JP2013019642A - 空調設備とこの空調設備に用いられるデシカント換気装置及び冷暖房装置 - Google Patents

空調設備とこの空調設備に用いられるデシカント換気装置及び冷暖房装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷暖房装置及びデシカント換気装置によって、非効率な温度調整が行われるのを回避する空調設備を提供する。
【解決手段】デシカントロータ11を用いて屋外に放出する室内の空気と室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置12と、室内機13及び室外機14を接続する循環回路15に冷媒を循環させて室内の冷暖房を行う冷暖房装置16とを有する空調設備10において、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16が信号接続された制御手段17を設け、制御手段17は、デシカント換気装置12による加温運転と冷暖房装置16による冷房運転を同時に行うこと及びデシカント換気装置12による冷却運転と冷暖房装置16による暖房運転を同時に行うことを回避して、室内に対し非効率な温度調整を避ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、換気と共に室内の温度及び湿度の調整をする空調設備と、空調設備に用いられるデシカント換気装置及び冷暖房装置に関する。
従来、家庭や職場の多くでは、冷媒が循環する循環回路を介して室内機と室外機を接続した冷暖房装置を用いて冷暖房が行われている。冷暖房装置は、冷房運転時、循環回路を介して室内の空気の熱を外気に放出して室内の温度を下げ、暖房運転時には循環回路を介して外気の熱を室内に取り込み室内の温度を上げる。
また、室内の換気については、湿度調整機能を備えたデシカント換気装置を用いることができ、冷暖房装置及びデシカント換気装置を設置して室内の温度調整及び換気を行う具体例が、特許文献1、2に記載されている。
また、近年、デシカント換気装置には、湿度調整に加えて温度調整が可能なものもあり、その具体例が特許文献3に記載されている。
特許文献3のデシカント換気装置(換気装置)は、給気路に熱交換器を設け、デシカント素子によって給気路を室内に向かって流れる外気と排気路を室外に向かって流れる室内空気の間で水分の移動を行う。
給気路を流れる外気は、冷房除湿運転時には、蒸発器として機能する熱交換器によって冷却された後にデシカント素子を通過して減湿され室内に流入し、暖房保湿運転時には、凝縮器として機能する熱交換器によって暖められた後にデシカント素子によって加湿され室内に流入する。
特開2003−262360号公報 特開2010−255970号公報 特開2002−81688号公報
しかしながら、特許文献1、2では、冷暖房装置とデシカント換気装置はそれぞれ独立しており、デシカント換気装置が冷暖房機能を備えている場合、冷暖房装置もしくはデシカント換気装置の一方で冷房を行い、他方で暖房を行うことがあり得、結果として、室内の温度調整のために消費される電力量が増加するという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、冷暖房装置及びデシカント換気装置によって、非効率な温度調整が行われるのを回避する空調設備と、これに用いられるデシカント換気装置及び冷暖房装置の提供を目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る空調設備は、デシカントロータを用いて屋外に放出する室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置と、室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて該室内の冷暖房を行う冷暖房装置とを有する空調設備において、前記デシカント換気装置及び前記冷暖房装置が信号接続された制御手段を設け、該制御手段は、該デシカント換気装置による加温運転と該冷暖房装置による冷房運転を同時に行うこと及び該デシカント換気装置による冷却運転と該冷暖房装置による暖房運転を同時に行うことを回避して、前記室内に対し非効率な温度調整を避ける。
本発明に係る空調設備において、前記制御手段は、前記冷暖房装置に、前記デシカント換気装置の加温運転に優先して冷房運転を行わせ、前記デシカント換気装置の冷却運転に優先して暖房運転を行わせることができる。
本発明に係る空調設備において、前記制御手段は、予め定められた設定に従って、前記デシカント換気装置の加温運転及び前記冷暖房装置の冷房運転のうち優先する運転と、前記デシカント換気装置の冷却運転及び前記冷暖房装置の暖房運転のうち優先する運転を決定することができる。
本発明に係る空調設備において、前記デシカント換気装置は、前記冷暖房装置が前記デシカントの加温運転に優先して冷房運転を行う際、及び前記冷暖房装置が前記デシカントの冷却運転に優先して暖房運転を行う際に、前記室内に取り込む外気に温度変化を与えない換気運転を行うのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係るデシカント換気装置は、デシカントロータを用いて屋外に放出する室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置において、室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて該室内の冷暖房を行う冷暖房装置に信号接続され、前記冷暖房装置が冷房運転を行っているときには加温運転を行わず、前記冷暖房装置が暖房運転を行っているときには冷却運転を行わず、前記室内に対し非効率な温度調整を避ける。
前記目的に沿う第3の発明に係る冷暖房装置は、室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて室内の冷暖房を行う冷暖房装置において、デシカントロータを用いて屋外に放出する前記室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置に信号接続され、前記デシカント換気装置の加温運転に優先して冷房運転を行い、前記デシカント換気装置の冷却運転に優先して暖房運転を行う。
第1の発明に係る空調設備は、制御手段が、デシカント換気装置による加温運転と冷暖房装置による冷房運転を同時に行うこと及びデシカント換気装置による冷却運転と冷暖房装置による暖房運転を同時に行うことを回避するので、デシカント換気装置及び冷暖房装置が、室内の温度調整について相反する運転を行うことを避け、温度調整のために消費される電力量を抑制可能である。
第1の発明に係る空調設備において、制御手段が、冷暖房装置に、デシカント換気装置の加温運転に優先して冷房運転を行わせ、デシカント換気装置の冷却運転に優先して暖房運転を行わせる場合、デシカント換気装置及び冷暖房装置の一方が室内の温度を上昇させる運転を行い、他方が室内の温度を下げる運転を行う状況を確実に回避することができる。
また、デシカント換気装置は、一般的に冷暖房装置に比べて室内の温度調整能力が劣るので、冷暖房装置の運転を優先することにより、室内の温度調整を効率的に行うことが可能である。
第1の発明に係る空調設備において、制御手段が、予め定められた設定に従って、デシカント換気装置の運転及び冷暖房装置の運転のうち優先する運転を決定する場合、ユーザーは、空調設備の使用状況に応じて優先する運転を容易に変更することができる。
第1の発明に係る空調設備において、デシカント換気装置が、冷暖房装置がデシカントの加温運転に優先して冷房運転を行う際、及び冷暖房装置がデシカントの冷却運転に優先して暖房運転を行う際に、室内に取り込む外気に温度変化を与えない換気運転を行う場合、デシカント換気装置の冷却運転や加温運転を停止しているときにも、室内空気の入れ替えを行うことが可能である。
第2の発明に係るデシカント換気装置は、対応する冷暖房装置と共に用いられることによって、デシカント換気装置及び冷暖房装置が、室内の温度調整について相反する運転を行うことを避けることができる。
第3の発明に係る冷暖房装置は、対応するデシカント換気装置と共に用いられることによって、デシカント換気装置及び冷暖房装置が、室内の温度調整について相反する運転を行うことを避けることができる。
本発明の一実施の形態に係る空調設備のブロック図である。 同空調設備に用いられる冷暖房装置の説明図である。 同空調設備に用いられるデシカント換気装置の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る空調設備10は、デシカントロータ11を用いて屋外に放出する室内の空気と室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置12と、室内機13及び室外機14を接続する循環回路15に冷媒を循環させて室内の冷暖房を行う冷暖房装置16とを有している。以下、詳細に説明する。
デシカント換気装置12と冷暖房装置16は、図1に示すように、制御手段17を介して信号接続されている。制御手段17は、デシカント換気装置12の運転モード及び冷暖房装置16の運転モードの検知が可能で、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16に運転を停止あるいは起動させるための指令信号を送信することができる。
なお、制御手段17は、プログラムを搭載したマイクロコンピュータとデシカント換気装置12及び冷暖房装置16にそれぞれ対応する通信ポートを備えている。
冷暖房装置16は、図2に示すように、圧縮機18と、室外機14に設けられた室外熱交換器19と、膨張弁20と、室内機13に設けられた室内熱交換器21を冷媒が循環する循環回路15によって接続している。
室内機13は、室内熱交換器21に加えて、室内の空気を室内機13の筐体内に取り込むクロスフローファン22を備えている。クロスフローファン22によって、室内機13の筐体内に取り込まれた空気は、室内熱交換器21を通過し熱交換が行なわれた後に、室内機13の筐体から室内に放出される。
なお、本実施の形態では冷媒にフロンR410Aを用いているが、他の冷媒を用いることも可能である。
室外機14は屋外に設置されており、室外熱交換器19によって、循環回路15を循環する冷媒と外気の間で熱交換を行う。
室外熱交換器19、圧縮機18及び膨張弁20は室外機14の筐体内に配置されており、圧縮機18、室外熱交換器19、膨張弁20及び室内熱交換器21によってヒートポンプサイクルが構成されている。
制御手段17はインバータを内蔵し、圧縮機18の運転周波数(回転数)は、このインバータの出力値に応じて変化し、圧縮機18から吐出される冷媒の圧力を調整する。
膨張弁20を通過する冷媒の流量は、膨張弁20の開度調整によって変えられる。膨張弁20は、開度調整によって、圧縮機18の単位消費電力に対する冷暖房能力、即ち、COP(Coefficient of Performance)が高水準に保たれるように、冷媒の流量を調整している。
また、循環回路15には、循環回路15を循環する冷媒の流れる方向を切り替える四方弁23が取り付けられている。
冷房運転の際、四方弁23は、室外熱交換器19から出た冷媒が膨張弁20及び室内熱交換器21を順に通過した後に圧縮機18を通って室外熱交換器19に戻る状態になる。
四方弁23をこのような状態にすることによって、圧縮機18により高圧にされたガス状の冷媒は、室外熱交換器19を通過中に凝縮して外気に凝縮熱を放出し、膨張弁20によって減圧される。膨張弁20によって減圧された冷媒は室内熱交換器21を通過する際に蒸発して室内機13の筐体に取込まれた室内の空気の温度を下げる。従って、室内機13の筐体から室内に放出される空気は室内温度より低くなり、室内を冷房することができる。
一方、暖房運転の際、四方弁23は、室外熱交換器19から出た冷媒が圧縮機18及び室内熱交換器21を順に通過した後に膨張弁20を通って室外熱交換器19に戻る状態になる。これにより、膨張弁20により減圧された液状の冷媒は、室外熱交換器19に送られ外気の熱を吸熱して蒸発し、圧縮機18により高圧にされた後に、室内熱交換器21で凝縮して室内の空気を暖める。
また、室外機14には、室外熱交換器19における冷媒と外気の熱交換を促進するプロペラファン24が設けられている。
室外機14と室内機13は、循環回路15を介して連結されており、室外機14の筐体には、循環回路15に設けられた開閉弁25が2つ取り付けられている。開閉弁25は通常開いた状態であり、メンテナンス時に閉じられる。
冷暖房装置16と制御手段17を介して信号接続されたデシカント換気装置12は、図3に示すように、ケーシング26内に、室内に外気を取り込む給気路27と室内の空気を排出する排気路28が形成されている。
デシカント換気装置12は、給気路27と排気路28の相対湿度が高い側から低い側に水分を移動させるデシカントロータ11と、給気路27を流れる外気と排気路28を流れる室内の空気との間で熱交換を行う顕熱交換ロータ30を備えている。
また、給気路27には2つの熱交換器31、32と屋外の外気を室内に送るファン33が設けられ、排気路28にも2つの熱交換器34、35と室内の空気を屋外に送り出すファン36が設けられている。
デシカントロータ11は円盤状であり、給気路27及び排気路28を遮るように配置され、表面が吸湿材によって覆われている。デシカントロータ11は、周知の電動モータから与えられる動力によってゆっくり回転し、給気路27を流れる空気(外気)と排気路28を流れる空気において相対湿度が高い方の空気から水分を吸収して、相対湿度が低い方の空気にその吸収した水分を放出する。
なお、デシカントロータ11の表面に付着された吸湿材には、ゼオライトやシリカゲルを用いることができる。また、吸湿材は、加熱されることによって吸湿材に吸着した水分を放出することで繰り返し使用可能(即ち水分を吸着可能)となる。
顕熱交換ロータ30も、円盤状であり、給気路27を屋外から室内に向かって進行する空気(外気)の流れに沿ってデシカントロータ11の下流側に配置され、給気路27及び排気路28を遮るように設置されている。
顕熱交換ロータ30は、周知の電動モータを動力源にしてゆっくり回転し、給気路27を流れる空気と排気路28を流れる空気において温度が高い側から吸熱し、温度が低い側に放熱する。
熱交換器31、32、34、35は、熱伝導性に優れた金属(本実施の形態では銅)によって形成された冷媒が流れる導管を有し、その導管はアルミニウムによって覆われている。熱交換器31(熱交換器32、34、35についても同じ)は、表面に、表面面積を大きくするフィンが形成されており、熱交換器31を通過する空気と導管を流れる冷媒との間で行なわれる熱交換の効率化を図っている。
給気路27を室内に進む空気の流れに沿って、熱交換器31はデシカントロータ11の上流側に配置され、熱交換器32は顕熱交換ロータ30の下流側に配置されている。
また、熱交換器34は、顕熱交換ロータ30とデシカントロータ11の間に設けられ、熱交換器35は、排気路28を室内から屋外に進む空気の流れに沿って、デシカントロータ11の下流側に配置されている。
熱交換器31、35は、冷媒が充填された図示しない循環回路によって接続され、循環回路に冷媒を循環させることによって、一方が凝縮器として機能し、他方が蒸発器として機能する。循環回路には、冷媒を循環させる圧縮機と循環回路を循環する冷媒の流れる方向を反転させる周知の四方弁が設けられ、熱交換器31、35のいずれが凝縮器として機能するかは、循環回路を循環する冷媒の流れる方向によって決定される。
熱交換器32、34も、熱交換器31、35の関係と同じ関係を有しており、一方が凝縮器として機能し、他方が蒸発器として機能する。
以下に、デシカント換気装置12の動作について説明する。
室内の除湿を行う際、熱交換器31、32は蒸発器として機能し、熱交換器34、35は凝縮器として機能する。
ファン33の作動によって屋外から給気路27に取り込まれた外気は、熱交換器31によって冷却され、デシカントロータ11を通過する際に除湿された後に、顕熱交換ロータ30及び熱交換器32を順に通過して更に冷却され、室内に流入する。
従って、室内の除湿を行う際には、給気路27を介して冷却された空気が室内に供給され、デシカント換気装置12は除湿に加えて冷却運転を行うことになる。
そして、ファン36の作動によって室内から排気路28に吸込まれた室内の空気は、顕熱交換ロータ30及び熱交換器34を順に通過して昇温した後に、デシカントロータ11及び熱交換器35を通過して屋外に排出される。
デシカントロータ11は、回転して、給気路27で水分を吸収した部分が、排気路28に移動する。そして、そのデシカントローラ11の水分を吸収した部分は、排気路28において、顕熱交換ロータ30及び熱交換器34によって暖められた空気が当てられ水分を放出する。従って、デシカントロータ11は、排気路28を通過した部分が順次、水分を吸収可能な乾燥状態になる。
一方、室内の保湿を行う際、熱交換器31、32は凝縮器として機能し、熱交換器34、35は蒸発器として機能する。
ファン33の作動によって屋外から給気路27に取り込まれた外気は、熱交換器31によって暖められ、デシカントロータ11を通過する際に水分を与えられた後に、顕熱交換ロータ30及び熱交換器32を順に通過して昇温し室内に流入する。
従って、室内の保湿を行う際には、給気路27を介して暖められた空気が室内に供給され、デシカント換気装置12は保湿に加えて加温運転も行うことになる。
そして、ファン36の作動によって室内から排気路28に吸込まれた室内の空気は、顕熱交換ロータ30及び熱交換器34を順に通過して温度が低下した後に、デシカントロータ11及び熱交換器35を通過して屋外に排出される。
デシカントロータ11は、回転して、排気路28で水分を吸収した部分が、給気路27に移動し、その水分を吸収した部分は、給気路27において熱交換器31で暖められ、給気路27に水分を放出する。給気路27に放出された水分は給気路27を屋外から室内に流れる外気と共に室内に流入し、室内の湿度を保つことができる。
ここで、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16は、図1に示すように、それぞれ運転モード切り替えの操作がなされるコントローラ37、38を備えており、ユーザーは、デシカント換気装置12のコントローラ37を操作してデシカント換気装置12の運転モードを切り替えることができ、冷暖房装置16のコントローラ38を操作して冷暖房装置16の運転モードを切り替えることができる。
従って、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16に対して、一方が室内の温度を上げ、他方が室内の温度を下げるという、室内の温度調整に関し相反する運転を行わせる操作をなすことができる。
そのため、仮に、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16が、各コントローラ37、38になされた操作に従ってそれぞれ運転を行うと、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16が室温の調整について相反する運転を行い、結果として、室温調整に消費される電力量が増加する。
そこで、制御手段17は、デシカント換気装置12による加温運転と冷暖房装置16による冷房運転を同時に行うこと及びデシカント換気装置12による冷却運転と冷暖房装置16による暖房運転を同時に行うことを回避する制御を行う。
制御手段17は、デシカント換気装置12及び冷暖房装置16がそれぞれ現在行っている運転モードを検知できるのに加え、ユーザーがデシカント換気装置12のコントローラ37に行った入力操作及びユーザーが冷暖房装置16のコントローラ38に行った入力操作を検出可能である。
制御手段17は、デシカント換気装置12が加温運転を行っている状態で、冷暖房装置16のコントローラ38で冷房運転を開始させる入力操作がなされたのを検出すると、デシカント換気装置12の加温運転を停止し、冷暖房装置16に、デシカント換気装置12の加温運転に優先して冷房運転を行わせる。加温運転を停止したデシカント換気装置12は、デシカントロータ11及び顕熱交換ロータ30を停止すると共に、図示しない圧縮機を停止して、熱交換器31、35を接続している循環回路の冷媒の循環及び熱交換器32、34を接続している循環回路の冷媒の循環を止めた状態で、ファン33、36のみを作動させている。従って、デシカント換気装置12は、室内に取り込む外気に温度変化を与えない換気運転を行っている状態になる。
そして、冷暖房装置16の冷房運転が停止したのを検知したとき、あるいは冷暖房装置16の運転モードが冷房運転から暖房運転に切り替えられたのを検知したとき、制御手段17は、デシカント換気装置12に加温運転を開始させる。
また、制御手段17は、デシカント換気装置12が冷却運転を行っている状態で、冷暖房装置16のコントローラ38で暖房運転を開始させる入力操作がなされたのを検出すると、デシカント換気装置12の冷却運転を停止し、冷暖房装置16に、デシカント換気装置12の冷却運転に優先して暖房運転を行わせる。冷却運転を停止したデシカント換気装置12は、ファン33、36のみを作動させて、室内に取り込む外気に温度変化を与えない換気運転を行っている状態になる。
そして、冷暖房装置16の暖房運転が停止したのを検知したとき、あるいは冷暖房装置16の運転モードが暖房運転から冷房運転に切り替えられたのを検知したとき、制御手段17は、デシカント換気装置12の冷却運転を開始する。
このように、デシカント換気装置12と冷暖房装置16において、室内の温度調整に関して相反する運転が行われるのを回避することによって、室内に対し非効率な温度調整を避けることができ、室内の温度調整のために消費される電力量を抑制可能である。
また、デシカント換気装置12には、冷暖房装置16の運転を優先することにより、運転が停止された旨、あるいは運転を開始しなかった旨を、ビープ音の発音やランプの点灯あるいはコントローラ37上での表示によって知らせる設計をなすこともできる。
本実施の形態においては、制御手段17に、冷暖房装置16の運転を常にデシカント換気装置12の運転に優先して行うプログラムを搭載しているが、デシカント換気装置12の運転及び冷暖房装置16の運転のうち優先する一方の運転を設定によって変更可能にしてもよい。
この場合、制御手段17は、予め定められた設定に従って、デシカント換気装置12の加温運転及び冷暖房装置16の冷房運転で優先する運転とデシカント換気装置12の冷却運転及び冷暖房装置16の暖房運転で優先する運転を決定し、室内の温度調整に関して、デシカント換気装置12と冷暖房装置16で相反する運転がなされるのを回避する。
なお、制御手段17は、デシカント換気装置12の筐体(ケーシング26)内、又は室内機13の筐体内、あるいは室外機14の筐体内に取り付けることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、デシカント換気装置が備える熱交換器の数は4つに限られず、2つであってもよく、デシカントロータの数も1つに限定されず、2つであってもよい。
また、冷暖房装置に床暖房や床冷房が可能なタイプを用いることもできる。
10:空調設備、11:デシカントロータ、12:デシカント換気装置、13:室内機、14:室外機、15:循環回路、16:冷暖房装置、17:制御手段、18:圧縮機、19:室外熱交換器、20:膨張弁、21:室内熱交換器、22:クロスフローファン、23:四方弁、24:プロペラファン、25:開閉弁、26:ケーシング、27:給気路、28:排気路、30:顕熱交換ロータ、31、32:熱交換器、33:ファン、34、35:熱交換器、36:ファン、37、38:コントローラ

Claims (6)

  1. デシカントロータを用いて屋外に放出する室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置と、室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて該室内の冷暖房を行う冷暖房装置とを有する空調設備において、
    前記デシカント換気装置及び前記冷暖房装置が信号接続された制御手段を設け、該制御手段は、該デシカント換気装置による加温運転と該冷暖房装置による冷房運転を同時に行うこと及び該デシカント換気装置による冷却運転と該冷暖房装置による暖房運転を同時に行うことを回避して、前記室内に対し非効率な温度調整を避けることを特徴とする空調設備。
  2. 請求項1記載の空調設備において、前記制御手段は、前記冷暖房装置に、前記デシカント換気装置の加温運転に優先して冷房運転を行わせ、前記デシカント換気装置の冷却運転に優先して暖房運転を行わせることを特徴とする空調設備。
  3. 請求項1記載の空調設備において、前記制御手段は、予め定められた設定に従って、前記デシカント換気装置の加温運転及び前記冷暖房装置の冷房運転のうち優先する運転と、前記デシカント換気装置の冷却運転及び前記冷暖房装置の暖房運転のうち優先する運転を決定することを特徴とする空調設備。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調設備において、前記デシカント換気装置は、前記冷暖房装置が前記デシカントの加温運転に優先して冷房運転を行う際、及び前記冷暖房装置が前記デシカントの冷却運転に優先して暖房運転を行う際に、前記室内に取り込む外気に温度変化を与えない換気運転を行うことを特徴とする空調設備。
  5. デシカントロータを用いて屋外に放出する室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置において、
    室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて該室内の冷暖房を行う冷暖房装置に信号接続され、前記冷暖房装置が冷房運転を行っているときには加温運転を行わず、前記冷暖房装置が暖房運転を行っているときには冷却運転を行わず、前記室内に対し非効率な温度調整を避けることを特徴とするデシカント換気装置。
  6. 室内機及び室外機を接続する循環回路に冷媒を循環させて室内の冷暖房を行う冷暖房装置において、
    デシカントロータを用いて屋外に放出する前記室内の空気と該室内に取り込む外気の間で水分を移動させながら、前記室内に取り込む外気を冷やす冷却運転又は該室内に取り込む外気を暖める加温運転を行うデシカント換気装置に信号接続され、前記デシカント換気装置の加温運転に優先して冷房運転を行い、前記デシカント換気装置の冷却運転に優先して暖房運転を行うことを特徴とする冷暖房装置。
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