JP2013034689A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブ制御部がバックアップ機能を有さないパチンコ機において、電断等が発生した場合に「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」の報知を正確に復帰可能とする。
【解決手段】特定の当り遊技が実行されると、複数回の当り遊技が実行されるまで、当り遊技終了後に有利状態を発生させる遊技機において、主制御部は、当り遊技の実行回数を計数するとともに、当り遊技の実行回数を示す回数指定コマンドをサブ制御部に送信し、計数された実行回数を電断発生時に保持する。サブ制御部は、有利状態中に回数指定コマンドを受信して当り遊技の実行回数を計数し、特定された実行回数に基づき、遊技進行情報を報知し、電断復帰後に回数指定コマンドを受信することで、この回数指定コマンドに対応する実行回数に基づき、遊技進行情報を電断発生前の状態に復帰させる。
【選択図】図18

Description

本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機では、大当り遊技終了後に図柄変動遊技を有利に進行させることができる有利状態(開放時間延長機能や確率変動機能の作動状態等)を発生させるものがある。また、当り遊技終了後に有利状態を発生させるパチンコ遊技機の中には、所定の複数回数の当り遊技が実行されるまでは、各当り遊技終了後に有利状態を発生させ、複数回数の当り遊技の終了後に有利状態の発生を制限する「リミッタ機能」を備えたパチンコ遊技機も知られている(特許文献1参照)。
この種のパチンコ遊技機では、主制御部から送信される大当り遊技の開始を示すコマンドや有利状態であることを示すコマンドに基づいて、副制御部が有利状態中の当り遊技の実行回数(連荘回数)を計数し、この実行回数に基づき「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」を報知することが行われている。このような報知を行うことで、「リミッタ機能が作動するまでの当り遊技の実行回数」を遊技者に把握させることできる。
特開2011−30912号公報
しかしながら、コストダウン等の目的から副制御部がバックアップ機能を有さない構成では、停電等により遊技機への電力の供給が遮断される電断の発生によって副制御部で計数した「有利状態中の当り遊技の実行回数」が消去されてしまい、電断からの復帰時に電断発生前に行われていた遊技進行情報の報知ができなくなるおそれがあった。
そこで、本発明は上記点に鑑み、副制御部がバックアップ機能を有さない構成のパチンコ機において、電断等が発生した場合であっても電断復帰後に「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」の報知を正確に復帰可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
遊技の進行制御を司る主制御部と、前記主制御部から送信されるコマンドに基づいて遊技の進行に伴う演出制御を司る副制御部とを備えた遊技機において、
前記主制御部は、
始動口に遊技球が入球すると、図柄を変動表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記図柄変動遊技の結果として当り結果が得られると、閉鎖状態にある大入賞口を開放状態とする当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記当り遊技のうち特定の当り遊技が実行されると、該特定の当り遊技の終了後に、通常よりも有利に前記図柄変動遊技を進行させる有利状態を発生させ、該有利状態を発生させた後、前記当り遊技の実行回数が所定の限度回数に達するまでは、前記当り遊技の終了ごとに前記有利状態を発生させ、前記限度回数に達した後は前記当り遊技の終了後に前記有利状態の発生を禁止する有利状態発生手段と、
前記特定の当り遊技を開始するとき、および、前記有利状態中に前記当り遊技を開始するときに、前記当り遊技の実行回数を計数する第1計数手段と、
前記当り遊技を開始するときに、前記第1計数手段で計測された実行回数に対応する回数指定コマンドを前記副制御部に送信する回数指定コマンド送信手段と、
当該遊技機への電力供給が遮断されたときに、前記第1計数手段によって計数された実行回数を保持する実行回数保持手段と、を有し、
前記副制御部は、
前記特定の当り遊技の開始に係る前記回数指定コマンドを受信したとき、および、前記有利状態中に前記回数指定コマンドを受信したときに、前記有利状態での前記当り遊技の実行回数を計数する第2計数手段と、
前記第2計数手段により計数された実行回数に基づき、前記有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報を報知する遊技進行情報報知手段と、
電力供給の復帰後に前記回数指定コマンドを受信することで、該受信した回数指定コマンドに対応する実行回数に基づき、前記遊技進行情報を電力供給遮断前の状態に復帰させる遊技進行情報復帰手段と、
を有することを特徴としている。
このように、有利状態中に当り遊技が開始される毎に主制御部で当り遊技の実行回数を計数し、更新した計数値を示す回数指定コマンドを副制御部に送信する構成とすることで、副制御部は、バックアップ機能を有さない場合であっても、電断復帰後に受信する回数指定コマンドに基づき、電断発生時の当り遊技の実行回数を把握して「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」を復帰させることができる。
また、主制御部は、当り遊技を開始するときに当り遊技の実行回数を計数するように構成されるため、仮に当り遊技中に電断が発生した場合であっても、電断からの復帰後に実行中の当り遊技の実行回数に含めた回数指定コマンドを副制御部に送信することができる。このため、当り遊技中に電断が発生した場合にも、副制御部は、回数指定コマンドに基づいて有利状態中に実行された当り遊技の実行回数を正確に特定できる。これにより、副制御部は、主制御部が把握する実際の当り遊技の実行回数と相違することなく、遊技進行情報を適切に復帰させることができる。
なお、「有利状態」としては、「図柄変動遊技にて当り結果が得られる確率が向上する状態(所謂、確変状態)」や、「始動口への遊技球の入球頻度が向上する状態(所謂、開放延長状態)」等が例示でき、「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」としては、「有利状態の発生が禁止される当り遊技の実行までにかかる遊技の進捗情報」を遊技者に示すものであればよく、「実行された当り遊技の回数報知」や「実行可能な当り遊技の残り回数報知」等が例示できる。
また、本発明の遊技機は、
前記主制御部は、
前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに、前記回数指定コマンドを送信する復帰時回数指定コマンド送信手段を備え、
前記遊技進行情報復帰手段は、前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに前記回数指定コマンドを受信することで、該受信した回数指定コマンドに対応する実行回数に基づき、前記遊技進行情報を電力供給遮断前の状態に復帰させる
ことを特徴としている。
これにより、当り遊技中に電断が発生した場合にも、電断復帰後に、今回の当り遊技開始中に遊技進行情報を復帰させることができ、電断復帰後の遊技状態が電断発生前の遊技状態と相違ないことを遊技者に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。
また、本発明の遊技機は、
前記当り遊技の進行に並行して、演出表示部における第1表示領域にて所定の当り中演出表示を実行する演出表示実行手段を有し、前記遊技進行情報報知手段は、前記演出表示部における第2表示領域にて前記当り遊技中に前記遊技進行情報を表示するものであって、
前記遊技進行情報復帰手段は、前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに前記回数指定コマンドを受信すると、前記第1表示領域での前記当り中演出表示の復帰と共に前記遊技進行情報を前記電力供給遮断前の状態に復帰させることを特徴としている。
このように、電断復帰後に、演出表示部で行われる他の演出表示に伴って遊技進行情報の表示を復帰させることで、電断復帰後の遊技状態が電断発生前の遊技状態と相違ないことを違和感なく適切に認識させることができる。
以上の本発明の構成によれば、副制御部がバックアップ機能を有さない構成のパチンコ機において、電断等が発生した場合であっても電断復帰後に「有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報」の報知を正確に復帰可能な遊技機を提供することができる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 大当り図柄の種類を示す図表である。 演出表示装置の画面表示例を示す正面図である。 連荘回数表示処理のタイミングチャートである。 復帰コマンドの種類を示す図表である。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 電源投入処理を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 特別図柄変動表示関連処理を示すフローチャートである。 大当り遊技処理を示すフローチャートである。 大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 連荘回数表示処理を示すフローチャートである。 大当り中連荘回数表示処理を示すフローチャートである。 図柄変動中連荘回数表示処理を示すフローチャートである。 連荘回数表示復帰処理を示すフローチャートである。 第2実施例の連荘回数表示処理のタイミングチャートである。 リミッタ指定コマンドの種類を示す図表である。 第2実施例の電源投入処理を示すフローチャートである。 第2実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 第2実施例の大当り遊技処理を示すフローチャートである。 第2実施例の連荘回数表示処理を示すフローチャートである。 第2実施例の大当り中連荘回数表示処理を示すフローチャートである。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、外枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。中枠3はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。なお、遊技盤20は枠体部(中枠3)に対して着脱自在に設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出ボタン5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検出手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、大入賞装置33、始動口28、左入賞口34,35、右入賞口36,37、第1装飾部材50、第2装飾部材60等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、その内側(内周側)に演出表示装置25を備えている。演出表示装置25は、遊技領域21の略中央部位に配置されている。本実施例では、演出表示装置25として液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。なお、演出表示装置25が本発明の「演出表示部」に相当している。
大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されており、第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されている。装飾装置50,60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34,35が一体化されており、第2装飾装置60には右入賞口36,37が一体化されている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図7参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側に設けられた第1始動口28aと下側に設けられた第2始動口28bとから構成されている。
第1始動口28aは、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の始動口として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口28bはいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部を備えており、この一対の翼片部の上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部は、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口28bは一対の翼片部の遊技球受入口の大きさが変化する可変式の始動口として構成されている。第2始動口28bは、一対の翼片部が開動作することで入球可能性が高い開放状態となり、一対の翼片部が閉動作することで入球可能性が低い閉鎖状態(入球不能な状態を含む)となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部が開動作して第2始動口28bの遊技球受入口が拡大され、第2始動口28bは普通電動役物として機能する。第2始動口28bの開閉は、主制御部200により制御される。
始動口28の内部には、第1始動口28aまたは第2始動口28bへの遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図7参照)と、一対の翼片部を作動させるための始動口ソレノイド28c(図7参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開動作した場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が第1始動口28aよりも大きくなる開放状態となる。一方、一対の翼片部が立設された場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が第1始動口28aよりも小さい閉鎖状態となる。遊技球が第1始動口28a、第2始動口28bのいずれかに入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。なお、以下の説明における「遊技球が始動口28に入球する」旨の記載は、特段の理がない限り、遊技球が第1始動口28aまたは第2始動口28bに入球することを意味する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図7参照)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ33s(図7参照)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方と右斜め上方には、左入賞口34,35と右入賞口36,37が設けられている。これら入賞口の内部には、それぞれ入賞口入球検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
第1装飾部材50には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、普通図柄表示部51、普図保留表示部52、特別図柄保留表示部53が構成されている。同様に第2装飾部材60には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、特別図柄表示部61が構成されている。
普通図柄表示部51は、1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示部51では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示部51では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、第2始動口28bが所定の開放パターンにしたがって開放される。第2始動口28bの開放パターンは複数種類設定されている。第2始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能の非作動時には、第1開放時間(例えば0.2秒)が設定された短時間開放パターンがセットされ、開放時間延長機能の作動時には第1開放時間より長い第2開放時間(例えば5秒)が設定された長時間開放パターンがセットされる。
本実施例では、普通図柄当否判定用乱数が用意されており、この普通図柄当否判定用乱数は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得されるもので、第2始動口28bを作動させるか否か(開放状態とするか否か)の普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定用乱数には予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示部51で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致しない場合)には、普通図柄表示部51で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。
ここで、普通図柄の保留について説明する。普図保留表示部52には普通図柄保留数が表示され、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部52は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。普通図柄の保留に伴って、普通図柄当否判定用乱数が主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の変動パターンの設定、普通図柄の保留および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
次に、特別図柄について説明する。特別図柄表示部61は7個のLEDから構成されており、これらのLEDにより特別図柄が表示される。この特別図柄表示部61を構成する各LEDは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LEDの点灯および消灯の組合せにより特別図柄の複数の表示態様を表示できる。そして、7個のLEDで表示される特別図柄の組合せのうち、特定の組合せが大当り図柄(大当り特別図柄)として設定されており、大当り図柄以外が外れ図柄(外れ特別図柄)として設定されている。本実施例では、特別図柄の変動表示を各LEDが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。
次に、始動口28(第1始動口28aまたは第2始動口28b)に遊技球が入球することによって、特別図柄表示部61で特別図柄が変動開始し、所定時間経過後に特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄で停止表示される図柄変動遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が始動口28に入球した際に取得され、大当り遊技を実行するか否かの特別図柄当否判定に用いられる特別図柄当否判定用乱数が設けられている。さらに、大当り図柄を決定するための大当り種別決定乱数(大当り図柄決定乱数)が設けられている。始動口28への遊技球の入球に伴って、特別図柄当否判定用乱数と大当り種別決定乱数が取得され、この取得された特別図柄当否判定用乱数と大当り種別決定乱数は、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に保留として記憶される。
ここで、特別図柄の保留について説明する。特別図柄保留表示部53は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、それぞれ4個を上限として保留数を表示することができる。
始動口28に入球した遊技球数は、特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。特別図柄保留数は、始動口28への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶される特別図柄用乱数(特別図柄当否判定用乱数、特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、始動口28への遊技球の入球に伴い、特別図柄当否判定用乱数とともに大当り種別決定乱数も取得されるので、特別図柄保留数は、大当り種別決定乱数の記憶個数にも相当する。そして、特別図柄保留数は、特別図柄当否判定が行われ特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。特別図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の当り値が設定されており、遊技球が第1始動口28aまたは第2始動口28bに入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が大当りの当り値(大当り当選値)と一致する場合に大当りと判定される。特別図柄当否判定は、特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。
特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に大当りと判定され、特別図柄表示部61で停止表示される特別図柄が大当り図柄に決定される。一方、特別図柄当否判定の結果が大当りでない場合(大当り抽選に落選)には、特別図柄当否判定の結果は外れであり、特別図柄表示部61で停止表示される特別図柄が外れ図柄に決定される。
特別図柄は、所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出や予告演出の有無(演出内容)を規定するもので、複数種類の変動パターンが変動パターン決定用の乱数値と対応付けて変動パターンテーブルに含まれている。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行されて特別図柄の変動表示が開始される際に、変動パターンテーブルから抽選により選択される。特別図柄の変動パターンテーブルは、複数用意されており、それぞれ遊技状態に応じて選択されて用いられる。
また、特別図柄当否判定、特別図柄の変動態様の決定、特別図柄の停止図柄の決定、特別図柄の変動表示および停止表示(図柄変動遊技)は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。このため、主制御部200が本発明の「図柄変動遊技実行手段」に相当している。
次に、大当り遊技について説明する。特別図柄表示部61で停止表示された特別図柄が前述した大当り図柄であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、「当り遊技実行手段」としての主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技を開始させる。大当り遊技は、大当り遊技フラグをONに設定することで開始する。大当り遊技は、大入賞装置33を作動させる、換言すると大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものである。大当り遊技は、後述の大当り遊技処理が繰り返し実行されることによって実現される。
大当り遊技中は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(例えば、1個の入球に対して15個の賞球)が払い出される。具体的には、大当り遊技の開始により、大入賞装置33を作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放状態となる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が規定開放時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が規定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
この大入賞口33aの開放状態の開始から終了までを1回のラウンド遊技とした場合、大当り遊技は、所定数のラウンド遊技が行われることで終了する。大入賞装置33では、大入賞口33aの開放が終了、すなわち大入賞口33aが閉鎖状態となってから所定のインターバル時間(本実施例では2秒)が経過した後に、大入賞口33aは再び開放状態となり、次のラウンド遊技が開始する。このような大入賞口33aの開放開始から終了までを1ラウンドとする大入賞口33aの開閉動作は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では10ラウンド)が終了するまで繰り返し継続される。本実施例の大当り遊技は、大入賞口33aの開放時間が長く設定されており、大入賞口33aへの規定数(10個)の入球およびこれに伴う賞球払出の実行可能性が極めて高く、大量の賞球獲得が可能な「出球あり当り遊技」として位置付けられる。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、普通図柄と特別図柄の変動時間を短縮させる変動時間短縮機能、第2始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能、特別図柄当否判定の当選確率を変更(向上)させる確率変動機能が作動する。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで作動する。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。
確率変動機能作動中は、大当り抽選用の大当り当選値が増加することで、大当り抽選の結果が大当りとなる確率が向上する。具体的には、大当り当選値が設定された抽選テーブルとして、低確率抽選テーブルと、低確率抽選テーブルより大当り当選値の数が多く設定されている高確率抽選テーブルとが用意されている。そして、確率変動機能非作動時には、低確率抽選テーブルを用いて大当り抽選を行うことで、大当り抽選乱数が大当り当選値と一致する確率が低確率(本実施例では1/200)となり、確率変動機能作動時には、高確率抽選テーブルを用いて大当り抽選を行うことで、大当り抽選乱数が大当り当選値と一致する確率が高確率(本実施例では1/50)となる。
変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する「電サポ作動状態(電チューサポート状態)」は、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動しない電サポ非作動状態に比較して、第2始動口28b(電チュー)の開放頻度(開放回数、開放時間)が格段に向上する。電サポ作動状態では、第2始動口28bへの遊技球の入球頻度が高まることで、特別図柄当否判定の実行頻度が高まり、大当り遊技が発生しやすくなる。このため、電サポ作動状態では、電サポ非作動状態に比較して、図柄変動遊技を遊技者に有利に進行させることができる。
変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げて説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、当該大当り遊技が開始する契機となった大当り図柄の種類に応じて、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能が作動する。図3は、本実施例における大当り図柄の種類を示している。図3に示すように、本実施例では3種類の大当り図柄A〜Cが設けられており、各大当り図柄A〜Cの発生確率は、大当り図柄Aが20%、大当り図柄Bが40%、大当り図柄Cが40%となっている。
特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機として大当り遊技が実行された場合は、大当り遊技終了後、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能のすべての機能が作動開始し、特別図柄が大当り図柄Bで停止表示したことを契機として大当り遊技が実行された場合は、大当り遊技終了後、確率変動機能のみが作動開始し、特別図柄が大当り図柄Cで停止表示したことを契機として大当り遊技が実行された場合は、大当り遊技終了後、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能のいずれの機能も作動開始しない。
また、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動していない電サポ非作動状態において、特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機として大当り遊技が実行された場合には、大当り遊技終了後、変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動する電サポ作動状態に移行する。この電サポ作動状態は、特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機とする大当り遊技が実行されてから、所定の複数回数にわたり大当り遊技が実行されるまで、各大当り遊技(実行契機となった大当り図柄の種類は問わない)の終了後に繰り返し発生するように構成されている。
具体的には、特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機として大当り遊技が実行される際に、大当り遊技の連続実行回数(リミッタ回数)の計数を開始する。そして、大当り遊技後に発生する電サポ作動状態での図柄変動遊技で大当り図柄が停止表示され、新たに大当り遊技が実行されると、リミッタ回数を更新(本実施例では「+1」)する。そして、リミッタ回数が所定の限度回数(本実施例では「5」)に到達するまでは、各大当り遊技(大当り図柄の種類を問わない)の終了後に電サポ作動状態を発生させるように構成されている。
なお、本実施例では、特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機として大当り遊技を開始する時点から、電サポ作動状態を挟んで限度回数の大当り遊技が終了する時点までの遊技期間を「連荘遊技期間」としている。
また、リミッタ回数が限度回数に到達した場合には、「電サポリミッタ機能」が作動し、リミッタ回数が限度回数に達したときの大当り遊技の実行契機となった大当り図柄の種類を問わず、大当り遊技終了後に電サポ作動状態を発生させることを禁止している。つまり、リミッタ回数が限度回数に到達した場合には、最終回(本実施例では5回目)の大当り遊技が大当り図柄Aの停止表示を契機に実行された場合であっても、当該大当り遊技終了後に変動時間短縮機能および開放時間延長機能は作動せず、電サポ非作動状態が発生することとなる。
なお、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能、リミッタ回数の計数、電サポリミッタ機能の各々に関する制御は、主制御部200により実現される。また、本実施例では、主制御部200によるリミッタ回数の計数は大当り遊技の開始時に行われ、計数したリミッタ回数はRAMの所定領域に記憶される。このため、主制御部200が本発明の「有利状態発生手段」、「第1計数手段」、「実行回数保持手段」に相当している。
本実施例の遊技機1では、特別図柄表示部61を用いて行われる特別図柄の図柄変動遊技に付随して、演出表示装置25にて図柄変動演出が行われる。図柄変動演出としては、例えば特別図柄表示部61での特別図柄の変動表示に連動して数字図柄からなる演出図柄を変動表示させる変動表示演出や、演出図柄の変動表示中に行われるリーチ演出などが挙げられる。なお、これらの演出内容は複数種類存在し、演出画像データは演出表示制御部280のROMに記憶されている。
ここで、後述のサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で実現される図柄変動演出について説明する。図4は、演出表示装置25の表示例を示してる。図4に示すように、演出表示装置25には表示領域Aと表示領域Bが設けられている。表示領域Aでは、電サポ非作動状態中や電サポ作動状態中において、特別図柄表示部61の特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)に連動して変動表示する演出図柄が変動停止表示する。また、演出表示装置25の表示領域Aのうち、演出図柄の表示領域を除く部位は、文字、図形、記号、キャラクタ等を含む種々の背景図柄が表示される背景表示領域となっている。上述のように、演出表示装置25は、遊技盤20(遊技領域21)の中央に配置されているので、遊技者は通常、演出表示装置25の表示領域での表示内容(特に演出図柄)に注目して遊技を進行させることとなる。なお、「表示領域A」が本発明の「第1表示領域」に相当し、「表示領域B」が本発明の「第2表示領域」に相当している。
本実施例では、演出図柄として「1」〜「9」からなる3桁の数字図柄を用いており、表示領域Aには、右図柄が表示される右図柄表示領域、中図柄が表示される中図柄表示領域、左図柄が表示される左図柄表示領域からなる3つの図柄表示領域が設けられている。各図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。
演出図柄は、特別図柄表示部61における特別図柄の変動表示の開始により変動表示を開始し、特別図柄が大当り図柄および外れ図柄の何れかの図柄で停止表示されると、演出図柄は特別図柄の停止図柄に応じた図柄で停止表示される。これにより、演出図柄によって、特別図柄当否判定の結果(「大当り」または「外れ」)が報知される。本実施例では、演出図柄の停止図柄のうち、3桁同一の図柄の組合せが特別図柄の「大当り図柄」に対応し、それ以外の図柄の組合せが特別図柄の「外れ図柄」に対応している。
演出図柄の変動表示演出やリーチ演出等の図柄変動演出は、特別図柄の変動開始時に主制御部200から送信される変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンド)に基づいて、サブ制御部260の制御によって行われるように構成されている。つまり、図柄変動演出で行われる演出内容の設定および図柄変動演出の実行はサブ制御部260によって行われる。また、図柄変動演出の演出内容(演出パターン)は、特別図柄の当否判定結果に基づいて図柄変動演出の開始時に設定される。なお、サブ制御部260が本発明の「演出表示実行手段」に相当している。
ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、表示領域Aで表示される演出図柄の演出パターン(図柄変動演出の演出パターン)を決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される停止情報指定コマンドは特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の停止図柄をランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の停止図柄を示す停止情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、表示領域Aで停止表示される演出図柄の停止図柄を決定する。
また、演出表示装置25の表示領域Aでは、大当り遊技中に大当り遊技の進行に伴う当り関連演出が行われる。当り関連演出としては、大当り遊技開始時に実行される大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)、大当り遊技中に実行されるラウンド演出(大当り遊技演出)、大当り遊技終了時に実行される大当り遊技終了演出(エンディング演出)等がある。これらの当り関連演出は、後述のサブ制御部260が大当り遊技の進行に伴って主制御部200から送信される当り関連コマンドに基づいて実行する。具体的には、サブ制御部260は、大当り遊技開始時に主制御部200から送信される大当り遊技開始コマンドを受信した場合に、大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)を実行し、大当り遊技のラウンド遊技開始時に主制御部200から送信されるラウンド指定コマンドを受信した場合にラウンド演出(大当り遊技演出)を実行し、大当り遊技終了時に主制御部200から送信される大当り遊技終了指定コマンドを受信した場合に大当り遊技終了演出(エンディング演出)を実行する。なお、主制御部200が本発明の「当り開始コマンド送信手段」に相当し、サブ制御部260が本発明の「当り関連演出実行手段」に相当している。
演出表示装置25の表示領域Bは、演出表示装置25の右上に比較的小さく設けられている。表示領域Bには、連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数を示す「連荘回数表示」が表示される。具体的には、特別図柄が大当り図柄Aで停止表示したことを契機として大当り遊技が開始された場合に、表示領域Bに連荘回数表示として「1回目」が表示される。そして、大当り図柄Aによる大当り遊技が終了して電サポ作動状態が発生し、当該電サポ作動状態にて大当り遊技が開始する毎に、表示領域Bの連荘回数表示が「2回目」、「3回目」・・・「5回目」と1ずつ加算表示される。本実施例の連荘回数表示としては、2種類の連荘回数表示が設けられており、大当り遊技中に実行される「大当り中連荘回数表示」と、電サポ作動状態中に実行される「図柄変動中連荘回数表示」とが設けられている。これらの連荘回数表示は、連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数を示す点では同じであるものの、遊技の状況に応じて異なる表示画像が表示されるものとしている。
なお、この表示領域Bの連荘回数表示は、サブ制御部260によって制御されるように構成されている。サブ制御部260は、大当り遊技開始時に主制御部200から送信される大当り遊技開始指定コマンドに基づいて、連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数を計数し、この計数値に基づき、表示領域Bにて連荘回数表示を実行する。計数値は、サブ制御部260のRAMの所定領域に記憶される。また、サブ制御部260での計数値と主制御部200でのリミッタ回数の計数値は一致している。なお、サブ制御部260が本発明の「第2計数手段」に相当している。また、「連荘回数」が本発明の「遊技進行情報」に相当し、サブ制御部260が本発明の「遊技進行情報報知手段」に相当している。
ここで、連荘回数表示が更新される流れについて説明する。図5は、連荘開始表示が更新される際のタイミングチャートである。図5(a)は後述の復帰コマンドを用いる本第1実施例のタイミングチャートを示し、図5(b)は復帰コマンドを用いない従来の遊技機での比較例のタイミングチャートを示している。
図5(a)に示すように、電サポ非作動状態での図柄変動遊技の結果として、大当り図柄Aの停止表示を契機とする大当り遊技(1回目)が開始される場合に、主制御部200は、リミッタ回数の計数を開始するとともに、サブ制御部260に大当り遊技開始指定コマンドを送信する。サブ制御部260は、大当り遊技開始指定コマンドに基づいて大当り遊技の実行回数を計数し、演出表示装置25の表示領域Bでの連荘回数表示として、「1回目」が表示される連荘回数表示を実行する。
主制御部200は、大当り図柄Aの停止表示を契機に開始した大当り遊技の終了後、電サポ作動状態を発生させる。本実施例のサブ制御部260は、大当り図柄Aの停止表示を契機に開始した大当り遊技の終了後においても、演出表示装置25の表示領域Bにて連荘回数表示として、「1回目」の表示を継続する。
ここで、本実施例の遊技機において、停電等で電源供給が遮断される電断が発生したときの処理について説明する。本実施例の遊技機には、主制御部200にはバックアップ電源部が設けられており、停電等の電断が発生したときであっても主制御部200のRAMデータが保持されるように構成される。このため、電断から電源供給が復帰した後、主制御部200はバックアップ電源部によって保持されたRAMデータを用いて電断発生前の遊技状況(図柄変動遊技、大当り遊技、電サポ作動状態、リミッタ回数の計数値)に復帰させることができる。一方、サブ制御部260にはバックアップ電源部が設けられておらず、電断時にはサブ制御部260のRAMデータが保持されない。このため、演出表示装置25の表示領域Bにおける連荘回数表示の実行中(電サポ作動状態中または大当り遊技中)に電断が発生した場合には、サブ制御部260のRAMに記憶されている大当り遊技の実行回数の計数値(連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数)が消去されることとなる。
そこで、本実施例では、演出表示装置25の表示領域Bにて連荘回数表示中に電断が発生した場合に、電断からの復帰時に主制御部200がサブ制御部260に対して、サブ制御部260のRAMに記憶されていた大当り遊技の実行回数の計数値を復帰させるための「復帰コマンド」を送信するように構成されている。復帰コマンドは、「電断発生時点でのリミッタ回数の計数値情報」と、「電断発生時点における大当り遊技実行の有無を示す遊技状態情報」とを含んでいる。なお、主制御部200が本発明の「復帰コマンド送信手段」に相当している。
本実施例では、主制御部200からサブ制御部260に対して、6種類の復帰コマンドA〜Fのいずれかを送信可能に構成されている。そして、復帰コマンドを受信したサブ制御部260は、受信した復帰コマンドの種類に応じて、大当り遊技の実行回数の計数値を所定値に復帰させるように構成されている。図6は、復帰コマンドの種類とリミッタ回数の対応関係を示している。復帰コマンドAには、「リミッタ回数0回」を示す計数値情報が対応しており、復帰コマンドBには、「リミッタ回数1回」を示す計数値情報が対応しており、復帰コマンドCには、「リミッタ回数2回」を示す計数値情報が対応しており、復帰コマンドDには、「リミッタ回数3回」を示す計数値情報が対応しており、復帰コマンドEには、「リミッタ回数4回」を示す計数値情報が対応しており、復帰コマンドFには、「リミッタ回数5回」を示す計数値情報が対応している。なお、「復帰コマンドA」には「リミッタ回数0回」が対応しており、サブ制御部260が「復帰コマンドA」を受信した場合には、「リミッタ回数0回」を示す計数値情報に基づき、電断発生前の状態が連荘遊技期間でなかったことを把握可能となっている。
そして、図5(a)に示すように、電サポ作動状態中の図柄変動遊技中(「1回目」の連荘回数表示中)に電断が発生した場合には、主制御部200が復帰コマンドとして「復帰コマンドB」を送信し、サブ制御部260が復帰コマンドBを受信すると、復帰コマンドBに含まれる「リミッタ回数1回」を示す計数値情報に基づき、連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値を「1」に復帰させる。
このように、サブ制御部260は、復帰コマンドに基づいて、電断発生時点での大当り遊技の実行回数の計数値を把握することができる。この結果、サブ制御部260は、連荘遊技期間中に電断が発生した場合であっても、連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値を電断発生前の状態に適切に復帰させることができ、演出表示装置25の表示領域Bでの連荘回数表示を電断発生前の状態に復帰させることができる。なお、サブ制御部260が本発明の「遊技進行情報復帰手段」「実行回数再設定手段」に相当している。
次に、電サポ作動状態中の図柄変動遊技で大当り図柄が停止表示し、大当り遊技が開始される場合には、主制御部200は、リミッタ回数に「1」を加算するとともに、サブ制御部260に大当り遊技開始指定コマンドを送信する。サブ制御部260は、大当り遊技開始指定コマンドを受信することで、連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値に「1」を加算するとともに、演出表示装置25の表示領域Bにて連荘回数表示を「2回目」に更新する。
次に、大当り遊技中に電断が発生した場合には、電断からの復帰後、主制御部200はバックアップ電源部によって保持されたRAMデータを用いて電断発生前の大当り遊技に復帰させる。そして、電断からの復帰時に主制御部200からサブ制御部260に復帰コマンドCが送信され、サブ制御部260は復帰コマンドCの受信に基づいて演出表示装置25の表示領域Bにて、電断発生前の連荘回数表示「2回目」を復帰させる。
大当り図柄Aによって実行開始した大当り遊技を含めて5回目の大当り遊技終了後は、開放時間延長機能および変動時間短縮機能が作動せず、電サポ非作動状態に移行する。そして、サブ制御部260は、演出表示装置25の表示領域Bにおける連荘回数表示を終了させる。
以上のように、電断からの復帰時に主制御部200からサブ制御部260に、「連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値」に対応する復帰コマンドを送信することで、サブ制御部260は連荘回数表示を電断発生前の状態に適切に復帰させることができる。
これに対し、図5(b)に示す復帰コマンドを用いない従来の遊技機での比較例では、電断時にサブ制御部260は「連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値」が消去され、次回(2回目)の大当り遊技の開始時に主制御部200から送信される大当り遊技開始指定コマンドに基づいて「連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値」の計数が再開される。この場合、電断時に「連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値」が消去されているので、「連荘遊技期間中の大当り遊技の実行回数の計数値」の計数は「1」から再開される。このため、演出表示装置25の表示領域Bにおける連荘回数表示は、本来の「2回目」ではなく、「1回目」と表示されることとなる。このように、復帰コマンドを用いない比較例の構成では、電断からの復帰後に、演出表示装置25の表示領域Bにおける連荘回数表示を電断発生前の状態に復帰させることができなくなる。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図7に基づいて説明する。図7は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図7に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定を行う当否判定実行手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、始動口入賞検知スイッチ28s、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示部51(1個のLED)、特別図柄表示部61(7個のLED)、始動口ソレノイド28c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで、行われる。
発射制御部250には、タッチスイッチ8aと発射停止スイッチ8bが接続されており、遊技者が発射ハンドル8に触れることでタッチスイッチ8aからタッチ信号が入力し、遊技者が発射停止スイッチ8bを操作すること(押圧すること)で、発射停止スイッチ8bから発射停止信号が入力する。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260(CPU260b)は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、遊技の進行に関連する各種制御コマンド、(特別図柄変動開始時コマンド、図柄停止コマンド、大当り遊技開始指定コマンド、大当り遊技終了指定コマンド、ラウンド指定コマンド、復帰コマンドなど)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信され、サブ制御部260は遊技の進行に伴う演出制御を司るように構成されている。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した図柄変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。演出表示制御部280(CPU280b)は、演出表示装置25の駆動制御(各種演出用の図柄データや画像データの表示出力処理)を行うように構成されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262が接続されており、アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ10a〜10dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での演出表示の実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図8は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図8に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行するもので、電源投入処理(S100)の後、遊技開始処理(S200)、普通図柄遊技処理(S300)、普通電動役物遊技処理(S400)、特別図柄遊技処理(S500)、大当り遊技処理(S600)の各処理が、タイマリセットされる毎(本実施例では4ms毎)に繰り返し実行される。電断発生時処理(S50)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理(S100)に移るようになっている。
電源投入処理S100を図9のフローチャートに基づいて説明する。この電源投入処理は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものである。まず、電源投入時に必要な各種設定を行う(S101)。具体的には、スタックポインタをRAMの所定アドレスに設定し、割り込みモードの設定を行い、RAMのアクセスを許可する。
次に、RAMクリアスイッチが押されている場合(S102:YES)、あるいは、RAMにバックアップフラグ(電断の発生情報)が設定されていない場合には(S103:NO)、電源投入時と判定してRAM初期化処理を行い(S104)、その後リターンする。RAM初期化処理としては、CPU周辺の内蔵デバイスの初期設定を行い、RAMの全領域を0クリアし、電サポ非作動状態中の初期値を設定し、割り込みを許可する。また、ゲーム開始フラグを設定する。
一方、RAMクリアスイッチが押されておらず(S102:NO)、かつ、RAMにバックアップフラグが設定されている場合には(S103:YES)、電断からの復帰時と判断し、電断時に保護したRAMの内容からチェックサムを算出し(S105)、チェックサムが正常であるか否かを判定する(S106)。S106の判定処理では、S105の処理で算出したチェックサムが電断時に作成および保存したチェックサムと一致するか否かを判定する。これらのチェックサムが正常でない場合(一致しない場合)には(S106:NO)、RAMの内容が壊れていると判定し、上記S104のRAM初期化処理を行う。一方、これらのチェックサムが正常である場合(一致する場合)には(S106:YES)、RAMの内容が正常にバックアップされていると判断でき、復電処理を行う(S107)。S107の復電処理では、電源断直前のスタックポインタを復帰し、バックアップフラグをクリアする。次に、電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定を行い、CPU周辺デバイスの初期設定を行い、レジスタを電源断直前の状態に戻す。
次に、電断発生前の遊技状態が連荘遊技期間中であったか否かを判定する(S108)。具体的には、S108の判定処理では、後述する「電サポリミッタフラグ」がONであるか否かが判定される。この結果、電サポリミッタフラグがONでないと判定された場合には(S108:NO)、復帰コマンドとして「復帰コマンドA」をサブ制御部260に送信し(S109)、電源断直前のプログラム実行位置に戻ってプログラムを再開する。一方、電サポリミッタフラグがONであると判定された場合には(S108:YES)、RAMに記憶されているリミッタ回数を取得する(S110)。そして、取得したリミッタ回数に対応する復帰コマンドB〜Fをサブ制御部260に送信し(S111)、電源断直前のプログラム実行位置に戻ってプログラムを再開する。
次に、図8に戻り、遊技開始処理(S200)では、各種スイッチ状態の検出、各種乱数の更新、賞球払出制御等が行われる。普通図柄遊技処理(S300)では、まず、普通図柄の当否判定を行って、普通図柄表示部51(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄の当否判定は、始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
次に、普通図柄の当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動表示時間を設定し、その変動表示時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動表示時間が経過すると、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口28bを開放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始動口28bを作動させる処理を行う。第2始動口28bが作動すると、一対の翼片部が左右に開動作して、第2始動口28bが開放状態となる。
普通電動役物遊技処理(S400)では、第2始動口28bを開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口28bの開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部が閉動作して、第2始動口28bは通常状態(閉鎖状態)となる。
次に、特別図柄遊技処理(S500)を図10、図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、図10(a)に示すように、始動口28(第1始動口28aまたは第2始動口28b)に入賞(遊技球が入球)したか否かを判定し(S501)、始動口28に入賞していないと判定された場合には(S501:NO)。S504の処理に移行する。一方、始動口28に入賞したと判定された場合には(S501:YES)、特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S502)。この結果、特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S502:NO)、S504の処理に移行し、特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S502:YES)、特別図柄用乱数を取得してRAMの所定領域に記憶する(S503)。これにより、特別図柄保留数が1増加する。なお、特別図柄用乱数は、特別図柄当否判定用乱数、図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。
次に、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S504)。この結果、当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S504:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S504:NO)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S505)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、後述のS509の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S505:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S506)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、特別図柄の停止表示時間を「1秒」としている。そして、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S506:YES)、後述のS513の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S506:NO)、特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
この結果、特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S507:YES)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、特別図柄変動表示関連処理を行う(S508)。
ここで、特別図柄変動表示関連処理(S508)を図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶されている特別図柄当否判定用乱数(始動口28への遊技球入球時に取得された当否判定用乱数)を読み出し(S508a)、特別図柄当否判定を行う(S508b)。
次に、S508bで行った特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S508c)。この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S508c:YES)、大当り時変動パターンテーブル振分処理によって特別図柄の変動パターンテーブルを設定する(S508d)。一方、特別図柄当否判定の結果が大当りでない(外れである)と判定された場合には(S508c:NO)、外れ時変動パターンテーブル振分処理によって特別図柄の変動パターンテーブルを設定する(S508g)。
次に、変動パターン決定乱数を取得するとともに、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(第1始動口28aまたは第2始動口28bへの遊技球入球時に取得された特別図柄決定用乱数)を読み出す(S508h)。
次に、特別図柄の変動パターンと停止図柄を決定する(S508i)。特別図柄の変動パターンは、S508hで取得した特別図柄変動パターン決定用乱数を用いて、S508d、S508gの何れかの処理でセットした変動パターンテーブルから特定の変動パターンを選択する。また、特別図柄の停止図柄は、S508hで読み出した図柄決定用乱数を用いて、特別図柄の停止図柄の種類(特別図柄表示部61におけるLEDの表示パターン)を決定する。
次に、S508iで決定された停止図柄および変動パターンに従って、特別図柄表示部61で特別図柄の変動表示を開始し(S508j)、これに付随して、図柄変動開始時コマンドとしての特別図柄の変動パターン指定コマンドと停止情報指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S508k)。変動パターン指定コマンドは、S508iで設定された特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄情報指定コマンドは、特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。この変動パターン指定コマンドと停止情報指定コマンドをサブ制御部260に送信すると、これらコマンド(図柄変動開始時コマンド)を受信したサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始される。そして、特別図柄保留数を1減算する(S508l)。以上までが、特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図10(a)に戻り、上記S505で特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S509)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S509:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S509:YES)、特別図柄の変動表示を停止し(S510)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コマンドをサブ制御部260に送信し(S511)、特別図柄の停止表示時間を設定する(S512)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S513)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S513:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S513:YES)、特別図柄表示部61に停止表示された特別図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(図10(b)のS514)。
この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄でない(外れ図柄である)と判定された場合には(S514:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であると判定された場合には(S514:YES)、大当り遊技フラグをONにセットする(S515)。これにより、大当り遊技が開始される。
次に、確変フラグがONであるか否かを判定する(S516)。この結果、確変フラグがONでないと判定された場合には(S516:NO)、S518の処理に移行し、確変フラグがONであると判定された場合は(S516:YES)、確変フラグをOFFにセットする(S517)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能が作動を停止する。
次に、電サポリミッタフラグがONであるか否かを判定する(S518)。電サポリミッタフラグは、連荘遊技期間中であることを示すフラグであり、大当り図柄Aで大当り遊技が開始する場合に後述のS520の処理でONにセットされる。そして、大当り遊技終了時に電サポリミッタフラグがONにセットされている場合であって、リミッタ回数が限度回数に到達している場合に後述のS610hの処理で電サポリミッタフラグがOFFにセットされる。
S518の判定処理の結果、電サポリミッタフラグがONでない(OFFである)と判定された場合には(S518:NO)、連荘遊技期間中ではないと判断でき、特別図柄の停止図柄が大当り図柄Aであるか否かを判定する(S519)。この結果、大当り図柄Aでないと判定された場合には(S519:NO)、S525の処理に移行する。一方、大当り図柄Aであると判定された場合には(S519:YES)、電サポリミッタフラグをONにセットし(S520)、リミッタ回数に1回目の大当り遊技であることを示す「1」をセットする(S521)。S521の処理では、リミッタ回数の計数値がRAMの所定領域に記憶される。
また、S518の判定処理の結果、電サポリミッタフラグがONであると判定された場合には(S518:YES)、連荘遊技期間中であると判断でき、RAMに記憶されているリミッタ回数を1加算し(S522)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S523)、開放延長フラグをOFFにセットする(S524)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動を停止する。そして、大当り遊技が開始されることを示す大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S525)。大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260は、大当り遊技開始演出(ファンファーレ演出)を実行する。
次に、大当り遊技処理(S600)について図12のフローチャートに基づいて説明する。まず、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S601)。この結果、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S601:NO)、大当り遊技処理を終了し、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否か、換言すると、開放時間が規定開放時間(本実施例では30秒)に達したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに規定入賞数の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S604)。本実施例では、大入賞口33aに規定入賞数として10個の遊技球が入球したか否かを判定する。
S604の処理の結果、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していると判定された場合(S604:YES)または大入賞口33aの開放時間が経過している(規定時間に達している)と判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
また、上記S602で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。S606の判定処理は、大当り遊技のラウンド数が10ラウンドに達したか否かを判定する。
この結果、大当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S606:NO)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放させ(S608)、大当り遊技のラウンド数(大入賞口33aの開放回数)を示すラウンド指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S609)。ラウンド指定コマンドを受信したサブ制御部260は、ラウンド演出(大当り遊技演出)を実行する。
上記S606で、大当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S606:YES)、大当り遊技終了時処理を実行する(S610)。ここで、大当り遊技終了時処理(S610)を図13のフローチャートに基づいて説明する。
まず、大当り遊技フラグをOFFにセットする(S610a)。これにより、大当り遊技が終了する。
次に、終了する大当り遊技の開始契機となった特別図柄の大当り図柄の種類が大当り図柄Aまたは大当り図柄Bであるか否かを判定する(S610b)。この結果、大当り図柄Aまたは大当り図柄Bでないと判定された場合には(S610b:NO)、S610dの処理に移行する。一方、大当り図柄Aまたは大当り図柄Bであると判定された場合には(S610b:YES)、確変フラグをONにセットする(S610c)。これにより、大当り遊技の終了に伴って確率変動機能が作動開始する。
次に、電サポリミッタフラグがONであるか否かを判定する(S610d)。この結果、電サポリミッタフラグがONでないと判定された場合には(S610d:NO)、S610jの処理に移行する。一方、電サポリミッタフラグがONであると判定された場合には(S610d:YES)、リミッタ回数が限度回数の「5」であるかを判定する(S610e)。
この結果、リミッタ回数が限度回数の「5」でない(「4」以下である)と判定された場合には(S610e:NO)、連荘遊技期間中であると判断でき、変動短縮フラグをONにセットし(S610f)、開放延長フラグをONにセットする(S610g)。これにより、大当り遊技の終了に伴って変動時間短縮機能と開放時間延長機能が作動開始する。
一方、リミッタ回数が限度回数の「5」であると判定された場合には(S610e:YES)、連荘遊技期間が終了したと判断でき、電サポリミッタフラグをOFFにセットし(S610h)、リミッタ回数に初期値として「0」をセットする(S610i)。
そして、大当り遊技が終了したことを示す大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S610j)。大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260は、大当り遊技終了演出(エンディング演出)を実行する。
次に、サブ制御部260が実行する連荘回数表示処理を図14に基づいて説明する。図14は、サブ制御部260の制御下で行われる連荘回数表示処理の一例であり、図示しないメインルーチンのサブルーチンとして実行される。図14に示す連荘回数表示処理は、サブ制御基板260aに実装されたCPU260bが、図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行する。
まず、S525の処理(図10(b)参照)で主制御部200が送信する大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S700)。この結果、大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S700:NO)、後述のS702の処理に移行する。一方、大当り遊技開始指定コマンドを受信していると判定された場合には(S700:YES)、大当り中連荘回数表示処理を実行する(S701)。ここで、図15のフローチャートに基づいて大当り中連荘回数表示処理(S701)について説明する。
まず、連荘遊技期間であることを示す連荘フラグがONにセットされているか否かを判定する(S701a)。この結果、連荘フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S701a:NO)、特別図柄の変動開始時に主制御部200から送信される停止情報指定コマンドに基づいて、大当り図柄Aを契機とする大当りであるか否かを判定する(S701b)。
この結果、大当り図柄Aを契機とする大当りでないと判定された場合には(S701b:NO)、大当り図柄Bまたは大当り図柄Cを契機とする大当りであると判断でき、大当り遊技終了後に開放時間延長機能および変動時間短縮機能が作動せず、連荘遊技期間が開始しない。このため、演出表示装置25の表示領域Bで連荘遊技期間中の大当り遊技ではないことを示す単発大当り中表示を実行する(S701c)。
S701bの判定処理で、大当り図柄Aを契機とする大当りであると判定された場合には(S701b:YES)、連荘遊技期間が開始するので、連荘フラグをONにセットし(S701d)、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に「1」をセットする(S701e)。「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数値は、RAMの所定領域に記憶される。そして、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に応じた大当り中連荘回数表示を実行する(S701f)。
S701aの判定処理で、連荘フラグがONにセットされていると判定された場合には(S701a:YES)、RAMに記憶された「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」を1加算する(S701g)。そして、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が限度回数の「5」であるか否かを判定する(S701h)。
この結果、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「5」でない(「4」以下である)と判定された場合には(S701h:NO)、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に応じた連荘回数表示を実行する(S701f)。一方、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「5」であると判定された場合には(S701h:YES)、演出表示装置25の表示領域Bで連荘遊技期間における最終回(5回目)の大当り遊技であることを示す大当り中連荘回数表示を実行し(S701i)、連荘フラグをOFFにセットする(S701j)。
次に、図14に戻り、S610gの処理(図13)で主制御部200から送信される大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S702)。この結果、大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S702:NO)、連荘回数表示処理を終了する。一方、大当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S702:YES)、図柄変動中連荘表示処理を実行する(S703)。ここで、図16のフローチャートに基づいて図柄変動中連荘回数表示処理(S703)について説明する。
まず、連荘フラグがONにセットされているか否かを判定する(S703a)。この結果、連荘フラグがONにセットされていると判定された場合には(S703a:YES)、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に応じた図柄変動中連荘回数表示を実行する(S703b)。これにより、連荘遊技期間中の図柄変動遊技(電サポ作動状態中の図柄変動遊技)は、大当り遊技中に行われていた連荘回数表示と同意義の図柄変動中連荘回数表示が大当り遊技終了後に行われることとなる。
S703aの判定処理で、連荘フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S701a:NO)、演出表示装置25の表示領域Bで連荘遊技期間中であることを示す通常状態表示を実行する(S703c)。
次に、サブ制御部260が実行する連荘回数表示復帰処理を図17に基づいて説明する。図17は、サブ制御部260の制御下で行われる連荘回数表示復帰処理の一例であり、図示しないメインルーチンのサブルーチンとして実行される。図17に示す連荘回数表示復帰処理は、サブ制御基板260aに実装されたCPU260bが、図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行する。
まず、S110の処理(図9参照)で主制御部200から送信される復帰コマンドを受信したか否かを判定する(S800)。この結果、復帰コマンドを受信していないと判定された場合には(S800:NO)、演出表示装置25の表示領域A、Bで待機画面表示を行う(S801)。一方、復帰コマンドを受信したと判定された場合には(S800:YES)、受信した復帰コマンドに対応するリミッタ回数が「0」であるか否かを判定する(S802)。なお、図6を用いて前述したように、復帰コマンドAに対応するリミッタ回数は「0」であり、復帰コマンドB〜Fに対応するリミッタ回数が「1〜5」であるため、ここでは、受信した復帰コマンドが「復帰コマンドAであるか否か」を判定することとしてもよい。
この結果、受信した復帰コマンドに対応するリミッタ回数が「0」であると判定された場合には(S802:YES)、演出表示装置25の表示領域Bには何も表示する必要がないため、演出表示装置25の表示領域A、Bで待機画面表示(「待機中」という画面表示)を行う(S801)。一方、受信した復帰コマンドに対応するリミッタ回数が「0」でない(「1」以上である)と判定された場合には(S802:NO)、電断で消去された「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」を復帰させるために、受信した復帰コマンドの種類に応じて、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数値をセットする(S803)。S803の処理では、復帰コマンドに含まれるリミッタ回数の計数値情報に基づき、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数値が再セットされ、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」がRAMの所定領域に記憶される。そして、電断によって消去された連荘フラグをONにセットする(S804)。
次に、復帰コマンドに基づいて、電断発生時に大当り遊技中であったか否かを判定する(S805)。この結果、大当り遊技中であったと判定された場合には(S805:YES)、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」を示す大当り中連荘回数表示を実行する(S806)。一方、大当り遊技中でなかったと判定された場合には(S805:NO)、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」を示す図柄変動中連荘回数表示を実行する(S807)。そして、演出表示装置25の表示領域Aでは、次回のラウンド指定コマンドを受信するまで、或いは次回の特別図柄の変動に係る変動パターンしてコマンドを受信するまで、待機画面表示を行う(S808)。
ここで、図9〜図17のフローチャートに示した処理と本発明の各手段との対応関係について説明しておくと、「S508の処理(図10(a))」が「図柄変動遊技実行手段」に対応し、「S525の処理(図10(b))」が「当り開始コマンド送信手段」に対応し、「S521、S522の処理(図10(b))」が「第1計数手段」と「実行回数保持手段」に対応し、「S610e〜S610gの処理(図13)」が「有利状態発生手段」に対応し、「S109、S110の処理(図9)」が「復帰コマンド送信手段」に対応し、「S701e、S701gの処理(図15)」が「第2計数手段」に対応し、「S701f、S701i、S703bの処理(図15、図16)」が「遊技進行情報報知手段」に対応し、「S803、S806、S807の処理(図17)」が「演出表示復帰手段」に対応している。
以上説明した本実施例では、大当り遊技が開始する毎に主制御部200でリミッタ回数を更新し、電断からの復帰時に主制御部200がリミッタ回数に対応する復帰コマンドをサブ制御部260に送信するように構成している。これにより、サブ制御部260は、主制御部200から受信した復帰コマンドの種類に基づいて、電断発生時の大当り遊技の実行回数(連荘回数)を特定することができ、演出表示装置25の連荘回数表示を電断発生前の状態に適切に復帰させることができる。
また、本実施例では、大当り遊技の開始時に主制御部200でリミッタ回数を更新しているので、リミッタ回数は実行中の大当り遊技を含んだ回数となっている。このため、大当り遊技中に電断が発生した場合にも、主制御部200は、実行中の大当り遊技を含めた大当り遊技の実行回数(連荘回数)を示す復帰コマンドをサブ制御部260に送信することができ、サブ制御部260は、復帰コマンドに基づいて実行中の大当り遊技を含めた大当り遊技の実行回数(連荘回数)を特定できる。これにより、サブ制御部260は、実際の大当り遊技の実行回数(連荘回数)と相違することなく、演出表示装置25の連荘回数表示を適切に復帰させることができる。
また、本実施例では、サブ制御部260は、主制御部200から受信した復帰コマンドで特定される大当り遊技の実行回数(連荘回数)を、サブ制御260側で計数している「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に設定している。このため、サブ制御部260は、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数値を電断発生時の値に復帰させ、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数を電断発生時と同じ計数値から再開することができる。これにより、サブ制御260は、電断からの復帰以降の「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数を適切に行うことができる。
また、本実施例では、サブ制御部260は、演出表示装置25で行われる連荘回数表示以外の演出表示を、主制御部200から次回のコマンドを受信した際に復帰させるように構成されている。例えば、サブ制御部260は、図柄変動開始時コマンドを受信することで図柄変動演出を実行し、ラウンド指定コマンドを受信することでラウンド演出(大当り遊技演出)を実行する。つまり、サブ制御部260は、復帰コマンドを受信した場合に、演出表示装置25で行われる連荘回数表示をそれ以外の演出表示に先立って復帰させている。このように、電断復帰後に演出表示装置25の連荘回数表示を他の演出表示に先立って復帰させることで、電断復帰後の連荘回数表示が電断発生前の続きであることを効果的に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例を図18〜図24に基づいて説明する。以下、上記第1実施例と同様の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図18は、本第2実施例の連荘開始表示を行う際のタイミングチャートであり、上記第1実施例の図5に対応している。
図18に示すように、本第2実施例では、大当り遊技開始時に主制御部200からサブ制御部260に対して、リミッタ回数を指定するリミッタ指定コマンドを送信するように構成されている。なお、リミッタ回数が本発明の「回数指定コマンド」に相当し、主制御部200が本発明の「回数指定コマンド送信手段」、「復帰時回数指定コマンド送信手段」に相当している。
図19は、リミッタ指定コマンドの種類を示している。本実施例では、6種類のリミッタ指定コマンドA〜Fが設けられており、それぞれリミッタ回数の0回〜5回に対応している。
図18に示すように、電サポ非作動状態での図柄変動遊技の結果として、大当り図柄Aによって大当り遊技が実行開始した場合に、主制御部200は、リミッタ回数の計数を開始し、リミッタ回数の計数値を示すリミッタ指定コマンドをサブ制御部260に送信する。サブ制御部260は、リミッタ指定コマンドに基づいて「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」をセットし、演出表示装置25の表示領域Bでの連荘回数表示を「1回目」とする。つまり、本第2実施例では、サブ制御部260は、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」の計数を行っておらず、リミッタ指定コマンドで特定される大当り遊技の実行回数(連荘回数)を「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」にセットしている。
主制御部200は、大当り図柄Aによって開始した大当り遊技の終了後、電サポ作動状態に移行させる。サブ制御部260は、大当り図柄Aによって開始した大当り遊技の終了後に、演出表示装置25の表示領域Bにて待機画面表示を行う。
次に、電サポ作動状態での図柄変動遊技中に電断が発生した場合は、電断からの復帰後、主制御部200はバックアップ電源部によって保持されたRAMデータを用いて電断発生前の電サポ作動状態での図柄変動遊技に復帰させる。これに対し、電サポ作動状態での図柄変動遊技中に電断が発生した場合は、バックアップ電源部のないサブ制御部260では、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が消去され、演出表示装置25の表示領域Bで待機画面表示を継続して行う。
次に、電サポ作動状態での図柄変動遊技中の図柄変動遊技の結果として大当り遊技が実行開始した場合には、主制御部200は、リミッタ回数を1加算し、リミッタ指定コマンドをサブ制御部260に送信する。サブ制御部260は、リミッタ指定コマンドに基づいて「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」をセットし、演出表示装置25の表示領域Bで連荘回数表示を「2回目」にする。これにより、電サポ作動状態での図柄変動遊技中に発生した電断からの復帰後においても、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」を適切に復帰させることができ、演出表示装置25の表示領域Bでの連荘回数表示を適切に行うことができる。
次に、大当り遊技中に電断が発生した場合には、電断からの復帰後、主制御部200はバックアップ電源部によって保持されたRAMデータを用いて電断発生前の大当り遊技に復帰させる。大当り遊技中に電断が発生した場合は、バックアップ電源部のないサブ制御部260では、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が消去されるので、演出表示装置25の表示領域Bで待機画面表示を行う。そして、電断からの復帰後、最初に行われるラウンド遊技の開始時に、主制御部200からサブ制御部260に対して、リミッタ指定コマンドが送信される。サブ制御部260は、リミッタ指定コマンドに基づいて「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」をセットし、演出表示装置25の表示領域Bで連荘回数表示を復帰させる。
大当り図柄Aによって実行開始した大当り遊技を含めて5回目の大当り遊技終了後は、開放時間延長機能および変動時間短縮機能が作動せず、電サポ非作動状態に移行する。そして、サブ制御部260は、演出表示装置25の表示領域Bにおける連荘回数表示を終了させる。
図20は、本第2実施例の電源投入処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図9に対応している。図20に示すように、本第2実施例では、S107の復電処理を行った後、電断発生前の遊技状態が大当り遊技中であったか否かを判定し(S111)、大当り遊技中であった場合には(S111:YES)、電断から復帰したことを示す復帰フラグをONにセットする(S112)。
図21は、本第2実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図10(b)に対応している。図21に示すように、本第2実施例では、S525で大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信した後、リミッタ回数を指定するリミッタ指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S526)。
図22は、本第2実施例の大当り遊技処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図12に対応している。図22に示すように、本第2実施例では、S609の処理でサブ制御部260にラウンド指定コマンドを送信した後で、復帰フラグがONにセットされているか否かを判定する(S611)。
この結果、復帰フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S611:NO)、電断からの復帰時ではないと判断でき、大当り遊技処理を終了する。一方、復帰フラグがONにセットされていると判定された場合には(S611:YES)、電断からの復帰後、最初に行われるラウンド遊技の開始時であると判断でき、リミッタ指定コマンドをサブ制御部に送信し(S612)、復帰フラグをOFFにセットする(S613)。
図23は、本第2実施例の連荘回数表示処理を示すフローチャートであり、上記第1実施例の図14に対応している。図23に示すように、まず、S526の処理(図21参照)またはS612の処理(図22参照)で主制御部200が送信するリミッタ指定コマンドを受信したか否かを判定する(S704)。
この結果、リミッタ指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S704:NO)、連荘回数表示処理を終了する。一方、リミッタ指定コマンドを受信していると判定された場合には(S704:YES)、大当り中連荘表示処理を実行する(S701)。つまり、本実施例の大当り中連荘表示処理(S701)は、大当り遊技の開始時および大当り遊技中の電断復帰後の最初に行われるラウンド遊技開始時に実行される。ここで、本第2実施例の大当り中連荘表示処理(S701)を図24のフローチャートに基づいて説明する。
まず、リミッタ指定コマンドに応じて「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」をセットする(S701k)。S701kでセットされた「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」は、RAMの所定領域に記憶される。そして、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が限度回数の「5」であるか否かを判定する(S701l)。この結果、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「5」であると判定された場合には(S701l:YES)、演出表示装置25の表示領域Bで最終回(5回目)の大当り中連荘回数表示を実行する(S701m)。一方、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「5」でないと判定された場合には(S701l:NO)、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「1」〜「4」であるか否かを判定する(S701n)。
この結果、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「1」〜「4」であると判定された場合には(S701n:YES)、演出表示装置25の表示領域Bで「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」に応じた連荘回数表示を実行する(S701o)。一方、「連荘遊技期間中における大当り遊技の実行回数」が「1」〜「4」でない(「0」である)と判定された場合には(S701n:NO)、演出表示装置25の表示領域Bで連荘遊技期間中の大当り遊技ではないことを示す単発大当り中表示を実行する(S701p)。
ここで、図20〜図24のフローチャートに示した処理と本発明の各手段との対応関係について説明しておくと、「S526の処理(図21)」が「回数指定コマンド送信手段」に対応し、「S609の処理(図22)」が「当り関連コマンド送信手段」に対応し、「S612の処理(図22)」が「復帰時回数指定コマンド送信手段」に対応している。
以上説明した本第2実施例では、大当り遊技の開始時に主制御部200でリミッタ回数を更新し、更新したリミッタ回数を示すリミッタ指定コマンドをサブ制御部260に送信している。そして、サブ制御部260は、リミッタ指定コマンドで特定される大当り遊技の実行回数(連荘回数)を連荘回数表示として表示している。このような構成によれば、電断が発生した場合に、電断復帰後の最初に実行される大当り遊技の開始時に主制御部200が送信するリミッタ指定コマンドをサブ制御部260が受信することで、通常時と同様の連荘回数表示処理が行われる。このため、サブ制御部260は、電断復帰後に、実際の大当り遊技の実行回数(連荘回数)と相違することなく、演出表示装置25の連荘回数表示を適切に復帰させることができる。
また、本実施例では、大当り遊技中に電断が発生した場合に、電断からの復帰後、当該大当り遊技が終了するまでに主制御部200からリミッタ指定コマンドを送信するように構成している。このように、電断発生時の大当り遊技実行中にリミッタ指定コマンドを送信することで、次回の大当り遊技が開始するよりも前に連荘回数表示を復帰させることができる。このように、大当り遊技中の電断復帰後、次回の大当り遊技開始前に連荘回数表示を復帰させることで、電断復帰後の連荘回数表示が電断発生前の続きであることを効果的に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。
具体的には、本実施例では、大当り遊技中に電断が発生した場合に、電断からの復帰後、最初に実行されるラウンド遊技の開始時に主制御部200からリミッタ指定コマンドを送信するように構成している。つまり、大当り遊技中に電断が発生した場合には、電断復帰後に最初に主制御部200からサブ制御部260に送信することとなる当り遊技関連コマンド(本実施例ではラウンド指定コマンド)と同時にリミッタ指定コマンドが送信される。これにより、大当り遊技中の電断復帰後、できるだけ早い時期に連荘回数表示を復帰させることができ、電断復帰後の連荘回数表示が電断発生前の続きであることを効果的に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記各実施例では、演出表示装置25の表示領域Bで行われる連荘回数表示として、大当り遊技の実行回数(連荘回数)の計数値を直接的に表示するように構成したが、これに限らず、連荘回数表示は大当り遊技の実行回数の計数値を示唆できる表示であればよい。
具体的には、大当り遊技の実行回数に対応する複数種類のキャラクタを設定し、その時点での大当り遊技の実行回数に対応する特定のキャラクタを表示することで、表示されたキャラクタの種類に基づいて、大当り遊技の実行回数を推測できるようにすることができる。あるいは、連荘遊技期間中に獲得した出球の数を表示することで、大当り遊技の実行回数を推測できるようにすることができる。例えば、1回の大当り遊技で2000個程度の出球を獲得できる構成であれば、出球数が「4000個」と表示されていれば、大当り遊技の実行回数が2回目であると推測することができる。
また、上記各実施例では、サブ制御部260がバックアップ電源を備えていない構成について説明したが、これに限らず、本発明はサブ制御部260がバックアップ電源を備えている構成においても適用可能である。
1…遊技機、20…遊技盤、25…演出表示装置(演出表示部)、61…特別図柄表示部、200…主制御部(図柄変動遊技実行手段、当り遊技実行手段、有利状態発生手段、当り開始コマンド送信手段、第1計数手段、実行回数保持手段、復帰コマンド送信手段、回数指定コマンド送信手段、復帰時回数指定コマンド送信手段)、260…サブ制御部(第2計数手段、遊技進行情報報知手段、遊技進行情報復帰手段、実行回数再設定手段、演出表示実行手段、当り関連演出実行手段)、280…演出表示制御部。

Claims (3)

  1. 遊技の進行制御を司る主制御部と、前記主制御部から送信されるコマンドに基づいて遊技の進行に伴う演出制御を司る副制御部とを備えた遊技機において、
    前記主制御部は、
    始動口に遊技球が入球すると、図柄を変動表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
    前記図柄変動遊技の結果として当り結果が得られると、閉鎖状態にある大入賞口を開放状態とする当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
    前記当り遊技のうち特定の当り遊技が実行されると、該特定の当り遊技の終了後に、通常よりも有利に前記図柄変動遊技を進行させる有利状態を発生させ、該有利状態を発生させた後、前記当り遊技の実行回数が所定の限度回数に達するまでは、前記当り遊技の終了ごとに前記有利状態を発生させ、前記限度回数に達した後は前記当り遊技の終了後に前記有利状態の発生を禁止する有利状態発生手段と、
    前記特定の当り遊技を開始するとき、および、前記有利状態中に前記当り遊技を開始するときに、前記当り遊技の実行回数を計数する第1計数手段と、
    前記当り遊技を開始するときに、前記第1計数手段で計測された実行回数に対応する回数指定コマンドを前記副制御部に送信する回数指定コマンド送信手段と、
    当該遊技機への電力供給が遮断されたときに、前記第1計数手段によって計数された実行回数を保持する実行回数保持手段と、を有し、
    前記副制御部は、
    前記特定の当り遊技の開始に係る前記回数指定コマンドを受信したとき、および、前記有利状態中に前記回数指定コマンドを受信したときに、前記有利状態での前記当り遊技の実行回数を計数する第2計数手段と、
    前記第2計数手段により計数された実行回数に基づき、前記有利状態の終了時期を示唆する遊技進行情報を報知する遊技進行情報報知手段と、
    電力供給の復帰後に前記回数指定コマンドを受信することで、該受信した回数指定コマンドに対応する実行回数に基づき、前記遊技進行情報を電力供給遮断前の状態に復帰させる遊技進行情報復帰手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記主制御部は、
    前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに、前記回数指定コマンドを送信する復帰時回数指定コマンド送信手段を備え、
    前記遊技進行情報復帰手段は、前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに前記回数指定コマンドを受信することで、該受信した回数指定コマンドに対応する実行回数に基づき、前記遊技進行情報を電力供給遮断前の状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記当り遊技の進行に並行して、演出表示部における第1表示領域にて所定の当り中演出表示を実行する演出表示実行手段を有し、前記遊技進行情報報知手段は、前記演出表示部における第2表示領域にて前記当り遊技中に前記遊技進行情報を表示するものであって、
    前記遊技進行情報復帰手段は、前記当り遊技中に発生した電力供給遮断からの復帰後、当該当り遊技が終了するまでに前記回数指定コマンドを受信すると、前記第1表示領域での前記当り中演出表示の復帰と共に前記遊技進行情報を前記電力供給遮断前の状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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