JP2012515575A - 子宮治療装置及び方法 - Google Patents

子宮治療装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012515575A
JP2012515575A JP2011546438A JP2011546438A JP2012515575A JP 2012515575 A JP2012515575 A JP 2012515575A JP 2011546438 A JP2011546438 A JP 2011546438A JP 2011546438 A JP2011546438 A JP 2011546438A JP 2012515575 A JP2012515575 A JP 2012515575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor
lumen
access tool
steam
expansion mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011546438A
Other languages
English (en)
Inventor
ヒュー, アール. シャーキー,
ラミロ レイエス,
カート, ディ. スパークス,
マイケル ホーイ,
ジョン, エイチ. シャダック,
Original Assignee
イージー メディカル, インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イージー メディカル, インコーポレーテッド filed Critical イージー メディカル, インコーポレーテッド
Publication of JP2012515575A publication Critical patent/JP2012515575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/04Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/42Gynaecological or obstetrical instruments or methods
    • A61B2017/4216Operations on uterus, e.g. endometrium
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B2018/00005Cooling or heating of the probe or tissue immediately surrounding the probe
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/04Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
    • A61B2018/044Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating the surgical action being effected by a circulating hot fluid
    • A61B2018/046Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating the surgical action being effected by a circulating hot fluid in liquid form
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/04Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
    • A61B2018/044Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating the surgical action being effected by a circulating hot fluid
    • A61B2018/048Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating the surgical action being effected by a circulating hot fluid in gaseous form

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

患者の子宮に治療を施す方法及びシステムである。一部実施形態では、該方法は、アクセスツールを頸部及び頸管を通して子宮内に挿入するステップと;アクセスツール管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップと;蒸気送出ツールを通して子宮内に蒸気を送出するステップと;子宮内組織上で蒸気を凝縮させるステップと;を含む。前記システムは、ヒトの頸管を通して挿入するよう構成したアクセスツールであって、頸管を通して挿入した際に子宮内にアクセスツール管腔の開口を配置する、前記アクセスツールと;アクセスツール管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、子宮内へと前進するよう構成した拡張機構と;アクセスツールを通して子宮に凝縮可能な蒸気を送出するよう構成した蒸気送出機構と;を含み、凝縮可能な蒸気は子宮内で凝縮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、子宮治療装置及び方法に関する。
本出願は、2007年8月23日出願の米国特許仮出願第60/957,626号の権利を主張して2008年8月22日に出願された米国特許出願第12/197,096号の一部継続出願である。また本出願は、2007年7月6日出願の米国特許仮出願第60/929,632号の権利を主張して2008年7月2日に出願された米国特許出願第12/167,155号の一部継続出願である。これらの出願で開示された全内容を参照によってここに援用し、本願明細書中で十分に示す。
また本出願は、2008年8月22日出願の米国特許出願第12,197,084号、2008年8月22出願の同第12,197,104号、及び2008年8月22日出願の同第12/197,111号に関連する。なお、これらの出願はすべて「子宮治療装置及び方法(Uterine Therapy Device and Method)」と題されており、本願と同じ出願人が所有している。
本明細書で言及する全ての刊行物及び特許出願については、具体的且つ個々に参照することによってここに援用する。
子宮内膜アブレーション(即ち、子宮内膜の除去又は破壊)は、月経過多症等の子宮疾患を治療する、子宮摘出の代替方法として使用されている方法である。子宮内膜アブレーションを行う1つの従来技術は、子宮内へと経頸管的に挿入するレゼクトスコープ(即ち、ワイヤループやその他のアブレーション装置を内蔵した子宮鏡)を使用し、ラジオ波電流(RF電流)を用いて子宮内膜組織を除去する又は凝固させるものである。これらの標準的な技術は病院内で行うのが一般的である。
一部には、加熱流体を用いて子宮内膜アブレーションを行う方法もある。例えば初期の学術論文には、子宮出血の治療に蒸気を使用することが記載されている。例えば、ファンデベルデ(Van de Velde)著「子宮蒸気焼灼(Vapo-Cauterization of the Uterus,)」、アメリカン ジャーナル オブ ザ メディカル サイエンス(Amer. J. Med. Sci,)118巻(vol. CXVIII), 1899年;ブラッカー(Blacker)著「子宮の蒸気療法(Vaporization of the Uterus)」、ジャーナル オブ オブステリクス アンド ジネコロジー(J. Obstet. & Gyn.), pp. 488-511, 1901年頃;を参照されたい。この目的のために蒸気を使用することは後に疑問視されるようになったが、それはおそらく患者の罹患率と死亡率によってである。例えば、フラー(Fuller)の米国特許第6,139,571号を参照されたい。また、ゴールドラス(Goldrath)の米国特許第5,451,208号とエバンス(Evans)等の米国特許第5,540,658号及び米国特許第5,437,629号には、子宮に高温流体を注入することに関する最近の記述を見ることができる。
含有流体を使用した子宮治療に関して記載したものもある。例えば、クウィント(Quint)の米国特許第5,084,044号;チン(Chin)の米国特許第5,449,380号;ニューワース(Neuwirth)等の「子宮内膜アブレーション装置:新しい器具(Endometrial Ablator: A New Instrument)」、オブステリクス アンド ジネコロジー(Obst. & Gyn.), 1994年, 83巻(Vol. 83), 5号(No. 5)、第1部(Part 1), pp. 792-796を参照されたい。米国特許第7,004,940号は、超音波をエネルギー源として用いた別のバルーンベースシステムについて記載している。
高周波又はラジオ波(RF)エネルギーを用いた子宮内膜組織の焼灼も行われてきた。例えば、プライア(Prior)等の「ラジオ波による熱を用いた月経過多症の治療(Treatment of Mennorrhagia By Radiofrequency Heating)」,インターナショナル ジャーナル オブ ハイパーサーミア(Int. J. Hyperthermia),1991年, 7巻(Vol. 7), 2号(No. 2), pp. 213-220;スターン(Stern)等の米国特許第5,443,470号、米国特許第5,769,880号、及び米国特許第6,929,642号を参照されたい。
子宮内膜アブレーションを行う最近の製品としては、ノバシュア(NovaSure)(登録商標)や、米国ニュージャージー州サマービルのエチコン,インコーポレーテッド(Ethicon, Inc.)のサーマチョイス(THERMACHOICE)(登録商標)という商品名で市販されているシステム等が挙げられる。
低温アブレーション、又は「クライオアブレーション(cryoablation)」はまた別の子宮内膜治療法である。例えば、ドロゲミューラー(Droegemueller)等の米国特許第3,924,628号、米国特許第6,306,129号、及び米国特許第7,101,367号を参照されたい。
最後に、米国特許出願公開第2004/0068306号は、子宮内膜等の組織のアブレーションを行うべく水蒸気等の蒸気を用いることについて記載し、また米国特許出願公開第2002/0177846号は子宮筋腫の治療に蒸気を使用することについて記載している。
米国特許第6,139,571号 米国特許第5,451,208号 米国特許第5,540,658号 米国特許第5,437,629号 米国特許第5,084,044号 米国特許第5,449,380号 米国特許第7,004,940号 米国特許第5,443,470号 米国特許第5,769,880号 米国特許第6,929,642号 米国特許第3,924,628号 米国特許第6,306,129号 米国特許第7,101,367号 米国特許出願公開第2004/0068306号 米国特許出願公開第2002/0177846号
ファンデベルデ(Van de Velde)著「子宮蒸気焼灼(Vapo-Cauterization of the Uterus,)」、アメリカン ジャーナル オブ ザ メディカル サイエンス(Amer. J. Med. Sci,)118巻(vol. CXVIII), 1899年 ブラッカー(Blacker)著「子宮の蒸気療法(Vaporization of the Uterus)」、ジャーナル オブ オブステリクス アンド ジネコロジー(J. Obstet. & Gyn.), pp. 488-511, 1901年頃 ニューワース(Neuwirth)等著「子宮内膜アブレーション装置:新しい器具(Endometrial Ablator: A New Instrument)」、オブステリクス アンド ジネコロジー(Obst. & Gyn.), 1994年, 83巻(Vol. 83), 5号(No. 5)、第1部(Part 1), pp. 792-796 プライア(Prior)等著「ラジオ波による熱を用いた月経過多症の治療(Treatment of Mennorrhagia By Radiofrequency Heating)」,インターナショナル ジャーナル オブ ハイパーサーミア(Int. J. Hyperthermia),1991年, 7巻(Vol. 7), 2号(No. 2), pp. 213-220
本発明の一態様は、患者の子宮を治療する方法を提供する。該方法は、頸部及び頸管を通してアクセスツールを子宮内に挿入するステップと;頸管を動的に冷却するステップと;アクセスツールの管腔を通して子宮内に蒸気を送出するステップと;子宮内組織上で蒸気が凝縮するステップと;を含む。一部実施形態において、動的に冷却するステップは、アクセスツールの冷却剤流路を通して冷却剤を供給することを含む。アクセスツールは、(例えばバルーン等の)膨張部材を有することができ、かかる場合には冷却剤の流路を膨張部材内に配置し、膨張部材を冷却剤で膨張させることができる。冷却剤流路はまた、冷却剤供給源と連通する冷却剤入口と、膨張部材の内部と連通する冷却剤出口を有することができ、かかる場合には、供給ステップは冷却剤入口から冷却剤出口を通して冷却剤を供給するステップを含み得る。冷却剤流路はまた、アクセスツールに形成した冷却剤管腔であり得、この場合には供給ステップは冷却剤入口から冷却剤管腔を通して冷却剤を供給するステップを含み得る。
一部実施形態において、前記方法はまた挿入ステップ後に、例えばバルーン等の膨張部材を膨張させることによって内子宮口を閉塞するステップを含む。膨張ステップはまた、内子宮口に対して近位に配置したバルーンのインジケータ部分が膨張する前に、内子宮口に配置したバルーンの閉塞部分を好適に膨張させるステップを含み得る。バルーンは冷却剤で膨張させることができる。
本発明の一部実施形態は、管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップを含む。該方法はまた、配置ステップの前に拡張機構を遠位に前進させるステップを含み得る。
一部実施形態では、蒸気を送出するステップはアクセスツールの管腔を通して蒸気送出ツールを挿入するステップを含む。該方法はまた、子宮から蒸気と蒸気凝縮物を排出するステップを含み得る。
本発明の別の態様は子宮温熱治療システムを提供する。該システムは、管腔を備えると共に、ヒトの頸管を通して挿入するよう構成したアクセスツールであって、頸管を通して挿入した際に子宮内に管腔の開口を配置する、前記アクセスツールと;冷却剤供給源を備え、頸管を冷却するよう構成した動的冷却機構と;アクセスツールを通して子宮に凝縮可能な蒸気を送出するよう構成した蒸気送出機構と;を含み、凝縮可能な蒸気が子宮内で凝縮することを含む。アクセスツールは、冷却剤供給源と連通する冷却剤流路をさらに含み得る。アクセスツールはまた膨張部材(例えばバルーン等)を有し、膨張部材内に冷却剤流路を配置し得る。冷却剤流路は、冷却剤供給源と連通する冷却剤入口と、膨張部材の内部と連通する冷却剤出口を含み得る。冷却剤流路はまた、アクセスツールに形成した冷却剤管腔であり得る。
一部実施形態では、前記システムはアクセスツールの遠位領域に配置して内子宮口を閉塞するよう構成した閉塞手段を有する。閉塞手段は、例えばバルーンのような膨張部材であり得る。バルーンは、流体で膨張する際に近位のインジケータ部分より前に好適に膨張するよう構成した遠位の閉塞部分を有し得る。
システムの一部実施形態はまた、アクセスツール管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるべく、子宮内組織と接触するよう構成した拡張機構を有する。かかるシステムはまた、拡張機構に動作上接続して、アクセスツールに対して拡張機構を遠位に移動させる前進機構を有し得る。
一部実施形態はまた、アクセスツール管腔を通して挿入するよう構成した蒸気送出ツールを提供し得る。
本発明のまた別の態様は、患者の子宮に温熱治療を施す方法を提供する。一部実施形態において、該方法は、頸部及び頸管を通して子宮内にアクセスツールを挿入するステップと;アクセスツール管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップと;蒸気送出ツールを通して子宮内に蒸気を送出するステップと;子宮内組織上で蒸気が凝縮するステップと;を含む。
一部実施形態では、前記方法は配置ステップの前に拡張機構を遠位に前進させるステップ含む。一部実施形態では、蒸気送出の前に拡張機構を前進させて、前進機構の遠位部分を卵管口に隣接するよう配置してもよく、また一部実施形態では、蒸気送出の前に前進機構の遠位部分が卵管口に到達する前に、拡張機構の前進を停止する。アクセスツールにおける拡張機構アクチュエータを動かすことによって、拡張機構を前進させることができる。
一部実施形態では、拡張機構は2本の拡張アームを有し、この場合には配置ステップは拡張アーム同士を離れる方向に移動させるステップを含み得る。一部実施形態では、拡張アーム同士を離れる方向に移動させるステップの前に、拡張アームの遠位部分が塞栓端部を形成する。
本発明の一部実施形態は、挿入ステップ後に内子宮口を閉塞するステップを含む。一部実施形態では、蒸気送出ステップは、アクセスツール管腔を通して蒸気送出ツールを挿入するステップを含む。
本発明のさらに別の態様は、子宮温熱治療システムを提供する。該システムは:ヒトの頸管を通して挿入するアクセスツールであって、頸管を通して挿入した際にアクセスツール管腔の開口を子宮内に配置するよう構成した、前記アクセスツールと;前記アクセスツール管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、子宮内へと前進するよう構成した拡張機構と;アクセスツールを通して子宮に凝縮可能な蒸気を送出するよう構成した蒸気送出機構と;を含み、凝縮可能な蒸気が子宮内で凝縮することを含む。
一部実施形態において、拡張機構は、完全に前進させた際に内子宮口から子宮卵管口までの距離未満の距離だけアクセスツール管腔の開口を越えて延出するよう構成する。他の実施形態では、拡張機構は、完全に前進させた際に内子宮口から子宮卵管口までの略全距離分、アクセスツール管腔の開口を越えて延出するよう構成する。
一部実施形態において、アクセスツールは、拡張ツールに動作上接続して該ツールを拡張させる拡張機構アクチュエータを含む。さらに、アクセスツール管腔の開口より遠位に拡張機構を前進させるよう、拡張機構アクチュエータを構成してもよい。
一部実施形態では、アクセスツール管腔の開口を越えて拡張機構を前進させた際に、離れるように移動するよう構成した2本の拡張アームを含む。これらの実施形態の一部では、拡張アームが互いに離れるように移動する前に、拡張アームの遠位部分同士が塞栓端部を形成する。さらに、拡張アームの遠位部分の各々は、子宮の卵管口を実質的に閉塞する大きさである。
一部実施形態はまた、アクセスツールの遠位領域に配置して、内子宮口を閉塞するよう構成した閉塞手段を含む。システムの一部の実施形態はまた、アクセスツール管腔を通して挿入するよう構成した蒸気送出ツールを含む。
本発明のまた別の態様は、患者の子宮に温熱治療を施す方法を提供する。該方法は:アクセスツールを頸部及び頸管を通して子宮内に挿入するステップと;アクセスツールを子宮に挿入した後、アクセスツール管腔を通して蒸気送出ツールを挿入するステップと;蒸気送出ツールを通して子宮内に蒸気を送出するステップと;子宮内組織上で蒸気が凝縮するステップと;を含む。
本発明の一部実施形態はまた、アクセスツール管腔を通して蒸気送出ツールを挿入するステップの前に、蒸気供給源に蒸気送出ツールを接続するステップを含む。かかる実施形態の一部では、該方法はまた、子宮に蒸気を送出する前に、蒸気供給源から蒸気送出ツールの少なくとも一部を通して患者体外の排出ポートまで蒸気を通過させるステップを含む。蒸気送出ツールが、蒸気供給源に動作上接続した蒸気送出アクチュエータを有する実施形態では、前記方法は蒸気を送出するステップの前に蒸気送出アクチュエータを作動させるステップをさらに含み得る。
一部実施形態では、送出ステップは蒸気送出ツールの複数の出口を通して蒸気を送出するステップを含むが、例えば出口は蒸気送出ツールの遠位端や、蒸気送出ツールの長手部分に配置したものがある。送出ステップはまた、少なくとも1つの出口に隣接させて蒸気送出ツール管腔内に配置した可動部材を動かして、少なくとも1つの出口を通る蒸気の流れを変えるステップをさらに含み得る。
本発明の一部実施形態は、蒸気排出チャネルを通して子宮から蒸気及び/又は蒸気凝縮物を排出するステップを含むが、蒸気排出チャネルは、例えば蒸気送出チャネルの半径方向外側、蒸気送出ツールの外面とアクセスツールの内面との間、及び/又は蒸気送出ツール内に配置されている。該方法はまた、挿入ステップの後に内子宮口を閉塞するステップを含み得る。
一部実施形態では、前記方法は送出ステップの前に管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップを含む。該方法はまた、配置ステップの前にアクセスツール管腔に対して遠位に拡張機構を前進させるステップを含み得る。
本発明の別の態様は、子宮温熱治療システムを提供する。該システムは:ヒトの頸管を通して挿入するアクセスツールであって、頸管を通して挿入した際にアクセスツール管腔の開口を子宮内に配置するよう構成した、前記アクセスツールと;蒸気送出ツールと蒸気供給源を有する蒸気送出機構と;を含み、蒸気送出ツールは、蒸気供給源から子宮へと凝縮可能な蒸気を送出するべくアクセスツールを通して挿入するよう構成し、凝縮可能な蒸気が子宮内で凝縮することを含む。
蒸気送出ツールの一部実施形態は蒸気出口を有し、この場合蒸気送出機構は蒸気送出ツール加熱回路をさらに含み得る。該蒸気送出ツール加熱回路は、蒸気送出ツールの蒸気出口を通過しない、蒸気供給源から蒸気排出口までの蒸気流路を有する。かかる実施形態では、蒸気送出機構はまた蒸気送出ツールコネクタを有してもよく、蒸気送出機構は、蒸気送出ツールコネクタを蒸気供給源に接続した際に、加熱回路を通して蒸気を自動的に送出するよう構成し得る。蒸気送出機構はまた、蒸気送出ツールと蒸気供給源に動作上接続して、蒸気供給源から蒸気送出ツールの出口への蒸気の送出を制御すると共に、蒸気送出ツールの加熱回路を通して蒸気を送る蒸気送出アクチュエータを有し得る。
蒸気送出ツールの一部実施形態は、複数の蒸気出口を有する。かかる実施形態の一部では、蒸気送出ツールの遠位端に蒸気出口は存在しない。一部のかかる実施形態では、複数の出口は、蒸気送出ツールの遠位端に近い蒸気送出ツールの長手部分に存在する1つ以上の出口を含む。蒸気送出ツールはまた、少なくとも1つの出口に隣接させて蒸気送出ツール管腔に配置した可動部材を含んでもよく、該可動部材は、蒸気送出ツールを通る蒸気の流れに応じて少なくとも1つの出口を通る蒸気の流れを変更するよう構成し得る。
一部実施形態では、蒸気送出ツールは蒸気送出チャネルを有し、子宮温熱治療システムは、子宮から蒸気及び/又は蒸気凝縮物を排出するよう構成した蒸気排出チャネルをさらに含む。蒸気排出チャネルの半径方向内側に蒸気送出チャネルを配置し得る。一部実施形態では、蒸気送出ツールの外面とアクセスツールの内面との間に蒸気排出チャネルを配置し得る。一部実施形態では、蒸気送出ツール内に蒸気排出チャネルを配置し得る。
一部実施形態では、蒸気送出ツールは蒸気送出チャネルの遠位端における出口と、出口より遠位に配置した無傷端を有する。蒸気送出ツールはまた、無傷端を支持する(コイル等の)柔軟な支持体を有し得る。柔軟な支持体は出口を囲むと共に、蒸気通路を有し得る。
一部実施形態では、蒸気送出ツールは蒸気送出チャネルの半径方向外側に配置した蒸気排出チャネルを有する。蒸気排出チャネルは蒸気送出チャネルの出口近くに配置した入口を有し得る。
本発明の一部実施形態は、アクセスツールの遠位領域に配置した閉塞手段を有し、閉塞手段は内子宮口を閉塞する構成とする。一部実施形態はまた、アクセスツールの開口を子宮内に挿入した際に子宮内組織と接触して、アクセスツール管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるよう構成した拡張機構を有する。
本発明のまた別の態様は、患者の子宮に温熱治療を施す方法を提供する。該方法は:頸部及び頸管を通して子宮内にアクセスツールを挿入するステップと;子宮内にアクセスツールを挿入した後に、アクセスツールの外面と内子宮口との間を閉塞するステップと;閉塞したことをユーザに示すステップと;アクセスツール管腔を通して子宮内へと蒸気を送出するステップと;子宮内組織上で蒸気が凝縮するステップと;を含む。
一部実施形態では、閉塞するステップは、例えばバルーン等の膨張部材を膨張させることを含む。膨張ステップは、内子宮口に対して近位に配置したバルーンのインジケータ部分が膨張する前に、内子宮口に配置したバルーンの閉塞部分を好適に膨張させるステップを含み得る。膨張ステップはまた、バルーンに冷却剤を供給するステップを含み得る。
一部実施形態では、該方法はアクセスツール管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップを含む。一部のかかる実施形態は、この配置ステップの前にアクセスツール管腔に対して遠位に拡張機構を前進させるステップを含む。
一部実施形態では、蒸気を送出するステップはアクセスツール管腔を通して蒸気送出ツールを挿入するステップを含む。一部実施形態はまた、蒸気及び/又は蒸気凝縮物を子宮から排出するステップを含む。
本発明のさらに別の態様は、子宮温熱治療システムを提供する。該システムは:管腔を有すると共に、ヒトの頸管を通して挿入するよう構成したアクセスツールであって、頸管を通して挿入した際に子宮内に管腔の開口を配置する、前記アクセルツールと;前記アクセスツールの遠位領域に配置し、内子宮口に対してアクセスツールを閉塞するよう構成した閉塞手段と;内子宮口でアクセスツールを閉塞したことをユーザに示すよう構成した閉塞インジケータと;凝縮可能な蒸気をアクセスツールを通して子宮に送出するよう構成した蒸気送出機構と;を含み、前記凝縮可能な蒸気が子宮内で凝縮することを含む。
一部実施形態では、閉塞手段はバルーン等の膨張部材を含み、一部のかかる実施形態では、バルーンは、流体で膨張させる際に近位のインジケータ部分より前に好適に膨張するよう構成した遠位の閉塞部分を有する。
一部実施形態はまた、アクセスツール管腔の開口から子宮内組織を遠ざけるべく、子宮内組織と接触するよう構成した拡張機構を含む。一部のかかる実施形態はまた、拡張機構をアクセスツールに対して遠位に移動させるように拡張機構に動作上接続した前進機構を含む。一部実施形態はまた、アクセスツール管腔を通して挿入するよう構成した蒸気送出ツールを含む。
本発明の新規の特徴は、後に示す特許請求の範囲で詳細に示す。本発明の原理を用いた例示的実施形態を示す以下の詳細な説明と添付の図面を参照することにより、本発明の特徴と利点がより理解されよう。
子宮内の所定の位置にある本発明の一実施形態を示す部分断面図である。 子宮を治療する図1の実施形態を示す部分断面図である。 子宮を治療する図1の実施形態を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態による蒸気送出ツールの正面図を、蒸気送出ツールの先端の拡大図と共に示す図である。 本発明の別の実施形態による蒸気送出ツールの遠位端の正面図である。 本発明のまた別の実施形態による蒸気送出ツールの遠位端の正面図である。 本発明のさらに別の実施形態による蒸気送出ツールの遠位端の正面図である。 Aは本発明の別の実施形態による蒸気送出ツールの遠位端の正面図を、その拡大断面図と共に示す図であり、Bは本発明のさらに別の実施形態による蒸気送出ツールの遠位端の断面図である。 蒸気送出を行っている図8A又はBの蒸気送出ツールの正面図である。 本発明の一実施形態による子宮アクセスツールの拡張機構の正面図である。 図10の実施形態のA−A線に沿った断面図である。 図10の拡張機構の別の正面図である。 図12の実施形態のB−B線に沿った断面図である。 送出ツールカニューレから出現した図10の拡張機構の斜視図である。 図10の実施形態の一部の断面図である。 本発明の一実施形態による拡張機構装填ツールを示す断面図である。 使用中の図16の拡張機構装填ツールの正面図である。 使用中の図16の拡張機構装填ツールの正面図である。 本発明の一態様による子宮アクセスツールに装填した拡張機構を示す。 Aは拡張機構と子宮アクセスツールの別の実施形態を示し、BはAの子宮アクセスツールの部分断面図である。 Aは本発明の一実施形態による子宮アクセスツールの塞栓手段の正面図であり、BはAの塞栓手段の断面図である。 子宮アクセスツールの一部の正面図である。 図22の子宮アクセスツールの断面図である。 図22のアクセスツールの別の正面図である。 図24のA−A線に沿ったアクセスツールの断面図である。 所定の位置にある塞栓手段を示す、図22のアクセスツールの正面図である。 図26のB−B線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による子宮アクセスツールの断面図である。 本発明の一実施形態による子宮アクセスツールの断面図である。 図31のB−B線に沿った、本発明の実施形態による子宮アクセスツールの断面図である。 図30の実施形態による子宮アクセスツールの断面図である。 子宮アクセスツールの代替的実施形態の断面図を示す。 子宮アクセスツールの代替的実施形態の断面図を示す。 子宮アクセスツールの代替的実施形態の断面図を示す。 本発明のさらに別の実施形態による子宮アクセスツールの正面図である。 本発明のさらに別の実施形態による子宮アクセスツールの正面図である。 蒸気送出ツールと共に使用して子宮治療を行う、図35及び図36の子宮アクセスツールを示す。 本発明のまた別の実施形態による子宮アクセスツールと蒸気送出ツールの側面図と端面図である。 図38の子宮アクセスツールと蒸気送出ツールの側面図と端面図である。 本発明のまた別の実施形態による子宮アクセスツールの正面図である。 子宮アクセスツールと蒸気送出ツールのまた別の実施形態を示す。 図41の実施形態のA−A線に沿った断面図である 図41の実施形態のB−B線に沿った断面図である。 本発明のさらに別の実施形態の部分図である。 図44の実施形態の部分断面図である。 本発明のまた別の実施形態による子宮アクセスツールと蒸気送出ツールの斜視図である。 蒸気送出ツールを子宮アクセスツールに挿入した、図46の実施形態の斜視図である。 図46の子宮アクセスツールの断面図である。 図46の子宮アクセスツールの断面図である。 図46の子宮アクセスツールの別の断面図である。 本発明の別の実施形態による子宮アクセスツールの斜視図である。 図46の蒸気送出ツールの断面図である。 Aは子宮アクセスツールの別の実施形態の端面図であり、BはAの子宮アクセスツールの断面図である。 Aは途中まで前進した拡張機構を示す、図53のAの子宮アクセスツールの端面図であり、Bは途中まで前進した拡張機構を示す、図53のAの子宮アクセスツールの断面図である。 Aは完全に前進した拡張機構を示す、図53のAの子宮アクセスツールの端面図であり、Bは完全に前進した拡張機構を示す、図53のAの子宮アクセスツールの断面図である。 本発明のさらに別の実施形態による子宮治療システムの部分断面斜視図である。
本発明は加熱した蒸気を用いて子宮内膜アブレーションを行う改良方法及び装置を提供する。
図1から図45は、子宮14の内膜12を加熱してアブレーションを行うシステム10の実施形態を示す。これらの実施形態では、システム10は蒸気送出要素又はツール16、バスケット18等の子宮拡張機構、及びアクセスツール又は導入手段20を含む。図1から図3で示すように、バスケット18と蒸気送出要素16の遠位端を、頸管口22及び頸管24を通して子宮の内腔即ち子宮腔25内に挿入する。バスケット18は、挿入後に拡張して子宮腔を広げ、蒸気送出要素の蒸気出口から組織を遠ざける。バスケット18の遠位端26及び28を卵管34及び36の卵管口30及び32に配置して、子宮腔内の正しい位置に装置を置き、卵管口を閉塞させる。バスケットの支柱56及び58は、図3に示すように子宮壁に凹凸があってもこれに順応する。
(水蒸気等の)蒸気を蒸気送出要素16のハンドル部38で生成し、又は導管を介して接続した蒸気生成手段により遠隔的に作り出し、蒸気送出要素の遠位端におけるポート40を介して子宮腔に導入する。送水管44を介してハンドル40に水を供給し得る。子宮腔内の水蒸気を参照番号42で示す。適切な蒸気生成パラメータ及び装置の更なる詳細は、特許文献14にみることができる。
図6及び図7は蒸気送出要素のポート40の代替形状を示す。図6では、ポート40は丸い形状である。図7では、ポート40は細長い形状である。
図8及び図9は、蒸気送出要素16の遠位端の代替的形態を示す。水滴形状のポート40に加えて、蒸気送出要素16の遠位の先端に更なるポート46が形成されている。図8Aに示す実施形態では、蒸気送出要素16のポート46に直近の遠位端内に、環状隆起50によってボール48を保持する。蒸気送出要素16内に蒸気圧が生じると、部分的に閉塞した球体周辺で圧力が逃げ、ボール48のくぼみ49がポート46と隆起50との間のチャンバ内でボール48を回転させる。これにより、ポート46の閉鎖と開通が効果的に行われる。この動作により、ボール48がポート46を塞いでいない場合にはポート46を介して蒸気52が吐出され、ボール48がポート46を塞いでいる際には側部のポート40を介してより多くの蒸気54が外に出される。図8Bに示す実施形態では、可動要素はらせん状に巻きついた長尺状要素51であり、隆起50がこれを所定の位置に保持する。浮揚した半閉塞要素を使用して蒸気送出要素の先端における背圧を上げることにより、蒸気送出要素16の管腔をより大きくすることができる。管腔をより大きくすると、管腔の流路に沿って生じる凝縮物の量が減るという利点がある。抵抗値は、管腔内部に対する半閉塞要素の適合と、隆起50における内径の減少量と、隆起50近くの任意の開口の圧力、数、及び大きさとの関数である。
図10から図19は、本発明の一実施形態による装置の拡張機構とアクセスツール要素の詳細を示す。拡張機構は、例えば形状記憶材料から作製した2つの可変アーム56及び58を有するバスケット18を含む。2つの部分のハブとなるプラスチックハブ60はバスケットのアームの近位端を固定し、導入手段の内径と適合する。遠位のハブ要素64は、バスケット要素のワイヤシャフトの遠位端を収容する固定スロットを有しているため、固定スロット内にシャフトを固定することでハブアセンブリにシャフトを固定することができる。近位のハブ要素を製造する場合には、遠位のハブ要素の嵌合部分に接着した際に、近位のハブ要素がシャフトを遠位のハブ要素の固定スロット内に確保しながら、シャフトを所定の位置に固定するよう製造する。ハブ60のハブ要素(第1部分)62及びハブ要素(第2部分)64における内腔66及び68は、蒸気送出要素へのアクセスを提供する。
図16から図20はバスケットを装填及び送入する方法を示す。図16から図19に示す実施形態は、図17及び図18で示すようにその他の医療機器技術で行う場合と同様に実行できるが、バスケットアーム56及び58を漏斗70を通して捕獲シリンダ72内へと近位方向に引き込み、その後漏斗70を取り外す。バスケットアームと捕獲シリンダを導入手段を通して遠位に前進させると、導入手段の遠位端直近内部に形成した係止部92(図31で示す)とシリンダの外部ショルダ74が係合し、バスケットアーム56及び58は遠位に移動し続ける。これにより、アーム56及び58は捕獲シリンダを出て、子宮腔内で拡張する。図20A及びBに示す実施形態では、テーパ形状の内面73を有する金属製のカラー71が、バスケットアームを捕獲シリンダ内に導くよう作用する。金属製カラー71はその後、所定の位置に留めておいても取り外してもよい。
代替的実施形態では、拡張機構は子宮腔を拡張させるよう拡張可能な、又は作動可能な、又はばね状の任意のフレームを含み得る。一部実施形態は、卵管への蒸気の流入を防止するように膨張するバルーン又は同様の構造を有し得る。
図21から図37は、アクセスツール又は導入手段の更なる詳細を示す。アクセスツール20は、入口78からシャフト80を通って延在する中央の管腔76を有する。図25の断面図で示すように、管腔76は断面図では半径方向に非対称であってもよく、また隆起82等の位置合わせ特徴を有するように作成してもよい。図28に示すように、管腔76の断面形状と位置合わせ特徴82は、バスケットアーム56及び58と蒸気送出要素20を管腔76内で正しい方向に導くことに役立てることができる。管腔の断面形状と位置合わせ特徴は、図27で示すように管腔76内で塞栓手段84を正しい方向に導くと共に保持することに役立てることもできる。この塞栓手段84は蒸気送出要素導入前の子宮鏡を挿入する前であって、子宮腔内へと装置を最初に挿入する際、即ち導入手段を挿入する際に配置する。塞栓手段は、頸部を通って子宮体内に入る際に、導入手段の遠位端を閉塞するよう作用する。図29に示すように、シャフト80が非円形の外断面形状を有するよう形成することで、ユーザは装置を子宮の面に対して正しく方向づけることができると共に、シャフトの1つの軸に沿った外径を減少させることができる。
一部実施形態では、頸管への伝熱を最小にすることが重要であり得る。図28及び図29で示すように、バスケットアーム56及び58と位置合わせ特徴82は、蒸気送出要素16のシャフトを導入手段の壁から離して保持する。一部実施形態では、導入手段のシャフトは、蒸気送出要素の外部で冷却流体を循環させることによる動的な冷却によって、更なる熱防御を行う。例えば図30及び図31に示すように、導入手段の入口における入口ポート86を通して(生理食塩水等の)冷却流体を、導入手段のシャフト80を通って延在する管腔88及び90内へと導入することができる。管腔88及び90は、導入手段のシャフト80の遠位端近くで終結する。管腔88及び90の遠位端から流出した冷却流体は、子宮腔内の蒸気圧によって近位方向に押され、蒸気送出要素16とバスケットアーム(図31には示さず)の外部で管腔76内を近位方向へと流れる。
図32から図34に示すように、導入手段のシャフト80の内部には、蒸気送出要素16を中心に保持すると共にバスケットアーム56及び58用のスペースを提供する隆起部又はスポーク92を備え得る。これらの実施形態では、導入手段シャフト80はポリアミドで製造し得る。
図35から図37は、追加の又は代替的な動的冷却特徴を備える実施形態を示している。導入手段シャフトの外面周りに冷却ジャケット94を配置する。導入手段、バスケットアーム、及び蒸気送出要素を子宮内に挿入した後、入口96を通して冷却ジャケット94内へと冷却流体を導入し得る。この追加的な冷却は、頸管の温度を安全範囲に維持するのに有用である。任意の追加的特徴は、導入手段の遠位端近くの外面周りに設けた閉塞バルーン98である。図37に示すように、バルーン98を入口ポート100からの流体で膨張させ、蒸気送出要素を通した蒸気導入の前に子宮腔を閉塞させることができる。
図38及び図39は、閉塞バルーン98の製造に関して、それが膨張した状態では導入手段のシャフト又はカニューレ80の遠位端を越えて膨らみ、(図39で示すように)蒸気送出要素16の周りを閉塞させて、カニューレ80の流体冷却チャネルを閉塞するように製造した実施形態を示している。
図40では、外側のウォータージャケット101(例えばバルーン又は圧縮導管、例として内部送出要素を有するポジトロン放出断層撮影法(PET)におけるPTCAバルーンとPTCAバルーン内の誘導管)が、送出カニューレ80の周りを包囲している。ジャケット101は、1つの連続した被覆体の形態で導入手段を包囲する、又は代替的に、冷却剤入口96が加圧冷却水供給源に接続する近位端かららせん状に導入要素の周りに巻きついている。冷却剤は導入手段の遠位端にある小さい開口102へと通じているため、冷却剤はジャケット101から導入手段の中央の管腔に入り、その後導入手段の管腔内部を逆戻りする。この動的な冷却構成が遠位の閉塞バルーン98と組み合わさることで、外側の圧縮導管から内部の冷却チャンバへと冷却剤が連続して流れる回路が形成される。流れは、冷却剤の入口圧力と、導入手段における開口の大きさとの関数であるが、この開口の大きさは中央のチャンバ内に冷却剤が流入する前に、加圧された冷却剤に対して抵抗する。冷却剤供給源は、例えば輸血で使用されるような輸血剤圧力袋又は点滴袋であり得る。冷却剤が外側の導管を加圧すると導管が組織界面上で膨張し、これにより流入する冷却剤要素で組織が熱源から保護される。
代替的な動的冷却構成は、第2の圧縮性らせん状導管内に冷却剤の流れを戻すものであり、キャンディ棒のような第1の導管の側部に沿って第2の導管を走らせ、一方のらせん流は近位から遠位の方向であり、他方のらせん流は遠位から近位の方向である。これらの導管同士は遠位端でつながっており、内部の管腔を介してではなくシャフトの外部において冷却剤を逆流させる冷却剤の戻り経路が完成する。導管内で温度フィードバック機構が働くため、温度上昇に応じて流れを増やすことができる。
図41及び図42は、蒸気送出要素16の内部管腔108を、外側の閉塞した管腔104で包囲した実施形態を示す。スペーサ106が内部管腔108を外部管腔104の壁から離して保持する。外部管腔108内に真空を形成して内部管腔を絶縁することができる。
図43は、送出カニューレ80が複数の長手方向スポーク又はスペーサ110を有する実施形態を示しているが、該スペーサ110は半径方向内側に突出して、管腔内の中心に蒸気送出要素16(又はその他の装置)を保持する。冷却剤はチャネル112を通って流れ得る。スポーク110の先端を鋭くすることで、温度の高い蒸気送出要素と接触する部分を減らすことができる。各スポークの残りの部分は、スポークの先端から冷却剤へと熱を伝える熱交換手段として作用する。
図44及び図45は図43の実施形態の変形を示しており、蒸気送出要素16と送出カニューレ材料との接点をさらに減らすよう、スポーク110が波を打った形状となっている。波を打った形状とすることで、冷却剤の流れと高温の蒸気送出要素との接触部分が増えることになる。
図46から図52は、子宮温熱治療システム200のさらに別の実施形態を示す。システム200の主な要素は子宮アクセスツール202、蒸気プローブ204、及び蒸気供給源又は蒸気生成手段(図示せず)である。アクセスツール202はハンドル206を有し、アクセスカニューレ208はハンドル206の遠位端207から遠位方向に延出する。閉塞バルーン210はカニューレ208の遠位部分を包囲し、インジケータバルーンセグメント212近くまで延在する。カニューレ208の遠位端201は、患者の子宮内にアクセスツールを挿入する間、塞栓手段として作用するよう、尖っていない又は丸い形状とすることができる。
この実施形態では、バルーンの遠位部分213は均一直径を有し、段差のある任意の中間部分214をバルーンに形成する。代替的実施形態では、段差部分をなくしてもよい、及び/又はバルーンの遠位端の直径が増すように形成してもよい。さらに、代替的実施形態ではインジケータ部分を任意に別個の部材としてもよい。図46及び図47では、バルーン210の膨張した状態を示している。子宮内に挿入している間は、バルーンを平らな状態又は収縮した状態にして、アクセスツールの挿入形状を低くする。
前掲の実施形態のように、アクセスツール202は子宮内組織をツールから遠ざける拡張機構を有する。この実施形態では、拡張機構は形状記憶材料で作製した2つの柔軟なアーム216及び218を有する。アーム216及び218は、アクセスツール202を通ってカニューレ208に沿って又はカニューレ208内を通りハンドル206におけるアクチュエータ220まで近位方向に延在するワイヤ又はロッドと一体である又は接続している。この実施形態では、アーム216及び218から近位方向に延在するワイヤを、カニューレ208に形成した管腔217及び219に配置する。図49及び図50では、管腔217及び219を明示するべくワイヤを省略して示している。
アクチュエータ220はアーム216及び218を前進させる又は引き戻すように作用するが、図47及び図48ではアームが前進した状態を示している。このように子宮内に前進した状態では、アーム216及び218はアクセスツール202の遠位端から子宮内組織を遠ざける。前の実施形態とは違い、アーム216及び218が延出する範囲は子宮壁の途中までのみであり、卵管口まで到達しない、即ち卵管口を閉塞しない。引き出す際には、アーム216及び218は収縮してカニューレ208の遠位部分に形成したチャンバ203内に引き込まれる。
図48から図50でより詳細に示すように、カニューレ208は複数の管腔を有する。中央のアクセス管腔222の近位端は、チューヒー・ボーストクランプ226におけるポート224と連通する。管腔222はその遠位端においてカニューレの遠位端まで延在しており、アクセスツールを子宮内に配置した際には子宮内へと延出する。管腔222の遠位端であってチャンバ203の近位部分におけるポートを、拡張機構のアーム216と218の間に配置する。
ハンドル206に複数の入口と出口を形成する。冷却剤入口228は冷却剤注入ライン230に接続し;冷却剤出口232は冷却剤排出ライン234に接続し;生理食塩水入口236は生理食塩水注入ライン238に接続し;生理食塩水出口240は生理食塩水排出ライン242に接続する。この実施形態では、注入ラインと排出ラインを、任意の単一のフレキシブルホース244に入れてひとまとめにする。コネクタ246を介して冷却剤及び生理食塩水の供給源(図示せず)にホース244を接続する。
図48から図50で示すように、入口228を通ってハンドル206に入る冷却剤は、ハンドル206内のカニューレ208の近位端に形成した開口248を介して、カニューレ管腔250に入る。管腔250の遠位部分にはポート252を形成しているため、冷却剤は管腔を出てバルーン210の内部に入ることができる。加圧された冷却剤はバルーン210内を近位方向に流れ、バルーンのインジケータ部分212内に位置するポート256を通って戻り管腔254に入る。冷却剤の戻りはハンドルの開口258を介して管腔254から出て、ポート232を通って冷却剤戻りライン234に入る。図48ではこの流路を矢印で示している。
同様に、加圧した生理食塩水を注入ライン238及び入口236を通して導入し得るが、入口236はハンドル206内の開口(図示せず)を介して管腔222と連通しているため、子宮を生理食塩水で洗浄することができる。子宮からの生理食塩水の戻りは、カニューレ208の管腔260に入ってハンドル206内の開口(図示せず)を通り、その後出口240を通って戻りライン242へと流れ込む。
カニューレ208に任意の長手方向溝262を形成すれば、患者の体の構造上、どうしてもバルーンを膨張させられない場合でも、バルーンを通した冷却剤の戻り流路を設けることができる。
図51は、バルーン210の少なくとも遠位部分を覆って、バルーン210の遠位部分の膨張を抑制する任意のメッシュ又はネット264を示している。同じく図51では、拡張機構アクチュエータ220を動かして、アクセスツールの遠位端内へと拡張アームを入れ込む。
蒸気プローブ204は、絶縁したフレキシブルホース270及びコネクタ246を介して、ボイラー等の蒸気生成手段である蒸気供給源(図示せず)に接続している。図52に示すように、ハンドル273から延出する蒸気送出カニューレ272には、中央の蒸気送出管腔274と、管腔274を囲む同心の環状蒸気戻り管腔276が備わっている。蒸気送出カニューレ272の遠位端280は、ポート224を通してアクセスカニューレ208の管腔222に挿入すると、図47に示すようにアームが前進した位置にある場合には、拡張アーム216と218の間の位置までカニューレ208の遠位端を越えて延出する。
蒸気供給源に接続すると、蒸気はホース270の蒸気送出管腔(図示せず)を通ってハンドル273内に入り、管腔282を通ってチャンバ284内に流入する。バルブ286が閉位置にある場合には、チャンバ284に入った全ての蒸気は管腔288を通ってホース270の蒸気排出管腔(図示せず)に流入し、蒸気及び/又は凝縮物収集容器(図示せず)に流れる。バルブが開き、患者に蒸気を送出する際には、蒸気プローブのハンドル部分内でのこの蒸気の流れにより、蒸気プローブに対して加熱回路が提供され、蒸気の質がその適切なレベルに確実に維持される。
バルブ286が開くと、蒸気の少なくとも一部がバルブ286を通って蒸気カニューレ272の管腔274に入り、蒸気カニューレの遠位端から出て子宮温熱治療が施される。蒸気及び/又は凝縮物の戻りは管状管腔276を通ってハンドル273の蒸気戻り管腔290内へと近位方向に流れ、その後開口292を通って管腔288とホース270の蒸気排出管腔へと流れる。図52では蒸気の流れを矢印で示している。
一実施形態では、蒸気プローブのチャンバ284に供給された蒸気の一部のみが、バルブ286が開いた際に蒸気送出カニューレ272内に流れ込む。この実施形態では、蒸気のほとんどが管腔288を通ってホース270に戻る。蒸気戻り管腔の開口292を通して管腔288に流れ込んだ蒸気はベンチュリ作用をもたらすが、この作用は管腔290と環状管腔276を通して排出蒸気と任意の凝縮物を引き寄せることに有用である。
蒸気送出カニューレ272の遠位端に熱電温度計(図示せず)を配置して、モニタ又はコントローラ(図示せず)に接続することで、子宮内の温度を監視し、蒸気送出コントローラに治療制御信号を送ることができる。
本発明のシステムを使用して、例えば月経過多症等の治療を行うべく患者に子宮温熱治療を施す場合には、患者の腟に検鏡を挿入して、支持鉤で頸部を把持することによって、子宮にアクセスする。検鏡を患者の腹膜上に押し付け、子宮頸管をまっすぐにして膣管と整合させながら、支持鉤により頸部を前方に引っ張るようにする。必要に応じて、子宮鏡の遠位端をアクセスツールの塞栓端部201の位置に合わせしながら、アクセスツールのポート224を通して子宮鏡を挿入し、チューヒー・ボーストシール閉塞手段で締め付ける。アクセスツールカニューレは潤滑化して、頸部を通して挿入し得る。アクセスツール(フレキシブルカニューレ208とフレキシブル拡張アーム216及び218を含む)が柔軟であることで、頸管の矯正を最小限に行うことで挿入することが可能となる。さらに、アクセスカニューレ208の塞栓端部201が尖った形状ではないことで、アクセスツールを前進させる際の穿孔の可能性が最小限に抑えられる。
アクセスカニューレ208の遠位端が内子宮口を通って子宮腔に入ると、子宮鏡を用いて配置を確認することができる。必要に応じて、アクセスカニューレ208の遠位端より先に子宮鏡を前進させてもよい。アクセスカニューレの位置を確認した後、アクチュエータ220を前方に押して拡張アーム216及び218を前進させる。この動作によりアーム216及び218が子宮壁組織と係合し、蒸気プローブの遠位端から組織を遠ざける。
上記のように、冷却剤入口を通して加圧冷却剤を供給することにより、冷却剤バルーン210を膨張させることができる。バルーン210が膨張して、内子宮口に対して頸管を閉塞する。バルーンが頸管壁と係合すると、冷却剤の圧力が冷却剤の入口圧力へと上昇し続ける。バルーンの中の冷却剤の圧力がインジケータ圧力に達すると、バルーンのインジケータ部分212が膨張するが、これはバルーンの遠位部分が頸管壁と係合して開口を閉塞したことをユーザが知る指標となる。子宮鏡を使用した場合には、ここで取り出すことができる。
図47に示すように、蒸気送出カニューレ272の遠位先端280がアクセスカニューレ208の遠位端を通って延出するまで、ポート224を通して蒸気プローブ204の蒸気送出カニューレ272を挿入する。アクセスツールを患者の体内に挿入する前又は挿入する間に、蒸気供給源にホース270を接続すると、加熱回路によって蒸気プローブハンドルと内部の要素が温められる。患者に治療を施す準備が整えば、バルブ286を開いて蒸気送出カニューレ272を通して患者の子宮内へと蒸気を流入させることができる。
一実施形態では、蒸気送出カニューレの遠位端に配置した熱電温度計が子宮内温度を監視する。子宮腔の温度が例えば50℃の閾値温度に到達すると、熱電温度計は蒸気送出コントローラに温度信号を送って、タイムシーケンスを開始する。コントローラは所定時間の後、蒸気の流入を中止する。
蒸気による治療が完了した後、拡張アームを後退させて冷却剤の流れを止める。バルーンのインジケータ部分が収縮した後、アクセスツールと蒸気送出プローブを患者の体内から取り出すことができる。
本発明の方法の一部実施形態では、治療前及び/又は治療の終了時に生理食塩水洗浄を行ってもよい。上述のように、生理食塩水は管腔222を通して子宮鏡又は蒸気送出プローブ周辺に供給することができる。治療の終了時に生理食塩水を供給することは、蒸気の凝縮によって子宮内に形成された真空を解放するために望ましい。
蒸気は5から35mmHgの子宮内圧力で子宮に送出し得る。閉塞バルーン内の冷却剤圧力は50から300mmHgであり得る。子宮内膜組織を治療する時間は、典型的には15秒から120秒の範囲であり得るが、好適には45秒から60秒であり得る。
図53から図55は、本発明の子宮温熱治療システムの別の実施形態を示す。この実施形態では、拡張機構302の遠位端が子宮アクセスツールカニューレ304の遠位端を越えて延出する。拡張機構302は、尖っていない2つの遠位端306及び308を有し、それらは各々近位方向を向いたショルダ部310及び312を有している。ショルダ部310及び312は、図53Bに示すように拡張機構が未拡張の位置にある際には、カニューレ304の遠位端316上に載っている。
図53Aに示すように、拡張機構の遠位端306及び308の協働する内側面319及び321に形成した2つのハーフチャネル318及び320が協働して中央に開口チャネルを形成することで、拡張機構が未展開ポジションにあっても拡張機構を通る開口が備わることとなり、子宮鏡又はプローブ322は拡張機構を通ってアクセスすることができる。このチャネルを使用して、アクセスツールを子宮内へと前進させる間に子宮鏡による可視化が可能となる。
作動ワイヤ又はロッド324は、拡張機構の遠位端からカニューレの管腔326を通ってアクチュエータ(図示せず)まで近位方向に延在する。前の実施形態で示したように、冷却剤の流通や生理食塩水での洗浄等のために、他の管腔328をカニューレ304に形成してもよい。
拡張機構が作動すると、遠位端306及び308は遠位方向に移動する。遠位端306及び308が遠位方向に移動すると、遠位端306におけるカム作用面330と遠位端308におけるカム作用面332が子宮鏡(又はその他の挿入要素)に対してスライドし、遠位端306のカム作用面334と遠位端308のカム作用面336がカニューレ304の遠位端に対してスライドすることで、遠位端306と308が遠ざかる。これにより、図54に示すように遠位端306及び308が子宮内組織と係合して、挿入したツールの遠位端322から子宮内組織を遠ざける。拡張機構がさらに遠位方向に前進すると、遠位端306及び308は、図55に示すようにワイヤ又はロッド324の前屈曲形状によりさらに遠ざかる。
図56は、本発明のさらに別の実施形態による子宮治療システム400の態様を示す。本実施形態では、蒸気送出プローブ412の遠位端408は、子宮アクセスツールカニューレ402の遠位端404を越えて延出する。治療中、蒸気送出プローブ412の遠位端から蒸気が送出され、蒸気送出プローブを取り囲むカニューレ内の環状空間を通って蒸気及び/又は凝縮物が逆流する。
コイル410は、蒸気送出プローブの遠位端より遠位に無傷先端414を支持する。例えば溶接によってコイル410をプローブ412に取り付けることができる。蒸気送出の際、蒸気はコイル410の隣接巻線を通って子宮内組織に到達する。
12 子宮内膜
14 子宮
16 蒸気送出要素
18 子宮拡張機構
20 アクセスツール(導入手段)
22 頸管口
24 頸管
25 子宮腔
30、32 卵管口
38 ハンドル部
40、46 蒸気送出要素のポート
56、58 バスケットアーム
98 閉塞バルーン

Claims (14)

  1. 子宮温熱治療システムであって、
    管腔を含むと共に、ヒトの頸管を通して挿入するよう構成したアクセスツールであって、前記頸管を通して挿入した際に子宮内に前記管腔の開口を配置する、前記アクセスツールと;
    前記アクセスツールの管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、前記子宮内へと前進するよう構成した拡張機構と;
    前記アクセスツールを通して前記子宮に凝縮可能な蒸気を送出するよう構成した蒸気送出機構と;を含み、前記凝縮可能な蒸気が子宮内で凝縮すること、
    を含む、システム。
  2. 前記アクセスツールが、前記拡張機構に動作上接続して前記拡張機構を拡張させる拡張機構アクチュエータを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記拡張機構が、卵管への蒸気の流入を防止する手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 蒸気の流入を防止する前記手段が膨張バルーンを含む、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記アクセスツールの遠位領域に配置して、内子宮口を閉塞するよう構成した閉塞手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記アクセスツールの管腔を通して挿入するよう構成した蒸気送出ツールをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 患者の子宮に温熱治療を施す方法であって、
    管腔及び前記管腔の開口を含むアクセスツールを、頸部及び頸管を通して前記子宮内に挿入するステップと;
    前記管腔の開口から子宮内組織の表面を遠ざけるべく、拡張機構を子宮内組織と接触させて配置するステップと;
    蒸気送出ツールを通して前記子宮内に蒸気を送出するステップと;
    前記子宮内組織上で蒸気を凝縮させるステップと;
    を含む方法。
  8. 前記配置するステップの前に、前記拡張機構を遠位に前進させることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記拡張機構を遠位に前進させることが、蒸気を送出するステップの前に、前記拡張機構の遠位部分が卵管口に到達する前に前記拡張機構の前進を停止させることを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記拡張機構を遠位に前進させることが、前記拡張機構の遠位部分を卵管口に隣接させて配置するよう、前記拡張機構を前進させることを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 卵管口への蒸気の流入を防止するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記防止するステップが、前記卵管口への蒸気の流入を防止するようにバルーンを膨張させることを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記挿入するステップの後に内子宮口を閉塞することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  14. 前記蒸気を送出するステップが、前記アクセスツールの管腔を通して蒸気送出ツールを挿入することを含む、請求項7に記載の方法。
JP2011546438A 2009-01-20 2010-01-20 子宮治療装置及び方法 Pending JP2012515575A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/356,424 2009-01-20
US12/356,424 US20090125010A1 (en) 2007-07-06 2009-01-20 Uterine Therapy Device and Method
PCT/US2010/021447 WO2010085460A1 (en) 2009-01-20 2010-01-20 Uterine therapy device and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012515575A true JP2012515575A (ja) 2012-07-12

Family

ID=42358012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011546438A Pending JP2012515575A (ja) 2009-01-20 2010-01-20 子宮治療装置及び方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20090125010A1 (ja)
EP (1) EP2389130A1 (ja)
JP (1) JP2012515575A (ja)
CN (1) CN102355864A (ja)
CA (1) CA2751677A1 (ja)
WO (1) WO2010085460A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2170198B1 (en) 2007-07-06 2015-04-15 Tsunami Medtech, LLC Medical system
DE602008006232D1 (de) * 2007-08-23 2011-05-26 Aegea Medical Inc Uterus-therapiegerät
US10064697B2 (en) 2008-10-06 2018-09-04 Santa Anna Tech Llc Vapor based ablation system for treating various indications
US20100114082A1 (en) 2008-10-06 2010-05-06 Sharma Virender K Method and Apparatus for the Ablation of Endometrial Tissue
US9561068B2 (en) 2008-10-06 2017-02-07 Virender K. Sharma Method and apparatus for tissue ablation
US9561066B2 (en) 2008-10-06 2017-02-07 Virender K. Sharma Method and apparatus for tissue ablation
US10695126B2 (en) 2008-10-06 2020-06-30 Santa Anna Tech Llc Catheter with a double balloon structure to generate and apply a heated ablative zone to tissue
US11284931B2 (en) 2009-02-03 2022-03-29 Tsunami Medtech, Llc Medical systems and methods for ablating and absorbing tissue
US9289257B2 (en) 2009-11-13 2016-03-22 Minerva Surgical, Inc. Methods and systems for endometrial ablation utilizing radio frequency
EP2327382B1 (en) 2009-11-26 2012-07-18 Hans I. Wallsten Sterilisation device
US9943353B2 (en) 2013-03-15 2018-04-17 Tsunami Medtech, Llc Medical system and method of use
ES2912362T3 (es) 2010-11-09 2022-05-25 Aegea Medical Inc Método de colocación y aparato para suministrar vapor al útero
US9662060B2 (en) 2011-10-07 2017-05-30 Aegea Medical Inc. Integrity testing method and apparatus for delivering vapor to the uterus
US20130269705A1 (en) 2012-04-16 2013-10-17 Thomas C. Kochem Variable stiffness flexure
EP2945556A4 (en) 2013-01-17 2016-08-31 Virender K Sharma METHOD AND DEVICE FOR TISSUE REMOVAL
US9333111B2 (en) 2013-02-04 2016-05-10 Hologic, Inc. Fundus bumper mechanical reference for easier mechanism deployment
US9895192B2 (en) 2013-03-13 2018-02-20 Hologic, Inc. Intrauterine treatment device with articulating array
WO2015179662A1 (en) 2014-05-22 2015-11-26 Aegea Medical Inc. Integrity testing method and apparatus for delivering vapor to the uterus
CN106794030B (zh) 2014-05-22 2019-09-03 埃杰亚医疗公司 用于执行子宫内膜消融术的系统和方法
WO2016057545A1 (en) * 2014-10-07 2016-04-14 Hologic, Inc. Endometrial lining tissue treatment device
EP3294171B1 (en) * 2015-05-13 2020-07-29 Nxthera, Inc. System for treating the bladder with condensable vapor
US11331037B2 (en) 2016-02-19 2022-05-17 Aegea Medical Inc. Methods and apparatus for determining the integrity of a bodily cavity
US11331140B2 (en) 2016-05-19 2022-05-17 Aqua Heart, Inc. Heated vapor ablation systems and methods for treating cardiac conditions
JP2021525598A (ja) 2018-06-01 2021-09-27 サンタ アナ テック エルエルシーSanta Anna Tech Llc 多段階蒸気ベースのアブレーション処理方法並びに蒸気発生及びデリバリー・システム
KR102260999B1 (ko) * 2019-03-27 2021-06-04 (주)엠케어코리아 난소암 검사용 임플란트 및 이를 포함하는 검사킷 및 이를 이용한 난소암 검사방법
US20210059739A1 (en) * 2019-08-29 2021-03-04 Gyrus Acmi, Inc. D/B/A Olympus Surgical Technologies America Instrument for producing tissue effects at or near an endometrium
GB2588667A (en) * 2019-11-01 2021-05-05 Creo Medical Ltd Introducer for electrosurgical instrument

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3924628A (en) 1972-12-01 1975-12-09 William Droegemueller Cyrogenic bladder for necrosing tissue cells
US5084044A (en) 1989-07-14 1992-01-28 Ciron Corporation Apparatus for endometrial ablation and method of using same
US5242390A (en) 1991-05-03 1993-09-07 Goldrath Milton H Endometrium coagulating surgical method for thermal destruction of the endometrium
US5443470A (en) 1992-05-01 1995-08-22 Vesta Medical, Inc. Method and apparatus for endometrial ablation
US5449380A (en) 1993-09-17 1995-09-12 Origin Medsystems, Inc. Apparatus and method for organ ablation
US5437629A (en) 1994-04-14 1995-08-01 Bei Medical Systems Fluid delivery system for hysteroscopic endometrial ablation
US5540658A (en) 1994-06-27 1996-07-30 Innerdyne, Inc. Transcervical uterine access and sealing device
US5996083A (en) * 1995-08-11 1999-11-30 Hewlett-Packard Company Microprocessor having software controllable power consumption
US5784628A (en) * 1996-03-12 1998-07-21 Microsoft Corporation Method and system for controlling power consumption in a computer system
US5769880A (en) 1996-04-12 1998-06-23 Novacept Moisture transport system for contact electrocoagulation
US6565561B1 (en) * 1996-06-20 2003-05-20 Cyrus Medical Limited Electrosurgical instrument
CN2271364Y (zh) * 1996-10-22 1997-12-31 于坤 一种疾病蒸汽治疗仪器
US6139571A (en) 1997-07-09 2000-10-31 Fuller Research Corporation Heated fluid surgical instrument
JP2001517475A (ja) 1997-09-22 2001-10-09 エシコン・インコーポレイテッド 凍結手術システム及び方法
US7674259B2 (en) 2000-12-09 2010-03-09 Tsunami Medtech Medical instruments and techniques for thermally-mediated therapies
AU2001233098A1 (en) * 2000-01-27 2001-08-07 Sterilis, Inc. Cavity enlarger method and apparatus
US6551274B2 (en) * 2000-02-29 2003-04-22 Biosense Webster, Inc. Cryoablation catheter with an expandable cooling chamber
AU6682401A (en) * 2000-06-13 2001-12-24 Atrionix Inc Surgical ablation probe for forming a circumferential lesion
US6986066B2 (en) * 2001-01-05 2006-01-10 International Business Machines Corporation Computer system having low energy consumption
WO2002069821A1 (en) * 2001-03-06 2002-09-12 Thermemed Corp. Vaporous delivery of thermal energy to tissue sites
US6551271B2 (en) * 2001-04-30 2003-04-22 Biosense Webster, Inc. Asymmetrical bidirectional steerable catheter
US6717763B2 (en) * 2001-05-16 2004-04-06 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Power savings method and apparatus for disk drives
US6929642B2 (en) 2002-06-28 2005-08-16 Ethicon, Inc. RF device for treating the uterus
US7101367B2 (en) 2002-09-30 2006-09-05 Ethicon, Inc. Deployable cryosurgical catheter
US7004940B2 (en) 2002-10-10 2006-02-28 Ethicon, Inc. Devices for performing thermal ablation having movable ultrasound transducers
AU2003295853A1 (en) * 2002-11-21 2004-06-18 Timothy B. Hibler Cervical medical device, system and method
US7381208B2 (en) * 2003-12-22 2008-06-03 Ams Research Corporation Cryosurgical devices for endometrial ablation
US20060058831A1 (en) * 2004-09-13 2006-03-16 Jack Atad Inflatable system for cervical dilation and labor induction
ES2645340T3 (es) * 2004-11-16 2017-12-05 Uptake Medical Technology Inc. Dispositivo de tratamiento pulmonar
US7713216B2 (en) * 2006-04-10 2010-05-11 Intrapartum, Llc Method for cervical dilation and/or measurement
US20070288051A1 (en) * 2006-04-17 2007-12-13 Bruce Beyer Fluid-filled cervical dilator
DE602008006232D1 (de) * 2007-08-23 2011-05-26 Aegea Medical Inc Uterus-therapiegerät
US8790334B2 (en) * 2008-09-29 2014-07-29 Boston Scientific Scimed, Inc. Fluid recirculation debris handling system
US8540708B2 (en) * 2008-10-21 2013-09-24 Hermes Innovations Llc Endometrial ablation method
US8382753B2 (en) * 2008-10-21 2013-02-26 Hermes Innovations, LLC Tissue ablation methods
US8500732B2 (en) * 2008-10-21 2013-08-06 Hermes Innovations Llc Endometrial ablation devices and systems

Also Published As

Publication number Publication date
US20090125010A1 (en) 2009-05-14
CA2751677A1 (en) 2010-07-29
WO2010085460A1 (en) 2010-07-29
EP2389130A1 (en) 2011-11-30
CN102355864A (zh) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10758292B2 (en) Uterine therapy device and method
JP2012515575A (ja) 子宮治療装置及び方法
US20230033759A1 (en) Methods for delivering energy into a target tissue of a body
US6066132A (en) Articulating endometrial ablation device
JP4077603B2 (ja) 医療装置
US9179963B2 (en) Bladder tissue modification for overactive bladder disorders
US8272383B2 (en) Systems and methods for male sterilization
JPH10502266A (ja) 子宮頸部経由型子宮接近・封止装置
US11160597B2 (en) Positioning method and apparatus for delivering vapor to the uterus
US20070088344A1 (en) Endometrial ablation device and method
US20020022832A1 (en) Cryoprobe assembly with detachable sheath
WO2002007625A9 (en) Cryotreatment device and method
EP1054651B1 (en) Endometrial ablation method and apparatus