbazone-sodium)
(B−4) スルホニルウレア系化合物:アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン・メチル(bensulfuron-methyl)、クロリムロン・エチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エタメトスルフロン・メチル(ethametsulfuron-methyl)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron-methyl-sodium)、フォラムスルフロン (foramsulfuron)、ハロスルフロン・メチル(halosulfuron-methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩(iodosulfulon-methyl-sodium)、メソスフロン・メチル(mesosulfuron-methyl)、メトスルフロン・メチル(metsulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron-methyl)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロン・エチル(pyrazosulfuron-ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン・メチル(sulfometuron-methyl)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、チフェンスルフロン・メチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベニュロン・メチル(tribenuron-methyl)、トリフロキシスルフロンナトリウム塩(trifloxysulfuron-sodium)、トリフルスルフロン・メチル(triflusulfuron-methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、メタゾスルフロン(metazosukfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)
(B−5) トリアゾロピリミジン系化合物:クロランスラム・メチル(cloransulam-methyi)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、ペノキススラム(penoxsulam)、ピロクススラム(pyroxsulam) 、HNPC‐C‐9908(コード番号)
C1.光化学系II(Photosystem II)での光合成阻害除草剤1
(C1−1)フェニルカルバマート系除化合物:デスメディファム(desmedipham)、フェンメディファム(phenmedipham)
(C1−2)ピリダジノン系化合物:クロリダゾン(chloridazon)、ブロムピラゾン(brompyrazon)
(C1−3)トリアジン系化合物:アメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、デスメトリン(desmetryne)、ジメタメトリン(dimethametryn)、エグリナジン(eglinazine-ethyl)、プロメトン(prometon)、プロメトリン(prometryn)、プロパジン(propazine)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、テルブメトン(terbumeton)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、トリエタジン(trietazine)(C1−4)トリアジノン系化合物:メタミトロン(metamitron)、メトリブジン(metribuzin)
(C1−5)トリアゾリノン系化合物:アミカルバゾン(amicarbazone)
(C1−6)ウラシル系化合物:ブロマシル(bromacil)、レナシル(lenacil)、ターバシル(terbacil)
C2.光化学系II(Photosystem II)での光合成阻害除草剤2
(C2−1)アミド系化合物:ペンタノクロール(pentanochlor)、プロパニル(propanil)(C2−2)尿素系化合物:クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、クロロクスロン(chloroxuron)、ジメフロン(dimefuron)、ジウロン(diuron)、エチジムロン(ethidimuron)、フェニュロン(fenuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、リニュロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メトブロムロン(metobromuron)、メトキスロン(metoxuron)、モノリニュロン(monolinuron)、ネブロン(neburon)、シデュロン(siduron)、テブチウロン(tebuthiuron)、メトベンズロン(metobenzuron)
C3.光化学系II(Photosystem II)での光合成阻害除草剤3
(C3−1)ベンゾチアジアゾン系化合物:ベンタゾン(bentazone)
(C3−2)ニトリル系化合物:ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモキシニル(bromoxynil)(酪酸、オクタン酸又はヘプタン酸等のエステル体を含む)、アイオキシニル(ioxynil)
(C3−3)フェニルピラジン系除草性化合物:ピリダフォル(pyridafol)、ピリデート(pyridate)
D.光化学系Iからのラジカル生成型除草性剤
(D−1)ビピリジウム系化合物:ジクワット(diquat)、パラコート(paraquat dichloride)
E.プロトポルフィノリーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害型除草剤
(E−1)ジフェニルエーテル系化合物:アシフルオルフェン(acifluorfen-sodium)、ビフェノックス(bifenox)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、エトキシフェン(ethoxyfen-ethyl)、フルオログリコフェン(fluoroglycofen-ethyl)、ホメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)
(E−2)N−フェニルフタルイミド系化合物:シニドン・エチル(cinidon-ethyl)、フルミクロラック・ペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、クロルフタリム(chlorphthalim)
(E−3)オキシジアゾール系化合物:オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)
(E−4)オキサゾリジンジオン系化合物:ペントキサゾン(pentoxazone)
(E−5)フェニルピラゾール系化合物:フルアゾレート(fluazolate)、ピラフルフェン・エチル(pyraflufen-ethyl)
(E−6)ピリミジンジオン系化合物:ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ブタフェナシル(butafenacil)、サフルフェナシル(saflufenacil)
(E−7)チアジアゾール系化合物:フルチアセット・メチル(fluthiacet-methyl)、チジアジミン(thidiazimin)
(E−8)トリアゾリノン系化合物:アザフェニジン(azafenidin)、カルフェントラゾン・エチル(carfentrazone-ethyl)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、ベンカルバゾン(bencarbazone)
(E−9)その他の化合物:フルフェンピル・エチル(flufenpyr-ethyl)、プロフルアゾール(profluazol)、ピラクロニル(pyraclonil)、SYP−298(コード番号)、SYP−300(コード番号)
F1.フィトエンデサチュラーゼ(PDS)阻害剤除草剤
(F1−1)ピリダジノン系化合物:ノルフルラゾン(norflurazon)
(F1−2)ピリミジンカルボキサミド系化合物:ジフルフェニカン(diflufenican)、ピコリナフェン(picolinafen)
(F1−3)その他の化合物
ベフルブタミド(beflubutamid)、フルリドン(fluridone)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルルタモン(flurtamone)
F2.4−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害型除草剤
(F2−1)カリステモン系化合物:メソトリオン(mesotrione)
(F2−2)イソキサゾール系化合物:ピラスルホトール(pyrasulfotole)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)
(F2−3)ピラゾール系化合物:ベンゾフェナップ(benzofenap)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、トプラメゾン(topramezone)
(F2−4)トリケトン系化合物:スルコトリオン(sulcotrione)、テフリルトリオン(tefuryltrion)、テムボトリオン(tembotrione)、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、4−クロロ−5−(1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル)カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド
F3.カロチノイド生合成阻害剤(ターゲット未知)除草剤
(F3−1)ジフェニルエーテル系化合物:アクロニフェン(aclonifen)
(F3−2)イソキサゾリジノン系化合物:クロマゾン(clomazone)
(F3−3)トリアゾール系化合物:アミトロール(amitrole)
G.EPSPシンターゼ合成阻害(芳香族アミノ酸生合成阻害)型除草剤
(G−1)グリシン系化合物:グリホサート(glyphosate)(ナトリウム、アミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジメチルアミン又はトリメシウム等の塩を含む)
H.グルタミン合成阻害剤除草剤
(H−1)ホスフィン酸系化合物:ビラナホス(bilanafos)、グルホシネート(glufosinate)(アミン又はナトリウム等の塩を含む)
I.ジヒドロプテロエート(DHP)阻害剤除草剤
(I−1)カルバマート系化合物:アシュラム(asulam)
K1.微小管の集合阻害型除草性剤
(K1−1)ベンズアミド系化合物:プロピザミド(propyzamide)、テブタム(tebutam)
(K1−2)安息香酸系化合物:クロルタル・ジメチル(chlorthal-dimethyl)
(K1−3)ジニトロアニリン系化合物:ベンフルラリン(benfluralin)、ブトラリン(butralin)、ジニトラミン(dinitramine)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、フルクロラリン(fluchloralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、トリフルラリン(trifluralin)
(K1−4)ホスホロアミデート系化合物:アミプロホス・メチル(amiprofos-methyl)、ブタミホス(butamifos)
(K1−5)ピリジン系化合物:ジチオピル(dithiopyr)、チアゾピル(thiazopyr)
K2.有糸分裂/微小管組織形成阻害型除草剤
(K2−1)カルバマート系化合物:カルベタミド(carbetamide)、クロルプロファム(chlorpropham)、プロファム(propham)、スエップ(swep)、カルブチレート(karbutilate)
K3.超長鎖脂肪酸伸長酵素(VLCFA)阻害型除草剤
(K3−1)アセトアミド系化合物:ジフェナミド(diphenamid)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロアニリド(naproanilide)
(K3−2)クロロアセトアミド系化合物:アセトクロ−ル(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ブテナクロール(butenachlor)、ジエタチル(diethatyl-ethyl)、 ジメタクロール(dimethachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミド・P(dimethenamid-P)、メタザクロール(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、ペトキサミド(pethoxamid)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、プロピソクロール(propisochlor)、S−メトラクロール (S-metolachlor)、テニルクロール(thenylchlor)
(K3−3)オキシアセトアミド系化合物:フルフェナセット(flufenacet )、メフェナセット(mefenacet)
(K3−4)テトラドリノン系化合物:フェントラザミド(fentrazamide)
(K3−5)その他の化合物:アニロホス(anilofos)、ブロモブチド(bromobutide)、
カフェンストロール(cafenstrole)、インダノファン(indanofan)、ピペロホス(piperophos)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)
L.セルロース合成阻害剤除草剤
(L−1)ベンズアミド系化合物:イソキサベン(isoxaben)
(L−2)ニトリル系化合物:ジクロベニル(dichlobenil)、クロルチアミド(chlorthiamid)
(L−3)トリアゾロカルボキサミド系化合物:フルポキサム(flupoxame)
M. アンカップラー(細胞膜破裂)型除草剤
(M−1)ジニトロフェノール系化合物:ジノテルブ(dinoterb)、DNOC(アミン又はナトリウム等の塩を含む)
N.脂質生合成(ACCase阻害以外)阻害型除草剤
(N−1)ベンゾフラン系化合物:ベンフレセート(benfuresate)、エトフメセート(ethofumesate)
(N−2)ハロゲン化カルボン酸系化合物:ダラポン(dalapon)、フルプロパネート(flupropanate)、TCA(ナトリウム、カルシウム又はアンモニア等の塩を含む)
(N−3)ホスホロジチオエート系化合物:ベンスリド(bensulide)
(N−4)チオカルバマート系化合物:ブチレート(butylate)、シクロエート(cycloate)、ジメピペレート(dimepiperate)、EPTC、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、オルベンカルブ(orbencarb)、ペブレート(pebulate)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、チオベンカルブ(thiobencarb)、チオカルバジル(tiocarbazil)、トリアレート(tri-allate)、バーナレート(vernolate)
O.合成オーキシン型除草剤
(O−1)安息香酸系化合物:クロランベン(chloramben)、2,3,6−TBA、ジカンバ(dicamba)(アミン、ジエチルアミン、イソプロピルアミン、ジグリコールアミン、ナトリウム又はリチウム等の塩を含む)
(O−2)フェノキシカルボン酸系化合物:2,4,5‐T、2,4−D(アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、イソプロピルアミン、ナトリウム又はリチウム等の塩を含む)、2,4−DB、クロメプロップ(clomeprop)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップ−P(dichlorprop-P)、MCPA、MCPA・チオエチル(MCPA-thioethyl)、MCPB(ナトリウム塩、エチルエステル等を含む)、メコプロップ(mecoprop)(ナトリウム、カリウム、イソプロピルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミン等の塩を含む)、メコプロップ−P・カリウム塩(mecoprop-P)
(O−3)ピリジンカルボン酸系化合物:クロピラリド(clopyralid)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ピクロラム(picloram)、トリクロピル(triclopyr)、トリクロピル−ブトティル(triclopyr-butotyl)
(O−4)キノリンカルボン酸系化合物:キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)
(O−5)その他の化合物:ベナゾリン(benazolin)
P.オーキシン輸送阻害型除草剤
(P−1)フタラマート(Phthalamates)系化合物:ナプタラム(naptalam)(ナトリウム等との塩を含む)
(P−2)セミカルバゾン系化合物:ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)
Z.作用性未知の除草剤
フラムプロップ・M(flamprop-M)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フラムプロップ(flamprop)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、クロルフルレノール(chlorflurenol-methyl)、シンメチリン(cinmethylin)、クミルロン(cumyluron)、ダイムロン(daimuron)、メチルダイムロン(methyldymuron)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、エトベンザニド(etobenzanid)、ホサミン(fosamine)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、アクロレイン(acrolein)、AE-F‐150944(コード番号)、アミノシクロピラクロル(aminocyclopyrachlor)、シアナミド(cyanamide)、heptamaloxyloglucan、インダジフラム(indaziflam)、トリアジフラム(triaziflam)、キノクラミン(quinoclamine)、エンドタール二ナトリウム塩(endothal-disodium)、フェニソファム(phenisopham)
BDPT(BDPT)、BAU‐9403(コード番号)、SYN−523(コード番号)、SYP‐249(コード番号)、JS‐913(コード番号)、IR‐6396(コード番号)、メチオゾリン(metiozolin)、トリアファモン(Triafamone)、Clacyphos(HW‐02コード番号)、BCS−AA10579(コード番号)
〔植物生長調節化合物剤〕
1‐メチルシクロプロペン(1-methylcyclopropene)、1‐ナフチルアセトアミド(1-naphthylacetamide)、2,6‐ジイソプロピルナフタレン(2,6-diisopropylnaphthalene)、4‐CPA、ベンジルアミノプリン(benzylaminopurine)、アンシミドール(ancymidol)、アビグリシン(aviglycine)、カルボネ(carvone)、クロルメコート(chlormequat)、クロプロップ(cloprop)、クロキシホナック(cloxyfonac)、クロキシホナック・カリウム塩(cloxyfonac-potassium)、シクラニリド(cyclanilide)、サイトカイニン(cytokinins)、ダミノジット(daminodide)、ジケグラック(dikegulac)、ジメチピン(dimethipin)、エテホン(ethephon)、エチクロゼート(ethychlozate)、フルメトラリン(flumetralin)、フルレノール(flurenol)、フルルプリミドール(flurprimidol)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、ジベレリン(gibberellin acid)、イナベンフィド(inabenfide)、インドール酢酸(indol acetic acid)、インドール酪酸(indol butyric acid)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、メフルイジド(mefluidide)、メピコート・クロリド(mepiquat chloride)、デシルアルコール(n-decanol)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロヘキサジオン・カルシウム塩(prohexadione-calcium)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、シントフェン(sintofen)、チジアズロン(thidiazuron)、トリアコンタノール(triacontanol)、トリネキサパック・エチル(trinexapac-ethyl)、ウニコナゾール(uniconazole)、ウニコナゾール−P(uniconazole-P) 、エコリスト(ecolyst)
以下に本発明の化合物と混合又は併用してもよい公知の薬害軽減剤を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
ベノキサコル(benoxacor)、フリラゾール(furilazole)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonone)、DKA−24(N1,N2−ジアリル−N2−ジクロロアセチルグリシンアミド)、AD−67(4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン)、PPG−1292(2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキサン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド)、R−29148(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)、クロキントセット−メキシル(cloquintcet-mexyl)、ナフタル酸無水物(1,8-Naphthalic Anhydride)、メフェンピル−ジエチル(mefenpyr-diethyl)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルエチル(mefenpyr-ethyl)、フェンクロラゾール−エチル(fenchlorazole O ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、MG−191(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキサン)、シオメトリニル(cyometrinil)、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェン−エチル(isoxadifen−ethyl)、メコプロップ(mecoprop)、MCPA、ダイムロン(daimuron)、2,4−D、MON4660(コード番号)、オキサベトリニル(oxabetrinil)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、低級アルキル置換安息香酸及びTI‐35(コード番号)、cholecalciferol。
以下に本発明化合物と混合又は併用してもよい他の農薬活性成分のうち公知の植物病害防除剤を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
1. 核酸生合成阻害剤
アシルアラニン化合物:ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル・M(benalaxyl-M)、フララキシル(furalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル・M(metalaxyl-M);
オキサゾリジノン系化合物:オキサジキシル(oxadixyl);
ブチロラクトン系化合物:クロジラコン(clozylacon)、オフラセ(ofurace);
ヒドロキシ‐(2‐アミノ)ピリミジン系化合物:ブピリメート(bupirimate)、ジメチ
リモル(dimethirimol)、エチリモル(ethirimol);
イソキサゾール系化合物:ヒメキサゾール(hymexazol);
イソチアゾロン系化合物:オクチリノン(octhilinone);
カルボン酸系化合物:オキソリニック酸(oxolinic acid)
2. 有糸分裂及び細胞分裂阻害剤
ベンゾイミダゾール系化合物:ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole);
チオファネート系化合物:チオファネート(thiophanate)、チオファネート・メチル(thiophanate-methyl);
N‐フェニルカルバマート系化合物:ジエトフェンカルブ(diethofencarb );
トルアミド系化合物:ゾキサミド(zoxamide);
フェニルウレア系化合物:ペンシクロン(pencycuron);
ピリニジルメチルベンズアミド系化合物:フルオピコリド(fluopicolide)
3. 呼吸阻害剤
ピリミジンアミン系化合物:ジフルメトリム(diflumetorim);
カルボキサミド系化合物:ベノダニル(benodanil)、フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)、フルオピラム(fluopyram)、フェンフラム(fenfuram)、カルボキシン(carboxin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、チフルザミド(thifluzamide)、ビキサフェン(bixafen)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、セダキサン(sedaxane)、ボスカリド(boscalid);
メトキシアクリレート系化合物:アゾキシストロビン(azoxystrobin)、エネストロブリン(enestroburin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin);
メトキシカルバマート系化合物:ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin);
オキシイミノアセテート化合物:クレソキシム・メチル(kresoxim-methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin);
オキシイミノセトアミド系化合物:ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin);
オキサゾリジンジオン系化合物:ファモキサドン(famoxadone);
ジヒドロジオキサジン系化合物:フルオキサストロビン(fluoxastrobin);
イミダゾリノン系化合物:フェナミドン(fenamidone);
ベンジルカルバマート系化合物:ピリベンカルブ(pyribencarb);
シアノイミダゾール系化合物:シアゾファミド(cyazofamid);
スルファモイルトリアゾール系化合物:アミスルブロム(amisulbrom);
ジニトロフェニルクロトン酸系化合物:ビナパクリル(binapacryl)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、ジノカップ(dinocap);
2,6‐ジニトロアニリン系化合物:フルアジナム(fluazinam);
ピリミジノンヒドラゾン系化合物:フェリムゾン(ferimzone);
トリフェニルスズ系化合物:TPTA(TPTA)、TPTC(TPTC)、TPTH(TPTH);
チオフェンカルボキサミド系化合物:シルチオファム(silthiofam);
トリアゾロピリミジルアミン系化合物:アメトクトラジン(ametoctradin)
4. アミノ酸及びタンパク質合成阻害剤
アニリノピリミジン系化合物:シプロジニル(cyprodinil)、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメタニル(pyrimethanil);
エノピランウロン酸系抗生物質:ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、ミルディオマイシン(mildiomycin);
へキソピラノシル系抗生物質:カスガマイシン(kasugamycin);
グルコピラノシル系抗生物質:ストレプトマイシン(streptomycin);
テトラサイクリン系抗生物質:オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)
その他の抗生物質:ゲンタマイシン(Gentamycin)
5. シグナル伝達系に作用する剤
キノリン系化合物:キノキシフェン(quinoxyfen);
キナゾリン系化合物:プロキナジド(proquinazid);
フェニルピロール系化合物:フェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil);
ジカルボキシミド系化合物:クロゾリネート(chlozolinate)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin)
6. 脂質及び細胞膜合成阻害剤
ホスホロチオレート系化合物:エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)、ピラゾホス(pyrazophos);
ジチオラン系化合物:イソプロチオラン(isoprothiolane);
芳香族炭化水素系化合物:ビフェニル(biphenyl)、クロロネブ(chloroneb)、ジクロラン(dicloran)、キントゼン(quintozene )、テクナゼン(tecnazene)、トルクロホス・メチル(tolclofos-methyl);
1,2,4‐チアジアゾール系化合物:エトリジアゾール(etridiazole);
カルバマート系化合物:ヨードカルブ(iodocarb)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb-hydrochloride)、プロチオカルブ(prothiocarb);
桂皮酸アミド系化合物:ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph);
バリンアミドカルバマート系化合物:ベンチアバリカルブ・イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、バリフェナレート(valifenalate);
マンデル酸アミド系化合物:マンジプロパミド(mandipropamid);
バチルスズブチリス及び殺菌性リポペプチド生産物:バチルスズブチリス(Bacillus subtilis)(strain:QST 713)
7. ステロール生合成阻害剤
ピペラジン系化合物:トリホリン(triforine);
ピリジン系化合物:ピリフェノックス(pyrifenox);
ピリミジン系化合物:フェナリモル(fenarimol)、ヌアリモル(nuarimol);
イミダゾール系化合物:イマザリル(imazalil)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole-fumarate)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizole);
トリアゾール系化合物:アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール・M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾ−ル(etaconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール (flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール・シス(furconazole -cis)、キンコナゾール(quinconazole);
モルホリン系化合物:アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph);
ピペリジン系化合物:フェンプロピジン(fenpropidin)、ピペラリン(piperalin);
スピロケタールアミン系化合物:スピロキサミン(spiroxamine);
ヒドロキシアニリド系化合物:フェンヘキサミド(fenhexamid);
チオカルバマート系化合物:ピリブチカルブ(pyributicarb);
アリルアミン系化合物:ナフティフィン(naftifine)、テルビナフィン(terbinafine)
8. グルカン合成阻害剤
グルコピラノシル系抗生物質:バリダマイシン(validamycin);
ペプチジルピリジンヌクレオチド化合物:ポリオキシン(polyoxin)
9. メラニン合成阻害剤
イソベンゾフラノン系化合物:フサライド(phthalide);
ピロロキノリン系化合物:ピロキロン(pyroquilon);
トリアゾロベンゾチアゾール系化合物:トリシクラゾール(tricyclazole);
カルボキサミド系化合物:カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet);
プロピオンアミド系化合物:フェノキサニル(fenoxanil)
10. 植物病害抵抗性を誘導する剤
ベンゾチアジアゾール系化合物:アシベンゾラル・S・メチル(acibenzolar-S-methyl);
ベンゾイソチアゾール系化合物:プロベナゾール(probenazole);
チアジアゾールカルボキサミド系化合物:チアジニル(tiadinil)、イソチアニル(isotianil);
天然物:ラミナリン(laminarine)
11.作用性不明及び多作用点の剤
銅化合物:水酸化第二銅(copper hydroxide)、オクタン酸銅(copper dioctanoate)、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、硫酸銅(copper sulfate)、酸化第一銅(cuprous oxide)、オキシキノリン銅(oxine-copper)、ボルドー液(Bordeaux mixture)、ノニルフェノールスルホン酸銅(copper nonyl phenol sulphonate);
硫黄化合物:硫黄(sulfur);
ジチオカルバマート系化合物:ファーバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マンネブ (maneb)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チウラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、クフラネブ(cufraneb);
フタルイミド系化合物:キャプタン(captan)、フォルペット(folpet)、カプタホール(captafol);
クロロニトリル系化合物:クロロタロニル(chlorothalonil);
スルファミド系化合物:ジクロフルアニド(dichlofluanid)、トリルフルアニド(tolylfluanid);
グアニジン系化合物:グアザチン(guazatine)、イミノクタジン・アルベシル酸塩(iminoctadine-albesilate)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine-triacetate)、ドジン(dodine);
その他の化合物:アニラジン(anilazine)、ジチアノン(dithianon)、シモキサニル(cymoxanil)、ホセチル(fosetyl)(alminium, calcium, sodium)、亜リン酸及び塩(phosphorous acid and salts)、テクロフタラム(tecloftalam)、トリアゾキシド(triazoxide)、フルスルファミド(flusulfamide)、ジクロメジン(diclomezine)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、エタボキサム(ethaboxam)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、メトラフェノン (metrafenone)、炭酸水素カリウム(potassium bicarbonate)、炭酸水素ナトリウム(sodium bicarbonate)、BAF‐045(コード番号)、BAG‐010(コード番号)、ベンチアゾール(benthiazole)、ブロノポール(bronopol)、カルボネ(carvone)、キノメチオネート(chinomethionat)、ダゾメット(dazomet)、DBEDC(DBEDC)、デバカルブ(debacarb)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジフェンゾコート(difenzoquat-methyl sulfate)、ジメチルジスルフィド(dimethyl disulfide)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、エトキシキン(ethoxyquin)、フルメトベル(flumetover)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルチアニル(flutianil)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フランカルボン酸(furancarboxylic acid)、メタム(metam)、ナーバム(nabam)、ナタマイシン(natamycin)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ニトロタル・イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、オルソフェニルフェノール(o-phenylphenol)、オキサジニラゾール(oxazinylazole)、硫酸オキシキノリン(oxyquinoline sulfate)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、ポリカーバメート(polycarbamate)、ピリオフェノン(pyriofenone)、S−2188(コード番号)、銀(silver)、SYP‐Z‐048(コード番号)、テブフロキン(tebufloquin)、トルニファニド(tolnifanide)、トリクラミド(trichlamide)、ミネラルオイル(mineral oils)、オーガニックオイル(organic oils);
12.微生物及び微生物生産物
アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、麹菌生産物(Fermented product from Aspergillus spp.)、バチルス属菌(Bacillus spp.)、Harpinタンパク質(Harpin protein)、エルビニア・カロトボーラ(Erwinia carotovora)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、グリオクラディウム属菌(Gliocladium spp.)、ラッカーゼ(Laccase)、シュードモナス属菌(Pseudomonas spp.)、タラロマイセス属菌(Talaromyces spp.)、トリコデルマ属菌(Trichoderma spp.)、シイタケ菌糸体抽出物(Extract from mushroom)、バクテリオファージ(Bacteriophage)。
以下に本発明化合物と混合又は併用してもよい他の農薬活性成分のうち公知の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤物、協力剤を例示するが、これらの例に限定されるものではない。
〔殺虫活剤、殺ダニ剤、殺線虫剤〕
1.アセチルコリンエステラーゼ阻害剤:
(1A)カルバマート化合物:アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アルドキシカルブ(aldoxycarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メソミル(methomyl)、メトルカルブ(metolcarb)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、3,5-xylyl methylcarbamate (XMC)、キシリルカルブ(xylylcarb)(1B)有機リン化合物:アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス・エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス・メチル(azinphos-methyl)、カズサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス・メチル(chlorpyrifos-methyl)、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos)、デメトン・S・メチル(demeton-S-methyl)、ジアミダホス(diamidafos)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ジスルホトン(disulfoton)、DSP(DSP)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、ファムフル(famphur)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、フォノホス(fonofos)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホスチエタン(fosthietan)、ヘプテノホス(heptenophos)、イサミドホス(isamidofos)、イサゾホス(isazophos)、イソフェンホス(isofenphos-methyl)、イソプロピル O−(メトキシアミノチオホソホリル)サリチレート(isopropyl O-(methoxyaminothio-phosphoryl) salicylate)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled)、オメトエート(omethoate)、オキシジメトン・メチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、パラチオン(parathion)、パラチオン・メチル(parathion-methyl)、フェントエート(phenthoate)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス・メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロペタムホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、チオナジン(thionazin)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、バミドチオン(vamidothion)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、イミシアホス(imicyafos)、イソカルボホス(isocarbophos)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、フルピラゾホス(flupyrazofos)
2.GABA受容体(クロライドチャネル)阻害剤
(2A)シクロジエン有機塩素系化合物:クロルデン(chlordane)、エンドスルファン(endosulfan)、ガンマ‐BHC(gamma-BCH)
(2B)フェニルピラゾール系化合物:アセトプロール(acetoprol)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、RZI‐02‐003(コード番号)
3.ナトリウムチャネルに作用する剤
(3A)ピレスロイド系化合物:アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)[d-cis-trans、d-transを含む]、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオアレスリンS‐シクロペンテニル(bioallethrin S-cyclopentenyl)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)[beta-を含む]、シハロトリン(cyhalothrin)[gamma-,lambda-を含む]、シペルメトリン(cypermethrin)[alpha-,beta-,theta-,zeta-を含む]、シフェノトリン(cyphenothrin)[(1R)-trans-isomersを含む]、デルタメトリン(deltamethrin)、エンペントリン(empenthrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、タウフルバリネート[tau -を含む]、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)[(1R)-trans-isomerを含む]、プラレトリン(prallethrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ピレトリン(pyrethrine)、レスメトリン(resmethrin)、RU15525(コード番号)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、ZXI8901(コード番号)、フルバリネート(fluvalinate)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、メペルフルスリン(meperfluthrin)
(3B)DDT系化合物:DDT、メトキシクロル(methoxychlor)
4.ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト
(4A)ネオニコチノイド系化合物:アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)
(4B)ニコチン系化合物:硫酸ニコチン(nicotine-sulfate)
5.ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックアクチベーター
スピノシン系化合物:スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)
6.クロライドチャネルを活性化する剤
アバメクチン、ミルベマイシン系化合物:アバメクチン(abamectin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin benzoate)、レピメクチン(lepimectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、イベルメクチン(ivermectin)、ポリナクチン複合体(polynactins)
7.幼若ホルモン様の剤
ジオフェノラン(diofenolan)、ハイドロプレン(hydroprene)、キノプレン(kinoprene)、メトトリン(methothrin)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)
8.非特異的作用(多作用点)の剤
1,3‐ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、DCIP、エチレンジブロミド(ethylene dibromide)、メチルブロマイド(methyl bromide)、クロルピクリン(chloropicrin )、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)
9.摂食阻害剤
ピメトロジン(pymetrozine)、フロニカミド(flonicamid)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)
10.ダニの成長制御剤
クロフェンテジン(clofentezine)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ヘキサチアゾクス (hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)
11.昆虫腸内膜を破壊する剤
BT剤:Bacillus sphaericus、Bacillus thuringiensis subsp. aizawai、Bacillus thuringiensis subsp. israelensis、Bacillus thuringiensis subsp. kurstaki、Bacillus thuringiensis subsp. tenebrionis、Bt crop proteins(Cry1Ab, Cry1Ac, Cry1Fa, Cry2Ab, mCry3A, Cry3Ab, Cry3Bb, Cry34/35Ab1)、Bacillus popilliae、Bacillus subtillis
12.ATP 生合成酵素阻害剤
ジアフェンチウロン(diafenthiuron);
有機スズ化合物:アゾシクロチン(azocyclotin)、シヘキサチン(cyhexatin)、フェンブタンチン・オキシド(fenbutatin oxide);
プロパルギット(propargite)、テトラジホン(tetradifon)
13.脱共役剤
クロルフェナピル(chlorfenapyr)、DNOC(DNOC)
14.ニコチン性アセチルコリンチャネルブロッカー剤
ネライストキシン系化合物:ベンスルタップ(bensultap)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ(thiosultap)
15.キチン生合成阻害剤(タイプ0)
ベンゾイルウレア系化合物:ビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、フルアズロン(fluazuron)
16.キチン生合成阻害剤(タイプ1)
ブプロフェジン(buprofezin)
17.脱皮阻害剤(双翅目対象)
シロマジン(cyromazine)
18.エクダイソンアゴニスト(脱皮促進)
ジアシルヒドラジン系化合物:クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)19.オクトパミンアゴニスト
アミトラズ(amitraz)
20.ミトコンドリア電子伝達系(複合体III)阻害剤
シフルメトフェン(cyflumetofen)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、アセキノシル (acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)
21.ミトコンドリア電子伝達系(複合体I)阻害剤
METI殺ダニ剤:フェナザキン(fenazaquin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)
その他:ロテノン(rotenone)
22.ナトリウムチャネル阻害剤
インドキサカルブ(indoxacarb)、メタフルミゾン(metaflumizon)
23.脂質生合成阻害剤
テトラニック系殺虫/殺ダニ剤:スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマト(spirotetramat)
24.ミトコンドリア電子伝達系(複合体IV)阻害剤
りん化アルミニウム(aluminium phosphide)、りん化水素(phosphine)、りん化亜鉛(zinc phosphide)、石灰窒素(calcium cyanide) 、フォスフィン(phosphine)
25.神経阻害(作用機作不明)剤
ビフェナゼート(bifenazate)
26.アコニターゼ阻害剤
フルオロ酢酸ナトリウム塩(sodium fluoroacetate)
27.リアノジン受容体に作用する剤
クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、フルベンジアミド(flubendiamide)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)
28.その他(作用性が不明)の剤
アザディラクチン(azadirachtin)、アミドフルメット(amidoflumet)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、キノメチオネート(chinomethionat)、CL900167(コード番号)、クリオライト (cryolite)、ジコホル(dicofol)、ジシクラニル(dicyclanil)、ジエノクロル(dienochlor)、ジノブトン(dinobuton)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェノチオカルブ (fenothiocarb)、フルエンスルホン(fluensulfone)、フルフェネリム(flufenerim)、フルスルファミド(flusulfamide)、カランジン(karanjin)、メタム(metham)、メトプレン(methoprene)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、メチルイソチオシアネート(methyl isothiocyanate)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、スルコフロン(sulcofuron-sodium)、スルフラミド(sulflramid)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)
29.協力剤
ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、DEF(DEF)
以下、本発明の化合物による一般式[1]の化合物の製造法、製剤例並びに用途を下記の実施例で詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。尚、以下の説明において「%」は質量百分率を示し、「部」は質量部を示す。
5−(2−ヒドロキシ−6−オキソシクロヘキサ−1−エンカルボニル)−1−メチル−3−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの製造(化合物番号I−50)
(1)1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニルクロリドの製造
1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸1.00g(4.06mmol)とオキザリルクロリド0.67g(5.27mmol)を20mlのクロロホルムに溶解し、この混合物へN,N−ジメチルホルムアミドを一滴滴下して40℃で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮して1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニルクロリドを得た。
(2)5−(2−ヒドロキシ−6−オキソシクロヘキサ−1−エンカルボニル)−1−メチル−3−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの製造
1,3−シクロヘキサンジオン0.50g(4.47mmol)とトリエチルアミン0.53g(5.28mmol)を20mlのジクロロメタンに溶解した。この混合物中へ、1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニルクロリドのジクロロメタン(10ml)溶液をゆっくりと滴下し、室温で3時間攪拌した。続いてトリエチルアミン0.53g(5.28mmol)とアセトンシアンヒドリン6滴を加えて室温で2日間攪拌した。減圧濃縮した後、10%塩酸で酸性とし、クロロホルムで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して淡褐色粉末の5−(2−ヒドロキシ−6−オキソシクロヘキサ−1−エンカルボニル)−1−メチル−3−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン0.15g(収率11%)を得た。
融点 194−197℃。
5−(2−ヒドロキシ−4−オキソビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−カルボニル)−1−メチル−3−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの製造 (化合物番号III−50)
ビシクロ[3,2,1]オクタン−2,4−ジオン0.61g(4.47mmol)とトリエチルアミン0.53g(5.28mmol)を20mlのジクロロメタンに溶解した。この混合物中へ1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニルクロリドのジクロロメタン(10ml)溶液をゆっくりと滴下し、室温で3時間攪拌した。続いてトリエチルアミン0.53g(5.28mmol)とアセトンシアンヒドリン6滴を加えて室温で2日間攪拌した。減圧濃縮した後、10%塩酸で酸性とし、クロロホルムで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して淡褐色粉末の5−(2−ヒドロキシ−4−オキソビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−カルボニル)−1−メチル−3−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン0.16g(収率11%)を得た。
融点 226−228℃。
1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造 (化合物番号V−50)
(1)1−メチル−3−フェニルウレアの製造
イソシアン酸フェニル4.76g(40.0mmol)を100mlのジイソプロピルエーテルに溶解し、40%メタノール溶液のメチルアミン6.22g(80.0mmol)を加え室温で1時間攪拌した。反応液をろ過して白色固体の1−メチル−3−フェニルウレア5.90g(98%)を得た。
(2)エチル 1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステルの製造
1−メチル−3−フェニルウレア5.10g(34.0mmol)を150mlのN−メチルピロリドンに溶解し、エトキシメチレンマロン酸ジエチル7.35g(34.0mmol)とt−ブトキシカリウム0.38g(3.40mmol)を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、固体のエチル1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル6.89g(収率74%)を得た。
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
1.35(3H,t,J=7.2Hz), 3.54(3H,s), 4.33(2H,q,J=7.2Hz), 7.20(2H,m), 7.46(3H,m),8.32(1H,s)
(3)1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造
エチル 1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル3.20g(11.67mmol)を30mlの酢酸と30mlの濃塩酸の混合溶媒中40℃で3時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮して白色固体の1−メチル−2,4−ジオキソ−3−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸2.55g(収率89%)を得た。
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
3.61(3H,s), 7.24(2H,m), 7.53(3H,m), 8.58(1H,s)
3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造 (化合物番号V−51)
(1)メチルアミノメチレンマロン酸ジエチルの製造
エトキシメチレンマロン酸ジエチル10.2g(47.2mmol)を150mlのトルエンに溶解し、40%メタノール溶液のメチルアミン5.49g(70.8mmol)を加え5時間半過熱還流した。反応液を減圧濃縮して液体のメチルアミノメチレンマロン酸ジエチル8.36g(収率88%)を得た。
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
1.26−1.36(6H,m), 3.13(3H,d,J=4.9Hz), 4.10(4H, m), 7.99(1H,d,J=14.3Hz), 9.09(1H,br)
(2)エチル 3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステルの製造
メチルアミノメチレンマロン酸ジエチル2.00g(9.94mmol)を100mlのテトラヒドロフランに溶解し、イソシアン酸2−クロロフェニル3.41g(22.2mmol)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)3.55g(23.3mmol)を加え60℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して得られた粗結晶をトルエンで洗浄し、白色固体のエチル 3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル2.14g(収率70%)を得た。
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
1.36(3H,t,J=5.3Hz), 3.57(3H,s), 4.34(2H,q,J=5.3Hz), 7.25−7.37(1H,m), 7.37−7.42(1H,m), 7.53−7.55(1H,m), 8.35(1H,s)
(3)3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造
エチル 3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル2.14g(6.93mmol)を20mlの酢酸と20mlの濃塩酸の混合溶媒中70℃で8時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出して水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮して白色固体の3−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸1.23g(収率63%)を得た。
融点 244−247℃
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
3.62(3H,s), 7.28−7.31(1H,m), 7.43−7.51(2H,m), 7.62(1H,d,J=2.2Hz),8.60(1H,s),12.18(1H,br)
エチル 1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造 (化合物番号V−68)
(1)フェニル(4−ニトロフェニル)カルバメートの製造
4−ニトロアニリン4.00g(28.9mmol)とピリジン2.97g(37.6mmol)を100mlのジクロロメタンに溶解し、クロロぎ酸フェニル4.53g(28.9mmol)を加え氷冷下1時間攪拌した。反応液を10%塩酸で酸性とした後、ジクロロメタンにて抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して、白色固体のフェニル(4−ニトロフェニル)カルバメート6.82g(収率91%)を得た。
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
7.18−7.45(6H,m), 7.62(2H,d,J=9.0Hz), 8.23(2H,d,J=9.0Hz)
(2)エチル 1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステルの製造(化合物番号IV−68)
メチルアミノメチレンマロン酸ジエチル2.52g(12.5mmol)と前記(1)で製造したフェニル(4−ニトロフェニル)カルバメート6.82g(26.4mmol)を100mlのテトラヒドロフランに溶解した。この混合物中へ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)4.22g(27.7mmol)を加え室温で3日間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して、白色固体のエチル 1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル3.17g(収率79%)を得た。
H−NMR(DMSO‐d,TMS) δ(ppm):
1.25(3H,t,J=7.0Hz), 3.45(3H,s), 4.21(2H,q,J=7.0Hz), 7.59(2H,d,J=8.2Hz), 8.35(2H,d,J=9.0Hz), 7.53−7.55(1H,m), 8.69(1H,s)
(3)エチル 1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造
エチル 1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル3.17g(9.93mmol)を60mlの酢酸と60mlの濃塩酸の混合溶媒中50℃で7時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出して水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮して白色固体の1−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸1.91g(収率66%)を得た。
融点 251−254℃
H−NMR(DMSO‐d,TMS) δ(ppm):
3.48(3H,s), 7.62(2H,d,J=8.2Hz), 8.35(2H,d,J=8.2Hz), 8.81(1H,s), 12.55(1H,br)
3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造(化合物番号V−53)
(1)1−(4−クロロフェニル)−3−メチルウレアの製造
イソシアン酸4−クロロフェニル3.07g(20.0mmol)を100mlのジイソプロピルエーテルに溶解し、40%メタノール溶液のメチルアミン3.11g(40.0mmol)を加え室温で1時間攪拌した。反応液をろ過して白色固体の1−(4−クロロフェニル)−3−メチルウレア3.15g(85%)を得た。
H−NMR(DMSO‐d,TMS) δ(ppm):
2.63(3H,d,J=4.8Hz), 6.03(1H,d,J=4.4Hz), 7.24(2H,d,J=9.2Hz), 7.41(2H,d,J=8.8Hz), 8.62(1H,s)
(2)エチル 3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステルの製造
1−(4−クロロフェニル)−3−メチルウレアを150mlのN−メチルピロリドンに溶解し、エトキシメチレンマロン酸ジエチル7.35g(34.0mmol)とt−ブトキシカリウム0.38g(3.40mmol)を加えて80℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、固体のエチル 3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル1.98g(収率38%)を得た。
(3)3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造
エチル 3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル1.98g(6.41mmol)を25mlの酢酸と25mlの濃塩酸の混合溶媒中40℃で1時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出して水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮して白色固体の3−(4−クロロフェニル)−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸1.23g(収率63%)を得た。
融点 214−217℃
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
3.62(3H,s), 7.18(2H,d,J=8.5Hz), 7.53(2H,d,J=8.5Hz), 8.56(1H,s),12.24(1H,br)
1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造 (化合物番号V−189)
(1)エチル 1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステルの製造
メチルアミノメチレンマロン酸ジエチル2.28g(9.94mmol)とフェニル(5−メチルイソキサゾール−3−イル)カルバメート4.56g(20.9mmol)を100mlのテトラヒドロフランに溶解した。この混合物中へ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)3.33g(21.9mmol)を加え8時間加熱還流した。反応液を酢酸エチルにて抽出して水洗し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮して、白色固体のエチル 1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル0.28g(収率10%)を得た。
(2)1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造
エチル 1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸エステル0.28g(1.00mmol)を20mlの酢酸と20mlの濃塩酸の混合溶媒中70℃で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出して水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮して白色固体の1−メチル−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸0.13g(収率52%)を得た。
融点 300℃以上
H−NMR(CDCl,TMS) δ(ppm):
2.55(3H,s), 3.62(3H,s), 6.14(1H,s), 8.54(1H,s), 11.87(1H,br)
1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸の製造 (化合物番号V−1)
ウラシル−5−カルボン酸5.0g(0.032mol)と水酸化カリウム11.0g(0.196mol)を100mlの水に溶かし、室温でジメチル硫酸15.0g(0.119mol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後、10%塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗、乾燥、濃縮し、白色粉末の1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸4.80g(収率81%)得た。

前記実施例に準じて製造した一般式[1]で表される本発明の化合物の物性値(融点又は屈折率)を、前記実施例を含め表68に示す。

製造中間体[3b]の物性値を表69に示す。
〈製剤例1〉 水和剤
化合物(I−1)の10部にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土の20部、クレーの69部を混合粉砕し、水和剤を得た。
〈製剤例2〉 フロアブル剤
粗粉砕した化合物(I−1)20部を水69部に分散させ、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩4部、エチレングリコール7部を加えるとともにシリコーンAF−118N(旭化成工業株式会社製)を製剤に対し200ppm加え、高速攪拌機にて30分間混合した後、湿式粉砕機にて粉砕しフロアブル剤を得た。
〈製剤例3〉 乳剤
化合物(I−1)の30部にキシレンとイソホロンの等量混合物60部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリールポリマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の10部を加え、これらをよくかきまぜることによって乳剤を得た。
〈製剤例4〉 粒剤
化合物(I−1)の10部、タルクとベントナイトを1:3の割合の混合した増量剤の80部、ホワイトカーボンの5部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリールポリマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の5部に水10部を加え、よく練ってペースト状としたものを直径0.7mmのふるい穴から押し出して乾燥した後に0.5〜1mmの長さに切断し、粒剤を得た。
次に試験例をあげて本発明化合物の奏する効果を説明する。
〈試験例1〉 水田土壌処理による除草効果試験
100cmプラスチックポットに水田土壌を充填し、代掻後、タイヌビエ、コナギの種子を播種し、水深3cmに湛水した。翌日、製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、水面滴下した。施用量は、有効成分を、1ヘクタール当り1000gとした。その後、温室内で育成し、処理後21日目に表70の基準に従って除草効果を調査し、その結果を表71に示す。

〈試験例2〉 畑地土壌処理による除草効果試験
80cmプラスチックポットに畑土壌を充填し、イチビ、アオゲイトウの種子を播種して覆土した。製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、1ヘクタール当り有効成分が1000gになるように、1ヘクタール当り1000リットル相当を小型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。その後、温室内で育成し、処理21日目に前記した表70に記載の基準に従って、除草効果を調査した。結果を次の表72に示す。
〈試験例3〉 畑地茎葉処理による除草効果試験
80cmプラスチックポットに畑土壌を充填し、イヌビエ、イチビ、アオゲイトウの種子を播種し、温室内で2週間育成後、製剤例1に準じて調製した水和剤を水に希釈し、1ヘクタール当り有効成分が1000gになる様に、1ヘクタール当り1000lを小型噴霧器で植物体の上方から全体に茎葉散布処理した。その後、温室内で育成し、処理14日目に表70の基準に従って、除草効果を調査した。その結果を表73に示す。
これらの試験の結果、本発明の化合物が、優れた除草活性を有していることがわかった。

Claims (6)

  1. 次の一般式[1]

    [式中、Rは、水素原子;C〜C12アルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cシクロアルケニル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜Cハロシクロアルキル基;C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基;アミノC〜Cアルキル基;ニトロC〜Cアルキル基;C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;ヒドロキシC〜Cアルキル基;フェニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);C〜CアルコキシC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルオキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜CアルキルオキシC〜Cアルキル基;フェニルオキシC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルチオC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルスルフィニルC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);フェニルスルホニルC〜Cアルキル基(該基のフェニルは、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);C〜CハロアルコキシC〜Cアルキル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルケニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキニル基;C〜CアルコキシイミノC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェノキシイミノC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル基;(R3132N−C=O)C〜Cアルキル基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルカルボニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルカルボニルオキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキリデンアミノオキシC〜Cアルキル基;ホルミルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;シアノC〜CアルコキシC〜Cアルキル基;シアノC〜Cアルキル基;C〜Cアルキリデンアミノ基;ジ(C〜C10アルキル)アミノC〜Cアルキリデンアミノ基;NR3132基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜Cハロアルコキシ基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は、置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよく、該複素環基が硫黄原子を含む場合は酸化されてスルホキシド又はスルホンとなってもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基で置換されたC〜CアルコキシC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、
    は、C〜Cアルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CシクロアルキルオキシC〜Cアルキル基;ジ(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルケニル基;又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルC〜Cアルキニル基を表し、
    Y及びZは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
    Aは、次の式A−1から式A−5までのいずれかを表し、

    は、ヒドロキシル基;O(Mはアルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオンを表す。);アミノ基;ハロゲン原子;シアノ基;イソチオシアネート基;イソシアネート基;ヒドロキシカルボニルオキシ基;C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシカルボニルオキシ基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;シアノメチレンオキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜Cアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cアルケニルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルケニルカルボニルオキシ基;C〜Cアルキニルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルキニルカルボニルオキシ基;C〜CアルコキシカルボニルC〜Cアルコキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルカルボニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルカルボニルC〜Cアルキルオキシ基;C〜C10アルキルスルホニルオキシ基;C〜Cハロアルキルスルホニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニルオキシ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニルオキシ基;C〜C10アルキルチオ基;C〜C10アルキルスルフィニル基;C〜C10アルキルスルホニル基;C〜Cハロアルキルチオ基;C〜Cハロアルキルスルフィニル基;C〜Cハロアルキルスルホニル基;C〜Cアルケニルチオ基;C〜Cアルケニルスルフィニル基;C〜Cアルケニルスルホニル基;C〜Cアルキニルチオ基;C〜Cアルキニルスルフィニル基;C〜Cアルキニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基;C〜C10アルキルアミノ基;ジ(C〜C10アルキル)アミノ基;C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルコキシ基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環オキシ基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、
    は、次の一般式

    で表される基を表し、
    は、次の一般式

    で表される基を表し、
    は、次の一般式

    で表される基を表し、
    nは0、1、2を表し、
    、R、R、R、R35及びR36はそれぞれ独立して、水素原子、又はC〜Cアルキル基を表し、ここで、RとRはC〜Cアルキレン鎖又はC〜Cアルケニレン鎖で結合して環を形成してもよく、また、RとR35はC〜Cアルキレン鎖で結合して環を形成してもよく、
    、R33及びR34はそれぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、又は、C〜Cアルコキシ基を表し、
    14、R15、R16及びR17はそれぞれ独立して、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基を表し、
    18は、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、シアノメチル基、又は、ベンジル基を表し、
    20は、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロアルキル基、又は、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基を表し、
    21は、水素原子、C〜Cアルキル基、又はハロゲン原子を表し、
    23は、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜C10アルキルチオ基、C〜C10アルキルスルフィニル基、C〜C10アルキルスルホニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルチオ基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルフィニル基、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基、又は、置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基を表し、
    24は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、又は、C〜Cアルコキシカルボニルアミノ基を表し、
    25は、C〜Cアルコキシカルボニル基、シアノ基、又はニトロ基を表し、
    31、R32はそれぞれ独立して、水素原子;C〜Cアルキル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜Cアルキルカルボニル基;C〜C10アルキルチオカルボニル基;C〜Cアルコキシカルボニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルキルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいフェニルスルホニル基;置換基群αから選ばれる置換基で置換されてもよいベンジルスルホニル基;同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);又は、同一若しくは相異なってよい酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1個以上のヘテロ原子を有する炭素数3〜10の複素環で置換されたC〜Cアルキル基(該基は置換基群αから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。)を表し、ここで、R31及びR32はこれらが一緒になってこれらが結合している窒素原子と共に5〜6員環を形成していてもよく、この際、この環中にR31及びR32が結合している窒素原子以外に硫黄原子及び/又は酸素原子が介在していてもよい。
    ここにおいて、「置換基群α」は:ハロゲン原子;ヒドロキシル基;C〜Cアルキル基;C〜Cシクロアルキル基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルケニル基;C〜Cアルキニル基;C〜Cハロアルキル基;C〜Cハロアルケニル基;C〜Cハロアルキニル基;C〜Cハロシクロアルキル基;C〜CハロシクロアルキルC〜Cアルキル基;C〜Cアルコキシ基;C〜Cシクロアルキルオキシ基;C〜Cアルケニルオキシ基;C〜Cアルキニルオキシ基;C〜Cアルキルカルボニルオキシ基;C〜Cハロアルコキシ基;C〜Cアルキルチオ基;C〜Cアルキルスルフィニル基;C〜Cアルキルスルホニル基;C〜Cハロアルキルチオ基;C〜Cハロアルキルスルフィニル基;C〜Cハロアルキルスルホニル基;アミノ基;C〜Cアルキルカルボニルアミノ基;モノ(C〜Cアルキル)アミノ基;ジ(C〜Cアルキル)アミノ基;ヒドロキシC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルキル基;C〜CアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルチオC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルフィニルC〜Cアルキル基;C〜CハロアルキルスルホニルC〜Cアルキル基;シアノC〜Cアルキル基;C〜CアルコキシC〜Cアルコキシ基;C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルオキシ基;C〜CハロアルコキシC〜Cアルコキシ基;シアノC〜Cアルコキシ基;C〜Cアシル基;C〜CアルコキシイミノC〜Cアルキル基;カルボキシル基;C〜Cアルコキシカルボニル基;カルバモイル基;モノ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基;ジ(C〜Cアルキル)アミノカルボニル基;ニトロ基;シアノ基;フェニル基(該基のフェニル基は、1又は2〜5個の同一もしくは異なる置換基βにより置換されてもよい。);酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より選択される1〜5個のヘテロ原子を有する炭素数2〜10の複素環基(該基は、置換基群βから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);酸素原子、硫黄原子及び窒素原子より任意に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する炭素数2〜10の複素環オキシ基(該基は、置換基群βから選ばれる1個又は同一もしくは相異なる異なる2〜5個の置換基により置換されてもよい。);及び隣接する2個の置換基が一緒になってC〜Cのアルキレン基を形成する基であって、当該アルキレン基の中の1個〜3個の炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、及びカルボニル基を形成する炭素原子からなる群から選ばれる原子と置換されていてもよいC〜Cのアルキレン基;からなる群から選ばれる基を表し、
    「置換基群β」は:
    ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、及びC〜Cハロアルコキシ基からなる群から選ばれる基を表す。]
    で示されるピリミジン誘導体又はその塩。
  2. 請求項1に記載のピリミジン誘導体又はその塩、及び農業上許容し得る担体を含有して
    なる農薬組成物。
  3. 請求項1に記載のピリミジン誘導体又はその塩を活性成分として含有することを特徴と
    する除草剤。
  4. 請求項1に記載のピリミジン誘導体又はその塩を含有してなる除草剤の有効量を散布し
    て土壌における雑草を除草する方法。
  5. 土壌が、農園芸用植物を栽培する畑地又は水田の農地である請求項4に記載の方法。
  6. 次の一般式[2]

    [式中、Bはヒドロキシ基、又はC〜Cアルコキシ基を示し、R、R、Y、Zは前記一般式[1]と同じ意味を表す。]
    で示されるピリミジン誘導体又はその塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015007632A1 (de) * 2013-07-16 2015-01-22 Bayer Cropscience Ag Uracil-5-carboxamide und ihre verwendung als herbizide
WO2017042259A1 (en) 2015-09-11 2017-03-16 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Hppd variants and methods of use
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