以下、添付した図面を参考にして、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって類似の部分については類似の図面符号を付した。また、詳細な説明を省略しても本技術分野における当業者が容易に理解できる部分の説明は省略した。
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で実現できる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で実現できる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16e(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で実現できる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部として、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化である。
図1は、フェムトセルを支援するWiMAXシステム構造の一例を示す。
図1を参照すると、一般的な無線通信システムは、端末(User Equipment、UE)と、基地局(Base Station、BS)とを含む。無線通信システムは、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置される。
端末は、固定されるかまたは移動性を有することができ、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)など、別の用語で呼ばれることがある。基地局は、一般的に、端末と通信する、固定された支点(fixed station)をいい、ノード−B(Node−B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)など、別の用語で呼ばれることがある。1つの基地局には、1つ以上のセル(cell)が存在することができる。
基地局は、セルカバレッジ(coverage)または配置方式により、フェムト基地局(femto BS)と、マクロ基地局(macro BS)とに区分される。フェムト基地局のセルは、マクロ基地局のセルより小さい大きさを有する。フェムト基地局のセルの全部または一部は、マクロ基地局のセルと重なることができる。このように、広範囲のセル内に小さい範囲のセルが重複して配置される構造を階層的(hierarchy)セル構造という。フェムト基地局は、フェムトセル(femto−cell)、ホームノード−B(home node−B)、CSG(closed subscriber group)、WFAP(WiMAX Femto Access Point)など、別の用語で呼ばれることがある。マクロ基地局は、フェムトセルと区分して、マクロセル(macro−cell)と呼ばれることがある。
フェムト基地局に接続する端末をフェムト端末(femto UE)といい、マクロ基地局に接続する端末をマクロ端末(macro UE)という。フェムト端末は、マクロ基地局へのハンドオーバを介してマクロ端末となり得、マクロ端末は、フェムト基地局へのハンドオーバを介してフェムト端末となり得る。
フェムト基地局は、インターネットサービス事業者(internet service provider、ISP)が提供するインターネットに、DSL(digital subscriber line)、ケーブル(cable)、光ファイバ(Optical fiber)、無線(Wireless)などにより広帯域接続(broadband connection)が可能である。フェムト基地局は、インターネットを介してフェムトセル管理システム(femtocell management system)および移動通信システムのASN(Access Service Network)に連結可能である。フェムトセル管理システムは、フェムト基地局が移動通信システムのCSN(Connectivity Service Network)に接続できるように、フェムト基地局の登録、認証およびセキュリティ手順などを行うことができる。
フェムト基地局は、家庭やSOHO(small office home office)の使用者によって設置できる。フェムト基地局は、プラグアンドプレー(Plug&Play)され、アイドルモード(idle mode)を含んでマクロ基地局と同様のサービスを提供することができる。マクロ基地局のセル領域内に数十から数百のフェムト基地局が設置可能であり、フェムト基地局は、既存の中継器に代えて、陰影地域のサービスを改善し、マクロ基地局の負荷を軽減させることができる。
開放使用者グループ(Open Subscriber Group、以下、OSG)のためのフェムト基地局は、端末を呼び出す時、マクロ基地局のように動作する。閉鎖使用者グループ(Closed Subscriber Group、以下、CSG)のためのフェムト基地局は、当該CSGに属する端末に限ってページングメッセージ(paging message)を放送することができる。フェムト基地局とマクロ基地局を支援するためのトポロジ(topology)に従って、1つまたはそれ以上のページンググループがフェムト基地局またはマクロ基地局に割り当てられる。重なったマクロ基地局とフェムト基地局とは、同じページンググループID(Identifier)を共有することができる。フェムト基地局のアイドルモード支援のために、OSGおよびCSGに対する定義は、「IEEE802.16Task Group mのSDD(System Description Document)」を参照することができる。
以下において、ダウンリンク(downlink)とは、基地局から端末への伝送を意味し、アップリンク(uplink)とは、端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局の一部分であり得、受信機は端末の一部分であり得る。アップリンクにおいて、送信機は端末の一部分であり得、受信機は基地局の一部分であり得る。
図2は、フレーム構造の一例を示す。階層的セル構造において、マクロセルおよびフェムトセルのうちの少なくともいずれか1つのフレーム構造であり得る。
図2を参照すると、スーパーフレーム(Superframe)は、スーパーフレームヘッダ(Superframe Header、SFH)と、4個のフレーム(frame、F0、F1、F2、F3)とを含む。各スーパーフレームの大きさは20msであり、各フレームの大きさは5msであるとして例示しているが、これに限定されるものではない。スーパーフレームヘッダは、スーパーフレームにおいて最も先に配置され、スーパーフレームヘッダには共用制御チャネル(Common Control Channel)が割り当てられる。共用制御チャネルは、スーパーフレームを構成するフレームに関する情報またはシステム情報のように、セル内のすべての端末が共通して活用できる制御情報を伝送するために用いられるチャネルである。スーパーフレームヘッダ内またはスーパーフレームヘッダに隣接して同期信号(synchronization signal)を伝送するための同期チャネルが配置可能である。同期信号は、セルID(identifier)のようなセル情報を示すことができる。
スーパーフレームヘッダには、主スーパーフレームヘッダ(Primary Superframe Header;P−SFH)と、補助スーパーフレームヘッダ(Secondary Superframe Header;S−SFH)とがある。
主スーパーフレームヘッダは、各スーパーフレームの最初のフレームに含まれ、主スーパーフレームヘッダは、下記の表のように構成される。
主スーパーフレームヘッダは、スーパーフレームごとに含まれ、現スーパーフレームに含まれた補助スーパーフレームが含まれているか否か、および現スーパーフレームで支援するシステム情報の更新番号などを知らせる。
補助スーパーフレームヘッダは、その性格に応じて、3種の補助スーパーフレームヘッダサブパケット(S−SFH SubPacket;S−SFH SP)に分けられ、各補助スーパーフレームヘッダサブパケットは、移動端末が基地局に接続するために知るべきシステム情報を移動端末に放送伝送するために用いられる。各補助スーパーフレームヘッダサブパケットは、それに含まれているシステム情報の性格に応じて、互いに異なる伝送周期により伝送できる。例えば、補助スーパーフレームヘッダサブパケット1は2スーパーフレーム周期、補助スーパーフレームヘッダサブパケット2は3スーパーフレーム周期、補助スーパーフレームヘッダサブパケット3は4スーパーフレーム周期で伝送できる。
1フレームは、複数のサブフレーム(Subframe、SF0、SF1、SF2、SF3、SF4、SF5、SF6、SF7)を含む。各サブフレームは、アップリンクまたはダウンリンク伝送のために用いることができる。サブフレームは、6個または7個のOFDMシンボルから構成されるが、これは例示に過ぎない。フレームには、TDD(Time Division Duplexing)方式またはFDD(Frequency Division Duplexing)方式が適用可能である。TDD方式において、各サブフレームは、同じ周波数で互いに異なる時間にアップリンク伝送またはダウンリンク伝送のために用いられる。つまり、TDD方式のフレーム内のサブフレームは、時間領域でアップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとに区分される。FDD方式において、各サブフレームは、同じ時間の互いに異なる周波数でアップリンク伝送またはダウンリンク伝送のために用いられる。つまり、FDD方式のフレーム内のサブフレームは、周波数領域でアップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとに区分される。アップリンク伝送とダウンリンク伝送は、互いに異なる周波数帯域を占めており、同時に行われることが可能である。各サブフレームには、サブフレームヘッダ(subframe header)が含まれてもよい。サブフレームヘッダには、サブフレームの無線資源割り当て情報などが含まれてもよい。
サブフレームは、少なくとも1つの周波数区画(Frequency Partition)を含む。周波数区画は、少なくとも1つの物理的資源ユニット(Physical Resource Unit、PRU)から構成される。周波数区画は、局部的(Localized)PRUおよび/または分散的(Distributed)PRUを含むことができる。周波数区画は、部分的周波数再使用(Fractional Frequency Reuse、FFR)またはマルチキャストおよびブロードキャストサービス(Multicast and Broadcast Services、MBS)のような他の目的のために用いることができる。
PRUは、複数の連続的なOFDMシンボルと複数の連続的な副搬送波とを含む、資源割り当てのための基本的な物理的ユニットとして定義される。PRUに含まれるOFDMシンボルの数は、1サブフレームに含まれるOFDMシンボルの個数と同一であり得る。例えば、1サーフフレームが6個のOFDMシンボルから構成される時、PRUは、18副搬送波および6OFDMシンボルとして定義可能である。論理的資源ユニット(Logical Resource Unit、LRU)は、分散的(distributed)資源割り当ておよび局部的(localized)資源割り当てのための基本的な論理単位である。LRUは、複数のOFDMシンボルおよび複数の副搬送波として定義され、PRUで用いられるパイロットを含む。したがって、1LRUでの適切な副搬送波の個数は、割り当てられたパイロットの数に依存する。
論理的分散資源ユニット(Logical Distributed Resource Unit、DRU)は、周波数ダイバーシティ利得を得るために用いることができる。DRUは、1つの周波数区画内に分散された副搬送波グループを含む。DRUの大きさは、PRUの大きさと同一である。DRUを形成する最小単位は、1つの副搬送波である。
論理的連続資源ユニット(Logical Contiguous Resource Unit、CRU)は、周波数選択的スケジューリング利得を得るために用いることができる。CRUは、局部的副搬送波グループを含む。CRUの大きさは、PRUの大きさと同一である。
次に、フェムト基地局のサービスの中断および回復に伴うハンドオーバ手順を行う方法について説明する。フェムト基地局のサービスの状態は、サービス中断(out of service)およびサービス回復(service recovery)の状態を含む。サービス中断は、フェムト基地局による無線インタフェースが非活性化された状態を意味し、サービス回復は、フェムト基地局がサービス中断から無線インタフェースが活性化された状態を意味する。フェムト基地局のサービス中断は、予定された(scheduled)サービス中断および予定されかった(unscheduled)サービス中断に分けられる。例えば、ソフトウェア(software)のダウンロード(download)/インストール(install)などにより再起動(reboot)する必要がある場合、またはフェムト基地局の電源遮断が予定された場合、フェムト基地局は、自身のサービス中断をスケジューリングして動作することができる。予定されなかったサービス中断は、フェムト基地局の電源またはバックホールリンク(backhaul link)が突然切れるなどの、フェムト基地局がサービス中断をスケジューリングできなかった場合に発生し得る。
図3は、本発明の一実施形態にかかる、フェムト基地局の予定されたサービス中断に伴うハンドオーバ手順を行う方法を示す。
図3を参照すると、端末#1は、基地局#1(以下、フェムト基地局#1)に接続してデータを送受信し(S110)、端末#2は、フェムト基地局#1に接続してデータを送受信する(S115)と仮定する。
フェムト基地局#1は、サービス中断(out of service)をスケジューリングする(S120)。フェムト基地局#1は、ソフトウェアのダウンロード/インストールのための再起動、フェムトセルの運営政策などにより、サービス中断をスケジューリングすることができる。つまり、フェムト基地局#1は、予定されたサービス中断を行う。フェムト基地局#1がバッテリを用いることができる場合、フェムト基地局#1の主電力が遮断されると、一定時間の間バッテリを用いた、予定されたサービス中断過程が行われてもよい。ここでは、フェムト基地局の予定されたサービス中断がデータの送受信を行う端末が存在する場合に行われるとして示したが、フェムト基地局からサービスを受けるすべての端末がアイドルモード(idle mode)またはスリープモード(sleep mode)の場合に、フェムト基地局の予定されたサービス中断が行われてもよい。
フェムト基地局#1は、サービス不能情報を端末に伝送する(S130)。サービス不能情報は、ブロードキャストメッセージ(broadcast message)またはページングメッセージ(paging message)を介して、予定されたサービス中断時まで少なくとも2回以上繰り返し伝送できる。また、サービス不能情報は、AAI_SON(Self Organizing Networks)−ADVメッセージであり得る。
端末#1および端末#2は、サービス不能情報を受信することができ、サービス不能情報をハンドオーバ命令メッセージとして見なすことができる。サービス不能情報の伝送と共に、スーパーフレームヘッダ(SuperFrame Header;以下、SFH)または補助スーパーフレームヘッダ(Secondary SuperFrame Header;以下、S−SFH)に含まれるセル禁止指示子(cell bar indication)が1に設定され、他のセルからフェムト基地局#1に進入/再進入することを防止することができる。セル禁止指示子は、端末のネットワーク進入/再進入を許容するか否かを指示するもので、セル禁止指示子の値が0であれば、端末のネットワーク進入/再進入を許容し、1であれば、端末のネットワーク進入/再進入を許容しない。フェムト基地局#1を介してネットワーク進入/再進入を試みようとする端末は、フェムト基地局#1から伝送されるSFHまたはS−SFHに含まれているセル禁止指示子の値が1に指定されたことを確認し、ネットワーク進入/再進入を行わない。
サービス不能情報には、サービス中断理由(reason)、予想中断時間(expected downtime)、予想回復時間(expected uptime)、推薦基地局ID(recommended BSID)などが含まれてもよい。予想中断時間は、サービス中断に対するスケジューリングによるフェムト基地局のサービスが中断される時刻を示し、予想回復時間は、フェムト基地局のサービスが復旧されてサービスを再開する時刻、またはサービスが中断された後からサービスが復旧されるまでの期間を意味する。予想回復時間は、選択的な要素に該当するため、サービス中断情報に含まれてもよく、含まれなくてもよい。予想回復時間が経過すると、サービス中断により他の基地局にハンドオーバを行った端末は、ハンドオーバを介して再び前のフェムト基地局に復帰する否かに関する指示を受けなかった場合でも、前に加入していたフェムト基地局をスキャンすることができる。
サービス中断理由は、フェムト基地局のシャットダウン(shutdown)、バックホールリンクダウン(backhaul link down)などのサービスが中断される理由を示す。また、資源調整に関する意味を示すことができる。フェムト基地局#1に元々加入されているいくつかの端末に影響を及ぼし得る干渉緩和(interference mitigation)によるフェムト基地局の資源調整が行われる時、フェムト基地局は、従属している端末のサービス中断を防止するために、資源調整情報に関する意味を伝達するのにも用いることができる。サービス不能情報に含まれているサービス中断理由は、具体的には、2ビットの大きさを有するフィールドの形態を有することができ、各々のビット値を有する際の意味は、下記の表2のとおりである。
推薦基地局は、フェムト基地局#1がサービス中だった端末が、ハンドオーバ(Hand Over;HO)を試みる対象のターゲット基地局(target BS)となり得る潜在的な基地局を意味する。また、推薦基地局は、フェムト基地局#1がサービス中の端末の情報(context information)を伝達した基地局または隣接基地局であり得る。推薦基地局は、フェムト基地局#1とセル領域とが互いに重なるマクロ基地局または他のフェムト基地局であり得る。推薦基地局IDは、フェムト基地局#1がサービス中の端末の情報を伝達した基地局または隣接基地局の識別子情報を示す。推薦基地局IDは、少なくとも1つ以上の基地局IDを含むことができる。推薦基地局には、フェムト基地局#1がサービス中の端末の情報が伝達できる。端末は、優先的に推薦基地局のうちのいずれか1つをハンドオーバのためのターゲット基地局として考慮するようになる。ここでは、推薦基地局として基地局#3(以下、マクロ基地局)が指示される(RecBSID=3)。
サービス不能情報は、ハンドオーバが行われる場合、ハンドオーバがコーディネート(coordinate)されるか否かを知らせることにより、端末がどのようなハンドオーバ手順を行うかを決定できるようにする指示子をさらに含むことができる。
フェムト基地局#1は、マクロ基地局に端末情報をバックボーンネットワーク(backbone network)を介して伝送する(S140)。つまり、マクロ基地局は、推薦基地局となる。フェムト基地局#1は、マクロ基地局に端末情報を伝送して端末のハンドオーバがより迅速に行われるようにする。マクロ基地局は、フェムト基地局#1の端末情報の伝送に対する応答として、受信確認応答(Acknowledgement;ACK)信号を伝送することができ、必要に応じて、受信失敗応答(Non Ackowledgement;NACK)信号を伝送することができる(S145)。
追加的に、フェムト基地局#1は、サービス中の端末の情報(context information)を格納しておくことができる。端末の情報は、基本的な能力値(basic capabilities)およびセキュリティ能力値(security capabilities)を含むことができる。端末の情報は、フェムト基地局#1が再びサービスを提供できるように回復された時、AMSがフェムト基地局#1に最適化された再進入(reentry)手順を行うことができるようにする。
端末#1は、基地局#2(以下、フェムト基地局#2)にハンドオーバを行い、端末#2は、マクロ基地局にハンドオーバを行うと仮定する。
端末#2は、予想中断時間以内にハンドオーバを行うと推定されると、フェムト基地局#1にハンドオーバ情報を伝送することができる(S150)。フェムト基地局#1は、サービスが中断される前に端末#2のハンドオーバ手順を支援し、端末#2は、マクロ基地局にネットワーク再進入を行うことができる(S155)。端末#2は、ハンドオーバのためのレンジング要請(ranging request)メッセージを伝送し、マクロ基地局は、レンジング要請メッセージに対する応答として、レンジング応答メッセージを伝送する。レンジング要請メッセージには、サービング基地局IDと共に推薦基地局IDが含まれてもよい。マクロ基地局は、フェムト基地局#1から予め伝達された端末情報を活用して端末#2のネットワーク再進入をより効率的に支援することができる。
端末#1は、予想中断時間以内にハンドオーバを行うことができないと推定されるか、ハンドオーバを行っている途中にフェムト基地局#1との通信が断絶されると、推薦基地局ID(SerBSID=3)を含むレンジング要請メッセージを伝送してネットワーク再進入を行うことができる(S160)。つまり、端末#1は、レンジング要請メッセージに含まれるサービング基地局IDに端末情報が予め伝達された推薦基地局であるマクロ基地局IDを入力して伝送する。
フェムト基地局#2は、端末#1から受信されたレンジング要請メッセージに含まれているサービング基地局IDを確認し、マクロ基地局に端末情報を要請する(S170)。マクロ基地局は、端末情報をフェムト基地局#2に伝送する(S175)。フェムト基地局#2は、マクロ基地局、つまり、推薦基地局から端末情報を取得し、端末#1のネットワーク再進入を効率的に支援することができる。
図4は、本発明の一実施形態にかかる、フェムト基地局のサービス回復に伴うハンドオーバ手順を行う方法を示す。
図4を参照すると、フェムト基地局のバックホールリンクダウンおよび無線インタフェースの非活性化後、フェムト基地局のバックホールリンクの回復に伴って端末のハンドオーバ手順が行われる場合である。
端末#1および端末#2がフェムト基地局#1に接続してデータを送受信するとする(S210、S215)。フェムト基地局#1は、バックホールリンクが指定された時間以上切れていると、無線インタフェースを非活性化する(S220)。この時、フェムト基地局#1は、自身がサービスしていた端末情報(例えば、端末IDリスト)を保持する。フェムト基地局#1に格納された端末情報は、フェムト基地局#1のバックホールリンクが正常に復旧され、隣接基地局へのハンドオーバを行った端末がフェムト基地局#1に再びハンドオーバを行う時、ネットワークへの再進入を効率的に支援するために用いることができる。
端末#2は、マクロ基地局にハンドオーバ手順を行ってマクロ基地局とデータを送受信し(S230)、端末#1は、フェムト基地局#2にハンドオーバ手順を行ってフェムト基地局#2とデータを送受信する(S235)とする。端末#1および端末#2のハンドオーバ手順は、図3で述べたように行われることが可能である。
フェムト基地局#1は、バックホールリンクが回復すると、サービス復旧情報を隣接基地局に知らせる(S240)。つまり、フェムト基地局#1は、端末に対するサービスが復旧されると、サービス復旧情報を隣接基地局に知らせる。サービス復旧情報は、バックホールネットワーク(backhaul network)のインタフェースを介して端末をサービスしている現在のサービング基地局に伝送される。本図面には、バックホールリンクが回復する場合を示しているが、これに限定されず、フェムト基地局#1がサービスを再開する場合を含むことができる。
サービス復旧情報は、フェムト基地局#1のID、フェムト基地局#1の状態情報、フェムト基地局#1が格納している端末情報などを含む。フェムト基地局の状態情報は、フェムト基地局の初期化またはバックホールリンクダウンからの復旧などの情報を意味する。端末情報は、フェムト基地局がサービスを提供していた端末のIDを含む。
サービス復旧情報を受信したマクロ基地局は、端末情報に含まれている端末IDを確認し、当該端末(端末#2)に割り当てられたファストフィードバック(fast feedback)情報を伝送する(S250)。ファストフィードバックは、基地局から速い応答が要求される情報の伝送のために用いられる。ファストフィードバックチャネルは、少なくとも1つのPRUまたはCRUを含むことができる。
フェムト基地局#1は、端末#2のファストフィードバック報告を測定し、マクロ基地局に測定情報を伝送する(S225)。つまり、フェムト基地局#1は、端末#2から伝送されるファストフィードバック報告に基づいて端末#2に対するチャネル状態を測定することができ、これをマクロ基地局に報告して端末#2に対するハンドオーバを行うか否かを決定するようにする。チャネル状態測定情報は、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)またはRSSI(Received Signal strength indication)として表現できる。
マクロ基地局は、フェムト基地局#1から受信された測定情報に基づいて端末#2のハンドオーバの可否を決定する(S260)。フェムト基地局#1から受信された端末#2に対するチャネル状態が閾値より高いと判断されると、マクロ基地局は、端末#2をフェムト基地局#1にハンドオーバさせると決定することができる。
現在サービスを提供する基地局およびフェムト基地局#1のような前の(previous)サービス提供フェムト基地局のセルタイプ基盤および移動性管理政策(mobility management policy)により、マクロ基地局を含む端末に対して現在サービスを提供する基地局は、端末が前のサービス提供フェムト基地局に復帰するハンドオーバを開始させることができる。この時、フェムト基地局#1のような前のサービス提供フェムト基地局は、ハンドオーバ対象基地局として最優先権を有する。
端末#2をフェムト基地局#1にハンドオーバさせることを決定すると、マクロ基地局は、端末#2にハンドオーバ命令メッセージを伝送する(S270)。端末#2は、ハンドオーバ命令メッセージによりフェムト基地局#1にハンドオーバ手順を行ってネットワークに再進入し、フェムト基地局#1とのデータの送受信を行うことができる(S275)。フェムト基地局#1は、自身が格納している端末情報を用いて端末#2のネットワーク再進入およびデータの送受信を支援することができる。
フェムト基地局#1からサービス復旧情報を受信したフェムト基地局#2も、端末#1に対してマクロ基地局と同様の手順を行う。この時、端末#1がすでにフェムト基地局#1のセル領域を逸脱した場合には、ハンドオーバ命令メッセージが伝送されなくてもよい。端末#1がフェムト基地局#1のセル領域を逸脱してハンドオーバ命令メッセージが伝送されなかった場合、端末#1は、フェムト基地局#2とデータの送受信をそのまま行うことができる(S280)。
上述したフェムト基地局のバックホールリンクの復旧に伴うハンドオーバ手順は、フェムト基地局が初期化過程にも適用可能である。フェムト基地局の電源がオン(on)にされて自動構成が行われる時、フェムト基地局は、セル領域が重なったマクロ基地局または隣接するフェムト基地局にサービス開始情報を伝送する。サービス開始情報は、上述したサービス復旧情報に対応する。サービス開始情報を受信した基地局は、場合に応じて、サービス中の端末に割り当てられたファストフィードバック情報を知らせ、フェムト基地局は、ファストフィードバック情報を用いて当該端末のチャネル状態を測定し、端末のチャネル状態を示すCINRまたはRSSIが予め定められた閾値以上のファストフィードバックチャネルに対して測定情報を伝送することができる。フェムト基地局から測定情報を受信した基地局は、これに基づいて当該端末にチャネルスキャニング(scanning)を要求するか、フェムト基地局へのハンドオーバを命令することができる。
上述したすべての機能は、上記機能を果たすようにコーディングされたソフトウェアやプログラムコードなどによるマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのようなプロセッサにより実行可能である。前記コードの設計、開発および実現は、本発明の説明に基づいて当業者にとって自明である。
以上、本発明について実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想および領域を逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更させて実施できることを理解することができる。したがって、上述した実施形態に限定されず、本発明は、以下の特許請求の範囲の範囲内のすべての実施形態を含むというべきである。