次に、類似の番号は類似の構成要素またはステップを示す図面を参照すると、様々な実施形態例の広範な態様が開示されている。
図1は、3つのネットワークノード110、120、130を含むネットワーク100の例の概要図である。ネットワーク100は、ノードA110、ノードB120、およびノードC130を含み、そのそれぞれは、ルータ、スイッチ、またはイーサネットOAMをサポートする他のネットワーク機器とすることができる。各ノード110、120、130は、イーサネット接続障害管理を実施するように構成され得る。より詳細には、各ノード110、120、130は、CFMメッセージをネットワーク100における他のノードと交換することによって障害検出、障害検証、障害分離、および障害通知を実施することができる。
ノード110、120、130を使用してCFMメッセージを交換するために、一連の構成ステップがノード110、120、130のそれぞれにおいて実行されなければならない。特に、各ノード110、120、130において、事業者または他のエンティティは、メンテナンスドメイン、メンテナンスアソシエーション、ローカルメンテナンスエンドポイント、およびリモートメンテナンスエンドポイントを構成しなければならない。
いくつかの状況において、各メンテナンスエンドポイント間でポイントツーポイント接続が必要とされる。一例として、イーサネット自動保護切り替え(Automatic Protection Switching:APS)の実施に努める事業者は、特定のメンテナンスエンドポイントに合わせて調整された情報を含むメッセージを送信する機能を必要とし得る。すべてのノード110、120、130は、メッセージを受信し、所与のメンテナンスエンドポイントは、それに固有の情報を分離することができないため、この機能は、マルチキャストメッセージングを使用して行うことは不可能である。一例として、CCM PDUにおけるリモート障害表示(remote defect indication:RDI)ビットがAPSの切り替えを実行するための表示として使用されていた場合、そのビットセットを伴うマルチキャストメッセージによって、RDIビットが影響を及ぼすことが意図されたピアのみではなく、すべてのピアが行動を起こすことになる。
通常の実装において、メンテナンスドメイン内におけるすべての接続をポイントツーポイント接続として構成することは、かなりの数のコマンドおよびオーバーヘッドを必要とする。以下の例は、ネットワーク100のノードにおけるメンテナンスエンドポイントの各対間のポイントツーポイントメンテナンス接続を構成するために使用することができる1組の疑似コマンドを示す。
したがって、この例において、ドメインにおけるノードの各対の間にポイントツーポイント接続を確立することは、3つのアソシエーションおよび6つのMEPを必要とする。その結果、各ノード110、120、130は、2つのアソシエーション、2つのリモートMEP、および2つのローカルMEPに関する情報を格納する必要がある。所望の数のポイントツーポイント接続が増加するにつれて、構成が次第に煩わしくなることを理解されたい。例えば、ハブアンドスポーク構成において、中央または「ハブ」ノードは、他のすべての「スポーク」ノードとのポイントツーポイント通信が可能でなければならない。各ノードは、メッシュにおけるすべての他のノードとのポイントツーポイント通信が可能でなければならないため、メッシュ構成は、なおさら複雑である。
様々な実施形態例によれば、各ノード110、120、130は、簡略化された構成プロセスを使用してノード110、120、130間にポイントツーポイント接続を確立するように構成され得る。より詳細には、各ノード110、120、130は、接続が確立されるべきリモートMEPのメディアアクセス制御(MAC)アドレスを使用してポイントツーポイント接続を確立することができる。以下の例は、ネットワーク100のノードにおけるメンテナンスエンドポイントの各対間のポイントツーポイントメンテナンス接続を構成するために使用することができる1組の疑似コマンドを示す。
したがって、この例において、ドメインにおけるノードの各対の間にポイントツーポイント接続を確立することは、1つのアソシエーションおよび3つのMEPだけを必要とする。その結果、各ノード110、120、130は、1つのアソシエーション、2つのリモートMEP、および1つのローカルMEPに関する情報を格納するだけでよい。さらに、必要なコマンドの合計数が大幅に低減されるため、CFM機能の構成は、大幅に簡略化される。構成時間およびメモリ使用率のこの低減は、ハブアンドスポークおよびメッシュ構成を確立するときに特に明白である。
上記のコマンドから明らかなように、リモートMEPの構成は、最初の構成コマンドにリモートMEPのMACアドレスを含めることによって容易にすることができる。あるいは、本明細書にさらに詳しく記載するように、リモートMEPからCFMメッセージを受信すると、リモートMEPのMACアドレスを動的に決定することができる。こうした実施形態において、ポイントツーポイント接続は、リモートMEPのMACアドレスを決定すると、適切に構成することができる。
上記のコマンドに従って構成すると、それぞれのノード110、120、130における各メンテナンスエンドポイントは、確立されたポイントツーポイント接続上でCFMメッセージを交換することができる。一例として、ノード110におけるメンテナンスエンドポイントは、ユニキャスト連続性チェックメッセージ(CCM)をノード120上のメンテナンスエンドポイントに直接送信することができる。このCCMメッセージは、ローカルMEPの状況に関するリモートMEPを更新するために使用され、必要に応じて、リモートMEPにおいてイーサネットAPSを実施するために使用される情報を送信することができる。
上記の説明において、構成は、メンテナンスエンドポイントを含む3つのノード110、120、130に関して記載されていることを理解されたい。ネットワーク100は、他の大量のノードを含む可能性があり、その一部はメンテナンスエンドポイントを含まない。一例として、ネットワーク100におけるいくつかのノードは、メンテナンス中間ポイント(maintenance intermediate point)を含むことができ、その構成は、当業者に明らかであろう。
図2は、図1のネットワーク100におけるCFMの構成に使用するためのノード200の例の概要図である。ノード200は、ルータ、スイッチ、またはイーサネットOAMをサポートする他のネットワーク機器とすることができる。ノード200は、受信機210、構成モジュール220、構成ストレージ230、および送信機240を含み得る。
受信機210は、別のネットワークノードからデータを受信するように構成される、機械可読記憶媒体上で符号化されるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含み得る。受信機210に含まれるハードウェアは、例えば、パケットおよび他のデータを受信するネットワークインターフェイスカードとすることができる。したがって、受信機210は、ノード200にあるメンテナンスエンドポイント向けのCFMメッセージを受信することができる。
構成モジュール220は、ノード200上でCFM機能を実施するように構成される、機械可読記憶媒体上で符号化されるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含み得る。したがって、構成モジュール220は、マイクロプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または類似のハードウェアを含み得る。また、構成モジュール220は、機械実行可能命令を含む記憶媒体を含み得る。いずれの場合も、このハードウェアは、スタンドアロンまたはノード200の中央プロセッサ(図示せず)の一部でもよく、あるいはラインカードまたはポート分配オブジェクトで実施されてもよい。他の適した実装は、当業者に明らかであろう。
構成モジュール220は、ノード200においてCFM機能を構成するよう要求される命令を実行するように構成され得る。したがって、構成モジュール220は、メンテナンスドメインを構成し、メンテナンスドメイン内にメンテナンスアソシエーションを構成し、メンテナンスアソシエーション内にローカルメンテナンスエンドポイントを構成するのに必要な命令を実行することができる。
ポイントツーポイント機能が望ましいとき、構成モジュール220は、メンテナンスアソシエーション内にポイントツーポイント接続を確立するようさらに構成され得る。したがって、構成モジュール220は、リモートMEPの識別子(例えばリモートメンテナンスエンドポイント識別子)およびリモートMEPのMACアドレスを使用してローカルMEPとリモートMEPとの間のポイントツーポイント接続を確立するための命令を実行することができる。上記でさらに詳しく説明したように、この構成方法は、すべてのポイントツーポイント接続が単一のメンテナンスアソシエーション内に確立されるため、構成の複雑さおよび構成情報の格納に必要なメモリ量の大幅な低減をもたらす。
構成モジュール220は、コマンドラインインターフェイスから、またはグラフィカルユーザインターフェイスを介して、リモートMEP IDおよびMACアドレスを含むコマンドを受信すると、ポイントツーポイント接続を確立することができる。あるいは、構成モジュール220は、リモートMEPからCFMメッセージを受信したことに基づいてリモートMEPのMACアドレスを発見すると、ポイントツーポイント接続を動的に確立することができる。特に、構成モジュール220は、ノード200におけるリモートMEPからローカルMEPへのCFMメッセージの送信に使用されるPDUからMACアドレスを抽出することができる。
ローカルMEPとリモートMEPとの間のポイントツーポイント接続を確立すると、ポイントツーポイント接続は、ローカルMEPからリモートMEPへのユニキャストCFMメッセージの送信に使用され得る。したがって、構成モジュール220は、リモートMEPに固有の少なくとも1つのフィールドを含むリモートMEPへのユニキャスト送信のためのCFMメッセージを生成することができる。一例として、構成モジュール220は、リモートMEPによって使用されるリンクが故障したことを示すリモート障害表示(RDI)フィールドに値「1」を含める連続性チェックメッセージを生成することができる。CCMメッセージを受信すると、リモートMEPは、メッセージをリモートMEP用に合わせて調整されたという知識に基づいて適切に応答することができる。例えば、リモートMEPは、CFMメッセージにおいてRDIビットを認識すると、保護リンクに切り替えることができる。連続性チェックメッセージにおけるユニキャスト送信のための他の適した情報は、当業者に明らかであろう。
構成ストレージ230は、機械可読記憶媒体において維持されてもよく、構成モジュール220によって使用されるすべての構成情報を含む。したがって、構成ストレージ230は、データベース、連結リスト、アレイ、または構成情報の記憶に適した任意の他のデータ構造または構成を含み得る。
構成ストレージ230は、ノード200によって使用されるすべてのドメイン、アソシエーション、ローカルMEP、およびリモートMEPに関する情報を維持するCFMオブジェクト232を含む。構成ストレージ230は、ポイントツーポイント接続が確立された各リモートMEPのMACアドレスを示すMACアドレス234をさらに含む。各MACアドレスは、リモートMEPを識別するリモートMEP IDと関連付けてMACアドレス234に格納することができる。CFM機能の初期構成後、構成モジュール220は、リモートMEPの対応するMACアドレスを示すためにMACアドレス234を更新しながら、ノード200によって使用されるドメイン、アソシエーション、ローカルMEP、およびリモートMEPの構成情報を反映するためにCFMオブジェクト232を更新することができる。
送信機240は、別のネットワークノードにデータを送信するように構成される、機械可読記憶媒体上で符号化されるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含み得る。送信機240に含まれるハードウェアは、例えば、パケットおよび他のデータを送信するネットワークインターフェイスカードとすることができる。したがって、送信機240は、ポイントツーポイント接続を介してリモートMEP向けのCFMメッセージを送信することができる。一例として、送信機240は、図3を参照して以下でさらに詳しく説明するフォーマットを使用して連続性チェックメッセージを送信することができる。
図3は、図2のノード200によってCFMメッセージを送信するために使用されるイーサネットフレーム300の例の概要図である。フレーム300は、宛先アドレスフィールド310、ソースアドレスフィールド320、サービスタグフィールド330、顧客タグフィールド340、OAM Ethertypeフィールド350、データペイロード360、およびフレームチェックシーケンスフィールド370を含む。
宛先アドレスフィールド310は、フレーム300の宛先MACアドレスを示すために使用される6バイトを含む。ソースアドレスフィールド320は、フレーム300のソースアドレスを示すために使用される6バイトを含む。ノード200がリモートMEPの宛先MACアドレスを動的に埋める実施形態において、ノード200は、リモートMEPからメッセージを受信すると、ソースアドレスフィールド320から値を抽出することによってMACアドレスを決定することができる。
サービスタグフィールド330は、サービスプロバイダネットワークへの入り口でフレーム300に添付することができ、ネットワークを介してトラフィックを分離し、識別するために使用される。オプションの顧客タグフィールド340は、フレーム300に関連付けられた顧客の仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)タグを含むために使用され得る。OAM Ethertypeフィールド350は、フレームが特定のプロトコルに従って送信されることを示す予め定義された値に設定され得る。一例として、フレームがIEEE802.1agに準拠することを示すために、値を「0×8902」に設定することができる。
データペイロード360は、フレーム300で送信されるCFMメッセージに固有の複数のフィールドを含み得る。フィールド361、362、363、364は、すべてのCFMヘッダーに含まれるが、CFMメッセージのタイプに固有の情報を含んでいてもよい。メンテナンスドメインフィールド361は、フレーム300のメンテナンスドメインレベルを識別する整数を含み得る。バージョンフィールド362は、基礎を成すプロトコルの拡張を反映するために変更され得るプロトコルバージョン番号を含み得る。OpCodeフィールド363は、フレーム300によって送信されるメッセージのタイプを識別するために使用され得る。一例として、フレーム300が連続性チェックメッセージを含むとき、OpCodeフィールド363の値は、「1」に設定され得る。
フラグフィールド364は、OpCodeフィールド363によって識別されるように、CFMメッセージのタイプに固有の情報を含み得る。一例として、OpCodeフィールド363が、メッセージがCCMであることを示す「1」であるとき、フラグフィールド364は、3つの構成要素に分けられ得る。第1の構成要素は、上記でさらに詳しく説明したように、リモート障害インジケータビットを含むことができる。第2の構成要素は、CCMメッセージの送信間隔を示すCCM間隔を含み得る。最後に、第3の構成要素は、フラグフィールド364における残りのビットから成るいくつかの予備ビットとすることができる。
TLVオフセットフィールド365は、OpCodeフィールド363によって示されるように、CFMメッセージのタイプに基づいて設定され得る。TLVオフセットフィールド365に格納された値は、フレームに含まれるデータのエンドポイントを決定するために使用され得る。一例として、メッセージがCCMメッセージであるとき、TLVオフセットフィールド365は、「70」に設定され得る。
共通フィールド361、362、363、364に加えて、フレーム300は、メッセージのタイプに固有のいくつかの他のフィールドを含み得る。図3に示されるように、CCMメッセージは、シーケンス番号フィールド366、そこからCCMが送信されたMEPを指定するメンテナンスエンドポイント識別子フィールド367、および送信側MEPが属するメンテナンスアソシエーションを指定するメンテナンスアソシエーション識別子フィールド368も含み得る。データペイロード360の後、フレームチェックシーケンス370は、フレーム300の送信における誤り検出および訂正に使用されるいくつかの文字を含み得る。
図4は、イーサネットCFMを構成する方法400の例のフロー図である。方法400に記載した処理は、ノードにおいてCFM機能を実施するために、およびより詳細には、メンテナンスエンドポイント間でポイントツーポイント機能を実施するためにノード200で実行され得る。
方法400は、ステップ405で開始し、ステップ410に進み、メンテナンスドメインがノード200において構成される。次いで方法400は、ステップ420に進み、ノード200において、メンテナンスドメイン内にメンテナンスアソシエーションが構成される。次に方法400は、ステップ430に進み、ノード200において、ステップ420で確立されたメンテナンスアソシエーション内にローカルメンテナンスエンドポイントが構成される。
ノード200においてドメイン、アソシエーション、およびローカルMEPを構成した後、方法400は、ステップ440に進み、ローカルMEPとリモートメンテナンスエンドポイントとの間の接続が構成される。図5を参照して以下でさらに詳しく説明されるように、構成中にリモートMEPのMACアドレスを提供することによって、またはリモートMEPからCFMメッセージを受信するとMACアドレスを動的に決定することによって、所与の接続がポイントツーポイントとして確立され得る。
決定ステップ450で、MEP間の接続が構成されなければならない追加のノードがあるかどうかが決定される。構成が必要な追加のノードがあるとき、方法400は、ステップ410に戻り、新しいノードについてプロセスが繰り返される。あるいは、すべてのノードが構成されているとき、方法400は、ステップ455に進み、方法400が終了する。
図5は、2つのメンテナンスエンドポイント間の接続を構成する方法500の例のフロー図である。方法500は、図4のステップ440に関連して上述したように、ノード200において、ローカルMEPとリモートMEPとの間の接続を確立する際に実行される詳細な処理に対応し得る。
方法500の例は、ステップ505で開始し、ステップ510に進み、ノード200は、リモートMEPのMACアドレスを取得する。MACアドレスは、ポイントツーポイント接続の構成中にユーザから取得され得る。あるいは、リモートMEPのMACアドレスは、例えば、CFMメッセージを送信するために使用されるPDUからソースアドレスを抽出することによって、リモートMEPからCFMメッセージを受信すると決定され得る。ステップ510においてMACアドレスを決定すると、方法500は、ステップ520に進み、MACアドレスが構成ストレージ230に格納され、より詳細には、MACアドレス234に格納される。
次いで方法500は、ステップ530に進み、接続の構成のためのコマンドが受信され、決定ステップ540に進み、接続がポイントツーポイントとして構成されるかどうかをノード200が決定する。接続がポイントツーポイントとして構成されることが決定されると、ノード200は、その接続についてのユニキャスト挙動を有効にする。図6を参照して以下でさらに詳しく説明されるように、次いでローカルMEPから宛先MEPにユニキャストメッセージが送信され得る。その接続についてのユニキャスト挙動を有効にした後、方法500は、ステップ565に進み、方法500が終了する。
これに対して、決定ステップ540で、接続がポイントツーポイントとして構成されないことを決定すると、方法500は、ステップ560に進み、マルチキャスト挙動が使用される。特に、リモートMEPがメッセージを受信するマルチキャストアドレスを使用して、ローカルMEPからリモートMEPに送信されたCFMメッセージが送信される。次いで方法500は、ステップ565に進み、方法500が終了する。
図6は、CFMメッセージを送信する際にメンテナンスエンドポイントによって実行される方法600の例のフロー図である。方法600に記載した処理は、ノード200におけるローカルMEPと別のノードにあるリモートMEPとの間でCFMメッセージを送信するために、ノード200で実行され得る。
方法600の例は、ステップ605で開始し、決定ステップ610に進み、特定の接続についてユニキャスト機能が有効かどうかをノード200が決定する。ノード200は、例えば構成ストレージ230におけるMACアドレス234がリモートMEPのリモートMEP IDに対応するエントリを有するかどうかを決定することによってこの決定を行うことができる。
決定ステップ610において、その接続についてユニキャストが有効であることをノード200が決定すると、方法600は、ステップ620に進み、ノード200が、リモートMEPに関連付けられたMACアドレスをパケットの宛先アドレスとして使用して、リモートMEP向けのユニキャストCFMメッセージを構築する。一例として、ノード200は、図3に関連して上述したフレーム300のフォーマットを使用して、接続性チェックメッセージを構築することができる。
次いで方法600は、決定ステップ630に進み、CFMメッセージに障害通知を含むかどうかをノード200が決定する。ノード200が障害通知を含むべきであることを決定すると、方法600は、ステップ640に進み、ノード200が障害通知をパケットに追加する。一例として、CFMメッセージがCCMであるとき、ノード200は、メッセージ内のリモート障害表示ビットを「1」にマークすることができる。次いで方法600は、ステップ650に進む。あるいは、決定ステップ630において、障害通知がメッセージに追加されるべきではないと決定されると、方法600はステップ650に直接進む。
ステップ650において、ノード200は、ユニキャストCFMメッセージをリモートMEPに送信する。特に、ノード200の送信機240は、メッセージをリモートMEPのユニキャストMACアドレスに対して出力する。次いで方法600は、ステップ670に進み、方法600が終了する。
あるいは、決定ステップ610で、特定の接続についてユニキャスト機能が有効でないとノード200が決定すると、方法600はステップ660に進み、ノード200は、メッセージをマルチキャストメッセージとして、リモートMEPがメンバーであるメンテナンスエンドポイントのグループに送信する。次いで方法600は、ステップ670に進み、方法600が終了する。
図7は、CFMメッセージを受信する際にメンテナンスエンドポイントによって実行される方法700の例のフロー図である。方法700に記載した処理は、別のノードにあるリモートMEPから受信したCFMメッセージを処理するために、ノード200で実行され得る。
方法700の例は、ステップ705で開始し、ステップ710に進み、ノード200がリモートMEPからCFMメッセージを受信する。次いで方法700は、決定ステップ715に進み、メッセージがユニキャストであるかどうかをノード200が決定する。ノード200は、例えば、メッセージの決定アドレスフィールドに含まれるMACアドレスを検査することによってこの決定を行うことができる。
メッセージがユニキャストであることが決定ステップ720で決定されると、方法700は、決定ステップ720に進む。決定ステップ720において、ノード200は、メッセージのソースMACアドレスが、構成ストレージ230におけるリモートMEPのために格納されたMACアドレスに一致するかどうかを決定する。この決定は、例えば、構成ストレージ230のMACアドレス234におけるリモートMEP IDと関連付けて格納されているMACアドレスを決定することによって行うことができる。
MACアドレスが一致することが決定ステップ720で決定されると、方法700は、ステップ725に進み、CFMメッセージがポイントツーポイントとして処理される。特に、ノード200は、内容をノード200に合わせて調整されたという知識によりメッセージを処理することができる。一例として、これによってノード200は、メッセージのリモート障害表示ビットにおける「1」の値を認識すると、自動保護切り替えを実施することができ得る。こうした場合、ノード200は動作中のリンクが故障したと決定し、保護リンクへの切り替えを自動的に実施することができる。ポイントツーポイントの関連の他の適した使用は、当業者に明らかである。
一方、ノード200は、決定ステップ720で、MACアドレスが一致しないことを決定すると、方法700は、ステップ730に進む。ステップ730において、ノード200は、メッセージにおけるMACアドレスおよびリモートMEPに関連付けられているMACアドレスが異なることを示す警告または他の通知をオプションで発することができる。これは、例えば送信エラーやリモートMEPによるメッセージにおけるソースMACアドレスの不適切な割り当てなど、いくつかの要因の結果とすることができる。ステップ725でポイントツーポイントとして処理した後、またはステップ730で警告または他の通知を発した後、方法700は、ステップ760に進み、方法700が終了する。
あるいは、メッセージがユニキャストではないこと(すなわちマルチキャスト)が決定ステップ715で決定されると、方法700は、決定ステップ735に進み、リモートMEPのMACアドレスを知る必要があるかどうかをノード200が決定する。この決定は、例えば、CFMメッセージに含まれるリモートMEP識別子に対応する構成ストレージ230のMACアドレス234にエントリがあるかどうかを決定することによって行われ得る。
ノード200がリモートMEPのMACアドレスを知る必要があることを決定すると、方法700はステップ740に進み、ノード200がリモートMEPのMACアドレスを決定する。一例として、ノード200は、CFMメッセージのソースアドレスフィールドからMACアドレスを抽出することができる。
次いで方法700はステップ745に進み、構成ストレージ230が更新される。このステップにおいて、ノード200は、リモートMEPのリモートMEP IDと関連付けてMACアドレス234にリモートMEPのMACアドレスを格納することができる。さらに、ノード200は、ノード200のローカルMEPとリモートMEPとの間にポイントツーポイント接続が自動的に確立されるように、図4との関連で上述した処理を実行することができる。次いで方法700はステップ760に進み、方法700が終了する。
あるいは、決定ステップ735で、リモートMEPのMACアドレスがすでにわかっていることをノード200が決定すると、方法700は、ステップ750に進み、CFMメッセージがマルチキャストメッセージとして処理される。次いで方法700はステップ760に進み、方法700が終了する。
上記によれば、様々な実施形態例は、メンテナンスエンドポイント間のポイントツーポイント接続障害管理メッセージングを実施するのに必要な構成を簡略化する。特に、リモートMEPのユニキャストMACアドレスを使用してポイントツーポイント接続の構成を可能にすることによって、様々な実施形態例は、これらのポイントツーポイント接続の確立および維持に必要な時間およびメモリの量を低減する。その結果、事業者は、イーサネット自動保護切り替えなど、所望の機能を実施するためにポイントツーポイント機能を有利に使用することができる。
様々な実施形態例がハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアで実施され得ることは、上記の説明から明らかであろう。さらに、様々な実施形態例を、本明細書に詳しく記載した動作を実行するために、少なくとも1つのプロセッサによって読み取られ、実行され得る機械可読記憶媒体上に格納される命令として実施することができる。機械可読記憶媒体は、(例えばルータやスイッチなど)ネットワークノードなど、機械によって読み取り可能な形で情報を格納する任意の機構を含み得る。したがって、機械可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、および類似の記憶媒体を含み得る。
様々な実施形態例を、そのいくつかの態様例を特に参照して詳しく説明したが、本発明では他の実施形態が可能であり、その詳細は明らかな様々な点について変更が可能であることを理解されたい。当業者には容易に明らかなように、本発明の意図および範囲内に留めたまま変形および変更を実施することができる。したがって、上記の開示、説明、および図面は、例示にすぎず、本発明を限定するものではなく、本発明は特許請求の範囲によってのみ定義される。