JP2012532133A - 日焼け防止剤含有可溶性フィルム - Google Patents
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Abstract
本発明は、水溶性セルロースエーテル及び日焼け防止剤を含む、パーソナルケア可溶性フィルムを提供する。
Description
この発明は、日焼け防止剤含有可溶性フィルムに関する。
可溶性フィルムは、パーソナルケア産業における刺激的な進展であり、理論的には比類ない携帯性をもたらすものである。コンパクトで軽量なこのフィルムは、水性液体で湿潤させて、所望のときにユーザーに適用できる湿潤製品とすることができる。
可溶性フィルムは、歴史的に、美的な性質と取り組んできた。例えば、可溶性フィルムは、ポリマーと可塑剤との組合せの結果として、粘着性である場合がある。いくつかのフィルムは、比較的長い崩壊時間の結果として、溶解が十分には早くなく、そのために、ザラザラした感じや、ごつごつした感じ、又は糸のような感じを与える場合がある。パーソナルケア製品の成功は、使用時にユーザーにどのように映りどのように感じられるかによって、大いに左右される。例えば、ネバネバを生じる原料から、洗い流さない製品(leave-on product)を作り出すことは、直感的に理解できるものではない。単にネバネバを生じる原料を取り除くことは、フィルムの機械的特性にマイナスの影響を与える場合があるので、選択肢とはならない。同様に、崩壊時間を下げることは、適度な粘性を有する代わりに指の間から流れ落ちるような湿潤製品を結果的に生じる可能性があり、そして実際には粘り気が増加するかもしれない。
さらに、無機日焼け防止剤は、それ自体が処方が困難である可能性がある。現在、多くの国で、日焼け防止剤のラベル上に、定量化可能なUVA防御効果表示を求めており、酸化亜鉛や二酸化チタンのような無機日焼け防止剤は、UVA防御効果を提供する数少ないフィルターのうちの2つである。しかしながら、高濃度の無機日焼け防止剤は、皮膚に塗った場合に、見た目が白くなるという望ましくない結果を生じ得る。そしてまた、可溶性フィルムは、望ましい性質が失われる前には、限られた量の活性原料を含ませることができるだけである。
したがって、必要とされているのは日焼け防止剤を含有する可溶性フィルムである。
したがって、必要とされているのは日焼け防止剤を含有する可溶性フィルムである。
ひとつの実施形態において、本発明は、水溶性セルロースエーテルと日焼け防止剤とを含んだパーソナルケア可溶性フィルムを提供するものである。
ひとつの実施形態において、本発明は、水溶性セルロースエーテルと日焼け防止剤とを含んだパーソナルケア可溶性フィルムを提供するものである。水溶性セルロースエーテルには、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、疎水性に変性されたヒドロキシエチルセルロース、又はカチオン性の疎水性に変性されたヒドロキシエチルセルロースが含まれる。
水溶性セルロースは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好適である。ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、METHOCEL E、F、J、及びKの商品名(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー)で、一般に入手可能である。セルロースのポリマー骨格は、無水グルコース単位の繰り返し構造である。セルロース繊維を、苛性アルカリ溶液並びに塩化メチル及びプロピレンオキシドで処理すると、メトキシ基及びヒドロキシプロピル基で置換されたセルロースエーテルが生じる。用語「DS」は、無水グルコース単位当たりのメトキシ置換度を指す。用語「MS」は、無水グルコース単位当たりのヒドロキシプロピル置換度を指す。各グレードは、ポリマー骨格上のメトキシ及びヒドロキシプロピル置換によって識別される。本発明で有用なヒドロキシプロピルメチルセルロースは、2.0未満のDSを有しており、好適にはDSは約1.8又は約1.4であり、そして、MSは約0.05〜約1.2の範囲、好適には約0.1〜約0.5である。より好適には、水溶性セルロースエーテルは、DSが1〜2のヒドロキシプロピルメチルセルロースである。
フィルム形成性組成物を混合し、この組成物を成形し乾燥して可溶性フィルムを作り出す。本パーソナルケア可溶性フィルムの1つの実施形態においては、水溶性セルロースエーテルは、重量で乾燥フィルムの約1%〜約50%、好適には約10〜約35%存在する。
「重量パーセント」とは、理論的な完全に乾燥させたフィルム、いいかえると、あたかも非揮発性成分しか残っていない状態まで乾燥させたフィルムにおける成分重量を指す。したがって、本出願において、重量パーセントは湿度に依存しないものである。
1つの実施形態において、日焼け防止剤は、メトキシ桂皮酸オクチル、アボベンゾン、パラアミノ安息香酸、ホモサレート、二酸化チタン、酸化亜鉛、ベンゾフェノン、ベンジリデン、サリチレート、又は他の既知のUVフィルターの少なくとも1種である。
1つの実施形態において、日焼け防止剤は、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2)、又はそれらの混合物から選択される無機日焼け防止剤である。1つの実施形態においては、無機日焼け防止剤は、顔料グレードの酸化亜鉛又は顔料グレードの二酸化チタンである。日焼け防止剤に使用される顔料グレード粒子の大部分は、光散乱によって、美容上望ましくない白い外観を呈する。したがって、1つの実施形態において、無機日焼け防止剤は、透明な酸化亜鉛又は透明な二酸化チタンである。したがって、本明細書において用いられるとき、用語「透明」は特別な意味を有するものであって、無機金属酸化物組成物が塗布された場合にそれが透き通った又は透明な状態になるような、種々の処理条件によって製造された、無機金属酸化物日焼け防止粒子を指す。いいかえると、これらの特別に製造された無機金属酸化物組成物は、塗布された場合に見た目が白くならず、このことから、透明という通称を用いる。
透明酸化亜鉛の例は、例えば、米国特許第5223250号、第5372805号、第5573753号、第5587148号、及び第5876688号に開示されている。透明酸化亜鉛の1つの例は、BASF社(ドイツ)からZ−COTEという商品名で、商業的に入手可能である。透明酸化亜鉛の別の例は、アンタリアリミテッド(オーストラリア)からZINCLEAR 1Mという商品名で、商業的に入手可能である。透明酸化亜鉛の別の例は、Actifirm社(米国)からZ−CLEARという商品名で、商業的に入手可能である。
透明二酸化チタンの例は、例えば、米国特許第5573753号、第5733895号、及び第7390355号に開示されている。透明二酸化チタンの1つの例は、石原産業株式会社(日本)からTIPAQUE及びTTO−51(A)という商品名で、商業的に入手可能である。透明二酸化チタンの別の例は、BASF社(ドイツ)からT−COTEという商品名で、商業的に入手可能である。透明二酸化チタンの別の例は、三好化成(日本)からUFTRという商品名で、商業的に入手可能である。透明二酸化チタンの別の例は、Uniqema(英国)からSOLAVEIL CLARUSという商品名で、商業的に入手可能である。
1つの実施形態において、透明酸化亜鉛は、乾燥フィルムの約1重量%〜約50重量%、好適には約2〜約10重量%の量で存在する。
別の実施形態において、日焼け防止剤は有機日焼け防止剤である。
さらに別の実施形態において、日焼け防止剤は、無機及び有機日焼け防止剤の混合物である。好適には、酸化亜鉛若しくは二酸化チタンとメトキシ桂皮酸オクチル(OMC)との混合物である。
1つの実施形態において、パーソナルケア可溶性フィルムは、0.5%未満の加工デンプンを含んでいる。
別の実施形態において、日焼け防止剤は有機日焼け防止剤である。
さらに別の実施形態において、日焼け防止剤は、無機及び有機日焼け防止剤の混合物である。好適には、酸化亜鉛若しくは二酸化チタンとメトキシ桂皮酸オクチル(OMC)との混合物である。
1つの実施形態において、パーソナルケア可溶性フィルムは、0.5%未満の加工デンプンを含んでいる。
本発明の組成物には、サンケア製剤及び可溶性フィルムの分野において知られている他の成分を、さらに加えることができる。本発明のパーソナルケア組成物のための他の任意追加的な成分には、次のものの少なくとも1種が含まれる:追加的なフィルム形成剤、美容上許容できるエモリエント剤、モイスチャライザー、コンディショナー、オイル、日焼け防止剤、界面活性剤、乳化剤、保存料、レオロジー調整剤、着色剤、保存料、pH調整剤、噴射剤、還元剤、香料、発泡剤若しくは消泡剤、なめし剤、脱毛剤、フレーバー、収斂剤、防腐剤、脱臭剤、制汗剤、防虫剤、漂白剤、ライトナー、ふけ防止剤、粘着剤、艶出し剤、強化剤、充てん剤、バリア材、又は殺生物剤。
モイスチャライザーには次のものが含まれる。2−ピロリドン−5−カルボン酸並びにその塩及びエステル、アルキルグルコースアルコキシレート又はそのエステル、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、グリコール、特に、メチルグルコースエトキシレート若しくはプロポキシレート及びそれらのステアリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン又はセチルアルコール、アロエ、シリコーン、及び、例えばプロピレングリコール、グリセロール及びソルビトールなどのポリオール。
コンディショナーには次のものが含まれる。ステアラルコニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、ラウリルメチルグルセス−10ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド、並びにポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−24、ポリクオタニウム−67などの天然及び合成コンディショニングポリマー、キトサン及びその誘導体。
オイルの例としては次のものが含まれる。スクアレンなどの動物由来の炭化水素ベースのオイル、炭素原子数4〜10の脂肪酸の液状トリグリセライド、例えばヘプタン酸若しくはオクタン酸トリグリセライドのような、植物由来の炭化水素ベースのオイル、あるいは植物由来のオイル、例えば、ひまわり油、コーン油、大豆油、マロー油(marrow oil)、ぶどう種子油、ごま油、ヘーゼルナッツ油、アプリコットオイル、マカダミアオイル、アララオイル(arara oil)、コリアンダー油、ヒマシ油、アボガド油、ホホバ油、シアバター油、又は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセライド、ミグリオール810、812及び818(Dynamit Nobel社から)、合成エステル及びエーテル、特に脂肪酸とのもの、例えば式R1COOR2及びR1OR2であって、式中R1は炭素原子数8〜29の脂肪酸残基を表し、R2は炭素原子数3〜30の分枝又は非分枝の炭化水素ベース鎖を表すもの、例えばパーセリンオイル(purcellin oil)、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル、ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソスアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル及び脂肪アルコールのヘプタン酸エステル、オクタン酸エステル、デカン酸エステル、ポリオールエステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール、ペンタエリスリトールエステル、例えばテトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ELDEW SL205の名称で(味の素から)販売されているようなイソピロピルラウロイルサルコシネートなどのアミノ酸の脂溶性誘導体、鉱油(石油から誘導された炭化水素を基とするオイルの混合物)などの鉱物由来又は合成由来の直鎖又は分枝状炭化水素、揮発性又は非揮発性の流動パラフィン、及びこれらの混合物、ワセリン、ポリデセン、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素添加イソパラフィン(又はポリイソブテン)、例えば、室温で液状又はペースト状であり、線状又は環状シリコーン鎖を有し揮発性又は非揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン油、特には、シクロペンタシロキサン及びシクロヘキサジメチルシロキサンのようなシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)、ポリジメチルシロキサンであってアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含み、これらはペンダント又はシリコーン鎖の末端にあり、これらの基は2〜24の炭素原子を含んでいるもの、フェニルシリコーン、例えば、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン 2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート及びポリメチルフェニルシロキサン、部分的に炭化水素を基とし及び/又は部分的にシリコーンを基としたフッ素系オイルなどのフッ素系オイル、ジカプリリルエーテル(CTFA名:ジカプリルエーテル)などのエーテル、及びC12−C15脂肪アルコールの安息香酸エステル(FinetexからのFINSOLV TN)、これらの混合物。
オイルには次のものが含まれる。鉱油、ラノリンオイル、やし油及びその誘導体、ココアバター、オリーブ油、アーモンド油、マカデミアナッツ油、アロエべラリポキノンなどのアロエ抽出物、ホホバ油、サフラワー油、コーン油、 液体ラノリン、綿実油、ピーナッツ油、硬化植物油、スクアラン、ひまし油、ポリブテン、甘扁桃油、アボガド油、カロフィラム油、リシン油、ビタミンEアセテート、オリーブ油、ジメチルポリシロキサン及びシクロメチコンのようなシリコーン油、リノレンアルコール、オレイルアルコール、及び穀物胚芽の油。
他の適切なエモリエント剤には次のものが含まれる。ジカプリリルエーテル、C12-15アルキルベンゾエート、DC200 FLUID350シリコーン(ダウコーニング社から)、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、アセチルグリセリド、C12-15アルコールのオクタン酸エステル及び安息香酸エステル、アルコール並びにグリコール及びグリセリンのような多価アルコールのオクタン酸エステル及びデカン酸エステル、アジピン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル及びドデカン酸オクチルのようなリシノール酸エステル、マレイン酸ジカプリリル、フェニルトリメチコン、及びアロエベラ抽出物。固体又は半固体の化粧用エモリエント剤には次のものが含まれる。ジラウリン酸グリセリル、水添ラノリン、ヒドロキシル化ラノリン、アセチル化ラノリン、ワセリン、イソプロピルラノレート、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、乳酸ミリスチル、セチルアルコール、イソステアリルアルコール及びイソセチルラノレート。
染料には次のものが含まれる。水溶性染料、例えば硫酸銅、硫酸鉄、水溶性スルホポリエステル、ローダミン、天然染料、例えばカロチン及びビートの根のジュース、メチレンブルー、カラメル、タートラジンのジナトリウム塩及びフスチン(fuschin)のジナトリウム塩、並びにそれらの混合物。上記一覧からの脂溶性の染料もまた、任意選択的に使用することができる。
保存料には次のものが含まれる。アルコール、アルデヒド、メチルクロロイソチアゾリノン及びメチルイソチアゾリノン、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、特に、メチルパラベン、プロピルパラベン、グルタルアルデヒド及びエチルアルコール。
pH調整剤には次のものが含まれる。無機及び有機の酸及び塩基、特に、アンモニア水、クエン酸、リン酸、酢酸及び水酸化ナトリウム。
還元剤には、チオグリコール酸アンモニウム、ヒドロキノン及びチオグリコール酸ナトリウムが含まれる。
香料は、アルデヒド、ケトン、又は、既述のように天然物質から抽出して得られるか若しくは合成により製造されるオイルであってよい。香料にはしばしば、定着剤、増量剤、安定剤及び溶剤などの補助材料が添加される。
殺生物剤には、抗菌剤、殺菌剤、殺真菌剤(fungicide)、殺藻剤、防かび剤(mildicide)、消毒剤、防腐剤、及び殺虫剤が含まれる。
任意追加的な成分の量を、そのような成分によりもたらされる所望の性質が効果的に達成できるように定めることは、当業者であれば容易にできる。
以下の例は、単に例示を目的としたものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。すべてのパーセントは、特別の定めのない限り、重量によるものである。
例1
パーソナルケア可溶性フィルム形成性組成物の例であって、表1に示す成分を含有する。
パーソナルケア可溶性フィルム形成性組成物の例であって、表1に示す成分を含有する。
パートAの成分を混ぜ合わせて、HPMCが完全に水和するまで〜90℃の温度で混合する。次に、パートAを室温まで冷却し、ポリマーが完全に溶解するまで混合する。パートBとCの成分をパートAに添加し、均一な分散状態になるまで混合する。残りの成分をバッチに順々に添加し、均一になるまで混合する。フィルムは、数グラムの材料を、15ミルのダイの内側に沿って、Leneta社ドローダウン真空プレート上に載置した剥離シートの上に置き、真空に引きつつ成形された。配合物は、約3.2ミルの滑らかで均一なフィルムを作るために、15ミルのダイを用いて剥離シートにドローダウンされる。フィルムは90℃のオーブン中で15分間乾燥し、その後一定の湿度と温度で貯蔵する。
例2(比較例)
可溶性フィルム形成性組成物の例であって、表2に示す成分を含有する。
可溶性フィルム形成性組成物の例であって、表2に示す成分を含有する。
混合及びフィルム形成の手順は、実質的に例1で記載したとおりである。
例3
例1及び例2の手順に実質的に従って、日焼け防止剤組成物を調製し成形して、フィルムを作製した。フィルムは次のようにして溶解させた:2cm×3cmの可溶性フィルム片を、オペレーターの左手の手のひらの中に置く。水2mlを添加してから、オペレーターは、フィルムが完全に溶解するまで、右手の2本の指を用いて円を描くように(それぞれの円は1秒程度の時間をかける)水とともにフィルムをこする。溶解時間が15秒未満であれば許容可能である。溶解したフィルムのSPF値が測定され、表3に示される。
例1及び例2の手順に実質的に従って、日焼け防止剤組成物を調製し成形して、フィルムを作製した。フィルムは次のようにして溶解させた:2cm×3cmの可溶性フィルム片を、オペレーターの左手の手のひらの中に置く。水2mlを添加してから、オペレーターは、フィルムが完全に溶解するまで、右手の2本の指を用いて円を描くように(それぞれの円は1秒程度の時間をかける)水とともにフィルムをこする。溶解時間が15秒未満であれば許容可能である。溶解したフィルムのSPF値が測定され、表3に示される。
SPF値は、次の手順に実質的に従ったインビトロ技術を用いて測定した:
3Mから提供されるTRANSPOREテープを、そのロールから1枚切りだして、表面積を測定する。次に、SPF値を測定するための可溶性フィルムの重量を測定する。次に可溶性フィルムを前記テープの上に載せ、既知の重量(約0.9g)の水を滴状でフィルムに添加し、ローションを形成する。次に、指サックを用いてこのローションをテープ上に均一にひろげる。テープ上のフィルムの濃度は次のようにして計算される:
3Mから提供されるTRANSPOREテープを、そのロールから1枚切りだして、表面積を測定する。次に、SPF値を測定するための可溶性フィルムの重量を測定する。次に可溶性フィルムを前記テープの上に載せ、既知の重量(約0.9g)の水を滴状でフィルムに添加し、ローションを形成する。次に、指サックを用いてこのローションをテープ上に均一にひろげる。テープ上のフィルムの濃度は次のようにして計算される:
ローションは乾燥することができる。乾燥した均一な層のUV吸収が、LABSPHERE 1000Sスペクトロメーターを用いて、層の上の複数点で測定され、この情報を用いて、SPF値を次式により計算することができる:
式中、E(λ)=基準太陽光スペクトルの分光放射照度; S(λ)=波長λの紅斑作用スペクトル: A(λ)=波長λでの分光吸収度; である。
上記したところにより測定したSPF値は、次いで、テープ上のローションによる被覆が2mg/cm2である場合を推定するために、次式を用いてSPF計算値に変換する。
表3の結果は驚くべきものであり、いくつかのテープの相乗的効果を示している。
例4
美的な性質は可溶性フィルムにおいて最も重要であるから、高いSPF値の本発明のフィルム(バッチ2の乾燥品)の美的な性質が、従来の日焼け防止ローション(敏感肌用ローションのBLUE LIZZARD SPF30 − 以下、比較用バッチBという)と比較して試験した。
美的な性質は可溶性フィルムにおいて最も重要であるから、高いSPF値の本発明のフィルム(バッチ2の乾燥品)の美的な性質が、従来の日焼け防止ローション(敏感肌用ローションのBLUE LIZZARD SPF30 − 以下、比較用バッチBという)と比較して試験した。
1.6gの乾燥フィルム(バッチ2の乾燥品)を水12gに溶解し、完全に溶解するまで攪拌することによって、現場(in situ)処方物を調製した。次に、製品の性能を評価する訓練をした専門パネリスト10人について、その一方の前腕に、現場処方したバッチ2のローション0.05gを1.5”×2.5”の面積につけるとともに、比較のために、もう一方の前腕に比較用バッチBのローション0.05gをベンチマークとしてつけた。パネリストは、性能パラメーターが良い方の製品1つを選ぶよう求められた。
評価から得られたスコアは、試験でパネリストから選ばれた数を示す。この結果から、本発明のフィルムは、皮膚の上で拡がりやすく、吸収が速く、肌のつるつる感が優れ、そして最初の塗布時の全般的な皮膚感覚が大きく優れていることが示される。
本発明は、本明細書中で具体的に開示され例証された実施形態に限定されるものではないことが、理解される。当業者には本発明の種々の改良が明らかであろう。そのような変更及び改良は、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく行うことが可能である。
さらに、規定されている各範囲は、そこに包含される特定の数だけでなく、範囲の組合せ及び部分的組合せのすべてをも含むものである。加えて、本書面において引用され又は記述されている各特許、特許出願、及び刊行物は、ここで参照することによりその全体が本明細書中に組み込まれる。
Claims (11)
- 水溶性セルロースエーテル;及び
日焼け防止剤;
を含んだパーソナルケア可溶性フィルム。 - 水溶性セルロースエーテルが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、又はカチオン性疎水変性ヒドロキシエチルセルロースの、少なくとも1種である、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 水溶性セルロースエーテルが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 水溶性セルロースエーテルが、乾燥フィルムの約1重量%〜約50重量%の量で存在する、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 日焼け防止剤が、メトキシ桂皮酸オクチル、アボベンゾン、パラアミノ安息香酸、ホモサレート、二酸化チタン、又は酸化亜鉛の、少なくとも1種である、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 日焼け防止剤が、酸化亜鉛、二酸化チタン、又はそれらの混合物から選択される、無機日焼け防止剤である、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 日焼け防止剤が、透明酸化亜鉛又は透明二酸化チタンから選択される、請求項6に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 日焼け防止剤が有機日焼け防止剤である、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 少なくとも1種のエモリエント剤、可塑剤、粘着防止剤、乳化剤、着色剤、香料、又は保存料をさらに含む、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- フィルムが0.5%未満の加工でんぷんを含んでいる、請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム。
- 請求項1に記載のパーソナルケア可溶性フィルム;及び
前記フィルムを溶解するのに十分な量で存在する水性成分;
を含んだ日焼け止めローション。
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