JP2012516088A - 装用オクルージョン効果測定のためのシステム,方法および補聴器 - Google Patents

装用オクルージョン効果測定のためのシステム,方法および補聴器 Download PDF

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Abstract

【構成】補聴器(1)は音増幅モードにおいて動作し,かつオクルージョン測定モードにおいて動作するように構成され,補聴器ユーザの外耳道の外部の音響音レベルを第1のデジタル電気信号を形成するA/Dコンバータに導かれる第1の電気信号に変換するように構成されたマイクロフォンを備えている。上記補聴器は電気信号を複数の周波数帯に分割する手段を備えるフィルタ・バンク(41,42)を持つ信号処理手段と,上記増幅モードにあるときにユーザの外耳道内に音響信号を生成するように構成され,かつ外耳道内の音響信号レベルを第2の電気信号に変換するように構成されるレシーバ(20)を備え,さらに上記レシーバによって得られた第2の電気信号を,第2のデジタル電気信号を形成するA/Dコンバータに向ける手段を備える。上記補聴器がオクルージョン測定モードにあるとき,上記フィルタ・バンクは上記第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割することができる。この発明は,オクルージョン効果を測定するシステムおよび方法も提供する。

Description

この発明は補聴器および補聴器に適用する方法に関する。より詳細には,この発明はオクルージョン効果を測定(計測)するシステムに関するもので,このシステムは音増幅モードにおいて動作するように構成され,かつオクルージョン測定モードにおいて動作するように構成される補聴器を含み,上記補聴器は補聴器ユーザの外耳道(ear canal)の外部の音響音レベル(acoustic sound level)を第1の電気信号に変換するように構成されたマイクロフォンを備え,上記第1の電気信号はA/Dコンバータに導かれて第1のデジタル電気信号を形成し,さらに上記補聴器は上記増幅モードにあるときにユーザの外耳道内に音響音(acoustic sounds)を生成し,上記オクルージョン測定モードにあるときには外耳道内の音響音レベルを第2の電気信号に変換するように構成されるレシーバを備え,上記オクルージョン測定モードにおいて補聴器レシーバによって得られた第2の電気信号を第2のデジタル電気信号を形成するA/Dコンバータに向ける(directing)手段を備える。上記システムは電気信号を異なる周波数帯に分割(分離)する手段を備えるフィルタ・バンクを含む信号処理手段を備える。この発明はさらに,補聴器レシーバによる装用(in situ)オクルージョン効果を測定する方法に関する。
オクルージョン効果(閉塞効果)
補聴器が音響的にシーリングするイヤー・モールド(acoustically sealing ear mould)を利用してユーザの耳内に入れられると外耳道が塞がれる。これは低周波数(複数)において鼓膜位置におけるユーザ自身の声の音レベルの上昇を引起こす。したがって,多くの補聴器ユーザは自分自身の声がこもって聞こえ,または低音が過度に聞こえ,これがオクルージョン効果(OE)(Occlusion Effect)として知られている。ユーザはOEによって苛立ちを覚えることがあり,補聴器使用における主要な妨げとなる。
イヤー・モールドの使用による外耳道の遮蔽または閉塞は,外部ソースからの音および装着者自身の声からの音に対して異なる効果をもたらす。外部ソースからの音は,空気を介して耳に至る音波として伝播する。外耳道の閉塞は鼓膜において生成される音圧を弱める(通常は,高周波数帯において大きく(most),低周波数帯において小さい(less))。
ユーザ自身の声からの音は口から空気を介して耳に伝播するにとどまらない。低周波数帯においては,のどにおける振動および声道における音圧も骨および組織における振動として外耳道の壁に伝播する。壁におけるこれらの振動も鼓膜において音圧を発生させる。しかしながら,オープン・イヤー(閉塞されていない耳)であれば,空気は外耳道の内外をスムースに流れることができ,上記振動の結果生じる音圧は一般に低く,空気を介して伝播する音と比較してさほど重要ではない。
閉塞耳において空気は外耳道の小さい空間(volume)内に閉込められ,したがって上記壁における振動がかなり大きな音圧を生じさせ,ときには低周波数帯においてオープン・イヤーにおける音圧よりも非常に高くなる。同時に,空気を介して伝播した音はイヤー・モールドによって低減される(主に高周波帯域)。これらの効果が,自分自身の声がこもっており,かつ低音が過度に聞こえるように知覚されることを引起こすことがある。
オクルージョン効果(OE)は一般には周波数の関数であるが,いかなる音(what sounds)が話されているか(発音されているか)についての関数でもある。他のいくつかの要素も上記OEに影響を与える。
上記イヤー・モールドの音響シーリングは強い効果(strong effect)を持つ。上記イヤー・モールドに漏れ(leakage)またはベント(vent)を導入すると,一般に上記OEは低減する。これは上記の苛立ちを少なくするためにかなり一般に行われていることであるが,望まれない結果も生じさせる(補聴器の安定性または増幅を脅かす)。ベントは,多くの場合,上記イヤー・モールドまたは補聴器ハウジングを介して延在するチューブまたはカナルの形態で設けられ,一方側から他方側への音響波の伝達を容易にし,したがって,上記外耳道は完全には遮蔽されない。上記ベントによって骨伝導音を外耳道の内側部分から逃がすことができる。エネルギー損失および音響フィードバックのリスクはベント長が同一であればベント径が大きいほど増大する。しかしながら,閉塞効果を防止するには大きなベント径が必要とされる。このような背景のもと,特定のイヤー・モールドまたは補聴器ハウジングを補聴器ユーザにフィッティングするときに,上記オクルージョン効果を測定することが多くの場合に適切である(relevant)。個々の補聴器ユーザに関してオクルージョン,エネルギー損失およびフィードバックを考慮するときに,特定のオクルージョン効果の知識(knowledge)を,ベント径を最適径に調整するために利用することができる。
上記イヤー・モールドの挿入深さも上記オクルージョン効果に影響を与える。上記OEを引起こすのは,ほとんどの場合,上記耳道の(入口からの)第1部分(最初の部分)(the first part)を形成する軟組織における振動である。イヤー・モールドを深く挿入すればするほど壁振動の多くがブロックされ,OEは減少する。
さらに,外耳道の空間(volume)および振動のレベルの両方に影響する個々人の解剖学的形態(アナトミー)によっても,上記OEは影響を受ける。
これらの要素が,検査だけで上記OEを予測しかつ評価することを難しくしている。OEの測定が一般には必要とされる。
特定のOEが苛立ちを覚えさせるものかどうかは,上記OEの大きさに依存するだけではない。実際の聴覚損失および補聴器の挿入ゲイン(insertion gain),さらには個人の耐性も上記知覚および生じうる苛立ちに影響を与えることがある。すなわち,補聴器ユーザが自分の声をどのように知覚するかを分析する処理の過程において閉塞効果を評価することが重要である。
装用オクルージョン効果測定(In Situ Occlusion Effect measurement)
オクルージョン効果は時変動伝達関数(a time variant transfer function)である。話者自身の声のOEは,外耳道が閉塞耳であるときにその声によって鼓膜位置で生成される音圧と,外耳道が閉塞されていない(open)ときの上記声によって鼓膜位置で生成される音圧との間の伝達関数である。
Figure 2012516088
これは,同時には存在しない2つの信号間の伝達関数を示唆している。さらに上記伝達関数はこれら2つの形態(configurations)の特性に依存するのみならず,実際のソース(声信号,すなわち何が発音されているか)にも依存する。
適切な連続的測定のために十分正確な音声信号を繰返すことは難しいことがあるので,上記OEは同時に存在する信号(複数)に基づいて,他の(other)伝達関数から推定することができる。
上記OEは,次の3つの要素産物(factor product)(各要素が伝達関数である)に拡張する(expand)ことができる。
Figure 2012516088
Pext,occluded およびPext,openは,それぞれ外耳道の外側点(a point outside)もしくはイヤー・モールドによって閉鎖された耳道を持つ耳の外側点,または開口した耳道を持つ耳の外側点の音圧レベルである。その位置は,たとえば耳掛け型(Behind-The-Ear)(BTE)補聴器が典型的に配置される,耳介上の側頭部における位置とすることができる。
上記2つの後者の要素(すなわち(Pext,occluded/Pext,open)および(Pext,open/Pdrum,open))が既知でありかつ時間不変であれば,OEの測定は第1の要素(伝達関数)を測定することによって実行することができ,その後上記2つの他の要素が乗算される。
Pext,occludedおよびPext,openがマイクロフォン,たとえばBTE補聴器のマイクロフォンによって捕捉され(captured)(すなわち音響信号を電気信号に変換することによって測定される),かつPdrum,openがプローブ・マイクロフォンによって捕捉されると,両方の要素が決定されかつ調査(examine)される。上記OEが最も重要となる低周波数帯に関して,両方の要素はおよそ1であり(close to 1),両方の要素は会話信号の依存をほとんど示さず,かつ両方の要素は個別の変動(individual variation)をほとんど示さない。すなわち,これらの2つの要素は定数によってかなり近似させることができる。対象の周波数範囲に関して,これはまた他のタイプの補聴器,たとえば耳内型(In-The-Ear)(ITE)または完全耳内型(Completely-In-Canal)(CIC)の補聴器のマイクロホン位置に適用するように一般化することができる。
すなわち,残りのタスク(課題)は,オクルージョン効果を定量化するために,実際に個別に(Pdrum,occluded/Pext,occuluded)を測定することである。
オクルージョン効果の測定に補聴器を適用することができるのが有利である。そのような補聴器の適用による装用オクルージョン測定は,補聴器のフィッティングに関して適用される設備について最小の要求を持つ簡単かつ高速の測定をもたらす。
上記測定の目的に応じて,話者(スピーカ)からの異なる会話信号を用いることができる。ランニング・スピーチ(running speech)および特定母音が持続している音節(articulation)を会話信号に用いることができる。
これについての測定の簡単なやり方は,補聴器マイクロフォンによってPext,occludedを捕捉し,かつ補聴器レシーバによってPdrum,occludedを捕捉することである。
国際公開WO2008/017326は,ユーザ自身の声を音源とすることによる,補聴器を用いたオクルージョン効果の測定を記載している。国際公開WO2008/017326はまた,閉塞耳の外耳道中の音圧を測定するトランスデューサとして,レシーバ(すなわち,ラウドスピーカ)を利用することを開示する。これにより,イヤー・モールドまたは補聴器ハウジング中の追加マイクロフォンの必要性が避けられる。標準のマイクロフォンは耳の外の音圧の測定に用いられる。
しかしながら,国際公開WO2008/017326は,トランスデューサとしてレシーバをどのように用いるかについての何らの情報も開示していない。レシーバは,音圧を測定するためのトランスデューサとして用いられる場合,補聴器中に使用される標準マイクロフォンと比べてかなり異なる応答をもたらす。装用時におけるオクルージョン効果を測定するのに必要とされる2つのマイクロフォンは同一音圧について同一反応をもたらすべきであり,これは問題である。さらに,マイクロフォンとして用いられる場合の上記レシーバの感度は標準マイクロフォンと比べてかなり低い。
この発明は,音圧Pdrum,occludedを測定するトランスデューサとしてレシーバを用いる解決策を提供することを目的とし,その解決策は上記の問題を解決する補聴器中に実際に実装することができる。
この目的はオクルージョン効果を測定するシステムによって達成され,上記システムは,上記オクルージョン効果を測定するときには上記補聴器がオクルージョン測定モードにあり,かつ上記信号処理手段が上記フィルタ・バンクを用いて第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割(分離)し,かつ上記補聴器が上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプル(simultaneous samples)を,オクルージョン効果を計算する計算手段に送信する手段を備えているものである。
この発明による補聴器は,上記第2の電気信号についても補聴器のフィルタ・バンクが用いられるという利点を持つ。したがって,この発明は,音源としての補聴器ユーザ自身の声に依存して,補聴器ユーザの耳に配置された補聴器を利用した装用時のオクルージョン効果を測定するための簡単な構成(construction)を提供する。補聴器において実行されない処理のために,電気信号をコンピュータに簡単に送信することができる。
この発明によるシステムの好ましい実施例では,上記フィルタ・バンクを含む上記信号処理手段が上記補聴器の一部である。この好ましい実施例において,補聴器中の通常の信号処理手段およびフィルタ・バンクが上記信号を複数の帯域に分割するために適用される。この実施例は補聴器の外部のシステムの一部のための要求を低減し,よりシンプルな装用オクルージョン測定が可能になる。
この発明によるシステムの好ましい実施例では,上記フィルタ・バンクは上記電気信号を帯域通過フィルタリング電気信号に分割する帯域通過フィルタ(複数)(bandpass filters)を備える。これは,上記信号の高速で明確な帯域分割を提供する。
好ましい実施例において,上記補聴器は上記音増幅モードとオクルージョン測定モードとの間で上記レシーバの結合を切換える切換え手段を備える。これにより,オクルージョン測定モードと増幅モードの間の補聴器の簡単かつ信頼性あるスイッチングが促進される。このスイッチは上記レシーバを,たとえばそうでなければ二つの入力マイクロフォンの一つのために用いられるA/Dコンバータに結合させることができる。すなわち,電気回路は少なくとも2つのA/Dコンバータを備えなければならない。
好ましい実施例において,上記第2の電気信号は,マイクロフォンとして用いられるときの補聴器レシーバの周波数依存伝達関数を補償するために等価される(equalized)。上記レシーバからの電気信号がデジタル信号を形成するA/Dコンバータに向けられる。この信号が上記レシーバの特定の伝達関数を補償するために等価される。上記等価(the equalization)は,周波数関数としての信号の重付け(weighing)である。このような等価によって,マイクロフォンとして用いられる上記レシーバからの電気信号と,上記マイクロフォンからの電気信号とを比較することが可能になる。
マイクロフォンとして用いられるときの上記レシーバの周波数応答(frequency response)はマイクロフォンのものに直接には匹敵しない(not directly comparable)ので,このことは利点となり得る。これまでは多くの場合,マイクロフォンとして用いられるレシーバの特定の周波数に依存する伝達関数はあらかじめの較正(キャリブレーション)において特徴付けられていた。
この伝達関数は,フィルタ・バンクの後にマイクロフォンの対応する信号に匹敵する帯域信号を生成するために,フィルタ・バンクよりも前で,上記レシーバからの信号を修正/等価するために適用してもよい。 フィルタの使用によってこの修正は実行することができる。
この発明によるシステムのさらなる実施例において,上記計算手段は上記補聴器内に配置される。この計算は,マイクロフォンとして用いられる上記レシーバから得られた信号と,上記マイクロフォンからの信号とから上記オクルージョン効果を検出するために用いられる。
さらなる実施例において,上記計算手段は無効データを検出しかつ取除く手段も備えている。音源が推定したとおりではない場合に無効データが生じる可能性がある。補聴器ユーザ自身の声が音源として選択されている場合,2つの信号の相対振幅が別の音源が特定サンプルを支配しているかどうかを示すであろう。
この発明によるシステムのさらに他の実施例において,上記計算手段は比率計算手段(ratio calculation means)を備え,そのタスクは,上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号,すなわち,同時サンプルからオクルージョン効果を計算するために,マイクロフォンとして用いられるレシーバからの信号およびマイクロフォンからの信号の間の比率(比)を計算することである。
この発明はさらに,上述したシステムの適用によってオクルージョン効果を測定するための方法に関する。この方法は,イヤー・モールドを用いて補聴器ユーザの耳に補聴器を配置し,または外耳道内に補聴器ハウジングをきつく入れ込み,上記補聴器をオクルージョン測定モードにおいて動作し,補聴器ユーザの耳の外部の音響音レベルを上記補聴器中のマイクロフォンの適用によって第1の電気信号に変換し,上記補聴器ユーザの外耳道内の音響音レベルを上記補聴器中のレシーバの適用によって第2の電気信号に変換し,上記第1および第2の電気信号を第1および第2のデジタル電気信号に変換し,上記第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割し,上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプルをオクルージョン効果を計算する計算手段に送信するステップを含む。
この発明による上記方法のさらなる実施例において,上記補聴器ユーザ自身の声が上記オクルージョン効果の測定時に音源として与えられる。好ましくは,上記第1および第2の電気信号が補聴器ユーザ自身の声が特定時における(at a specific time)音源であるかを決定するために適用される。
この発明による方法のさらなる実施例において,上記第2のデジタル電気信号が,マイクロフォンとして使用されるレシーバの特定の伝達関数を補償するために等価される。
この発明はさらに,この発明による上記システム中にある補聴器の特徴を備える補聴器に関し,上記フィルタ・バンクを備える信号処理手段が補聴器の一部である。これにより,この発明によるシステムは補聴器内に備えられる。
実際上,マイクロフォンとして用いられるレシーバからの信号は回路内の異なる点において読むことができ,さらなる処理のために外部コンピュータに送ることができる。
耳掛け型(BTE)補聴器において,上記レシーバは補聴器シェル内に配置され,外耳道への音響接続はチューブおよびイヤー・プラグを介して行われる。上記チューブの適用は上記チューブの共振周波数を上記レシーバの応答に追加する。好ましくは,このことがマイクロフォンとして用いられる上記レシーバからの信号の修正または等価において考慮される。
イヤー・モールドと鼓膜の間の外耳道の空間に接続された,レシーバを備える耳掛け型補聴器を示す。 骨伝導の推移の原理と,口から鼓膜への空気電動の音波と,オクルージョン効果測定の原理とを示す。 a〜eは,オクルージョン効果がベント・サイズによって音周波数に依存してどのように変化するかを示す。 この発明の一実施例を示す。 この発明の実施例を示すもので,補聴器の外に,無効データ除去手段,比率計算手段,および表示手段が配置されている実施例を示す。 この発明の実施例を示すもので,補聴器の中に,無効データ除去手段,比率計算手段,および表示手段が配置されている実施例を示す。 この発明を実装することができる補聴器の可能な配置を示す。 オクルージョン測定モードにおいて動作している,この発明による補聴器の実施例について図7の配置による補聴器を示す。 レシーバがマイクロフォンとして用いられているときの典型的なレシーバの周波数依存の感度を示すグラフである。 プローブ・チューブとしてのBTEの音道とともに,プローブ・マイクロフォンとして用いられている典型的なレシーバの周波数依存の感度を示すグラフである。 帯域通過フィルタを持つ標準マイクロフォン・チャンネル,および同一の帯域通過フィルタを持つプローブ・マイクロフォン・チャネルとして用いられるレシーバについての周波数応答の一例である(トランスデューサ周波数応答を補償する等化フィルタがないものである)。
以下,図面を参照してこの発明の実施例を詳細に記載する。
図1を参照して,図1はチューブ3を介してイヤー・モールド5を通して外耳道の内側部分につなげられる(接続される)耳掛け型補聴器1のレシーバ20を,補聴器が音増幅モードにおいて動作しているときには音響音を生成することと,補聴器がオクルージョン測定モードにおいて動作しているときには外耳道4内の鼓膜2の前の音響音レベル(acoustic sound level)を電気信号に変換することの両方について,どのようにして適用することができるかを示している。両方のモードにおいて,標準マイクロフォン10は外耳道4の外部の音を記録するために適用される。
図2はオクルージョン効果の基本原理を示している。簡単化のために,補聴器ユーザの頭部7が口9および一方の外耳道4を持つ円として示されている。補聴器ユーザが話すときに口9から伝播する空気伝導音波(air conducted sound waves)が同心円12として示されているが,イヤー・モールド5のために制限された範囲で外耳道4に到達するだけとなっている。しかしながら,頭部組織における振動として伝わる骨伝導会話8は,典型的なイヤー・モールド5または補聴器ハウジングによって制限されない。上記イヤー・モールド5は一方において外耳道4から離れる(leaving)音をブロックし,これによりイヤー・モールド5が無い状態または外耳道4内に配置された補聴器ハウジングが無い状況と比較して,骨伝導会話から鼓膜2に到達する音のレベルが増加する。
上記レシーバ20は補聴器1の音道(sound canal)3を通して鼓膜2の前の閉塞空洞(occluded cavity)につながっており(connected),補聴器において用いられる典型的なバランスがとられた接極子レシーバ(armature receiver)20はマイクロホンとしても動作可能である。すなわち,上記レシーバ20は音圧に晒されているときにはその電気端子を横切る電気電圧(electrical voltage across its electrical terminals)を生じる。上記レシーバが,通常時においてはそれを駆動する増幅器から外されて,これに代わって補聴器のマイクロフォン入力に接続された場合,上記レシーバは上記補聴器の通常のマイクロフォン10と同様のマイクロフォンとして使用することができる。上記補聴器1がオクルージョン測定モードにあるとき,上記レシーバ20からの信号と上記マイクロフォン10からの信号の両方が補聴器中のフィルタ・バンク41,42(図4参照)に導かれる。補聴器1のセットアップ(構成)に依存するが,オクルージョン測定モードにあるときにこれらの信号は外部コンピュータ13(図2参照)に転送される。
図3a〜3eは,通常の話し言葉(ordinary speech)についての周波数の関数としての平均オクルージョン効果(the average occlusion effect)を示している。上記オクルージョン効果は特定周波数(複数)(specific frequencies)の増幅の一種(an amplification)である。上記オクルージョン効果は最大で20dBまたはそれ以上であることがある。上記オクルージョン効果が5dB未満であれば補聴器ユーザは通常は煩わしくはない。図3aにはシールされたイヤー・モールドについてのオクルージョン効果が示されている。耳内補聴器(または同様のタイプ)の補聴器であれば補聴器自体が上記イヤー・モールドとなる。図3bは1mmの直径を持つベント,すなわちベンチレーション・チャンネルがイヤー・モールドに設けられている場合のオクルージョン効果が示されている。図3cおよび図3dは,それぞれベント直径が2または4mmであるときのオクルージョン効果が示されている。図3eはオープン・イヤー(閉塞されていない耳)についてのものを示しており,オクルージョン効果はない。一般には,ベントが大きければ大きいほどオクルージョン効果は小さく(低く)なる。図3aおよび3bから分かるように,オクルージョン効果は低周波数(複数)において最も大きくなる。
図4はこの発明による方法を実行するシステムの一般的な実装(implementation)を示している。上記システムのすべてまたは一部を補聴器1中に統合することができる。図示する2つの音圧感知トランスデューサ10,20は,一方がマイクロフォン10であり他方がレシーバ20である。上記レシーバは音チューブ3,19を通して鼓膜2の前の空間につなげることができる。補聴器ユーザの耳の外部の音圧がPextで示されており,これは補聴器1の通常のマイクロフォン10によって感知される。特定の方向性感度を得るために上記補聴器が2つのマイクロフォン10,11(図7参照)を備える場合,マイクロホン10,11のいずれもを耳の外部の音圧を測定することに適用することができる。マイクロフォン10,11の少なくとも一つ,レシーバ20,前置増幅器31,32,A/Dコンバータ33,34,フィルタ35,36,およびフィルタ・バンク41,42が,これらの構成要素(コンポーネント)を含むこの発明の実施例における補聴器の一部となる。
補聴器フィルタ・バンク41,42はスペクトル解析を行うことができ,各帯域の信号レベル(複数)はレベル検出器(複数)のサンプリングで観測することができる(rms値または上記レベルに関連する他の測定値および上記信号の他の統計的特性が検出される)。これらの値はさらに補聴器内において処理されて,またはさらなる分析,比率(伝達関数)の計算,補正および提示のためにPCにエクスポートすることができる。
このアプローチによる(Pdrum,occluded/Pext,occuluded)の測定は単純なもの(正攻法なもの)ではない(not straight forward)。Pext,occludedは良質に(in good quality)捕捉することができ,補聴器マイクロフォン10による大きな問題はない(without major problems)。しかしながら,Pdrum,occludedを捕捉するためのマイクロフォンとして上記レシーバを用いると,2つの主要な問題(two major challenges)が生じる。
問題の一つは,上記トランスデューサ(ここでは,マイクロフォンとして用いられるレシーバである)の音響感度が非常に低く,入力回路のノイズ・フロア(noise floor)のために非常に大きな等価入力ノイズ(a severely high equivalent input noise)がもたらされることである。
他の問題は,上記トランスデューサ,すなわちマイクロフォンとして用いられるレシーバの音響感度が周波数に強く依存することである(very dependent on frequency)。低周波数において典型的には6dB/オクターブの傾斜となり(slopes),さらに共振ピーク(複数)が,トランスデューサ共鳴および上記トランスデューサに取付けられた音道の共鳴のために高周波数において生じる。
補聴器フィルタ・バンク41,42およびレベル検出器を用いることから他の問題も生じる。ほとんどのフィルタ・バンクは入力信号を複数の帯域(bands)に分割(分離)する多くの帯域通過フィルタを備えている。補聴器フィルタ・バンクの選択性(selectivity)は必ずしも測定の目的のために最適化はされず,一般に上記フィルタの他の特性(プロパティ)によってバランスがとられた妥協案(a balanced compromise)を提示する。すなわち,これら帯域通過フィルタは一般に制限された選択性(a limited selectivity)を持つ。
オクルージョン効果の測定のための音源として人間の声を適用すると,会話のスペクトルが典型的には非常に少ない数の純音または狭帯域に凝縮された信号エネルギーを持つという問題がもたらされる。狭帯域信号は上記フィルタ・バンクの1または2つの帯域において凝縮されたエネルギー主要部を持つ。しかしながら,上記制限された選択性のために,狭帯域信号は近接帯域(in the closest band(s))のみならず,隣接帯域(in adjacent bands)においても検出される。これはスペクトル漏洩(spectral leakage)を示している。
通過帯域の外側に位置する狭帯域信号からスペクトル漏洩を多く含む帯域についての伝達関数を計算すると,その帯域について誤った値が導き出されることがある。このような漏洩のみを含む帯域または漏洩を主要に含む帯域は,特定しかつ無効化しなければならない。
上記伝達関数を計算するために用いられる上記2つの信号は,2つの異なるトランスデューサによって捕捉される。上記トランスデューサ(複数)が同様の周波数応答を持たない場合,スペクトル漏洩の効果はかなり深刻となる。これは,Pext,occludedを捕捉するのに通常のマイクロフォン10,11を用い,かつPdrum,occludedを捕捉するのに上記レシーバを用いるときに,上記信号(複数)が,両方のトランスデューサが同一の周波数応答をもたらすように等価(equalized)されていないときの場合である。上記レシーバからの信号に等価フィルタ(equalization filter)を適用することによって信号等価を行うことができる。上記等価フィルタは,測定対象の周波数範囲において上記トランスデューサの周波数応答の逆数の(the reciprocal)周波数応答(または近いもの)を持つものとされる。
漏洩またはノイズによって支配されていないPext,occludedおよびPdrum,occludedの値(複数)を観測するだけで上記OEの計算は有効なものになる。漏洩またはノイズによって支配された観測は無効化すべきであり,これによりデータが有効であるときにだけ上記OEは計算される。
以下では,漏洩および付加ノイズならびにトランスデューサの非平坦周波数特性(a non-flat frequency response)の影響について記述する。
上記2つの信号に適用されるフィルタ・バンクの検出レベルの観点から(in terms of detected levels of the filter banks applied to the two signals),上記OEを計算するために必要とされるPdrum,occludedおよびPext,occludedの2つの音圧が観測される。
一般に,音圧信号の各一つおよびフィルタ・バンクの一つについて上記状況は等価である(the situation is equivalent for each one of the sound pressure signals and the one filter bank)。上記フィルタ・バンクはN個の隣接帯域通過フィルタから構成される。各帯域はその特定の帯域に有る周波数コンテンツを持つ信号の一部を抽出すると考えられる。j番目のフィルタはfjからfj+iまでの通過帯域を持ち,fjは帯域(j−1)と帯域jとの間のクロスオーバー周波数(the cross over frequency)であり,fj+1は帯域jと帯域(j+1)との間のクロスオーバー周波数である。しかしながら,帯域通過フィルタは制限された選択性のみを持つ。帯域jについての帯域通過フィルタの周波数応答は上記通過帯域の外側においてゼロではない。帯域kの通過帯域における周波数について,周波数応答Fj,kは以下の通りである。
j=kの場合,Fj,kは1(またはおよそ1)とする。それ以外であれば(たとえばj <>k), 1>Fj,k>0とする。
音圧を捕捉するトランスデューサは,帯域jにおける音圧について感度Tjを持つとする。
話者の声から派生する所望の音圧信号(desired sound pressure signal)のパワー(強度)Psが,N個のコントリビューション(contributions)の合計(sum)と仮定すると,j番目のコントリビューションについてのPsjは,帯域jの通過帯域における周波数コンテンツを持つ信号のパワー(the power of the signal that has it’s frequency content in the pass band of band j)となる。
上記所望の音圧に加えて不要ノイズ(undesired noise)が存在するとする。上記ノイズは,N個のコントリビューションの合計であるパワーPnを持ち,j番目のコントリビューションについて,Pnjが帯域jの通過帯域における周波数コンテンツを持つノイズのパワーとなる。
所望信号は独立しており,したがってノイズとの相関性はない(uncorrelated)。帯域jにおける上記信号およびノイズのパワーは(Psj+Pnj)となる。
したがって,フィルタjの出力のパワーXは次のようになる。
Figure 2012516088
これは,次のように表記することができる。
Figure 2012516088
さらに次のようになる。
Figure 2012516088
フィルタjの出力中に観測されるパワーは帯域jの所望音圧のパワーに依存するだけではない。帯域通過フィルタの制限された選択性のために,他の帯域(複数)における不要ノイズからのコントリビューションおよび所望信号からのコントリビューションの両方が帯域jに漏洩する。
場合によっては(in some cases),上記第1項(これはPsjのみに依存する)が支配し,残りの3つの項は無視することができる。
Figure 2012516088
次に帯域jにおける所望音圧信号sjが次式によって推定される。
Figure 2012516088
帯域jのOEであるOEjの計算には,特定帯域についての両方の音圧Pdrum,occludedおよびPext,occludedが必要とされる。両方の音圧を推定することができれば,それだけで上記OEを計算することができる。
場合によってはXjはスペクトル漏洩またはノイズの影響のために補正することができるが,すべてのケースにおいてこれが可能ではない(this will not be possible in all cases)。
漏洩およびノイズの影響を最小にすることが,正確なOEを得るために重要である。
スペクトル漏洩からのコントリビューションLjは以下のとおりである。
Figure 2012516088
また,ノイズからのコントリビューションNjは以下のとおりである。
Figure 2012516088
トランスデューサの周波数応答Tj,フィルタ・バンクの帯域通過フィルタの周波数応答Fj,k,および音圧が存在しているノイズ・レベルPnkに関する知見から,スペクトル漏洩およびノイズからの上記コントリビューションを推定することができる。
観測されたXjとこのような推定とを比較することよって,観測は上記OEの計算について有効とみなされるべきかどうかが決定される。
スペクトル漏洩からの強い影響を最小化するためにとられるステップが行われることもある。
通常,フィルタ・バンクの帯域通過フィルタは,適用および計算資源が許す程度において選択的に設計される。Fj,kは,一般に取得可能なベストの選択性(the best generally obtainable selectivity)を表すとみなすことができる。トランスデューサの何らかの非平坦周波数応答(any non-flat frequency response)Tjが上記選択性を歪ませることが分かっている。
さらに,上記2つの音圧を分析するために用いられる上記フィルタ・バンクが上記選択性の種々の歪みの対象となるとすれば,結果は一層深刻なものになる。
補正または等価フィルタ(correction or equalization filter)Ejを,上記トランスデューサと上記フィルタ・バンクとの間の信号経路中に導入することで,上記選択性の歪みを低減するまたは除去することができる。上記等価フィルタは上記トランスデューサの周波数応答の逆数(the reciprocal)に近似する周波数応答を持つべきである。
Figure 2012516088
すなわち,
Figure 2012516088
上記等価フィルタを導入は次式を意味する。
Figure 2012516088
さらに上記スペクトル漏洩については次式のようになる。
Figure 2012516088
すなわち,
Figure 2012516088
等価フィルタを適用することによって,上記フィルタ・バンクの選択性を回復する(restored)ことができ,制御される上記選択性が両方のチャンネルについて等しくなる。
肉体的(物理的)品質(the physical qualities)を測定することがオクルージョン効果を計算するために必要である場合には,上記マイクロフォンは補聴器のユーザの口からの会話信号,すなわち空気伝導会話によって生じる音圧を測定する。上記マイクロフォンはユーザの耳の外部の音響音を補聴器中で電気信号に変換する。
周波数依存補正(a frequency dependent correction)を適用することによって,この信号からオープン・イヤーにおける会話信号音圧を推定することができる。この補正は後続のフィルタ・ブロックにおいて適用することができる。
補聴器がオクルージョン測定モードにおいて動作しているとき,閉塞された外耳道中の音圧Pdrum,occが,レシーバ,すなわち補聴器の受話器(telephone)またはスピーカ(loudspeaker)によって感知される。
上記オクルージョン測定モードにおいて,上記レシーバは補聴器の信号処理ユニットの出力から電気的に取外され,代わって,たとえば前置増幅器32またはA/Dコンバータ34の形態の入力に接続される。その後,たとえば補聴器の音チューブ3,19を通して,上記外耳道中の音圧を感知するマイクロフォンとして機能する。 上記レシーバを接続することができる上記入力は,耳の外部の音圧を測定するために用いられない,方向特性を得るための2つのマイクロホン10,11の一方についての入力である。テレコイルが接続されている入力もレシーバのために使用することができる。
上記オクルージョン測定モードにおいて動作しているとき,検出された会話レベルは所与のサンプリング・レートによってサンプリングされる。このサンプリング・レートは,多くの場合5−20サンプル/秒の範囲内であり,好ましくは10サンプル/秒未満である。上記オクルージョン効果を計算する場合,上記計算は,外耳道の外部のマイクロフォン10からと,外耳道4内のレシーバ20からとのそれぞれにおいて同時にサンプルされたサンプル・セット(sets of samples)に基づかなければならない。
マイクロフォン10からの電気信号および上記オクルージョン測定モードにおいてマイクロフォンとして用いられるときの上記レシーバ20からの電気信号は,前置増幅器31,32に進む。上記前置増幅器は,通常,マイクロフォン信号にさらなる大きなノイズを追加しないようにするために,上記マイクロフォンのアイドル・ノイズ・フロアよりもやや小さいアイドル・ノイズ・フロアを持つように設計される。上記マイクロフォンはエレクトレット型のマイクロフォンとすることができる。
マイクロフォンとして用いられる上記レシーバは,典型的なマイクロフォン,たとえばエレクトレット型のものとは異なる特性(properties)を持つ。この異なる特性は,マイクロフォンとして用いられるレシーバの感度およびアイドル・ノイズ(idle noise)が低いことに関連し,したがって上記前置増幅器のアイドル・ノイズが重要となりかつややクリティカルとなる。したがって,上記前置増幅器のアイドル・ノイズは好ましくは低めるべきである。
上記前置増幅器の信号は,デジタル電気信号を形成するアナログ/デジタル(A/D)コンバータ33,34に向けられる。上記A/Dコンバータも,マイクロフォンのアイドル・ノイズ・フロアよりも低いアイドル・ノイズ・フロアを持つべきである。
2つのデジタル電気信号は,好ましくは,信号を種々の方法で調節するのに適用されるフィルタ35,36に向けられる。これにより,たとえば,対象周波数以下の低周波数成分を取除くための高域通過フィルタリングを行うことによって,信号を帯域制限することができる。上記フィルタ(複数)は,上記感知(sensing)トランスデューサの不要な周波数応答を補正するために適用することもできる。このような不要周波数応答は,上記トランスデューサへの音響結合から生じる,またはマイクロフォンとして用いられているレシーバのようなトランスデューサ要素自身から生じる。したがって,上記レシーバの周波数応答を補正する等価フィルタが,フィルタ36中に好ましくは配置される。
上記Pextを測定するためのマイクロフォン分岐中のフィルタ35は,上記信号を,上記マイクロフォン位置における音圧を表すものからオープン・イヤーにおける音圧の推定を表すものに調整することができる。
図4における次のブロックはフィルタ・バンク41,42であり,これらは上記信号のスペクトル分析の第1段階(the first stage)を提供する。上記信号が複数の周波数帯に分割される。上記フィルタ・バンク41,42は上記信号を複数の周波数帯に分割する多数の帯域通過フィルタを備えることができる。これに加えてまたはこれに代えて,上記フィルタ・バンクは,たとえばフーリエ変換のようなスペクトル推定アルゴリズムを備えてもよく,これも上記信号を複数の周波数帯に分割する。すなわち,上記フィルタ・バンクは帯域分割デジタル電気信号(複数)を形成する。上記フィルタ・バンクが省略されたならば,上記スペクトル分析は簡単なブロードバンド解析に縮小される。
図4において上記フィルタ・バンク41,42に続くブロックは,検出器バンク(detector bank)43,44である。上記検出器バンク43,44は各周波数帯における信号のレベルを測定する。各周波数帯における上記測定は上記信号の異なる特性についてのものであってもよい。少なくとも次の5つの特性を各周波数帯における信号のレベルの測定に適用することができる。
1)上記検出器は,信号のL2ノルムとして知られる上記信号のRMS(二乗平均平方根)値を検出する。
2)上記検出器はL1ノルム(絶対平均値)などの上記信号の他のノルムを検出する。
3)上記検出器は瞬時検出値のおおよその平均処理(more or less averaging)を行う。
4)上記検出器は,アタックおよびリリースについての非対称時定数を持ち,特定のパーセンタイルを推定する。
5)上記検出器は,ノルムの対数,たとえばdBのレベルまたは他の対数表現を計算する。
上記検出器バンクからの信号は,無効データを検出しかつ取除くためのブロック45,46を通過する。ノイズ(たとえば,入力回路の電気的アイドル・ノイズ)によって汚染された(contaminated)データまたは隣接帯域からの漏洩は,上記オクルージョン効果の計算において用いるべきではない。ノイズを含むデータは所定のしきい値以下の検出値を取除くことによって(discarding detected values below a certain threshold)処理される。一の帯域から隣接帯域への狭帯域信号のスペクトル漏洩も上記フィルタ・バンクの特徴的特性(a characteristic property)である。漏洩の量は,実際のフィルタ・バンクの設計および実装に強く依存する。データを汚染している漏洩は隣接帯域を比較することによって(by a comparison with adjacent bands)処理することができる。隣接帯域からのスペクトル漏洩に接近している低い値は取除かれるべきである(Values so low that they are approaching the spectral leakage from an adjacent band, should be discarded.)。
好ましくは,補聴器ユーザ自身の声のみが,オクルージョン測定のための音源として用いられるべきである。他の音に基づく音も検出されかつ取り除かれる。
オクルージョン効果の計算に用いられる上記2つの音圧は,上述のように,同時に測定されたものとすべきである。上記2つのレベルを繰返し測定することで,上記オクルージョン効果を時間の関数として計算することができる。2つのレベルを多数の周波数帯において測定することで,上記オクルージョン効果を周波数の関数としても計算することができる。
両方のチャンネル,すなわち,閉塞耳中のレシーバからの信号と上記マイクロフォンによって測定されたオープン・イヤー信号が有効データを生成した場合にだけ,比率(比)(ratio)は時間および周波数に関して計算されるものとする。一方のチャンネルのデータが,あるサンプルについて取除かれた場合には,そのサンプルについて上記オクルージョン効果は計算されない。
比率ブロック50におけるオクルージョン効果の計算の後,上記データの後処理を,後処理および表示ブロック55において実行することができる。後処理は,データ量を低減したり,適切な表示または通信の他の手段のためにデータの所定のアスペクトを強調したり,最終的な処理を行うまたは補助する他の決定(eventually other decision making or advising processes)のために適用することができる。後処理は時間および周波数の重付けおよび平均化(time and frequency weighting and averaging)を含むことができる。最後に,上記データは適切な形態で表示される。上記表示は典型的には補聴器の外部のモニタ上で行われる。
図5は補聴器および外部装置を用いたセットアップ(構成)の好ましい実施例を示している。左側において,音圧を感知するトランスデューサ(複数)が補聴器中に配置されている。また,補聴器のフィルタ・バンクおよび検出器バンクが両方のチャンネルに適用されている。右側において,無効データの検出およびオクルージョン効果の計算ならびに最終結果の表示および通信が,外部装置によって扱われる。上記補聴器は,2つの利用可能な15帯域フィルタ・バンクを介して,たとえば絶対平均値(L1ノルム)に基づくパーセンタイル検出器に向けて信号を処理し,推定対数パーセンタイル(estimated logarithmic percentiles)を提供する。これらのパーセンタイルは,上記外部装置,通常はコンピュータに送信されて,そこでデータがソートされ,かつオクルージョン効果が計算されかつ表示される。
上記システムを上記補聴器と何らかの外部装置との間でどのように分担させるかについての他の実施例が,この発明の範囲において可能である。上記システムを分ける正確な位置(場所)(exact where)は,利用可能な特定のリソースに依存する。補聴器が捕捉されたオーディオ信号を外部装置に送信(ストリーム)できる場合には,残りの処理はそこで実行することができる。上記外部装置は,補聴器と比べて,より強力な計算力および上記分析のプログラミング中に強大な柔軟性を設けることができる。
図6は補聴器および外部装置を備えるセットアップの他の実施例を示している。左側において,音圧を感知するトランスデューサが補聴器内に配置されるとともに,補聴器のフィルタ・バンクおよび検出器バンクも配置されており,さらに両方のチャンネルについて,無効データの検出およびオクルージョン効果の計算が補聴器内において実行される。右側において,後処理および最終結果の表示55の形態の通信が,外部装置によって取り扱われる。このセットアップは,補聴器が十分な処理能力および上記OEの完全な計算を行うための柔軟性を有することに依存するものである。最終結果だけが表示等のために補聴器から外部装置に送信される必要がある。
図7はこの発明が実装される実施例における補聴器についての標準的なシンプルかつ一般的スキームを示している。図7に示す補聴器のセットアップも音増幅モードにあるときのこの発明の補聴器の実施例と同等である。補聴器は,補聴器ユーザの外耳道の外部における音響音レベルを測定するための2つのマイクロフォンを備えている。これらの2つのマイクロフォンからの信号の差は所定の指向特性を達成する「Dir Mic」ボックス38に与えることができる。フィルタ・バンクが多数の周波数帯域に信号を分け,検出器46においてそれぞれのレベルが検出され,その後,各周波数帯域の増幅48のためにゲイン47または圧縮レベルの計算が行われる。周波数帯域(複数)は合計51されて一つの信号とされ,その後デジタル/アナログ変換器52に進む。この発明の目的のためには,これらの2つの指向性マイクロフォン10,11の一つからの信号だけが必要である。
図8は,図7の補聴器のリソースが,この発明の実施例による補聴器のオクルージョン測定モードのためにどのようにして再構築されるか(re-configured)を示している。図示するように,上記レシーバがD/A出力52から取外され,マイクロフォンの一つに代えて,マイクロフォン入力増幅器の一端に接続される。検出器バンクの出力が補聴器プログラミング・インターフェース49を介してコンピュータに送信される。データのソーティング,オクルージョン効果の計算およびその結果の表示がコンピュータ上で行われる。
図9は,上記レシーバがマイクロフォンとして用いられるときの,周波数に依存する典型的なレシーバの感度についてのグラフを示している。マイクロフォンとして用いられる標準的なレシーバは標準的なマイクロフォンよりも約55dB低感度(approximately 55 dB less sensitive)であり,トゥーウェイ・レシーバ(a two-way receiver)は65dB低感度である。このグラフは,上記レシーバ中の内部共振によって引き起こされる共振周波数ピーク(複数)を示している。
図10は典型的なレシーバについての周波数に依存した感度を示しており,上記レシーバは,BTE補聴器中のレシーバを上記イヤー・モールドに接続するためのチューブ3,19とともに配置されたものである。このチューブはなんらかのさらなる共振ピーク(複数)(some further resonance peaks)を,1kHzと2kHzの間に第1ピークを含むグラフ中に追加する。これらのピークの正確な周波数およびレベルは個々のイヤー・モールドおよびチューブの実際の寸法に依存する。したがって,それらは高周波数帯域においてなんらかの変動(variability)をもたらすことがある。各補聴器の個別の較正(キャリブレーション)を避けるべく,マイクロフォンとして上記レシーバを用いることによるオクルージョン効果の測定のための周波数範囲は,イヤー・モールド間の変動が小さい700Hz未満の範囲に制限される。この周波数範囲においてマイクロフォンとして用いられる上記レシーバの感度は低い。したがって,オクルージョン測定を正しく機能させるためには,上記システム中のノイズ・レベルが重要である。700Hz未満の周波数範囲は,図3に示すように,オクルージョン効果が最も著しくなる範囲でもある。さらに,耳の外の音圧が鼓膜における閉鎖されていない音圧に同等であるという推定も,この周波数範囲において有効である。
図11は標準的なマイクロフォン・チャンネルと,マイクロフォン・チャンネルとして用いられるレシーバについての,フィルタ・バンクの周波数応答の一例である。標準マイクロフォンの応答が左側に示されており,レシーバの応答が右側に示されている。マイクロフォンとして用いられるレシーバの各周波数帯域の応答は,標準マイクロフォンの応答と比べて広く(broader)かつさらなる周波数ピーク(複数)を持つのが分かる。このことから,フィルタ・バンクよりも前に上記レシーバの周波数応答を等価するのが好ましいことが理解される。等価の後,2番目のグラフは好ましくは少なくともオクルージョンが計算されるべき周波数範囲おいて1番目のグラフと同等となる。
名称集
OE オクルージョン効果
Pdrum,occluded 閉塞された外耳道における鼓膜位置での音圧
Pext,occluded 閉塞されていない外耳道における鼓膜位置での音圧
Pext,occluded 閉塞された外耳道における外耳道の外部の音圧
Pext,open 閉塞されていない外耳道における外耳道の外部の音圧
j 帯域j−1から帯域jまでのクロスオーバー周波数
j,k 帯域jにおける帯域kの信号に対する周波数応答
j 帯域jにおける音圧に対する感度
Ps 音圧信号のパワー
Pn ノイズのパワー
j フィルタjの出力のパワー
j 帯域jにおける音圧信号
j 帯域jに対するスペクトル漏洩
j 帯域jに対するノイズ
j 等価フィルタの周波数応答

Claims (13)

  1. 音増幅モードにおいて動作し,かつオクルージョン測定モードにおいて動作するように構成される補聴器を備えるオクルージョン効果を測定するシステムであって,
    上記補聴器は,
    −補聴器ユーザの外耳道の外部の音響音レベルを第1の電気信号に変換するように
    構成されたマイクロフォンを備え,上記第1の電気信号は第1のデジタル電気信号を
    形成するA/Dコンバータに導かれるものであり,
    −上記増幅モードにあるときにユーザの外耳道内に音響音を生成するように構成さ
    れ,かつ上記オクルージョン測定モードにあるときに外耳道内の音響音レベルを第2
    の電気信号に変換するように構成されるレシーバを備え,
    −オクルージョン測定モードにおいて上記レシーバによって得られた第2の電気信
    号を,第2のデジタル電気信号を形成するA/Dコンバータに向ける手段を備える
    ものであり,
    上記システムは,電気信号を異なる周波数帯に分割するための手段を備えるフィルタ・バンクを含む信号処理手段を備えており,
    上記システムは,上記オクルージョン効果を測定するときに,上記補聴器がオクルージョン測定モードにあり,かつ上記信号処理手段が上記フィルタ・バンクを用いて上記第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割するように構成されており,上記補聴器は,上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプルを,上記オクルージョン効果を計算する計算手段に送信する手段を備えていることを特徴とする,
    オクルージョン効果を測定するシステム。
  2. 上記フィルタ・バンクを含む上記信号処理手段が上記補聴器の一部である,請求項1に記載のシステム。
  3. 上記フィルタ・バンクは,電気信号を複数の帯域通過フィルタリング電気信号に分割する複数の帯域通過フィルタを備えている,請求項1または2に記載のシステム。
  4. 上記補聴器は上記音増幅モードとオクルージョン測定モードとの間で上記レシーバの結合を切換える切換え手段を備えている,上記請求項のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 上記第2の電気信号は,マイクロフォンとして用いられるときの補聴器レシーバの周波数依存伝達関数を補償するために等価される,上記請求項のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 上記計算手段は上記補聴器内に配置されている,上記請求項のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 上記計算手段は無効データを検出しかつ取除く手段を備えている,請求項6に記載のシステム。
  8. 上記計算手段は,上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプルからオクルージョン効果を計算するための比率計算手段を備えている,請求項6または7に記載のシステム。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のシステムの適用によってオクルージョン効果を測定する方法であって,
    −イヤー・モールドを用いて補聴器ユーザの耳に補聴器を配置し,または外耳道内に補聴器ハウジングをきつく入れ込み,
    −上記補聴器を上記オクルージョン測定モードにおいて動作し,
    −補聴器ユーザの耳の外部の音響音を上記補聴器中のマイクロフォンの適用によって第1の電気信号に変換し,
    −上記補聴器ユーザの外耳道内の音響音レベルを上記補聴器中のレシーバの適用によって第2の電気信号に変換し,
    −上記第1および第2の電気信号を第1および第2のデジタル電気信号に変換し,
    −上記第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割し,
    −上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプルをオクルージョン効果を計算する計算手段に送信するステップを含む,
    方法。
  10. 上記補聴器ユーザ自身の声が上記オクルージョン効果の測定時に音源として用いられる,請求項9に記載の方法。
  11. 上記第1および第2の電気信号が,上記補聴器ユーザ自身の声が特定時における音源であるかを決定するために用いられる,請求項10に記載の方法。
  12. 上記第2のデジタル電気信号が,マイクロフォンとして使用されるレシーバの特定の伝達関数を補償するために等価される,請求項9,10または11に記載の方法。
  13. 音増幅モードにおいて動作し,かつオクルージョン測定モードにおいて動作するように構成される補聴器であって,
    上記補聴器は,
    −補聴器ユーザの外耳道の外部の音響音レベルを第1の電気信号に変換するように
    構成されたマイクロフォンを備え,上記第1の電気信号は第1のデジタル電気信号を
    形成するA/Dコンバータに導かれるものであり,
    −上記増幅モードにあるときにユーザの外耳道内に音響音を生成するように構成さ
    れ,かつ上記オクルージョン測定モードにあるときに外耳道内の音響音レベルを第2
    の電気信号に変換するように構成されるレシーバを備え,
    −オクルージョン測定モードにおいて上記レシーバによって得られた第2の電気信
    号を,第2のデジタル電気信号を形成するA/Dコンバータに向ける手段,および
    電気信号を異なる周波数帯に分割するための手段を備えるフィルタ・バンクを含む
    信号処理手段を備え,
    上記オクルージョン測定モードにあるときに,上記信号処理手段が上記フィルタ・バンクを用いて上記第1および第2のデジタル電気信号を第1および第2の帯域分割デジタル電気信号にそれぞれ分割するように構成されており,上記補聴器は,上記第1および第2の帯域分割デジタル電気信号の同時サンプルを,上記オクルージョン効果を計算する計算手段に送信する手段を備えていることを特徴とする,
    補聴器。
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