JP2012521928A - 胴体に揺動するように取り付けられたエンジン支持構造体を備える飛行機の後部 - Google Patents

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Abstract

本発明は、中央垂直平面(P)の両側に対称に配置された2つの連結ロッド(66)を含む飛行機の後部に関し、各連結ロッドは、エンジンの支持構造体に取り付けられた第1の端部及び前記胴体(6)に取り付けられた第2の端部を有し、この飛行機の後部は、それらの回転軸を中心とする連結ロッド(66)の回転によって、胴体(6)に対して、支持構造体及びエンジンからなる組立体の制限された振幅の遥動運動が第1及び第2の胴体開口部(18)を経て可能になるように設計される。

Description

本発明は、一般に、胴体に取り付けられたエンジンを備える飛行機の後部に関する。
このような飛行機後部を構成するために、従来技術では、胴体と各エンジンとの間にエンジン取付け構造体を介挿することが提案されている。この構造では、取付け構造体は胴体に直接固定される。胴体にエンジン作動力を伝達するために、取付け構造体自体、取付け構造体を支持する胴体部分及びそれらの間に介挿される固定手段に関する寸法が重要になる。これは飛行機の総合空力性能に不利益を与える抗力をもたらす。
別の解決方法は、胴体及び前記胴体により画成される内部空間を貫通するエンジン支持構造体を設けることにある。この貫通支持構造体は、2つの胴体開口部を貫通する場所で胴体に多数のボルト又は類似の固定部材で結合される。
しかしながら、この解決方法は、上述の解決方法と比較して、2つの開口部の各々において胴体に導入される作動力、特に支持構造体の方向に向いた作動力の強さを僅かに減少させることができるが、開口部の枠は依然として強い局部的負荷を受ける。その結果、アセンブリ、特に開口部の枠及びその周囲の胴体部分を過大寸法にする必要が生じ、飛行機の全質量に不利益をもたらす。
更に、この解決方法は、振動の観点から、胴体をエンジン及び支持構造体からなる振動する組立体に対して絶縁するのを困難にする。従って、相当な振動が胴体に伝達される可能性があり、客室環境が飛行機の乗客に対して心地よくなくなるリスクがある。
従って、本発明の目的は、従来の実施形態と比較して、上述した欠点を少なくとも部分的に解決した飛行機の後部を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、
飛行機の内部空間を画定する胴体と、
少なくとも2つのエンジンと、
前記胴体に形成された、飛行機の垂直中央平面の両側に配置された第1及び第2の開口部にて前記胴体を横断するエンジン支持構造体であって、第1及び第2の対向端部を有し、前記第1及び第2の対向端部の各々が前記胴体から外部へ前記垂直中央平面の両側にそれぞれ突出し、前記エンジンの一つを支持するエンジン支持構造体と、
前記支持構造体を前記胴体に結合する固定手段と、
を備える飛行機の後部を提供する。
本発明によれば、前記固定手段は、飛行機の正面図で見て、前記垂直中央平面の両側に対称に配置された2つの作動力伝達連結ロッドを含み、各連結ロッドは、前記支持構造体に、飛行機の長手方向に平行な回転軸を中心に回転可能に取り付けられた第1の端部、及び前記胴体に、前記第1及び第2の開口部から少し離れた位置で、飛行機の長手方向に平行な回転軸を中心に回転可能に取り付けられた第2の端部を有し、
前記飛行機の後部は、前記回転軸を中心とする前記連結ロッドの回転によって、前記胴体に対して、前記支持構造体及び前記エンジンからなる組立体の制限された振幅の遥動運動が前記胴体の前記第1及び第2の開口部を経て可能になるように設計される。
従って、本発明の独創性は、本質的に、前記胴体に対する前記支持構造体及び前記エンジンからなる組立体の遥動運動が制限された振幅で許容されることにある。従って、飛行中、前記組立体の振動はこのような揺動運動をもたらし、この運動中これらの振動はエンジン支持構造体が横断する胴体開口部に選択的に直接伝達されないで、胴体に到達する前に作動力伝達連結ロッドを通過する。この連結ロッドの通過は振動の極めて有効なフィルタリング/減衰を可能にする。これは飛行機の乗客に向上した快適性をもたらす。
前記組立体が横断する胴体開口部に直接加重を与えない前記組立体の許容揺動運動の振幅の制限は、いくつかの要件により決定される。一つの好適例として、通常の飛行状態の下では、振動組立体は制限された振幅運動の2つの極端位置に決して到達することなく振動し、例えば乱気流時に見られる高い静加重が加えられるときにのみこれらの極端位置に到達するように構成される。後者の場合には、作動力が振動組立体により胴体開口部に直接伝達される。
更に、連結ロッドは作動力を飛行機の断面方向及び垂直方向に伝達する。これは、有利なことに、支持構造体により胴体開口部の枠に直接伝達される作動力の強度を最少もしくは完全に除去することを可能にし、これらの枠を従来のものより小寸法にすることができる。実は、通常の飛行状態の下では、好ましいことに、すべての垂直方向及び横断方向の作動力が本発明に特有の連結ロッドを通過し、これらの作動力が開口部から遠く離れた胴体の点に導かれる。従って、これらの胴体開口部の枠内への応力の集中がかなり小さくなる。
更に、エンジン支持構造体内の応力が胴体開口部に対して直角に集中するのを最小にするために、第1の連結ロッド端部もこの支持構造体に開口部から少し離れた位置で取り付けるように構成するのが好ましい。このようにすると、より小さい応力を受けるこの支持構造体は開口部に対して直角の寸法を小さくでき、無視し得ない質量節約をもたらす。
一好適実施形態によれば、前記作動力伝達連結ロッドは互いに平行であり、前記揺動運動は円形並進運動である。
別の好適実施形態によれば、前記作動力伝達連結ロッドは、前記飛行機の後部の正面図で見て、一つの収束点に収束するように互いに傾けられる。この支持構造体が前記揺動運動の極端位置で胴体の止め部材に到達する場合、この構成によれば作動力をより胴体の接線方向に近づけて胴体に導入することができ、揺動運動を許容しながら必要とされる構造補強手段を最小化することができる。
この実施形態においては、前記作動力伝達連結ロッドの各々は、飛行機の垂直方向に対して30°未満の角度だけ傾けられる。この低い傾きにより円形並進運動に近い揺動運動が得られ、この場合には有利なことに連結ロッドの引張り及び圧縮加重が極めて小さくなり、よって振動の改善されたフィルタリングが得られる。
この構成では、前記組立体は回転運動に相当する運動を受け、この運動の回転中心は運動中移動し、この回転中心の変位は2つの連結ロッドの間で選ばれる収束角により与えられる。
収束点の位置も組立体の振子運動中に揺動する点に注意されたい。連結ロッドにより形成される振動子の固有の周波数の調整、必要な動作隙間の調整、垂直振動成分の振幅の制限、連結ロッド及びそれらの支持素子内の応力の制限、及びシステムの安定性の向上のための戻り作動力の最終的に調整を一度に行うために、連結ロッドの方向の収束を調整することができる。
前記作動力伝達連結ロッドは、前記支持構造体及び前記エンジンからなる前記組立体を胴体から懸垂支持するものとするのが好ましい。この場合、各作動力伝達連結ロッドは前記支持構造体の上方に取り付けられるが、逆の構成も考えられる。懸垂支持の場合には、揺動運動は胴体から連結ロッドにより懸垂支持された組立体のスイング運動に相当する。
前記揺動運動の振幅の制限は、飛行機の横断方向において、前記支持構造体及び前記エンジンからなる組立体の30mm未満の運動のみが前記横断方向におけるその2つの極端位置の間で許容されるようにするのが好ましい。当然のことながら、上記から明らかなように、飛行機の横断面内で起こる前記揺動運動中、前記組立体は胴体に対して垂直方向にも同時に移動し得る。この場合には、横断方向の運動が垂直方向の運動より大きくなるように構成するのが好ましく、これらの横断及び垂直運動の比は2より大きく選択することができる。
第1の好適実施形態においては、前記揺動運動の振幅の制限は、前記支持構造体及び前記胴体に取り付けられた止め機構によって与えられる。この場合、前記振動組立体がその揺動運動の2つの極端位置の一つに到達しない間、前記止め機構は不活性のままであり、前記組立体がその揺動運動の2つの極端位置の一つに到達するとき、前記止め機構は活性になる。
上述したように、飛行機の後部は、好ましくは、前記制限された振幅の揺動運動の2つの極端位置の間における前記支持構造体及び前記エンジンからなる前記組立体のすべての位置において、作動力が前記組立体により前記胴体開口部に直接伝達されないように構成る。
第2の好適実施形態においては、前記組立体の揺動の振幅を制限する手段を備え、該手段は、前記振動組立体への連結手段と前記胴体への反対側の連結手段との間を所定の方向に延在する構造体の形をなし、前記構造体は前記所定の方向に弾性的に変形可能であり且つ所定の伸長/収縮レベル以上で前記所定の方向に増大した変形抵抗を示す。
この場合、好ましくは前記構造体の変形抵抗は前記構造体の伸長/収縮レベルが所定のレベルに到達しない間極めて低くなるように構成される。その結果、揺動の振幅を制限する前記構造体は殆ど不活性であるため、前記組立体は前記胴体開口部を介して全く自由に揺動できる。この揺動は、上述したように、振動の極めて有効なフィルタリング/減衰を可能にする。
逆に、前記構造体の伸長/収縮レベルが所定のレベルに到達するとき、その変形抵抗が好適に極めて大きくなる、即ち前記組立体の揺動運動を停止させるのに十分な大きさになる。よって、前記組立体の振幅が制限される。この場合は高い荷重、例えば乱気流時に見られる静荷重が加わる場合に相当する。
換言すれば、前記揺動の振幅を制限する構造体は、前記振動組立体が前記制限された振幅の揺動の2つの極端位置の一つに到達しない間不活性であり、それが2つの極端位置の一つに到達するとき活性になる。従って、この設計は、前記振動組立体が2つの極端位置の一つに到達する瞬時が、前記構造体の伸長/収縮レベルが所定のレベルに到達する瞬時、即ちその変形抵抗が揺動運動を停止するのに十分に高くなる瞬時と一致するようになされる。
最後に、この第2の実施形態においては、飛行機の後部は、前記支持構造体及び前記エンジンからなる前記組立体のすべての位置、即ち前記制限された振幅の揺動運動の2つの極端位置又はそれらの間の任意の中間位置において、前記組立体により前記胴体開口部に何の作動力も直接伝達されないように設計される点に注意されたい。
前記構造体は、弾性的に変形可能な連結ロッドを構成する構造体又は所定の伸長/収縮レベルがシリンダ内のピストンの行程停止に対応する簡単なジャッキを含むことができる。
前記支持構造体はほぼV字形にするのが好ましい。
前記支持構造体は前記胴体の第1及び第2開口部をそれぞれ横断する第1及び第2の半構造部からなり、前記第1及び第2の半構造部は、それらを前記内部空間内で分解することができるように互いに結合される構成にするのが好ましい。
従って、この構成は、エンジン支持構造体の組み立て及び分解処理を極めて容易にすることができる。なぜなら、この組み立て/分解は可逆的に互いに組み立てられる2つの別個の半構造部から容易に行うことができるためである。このように、これらの2つの半構造部の各々は組み立て/分解中に互いに独立に取り扱うことができ、組み立て/分解作業を容易にする。特に、支持構造体の最初の組み立て中もその取替え中も、各支持半構造部を一つの胴体開口部に通す必要があるだけで、これはオペレータにとって著しく簡単であり、有利である。
更に、組み立て処理中に、各半構造部を対応する胴体開口部に挿入する前に、各半構造部の端にエンジンを取付け、その後他の半構造部に組み立てることができる。この組み立て方法は、単一支持構造体に関連して以前から使用されている組み立て方法より更に簡単になる。なぜなら、後者の方法では、支持構造体へのエンジンの組み立ては支持構造体を胴体に設置した後でしかできないためである。
この最後の利点は、各エンジンを関連する支持半構造部に取り付けられたままにすれば、支持構造体をエンジンから分解する処理中も観察されることもちろんである。
最後に、2つの半構造部としての構成から得られる別の利点は、2つの半構造部を、前から見たとき、それらがV字を形成するように互いに傾けることができることにある。
しかしながら、2つの胴体開口部を横断する単一部品として形成された横断支持構造は本発明の範囲に含まれるものと考えられる。
本発明の他の特徴及び利点は以下に記載する非限定的な詳細な説明において明らかなになる。
本発明の一好適実施形態による飛行機の後部の概略斜視図を示す。 図1に示す飛行機の後部のより詳細な横断面図を示し、エンジンの支持構造体を胴体に固定する手段は意図的に省略されている。 図1及び図2に示す後部の組み立て方法を概略的に示す。 エンジンの支持構造体を胴体に固定する固定手段を部分的に示す図2に類似の図を示す。 振動組立体が制限された振幅で揺動運動しているときの様々な位置における振動組立体を概略的に示す。 本発明の別の好適実施形態による飛行機後部を示す図4に類似の図を示す。 本発明の更に別の好適実施形態による飛行機後部を示す図4に類似の図を示す。 振動組立体の揺動運動の振幅を制限する止め機構の模範例を示す図である。 図6の垂直線VII−VII上の断面図を示す。 支持構造体及びエンジンからなる組立体の揺動運動の振幅を制限する構造体の模範例を示す図3に類似の図である。 図9a及び9bは2つの異なる状態における図8の揺動運動の振幅を制限する構造体を詳細に示す図である。
本発明を添付図面につき説明する。
図1を参照すると、本発明の一好適実施形態による飛行機の後部1が示されている。
以下のすべての記載を通して、便宜上、飛行機の長手軸線2に平行な長手方向をXという。更に、飛行機の横断方向はYといい、垂直方向又は高さ方向をZといい、これらの3つの方向X,Y,Zは互いに直交する。
更に、「前」及び「後」はエンジンにより及ぼされる推力によって与えられる飛行機の前進方向を基準に考えるべきであり、この方向は矢印4で図式的に示されている。
全体としては、後部1は、長手軸線2を通る中心を有するほぼ円形、楕円形又は同類の形の断面を有し、飛行機8の内部空間を画定する胴体6を含む。
更に、後部1は、軸線2を通る垂直中央平面Pの両側に配置される少なくとも2つのエンジン10を含む。この好適実施例では、胴体6の各側に一つずつ2つのエンジン10が設けられ、これらのエンジンは、等しくターボジェット、ターボプロップ又は他のタイプのエンジンとすることができる。これらのエンジンの各々はX方向にほぼ平行な長手軸線12を有する。
これらのエンジンを懸垂支持するために、支持構造体14が設けられ、好ましくは横断面内に配置され、この支持構造体は2つの胴体開口部を経て内部空間8及び胴体を横断する特徴を有する。この支持構造体14の平面Pから横方向に離間され胴体から外部に突出する部分は図1に示すように空力学的フェアリング(流線型の覆い)で覆われる。
もっと詳しく言うと、図2を参照すれば、支持構造体14は胴体6に形成された第1及び第2の開口部18を経て胴体6を横断する。これらの2つの開口部18は垂直平面Pの両側に分配され、垂直平面Pに対して対称に配置され、この平面Pは実質的に飛行機の後部全体の対称面も構成する。
支持構造体14は、胴体から平面Pの各側にそれぞれ外部に突出し、それぞれ一つのエンジン10を支持する第1及び第2の対向端部20,20を有する。
各端部20は、従来周知のものと同一又は類似の設計の剛性エンジン取付け構造体4に結合することができ、これにより翼の下にエンジンを懸垂支持し、それによってエンジン作動力を飛行機の機体に伝達することができる。
この好適実施形態では、エンジンの支持構造体14は、胴体の第1及び第2の開口部18,18をそれぞれ横断する第1及び第2の半構造部22,22からなる。
更に、第1及び第2の半構造部は、内部空間8内で分解できるように互いに結合される。この目的のために、第1の半構造部22は第1の端部20と対向する内端部24を有し、第2の半構造部22は第2の端部20と対向する別の内端部24を有し、よって両内端部24,24は互いに接触し、例えばボルト及び/又はせん断ピン(図示せず)を用いて、内部空間8内で分解可能に結合することができる。
2つの半構造部22,22間の結合は好ましくは取付け界面を含む平面Pで行われ、従ってボルト及び/又はピンは平面Pを横断する。一般に、この平面Pはエンジンの支持構造体14の対称平面を構成し、支持構造体14は、図2に示すように、正面から見るとほぼV字形をなす。
実は、図2の左側の第1の半構造部22はY方向に対して平面Pから離れるにつれて上向きに傾斜され、同様に図2の右側の第2の半構造部22もY方向に対して平面Pから離れるにつれて上向きに傾斜される。従って、第1の半構造部22は横断面内で方向Y及びZに対して傾斜した第1の方向28aに沿って延在し、第2の半構造部22も同じ横断面内で方向Y及びZに対して傾斜した第2の方向28bに沿って延在する。
各半構造部22,22は、平面P内に配置されたそれぞれの内端部24、24からエンジン10の一つを支持するそれぞれの反対端部20,20までほぼ直線的にそれぞれの関連方向28a,28bに延在する桁又は箱の形態を取る。
この好適実施形態では、支持構造体14により形成されるV字は上向きに開き、その頂点は長手軸線2の上方に位置する。V字の頂点の位置決め自由度並びにV字の角度値の設定自由度は様々な存在応力に対する最適な適応を可能にし、特に半構造部22,22の外側部分に存在する空気力学的外乱をできる限り制限することが可能になる。
実は、支持構造体は、各半構造部に対して、正面図で見て、
・胴体の水平中央平面P’と、胴体の軸線2とエンジンの長手軸線12を結ぶ線32との間の鋭角(v)が25°より大きくなるように設計され、且つ
・前記半構造部の延在方向28a,28bと前記半構造部の通路における胴体の法線方向34との間の鋭角(w)が20°より小さくなるように設計される。
角度(v)のこの相対的に高い値は、エンジンを胴体に対して所望の高さに配置すること、例えばエンジン軸線12を胴体の上端に近い水平面内に位置させることを可能にし、他方、胴体と各半構造部との間の離間を反映する角度(w)のこの相対的に低い値は追加の空気力学的フェアリングの使用を避けることを可能にする。
上述した設計は、支持構造体14の容易な組み立て及び分解を可能にする。実は、飛行機1の後部を組み立てる方法を概略的に示す図2aを参照すると、この方法は、第1の半構造部22を、その内端部24を前に向けて、この第1の半構造部が設置されたとき延在する第1の方向28aに対応する移動方向36aに第1の胴体開口部18に通して移動させることにより設置する工程を含むことが示されている。
同時に又は次に、第2の半構造部22を、その内端部24を前に向けて、この第2の半構造部が設置されたとき延在する第2の方向28baに対応する移動方向36bに第1の胴体開口部18に通して移動させることにより設置する工程を含む。
この組み立て方法を簡単化及び短時間化するために、これらの2つの工程の各々において、エンジン10は外端部20(図2aには示されていない)に予め設置することができる。
更に、内端部24、24は、2つの半構造部の組立体に専用の補強手段、例えばリブ又は同様の手段が取り付けられていても、それぞれの胴体開口部18,18を通るように寸法決定することができる。また、これらの補強手段は、内端部24、24が開口部18,18を通過した後に、内端部24,24に取付けることもできる。
一般に、中央開口平面において、開口部の高さと半構造部の高さとの比は1.3〜2とする。更に、この同じ平面において、X方向における開口部の深さと半構造部の深さとの比は1.1〜1.5とする。
次に、第1の半構造部22の内端部24は、好ましくはY方向に向けられた前述の連結手段を用いて、前記第2の半構造部22の内端部24に結合される。
胴体とエンジン支持構造体との間にも固定手段が設けられる。具体的には、これらの固定手段は胴体6を支持構造体14とエンジン10からなる連結組立体に連結し、23で示すこの組立体は振動組立体という。第1の実施形態が図3及び図4に示されている。
これらの固定手段は、本発明に特有の2つの作動力伝達連結ロッド66を含む。これは開口部枠50を通過する作動力の強度を最小にすることができ、よって開口部枠50を従来のものより小さい寸法にすることができる。特に、これらの連結ロッドは以下に詳細に説明されるように振動組立体23により胴体に伝達される振動を大幅に低減することができる。
図示の実施形態では、飛行機の正面図で見て、平面Pに対して対称に配置された2つの同一の連結ロッド66を含み、これらの2つの連結ロッドは飛行機の前部の同じ横断面内に配置するのが好ましい。
これらの連結ロッドの各々は支持半構造部22に、方向Xに平行な回転軸67を中心に回転可能に取り付けられた第1端部又は下端部を有する。各連結ロッドは胴体18に、開口部18から少し離れた位置で、同様に方向Xに平行な回転軸69を中心に回転可能に取り付けられた、第1端部と反対の第2端部(上端部)も有する。
支持半構造部22内の応力が開口部18に直角に集中するのを最小にするために、連結ロッドの第1端部もこの支持構造体に開口部から少し離れた位置で取り付け、好ましくは内部空間8内に取り付ける。
各連結ロッドの第1端部はその半構造部22に、例えばこの半構造部22に連結されたブラケット68を用いて回転可能に組み付けられ、同様に各連結ロッドの第2端部は胴体の上部に、例えばこの上部に連結されたブラケット70を用いて回転可能に組み付けられる。
本例では、両連結ロッドは上方に伸びるにつれて垂直中央平面Pに近づき、支持構造体14のV字形に対して逆のV字形をほぼ形成する。図3及び図4に示すように前から見た各連結ロッドの66の傾きは、連結ロッドの長手軸線と垂直方向Zとの間の角度A1が30°未満になるようにする。図4に示されるように、組立体23の中立休止位置では、連結ロッド66の長手軸線は対称平面P内において連結ロッドから離れて位置する収束点Cに向かって収束する点に注意されたい。
連結ロッド66は作動力を飛行機の横断方向及び垂直方向に伝達する。しかし、特に飛行中、振動組立体23の自由揺動をそれらは胴体に対して制限された振幅で許容する。従って、組立体23のこれらの振動は揺動運動をもたらし、揺動運動の間これらの振動はエンジン支持構造体が横断する胴体開口部に直接伝達されないで、胴体に達する前に連結ロッドを通過する。この連結ロッド66を通る伝達により振動を極めて満足にフィルタリング/減衰させることができる。
図4において、上図は中立休止位置における組立体23を示し、この位置は具体的に地上で飛行機が停止し、エンジンがターンオフされたときに相当する。この休止位位置では、連結ロッド及び組立体23の平面Pに対する対称性は完全である。逆に、エンジンが動作すると同時に、組立体23は振動し、この振動は組立体23を図4の中図及び下図にそれぞれ示される2つの極端位置の間で自由に揺動せしめる。
その結果、胴体6に対する組立体23の揺動運動が各回転軸67,69を中心とする連結ロッドの回転により許される。支持構造体を胴体開口部に貫通させる方法は、組立体23のこの自由揺動を可能にすること当然である。
揺動運動の振幅の制限はいくつかの要件によって決定される。通常の飛行状態下では、振動組立体23は図4に示す制限された振幅の運動の2つの極端位置に決して達することなく揺動し、例えば乱気流時に見られる静荷重などの高い荷重が加えられたときにのみこれらの位置に到達するように構成するのが好ましい。
これは、例えば2つの極端位置間のY方向の許容運動量“d”は30mm未満にするという事実に反映される。
連結ロッドの位置及び向きは、要件に応じて変更できる点に注意されたい。この点に関して、連結ロッドは振動組立体23の懸垂支持部ととともに支持構造体14の上方ではなく下方に配置することもできる。
別の好適実施形態は、図5aに示されているように、例えば2つの連結ロッド66を互いに平行にしたものである。本例では、胴体6と連結ロッド66と組立体23が変形可能な平行四辺形を構成するため、組立体23の揺動運動は円形並進運動になる。
別の好適実施形態は、エンジン支持構造体14を互いに連結される2つの半構造部としてではなく、好ましくは胴体を2つの開口部を通過して横断する直線的な単一の構造体として構成したものである。図5bに図式的に示されるこのタイプの構造は、連結ロッドに対してどのような位置が選択されても使用できる点に注意されたい。
更に、上記の好適実施形態の場合には、一対の対称連結ロッドしか提示されていない点に留意されたい。しかしながら、連結ロッドの数は2つより多くすることができ、例えば第1の対に対してX方向にシフトされ、同様に上記の揺動運動を許容するように配置された別の対の連結ロッドによって完成とすることもできる。
図6を参照すると、図4に示される揺動運動の振幅の制限を可能にする止め機構の模範例が示されている。
この止め機構71は好ましくは開口部18内に収容される。更に、好ましくは同様の止め機構が胴体の他の開口部18内にも設置される。この止め機構は、開口部18を画成する枠に連結された第1の止め部材73を含み、この第1の止め部材は半構造部22に連結された第2の止め部材75と協働する。第1の止め部材73は2つの対向側面で区切られた開口の形状を有し、その開口内に第2の突起状止め部材75が収容される。止め部材73,75間の隙間が振動組立体の自由揺動を許容する。それゆえ、図6に示す組立体の中立位置において突起と止め部材73の2つの側面との間のY方向の隙間が“d/2”に等しくなるようにする構成することができる。振動組立体の遥動運動中に振動組立体の垂直方向の運動の要求を満たすために止め部材間には垂直方向に別の隙間77が存在する。
従って、組立体の振動が許容レベルにとどまる間、止め機構71は不活性のままであり、組立体は自由に揺動する。逆に、止め機構がこのレベルを超えて活性になり、止め部材73,75が互いに接触するとき、これらの止め部材を介して支持構造体14から開口部18を形成する枠への作動力の直接伝達がもたらされる。
図7につき説明すると、(他の胴体開口部の設計と同一もしくは類似の設計の)開口部18は、内部胴体スキン40aの開口部及び外部胴体スキン40bの別の対向開口部によって構成される点に注意されたい(図6参照)。これらの2つの開口部はそれぞれ開口部18の入口及び同じ開口部の出口を形成する。
開口部は前側が前胴体枠42により画定され、後側が別の後胴体枠42によって画定される。図7に示されるように、上述した2つの胴体枠間に位置する他の胴体枠42は開口部18を見せるために切除されている。更に、開口部の上面は、好ましくはX方向に胴体の厚さ全体に亘って延在し2つの前及び後胴体枠42,42を連結するする上部閉鎖横桟44により画定される。同様に、開口部の下面は、好ましくはX方向に胴体の厚さ全体に亘って延在し2つの前及び後胴体枠42,42を連結するする下部閉鎖横桟46により画定される。4つの要素42,42,44,46は相まって開口部18を画成する第1の枠50を形成する。
従って、図6のIIV−IIV線で規定される垂直平面においても、半構造部22に直角の平面であって開口部の入口及び出口の中央を通る中央開口平面においても、枠50は上述した要素42,42,44,46により画定される4つの面42’,42’,44’,46’のために四辺形の形を成す。これらの同じ平面において、半構造部22の4つの面も四辺形を形成し、半構造部と開口部の面は2つずつ対向する。その結果として、半構造部の前面52’は枠の前面42’と対向し、半構造部の後面52’は枠の後面42’と対向し、半構造部の上面54’は枠の上面44’と対向し、半構造部の下面56’は枠の下面46’と対向する。
好ましくは、各開口部枠とエンジン支持構造体との間の唯一の存在は止め機構であるため、これらの面の間の離間は胴体開口部を経る振動組立体の自由揺動を可能にする。一つの代替例によれば、長手方向作動力の伝達手段を各胴体開口部内に組み込むことができる。このような場合には、これらの手段は当然のことながら横断面内の振動組立体の揺動運動を妨害しないように設計される。しかしながら、別の解決方法では、これらの長手方向作動力伝達手段は胴体開口部の外に設置することができる。
図8は別の好適実施形態を示し、この実施形態では、振動組立体の揺動を制限するために、止め機構71を振動組立体23への連結手段104と胴体6への対向連結手段106との間を所定の方向102に延在する構造体100の形の手段と取り替える又は組み合わせた設計にする。図に示す例では、所定の方向102は横断方向であり、連結手段104,106はそれぞれの関連する要素にブラケット108,110により回転可能に連結される。図に示されるように、連結手段104のピボット連結のために使用されるブラケット108は2つの半構造部22,22間の結合部又はその近くに位置させるのが好ましい。
従って、構造体100は、その方向102に弾性的に変形可能な連結ロッドの形をなし、ほぼ横断方向に延在する。
図9aに示されるように、構造体100は、連結手段104を支持する金属外部中空部分112及び連結手段106を支持する金属内部部分114を有し、逆にすることもできる。中空外部部分112及び内部部分114は同心配置にするのが好ましい。しかしながら、他の解決法、例えば板を用いる解決法、又は以下に記載する金属部分とエラストマ又はゴム材料からなる層との間の接着表面を例えばスロット形又は星形断面を用いて増大する解決法も考えられる。
内部部分114はエラストマ又はゴム材料からなる一つ以上の層116によって外部部分112に連結される。従って、この層116は連結する2つの部分112,114の間に介在し、接着によってこれらの部分の各々に付着された環状の層とすることができる。
更に、第1の金属せん断ピン118が外部部分112に、好ましくはそれを横断してしっかり固定される。更に、この第1のピン118は内部部分114を隙間120をもって横断する。図9aに示される構成は、振動組立体が中立休止位置にある場合に対応し、この位置は特に地上で飛行機が停止し、エンジンがターンオフされたときに相当する。この位置では、構造体100の所定の方向102において、隙間120の存在のためにピン118は内部部分114の開口122の両端からd/2の距離に位置する。
同様に、第2の金属せん断ピン124が内部部分114に、好ましくはそれを横断してしっかり固定される。更に、この第2のピン124は、図9aに示されるように、外部部分112を隙間126をもって、好ましくは外部部分112の対向部分にて横断する。この場合にも、構造体100の所定の方向102において、隙間126の存在のためにピン124は外部部分112の2つの開口128のそれぞれの両端からd/2の距離に位置する。
通常の飛行状態においては振動組立体が遥動する。構造体100はこの遥動運動を妨げることなくこの運動に追従して所定の方向102に変形される。これは、2つの手段104,106間の作動力の伝達はエラストマ材料116の層にせん断応力を生じさせ、内部部分114を外部部分112に対して所定の方向102に相対運動させるために、構造体100は低い又は無視し得る変形抵抗を有するのみであることで可能にされる。この相対運動中に、隙間120、126がピン118、124により部分的に使用される。
従って、通常の飛行状態においては、振動組立体が制限された振幅運動の2つの極端位置に決して到達することなく遥動するとともに、ピン118,124は、せん断応力を受けるエラストマ材料116の層の変形のために、それぞれの開口122、128内をそれらと接触して停止することなく移動する。
制限された振幅運動の極端位置には、例えば乱気流時に見られる高い静荷重が加えられるときにのみ到達する。これらの位置は、隙間120,126がピン118,124により完全に消費されたときに到達する。この場合には、作動力がせん断ピン118,124を通過して2つの金属部分112、114に引張り/圧縮応力を加えるため、構造体100はかなり大きな変形抵抗を有する。
この構成では、変形抵抗が胴体開口部を経る振動組立体の更に大きな運動を防止するために十分に大きくなり、胴体開口部から離れた位置での構造体100の連結のために胴体開口部は何の機械的応力も受けないままとなる。
図9bは、弾性的に変形可能な構造体100が所定の伸長/収縮レベルに到達した場合の一つを示す。これは、所定の伸長レベルに到達した構造体100の引張り応力の場合であり、所定の伸長レベルはピン118,124が関連する開口122,128内に支持されることにより得られる極めて高い変形抵抗の確立と一致する。この位置は図8に示される振動組立体23の胴体6に対して左方向の運動を制限することを可能にする。
図に示されていないが、構造体100は圧縮により振動組立体23の胴体6に対する右方向の運動を制限することもできる。
この場合にも、組立体23の2つの極端位置間の所定の運動“d”は30mm未満となるように構成される。
当業者であれば、もっぱら非限定的実施形態として上述した本発明に様々な変更を加えることができること当然である。

Claims (10)

  1. 飛行機の内部空間(8)を画定する胴体(6)と、
    少なくとも2つのエンジン(10)と、
    前記胴体に形成された、飛行機の垂直中央平面(P)の両側に配置された第1及び第2の開口部(18,18)にて前記胴体を横断するエンジン支持構造体であって、第1及び第2の対向端部(20,20)を有し、前記第1及び第2の対向端部の各々が前記胴体から外部へ前記垂直中央平面の両側にそれぞれ突出し、前記エンジンの一つを支持するエンジン支持構造体と、
    前記支持構造体(14)を前記胴体(6)に結合する固定手段と、
    を備える飛行機(1)の後部において、
    前記固定手段は、飛行機の正面図で見て、前記垂直中央平面(P)の両側に対称に配置された2つの作動力伝達連結ロッド(66)を含み、各連結ロッドは、前記支持構造体(14)に、飛行機の長手方向(X)に平行な回転軸(67)を中心に回転可能に取り付けられた第1の端部、及び前記胴体(6)に、前記第1及び第2の開口部(18)から少し離れた位置で、飛行機の長手方向(X)に平行な回転軸(69)を中心に回転可能に取り付けられた第2の端部を有し、
    前記飛行機の後部は、前記回転軸(67,69)を中心とする前記連結ロッド(66)の回転によって、前記胴体(6)に対して、前記支持構造体及び前記エンジンからなる組立体(23)の制限された振幅の遥動運動が前記胴体の前記第1及び第2の開口部(18)を経て可能になるように設計されている、
    ことを特徴とする飛行機の後部。
  2. 前記作動力伝達連結ロッド(66)は互いに平行であり、且つ前記揺動運動は円形並進運動である、ことを特徴とする請求項1記載の飛行機の後部。
  3. 前記作動力伝達連結ロッド(66)は、前記飛行機の後部の正面図で見て、一つの収束点(C)に収束するように互いに傾いている、ことを特徴とする請求項1記載の飛行機の後部。
  4. 前記作動力伝達連結ロッド(66)の各々は、前記飛行機の垂直方向(Z)に対して30°未満の角度だけ傾いている、ことを特徴とする請求項3記載の飛行機の後部。
  5. 前記作動力伝達連結ロッド(66)は、前記支持構造体及び前記エンジンからなる前記組立体を前記胴体(6)から懸垂支持する、ことを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の飛行機の後部。
  6. 前記揺動運動の振幅の制限は、飛行機の横断方向(Y)において、前記支持構造体及び前記エンジンからなる組立体(23)の30mm未満の運動(d)のみが前記横断方向におけるその2つの極端位置の間で許容されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の飛行機の後部。
  7. 前記揺動運動の振幅の制限は、前記支持構造体及び前記胴体に取り付けられた止め機構(71)によって与えられる、ことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の飛行機の後部。
  8. 前記組立体の揺動の振幅を制限する手段を備え、該手段は、前記振動組立体(23)への連結手段(104)と前記胴体(6)への反対側の連結手段(106)との間を所定の方向(102)に延在する構造体(100)の形をなし、前記構造体(100)は前記所定の方向に弾性的に変形可能であり且つ所定の伸長/収縮レベル以上で前記所定の方向に増大した変形抵抗を示す、ことを特徴とする請求項1−7のいずれかに記載の飛行機の後部。
  9. 前記支持構造体及び前記エンジンからなる前記組立体(23)の前記制限された振幅の揺動運動の2つの極端位置の間のいかなる位置においても、前記組立体により前記胴体開口部(18)に何の作動力も直接伝達されないように設計されている、ことを特徴とする請求項1−8のいずれかに記載の飛行機の後部。
  10. 前記支持構造体(14)は前記胴体の第1及び第2開口部(18,18)をそれぞれ横断する第1及び第2の半構造部(22,22)からなり、前記第1及び第2の半構造部は、それらを前記内部空間(8)内で分解することができるように互いに結合される、請求項1−9のいずれかに記載の飛行機の後部。
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