JP2013012148A - 触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器 - Google Patents

触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器 Download PDF

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裕一 鎌田
Akihiko Yabuki
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Abstract

【課題】厚さを薄くすると共に、タッチ位置と触覚提示位置にずれを生じなくすることが可能な触角提示タッチパネルを提供する。
【解決手段】マトリクス状に配置された透明電極14,15を備えるセル5を、透明圧電材料16を使用したユニモルフ構造のセル17にしてこれを透明な可動梁12の上に設置し、透明電極の一方を、切換スイッチを介してタッチ検出回路と触覚提示回路に切り換え可能に接続し、切換スイッチは、通常は透明電極の一方をタッチ検出回路に接続し、タッチ検出回路がタッチパネルへのタッチを検出したら、タッチが検出された透明電極の一方の接続を、所定時間だけ触覚提示回路に切り換えて、タッチ位置が検出されたセル17に対して交番電圧を印加して振動させることによって触覚を提示するようにした触覚提示タッチパネルである。
【選択図】図3

Description

本出願は触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器に関する。以下に説明される実施の形態では、実施例としてタッチした部分が振動する触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器が説明される。
従来、表示画面を備えた携帯端末やゲーム機のような電子機器において、表示画面にタッチパネルを貼り合わせ、タッチパネルを入力装置として表示画面の表示内容を変更するものがある。しかしながら、表示画面にタッチパネルを備えた電子機器では、タッチパネルを複数の指で操作する、いわゆるマルチタッチにおいて、タッチパネル上の複数の指の中から入力操作を行った指のみに触覚提示することができなかった。
そこで、特許文献1には、タッチパネルを備えた電子機器において、タッチパネルにタッチが行われると、タッチされた部分のタッチパネルを振動させてタッチが行われたことをユーザーに触覚提示するものが開示されている。特許文献1には携帯端末が示されており、タッチパネルはタッチスクリーンとその上に設けられたピエゾ層とから構成されている。ピエゾ層にはマトリクス状に形成された透明電極に挟まれたピエゾ素子があり、タッチスクリーンで検出したタッチ位置の透明電極間に交番電圧を印加することによって、電圧が印加された部分のピエゾ素子を振動させ、タッチしたユーザーに局所的な振動覚フィードバックを与えている。
米国特許出願番号2009/0167704A1号公報(図5)
しかしながら、特許文献1に開示のタッチパネルは、触覚提示を行うアクチュエータ層(電極に挟まれたピエゾ素子層)の他に、タッチパネル本来の機能であるタッチ位置や荷重を検出するセンサ層(タッチスクリーン)が必要であり、アクチュエータ層とセンサ層とが貼り合わされていることから、タッチパネルの厚さが厚くなるという問題点があった。また、アクチュエータ層とセンサ層の貼り合せ時に位置ずれが生じると、タッチ位置と触覚提示位置がずれて合わなくなる問題点もあった。
本出願は、触覚提示可能なタッチパネルにおいて、タッチパネルの厚さを薄くすることができると共に、タッチ位置と触覚提示位置にずれを生じなくすることが可能な触角提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器を提供することを目的としている。
前記目的を達成する本出願の触覚提示タッチパネルは、透明な誘電体を挟んで透明電極をマトリクス状に配置し、透明電極の交差部がタッチ位置検出用のセルとして形成されたタッチパネルにおいて、セルを、誘電体に透明圧電材料を使用してユニモルフ構造に構成し、ユニモルフ構造は独立して動く透明な可動梁の上に形成し、透明電極の一方を、切換スイッチによってタッチ検出回路と触覚提示回路の何れか一方に接続するようにしたことを特徴としている。
切換スイッチは、通常は前記透明電極の一方を前記タッチ検出回路に接続し、タッチ検出回路がタッチパネルへのタッチを検出したら、タッチが検出された透明電極の一方の接続を、所定時間だけ触覚提示回路に切り換えるように構成することができる。また、切換スイッチは、タッチ検出回路による計測電圧が所定の閾値を超えたらタッチを検出したと判定するようにすれば良い。
また、本出願の触覚提示タッチパネルを使用した電子機器は、セルを誘電体に透明圧電材料を使用してユニモルフ構造に構成し、ユニモルフ構造は独立して動く透明な可動梁の上に形成し、透明電極の一方を、切換スイッチによってタッチ検出回路と触覚提示回路の何れか一方に接続するようにした触覚提示パネルが、表示画面の上に積層されて形成されたことを特徴としている。
本出願によれば、タッチパネルにおけるタッチ位置検出構造をそのまま使用して触覚提示を行っているので、タッチパネルの厚さを薄くすることができると共に、タッチ位置と触覚提示位置にずれを生じなくすることが可能な触角提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器を提供することができる。
(a)は本出願の触角提示タッチパネルが取り付けられる電子機器の一例と取り付け位置を示す分解斜視図、(b)は(a)に示した触角提示タッチパネルを構成するマトリクス状のセルの一例を示す触角提示タッチパネルの平面図である。 (a)は図1(b)のA部の第1の実施例を詳細な構成を示す平面図、(b)は(a)のB‐B線における局部断面図である。 図1(a)に示したディスプレイと第1の実施例の触角提示タッチパネルの構成を4セル分示す組立斜視図である。 (a)は本出願の触角提示タッチパネルにおける各セルが接続する電子回路の構成を示す回路図、(b)は2つのセルが触覚提示回路に接続された状態を示す回路図である。 図4(a)、(b)に示した制御回路の制御手順の一例を示すフローチャートである。 (a)は本出願の触角提示タッチパネルが瞬間的にタッチされた場合の図4(a)、(b)に示した制御回路の制御を示す動作図、(b)は本出願の触角提示タッチパネルが継続してタッチされた場合の図4(a)、(b)に示した制御回路の制御を示す動作図である。 図4(b)の状態における第1の実施例の2つのセルの動作を示す側面図である。 (a)は図1(b)のA部の第2の実施例を詳細な構成を示す平面図、(b)は(a)のC‐C線における局部断面図である。 図1(a)に示したディスプレイと第2の実施例の触角提示タッチパネルの構成を4セル分示す組立斜視図である。 図4(b)の状態における第2の実施例の2つのセルの動作を示す側面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、本出願の触角提示タッチパネル4が取り付けられる電子機器の一例として、携帯電話機1を示すものである。触角提示タッチパネル4は、携帯電話機1のメインディスプレイ2を構成する液晶表示器3の表側に取り付けられる。触角提示タッチパネル4は、図1(b)に示すように、複数のセル5を備えて構成される。なお、図1(b)に示すセル5の数は説明をわかり易くするために少なくしてあり、実際のセル5の大きさは5mm角以下に構成する。
これは、メインディスプレイ2を指先でタッチする場合、指先の継時2点分別能は1.5mm程度であるが、指先にある知覚機能であるパチニ小体は指先の深部に位置し、指先の接触面積内の1.5mmの振動源を弁別することは不可能と考えられるからである。このため、本出願の触角提示タッチパネル4に採用するセル5のサイズは、5mm角以下であれば、触覚提示の分解能としては十分といえる。
図2(a)、(b)及び図3は、本出願の第1の実施例の触角提示タッチパネル10の構成を示すものであり、図1(b)に示したセル5のA部の構成を詳細に示している。第1の実施例では、セル5の部分に、ユニモルフ構造のセル17が配置されている。ユニモルフ構造は金属板の片面のみに圧電素子を備える構造であり、セル17は2枚の透明電極14,15で透明圧電体16を挟んだ構造である。透明圧電体16としては、セラミック材料のPLZTや高分子材料のVDFオリゴマーを使用することができる。
ユニモルフ構造のセル17は、第1の実施例では、ベース板11の上に突設された片持ち梁12の取付部12Mの上に実装されている。片持ち梁12の取付部12Mは、ベース板11に突設された支柱部12Sの片側に接続して、支柱部12Sに支持されている。また、片持ち梁12の取付部12Mの直下の部分のベース板11には空隙部13が設けられている。空隙部13のサイズは、取付部12Mのサイズよりも一回り大きい。
以上のように、図1(b)に示したセル5は、第1の実施例では、図3に示すように、ベース板11の上にマトリクス状に突設された片持ち梁12の取付部12Mにユニモルフ構造のセル17が実装されて構成されている。なお、図示はしていないが、ユニモルフ構造のセル17の透明電極14,15はリード線によって引き出されて後述する制御回路に接続されている。リード線の数は、駆動電極側はユニモルフ構造のセル17の個数だけ必要であるが、グランド側は1本で良い。更に、ベース板11及び片持ち梁12を導電性の透明な樹脂で構成すれば、ユニモルフ構造のセル17の取付部12M側の透明電極15は省略することが可能である。
ここで、触角提示タッチパネルの触覚提示について説明する。機械受容器のうち、1μm以下に知覚閾値を持つのは前述のパチニ小体のみであり、250〜300Hzで極小値を取ると言われている。しかしながら、触覚提示用のアクチュエータとして圧電材料を使用する場合、特に、携帯端末のように駆動電圧を高く設定できないものでは、圧電体の分極方向変位により直接1μmの変位を発生させるには相当の積層数が必要である。そこで、本実施例では圧電体の分極方向変位を拡大する機構として片持ち梁12を採用しており、ユニモルフ構造のセル17を、片持ち梁12の取付部12Mに実装している。片持ち梁12の動作については後述する。
次に、以上のように構成された第1の実施例の触覚提示タッチパネル10のタッチ検出と、触覚提示について説明する。タッチ検出と触覚提示の両方を触覚提示タッチパネル10を用いて行う場合は、ユニモルフ構造のセル17の圧電効果と逆圧電効果を利用する。即ち、触覚提示タッチパネル10へのタッチ位置の検出と荷重の検出は、タッチ動作によってユニモルフ構造のセル17の透明電極14,15間に、透明圧電体16の圧電効果によって発生する電圧を検出することによって行う。一方、触覚提示タッチパネル10に触覚提示をさせる場合は、タッチ検出において触覚提示の必要が生じたユニモルフ構造のセル17のみに交番電圧を印加し、逆圧電効果によって透明圧電体16を振動させれば良い。
図4(a)は、本出願の触角提示タッチパネル10におけるユニモルフ構造の各セル17にタッチ検出と触覚提示とを行わせる回路の構成を示すものであり、Cpeは圧電素子の持つ容量成分、Vpeは圧電効果によって圧電素子に生じる起電力を示している。ユニモルフ構造のセル17の一方の電極15はグランドに接続され、他方の電極14は切換スイッチ6を介してタッチ検出回路30と触覚提示回路40の何れかに接続されるようになっている。タッチ検出回路30はユニモルフ構造のセル17がタッチされた時に発生する電圧を検出して制御回路50に伝える。制御回路50は、タッチが検出されたユニモルフ構造のセル17に接続する切換スイッチ6を所定時間だけ触覚提示回路40側に切り換える。また、触覚提示回路40は制御回路50からの信号により、切換スイッチ6を介してユニモルフ構造のセル17に接続された時に、交番電圧をユニモルフ構造のセル17に印加する。
図4(a)には1つのユニモルフ構造のセル17しか示していないが、残りのユニモルフ構造のセル17についても全て切換スイッチ6を介してタッチ検出回路30と触覚提示回路40に接続できるようになっている。そして、タッチ検出回路30は、触覚提示タッチパネル10にある全てのユニモルフ構造のセル17に対して順番に走査して電極14,15の間の電圧を計測し、計測した電圧値を制御回路50に伝える。タッチ検出回路30によるユニモルフ構造の全セル17の走査は、絶え間なく繰り返して行われる。
ここで、ある回の走査で、例えば、触覚提示タッチパネル10にあるユニモルフ構造のセル17Aとセル17Bの計測電圧がタッチを示す場合を説明する。この場合、制御回路50は、次回以降の走査時にユニモルフ構造のセル17Aとセル17Bに対しては、図4(b)に示すように、切換スイッチ6A,6Bの接続をタッチ検出回路30側から触覚提示回路40に切り換える。この結果、次回の走査時には、タッチ検出回路30はユニモルフ構造のセル17Aとセル17Bについては電極14,15の間の電圧を計測できず、ユニモルフ構造のセル17Aとセル17Bについては触覚提示回路40から交番電圧が印加される。制御回路50が切換スイッチ6A,6Bの接続をタッチ検出回路30側から触覚提示回路40に切り換えている時間は50msec前後である。
次に、XX個のユニモルフ構造のセルを備えた触覚提示タッチパネル10の、タッチ検出回路30と制御回路50による触覚提示動作の制御手順の一例を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。ここでは、電源投入後のタッチ検出回路30と制御回路50による最初の動作から説明する。電源が投入されると、タッチ検出回路30はステップ501からステップ507までのループ動作(反復処理)を行う。ステップ501では第1番目のセルを選択し、続くステップ502では選択したセルが触覚提示状態と設定されたセルかどうかを判定する。電源投入直後の最初のループ処理では、触覚提示状態と設定されたセルは無いので(NO)、ステップ503に進んで第1番目のセルの電圧を計測してステップ501に戻る。
第1番目のセルに対する処理が終了してステップ501に戻ると、ステップ502では第2番目のセルを選択し、前述同様のステップ502からステップ507の処理が行われる。ステップ501からステップ507の処理はタッチパネル10にあるセルの個数XX個と同じ回数だけ繰り返され、XX回のループ処理が終了するとステップ508に進む。ステップ508ではXX個のセルに対する電圧の計測値から、タッチされたセルが有ったか否かを判定する。
XX個のセル中にタッチを検出したセルが1つも無かった場合、ステップ508では何も行わずにステップ509に進み、ステップ509でもセルの設定を行わずにこのルーチンを終了してステップ501に戻り、ステップ501〜507のループ処理を繰り返す。一方、XX個のセル中にタッチを検出したセルが有った場合、ステップ508ではタッチを検出したセルのタッチ位置と荷重を同定する。そして、続くステップ509では、タッチを検出したセルを、触覚提示状態とするセルとして設定してこのルーチンを終了し、ステップ501に戻る。
ここで、ステップ509で触覚提示状態とするセルが設定された場合、例えば、K番目のセルが触覚提示状態とするセルとして設定された場合のステップ501〜507のループ処理について説明する。第1番目から第K−1番目のセルと、第K+1番目から第XX番目のセルに対しては、ステップ502における判定がNOとなるので、各セルの電圧が計測されるだけである。一方、ステップ509で触覚提示状態とするセルとして設定されたK番目のセルに対しては、ステップ502の判定がYESになる。
ステップ502の判定がYESになって進むステップ504では、制御回路50による設定セルを触覚提示回路40に接続する処理が行われるので、K番目のセルに接続する切換スイッチ6が触覚提示回路40側に接続される。制御回路50は、切換スイッチ6を触覚提示回路40側に接続した時間を計数している。続くステップ505では、触覚提示終了時間か否かが判定され、触覚提示終了時間に達していない場合(NO)はステップ507に戻り、他のセルのループ処理が行われる。
タッチが検出されたK番目のセルに対しては、ループ処理中にステップ504、505を通る処理が繰り返されるが、最初にステップ504に進んでから所定時間が経過するとステップ505の判定で触覚提示終了時間である(YES)と判定される。ステップ505の判定でYESとなって進むステップ506では、制御回路50によって切換スイッチ6が切り換えられ、K番目のセル(設定セル)の接続が触覚提示回路40からタッチ検出回路30に切り換えられてステップ507に戻る。そして、K番目のセルに対する触覚提示状態セルの設定が解除される。この結果、以後K番目のセルはステップ501〜507のループ処理の中で電圧が計測される。
図6(a)は、本出願の触角提示タッチパネル10のK番目のセルが瞬間的にタッチされた場合の、制御回路50の図5で説明した制御動作を示すものである。K番目のセルがタッチされると、K番目のセルの計測電圧Vmの値が時刻T1で閾値Vthを越える。すると、K番目のセルが触覚提示状態のセルとして設定され(ステップ509)、次のループ処理(ステップ501〜507)の中で、K番目のセルに対して駆動電圧Vdが印加される(ステップ504)。駆動電圧Vdは、K番目のセルを振動させるために交番電圧である。そして、ステップ505で触覚提示終了時間と判定されると、判定された時刻T2においてK番目のセルへの駆動電圧Vdの印加が止まり、K番目のセルは以後、ループ処理の中で電圧が計測される。なお、この場合一般に、時刻T2以降において測定されたK番目のセルの計測電圧値は、閾値Vthを下回っている。
一方、時刻T1から時刻T2まで駆動電圧Vdが印加されたK番目のセルにおいて、時刻T2以降もタッチが続いている場合は、図6(b)に示すように、駆動電圧Vdの印加停止後のループ処理の中で計測された電圧値が閾値を越える。この場合は、次のループ処理におけるステップ509において再びK番目のセルが触覚提示状態のセルとして設定されるので、その次のループ処理における時刻T3でK番目のセルに対して駆動電圧Vdが印加される。なお、図6(b)に示す時刻T2と時刻T3の間隔は説明を分かり易くするために間隔を広げてあり、実際の間隔を示すものではない。
図4(b)に示すように、第1の実施例の2つのセル17A,17Bが触覚提示状態のセルとして設定され、2つのセル17A,17Bに対して図6(a)に示すような交番電圧Vdが印加されると、2つのセル17A,17Bは図7に示すように振動する。即ち、セル17A,17Bに駆動電圧Vdが印加されて透明圧電体16が伸び縮みすると、この伸び縮みの変位が片持ち梁12によって拡大されるので、セル17A,17Bが大きく振動する。セル17A,17Bの振動により、セル17A,17Bにタッチしたユーザーは指に振動を感じ、タッチパネル10にタッチしたことを実感できる。なお、人がタッチパネルにタッチする時間は瞬間的であるので、セル17A,17Bの振動時間は50msecもあれば、人はタッチ時に指に振動を感じることができる。
図8(a)、(b)及び図9は、本出願の第2の実施例の触角提示タッチパネル20の構成を示すものであり、図1(b)に示したセル5のA部の構成を詳細に示している。第2の実施例におけるユニモルフ構造のセル17は第1の実施例と同じである。第2の実施例のセル5が第1の実施例のセル5と異なる点は、ユニモルフ構造のセル17が配置される片持ち梁の構造である。
第1の実施例では、ユニモルフ構造のセル17は、片持ち梁12のベース板11の上に突設された支柱部12Sの片側に接続する取付部12Mの上に実装されていた。一方、第2の実施例では、ユニモルフ構造のセル17が実装される片持ち梁22は、ベース板21の上に突設された支柱部22Sの両側に接続する2つの取付部22Mの上に、それぞれ実装されている点が異なる。2つの取付部12Mの直下のベース板21には第1の実施例同様に、取付部22Mのサイズよりも一回り大きい空隙部23が設けられている。
片持ち梁22の2つの取付部22Mの上にそれぞれ実装されたユニモルフ構造のセル17の、タッチ検出回路30と触覚提示回路40との接続は第1の実施例と同様である。よって、第2の実施例のユニモルフ構造の各セル17は、図4(a)に示すようにタッチ検出回路30と触覚提示回路40に接続される。ベース板21及び片持ち梁22を導電性の透明な樹脂で構成すれば、ユニモルフ構造のセル17の取付部22M側の透明電極15が省略可能であることも第1の実施例と同様である。
また、第2の実施例の2つのセル17A,17Bが触覚提示状態のセルとして設定されてこれらに図6(a)に示すような交番電圧Vdが印加されると、2つのセル17A,17Bは図10に示すように振動する。即ち、第2の実施例でも、セル17A,17Bに駆動電圧Vdが印加されて透明圧電体16が伸び縮みすると、この伸び縮みの変位が片持ち梁22によって拡大されるので、セル17A,17Bが大きく振動する。
以上説明した2つの実施例では、何れも隣接する2つのユニモルフ構造のセル17が振動するものを示したが、振動させるユニモルフ構造のセル17は離れている場合もあることは言うまでもない。そして、以上説明したように、本出願の触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用する電子機器では、タッチ位置と荷重検出及び触覚提示を同じセルで行えるので、電子機器のディスプレイに別途タッチパネルや荷重検出センサを設ける必要がない。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 透明な誘電体を挟んで透明電極をマトリクス状に配置し、前記透明電極の交差部がタッチ位置検出用のセルとして形成され、
前記セルを、前記誘電体に透明圧電材料を使用してユニモルフ構造に構成し、
前記ユニモルフ構造は独立して動く透明な可動梁の上に形成し、
前記透明電極の一方を、切換スイッチによってタッチ検出回路と触覚提示回路の何れか一方に接続することを特徴とする触覚提示タッチパネル。
(付記2) 前記切換スイッチは、通常は前記透明電極の一方を前記タッチ検出回路に接続し、
前記タッチ検出回路が前記タッチパネルへのタッチを検出したら、タッチが検出された前記透明電極の一方の接続を、所定時間だけ前記触覚提示回路に切り換えることを特徴とする付記1に記載の触覚提示タッチパネル。
(付記3) 前記切換スイッチは、前記タッチ検出回路による計測電圧が所定の閾値を超えたらタッチを検出したと判定することを特徴とする付記2に記載の触覚提示タッチパネル。
(付記4) 前記タッチ検出回路は、タッチが検出された前記透明電極の一方の接続を、所定時間だけ前記触覚提示回路にした後に前記タッチ検出回路に切り換え、この時点で前記タッチ検出回路による計測電圧が所定の閾値を依然として超えていたら、所定時間だけ前記触覚提示回路に切り換えることを特徴とする付記3に記載の触覚提示タッチパネル。
(付記5) 前記タッチ検出回路は、
前記タッチパネル上の全セルに対して走査して前記電極間の電圧を計測し、
計測電圧が前記閾値を越えたセルに対して触覚提示状態を設定しておき、
次回の走査時に前回触覚提示状態を設定したセルに対しては、そのセルを前記触覚提示回路に接続した上で、接続時間を計数し、
前記接続時間が所定値を越えたら、前記セルの触覚提示状態の設定を解除することを特徴とする付記3又は4に記載の触覚提示タッチパネル。
(付記6) 前記タッチ検出回路は、前記走査時に2つ以上のセルに対して触覚提示状態を設定可能であることを特徴とする付記5に記載の触覚提示タッチパネル。
(付記7) 前記タッチ検出回路は前記セルの各個に対して、圧電効果を利用してタッチ位置及び荷重を検出し、
前記触覚提示回路は、タッチ位置が検出されたセルに対して交番電圧を印加して、逆圧電効果を利用して前記セルを振動させることによって触覚を提示することを特徴とする付記2から6の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記8) 前記可動梁は、ベース基板に対して前記セルの個数分だけ支柱部が突設された片持ち梁であることを特徴とする付記1から7の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記9) 前記セルは前記タッチパネルの水平方向、或いは垂直方向に偶数個設けられており、
前記可動梁は、前記セルが偶数個設けられ何れかの方向に、支柱部が隣接するセルの中間部分に設けられ、ベース基板に対して前記セルの個数の半分の数だけ突設された片持ち梁であることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記10) 前記透明圧電材料として、セラミック材料のPLZT或いは高分子材料のVDFオリゴマーを使用することを特徴とする付記1から8の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記11) 前記セルのサイズは5mm角以下であることを特徴とする付記1から10の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記12) 前記ユニモルフ構造の前記可動梁側の電極を、前記可動梁を導電体で構成して省略したことを特徴とする、付記1から11の何れかに記載の触覚提示タッチパネル。
(付記13) 付記1から12の何れかに記載の触覚提示パネルが、表示画面の上に積層されて形成されたことを特徴とする電子機器。
(付記14) 前記電子機器が携帯端末であることを特徴とする付記13に記載の電子機器。
1 携帯電話機
2 メインディスプレイ
3 液晶表示装置
4 触覚提示タッチパネル
5 セル
6,6A,6B 切換スイッチ
10 第1の実施例の触覚提示タッチパネル
11、21 ベース板
12、22 片持ち梁
12M、22M 取付部
12S、22S 支柱部
13,23 空隙部
14,15 透明電極
16 透明圧電体
17 ユニモルフ構造のセル
20 第2の実施例の触覚提示タッチパネル
30 タッチ検出回路
40 触覚提示回路
50 制御回路

Claims (5)

  1. 透明な誘電体を挟んで透明電極をマトリクス状に配置し、前記透明電極の交差部がタッチ位置検出用のセルとして形成され、
    前記セルを、前記誘電体に透明圧電材料を使用してユニモルフ構造に構成し、
    前記ユニモルフ構造は独立して動く透明な可動梁の上に形成し、
    前記透明電極の一方を、切換スイッチによってタッチ検出回路と触覚提示回路の何れか一方に接続することを特徴とする触覚提示タッチパネル。
  2. 前記切換スイッチは、通常は前記透明電極の一方を前記タッチ検出回路に接続し、
    前記タッチ検出回路が前記タッチパネルへのタッチを検出したら、タッチが検出された前記透明電極の一方の接続を、所定時間だけ前記触覚提示回路に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の触覚提示タッチパネル。
  3. 前記タッチ検出回路は前記セルの各個に対して、圧電効果を利用してタッチ位置及び荷重を検出し、
    前記触覚提示回路は、タッチ位置が検出されたセルに対して交番電圧を印加して、逆圧電効果を利用して前記セルを振動させることによって触覚を提示することを特徴とする請求項2に記載の触覚提示タッチパネル。
  4. 前記可動梁は、ベース基板に対して前記セルの個数分だけ支柱部が突設された片持ち梁であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の触覚提示タッチパネル。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の触覚提示パネルが、表示画面の上に積層されて形成されたことを特徴とする電子機器。
JP2011145833A 2011-06-30 2011-06-30 触覚提示タッチパネル及び該タッチパネルを使用した電子機器 Withdrawn JP2013012148A (ja)

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