JP2012532417A5 - プラズマを改良する方法、プラズマを調整する方法およびプラズマドーピングシステム - Google Patents

プラズマを改良する方法、プラズマを調整する方法およびプラズマドーピングシステム Download PDF

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Description

図12は、プラズマ中のジボラン(B)濃度の変化が、電圧パルスにより、どのように生成されるイオン濃度に影響しうるかを表す。図12は、パルサ電圧の関数としての、(He中の)0.5%BプラズマのTOFスペクトルのグラフを示す。図11と図12の唯一の違いは、ジボラン濃度である(図12において0.5%であるのに対し、図11において0.1%)。ジボラン濃度を変化させることにより、ナノパルサの効果が異なるものとなることが観察されうる。特に、図11のB ピークと比較して、B 濃度の5倍の増加が達成される。
図13は、シリコン基板表面下の深度の関数としてのホウ素濃度のバリエーションのSIMSプロフィールを示す。プロフィールから、パルサあり(曲線70、90)の正味ドースが、同一のプラズマ濃度を電圧パルスなしで用いた同様のインプラント(曲線60、80)に対して〜20%増加している。従って、曲線60および70は、0.1%ジボラン濃度および0.325kVのウエハバイアスを有するプラズマにより達成されるSIMSプロフィールである。ここで、曲線70は、250Vナノパルスを用いて得られたインプラント量を示すが、曲線60はナノパルスなしで得られたインプラント量を示す。これにより、開示された方法を用いることで、より大きな深度でより高いイオン濃度を達成できることが結論づけられる。本発明者らは、これは開示された電圧パルス法を用いてプラズマ中に生成されるイオン密度を増加させ、同様にB とB の濃度を増加させた結果であると考える。図13は、パルサ有およびパルサ無の場合におけるSIMSプロフィールの比較を示す。
同様に、曲線80と90は、0.5%ジボラン濃度のプラズマおよび0.325kVのウエハバイアスで得られたSIMSプロフィールを示す。しかし、曲線90は、250Vナノパルスを用いて得られたインプラント量を示すが、曲線80はナノパルスなしで得られたインプラント量を示す。これらの結果によっても、開示された方法を用いることで、より大きな深度でより高いイオン濃度を達成できることが結論づけられる。さらに、この濃度を変化させるために、ジボラン組成の変化が同様に用いられる。ナノパルスは、プラズマ組成を変え、プラズマ中の異なった化学的特性およびインプラントメカニズムの変化に引き起こす。

Claims (27)

  1. チャンバに供給ガスを供給する段階、
    前記供給ガスを励起してプラズマを生成する段階、および
    前記プラズマに電界パルスを印加する段階を備え、
    前記電界パルスは、実質的に電子プラズマ周波数の逆数以下の立ち上がり時間を有し、
    前記電界パルスは、イオンプラズマ周波数の逆数未満の期間を有し、
    前記電界パルスは前記プラズマの電子に選択的に影響を与えるが、前記プラズマのイオンには実質的に影響を与えず、
    影響を受けた前記電子は、前記プラズマ中の前記イオンおよび中性物質の組成、密度、および温度を改良する、
    ラズマを改良する方法。
  2. 前記電界パルスは、前記プラズマ中の望ましいイオンまたはラジカルの濃度を最大化する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記チャンバに前記供給ガスを供給する段階は、前記プラズマ中の望ましいイオンまたはラジカルの濃度を最大化する化学的性質を有する供給ガスを供給する段階を有する、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. プラズマドーピング処理過程において前記電界パルスが印加される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記供給ガスと接する電極に電圧を印加することにより、前記電界パルスを生じさせる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 複数の電界パルスソースが電界パルスを前記プラズマに印加する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記複数の電界パルスソースのうち第1および第2のソースが、互いに非同期なパルスを供給する、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記複数の電界パルスソースのうち第1および第2のソースが、同期的なパルスを供給する、
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記供給ガスは、
    カルボラン、デカボラン、およびオクタデカボランからなるリストから選択される化合物を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記電界パルスを印加する段階は、前記プラズマの電子エネルギー分布関数および前記プラズマのイオン/中性物質組成を改良する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. チャンバに供給ガスを供給する段階、
    前記供給ガスを励起してプラズマを生成する段階、および
    前記プラズマに電界パルスを印加する段階を備え、
    前記電界パルスは、実質的に電子プラズマ周波数の逆数以下の立ち上がり時間を有し、
    前記電界パルスは、イオンプラズマ周波数の逆数未満の期間を有し、
    前記電界パルスは前記プラズマの電子に選択的に影響するが、前記プラズマのイオンには実質的に影響を与えず、
    電界パルスの前記立ち上がり時間、電界パルスの前記期間、および電界パルスの振幅の少なくとも1つを制御することにより、電子密度および電子エネルギー分布の制御を通じて、前記プラズマ中の前記イオンおよび中性物質の組成、密度、および温度を改良する、
    ラズマを改良する方法。
  12. 前記電界パルスは、前記プラズマ中の望ましいイオンまたはラジカルの濃度を最大化する、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記チャンバに前記供給ガスを供給する段階は、前記プラズマ中の望ましいイオンまたはラジカルの濃度を最大化する化学的性質を有する供給ガスを供給する段階を有する、
    請求項11または12に記載の方法。
  14. プラズマドーピング処理過程において前記電界パルスが印加される、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. プラズマエッチング処理過程において前記電界パルスが印加される、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  16. プラズマエンハンスド化学気相成長処理過程において前記電界パルスが印加される、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  17. 複数の電界パルスソースが電界パルスを前記プラズマに印加する、
    請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記複数の電界パルスソースのうち第1および第2のソースが、互いに非同期なパルスを供給する、
    請求項17に記載の方法。
  19. 前記複数の電界パルスソースのうち第1および第2のソースが、同期的なパルスを供給する、
    請求項17に記載の方法。
  20. 前記供給ガスは、
    カルボラン、デカボラン、およびオクタデカボランからなるリストから選択される化合物を有する、請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記電界パルスを印加する段階は、前記プラズマの電子エネルギー分布関数および前記プラズマのイオン/中性物質組成を改良する、
    請求項11から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記供給ガスと接する電極に電圧を印加することにより、前記電界パルスを生じさせる、
    請求項11から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. プラズマに電界パルスを印加する段階を備え、
    前記電界パルスは、実質的に電子プラズマ周波数の逆数以下の立ち上がり時間を有し、
    前記電界パルスは、イオンプラズマ周波数の逆数未満の期間を有し、
    前記電界パルスは前記プラズマの電子に選択的に影響を与えるが、前記プラズマのイオンには実質的に影響を与えない、
    プラズマを調整する方法。
  24. チャンバと、
    前記チャンバ内で支持され、前記チャンバから絶縁される遮蔽板と、
    高電圧フィードスルーを介して前記遮蔽板と接続されるパルス生成器とを備え、
    前記パルス生成器は、前記チャンバに閉じ込められたプラズマに電界パルスを供給し、
    前記電界パルスは、電子プラズマ周波数の逆数以下の立ち上がり時間を有し、
    前記電界パルスは、イオンプラズマ周波数の逆数未満の期間を有する、
    プラズマドーピングシステム。
  25. パルスの前記立ち上がり時間は、1ナノ秒以下である、
    請求項24に記載のプラズマドーピングシステム。
  26. 前記パルス生成器は、前記プラズマ中の望ましいイオンまたはラジカルの濃度を最大化するために、前記電界パルスを供給する、
    請求項24または25に記載のプラズマドーピングシステム。
  27. 供給ガスを前記チャンバ内で励起し、前記プラズマを生成するためのRF電力源をさらに備える、
    請求項26に記載のプラズマドーピングシステム。
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